(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】事前構成された測定ギャップについての測定報告遅延
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240621BHJP
H04W 36/00 20090101ALI20240621BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W36/00 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576397
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2023-12-25
(86)【国際出願番号】 US2022047089
(87)【国際公開番号】W WO2023069486
(87)【国際公開日】2023-04-27
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハン、ルイ
(72)【発明者】
【氏名】チェルヴィアコフ、アンドレイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、メン
(72)【発明者】
【氏名】リ、フア
(72)【発明者】
【氏名】ボロティン、イルヤ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD25
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE56
5K067LL11
(57)【要約】
第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)は、同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定を、測定ギャップの有無にかかわらず実行する。UEは、事前構成された測定ギャップのステータスの変更をトリガするネットワークシグナリングをデコードし得る。UEは、事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリングが事前構成された測定ギャップをアクティブ化したときに、測定ギャップを伴うSSBベースRRM測定を実行し得る。UEは、事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリングが事前構成された測定ギャップを非アクティブ化したときに、事前構成された測定ギャップを非アクティブ化し、測定ギャップを伴わないSSBベースRRM測定を実行し得る。UEはまた、測定報告遅延期間の間に実行されたSSBベースRRM測定からの測定結果を含み得る測定報告を、ネットワークへの送信のためにエンコードし得る。測定報告に含まれるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、測定報告遅延期間の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づき得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)のための装置であって、処理回路;及びメモリを備え、ここで前記処理回路は、
測定ギャップを伴わない同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定を実行し;
事前構成された測定ギャップのステータスの変更をトリガするネットワークシグナリングをデコードし;
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化したときに、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行し;
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化したときに、前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化し、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定を実行し;及び
前記ネットワークへの送信のために測定報告をエンコードする
ように前記UEを構成することになっており、
前記測定報告は、測定報告遅延期間の間に実行された前記SSBベースRRM測定からの測定結果を含むようにエンコードされ、
ここで前記測定報告に含める前記SSBベースRRM測定のサンプルの数は、前記測定報告遅延期間の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づき、
ここで前記メモリは、前記測定報告を記憶するように構成されている、
装置。
【請求項2】
前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングは、ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを備え、
前記処理回路は、前記測定報告遅延期間の間にギャップアクティブ化ステータスの切り替えが発生したかどうかに応じて前記測定報告遅延期間の長さを判定するように構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記処理回路は、無線リソース制御(RRC)シグナリングをデコードして、前記事前構成された測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行するために、事前構成された測定ギャップ構成で前記UEを構成するように更に構成され、前記RRCシグナリングは、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングよりも前に受信される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記測定報告遅延期間の始まりは、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングの後に開始する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記処理回路は、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングの受信前に測定された任意のSSBベースRRM測定からの測定結果を送信することを控えるように前記UEを更に構成することになっている、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が前記測定報告遅延期間の間にトリガされないとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、サンプルごとの周波数間測定期間要件及びサンプルごとの周波数内測定期間要件のうち1つに基づく、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が前記測定報告遅延期間の間にトリガされたとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、
前記サンプルごとの周波数間測定要件に周波数間測定サンプルの数を乗じたもの;
前記サンプルごとの周波数内測定要件に周波数内測定サンプルの数を乗じたもの
のうち少なくとも1つに、
各測定ギャップステータスの変更に対する遷移時間に基づく任意の追加的なサンプルを加えたものに基づき判定され、
ここで、周波数間測定サンプルの数及び周波数内測定サンプルの前記数は、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定及び測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定からのサンプルを、最大の所定のサンプルの数まで含む、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更が前記測定報告遅延期間の間にトリガされたとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、前記サンプルごとの周波数間測定要件及び前記サンプルごとの周波数内測定要件の最大値に、所定のサンプルの数を乗じ、各測定ギャップステータスの変更に対する遷移時間に基づく任意の追加的なサンプルを加えたものに基づき判定される、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化する事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングの受信に応答して、前記処理回路は、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行し、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定の実行を控えるように構成されており、
前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化する事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリングの受信に応答して、前記処理回路は、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定を実行し、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定の実行を控えるように構成されている、請求項7又は8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記SSBベースRRM測定は、周波数内セル及び/又は周波数間セル及び/又はRAT間E-UTRANセルが識別及び測定されるRRC接続状態における前記UEによるSSBブロックの間における1つ又は複数の基準信号の測定を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)の処理回路による実行のための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記処理回路は、
測定ギャップを伴わない同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定を実行し;
事前構成された測定ギャップのステータスの変更をトリガするネットワークシグナリングをデコードし;
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化したときに、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行し;
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化したときに、前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化し、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定を実行し;及び
前記ネットワークへの送信のために測定報告をエンコードする
ように前記UEを構成することになっており、前記測定報告は、測定報告遅延期間の間に実行された前記SSBベースRRM測定からの測定結果を含むようにエンコードされ、
ここで前記測定報告に含める前記SSBベースRRM測定のサンプルの数は、前記測定報告遅延期間の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づく、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングは、ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを備え、
前記処理回路は、前記測定報告遅延期間の間にギャップアクティブ化ステータスの切り替えが発生したかどうかに応じて前記測定報告遅延期間の長さを判定するように構成されている、
請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
前記処理回路は、無線リソース制御(RRC)シグナリングをデコードして、前記事前構成された測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行するために、事前構成された測定ギャップ構成で前記UEを構成するように更に構成され、前記RRCシグナリングは、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングよりも前に受信される、請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記測定報告遅延期間の始まりは、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングの後に開始する、請求項13に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記処理回路は、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングの受信前に測定された任意のSSBベースRRM測定からの測定結果を送信することを控えるように前記UEを更に構成することになっている、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が前記測定報告遅延期間の間にトリガされないとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、サンプルごとの周波数間測定期間要件及びサンプルごとの周波数内測定期間要件のうち1つに基づく、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が前記測定報告遅延期間の間にトリガされたとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、
前記サンプルごとの周波数間測定要件に周波数間測定サンプルの数を乗じたもの;
前記サンプルごとの周波数内測定要件に周波数内測定サンプルの数を乗じたもの、
のうち少なくとも1つに、
各測定ギャップステータスの変更に対する遷移時間に基づく任意の追加的なサンプルを加えたもの
に基づき判定され、
ここで、周波数間測定サンプルの数及び周波数内測定サンプルの前記数は、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定及び測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定からのサンプルを、最大の所定のサンプルの数まで含む、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたgNodeB(gNB)のための装置であって、処理回路;及びメモリを備え、前記処理回路は、
ユーザ機器(UE)への送信のためにネットワークシグナリングをエンコードして、事前構成された測定ギャップのステータスの変更をトリガし;及び
前記UEから受信された測定報告をデコードする
ように前記gNBを構成することになっており、前記測定報告は、測定報告遅延期間の間に前記UEによって実行された同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定からの測定結果を含み、
ここで前記測定報告に含まれる前記SSBベースRRM測定のサンプルの数は、前記測定報告遅延期間の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づき、
ここで前記メモリは、前記測定報告を記憶するように構成されている、
装置。
【請求項19】
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化したときに、前記UEは、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行することになっており、
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化したときに、前記UEは、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定を実行することになっている、
請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングは、ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを備え、
前記測定報告遅延期間の長さは、前記測定報告遅延期間の間にギャップアクティブ化ステータスの切り替えが発生したかどうかに依存する、
請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権の主張]
本願は、2021年10月20日に提出された米国仮特許出願第63/257,909号[参照番号AD9709-Z]に対する優先権を主張するものであり、その全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
実施形態は、ワイヤレス通信に関する。幾つかの実施形態は、3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)及び5G新無線(NR)(又は5G-NR)ネットワークを含む第5世代(5G)ネットワークを含むワイヤレスネットワークに関する。幾つかの実施形態は、第6世代(6G)ネットワークに関する。幾つかの実施形態は、測定報告及びイベントトリガ報告に関する。
【背景技術】
【0003】
移動通信は、初期の音声システムから今日の高度に洗練された統合通信プラットフォームへと著しく発展してきた。様々なネットワークデバイスと通信する異なるタイプのデバイスの増加に伴い、3GPP 5G NRシステムの使用が増加している。現代社会におけるモバイルデバイス(ユーザ機器又はUE)の普及は、多くの異なる環境における多様なネットワーク化されたデバイスの需要を推進し続けている。5G NRワイヤレスシステムが現れつつあり、より一層高い速度、接続性、及びユーザビリティを実現することが期待されるとともに、スループット、カバレッジ、及びロバスト性を高め且つレイテンシ及び運用及び資本的支出を削減することが期待されている。5G-NRネットワークは、3GPP LTEアドバンストをベースに、追加の潜在的な新無線アクセス技術(RAT)と共に発展し続け、高速で豊富なコンテンツ及びサービスを提供するシームレスなワイヤレス接続性ソリューションで人々の生活を豊かにする。現行のセルラネットワーク周波数は飽和状態であるので、ミリメートル波(mmWave)周波数などのより高い周波数が、それらの高い帯域幅に起因して有益であり得る。
【0004】
5G NRネットワークにおける運用に伴う1つの課題は、測定報告である。RRC_CONNECTED状態において、UEは、セルの複数のビーム(少なくとも1つ)を測定し、測定結果(電力値)を平均化してセル品質を導出する。それを行うにあたり、UEは、検出されたビームのサブセットを考慮するように構成されている。フィルタリングは2つの異なるレベル、すなわち、ビーム品質を導出するための物理層で、及び、次に、複数のビームからセル品質を導出するためのRRCレベルで行われる。ビーム測定からのセル品質は、サービングセル及び非サービングセルに対する場合と同じ方法で導出される。測定報告は、UEがgNodeB(gNB)によって最良のビームの測定結果を含むように構成されている場合、最良のビームの測定結果を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1A】幾つかの実施形態に係る、ネットワークのアーキテクチャを示す。
【0006】
【
図1B】幾つかの実施形態に係る、非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す。
【
図1C】幾つかの実施形態に係る、非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す。
【0007】
【
図2】幾つかの実施形態に係る、ユーザ機器(User Equipment:UE)のブロック図である。
【0008】
【
図3A】幾つかの実施形態に係る、測定ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを伴わない測定報告遅延を示す。
【0009】
【
図3B】幾つかの実施形態に係る、測定ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを伴う測定報告遅延を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の説明及び図面は、当業者が実施形態を実践することを可能にすべく具体的な実施形態を十分に図示している。他の実施形態は、構造的、論理的、電気的、プロセス的、及びその他の変更を組み込んでよい。幾つかの実施形態の一部及び特徴は、他の実施形態のそれらの中に含まれるか、又はそれらに置き換えられてよい。特許請求の範囲に記載される実施形態は、それらの特許請求の範囲の全ての利用可能な均等物を包含する。
【0011】
幾つかの実施形態は、第5世代新無線(Fifth-Generation New Radio:5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)を対象としている。UEは、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block:SSB)ベース無線リソース管理(Radio Resource Management:RRM)測定を、測定ギャップの有無にかかわらず実行する。UEは、測定報告遅延期間の間に実行されたSSBベースRRM測定からの測定結果を含み得る測定報告を、ネットワークへの送信のためにエンコードし得る。測定報告に含まれるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、測定報告遅延期間の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づき得る。幾つかの実施形態において、UEは、測定報告遅延期間の間にギャップアクティブ化ステータスの切り替えが発生したかどうかに応じて、測定報告遅延期間の長さを判定し得る。これらの実施形態並びに他の実施形態は、以下でより詳細に説明される。
【0012】
図1Aは、幾つかの実施形態に係る、ネットワークのアーキテクチャを示す。
ネットワーク140Aは、ユーザ機器(UE)101及びUE102を含むように示されている。UE101及び102は、スマートフォン(例えば、1つ又は複数のセルラネットワークに接続可能なハンドヘルドタッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として示されているが、携帯情報端末(PDA(登録商標))、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワイヤレスハンドセット、ドローンなどの任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイス、又は有線及び/又はワイヤレス通信インタフェースを含む他の任意のコンピューティングデバイスも含み得る。UE101及び102は、本明細書においてUE101と総称され得、UE101は、本明細書において開示される技法のうちの1つ又は複数を実行するために使用され得る。
【0013】
本明細書で説明された(例えば、ネットワーク140A又は任意の他の示されたネットワークにおいて使用されているような)無線リンクのいずれかが、任意の例示的な無線通信技術及び/又は規格に従って動作し得る。
【0014】
LTE及びLTEアドバンストは、移動電話などのUE用の高速データのワイヤレス通信のための規格である。LTEアドバンスト及び様々なワイヤレスシステムにおいて、キャリアアグリゲーションは、異なる周波数で動作する複数のキャリア信号が使用されて単一のUEについての通信を搬送し得る技術であり、従って、単一のデバイスにとって利用可能な帯域幅が増加する。幾つかの実施形態において、キャリアアグリゲーションは、1つ又は複数のコンポーネントキャリアがアンライセンス周波数で動作する場合に使用され得る。
【0015】
本明細書において説明される実施形態は、例えば、専用ライセンススペクトル、アンライセンススペクトル、(ライセンス)共有スペクトル(2.3~2.4GHz、3.4~3.6GHz、3.6~3.8GHz及び更なる周波数におけるライセンス共有アクセス(LSA)、及び、3.55~3.7GHz及び更なる周波数におけるスペクトルアクセスシステム(SAS)など)を含む任意のスペクトル管理スキームのコンテキストにおいて使用することができる。
【0016】
本明細書において説明される実施形態はまた、OFDMキャリアデータビットベクトルを対応するシンボルリソースに割り当てることにより、異なるシングルキャリア又はOFDMフレーバ(CP-OFDM、SC-FDMA、SC-OFDM、フィルタバンクベースマルチキャリア(FBMC)、OFDMA等)に、特に3GPP NR(新無線)に適用され得る。
【0017】
幾つかの実施形態において、UE101及び102のいずれかは、モノのインターネット(IoT)UE又はセルラIoT(CIoT)UEを含むことができ、これは、一時的なUE接続を利用して低電力IoTアプリケーションのために設計されたネットワークアクセス層を含むことができる。幾つかの実施形態において、UE101及び102のいずれかは、狭帯域(NB)IoT UE(例えば、拡張型NB-IoT(eNB-IoT)UE及び更なる拡張型(FeNB-IoT)UEなど)を含むことができる。IoT UEは、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)、近接ベースサービス(ProSe)又はデバイスツーデバイス(D2D)通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介してMTCサーバ又はデバイスとデータを交換するマシンツーマシン(M2M)又はマシンタイプ通信(MTC)などの技術を利用することができる。データのM2M又はMTC交換は、マシンが開始したデータの交換であり得る。IoTネットワークは、IoT UEを相互接続することを含み、当該IoT UEは、一時的接続を有する、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込みコンピューティングデバイスを含んでよい。IoT UEは、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新等)を実行して、IoTネットワークの接続を促進し得る。
【0018】
幾つかの実施形態において、UE101及び102のいずれかは、拡張型MTC(eMTC)UE又は更なる拡張型MTC(FeMTC)UEを含むことができる。
【0019】
UE101及び102は、無線アクセスネットワーク(RAN)110に接続されるように、例えば、通信可能に結合されるように構成され得る。RAN110は、例えば、発展型ユニバーサル移動通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、NextGen RAN(NG RAN)、又は何らかの他のタイプのRANであり得る。UE101及び102は、それぞれ接続103及び104を利用し、それらのそれぞれは、物理通信インタフェース又は層(以下で更に詳細に論述される)を含み;この例において、接続103及び104は、通信可能結合を可能にするエアインタフェースとして示されており、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)プロトコル、符号分割多元アクセス(CDMA)ネットワークプロトコル、プッシュツートーク(PTT)プロトコル、PTTオーバセルラ(POC)プロトコル、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)プロトコル、3GPPロングタームエボリューション(LTE)プロトコル、第5世代(5G)プロトコル、新無線(NR)プロトコル等のようなセルラ通信プロトコルに準拠し得る。
【0020】
一態様において、UE101及び102は更に、ProSeインタフェース105を介して通信データを直接交換し得る。ProSeインタフェース105は、代替的に、限定されないが、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH)、及び物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を含む1つ又は複数の論理チャネルを含むサイドリンクインタフェースと称され得る。
【0021】
UE102は、接続107を介してアクセスポイント(AP)106にアクセスするように構成されたものとして示されている。接続107は、例えば、任意のIEEE802.11プロトコルに準拠する接続などのローカルワイヤレス接続を含むことができ、これに従ってAP106がワイヤレスフィデリティ(WiFi(登録商標))ルータを含むことができる。この例において、AP106は、(以下で更に詳細に説明される)ワイヤレスシステムのコアネットワークに接続することなくインターネットに接続されるものとして示されている。
【0022】
RAN110は、接続103及び104を有効にする1つ又は複数のアクセスノードを含むことができる。これらのアクセスノード(AN)は、基地局(BS)、NodeB、発展型NodeB(eNB)、次世代NodeB(gNB)、RANノード等と称され得、地理的エリア(例えば、セル)内のカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又は衛星局を含むことができる。幾つかの実施形態において、通信ノード111及び112は、送信/受信ポイント(TRP)とすることができる。通信ノード111及び112がNodeB(例えば、eNB又はgNB)である事例において、1つ又は複数のTRPは、NodeBの通信セル内で機能することができる。RAN110は、マクロセルを提供する1つ又は複数のRANノード、例えば、マクロRANノード111、及びフェムトセル又はピコセル(例えば、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するセル)を提供する1つ又は複数のRANノード、例えば、低電力(LP)RANノード112を含み得る。
【0023】
RANノード111及び112のいずれかは、エアインタフェースプロトコルを終了することができ、UE101及び102への第1の接触点とすることができる。幾つかの実施形態において、RANノード111及び112のいずれかは、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンクのダイナミック無線リソース管理及びデータパケットスケジューリング、及びモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含むがそれらに限定されない、RAN110のための様々な論理機能を履行することができる。一例において、ノード111及び/又は112のいずれかは、新世代NodeB(gNB)、発展型ノードB(eNB)、又は別のタイプのRANノードとすることができる。
【0024】
RAN110は、S1インタフェース113を介してコアネットワーク(CN)120に通信可能に結合されたものとして示されている。実施形態において、CN120は、発展型パケットコア(EPC)ネットワーク、NextGenパケットコア(NPC)ネットワーク、又は何らかの他のタイプのCN(例えば、
図1B~
図1Cを参照して示されているような)であり得る。この態様において、S1インタフェース113は:RANノード111及び112、及びサービングゲートウェイ(S-GW)122の間でトラフィックデータを搬送するS1‐Uインタフェース114、及び、RANノード111及び112、及びMME121の間のシグナリングインタフェースであるS1‐モビリティ管理エンティティ(MME)インタフェース115の2つの部分に分割される。
【0025】
この態様において、CN120は、MME121、S-GW122、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)123、及びホーム加入者サーバ(HSS)124を含む。MME121は、レガシーサービング汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード(SGSN)の制御プレーンと機能において同様であり得る。MME121は、ゲートウェイ選択及びトラッキングエリアリスト管理などのアクセスにおけるモビリティ実施形態を管理してよい。HSS124は、ネットワークエンティティによる通信セッションのハンドリングをサポートするためのサブスクリプション関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを含んでよい。CN120は、モバイル加入者の数、機器の容量、ネットワークの編成等に応じて、1つ又は幾つかのHSS124を含んでよい。例えば、HSS124は、ルーティング/ローミング、認証、認可、命名/アドレス指定解決、ロケーション依存等のためのサポートを提供することができる。
【0026】
S-GW122は、RAN110に向けてS1インタフェース113を終端させ、RAN110及びCN120の間でデータパケットをルーティングし得る。加えて、S-GW122は、RANノード間ハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントであってよく、3GPP間モビリティのためのアンカーを提供してもよい。S-GW122の他の役割は、合法的傍受、課金、及び何らかのポリシー施行を含んでよい。
【0027】
P-GW123は、PDNに向けてSGiインタフェースを終端させ得る。P-GW123は、インターネットプロトコル(IP)インタフェース125を介して、EPCネットワーク120、及びアプリケーションサーバ184(代替的には、アプリケーション機能(AF)と称される)を含むネットワークなどの外部ネットワークの間でデータパケットをルーティングしてよい。P-GW123は、データを他の外部ネットワーク131Aに通信することもでき、これらは、インターネット、IPマルチメディアサブシステム(IPS)ネットワーク、及び他のネットワークを含むことができる。概して、アプリケーションサーバ184は、コアネットワーク(例えば、UMTSパケットサービス(PS)領域、LTE PSデータサービス等)とともにIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供する要素であり得る。この態様では、P-GW123は、IPインタフェース125を介してアプリケーションサーバ184に通信可能に結合されたものとして示されている。アプリケーションサーバ184は、CN120を介してUE101及び102のための1つ又は複数の通信サービス(例えば、ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)セッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービス等)をサポートするように構成することもできる。
【0028】
P-GW123は更に、ポリシー施行及び課金データコレクションのノードであり得る。ポリシー及び課金ルール機能(PCRF)126は、CN120のポリシー及び課金制御要素である。非ローミングシナリオでは、幾つかの実施形態において、UEのインターネットプロトコル接続性アクセスネットワーク(IP-CAN)セッションに関連付けられたホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)における単一のPCRFが存在してよい。トラフィックのローカルブレークアウトを用いるローミングシナリオにおいて、UEのIP-CANセッションに関連付けられた2つのPCRF:HPLMN内のホームPCRF(H-PCRF)及び訪問先公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)内の訪問先PCRF(V-PCRF)が存在してよい。PCRF126は、P-GW123を介してアプリケーションサーバ184に通信可能に結合されてよい。
【0029】
幾つかの実施形態において、通信ネットワーク140Aは、IoTネットワーク、又はライセンス(5G NR)及びアンライセンス(5G NR-U)スペクトルにおける通信を使用する5G新無線ネットワークを含む5Gネットワークとすることができる。IoTの現在のイネーブラの1つは、狭帯域IoT(NB-IoT)である。
【0030】
NGシステムアーキテクチャは、RAN110及び5Gネットワークコア(5GC)120を含むことができる。NG-RAN110は、gNB及びNG-eNBなどの複数のノードを含むことができる。コアネットワーク120(例えば、5Gコアネットワーク又は5GC)は、アクセス及びモビリティ機能(AMF)及び/又はユーザプレーン機能(UPF)を含むことができる。AMF及びUPFは、NGインタフェースを介してgNB及びNG-eNBに通信可能に結合することができる。より具体的には、幾つかの実施形態において、gNB及びNG-eNBは、NG-CインタフェースによってAMFに、及びNG-UインタフェースによってUPFに接続することができる。gNB及びNG-eNBは、Xnインタフェースを介して互いに結合することができる。
【0031】
幾つかの実施形態において、NGシステムアーキテクチャは、3GPP技術仕様書(TS)23.501(例えば、V15.4.0、2018-12)によって提供されるような様々なノード間で参照ポイントを使用することができる。幾つかの実施形態において、gNB及びNG-eNBのそれぞれは、基地局、モバイルエッジサーバ、スモールセル、ホームeNB等として実装することができる。幾つかの実施形態において、gNBは、5Gアーキテクチャにおけるマスタノード(MN)とすることができ、NG-eNBは、二次ノード(SN)とすることができる。
【0032】
図1B幾つかの実施形態に係る、非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示す。
図1Bを参照すると、5Gシステムアーキテクチャ140Bが基準点表現において示されている。より具体的には、UE102は、RAN110並びに1つ又は複数の他の5Gコア(5GC)ネットワークエンティティと通信することができる。5Gシステムアーキテクチャ140Bは、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)132、セッション管理機能(SMF)136、ポリシー制御機能(PCF)148、アプリケーション機能(AF)150、ユーザプレーン機能(UPF)134、ネットワークスライス選択機能(NSSF)142、認証サーバ機能(AUSF)144、及び統合データ管理(UDM)/ホーム加入者サーバ(HSS)146などの複数のネットワーク機能(NF)を含む。
UPF134は、データネットワーク(DN)152への接続を提供することができ、これは、例えば、事業者サービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを含むことができる。AMF132は、アクセス制御及びモビリティを管理するのに使用され得、ネットワークスライス選択機能をも含むことができる。SMF136は、ネットワークポリシーに従って様々なセッションを設定及び管理するように構成することができる。UPF134は、所望のサービスタイプに従って1つ又は複数の構成において展開することができる。PCF148は、ネットワークスライシング、モビリティ管理、及びローミング(4G通信システムにおけるPCRFと同様)を使用してポリシーフレームワークを提供するように構成することができる。UDMは、加入者プロファイル及びデータ(4G通信システムにおけるHSSと同様)を記憶するように構成することができる。
【0033】
幾つかの実施形態において、5Gシステムアーキテクチャ140Bは、IPマルチメディアサブシステム(IMS)168B、並びに、呼セッション制御機能(CSCF)などの複数のIPマルチメディアコアネットワークサブシステムエンティティを含む。より具体的には、IMS168Bは、CSCFを含み、これは、プロキシCSCF(P-CSCF)162BE、サービングCSCF(S-CSCF)164B、緊急CSCF(E-CSCF)(
図1Bにおいて示されていない)、又はインタロゲーティングCSCF(I-CSCF)166Bとして機能することができる。P-CSCF162Bは、IMサブシステム(IMS)168B内のUE102のための第1の接触点であるように構成することができる。S-CSCF164Bは、ネットワークにおいてセッション状態をハンドリングするように構成することができ、E-CSCFは、緊急要求を正しい緊急センタ又はPSAPにルーティングするなどの緊急セッションの特定の実施形態をハンドリングするように構成することができる。I-CSCF166Bは、ネットワーク事業者の加入者、又はそのネットワーク事業者のサービスエリア内に現在位置するローミング加入者に宛てられた全てのIMS接続のためにその事業者のネットワーク内の接触点として機能するように構成することができる。幾つかの実施形態において、I-CSCF166Bは、別のIPマルチメディアネットワーク170E、例えば、異なるネットワーク事業者によって運用されるIMSに接続することができる。
【0034】
幾つかの実施形態において、UDM/HSS146は、アプリケーションサーバ160Eに結合することができ、これは、電話アプリケーションサーバ(TAS)又は別のアプリケーションサーバ(AS)を含むことができる。AS160Bは、S-CSCF164B又はI-CSCF166Bを介してIMS168Bに結合することができる。
【0035】
基準点表現は、相互作用が対応するNFサービス間に存在できることを示す。例えば、
図1Bは、以下の参照ポイント:N1(UE102及びAMF132の間)、N2(RAN110及びAMF132の間)、N3(RAN110及びUPF134の間)、N4(SMF136及びUPF134の間)、N5(PCF148及びAF150の間、図示せず)、N6(UPF134及びDN152の間)、N7(SMF136及びPCF148の間、図示せず)、N8(UDM146及びAMF132の間、図示せず)、N9(2つのUPF134の間、図示せず)、N10(UDM146及びSMF136の間、図示せず)、N11(AMF132及びSMF136の間、図示せず)、N12(AUSF144及びAMF132の間、図示せず)、N13(AUSF144及びUDM146の間、図示せず)、N14(2つのAMF132の間、図示せず)、N15(非ローミングシナリオの場合においてPCF148及びAMF132の間、又はローミングシナリオの場合におけるPCF148及び訪問先ネットワーク及びAMF132の間、図示せず)、N16(2つのSMFの間、図示せず)、及びN22(AMF132及びNSSF142の間、図示せず)を示している。
図1Bにおいて示されていない他の基準点表現を使用することもできる。
【0036】
図1Cは、5Gシステムアーキテクチャ140C及びサービスベース表現を示す。
図1Bにおいて示されているネットワークエンティティに加えて、システムアーキテクチャ140Cは、ネットワーク公開機能(NEF)154及びネットワークレポジトリ機能(NRF)156も含むことができる。幾つかの実施形態において、5Gシステムアーキテクチャは、サービスベースとすることができ、ネットワーク機能の間の相互作用は、対応するポイントツーポイント参照ポイントNiによって、又はサービスベースインタフェースとして表すことができる。
【0037】
幾つかの実施形態において、
図1Cにおいて示されているように、サービスベース表現は、他の認可されたネットワーク機能がそれらのサービスにアクセスすることを可能にする制御プレーン内のネットワーク機能を表すのに使用することができる。これに関して、5Gシステムアーキテクチャ140Cは、以下のサービスベースインタフェース:Namf158H(AMF132によって呈示されるサービスベースインタフェース)、Nsmf158I(SMF136によって呈示されるサービスベースインタフェース)、Nnef158B(NEF154によって呈示されるサービスベースインタフェース)、Npcf158D(PCF148によって呈示されるサービスベースインタフェース)、Nudm158E(UDM146によって呈示されるサービスベースインタフェース)、Naf158F(AF150によって呈示されるサービスベースインタフェース)、Nnrf158C(NRF156によって呈示されるサービスベースインタフェース)、Nnssf158A(NSSF142によって呈示されるサービスベースインタフェース)、Nausf158G(AUSF144によって呈示されるサービスベースインタフェース)を含むことができる。
図1Cにおいて示されていない他のサービスベースインタフェース(例えば、Nudr、N5g-eir、及びNudsf)を使用することもできる。
【0038】
幾つかの実施形態において、
図1A~
図1Cに関連して説明されているUE又は基地局のいずれも、本明細書において説明される機能を実行するように構成することができる。
【0039】
移動通信は、初期の音声システムから今日の高度に洗練された統合通信プラットフォームへと著しく発展してきた。次世代ワイヤレス通信システムである5G、又は新無線(NR)は、様々なユーザ及びアプリケーションによって、どこでも、いつでも、情報へのアクセス及びデータの共有を提供する。NRは、大きく異なり、時に相反する性能次元及びサービスを満たすことを目的とする統合ネットワーク/システムであると予想される。そのような多様な多次元の要件は、異なるサービス及びアプリケーションによって推進される。概して、NRは、3GPP LTEアドバンストをベースに、追加の潜在的な新無線アクセス技術(RAT)と共に発展し、より良く、シンプルで、且つシームレスなワイヤレス接続性ソリューションで人々の生活を用いて豊かにする。NRは、ワイヤレスによってあらゆるものが接続されることを可能にし、高速で豊富なコンテンツ及びサービスを提供する。
【0040】
Rel-15 NRシステムは、ライセンススペクトル上で動作するように設計されている。アンライセンススペクトルのNRベースアクセスの省略表記であるNRアンライセンス(NR-U)は、アンライセンススペクトル上でのNRシステムの動作を可能にする技術である。
【0041】
図2は、幾つかの実施形態に係る、ワイヤレス通信デバイスの機能ブロック図を示す。ワイヤレス通信デバイス200は、5G NRネットワークにおける動作のために構成されたUE又はgNBとしての使用に好適であり得る。通信デバイス200は、ハンドヘルドデバイス、モバイルデバイス、セルラ電話、スマートフォン、タブレット、ネットブック、ワイヤレス端末、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、フェムトセル、高データレート(High Data Rate:HDR)加入者デバイス、アクセスポイント、アクセス端末、又は他のパーソナル通信システム(Personal CommunicationSsyste:PCS)デバイスとしての使用にも好適であり得る。
【0042】
通信デバイス200は、通信回路202、及び1つ又は複数のアンテナ201を使用して他の通信デバイスに対して信号を送信及び受信する送受信機210を含んでよい。通信回路202は、物理層(PHY)通信及び/又はワイヤレス媒体へのアクセスを制御する媒体アクセス制御(MAC)通信、及び/又は信号を送信及び受信する他の任意の通信層を動作させることができる回路を含んでよい。通信デバイス200はまた、本明細書で説明した複数の動作を実行するように配置された処理回路206及びメモリ208を含み得る。幾つかの実施形態において、通信回路202及び処理回路206は、上記の図、図面、及びフローにおいて詳述された動作を実行するように構成されてよい。
【0043】
幾つかの実施形態によれば、通信回路202は、ワイヤレス媒体のために競合し、ワイヤレス媒体を介して通信するフレーム又はパケットを構成するように配置されてよい。通信回路202は、信号を送信及び受信するように配置されてよい。通信回路202は、変調/復調、アップコンバージョン/ダウンコンバージョン、フィルタリング、増幅等のための回路も含んでよい。
幾つかの実施形態において、通信デバイス200の処理回路206は、1つ又は複数のプロセッサを含み得る。他の実施形態において、2つ又はそれより多くのアンテナ201は、信号を送信及び受信するように配置された通信回路202に結合されてよい。メモリ208は処理回路206を構成するための情報を記憶し得、複数のメッセージフレームを構成及び送信し、本明細書で説明した様々な動作を実行するための複数の動作を実行する。メモリ208は、マシン(例えば、コンピュータ)によって可読である形式において情報を記憶する、非一時的メモリを含む任意のタイプのメモリを含み得る。例えば、メモリ208は、コンピュータ可読記憶デバイス、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス及び他の記憶デバイス及び媒体を含み得る。
【0044】
幾つかの実施形態において、通信デバイス200は、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス通信能力を有するラップトップ又はポータブルコンピュータ、ウェブタブレット、ワイヤレス電話、スマートフォン、ワイヤレスヘッドセット、ページャ、インスタントメッセージングデバイス、デジタルカメラ、アクセスポイント、テレビジョン、医療用デバイス(例えば、心拍モニタ、血圧モニタ等)、ウェアラブルコンピュータデバイス、又はワイヤレスに情報を受信及び/又は送信し得る別のデバイスなどのポータブルワイヤレス通信デバイスの一部であり得る。
【0045】
幾つかの実施形態において、通信デバイス200は、1つ又は複数のアンテナ201を含んでよい。アンテナ201は、例えば、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、パッチアンテナ、ループアンテナ、マイクロストリップアンテナ、又はRF信号の送信に好適な他のタイプのアンテナを含む、1つ又は複数の指向性又は無指向性アンテナを含み得る。幾つかの実施形態において、2つ又はそれより多くのアンテナの代わりに、複数の開口を有する単一のアンテナが用いられ得る。これらの複数の実施形態において、それぞれの開口は別個のアンテナとみなされ得る。幾つかの多入力多出力(MIMO)実施形態において、アンテナは、空間ダイバーシティ及びアンテナのそれぞれ及び送信側デバイスのアンテナの間でもたらされ得る異なるチャネル特性のために、効果的に分離されてよい。
【0046】
幾つかの実施形態において、通信デバイス200は、キーボード、ディスプレイ、不揮発性メモリポート、複数のアンテナ、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、スピーカ、及び他のモバイルデバイス要素のうち1つ又は複数を含んでよい。ディスプレイは、タッチスクリーンを含むLCDスクリーンであってよい。
【0047】
通信デバイス200は幾つかの別個の機能要素を有するものとして示されているが、それらの機能要素のうち2つ又はそれより多くが組み合わされ得、複数のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を含む複数の処理要素などの複数のソフトウェアで構成された要素、及び/又は他の複数のハードウェア要素の複数の組み合わせにより実装され得る。例えば、幾つかの要素は、1つ又は複数のマイクロプロセッサ、DSP、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)及び少なくとも本明細書で説明される機能を実行する様々なハードウェア及び論理回路の組み合わせを含み得る。幾つかの実施形態において、通信デバイス200の複数の機能要素は、1つ又は複数の処理要素上で動作する1つ又は複数のプロセスを指し得る。
【0048】
本明細書において開示される実施形態は、NR測定ギャップ(Measurement Gap:MG)強化に関する。幾つかの実施形態は、事前構成されたMGパターンに対するRRM要件を含む高速MG構成を含む、事前構成されたMGパターンに関する。本明細書において開示される実施形態はまた、DCI又は(例えば、BWP MG構成ごとの)タイマーベースBWP切り替えに続くMGのアクティブ化/非アクティブ化のためのメカニズムに関する。本明細書において開示される実施形態はまた、DCI又はタイマーベースBWP切り替えに続くMGのアクティブ化/非アクティブ化のためのルール及びUE挙動の仕様に関する。本明細書において開示される実施形態はまた、測定期間ごとに1つ又は複数のBWP切り替えが存在する場合に、事前構成されたMGパターンで測定期間要件を定義することに関する。
【0049】
図3Aは、幾つかの実施形態に係る、測定ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを伴わない測定報告遅延を示す。
図3Bは、幾つかの実施形態に係る、測定ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを伴う測定報告遅延を示す。
【0050】
図3A及び3Bに示される通り、第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)は、同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定を、測定ギャップ314の有無にかかわらず実行し得る。UEは、事前構成された測定ギャップ311のステータスの変更をトリガするネットワークシグナリング(ネットワークシグナリング304又は306のいずれか)をデコードし得る。UEは、事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリング304が事前構成された測定ギャップ311をアクティブ化したときに、測定ギャップを伴うSSBベースRRM測定316を実行し得る。これらの実施形態において、UEは、事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリング306が事前構成された測定ギャップ311を非アクティブ化したときに、事前構成された測定ギャップを非アクティブ化して、測定ギャップを伴わないSSBベースRRM測定314を実行し得る。これらの実施形態において、UEはまた、ネットワークへの送信のために測定報告310をエンコードし得る。測定報告は、測定報告遅延期間308の間に実行されたSSBベースRRM測定からの測定結果を含み得る。これらの実施形態において、測定報告に含まれるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、測定報告遅延期間308の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づき得る。
【0051】
幾つかの実施形態において、事前構成された測定ギャップ311のステータスの変更をトリガするネットワークシグナリングは、ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを備え得る。これらの実施形態において、UEは、測定報告遅延期間308の間にギャップアクティブ化ステータスの切り替えが発生したかどうかに応じて、測定報告遅延期間308の長さを判定し得る。これらの実施形態において、測定報告遅延期間308に含まれるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、測定報告遅延期間308の間にギャップアクティブ化ステータスの切り替え(すなわち、MGステータスの変更がトリガされること)が発生したかどうかに基づき得る。従って、測定報告遅延期間308の長さは、測定報告遅延期間308の間(すなわち、UEが結果を報告することを決定したとき)にギャップアクティブ化ステータスの切り替えが発生したかどうかに依存し得る。
【0052】
幾つかの実施形態において、事前構成された測定ギャップ311のステータスの変更をトリガするネットワークシグナリング(ネットワークシグナリング304又は306のいずれか)は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)フォーマットを備え得るが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0053】
幾つかの実施形態において、UEはまた、無線リソース制御(Radio-Resource Control:RRC)シグナリング302をデコードして、事前構成された測定ギャップ311を伴うSSBベースRRM測定316を実行するために、事前構成された測定ギャップ構成でUEを構成するように構成され得る。これらの実施形態において、RRCシグナリング302は、事前構成された測定ギャップ311を最初にアクティブ化したネットワークシグナリング304よりも前に受信され得る。
【0054】
幾つかの実施形態において、測定報告遅延期間308の始まりは、事前構成された測定ギャップ311を最初にアクティブ化したネットワークシグナリング304の後に開始する。これらの実施形態において、測定報告遅延期間308は、ネットワークシグナリング304の後の最初の測定ギャップで開始し得る。
図3A及び
図3Bにおいて示される通り、測定報告遅延期間308は、事前構成された測定ギャップ316を伴って時刻307で開始し、時刻310で終了する。幾つかの他の実施形態において、測定報告遅延期間308の始まりは、帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)切り替えの後に開始するが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0055】
幾つかの実施形態において、UEは、事前構成された測定ギャップ311を最初にアクティブ化したネットワークシグナリング304の受信前に測定された任意のSSBベースRRM測定からの測定結果を送信することを控え得る。これらの実施形態において、アクティブ化の前に(すなわち、ネットワークシグナリング304の受信前に)発生したSSBベースRRM測定値は、報告されない。
【0056】
幾つかの実施形態において、事前構成された測定ギャップ311のステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が測定報告遅延期間308の間にトリガされないとき、測定報告遅延期間308の間に測定されるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、サンプルごとの周波数間測定期間要件及びサンプルごとの周波数内測定期間要件のうち1つ(すなわち、いずれか)に基づき得る。これらの実施形態において、サンプルごとの周波数間測定期間要件及びサンプルごとの周波数内測定期間要件は、3GPP TS38.133に従い得るが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0057】
幾つかの実施形態において、事前構成された測定ギャップ311のステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が測定報告遅延期間308の間にトリガされたとき、測定報告遅延期間308の間に測定されるSSBベースRRM測定のサンプルの数は:サンプルごとの周波数間測定要件に周波数間測定サンプルの数(すなわち、N)を乗じたもの;サンプルごとの周波数内測定要件に周波数内測定サンプルの数(すなわち、M)を乗じたもののうち少なくとも1つに、各測定ギャップステータスの変更に対する遷移時間(すなわち、K*遷移時間)に基づく任意の追加的なサンプルを加えたものに基づき判定され得るが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0058】
これらの実施形態において、周波数間測定サンプルの数(すなわち、N)及び周波数内測定サンプルの数(すなわち、M)は、測定ギャップ316を伴うSSBベースRRM測定、及び測定ギャップ314を伴わないSSBベースRRM測定(すなわち、ギャップレス測定及びギャップベース測定)からのサンプルを、最大の所定のサンプルの数(すなわち、N+M<5)まで含む。これらの実施形態において、測定報告遅延期間308の間に測定されるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、サンプルごとのTS38.133の周波数内測定要件*N+サンプルごとのTS38.133の周波数間測定要件*M+K*遷移時間に基づき判定され得、ここで、N+Mは、測定報告期間内におけるギャップレス測定及びギャップベース測定の総数であり、N+M<5であり、Kは、測定報告遅延期間308の間における測定ギャップステータスの変更の数である。
【0059】
幾つかの実施形態において、事前構成された測定ギャップ311のステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が測定報告遅延期間308の間にトリガされたとき、測定報告遅延期間308の間に測定されるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、サンプルごとの周波数間測定要件及びサンプルごとの周波数内測定要件の最大値に所定のサンプルの数(例えば、5)を乗じ、各測定ギャップステータスの変更に対する遷移時間(すなわち、K*遷移時間)に基づく任意の追加的なサンプルを加えたものに基づき判定され得るが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。これらの実施形態において、測定ギャップステータスの変更が測定報告遅延期間308の間にトリガされたとき、測定報告遅延期間308の間に測定されるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、最大値{サンプルごとの38.133における周波数内測定要件、サンプルごとの38.133における周波数間測定要件}*5+K*遷移時間に基づき得る。
【0060】
幾つかの実施形態において、事前構成された測定ギャップ311をアクティブ化する事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリング304の受信に応答して、UEは、測定ギャップを伴うSSBベースRRM測定316を実行し、測定ギャップを伴わないSSBベースRRM測定の実行を控え得る。これらの実施形態において、事前構成された測定ギャップ311を非アクティブ化する事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリング306の受信に応答して、UEは、測定ギャップを伴わないSSBベースRRM測定314を実行し、測定ギャップを伴うSSBベースRRM測定の実行を控え得る。
【0061】
幾つかの実施形態において、SSBベースRRM測定は、周波数内セル及び/又は周波数間セル及び/又はRAT間E-UTRANセルが識別及び測定され得るRRC接続状態におけるUEによるSSBブロック312(すなわち、SS/PBCHブロック)の間における1つ又は複数の基準信号の測定を備え得る。測定ギャップ311の間において、UEは、そのサービングセルからデータを受信するようにスケジューリングされておらず、別のキャリアに切り替えてSSBベースRRM測定を実行することが可能であり得る。
【0062】
幾つかの実施形態は、第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)の処理回路による実行のための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を対象としている。これらの実施形態において、処理回路は、測定ギャップ314を伴わない同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定を実行するようにUEを構成し得る。処理回路はまた、事前構成された測定ギャップ311のステータスの変更をトリガするネットワークシグナリング(ネットワークシグナリング304又は306のいずれか)をデコードするようにUEを構成し得る。UEは、事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリング304が事前構成された測定ギャップ311をアクティブ化したときに、測定ギャップを伴うSSBベースRRM測定316を実行し得る。UEはまた、事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリング306が事前構成された測定ギャップ311を非アクティブ化したときに、事前構成された測定ギャップを非アクティブ化し、測定ギャップを伴わないSSBベースRRM測定314を実行し得る。UEはまた、ネットワークへの送信のために測定報告310をエンコードし得る。これらの実施形態において、測定報告は、測定報告遅延期間308の間に実行されたSSBベースRRM測定からの測定結果を含み得る。これらの実施形態において、測定報告に含まれるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、測定報告遅延期間308の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づき得る。
【0063】
幾つかの実施形態は、第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたgNodeB(gNB)を対象としている。これらの実施形態において、gNBは、ユーザ機器(UE)への送信のためにネットワークシグナリング(ネットワークシグナリング304又は306のいずれか)をエンコードして、事前構成された測定ギャップ311のステータスの変更をトリガするように構成され得る。gNBは、UEから受信される測定報告310をデコードするように構成され得る。これらの実施形態において、測定報告は、測定報告遅延期間308の間にUEによって実行される同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定からの測定結果を含み得る。これらの実施形態において、測定報告に含まれるSSBベースRRM測定のサンプルの数は、測定報告遅延期間308の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づき得る。
【0064】
幾つかの実施形態において、NRにおいて事前構成されたギャップを伴うUE測定のためのUE能力が定義される。事前構成されたMG構成を伴う測定遅延に関し、概して、事前構成されたMGを伴う測定遅延は、第1の事前構成されたMGがアクティブ化された時点で開始することに留意されたい。しかしながら、
図3Aに示される通り、最後のUE報告の後及びアクティブ化された第1の事前構成されたMGの前に、依然として進行中の測定が存在し得る。これらの要件を簡易化すべく、UEは、新たな事前構成されたMGを伴う新たな測定プロセスを再開し得る。これらの実施形態において、報告されていない測定結果はリセットされる。これらの実施形態において、測定遅延は、第1の事前構成されたMGがアクティブ化されることから開始する。
【0065】
一実施形態において、事前構成されたMGを伴う測定遅延に関し、(複数のUE測定サンプルを含み得る)1回の成功した測定報告プロセスの間に、事前構成されたMGのアクティブ化/非アクティブ化ステータスの切り替えは存在しないことに留意されたい。これらの実施形態において、事前構成されたMGを伴う測定は、周波数間測定と同じであり得る。他方、1回の成功した測定報告プロセスの間に、事前構成されたMGのアクティブ化/非アクティブ化ステータスの切り替えが存在する場合、そのような測定プロセスは、
図3Bに示される通り、2つの部分、すなわち、1つは事前構成されたMGを伴う測定、もう1つはギャップを伴わない測定、に分割され得る。従って、測定遅延は少なくとも、サンプルごとの周波数内測定要件及びサンプルごとの周波数間測定要件によって構成され得る。
【0066】
レガシーMGを伴う測定と比較して、事前構成されたMGを伴う測定は、ギャップ遷移に起因して、より多くの時間を必要とし得る。これらの実施形態において、事前構成されたMGを伴う測定遅延は、測定報告の期間内にアクティブ化/非アクティブ化ステータスの変更が存在するかどうかに依存するものとして定義され得る。これは、以下の表において示されている。
【表1】
【0067】
幾つかの代替の実施形態において、簡潔にするため、これらの要件は、いかなる事前構成されたMGステータスの切り替えも発生しないシナリオについて定義され得る。この仮定を踏まえると、BWP切り替え後の測定のために新たな事前構成されたMGが使用される場合、測定手順はBWP切り替え後の第1のギャップから開始するため、測定遅延自体は他のレガシーギャップと異ならない。測定最低性能要件(例えば、セル検出遅延、測定期間等)に対する影響は殆どない。従って、測定遅延要件は、スケジューリング制限を伴う周波数内測定と同じであり得る。
【0068】
幾つかの実施形態において、事前構成されたMGを伴う測定は、周波数間SSB/CSI-RS測定要件のそれに従い得る。これらの実施形態において、総測定要件は、サンプルごとの周波数内測定要件及びサンプルごとの周波数間測定要件の最大値によって定義され得る。これは、以下の表において示されている。
【表2】
【0069】
幾つかの実施形態において、測定遅延要件は、事前構成されたギャップベース測定について定義される。幾つかの実施形態において、測定遅延の開始点は、最初にアクティブ化された事前構成されたギャップであり得る。幾つかの実施形態において、事前構成されたMGを伴う測定遅延は、測定の期間内に変更されたアクティブ化/非アクティブ化ステータスが存在するかどうかに応じて定義され得る。幾つかの実施形態において、UE測定報告の期間の間にいかなる事前構成されたギャップアクティブ化ステータスの切り替えも存在しない場合、遅延は、TS38.133における周波数間測定要件に基づき得る。幾つかの実施形態において、UE測定報告の期間の間に事前構成されたギャップアクティブ化ステータスの切り替えが存在する場合、遅延は、TS38.133における周波数間測定要件及び周波数内測定要件の両方に基づき得る。幾つかの実施形態において、UE測定報告の期間の間に事前構成されたギャップアクティブ化ステータスの切り替えが存在する場合、遅延は、TS38.133において定義されているように、最大値{1サンプルごとの周波数間測定要件、1サンプルごとの周波数内測定要件}に基づき得る。幾つかの実施形態において、UE測定報告の期間の間に或る事前構成されたギャップアクティブ化ステータスの切り替えが存在する場合、遅延は、1サンプルごとの周波数間測定要件のみに基づき得る。
【0070】
幾つかの実施形態において、測定報告遅延は、測定報告をトリガするイベント、及び、UEがエアインタフェースを介して測定報告の送信を開始する時点の間の時間として定義され得る。この要件は、測定報告がDCCH上の他のRRCシグナリングによって遅延されないと仮定している。この測定報告遅延は、アップリンクDCCHのTTIに測定報告を挿入するときに生じる遅延不確実性を除外している。遅延不確実性は:2xTTIDCCHである。この測定報告遅延は、UEが測定報告を送信するために利用可能なULリソースが存在しないことによって引き起こされる遅延を除外している。
【0071】
L3フィルタリングを伴うことなく測定されるイベントトリガ測定報告遅延は、Tidentify intra with index又はTidentify intra without indexよりも小さいものとする。L3フィルタリングが使用されるとき、追加的な遅延が予想され得る。EN-DC及びNE-DC動作において、UEがE-UTRA SRSキャリアベース切り替えを実行するように構成されているとき、UEがFRごとのギャップに対応できる場合は、FR1において追加的な遅延が予想され得、又は、UEがFRごとのギャップに対応できない場合は、FR1及びFR2の両方において追加的な遅延が予想され得る。
【0072】
セルは、構成されているセルから測定された少なくとも1つのSSBが、期間Tidentify_intra_without_index又はTidentify_intra_with_indexの間において依然として検出可能である場合にのみ検出可能である。少なくとも期間Tidentify intra without index又はTidentify intra with indexにおいて検出可能であったセルが、期間≦5秒間において検出不可能になり、その後、当該セルが同じ空間受信パラメータを伴って再び検出可能になり、イベントをトリガする場合、測定ギャップが利用可能でなく、L3フィルタリングが使用されていない間、当該セルへのタイミングが±3200/2μTcを超えて変化していない限りにおいて、イベントトリガ測定報告遅延は、TSSB_measurement_period_intraよりも小さいものとし、ここで、μはSCS構成である。L3フィルタリングが使用されるとき、追加的な遅延が予想され得る。
【0073】
測定のために示されたサービングセルのSSBの中心周波数及び隣接セルのSSBの中心周波数が同じであり、2つのSSBのサブキャリア間隔もまた同じである限り、測定は、SSBベース周波数内測定として定義される。キャリア周波数情報がPCell又はPSCellによって提供される場合は、物理層セル識別情報を有する明示的な隣接リストが提供されない場合であっても、UEは、新たな周波数内セルを識別し、識別された周波数内セルのSS-RSRP、SS-RSRQ、及びSS-SINR測定を実行できるものとする。周波数内測定について、intraFreq-needForGapを介してUEが「ギャップなし(no gap)」を示す場合、又は、SSBがUEのアクティブBWPに完全に含まれている場合、又は、アクティブダウンリンクBWPが初期BWPである場合、UEは、測定ギャップ(レガシー測定ギャップ又はNCSGのいずれか)を伴わない周波数内SSBベース測定を実行し得る。
【0074】
測定ギャップが提供されるとき、又は、測定期間の間にいかなるPre-MGステータスも変更されることなく、アクティブ化されたPre-MGが提供されるとき、関連付けられたSSBインデックスを伴うSSBベースRRM測定結果を報告することがUEに示されていない(reportQuantityRsIndexes又はmaxNrofRSIndexesToReportが構成されていない)場合、又は、隣接セルがサービングセルと同期していることがUEに示されている(deriveSSB-IndexFromCellが有効化されている)場合、UEは、Tidentify_intra_without_index内で新たな検出可能な周波数内セルを識別できるものとする。そうでなければ、UEは、Tidentify_intra_with_index内で新たな検出可能な周波数内セルを識別できるものとする。UEは、Tidentify_intra_without_index内で、既に検出されたセルの新たな検出可能な周波数内SSブロックを識別できるものとする。deriveSSB-IndexFromCellは、FR1 TDD及びFR2に対して常に有効化されていると仮定される。
【0075】
Tidentify_intra_without_index=TPSS/SSS_sync_intra+TSSB_measurement_period_intraミリ秒
【0076】
Tidentify_intra_with_index=TPSS/SSS_sync_ntra+TSSB_measurement_period_intra+TSSB_time_index_intraミリ秒
【0077】
ここで:TPSS/SSS_sync_intra:それは、表9.2.6.2-1又は9.2.6.2-2に提示される、PSS/SSS検出において使用される期間である、TSSB_time_index_intra:それは、表9.2.6.2-3に提示される、測定されるSSBのインデックスを取得するために使用される期間である、TSSB_measurement_period_intra:表9.2.6.3-1、9.2.6.3-2に提示される、SSBベース測定の測定期間に等しい、CSSFintra:それは、キャリア固有のスケーリング係数であり、測定ギャップ内で行われる測定についてCSSFwithin_gap,iに従い判定され、且つKgapは、関連付けられた測定ギャップパターン内で測定されるSSB周波数層のスケーリング係数である。UEが同時測定ギャップで構成されていないとき、又は[同時測定ギャップ]をサポートしていないとき、Kgap=1である。
【0078】
測定ギャップが提供されるとき、又は、測定期間の間にいかなるPre-MGステータスも変更されることなく、アクティブ化されたPre-MGが提供されるとき、ギャップを伴うFR1周波数内測定のための測定期間は、表9.2.6.3-1に示される通りであり、ギャップを伴うFR2周波数内測定のための測定期間は、表9.2.6.3-2に示される通りである。
【0079】
【0080】
表9.2.6.3-1:ギャップを伴う周波数内測定(FR1)のための測定期間
【表3】
【0081】
表9.2.6.3-2:ギャップを伴う周波数内測定(FR2)のための測定期間
【表4】
【0082】
周波数内隣接(セル)測定及び周波数間隣接(セル)測定は、以下の通り定義される:SSBベース周波数内測定:サービングセルのSSBの中心周波数及び隣接セルのSSBの中心周波数が同じであり、2つのSSBのサブキャリア間隔もまた同じである限り、測定は、SSBベース周波数内測定として定義される。SSBベース周波数間測定:サービングセルのSSBの中心周波数及び隣接セルのSSBの中心周波数が異なっている、又は2つのSSBのサブキャリア間隔が異なっている限り、測定は、SSBベース周波数間測定として定義される。
【0083】
測定が非ギャップ支援型又はギャップ支援型のいずれであるかは、UEの能力、UEのアクティブBWP及び現在の動作周波数に依存する。SSBベース周波数間測定について、測定ギャップ要件情報がUEによって報告される場合、測定ギャップ構成は、当該情報に沿って提供され得る。そうでなければ、測定ギャップ構成は、以下の場合において常に提供される:UEがUEごとの測定ギャップのみをサポートする場合。UEがFRごとの測定ギャップをサポートし、サービングセルのいずれかが測定対象の同じ周波数範囲内に存在する場合。
【0084】
SSBベース周波数内測定について、測定ギャップ要件情報がUEによって報告される場合、測定ギャップ構成は、当該情報に沿って提供され得る。そうでなければ、測定ギャップ構成は、以下の場合において常に提供される。初期BWP以外に、UE構成によるBWPのいずれかが初期DL BWPに関連付けられたSSBの周波数領域リソースを含まない場合。非ギャップ支援型シナリオにおいて、UEは、測定ギャップを伴うことなくそのような測定を実行できるものとする。ギャップ支援型シナリオにおいて、UEは、測定ギャップを伴うことなくそのような測定を実行できるものと仮定され得ない。
【0085】
幾つかの実施形態において、測定報告に含まれるサンプルの数は、信頼性(すなわち、信頼性要件を満たすのに十分であること)に基づき、UEによって判定され得るが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。幾つかの実施形態において、UEは、測定を実行するために測定ギャップ構成が必要とされるときに、ネットワークに「ギャップの必要性(needs for gap)」情報要素を送信し得る。
【0086】
【0087】
要約書は、連邦規則集37編に準拠すべく提供される。セクション1.72(b)は、読み手が技術的な開示の本質及び趣旨を確認することを可能にする要約を要求する。要約書は、それが請求項の範囲又は意味を限定又は解釈するのに使用されることはないという理解のもとで提出される。以下の特許請求の範囲は、従って、詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態として独立している。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第5世代(5G)
新無線(NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)のための装置であって、処理回路;及びメモリを備え、前記処理回路は、
周波数内セル上で同期信号ブロック(SSB)ベー
ス周波数内測定を実行するように前記UEを構成する、
前記SSBベース周波数内測定は、測定期間内に実行されることになっている;
アクティブ化された事前構成された測定ギャッ
プ(Pre-MG)を提供する世代ノードB(gNB)から受信されたシグナリングをデコードする;
ここで、前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合、前記処理回路は、
期間内に新たな周波数内セルを識別する;及び
前記新たな周波数内セル上で測定ギャップを伴うSSBベース周波数内測定を実行する、前記測定ギャップは前記アクティブ化されたPre-MG構成に従う;及び
測定報告遅延期間内に、前記SSBベース周波数内測定に基づき、前記gNBへの送信のためにイベントトリガ測定報告をエンコードする
ように構成されている、装置。
【請求項2】
前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合、前記新たな周波数内セルの識別のための前記期間は、測定されるSSB周波数層についてのスケーリング係数(Kgap)に基づくプライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal:PSS)セカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal:SSS)PSS/SSS検出時間を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記新たな周波数内セルの識別のための前記期間を判定するために、測定ギャップ反復期間(Measurement Gap Repetition Period:MGRP)及びSSB測定タイミング構成(SSB Measurement Timing Configuration:SMTC)期間のうち1つの最大値に前記スケーリング係数を乗じる、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合の周波数範囲1(Frequency Range One:FR-1)について、周波数内測定のための前記測定期間は、最大200ミリ秒(ms)までのスケーリング係数(Kgap)に基づく;及び
前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合の周波数範囲2(Frequency Range Two:FR-2)について、周波数内測定のための前記測定期間は、最大400msまでのスケーリング係数(Kgap)に基づく、
請求項3に記載の装置。
【請求項5】
FR-1及びFR-2についての前記測定期間を判定するために、前記MGRP及び前記SMTC期間のうち1つの最大値に前記スケーリング係数を乗じる、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記gNBから受信された前記シグナリングが前記測定期間中に測定ギャップを提供する場合、前記処理回路は、
前記期間内に前記新たな周波数内セルを識別する;及び
前記新たな周波数内セル上で、前記提供された測定ギャップに従い、測定ギャップを伴う前記SSBベース周波数内測定を実行する
ように構成されている、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ギャップを伴わない周波数内測定を実行するために、前記処理回路は、プライマリ同期信号(PSS)セカンダリ同期信号(SSS)PSS/SSS検出時間、及び、測定されているSSBのインデックスを取得するための期間に基づく期間内に前記新たな周波数内セルを識別するように前記UEを構成することになっている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記アクティブ化されたPre-MGのステータスが前記測定期間中に変化する場合、前記処理回路は、SSBベース周波数内測定の実行を再開するように前記UEを構成することになっている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記測定報告遅延期間は、
サンプルごとの周波数間測定要件に周波数間測定サンプルの数を乗じたもの;
サンプルごとの周波数内測定要件に周波数内測定サンプルの数を乗じたもの
のうち少なくとも1つに基づき判定される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記メモリは、前記イベントトリガ測定報告を記憶するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
第5世
代(5G
)新無線(NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)の処理回路
に、
周波数内セル上で同期信号ブロック(SSB)ベース周波数内測定を実行するように前記UEを構成する手順であって、前記SSBベース周波数内測定は、測定期間内に実行されることになっている手順と、
アクティブ化された事前構成された測定ギャップ(Pre-MG)を提供する世代ノードB(gNB)から受信されたシグナリングをデコードする手順であって、
ここで前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合、
期間内に新たな周波数内セルを識別する手順と、
前記新たな周波数内セル上で測定ギャップを伴うSSBベース周波数内測定を実行する手順であって、前記測定ギャップは前記アクティブ化されたPre-MG構成に従う;
測定報告遅延期間内に、前記SSBベース周波数内測定に基づき、前記gNBへの送信のためにイベントトリガ測定報告をエンコードする、手順と
を実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合、前記新たな周波数内セルの識別のための前記期間は、測定されるSSB周波数層についてのスケーリング係数(Kgap)に基づくプライマリ同期信号(PSS)セカンダリ同期信号(SSS)PSS/SSS検出時間を含む、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記新たな周波数内セルの識別のための前記期間を判定するために、測定ギャップ反復期間(MGRP)及びSSB測定タイミング構成(SMTC)期間のうち1つの最大値に前記スケーリング係数を乗じる、請求項12に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合の周波数範囲1(FR-1)について、周波数内測定のための前記測定期間は、最大200ミリ秒(ms)までのスケーリング係数(Kgap)に基づく;及び
前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合の周波数範囲2(FR-2)について、周波数内測定のための前記測定期間は、最大400msまでのスケーリング係数(Kgap)に基づく、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
FR-1及びFR-2についての前記測定期間を判定するために、前記MGRP及び前記SMTC期間のうち1つの最大値に前記スケーリング係数を乗じる、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記gNBから受信された前記シグナリングが前記測定期間中に測定ギャップを提供する場合、前記コンピュータプログラムは、前記処理回路に、
前記期間内に前記新たな周波数内セルを識別する手順と、
前記新たな周波数内セル上で、前記提供された測定ギャップに従い、測定ギャップを伴う前記SSBベース周波数内測定を実行する手順と
を実行させる、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
ギャップを伴わない周波数内測定を実行するために、前記コンピュータプログラムは、前記処理回路に、プライマリ同期信号(PSS)セカンダリ同期信号(SSS)PSS/SSS検出時間、及び、測定されているSSBのインデックスを取得するための期間に基づく期間内に前記新たな周波数内セルを識別するように前記UEを構成する手順を実行させる、請求項16に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記アクティブ化されたPre-MGのステータスが前記測定期間中に変化する場合、前記コンピュータプログラムは、前記処理回路に、SSBベース周波数内測定の実行を再開するように前記UEを構成する手順を実行させる、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項11から18のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを格納しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
第5世代(5G)新無線(NR)ネットワークにおける動作のために構成された世代ノードB(gNB)の装置であって、処理回路;及びメモリを備え、前記処理回路は、
送信のためにシグナリングをエンコードして、周波数内セル上で同期信号ブロック(SSB)ベース周波数内測定を実行するようにユーザ機器(UE)を構成する、前記SSBベース周波数内測定は、測定期間内に実行されることになっている;
前記UEへの送信のためにシグナリングをエンコードして、前記UEにアクティブ化された事前構成された測定ギャップ(Pre-MG)を提供する;
ここで、前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合、前記UEは、期間内に新たな周波数内セルを識別し、前記新たな周波数内セル上で測定ギャップを伴うSSBベース周波数内測定を実行するように構成されている、前記測定ギャップは前記アクティブ化されたPre-MG構成に従う;及び
前記UEから受信されたイベントトリガ測定報告をデコードする、前記イベントトリガ測定報告は、測定報告遅延期間内の前記SSBベース周波数内測定に基づく、
装置。
【請求項21】
前記アクティブ化されたPre-MGが前記測定期間中におけるステータスの変更を伴うことなく提供される場合、前記新たな周波数内セルの識別のための前記期間は、測定されるSSB周波数層についてのスケーリング係数(Kgap)に基づくプライマリ同期信号(PSS)セカンダリ同期信号(SSS)PSS/SSS検出時間を含む、請求項20に記載の装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0087】
要約書は、連邦規則集37編に準拠すべく提供される。セクション1.72(b)は、読み手が技術的な開示の本質及び趣旨を確認することを可能にする要約を要求する。要約書は、それが請求項の範囲又は意味を限定又は解釈するのに使用されることはないという理解のもとで提出される。以下の特許請求の範囲は、従って、詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態として独立している。
[項目1]
第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)のための装置であって、処理回路;及びメモリを備え、ここで前記処理回路は、
測定ギャップを伴わない同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定を実行し;
事前構成された測定ギャップのステータスの変更をトリガするネットワークシグナリングをデコードし;
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化したときに、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行し;
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化したときに、前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化し、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定を実行し;及び
前記ネットワークへの送信のために測定報告をエンコードする
ように前記UEを構成することになっており、
前記測定報告は、測定報告遅延期間の間に実行された前記SSBベースRRM測定からの測定結果を含むようにエンコードされ、
ここで前記測定報告に含める前記SSBベースRRM測定のサンプルの数は、前記測定報告遅延期間の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づき、
ここで前記メモリは、前記測定報告を記憶するように構成されている、
装置。
[項目2]
前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングは、ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを備え、
前記処理回路は、前記測定報告遅延期間の間にギャップアクティブ化ステータスの切り替えが発生したかどうかに応じて前記測定報告遅延期間の長さを判定するように構成されている、
項目1に記載の装置。
[項目3]
前記処理回路は、無線リソース制御(RRC)シグナリングをデコードして、前記事前構成された測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行するために、事前構成された測定ギャップ構成で前記UEを構成するように更に構成され、前記RRCシグナリングは、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングよりも前に受信される、項目2に記載の装置。
[項目4]
前記測定報告遅延期間の始まりは、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングの後に開始する、項目3に記載の装置。
[項目5]
前記処理回路は、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングの受信前に測定された任意のSSBベースRRM測定からの測定結果を送信することを控えるように前記UEを更に構成することになっている、項目4に記載の装置。
[項目6]
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が前記測定報告遅延期間の間にトリガされないとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、サンプルごとの周波数間測定期間要件及びサンプルごとの周波数内測定期間要件のうち1つに基づく、項目5に記載の装置。
[項目7]
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が前記測定報告遅延期間の間にトリガされたとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、
前記サンプルごとの周波数間測定要件に周波数間測定サンプルの数を乗じたもの;
前記サンプルごとの周波数内測定要件に周波数内測定サンプルの数を乗じたもの
のうち少なくとも1つに、
各測定ギャップステータスの変更に対する遷移時間に基づく任意の追加的なサンプルを加えたものに基づき判定され、
ここで、周波数間測定サンプルの数及び周波数内測定サンプルの前記数は、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定及び測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定からのサンプルを、最大の所定のサンプルの数まで含む、項目6に記載の装置。
[項目8]
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更が前記測定報告遅延期間の間にトリガされたとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、前記サンプルごとの周波数間測定要件及び前記サンプルごとの周波数内測定要件の最大値に、所定のサンプルの数を乗じ、各測定ギャップステータスの変更に対する遷移時間に基づく任意の追加的なサンプルを加えたものに基づき判定される、項目6に記載の装置。
[項目9]
前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化する事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングの受信に応答して、前記処理回路は、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行し、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定の実行を控えるように構成されており、
前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化する事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガしたネットワークシグナリングの受信に応答して、前記処理回路は、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定を実行し、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定の実行を控えるように構成されている、項目7又は8のいずれかに記載の装置。
[項目10]
前記SSBベースRRM測定は、周波数内セル及び/又は周波数間セル及び/又はRAT間E-UTRANセルが識別及び測定されるRRC接続状態における前記UEによるSSBブロックの間における1つ又は複数の基準信号の測定を備える、項目1に記載の装置。
[項目11]
第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたユーザ機器(UE)の処理回路による実行のための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記処理回路は、
測定ギャップを伴わない同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定を実行し;
事前構成された測定ギャップのステータスの変更をトリガするネットワークシグナリングをデコードし;
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化したときに、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行し;
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガした前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化したときに、前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化し、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定を実行し;及び
前記ネットワークへの送信のために測定報告をエンコードする
ように前記UEを構成することになっており、前記測定報告は、測定報告遅延期間の間に実行された前記SSBベースRRM測定からの測定結果を含むようにエンコードされ、
ここで前記測定報告に含める前記SSBベースRRM測定のサンプルの数は、前記測定報告遅延期間の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づく、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[項目12]
前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングは、ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを備え、
前記処理回路は、前記測定報告遅延期間の間にギャップアクティブ化ステータスの切り替えが発生したかどうかに応じて前記測定報告遅延期間の長さを判定するように構成されている、
項目11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[項目13]
前記処理回路は、無線リソース制御(RRC)シグナリングをデコードして、前記事前構成された測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行するために、事前構成された測定ギャップ構成で前記UEを構成するように更に構成され、前記RRCシグナリングは、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングよりも前に受信される、項目12に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[項目14]
前記測定報告遅延期間の始まりは、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングの後に開始する、項目13に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[項目15]
前記処理回路は、前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化した前記ネットワークシグナリングの受信前に測定された任意のSSBベースRRM測定からの測定結果を送信することを控えるように前記UEを更に構成することになっている、項目14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[項目16]
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が前記測定報告遅延期間の間にトリガされないとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、サンプルごとの周波数間測定期間要件及びサンプルごとの周波数内測定期間要件のうち1つに基づく、項目15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[項目17]
前記事前構成された測定ギャップのステータスの変更(例えば、測定ギャップステータスの変更)が前記測定報告遅延期間の間にトリガされたとき、前記測定報告遅延期間の間に測定される前記SSBベースRRM測定のサンプルの前記数は、
前記サンプルごとの周波数間測定要件に周波数間測定サンプルの数を乗じたもの;
前記サンプルごとの周波数内測定要件に周波数内測定サンプルの数を乗じたもの、
のうち少なくとも1つに、
各測定ギャップステータスの変更に対する遷移時間に基づく任意の追加的なサンプルを加えたもの
に基づき判定され、
ここで、周波数間測定サンプルの数及び周波数内測定サンプルの前記数は、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定及び測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定からのサンプルを、最大の所定のサンプルの数まで含む、項目16に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[項目18]
第5世代新無線(5G NR)ネットワークにおける動作のために構成されたgNodeB(gNB)のための装置であって、処理回路;及びメモリを備え、前記処理回路は、
ユーザ機器(UE)への送信のためにネットワークシグナリングをエンコードして、事前構成された測定ギャップのステータスの変更をトリガし;及び
前記UEから受信された測定報告をデコードする
ように前記gNBを構成することになっており、前記測定報告は、測定報告遅延期間の間に前記UEによって実行された同期信号ブロック(SSB)ベース無線リソース管理(RRM)測定からの測定結果を含み、
ここで前記測定報告に含まれる前記SSBベースRRM測定のサンプルの数は、前記測定報告遅延期間の間にトリガされた測定ギャップステータスの変更に少なくとも部分的に基づき、
ここで前記メモリは、前記測定報告を記憶するように構成されている、
装置。
[項目19]
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップをアクティブ化したときに、前記UEは、測定ギャップを伴う前記SSBベースRRM測定を実行することになっており、
事前構成された測定ギャップステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングが前記事前構成された測定ギャップを非アクティブ化したときに、前記UEは、測定ギャップを伴わない前記SSBベースRRM測定を実行することになっている、
項目18に記載の装置。
[項目20]
前記事前構成された測定ギャップの前記ステータスの変更をトリガする前記ネットワークシグナリングは、ギャップアクティブ化ステータスの切り替えを備え、
前記測定報告遅延期間の長さは、前記測定報告遅延期間の間にギャップアクティブ化ステータスの切り替えが発生したかどうかに依存する、
項目19に記載の装置。
【国際調査報告】