(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-01
(54)【発明の名称】投影露光システム及び接着剤層を設計する方法
(51)【国際特許分類】
G03F 7/20 20060101AFI20240725BHJP
G02B 7/00 20210101ALI20240725BHJP
【FI】
G03F7/20 521
G02B7/00 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508441
(86)(22)【出願日】2022-07-01
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 EP2022068269
(87)【国際公開番号】W WO2023016701
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】102021208801.5
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503263355
【氏名又は名称】カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100230514
【氏名又は名称】泉 卓也
(72)【発明者】
【氏名】ウーリッヒ ヴェーバー
(72)【発明者】
【氏名】ディルク シャファー
(72)【発明者】
【氏名】ティム シュタンペ
【テーマコード(参考)】
2H043
2H197
【Fターム(参考)】
2H043AE02
2H197AA05
2H197CA10
2H197FB03
2H197GA03
2H197GA05
2H197GA06
2H197GA11
2H197GA12
2H197GA14
2H197GA30
2H197HA03
(57)【要約】
本発明は、2つの一体接合されたコンポーネント(31、32)を備えた半導体リソグラフィ用の投影露光装置(1、101)であって、一体接合は接着剤層(35)により実現され、接着剤層(35)は、接着剤層(35)の少なくとも部分的に一定の厚さ(lK)がエッジ領域に向かって厚さ(lR)まで増加することを特徴とする投影露光装置(1、101)に関する。本発明は、半導体リソグラフィ用の投影露光装置(1、101)の2つのコンポーネント(31、32)の材料接合のための接着剤層(35)を設計する方法であって、接着剤エッジ(37)における最大法線応力σmax,xxを式(I)により計算し、式中、エッジにおける法線応力ピークはσmax,xx、接着剤の弾性率はE、接着剤のポアソン比はV、接着剤エッジにおける接着剤厚さはlR、接着剤エッジにおける横方向オフセットはuRである方法にも関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの一体接合されたコンポーネント(31、32)を備え、前記一体接合は接着剤層(35)により実現される、半導体リソグラフィ用の投影露光装置(1、101)であって、
前記接着剤層(35)の少なくとも部分的に一定の厚さl
Kがエッジ領域に向かって厚さl
Rまで増加することを特徴とする投影露光装置。
【請求項2】
請求項1に記載の投影露光装置(1、101)において、
前記接着剤層(35)の前記厚さl
K、l
Rは、前記接着剤層(35)に面して前記2つのコンポーネント(31、32)に形成された接着面(36)間の距離により規定されることを特徴とする投影露光装置。
【請求項3】
請求項2に記載の投影露光装置(1、101)において、
前記接着剤層(35)のエッジ領域における前記接着面(36)間の前記距離は、前記接着剤層(35)の厚さlを増加させるために前記接着面(36)のエッジ形状(39)により増加されることを特徴とする投影露光装置。
【請求項4】
請求項3に記載の投影露光装置(1、101)において、
前記エッジ形状(39)は丸みを含むことを特徴とする投影露光装置。
【請求項5】
請求項3に記載の投影露光装置(1、101)において、
前記エッジ形状(39)は斜面を含むことを特徴とする投影露光装置。
【請求項6】
請求項3~5のいずれか1項に記載の投影露光装置(1、101)において、
前記エッジ形状(39)は、丸み及び斜面の組み合わせを含むことを特徴とする投影露光装置。
【請求項7】
半導体リソグラフィ用の投影露光装置(1、101)の2つのコンポーネント(31、32)の一体接合接続のための接着剤層(35)を設計する方法であって、
接着剤エッジ(37)における最大法線応力σ
max.xxを次式
【数1】
により計算し、
エッジにおける法線応力ピークはσ
max.xx、
接着剤の弾性率はE、
接着剤のポアソン比はv、
接着剤エッジにおける接着剤厚さはl
R、
接着剤エッジにおける横方向オフセットはu
Rであることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、
前記エッジ(38)における前記接着剤層(35)の法線応力σ
max.xxを、前記接着剤エッジ(37)における所定の最大横方向オフセットu
Rを考慮して最小化することを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法において、
前記横方向オフセットu
Rを、前記接着剤層(35)の所定の最小横剛性に基づいて規定することを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法において、
破損点に起因する前記横剛性を、所定の最大横荷重により規定することを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年8月11日に出願された独国特許出願第10 2021 208 801.5号の優先権を主張し、その内容を参照により本明細書に完全に援用する。
【0002】
本発明は、2つの接着接合されたコンポーネントを備えた半導体リソグラフィ用の投影露光装置と、投影光学ユニット、照明光学ユニット、及び投影露光装置の接着剤層を設計する方法とに関する。
【背景技術】
【0003】
投影露光装置では、レンズ素子及び/又はミラー等の光学素子が、位相マスク等のリソグラフィマスク、いわゆるレチクルを半導体基板、いわゆるウェハに結像するために用いられる。特にリソグラフィ光学ユニットの高分解能を達成するために、365nm、248nm、又は193nmの典型的な波長を有する従来のシステムに比べて、例えば1nm~120nm、特に約13.5nmの波長を有するEUV光がここ数年用いられている。いわゆるEUV領域への進歩は、この波長では好都合に用いることができない屈折媒体を用いないこと、したがって事実上は垂直入射又は斜入射で動作する純粋なミラー系に移行することを意味する。
【0004】
このシステムで用いられる光学素子は、ホルダにより保持され、光学素子とホルダとの間の接続は、クランプ又は接着接合により成立する。光学素子とホルダとの接続に加えて、他のコンポーネントも、接着接合等の一体接合接続により相互に接続される。
【0005】
接着接合接続により、コンポーネントを相互に対して非常に正確に位置決めすることができ、クランプ接続又はねじ接続とは異なり、例えば5mm×5mmの表面積及び0.1mm~0.5mmの厚さを有する接着面の2次元形成により、2つの接続されたコンポーネントに生じる変形が比較的少ない。一定のギャップ厚での接着接合接続の場合、例えば接着剤が収縮を示す場合に又は外部せん断荷重下で生じ得るようなせん断荷重下で、接着ギャップのエッジ領域に、接着面に対して法線方向に作用することで接着剤を接合面から剥離させ得る力又は応力が発生する。この効果は、接着ギャップ内に生じるせん断応力が周囲材料の弾性及びそれに対応して生じる対抗応力により補償されることに実質的に起因する。これらの補償せん断応力は、接着ギャップのエッジ付近では周囲材料がないのでゼロであり、その結果としてエッジ領域のせん断応力は法線力により補償されるか、又はゼロ線、すなわち法線応力がゼロである線からエッジに向かって勾配をもって増加する法線力に変換される。結果として、外側接着面のS字プロファイルが生じる。したがって、エッジ領域で生じる法線力には、横方向オフセットと共にコンポーネントの表面の1つの接着剤剥離をもたらし得ると共に、コンポーネントが分離し得るという悪影響がある。
【0006】
従来技術では、コンポーネントの接着面のエッジ領域の可撓性を高めるために、接着面をオフセットさせるか又は接着面を荷重緩和ノッチで囲むことが知られている。結果として、接着剤が硬化時に収縮した場合に、接着剤のエッジ領域に応力が蓄積しにくい。接着剤に加えて、コンポーネントの接着面のエッジ領域もその変形により横方向オフセットの補償に寄与するので、コンポーネントの接着面のエッジが可撓性であれば、せん断荷重の場合の接着剤の応力ピークが低減される。しかしながら、この解決手段は、接着剤層に対する高まり続ける需要を十分に満たすものではなくなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来技術の上述の欠点をなくすデバイスを提供することである。本発明の別の目的は、投影レンズ、照明光学ユニット、及び投影露光装置の接着剤層を設計する方法を特定することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、独立請求項の特徴を有するデバイス及び方法により達成される。従属請求項は、本発明の有利な発展形態及び変形形態に関する。
【0009】
半導体リソグラフィ用の本発明による投影露光装置は、2つの一体接合されたコンポーネントを備え、一体接合は接着剤層により実現される。接着剤層は、接着剤層の少なくとも部分的に一定の厚さがエッジ領域に向かって増加することを特徴とする。接着剤層が厚ければ、エッジにおけるせん断荷重の場合に接着剤層で生じる法線応力が低減し、結果として接着剤層の破損のリスクが低減するのが有利である。
【0010】
特に、接着剤層の厚さは、接着剤層に面して2つのコンポーネントに形成された接着面間の距離により規定される。接着剤層の中央領域では、この領域で相互に平行に形成された接着面により、接着剤層の一定の厚さ、したがってコンポーネント間の距離を設定することができる。2つの接着面間の距離は、エッジ領域で変更又は増加させることができ、その結果としてこの領域の接着剤層厚が増加する。
【0011】
この点で、接着剤層の厚さを増加させるために、接着剤層のエッジ領域における接着面間の距離を接着面のエッジ形状により増加させることができる。
【0012】
本発明の一実施形態において、エッジ形状が丸みを含み得る結果として、急激な移行を回避することができる。これにより、接着剤層の接着力を有利に向上させることが可能となる。
【0013】
代替的な実施形態において、エッジ形状は斜面を含み得る。斜面の始まりは鋭いキンクにより画定され、斜面により、一定の厚さからエッジにおける接着剤層のより大きな厚さへ接着剤層を急速且つ直線的に増加させることができる。
【0014】
設置空間又は接着剤層の最小横剛性等の他の要件に応じて、エッジ形状は、丸み及び斜面の組み合わせを含み得る。
【0015】
半導体リソグラフィ用の投影露光装置の2つのコンポーネントの一体接合接続のための接着剤層を設計する本発明による方法は、接着剤エッジにおける最大法線応力σmax.xxを次式、
【0016】
【0017】
により計算し、式中、
エッジにおける法線応力ピークはσmax.xx、
接着剤の弾性率はE、
接着剤のポアソン比はv、
接着剤エッジにおける接着剤厚さはlR、
接着剤エッジにおける横方向オフセットはuRであることを特徴とする。
【0018】
ここで、エッジにおける法線応力σmax.xxは、接着剤エッジにおける所定の最大横方向オフセットuRを考慮して最小化することができる。最小化は、分母にある接着剤エッジにおける厚さlRにより達成される。この式は、非常に薄い接着剤層にのみ有効であり、例えば、5mm×5mmの表面積及び0.1mm~0.5mmの厚さを有する接着剤形状に用いることができる。
【0019】
さらに、横方向オフセットは、接着剤層の所定の最小横剛性に基づいて規定することができる。接着剤層の厚さlRは、接着剤層の横剛性に、ひいては接着剤層の横方向オフセットに影響を及ぼす。したがって、エッジにおける接着剤厚さlRを最適化するためには、接着剤層全体の所定の最小横剛性を下回ってはならない。
【0020】
特に、横剛性は、所定の最大横荷重により規定することができる。接着剤層の厚さlRは横剛性を低下させるので、エッジにおける最小法線応力に加えて接着剤層の横剛性も常に考慮しなければならない。2つのコンポーネントの一体接合接続の接着剤層の横剛性により、特に、固有振動数、すなわち部品が相互に対して最大限に移動する振動数が決まる。固有振動数は、動作中の励振により励振されない範囲にあるように設計すべきである。
【0021】
本方法により、接着剤エッジにおける接着剤層剥離に起因した破損に対する安全性と接着剤層の横剛性とを最適化することができる。
【0022】
本発明の例示的な実施形態及び変形形態を、図面を参照して以下でより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】EUV投影リソグラフィ用の投影露光装置の子午線断面を概略的に示す。
【
図2】DUV投影リソグラフィ用のさらに別の投影露光装置の子午線断面を概略的に示す。
【
図4】接着接続の接着ギャップにおけるせん断応力及び法線応力の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
マイクロリソグラフィ投影露光装置1の必須構成部品を、最初に
図1を参照して以下で例示的に説明する。投影露光装置1及びその構成部品の基本構造の説明は、ここでは限定的ではないと理解すべきである。
【0025】
投影露光装置1の照明系2の一実施形態は、放射源3に加えて、物体面6の物体視野5を照明する照明光学ユニット4を有する。代替的な実施形態において、光源3は、照明系の残りの部分とは別個のモジュールの形態で設けることもできる。この場合、照明系は、光源3を含まない。
【0026】
物体視野5に配置されたレチクル7が露光される。レチクル7は、レチクルホルダ8により保持される。レチクルホルダ8は、レチクル変位ドライブ9により特に走査方向に変位可能である。
【0027】
図1は、説明のために直交xyz座標系を示す。x方向は図の平面に対して垂直に延びる。y方向は水平に延び、z方向は鉛直に延びる。
図1では、走査方向はy方向に延びる。z方向は物体面6に対して垂直に延びる。
【0028】
投影露光装置1は、投影光学ユニット10を備える。投影光学ユニット10は、物体視野5を像面12の像視野11に結像する働きをする。像面12は、物体面6と平行に延びる。代替として、物体面6と像面12との間では0°以外の角度も可能である。
【0029】
レチクル7上の構造が、像面12の像視野11の領域に配置されたウェハ13の感光層に結像される。ウェハ13は、ウェハホルダ14により保持される。ウェハホルダ14は、ウェハ変位ドライブ15により特にy方向に沿って変位可能である。レチクル変位ドライブ9によるレチクル7の変位及びウェハ変位ドライブ15によるウェハ13の変位の両方が、相互に同期して行われ得る。
【0030】
放射源3は、EUV放射源である。放射源3は、特に、以下で使用放射線、照明放射線、又は照明光とも称するEUV放射線16を出射する。特に、使用放射線は、5nm~30nmの範囲の波長を有する。放射源3は、プラズマ源、例えばLPP(レーザ生成プラズマ)源又はGDPP(ガス放電プラズマ)源であり得る。これは、シンクロトロンベースの放射源でもあり得る。放射源3は、自由電子レーザ(FEL)であり得る。
【0031】
放射源3から出る照明放射線16は、コレクタ17により集束される。コレクタ17は、1つ又は複数の楕円反射面及び/又は双曲反射面を有するコレクタであり得る。照明放射線16は、コレクタ17の少なくとも1つの反射面に斜入射(GI)で、すなわち45°よりも大きな入射角で、又は垂直入射(NI)で、すなわち45°よりも小さな入射角で入射し得る。コレクタ17は、使用放射線に対する反射率を最適化するため及び外来光を抑制するために構造化且つ/又はコーティングされ得る。
【0032】
コレクタ17の下流で、照明放射線16は中間焦点面18の中間焦点を伝播する。中間焦点面18は、放射源3及びコレクタ17を有する放射源モジュールと照明光学ユニット4との間の分離を表し得る。
【0033】
照明光学ユニット4は、偏向ミラー19と、ビーム経路でその下流に第1ファセットミラー20とを備える。偏向ミラー19は、平面偏向ミラー、あるいは純粋な偏向効果を超えたビーム影響効果を有するミラーであり得る。代替として又は追加として、偏向ミラー19は、照明放射線16の使用光波長を異なる波長の外来光から分離する分光フィルタの形態であり得る。第1ファセットミラー20が、視野面として物体面6と光学的に共役な照明光学ユニット4の平面に配置される場合、これを視野ファセットミラーとも称する。第1ファセットミラー20は、以下で視野ファセットとも称する複数の個別の第1ファセット21を含む。
図1は、当該ファセット21のいくつかのみを例として示す。
【0034】
第1ファセット21は、巨視的なファセットの形態、特に矩形ファセットの形態、又は弧状のエッジ輪郭若しくは部分円として形成されたエッジ輪郭を有するファセットの形態とすることができる。第1ファセット21は、平面ファセットの形態、あるいは凸状又は凹状に湾曲したファセットの形態であり得る。
【0035】
例えば独国特許出願公開第10 2008 009 600号から既知のように、第1ファセット21自体も、それぞれ複数の個別ミラー、特に複数のマイクロミラーから構成することができる。第1ファセットミラー20は、特に微小電気機械システム(MEMSシステム)の形態であり得る。詳細は独国特許出願公開第10 2008 009 600号を参照されたい。
【0036】
照明放射線16は、コレクタ17と偏向ミラー19との間で水平に、すなわちy方向に進む。
【0037】
照明光学ユニット4のビーム経路で、第1ファセットミラー20の下流に第2ファセットミラー22が配置される。第2ファセットミラー22が照明光学ユニット4の瞳面に配置される場合、これを瞳ファセットミラーとも称する。第2ファセットミラー22は、照明光学ユニット4の瞳面から離れて配置することもできる。この場合、第1ファセットミラー20及び第2ファセットミラー22の組み合わせを鏡面反射器とも称する。鏡面反射器は、米国特許出願公開第2006/0132747号、欧州特許第1 614 008号、及び米国特許第6,573,978号から既知である。
【0038】
第2ファセットミラー22は、複数の第2ファセット23を含む。瞳ファセットミラーの場合、第2ファセット23を瞳ファセットとも称する。
【0039】
第2ファセッ23も同様に、例えば円形、矩形、又は六角形の周囲を有し得る巨視的なファセットであり得るか、あるいはマイクロミラーから構成されたファセットであり得る。この点に関して、独国特許出願公開第10 2008 009 600号を同様に参照されたい。
【0040】
第2ファセット23は、平面反射面、あるいは凸状又は凹状に湾曲した反射面を有し得る。
【0041】
したがって、照明光学ユニット4は二重ファセットシステムを形成する。この基本原理は、フライアイコンデンサ(フライアイインテグレータ)とも称する。
【0042】
第2ファセットミラー22を投影光学ユニット10の瞳面と光学的に共役な平面に正確に配置しないことが有利であり得る。特に、独国特許出願公開第10 2017 220 586号に記載のように、瞳ファセットミラー22は、投影光学ユニット10の瞳面に対して傾斜して配置され得る。
【0043】
第2ファセットミラー22を用いて、個々の第1ファセット21が物体視野5に結像される。第2ファセットミラー22は、物体視野5の上流のビーム経路で最後のビーム整形ミラー又は実際に照明放射線16に対する最終ミラーである。
【0044】
照明光学ユニット4のさらに別の実施形態(図示せず)において、転写光学ユニットを第2ファセットミラー22と物体視野5との間のビーム経路に配置することができ、これは特に物体視野5への第1ファセット21の結像に寄与する。転写光学ユニットは、厳密に1つのミラー、あるいは照明光学ユニット4のビーム経路に前後に並んで配置された2つ以上のミラーを含むことができる。転写光学ユニットは、特に、1つ又は2つの垂直入射ミラー(NIミラー)及び/又は1つ又は2つの斜入射ミラー(GIミラー)を含むことができる。
【0045】
図1に示す実施形態において、照明光学ユニット4は、コレクタ17の下流に厳密に3つのミラー、具体的には偏向ミラー19、視野ファセットミラー20、及び瞳ファセットミラー22を有する。
【0046】
照明光学ユニッ4のさらに別の実施形態では、偏向ミラー19が不要でもあるので、照明光学ユニット4は、その場合はコレクタ17の下流に厳密に2つのミラー、具体的には第1ファセットミラー20及び第2ファセットミラー22を有することができる。
【0047】
第2ファセット23による、又は第2ファセット23及び転写光学ユニットを用いた、物体面6への第1ファセット21の結像は、通常は近似的な結像にすぎない。
【0048】
投影光学ユニット10は、複数のミラーMiを含み、これらには投影露光装置1のビーム経路におけるそれらの配置に従って番号を付す。
【0049】
図1に示す例において、投影光学ユニット10は、6個のミラーM1~M6を含む。4個、8個、10個、12個、又は任意の他の数のミラーMiでの代替も同様に可能である。最後から2番目のミラーM5及び最終ミラーM6はそれぞれ、照明放射線16用の通過開口を有する。投影光学ユニット10は、二重遮蔽光学ユニットである。投影光学ユニット10は、0.5よりも大きく、0.6よりも大きくてもよく、例えば0.7又は0.75であり得る像側開口数を有する。
【0050】
ミラーMiの反射面は、回転対称軸のない自由曲面の形態とすることができる。代替として、ミラーMiの反射面は、反射面形状の回転対称軸が厳密に1つである非球面の形態であり得る。照明光学ユニット4のミラーと同様に、ミラーMiは、照明放射線16に対して高反射コーティングを有することができる。これらのコーティングは、特にモリブデン及びシリコンの交互層を有する多層コーティングの形態であり得る。
【0051】
投影光学ユニット10は、物体視野5の中心のy座標と像視野11の中心のy座標との間にy方向の大きな物体-像オフセットを有する。y方向で、この物体-像オフセットは、物体面6と像面12との間のz距離と略同じ大きさを有し得る。
【0052】
投影光学ユニット10は、特にアナモルフィックな形態を有することができる。特にこれは、x方向及びy方向に異なる結像スケールβx、βyを有する。投影光学ユニット10の2つの結像スケールβx、βyは、好ましくは(βx,βy)=(+/-0.25,+/-0.125)である。正の結像スケールβは、像反転のない結像を意味する。結像スケールβの負の符号は、像反転のある結像を意味する。
【0053】
投影光学ユニット10は、結果として、x方向に、すなわち走査方向に対して垂直な方向に4:1の比でサイズを縮小させる。
【0054】
投影光学ユニット10は、y方向に、すなわち走査方向に8:1でサイズを縮小させる。
【0055】
他の結像スケールも同様に可能である。x方向及びy方向で同じ符号及び同じ絶対値の、例えば0.125又は0.25の絶対値の結像スケールも可能である。
【0056】
物体視野5と像視野11との間のビーム経路におけるx方向及びy方向の中間像面の数は、同じであってもよく、又は投影光学ユニット10の設計に応じて異なっていてもよい。x方向及びy方向のこのような中間像の数が異なる投影光学ユニット10の例は、米国特許出願公開第2018/0074303号から既知である。
【0057】
瞳ファセット23のそれぞれが、物体視野5を照明する照明チャネルをそれぞれ形成するために視野ファセット21の厳密に1つに割り当てられる。特に、これによりケーラーの原理に従った照明を得ることができる。遠視野は、視野ファセット21を用いて複数の物体視野5に分解される。視野ファセット21は、それぞれに割り当てられた瞳ファセット23に中間焦点の複数の像を生成する。
【0058】
それぞれ割り当てられた瞳ファセット23により、視野ファセット21は、物体視野5を照明するために重なり合ってレチクル7に結像される。物体視野5の照明は、特にできる限り均一である。その均一性誤差は2%未満であることが好ましい。異なる照明チャネルを重ね合わせることにより、視野均一性を得ることができる。
【0059】
投影光学ユニット10の入射瞳の照明は、瞳ファセットの配置により幾何学的に規定することができる。導光する照明チャネル、特に瞳ファセットのサブセットを選択することにより、投影光学ユニット10の入射瞳における強度分布を設定することができる。この強度分布を照明設定とも称する。
【0060】
照明光学ユニット4の照明瞳の規定の照明部分の領域における同様に好ましい瞳均一性を、照明チャネルの再分配により達成することができる。
【0061】
物体視野5の、特に投影光学ユニット10の入射瞳の照明のさらなる態様及び詳細を、以下で説明する。
【0062】
投影光学ユニット10は、特に共心入射瞳を有し得る。これはアクセス可能とすることができる。これはアクセス不可能とすることもできる。
【0063】
投影光学ユニット10の入射瞳は、概して瞳ファセットミラー22を用いて正確に照明することはできない。瞳ファセットミラー22の中心をウェハ13にテレセントリックに結像する投影光学ユニット10の結像の場合、開口光線は一点で交わらないことが多い。しかしながら、開口光線の対で求められた距離が最小になる面を見つけることが可能である。この面は、実空間における入射瞳又はそれと共役な面を表す。特に、この面は有限の曲率を有する。
【0064】
投影光学ユニット10は、タンジェンシャルビーム経路とサジタルビーム経路とで入射瞳の位置が異なる場合がある。この場合、結像素子、特に転写光学ユニットの光学構造素子を、第2ファセットミラー22とレチクル7との間に設けるべきである。この光学素子を用いて、タンジェンシャル入射瞳及びサジタル入射瞳の位置の相違を考慮することができる。
【0065】
図1に示す照明光学ユニット4のコンポーネントの配置において、瞳ファセットミラー22は、投影光学ユニット10の入射瞳と共役な面に配置される。視野ファセットミラー20は、物体面6に対して傾斜して配置される。第1ファセットミラー20は、偏向ミラー19により画定された配置面に対して傾斜して配置される。
【0066】
第1ファセットミラー20は、第2ファセットミラー22により画定された配置面に対して傾斜して配置される。
【0067】
図2は、本発明を同様に用いることができるDUV投影リソグラフィ用のさらに別の投影露光装置101の子午線断面を概略的に示す。
【0068】
投影露光装置101の構造及び結像の原理は、
図1で説明した構造及び手順と同等である。同一の構造部品は
図1よりも100増やした参照符号で示し、すなわち
図2の参照符号は101から始まる。
【0069】
図1で説明したEUV投影露光装置1とは異なり、使用光として用いられるDUV放射線116は、100nm~300nmの範囲の、特に約193nmの大きな波長を有するので、レンズ素子、ミラー、プリズム、終端板等の屈折、回折、及び/又は反射光学素子117をDUV投影露光装置101での結像又は照明に用いることができる。投影露光装置101は、この場合、照明系102と、ウェハ113上のその後の構造を決定する構造が設けられたレチクル107を収容し且つ正確に位置決めするレチクルホルダ108と、上記ウェハ113を保持し、移動させ、且つ正確に位置決めするウェハホルダ114と、複数の光学素子117を有する投影レンズ110とを本質的に備えており、光学素子117は、投影レンズ110のレンズハウジング119にマウント118により保持される。
【0070】
照明系102は、ウェハ113へのレチクル107の結像に必要なDUV放射線116を供給する。レーザ、プラズマ源等をこの放射線116の供給源として用いることができる。放射線116は、レチクル107への入射時にDUV放射線116が直径、偏光、波面形状等に関して所望の特性を有するように、照明系102において光学素子により整形される。
【0071】
レンズ素子、プリズム、終端板等の屈折光学素子117を追加で用いるほかに、レンズハウジング119を有する下流の投影光学ユニット110の構造は、
図1で説明した構造とは基本的に異ならず、したがってさらに詳細には説明しない。
【0072】
図3は、従来技術から既知であり2つのコンポーネント31、32を有する構造部品30を示し、コンポーネント31、32は、コンポーネント31、32の接着面36により画定された接着ギャップ33に配置された接着剤層35により接続される。接着剤エッジ37において、接着剤層35は、接着剤34の硬化時の収縮により形成される凹状形状を有する。コンポーネント31、32は、エッジ38にショルダを有するので、接着剤34の収縮時のエッジ38の変形によりエッジ形状39が形成され、これには収縮により接着剤34に生じた法線応力を低減する効果がある。接着剤エッジ37における法線応力の低減により、接着剤34が接着面36から剥離するリスクが低減される。硬化動作前の接着剤層35のエッジ及びエッジ形状39を、
図3に破線で示す。
【0073】
図4aは、接着剤層35の断面を示し、接着剤層35は、2つのコンポーネント31、32の横方向オフセットu
Rによりせん断応力σ
xyが生じた場合の接着剤34の変形を表すためのグリッドで覆われて図示されている。
図4aにおいて、接着剤層35は、接着面36により左右が画定され、コンポーネント31、32は図示されていない。接着剤層35内で、せん断応力σ
xyが接着剤のせん断を引き起こし、このせん断は、厚さ方向lに対して傾斜し無応力状態では長手方向に対して垂直に形成されるグリッドの線により示される。せん断応力σ
xyは、一方の接合部品31から他方の接合部品32へせん断力を伝達するために接着剤層の厚さlにわたって一定の挙動を有する。これは、接着剤層35の中央領域のグリッド線の均一な勾配からも分かる。接着剤エッジ37で応力がないので、せん断応力は、接着剤エッジ37に向かってゼロまで低下する。法線応力σ
xxは、接着剤層35の大部分の接着面36でゼロである。接着剤エッジ37の表面では応力がないので、接着剤エッジ37を変形させて横方向オフセットu
Rをもたらすせん断応力σ
xyが接着剤エッジ37で作用することができない。したがって、法線応力ピークσ
xxが接着剤エッジ37で形成され、この法線応力ピークの応力勾配は、接着剤エッジ37を接着剤層35の厚さl
kにわたってS字形に変形させて横方向オフセットu
Rをもたらす。接着剤層35の接着面36における最大法線力σ
max,xxの効果は、接着剤層35と接着面36との間の引張力及び圧縮力であり、接着接合の破損につながり得る。法線応力σ
xxは、中央の法線応力σ
xxのない面を中心に接着面36に向かって逆符号で増加するので、接着剤34における法線応力σ
xxは接着面36で最大となる。
【0074】
図4bは、接着剤層35の長さbにわたって接着面36に作用するせん断応力σ
xy及び法線応力σ
xxを示す図を示す。接着剤エッジ37に向かう接着剤層35のエッジ領域Δbで、
図4aで説明したせん断応力σ
xyの低下と同時に法線応力σ
xxの上昇を明確に見ることができる。法線応力σ
xxが2つの接着剤エッジ37で逆の符号を有し、最大法線応力σ
max,xxが接着面36で生じるのも見ることができる。
図4a及び
図4bに示す例では、法線応力σ
xxに起因して接着面36からの接着剤34の剥離につながり得る引張力が、上側の接着剤エッジ37に作用し、符号が反対の法線応力σ
xxに起因する圧縮応力が、下端で接着剤層35に作用する。
【0075】
図4bに示す応力プロファイルは、接着剤エッジ37における法線応力ピークσ
max,xxの限界値を推定できるモデルに基づく。応力ピークσ
max,xxも、エッジ38における横方向オフセットu
Rに加えて、接着剤エッジ37における接着剤34の厚さl
Rにより決まる。エッジ38における接着剤層35の厚さl
Rが大きいほど、接着剤エッジ37における横方向オフセットu
Rが一定である場合の応力ピークσ
max.xxが小さくなる。限界値は以下のように計算される。
【0076】
【0077】
エッジにおける法線応力ピークはσmax.xx、
接着剤の弾性率はE、
接着剤のポワソン比はv、
接着剤エッジにおける接着剤厚さはlR、
接着剤エッジにおける横方向オフセットはuRである。
【0078】
接着接合接続は、接着剤層35全体の横剛性を大きく低下させることなく接着剤層厚lRをエッジに近い領域で増加させるように最適化されるが、これは、横剛性の低下により横方向オフセットuRが増加することで法線応力σxxが大きくなるからである。接着接合接続の横剛性及び接着剤エッジ37における法線応力ピークσmax.xxを最適化することが重要である。
【0079】
図5は、接着剤層35により接続された2つのコンポーネント31、32を有する本発明による構造部品30を示す。接着剤層35は、
図3と同様に、接着剤エッジ37で凹状形状を有する。中心から接着剤層35の長さbの大部分にわたって一定である厚さl
Kは、接着剤エッジ37に向かって厚さl
Rまで増加する。これにより、接着剤エッジ37における法線応力σ
xxの有利な低減が得られ、接着剤の破損がなくなる。接着面36が相互に平行に並ぶ接着剤層35の一定の厚さl
Kの領域から、エッジ38で接着ギャップ33の厚さl
Rを規定するエッジ形状39への、
図5に左側に示す接着面36の移行部40は、滑らかである、すなわち丸みがあり、例えばアールが設けられる。これに対して、
図5の右側に示す移行部41は、一定の厚さl
Kの接着剤層35の領域からエッジ形状39へ急峻な形態、すなわち例えばキンクを伴う形態を有し、これに続いて接着剤層35のエッジ厚さl
Rを規定するエッジ38まで接着面36の直線状の勾配がある。エッジ形状39が形成される接着ギャップ33の領域Δbは、接着ギャップ33の全長bに比べて小さい。例えば、接着剤層の長さは5mmであり得る。エッジ形状39の領域Δbは、0.3mm~1mmの範囲で変わり得るので、エッジ形状39の長さに対する全長の比は16.67~5である。
図4bで説明した式により、エッジにおける接着剤層35の厚さl
Rを最適化し、且つエッジ形状39の形状を用いて接着剤エッジ37までの法線応力のプロファイルを最適化することが可能である。したがって、接着接合接続の横剛性に対する要求を満たすと共に、接着剤エッジ37における法線応力ピークσ
max.xxによる破損に対する最大限の安全性を示す接着接合接続を設計することが可能なのが有利である。
【符号の説明】
【0080】
1 投影露光装置
2 照明系
3 放射源
4 照明光学ユニット
5 物体視野
6 物体面
7 レチクル
8 レチクルホルダ
9 レチクル変位ドライブ
10 投影光学ユニット
11 像視野
12 像面
13 ウェハ
14 ウェハホルダ
15 ウェハ変位ドライブ
16 EUV放射線
17 コレクタ
18 中間焦点面
19 偏向ミラー
20 ファセットミラー
21 ファセット
22 ファセットミラー
23 ファセット
30 構造部品
31 コンポーネント
32 コンポーネント
33 接着ギャップ
34 接着剤
35 接着剤層
36 接着面
37 接着剤エッジ
38 エッジ
39 エッジ形状
40 滑らかな移行部
41 急峻な移行部
101 投影露光装置
102 照明系
107 レチクル
108 レチクルホルダ
110 投影光学ユニット
113 ウェハ
114 ウェハホルダ
116 DUV放射線
116 光学素子
118 マウント
119 レンズハウジング
lK 中心領域の接着剤層の厚さ
lR エッジ領域の接着剤層の厚さ
b 接着剤層の長さ
Δb 接着剤層のエッジ領域の長さ
uR コンポーネントの相互に対する横方向オフセット
【手続補正書】
【提出日】2024-04-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの一体接合されたコンポーネント(31、32)を備え、前記一体接合は接着剤層(35)により実現される、半導体リソグラフィ用の投影露光装置(1、101)であって、
前記接着剤層(35)の少なくとも部分的に一定の厚さl
Kがエッジ領域に向かって厚さl
Rまで増加
し、
前記接着剤層(35)の前記厚さl
K
、l
R
は、前記接着剤層(35)に面して前記2つのコンポーネント(31、32)に形成された接着面(36)間の距離により規定されることを特徴とする投影露光装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の投影露光装置(1、101)において、
前記接着剤層(35)のエッジ領域における前記接着面(36)間の前記距離は、前記接着剤層(35)の厚さlを増加させるために前記接着面(36)のエッジ形状(39)により増加されることを特徴とする投影露光装置。
【請求項3】
請求項
2に記載の投影露光装置(1、101)において、
前記エッジ形状(39)は丸みを含むことを特徴とする投影露光装置。
【請求項4】
請求項
2に記載の投影露光装置(1、101)において、
前記エッジ形状(39)は斜面を含むことを特徴とする投影露光装置。
【請求項5】
請求項
2~
4のいずれか1項に記載の投影露光装置(1、101)において、
前記エッジ形状(39)は、丸み及び斜面の組み合わせを含むことを特徴とする投影露光装置。
【請求項6】
半導体リソグラフィ用の投影露光装置(1、101)の2つのコンポーネント(31、32)の一体接合接続のための接着剤層(35)を設計する方法であって、
接着剤エッジ(37)における最大法線応力σ
max.xxを次式
【数1】
により計算し、
エッジにおける法線応力ピークはσ
max.xx、
接着剤の弾性率はE、
接着剤のポアソン比はv、
接着剤エッジにおける接着剤厚さはl
R、
接着剤エッジにおける横方向オフセットはu
Rであることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項
6に記載の方法において、
前記エッジ(38)における前記接着剤層(35)の法線応力σ
max.xxを、前記接着剤エッジ(37)における所定の最大横方向オフセットu
Rを考慮して最小化することを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項
7に記載の方法において、
前記横方向オフセットu
Rを、前記接着剤層(35)の所定の最小横剛性に基づいて規定することを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項
8に記載の方法において、
破損点に起因する前記横剛性を、所定の最大横荷重により規定することを特徴とする方法。
【国際調査報告】