(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】直径が拡大されたパージポートを有する半導体基板搬送容器
(51)【国際特許分類】
H01L 21/673 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
H01L21/68 V
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573021
(86)(22)【出願日】2022-05-27
(85)【翻訳文提出日】2024-01-17
(86)【国際出願番号】 US2022031380
(87)【国際公開番号】W WO2022251662
(87)【国際公開日】2022-12-01
(32)【優先日】2021-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505307471
【氏名又は名称】インテグリス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】フラー, マシュー エー.
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131CA12
5F131CA47
5F131GA12
5F131GA92
5F131JA04
5F131JA24
(57)【要約】
底面壁を通って延在する1つまたは複数の拡大されたパージポートを含む半導体基板搬送容器が提供される。パージポート(複数可)は、パージ流体調整要素を容器の外側からパージポートを通して装着することによって、パージ流体調整要素を容器の内部空間に挿入することを可能にする。パージポート(複数可)は、容器の後方壁の少なくとも一部分がパージポート(複数可)の一部分の前方に配置されるように、寸法設定され、配置される。さらに、後方壁の一部分が、パージポート(複数可)の外周の一部分と繋がっている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の側壁と、上面壁と、底面壁と、容器シェルの後方位置の後方壁とによって画定される内部空間を有する容器シェルであって、前記内部空間が、複数の半導体基板を収容することができるように寸法設定されている、容器シェルと、
前記後方壁とは反対側の、前記容器シェルの前面にある正面開口であって、正面開口を通して半導体基板を前記内部空間から取り外し、前記内部空間に挿入することができる、正面開口と、
前記底面壁を貫通して延在し、前記内部空間内に完全に開口する少なくとも1つのパージポートであって、前記後方壁の少なくとも一部分が、パージポートの一部分の前方に配置される、少なくとも1つのパージポートと
を備える、半導体基板搬送容器。
【請求項2】
前記少なくとも1つのパージポートに配設されたディフューザ、ゲッタ、またはフィルタをさらに備える、請求項1に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項3】
少なくとも2つの前記パージポートを備え、各パージポートが、前記底面壁を貫通して延在し、各パージポートが、前記内部空間内に完全に開口し、前記後方壁の少なくとも一部分が、各パージポートの一部分の前方に配置される、請求項1に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項4】
前記後方壁の少なくとも一部分が、前記少なくとも1つのパージポートの外周の一部分と繋がる、請求項1に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項5】
前記少なくとも1つのパージポートが、円形外周を有し、前記少なくとも1つのパージポートの前記円形外周の一部分に隣接する前記後方壁の一部分が、湾曲する、請求項1に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項6】
前記半導体基板搬送容器が、正面開口一体型ポッドから成る、請求項1に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項7】
半導体基板が、ウエハまたはフラットパネルを含む、請求項1に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項8】
前記パージポートの前記一部分の前方に配置される前記後方壁の前記一部分が、前記底面壁から前記上面壁に向かって延在する、請求項1に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項9】
前記パージポートの前記一部分の前方に配置される前記後方壁の前記一部分が、前記底面壁から前記上面壁まで延在する、請求項8に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項10】
正面開口、および複数の半導体基板を収容することができるように寸法設定された内部空間を有するシェルと、
前記シェルの底面壁を貫通して延在し、前記内部空間内に完全に開口する少なくとも1つのパージポートと
を備え、
前記シェルの後方壁の少なくとも一部分が、前記少なくとも1つのパージポートの外周の一部分と繋がる、
正面開口一体型ポッド。
【請求項11】
前記少なくとも1つのパージポートに配設されたディフューザ、ゲッタ、またはフィルタをさらに備える、請求項10に記載の正面開口一体型ポッド。
【請求項12】
少なくとも2つの前記パージポートを備え、各パージポートが、前記底面壁を貫通して延在し、前記内部空間内に完全に開口し、前記シェルの前記後方壁の複数部分が、前記少なくとも2つのパージポートの外周の各一部分と繋がる、請求項10に記載の正面開口一体型ポッド。
【請求項13】
前記少なくとも1つのパージポートの外周の前記部分と繋がった前記後方壁の前記部分が、前記少なくとも1つのパージポートから出て行くパージガスの流れを導くように構成されている、請求項10に記載の正面開口一体型ポッド。
【請求項14】
前記少なくとも1つのパージポートが、円形外周を有し、前記少なくとも1つのパージポートの前記円形外周の前記部分と繋がる前記後方壁の前記部分が、湾曲している、請求項10に記載の正面開口一体型ポッド。
【請求項15】
前記半導体基板が、ウエハまたはフラットパネルを含む、請求項10に記載の正面開口一体型ポッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術開示は、たとえば半導体製造に使用される、半導体基板搬送容器に関する。
【背景技術】
【0002】
基板搬送容器は、半導体の製造中に基板を移送するために使用される。基板搬送容器は、通常、基板を保持する内部空間を形成するシェルと、たとえば加工処理設備を廻って容器を移動させることができるように、様々なコンベヤおよびその他の装置と連結するのに使用するプレートとを備える。
【発明の概要】
【0003】
本明細書では、半導体基板搬送容器が記述され、その半導体基板搬送容器には、その底面壁を貫通して延在する1つまたは複数のパージポートが設けられている。パージポート(複数可)は、パージ流体調整要素を容器の外側からパージポートを通して装着することによって、パージ流体調整要素を容器の内部空間に挿入することができるように寸法設定されている。これによって、従来の寸法のパージポート(複数可)を有する従来の容器で必要とされ、容器の内部環境の人的汚染を生じることのある、容器の内側からパージ流体調整要素を装着することが必要なくなる。
【0004】
半導体基板搬送容器は、半導体製造中に半導体基板を保持し移送するために使用されるいかなるタイプの容器でもよい。半導体基板搬送容器の例は、それに限定されないが、正面開口一体型ポッド(FOUP)を含む。
【0005】
容器内に保持される半導体基板は、半導体製造に使用されるいかなる基板でもよい。本明細書で説明される容器内に配置することができる半導体基板の例は、それらに限定されないが、ウエハおよびパネル(フラットパネルなど)、ならびにそれらの組合せを含み得る。
【0006】
一実施形態では、容器は、内部空間を画定するシェルと、それに限定されないが正面開口など、その開口を通して半導体基板を内部空間に挿入し、そこから取り外すことができるシェルの開口と、本明細書に説明される少なくとも1つのパージポートを有する底面壁とを備え得、そのパージポートを通して、パージ流体調整要素を容器の外側から内部空間内に装着することができる。加工処理設備を廻って容器を移動させることができるように、様々なコンベヤおよびその他の装置に連結するためのプレートを底面壁に固定することができる。プレートは、容器の底面壁の一部、または底面壁とは別個と見なしてよい。プレートは、存在し底面壁とは別個と見なせる場合、底面壁のパージポートと位置を合わされた開口をやはり備え得る。
【0007】
パージ流体調整要素は、容器の内部空間内の環境の調整に使用するために、内部空間に挿入可能ないかなるタイプの要素でもよい。パージ流体調整要素の例は、それらに限定されないが、ディフューザ、ゲッタ、フィルタ、1つまたは複数のこれら機能を組み合わせた要素、またはその他を含む。
【0008】
一実施形態では、本明細書で説明される半導体基板搬送容器は、第1および第2の側壁と、上面壁と、底面壁と、容器シェルの後方位置の後方壁とによって画定される内部空間を有する容器シェルであって、内部空間が、複数の半導体基板を収容することができるように寸法設定されている、容器シェルを備え得る。正面開口が、後方壁とは反対側の、容器シェルの前面に配置され、その正面開口を通して半導体基板を内部空間から取り外し、そこに挿入することができる。さらに、少なくとも1つのパージポートが、底面壁を貫通して延在し、内部空間内に完全に開口する。パージポートは、パージ流体調整要素を容器の外側からパージポートを通して内部空間内に装着することができるように寸法設定されている。さらに、一実施形態では、後方壁の少なくとも一部分を、パージポートの一部分の前方に配置することができる。
【0009】
別の実施形態では、本明細書に記載されるFOUPは、正面開口と、複数の半導体基板を収容することができるように寸法設定された内部空間とを有するシェルを備え得る。少なくとも1つのパージポートが、シェルの底面壁を貫通して延在し、内部空間内に完全に開口する。さらに、シェルの後方壁の少なくとも一部分が、少なくとも1つのパージポートの外周の一部分と繋がる。本明細書で使用される用語「繋がる」は、後方壁の少なくとも一部分とパージポートの少なくとも一部分とが、共通の縁を共有し、または後方壁の少なくとも一部分が、少なくとも1つのパージポートを形成する開口の外周の一部分を形成することを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】拡大されたパージポートを有する半導体基板搬送容器の前視透視図である。
【
図2】
図1の半導体基板搬送容器の後視透視図である。
【
図3】
図2の線3-3に沿って得られた、半導体基板搬送容器の上視部分断面図である。
【
図4】容器内へのパージ流体調整要素の装着の開始を示す、
図1と同様な図である。
【
図5】半導体基板搬送容器の外側からパージポートを通して容器内に装着されたパージ流体調整要素の例を示す図である。
【
図6】パージ流体調整要素の基底部分の外周輪郭の上視概略図である。
【
図7】従来のパージポートを有する従来の半導体基板搬送容器の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1および2を参照すると、半導体基板搬送容器10の例が示されている。一実施形態では、容器10は、FOUPと呼ぶことができる。容器10は、第1の側壁14と、第1の側壁14とは反対側の第2の側壁16と、上面壁18と、上面壁18とは反対側の底面壁20(
図2では見られない)と、後方壁22とを含む複数の壁を有する容器シェル12を備える。それら壁は、複数の半導体基板26を収容することができるように寸法設定された(
図3に1つの半導体基板26が破線で示されている)内部空間24(
図2では見られない)を画定し、基板26は垂直に積層されて配置され、基板26は、互いに垂直方向に離隔され、各基板26は、上面壁18および底面壁20と実質的に平行に、水平に配向されている。一実施形態では、容器10は、24個の基板26を収容し保持するように構成することができるが、容器10は、より多数またはより少数の基板26を保持するように構成してもよい。基板26は、任意の適切な方式で容器10内に保持することができる。FOUPなどの半導体基板搬送容器における基板保持技法は、当技術分野では周知である。
【0012】
引き続き
図1および2を参照すると、容器10は、正面開口30(
図1に見られる)を有する前面28をさらに備え、その開口を通して、半導体基板26のそれぞれを、内部空間24から取り外し、そこに挿入することができる。さらに、機械連結プレート32(
図2に見られる)が、シェル12の底面壁20に固定されている。プレート32は、底面壁20の一部、または底面壁20とは別個と見なしてよい。
【0013】
半導体基板26は、半導体製造に使用されるいかなる基板でもよい。本明細書で説明される容器10内に配置することができる半導体基板26の例は、それらに限定されないが、ウエハおよびパネル(フラットパネルなど)、ならびにそれらの組合せを含み得る。
図3は、基板26をウエハであるとして示す。
【0014】
基板容器10は、それに限定されないが、射出成型可能なポリマー材料を含む1つまたは複数のポリマー材料から形成することができる。ポリマー材料(複数可)には、それらに限定されないが、1つまたは複数のポリオレフィン、1つまたは複数のポリカーボネート、1つまたは複数の熱可塑性ポリマーなどを含めることができる。一実施形態では、基板容器10の一部分または全部を射出成型することができる。1つまたは複数のポリマー材料は、炭素充填材を含むマトリックスを形成することができる。一実施形態では、基板容器10の取扱および使用中の粒子脱落を最小限にするように、1つまたは複数のポリマー材料を選択することができる。
【0015】
図1および3を参照すると、少なくとも1つのパージポート40が、底面壁20を貫通して延在し、内部空間24内に完全に開口している。図示の例では、容器10は、2つのパージポート40を備えるところが示されている。しかしながら、容器10は、単に1つのパージポート40または2つより多いパージポート40を備え得る。プレート32が存在する場合、パージポート40と位置を合された同様な開口が、プレート32に形成される。パージポート40は、形状が円形として示されている。しかしながら、パージポート40は、それらに限定されないが、矩形、正方形、三角形、およびその他を含むいかなる形状を有してもよい。
【0016】
図7を参照すると、従来の半導体基板搬送容器100では、パージ流体調整要素102が、容器100の内部空間の内側から従来のパージポート104内に手作業で装着、搭載される。言い換えれば、要素102を装着する人物は、容器100の内部空間の内部に手を入れ、パージポート104内に要素102を装着する。しかしながら、これは、容器100の内部環境に人的汚染を生じ得る。
【0017】
対照的に、容器10のパージポート40は、パージ流体調整要素42を容器10の外側から挿入することによって、1つまたは複数のパージ流体調整42を内部空間24内に装着することができる(
図4および5に見られる)ように構成されている。これは、パージ流体調整要素42を装着するために容器10の内部空間24内に人間がアクセスし入り込む必要を排除し、それによって、内部環境に人的汚染源が入り込む可能性などを排除する。
【0018】
詳細には、
図1および3を参照すると、容器10のパージポート40は、
図6の容器100のような従来の容器のパージポートより大きく作られている。パージポート40は、容器10の後部に位置している。
図3において最も良く分かるように、パージポート40の大きさおよび位置は、後方壁22の少なくとも一部分が、パージポート40のそれぞれの一部分の前方に配置されるようになっている。図示の例では、後方壁22は、2つのパージポート40の間に配設された中央部分44を備えるものとして示されている。後方壁22の中央部分44の、破線で示された平面Pは、各パージポート40を通って延在し、各パージポート40の外周縁の、破線R
1およびR
2によって示された最後方部分の前方に位置している。したがって、後方壁22の少なくとも中央部分44は、各パージポート40の一部分、たとえば外周縁の最後方部分の前方に配置されている。あるいは、中央部分44のような後方壁22の一部分は、各パージポート40の外周縁の最後方部分より容器10の前面28に近く配置され、または容器10の正面開口30に近く配置されていると言うことができる。
【0019】
図1~3を参照すると、パージポート40の大きさおよび位置は、シェル12の後方壁22の少なくとも一部分が、それぞれのパージポート40の外周の一部分と繋がるようになっている。これは、
図3の左側のパージポート40に示され、右側のパージポート40も左側のパージポート40と同様な構造を有し得る。言い換えれば、後方壁22の少なくとも一部分とそれぞれのパージポート40の少なくとも一部分とが、共通の縁を共有し、または後方壁22の少なくとも一部が、パージポート40を画定する開口の外周の一部を形成する。たとえば、
図1~3を参照すると、各パージポート40の外周の後方部分が、位置xから位置yまでの、後方壁22の一部分を形成する。
図1および2で最も良く分かるように、位置x、yの間で、後方壁22は、後方壁22のそれらの部分46、48が各パージポート40の後方外周の湾曲に従うように、外方へ湾曲し、または膨らむ。
図3の右側のパージポート40に示される別の実施形態では、パージポート40を後方壁から僅かにずらすことができ、その結果、小さな辺縁41が、位置x、yの間で、後方壁とパージポート40の外周の一部分との間に形成されている。この実施形態では、左側パージポート40も右側パージポート40と同様な構造を有し得る。
【0020】
図1および2を参照すると、後方壁22の外方へ湾曲し/外方へ膨らんだ部分46、48は、パージポート40の上方へ高さHだけ延在する。一実施形態では、膨らんだ部分46、48は、シェル12の高さの一部分に(
図1および2に示されるように)延在し得、または、膨らんだ部分46、48は、シェル12の高さ全体に延在し得、その結果、高さHは、実質的に底面壁20から上面壁18までの距離全体に延在する。部分46、48の形態(たとえば湾曲形状および高さH)は、パージポート40から出て行くパージガスの流れを導くのに寄与する。
【0021】
図4および5を参照すると、パージ流体調整要素42を装着する例が説明される。パージ流体調整要素42は、内部空間24内の環境の調整に使用するために、内部空間24に挿入可能ないかなるタイプの要素でもよい。パージ流体調整要素42の例には、それらに限定されないが、ディフーザ、ゲッタ、フィルタ、それらの組合せ、およびその他が含まれる。パージ流体調整要素の例は、米国特許第9054144号および第10,347,517号に開示されている。
【0022】
最初に
図4を参照すると、パージポート40が空であるとして、パージ流体調整要素42を、底面壁20のパージポート40を通して矢印の方向に要素42を挿入することを可能にする、底面壁20の下の所定位置に置く。機械連結プレート32が存在する場合、そのプレートの開口がパージポート40と位置合わせされており、プレート32を通して要素42を挿入することがやはり可能になる。それぞれの要素42は、要素42をパージポート40内に取り外し可能に搭載する基底部分50と、内部空間24内に延出する調整部分52とを備え得る。
【0023】
図5を参照すると、各要素42が完全に装着されると、基底部分50がパージポート40内に配設されることによって、要素42が所定位置に取り外し可能に取り付けられ、調整部分52が、内部空間24内に上向きに延出する。一実施形態では、要素42がディフーザとして構成された場合、要素42が装着されると、パージ流体を要素42に導き入れることができ、その要素が、パージ流体を内部空間24内に散布する。
【0024】
図6を参照すると、外周縁54を有する基底部分50が、上視図で示され、その外周縁は、円形でも、他の任意の形状を有してもよい。一実施形態では、調整部分52(
図4および5に示される)には、基底部分50の外周縁54を越えて突出する部分は無い。調整部分には外周縁54を越えて突出する部分が無いので、パージポートを通して要素42を挿入するのが容易である。しかしながら、別の実施形態では、要素42を容器の外部からパージポートを通して装着することがそれでもなおできる限り、調整部分52のある部分が、上視で外周縁54を越えて突出してもよい。一実施形態では、調整部分の中心垂直軸X(
図6の平面を貫通して延在する)は、外周縁54の境界線内に配設される。
図6に示されるように、中心垂直軸Xは、基底部分50の中心垂直軸と位置の合う中心位置を含む様々な位置に配置することができる。
【0025】
本願で開示された例は、あらゆる点において例示的かつ非限定的と見なすべきである。本発明の範囲は、上述の説明によるのではなく、添付特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と同等な趣旨および範囲に入る全ての変形形態は、特許請求の範囲に包含されるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の側壁と、上面壁と、底面壁と、容器シェルの後方位置の後方壁とによって画定される内部空間を有する容器シェルであって、前記内部空間が、複数の半導体基板を収容することができるように寸法設定されている、容器シェルと、
前記後方壁とは反対側の、前記容器シェルの前面にある正面開口であって、正面開口を通して半導体基板を前記内部空間から取り外し、前記内部空間に挿入することができる、正面開口と、
前記底面壁を貫通して延在し、前記内部空間内に完全に開口する少なくとも1つのパージポートであって、前記後方壁の少なくとも一部分が、パージポートの一部分の前方に配置される、少なくとも1つのパージポートと
を備える、半導体基板搬送容器。
【請求項2】
前記少なくとも1つのパージポートに配設されたディフューザ、ゲッタ、またはフィルタをさらに備える、請求項1に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項3】
少なくとも2つの前記パージポートを備え、各パージポートが、前記底面壁を貫通して延在し、各パージポートが、前記内部空間内に完全に開口し、前記後方壁の少なくとも一部分が、各パージポートの一部分の前方に配置される、請求項1に記載の半導体基板搬送容器。
【請求項4】
正面開口、および複数の半導体基板を収容することができるように寸法設定された内部空間を有するシェルと、
前記シェルの底面壁を貫通して延在し、前記内部空間内に完全に開口する少なくとも1つのパージポートと
を備え、
前記シェルの後方壁の少なくとも一部分が、前記少なくとも1つのパージポートの外周の一部分と繋がる、
正面開口一体型ポッド。
【請求項5】
前記少なくとも1つのパージポートに配設されたディフューザ、ゲッタ、またはフィルタをさらに備える、請求項
4に記載の正面開口一体型ポッド。
【国際調査報告】