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特表2024-526195RON阻害剤としての新規なピリジン誘導体化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】RON阻害剤としての新規なピリジン誘導体化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/14 20060101AFI20240709BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20240709BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20240709BHJP
   C07D 403/14 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20240709BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20240709BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240709BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240709BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
C07D401/14 CSP
C07D417/14
C07D417/12
C07D403/14
A61K31/506
A61K31/444
A61K31/4439
A61K31/501
A61P35/00
A61P43/00 111
A61P37/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579335
(86)(22)【出願日】2022-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-12-22
(86)【国際出願番号】 KR2022009037
(87)【国際公開番号】W WO2022270976
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0082699
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
2.TRITON
3.BRIJ
(71)【出願人】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・ジン・ハム
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・フイ・チョ
(72)【発明者】
【氏名】ホン・ビン・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・ジュン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・シン・カク
(72)【発明者】
【氏名】ギョン・ファン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジュ・ヒュン・イ
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC36
4C086BC41
4C086BC42
4C086BC82
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA10
4C086ZA90
4C086ZB07
4C086ZB26
(57)【要約】
本発明は、タンパク質キナーゼ阻害剤、特に、RON阻害剤としての新規な化合物に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1のピリジン誘導体化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【化1】
[化学式1]
(前記化学式1中、
前記Wは、NまたはCHであり、
前記Xは、Oであり、
前記Yは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルから選択されるものであり、
前記Zは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、C-C10アリール、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、およびNRから選択される一つ以上であり、
前記Rは、水素またはC-Cアルキルであり、
前記Aは、窒素、硫黄、および酸素からなる群から選択される1個~4個のヘテロ環原子を含む置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリールを表し、ここで、置換された5-員のヘテロアリールが有する置換基は、ハロゲン、アミン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-C10アリール、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、またはNRであり、
前記Bは、C-C10ヘテロアリールまたは置換されたC-C10ヘテロアリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ヒドロキシ、またはC-C10アリールであり、
前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、置換されたC-Cシクロアルキルであり、
前記ハロゲンは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択されるものである。)
【請求項2】
下記化学式2で表される、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【化2】
[化学式2]
(前記Wは、NまたはCHであり、Zは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、およびNRから選択される一つ以上であり、前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、置換されたC-Cシクロアルキルであり、残りの置換基は、化学式1で定義したとおりである。)
【請求項3】
前記Aが、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、およびチオフェンからなる群から選択されるヘテロアリール基を含み、前記ヘテロアリール基は、置換基により置換されているかもしくは置換されていなく、この際、置換されたヘテロアリール基が有する置換基は、ハロゲン、アミン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、またはC-C10アリールである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
前記Bが、ピリジン、C-Cアルキル置換のピリジン、ハロゲン置換のピリジン、ハロゲン化C-Cアルキル置換のピリジン、C-Cアルコキシ置換のピリジン、ヒドロキシピリジン、ピリミジン、C-Cアルキル置換のピリミジン、ハロゲン置換のピリミジン、ヒドロキシピリミジン、ピリダジン、アルキル置換のピリダジン、ピラゾール、チアゾール、アルキル置換のチアゾール、またはC-C10アリール置換のチアゾールである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
前記YがFである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項6】
前記Rが水素である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項7】
前記化合物は、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリミジン-5-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-メチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-メトキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(6-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリダジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリミジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-メチルピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-エトキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-ヒドロキシピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-ヨードピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(6-フルオロピリダジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-2-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-(シクロヘキシルアミノ)ピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-(イソプロピルアミノ)ピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-エチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-ヨードピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-ヨードピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-エチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1’H-[1,4’-ビピラゾール]-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-メチルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-4-フェニル-チアゾール-2-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(1-メチルピラゾール-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((6-アミノ-5-クロロピリミジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリミジン-5-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(5-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(6-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(5-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-5-(トリフルオロメチル)-1-[3-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-メトキシ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イ

ル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-エチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-エチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリミジン-2-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリダジン-3-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリミジン-4-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-メチルピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-ヒドロキシ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-[5-クロロ-6-(シクロプロピルアミノ)ピリミジン-4-イル]オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、およびN-[4-[5-クロロ-6-(シクロプロピルアミノ)ピリミジン-4-イル]オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミドからなる群から選択されるものである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項8】
請求項1から7の何れか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2021年6月24日に出願された韓国特許出願第10-2021-0082699号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、タンパク質キナーゼ阻害剤として新規な化合物に関する。具体的に、本発明は、RON阻害剤として新規な化合物に関する。
【背景技術】
【0003】
アデノシントリホスフェート(ATP)からタンパク質基質へのリン酸基の転移反応を触媒するタンパク質キナーゼ(protein kinase)が、少なくとも400個以上知られている。リン酸基が転移される標的タンパク質において特定のアミノ酸はチロシン、セリン、またはスレオニンであるため、タンパク質キナーゼ酵素は、通常、タンパク質チロシンキナーゼ(PTKs)またはセリン/スレオニンキナーゼ(STKs)と呼ばれている。
【0004】
タンパク質キナーゼは、細胞内の非常に多様なシグナル伝逹経路を調節するのに必要な、構造的に関連する大きい群から構成されている。上記のシグナル伝逹経路は、標的タンパク質へのリン酸基の伝達による多くの他のシグナル経路を含む。これらのリン酸化過程は、標的タンパク質またはタンパク質複合体の生物学的機能を調節できる分子的オン/オフスイッチとして働く。シグナル伝逹経路におけるタンパク質キナーゼの好適な機能は、物質代謝酵素、調節タンパク質、受容体、細胞骨格タンパク質、イオンチャネルおよびポンプ、転写因子などを活性化または非活性化させることである。タンパク質リン酸化の欠陥的調節による不適な調節信号化は、炎症、癌、アレルギー/喘息、免疫系の疾患、中枢神経系の疾患、血管形成などを含む多くの疾患と関連している。
【0005】
ほとんどのキナーゼは、類似した250-300のアミノ酸触媒部位を含んでいる。キナーゼは、それらがリン酸化する基質によって分類され得、これらのキナーゼ群のそれぞれに全般的に対応する配列モチーフが確認されている。
【0006】
一方、RON(receptor originated from nantes)は、チロシンタンパク質キナーゼ受容体の一つであって、MST1R(macrophage stimulating 1 receptor)とも呼ばれており、癌細胞の侵入および転移を促進させると報告されている。RONの過多発現も、種々の腫瘍類型で現れると知られている。
【0007】
腫瘍細胞における、RONなどのチロシンタンパク質キナーゼの活性化は、腫瘍細胞の増殖、侵入および転移を増加させ、腫瘍細胞の細胞死滅および細胞毒性療法に対する耐性も増大させる。よって、RONのようなチロシンタンパク質キナーゼを標的とする選択的小分子キナーゼモジュレータは、RON受容体などの活性化が原発性腫瘍および続発性転移の発生並びに進行において重要な役割をする、癌の治療のために治療的可能性を有すると期待される。そこで、チロシンタンパク質の一つであるRONに対して選択的にキナーゼの活性を阻害するための多様な阻害剤に関して、研究が行い続けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一側面において、本発明は、タンパク質キナーゼ阻害活性を有する新規な化合物を提供することを課題とする。
【0009】
他の側面において、本発明は、癌の予防または治療に有用な化合物を提供することを課題とする。
【0010】
さらに他の側面において、本発明は、免疫関連疾患の予防または治療に有用な化合物を提供することを課題とする。
【0011】
さらに他の側面において、本発明は、RON阻害剤として有用な化合物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような目的を達成するために、
一側面において、本発明は、下記化学式1のピリジン誘導体化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0013】
【化1】
【0014】
前記化学式1中、
前記Wは、NまたはCHであり、
前記Xは、Oであり、
前記Yは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルから選択されるものであり、
前記Zは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、C-C10アリール、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、およびNRから選択される一つ以上であり、
前記Rは、水素またはC-Cアルキルであり、
前記Aは、窒素、硫黄、および酸素からなる群から選択される1個~4個のヘテロ環原子を含む置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリールを表し、ここで、置換された5-員のヘテロアリールが有する置換基は、ハロゲン、アミン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-C10アリール、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、またはNRであり、
前記Bは、C-C10のヘテロアリールまたは置換されたC-C10のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ヒドロキシ、またはC-C10アリールであり、
前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、置換されたC-Cシクロアルキルであり、
前記ハロゲンは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択されるものである。
【0015】
他の側面において、本発明は、前記化学式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬組成物を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、タンパク質キナーゼ、特に、RON受容体のタンパク質キナーゼ活性を阻害することで、抗癌剤をはじめとする多様な免疫媒介疾患の治療に有用に用いられることができる新規な化合物またはその薬学的に許容可能な塩が提供されることができるが、本発明の効果がこれに制限されるものではない。
【発明を実施するための形態】
【0017】
一側面によると、本発明は、上記で定義された、化学式1の新規なピリジン誘導体化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0018】
本発明において、前記化合物は、別に指称しない限り、化学式1の化合物、その鏡像異性体およびジアステレオ異性体のような立体異性体、溶媒和物、およびプロドラッグなどを含むものを意味する。
【0019】
【化2】
【0020】
前記化学式1中、
前記Wは、NまたはCHであり、
前記Xは、Oであり、
前記Yは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルから選択されるものであり、
前記Zは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、C-C10シクロアルキル、C-C10アリール、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、およびNRから選択される一つ以上であり、
前記Rは、水素またはC-Cアルキルであり、
前記Aは、窒素、硫黄、および酸素からなる群から選択される1個~4個のヘテロ環原子を含む置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリールを表し、ここで、置換された5-員のヘテロアリールが有する置換基は、ハロゲン、アミン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-C10アリール、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、またはNRであり、
前記Bは、C-C10ヘテロアリールまたは置換されたC-C10ヘテロアリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cアルコキシ、ヒドロキシ、またはC-C10アリールであり、
前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、置換されたC-Cシクロアルキルであり、
前記ハロゲンは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択されるものである。
【0021】
本明細書において、用語「置換」とは、構造中の炭素原子に結合された水素原子が、他の置換基に変わることを意味し、置換される位置は、水素原子が置換される位置、すなわち、置換基が置換可能な位置であれば限定されず、2以上の位置で置換される場合には、2以上の置換基は互いに同一でも異なっていてもよい。
【0022】
本明細書において、別に定義しない限り、「置換基」は、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C-C10アルキル、C-C12シクロアルキル、C-C10アルコキシ、C-C12アリールオキシ、C-C10アルキルチオキシ、C-C12アリールチオキシ、C-C10アルキルスルホキシ、C-C12アリールスルホキシ、C-C10ハロアルキル、C-C20アルケニル、C-C10アミン、ニトリル、ニトロ、イミド、アミド、オキソ、カルボニル、カルボン酸、カルバモイル、エステル、C-C12アリール、およびC-C12ヘテロアリールからなる群から選択される一つ以上であってもよい。
【0023】
本明細書において、前記「アルキル」は、直鎖状または分岐状であり、別に定義しない限り、炭素数1~20であることが好ましい。例えば、メチル、エチル、プロピル、n-プロピル、イソプロピル、ブチル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、1-メチルブチル、エチルブチル、ペンチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、ヘキシル、n-ヘキシル、メチルペンチル、2-メチルペンチル、4-メチル-2-ペンチル、3,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、ヘプチル、n-ヘプチル、1-メチルヘキシル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、オクチル、n-オクチル、tert-オクチル、1-メチルヘプチル、2-エチルヘキシル、2-プロピルペンチル、n-ノニル、2,2-ジメチルヘプチル、1-エチルプロピル、ジメチルプロピル、イソヘキシル、2-メチルペンチル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘキシルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0024】
本明細書において、前記「シクロアルキル」は、環状の飽和炭化水素を意味し、別に定義しない限り、炭素数3~20であることが好ましい。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、3-メチルシクロペンチル、2,3-ジメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、3,4,5-トリメチルシクロヘキシル、4-tert-ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0025】
本明細書において、前記「アルコキシ」基は、直鎖状、分岐状、または環状であり、別に定義しない限り、炭素数1~20であることが好ましい。例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブトキシ、sec-ブトキシ、n-ペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、n-ヘキシルオキシ、3,3-ジメチルブチルオキシ、2-エチルブチルオキシ、n-オクチルオキシ、n-ノニルオキシ、n-デシルオキシ、ベンジルオキシ、p-メチルベンジルオキシなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0026】
本明細書において、前記「アルケニル」基は、直鎖状または分岐状であり、別に定義しない限り、炭素数2~20であることが好ましい。例えば、ビニル、1-プロペニル、イソプロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、3-メチル-1-ブテニル、1,3-ブタジエニル、アリル、1-フェニルビニル-1-イル、2-フェニルビニル-1-イル、2,2-ジフェニルビニル-1-イル、2-フェニル-2-(ナフチル-1-イル)ビニル-1-イル、2,2-ビス(ジフェニル-1-イル)ビニル-1-イル、スチルベニル基、スチレニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
本明細書において、前記「アリール」は、モノアリール、ビアリール、または3環以上の多環アリールであり、2個以上の環状構造を含む場合に、それぞれの環は、接合(fused)されるか、スピロ(spiro)形態で含まれてもよく、別に定義しない限り、炭素数5~12であることが好ましい。例えば、フェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、ピレニル基、ペリレニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
本明細書において、前記「ヘテロ環原子」は、環中に含まれる非炭素原子を意味する。別に定義されない限り、前記ヘテロ環原子は、酸素、窒素、セレン、および硫黄から選択される原子を1以上含み得る。
【0029】
本明細書において、前記「ヘテロシクロアルキル」は、ヘテロ環原子を含む、環状の飽和炭化水素を意味し、別に定義しない限り、炭素数2~20であることが好ましい。
【0030】
本明細書において、前記「ヘテロアリール」は、ヘテロ環原子を含む、芳香族炭化水素を意味し得る。前記ヘテロアリールは、単環式または多環式であってもよく、2個以上の環状構造を含む場合に、それぞれの環は、接合されるか、スピロ形態で含まれてもよく、別に定義しない限り、炭素数5~12であることが好ましい。例えば、チオフェン基、フラニル基、ピロール基、イミダゾリル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジル基、ビピリジル基、ピリミジル基、トリアジニル基、トリアゾリル基、アクリジル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、キノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、ピリドピリミジル基、ピリドピラジニル基、ピラジノピラジニル基、イソキノリニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンズオキサゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0031】
一実施形態によると、本発明は、下記化学式2の新規なピリジン誘導体化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0032】
【化3】
【0033】
前記Wは、NまたはCHであり、Zは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、およびNRから選択される一つ以上であり、前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、置換されたC-Cシクロアルキルであり、残りの置換基は、化学式1で定義したとおりである。
【0034】
一実施形態によると、前記Aは、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、およびチオフェンからなる群から選択されるヘテロアリール基を含んでもよく、ここで、前記ヘテロアリール基は、置換されているかもしくは置換されていなく、置換されたヘテロアリール基が有する置換基は、ハロゲン、アミン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、またはC-C10アリールであってもよい。
【0035】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Bは、ピリジン、C-Cアルキル置換のピリジン、ハロゲン置換のピリジン、ハロゲン化C-Cアルキル置換のピリジン、C-Cアルコキシ置換のピリジン、ヒドロキシピリジン、ピリミジン、C-Cアルキル置換のピリミジン、ハロゲン置換のピリミジン、ヒドロキシピリミジン、ピリダジン、アルキル置換のピリダジン、ハロゲン置換のピリダジン、ピラゾール、チアゾール、アルキル置換のチアゾール、またはC-C10アリール置換のチアゾールを含んでもよい。
【0036】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Yはフルオロである。
【0037】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Zは2つ以上の位置に存在する。
【0038】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Zは2つの位置に存在する。
【0039】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Rは水素である。
【0040】
一実施形態によると、前記化学式1の化合物は、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリミジン-5-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-メチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-メトキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(6-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリダジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリミジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-メチルピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-エトキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-ヒドロキシピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-ヨードピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(6-フルオロピリダジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-2-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-(シクロヘキシルアミノ)ピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-(イソプロピルアミノ)ピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-エチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-ヨードピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-ヨードピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-エチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1’H-[1,4’-ビピラゾール]-4-カルボキサミド、N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-メチルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-4-フェニル-チアゾール-2-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(1-メチルピラゾール-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4-((6-アミノ-5-クロロピリミジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリミジン-5-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(5-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(6-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(5-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-5-(トリフルオロメチル)-1-[3-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-メトキシ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-

5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-エチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-エチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリミジン-2-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリダジン-3-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリミジン-4-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-メチルピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-ヒドロキシ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[4-[5-クロロ-6-(シクロプロピルアミノ)ピリミジン-4-イル]オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド、およびN-[4-[5-クロロ-6-(シクロプロピルアミノ)ピリミジン-4-イル]オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミドからなる群から選択されるものであってもよく、その構造は下記表1のとおりである。
【0041】
【表1A】
【表1B】
【表1C】
【表1D】
【表1E】
【表1F】
【表1G】
【表1H】
【表1I】
【表1J】
【表1K】
【表1L】
【表1M】
【表1N】
【表1O】
【表1P】
【表1Q】
【表1R】
【表1S】
【表1T】
【表1U】
【表1V】
【0042】
本発明において、前記「薬学的に許容可能な塩」は、アルカリ金属塩を形成し、遊離酸または遊離塩基の付加塩を形成するのに通常用いられる塩を含む。これらの塩の特性は重要ではないが、薬学的に許容可能である必要がある。化学式1の化合物において好適な薬学的に許容可能な酸付加塩は、無機酸または有機酸から製造することができる。このような無機酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸、およびリン酸が挙げられる。好適な有機酸は、脂肪族、脂環族、芳香族、アリール脂肪族、複素環、カルボキシリック、およびスルホニック類の有機酸から選択することができ、その例としては、ギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4-ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、カンフル酸、カンフルスルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロホスホン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸、ニコチン酸、2-ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パルモ酸、ペクチン酸、過硫酸、2-フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、チオシアン酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルゲン酸、β-ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸、およびガラクツロン酸が挙げられる。化学式1の化合物において好適な薬学的に許容可能な塩基付加塩としては、金属塩、例えば、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、および亜鉛から製造された塩、または1級、2級、または3級アミン、環状アミンをはじめとする置換アミンを含む有機塩基、例えば、カフェイン、アルギニン、ジエチルアミン、N-エチルピペリジン、ヒスチジン、グルカミン、イソプロピルアミン、リジン、モルホリン、N-エチルモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、トリエチルアミン、トリメチルアミンから製造された塩が含まれる。これらの塩はいずれも、好適な酸または塩基を化学式1の化合物と反応させるといった通常の方法により、本発明の対応化合物から製造することができる。塩基性グループおよび酸性グループが同一の分子内に存在する場合、化学式1の化合物は、また、内部塩を形成することもできる。
【0043】
本発明において、前記「溶媒和物(solvate)」は、水和物;メタノール、エタノール、2-プロパノール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、n-ブタノール、1,4-ブタンジオール、tert-ブタノール、酢酸、アセトン、ブチルアセテート、メチルアセテート、エチルアセテート、プロピルアセテート、t-ブチルアセテート、イソブチルアセテート、メチルエチルケトン、2-ペンタノン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、クロロホルム、トルエン、およびこれらの混合物などの有機溶媒との溶媒和物を含んでもよい。
【0044】
他の側面によると、本発明は、上記で定義された化学式1の新規な化合物またはその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な担体と、を含む、医薬組成物を提供する。
【0045】
前記医薬組成物は、タンパク質キナーゼ媒介疾患の予防または治療に有用なものであってもよいが、本発明の用途がこれらの疾病のみに制限されるものではない。
【0046】
一実施態様において、前記医薬組成物は、RON媒介疾患の予防または治療に有用なものであってもよい。
【0047】
本発明に係る医薬組成物は、治療的に有効量の前記化学式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む。
【0048】
一実施態様において、前記疾患は、肺癌、乳癌、結腸直腸癌、腎臓癌、膵臓癌、頭部癌、頸部癌、遺伝性乳頭状腎細胞癌腫、小児肝細胞癌腫、および胃癌からなる群から選択される癌であってもよいが、これに制限されるものではない。
【0049】
他の実施態様において、前記疾患は、炎症性障害、心血管疾患、ウイルス誘導疾患、循環系疾患、線維-増殖性疾患、および痛み感覚からなる群から選択される兔疫性疾患であってもよいが、これに制限されるものではない。
【0050】
上記のような疾患の治療のために、前記医薬組成物は、前記疾患の予防または治療が必要な対象体に投与されることができる。
【0051】
本明細書において、前記用語「予防」は、疾患または障害にかかる危険を減少させることを意味し、疾患に露出されたか、疾患にかかりやすいが、まだ疾患にかかっていないか、疾患の徴候が現れていない対象で、疾病の1種以上の臨床的徴候が進行されないようにして、疾患の発症を抑制または遅延させる全ての行為を意味する。
【0052】
本明細書において、前記用語「治療」は、疾患または障害を軽減させることを意味し、疾患またはその1種以上の臨床的徴候の進行を阻止または減少させ、疾患の症状を好転させるか、良く変更する全ての行為を意味する。
【0053】
本明細書において、前記用語「担体(carrier)」とは、細胞または組織内への化合物の投入を容易にする化合物を意味する。前記医薬組成物は、薬学的に許容可能な担体を用いて製剤化することで、単位用量の形態で製造されるか、または多用量の容器内に入れて製造されることができる。この際、その剤型は、オイルまたは水性媒質中の溶液、懸濁液または乳化液の形態であるか、エキス剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、またはゲル(例えば、ヒドロゲル)の形態であってもよく、分散剤または安定化剤をさらに含んでもよい。
【0054】
また、前記医薬組成物が含む前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、コロイド懸濁液、粉末、食塩水、脂質、リポソーム、微小球体(microspheres)、またはナノ球状粒子のような薬学的に許容される担体により運搬されることができる。これらは、運搬手段と複合体を形成するか関連され、脂質、リポソーム、微細粒子、金、ナノ粒子、ポリマー、縮合反応剤、多糖類、ポリアミノ酸、デンドリマー、サポニン、吸着増進物質、または脂肪酸のような、当業界において公知の運搬システムを用いて生体内に運搬されることができる。
【0055】
その他にも、薬学的に許容される担体は、製剤時に通常利用されるラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、澱粉、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルジネート、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、メチルセルロース、メチルヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウム、およびミネラルオイルなどを含んでもよいが、これに制限されるものではない。また、前記成分の他に、潤滑剤、湿潤剤、甘味剤、香味剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤などをさらに含んでもよい。
【0056】
本発明に係る医薬組成物は、臨床投与時に経口または非経口投与が可能であり、一般的な医薬品製剤の形態で利用されることができる。すなわち、本発明の医薬組成物は、実際の臨床投与時に経口および非経口の多様な剤型として投与され得るが、製剤化する場合には、通常用いられる充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、界面活性剤などの希釈剤または賦形剤を用いて調製される。経口投与のための固形製剤には、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが含まれ、かかる固形製剤は、生薬抽出物または生薬発酵物に、少なくとも一つ以上の賦形剤、例えば、澱粉、炭酸カルシウム、スクロースまたはラクトース、ゼラチンなどを交ぜて調製される。また、単純な賦形剤の他に、ステアリン酸マグネシウム、タルクのような潤滑剤も用いられる。経口投与のための液状製剤としては、懸濁剤、内溶液剤、乳剤、シロップ剤などが該当されるが、よく用いられる単純希釈剤である水、流動パラフィンの他に、種々の賦形剤、例えば、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などが含まれてもよい。非経口投与のための製剤には、滅菌された水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤、坐剤が含まれる。非水性溶剤、懸濁溶剤としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物性油、エチルオレエートのような注射可能なエステルなどが用いられることができる。坐剤の基剤としては、ウィテップゾール、マクロゴール、ツイーン61、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロール、ゼラチンなどが使用できる。
【0057】
前記医薬組成物を臨床的な目的で投与する時に、前記化学式1またはその薬学的に許容可能な塩の有効投入量は、製剤化方法、投与方式、患者の年齢、体重、性別、病的状態、食餌、投与時間、投与経路、排泄速度、薬剤混合、および反応感応性といった要因によって多様化し得るが、一般に、成人患者の体重1kg当たり0.01~20mg/日であり、好ましくは、1~10mg/日であって、医師または薬剤師の判断によって、一定時間間隔で1日数回、好ましくは一日2回~3回に分けて投与されることができる。
【0058】
さらに他の側面において、本発明は、治療的有効量の前記化学式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を対象体に投与することを含む、タンパク質キナーゼ媒介疾患、特に、RON媒介疾患を治療する方法を提供する。
【0059】
さらに他の側面において、本発明は、治療的有効量の前記化学式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を対象体に投与することを含む、RON受容体の活性抑制方法を提供する。
【0060】
本明細書において、前記用語「治療的有効量」とは、各製剤自体の処置中に、疾患の重症度および発症頻度を改善するという目的を達成し、かつ、通常の他の治療法に関連した有害な副作用を避ける、各製剤の量を意味する。例えば、効果的な腫瘍治療剤とは、患者の生存期間を延長させるか、腫瘍に関連して急速に増殖する細胞の成長を抑制するか、または腫瘍の退行に効力を示すものを意味する。
【0061】
以下、本発明の実施例の化合物は下記方法により製造されることができるが、本発明の化合物が製造方法によって制限されるものではない。
【0062】
製造例1.4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-3-クロロピリジン-2-アミン
【化4】
以下の製造例1の化合物は、下記反応式1により製造された。
【0063】
反応式1.
【化5】
ステップ1)N-(3-クロロピリジン-2-イル)-1,1-ジフェニルメタンイミン
【化6】
2,3-ジクロロピリジン(21g、142mmol)をメチル-tert-ブチルエーテル(MTBE)に溶かした後、Pd(OAc)2(318mg、1.42mmol)、rac-BINAP(1.4g、2.13mmol)、Cs2CO3(0.9g、2.84mmol)、ベンゾフェノンイミン(26g、142mmol)を入れた。反応混合物を70℃で12時間還流攪拌した。反応混合物を常温に冷却し、生成された固体をセライトで濾過して溶媒を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(20g、収率:48%)を得た。
MS m/z : 293 [M+H]
【0064】
ステップ2)N-(3-クロロピリジン-2-イル)-1,1-ジフェニルメタンイミン
【化7】
前記ステップ1で得られた化合物であるN-(3-クロロピリジン-2-イル)-1,1-ジフェニルメタンイミン(20g、68.3mmol)をTHF(100ml)に溶かし、ホウ酸トリイソプロピル(19.3g、102mmol)を入れた後、0℃に冷却した。反応混合物にリチウムジイソプロピルアミド(11ml、88.8mmol)を0℃でゆっくりと入れた。反応混合物を0℃で2時間攪拌して水(100ml)を入れた後、過炭酸ナトリウム(sodium percarbonate)(16g、102mmol)を加え、常温で3時間さらに攪拌した。反応混合物に飽和NaHSO水溶液(50ml)をゆっくりと加え、エチルアセテートで3回抽出した。有機層を濃縮し、精製過程なしに下記ステップ3で使用した。
MS m/z : 309 [M+H]
【0065】
ステップ3)N-(3-クロロ-4-(2-フルオロ-4-ニトロフェノキシ)ピリジン-2-イル-1,1-ジフェニルメタンイミン
【化8】
前記ステップ2で得られた化合物であるN-(3-クロロピリジン-2-イル)-1,1-ジフェニルメタンイミン(20g、65mmol)をDMF溶液に溶かした後、3,4-ジフルオロニトロベンゼン(9.3ml、84.5mmol)、CsCO(27.5g、84.5mmol)を加え、90℃で1時間攪拌した。反応混合物を常温に冷却し、水で希釈し、エチルアセテートで3回抽出した。有機溶液をブラインで洗浄して濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(21g、収率:72%)を得た。
MS m/z : 448 [M+H]
【0066】
ステップ4)4-((3-クロロ-2-(ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン-4-イル)オキシ-3-フルオロアニリン
【化9】
前記ステップ3で得られた化合物であるN-(3-クロロ-4-(2-フルオロ-4-ニトロフェノキシ)ピリジン-2-イル-1,1-ジフェニルメタンイミン(20g、44.6mmol)をイソプロパノールに溶かした後、硫化アンモニウム(30.4ml、446mmol)を加え、常温で1時間攪拌した。その後、反応混合物を70℃で3時間さらに攪拌した。反応終了後に、水を入れて常温に冷却した。生成された固体を濾過して得て、ブチルアセテートを入れ、80℃に加熱して溶かし、ヘプタンを入れて常温に冷却した。反応混合物を常温に冷却した後、生成された固体を濾過して乾燥し、標題化合物(14g、75%)を得た。
MS m/z : 418 [M+H]
【0067】
ステップ5)4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-3-クロロピリジン-2-アミン
【化10】
前記ステップ4で得られた化合物である4-((3-クロロ-2-(ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン-4-イル)オキシ-3-フルオロアニリン(14g、33mmol)をTHFに溶かした後、1MのHCl(14ml)を加え、常温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮した後、飽和NaHCOを入れてエチルアセテートで3回抽出した。有機溶液をブラインで洗浄して濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(7.1g、収率:84%)を得た。
MS m/z : 254 [M+H]
【0068】
製造例2.1-(3-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸
【化11】
以下の製造例2の化合物は、下記反応式2により製造された。
【0069】
反応式2.
【化12】
ステップ1)エチル2-(エトキシメチレン)-4,4,4-トリフルオロ-3-オキソブタノエート
【化13】
エチル4,4,4-トリフルオロ-3-オキソブタノエート(2.0g、10.9mmol)とトリエトキシメタン(2.0g、14.1mmol)を無水酢酸(3.3g、32.6mmol)に溶かし、130℃で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮して標題化合物(2.0g、収率:77%)を得た。
MS m/z : 241[M+H].
【0070】
ステップ2)エチル1-(3-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート
【化14】
前記ステップ1で得られた化合物であるエチル2-(エトキシメチレン)-4,4,4-トリフルオロ-3-オキソブタノエート(0.5g、2.1mmol)と2-ヒドラジニル-4-メチルピリジン(0.23g、1.9mmol)をエタノール6mlに溶かした後、60℃で12時間攪拌し、反応混合物をエチルアセテートと水を用いて抽出した。残余物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(0.38g、収率:56%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.46 (d, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.43 (dd, 1H), 4.41 (q, 2H), 2.19 (s, 3H), 1.41 (t, 3H);
MS m/z : 300[M+H].
【0071】
ステップ3)1-(3-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸
【化15】
前記ステップ2で得られた化合物であるエチル1-(3-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(0.38g、1.3mmol)を4mlのエタノールに溶かした後、常温で6Nの水酸化ナトリウム溶液2mlを加え、1時間攪拌した。反応物に氷水を加えて生じた固体を濾過し、標題化合物(0.31g、収率:90%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 13.42 (brs, 1H), 8.46 (d, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.62 (dd, 1H), 2.12 (s, 3H);
MS m/z : 272[M+H].
【0072】
実施例1.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化16】
実施例1の化合物を得るために、製造例1で得られた化合物4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-3-クロロピリジン-2-アミン(50mg、0.20mmol)をTHF3mlに溶かした後、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(61mg、0.24mmol)、HATU(114mg、0.3mmol)、DIPEA(52μl、0.3mmol)を加え、常温で12時間攪拌した。反応溶液を水で希釈した後、エチルアセテートで3回抽出して濃縮した。残留物をprep-HPLC(0.1% formic acid in water/acetonitrile)により精製し、標題化合物(43mg、収率:48%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 9.33 (s, 1H), 9.06 (s, 2H), 8.34 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.27 (t, 1H), 6.07 (d, 1H), 3.14 (q, 2H), 1.25 (t, 3H); MS m/z : 454[M+H]
【0073】
実施例2.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化17】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(59mg、収率:76%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.88 (s, 1H), 8.63 (d, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.16 (t, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.65 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 7.38 (m, 1H), 6.48 (brs, 2H), 5.98 (d, 1H); MS m/z : 493[M+H]
【0074】
実施例3.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化18】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(46mg、収率:51%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.04 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.99 (m, 2H), 7.89 (d, 1H), 7.78 (m, 1H), 7.53 (m, 3H), 7.43 (m, 2H), 6.44 (brs, 2H), 5.97 (d, 1H); MS m/z : 575[M+H]
【0075】
実施例4.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化19】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-エチル-1-(ピリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(31mg、収率:19%)を得た。
MS m/z : 452[M+H]
【0076】
実施例5.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化20】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-エチル-1-(ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(16mg、収率:10%)を得た。
MS m/z : 452[M+H]
【0077】
実施例6.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリミジン-5-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化21】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリミジン-5-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(45mg、収率:58%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 9.41 (s,1H), 9.15 (s, 2H), 8.47 (s, 1H), 7.84 (d, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.36 (m, 1H), 6.39 (brs, 2H), 5.92 (d, 1H); MS m/z : 494[M+H]
【0078】
実施例7.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-メチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化22】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-メチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(35mg、収率:40%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.18 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 9.11 (s, 2H), 8.41 (s, 1H), 7.90 (dd, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.53 (dd, 1H), 7.31 (t, 1H), 6.38 (s, 2H), 5.91 (d, 1H); MS m/z : 440[M+H]
【0079】
実施例8.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化23】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(20mg、収率:25%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.90 (s, 1H), 8.56 (d, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.23 (t, 1H), 7.91 (m, 2H), 7.77 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.39 (t, 1H), 6.46 (s, 2H), 5.97 (d, 1H); MS m/z : 511[M+H]
【0080】
実施例9.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化24】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに、製造例2で得られた化合物1-(3-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(20mg、収率:25%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.91 (dd, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.63 (dd, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 6.44 (s, 2H), 5.96 (d, 1H), 2.17 (s, 3H); MS m/z : 507[M+H]
【0081】
実施例10.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化25】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(23mg、収率:28%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.87 (s, 1H), 8.67 (d, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.41 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.82 (dd, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.38 (t, 1H) 6.44 (s, 2H), 5.96 (d, 1H); MS m/z : 528[M+H]
【0082】
実施例11.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化26】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(25mg、収率:28%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.88 (s, 1H), 8.99 (d, 1H), 8.67 (d, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.02 (dd, 1H), 7.91 (dd, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 6.44 (s, 2H), 5.96 (d, 1H); MS m/z : 561[M+H]
【0083】
実施例12.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化27】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(27mg、収率:41%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.89 (s, 1H), 8.47 (d, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 6.44 (s, 2H), 5.96 (d, 1H); MS m/z : 507[M+H]
【0084】
実施例13.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化28】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(20mg、収率:33%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.90 (s, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.13 (m, 1H), 7.94 (m, 1H), 7.89 (m, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 6.44 (s, 2H), 5.96 (d, 1H); MS m/z : 511[M+H]
【0085】
実施例14.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化29】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(20mg、収率:32%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.96 (s, 1H), 8.92 (d, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 6.45 (s, 2H), 5.96 (d, 1H); MS m/z : 528[M+H]
【0086】
実施例15.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-メトキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化30】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-メトキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(25mg、収率:40%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.76 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.17 (dd, 1H), 7.88-7.81 (m, 2H), 7.72 (d, 1H), 7.68 (dd, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.33 (t, 1H), 6.40 (s, 2H), 5.91 (d, 1H), 3.82 (s, 3H); MS m/z : 523[M+H]
【0087】
実施例16.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化31】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(5-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(24mg、収率:40%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.83 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.33 (t, 1H), 6.40 (s, 2H), 5.91 (d, 1H), 2.37 (s, 3H); MS m/z : 507[M+H]
【0088】
実施例17.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(6-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化32】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(6-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(3.5mg、収率:36%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.98 (t, 1H), 7.85 (dd, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.49-7.44 (m, 2H), 7.33 (t, 1H), 6.40 (s, 2H), 5.91 (d, 1H), 2.50 (s, 3H); MS m/z : 507[M+H]
【0089】
実施例18.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化33】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(25mg、収率:43%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.88 (s, 1H), 8.84-8.81 (m, 2H), 8.43 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.90 (dd, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.70 (dd, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.39 (t, 1H), 6.50 (s, 2H), 5.97 (d, 1H); MS m/z : 493[M+H]
【0090】
実施例19.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化34】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(6mg、収率:10%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.90 (s, 1H), 8.87 (d, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 6.45 (s, 2H), 5.96 (d, 1H); MS m/z : 493[M+H]
【0091】
実施例20.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリダジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化35】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリダジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(3.5mg、収率:36%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.95 (s, 1H), 9.47 (d, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.24 (d, 1H), 8.11 (dd, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.39 (t, 1H), 6.49 (s, 2H), 5.98 (d, 1H); MS m/z : 494[M+H]
【0092】
実施例21.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化36】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(10mg、収率:13%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.88 (s, 1H), 9.05 (d, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.78-7.73 (m, 2H), 7.49 (d, 1H), 7.34 (t, 1H), 6.51 (s, 1H), 5.95 (d, 1H); MS m/z : 494[M+H]
【0093】
実施例22.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリミジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化37】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリミジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(10mg、収率:13%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.95 (s, 1H), 9.24 (s, 1H), 9.07 (d, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.02 (dd, 1H), 7.83 (dd, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.34 (t, 1H), 6.45 (s, 2H), 5.93 (d, 1H); MS m/z : 494[M+H]
【0094】
実施例23.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-メチルピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化38】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-メチルピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(20mg、収率:54%)を得た。
MS m/z : 508[M+H]
【0095】
実施例24.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-エトキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化39】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-エトキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(20mg、収率:24%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.78 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.19 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.77 (d, 1H),7.68 (dd, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.37 (t, 1H), 6.43 (s, 2H), 5.96 (d, 1H), 4.19 (q, 2H), 1.22 (t, 3H); MS m/z : 537[M+H]
【0096】
実施例25.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化40】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(30mg、収率:50%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.92 (s, 1H), 8.68 (d, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.87 (m, 2H), 7.77 (d, 1H), 7.62 (t, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 6.46 (s, 2H), 5.97 (d, 1H) ; MS m/z : 511[M+H]
【0097】
実施例26.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化41】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(5-フルオロピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(28mg、収率:35%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.93 (s, 1H), 9.20 (s, 2H), 8.43 (s, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.79 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.42 (t, 1H), 6.76 (brs, 2H), 6.60 (m, 1H); MS m/z : 512[M+H]
【0098】
実施例27.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(5-ヒドロキシピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化42】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(5-ヒドロキシピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(10mg、収率:13%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 8.49 (s, 2H), 8.34 (s, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.37 (t, 1H), 6.42 (brs, 2H), 5.97 (m, 1H); MS m/z : 510[M+H]
【0099】
実施例28.N-(4-((2-アミノ-3-ヨードピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化43】
化合物4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-3-ヨードピリジン-2-アミン(200mg、0.58mmol)をDMF4mlに溶かした後、1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(191mg、0.70mmol)、HATU(331mg、0.87mmol)、DIPEA(202μl、1.16mmol)を加え、常温で12時間攪拌した。反応溶液を水で希釈した後、エチルアセテートで3回抽出して濃縮した。残留物をprep-HPLC(0.1% formic acid in water/acetonitrile)により精製し、標題化合物(300mg、収率:86%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.89 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.25 (t, 1H), 7.90 (m, 2H), 7.75 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.34 (t, 1H), 6.22 (brs, 2H), 5.83 (d, 1H).
【0100】
実施例29.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化44】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(21mg、収率:25%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.87 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.47 (m, 2H), 7.87 (d, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.33 (t, 1H), 6.38 (brs, 2H), 5.91 (d, 1H); MS m/z : 529[M+H]
【0101】
実施例30.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(6-フルオロピリダジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化45】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(6-フルオロピリダジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(22mg、収率:27%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.83 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.81 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.37 (m, 1H), 7.14 (d, 1H) 6.38 (brs, 2H), 5.92 (d, 1H); MS m/z : 512[M+H]
【0102】
実施例31.N-(4-((2-アミノピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化46】
実施例8により、4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-3-クロロピリジン-2-アミンの代わりに4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)ピリジン-2-アミンを用いて、実施例8と同様の方法により標題化合物(3mg、収率:8%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.89 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.23 (t, 1H), 7.82 (m, 3H), 7.54 (d, 1H), 7.34 (t, 1H), 6.19 (d, 1H), 5.96 (s, 2H).
【0103】
実施例32.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-2-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化47】
実施例8により、4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-3-クロロピリジン-2-アミンの代わりに4-(4-アミノ-3-フルオロフェノキシ)-3-クロロピリジン-2-アミンを用いて、実施例8と同様の方法により標題化合物(19mg、収率:50%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.51 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.48 (d, 1H), 8.26 (t, 1H), 7.86 (m, 2H), 7.77 (m, 1H), 7.26 (m, 1H), 7.02 (m, 1H), 6.46 (brs, 2H), 6.13 (d, 1H); MS m/z : 511[M+H]
【0104】
実施例33.N-(4-((2-アミノ-3-(シクロヘキシルアミノ)ピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化48】
化合物4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-N3-シクロヘキシルピリジン-2,3-ジアミン(20mg、0.06mmol)をDMF1mlに溶かした後、1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(19mg、0.07mmol)、HATU(33mg、0.08mmol)、DIPEA(20μl、0.11mmol)を加え、常温で12時間攪拌した。反応溶液を水で希釈した後、エチルアセテートで3回抽出して濃縮した。残留物をprep-HPLC(0.1% formic acid in water/acetonitrile)により精製し、標題化合物(29mg、収率:89%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.83 (s, 1H), 8.56 (d, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.23 (t, 1H), 7.86 (t, 1H), 7.87 (m, 2H), 7.49 (m, 1H), 7.18 (t, 1H), 5.92 (d, 1H), 5.66 (brs, 2H), 3.07 (m, 1H), 1.91 (m, 2H), 1.84 (m, 1H), 1.20 (m, 6H).
【0105】
実施例34.N-(4-((2-アミノ-3-(イソプロピルアミノ)ピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化49】
化合物4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-N3-イソプロピルピリジン-2,3-ジアミン(25mg、0.08mmol)をDMF1mlに溶かした後、1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(24mg、0.09mmol)、HATU(37mg、0.09mmol)、DIPEA(56μl、0.32mmol)を加え、常温で12時間攪拌した。反応溶液を水で希釈した後、エチルアセテートで3回抽出して濃縮した。残留物をprep-HPLC(0.1% formic acid in water/acetonitrile)により精製し、標題化合物(9mg、収率:21%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOD-d4) δ 8.50 (d, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.01 (m, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.78 (m, 1H), 7.54 (m, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.24 (t, 1H), 6.05 (d, 1H), 3.54 (m, 1H), 1.20 (d, 6H).
【0106】
実施例35.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化50】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-エチル-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(10mg、収率:18%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.23 (s, 1H), 8.54 (d, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.15 (t, 1H), 7.95 (d, 1H), 7.78 (m, 2H), 7.57 (d, 1H), 7.35 (t, 1H), 6.43 (s, 2H), 5.95 (d, 1H), 2.94 (q, 2H), 1.08 (t, 3H); MS m/z : 471[M+H]
【0107】
実施例36.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-エチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化51】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-エチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(15mg、収率:26%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.23 (s, 1H), 8.66 (d, 1H), 8.35 (m, 2H), 7.95 (d, 1H), 7.76 (m, 2H), 7.57 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 6.43 (s, 2H), 5.95 (d, 1H), 2.85 (q, 2H), 1.04 (t, 3H); MS m/z : 488[M+H]
【0108】
実施例37.N-(4-((2-アミノ-3-ヨードピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化52】
実施例28により、51-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-エチル-1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例28と同様の方法により標題化合物(230mg、収率:71%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.22 (s, 1H), 8.53 (d, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.15 (t, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.78 (m, 2H) 7.57 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 2.95 (q, 2H), 1.08 (t, 3H); MS m/z : 563[M+H]
【0109】
実施例38.N-(4-((2-アミノ-3-ヨードピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-エチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化53】
実施例28により、51-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-エチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例28と同様の方法により標題化合物(230mg、収率:71%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.22 (s, 1H), 8.66 (d, 1H), 8.35 (m, 2H), 7.94 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 6.22 (s, 2H), 5.82 (d, 1H), 2.85 (q, 2H), 1.04 (t, 3H); MS m/z : 579[M+H]
【0110】
実施例39.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1’H-[1,4’-ビピラゾール]-4-カルボキサミド
【化54】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1’H-[1,4’-ビピラゾール]-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(34mg、収率:44%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.87 (s, 1H), 8.28 (m, 2H), 7.90 (d, 1H), 7.78 (m, 2H), 7.53 (m, 1H), 7.42 (m, 1H), 6.94 (brs, 2H), 6.10 (brs, 1H), 3.94 (s, 3H); MS m/z : 496[M+H]
【0111】
実施例40.N-(4-((2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(4-メチルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化55】
実施例1により、5-エチル-1-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-メチルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(8mg、収率:10%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.97 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.87 (d, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.50 (m, 2H), 7.39 (m, 1H), 6.42 (brs, 2H), 5.97 (brs, 1H), 2.40 (s, 3H); MS m/z : 513[M+H]
【0112】
実施例41.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-4-フェニル-チアゾール-2-カルボキサミド
【化56】
6-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-5-クロロピリミジン-4-アミン(40mg、0.16mmol)をTHF3mlに溶かした後、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(53mg、0.16mmol)、HATU(90mg、0.24mmol)、DIPEA(41μl、0.24mmol)を加え、常温で12時間攪拌した。反応溶液を水で希釈した後、エチルアセテートで3回抽出して濃縮した。残留物をprep-HPLC(0.1% formic acid in water/acetonitrile)により精製し、標題化合物(4mg、収率:4%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.99 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.99 (m, 3H), 7.81 (d, 1H), 7.51 (m, 2H), 7.38 (m, 4H); MS m/z : 576[M+H]
【0113】
実施例42.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(1-メチルピラゾール-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化57】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1’-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1’H-[1,4’-バイピラゾール]-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(58mg、収率:75%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.79 (s, 1H), 8.28 (m, 2H), 7.96 (s, 1H), 7.80 (m, 2H), 7.47 (m, 1H), 7.42 (m, 3H), 3.94 (s, 3H); MS m/z : 497[M+H]
【0114】
実施例43.N-(4-((6-アミノ-5-クロロピリミジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-(ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化58】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(48mg、収率:62%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.79 (s, 1H), 8.58 (d, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.11 (t, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.76 (m, 2H), 7.60 (m, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.32 (t, 1H); MS m/z : 494[M+H]
【0115】
実施例44.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリミジン-5-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化59】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリミジン-5-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(40mg、収率:52%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 1079 (s, 1H), 9.41 (s, 1H), 9.15 (s, 2H), 8.47 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.77 (d, 1H) 7.46 (d, 1H), 7.33 (t, 1H); MS m/z : 495[M+H]
【0116】
実施例45.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化60】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(39mg、収率:49%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.81 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.16 (t, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.79 (m, 2H), 7.46 (m, 1H), 7.35 (m, 3H); MS m/z : 512[M+H]
【0117】
実施例46.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化61】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに、製造例2で得られた化合物1-(3-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(31mg、収率:39%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.75 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.01 (m, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.84 (d, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.33 (m, 3H), 2.12 (s, 3H); MS m/z : 508[M+H]
【0118】
実施例47.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化62】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(45mg、収率:56%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.47 (m, 2H), 7.35 (m, 3H), 2.48 (s, 3H); MS m/z : 508[M+H]
【0119】
実施例48.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(5-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化63】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(5-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(52mg、収率:65%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.83 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.96 (s, 2H), 7.82 (d, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.35 (m, 3H), 2.42 (s, 3H); MS m/z : 508[M+H]
【0120】
実施例49.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(6-メチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化64】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(6-メチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(50mg、収率:63%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.03 (m, 2H), 7.82 (d, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.48 (m, 2H), 7.36 (m, 3H), 2.50 (s, 3H); MS m/z : 508[M+H]
【0121】
実施例50.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(5-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化65】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(39mg、収率:49%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.85 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.13 (t, 1H), 7.96 (m, 2H), 7.82 (m, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.37 (m, 3H); MS m/z : 512[M+H]
【0122】
実施例51.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化66】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(42mg、収率:51%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.83 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.41 (m, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.84 (m, 2H), 7.50 (m, 1H), 7.36 (m, 3H); MS m/z : 529[M+H]
【0123】
実施例52.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化67】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(56mg、収率:67%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.88 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.80 (m, 2H), 7.47 (m, 1H), 7.37 (m, 3H); MS m/z : 529[M+H]
【0124】
実施例53.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-5-(トリフルオロメチル)-1-[3-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]ピラゾール-4-カルボキサミド
【化68】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-(トリフルオロメチル)-1-(3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(65mg、収率:74%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.83 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.66 (m, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.03 (m, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.84 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.36 (m, 3H); MS m/z : 562[M+H]
【0125】
実施例54.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-メトキシ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化69】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-メトキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(56mg、収率:68%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.75 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.87 (m, 2H), 7.73 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.35 (m, 3H), 3.86 (s, 3H); MS m/z : 524[M+H]
【0126】
実施例55.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-エチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化70】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-エチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(42mg、収率:51%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.47 (m, 2H), 7.35 (m, 3H), 2.79 (q, 3H), 1.26 (t, 3H); MS m/z : 522[M+H]
【0127】
実施例56.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化71】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(43mg、収率:55%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.82 (s, 1H), 8.83 (d, 2H), 8.43 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.35 (m, 3H); MS m/z : 494[M+H]
【0128】
実施例57.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化72】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(40mg、収率:52%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 8.87 (d, 2H), 8.45 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.68 (d, 2H), 7.48 (m, 1H), 7.36 (m, 3H); MS m/z : 494[M+H]
【0129】
実施例58.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-エチル-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化73】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-エチルピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(42mg、収率:51%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.79 (s, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.68 (m, 1H), 7.50 (1, 1H), 7.35 (m, 3H), 2.51 (q, 3H), 1.10 (t, 3H); MS m/z : 522[M+H]
【0130】
実施例59.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリミジン-2-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化74】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(21mg、収率:54%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.83 (s, 1H), 9.05 (d, 2H), 8.37 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.78 (t, 2H), 7.45 (m, 1H), 7.33 (m, 3H); MS m/z : 495[M+H]
【0131】
実施例60.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリダジン-3-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化75】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリダジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(57mg、収率:73%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.86 (s, 1H), 9.43 (d, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.73 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.33 (m, 3H); MS m/z : 495[M+H]
【0132】
実施例61.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-ピリミジン-4-イル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化76】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ピリミジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(37mg、収率:48%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.95 (s, 1H), 9.29 (d, 1H), 9.12 (t, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.80 (m, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.37 (m, 3H); MS m/z : 495[M+H]
【0133】
実施例62.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-メチルピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化77】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-メチルピリミジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(25mg、収率:62%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.85 (s, 1H), 8.91 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.35 (m, 3H), 2.61 (s, 3H); MS m/z : 509[M+H]
【0134】
実施例63.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化78】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(45mg、収率:56%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.87 (s, 1H), 8.69 (d, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.81 (m, 2H), 7.61 (t, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.35 (m, 3H); MS m/z : 512[M+H]
【0135】
実施例64.N-[4-(6-アミノ-5-クロロ-ピリミジン-4-イル)オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(4-ヒドロキシ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化79】
実施例41により、1-(4-フェニルチアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(4-ヒドロキシピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(37mg、収率:46%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.42 (s, 1H), 10.80 (s, 1H), 8.31 (m, 2H), 7.96 (s, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.48 (m, 1H), 7.34 (m, 3H), 7.13 (s, 1H), 6.97 (d, 1H); MS m/z : 510[M+H]
【0136】
実施例65.N-[4-[5-クロロ-6-(シクロプロピルアミノ)ピリミジン-4-イル]オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-フルオロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化80】
6-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-5-クロロ-N-シクロプロピルピリミジン-4-アミン(40mg、0.16mmol)をTHF3mlに溶かした後、1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(45mg、0.16mmol)、HATU(78mg、0.20mmol)、DIPEA(47μl、0.27mmol)を加え、常温で12時間攪拌した。反応溶液を水で希釈した後、エチルアセテートで3回抽出して濃縮した。残留物をprep-HPLC(0.1% formic acid in water/acetonitrile)により精製し、標題化合物(50mg、収率:69%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.81 (s, 1H), 8.51 (m, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.18 (m, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.82 (m, 2H), 7.54 (m, 1H), 7.44 (m, 1H), 7.31 (t, 1H), 2.82 (m, 1H), 0.68 (m ,4H).
【0137】
実施例66.N-[4-[5-クロロ-6-(シクロプロピルアミノ)ピリミジン-4-イル]オキシ-3-フルオロ-フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-カルボキサミド
【化81】
実施例65により、1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(3-クロロピリジン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例41と同様の方法により標題化合物(70mg、収率:91%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.78 (s, 1H), 8.63 (m, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.36 (m, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.76 (m, 2H), 7.54 (m, 1H), 7.44 (m, 1H), 7.30 (t, 1H), 2.82 (m, 1H), 0.68 (m ,4H)
【0138】
実験例1.RONおよびMETに対する抑制活性評価
[1-1]RONに対する抑制活性評価
前記実施例化合物のRONに対する抑制活性を測定するために、前記化合物のIC50をTR-FRET(Time-Resolved Fluorescence Energy Transfer)を用いて測定した。
【0139】
具体的に、前記化合物を、100%のDMSOで1mMの濃度で製造し、3倍の希釈により、段階的に10回希釈した。段階的に希釈された化合物2ulを、48ulの1x kinase reaction buffer(50mMのHEPES(pH7.4)、0.01%のTween-20、5mMのDTT、0.5mMのNa3VO4、2mMのEGTA、10mMのMgCl2)が入った96-ウェルプレートに添加した。
【0140】
RONタンパク質は、49.3nMの濃度となるようにRON storage buffer(50mMのTris-HCl(pH7.5)、150mMのNaCl、0.5mMのEDTA、0.02%のTriton X-100)に希釈し、さらに1x kinase reaction bufferで0.4nMとなるように希釈した。Substrate cocktailとしては、最終反応濃度の2倍濃度のRON特異的な基質混合液(40uMのULight-labeled Poly GT、100nMのATP)を準備した。
【0141】
その後、384-ウェルプレートを準備し、実験群ウェルには、前記希釈した実施例の化合物を当該ウェルに2.5ulずつ添加し、2.5ulの4%DMSO溶液を、高対照群(high control)ウェルと低対照群(low control)ウェルに分注した。
【0142】
その後、高対照群(high control)ウェルと実験群ウェルには、0.4nMのRONを2.5μLずつ分注し、低対照群(low control)ウェルには、1x kinase reaction buffer2.5μLを添加し、常温で、1000RPMで40秒間遠心分離した後、常温で20-30分間培養した。その後、substrate cocktail(2x)を全てのウェルに5uLずつ分注し、常温で、1000RPMで40秒間遠心分離した後、常温で60分間培養した。その後、30mMのEDTAを全てのウェルに5uLずつ添加して反応を終了させ、さらに常温で5分間培養した。その後、ユーロピウムを含有する5uLの4xホスホチロシン抗体(Perkin Elmer)を全てのウェルに添加した後、常温で60分間培養した。培養後、384-ウェルプレートをVisonプレートリーダーで読み出した。この際、励起(excitation)波長は340nmであり、放出(emission)波長は620nmおよび665nmとした。各実施例化合物のIC50値は、GraphPd Prism7プログラムを用いて導出した。
【0143】
[1-2]METに対する抑制活性評価
また、cMETに対する酵素活性阻害を測定するために、前記RONに対する酵素活性阻害測定の実験と同様の方法により行った。
【0144】
具体的に、前記化合物を、100%のDMSOで1mMの濃度で製造し、3倍の希釈により、段階的に10回希釈した。段階的に希釈された化合物2ulを、48ulの1x kinase reaction buffer(50mMのHEPES(pH7.4)、0.05%のBSA、0.005%のTween-20、1mMのDTT、0.5mMのMnCl、20mMのMgCl)が入った96-ウェルプレートに添加した。
【0145】
cMETタンパク質は、263nMの濃度となるようにcMET storage buffer(50mMのTris-HCl(pH7.5)、150mMのNaCl、0.05%のBrij35、1mMのDTT、10%のGlycerol)に希釈し、さらに1x kinase reaction bufferで2nMとなるように希釈した。substrate cocktailとしては、最終反応濃度の2倍濃度のMET特異的な基質混合液(5uMのTK peptide、10mMのATP)を準備した。
【0146】
その後、384-ウェルプレートを準備し、実験群ウェルには、前記希釈した実施例の化合物を当該ウェルに2.5ulずつ添加し、2.5ulの4%DMSO溶液を、高対照群(high control)ウェルと低対照群(low control)ウェルに分注した。
【0147】
その後、高対照群(high control)ウェルと実験群ウェルには、2nMのcMETを2.5μLずつ分注し、低対照群(low control)ウェルには、1x kinase reaction buffer2.5μLを添加し、常温で、1000RPMで40秒間遠心分離した後、常温で20-30分間培養した。その後、substrate cocktail(2x)を全てのウェルに5uLずつ分注し、常温で、1000RPMで40秒間遠心分離した後、常温で60分間培養した。その後、90mMのEDTAを全てのウェルに5uLずつ添加して反応を終了させ、さらに常温で5分間培養した。その後、ユーロピウムを含有する5uLの4xホスホチロシン抗体(Perkin Elmer)を全てのウェルに添加した後、常温で60分間培養した。培養後、384-ウェルプレートをVisonプレートリーダーで読み出した。この際、励起(excitation)波長は340nmであり、放出(emission)波長は620nmおよび665nmとした。各実施例化合物のIC50値は、GraphPd Prism7プログラムを用いて導出した。
【0148】
前記実施例化合物のRONまたはcMETに対する酵素抑制活性を評価した結果を下記表2に示した。
(A:<50nM、B:50~500nM、C:500~5000nM、D:>5,000nM)
【0149】
【表2A】
【表2B】
【表2C】
【国際調査報告】