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▶ 東京エレクトロン株式会社の特許一覧 ▶ トーキョー エレクトロン ユーエス ホールディングス,インコーポレーテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-16
(54)【発明の名称】パターン形成方法
(51)【国際特許分類】
   G03F 7/20 20060101AFI20240808BHJP
   G03F 7/38 20060101ALI20240808BHJP
   G03F 7/40 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
G03F7/20 521
G03F7/20 501
G03F7/38 501
G03F7/38 511
G03F7/40 511
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024509088
(86)(22)【出願日】2022-08-15
(85)【翻訳文提出日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 US2022040368
(87)【国際公開番号】W WO2023022996
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】63/233,559
(32)【優先日】2021-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】514028776
【氏名又は名称】トーキョー エレクトロン ユーエス ホールディングス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】フルフォード,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】グルゼスコヴィアク,ジョディ
(72)【発明者】
【氏名】フルフォード,エイチ.ジム
(72)【発明者】
【氏名】スミス,ショーン
(72)【発明者】
【氏名】ムコーパデャイ,パーサ
(72)【発明者】
【氏名】マーフィー,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】デヴィリアーズ,アントン
【テーマコード(参考)】
2H196
2H197
【Fターム(参考)】
2H196AA25
2H196DA01
2H196EA02
2H196FA01
2H196GA08
2H196HA36
2H196JA02
2H196JA03
2H197AA12
2H197AB07
2H197CA05
2H197CA06
2H197CA08
2H197HA03
(57)【要約】
サブ解像度フィーチャを形成する方法であって、基板上に形成されたフォトレジスト層を、第1の限界寸法でフィーチャを形成するように構成されたマスクを通して、365nm以上の第1の波長を有する第1の紫外光(UV)放射で露光することであって、フォトレジスト層は、第1のUV放射で露光した後に、第1のUV放射で露光された第1の部分と、第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含むことと、第1の部分及び第2の部分を第2のUV放射で露光することと、フォトレジスト層を第2のUV放射で露光した後に、フォトレジスト層を現像して、第1の限界寸法よりも小さい第2の限界寸法を有するサブ解像度フィーチャを形成することと、を含む方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サブ解像度フィーチャを形成する方法であって、
基板上に形成されたフォトレジスト層を、第1の限界寸法でフィーチャを形成するように構成されたマスクを通して、365nm以上の第1の波長を有する第1の紫外光(UV)放射で露光することであって、前記フォトレジスト層は、前記第1のUV放射で露光した後に、前記第1のUV放射で露光された第1の部分と、前記第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含むことと、
前記第1の部分及び前記第2の部分を第2のUV放射で露光することと、
前記フォトレジスト層を前記第2のUV放射で露光した後に、前記フォトレジスト層を現像して、前記第1の限界寸法よりも小さい第2の限界寸法を有する前記サブ解像度フィーチャを形成することと、
を含む、方法。
【請求項2】
スペーサパターニングを更に含み、前記スペーサパターニングは、
前記サブ解像度フィーチャ上にスペーサ材料の層を堆積させることと、
スペーサエッチバックを行って、前記スペーサ材料の側方部分を除去することと、
プルエッチングを行って、前記サブ解像度フィーチャを除去し、スペーサパターンを形成することと、
前記スペーサパターンをエッチングマスクとして使用してパターン転写エッチングを行うことと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
現像する前に、前記基板を熱処理することにより露光後ベイクを行うことを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記フィーチャの第1の高さよりも低い高さを有する前記サブ解像度フィーチャを形成するために、前記第1の部分及び前記第2の部分を前記第2のUV放射で露光するための条件を選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
200nm~360nmの間の幅、20nm~900nmの間の高さ、又は3~100の間の高さ対幅の比率を有する前記サブ解像度フィーチャを形成するために、前記第1の部分及び前記第2の部分を前記第2のUV放射で露光するための条件を選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の部分及び前記第2の部分を前記第2のUV放射で露光することは、独立してアドレス指定可能な投影点のアレイを有するピクセルベースの投影システムを使用して行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の波長が365nmであり、第2の波長が266nmである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
サブ解像度フィーチャを形成する方法であって、
基板上に形成されたフォトレジスト層を、第1の限界寸法でフィーチャを形成するように構成された第1のマスクを通して、365nm以上の第1の波長を有する第1の紫外光(UV)放射で露光することであって、前記フォトレジスト層は、前記第1のUV放射で露光した後に、前記第1のUV放射で露光された第1の部分と、前記第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含むことと、
前記フォトレジスト層を前記第1のUV放射で露光した後に、前記フォトレジスト層を現像して、前記第1の部分を除去することと、
前記フォトレジスト層上に樹脂を堆積させることと、
前記第2の部分を第2の波長を有する第2のUV放射で露光することと、
前記フォトレジスト層を前記第2のUV放射で露光した後に、前記フォトレジスト層を現像して、前記第1の限界寸法よりも小さい第2の限界寸法を有する前記サブ解像度フィーチャを形成することであって、前記サブ解像度フィーチャは、前記フォトレジスト層と前記樹脂との間のトレンチを含むことと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記第2の部分を前記第2のUV放射で露光する前に前記樹脂を堆積させ、前記第2のUV放射は、前記第2の部分内で酸を生成する光化学反応を誘起し、前記酸は、前記樹脂内に横方向に拡散して、前記樹脂の側壁に酸反応層を形成する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記フォトレジスト層を前記第2のUV放射で露光した後に前記フォトレジスト層を現像することにより、前記酸反応層を除去し、前記酸反応層の幅が前記第2の限界寸法を決定する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の部分を前記第2のUV放射で露光する前に、前記第2のUV放射の光路に第2のマスクを挿入することを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記樹脂は、前記第2の部分を前記第2のUV放射で露光した後に前記フォトレジスト層上に堆積され、前記第2の部分を露光することは、前記第2の部分の一部を変換することにより前記第2のUV放射で露光された第3の部分を形成することを含み、残りの第2の部分は、前記第2のUV放射で露光されていない第4の部分を形成する、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第3の部分が前記第4の部分の側壁を覆う、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記フォトレジスト層を現像することは、前記樹脂の上部を除去して前記第3の部分を露出させることと、前記第3の部分を除去することとを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記サブ解像度フィーチャをアンチスペーサとして使用してパターン転写エッチングを行うことを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
処理用のウェーハを受け入れるようにサイズ設定及び構成されたチャンバと、
200mmウェーハを保持するウェーハホルダと、
365nmの第1の波長を有する第1のUV放射を発するように構成された第1の紫外光(UV)放射源であって、前記第1のUV放射源は、前記第1のUV放射に基づく第1の光学解像度限界よりも大きい第1の限界寸法を有する第1のフィーチャを形成するように構成される、第1の紫外光(UV)放射源と、
第2の波長を有する第2のUV放射を発するように構成された第2のUV放射源であって、前記第2のUV放射源は、前記第2のUV放射に基づく第2の光学解像度限界よりも大きい第2の限界寸法を有する第2のフィーチャを形成するように構成される、第2のUV放射源と、
を含むリソグラフィツールであって、
前記リソグラフィツールは、
前記第1の限界寸法で前記第1のフィーチャを形成するように構成された第1のマスクを通して、前記ウェーハ上に形成されたフォトレジスト層を前記第1のUV放射で露光し、前記フォトレジスト層は、前記第1のUV放射で露光された第1の部分と、前記第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含み、
前記第2の部分を前記第2のUV放射で露光して、前記第1の光学解像度限界よりも小さい限界寸法を有するサブ解像度フィーチャを画定する
命令を含む、リソグラフィツール。
【請求項17】
前記第2の部分を前記第2のUV放射で露光するように構成された画像投影システムを更に含む、請求項16に記載のリソグラフィツール。
【請求項18】
前記画像投影システムは、デジタル光処理(DLP)デバイス又は回折格子ライトバルブ(GLV)デバイスを含む、請求項17に記載のリソグラフィツール。
【請求項19】
前記画像投影システムは、前記第2のUV放射の光強度又は光周波数を変更することにより、前記第2のUV放射を空間的に制御するように構成される、請求項17に記載のリソグラフィツール。
【請求項20】
前記サブ解像度フィーチャの前記限界寸法は、前記第2の光学解像度限界よりも小さい、請求項16に記載のリソグラフィツール。
【請求項21】
前記第2の部分を前記第2のUV放射で露光する前に、第2のマスクを挿入する命令を更に含む、請求項16に記載のリソグラフィツール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年8月16日に出願された米国仮特許出願第63/233,559号、及び2021年11月4日に出願された米国非仮特許出願第17/519,292号の利益を主張するものであり、これらの出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概して、基板を処理する方法に関し、具体的な実施形態において、パターンを形成する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、集積回路(IC)などの半導体デバイスは、半導体基板上に誘電体、導電体、及び半導体材料の層を連続的に堆積させ、パターニングして、電子部品及び相互接続素子(例えば、トランジスタ、抵抗器、コンデンサ、金属線、接点、ビア)をモノリシック構造に集積させたネットワークを形成することにより製造される。連続的な各技術ノードにおいて、最小フィーチャサイズを縮小させて、部品実装密度をほぼ2倍にすることにより、コストを削減している。
【0004】
フォトリソグラフィは、半導体製造における一般的なパターニング方法である。フォトリソグラフィプロセスは、放射線感受性材料を含むフォトレジストのコーティングを化学線のパターンに露光して、レリーフパターンを画定することにより開始することができる。例えば、ポジ型フォトレジストの場合、フォトレジストの照射部分は、現像溶媒を使用する現像ステップにより溶解及び除去され、フォトレジストのレリーフパターンを形成することができる。レリーフパターンは、次に、フォトレジストの下のターゲット層、又はターゲット層の上に形成された下層のハードマスク層に転写することができる。ナノスケールフィーチャでパターニングするためのコスト及び品質要件を満たすために、フォトリソグラフィ技術に関する革新が必要とされ得る。
【発明の概要】
【0005】
本発明の一実施形態によれば、サブ解像度フィーチャを形成する方法であって、基板上に形成されたフォトレジスト層を、第1の限界寸法でフィーチャを形成するように構成されたマスクを通して、365nm以上の第1の波長を有する第1の紫外光(UV)放射で露光することであって、フォトレジスト層は、第1のUV放射で露光した後に、第1のUV放射で露光された第1の部分と、第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含むことと、第1の部分及び第2の部分を第2のUV放射で露光することと、フォトレジスト層を第2のUV放射で露光した後に、フォトレジスト層を現像して、第1の限界寸法よりも小さい第2の限界寸法を有するサブ解像度フィーチャを形成することと、を含む方法。
【0006】
本発明の一実施形態によれば、サブ解像度フィーチャを形成する方法であって、基板上に形成されたフォトレジスト層を、第1の限界寸法でフィーチャを形成するように構成された第1のマスクを通して、365nm以上の第1の波長を有する第1の紫外光(UV)放射で露光することであって、フォトレジスト層は、第1のUV放射で露光した後に、第1のUV放射で露光された第1の部分と、第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含むことと、フォトレジスト層を第1のUV放射で露光した後に、フォトレジスト層を現像して、第1の部分を除去することと、フォトレジスト層上に樹脂を堆積させることと、第2の部分を第2の波長を有する第2のUV放射で露光することと、フォトレジスト層を第2のUV放射で露光した後に、フォトレジスト層を現像して、第1の限界寸法よりも小さい第2の限界寸法を有するサブ解像度フィーチャを形成することであって、サブ解像度フィーチャは、フォトレジスト層と樹脂との間のトレンチを含むことと、を含む方法。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、処理用のウェーハを受け入れるようにサイズ設定及び構成されたチャンバと、200mmウェーハを保持するウェーハホルダと、365nmの第1の波長を有する第1のUV放射を発するように構成された第1の紫外光(UV)放射源であって、第1のUV放射に基づく第1の光学解像度限界よりも大きい第1の限界寸法を有する第1のフィーチャを形成するように構成される、第1の紫外光(UV)放射源と、第2の波長を有する第2のUV放射を発するように構成された第2のUV放射源であって、第2のUV放射に基づく第2の光学解像度限界よりも大きい第2の限界寸法を有する第2のフィーチャを形成するように構成される、第2のUV放射源と、を含むリソグラフィツールであって、リソグラフィツールは、第1の限界寸法で第1のフィーチャを形成するように構成された第1のマスクを通して、ウェーハ上に形成されたフォトレジスト層を第1のUV放射で露光し、フォトレジスト層は、第1のUV放射で露光された第1の部分と、第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含み、第2の部分を第2のUV放射で露光して、第1の光学解像度限界よりも小さい限界寸法を有するサブ解像度フィーチャを画定する命令を含む、リソグラフィツール。
【0008】
本発明及びその利点をより完全に理解するために、ここで、添付図面と併用される以下の説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態による、リソグラフィツール及び二次露光用画像投影システムを含む例示的な処理ツールを例示する。
図2A】様々な実施形態によるスペーサパターニングを含むサブ解像度フィーチャを形成する方法の異なる段階における基板を例示しており、図2Aは、フォトレジスト層を含む入力基板の断面図を例示する。
図2B図2Aの上面図を例示する。
図2C】第1の紫外線(UV)放射での第1の露光後の基板の断面図を例示する。
図2D図2Cの上面図を例示する。
図2E】第2の紫外線(UV)放射での第2の露光を開始した後の基板の断面図を例示する。
図2F図2Eの上面図を例示する。
図2G】第2のUV露光を完了した後の基板の断面図を例示する。
図2H図2Gの上面図を例示する。
図2I】現像した後の基板の断面図を例示する。
図2J図2Iの上面図を例示する。
図2K】スペーサ材料を堆積させた後の基板の断面図を例示する。
図2L図2Kの上面図を例示する。
図2M】スペーサエッチバックを行った後の基板の断面図を例示する。
図2N図2Mの上面図を例示する。
図2O】プルエッチングを行った後の基板の断面図を例示する。
図2P図2Oの上面図を例示する。
図2Q】パターン転写エッチングを行った後の基板の断面図を例示する。
図2R図2Qの上面図を例示する。
図3A】代替実施形態によるアンチスペーサパターニングを含むサブ解像度フィーチャを形成する方法の異なる段階における基板を例示しており、図3Aは、第1のUV放射での第1の露光に続いて、フォトレジストの照射部分を除去するために現像した後の基板の断面図を例示する。
図3B図3Aの上面図を例示する。
図3C】樹脂を堆積させた後の基板の断面図を例示する。
図3D図3Cの上面図を例示する。
図3E】酸を生成し酸反応層を形成するための第2のUV放射での第2の露光後の基板の断面図を例示する。
図3F図3Eの上面図を例示する。
図3G】酸反応層を除去するために現像した後の基板の断面図を例示する。
図3H図3Gの上面図を例示する。
図3I】パターン転写エッチングを行った後の基板の断面図を例示する。
図3J図3Iの上面図を例示する。
図4A】更に別の実施形態によるアンチスペーサパターニングを含むサブ解像度フィーチャを形成する方法の異なる段階における基板を例示しており、図4Aは、第1のUV放射での第1の露光、フォトレジストの照射部分を除去するための現像、及び第2のUV放射での第2の露光後の基板の断面図を例示する。
図4B図4Aの上面図を例示する。
図4C】樹脂を堆積させた後の基板の断面図を例示する。
図4D図4Cの上面図を例示する。
図4E】樹脂の上部及び第2のUV放射を吸収したフォトレジストの部分を除去するために現像した後の基板の断面図を例示する。
図4F図4Eの上面図を例示する。
図4G】パターン転写エッチングを行った後の基板の断面図を例示する。
図4H図4Gの上面図を例示する。
図5A】様々な実施形態によるサブ解像度フィーチャの方法のプロセスフローチャートを例示しており、図5Aは、一実施形態のプロセスフロー(例えば、図2A図2J)を例示する。
図5B】代替実施形態のプロセスフロー(例えば、図3A図3H及び図4A図4F)を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本出願は、サブ解像度フィーチャをパターニングするシステム及び方法に関し、より詳細には、フィーチャサイズを縮小するために紫外線(UV)放射の二次露光を使用するフォトリソグラフィ技術に関する。二次露光を使用することで、本実施形態の方法は、365nm以上の一次紫外線照射を用いるリソグラフィツールを使用して、光学解像度よりも小さいフィーチャのパターニングを有利に可能にすることができる。
【0011】
一般に、製造可能なプロセスの最小フィーチャサイズは、光学解像度によって制限される場合があり、光学解像度はフォトリソグラフィシステムに依存する。高度なフォトリソグラフィ装置の開発により、光学解像度は絶えず向上している。例えば、深紫外線(DUV)193nm液浸フォトリソグラフィシステムは、約40nmまでのフィーチャサイズを印刷することができる。しかしながら、このような液浸リソグラフィシステムは、200mmウェーハツールでは利用可能でないか、そうでなければ200mmウェーハフローをこのような装置で改造するには費用が掛かる。他方、200mmウェーハアプリケーションを含む様々なアプリケーションで、より長い波長を用いる旧式の装置が未だに多く使用されており、このような旧式の装置を使用して、ハイエンド装置によってのみアクセス可能な小さいフィーチャ、例えば200nm未満のフィーチャを生産する必要性が長い間感じられている。以下に論じるように、本明細書で論じる様々な実施形態は、DUV及び水中浸漬などの高価なリソグラフィ技術に頼ることなく、このようなフィーチャを形成することを可能にする。
【0012】
様々な実施形態は、第1の紫外線(UV)放射でのレチクルベースの一次露光及び第2のUV放射での二次露光に基づく方法を説明する。ある特定の実施形態では、第1のUV放射は、193nmよりも長い、例えば365nm(i線)以上の波長を有し得、有利なことに、i線リソグラフィツールなど(例えば、g線及びh線)の使用を可能にする。画像投影システムを第2の露光に使用して、第1のレチクルベースのUV露光により定義されるフィーチャサイズを縮小することによりサブ解像度フィーチャを形成することができる。サブ解像度フィーチャ、例えば、200nm未満の限界寸法(CD)は、200mmウェーハから製造される多くのチップで有用であり得る。さらに、この二次露光方法をスペーサパターニング及びアンチスペーサパターニングなどの他のパターニング技術と組み合わせることにより、更に小さいフィーチャを可能にすることができる。このような実施形態では、実施形態の方法は、フィーチャの高さを縮小することにより、フィーチャのアスペクト比を有利に制御することもできる。
【0013】
以下では、最初に処理例を図1に例示する。次に、スペーサパターニングと相まってサブ解像度フィーチャを形成する二次露光方法のプロセスについて、図2A図2Rを参照して説明する。次いで、酸拡散を使用するアンチスペーサパターニングと相まった代替実施形態の方法について、図3A図3Jを参照して説明する。次に、アンチスペーサパターニングと相まった別の実施形態について、図4A図4Hを参照して説明する。全ての図面が、例示目的でのみ描かれており、原寸に比例していない。
【0014】
図1は、一実施形態による、リソグラフィツール11及び第2のUV露光用の画像投影システム12を含む例示的な処理ツール10を例示する。
【0015】
図1に例示する例示的な実施形態では、第1のUV露光用のリソグラフィツール11と第2のUV露光用の画像投影システム12の両方が処理チャンバ100に収容されており、ある処理チャンバから別の処理チャンバに基板110を移送することなく連続的に実施形態の方法を行うことを可能にする。他の実施形態では、本開示の方法で使用される2つのUV露光は、処理ツールの異なるチャンバで、又は異なる処理ツールで、別々に行われてもよい。
【0016】
図1で、処理チャンバ100は、基板110を受け入れるようにサイズ設定することができる。基板110は、様々な実施形態で半導体基板を含み得る。ある特定の実施形態では、基板110は、200mmシリコンウェーハであってもよく、処理チャンバ100は、それに応じて画像投影システム12を格納するようにサイズ設定されてもよい。基板110は、シリコンウェーハ又はシリコンオンインシュレータ(SOI)ウェーハであってもよい。ある特定の実施形態では、基板110は、ゲルマニウムウェーハ、シリコンゲルマニウムウェーハ、炭化ケイ素ウェーハ、ヒ化ガリウムウェーハ、窒化ガリウムウェーハ、及び他の化合物半導体を含み得る。他の実施形態では、基板110は、シリコンゲルマニウムオンシリコン、窒化ガリウムオンシリコン、シリコンカーボンオンシリコンなどの異種層、並びにシリコンオンシリコン層又はSOI基板を含む。基板110は、任意のタイプのコーティングが施された反射又は非反射シリコンウェーハであってもよい。
【0017】
半導体構造は、例えば従来のプロセスに従って、多数の処理ステップを経ている場合がある。例えば、半導体構造は、様々なデバイス領域が形成された基板110を含み得る。この段階において、基板110は、シャロートレンチアイソレーション(STI)領域などの分離領域及びその中に形成される他の領域を含み得る。
【0018】
基板110は、基板ホルダ122によって保持され得る。基板ホルダ122は、基板110上の加工可能エリア上に画像を位置合わせするように構成された基板位置合わせシステム124に更に結合され得る。
【0019】
リソグラフィツール11は、深紫外線(DUV)193nm液浸フォトリソグラフィなどの機構を持たない従来のリソグラフィツールであってもよい。様々な実施形態で、リソグラフィツール11は、200mmシリコンウェーハを製造するように構成された従来のi線リソグラフィツールであってもよい。リソグラフィツール11は、365nmの第1の波長を有する第1のUV放射104を照射するように構成された第1の紫外線(UV)光源102を含み得る。様々な実施形態で、UV光源102は、高圧水銀ランプ又などのガスベースのレーザ光源、又はGaNレーザなどの固体レーザ光源を含み得る。1つ又は複数の実施形態で、第1の波長は、365nmよりも大きくてもよく、例えば405nm(h線)又は436nm(g線)であってもよい。任意選択の反射器106を使用して、光源102及び基板110の位置に応じて第1のUV放射104の方向を調整することができる。第1のUV放射104は、第1のレンズ系108及びフォトマスク112を通して照射され得る(第1のUV露光)。フォトマスク112としてレチクルを使用してもよい。第1のレンズ系108は、第1のUV露光中にフォトマスク112のパターンを縮小するように構成された集光レンズ系であってもよい。したがって、フォトマスク112と基板110は、必ずしも同じスケールでない可能性がある。ある特定の実施形態では、フォトマスク112は、6インチ四方の形状を有する溶融石英板を含み得る。リソグラフィツール11の上記の構成は、例としてのみ説明されており、他のシステムを画像投影システムと組み合わせて使用して、本開示の様々な実施形態の方法を行うことができる。
【0020】
図1をなお参照すると、画像投影システム12は、処理チャンバ100内に、処理チャンバ100に隣接して、又は処理チャンバ100から遠く離れて設置することができる光源114を含む。光源114は、第2の波長を有する第2のUV放射116を生成するように構成され得る。第2の波長は、第2のUV放射116が本方法で使用されるフォトレジスト材料に対してリソグラフィの効果を有し得るように選択され得る。したがって、第2の波長は、第1の波長より短くても長くてもよい。あるいは、第1の波長と第2の波長は同じであってもよい。このような実施形態では、第2のUV放射116がサブ解像度フィーチャを形成できるように、強度及び/又は露光時間を異ならせることができる。
【0021】
ある特定の実施形態では、光源114は、193nmのフッ化アルゴン(ArF)レーザ、248nmのフッ化クリプトン(KrF)レーザ、308及び459nmの塩化キセノン(XeCl)レーザ、353及び459nmのフッ化キセノン(XeF)レーザ、若しくは325~442nmのヘリウムカドミウム(HeCd)レーザなどのエキシマレーザ、又はNd-YAG266nmレーザなどの固体レーザを含み得る。幾つかの実施形態では、第2の波長は、248、266、又は405nmであってもよく、これらの波長の光源は、極端紫外線(EUV)レーザ光源と比較して経済的に有利であり得る。
【0022】
レーザビームは、より効率的に加熱及び処理するために平行高強度ビームとすることができる。光源特性は、処理する特定の基板に合わせて調整することができる。1つ又は複数の実施形態で、第2のUV放射116は、ウェーハ全体を露光する全面放射パターンであってもよい。代替的に、第2のUV放射116は、基板110全体にわたって走査されてもよい。第2のUV放射116は、画像投影システム12により空間的に制御されて、例えば、ウェーハ全体にわたる変動を維持するために、フィーチャサイズの微細な変化を可能にすることができる。ある特定の実施形態では、第2のUV露光はピクセルベースであってもよく、その場合、処理すべき基板110のエリアはグリッドにより複数のセルに分割され、第2のUV露光の条件はセルごとに個別に選択される。ピクセルベースの第2のUV露光は、デジタル光処理(DLP)チップ、回折格子ライトバルブ(GLV)、又は他のライトバルブ技術を含む光投影デバイス118を使用して行っていてもよい。第2のレンズ系120を使用して、収差を最小限に抑えて基板110上に基板110のサイズの画像を作り出すことができる。様々な実施形態で、例えば、画像投影システム12は、約1~2mmの空間解像度が可能であり得る。
【0023】
図2A図2Rは、様々な実施形態によるサブ解像度フィーチャを形成する方法の異なる段階における基板を例示する。
【0024】
図2A及び図2Bで、基板110は、基板110上に形成された中間層210を含み得る。中間層210は、フォトリソグラフィ後の後続処理においてパターン転写のターゲットとなり得る。様々な実施形態で、中間層210は、シリコン、酸窒化ケイ素、有機材料、非有機材料、又は非晶質炭素を含み得る。ある特定の実施形態では、中間層210は、シリコン下層反射防止膜(Si-BARC)を使用することなどにより、反射防止特性を有するように選択することもできる。1つ又は複数の実施形態で、中間層210は、ハードマスクを含むマスク層であってもよい。ハードマスクは、窒化ケイ素、二酸化ケイ素(SiO2)、又は窒化チタンを含み得る。さらに、中間層210は、例えば、2つの異なる材料を使用する2つ以上の層を含む積層ハードマスクであってもよい。ハードマスクの第1の層は、窒化チタン、チタン、窒化タンタル、タンタル、タングステンベースの化合物、ルテニウムベースの化合物、又はアルミニウムベースの化合物などの金属ベースの層を含んでもよく、ハードマスクの第2の層は、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、炭化ケイ素、非晶質シリコン、又は多結晶シリコンなどの誘電体層を含んでもよい。中間層210は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、及び原子層堆積(ALD)を含む蒸着、並びにプラズマCVD(PECVD)、スパッタリング、及び他のプロセスなどの他のプラズマプロセス、などの堆積技術を使用して堆積されてもよい。
【0025】
フォトレジスト220の層が、例えばコーティングプロセス又はスピンオンプロセスを使用して、中間層210上に堆積されてもよい。様々な実施形態で、フォトレジスト220は、感光性有機材料を含んでもよく、例えば、従来のスピンコーティング技術により、溶液から塗布されてもよい。幾つかの実施形態では、フォトレジスト220は、ポジ型レジスト又は代替的にネガ型レジストを含み得る。ある特定の実施形態では、フォトレジスト220の溶液は、処理ツールに装備されたディスペンサから分配されてもよい。フォトレジスト220は、基板110の上面全体を均一に覆うことができる(図2B)。
【0026】
図2C及び図2Dは、第1の紫外線(UV)放射104での第1の露光後の基板110を例示する。
【0027】
図2C及び図2Dで、第1のUV露光に応答して、第1のUV放射104で露光された部分(第1の反応部分230)が光化学反応する。様々な実施形態で、第1のUV露光の結果として、第1の反応部分230は、現像溶媒に溶解可能となり得、後のステップで除去され得る。図2C及び図2Dに例示されるように、フォトレジスト220の第1のUV放射104で露光されない部分は、損傷を受けず反応しないままである。ある特定の実施形態では、基板110を熱処理することにより露光後ベイクを行ってもよく、例えば、いくつかの実施形態ではソフトベイクを行ってもよい。1つ又は複数の実施形態で、露光後ベイクは、80~140℃で行うことができる。
【0028】
図2E及び図2Fは、第2の紫外線(UV)放射での第2の露光を開始した後の基板110を例示する。
【0029】
図2E及び図2Fで、画像投影システム(例えば、図1の画像投影システム12)を使用して、第2のUV放射116が照射される(第2のUV露光)。第2のUV露光は、第1のUV露光中に露光されなかったフォトレジスト220の部分を光化学的に修飾し、第2の反応部分240を形成することができる。化学的には、第2の反応部分240は、特に露光後ベイクが行われないとき、第1の反応部分230と同様であるが、説明のためにそれらは異なる領域として例示されている。
【0030】
様々な実施形態で、照射される材料(例えば、フォトレジスト220)の吸収係数は、第1のUV露光よりも第2のUV露光で大きくなり得る。換言すれば、第2のUV放射116のフォトレジスト220への侵入深さは、第1のUV放射104よりも小さい。波長及び露光条件を適切に選択することにより、第2のUV露光は、フォトレジスト220の未反応部分の上部及び側壁に第2の反応部分240の層を形成する。換言すれば、第2のUV露光は、フォトレジスト220の一部を未反応のまま残すように微調整される。第2の反応部分240の層は、図2G及び図2Hを参照して以下に説明するように、第2のUV露光の線量を増加させることにより更に拡張することができる。線量は、光強度、露光時間、又はその両方を増加させることにより増加させることができる。
【0031】
図2G及び図2Hは、第2のUV露光を完了した後の基板110を例示する。
【0032】
図2G及び図2Hで、基板110は、図2Eよりも大きな線量の第2のUV露光で露光されている。結果として、図2Eと比較して、第2の反応部分240は大きくなり、フォトレジスト220の未反応部分は小さくなる。したがって、上記のように第2のUV露光を適用することは、フォトレジスト220の未反応部分により画定されるフィーチャサイズを縮小するために使用され得る(例えば、図2C図2Gを比較されたい)。
【0033】
第1の反応部分230と同様に、第2の反応部分240は、現像溶媒に溶解可能となり得、後のステップで除去され得る。異なる実施形態で以下に更に詳細に説明するように、第1の反応部分230及び第2の反応部分240は、単一の現像ステップで一緒に除去され得る(例えば、図2I及び図2J)。あるいは、ある特定の実施形態では、2つ以上の現像ステップを行って、それらを別々に除去してもよく(例えば、図3A図3H及び図4A図4F)、スペーサ/アンチスペーサパターニングなどの様々なパターニング技術が可能になる。
【0034】
様々な実施形態で、第2のUV露光は、フラッド露光(すなわち、パターンのない全面放射)として行われてもよい。これを使用して、基板110全体にわたって均一にフィーチャの縮小を達成することができる。他の実施形態では、第2のUV露光は、上述したような画像投影システムを使用する空間的に制御された投影により行われてもよい。図は単一セットのフィーチャ(例えば、フォトレジスト220)のみを例示しているが、基板110上の異なる場所にある異なるフィーチャが、空間的に制御された投影による第2のUV露光の異なる条件(例えば、異なる線量)下で処理されてもよい。これは、第1のUV露光中にスキャナ、ステッパ、又は他のレチクルベースの露光システム(例えば、i線リソグラフィツール)により作成された限界寸法(CD)を微調整する際に有用であり得る。例えば、第2のUV放射116は基板110全体にわたって走査され得るので、線量は、ウェーハ全体にわたる変動などの変動を考慮するために変更され得る。このような空間光投影をリソグラフィ露光と組み合わせることにより、基板の表面全体にわたるCD均一性(CDU)の大幅な改善を達成することもできる。換言すれば、第1のUV露光(例えば、リソグラフィレチクルベースの露光)と組み合わせた第2のUV露光(例えば、ピクセルベースの露光)は、そうでなければ許容できないか、又は欠陥をもたらすことになるフィーチャ寸法を補正することができる。
【0035】
したがって、本開示の実施形態は、リソグラフィツール(例えば、図1のリソグラフィツール11)の要件を緩和する際に、様々な利益を有利に提供することができる。例えば、第2のUV露光によるCD補正の能力は、フォトレジスト層(例えば、図2Aのフォトレジスト220)の初期膜厚/表面粗さのより広い変動を可能にし得、フォトレジストは単一ステップで塗布され得る。従来の方法では、膜厚/表面粗さの許容可能な変動の範囲内でフォトレジスト膜を形成するために、基板に複数の化学物質を塗布する必要がある場合があり、それにより、リソグラフィツールに化学物質のより大きな貯蔵及び分配容量が必要となる場合がある。本実施形態の方法は、化学物質の貯蔵及び分配容量が低いリソグラフィツールを使用することを可能にすることができる。さらに、本実施形態の方法により膜厚均一性の要件が緩和され得るので、単一の化学物質のみが必要とされる可能性がある。
【0036】
第2のUV放射116の後に露光後ベイクが行われる。露光後ベイクは、いくつかの実施形態では、第1のUV放射104と第2のUV放射116の両方に共通であってもよい。
【0037】
図2I及び図2Jは、現像した後の基板110を例示する。
【0038】
図2I及び図2Jで、基板110は、現像液を使用する従来の現像方法により処理されて、第1の反応部分230及び第2の反応部分240が除去される。結果として、フォトレジスト220及び中間層210の未反応部分は露出する(図2J)。フォトレジストの現像は、現像液を使用して行うことができる。様々な実施形態で、現像液は、金属鉄非含有(MIF)現像剤、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の水溶液を含み得る。他の実施形態では、現像液は、金属イオン含有現像剤、例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)又は水酸化カリウム(KOH)の水溶液を含み得る。様々な実施形態で、二次UV露光に起因して、この段階におけるフォトレジスト220の未反応部分のフィーチャサイズは、従来のi線リソグラフィツールの光学解像度よりも小さくなり得る(例えば、サブミクロン)。例えば、ある特定の実施形態では、フォトレジスト220の未反応部分の限界寸法(CD)及び高さは、200nm以下であり得る。一実施形態では、二次露光は、フィーチャサイズ(例えば、図2C図2Iのフォトレジスト220)をCDで40%、高さで80%縮小し得る。フォトレジスト220のこれらの縮小されたフィーチャサイズは、半導体製造の後続のエッチングプロセスステップ用のレリーフパターンとして使用することができる。本実施形態の方法は、通常300mmファブのみで利用可能な深紫外線(DUV)及び/又は液浸リソグラフィなどのより高価なリソグラフィツールに頼ることなく、従来のリソグラフィツールがサブ解像度フィーチャを形成することを可能にする。
【0039】
さらにまた、後続のスペーサ又はアンチスペーサパターニングのためのマンドレルとしてサブ解像度フィーチャを利用する本実施形態の方法により、例えば100nm未満の更に小さいフィーチャを達成することができる。例えば、スペーサパターニングを使用して狭いラインフィーチャを形成することができ、アンチスペーサパターニングを使用して狭いトレンチフィーチャを形成することができる。以下では、スペーサ/アンチスペーサパターニングを含む実施形態について、図2K図2R図3A図3J、及び図4A図4Hを参照して説明する。
【0040】
図2K及び図2Lは、スペーサ材料を堆積させた後の基板110を例示する。
【0041】
図2K及び図2Lでは、スペーサ250が基板110上に堆積され得る。様々な実施形態で、スペーサ250は、原子層堆積(ALD)又は半導体デバイス製造内で使用されるその他のコンフォーマル堆積技術などのコンフォーマル堆積プロセスを使用して堆積され得る。スペーサ250は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、窒化チタン、酸化チタン、又は当技術分野で既知のその他のタイプの酸化物若しくは絶縁材料を含み得る。1つ又は複数の実施形態で、スペーサ250の厚さは、5nm~10nmの間である。
【0042】
図2M及び図2Nは、スペーサエッチバックを行った後の基板110を例示する。
【0043】
図2M及び図2Nで、スペーサ250は、反応性イオンエッチング(RIE)などの異方性エッチングプロセスによりエッチングされる。スペーサエッチバックでは、スペーサ250は、床の表面及びマンドレル(例えば、残存フォトレジスト220)の上面を含む実質的に水平な表面から選択的に除去され得、それにより、マンドレルの垂直に近い縁部に付着する側壁スペーサを形成し得る。様々な実施形態で、スペーサエッチバックは、フォトレジスト220、中間層210、又はその両方の上面を露出させるように時間が調整されてもよい。代替的に、スペーサエッチバックは、中間層210の上に堆積され得る任意選択の下層のエッチング停止層で停止されてもよい。
【0044】
図2O及び図2Pは、残存フォトレジスト220を除去するためのプルエッチング後の基板110を例示する。
【0045】
図2O及び図2Pで、残存フォトレジスト220は、次に、プルエッチングにより除去される。様々な実施形態で、プルエッチングは、従来のウェットエッチングプロセスにより行われてもよい。あるいは、プルエッチングは、反応性イオンエッチング(RIE)などの異方性プラズマエッチングプロセスにより行われてもよい。ある特定の実施形態では、スペーサエッチバック(例えば、図2M及び図2N)及びプルエッチング(例えば、図2O及び図2P)は、単一のプラズマエッチングチャンバで行うことができる。マンドレルが除去されると、自立型スペーサが後に残され、下層(例えば、中間層210)をエッチングする次のステップでエッチング/ハードマスクとして機能し得る。
【0046】
本実施形態の方法により可能になるサブ解像度フィーチャ(例えば、フォトレジスト220)にスペーサパターニング技術を適用することにより、より小さいピッチ及び線幅を有するフィーチャ(例えば、200nm未満の限界寸法(CD)を有する狭いラインフィーチャ)を取得することが可能である。さらに、フィーチャを縮小するための第2のUV露光に基づく本実施形態の方法は、高さ制御の別の利益を提供することができる。図2M及び図2Oに例示されるように、スペーサ250の高さは、主にフォトレジスト220の高さに依存し得る。従来のi線リソグラフィ法では、フォトレジスト220は、200nm~900nmの高さを有し得る。このような厚いフォトレジスト上にスペーサが形成される場合、結果として得られるスペーサのアスペクト比は非常に高く、それによりラインよれやパターン崩れが生やすくなるため、中間層210のパターニングに使用することができない。これに対して、本明細書に記載の実施形態を使用してフォトレジスト220の高さを下げることにより、アスペクト比が低くなるため、このようなパターン崩れを回避することができる。換言すれば、本実施形態の方法に従って第2のUV露光を適用してフィーチャ(例えば、フォトレジスト220)の高さを縮小することは、結果として得られるスペーサ(例えば、スペーサ250)のアスペクト比を低減することにより、この問題を克服することができる。ある特定の実施形態では、20nm~150nmの間のスペーサ250の高さが取得され得る。さらに、5以下のアスペクト比(線幅に対する高さの比)が、本実施形態の方法で取得され得る。
【0047】
図2Q及び図2Rは、パターン転写エッチングを行った後の基板110を例示する。
【0048】
図2Q及び図2Rで、中間層210は、反応性イオンエッチング(RIE)などの異方性エッチングプロセスにより、スペーサをエッチングマスクとしてエッチングされる。異方性エッチングプロセスは、スペーサパターンを中間層210に転写する。様々な実施形態で、中間層210内の転写パターンは、自己整合ダブルパターニング(SADP)、自己整合クアッドパターニング(SAQP)、又は最新技術内で既知のその他の多重パターニング技術などの多重パターニングプロセスの一部として形成され得る。様々な実施形態で、転写パターンは、コンタクトホール、金属線、ゲート線、分離領域、及び半導体製造に有用な他のフィーチャを形成するために使用することができる。
【0049】
図3A図3Jは、代替実施形態によるアンチスペーサパターニングを含むサブ解像度フィーチャを形成する方法の異なる段階における基板を例示する。この実施形態の方法では、オーバーコート材料及び溶解度改変剤を使用して、第2のUV放射での第2の露光で狭いトレンチフィーチャを形成することができる。
【0050】
図3A及び図3Bは、第1のUV放射での第1の露光に続いて、フォトレジスト220の照射部分を除去するために現像した後の基板110を例示する。
【0051】
図3A及び図3Bで、基板110上の中間層210の上に形成されたフォトレジスト220(例えば、図2A)は、第1のUV露光によりパターニングされる(例えば、図2C)。前の実施形態と異なり、第2のUV露光の代わりに、第1のUV露光及び露光後ベイクの後に現像ステップを行って、第1の反応部分(例えば、図2Cの第1の反応部分230)を除去することができる。露光後ベイクは、様々な実施形態で、基板110を80C~140Cの間の温度に加熱することにより行われてもよい。現像ステップは、図2Iを参照して前述したような従来の現像方法により行うことができる。結果として、フォトレジスト220のパターン(例えば、ライン)が中間層210上に形成される。
【0052】
図3A及び図3Bに更に例示される通り、フォトレジスト220は、アンチスペーサパターニングのための溶解度改変剤305を含み得る。溶解度改変剤305は、温度活性化発生剤又は温度酸発生剤(TAG)などの光酸発生剤を含み得る。光酸発生剤は、溶解度改変剤305を閾値温度より高く加熱することによりフォトレジスト220内に光酸が生成されるという点で温度活性化され得る。
【0053】
図3C及び図3Dは、樹脂310を堆積させた後の基板110を例示する。
【0054】
図3C及び図3Dで、樹脂310は、基板110上にオーバーコート材料として堆積される。様々な実施形態で、樹脂310は、コーティングプロセス又はスピンオンプロセスを使用して堆積され得る。具体的に例示しないが、樹脂310の層は、側壁に加えてフォトレジスト220の上面を覆ってもよい。様々な実施形態で、樹脂310は第2のフォトレジストを含み得る。樹脂310はフォトレジスト220と同じ組成であってもよく、又はフォトレジスト220と異なる組成であってもよい。幾つかの実施形態では、樹脂310は化学増幅型フォトレジストを含み得る。化学増幅型フォトレジストは、酸触媒又は塩基触媒材料であってもよい。ある特定の実施形態では、樹脂310は、酸又は塩基拡散による溶解度改変に適するように修飾された下層反射防止膜(BARC)材料を含み得る。
【0055】
図3E及び図3Fは、酸を生成し酸反応層320を形成するための第2のUV放射116での第2の露光後の基板110を例示する。
【0056】
図3E及び図3Fで、第2のUV露光は、上述したような画像投影システムを使用する第2のUV放射116を使用して行うことができる。ある特定の実施形態では、図3Eに例示されるように、第2のフォトマスク315を任意選択で使用してもよい。第2のフォトマスク315は、コンタクトホールを形成することができるサブ解像度フィーチャを形成するための孔又は正方形の開口部を有し得る。しかしながら、金属線又はゲート線などのサブ解像度フィーチャは、様々な実施形態に従って、第2のフォトマスク315を使用せずに形成することができる。第2のUV露光に応答して、溶解度改変剤305は、フォトレジスト220内に光酸を生成することができ、光酸は、フォトレジスト220と樹脂310との間の界面を通って樹脂310内に横方向に拡散する。結果として、酸反応層320は、フォトレジスト220の側壁上に樹脂310から形成され得る。光酸は、樹脂310内に拡散する際に、溶解度の改変を誘起する可能性があり、その場合、酸反応層320の溶解度は、1つ又は複数の現像溶媒中で、樹脂310及びフォトレジスト220よりも高い。1つ又は複数の実施形態で、樹脂310の層がフォトレジスト220の上面を覆う場合、酸反応層320は、フォトレジスト220の上面上に形成された側方部分を更に含み得る。
【0057】
酸反応層320の厚さは、生成された光酸の拡散率に依存し得る。したがって、光酸発生剤の分子量は、特定の温度における光酸の所望の拡散率に基づいて選択され得る。酸反応層320の所望の厚さを達成するために、プロセス温度を制御することもできる。ある特定の実施形態では、光酸がフォトレジスト220の溶解度を改変するのを防ぐために架橋剤を使用することもできる。
【0058】
図3G及び図3Hは、酸反応層320を除去するために現像した後の基板110を例示する。
【0059】
図3G及び図3Hで、基板110は、図2Iを参照して前述したような従来の現像方法により、第2の現像溶媒により処理される。第2の現像溶媒は、第1の現像溶媒と同様の組成を有し得るが、幾つかの実施形態では、異なる組成を有し得る。現像後、酸反応層320は、選択的に除去されて、アンチスペーサパターンとしてフォトレジスト220の側壁と樹脂310との間に狭いトレンチ330を形成する。第2の現像溶媒は、フォトレジスト220及び樹脂310に対する選択性を有するように選択され得る。
【0060】
図3I及び図3Jは、パターン転写エッチングを行った後の基板110を例示する。
【0061】
図3I及び図3Jで、中間層210は、反応性イオンエッチング(RIE)などの異方性エッチングプロセスによりエッチングされる。異方性エッチングプロセスは、アンチスペーサパターン(トレンチ330)を中間層210に転写する。様々な実施形態で、転写パターンは、コンタクトホール、ビア、金属線、ゲート線、分離領域、及び半導体製造に有用な他のフィーチャを形成するために使用することができる。
【0062】
図4A図4Hは、更に別の実施形態によるアンチスペーサパターニングを含むサブ解像度フィーチャを形成する方法の異なる段階における基板を例示する。
【0063】
図4A及び図4Bは、第1のUV放射での第1の露光、フォトレジスト220の照射部分を除去するための現像、及び第2のUV放射116での第2の露光後の基板110を例示する。
【0064】
図4A及び図4Bで、基板110は、幾つかのプロセスステップにより処理される。基板110上の中間層210の上に形成されたフォトレジスト220(例えば、図2A)は、第1のUV露光(例えば、図2C)によりパターニングされる。次いで、アンチスペーサパターニングの前の実施形態(例えば、図3A)と同様に、第1のUV露光の後に現像ステップを行って、第1の反応部分を除去する。さらに、第2のUV露光を行って、第2の反応部分240を形成する。第2の反応部分240の形成は、スペーサパターニングの前の実施形態(例えば、図2E)に類似している。しかしながら、この実施形態の方法では、現像ステップは、第2のUV露光の前に行われ、したがって、第1の反応部分はすでに除去されている(例えば、図2Eの第1の反応部分230)。その結果、第2の反応部分240のパターンが中間層210上に形成され、そこでフォトレジスト220の未反応部分が第2の反応部分240の内部に埋め込まれる。
【0065】
図4C及び図4Dは、樹脂310を堆積させた後の基板110を例示する。
【0066】
図4C及び図4Dで、樹脂310は、基板110上にオーバーコート材料として堆積される。樹脂310は、コーティングプロセス又はスピンオンプロセスを使用して堆積され得る。様々な実施形態で、図4C及び図4Dに例示されるように、樹脂310は、第2の反応部分240の上面を覆うように堆積され得る。堆積プロセス中、第2の反応部分240に対する樹脂310の高さは、樹脂310の上部が後続の現像ステップにより除去されるのに十分なほど薄くなり得、埋め込まれた第2の反応部分240が露出し得るように、微調整することができる。
【0067】
図4E及び4Fは、樹脂310の上部及び第2の反応部分240を除去するために現像した後の基板110を例示する。
【0068】
図4E及び図4Fで、基板110は、図2Iを参照して前述したような従来の現像方法により、第3の現像溶媒により処理される。第3の現像溶媒は、第1の現像溶媒と同様の組成を有し得るが、幾つかの実施形態では、異なる組成を有し得る。現像後、第2の反応部分240は、選択的に除去されて、アンチスペーサパターンとしてフォトレジスト220の側壁と樹脂310との間に狭いトレンチ330を形成する。第3の現像溶媒は、フォトレジスト220及び樹脂310に対する選択性を有するように選択され得る。
【0069】
図4G及び図4Hは、パターン転写エッチングを行った後の基板110を例示する。
【0070】
図4I及び図4Jで、中間層210は、反応性イオンエッチング(RIE)などの異方性エッチングプロセスによりエッチングされる。異方性エッチングプロセスは、アンチスペーサパターン(トレンチ330)を中間層210に転写する。様々な実施形態で、転写パターンは、コンタクトホール、ビア、金属線、ゲート線、分離領域、及び半導体製造に有用な他のフィーチャを形成するために使用することができる。
【0071】
図5A及び図5Bは、様々な実施形態によるサブ解像度フィーチャの方法のプロセスフローチャートを例示する。例示的なプロセスフローは、図2A図2J図3A図3H、及び図4A図4Fを参照してすでに上述した実施形態に従って続くため、詳細は繰り返さない。
【0072】
図5Aには、一実施形態のプロセスフロー50が例示されている。最初に、基板上に形成されたフォトレジスト層(例えば、図2Aのフォトレジスト220)を、マスクを通して365nm以上の第1の波長を有する第1の紫外光(UV)放射で露光して(ブロック510)(例えば、図2C)、第1の限界寸法でフィーチャを形成する。次に、フォトレジストを、第1の波長よりも小さい第2の波長を有する第2のUV放射で露光し(ブロック520)(例えば、図2E及び図2G)、第1の限界寸法を縮小する。次いで、フォトレジストを現像して、第1の限界寸法よりも小さい第2の限界寸法を有するサブ解像度フィーチャを形成する(ブロック530)(例えば、図2I)。形成されたサブフィーチャは、図2K図2Rを参照してすでに説明したように、スペーサパターニングのためのマンドレルとして更に使用することができる。
【0073】
図5Bには、アンチスペーサパターニング(例えば、図3A図3H及び図4A図4F)を含む、代替実施形態のプロセスフロー51が例示されている。最初に、基板上に形成されたフォトレジスト層(例えば、図2Aのフォトレジスト220)を、マスクを通して365nm以上の第1の波長を有する第1の紫外光(UV)放射で露光して(ブロック510)(例えば、図2C)、第1の限界寸法でフィーチャを形成する。図5Aの前の実施形態と異なり、次に、フォトレジストを現像して、第1のUV放射で露光したフォトレジストの部分を除去する(ブロック540)(例えば、図3A)。一実施形態では、樹脂(例えば、図3Cの樹脂310)をフォトレジスト上に堆積させ(ブロック550)(例えば、図3C)、続いて、第2の波長を有する第2のUV放射でフォトレジストを露光する(ブロック520)(例えば、図3E)。次いで、フォトレジストを再び現像して、サブ解像度フィーチャを形成する(ブロック530)(例えば、図3G)。サブ解像度フィーチャはトレンチである(例えば、図3Gのトレンチ330)。あるいは、樹脂堆積と第2のUV露光の順序を入れ替えてもよい(例えば、図4A図4F)。現像(ブロック540)の後、フォトレジストを第2のUV放射で露光して(ブロック520)、第1の限界寸法を縮小することができる(例えば、図4A)。次に、フォトレジスト上に樹脂(例えば、図4Cの樹脂310)を堆積させる(ブロック550)(例えば、図4C)。次いで、フォトレジストを再び現像して、サブ解像度フィーチャを形成する(ブロック530)(例えば、図4E)。
【0074】
本願の実施形態は、従来のリソグラフィツール、特に200mmウェーハ装置を使用してサブ解像度フィーチャを形成するために適用することができ、i線、g線、又はh線ツールを低コストで修正して、より高価な技術なしでは達成できないフィーチャを形成することができる。例えば、本出願の実施形態を使用して、例えば40nm未満の絶縁された短ゲート長トランジスタを有するアプリケーションを製造することができる。上述の実施形態の例示的な用途としては、ハードディスクドライブ市場向けのリード/ライトヘッドが挙げられ、この場合フィーチャは印刷され、次にターゲットCDに化学的にトリミングされる。
【0075】
ここで、本発明の例示的な実施形態を要約する。他の実施形態も、本明細書の全体及び本明細書で出願される特許請求の範囲から理解することができる。
【0076】
例1.サブ解像度フィーチャを形成する方法であって、基板上に形成されたフォトレジスト層を、第1の限界寸法でフィーチャを形成するように構成されたマスクを通して、365nm以上の第1の波長を有する第1の紫外光(UV)放射で露光することであって、フォトレジスト層は、第1のUV放射で露光した後に、第1のUV放射で露光された第1の部分と、第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含むことと、第1の部分及び第2の部分を第2のUV放射で露光することと、フォトレジスト層を第2のUV放射で露光した後に、フォトレジスト層を現像して、第1の限界寸法よりも小さい第2の限界寸法を有するサブ解像度フィーチャを形成することと、を含む方法。
【0077】
例2.サブ解像度フィーチャ上にスペーサ材料の層を堆積させることと、スペーサエッチバックを行って、スペーサ材料の側方部分を除去することと、プルエッチングを行って、サブ解像度フィーチャを除去し、スペーサパターンを形成することと、スペーサパターンをエッチングマスクとして使用してパターン転写エッチングを行うことと、を含むスペーサパターニングを更に含む、例1に記載の方法。
【0078】
例3.現像する前に、基板を熱処理することにより露光後ベイクを行うことを更に含む、例1又は例2の1つに記載の方法。
【0079】
例4.フィーチャの第1の高さよりも低い高さを有するサブ解像度フィーチャを形成するために、第1の部分及び第2の部分を第2のUV放射で露光するための条件を選択することを更に含む、例1~例3の1つに記載の方法。
【0080】
例5.200nm~360nmの間の幅、20nm~900nmの間の高さ、又は3~100の間の高さ対幅の比率を有するサブ解像度フィーチャを形成するために、第1の部分及び第2の部分を第2のUV放射で露光するための条件を選択することを更に含む、例1~例4の1つに記載の方法。
【0081】
例6.第1の部分及び第2の部分を第2のUV放射で露光することは、独立してアドレス指定可能な投影点のアレイを有するピクセルベースの投影システムを使用して行われる、例1~例5の1つに記載の方法。
【0082】
例7.第1の波長が365nmであり、第2の波長が266nmである、例1~例6の1つに記載の方法。
【0083】
例8.サブ解像度フィーチャを形成する方法であって、基板上に形成されたフォトレジスト層を、第1の限界寸法でフィーチャを形成するように構成された第1のマスクを通して、365nm以上の第1の波長を有する第1の紫外光(UV)放射で露光することであって、フォトレジスト層は、第1のUV放射で露光した後に、第1のUV放射で露光された第1の部分と、第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含むことと、フォトレジスト層を第1のUV放射で露光した後に、フォトレジスト層を現像して、第1の部分を除去することと、フォトレジスト層上に樹脂を堆積させることと、第2の部分を第2の波長を有する第2のUV放射で露光することと、フォトレジスト層を第2のUV放射で露光した後に、フォトレジスト層を現像して、第1の限界寸法よりも小さい第2の限界寸法を有するサブ解像度フィーチャを形成することであって、サブ解像度フィーチャは、フォトレジスト層と樹脂との間のトレンチを含むことと、を含む方法。
【0084】
例9.第2の部分を第2のUV放射で露光する前に樹脂を堆積させ、第2のUV放射は、第2の部分内で酸を生成する光化学反応を誘起し、酸は、樹脂内に横方向に拡散して、樹脂の側壁に酸反応層を形成する、例8に記載の方法。
【0085】
例10.フォトレジスト層を第2のUV放射で露光した後にフォトレジスト層を現像することにより、酸反応層を除去し、酸反応層の幅が第2の限界寸法を決定する、例9に記載の方法。
【0086】
例11.第2の部分を第2のUV放射で露光する前に、第2のUV放射の光路に第2のマスクを挿入することを更に含む、例8~例10の1つに記載の方法。
【0087】
例12.樹脂は、第2の部分を第2のUV放射で露光した後にフォトレジスト層上に堆積され、第2の部分を露光することは、第2の部分の一部を変換することにより第2のUV放射で露光された第3の部分を形成することを含み、残りの第2の部分は、第2のUV放射で露光されていない第4の部分を形成する、例8に記載の方法。
【0088】
例13.第3の部分が第4の部分の側壁を覆う、例12に記載の方法。
【0089】
例14.フォトレジスト層を現像することは、樹脂の上部を除去して第3の部分を露出させることと、第3の部分を除去することとを含む、例12~例13の1つに記載の方法。
【0090】
例15.サブ解像度フィーチャをアンチスペーサとして使用してパターン転写エッチングを行うことを更に含む、例8~例14の1つに記載の方法。
【0091】
例16.処理用のウェーハを受け入れるようにサイズ設定及び構成されたチャンバと、200mmウェーハを保持するウェーハホルダと、365nmの第1の波長を有する第1のUV放射を発するように構成された第1の紫外光(UV)放射源であって、第1のUV放射に基づく第1の光学解像度限界よりも大きい第1の限界寸法を有する第1のフィーチャを形成するように構成される、第1の紫外光(UV)放射源と、第2の波長を有する第2のUV放射を発するように構成された第2のUV放射源であって、第2のUV放射に基づく第2の光学解像度限界よりも大きい第2の限界寸法を有する第2のフィーチャを形成するように構成される、第2のUV放射源と、を含むリソグラフィツールであって、リソグラフィツールは、第1の限界寸法で第1のフィーチャを形成するように構成された第1のマスクを通して、ウェーハ上に形成されたフォトレジスト層を第1のUV放射で露光し、フォトレジスト層は、第1のUV放射で露光された第1の部分と、第1のUV放射で露光されていない第2の部分とを含み、第2の部分を第2のUV放射で露光して、第1の光学解像度限界よりも小さい限界寸法を有するサブ解像度フィーチャを画定する命令を含む、リソグラフィツール。
【0092】
例17.第2の部分を第2のUV放射で露光するように構成された画像投影システムを更に含む、例16に記載のリソグラフィツール。
【0093】
例18.画像投影システムは、デジタル光処理(DLP)デバイス又は回折格子ライトバルブ(GLV)デバイスを含む、例16又は例17の1つに記載のリソグラフィツール。
【0094】
例19.画像投影システムは、第2のUV放射の光強度又は光周波数を変更することにより、第2のUV放射を空間的に制御するように構成される、例16~例18の1つに記載のリソグラフィツール。
【0095】
例20.サブ解像度フィーチャの限界寸法は、第2の光学解像度限界よりも小さい、例16~例19の1つに記載のリソグラフィツール。
【0096】
例21.第2の部分を第2のUV放射で露光する前に、第2のマスクを挿入する命令を更に含む、例16~例20の1つに記載のリソグラフィツール。
【0097】
本発明について、例示的実施形態を参照して説明してきたが、本明細書は、限定的な意味で解釈されることを意図するものではない。例示的実施形態の様々な修正形態及び組み合わせ、並びに本発明の他の実施形態は、本明細書を参照すれば当業者には明らかになろう。したがって、添付の特許請求の範囲はそのようなあらゆる修正形態又は実施形態を包含することを意図している。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図2J
図2K
図2L
図2M
図2N
図2O
図2P
図2Q
図2R
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図5A
図5B
【国際調査報告】