(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】安全閉鎖装置
(51)【国際特許分類】
B65D 47/12 20060101AFI20240705BHJP
【FI】
B65D47/12 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503541
(86)(22)【出願日】2022-07-22
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 EP2022070653
(87)【国際公開番号】W WO2023002029
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】102021119064.9
(32)【優先日】2021-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】Carl-Bosch-Strasse 38, 67056 Ludwigshafen am Rhein, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クラオトクレーマー,クリスティアン
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084DA01
3E084DB02
3E084DB05
3E084DB12
3E084EA03
3E084GA01
3E084GA08
3E084GB04
3E084GB08
3E084GB12
3E084KA13
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
本発明は、閉鎖要素(1)と、封止要素(20)と、閉鎖キャップ(30)とを備える閉鎖装置(100)であって、閉鎖要素(1)は、入力開口部(3)及び出力開口部(4)を有する流体チャネル(2)を備え、流体チャネル(2)は、閉鎖軸(50)に沿って整列され、閉鎖要素(1)は、第1のファスナを備え、第1のファスナ(5)は、容器内の充填材料が入力開口部(3)を通って流体チャネル(2)内に案内可能であるように、閉鎖要素(1)が容器の首部と少なくとも形状嵌め又は圧力嵌めで接続可能であるような方法で構成及び配置され、閉鎖要素(1)は、封止要素(20)を受け入れるための受入配置(6)を備え、受入配置(6)は、封止要素(20)との閉鎖要素(1)の少なくとも形状嵌め又は圧力嵌めの接続のために、閉鎖軸(50)に突出するラッチノーズ(7)又は閉鎖軸(50)から離れる方向に向けられるラッチ凹部を備え、閉鎖要素及び封止要素は、閉鎖装置(100)の封止状態において、封止要素(20)が受入配置(6)と係合し、封止要素(20)が流体チャネル(2)を少なくとも液密に封止するような方法で構成され、閉鎖装置(100)の非封止状態において、封止要素(20)は受入配置(6)と係脱し、閉鎖要素(1)及び閉鎖キャップ(30)は、閉鎖装置(100)が、閉鎖キャップ(30)が出力開口部(4)を閉鎖する閉鎖状態になることができ、出力開口部(4)が解放される開口状態になることができるような方法で構成及び配置され、封止突出部(8)が、受入配置(6)及び封止要素(20)のうちの少なくとも一方に位置し、封止突出部(8)は、閉鎖装置の封止状態において、封止突出部(8)が、流体チャネルを少なくとも液密に封止するために、受入配置(6)と封止要素(20)との間の封止領域に当接するように、受入配置(6)と封止要素(20)との間の封止領域に配置される、ことを特徴とする閉鎖装置(100)に言及する。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉鎖要素(1)と、封止要素(20)と、閉鎖キャップ(30)とを備える閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖要素(1)は、入力開口部(3)及び出力開口部(4)を有する流体チャネル(2)を備え、
前記流体チャネル(2)は、閉鎖軸(50)に沿って整列され、
前記閉鎖要素(1)は、第1のファスナを備え、
前記第1のファスナ(5)は、容器内の充填材料が前記入力開口部(3)を通って前記流体チャネル(2)内に案内可能であるように、前記閉鎖要素(1)が前記容器の首部と少なくとも形状嵌め又は圧力嵌めで接続可能であるような方法で構成及び配置され、
前記閉鎖要素(1)は、前記封止要素(20)を受け入れるための受入配置(6)を備え、
前記受入配置(6)は、前記封止要素(20)との前記閉鎖要素(1)の少なくとも形状嵌め又は圧力嵌めの接続のために、前記閉鎖軸(50)に突出するラッチノーズ(7)又は前記閉鎖軸(50)から離れる方向に向けられるラッチ凹部を備え、
前記閉鎖要素及び前記封止要素は、前記閉鎖装置(100)の封止状態において、前記封止要素(20)が前記受入配置(6)と係合し、前記封止要素(20)が前記流体チャネル(2)を少なくとも液密に封止するような方法で構成され、
前記閉鎖装置(100)の非封止状態において、前記封止要素(20)は前記受入配置(6)と係脱し、
前記閉鎖要素(1)及び前記閉鎖キャップ(30)は、前記閉鎖装置(100)が、前記閉鎖キャップ(30)が前記出力開口部(4)を閉鎖する閉鎖状態になることができ、前記出力開口部(4)が解放される開口状態になることができるような方法で構成及び配置される閉鎖装置(100)において、
封止突出部(8)が、前記受入配置(6)及び前記封止要素(20)のうちの少なくとも一方に位置し、
前記封止突出部(8)は、前記閉鎖装置の封止状態において、前記封止突出部(8)が、前記流体チャネルを少なくとも液密に封止するために、前記受入配置(6)と前記封止要素(20)との間の封止領域に当接するように、前記受入配置(6)と前記封止要素(20)との間の前記封止領域に配置される、ことを特徴とする、
閉鎖装置(100)。
【請求項2】
請求項1に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部(8)が前記閉鎖装置の前記封止状態において張力下で前記封止領域に当接するような方法で、前記受入配置(6)は少なくとも部分的に可撓性に形成され、前記封止要素(20)は構成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記受入配置(6)は、前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部から軸方向に離間する前記封止突出部(8)を備え、
前記封止突出部(8)は、前記閉鎖軸(50)の方向に突出し、
前記封止突出部(8)及び前記封止要素(20)は、前記封止突出部(8)が、前記閉鎖装置の前記封止状態において、前記流体チャネル(2)を少なくとも液密に封止するために、前記封止要素(20)の封止領域に当接するような方法で構成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止要素(20)は、前記封止突出部(8)を備え、
前記封止突出部(8)は、前記閉鎖軸(50)から離れて延在し、
前記封止突出部(8)及び前記受入配置(6)は、前記封止突出部(8)が、前記閉鎖装置の前記封止状態において、前記流体チャネル(2)を少なくとも液密に封止するために、前記受入配置(6)の前記封止領域に当接するように、前記受入配置(6)の封止領域に配置される、
閉鎖装置(100)。
【請求項5】
請求項3に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部が前記閉鎖装置の前記封止状態において張力下で前記封止要素に当接するように、前記封止突出部(8)が、前記封止状態において、前記封止突出部(8)が前記非封止状態において延在する1つの内側半径よりも大きい内側半径に延在するような方法で、前記受入配置(6)は少なくとも部分的に可撓性に形成され、前記封止要素(20)は構成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部が前記閉鎖装置の前記封止状態において張力下で前記受入配置(6)に当接するように、前記封止要素(20)における前記封止突出部(8)が、前記封止状態において、前記受入配置(6)の内側半径よりも大きい前記封止要素(20)の外側半径に延在するような方法で、前記受入配置(6)は少なくとも部分的に可撓性に形成され、前記封止要素(20)は構成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記受入配置(6)は、前記閉鎖軸(50)に突出する少なくとも1つのラッチノーズ(7)を備え、
前記ラッチノーズ(7)は第1の内側半径に延在し、前記封止突出部(8)は第2の内側半径に延在し、
前記第1の内側半径は、前記第2の内側半径よりも小さい、
閉鎖装置(100)。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部は、360°の円周角にわたって環状に延在する、
閉鎖装置(100)。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
一方の前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部と、他方の前記封止突出部(8)とは、軸方向に延在する壁セクションを介して互いに接続され、
前記壁セクションは、前記閉鎖軸(50)に対して径方向に測定されるよう、前記封止突出部(8)よりも小さい厚さを備える、
閉鎖装置(100)。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記受入配置は封止オリーブを備え、前記封止オリーブは、前記封止突出部と、前記出力開口部の軸方向において前記封止突出部に接合するステムセクションとを備え、前記ステムセクションは、前記閉鎖軸(50)に対して径方向に測定されるよう、前記封止突出部よりも小さい厚さを備える、
閉鎖装置(100)。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部は、略半円形断面を備える、
閉鎖装置(100)。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖要素(1)は、外側シリンダ(9)と内側シリンダ(10)とを備え、
前記内側シリンダ(10)は、前記外側シリンダ(9)よりも小さい最大内径を備え、
前記内側シリンダ(10)は、少なくとも部分的に、前記外側シリンダ(9)によって取り囲まれるチャネル領域の内側に配置され、
前記受入配置(6)は、前記内側シリンダ(10)に配置される、
閉鎖装置(100)。
【請求項13】
請求項12に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記内側シリンダ(10)は、垂直断面(11)とテーパセクション(12)とを備え、
前記垂直断面(11)は、前記テーパセクション(12)よりも大きい内径を備え、
前記テーパセクション(12)は、前記垂直断面(11)よりも前記入力開口部(3)の近くに配置され、
前記受入配置(6)は、少なくとも部分的に前記テーパセクション(12)に配置される、
閉鎖装置(100)。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖要素(1)は、第2のファスナ(13)を備え、
前記第2のファスナは、前記閉鎖要素(1)が、前記封止要素(20)を分離するために構成される開口配置により前記出力開口部(4)に形状嵌め又は圧力嵌めで接続可能であるような方法で構成及び配置される、
閉鎖装置(100)。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記受入配置(6)及び前記封止要素(20)は、前記閉鎖装置(100)の封止状態において、前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部と係合する前記封止要素が、前記閉鎖装置(100)の前記非封止状態を達成するために、前記入力開口部(3)の方向への軸方向の動きを介してのみ前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部と係脱可能であるような方法で構成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止要素は、略円形の封止プレートと、前記閉鎖装置(100)の前記封止状態において前記封止プレートから前記出力開口部(4)の方向に延在する少なくとも1つのフック要素(21)とを備え、前記少なくとも1つのフック要素(21)は、前記閉鎖装置(100)の前記封止状態において、前記閉鎖要素(1)の前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部と係合する、
閉鎖装置(100)。
【請求項17】
請求項16に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖キャップ(30)は、前記閉鎖装置(100)の閉鎖状態において、前記出力開口部(4)内に延在するバー(32)を備え、前記バー(32)は、前記閉鎖装置(100)の封止状態において、前記封止要素(20)の前記少なくとも1つのフック要素(21)に少なくとも部分的に当接するか、又は当接可能である、
閉鎖装置(100)。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止要素は、前記閉鎖軸(50)から離れる方向に延在する外側リングセクション(25)を備え、前記外側リングセクション(25)はU字形断面を備え、
前記U字形断面は、前記入力開口(3)の側で前記受入配置(6)を部分的に取り囲む、
閉鎖装置(100)。
【請求項19】
請求項18に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記U字形断面の第1の部分(27)は、前記封止要素(20)の下端から、前記閉鎖軸(50)から離れる方向に延在し、前記U字形断面の第2の部分(28)は、前記U字形を部分的に形成するために、前記閉鎖軸(50)に沿って前記出力開口部(4)の方向に延在し、
前記U字形断面の前記第1の部分(27)と前記第2の部分(28)との間には、空間(43)が前記入力開口部の側に前記受入配置(6)を部分的に収容するために形成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記受入配置(6)は、前記閉鎖軸に対して垂直に配置される停止領域(29)を備え、前記停止領域(29)は、前記受入配置の端部に配置され、前記端部は前記入力開口部(3)の方向に延在し、
前記受入配置(6)の前記端部は、第1の側壁(37)及び第2の側壁(38)を備え、その両方は、前記停止領域(29)から前記出力開口部(4)の方向に前記閉鎖軸(50)に沿って互いに平行に延在する、
閉鎖装置(100)。
【請求項21】
請求項20に記載の閉鎖装置(100)であって、
更に、前記第1の側壁(37)と前記停止領域との間に配置される第1の面取り部(41)、及び/又は、
前記第2の側壁(38)と前記停止領域との間に配置される第2の面取り部(42)を備える、
閉鎖装置(100)。
【請求項22】
前記容器の内側と前記容器の外側との間の流体接続の確実な提供のための、請求項1~21のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖装置(100)は、前記閉鎖要素(1)から分離可能な開口配置を備え、
前記開口配置は、接続要素と、注入チャネルを画成する注入口とを備え、
前記接続要素は、ダイ開口配置を前記閉鎖要素(1)と接続するために、前記閉鎖要素(1)と形状嵌め又は圧力嵌めで係合可能であり、
前記開口配置及び前記閉鎖要素(1)は、前記注入口と係合する前記開口配置及び前記閉鎖要素(1)の係合によって、流体接続が前記開口配置の前記注入チャネルを介して前記容器の内側と外側との間に提供可能であるような方法で構成され、
前記開口配置及び前記閉鎖要素(1)は、前記開口配置が前記閉鎖要素(1)と接続され、前記出力開口部(4)が解放された場合に、前記注入口が前記閉鎖軸(50)に沿って及び前記接続要素に対して移動可能であるような方法で構成され、
前記開口配置、前記閉鎖要素(1)、及び前記封止要素(20)は、前記閉鎖要素(1)の前記入力開口部(3)の方向への前記注入口の軸方向開口移動の後に、前記閉鎖装置(100)が非封止状態にあり、流体接続が前記容器の内側と前記容器の外側との間に提供されるように、前記封止要素が、前記閉鎖要素(1)から分離され、前記注入口と接続されるような方法で構成される、
閉鎖装置(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、閉鎖要素と、封止要素と、閉鎖キャップとを備える閉鎖装置であって、閉鎖要素は、入力開口部及び出力開口部を有する流体チャネルを備え、流体チャネルは、閉鎖軸に沿って整列され、閉鎖要素は、第1のファスナを備え、第1のファスナは、容器内の充填材料が入力開口部を通って流体チャネル内に案内可能であるように、閉鎖要素が容器の首部と少なくとも形状嵌め又は圧力嵌めで接続可能であるような方法で構成及び配置され、閉鎖要素は、封止要素を受け入れるための受入配置を備え、受入配置は、封止要素との閉鎖要素の少なくとも形状嵌め又は圧力嵌めの接続のために、閉鎖軸に突出するラッチノーズ又は閉鎖軸から離れる方向に向けられるラッチ凹部を備え、閉鎖要素及び封止要素は、閉鎖装置の封止状態において、封止要素が受入配置と係合し、封止要素が流体チャネルを少なくとも液密に封止するような方法で構成され、閉鎖装置の非封止状態において、封止要素は受入配置と係脱し、閉鎖要素及び閉鎖キャップは、閉鎖装置が、閉鎖キャップが出力開口部を閉鎖する閉鎖状態になることができ、出力開口部が解放される開口状態になることができるような方法で構成及び配置される閉鎖装置に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる閉鎖要素は、国際公開第2018/034567A1号パンフレットから公知である。
【0003】
この種のクロージャは、農薬の輸送及び保管に用いられる容器に適用される。幾つかの農薬は、制御されていない方法で及び過量に環境中に放出された場合、皮膚接触の場合に刺激又は化学熱傷を引き起こすか、又は環境に有害な影響を有する可能性がある。
【0004】
かかる化学薬品を輸送及び保管するために、用いられる閉鎖システムは、化学製品とのユーザの直接接触リスクを最小限に抑えるか、又は化学製品の制御不能な漏れを最小限に抑えるような方法で構成されるべきであることが望ましい。
【0005】
冒頭で言及した閉鎖装置により、農薬を含む容器をある程度リスクなく閉鎖することができる。封止要素を備えるかかる閉鎖装置を開封するために、ユーザは開口接続片を用いる。これは、国際公開第2018/034567A1号パンフレットにおいて説明されているように、容器の内部への自由なアクセスさえも提供することができるように、封止要素を閉鎖要素から係脱するために用いられなければならない。
【0006】
公知の閉鎖装置では、容器の輸送中又は保管中にも、封止要素が依然として閉鎖要素と接続されている場合に、農薬が制御されずに漏出する可能性があるというリスクが存在するように、封止要素と閉鎖要素との間の接続が十分に緊密ではないことが示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の目的は、閉鎖要素と封止要素との間に十分に緊密な接続を備える閉鎖装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、冒頭に述べたような閉鎖装置によって解決される。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、封止突出部が、受入配置及び封止要素のうちの少なくとも一方に位置し、封止突出部は、閉鎖装置の封止状態において、封止突出部が、流体チャネルを少なくとも液密に封止するために、受入配置と封止要素との間の封止領域に当接するように、受入配置と封止要素との間の封止領域に配置される。従って、封止突出部は、封止要素又は受入配置のどちらか一方、又は両方に配置することができる。封止状態において、封止突出部は、閉鎖軸に対して少なくとも比例して径方向に延在し、封止状態において容器の少なくとも液密封止する役割を果たす。封止要素若しくは受入配置、又はその両方において突出部を備える閉鎖装置により、これら2つの要素間の緊密な接続を提供することができ、規定された予張力が、閉鎖装置の十分な封止のために封止要素と受入配置との間に維持されるべきであることが示されている。特に、封止突出部は、表面圧力を線形分散負荷に低減し、従って、封止要素及び/又は閉鎖要素の真円度を平衡させることができる。
【0010】
本発明の文脈において、封止領域は、閉鎖装置の少なくとも液密封止を提供することができるような方法で、少なくとも2つの部分が互いに当接する領域として理解されるべきである。特に、受入配置と封止要素とは互いに当接し、封止領域と共に、液体に対して不透過性であり、気体に対しても不透過性である可能性がある領域を形成する。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、封止突出部が閉鎖装置の封止状態において張力下で封止領域に当接するような方法で、受入配置は少なくとも部分的に可撓性に形成されてもよく、封止要素は構成されてもよい。従って、規定された予張力が、閉鎖装置の十分な封止のために封止要素と受入配置との間に維持されるべきである。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、封止要素は封止突出部を備え、封止突出部は、閉鎖軸から離れて延在し、突出する。封止突出部及び受入配置は、封止突出部が、閉鎖装置の封止状態において、流体チャネルを少なくとも液密に封止するために、受入配置の封止領域に当接するように、受入配置の封止領域に配置されてもよい。従って、封止突出部が封止要素に配置される場合、封止状態において、封止領域は封止突出部と接触している。受入配置の封止領域は、面法線が閉鎖軸の方向に延在し、その領域が少なくとも液体に対して不透過性であり、気体に対しても不透過性である可能性がある受入配置における領域である。
【0013】
受入配置における突出部を参照して以下に説明する任意の特徴、機能、及び/又は要素は、封止要素における突出部に等しく適用されてもよく、又はその逆も同様であることに留意されたい。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、封止突出部が閉鎖装置の封止状態において張力下で受入配置に当接するように、封止要素における封止突出部が、封止状態において、受入配置の内側半径よりも大きい封止要素の外側半径に延在するような方法で、受入配置は少なくとも部分的に可撓性に形成され、封止要素は構成される。封止要素の外側半径は、閉鎖軸から離れて延在する封止要素の表面からの半径である。反対に、受入配置の内側半径は、閉鎖軸の方向に延在する受入配置の表面からの半径である。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、受入配置は、ラッチノーズ又はラッチ凹部から軸方向に離間する封止突出部を備え、封止突出部は、閉鎖軸の方向に突出し、封止突出部及び封止要素は、封止突出部が、閉鎖装置の封止状態において、流体チャネルを少なくとも液密に封止するために、封止要素の封止領域に当接するような方法で構成される。従って、封止状態において、封止要素の封止領域は封止突出部と接触している。言い換えれば、封止突出部は、閉鎖軸に対して少なくとも比例して径方向に延在する。
【0016】
封止要素における突出部と受入配置における突出部とが組み合わせて用いられる可能性がある場合、封止要素における突出部と共に説明し、且つ受入配置における突出部と共に説明する機能、特徴、及び/又は要素は、この組み合わせに対して適用される可能性がある。
【0017】
閉鎖軸に延在する封止突出部は、封止要素と閉鎖要素との接続の効果的な締め付けを可能にする。
【0018】
本発明の文脈において、閉鎖要素は、閉鎖装置のコンポーネントとして理解されるべきである。
【0019】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖要素は、円筒形の閉鎖要素として構成される。
【0020】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、封止突出部は、完全に円筒形のケーシング表面にわたって、言い換えれば360度の円周角にわたって延在する。
【0021】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、受入配置は封止オリーブを備え、封止オリーブは封止突出部を備える。封止オリーブは、好ましくは、出力開口部の方向において封止突出部を接合するステムセクションを備え、
ステムセクションは、封止突出部がラッチノーズに対して可撓性を持って支持されるように、閉鎖軸に対して径方向に測定されるよう、封止突出部と比較して小さい厚さを備える。
【0022】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、封止突出部は、略半円形断面を備える。この文脈において考慮されるべき断面の平面は、閉鎖軸と、閉鎖軸から径方向に延びる軸とを含む。
【0023】
半円形断面を備える封止突出部により、十分に良好な封止を製作することができることが示されている。同時に、かかる封止突出部の製造は、特に簡単且つ安価である。
【0024】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、封止突出部は、閉鎖軸に延在する封止リップとして構成される。
【0025】
特に山形断面を備えることができるかかる封止リップは、特に可撓性であり、閉鎖要素及び封止要素の組み立て中に閉鎖要素への封止要素の簡単な挿入を可能にする。同時に、封止リップは、封止要素と閉鎖要素との間の接続を十分良好に封止する。
【0026】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖要素は、外側シリンダと内側シリンダとを備え、内側シリンダは、外側シリンダよりも小さい最大内径を備え、内側シリンダは、少なくとも部分的に、外側シリンダによって取り囲まれるチャネル領域の内側に配置され、受入配置は、内側シリンダに配置される。
【0027】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、内側シリンダは、入力開口部に対向する閉鎖要素の側で外側シリンダから突出し、内側シリンダは、径方向外側に延在するフランジを介して外側シリンダと接続され、内側シリンダは、出力開口部を画成する。この実施形態において、出力開口部の断面積は、好ましくは、入力開口部の断面積よりも小さい。かかる構成は、閉鎖要素を容器の首部と緊密に接続することを可能にする。
【0028】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、内側シリンダは、垂直断面とテーパセクションとを備え、垂直断面は、テーパセクションよりも大きい内径を備え、テーパセクションは、垂直断面よりも入力開口部の近くに配置され、受入配置は、少なくとも部分的にテーパセクションに配置される。
【0029】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、内側シリンダは、その外側ケーシング面に、流体チャネルの内側に配置される、閉鎖軸から径方向に離れて向けられ、好ましくは、単数又は複数の円周リングとして構成される、1つ以上の芯出し突出部を備える。これらの径方向に延在する芯出し突出部は、自動的に挿入された封止リングが閉鎖装置の輸送及び取り扱い中に脱落しないように固定すると共に、容器の首部への閉鎖装置の適用の間及びその後にこの封止リングを安定させる役割を果たす。
【0030】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、第1のファスナは雌ねじを備える。これは、容器の首部への簡単且つユーザが知る接続を可能にする。
【0031】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、第1のファスナは差し込み要素を備える。これは、閉鎖要素の特に短い軸方向の形成を可能にする。
【0032】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、受入配置は、閉鎖軸に突出する少なくとも1つのラッチノーズを備え、ラッチノーズは第1の内側半径に延在し、封止突出部は第2の内側半径に延在し、第1の内側半径は、第2の内側半径よりも小さい。
【0033】
本発明による閉鎖装置の更に代替の実施形態において、第1の内側半径は第2の内側半径と同じである。
【0034】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖要素は、第2のファスナを備え、第2のファスナは、閉鎖要素が、封止要素を分離するために構成される開口配置により出力開口部に形状嵌め又は圧力嵌めで接続可能であるような方法で構成及び配置される。
【0035】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、第2のファスナは、閉鎖軸から離れて延在する更なるラッチノーズ、又は閉鎖軸に向けられる更なるラッチ凹部を備える。かかる更なるラッチノーズ又は更なるラッチ凹部は、実施において望ましい閉鎖要素と開口配置との簡単且つ迅速な接続を可能にする。
【0036】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、受入配置は、閉鎖軸に対して径方向に延在する少なくとも1つのラッチノーズを備え、受入配置のラッチノーズと封止突出部とは、軸方向に延在する壁セクションを介して互いに接続され、壁セクションは、閉鎖軸に対して径方向に測定されるよう、封止突出部よりも小さい厚さを備え、好ましくは、壁セクションは、閉鎖軸に対して径方向に測定されるよう、ラッチノーズよりも小さい厚さを備える。減少した壁厚を有するかかる壁セクションは、封止突出部の弾性的な調節可能性を伴う。これは、封止突出部が封止要素と係合される場合に、平衡位置からの封止突出部の弾性変形を可能にする。これは、ひいては、弾性変形に起因する力を伴い、この力により、封止突出部は、封止要素のそれぞれの封止領域に押し付けられ、それによって、封止効果が向上する。
【0037】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、受入配置は、閉鎖軸から離れて径方向に延在するラッチ凹部を備え、受入配置のラッチ凹部と封止突出部とは、軸方向に延在する壁セクションを介して互いに接続され、壁セクションは、閉鎖軸に対して径方向に測定されるよう、封止突出部よりも小さい厚さを備える。
【0038】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖装置の封止状態において、封止要素は、完全に流体チャネルの内側に配置される。
【0039】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、受入配置及び封止要素は、閉鎖装置の封止状態において、ラッチノーズ又はラッチ凹部と係合する封止要素が、閉鎖装置の非封止状態を生じさせるための入力開口部の方向への軸方向移動によってのみラッチノーズ又はラッチ凹部から係脱可能であるような方法で構成される。
【0040】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、ラッチノーズは、出力開口部に面する側に、又は入力開口部に面する側のラッチ凹部に、閉鎖軸に対して0度より大きく90度未満の角度で延びる接触領域を備え、封止状態において、封止要素は接触領域に当接する。
【0041】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖軸との接触領域の仮想延長部は、30~90度の間の角度を囲む。
【0042】
このような方法で閉鎖軸に対して傾斜する接触領域は、封止要素が入力開口部の方向に取り外し可能であるよう同時に構成されるべきである場合に、封止要素及び受入配置の掛止に特に良好に適していることが示されている。接触領域は、従って、傾斜部として機能を果たし、これを介して、封止要素の対応して構成されたラッチ要素は、十分に高い圧力が入力開口部の方向に封止要素に対して印加された場合に、封止要素と閉鎖要素とを係脱させるために移動させることができる。
【0043】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、受入配置は停止領域を備え、封止状態において、封止要素は、出力開口部の方向における封止要素の移動により、封止要素と閉鎖要素との条件付き分離を防止することができるように、停止領域に当接するか又は当接可能である。
【0044】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、停止領域は、閉鎖軸に対して略垂直に配置される。
【0045】
かかる停止領域は、封止要素を閉鎖要素から取り外すために、封止要素が入力開口部の方向にのみ移動可能であるように、封止要素を容易な方法で形成することができることを可能にしている。
【0046】
本発明による閉鎖装置の更なる一実施形態において、受入配置の停止領域は、入力開口部に最も近い受入配置の端部に、好ましくは入力開口部に最も近い封止突出部の端部に配置される。
【0047】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、ラッチノーズ又はラッチ凹部の接触領域の面法線の軸方向部分は、出力開口部の方向に整列され、受入配置の停止領域の面法線の軸方向部分は、入力開口部の方向に整列される。
【0048】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、封止要素は、360°にわたって延在する円筒形封止領域を備え、封止要素の封止領域は、接続チャネルを液密に閉鎖するための封止状態において受入配置の封止突出部に完全に当接する。
【0049】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、受入配置、封止突出部、及び封止要素は、封止要素が封止状態において流体チャネルを気密に閉鎖するような方法で構成される。この実施形態は、特に、揮発性農薬を収容する容器が閉鎖されるべき場合に有利である。
【0050】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、封止突出部が、封止状態において、封止突出部が非封止状態において延在する1つの内側半径よりも大きい内側半径に延在するような方法で、受入配置は少なくとも部分的に可撓性に形成され、封止要素は構成される。この場合、材料変形から径方向に作用する力の効果は、封止突出部と封止要素との接続を好ましくは良好に封止するために利用される。
【0051】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、封止要素は、略円形の封止プレートと、閉鎖装置の封止状態において封止プレートから出力開口部の方向に延在する少なくとも1つのフック要素とを備え、閉鎖装置の封止状態において、フック要素は、閉鎖要素のラッチノーズ又はラッチ凹部と係合する。
【0052】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、封止要素は、封止プレートから出力開口部の方向に延在し、且つ、封止状態において、閉鎖要素の1つ又は複数のラッチノーズと係合する複数のフック要素を備える。
【0053】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖装置の封止状態において、自由間隙が、受入配置のラッチノーズと、封止突出部と、封止要素のフック要素との間に存在するような方法で、封止要素及び受入配置が構成される。この自由間隙は、封止要素がより高い張力で、従って受入配置に対してより高い封止効果で支持されることができることを可能にする。
【0054】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、フック要素は、接続バーと、接続バーと一体的に接続されるラッチ体とを備え、接続バーは、出力開口部から離れて面するラッチ体の部位に配置され、接続バーは、ラッチ体と比較して、閉鎖軸に対して径方向に測定されるよう、より小さい厚さを備える。この構成は、フック要素及びラッチノーズ、それぞれ受入配置のラッチ凹部の容易な掛止及び掛止解除を引き起こすために使用可能であるフック要素の弾性的な可変性を伴う。
【0055】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖状態において、閉鎖キャップは、開口状態において、閉鎖キャップの少なくとも一部分が、完全に分離され、従って、閉鎖装置の残りの部分から閉鎖装置から紛失する可能性があるように、閉鎖要素と少なくとも部分的に取り外し可能に接続される。これは、開口配置の挿入を場合によっては妨害する閉鎖キャップの一部が閉鎖要素に残らない、出力開口部の開口を可能にする。
【0056】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖装置の閉鎖状態において、閉鎖キャップは、出力開口部を覆うキャップ蓋と、キャップ蓋に周方向に接続するキャップケーシングとを備え、キャップケーシングは、閉鎖要素と分離不能に接続され、キャップ蓋は、破断可能バーを介してキャップケーシングと少なくとも紛失する可能性があるように接続される。
【0057】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖装置の閉鎖状態において、閉鎖キャップは、出力開口部内に延在するバーを備え、このバーは、閉鎖装置の封止状態において、封止要素の少なくとも1つのフック要素に少なくとも部分的に当接するか、又は、フック要素が掛止移動を行った場合、バーがフック要素及びラッチノーズ、それぞれラッチ凹部の掛止を防止するように、フック要素がバーに当接するような方法で、構成される。
【0058】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、フック要素は、閉鎖軸に対して径方向に向けられる移動を介して、ラッチノーズ又はラッチ凹部から係脱する。好ましくは、この実施形態において、閉鎖キャップのバーは、閉鎖軸に対して径方向に向けられるフック要素の移動中、フック要素とラッチノーズ又はラッチ凹部との係脱が防止されるように、フック要素が閉鎖キャップのバーに当接するような方法で、閉鎖装置の閉鎖及び封止状態において流体チャネル内に延在する。
【0059】
本発明による閉鎖装置の一実施形態において、閉鎖装置は、容器の内側と容器の外側との間の流体接続の確実な提供に適しており、閉鎖装置は、加えて、閉鎖要素から分離可能な開口配置を備え、開口配置は、接続要素と、注入チャネルを画成する注入口とを備え、接続要素は、ダイ開口配置を閉鎖要素と接続するために、閉鎖要素と形状嵌め又は圧力嵌めで係合可能であり、開口配置及び閉鎖要素は、注入口と係合する開口配置及び閉鎖要素の係合によって、流体接続が開口配置の注入チャネルを介して容器の内側と外側との間に提供可能であるような方法で構成され、開口配置及び閉鎖要素は、開口配置が閉鎖要素と接続され、出力開口部が解放された場合に、注入口が閉鎖軸に沿って及び接続要素に対して移動可能であるような方法で構成され、開口配置、閉鎖要素、及び封止要素は、閉鎖要素の入力開口部の方向への注入口の軸方向開口移動の後に、閉鎖装置が非封止状態にあり、流体接続が容器の内側と容器の外側との間に提供されるように、封止要素が、閉鎖要素から分離され、注入口と接続されるような方法で構成される。
【0060】
本発明の一実施形態によれば、封止要素は、閉鎖軸から離れる方向に延在する外側リングセクションを備えてもよく、外側リングセクションは、U字形断面を備えてもよく、U字形断面は、入力開口部の側で受入配置を部分的に囲む。言い換えれば、受入配置は、U字形断面内に挿入可能である。入力開口部の方向に延在する受入セクションの端部は、U字形断面によって部分的に囲まれている。U字形断面は、位置ずれを防止することができるように、受入配置の確実な配置のための役割を果たしてもよい。更に、閉鎖装置の封止特性が向上する。U字形断面は、ノッチ又はチャネルと呼ばれることもある。
【0061】
下端部が入力開口部の方向に延在する封止要素の下端部に周方向に配置されるチャネル又はノッチが、封止要素と受入配置との間の向上した封止接続を提供することが示されている。特に、封止要素のU字形断面は、封止接続部の一部である閉鎖要素の一部、受入配置を安定させることができてもよい。従って、閉鎖要素、特に受入配置は、閉鎖装置の部品の組み立て中に安定化される可能性がある。従って、容器内に含まれる液体によるこれらの部品の膨張によって生じる可能性がある、封止要素及び閉鎖装置の他の部品の寸法の変化中に、閉鎖要素を安定化させる可能性がある。ノッチは、受入配置がノッチと係合する、例えばノッチ内に掛止するため、封止要素と接触する閉鎖要素の受入配置を囲む、例えば保持してもよい。
【0062】
本発明の一実施形態によれば、U字形断面の第1の部分は、閉鎖軸から離れる方向に封止要素の下端から延在してもよく、U字形断面の第2の部分は、U字形を部分的に形成するために出口開口部の方向に閉鎖軸に沿って延在してもよく、U字形断面の第1の部分と第2の部分との間に、入口開口部の側に受入配置を部分的に収容するための空間が形成されてもよい。この実施形態によれば、U字形断面の2つの壁が説明される。U字形断面の第3の部分は、入口開口部の方向に閉鎖軸に沿って延在する封止要素の壁であってもよい。U字形断面の第3の部分及び第2の部分は、互いに平行に、特に閉鎖軸に平行に配置されてもよい。そうでなければ、第2及び第3の部分は、閉鎖軸に対して角度を有して配置されてもよい。例えば、第2及び第3の部分は、入力開口部の方向にテーパ状に配置されてもよい。従って、U字形断面の第2の部分と第3の部分との間の最小距離は、第1の部分にあってもよく、第2の部分と第3の部分との間の最大距離は、出力開口部の方向の側であるU字形断面の開口側にあってもよい。
【0063】
本発明の一実施形態によれば、受入配置は、閉鎖軸に対して垂直に配置される停止領域を備え、停止領域は、受入配置の端部に配置され、端部は入力開口部の方向に延在し、受入配置の端部は、第1の側壁及び第2の側壁を備え、その両方は、停止領域から出力開口部の方向に閉鎖軸に沿って互いに平行に延在する。
【0064】
本発明の一実施形態によれば、閉鎖装置は、更に、第1の側壁と停止領域との間に配置される第1の面取り部、及び/又は、第2の側壁と停止領域との間に配置される第2の面取り部を備える。面取り部は、より良好な封止を提供することができるように、U字形断面における変形及び/又は圧力を制限するために用いられてもよい。
【0065】
本発明の更なる特徴、実施形態、及び利点は、以下に説明するような図面から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【
図1A】本発明による閉鎖装置の一実施形態の第1の側面図。
【
図1B】
図1Aの本発明による閉鎖装置の実施形態の第2の側面図。
【
図2A】
図1Aの本発明による閉鎖装置の実施形態の第1の断面図。
【
図2B】
図1Aの本発明による閉鎖装置の実施形態の第2の断面図。
【
図2C】
図1Aの本発明による閉鎖装置の実施形態の上側の平面図。
【
図3】
図1Aの実施形態の受入配置及びそれと係合する封止要素の詳細図。
【
図4】
図1Aの本発明による閉鎖装置の実施形態の斜視図。
【
図5】本発明による閉鎖装置の封止要素及び受入配置の実施形態の詳細図。
【
図6】本発明による閉鎖装置の封止要素及び受入配置の実施形態の詳細図。
【
図7】本発明による閉鎖装置の封止要素及び受入配置の実施形態の詳細図。
【発明を実施するための形態】
【0067】
図1A、1B、及び4から見て取ることができるように、図に示すような本発明による閉鎖装置100の実施形態は、その外面にグリップリッフル40を有する円筒形の閉鎖要素1を備えている。ここに示すような閉鎖装置100の閉鎖状態において、閉鎖要素は閉鎖キャップ30により閉鎖されている。それによって、閉鎖キャップ30は、閉鎖要素1と部分的に取り外し可能に接続される。閉鎖キャップ30は、作動フラップ36を有する略円形のキャップ蓋33と、キャップケーシング35とを備え、複数の軸方向に延在するバー部分がキャップ蓋に取り付けられ、ここで示すような閉鎖状態において、キャップケーシング35の対応して形成された凹部内に配置される。キャップ蓋33は、閉鎖装置100を開状態にするために、即ち、閉鎖要素1の出力開口部4を解放するよう、作動フラップ36のレバー状の動きによってキャップケーシング35から完全に分離させることができるように、キャップ蓋33及びキャップケーシング35は、複数の容易に裂くことができるバー34を介して互いに接続される。
【0068】
図2A及び2Bは、それぞれ、
図1A及び1Bの実施形態の断面図を示す。それによって、断面平面は、閉鎖軸50と、それぞれ閉鎖軸50に対して径方向に延びる空間方向とを含む。
図2Cにおいて、
図2A及び2Bの実施形態を平面図で示しており、
図2Aの断面を線B-B51によって示し、
図2Bの断面を線A-A52によって示している。
【0069】
本発明による図示の閉鎖装置100の一部として
図2A及び2Bに示す閉鎖要素は、外側シリンダ9及び内側シリンダ10から構成され、内側シリンダ10は、外側シリンダ9内に部分的に延在している。外側シリンダは、雌ねじとして形成される第1のファスナ5を備え、この図において底部に位置する入力開口部3を画成する。図示の閉鎖要素1の使用中、外側シリンダ9は、例えば、ここでは図示していない、それぞれ雄ねじを備える容器の注入口と係合される。内側シリンダ10は、内側シリンダ10によって画成される出力開口部4の方向において外側シリンダ9に接合し、閉鎖軸50に対して径方向に形成されるフランジ16を介して外側シリンダ9に接続される。フランジ16の下、即ち、入力開口部3の方向に、内側シリンダ10のテーパ部分12が配置され、これは同時に受入配置6を表している。この領域において、内側シリンダ10の直径は、上方に配置される、即ち、出力開口部4の方向に整列される垂直断面11と比較してテーパ状になっている。垂直断面11は、ここに示すような実施形態において、略一定の内径を備え、この内径は、出力開口部4の近傍でほんの僅かに大きくなっている。
【0070】
言い換えれば、受入開口部6は、内側に径方向に延在する内側シリンダ10の肩部として形成され、それによって、封止要素20のフック要素21を受け入れることに適している360度の円周角にわたって延在するラッチノーズ7を提供する。本発明によれば、内側に径方向に延在する封止突出部8は、ラッチノーズ7と封止突出部8との間に凹部が形成され、その凹部が、ここで示すような実施形態において、凹部の領域において内側シリンダ10の壁厚の減少を伴っているように、このラッチノーズ7の下方に形成されている。この減少した壁厚は、内側に封止する封止オリーブの一部として形成される封止突出部8が径方向の可動性を備える、即ち弾性的に調整可能であるという効果を有する。これは、封止オリーブを径方向外側に押す封止要素20と協働して封止特性を向上させる。径方向の可動性は、最適な封止効果を達成できるように、高すぎても低すぎてもいけない。
【0071】
出力開口部4に直接配置され、径方向外側に延在する更なるラッチノーズは、第2のファスナ13を表しており、閉鎖要素1を、ここでは図示していないが、国際公開第2018/034567A1号パンフレットから公知の開口配置と接続する役割を果たす。
【0072】
入力開口部3に最も近い閉鎖要素1の端部において、可撓性の内側に折り畳み可能なストラップ14が配置され、このストラップ14は、破断可能バー又はむしろ破断可能な弱化線と相互作用して、閉鎖要素1と一体的に形成される不正開封防止リングを形成する。
【0073】
この不正開封防止リングは、容器の注入口に最初に取り付けられた後の閉鎖要素1が先に捩じられていないかどうかを示す。それによって、不正開封防止リングは、本閉鎖要素1を備える閉鎖装置100のオリジナリティ保証を提供する。
【0074】
更に、芯出し突出部15が、流体チャネル2の内側に配置される内側シリンダ10の外側ケーシング面に見える。これらは、外側シリンダ9と内側シリンダ10との間に形成される間隙の内側に配置される封止リングを芯出しし、固定するために設けられている。封止リングは、閉鎖要素と容器の首部との間の接続を封止する役割を果たす。
【0075】
更に、芯出し突出部15は、図に示すように反対方向に配置されてもよい。これは、芯出し突出部15が、外側シリンダ9の内面に、特に外側シリンダ9と内側シリンダ10との間の間隙の内側にも配置されてもよいことを意味する。芯出し突出部は、シリンダに沿って周方向に延在する突出部として形成されてもよく、及び/又は、非連続的な断続的突出部として形成されてもよい。
【0076】
図3は、
図2Bの焦点ウィンドウ200からの、受入配置6及び封止要素20のそれと係合されたフック要素21の集中図を示している。
図3に基づいて、内側シリンダ10の不正開封セクション12として形成される閉鎖要素1の受入配置6は、閉鎖装置100の封止状態において、ここに示すように、少なくとも3つの分離面を介して封止要素20と接触していることが明確に見て取ることができる。封止要素20の封止面22は、流体チャネル2の極めて緊密な閉鎖が保証されるように、特に、360°の全角度を介して封止突出部8と接触している。加えて、内側シリンダ10の下端部及び同様に封止突出部8の下端部は、封止要素20の外側リングセクション25と接触しており、リングセクション25は、封止突出部8を下側(即ち、入力開口部3の側)で取り囲む停止領域26を介してL字形の断面を備える。この係合は、封止要素20が、それを閉鎖要素1から分離するために出力開口部4の方向に移動される可能性があることを防止する。
【0077】
反対側、即ち出力開口部4の方向に、複数のフック要素21は、リングとして形成され、内側シリンダ10の全周にわたって延在する受入配置6のラッチノーズ7を取り囲み、従って、閉鎖要素1からの封止要素20の望ましくない係脱を防止する。フック要素21は、ラッチノーズ7の接触領域23上に載置される。閉鎖装置100の開口状態において、フック要素21は、それらが、ラッチノーズ7と係脱するが、開口配置の接続片と係合されるように、ここには図示していない開口配置の助けを借りて径方向内側に折り畳むことができる。封止要素20は、入力開口部3の方向に移動させることもでき、入力開口部3の方向への開口配置の接続片の軸方向移動によって閉鎖要素1から分離することができる。
【0078】
図2A、2B、及び3に示すような封止及び閉鎖状態における封止要素20と受入配置6との係合は、出力開口部4内に延在する閉鎖キャップ30のバー32によって更に強化することができる。このバー32は、フック要素21の接触領域24を介してフック要素21と接触しており、それによって、ここに示すような閉鎖及び封止状態において、フック要素21の内側への折れ曲がり、従って閉鎖要素1からの封止要素20の緩みが不可能となるように、フック要素21の径方向内側への折れ曲がりを防止する。
【0079】
図2A及び2Bにおいて見て取ることができるように、閉鎖キャップ30は、閉鎖キャップ30と閉鎖要素1との間に可能な限り緊密な接続を提供する径方向外側に向けられる封止オリーブ31を備える。ここに示すような実施形態において、閉鎖キャップ30は、閉鎖キャップ30が、ユーザがキャップ蓋33を閉鎖要素1から引き離すことによって開くことができ、それによって出力開口部4を解放するように、破断可能バー34を介して、閉鎖要素1に紛失不能に接続されるキャップケーシング35に着脱自在に接続されるキャップ蓋33を備える。
【0080】
図5を見て取ることができるように、封止要素20は、封止要素に沿って延在し、特に封止要素に沿って周方向に延在することができる突出部8を備える。受入配置6は、これら2つの要素間の封止された接触を提供することができるように、封止要素20の停止領域26に当接する。この実施形態において、封止要素20は、閉鎖軸50から離れる方向に延在する外側リングセクション25を備え、外側リングセクション25は、L字形断面を備える。別の実施形態によれば、封止要素20は、2つ以上の突出部を備えてもよく、複数の突出部、例えば、1つの突出部の代わりに少なくとも2つの突出部は、単一の突出部の半径よりも小さい半径を備えてもよい。
【0081】
図6を見て取ることができるように、突出部8は受入要素に配置される。更に、封止要素20は、閉鎖軸50から離れる方向に延在する外側リングセクション25を備え、外側リングセクション25は、U字形断面を備え、U字形断面は、入力開口部3の側で受入配置6を部分的に囲んでいることを見て取ることができる。U字形断面の第1の部分27は、封止要素20の下端から、閉鎖軸50から離れる方向に延在し、U字形断面の第2の部分28は、部分的にU字形を形成するために、閉鎖軸50に沿って出力開口部の方向に延在する。U字形断面の第1の部分27と第2の部分28との間には、空間43が入力開口部の側に受入配置6を部分的に収容するために形成される。U字形断面の第1の部分27と第2の部分28との間の空間43は、受入配置を挿入することができるように十分に大きく、スナップ嵌め接続を形成してもよいように十分に小さい。
図6において、受入配置6は、閉鎖軸に対して垂直に配置される停止領域29を備え、停止領域29は、受入配置の端部に配置され、その端部は入力開口部3の方向に延在することを見て取ることができる。
【0082】
図6において見て取ることができるように、受入配置6は、第1の側壁(側壁は以下の
図7において示す)と停止領域との間に配置される第1の面取り部41を備え、及び/又は、更に、第2の側壁と停止領域との間に配置される第2の面取り部42を備える。
【0083】
図7は、本発明の一実施形態を示しており、受入配置6の端部は、第1の側壁37及び第2の側壁38を備え、これらの側壁は両方とも、停止領域29から出力開口部4の方向に閉鎖軸50に沿って互いに平行に延在する。この実施形態によれば、突出部は、受入配置6又は封止要素20のどちらか一方に形成することができるか、又は突出部は省略されてもよい。平行に延在する第1及び第2の側壁を有する受入配置6は、第1の側壁37がU字形断面の第2の部分に当接してもよく、第2の側壁38がU字形断面の第3の部分を形成する封止要素20の壁に当接してもよいような方法で、封止要素のU字形断面の間隙43に正確に嵌合してもよい。
【0084】
その一方で、本発明は、図面及び前述の説明において詳細に示し、説明してきたが、この図示及び説明は、単なる例示であり、特許請求の範囲によって定義されるような保護の適用範囲を限定する意図はない。本発明は開示する実施形態に限定されない。
【0085】
開示した実施形態の変形例は、図面、説明、及び添付特許請求の範囲から当業者には明らかであろう。用語「備える(comprising)」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数を排除するものではないことに留意されたい。ある特定の特徴が異なる請求項において請求されているという単なる事実は、それらの組み合わせを排除するものではない。
特許請求の範囲における参照符号は、特許請求の範囲の適用範囲を限定するものとして解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0086】
1 閉鎖要素
2 流体チャネル
3 入力開口部
4 出力開口部
5 第1のファスナ(ここでは雌ねじ)
6 受入配置
7 ラッチノーズ
8 封止突出部
9 外側シリンダ
10 内側シリンダ
11 垂直断面
12 テーパセクション
13 第2のファスナ(ここでは更なるラッチノーズ)
14 フレックスバンド
15 芯出し突出部
16 フランジ
20 封止要素
21 フック要素
22 封止領域
23 接触領域
24 当接領域
25 リングセクション
26 停止領域
27 U字形断面の第1の部分
28 U字形断面の第2の部分
29 受入配置の停止領域
30 閉鎖キャップ
31 封止オリーブ
32 バー
33 キャップ蓋
34 破断可能バー
35 キャップケーシング
36 作動フラップ
37 第1の側壁
38 第2の側壁
40 グリップリッフル
41 第1の面取り部
42 第2の面取り部
43 空間
50 閉鎖軸
51 線B-B
52 線A-A
100 閉鎖装置
200 焦点ウィンドウ
【手続補正書】
【提出日】2024-03-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉鎖要素(1)と、封止要素(20)と、閉鎖キャップ(30)とを備える閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖要素(1)は、入力開口部(3)及び出力開口部(4)を有する流体チャネル(2)を備え、
前記流体チャネル(2)は、閉鎖軸(50)に沿って整列され、
前記閉鎖要素(1)は、第1のファスナを備え、
前記第1のファスナ(5)は、容器内の充填材料が前記入力開口部(3)を通って前記流体チャネル(2)内に案内可能であるように、前記閉鎖要素(1)が前記容器の首部と少なくとも形状嵌め又は圧力嵌めで接続可能であるような方法で構成及び配置され、
前記閉鎖要素(1)は、前記封止要素(20)を受け入れるための受入配置(6)を備え、
前記受入配置(6)は、前記封止要素(20)との前記閉鎖要素(1)の少なくとも形状嵌め又は圧力嵌めの接続のために、前記閉鎖軸(50)に突出するラッチノーズ(7)又は前記閉鎖軸(50)から離れる方向に向けられるラッチ凹部を備え、
前記閉鎖要素及び前記封止要素は、前記閉鎖装置(100)の封止状態において、前記封止要素(20)が前記受入配置(6)と係合し、前記封止要素(20)が前記流体チャネル(2)を少なくとも液密に封止するような方法で構成され、
前記閉鎖装置(100)の非封止状態において、前記封止要素(20)は前記受入配置(6)と係脱し、
前記閉鎖要素(1)及び前記閉鎖キャップ(30)は、前記閉鎖装置(100)が、前記閉鎖キャップ(30)が前記出力開口部(4)を閉鎖する閉鎖状態になることができ、前記出力開口部(4)が解放される開口状態になることができるような方法で構成及び配置される閉鎖装置(100)において、
封止突出部(8)が、前記受入配置(6)及び前記封止要素(20)のうちの少なくとも一方に位置し、
前記封止突出部(8)は、前記閉鎖装置の封止状態において、前記封止突出部(8)が、前記流体チャネルを少なくとも液密に封止するために、前記受入配置(6)と前記封止要素(20)との間の封止領域に当接するように、前記受入配置(6)と前記封止要素(20)との間の前記封止領域に配置され、
前記受入配置(6)は、前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部から軸方向に離間する前記封止突出部(8)を備え、
前記封止突出部(8)は、前記閉鎖軸(50)の方向に突出し、
前記封止突出部(8)及び前記封止要素(20)は、前記封止突出部(8)が、前記閉鎖装置の前記封止状態において、前記流体チャネル(2)を少なくとも液密に封止するために、前記封止要素(20)の封止領域に当接するような方法で構成され、
前記封止要素は、前記閉鎖軸(50)から離れる方向に延在する外側リングセクション(25)を備え、前記外側リングセクション(25)はU字形断面を備え、
前記U字形断面は、前記入力開口(3)の側で前記受入配置(6)を部分的に取り囲み、
前記U字形断面の第1の部分(27)は、前記封止要素(20)の下端から、前記閉鎖軸(50)から離れる方向に延在し、前記U字形断面の第2の部分(28)は、前記U字形を部分的に形成するために、前記閉鎖軸(50)に沿って前記出力開口部(4)の方向に延在し、
前記U字形断面の前記第1の部分(27)と前記第2の部分(28)との間には、空間(43)が前記入力開口部の側に前記受入配置(6)を部分的に収容するために形成される、ことを特徴とする、
閉鎖装置(100)。
【請求項2】
請求項1に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部(8)が前記閉鎖装置の前記封止状態において張力下で前記封止領域に当接するような方法で、前記受入配置(6)は少なくとも部分的に可撓性に形成され、前記封止要素(20)は構成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止要素(20)は、前記封止突出部(8)を備え、
前記封止突出部(8)は、前記閉鎖軸(50)から離れて延在し、
前記封止突出部(8)及び前記受入配置(6)は、前記封止突出部(8)が、前記閉鎖装置の前記封止状態において、前記流体チャネル(2)を少なくとも液密に封止するために、前記受入配置(6)の前記封止領域に当接するように、前記受入配置(6)の封止領域に配置される、
閉鎖装置(100)。
【請求項4】
請求項
1に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部が前記閉鎖装置の前記封止状態において張力下で前記封止要素に当接するように、前記封止突出部(8)が、前記封止状態において、前記封止突出部(8)が前記非封止状態において延在する1つの内側半径よりも大きい内側半径に延在するような方法で、前記受入配置(6)は少なくとも部分的に可撓性に形成され、前記封止要素(20)は構成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項5】
請求項1~
3のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部が前記閉鎖装置の前記封止状態において張力下で前記受入配置(6)に当接するように、前記封止要素(20)における前記封止突出部(8)が、前記封止状態において、前記受入配置(6)の内側半径よりも大きい前記封止要素(20)の外側半径に延在するような方法で、前記受入配置(6)は少なくとも部分的に可撓性に形成され、前記封止要素(20)は構成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項6】
請求項1~
5のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記受入配置(6)は、前記閉鎖軸(50)に突出する少なくとも1つのラッチノーズ(7)を備え、
前記ラッチノーズ(7)は第1の内側半径に延在し、前記封止突出部(8)は第2の内側半径に延在し、
前記第1の内側半径は、前記第2の内側半径よりも小さい、
閉鎖装置(100)。
【請求項7】
請求項1~
6のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部は、360°の円周角にわたって環状に延在する、
閉鎖装置(100)。
【請求項8】
請求項1~
7のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
一方の前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部と、他方の前記封止突出部(8)とは、軸方向に延在する壁セクションを介して互いに接続され、
前記壁セクションは、前記閉鎖軸(50)に対して径方向に測定されるよう、前記封止突出部(8)よりも小さい厚さを備える、
閉鎖装置(100)。
【請求項9】
請求項1~
8のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記受入配置は封止オリーブを備え、前記封止オリーブは、前記封止突出部と、前記出力開口部の軸方向において前記封止突出部に接合するステムセクションとを備え、前記ステムセクションは、前記閉鎖軸(50)に対して径方向に測定されるよう、前記封止突出部よりも小さい厚さを備える、
閉鎖装置(100)。
【請求項10】
請求項1~
9のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止突出部は、略半円形断面を備える、
閉鎖装置(100)。
【請求項11】
請求項1~
10のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖要素(1)は、外側シリンダ(9)と内側シリンダ(10)とを備え、
前記内側シリンダ(10)は、前記外側シリンダ(9)よりも小さい最大内径を備え、
前記内側シリンダ(10)は、少なくとも部分的に、前記外側シリンダ(9)によって取り囲まれるチャネル領域の内側に配置され、
前記受入配置(6)は、前記内側シリンダ(10)に配置される、
閉鎖装置(100)。
【請求項12】
請求項
11に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記内側シリンダ(10)は、垂直断面(11)とテーパセクション(12)とを備え、
前記垂直断面(11)は、前記テーパセクション(12)よりも大きい内径を備え、
前記テーパセクション(12)は、前記垂直断面(11)よりも前記入力開口部(3)の近くに配置され、
前記受入配置(6)は、少なくとも部分的に前記テーパセクション(12)に配置される、
閉鎖装置(100)。
【請求項13】
請求項1~
12のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖要素(1)は、第2のファスナ(13)を備え、
前記第2のファスナは、前記閉鎖要素(1)が、前記封止要素(20)を分離するために構成される開口配置により前記出力開口部(4)に形状嵌め又は圧力嵌めで接続可能であるような方法で構成及び配置される、
閉鎖装置(100)。
【請求項14】
請求項1~
13のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記受入配置(6)及び前記封止要素(20)は、前記閉鎖装置(100)の封止状態において、前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部と係合する前記封止要素が、前記閉鎖装置(100)の前記非封止状態を達成するために、前記入力開口部(3)の方向への軸方向の動きを介してのみ前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部と係脱可能であるような方法で構成される、
閉鎖装置(100)。
【請求項15】
請求項1~
14のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記封止要素は、略円形の封止プレートと、前記閉鎖装置(100)の前記封止状態において前記封止プレートから前記出力開口部(4)の方向に延在する少なくとも1つのフック要素(21)とを備え、前記少なくとも1つのフック要素(21)は、前記閉鎖装置(100)の前記封止状態において、前記閉鎖要素(1)の前記ラッチノーズ(7)又は前記ラッチ凹部と係合する、
閉鎖装置(100)。
【請求項16】
請求項
15に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖キャップ(30)は、前記閉鎖装置(100)の閉鎖状態において、前記出力開口部(4)内に延在するバー(32)を備え、前記バー(32)は、前記閉鎖装置(100)の封止状態において、前記封止要素(20)の前記少なくとも1つのフック要素(21)に少なくとも部分的に当接するか、又は当接可能である、
閉鎖装置(100)。
【請求項17】
請求項1~
16のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記受入配置(6)は、前記閉鎖軸に対して垂直に配置される停止領域(29)を備え、前記停止領域(29)は、前記受入配置の端部に配置され、前記端部は前記入力開口部(3)の方向に延在し、
前記受入配置(6)の前記端部は、第1の側壁(37)及び第2の側壁(38)を備え、その両方は、前記停止領域(29)から前記出力開口部(4)の方向に前記閉鎖軸(50)に沿って互いに平行に延在する、
閉鎖装置(100)。
【請求項18】
請求項
17に記載の閉鎖装置(100)であって、
更に、前記第1の側壁(37)と前記停止領域との間に配置される第1の面取り部(41)、及び/又は、
前記第2の側壁(38)と前記停止領域との間に配置される第2の面取り部(42)を備える、
閉鎖装置(100)。
【請求項19】
前記容器の内側と前記容器の外側との間の流体接続の確実な提供のための、請求項1~
18のいずれか1項に記載の閉鎖装置(100)であって、
前記閉鎖装置(100)は、前記閉鎖要素(1)から分離可能な開口配置を備え、
前記開口配置は、接続要素と、注入チャネルを画成する注入口とを備え、
前記接続要素は、ダイ開口配置を前記閉鎖要素(1)と接続するために、前記閉鎖要素(1)と形状嵌め又は圧力嵌めで係合可能であり、
前記開口配置及び前記閉鎖要素(1)は、前記注入口と係合する前記開口配置及び前記閉鎖要素(1)の係合によって、流体接続が前記開口配置の前記注入チャネルを介して前記容器の内側と外側との間に提供可能であるような方法で構成され、
前記開口配置及び前記閉鎖要素(1)は、前記開口配置が前記閉鎖要素(1)と接続され、前記出力開口部(4)が解放された場合に、前記注入口が前記閉鎖軸(50)に沿って及び前記接続要素に対して移動可能であるような方法で構成され、
前記開口配置、前記閉鎖要素(1)、及び前記封止要素(20)は、前記閉鎖要素(1)の前記入力開口部(3)の方向への前記注入口の軸方向開口移動の後に、前記閉鎖装置(100)が非封止状態にあり、流体接続が前記容器の内側と前記容器の外側との間に提供されるように、前記封止要素が、前記閉鎖要素(1)から分離され、前記注入口と接続されるような方法で構成される、
閉鎖装置(100)。
【国際調査報告】