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特表2024-526198RON阻害剤としての新規なウレア誘導体化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(54)【発明の名称】RON阻害剤としての新規なウレア誘導体化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20240709BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20240709BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20240709BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
C07D471/04 107E
C07D471/04 CSP
A61K31/437
A61P37/02
A61P35/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579339
(86)(22)【出願日】2022-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-12-22
(86)【国際出願番号】 KR2022009043
(87)【国際公開番号】W WO2022270980
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0082700
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
2.TRITON
3.BRIJ
(71)【出願人】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・ジン・ハム
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・フイ・チョ
(72)【発明者】
【氏名】ホン・ビン・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・ジュン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・シン・クァク
(72)【発明者】
【氏名】ギョン・ファン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジュ・ヒョン・イ
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB05
4C086ZB07
4C086ZB26
4C086ZC20
(57)【要約】
本発明は、タンパク質キナーゼ阻害剤、特に、RON阻害剤としての新規な化合物に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1のウレア誘導体化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【化1】
(前記化学式1中、
前記Xは酸素であり、
前記Yは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
前記Rは、水素、C-Cアルキル、C-C12シクロアルキル、またはC-C11ヘテロシクロアルキルであり、
前記Rは、水素またはC-Cアルキルであり、
前記Aは、-Arまたは-(CH)n-Arであって、前記Arは、置換もしくは非置換のC-C10アリール、または窒素、硫黄、および酸素からなる群から選択される1個~4個のヘテロ環原子を含む置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、アミン、C-Cアルキル、C-C12シクロアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-C10アリール、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、およびNRから選択される一つ以上であり、前記nは1~3の整数であり、
前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルであり、
前記Bは、水素、C-Cアルキル、置換されたC-Cアルキル、C-C12シクロアルキル、置換されたC-C12シクロアルキル、C-C11ヘテロシクロアルキル、置換されたC-C11ヘテロシクロアルキル、C-C20アリール、置換されたC-C20アリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-C11ヘテロシクロアルキル、C-C11ヘテロシクロアルケニル、またはC-C10アリールであり、
前記ハロゲンは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択されるものである。)
【請求項2】
下記化学式2で表される、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【化2】
(前記置換基は、化学式1で定義したとおりである。)
【請求項3】
前記Aが、置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
前記Bが、水素、C-Cアルキル、置換されたC-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、フェニル、置換されたフェニル、ベンジル、ナフタレン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、または置換されたピペリジンであり、ここで、置換基は、ハロゲン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cアルコキシである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
前記YがFである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項6】
前記Rが、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項7】
前記Rが水素である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項8】
前記化合物は、N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-エチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-エチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
5-エチル-N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
5-エチル-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-メチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-フェニルチアゾール-5-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-フェニルチアゾール-2-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(p-トリル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(2-メトキシフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1,5-ジフェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-シクロペンチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-シクロペンチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-シクロペンチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
4-ブロモ-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(ナフタレン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
3-ブロモ-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
1-シクロヘキシル-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
1-シクロへプチル-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アセタミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(1-メチルピペリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(2フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
1-(2クロロフェニル)-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
1-(2,6-ジフルオロフェニル)-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-1-(テトラヒドロフラン-3-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-(1-メチルピペリジン-4-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-メチル-1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、
および
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
からなる群から選択されるものである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項9】
請求項1から8の何れか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年6月24日付の韓国特許出願第10-2021-0082700号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、タンパク質キナーゼ阻害剤として新規な化合物に関する。具体的に、本発明は、RON阻害剤として新規な化合物に関する。
【背景技術】
【0003】
アデノシントリホスフェート(ATP)からタンパク質基質へのリン酸基の転移反応を触媒するタンパク質キナーゼ(protein kinase)が、少なくとも400個以上知られている。リン酸基が転移される標的タンパク質において特定のアミノ酸はチロシン、セリン、またはスレオニンであるため、タンパク質キナーゼ酵素は、通常、タンパク質チロシンキナーゼ(PTKs)またはセリン/スレオニンキナーゼ(STKs)と呼ばれている。
【0004】
タンパク質キナーゼは、細胞内の非常に多様なシグナル伝逹経路を調節するのに必要な、構造的に関連する大きい群から構成されている。上記のシグナル伝逹経路は、標的タンパク質へのリン酸基の伝達による多くの他のシグナル経路を含む。これらのリン酸化過程は、標的タンパク質またはタンパク質複合体の生物学的機能を調節できる分子的オン/オフスイッチとして働く。シグナル伝逹経路におけるタンパク質キナーゼの好適な機能は、物質代謝酵素、調節タンパク質、受容体、細胞骨格タンパク質、イオンチャネルおよびポンプ、転写因子などを活性化または非活性化させることである。タンパク質リン酸化の欠陥的調節による不適な調節信号化は、炎症、癌、アレルギー/喘息、免疫系の疾患、中枢神経系の疾患、血管形成などを含む多くの疾患と関連している。
【0005】
ほとんどのキナーゼは、類似した250-300のアミノ酸触媒部位を含んでいる。キナーゼは、それらがリン酸化する基質によって分類され得、これらのキナーゼ群のそれぞれに全般的に対応する配列モチーフが確認されている。
【0006】
一方、RON(receptor originated from nantes)は、チロシンタンパク質キナーゼ受容体の一つであって、MST1R(macrophage stimulating 1 receptor)とも呼ばれており、癌細胞の侵入および転移を促進させると報告されている。RONの過多発現も、種々の腫瘍類型で現れると知られている。
【0007】
腫瘍細胞における、RONなどのチロシンタンパク質キナーゼの活性化は、腫瘍細胞の増殖、侵入および転移を増加させ、腫瘍細胞の細胞死滅および細胞毒性療法に対する耐性も増大させる。よって、RONのようなチロシンタンパク質キナーゼを標的とする選択的小分子キナーゼモジュレータは、RON受容体などの活性化が原発性腫瘍および続発性転移の発生並びに進行において重要な役割をする、癌の治療のために治療的可能性を有すると期待される。そこで、チロシンタンパク質の一つであるRONに対して選択的にキナーゼの活性を阻害するための多様な阻害剤に関して、研究が行い続けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一側面において、本発明は、タンパク質キナーゼ阻害活性を有する新規な化合物を提供することを課題とする。
【0009】
他の側面において、本発明は、癌の予防または治療に有用な化合物を提供することを課題とする。
【0010】
さらに他の側面において、本発明は、免疫関連疾患の予防または治療に有用な化合物を提供することを課題とする。
【0011】
さらに他の側面において、本発明は、RON阻害剤として有用な化合物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような目的を達成するために、
一側面において、本発明は下記化学式1のウレア誘導体化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0013】
【化1】
【0014】
前記化学式1中、
前記Xは、Oであり、
前記Yは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
前記Rは、水素、C-Cアルキル、C-C12シクロアルキル、またはC-C11ヘテロシクロアルキルであり、
前記Rは、水素またはC-Cアルキルであり、
前記Aは、-Arまたは-(CH)n-Arであって、前記Arは、置換もしくは非置換のC-C10アリール、または窒素、硫黄、および酸素からなる群から選択される1個~4個のヘテロ環原子を含む置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、アミン、C-Cアルキル、C-C12シクロアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-C10アリール、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、およびNRから選択される一つ以上であり、前記nは1~3の整数であり、
前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルであり、
前記Bは、水素、C-Cアルキル、置換されたC-Cアルキル、C-C12シクロアルキル、置換されたC-C12シクロアルキル、C-C11ヘテロシクロアルキル、置換されたC-C11ヘテロシクロアルキル、C-C20アリール、置換されたC-C20アリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-C11ヘテロシクロアルケニル、またはC-C10アリールであり、
前記ハロゲンは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択されるものである。
【0015】
他の側面において、本発明は、前記化学式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬組成物を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、タンパク質キナーゼ、特に、RON受容体のタンパク質キナーゼ活性を阻害することで、抗癌剤をはじめとする多様な免疫媒介疾患の治療に有用に用いられることができる新規な化合物またはその薬学的に許容可能な塩が提供されることができるが、本発明の効果がこれに制限されるものではない。
【発明を実施するための形態】
【0017】
一側面によると、本発明は、上記で定義された、化学式1の新規なウレア誘導体化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0018】
本発明において、前記化合物は、別に指称しない限り、化学式1の化合物、その鏡像異性体およびジアステレオ異性体のような立体異性体、溶媒和物、およびプロドラッグなどを含むものを意味する。
【0019】
【化2】
【0020】
前記化学式1中、
前記Xは、Oであり、
前記Yは、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、
前記Rは、水素、C-Cアルキル、C-C12シクロアルキル、またはC-C11ヘテロシクロアルキルであり、
前記Rは、水素またはC-Cアルキルであり、
前記Aは、-Arまたは-(CH)n-Arであって、前記Arは、置換もしくは非置換のC-C10アリール、または窒素、硫黄、および酸素からなる群から選択される1個~4個のヘテロ環原子を含む置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、アミン、C-Cアルキル、C-C12シクロアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-C10アリール、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、およびNRから選択される一つ以上であり、前記nは1~3の整数であり、
前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素またはC-Cアルキルであり、
前記Bは、水素、C-Cアルキル、置換されたC-Cアルキル、C-C12シクロアルキル、置換されたC-C12シクロアルキル、C-C11ヘテロシクロアルキル、置換されたC-C11ヘテロシクロアルキル、C-C20アリール、置換されたC-C20アリールであり、ここで、置換基は、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-C11ヘテロシクロアルケニル、またはC-C10アリールであり、
前記ハロゲンは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、およびIからなる群から選択されるものである。
【0021】
本明細書において、用語「置換」とは、構造中の炭素原子に結合された水素原子が、他の置換基に変わることを意味し、置換される位置は、水素原子が置換される位置、すなわち、置換基が置換可能な位置であれば限定されず、2以上の位置で置換される場合には、2以上の置換基は互いに同一でも異なっていてもよい。
【0022】
本明細書において、別に定義しない限り、「置換基」は、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C-C10アルキル、C-C12シクロアルキル、C-C10アルコキシ、C-C12アリールオキシ、C-C10アルキルチオキシ、C-C12アリールチオキシ、C-C10アルキルスルホキシ、C-C12アリールスルホキシ、C-C10ハロアルキル、C-C20アルケニル、C-C10アミン、ニトリル、ニトロ、イミド、アミド、オキソ、カルボニル、カルボン酸、カルバモイル、エステル、C-C12アリール、およびC-C12ヘテロアリールからなる群から選択される一つ以上であってもよい。
【0023】
本明細書において、前記「アルキル」は、直鎖状または分岐状であり、別に定義しない限り、炭素数1~20であることが好ましい。例えば、メチル、エチル、プロピル、n-プロピル、イソプロピル、ブチル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、1-メチルブチル、エチルブチル、ペンチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、ヘキシル、n-ヘキシル、メチルペンチル、2-メチルペンチル、4-メチル-2-ペンチル、3,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、ヘプチル、n-ヘプチル、1-メチルヘキシル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、オクチル、n-オクチル、tert-オクチル、1-メチルヘプチル、2-エチルヘキシル、2-プロピルペンチル、n-ノニル、2,2-ジメチルヘプチル、1-エチルプロピル、ジメチルプロピル、イソヘキシル、2-メチルペンチル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘキシルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0024】
本明細書において、前記「シクロアルキル」は、環状の飽和炭化水素を意味し、別に定義しない限り、炭素数3~20であることが好ましい。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、3-メチルシクロペンチル、2,3-ジメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、3,4,5-トリメチルシクロヘキシル、4-tert-ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0025】
本明細書において、前記「アルコキシ」基は、直鎖状、分岐状、または環状であり、別に定義しない限り、炭素数1~20であることが好ましい。例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブトキシ、sec-ブトキシ、n-ペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、n-ヘキシルオキシ、3,3-ジメチルブチルオキシ、2-エチルブチルオキシ、n-オクチルオキシ、n-ノニルオキシ、n-デシルオキシ、ベンジルオキシ、p-メチルベンジルオキシなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0026】
本明細書において、前記「アルケニル」基は、直鎖状または分岐状であり、別に定義しない限り、炭素数2~20であることが好ましい。例えば、ビニル、1-プロペニル、イソプロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、3-メチル-1-ブテニル、1,3-ブタジエニル、アリル、1-フェニルビニル-1-イル、2-フェニルビニル-1-イル、2,2-ジフェニルビニル-1-イル、2-フェニル-2-(ナフチル-1-イル)ビニル-1-イル、2,2-ビス(ジフェニル-1-イル)ビニル-1-イル、スチルベニル基、スチレニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
本明細書において、前記「アリール」は、モノアリール、ビアリール、または3環以上の多環アリールであり、2個以上の環状構造を含む場合に、それぞれの環は、接合(fused)されるか、スピロ(spiro)形態で含まれてもよく、別に定義しない限り、炭素数5~12であることが好ましい。例えば、フェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、ピレニル基、ペリレニル基などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
本明細書において、前記「ヘテロ環原子」は、環中に含まれる非炭素原子を意味する。別に定義されない限り、前記ヘテロ環原子は、酸素、窒素、セレン、および硫黄から選択される原子を1以上含み得る。
【0029】
本明細書において、前記「ヘテロシクロアルキル」は、ヘテロ環原子を含む、環状の飽和炭化水素を意味し、別に定義しない限り、炭素数2~20であることが好ましい。
【0030】
本明細書において、前記「ヘテロアリール」は、ヘテロ環原子を含む、芳香族炭化水素を意味し得る。前記ヘテロアリールは、単環式または多環式であってもよく、2個以上の環状構造を含む場合に、それぞれの環は、接合されるか、スピロ形態で含まれてもよく、別に定義しない限り、炭素数5~12であることが好ましい。例えば、チオフェン基、フラニル基、ピロール基、イミダゾリル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジル基、ビピリジル基、ピリミジル基、トリアジニル基、トリアゾリル基、アクリジル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、キノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、ピリドピリミジル基、ピリドピラジニル基、ピラジノピラジニル基、イソキノリニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンズオキサゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0031】
一実施形態によると、本発明は、下記化学式2の新規なウレア誘導体化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0032】
【化3】
【0033】
前記置換基は、化学式1で定義したとおりである。
【0034】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Aは、-Arまたは-(CH)n-Arであってもよく、ここで、前記Arは、置換もしくは非置換のC-C10アリールまたは置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリールであってもよい。この際、前記A構造に関連して、前記用語「アリール」は、Aが1価の官能基であること、すなわち、前記化学式1中のBが水素である構造のみを意味するのではなく、前記Bが水素以外の構造を有する場合、前記Arは、置換もしくは非置換のC-C10アリーレンまたは置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリーレンを意味し得る。
【0035】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Aは、置換もしくは非置換の5-員のヘテロアリールであってもよく、具体的に、少なくとも2個のヘテロ環原子を含むものであってもよい。この際、含まれるヘテロ環原子は、互いに同じでも異なっていてもよく、これに制限されるものではない。
【0036】
他の実施形態によると、前記化学式1中、前記Arは、ヘテロ環原子として少なくとも一つの窒素原子を含み、窒素および硫黄から選択される少なくとも一つのヘテロ環原子をさらに含んでもよい。
【0037】
さらに他の実施形態によると、前記Arは、ピラゾール、イミダゾール、およびチアゾールからなる群から選択される一つまたは二つのヘテロアリール基を含んでもよく、ここで、前記ヘテロアリール基は置換されているかもしくは置換されていなく、置換されたヘテロアリール基が有する置換基は、ハロゲン、アミン、C-Cアルキル、ハロゲン置換のC-Cアルキル、C-C10アリール、C-Cアルコキシ、C-Cアルキルチオ、ヒドロキシ、カルボン酸、C-Cアルキルカルボニル、C-Cアルキルオキシカルボニル、C-Cアルキルカルボニルオキシ、ニトロ、シアノ、カルバモイル、ウレア、チオール、およびNRであってもよい。この際、前記RおよびRは、上記で定義したとおりである。
【0038】
さらに他の実施形態によると、前記化学式1中、前記Aは、置換もしくは非置換のC-C10アリールであってもよく、具体的に、置換もしくは非置換のフェニルであってもよい。この際、置換されたフェニルが有する置換基は、ハロゲンおよびハロゲン置換のC-Cアルキルから選択される一つ以上であってもよい。より具体的に、前記置換されたフェニルが有する置換基は、フルオロ、ブロモ、およびトリフルオロメチルから選択される一つ以上であってもよい。
【0039】
さらに他の実施形態によると、前記化学式1中、前記Aは、-(CH)n-Arであってもよく、前記nは1~3の整数、例えば、nは1であってもよい。
【0040】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Bは、水素、C-Cアルキル、置換されたC-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、フェニル、置換されたフェニル、ベンジル、ナフタレン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、または置換されたピペリジンであってもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、C-Cアルキル、ハロゲン化C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cアルコキシであってもよい。
【0041】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Yはフルオロである。
【0042】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Rは、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルである。
【0043】
他の実施形態によると、前記化学式1中、前記Rは、水素、メチル、エチル、イソプロピル、シクロペンチル、またはテトラヒドロフラニルである。
【0044】
一実施形態によると、前記化学式1中、前記Rは水素である。
【0045】
一実施形態によると、前記化学式1の化合物は、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-エチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-エチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
5-エチル-N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
5-エチル-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-メチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-フェニルチアゾール-5-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-フェニルチアゾール-2-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(p-トリル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(2-メトキシフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1,5-ジフェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-シクロペンチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-シクロペンチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(4-((1-シクロペンチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
4-ブロモ-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(ナフタレン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
3-ブロモ-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド、
1-シクロヘキシル-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
1-シクロへプチル-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アセタミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(1-メチルピペリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(2フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
1-(2-クロロフェニル)-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
1-(2,6-ジフルオロフェニル)-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-1-(テトラヒドロフラン-3-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-(1-メチルピペリジン-4-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-メチル-1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、
および
N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
からなる群から選択されるものであってもよく、その構造は下記表1のとおりである。
【0046】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【表1-11】
【表1-12】
【表1-13】
【表1-14】
【0047】
本発明において、前記「薬学的に許容可能な塩」は、アルカリ金属塩を形成し、遊離酸または遊離塩基の付加塩を形成するのに通常用いられる塩を含む。これらの塩の特性は重要ではないが、薬学的に許容可能である必要がある。化学式1の化合物において好適な薬学的に許容可能な酸付加塩は、無機酸または有機酸から製造することができる。このような無機酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸、およびリン酸が挙げられる。好適な有機酸は、脂肪族、脂環族、芳香族、アリール脂肪族、複素環、カルボキシリック、およびスルホニック類の有機酸から選択することができ、その例としては、ギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4-ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、カンフル酸、カンフルスルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロホスホン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸、ニコチン酸、2-ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パルモ酸、ペクチン酸、過硫酸、2-フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、チオシアン酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルゲン酸、β-ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸、およびガラクツロン酸が挙げられる。化学式1の化合物において好適な薬学的に許容可能な塩基付加塩としては、金属塩、例えば、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、および亜鉛から製造された塩、または1級、2級、または3級アミン、環状アミンをはじめとする置換アミンを含む有機塩基、例えば、カフェイン、アルギニン、ジエチルアミン、N-エチルピペリジン、ヒスチジン、グルカミン、イソプロピルアミン、リジン、モルホリン、N-エチルモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、トリエチルアミン、トリメチルアミンから製造された塩が含まれる。これらの塩はいずれも、好適な酸または塩基を化学式1の化合物と反応させるといった通常の方法により、本発明の対応化合物から製造することができる。塩基性グループおよび酸性グループが同一の分子内に存在する場合、化学式1の化合物は、また、内部塩を形成することもできる。本発明において、前記「溶媒和物(solvate)」は、水和物;メタノール、エタノール、2-プロパノール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、n-ブタノール、1,4-ブタンジオール、tert-ブタノール、酢酸、アセトン、ブチルアセテート、メチルアセテート、エチルアセテート、プロピルアセテート、t-ブチルアセテート、イソブチルアセテート、メチルエチルケトン、2-ペンタノン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、クロロホルム、トルエン、およびこれらの混合物などの有機溶媒との溶媒和物を含んでもよい。
【0048】
他の側面によると、本発明は、上記で定義された化学式1の新規な化合物またはその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な担体と、を含む、医薬組成物を提供する。
【0049】
前記医薬組成物は、タンパク質キナーゼ媒介疾患の予防または治療に有用なものであってもよいが、本発明の用途がこれらの疾病のみに制限されるものではない。
【0050】
一実施態様において、前記医薬組成物は、RON媒介疾患の予防または治療に有用なものであってもよい。
【0051】
本発明に係る医薬組成物は、治療的に有効量の前記化学式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む。
【0052】
一実施態様において、前記疾患は、肺癌、乳癌、結腸直腸癌、腎臓癌、膵臓癌、頭部癌、頸部癌、遺伝性乳頭状腎細胞癌腫、小児肝細胞癌腫、および胃癌からなる群から選択される癌であってもよいが、これに制限されるものではない。
【0053】
他の実施態様において、前記疾患は、炎症性障害、心血管疾患、ウイルス誘導疾患、循環系疾患、線維-増殖性疾患、および痛み感覚からなる群から選択される兔疫性疾患であってもよいが、これに制限されるものではない。
【0054】
上記のような疾患の治療のために、前記医薬組成物は、前記疾患の予防または治療が必要な対象体に投与されることができる。
【0055】
本明細書において、前記用語「予防」は、疾患または障害にかかる危険を減少させることを意味し、疾患に露出されたか、疾患にかかりやすいが、まだ疾患にかかっていないか、疾患の徴候が現れていない対象で、疾病の1種以上の臨床的徴候が進行されないようにして、疾患の発症を抑制または遅延させる全ての行為を意味する。
【0056】
本明細書において、前記用語「治療」は、疾患または障害を軽減させることを意味し、疾患またはその1種以上の臨床的徴候の進行を阻止または減少させ、疾患の症状を好転させるか、良く変更する全ての行為を意味する。
【0057】
本明細書において、前記用語「担体(carrier)」とは、細胞または組織内への化合物の投入を容易にする化合物を意味する。前記医薬組成物は、薬学的に許容可能な担体を用いて製剤化することで、単位用量の形態で製造されるか、または多用量の容器内に入れて製造されることができる。この際、その剤型は、オイルまたは水性媒質中の溶液、懸濁液または乳化液の形態であるか、エキス剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、またはゲル(例えば、ヒドロゲル)の形態であってもよく、分散剤または安定化剤をさらに含んでもよい。
【0058】
また、前記医薬組成物が含む前記化学式1で表される化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、コロイド懸濁液、粉末、食塩水、脂質、リポソーム、微小球体(microspheres)、またはナノ球状粒子のような薬学的に許容される担体により運搬されることができる。これらは、運搬手段と複合体を形成するか関連され、脂質、リポソーム、微細粒子、金、ナノ粒子、ポリマー、縮合反応剤、多糖類、ポリアミノ酸、デンドリマー、サポニン、吸着増進物質、または脂肪酸のような、当業界において公知の運搬システムを用いて生体内に運搬されることができる。
【0059】
その他にも、薬学的に許容される担体は、製剤時に通常利用されるラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、澱粉、アカシアガム、リン酸カルシウム、アルジネート、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、メチルセルロース、メチルヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウム、およびミネラルオイルなどを含んでもよいが、これに制限されるものではない。また、前記成分の他に、潤滑剤、湿潤剤、甘味剤、香味剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤などをさらに含んでもよい。
【0060】
本発明に係る医薬組成物は、臨床投与時に経口または非経口投与が可能であり、一般的な医薬品製剤の形態で利用されることができる。すなわち、本発明の医薬組成物は、実際の臨床投与時に経口および非経口の多様な剤型として投与され得るが、製剤化する場合には、通常用いられる充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、界面活性剤などの希釈剤または賦形剤を用いて調製される。経口投与のための固形製剤には、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが含まれ、かかる固形製剤は、生薬抽出物または生薬発酵物に、少なくとも一つ以上の賦形剤、例えば、澱粉、炭酸カルシウム、スクロースまたはラクトース、ゼラチンなどを交ぜて調製される。また、単純な賦形剤の他に、ステアリン酸マグネシウム、タルクのような潤滑剤も用いられる。経口投与のための液状製剤としては、懸濁剤、内溶液剤、乳剤、シロップ剤などが該当されるが、よく用いられる単純希釈剤である水、流動パラフィンの他に、種々の賦形剤、例えば、湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などが含まれてもよい。非経口投与のための製剤には、滅菌された水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤、坐剤が含まれる。非水性溶剤、懸濁溶剤としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物性油、エチルオレエートのような注射可能なエステルなどが用いられることができる。坐剤の基剤としては、ウィテップゾール、マクロゴール、ツイーン61、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロール、ゼラチンなどが使用できる。
【0061】
前記医薬組成物を臨床的な目的で投与する時に、前記化学式1またはその薬学的に許容可能な塩の有効投入量は、製剤化方法、投与方式、患者の年齢、体重、性別、病的状態、食餌、投与時間、投与経路、排泄速度、薬剤混合、および反応感応性といった要因によって多様化し得るが、一般に、成人患者の体重1kg当たり0.01~20mg/日であり、好ましくは、1~10mg/日であって、医師または薬剤師の判断によって、一定時間間隔で1日数回、好ましくは一日2回~3回に分けて投与されることができる。
【0062】
さらに他の側面において、本発明は、治療的有効量の前記化学式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を対象体に投与することを含む、タンパク質キナーゼ媒介疾患、特に、RON媒介疾患を治療する方法を提供する。
【0063】
さらに他の側面において、本発明は、治療的有効量の前記化学式1の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を対象体に投与することを含む、RON受容体の活性抑制方法を提供する。
【0064】
本明細書において、前記用語「治療的有効量」とは、各製剤自体の処置中に、疾患の重症度および発症頻度を改善するという目的を達成し、かつ、通常の他の治療法に関連した有害な副作用を避ける、各製剤の量を意味する。例えば、効果的な腫瘍治療剤とは、患者の生存期間を延長させるか、腫瘍に関連して急速に増殖する細胞の成長を抑制するか、または腫瘍の退行に効力を示すものを意味する。
【0065】
以下、本発明の実施例の化合物は下記方法により製造されることができるが、本発明の化合物が製造方法によって制限されるものではない。
【0066】
製造例1.7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-イソプロピル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン
【化4】
以下の製造例1の化合物は、下記反応式1により製造された。
【0067】
反応式1.
【化5】
ステップ1)tert-ブチル(3-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)カルバメート
【化6】
4-アミノ-2-フルオロフェノール(10g、79mmol)をTHF(100ml)に溶かした後、Boc無水物(Boc-anhydride)(34.3g、158mmol)を加え、常温で12時間攪拌した。反応混合物を濃縮して残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(13g、収率:72%)を得た。
MS m/z : 228[M+H].
【0068】
ステップ2)tert-ブチル(4-((2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)カルバメート
【化7】
前記ステップ1で得られた化合物であるtert-ブチル(3-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)カルバメート(12.5g、55mmol)と4-クロロ-3-ニトロピリジン-2-アミン(9.55g、55mmol)をDMSO60mLに溶かした後、0℃でNaH(2.64g、66mmol)を入れて100℃で12時間攪拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水とブラインで洗浄してから濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(15g、収率:75%)を得た。
MS m/z : 365[M+H].
【0069】
ステップ3)tert-ブチル(4-((2,3-ジアミノピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)カルバメート
【化8】
前記ステップ2で得られた化合物であるtert-ブチル(4-((2-アミノ-3-ニトロピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)カルバメートを常温でメタノール/THF混合溶媒に溶かした後、Pd/Cを添加し、水素条件下で12時間攪拌した。反応混合物をセライトフィルターで濾過した後、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(11.5g、収率:84%)を得た。
MS m/z : 335[M+H].
【0070】
ステップ4)tert-ブチル(4-((2-アミノ-3-((エトキシカルボニル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)カルバメート
【化9】
前記ステップ3で得られた化合物であるtert-ブチル(4-((2,3-ジアミノピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)カルバメート(10g、29.9mmol)とピリジン(4.73g、59.8mmol)をTHFに溶かした後、0℃でエチルクロロホルメート(3.57g、32.9mmol)をゆっくりと添加した。常温で12時間攪拌し、反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水とブラインで洗浄してから濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(4.5g、収率:37%)を得た。
MS m/z : 407[M+H].
【0071】
ステップ5)エチル(2-アミノ-4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)ピリジン-3-イル)カルバメート
【化10】
前記ステップ4で得られた化合物であるtert-ブチル(4-((2-アミノ-3-((エトキシカルボニル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)カルバメート(3.5g、8.61mmol)をTFA/DCM(1:5)混合溶媒に溶かした後、常温で5時間攪拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水とブラインで洗浄した後、カラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(1.9g、収率:72%)を得た。
MS m/z : 307[M+H].
【0072】
ステップ6)エチル(2-アミノ-4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)ピリジン-3-イル)(イソプロピル)カルバメート
【化11】
前記ステップ5で得られた化合物であるエチル(2-アミノ-4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)ピリジン-3-イル)カルバメート(1.9g、6.2mmol)をDMFに溶かした後、0℃でNaH(0.273g、6.82mmol)を添加し、2-ブロモプロパン(0.84g、6.82mmol)をゆっくりと添加した。常温で12時間攪拌した後、反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水とブラインで洗浄してから濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(1.25g、収率:58%)を得た。
MS m/z : 349[M+H].
【0073】
ステップ7)7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-イソプロピル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン
【化12】
前記ステップ6で得られた化合物であるエチル(2-アミノ-4-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)ピリジン-3-イル)(イソプロピル)カルバメート(1.25g、3.59mmol)とナトリウムエトキシド(0.488g、7.18mmol)をエタノールに溶かした後、microwave条件および120℃で4時間攪拌した。反応混合物に水を添加して結晶化させ、標題化合物(1.0g、収率:92%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.76 (d, 1H), 7.03 (t, 1H), 6.62 (dd, 1H), 6.57(dd, 1H), 6.33 (d, 1H), 5.02 (m, 1H), 1.58 (s, 3H), 1.07 (s, 3H);
MS m/z : 303[M+H]
【0074】
製造例2.7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-エチル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン
【化13】
製造例1のステップ6において、2-ブロモプロパンの代わりにエチルヨージドを用いて、製造例1と同様の方式により標題化合物(63mg、収率:56%)を得た。
MS m/z : 289[M+H].
【0075】
製造例3.7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-メチル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン
【化14】
製造例1のステップ6において、2-ブロモプロパンの代わりにメチルヨージドを用いて、製造例1と同様の方式により標題化合物(90mg、収率:74%)を得た。
MS m/z : 275[M+H].
【0076】
製造例4.7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-シクロペンチル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン
【化15】
製造例1のステップ6において、2-ブロモプロパンの代わりにシクロペンチルブロミドを用いて、製造例1と同様の方式により標題化合物(150mg、収率:86%)を得た。
MS m/z : 329[M+H].
【0077】
製造例5.7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン
【化16】
以下の製造例5の化合物は、下記反応式2により製造された。
【0078】
【化17】
ステップ1)tert-ブチル(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)カルバメート
【化18】
tert-ブチル(4-((2,3-ジアミノピリジン-4-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)カルバメート(250mg、0.75mmol)をTHFに溶かし、0℃に冷却した。トリホスゲン(225mg、0.75mmol)を入れて0℃で30分間攪拌した。飽和NaHCOを入れ、エチルアセテートで3回抽出した。有機層をブラインで洗浄して濃縮した後、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(85mg、収率:32%)を得た。
MS m/z : 361[M+H].
【0079】
ステップ2)7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン
【化19】
前記ステップ1で得られた化合物であるtert-ブチル(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(80mg、0.22mmol)をDCM3mlに溶かした後、TFA1.5mlを加えた。反応混合物を常温で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、エチルアセテートで希釈した後、飽和NaHCOで洗浄した。有機層をブラインで洗浄して濃縮し、標題化合物(40mg、収率:69%)を得た。
MS m/z : 261[M+H].
【0080】
製造例6.1-(2-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸
【化20】
以下の製造例6の化合物は、下記反応式3により製造された。
【0081】
反応式3.
【化21】
ステップ1)エチル2-(エトキシメチレン)-4,4,4-トリフルオロ-3-オキソブタノエート
【化22】
エチル4,4,4-トリフルオロ-3-オキソブタノエート(2.0g、10.9mmol)とトリエトキシメタン(2.0g、14.1mmol)を無水酢酸(3.3g、32.6mmol)に溶かし、130℃で4時間攪拌した。反応混合物を濃縮して標題化合物(2.0g、収率:77%)を得た。
MS m/z : 241[M+H].
【0082】
ステップ2)エチル1-(2-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート
【化23】
前記ステップ1で得られた化合物であるエチル2-(エトキシメチレン)-4,4,4-トリフルオロ-3-オキソブタノエート(0.5g、2.1mmol)と(2-フルオロフェニル)ヒドラジン(0.263g、2.1mmol)をエタノール7mlに溶かし、70℃で4時間攪拌した。反応混合物をエチルアセテートと水を用いて抽出して濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物(0.38g、収率:60%)を得た。
MS m/z : 303[M+H].
【0083】
ステップ3)1-(2-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸
【化24】
前記ステップ2で得られた化合物であるエチル1-(2-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(0.38g、1.3mmol)をエタノール4mlに溶かした後、常温で6Nの水酸化ナトリウム溶液2mlを加え、1時間攪拌した。反応物に氷水を加えて生じた固体を濾過し、標題化合物(0.18g、収率:52%)を得た。
MS m/z : 275[M+H].
【0084】
実施例1.N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド
【化25】
以下の実施例1の化合物は、下記反応式4により製造された。
【0085】
反応式4
【化26】
製造例5で得られた化合物である7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1H-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オン(20mg、0.07mmol)、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸(20mg、0.08mmol)、HATU(40mg、0.10mmol)をDMF2mLに溶かした後、DIPEA(17μl、0.10mmol)を加え、常温で12時間攪拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水とブラインで洗浄して濃縮した。残留物をprep-HPLC(0.1% formic acid in water/acetonitrile)により精製し、標題化合物(11mg、収率:30%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.30 (brs, 1H), 10.77 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.04 (m, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.60 (m, 3H), 7.39 (t, 1H), 6.37 (d, 1H); MS m/z : 499[M+H]
【0086】
実施例2.N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化27】
実施例1により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸の代わりに1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(9mg、収率:28%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.93 (dd, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.64 (m, 3H), 7.56 (m, 3H), 7.40 (t, 1H), 6.38 (d, 1H); MS m/z : 499[M+H]
【0087】
実施例3.N-(4-((1-エチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド
【化28】
実施例1により、7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1H-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンの代わりに、製造例2で得られた7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-エチル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンを用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(35mg、収率:64%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.64 (brs, 1H), 10.74 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.01 (d, 1H), 7.98 (d, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.59 (m, 5H), 7.41 (t, 1H), 6.36 (d, 1H), 3.97 (q, 2H), 1.26 (t, 3H); MS m/z : 527[M+H].
【0088】
実施例4.N-(4-((1-エチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化29】
実施例3により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸の代わりに1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例3と同様の方法により標題化合物(33mg、収率:60%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.62 (brs, 1H), 10.81 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.59 (m, 3H), 7.52 (m, 3H), 7.43 (t, 1H), 6.37 (d, 1H), 3.97 (q, 2H), 1.26 (t, 3H); MS m/z : 527[M+H].
【0089】
実施例5.N-(3-フルオロ-4-((1-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド
【化30】
実施例1により、7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-H-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンの代わりに、製造例3で得られた7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-メチル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンを用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(15mg、収率:26%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.63 (brs, 1H), 10.73 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.97 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.48 (m, 5H), 7.38 (t, 1H), 6.38 (d, 1H), 3.47 (s, 3H); MS m/z : 513[M+H].
【0090】
実施例6.N-(3-フルオロ-4-((1-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化31】
実施例5により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸の代わりに1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例5と同様の方法により標題化合物(15mg、収率:21%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.64 (brs, 1H), 10.80 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.88 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.59 (m, 3H), 7.50 (m, 3H), 7.40 (t, 1H), 6.38 (d, 1H), 3.46 (s, 3H); MS m/z : 513[M+H].
【0091】
実施例7.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化32】
実施例1により、7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-H-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンの代わりに、製造例1で得られた7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-イソプロピル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンを用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(10mg、収率:11%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 8.13 (s, 1H), 7.89 (m, 2H), 7.58 (m, 6H), 7.36 (t, 1H), 6.45 (d, 1H), 5.01 (m, 1H), 1.57 (d, 6H); MS m/z : 541[M+H].
【0092】
実施例8.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド
【化33】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(36mg、収率:50%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.68 (brs, 1H), 10.78 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.06 (m, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.62 (m, 5H), 7.42 (t, 1H), 6.42 (d, 1H), 4.90 (m, 1H), 1.49 (d, 6H), 1.47 (s, 3H); MS m/z : 541[M+H].
【0093】
実施例9.5-エチル-N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化34】
実施例1により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸の代わりに5-エチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(26mg、収率:53%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.41 (brs, 1H), 11.23 (brs, 1H), 10.14 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.98 (d, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.62 (m, 4H), 7.51 (m, 2H), 7.38 (t, 1H), 6.36 (d, 1H), 2.98 (q, 2H), 1.08 (t, 3H); MS m/z : 459[M+H]
【0094】
実施例10.5-エチル-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化35】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-エチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(26mg、収率:53%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.68 (brs, 1H), 10.15 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.01 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.60 (m, 3H), 7.51 (m, 3H), 7.45 (t, 1H), 6.41 (d, 1H), 4.90 (m, 1H), 2.99 (q, 2H), 1.09 (t, 3H); MS m/z : 501[M+H]
【0095】
実施例11.N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド
【化36】
実施例1により、7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-H-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンの代わりに7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンを用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(1.4mg、収率:12%)を得た。
MS m/z : 583[M+H].
【0096】
実施例12.N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化37】
実施例1により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸の代わりに3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(25mg、収率:48%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.41 (brs, 1H), 11.27 (brs, 1H), 10.14 (s, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.52 (m, 4H), 7.34 (t, 1H), 6.35 (d, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.38 (s, 3H); MS m/z : 459[M+H]
【0097】
実施例13.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化38】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに3,5-ジメチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(9mg、収率:22%)を得た。
1H NMR (500 MHz, MeOH-d4) δ 7.92 (d, 1H), 7.86 (d, 1H), 7.61 (m, 2H), 7.49 (m, 4H), 7.37 (t, 1H), 6.49 (d, 1H), 5.08 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 1.62 (d, 6H); MS m/z : 501[M+H]
【0098】
実施例14.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-メチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化39】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-メチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(15mg、収率:23%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.15 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.98 (dd, 1s), 7.87 (d, 1H), 7.61-7.51 (m, 6H), 7.43 (t, 1H), 6.40 (d, 1H), 4.88(m, 1H), 2.57 (s, 3H), 1.50 (1s, 3H), 1.49 (1s, 3H); MS m/z : 487[M+H]
【0099】
実施例15.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-フェニルチアゾール-5-カルボキサミド
【化40】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに2-フェニルチアゾール-5-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(20mg、収率:31%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.70 (s, 1H), 10.77 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.06-8.05 (m, 2H), 7.95 (dd, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.62-7.56 (m, 4H), 7.47 (t, 1H), 6.41 (d, 1H), 4.87 (m, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.48 (s, 3H); MS m/z : 490[M+H].
【0100】
実施例16.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-フェニルチアゾール-2-カルボキサミド
【化41】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-フェニルチアゾール-2-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(10mg、収率:18%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 11.17 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.06 (dd, 1H), 7.86-7.80 (m, 4H), 7.54-7.44 (m, 4H), 6.41 (d, 1H), 4.87 (m, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.47 (s, 3H); MS m/z : 490[M+H].
【0101】
実施例17.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(p-トリル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化42】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(p-トリル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(15mg、収率:20%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.65 (s, 1H), 10.80 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.88 (dd, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.46-7.35 (m, 5H), 6.36 (d, 1H), 4.83 (m, 1H), 2.31 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 1.43 (s, 3H); MS m/z : 555[M+H].
【0102】
実施例18.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(2-メトキシフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化43】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(2-メトキシフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(30mg、収率:40%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.55 (brs, 1H), 10.73 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.89 (dd, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.58-7.53 (m, 2H), 7.43-7.38 (m, 2H), 7.25 (d, 1H), 7.10 (t, 1H), 6.36 (d, 1H), 4.83 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.43 (s, 3H); MS m/z : 571[M+H].
【0103】
実施例19.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1,5-ジフェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化44】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1,5-ジフェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(14mg、収率:19%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.23 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.83 (dd, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.36-7.26 (m, 9H), 7.19 (dd, 2H), 6.31 (d, 1H), 4.81(m, 1H), 1.43 (s, 3H), 1.42 (s, 3H); MS m/z : 549[M+H].
【0104】
実施例20.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化45】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(24mg、収率:33%)を得た。
MS m/z : 549[M+H].
【0105】
実施例21.N-(4-((1-シクロペンチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボキサミド
【化46】
実施例1により、7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-H-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンの代わりに、製造例4で得られた7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-シクロペンチル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンを用いて、実施例1と同様の方法により標題化合物(35mg、収率:64%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.68 (s, 1H), 10.74 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.99 (dd, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.71 (d, 1H), 7.59-7.54 (m, 5H), 7.39 (t, 1H), 6.36 (d, 1H), 4.94 (m, 1H), 2.08-1.99 (m, 2H), 1.94-1.87 (m, 2H), 1.71-1.69 (m, 2H), 1.59-1.54 (m, 2H); MS m/z : 567[M+H].
【0106】
実施例22.N-(4-((1-シクロペンチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化47】
実施例21により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸の代わりに1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例21と同様の方法により標題化合物(20mg、収率:29%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.72 (s, 1H), 10.85 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.92 (dd, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.64-7.63 (m, 3H), 7.57-7.55 (m, 3H), 7.46 (t, 1H), 6.41 (d, 1H), 2.09-2.05 (m, 2H), 1.98-1.97 (m, 2H), 1.76-1.75 (m, 2H), 1.61-1.60 (m, 2H); MS m/z : 567[M+H].
【0107】
実施例23.N-(4-((1-シクロペンチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)-3-フルオロフェニル)-5-エチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化48】
実施例21により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸の代わりに5-エチル-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例21と同様の方法により標題化合物(22mg、収率:36%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.68 (s, 1H), 10.11 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.94 (dd, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.58-7.46 (m, 6H), 7.38 (t, 1H), 6.36 (d, 1H), 4.95 (m, 1H), 2.92 (q, 2H), 2.05-2.00 (m, 2H), 1.94-1.90 (m, 2H), 1.71-1.69 (m, 2H), 1.56-1.55 (m, 2H), 1.03 (t, 3H); MS m/z : 527[M+H].
【0108】
実施例24.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化49】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに2-(トリフルオロメチル)安息香酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(32mg、収率:51%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.68 (s, 1H), 10.90 (s, 1H), 7.91-7.74 (m, 6H), 7.53 (d, 1H), 7.44 (t, 1H), 6.42 (d, 1H), 4.87 (m, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.47 (s, 3H); MS m/z : 475[M+H].
【0109】
実施例25.4-ブロモ-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化50】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに4-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(27mg、収率:37%)を得た。
,1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 10.94 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 7.87 (dd, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.45 (t, 1H), 6.41 (d, 1H), 4.87 (m, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.47 (s, 3H); MS m/z : 553[M], 555[M+2].
【0110】
実施例26.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(ナフタレン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化51】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(ナフタレン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(45mg、収率:58%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 10.90 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.25 (d, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.95 (dd, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.77-7.59 (m, 4H), 7.48 (t, 1H), 7.13 (d, 1H), 6.43 (d, 1H), 4.88 (m, 1H), 1.50 (s, 3H), 1.48 (s, 1H); MS m/z : 591[M+H].
【0111】
実施例27.3-ブロモ-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
【化52】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに3-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(100mg、収率:27%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 10.96 (s, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.86-7.73 (m, 2H), 7.70 (m, 2H), 7.49-7.43 (m, 2H), 6.41 (d, 1H), 4.87 (m, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.47 (s, 3H); MS m/z : 553[M], 555[M+2].
【0112】
実施例28.1-シクロヘキシル-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化53】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-シクロヘキシル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(24mg、収率:33%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.70 (s, 1H), 10.76 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.88 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.43 (t, 1H), 6.39 (d, 1H), 1.94-1.85 (m, 6H), 1.70-1.68 (m, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.43-1.40 (m, 1H), 1.28-1.20 (m, 2H); MS m/z : 547[M+H].
【0113】
実施例29.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化54】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(41mg、収率:57%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.70 (s, 1H), 10.78 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.88 (dd, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.43 (t, 1H), 6.39 (d, 1H), 4.78 (m, 1H), 4.62 (m, 1H), 3.99 (dd, 2H), 3.54 (t, 2H), 2.15 (m, 2H), 1.90 (dd, 2H), 1.48 (s, 3H), 1.47 (s, 3H); MS m/z : 549[M+H].
【0114】
実施例30.1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化55】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(tert-ブチル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(30mg、収率:44%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.70 (s, 1H), 10.82 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.88 (dd, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.43 (t, 1H), 6.39 (d, 1H), 4.86 (m, 1H), 1.67 (s, 9H), 1.48 (s, 3H), 1.47 (s, 3H); MS m/z : 520[M+H].
【0115】
実施例31.1-シクロへプチル-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化56】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-シクロへプチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(28mg、収率:38%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 10.76 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.88 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.43 (t, 1H), 6.39 (d, 1H), 4.86 (m, 1H), 4.52 (m, 1H), 2.10-1.99 (m, 4H), 1.81 (m, 1H), 1.62-1.53 (m, 6H), 1.48 (s, 3H), 1.47 (s, 3H); MS m/z : 561[M+H].
【0116】
実施例32.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-2-(1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アセタミド
【化57】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに2-(1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)酢酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(16mg、収率:22%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 10.90 (s, 1H), 8.90 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.90 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 6.43 (s, 2H), 5.96 (d, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.55 (s, 3H); MS m/z : 555[M+H].
【0117】
実施例33.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(1-メチルピペリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化58】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(1-メチルピペリジン-3-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(2mg、収率:4%)を得た。
MS m/z : 562[M+H].
【0118】
実施例34.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(2-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化59】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに、製造例6で得られた化合物である1-(2-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(25mg、収率:45%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.70 (s, 1H), 10.87 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.93 (dd, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.73 (m, 2H), 7.58 (m, 2H), 7.76 (m, 2H), 6.41 (d, 1H), 4.87 (m, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.48 (s, 3H); MS m/z : 559[M+H].
【0119】
実施例35.1-(2クロロフェニル)-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化60】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(2-クロロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(12mg、収率:21%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 10.84 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.80 (m, 2H), 7.71 (m, 2H), 7.60 (m, 2H), 7.46 (t, 1H), 6.41 (d, 1H), 4.87 (m, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.48 (s, 3H); MS m/z : 575[M+H].
【0120】
実施例36.1-(2,6-ジフルオロフェニル)-N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化61】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(2,6-ジフルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(22mg、収率:39%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.68 (s, 1H), 10.93 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.87-7.81 (m, 2H), 7.57-7.51 (m, 3H), 7.46 (t, 1H), 6.41 (d, 1H), 4.87 (m, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.48 (s, 3H); MS m/z : 577[M+H]
【0121】
実施例37.N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化62】
実施例7により、7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-イソプロピル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンの代わりに7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンを用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(30mg、収率:59%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.78 (brs, 1H), 10.86 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.63 (m, 3H), 7.57 (m, 3H), 7.47 (m, 1H), 6.43 (d, 1H), 4.71 (m, 1H), 3.97 (m, 2H), 3.43 (m, 2H), 2.43 (m, 2H), 1.73 (m, 2H); MS m/z : 583[M+H]
【0122】
実施例38.N-(3-フルオロ-4-((2-オキソ-1-(テトラヒドロフラン-3-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化63】
実施例7により、7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-イソプロピル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンの代わりに7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-(テトラヒドロフラン-3-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンを用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(25mg、収率:49%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.81 (s, 1H), 10.85 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.84 (m, 1H), 7.63 (m, 3H), 7.58 (m, 3H), 7.47 (m, 1H), 6.43 (d, 1H), 5.29 (m, 1H), 4.03 (m, 1H), 3.93 (m, 3H), 2.43 (m, 1H), 2.29 (m, 1H); MS m/z : 569[M+H]
【0123】
実施例39.N-(3-フルオロ-4-((1-(1-メチルピペリジン-4-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
【化64】
実施例7により、7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-イソプロピル-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンの代わりに7-(4-アミノ-2-フルオロフェノキシ)-1-(1-メチルピペリジン-4-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-オンを用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(0.7mg、収率:4%)を得た。
MS m/z : 596[M+H]
【0124】
実施例40.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド
【化65】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-フェニル-1H-ピラゾール-3-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(27mg、収率:48%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.67 (s, 1H), 10.47 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.07 (m, 2H), 7.81 (m, 2H), 7.60 (m, 2H), 7.43 (m, 2H), 7.08 (s, 1H), 6.41 (d, 1H), 4.86 (m, 1H), 1.49 (d, 6H).
【0125】
実施例41.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
【化66】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(27mg、収率:48%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 10.97 (s, 1H), 9.50 (s, 1H), 8.09 (m, 3H), 7.81 (s, 2H), 7.67 (m, 2H), 7.58 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 6.41 (d, 1H), 4.86 (m, 1H), 1.49 (d, 6H).
【0126】
実施例42.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-5-メチル-1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
【化67】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに5-メチル-1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(35mg、収率:61%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.68 (s, 1H), 10.90 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.84 (t, 2H), 7.68 (m, 5H), 7.45 (t, 1H), 6.41 (d, 1H), 4.86 (m, 1H), 2.60 (s, 3H), 1.49 (d, 6H).
【0127】
実施例43.N-(3-フルオロ-4-((1-イソプロピル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-7-イル)オキシ)フェニル)-1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド
【化68】
実施例7により、1-フェニル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の代わりに1-(2-フルオロフェニル)-5-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸を用いて、実施例7と同様の方法により標題化合物(38mg、収率:64%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 10.94 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.84 (m, 4H), 7.65 (m, 1H), 7.54 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 6.41 (d, 1H), 4.86 (m, 1H), 2.50 (s, 3H), 1.49 (d, 6H).
【0128】
実験例1.RONおよびMETに対する抑制活性評価
[1-1]RONに対する抑制活性評価
前記実施例化合物のRONに対する抑制活性を測定するために、前記化合物のIC50をTR-FRET(Time-Resolved Fluorescence Energy Transfer)を用いて測定した。
【0129】
具体的に、前記化合物を、100%のDMSOで1mMの濃度で製造し、3倍の希釈により、段階的に10回希釈した。段階的に希釈された化合物2ulを、48ulの1x kinase reaction buffer(50mMのHEPES(pH7.4)、0.01%のTween-20、5mMのDTT、0.5mMのNa3VO4、2mMのEGTA、10mMのMgCl2)が入った96-ウェルプレートに添加した。
【0130】
RONタンパク質は、49.3nMの濃度となるようにRON storage buffer(50mMのTris-HCl(pH7.5)、150mMのNaCl、0.5mMのEDTA、0.02%のTriton X-100)に希釈し、さらに1x kinase reaction bufferで0.4nMとなるように希釈した。Substrate cocktailとしては、最終反応濃度の2倍濃度のRON特異的な基質混合液(40uMのULight-labeled Poly GT、100nMのATP)を準備した。
【0131】
その後、384-ウェルプレートを準備し、実験群ウェルには、前記希釈した実施例の化合物を当該ウェルに2.5ulずつ添加し、2.5ulの4%DMSO溶液を、高対照群(high control)ウェルと低対照群(low control)ウェルに分注した。
【0132】
その後、高対照群(high control)ウェルと実験群ウェルには、0.4nMのRONを2.5μLずつ分注し、低対照群(low control)ウェルには、1x kinase reaction buffer2.5μLを添加し、常温で、1000RPMで40秒間遠心分離した後、常温で20-30分間培養した。その後、substrate cocktail(2x)を全てのウェルに5uLずつ分注し、常温で、1000RPMで40秒間遠心分離した後、常温で60分間培養した。その後、30mMのEDTAを全てのウェルに5uLずつ添加して反応を終了させ、さらに常温で5分間培養した。その後、ユーロピウムを含有する5uLの4xホスホチロシン抗体(Perkin Elmer)を全てのウェルに添加した後、常温で60分間培養した。培養後、384-ウェルプレートをVisonプレートリーダーで読み出した。この際、励起(excitation)波長は340nmであり、放出(emission)波長は620nmおよび665nmとした。各実施例化合物のIC50値は、GraphPd Prism7プログラムを用いて導出した。
【0133】
[1-2]METに対する抑制活性評価
また、cMETに対する酵素活性阻害を測定するために、前記RONに対する酵素活性阻害測定の実験と同様の方法により行った。
【0134】
具体的に、前記化合物を、100%のDMSOで1mMの濃度で製造し、3倍の希釈により、段階的に10回希釈した。段階的に希釈された化合物2ulを、48ulの1x kinase reaction buffer(50mMのHEPES(pH7.4)、0.05%のBSA、0.005%のTween-20、1mMのDTT、0.5mMのMnCl、20mMのMgCl)が入った96-ウェルプレートに添加した。
【0135】
cMETタンパク質は、263nMの濃度となるようにcMET storage buffer(50mMのTris-HCl(pH7.5)、150mMのNaCl、0.05%のBrij35、1mMのDTT、10%のGlycerol)に希釈し、さらに1x kinase reaction bufferで2nMとなるように希釈した。substrate cocktailとしては、最終反応濃度の2倍濃度のMET特異的な基質混合液(5uMのTK peptide、10mMのATP)を準備した。
【0136】
その後、384-ウェルプレートを準備し、実験群ウェルには、前記希釈した実施例の化合物を当該ウェルに2.5ulずつ添加し、2.5ulの4%DMSO溶液を、高対照群(high control)ウェルと低対照群(low control)ウェルに分注した。
【0137】
その後、高対照群(high control)ウェルと実験群ウェルには、2nMのcMETを2.5μLずつ分注し、低対照群(low control)ウェルには、1x kinase reaction buffer2.5μLを添加し、常温で、1000RPMで40秒間遠心分離した後、常温で20-30分間培養した。その後、substrate cocktail(2x)を全てのウェルに5uLずつ分注し、常温で、1000RPMで40秒間遠心分離した後、常温で60分間培養した。その後、90mMのEDTAを全てのウェルに5uLずつ添加して反応を終了させ、さらに常温で5分間培養した。その後、ユーロピウムを含有する5uLの4xホスホチロシン抗体(Perkin Elmer)を全てのウェルに添加した後、常温で60分間培養した。培養後、384-ウェルプレートをVisonプレートリーダーで読み出した。この際、励起(excitation)波長は340nmであり、放出(emission)波長は620nmおよび665nmとした。各実施例化合物のIC50値は、GraphPd Prism7プログラムを用いて導出した。
【0138】
前記実施例化合物の抑制活性を評価した結果を下記表2に示した。
(A:<50nM、B:50~500nM、C:500~5000nM、D:>5,000nM)
【0139】
【表2-1】
【表2-2】
【国際調査報告】