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特表2024-519754極端紫外光源のためのメトロロジシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-21
(54)【発明の名称】極端紫外光源のためのメトロロジシステム
(51)【国際特許分類】
   G03F 7/20 20060101AFI20240514BHJP
   H05G 2/00 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
G03F7/20 503
G03F7/20 521
H05G2/00 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569626
(86)(22)【出願日】2022-04-28
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 EP2022061382
(87)【国際公開番号】W WO2022243006
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】63/191,584
(32)【優先日】2021-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504151804
【氏名又は名称】エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ユローン,ダスティン,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】テリオー,グレゴリー
(72)【発明者】
【氏名】ニューエン,ラム
(72)【発明者】
【氏名】マッケンジー,ポール,アレクサンダー
【テーマコード(参考)】
2H197
4C092
【Fターム(参考)】
2H197AA06
2H197AA09
2H197CA10
2H197DC02
2H197DC12
2H197GA01
2H197GA05
2H197GA24
2H197HA03
4C092AA06
4C092AB12
4C092AC09
(57)【要約】
メトロロジシステムが、光装置、検出装置、及び、検出装置と通信する制御装置を備える。光装置は、プローブ領域で主にX、Y、Z座標系のX軸に沿って延びるターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光プローブを生成するように構成される。検出装置は、それぞれがX、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられた複数の異なる波長の生成光であって、プローブ領域における光プローブとターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される生成光を検出するように構成される。制御装置は、検出した光を分析し、X、Y、Z座標系のX横断軸に沿ったターゲットに関する位置情報を決定するように構成される。
【選択図】図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なる波長の光を含む光プローブであって、プローブ領域においてターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する前記光の前記異なる波長を含む、光プローブを生成するように構成された光装置と、
前記プローブ領域における前記光プローブと前記ターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される前記複数の異なる波長の生成光を検出するように構成された検出装置と、
前記検出装置と通信する制御装置であって、検出した前記光を分析し、分析に基づいて前記ターゲット及び前記ターゲット軸方向経路のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性を調整するように構成された、制御装置と、
を備えた、メトロロジシステム。
【請求項2】
前記光装置が、
それぞれが前記ターゲット軸方向経路と交差する前記プローブ光軸に沿って伝搬し、それぞれが別個の中心波長を有する複数のプローブ光ビームを前記光プローブとして生成するように構成された1つ以上の光源
を備える、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項3】
別個の中心波長を有する各プローブ光ビームが、前記プローブ光軸に沿った前記プローブ領域内の別個の位置に集束される、請求項2のメトロロジシステム。
【請求項4】
前記光装置が、
前記ターゲット軸方向経路と交差する前記プローブ光軸に沿って伝搬し、中心波長の連続スペクトルにより定義されるプローブ光ビームを前記光プローブとして生成するように構成された1つ以上の光源
を備える、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項5】
前記光プローブが、前記プローブ光軸に沿った前記プローブ領域内に別個の焦点を有する、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項6】
前記別個の焦点を前記プローブ光軸に垂直な方向に沿った前記光プローブの光カーテンとして形成するように構成された円筒形集束光学系を、前記光プローブの経路に更に備えた、請求項5のメトロロジシステム。
【請求項7】
前記光プローブが、前記プローブ光軸に沿ってコリメートされるか又は前記プローブ領域で結像される、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項8】
前記検出装置が、
それぞれが前記光プローブの各プローブ光ビームと前記ターゲットとの相互作用からの生成光を検出するように構成された複数の検出器
を備える、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項9】
各検出器が、前記各プローブ光ビームの前記ターゲットに入射する部分を検出するように構成される、請求項8のメトロロジシステム。
【請求項10】
各検出器が前記各プローブ光ビームの前記ターゲットに入射する前記部分を検出するように構成されることが、各検出器が前記各プローブ光ビームの前記ターゲットから反射又は散乱される部分を検出するように構成されることを含む、請求項9のメトロロジシステム。
【請求項11】
各検出器が、他の検出器により検出される生成光の波長と異なる波長を有する生成光を検出するように構成されている、請求項8のメトロロジシステム。
【請求項12】
前記検出装置が、前記異なる波長のそれぞれの間で生成光を区別するように構成されている、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項13】
前記生成光が、前記プローブ光軸と異なり、前記ターゲット軸方向経路とも異なる経路に沿って進む、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項14】
前記生成光が、前記プローブ領域の下流にあるターゲット領域にある前記ターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームが進む方向により定義される動作軸と平行な経路に沿って進む、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項15】
前記生成光が、前記プローブ光ビームの前記ターゲットから反射して前記動作軸に沿って戻る部分である、請求項14のメトロロジシステム。
【請求項16】
前記生成光が、前記1つ以上の動作光ビームが相互作用する同じ光学系の少なくとも一部と相互作用する、請求項15のメトロロジシステム。
【請求項17】
前記ターゲット軸方向経路に沿って、前記プローブ領域が、前記ターゲットが1つ以上の動作光ビームと相互作用するターゲット領域の上流にある、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項18】
前記ターゲット軸方向経路が、少なくともX軸に沿って延び、
前記プローブ光軸が、前記X軸と平行でない、請求項17のメトロロジシステム。
【請求項19】
前記制御装置が、前記X軸に垂直なY方向に沿った前記ターゲットの位置を決定するように構成されている、請求項18のメトロロジシステム。
【請求項20】
前記プローブ光軸が、Y軸と平行であり、
前記動作光ビームが、概ねZ軸に沿って進む、請求項19のメトロロジシステム。
【請求項21】
前記複数の波長の前記光が、前記光の前記波長が前記Y軸に沿って変化するような広がりを有する、請求項20のメトロロジシステム。
【請求項22】
前記プローブ光軸が、前記Y軸に垂直である、請求項19のメトロロジシステム。
【請求項23】
前記複数の波長の前記光が、前記光の前記波長が前記Y軸に沿って変化するように広がる、請求項22のメトロロジシステム。
【請求項24】
前記1つ以上の動作光ビームが、前記ターゲットと相互作用して前記ターゲットの形状及び動きを修正することによって修正ターゲットを形成するように構成された第1の増幅光ビームと、前記修正ターゲットと相互作用することによって前記修正ターゲットを極端紫外光を放出するプラズマに変換するように構成された第2の増幅光ビームと、を含む、請求項17のメトロロジシステム。
【請求項25】
前記制御装置が、前記ターゲット及び前記ターゲット軸方向経路のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性を調整するように構成されることが、
前記制御装置が、ターゲット材料供給部に前記ターゲットの生成に関する1つ以上の特徴を調整するように命令するように構成されること、及び、
前記制御装置が、動作光源に前記プローブ領域の下流のターゲット領域内の前記ターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームの生成に関する1つ以上の特徴を調整するように命令するように構成されること、
のうちの1つ以上を含む、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項26】
前記検出装置が、ターゲットが前記プローブ領域を通過する速度と同じかそれより速い速度で前記複数の異なる波長の生成光を検出するように構成され、
前記制御装置が、前記ターゲットの前記分析の基礎となる前記ターゲットに関する前記1つ以上の特性の調整に影響を与えるように構成される、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項27】
前記制御装置が前記ターゲットに関する1つ以上の特性を調整するように構成されることが、前記制御装置が、動作光源に前記プローブ領域の下流のターゲット領域において前記ターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームのポインティングを調整するように命令するように構成されることを含み、
前記ポインティングの調整が、X、Y、Z座標系のZ軸に対するものであり、
前記ターゲット軸方向経路が、主にX軸に沿って延び、
前記プローブ光軸が、前記Y軸と一致するか又は前記Z軸と一致する、請求項26のメトロロジシステム。
【請求項28】
それぞれがX、Y、Z座標系の主にX軸に沿って延びるターゲット軸方向経路に沿って進むターゲット領域に向けられるターゲットの流れを形成するように構成されたターゲット供給装置と、
前記ターゲット領域に向けられる、少なくとも1つが前記ターゲットと相互作用して修正ターゲットを形成するように構成された1つ以上の動作光ビームを生成するように構成された動作光源と、
メトロロジシステムと、
を備えた極端紫外(EUV)光システムであって、
前記メトロロジシステムが、
プローブ領域で前記ターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光プローブを生成するように構成された光装置と、
それぞれが前記X、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられた前記複数の異なる波長の生成光であって、前記プローブ領域における前記光プローブと前記ターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される生成光を検出するように構成された検出装置と、
前記検出装置と通信する、検出した前記光を分析し、前記X、Y、Z座標系の前記X横断軸に沿った前記ターゲットに関する位置情報を決定するように構成された制御装置と、
を備える、極端紫外(EUV)光システム。
【請求項29】
前記1つ以上の動作光ビームが、前記ターゲットと相互作用して前記ターゲットの形状及び動きを修正することによって修正ターゲットを形成するように構成された第1の増幅光ビームと、前記修正ターゲットと相互作用することによって前記修正ターゲットを極端紫外光を放出するプラズマに変換するように構成された第2の増幅光ビームと、を含む、請求項28のEUV光システム。
【請求項30】
プローブ領域で主にX、Y、Z座標系のX軸に沿って延びるターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光プローブを生成するように構成された光装置と、
それぞれが前記X、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられた複数の異なる波長の生成光であって、前記プローブ領域における前記光プローブと前記ターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される生成光を検出するように構成された検出装置と、
前記検出装置と通信する制御装置であって、検出した前記光を分析し、前記X、Y、Z座標系の前記X横断軸に沿った前記ターゲットに関する位置情報を決定するように構成された、制御装置と、
を備えた、メトロロジシステム。
【請求項31】
前記光プローブが、広帯域光プローブである、請求項30のメトロロジシステム。
【請求項32】
前記制御装置が、前記検出した光の分析に基づいて、前記X、Y、Z座標系のX軸に沿った前記ターゲットに関する位置情報を決定するように構成されている、請求項30のメトロロジシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] この出願は、2021年5月21日出願のMETROLOGY SYSTEM FOR EXTREME ULTRAVIOLET LIGHT SOURCEと題する米国出願第63/191,584号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 開示される主題は、ターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットの位置情報を決定するためのメトロロジシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 極端紫外(EUV)光、例えば、約50nm以下の波長を有する電磁放射(軟X線と称されることもある)、及び約13nmの波長の光を含む光が、基板、例えばシリコンウェーハに極小のフィーチャを生成するフォトリソグラフィプロセスで使用される可能性がある。
【0004】
[0004] EUV光を生成する方法は、EUV領域の輝線を有する元素、例えばキセノン、リチウム、又はスズを有する材料をプラズマ状態に変換することを含むが、必ずしもこれに限定されない。レーザ生成プラズマ(「LPP」)と呼ばれることが多いそのような1つの方法では、必要なプラズマは、例えば、材料の液滴、プレート、テープ、ストリーム、又はクラスタの形態のターゲット材料を、ドライブレーザと称され得る増幅光ビームで照射することによって生成される可能性がある。このプロセスでは、プラズマは、典型的には密閉容器、例えば、真空チャンバ内で生成され、様々なタイプのメトロロジ装置を使用してモニタされる。
【0005】
[0005] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に付ける機械である。リソグラフィ装置は、例えば集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、同義でマスク又はレチクルと称されるパターニングデバイスを使用して、形成中のICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンは、基板(例えば、シリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば、1つ又はいくつかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は、典型的には基板に設けた放射感応性材料(例えば、レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、単一の基板は、順次パターンが付与される隣接したターゲット部分のネットワークを含むことになる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、ターゲット部分を所与の方向(「スキャン」方向)と平行又は逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向に放射ビームでスキャンすることによって、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナと、を含む。パターンを基板にインプリントすることによって、パターニングデバイスから基板にパターンを転写することも可能である。
【0006】
[0006] 極端紫外(EUV)光、例えば、約50ナノメートル(nm)以下の波長を有し(軟X線と称されることもある)、約13nmの波長の光を含む電磁放射が、基板、例えばシリコンウェーハに極小のフィーチャを生成するために、リソグラフィ装置内で又はリソグラフィ装置と共に使用される可能性がある。EUV光を生成する方法は、EUV領域の輝線を有する元素、例えばキセノン(Xe)、リチウム(Li)、又はスズ(Sn)を有する材料をプラズマ状態に変換することを含むが、必ずしもこれに限定されない。例えば、レーザ生成プラズマ(LPP)と呼ばれる1つのそのような方法では、プラズマは、例えば、材料の液滴、プレート、テープ、ストリーム、又はクラスタの形態の、LPP源に関連して同義で燃料と称されるターゲット材料を、ドライブレーザと称され得る増幅光ビームで照射することによって生成される可能性がある。このプロセスでは、プラズマは、典型的には密閉容器、例えば、真空チャンバ内で生成され、様々なタイプのメトロロジ装置を使用してモニタされる。
【発明の概要】
【0007】
[0007] 一部の一般的態様では、メトロロジシステムが、光装置、検出装置、及び検出装置と通信する制御装置を備える。光装置は、複数の異なる波長の光を含む光プローブを生成するように構成される。光プローブは、プローブ領域でターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光の異なる波長を含む。検出装置は、複数の異なる波長の生成光を検出するように構成される。生成光は、プローブ領域における光プローブとターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される。制御装置は、検出した光を分析し、その分析に基づいて、ターゲット及びターゲット軸方向経路のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性を調整するように構成される。
【0008】
[0008] 実装形態(implementation)が、以下の特徴のうちの1つ以上を備える可能性がある。例えば、制御装置は光装置と通信する可能性もある。
【0009】
[0009] 光装置は、光プローブとして複数のプローブ光ビームを生成するように構成された1つ以上の光源を含む可能性があり、各プローブ光ビームは、ターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬し、各プローブ光ビームは別個の中心波長を有する。各プローブ光ビームは、プローブ光軸に沿ったプローブ領域内の別個の位置に集束する別個の中心波長を有する可能性がある。光装置は、光プローブとしてプローブ光ビームを生成するように構成された1つ以上の光源を備える可能性があり、プローブ光ビームは、ターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬し、中心波長の連続スペクトルによって定義される。
【0010】
[0010] 光プローブは、プローブ光軸に沿ったプローブ領域内に別個の焦点を有する可能性がある。メトロロジシステムは、光プローブの経路に円筒形集束光学系を備える可能性もあり、円筒形集束光学系は、プローブ光軸に垂直な方向に沿った光プローブの光カーテンとして別個の焦点を形成するように構成される。
【0011】
[0011] 光プローブは、プローブ光軸に沿ってコリメートされる可能性があるか又はプローブ領域で結像される可能性がある。
【0012】
[0012] 検出装置は、複数の検出器を含む可能性があり、各検出器は、光プローブの各プローブ光ビームとターゲットとの相互作用からの生成光を検出するように構成される。各検出器は、各プローブ光ビームのターゲットに入射する部分を検出するように構成される可能性がある。各検出器が各プローブ光ビームのターゲットに入射する部分を検出するように構成されることは、各検出器が各プローブ光ビームのターゲットから反射又は散乱される部分を検出するように構成されることを含む可能性がある。各検出器は、他の検出器により検出される生成光の波長と異なる波長を有する生成光を検出するように構成される可能性がある。検出装置は、生成光を異なる波長のそれぞれの間で区別するように構成される可能性がある。
【0013】
[0013] 生成光は、プローブの光軸と異なり、ターゲット軸方向経路とも異なる経路に沿って進むことができる。
【0014】
[0014] 生成光は、動作軸と平行な経路に沿って進むことができ、動作軸は、1つ以上の動作光ビームが進む方向により定義され、1つ以上の動作光ビームは、プローブ領域の下流にあるターゲット領域内のターゲットと相互作用する。生成光は、プローブ光ビームのターゲットから反射して動作軸に沿って戻る部分であるか又はそれを含む可能性がある。生成光は、1つ以上の動作光ビームが相互作用する同じ光学系の少なくとも一部と相互作用することができる。
【0015】
[0015] ターゲット軸方向経路に沿って、プローブ領域は、ターゲットが1つ以上の動作光ビームと相互作用するターゲット領域の上流にある可能性がある。ターゲット軸方向経路は、少なくともX軸に沿って延びる可能性があり、プローブ光軸はX軸と平行でない可能性がある。制御装置は、X軸に垂直なY方向に沿ったターゲットの位置を決定するように構成される可能性がある。プローブ光軸はY軸と平行である可能性があり、動作光ビームは概ねZ軸に沿って進む可能性がある。複数の波長の光は、Y軸に沿って光の波長が変化する広がりを有する可能性がある。プローブ光軸はY軸に垂直である可能性がある。複数の波長の光は、光の波長がY軸に沿って変化するように広がる可能性がある。
【0016】
[0016] 1つ以上の動作光ビームは、ターゲットと相互作用してターゲットの形状及び動きを修正することによって修正ターゲットを形成するように構成された第1の増幅光ビームと、修正ターゲットと相互作用することによって修正ターゲットを極端紫外光を放出するプラズマに変換するように構成された第2の増幅光ビームと、を含む可能性がある。
【0017】
[0017] 制御装置がターゲット及びターゲット軸方向経路のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性を調整するように構成されることは、制御装置がターゲット材料供給部にターゲットの生成に関する1つ以上の特徴を調整するように命令するように構成されること、及び、制御装置が、動作光源にプローブ領域の下流のターゲット領域内のターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームの生成に関する1つ以上の特徴を調整するように命令するように構成されること、のうちの1つ以上を含む可能性がある。
【0018】
[0018] 検出装置は、ターゲットがプローブ領域を通過する速度と同じかそれより速い速度で複数の異なる波長の生成光を検出するように構成される可能性がある。制御装置は、ターゲットの分析の基礎となるターゲットに関する1つ以上の特性の調整を実行するように構成される可能性がある。制御装置がターゲットに関する1つ以上の特性を調整するように構成されることは、制御装置が、動作光源にプローブ領域の下流のターゲット領域においてターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームのポインティングを調整するように命令するように構成されることを含む可能性があり、ポインティングの調整は、X、Y、Z座標系のZ軸に対するものであり、ターゲット軸方向経路は主にX軸に沿って延び、プローブ光軸はY軸と一致するか又はZ軸と一致する。
【0019】
[0019] 他の一般的態様では、極端紫外(EUV)光システムが、それぞれがX、Y、Z座標系の主にX軸に沿って延びるターゲット軸方向経路に沿って進むターゲット領域に向けられるターゲットの流れを形成するように構成されたターゲット供給装置と、ターゲット領域に向けられる、少なくとも1つがターゲットと相互作用して修正ターゲットを形成するように構成された1つ以上の動作光ビームを生成するように構成された動作光源と、メトロロジシステムと、を備える。メトロロジシステムは、光装置、検出装置、及び検出装置と通信する制御装置を備える。光装置は、プローブ領域でターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光プローブを生成するように構成される。検出装置は、複数の異なる波長の生成光を検出するように構成され、各波長は、X、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられ、生成光は、プローブ領域における光プローブとターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される。制御装置は、検出した光を分析し、X、Y、Z座標系のX横断軸に沿ったターゲットに関する位置情報を決定するように構成される。
【0020】
[0020] 実装形態が、以下の特徴のうちの1つ以上を含む可能性がある。例えば、1つ以上の動作光ビームは、ターゲットと相互作用してターゲットの形状及び動きを修正することによって修正ターゲットを形成するように構成された第1の増幅光ビームと、修正ターゲットと相互作用することによって修正ターゲットを極端紫外光を放出するプラズマに変換するように構成された第2の増幅光ビームと、を含む可能性がある。
【0021】
[0021] 他の一般的態様では、メトロロジシステムが、光装置、検出装置、及び検出装置と通信する制御装置を備える。光装置は、プローブ領域でターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光プローブを生成するように構成され、ターゲット軸方向経路はX、Y、Z座標系の主にX軸に沿って延びる。検出装置は、複数の異なる波長の生成光を検出するように構成され、各波長は、X、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられ、生成光は、プローブ領域における光プローブとターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される。制御装置は、検出した光を分析し、X、Y、Z座標系のX横断軸に沿ったターゲットに関する位置情報を決定するように構成される。
【0022】
[0022] 実装形態が、以下の特徴のうちの1つ以上を備える可能性がある。例えば、光プローブは広帯域光プローブである可能性がある。制御装置は、検出した光の分析に基づいて、X、Y、Z座標系のX軸に沿ったターゲットに関する位置情報を決定するように構成される可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】[0023] ターゲットが通過するプローブ領域に向けられる光プローブを生成する光装置と、プローブ領域からの生成光を検出する検出装置と、生成光からターゲットの位置情報を決定するように構成された制御装置と、を備えたメトロロジシステムのブロック図である。
図2A】[0024] 光プローブのプローブ光軸がX、Y、Z座標系のY軸と平行である、図1のメトロロジシステムの実装形態のブロック図である。
図2B】[0025] ターゲットが-X方向に沿って進み、Y=0からオフセットされておらず、光プローブが3つのプローブ光ビームを含む、図2Aのメトロロジシステムのプローブ領域を示す概念図である。
図2C】[0026] 図2A及び図2Bのメトロロジシステムの検出装置を示す概念図である。
図2D】[0027] 図2Cの検出装置のセンサ装置であって、それぞれが異なる波長λ1、λ2、λ3のうちのいずれかの生成光を検出するように構成された複数の検出器を備えたセンサ装置の実装形態の正面図である。
図2E】[0028] それぞれが図2Bに示すように配置されたターゲットについての図2C及び図2Dのセンサ装置の各検出器からの出力に対応する一セットのグラフである。
図2F】[0029] ターゲットがY=0からオフセットされている、図2Aのメトロロジシステムのプローブ領域を示す概念図である。
図2G】[0030] それぞれが図2Fに示すように配置されたターゲットについての図2C及び図2Dのセンサ装置の各検出器からの出力に対応する一セットのグラフである。
図3A】[0031] 光プローブのプローブ光軸が、ターゲット軸方向経路と交差するようにX、Y、Z座標系のZ軸と平行である、図1のメトロロジシステムの実装形態のブロック図である。
図3B】[0032] ターゲットが-X方向に沿って進み、Y=0からオフセットされておらず、光プローブがY軸に沿った横断方向の広がりを有し、更にこの横断方向の広がりに沿って色変化が存在する、図3Aのメトロロジシステムのプローブ領域を示す概念図である。
図3C】[0033] 検出装置の実装形態のブロック図を含む、図3A及び図3Bのメトロロジシステムのプローブ領域の図を示す概念図である。
図4A-4C】[0034] ターゲットがY軸に沿った異なる位置で光プローブと相互作用し、検出装置がY軸に沿ったこれらの位置の差を捕捉するように構成されている、図3Aから図3Cのメトロロジシステムのプローブ領域のビューの概念図である。
図5】[0035] 光プローブ(集合的にプローブ光ビーム)が、プローブ領域において、1つ以上の動作光ビームがターゲット領域内を進む方向により定義される動作軸と平行な経路に沿って進む、図3Aのメトロロジ装置の実装形態の概念図である。
図6】[0036] 極端紫外(EUV)光源が、動作時に、リソグラフィ露光装置であり得る出力装置にEUV光ビームを供給する、図1のメトロロジシステムの実装形態を組み込んだEUV光源のブロック図である。
図7】[0037] X軸及びX横断軸に沿ったターゲットに関する位置情報を決定するための図1図2A、又は図3Aのメトロロジシステムにより実行される手順のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[0038] 図1を参照すると、メトロロジシステム100は、ターゲット領域115に向かってターゲット軸方向経路110に沿って進むターゲット105の位置情報を決定するように構成されている。ターゲット領域115において、ターゲット105は、1つ以上の動作光ビーム120と相互作用する。ターゲット軸方向経路110は、概ねX、Y、Z座標系の-X方向に沿って延び、そのような座標系は、ターゲット領域115を取り囲むチャンバによって画定され(チャンバ673の一例を図6に示す)、1つ以上の動作光ビーム120は、概ねこのX、Y、Z座標系のZ軸に沿って延びる。したがって、ターゲット105は、概ねターゲット領域115に向かう途中で-X方向に沿って進む。しかしながら、チャンバ内の様々な外乱又はターゲット105の流れ物理特性によって、ターゲット105は、X軸に垂直な1つ以上の方向に沿った動きも含む可能性があり、そのような動きはYZ平面内にある。メトロロジシステム100は、X軸に沿った、またX軸に垂直又はX軸を横断する方向(X横断軸)に沿ったターゲット105の位置情報を決定するように構成される。そして、一部の実装形態では、メトロロジシステム100は、Y軸に沿ったターゲット105の位置情報を決定するのに特に有用であり、そのようなY軸は、1つ以上の動作光ビームが進むZ軸に対して概ね垂直である(図2A及び図3A)。
【0025】
[0039] メトロロジシステム100は、光装置125、検出装置135、及び制御装置150を備える。光装置125は、ターゲット軸方向経路110とプローブ領域131で交差するプローブ光軸130OAに沿って伝搬する光プローブ130を生成するように構成される。検出装置135は、生成光136を検出するように構成される。生成光136は、プローブ領域131における光プローブ130とターゲット軸方向経路110に沿って進んでいる(プローブ領域131内の)ターゲット105との相互作用から生成される。例えば、生成光136は、光プローブ130のターゲット105に反射した部分である可能性があり、そのような信号は、ターゲット105が最初に光プローブ130に到達し、ターゲット105が光プローブ103の厚み内に完全に含まれ、信号が最大値に達するまで増加し、そして信号はターゲット105が光プローブ130を出るときに減少する。
【0026】
[0040] 生成光136は、いずれかの時点で、複数の異なる波長から選択された特定の波長を有する可能性がある。検出装置135は、これらの異なる波長のいずれかの光を検出できるように構成される。更に、各波長は、X、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられ、X横断軸は、X、Y、Z座標系のY軸又はZ軸のいずれかである。以下の一部の具体的な例では、X横断軸はY軸である。
【0027】
[0041] 制御装置150は検出装置135と通信する。制御装置150は、光装置125と通信することもできる。制御装置150は、検出した生成光136を分析し、X、Y、Z座標系のX軸とX横断軸の両方に沿ったターゲット105に関する位置情報を決定するように構成される。したがって、ターゲット105が光プローブ130と相互作用する時刻を決定することに加えて、制御装置150は、生成光136の波長が変化するのと同じ方向に沿った、つまりX横断軸に沿ったターゲット105についての位置情報を決定することができる。制御装置150は更に、X軸及びX横断軸に沿ったターゲット105の決定した位置情報(検出した生成光136の分析に基づく)に基づいて、ターゲット105及びターゲット軸方向経路110のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性の調整160を実行することができる。例えば、調整160は、ターゲット105に対する動作光ビーム120の1つ以上の特徴を変更するための1つ以上の動作光ビーム120の調整である可能性がある。別の例として、動作光ビーム120のポインティング及び/又はそのパルスのタイミングを調整することができる。更に別の例として、調整160は、ターゲット105を生成するターゲット供給装置(図2及び図3)の調整であり、それによってターゲット105の生成方法に関する特徴を調整することができる。このように、制御装置150は、ターゲット105の軌道とターゲット領域115に到達するタイミングを制御し、その結果、動作光ビーム105のパルスはターゲット領域115にあるターゲット105を照射する。
【0028】
[0042] ターゲット105は、ターゲット材料と、場合により非ターゲット粒子などの不純物と、を含むターゲット混合物である。ターゲット105は、例えば、液体又は溶融金属の液滴、液体流の一部、固体粒子又はクラスタ、液滴中に含まれる固体粒子、ターゲット材料の発泡体、又は液体流の一部に含まれる固体粒子である可能性がある。ターゲット105は、例えば、水、スズ、リチウム、キセノン、又はプラズマ状態に変換されるときにEUV範囲の輝線を有する任意の材料を含む可能性がある。例えば、ターゲット105は、純スズ(Sn)として、SnBr4、SnBr2、SnH4などのスズ化合物として、スズ-ガリウム合金、スズ-インジウム合金、スズ-インジウム-ガリウム合金、又はこれらの合金の任意の組み合わせなどのスズ合金として使用され得る元素スズを含む可能性がある。ターゲット105は、ターゲット領域115に向けられ、プローブ領域131を通過するターゲット105の流れとして形成される。ターゲット105が生成される速度、及びターゲット105がプローブ領域131を通過する速度は、例えば、少なくとも50kHz及び最大100kHz若しくは100kHz超など、数キロヘルツ(kHz)又は数十キロヘルツ(kHz)程度である可能性がある。ターゲット105がどのように生成されるかについての詳細は、図6を参照して以下に提供される。
【0029】
[0043] 光装置125は、複数の異なる波長を同時に有する光を含む光プローブ130を生成するように構成される可能性がある。更に、別個の波長を有する光プローブ130内の光の各成分は、プローブ領域131内のX横断軸に沿った別個の位置でターゲット105と相互作用する可能性がある。したがって、光プローブ130はX横断軸に沿った色変化を有する。例えば、光プローブ130は、X横断軸に沿った第1の位置で生成される第1の波長、X横断軸に沿った第2の位置で生成される第2の波長、及びX横断軸に沿った第3の位置で生成される第3の波長を含む可能性がある。別の例として、光プローブ130は、ターゲット105のターゲット軸方向経路110を横切る光ビームである光カーテン又は他のビーム形状として生成される。一部の実装形態では、光プローブ130は連続波光ビームである。一部の実装形態では、光プローブ130が十分に高い周波数(例えば、ターゲット105が生成される速度よりも高い)でパルス化される場合、光プローブ130がパルス光ビームである可能性がある。一部の実装形態では、光プローブ130は1つ以上のレーザビームで構成される。一方、他の実装形態では、光プローブ130は、レーザビームでない場合がある1つ以上の光ビームで構成される。
【0030】
[0044] 光プローブ130内のこのX横断方向の色変化によって、検出装置135及び制御装置150は、X横断軸に沿ったターゲット105の位置の変動性を測定することができる。これは、検出装置135がこのX横断軸に沿った波長分布の変化を感知するように構成されているためである。光装置125及び光プローブ130の様々な実装形態について、図2A図3A、及び図5を参照して説明する。
【0031】
[0045] 検出装置135は、ストリーム内の各ターゲット105を(生成光136を介して)検出するのに十分に高い帯域幅で動作するフォトダイオードなどの1つ以上の光センサを含む可能性がある。したがって、ターゲット105が50kHzの速度で生成される場合、検出装置135内の光センサは、生成光136を(エイリアシングなしで)50kHzの速度で検出及び処理するほど十分高速である。検出装置135は、生成光136の波長分布を検知するように構成されている。これは、検出装置135が光プローブ130内のX横断方向の色変化に起因した、生成光136内の様々な波長の光を区別できることを意味する。検出装置135の詳細について、図2A図3A、及び図5を参照して以下で説明する。
【0032】
[0046] 制御装置150は、電子プロセッサ及び電子ストレージを備える。プロセッサは、任意のタイプの電子プロセッサである可能性があり、2つ以上の電子プロセッサである可能性がある。プロセッサは、汎用又は専用マイクロプロセッサなどのコンピュータプログラムの実行に適した1つ以上のプロセッサ、及び任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む可能性がある。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、又はその両方から命令及びデータを受け取る。電子ストレージは、おそらくコンピュータプログラムとして、実行時にプロセッサに検出装置135などのメトロロジシステム100の他のコンポーネント及びターゲット105及びターゲット軸方向経路110のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性の調整160に影響を与えるコンポーネントとの通信を行わせる命令を記憶する。電子ストレージは、RAMなどの揮発性メモリを含む可能性がある。電子ストレージは、不揮発性部分又はコンポーネントと揮発性部分又はコンポーネントの両方を含む可能性がある。更に、制御装置150は、様々な別個のモジュールを備える可能性があり、各モジュールは特定のタスクに特化している可能性がある。また、これらのモジュールは、物理的に互いに分離されているか又はメトロロジシステム100の他の部分と一体化されている可能性がある。
【0033】
[0047] 図2A及び図2Bを参照すると、メトロロジシステム100の実装形態200が示されている。メトロロジシステム200では、プローブ光軸230OAは、X、Y、Z座標系のY軸と平行である。したがって、光プローブ230は、このメトロロジシステム200のY軸に沿って進む。メトロロジシステム200は、光プローブ230を生成する光装置225を備える。光プローブ230は、3つのプローブ光ビーム230_1、230_2、230_3(図2Bにより明確に示す)を含み、各プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3は、それぞれ別個の中心波長λ1、λ2、λ3を有する。各プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3は、(Y軸と平行である)プローブ光軸230OAに沿って伝搬し、ターゲット軸方向経路210と交差する。更に、各プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3は、プローブ光軸230OAに沿った別個の各位置Y_1、Y_2、Y_3で集束する。
【0034】
[0048] 一部の実装形態では、プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3はレーザビームである。プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3は、強度プロファイルが円形である(つまり、XZ平面内にある)可能性があり、したがって、典型的なスルーフォーカスレーザウエストプロファイルを有することになる。これらの実装形態では、プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3は、Y軸に関して対称な横断形状を有する。一部の実装形態では、プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3は非円形ビームである可能性があり、ビームウエストの長手方向位置は、横断方向によって異なる可能性がある。この形状は、円柱レンズを使用することによって生成される可能性がある。円筒集束ビーム(「カーテン」)の場合、横断プロファイルはのみのような形状を有し、Z軸方向に長い。
【0035】
[0049] 一部の実装形態では、光装置225は、レーザなどの1つの光源と、単一の光ビームを異なる波長λ1、λ2、λ3の、Y_1、Y_2、Y_3に異なる焦点を有する3つのプローブ光ビーム230_1、230_2、230_3に変換するための光学コンポーネントと、を備える。他の実装形態では、光装置225は3つのレーザを備え、各レーザは、異なる波長λ1、λ2、λ3の各プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3を生成する。更に他の実装形態では、光装置225は、異なる波長λ1、λ2、λ3の3つのプローブ光ビーム230_1、230_2、230_3を生成する単一のレーザ又は広帯域光源を備える。プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3は、1つ以上の光ファイバデバイスを使用して、1つ以上の光源からプローブ領域231に向けて結合される可能性がある。光装置225は、各プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3の経路に集束デバイスを更に備える可能性があり、この集束デバイスは、その特定のプローブ光ビームをプローブ光軸230OAに沿った各別個の焦点位置Y_1、Y_2、Y_3に集束させるように構成されている。
【0036】
[0050] 一部の実装形態では、波長λ1、λ2、λ3は、可視及び/又は近赤外(NIR)範囲にある可能性がある。各波長間の間隔(例えば、λ1とλ2又はλ2とλ3の間隔)は、光装置225内の光学系(フィルタなど)のタイプ及び設計に依存する。そして、一部の実装形態では、波長間隔は、数十ナノメートル(nm)、約20nm、約30nm、又は約40nm程度である可能性がある。
【0037】
[0051] メトロロジシステム200の実装形態では3つのプローブ光ビーム230_1、230_2、230_3が示されているが、他の実装形態では、光プローブ230は3つより多くのプローブ光ビームを含む。
【0038】
[0052] 同様に図2Cを参照すると、検出装置235は、生成光236を受け取るように構成されている。更に、検出器235は、ターゲット205のプローブ領域231における位置に関係なく生成光236(ターゲット205から反射された光であり得る)を検出できるように配向されている。生成光236は、各プローブ光ビーム230_1、230_2、230_3のターゲット205から反射又は散乱される部分に対応する可能性がある。図示されているように、生成光236は、プローブ光軸230OAと異なり、ターゲット軸方向経路210とも異なる経路に沿って進むことができる。
【0039】
[0053] 検出装置235は、生成光236を処理及び修正するための光学コンポーネント237と、光学コンポーネント237から処理光239を受け取るセンサ装置242と、を備える。光学コンポーネント237は、生成光236のビーム整形のためのレンズなどの1つ以上の集光光学系238を備え、任意選択的に空間フィルタ及び/又はスリット開口を備える。光学コンポーネント237は、ミラー及び/又はプリズムなどの折り畳み光学系を含む可能性もある。光学コンポーネント237は、生成光236をそれぞれが別個の各波長λ1、λ2、λ3を有する光部分241_1、241_2、241_3に分離するための光学デバイスの受動的なセットであり得る色分離デバイス240を備える。例えば、色分離デバイス240は、一セットのダイクロイックビームスプリッタ又はミラーを含む可能性がある。このようにして、検出装置235は、異なる波長λ1、λ2、λ3のそれぞれの間で生成光236を区別することができる。
【0040】
[0054] 同様に図2Dを参照すると、センサ装置242は、複数の検出器242_1、242_2、242_3を備え、各検出器は、異なる波長λ1、λ2、λ3のうちのいずれかの生成光236を検出するように構成され、生成光236は、プローブ領域231におけるプローブ230とターゲット205との相互作用から生成される。各検出器242_1、242_2、242_3は、光検出器のエリア又は領域である可能性がある。例えば、検出器242_1はフォトダイオードアレイの第1の画素セットに相当する可能性があり、検出器242_2はフォトダイオードアレイの第2の画素セットに相当する可能性があり、検出器242_3はフォトダイオードアレイの第3の画素セットに相当する可能性がある。他の実装形態では、各検出器242_1、242_2、242_3は、別個の異なるフォトダイオード又はフォトダイオードアレイに相当する可能性がある。
【0041】
[0055] 各検出器242_1、242_2、242_3の出力243_1、243_2、243_3が、分析のために制御装置250に提供される。検出器が光検出器である場合、出力243_1、243_2、243_3は、時間の経過とともにその検出器の活性領域と相互作用する光から生成される光電流の振幅に対応する。そのような光電流は、広範囲の光パワーにわたって吸収される(又は入射する)光の強度に比例する。更に、光検出器の使用によって、ターゲット205が生成されるのと同じ速さでの高速検出が可能になり、したがって、制御装置250が光プローブ230と相互作用する各ターゲット205についての分析を実行することが可能になる。
【0042】
[0056] 図2Eに示すように、図2Bの相互作用について、検出器242_1、242_2、242_3の各出力243_1、243_2、243_3を示す。具体的には、例えば図2Bでは、ターゲット205はプローブ光ビーム230_2の焦点Y_2とほぼ位置合わせされている。よって、検出器242_2の出力243_2は、検出器242_1の出力243_1及び検出器242_3の出力243_3よりも高い振幅を有する。
【0043】
[0057] 別の例として、図2Fでは、ターゲット205は-Y方向に沿って逸れた結果、プローブ光ビーム230_1の焦点Y_1とより緊密に位置合わせされる。図2Fのターゲット205の位置についての検出器242_1、242_2、242_3の各出力243_1、243_2、243_3を図2Gに示す。図示されているように、検出器242_1における出力243_1の振幅が最大である。更に、ターゲット205はY=0からオフセットされているため、検出器242_3の出力243_3は、検出器242_2の出力243_2よりも小さい。
【0044】
[0058] 制御装置250は、これらの出力信号の互いに対する比を分析することによって、Y方向に沿ったターゲット205の位置を決定することができる。例えば、制御装置250は、出力243_1の出力243_2に対する比R12、出力243_3の出力243_2に対する比R32、又は出力243_1の出力243_3に対する比R13を分析することができる。
【0045】
[0059] 図2Aの実装形態では、1つ以上の動作光ビーム220は、動作光源221によって生成される。1つ以上の動作光ビーム220は、動作光ビーム220がプローブ領域231の下流にあるターゲット領域215内のターゲット205と相互作用するように、概ねZ軸と平行な方向に沿って延びる。この実装形態では、光プローブ230及びプローブ光ビーム230_1、230_2、230_3は、動作光ビーム220の方向と平行でない方向に沿って伝搬する。例えば、光プローブ230(及びプローブ光ビーム230_1、230_2、230_3)は、動作光ビーム220の方向に対して垂直である可能性がある。更にターゲット205はターゲット供給装置206によって生成される。ターゲット供給装置206及び動作光源221のうちの1つ以上は、制御装置250が検出装置235からの出力を分析したことに基づいて、制御装置250から調整260の命令を受け取る。具体的には、制御装置250は、X、Y、Z座標系のY軸に沿ったターゲット205の位置情報(例えば位置)を決定する。そして、制御装置250は、ターゲット205が1つ以上の動作光ビーム220と相互作用し、それによってEUV光を効率的に生成するのに適切な瞬間及び位置でターゲット領域215に入ることを保証するように、ターゲット205のY軸に沿ったドリフトを考慮するためにターゲット供給装置206及び/又は動作光源221を調整するかどうか及びどのように調整するかを決定することができる。
【0046】
[0060] 図3Aを参照すると、メトロロジシステム100の別の実装形態300が示されている。メトロロジシステム300では、プローブ光軸330OAは、ターゲット軸方向経路310と交差するようにX、Y、Z座標系のZ軸と平行である。したがって、メトロロジシステム300では、光プローブ330は少なくともプローブ領域331内をZ軸に沿って進む。
【0047】
[0061] メトロロジシステム300は、光プローブ330を生成する光装置325を備える。光プローブ330は、横断方向の色変化を有するビームである。つまり、色変化は、光プローブ330が進む方向に垂直な方向に沿って広がる。この例では、色変化はY軸に沿って広がる。ターゲット305がY軸に沿って移動するにつれて生成光336の波長分布が変化するため、光プローブ330の横断方向の色変化によって、Y軸に沿ったターゲット305の位置の変化の測定が可能になる。
【0048】
[0062] この目的のために、メトロロジシステム300は、生成光336を受け取るように構成された検出装置335と、検出装置335からの出力を受け取り、出力を分析し、X及びY方向に沿ったターゲット305に関する位置情報を決定するように構成された制御装置350と、を備える。制御装置350は更に、(検出した生成光336の分析に基づく)ターゲット305のX軸及びX横断軸に沿った決定した位置情報に基づいて、ターゲット305及びターゲット軸方向経路310のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性の調整360に影響を与えることができる。調整360は、動作光源321(動作光ビーム320のターゲット305に対する1つ以上の特徴を変更するため)及びターゲット305を生成するターゲット供給装置306(ターゲット305がどのように生成されるかに関する特徴を調整するため)の一方又は両方に対して行われる可能性がある。このように、制御装置350は、ターゲット305の軌道及びそれらがターゲット領域315に到達するタイミングを制御し、その結果、動作光ビーム305のパルスがターゲット領域315でターゲット305を照射し、効果的にEUV光を生成する。
【0049】
[0063] 図3B及び図3Cを参照すると、光プローブ330は、Y軸に沿った横断方向の広がりを有し、更にこの横断方向の広がりに沿って色変化がある。この特定の実装形態では、簡単にするために、光プローブ330の各部分330_1、330_2、330_3、330_4、330_5にわたる光プローブ330の色変化に5つの異なる波長λ1、λ2、λ3、λ4、λ5が示される。ただし、5つよりも少ない又は多い異なる波長が存在する可能性がある。また、(図3Cに示すように)色変化が別個の中心波長にある可能性があり、代替的に、色変化が横断方向の広がりにわたる波長の連続的な変化である可能性がある。
【0050】
[0064]検出装置335は、色分離デバイス340を備え、色分離デバイス340は、生成光336をそれぞれが別個の各波長λ1、λ2、λ3、λ4、λ5を有する光部分341_1、341_2、341_3、341_4、341_5に分離するための光学デバイスの受動的なセットである可能性がある。色分離デバイス340は波長分離を空間分離に変換する。例えば、色分離デバイス340は、一セットのダイクロイックビームスプリッタ又はミラーを備える可能性がある。別の例として、色分離デバイス340は、透過性又は反射性であり得る格子などの分散素子、又は、プリズムなどの分散光学素子を含む。このように、検出装置335は、生成光336を異なる波長λ1、λ2、λ3、λ4、λ5のそれぞれの間で区別することができる。
【0051】
[0065] 検出装置335はまた、処理した光部分341_1、341_2、341_3、341_4、341_5を受け取るセンサ装置342を備える。センサ装置342は、それぞれが異なる波長λ1、λ2、λ3、λ4、λ5のうちのいずれかの生成光336を検出するように構成される複数の検出器342_1、342_2、342_3、342_4、342_5を備え、生成光336は、プローブ領域331における光プローブ330とターゲット305との相互作用から生成される。センサ装置342は、分散素子(例えば、格子又はプリズム)などの色ビーム分離システム、一連のダイクロイックフィルタ若しくはビームスプリッタ、又はモノリシックフィルタ構造を更に備える可能性がある。
【0052】
[0066] 各検出器342_1、342_2、342_3、342_4、342_5は、光検出器のエリア又は領域である可能性がある。例えば、検出器342_1はフォトダイオードアレイの第1の画素セットに相当する可能性があり、検出器342_2はフォトダイオードアレイの第2の画素セットに相当する可能性があり、検出器342_3はフォトダイオードアレイの第3の画素セットに相当する可能性があり、検出器342_4はフォトダイオードアレイの第4の画素セットに相当する可能性があり、検出器342_5はフォトダイオードアレイの第5の画素セットに相当する可能性がある。他の実装形態では、各検出器342_1、342_2、342_3、342_4、342_5は、別個の異なるフォトダイオード又はフォトダイオードアレイに相当する可能性がある。
【0053】
[0067] 図3Cに示す例では、ターゲット305は光プローブ330の部分330_3と相互作用している。この例では、ターゲット305はX軸とかなりよく位置合わせされており、Y軸に沿ってそれほど外れてはいない。したがって、生成光336は、主波長λ3を有することになり、波長λ3と関連付けられる信号は、検出装置335により分析される信号全体を支配することになる。したがって、光部分341_3は、他の光部分よりも振幅及び出力がはるかに大きく、検出器342_3における信号は、他の検出器における信号よりもはるかに大きい。
【0054】
[0068] 図4Aから図4Cは、ターゲット305のY軸に沿った様々な位置についての生成光336を示している。例えば、図4Aでは、ターゲット305は、部分330_4と相互作用するように-Y方向に沿ってオフセットされ、主波長λ4は生成光336として検出装置335に反射される。したがって、検出器342_4は光の最大振幅を感知し、他の検出器は比較的小さい光の振幅を感知する。図4Bでは、ターゲット305は、部分330_2と相互作用するように+Y方向に沿ってオフセットされており、主波長λ2は生成光336として検出装置335に反射される。したがって、検出器342_2は光の最大振幅を感知し、他の検出器は比較的小さい光の振幅を感知する。図4Cでは、ターゲット305は、部分330_5と相互作用するように-Y方向に沿って大幅にオフセットされており、主波長λ5は生成光336として検出装置335に反射される。したがって、検出器342_5は光の最大振幅を感知し、他の検出器は比較的小さい光の振幅を感知する。
【0055】
[0069] 一部の実装形態では、光プローブ305は、Y軸を横切る連続光スペクトルを有するビームである広帯域光プローブビームである可能性がある。この例では、光装置325は、光プローブ305を生成する単一の広帯域光源を備える可能性がある。他の実装形態では、光プローブ305は、それぞれが別個の中心波長を有する複数のプローブ光ビームで構成される可能性がある。この例では、光装置325は、それぞれが別個の中心波長のプローブ光ビームを生成する複数の物理的に異なる光源を備える可能性がある。他の実装形態では、光装置325は、レーザ光を非常に広いスペクトル帯域幅を有する光に変換して、超広範な連続光スペクトルを生成するスーパーコンティニューム光源である可能性がある。光装置325は、色分離を達成するためにプリズム及び/又は格子を使用することができる。更に、光装置325の設計は、光プローブ305を生成するのに使用されるコンポーネントの倍率や開口数などのパラメータを決定するための物理的距離(光プローブ305がプローブ領域331に到達するために進む必要がある距離)及び信号レベルの評価を含む可能性がある。
【0056】
[0070] 検出装置335は、例えば、生成光336の波長を空間距離に変換する格子を備えた線形センサアレイなど、任意の適切な方法で実装される可能性がある。検出装置335は、一体型カラーフィルタを備えたカメラピクセルアレイを備える可能性がある、又はダイクロイックコーティングを備えた複数のフォトダイオードを備える可能性がある。
【0057】
[0071] メトロロジシステム300の実装形態500が図5に示されている。メトロロジシステム300と同様に、メトロロジシステム500では、プローブ光軸530OAは、プローブ光軸530OAがターゲット軸方向経路510と交差するようにX、Y、Z座標系のZ軸と平行である。したがって、メトロロジシステム500では、光プローブ530は、少なくともプローブ領域531においてZ軸に沿って進む。
【0058】
[0072] メトロロジシステム500は、光プローブ530を生成する光装置525を備える。光プローブ530は、ターゲット軸方向経路510上に投影される横断方向の色変化を有するビームである。つまり、色変化は、光プローブ530が進む方向に垂直な方向に沿って広がる。この例では、色変化はY軸に沿って広がる(図3B及び図3Cに示す)。ターゲット505がY軸に沿って移動するにつれて生成光536の波長分布が変化するため、光プローブ530の横断方向の色変化によって、ターゲット505のY軸に沿った位置の変化の測定が可能になる。
【0059】
[0073] この目的のために、メトロロジシステム500は、生成光536を受け取るように構成された検出装置535と、検出装置535からの出力を受け取り、出力を分析し、X及びY方向に沿ったターゲット505に関する位置情報を決定するように構成された制御装置550と、を備える。制御装置550は更に、(検出した生成光536の分析に基づく)ターゲット505のX軸及びX横断軸に沿った決定した位置情報に基づいて、ターゲット505及びターゲット軸方向経路510のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性の調整560に影響を与えることができる。調整560は、動作光源521(動作光ビーム520のターゲット505に対する1つ以上の特徴を変更するため)及びターゲット505を生成するターゲット供給装置506(ターゲット505がどのように生成されるかに関する特徴を調整するため)の一方又は両方に対して行うことができる。このように、制御装置550は、ターゲット505の軌道及びそれらがターゲット領域515に到達するタイミングを制御し、その結果、動作光ビーム505のパルスがターゲット領域515でターゲット305を照射し、効果的にEUV光を生成する。
【0060】
[0074] この実装形態では、光装置525は、対象の波長の全てを有する広帯域光ビーム526bを生成する広帯域光源526、色整形光学素子527、及び結像光学素子528を備える。色整形光学素子527は、広帯域光ビーム526bを、それぞれ別個の中心波長λ1、λ2、λ3、λ4、λ5のプローブ光ビーム530_1、530_2、530_3、530_4、530_5に分離する。一部の実装形態では、結像光学素子528は、プローブ光ビーム530_1、530_2、530_3、530_4、530_5の経路に、プローブ領域531にY軸に沿った光カーテンとして別個の焦点を形成するように構成された円筒形集束光学系(円筒形レンズなど)を含む。他の実装形態では、結像光学素子528は、プローブ光ビーム530_1、530_2、530_3、530_4、530_5の経路に、プローブ領域531においてプローブ光ビーム530_1、530_2、530_3、530_4、530_5をコリメートするように構成されたコリメート光学系を含む。他の実装形態では、結像光学素子528は、プローブ光ビーム530_1、530_2、530_3、530_4、530_5をプローブ領域531に結像する。つまり、結像光学素子528によって、各プローブ光ビームの像がプローブ領域に送られる。
【0061】
[0075] この実装形態では、光プローブ530(集合的に、プローブ光ビーム530_1、530_2、530_3、530_4、530_5)は、プローブ領域531において、1つ以上の動作光ビーム520がターゲット領域515内を進む方向により定義される動作軸と平行な経路に沿って進む。更に、光プローブ530は、動作光ビーム520が相互作用する光学素子523の少なくとも一部と相互作用することができる(これらの光学素子523は、動作光学素子と称される可能性がある)。例えば、これは、動作光学素子が光プローブ530の中心波長λ1、λ2、λ3、λ4、λ5を包含する動作範囲を有する場合に可能になる可能性がある。光プローブ530はまた、動作光ビーム520と平行な経路に沿ってEUV光コレクタ(ミラーなど)524を通過する。
【0062】
[0076] 生成光536は、光プローブ530のターゲット505から反射される部分である可能性がある。更に、生成光536は、プローブ領域531内の動作軸に沿って反射して戻る可能性がある。このように生成光536は、動作光学素子の少なくとも一部とも相互作用する。光プローブ530は、ビームスプリッタ522によって動作光路に結合され、生成光536は、ビームスプリッタ522によって動作光路から結合される。ビームスプリッタ522は色スプリッタである可能性があり、その結果、生成光536は例えば透過され、光プローブ530は反射される。
【0063】
[0077] 光プローブ530及び生成光536がメトロロジシステム500内の動作光学素子523の少なくとも一部と相互作用する一方で、光プローブ530及び/又は生成光536は、動作光学素子523と完全に異なる経路を辿ることが可能である。
【0064】
[0078] 以上で考察したように、検出装置535は色分離デバイス540を備え、色分離デバイス540は、生成光536をそれぞれが別個の各波長λ1、λ2、λ3、λ4、λ5を有する光部分541_1、541_2、541_3、541_4、541_5に分離するように構成された光学デバイス540_1、540_2、540_3、540_4、540_5の受動的なセットである可能性がある。この実装形態では、光学デバイス540_1、540_2、540_3、540_4、540_5は、ダイクロイックビームスプリッタ又はミラーである。このように、検出装置535は、異なる波長λ1、λ2、λ3、λ4、λ5のそれぞれの間で生成光536を区別することができる。
【0065】
[0079] 検出装置535はまた、処理した光部分541_1、541_2、541_3、541_4、541_5を受け取るセンサ装置542を備える。実際、光部分541_1、541_2、541_3、541_4、541_5の相対的サイズは、ターゲット505のY軸に沿った位置を示すことになる一方、光部分541_1、541_2、541_3、541_4、541_5の全ての信号又は振幅全体は、ターゲット505のX軸に沿った位置を示すことになる。センサ装置542は、それぞれが異なる波長λ1、λ2、λ3、λ4、λ5のうちのいずれかの生成光536の一部を検出するように構成されている複数の検出器542_1、542_2、542_3、542_4、542_5を備え、生成光536は、プローブ領域531における光プローブ530とターゲット505との相互作用から生成される。各検出器542_1、542_2、542_3、542_4、542_5は、光検出器のエリア又は領域である可能性がある。例えば、検出器542_1はフォトダイオードアレイの第1の画素セットに相当する可能性があり、検出器542_2はフォトダイオードアレイの第2の画素セットに相当する可能性があり、検出器542_3はフォトダイオードアレイの第3の画素セットに相当する可能性があり、検出器542_4はフォトダイオードアレイの第4の画素セットに相当する可能性があり、検出器542_5はフォトダイオードアレイの第5の画素セットに相当する可能性がある。他の実装形態では、各検出器542_1、542_2、542_3、542_4、542_5は、別個の異なるフォトダイオード又はフォトダイオードアレイに相当する可能性がある。
【0066】
[0080] 他の実装形態では、ビームスプリッタ522の代わりに偏光管理を用いて、生成光536を光プローブ530から分離することができる。例えば、そのような偏光管理は、異なる掌性の回転偏光ビームを生成及び分離することの前及び4分の1波長後にポラライザを備えた偏光ビームスプリッタシステムを含む可能性がある。
【0067】
[0081] 図6を参照すると、メトロロジシステム100の実装形態600が、動作中にEUV光ビーム671をリソグラフィ露光装置であり得る出力装置672に供給するEUV光源670に組み込まれている。EUV光源670は、各ターゲット605が第1の動作光ビーム620Aと相互作用して修正ターゲット605mを形成する第1のターゲット空間と、各修正ターゲット605mが第2の動作光ビーム620Bと相互作用する第2のターゲット空間とを画定する真空チャンバ673を備える。第1及び第2のターゲット空間はターゲット領域615にある。
【0068】
[0082] 光装置625及び検出装置635は、ターゲットがターゲット領域615に入る前に、プローブ領域631にあるターゲット605と相互作用するように構成される。
【0069】
[0083] EUV光源670は、第2のターゲット空間に対して配置されたEUV光コレクタ(ミラーなど)624を備える。EUV光コレクタ624は、修正ターゲット605mが第2の動作光ビーム620Bと相互作用するときに生成されるプラズマ675から放射されるEUV光674を収集する。EUV光コレクタ624は、収集したEUV光674をEUV光ビーム671として出力装置672に向けて方向転換する。EUV光コレクタ624は、EUV波長を有する光(つまりEUV光674)を反射して生成EUV光ビーム671を形成することができる曲面ミラーなどの反射光学デバイスである可能性がある。
【0070】
[0084] EUV光源670は、第1の動作光ビーム620Aとの相互作用のために第1のターゲット空間に向けられるターゲット605の流れを形成するターゲット供給装置606を備える。ターゲット605は、第2の動作光ビーム620Bとの相互作用後など、プラズマ状態にあるときにEUV光674を生成するターゲット材料から形成される。第1のターゲット空間は、例えば、ターゲット605がプラズマ状態に変換される位置である。ターゲット供給装置606は、流体ターゲット材料を含むように構成される中空内部を画定するリザーバ607を備える。ターゲット供給装置606は、一端でリザーバ607の内部と流体連通する開口部(又はオリフィス)609を有するノズル構造608を備える。流体状態にあるターゲット材料は、圧力Pの力(及び重力などの他の考えられる力)を受けて、リザーバ607の内部から開口部609を通って流れてターゲット605の流れを形成する。開口部609から吐出されるターゲット605の軌道(ターゲット軸方向経路610)は概して-X方向に延びるが、以上で考察したように、ターゲット605の軌道は、-X方向に垂直な平面に沿った成分(つまり、Y及びZ成分)を含むことが可能である。
【0071】
[0085] 各修正ターゲット605mは、動作光源621により生成される第2の動作光ビーム620Bのパルスとの相互作用を通じて少なくとも部分的に又は大部分がプラズマに変換され、そのような相互作用は第2のターゲット空間において生じる。以上で考察したように、各ターゲット605は、ターゲット材料と、任意選択的に非ターゲット粒子などの不純物と、を含むターゲット混合物である。ターゲット605は、例えば、液体又は溶融金属の液滴、液体流の一部、固体粒子又はクラスタ、液滴中に含まれる固体粒子、ターゲット材料の発泡体、又は液体流の一部に含まれる固体粒子である可能性がある。ターゲット605は、例えば、水、スズ、リチウム、キセノン、又はプラズマ状態に変換されるときにEUV範囲の輝線を有する任意の材料を含む可能性がある。例えば、ターゲット605は、純スズ(Sn)として、SnBr4、SnBr2、SnH4などのスズ化合物として、スズ-ガリウム合金、スズ-インジウム合金、スズ-インジウム-ガリウム合金、又はこれらの合金の任意の組み合わせなどのスズ合金として使用され得る元素スズを含む可能性がある。
【0072】
[0086] EUV光源670は、制御装置650及びEUV光源670の他のコンポーネント(ターゲット供給装置606など)と通信する専用コントローラ678を備える可能性がある。代替的には、制御装置650がコントローラ678の一部であることが可能である。
【0073】
[0087] EUV光源670のX、Y、Z座標系は、真空チャンバ673の態様に基づいて固定又は決定される可能性がある。例えば、チャンバ673は一組の壁によって画定される可能性があり、チャンバ673の1つ以上の壁上又はチャンバ673の空間内の3点がX、Y、Z座標系のための基準を提供することができる。光装置625及び検出装置635のコンポーネントのうち1つ以上をチャンバ673の1つ以上の壁に固定することが可能である。
【0074】
[0088] EUV光源670は更に、図示しない他のメトロロジ装置を備える可能性がある。例えば、EUV光源670は、ターゲット605が第1のターゲット空間に向かって進むときに観察するように位置決めされた粗動ターゲット操向カメラと微動ターゲット操向カメラとを備える可能性があり、そのような操向カメラはコントローラ678と通信する。コントローラ678は、これらの操向カメラからのデータを分析してY方向及びZ方向のうち1つ以上におけるターゲット815の位置を判定することができる。別の例として、EUV光源670は、EUV光674を検出又は検知するように配置及び構成された一セットのセンサを備える可能性があり、EUV光674についてのそのような情報は、EUV光源670の他の態様又は制御における使用のためにコントローラ678によって分析される可能性がある。
【0075】
[0089] 図7を参照すると、メトロロジシステム100(メトロロジシステム200、300、又は500であり得る)は手順780を実行することができる。メトロロジシステム100は、以上で説明したように光プローブ130を生成する(781)。光プローブ130は、X横断方向(YZ平面内にあり得る)に沿ってターゲット軸方向経路110を横切るカーテンとして方向付けられる。ターゲット105が光プローブ130のカーテンを横切ると(そして光プローブ130と相互作用すると)、光136が生成され、次いで検出される(782)。具体的には、検出装置135は、複数の異なる波長の生成光136を検出し、各波長は、X、Y、Z座標系のX横断方向に沿った別個の位置と関連付けられる。制御装置150は、この検出した光を分析し、X軸及びX横断軸に沿ったターゲットに関する位置情報を決定する(783)。制御装置150は、決定した位置情報(783)に基づいて、ターゲット105がターゲット領域115への所望の軌道(又はターゲット軸方向経路110)上にあるかどうかを判定する(784)。ターゲット105が所望の軌道上にない場合(784)、制御装置150は、X軸及びX横断軸に沿ったターゲット105の決定した位置情報に基づいて、ターゲット105及びターゲット軸方向経路110のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性の調整160に影響を与える(785)。制御装置150は、ターゲット105がターゲット領域115に到達する時刻を計算するなどの他の分析を更に実行し(786)、またパルスが問題のターゲット105と同時にターゲット領域115に到達する時刻に動作光ビーム220のパルスを生成するように動作光源221、331に命令する(787)信号を動作光源(221、331など)に送信することができる。制御装置150は更に、診断目的で得られた情報を利用して、EUV光源670のコンポーネント又は経時的な安定性についての長期予測を行うことができる。
【0076】
[0090] 図7に示すフローチャートは、単一のターゲット105に関する動作のみを示している。実際には、ターゲット供給装置206、306は、以上で説明したようにターゲット105を連続的に生成している。そして、連続した一連のターゲット105が存在するため、同様に検出装置135で検出される生成光136の連続した一連のフラッシュと、検出装置135で生成され、制御装置150により分析される一連のタイミング信号と、が存在することになる。これによって、動作光源221、321が一連のパルスを発射し、ターゲット領域115にある一連のターゲット105を照射してEUV光674を生成する。更に、制御装置150は、同様に順次及び各ターゲット105についてフィードフォワード式に(つまり、ターゲット105がターゲット領域115に到達する前に)調整160に影響を与えるように動作する。これによって、ターゲット領域115に到達する前にターゲット105を調整することができる。
【0077】
[0091] 実施形態は、以下の条項を使用して更に説明される可能性がある。
1.複数の異なる波長の光を含む光プローブであって、プローブ領域においてターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光の異なる波長を含む光プローブを生成するように構成された光装置と、
プローブ領域における光プローブとターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される複数の異なる波長の生成光を検出するように構成された検出装置と、
検出装置と通信する制御装置であって、検出した光を分析し、分析に基づいてターゲット及びターゲット軸方向経路のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性を調整するように構成された制御装置と、
を備えた、メトロロジシステム。
2.光装置が、それぞれがターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬し、それぞれが別個の中心波長を有する複数のプローブ光ビームを光プローブとして生成するように構成された1つ以上の光源を備える、条項1のメトロロジシステム。
3.別個の中心波長を有する各プローブ光ビームが、プローブ光軸に沿ったプローブ領域内の別個の位置に集束される、条項2のメトロロジシステム。
4.光装置が、ターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬し、中心波長の連続スペクトルにより定義されるプローブ光ビームを光プローブとして生成するように構成された1つ以上の光源を備える、条項1のメトロロジシステム。
5.光プローブがプローブ光軸に沿ったプローブ領域内に別個の焦点を有する、条項1のメトロロジシステム。
6.別個の焦点をプローブ光軸に垂直な方向に沿った光プローブの光カーテンとして形成するように構成された円筒形集束光学系を光プローブの経路に更に備えた、条項5のメトロロジシステム。
7.光プローブが、プローブ光軸に沿ってコリメートされるか又はプローブ領域で結像される、条項1のメトロロジシステム。
8.検出装置が、それぞれが光プローブの各プローブ光ビームとターゲットとの相互作用からの生成光を検出するように構成された複数の検出器を備える、条項1のメトロロジシステム。
9.各検出器が各プローブ光ビームのターゲットに入射する部分を検出するように構成される、条項8のメトロロジシステム。
10.各検出器が各プローブ光ビームのターゲットに入射する部分を検出するように構成されることが、各検出器が各プローブ光ビームのターゲットから反射又は散乱される部分を検出するように構成されることを含む、条項9のメトロロジシステム。
11.各検出器が、他の検出器により検出される生成光の波長と異なる波長を有する生成光を検出するように構成されている、条項8のメトロロジシステム。
12.検出装置が、異なる波長のそれぞれの間で生成光を区別するように構成されている、条項1のメトロロジシステム。
13.生成光が、プローブ光軸と異なり、ターゲット軸方向経路とも異なる経路に沿って進む、条項1のメトロロジシステム。
14.生成光が、プローブ領域の下流にあるターゲット領域にあるターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームが進む方向により定義される動作軸と平行な経路に沿って進む、条項1のメトロロジシステム。
15.生成光が、プローブ光ビームのターゲットから反射して動作軸に沿って戻る部分である、条項14のメトロロジシステム。
16.生成光が、1つ以上の動作光ビームが相互作用する同じ光学系の少なくとも一部と相互作用する、条項15のメトロロジシステム。
17.ターゲット軸方向経路に沿って、プローブ領域が、ターゲットが1つ以上の動作光ビームと相互作用するターゲット領域の上流にある、条項1のメトロロジシステム。
18.ターゲット軸方向経路が少なくともX軸に沿って延び、プローブ光軸がX軸と平行でない、条項17のメトロロジシステム。
19.制御装置が、X軸に垂直なY方向に沿ったターゲットの位置を決定するように構成されている、条項18のメトロロジシステム。
20.プローブ光軸がY軸と平行であり、動作光ビームが概ねZ軸に沿って進む、条項19のメトロロジシステム。
21.複数の波長の光が、光の波長がY軸に沿って変化するような広がりを有する、条項20のメトロロジシステム。
22.プローブ光軸がY軸に垂直である、条項19のメトロロジシステム。
23.複数の波長の光が、光の波長がY軸に沿って変化するように広がる、条項22のメトロロジシステム。
24.1つ以上の動作光ビームが、ターゲットと相互作用してターゲットの形状及び動きを修正することによって修正ターゲットを形成するように構成された第1の増幅光ビームと、修正ターゲットと相互作用することによって修正ターゲットを極端紫外光を放出するプラズマに変換するように構成された第2の増幅光ビームと、を含む、条項17のメトロロジシステム。
25.制御装置が、ターゲット及びターゲット軸方向経路のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性を調整するように構成されることが、
制御装置が、ターゲット材料供給部にターゲットの生成に関する1つ以上の特徴を調整するように命令するように構成されること、及び
制御装置が、動作光源にプローブ領域の下流のターゲット領域内のターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームの生成に関する1つ以上の特徴を調整するように命令するように構成されていること、
のうちの1つ以上を含む、条項1のメトロロジシステム。
26.検出装置が、ターゲットがプローブ領域を通過する速度と同じかそれより速い速度で複数の異なる波長の生成光を検出するように構成され、
制御装置が、ターゲットの分析の基礎となるターゲットに関する1つ以上の特性の調整に影響を与えるように構成される、条項1のメトロロジシステム。
27.制御装置がターゲットに関する1つ以上の特性を調整するように構成されることが、制御装置が、動作光源にプローブ領域の下流のターゲット領域においてターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームのポインティングを調整するように命令するように構成されることを含み、
ポインティングの調整が、X、Y、Z座標系のZ軸に対するものであり、
ターゲット軸方向経路が、主にX軸に沿って延び、
プローブ光軸が、Y軸と一致するか又はZ軸と一致する、条項26のメトロロジシステム。
28.それぞれがX、Y、Z座標系の主にX軸に沿って延びるターゲット軸方向経路に沿って進むターゲット領域に向けられるターゲットの流れを形成するように構成されたターゲット供給装置と、
ターゲット領域に向けられる、少なくとも1つがターゲットと相互作用して修正ターゲットを形成するように構成された1つ以上の動作光ビームを生成するように構成された動作光源と、
メトロロジシステムと、
を備えた極端紫外(EUV)光システムであって、
メトロロジシステムが、
プローブ領域でターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光プローブを生成するように構成された光装置と、
それぞれがX、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられた複数の異なる波長の生成光であって、プローブ領域における光プローブとターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される生成光を検出するように構成された検出装置と、
検出装置と通信する、検出した光を分析し、X、Y、Z座標系のX横断軸に沿ったターゲットに関する位置情報を決定するように構成された制御装置と、
を備える、極端紫外(EUV)光システム。
29.1つ以上の動作光ビームが、ターゲットと相互作用してターゲットの形状及び動きを修正することによって修正ターゲットを形成するように構成された第1の増幅光ビームと、修正ターゲットと相互作用することによって修正ターゲットを極端紫外光を放出するプラズマに変換するように構成された第2の増幅光ビームと、を含む、条項28のEUV光システム。
30.プローブ領域で主にX、Y、Z座標系のX軸に沿って延びるターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光プローブを生成するように構成された光装置と、
それぞれがX、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられた複数の異なる波長の生成光であって、プローブ領域における光プローブとターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される生成光を検出するように構成された検出装置と、
検出装置と通信する制御装置であって、検出した光を分析し、X、Y、Z座標系のX横断軸に沿ったターゲットに関する位置情報を決定するように構成された、制御装置と、
を備えた、メトロロジシステム。
31.光プローブが、広帯域光プローブである、条項30のメトロロジシステム。
32.制御装置が、検出した光の分析に基づいて、X、Y、Z座標系のX軸に沿ったターゲットに関する位置情報を決定するように構成されている、条項30のメトロロジシステム。
【0078】
[0092] 他の実装形態は特許請求の範囲内にある。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なる波長の光を含む光プローブであって、プローブ領域においてターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する前記光の前記異なる波長を含む、光プローブを生成するように構成された光装置と、
前記プローブ領域における前記光プローブと前記ターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される前記複数の異なる波長の生成光を検出するように構成された検出装置と、
前記検出装置と通信する制御装置であって、検出した前記光を分析し、分析に基づいて前記ターゲット及び前記ターゲット軸方向経路のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性を調整するように構成された、制御装置と、
を備えた、メトロロジシステム。
【請求項2】
前記光装置が、それぞれが前記ターゲット軸方向経路と交差する前記プローブ光軸に沿って伝搬し、それぞれが別個の中心波長を有する複数のプローブ光ビームを前記光プローブとして生成するように構成された1つ以上の光源を備える、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項3】
別個の中心波長を有する各プローブ光ビームが、前記プローブ光軸に沿った前記プローブ領域内の別個の位置に集束される、請求項2のメトロロジシステム。
【請求項4】
前記光装置が、前記ターゲット軸方向経路と交差する前記プローブ光軸に沿って伝搬し、中心波長の連続スペクトルにより定義されるプローブ光ビームを前記光プローブとして生成するように構成された1つ以上の光源を備える、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項5】
前記光プローブが、前記プローブ光軸に沿った前記プローブ領域内に別個の焦点を有し、
前記別個の焦点を前記プローブ光軸に垂直な方向に沿った前記光プローブの光カーテンとして形成するように構成された円筒形集束光学系を、前記光プローブの経路に更に備える、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項6】
前記検出装置が、それぞれが前記光プローブの各プローブ光ビームと前記ターゲットとの相互作用からの生成光を検出するように構成された複数の検出器を備え
各検出器が、前記各プローブ光ビームの前記ターゲットに入射する部分を検出するように構成される、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項7】
各検出器が前記各プローブ光ビームの前記ターゲットに入射する前記部分を検出するように構成されることが、各検出器が前記各プローブ光ビームの前記ターゲットから反射又は散乱される部分を検出するように構成されることを含む、請求項のメトロロジシステム。
【請求項8】
各検出器が、他の検出器により検出される生成光の波長と異なる波長を有する生成光を検出するように構成されている、請求項のメトロロジシステム。
【請求項9】
前記生成光が、前記プローブ光軸と異なり、前記ターゲット軸方向経路とも異なる経路に沿って進む、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項10】
前記生成光が、前記プローブ領域の下流にあるターゲット領域にある前記ターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームが進む方向により定義される動作軸と平行な経路に沿って進む、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項11】
前記ターゲット軸方向経路に沿って、前記プローブ領域が、前記ターゲットが1つ以上の動作光ビームと相互作用するターゲット領域の上流にある、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項12】
前記ターゲット軸方向経路が、少なくともX軸に沿って延び、
前記制御装置が、前記X軸に垂直なY方向に沿った前記ターゲットの位置を決定するように構成されており、
前記プローブ光軸が、軸と平行であり、
前記動作光ビームが、概ねZ軸に沿って進む、請求項11のメトロロジシステム。
【請求項13】
前記複数の波長の前記光が、前記光の前記波長が前記Y軸に沿って変化するような広がりを有する、請求項12のメトロロジシステム。
【請求項14】
前記ターゲット軸方向経路が、少なくともX軸に沿って延び、
前記制御装置が、前記X軸に垂直なY方向に沿った前記ターゲットの位置を決定するように構成されており、
前記プローブ光軸が、前記Y軸に垂直である、請求項11のメトロロジシステム。
【請求項15】
前記複数の波長の前記光が、前記光の前記波長が前記Y軸に沿って変化するように広がる、請求項14のメトロロジシステム。
【請求項16】
前記1つ以上の動作光ビームが、前記ターゲットと相互作用して前記ターゲットの形状及び動きを修正することによって修正ターゲットを形成するように構成された第1の増幅光ビームと、前記修正ターゲットと相互作用することによって前記修正ターゲットを極端紫外光を放出するプラズマに変換するように構成された第2の増幅光ビームと、を含む、請求項11のメトロロジシステム。
【請求項17】
前記制御装置が、前記ターゲット及び前記ターゲット軸方向経路のうちの1つ以上に関する1つ以上の特性を調整するように構成されることが、
前記制御装置が、ターゲット材料供給部に前記ターゲットの生成に関する1つ以上の特徴を調整するように命令するように構成されること、及び、
前記制御装置が、動作光源に前記プローブ領域の下流のターゲット領域内の前記ターゲットと相互作用する1つ以上の動作光ビームの生成に関する1つ以上の特徴を調整するように命令するように構成されること、
のうちの1つ以上を含む、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項18】
前記検出装置が、ターゲットが前記プローブ領域を通過する速度と同じかそれより速い速度で前記複数の異なる波長の生成光を検出するように構成され、
前記制御装置が、前記ターゲットの前記分析の基礎となる前記ターゲットに関する前記1つ以上の特性の調整に影響を与えるように構成される、請求項1のメトロロジシステム。
【請求項19】
それぞれがX、Y、Z座標系の主にX軸に沿って延びるターゲット軸方向経路に沿って進むターゲット領域に向けられるターゲットの流れを形成するように構成されたターゲット供給装置と、前記ターゲット領域に向けられる、少なくとも1つが前記ターゲットと相互作用して修正ターゲットを形成するように構成された1つ以上の動作光ビームを生成するように構成された動作光源と、メトロロジシステムと、を備えた極端紫外(EUV)光システムであって、
前記メトロロジシステムが、
プローブ領域で前記ターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光プローブを生成するように構成された光装置と、
それぞれが前記X、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられた複数の異なる波長の生成光であって、前記プローブ領域における前記光プローブと前記ターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される生成光を検出するように構成された検出装置と、
前記検出装置と通信する、検出した前記光を分析し、前記X、Y、Z座標系の前記X横断軸に沿った前記ターゲットに関する位置情報を決定するように構成された制御装置と、
を備える、極端紫外(EUV)光システム。
【請求項20】
前記1つ以上の動作光ビームが、前記ターゲットと相互作用して前記ターゲットの形状及び動きを修正することによって修正ターゲットを形成するように構成された第1の増幅光ビームと、前記修正ターゲットと相互作用することによって前記修正ターゲットを極端紫外光を放出するプラズマに変換するように構成された第2の増幅光ビームと、を含む、請求項19のEUV光システム。
【請求項21】
プローブ領域で主にX、Y、Z座標系のX軸に沿って延びるターゲット軸方向経路と交差するプローブ光軸に沿って伝搬する光プローブを生成するように構成された光装置と、
それぞれが前記X、Y、Z座標系のX横断軸に沿った別個の位置と関連付けられた複数の異なる波長の生成光であって、前記プローブ領域における前記光プローブと前記ターゲット軸方向経路に沿って進むターゲットとの相互作用から生成される生成光を検出するように構成された検出装置と、
前記検出装置と通信する制御装置であって、検出した前記光を分析し、前記X、Y、Z座標系の前記X横断軸に沿った前記ターゲットに関する位置情報を決定するように構成された、制御装置と、
を備えた、メトロロジシステム。
【請求項22】
前記光プローブが、広帯域光プローブであり、
前記制御装置が、前記検出した光の分析に基づいて、前記X、Y、Z座標系のX軸に沿った前記ターゲットに関する位置情報を決定するように構成されている、請求項21のメトロロジシステム。
【国際調査報告】