IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ルドルフ・テクノロジーズ,インコーポレーテッドの特許一覧

特表2024-530936フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置
<>
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図1A
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図1B
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図1C
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図2
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図3
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図4A
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図4B
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図4C
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図4D
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図5
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図6
  • 特表-フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-27
(54)【発明の名称】フォトリソグラフィ処理のための多重カメラ装置
(51)【国際特許分類】
   G03F 7/20 20060101AFI20240820BHJP
   H01L 21/68 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
G03F7/20 501
G03F7/20 521
H01L21/68 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506965
(86)(22)【出願日】2022-08-01
(85)【翻訳文提出日】2024-04-05
(86)【国際出願番号】 US2022039031
(87)【国際公開番号】W WO2023014646
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】17/394,132
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516312501
【氏名又は名称】オントゥー イノヴェイション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151987
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 信行
(72)【発明者】
【氏名】ダシルヴェイラ エルヴィーノ
(72)【発明者】
【氏名】ドナハー ジェイ ケイシー
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン ダグラス エイ
【テーマコード(参考)】
2H197
5F131
【Fターム(参考)】
2H197CA01
2H197CA03
2H197CC03
2H197CD13
2H197CD41
2H197CD43
2H197CD47
2H197DB09
2H197DB11
2H197DC05
2H197DC11
2H197EA30
2H197HA03
2H197HA04
5F131AA02
5F131AA03
5F131AA32
5F131AA33
5F131BA13
5F131CA37
5F131CA38
5F131CA39
5F131DA02
5F131DA22
5F131DA42
5F131EA02
5F131EA22
5F131FA17
5F131FA32
5F131FA33
5F131KA14
5F131KA43
5F131KA44
5F131KA45
5F131KA60
5F131KB07
(57)【要約】
2つ以上のカメラシステム(すなわち、投影レンズシステム)を有するフォトリソグラフィ機械の実施形態が本明細書に記載される。フォトリソグラフィ機械は、集積回路、フラットパネルディスプレイ、及び半導体電子機器の製造に使用される他の基板を露光するために独立して操作及び制御される2つ以上のカメラを含み得る。カメラは、x軸において横方向に移動するように独立して制御され得る(すなわち、固定されない)。独立した制御は、とりわけ、移動、焦点調節、傾転、レチクル位置を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトリソグラフィ機械であって、
基板を保持し、第1の軸に沿って移動させるためのステージと、
それぞれの画像ソースからの画像を前記基板上に投影するために前記ステージに対向して位置付けられた少なくとも2つの投影カメラであって、各カメラが、前記第1の軸と実質的に垂直な第2の軸に沿って独立して前記基板に対してそれぞれのカメラを横方向に移動させるための少なくとも1つのモータを含む、投影カメラと、を備える、フォトリソグラフィ機械。
【請求項2】
前記少なくとも1つのモータが、実質的にそれぞれのカメラの重心に力を印加するように位置付けられている、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項3】
前記少なくとも1つのモータが、実質的に前記カメラの投影レンズシステムの重心に力を印加するように位置付けられている、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項4】
各カメラが、前記第2の軸に沿って2つの方向にそれぞれのカメラを独立して移動させるための2つのモータを含む、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項5】
前記基板の製作レイアウトに基づいて、前記少なくとも2つの投影カメラ及び前記ステージの移動を制御するためのコントローラを更に備える、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項6】
前記基板に対する前記少なくとも2つの投影カメラの配置に関するセンサ入力を受信し、かつ前記第1及び第2の軸と実質的に垂直な第3の軸に沿った前記少なくとも2つの投影カメラの独立した移動を制御するためのコントローラを更に備える、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項7】
前記コントローラが、独立して各カメラの焦点を合わせるように構成されている、請求項6に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項8】
前記コントローラが、各カメラのレチクルステージを独立して移動させて、各カメラの前記レチクルステージを各カメラに対向する前記基板のそれぞれの部分と整列させるように構成されている、請求項6に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項9】
前記少なくとも2つの投影カメラを支持し、かつ前記第2の軸に沿った前記カメラの移動のためのガイドを提供するためのブリッジ構造を更に備える、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項10】
前記少なくとも2つの投影カメラを前記基板と整列させるための基準を提供するための計測フレームを更に備える、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項11】
基板上に製作するための方法であって、
第1の位置で少なくとも2つの投影カメラに対向するステージ上に前記基板を位置付けることと、
前記第1の位置で、前記少なくとも2つの投影カメラを使用して、画像ソースからのそれぞれの画像を前記基板上に投影することと、
前記ステージを第1の軸に沿って第2の位置まで移動させることと、
前記第2の位置で、前記少なくとも2つの投影カメラを使用して、前記画像ソースからのそれぞれの画像を前記基板上に投影することと、
前記少なくとも2つのカメラを独立して第2の軸に沿って第3の位置まで移動させることであって、前記第2の軸が、前記第1の軸と実質的に垂直である、移動させることと、
前記第3の位置で、前記少なくとも2つの投影カメラを使用して、前記画像ソースからのそれぞれの画像を前記基板上に投影することと、を含む、方法。
【請求項12】
各カメラについて、実質的にそれぞれのカメラの重心に力を印加することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
各カメラについて、実質的にそれぞれのカメラの投影レンズシステムの重心に力を印加することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
複数のセンサ入力を受信することと、
前記センサ入力に基づいて、前記カメラの各々を独立して調整して、各カメラのレチクルステージを各カメラに対向する前記基板のそれぞれの部分と整列させることと、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
一対のカメラのうちの第1のカメラの故障事象を検出することと、
前記基板の第1の指定部分の前記第1のカメラによる最後の投影の場所を記憶することと、
前記第2のカメラによる前記基板の第2の指定部分の完全な製作と、
前記第2の指定部分の完成後に、前記第1のカメラによる最後の成功した投影の記憶された前記場所に基づいて前記第2のカメラを移動させることと、
前記第2のカメラによる前記基板の前記第1の指定部分の完全な製作と、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも2つのカメラ及び前記ステージが、実質的に同時に移動される、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
リソグラフィ機械であって、
第1の投影カメラシステムであって、
第1のフォトマスクを保持するための第1のレチクルステージと、
第1投影レンズと、
x軸に沿って前記第1の投影カメラを移動させるための第1のモータと、を備える、第1の投影カメラシステムと、
第2の投影カメラシステムであって、
第2のフォトマスクを保持するための第2のレチクルステージと、
第2投影レンズと、
前記第1の投影カメラから独立して、前記x軸に沿って前記第2の投影カメラを移動させるための第2のモータと、を備える、第2の投影カメラシステムと、
y軸に沿って基板を運ぶために前記第1及び第2の投影カメラに対向して位置付けられたステージと、を備える、リソグラフィ機械。
【請求項18】
前記第1及び第2のモータが、それぞれ、実質的に前記第1及び第2のカメラの重心に第1及び第2の力を印加するように位置付けられている、請求項17に記載のリソグラフィ機械。
【請求項19】
前記第1及び第2のモータが、それぞれ、実質的に前記第1及び投影レンズの重心に第1及び第2の力を印加するように位置付けられている、請求項17に記載のリソグラフィ機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その内容が参照によりその全体で本明細書に組み込まれる、2021年8月4日に出願された米国特許出願第17/394,132号に対する優先権の利益を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、概して、集積回路及びディスプレイ基板のフォトリソグラフィ処理に関する。
【背景技術】
【0003】
フォトリソグラフィは、シリコンウエハ又はフラットパネルディスプレイなどの基板上にパターンを製作するために使用される。フォトリソグラフィは、フォトマスク(又はレチクル)から基板上の感光性表面にパターンを転写することを伴う。典型的には、フォトリソグラフィは、ステップアンドリピート又はスキャニングプロセスを使用して実施される。
【0004】
これらのプロセスでは、基板は、可動ステージ上に配置される。固定カメラが、製作されるパターンのフォトマスクを有するステージの上方に配置される。カメラは、製作のために基板の一部上にパターンを投影する。次いで、ステージは、1つの軸(例えば、y軸)に沿って移動され、本プロセスは、パターンのコラムが基板上に製作されるまで繰り返される。次に、ステージは、別の軸(例えば、x軸)に沿って移動され、本プロセスは、繰り返して次のコラムを終了する。本プロセスは、基板内の全てのコラムが製作されるまで繰り返される。これらのプロセスは、低いスループット、高いコスト、及び低い柔軟性などの不利点を抱えている。
添付の図面の様々な図面は、本開示の例示的な実施形態を単に例解するものであり、その範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1A】フォトリソグラフィ機械の例示的な部分を図示する。
図1B】フォトリソグラフィ機械の断面図を図示する。
図1C】フォトリソグラフィ機械の別の断面図を図示する。
図2】フォトリソグラフィ機械の回路ブロック図を図示する。
図3】2つ以上の可動カメラを使用するフォトリソグラフィ処理のための方法のフロー図を図示する。
図4A】異なるステップで処理されている基板の上面図を図示する。
図4B】異なるステップで処理されている基板の上面図を図示する。
図4C】異なるステップで処理されている基板の上面図を図示する。
図4D】異なるステップで処理されている基板の上面図を図示する。
図5】2つ以上の可動カメラを使用するフォトリソグラフィ処理のための方法のフロー図を図示する。
図6】フォトリソグラフィ機械の例示的な部分を図示する。
図7】フォトリソグラフィ機械の例示的な部分を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明者らは、とりわけ、より高速でより柔軟なフォトリソグラフィ処理の必要性を認識した。2つ以上のカメラシステム(すなわち、投影レンズシステム)を有するフォトリソグラフィ機械の実施形態が本明細書に記載される。フォトリソグラフィ機械は、集積回路、フラットパネルディスプレイ、及び半導体電子機器の製造に使用される他の基板を露光するために独立して操作及び制御される2つ以上のカメラを含み得る。カメラは、x軸において横方向に移動するように独立して制御され得る(すなわち、固定されない)。したがって、ステージは、y軸のみにおいて移動し、フォトリソグラフィ機械内のステージ領域のサイズ及び複雑性を低減し得る。例えば、ディスプレイのためのガラスパネルは、約1.5メートル×1.8メートルであり得る。したがって、ステージがy軸のみにおいて移動する(x軸において移動しないか、又はx軸における移動が制限される)場合、フォトリソグラフィ機械のステージ領域のサイズは、大幅に縮小され得る。
【0007】
独立して操作及び制御されたカメラは、複数の独立した画像投影及び同時露光を可能にする。カメラの独立した横方向移動は、異なる構成が同じ工程で製造されることを可能にし得る。例えば、第1の配向(例えば、y軸に沿って垂直)でコラムを製作した後、カメラ及びステージは、第2の配向(例えば、x軸に沿って水平)で同じ基板上に製作して、基板シート上に製作されるデバイスの数を最大限化するように、移動され得る。別の例では、カメラの独立した横方向移動を使用して、異なるデバイスを同時に製作することができる。一方のカメラは、より小さいディスプレイ(例えば、携帯電話ディスプレイ)を製造するために使用され得る一方で、他方のカメラは、より大きいディスプレイ(例えば、タブレットディスプレイ)を製造するために使用され得る。更に、各カメラは、独立した傾転(又は水平化)及び焦点調節を含み得る。各カメラは、そのフォトマスク(又はレチクル)を基板平面と整列させて、カメラの光軸が基板平面と垂直であることを確実にするために、その独自のセンサのセットを有し得る。
【0008】
本文書は、基板を保持し、第1の軸に沿って移動させるためのステージを含む、フォトリソグラフィ機械を記載する。フォトリソグラフィ機械はまた、それぞれの画像ソースからの画像を基板上に投影するためにステージに対向して位置付けられた少なくとも2つの投影カメラも含み、各カメラは、第1の軸と実質的に垂直な第2の軸に沿って独立して基板に対してそれぞれのカメラを横方向に移動させるための少なくとも1つのモータを含む。
【0009】
本文書はまた、基板上に製作するための方法も記載する。本方法は、第1の位置で少なくとも2つの投影カメラに対向するステージ上に基板を位置付けることと、第1の位置で、少なくとも2つの投影カメラを使用して、画像ソースからのそれぞれの画像を基板上に投影することと、ステージを第1の軸に沿って第2の位置まで移動させることと、第2の位置で、少なくとも2つの投影カメラを使用して、画像ソースからのそれぞれの画像を基板上に投影することと、少なくとも2つのカメラを独立して第2の軸に沿って第3の位置まで移動させることであって、第2の軸が、第1の軸と実質的に垂直である、移動させることと、第3の位置で、少なくとも2つの投影カメラを使用して、画像ソースからのそれぞれの画像を基板上に投影することと、を含む。
【0010】
本文書は更に、第1及び第2の投影カメラシステムを有するリソグラフィ機械を記載する。第1の投影カメラシステムは、第1のフォトマスクを保持するための第1のレチクルステージと、第1の投影レンズと、x軸に沿って第1の投影カメラを移動させるための第1のモータと、を含む。第2の投影カメラシステムは、第2のフォトマスクを保持するための第2のレチクルステージと、第2の投影レンズと、第1の投影カメラから独立して、x軸に沿って第2の投影カメラを移動させるための第2のモータと、を含む。リソグラフィ機械はまた、y軸に沿って基板を運ぶために第1及び第2の投影カメラに対向して位置付けられたステージも含む。
【0011】
図1A図1Cは、フォトリソグラフィ機械100の例示的な部分を図示する。フォトリソグラフィ機械100は、2つ以上のカメラシステム102、104と、ブリッジ構造106と、計測フレーム108と、1つ以上の基板152を運ぶためのステージ150と、を含み得る。カメラシステム102、104は、ステージ150の上方のブリッジ構造106上に位置付けられ得、各カメラシステム102、104は、以下で更に詳細に記載されるように、x軸における独立した移動を可能にするための1つ以上のモータを含み得る。すなわち、各カメラシステム102、104は、ブリッジ構造106に沿ってx軸において独立して移動するように個別に制御され得る。ブリッジ構造106は、カメラシステム102、104を支持し得、x軸に沿ったカメラシステム102、104の移動のための精密ガイドを提供し得る。ブリッジ構造106は、花崗岩構造として提供され得る。
【0012】
各カメラシステム102、104は、とりわけ、照明器102.1、104.1と、レチクルステージ102.2、104.2と、投影レンズ102.3、104.3と、を含み得る。カメラシステム102、104は、それらのそれぞれのパターン又は画像を実質的に同時に(すなわち、同時に(concurrently)又は同時に(simultaneously))露光するように構成され得る。照明器102.1、104.1は、それぞれ、レチクルステージ102.2、104.2上に配置されたレチクルの上に光を生成するための光源を含み得る。光源は、UV LED(ultra-violet light emitting diode、紫外線発光ダイオード)システム及び関連光学系を提供され得る。
【0013】
レチクルステージ102.2、104.2は、その上に配置されたレチクルをステージ150に対して整列させるための整列デバイスを含み得る。整列デバイスは、以降で具体的に現れる部分を含むがこれらに限定されない、例えば、参照によりその全体で本明細書に組み込まれる、「High Speed Lithography Machine and Method」と題された米国特許第7,385,671号に記載される6軸レチクルチャックを含み得、参照による組み込みは、以下の例外を伴って行われる:上記で参照された特許の任意の部分が本出願と矛盾する場合、本出願が上記で参照された特許に優先する。6軸チャックの各軸は、内蔵単軸粗速度及び位置センサを有し得る。例えば、図1Cは、z軸におけるレチクル移動及び対応するカメラ焦点範囲を示す。
【0014】
各レチクルステージ102.2、104.2は、以下で更に詳細に記載されるように、別個のレチクル(又はフォトマスク若しくは画像ソース)を保持して、異なるパターン製作を可能にするように構成される。レチクルステージ102.2、104.2は、ステージに対して独立して整列されて、基板上の異なる変動又は異なるパターン製作に対処し得る。カメラ102、104は、そのフォトマスク(又はレチクル)を基板平面と整列させて、カメラの光軸が基板平面と垂直であることを確実にするために、その独自のセンサのセットを有し得る。例えば、各カメラ102、104のためのセンサ(例えば、6つのセンサ)は、適切な整列のための基準として計測フレーム108を使用し得る。計測フレーム108は、直線状かつ剛性であり、したがって、平坦度、真直度、高さ、位置などの基準を提供し得る。
【0015】
投影レンズ102.3、104.3は、レチクルの各々の上のパターン又は画像をステージ150上に配置された基板上に投影し得る。投影レンズ102.3、104.3は、1つ以上の光学レンズを含み得る。投影レンズ102.3、104.3は、個々のリアルタイム自動焦点センサを含み得る。投影レンズ102.3、104.3の光学特性は、必要に応じて基板上の投影されたパターン又は画像の焦点を合わせるために自動焦点センサに基づいて調整され得る。
【0016】
各カメラ102、104は、ブリッジ構造106に沿ってx軸においてカメラを移動させるための1つ以上のXモータ(又はアクチュエータ)を含み得る。例えば、各カメラ102、104は、x軸に沿って各方向にカメラを移動させるための2つのリニアXモータを含み得る。Xモータは、基板の露光ピッチに一致するようにカメラ102、104間の分離距離を調整し得る。Xモータの配置及び動力は、カメラの移動によって引き起こされるカメラへの摂動を最小限化し、かつ整定時間を最小限化するように設定され得る。モータは、カメラ102、104の各々の重心(center of gravity、CG)の実質的に近くに配置され得る。したがって、カメラ102、104に印加される移動力は、カメラのCGに印加され得る。一例では、Xモータは、投影レンズ102.3、104.3のCGに実質的に近くに配置され得、移動力は、投影レンズ102.3、104.3のCGに印加され得る。
【0017】
更に、カメラ移動の速度が全体的な生産時間に著しく影響を及ぼさない場合があるため、モータの加速度、ジャーク、及び速度は、低く保たれ得る。製作工程は、1つの軸(例えば、y軸)においてステップの大部分を伴い得る。例えば、製作工程は、y軸に沿って70ステップを含み得るが、x軸に沿って5ステップのみを含み得る。したがって、x軸におけるカメラの速度は、y軸におけるステージの速度ほど大きな影響を工程時間に及ぼさない場合がある。更に、カメラ102及び104は、y軸におけるステージと同時にx軸において移動されて、スループットを更に増加させ得る。
【0018】
各カメラ102、104はまた、適切な整列のためにz軸においてカメラを移動させるための1つ以上のZモータ(又はアクチュエータ)を含み得る。例えば、各カメラ102、104は、重力に対して前もって負荷を加えられる、4つのZアクチュエータを含み得る。Zアクチュエータは、カメラ102、104のCGに対して対称に配設された、カメラ102、104内の光学コラムの傾斜及び傾転のための垂直力を提供し得る。一例では、Zアクチュエータのうちの1つが、減衰のために使用され得る。カメラ102、104は、ブリッジ構造106の垂直側面を基準とする空気軸受によって、Y、θz、θx方向に拘束され得る。例えば、図1Cは、z軸におけるレンズ(カメラ)移動を示す。
【0019】
ステージ150は、カメラ102、104の下方に提供され得、製作中に1つ以上の基板を運び得る。ステージ150は、1つ以上の基板を保持するための花崗岩構造を含み得る。ステージ150は、1つ以上のyモータを使用してy軸において移動可能であり得る。一実施形態では、ステージはまた、以下で更に詳細に記載されるように、x軸における制限された移動を可能にして、製作構成において更なる柔軟性を可能にし得る。
【0020】
フォトリソグラフィ機械100は、垂直に配設された投影システムを含むものとして上記に記載される。しかしながら、他の配設も使用され得る。例えば、再度、参照によりその全体で本明細書に組み込まれる、「High Speed Lithography Machine and Method」と題された米国特許第7,385,671号に記載されているものなどのミラーを使用して垂直及び水平に配設された構成要素を有する配設を使用することもできる。
【0021】
図2は、フォトリソグラフィ機械200の簡略化された回路ブロック図を図示する。フォトリソグラフィ機械200は、図1を参照して上記に記載されるように、2つ以上のカメラ202、204及びステージ250を含み得る。フォトリソグラフィ機械200はまた、コントローラ260を含み得る。コントローラ260は、1つ以上のコンピュータ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の好適な演算構成要素として提供され得る。一例では、コントローラ260は、フォトリソグラフィ機械200の外部に提供され得る。
【0022】
コントローラ260は、カメラ202、204及びステージ250からセンサ入力(図1A図1Cを参照して上記に記載される)を受信し得る。コントローラ260はまた、関連メモリに記憶される、各カメラ202、204のための製作パターンでプログラムされ得る。コントローラ260は、x軸におけるカメラ202、204の独立した横方向移動を制御し得る。すなわち、コントローラ260は、x軸に沿って第1の距離でカメラ202を移動させるための制御信号を送信し得、x軸に沿って第2の距離でカメラ204を移動させるための別の制御信号を送信し得る。カメラの移動の方向及び長さは、製作レイアウトに基づいて独立して制御され得る。コントローラ260はまた、上記に記載されるように、整列及び焦点調節のために、z軸におけるカメラ202、204の移動、及びそれらのそれぞれのレチクルステージの移動を制御し得る。
【0023】
コントローラ260はまた、y軸において移動されるようにステージ(及びその上の基板)に命令し得る。一実施形態では、コントローラ260はまた、製作レイアウトにおいて更なる柔軟性を提供するために、制限された様式でx軸において移動されるようにステージに命令し得る。カメラ及びステージの移動を制御するための技術が、以下で更に詳細に記載される。
【0024】
図3は、2つ以上の可動カメラを使用するフォトリソグラフィ処理のための方法300のフロー図を図示し、図4A図4Dは、異なるステップで処理されている基板の上面図を図示する。例えば、方法300は、図1及び図2を参照して上記に記載されるフォトリソグラフィ機械によって実施され得る。
【0025】
302では、レチクル(又はフォトマスク)は、カメラの各々のそれぞれのレチクルステージにロードされ得、基板は、ステージ上に配置され得る。レチクルは、カメラの各々によって基板上に投影されるパターンを画定し得る。一実施形態では、カメラが同じパターンを製作している場合、カメラの各々のためのレチクルは、同じであり得る。別の実施形態では、カメラのためのレチクルは、カメラが同じ工程で異なるパターンを製作している状況で、異なるパターンを含み得る。
【0026】
304では、それぞれのレチクル上に特定のパターンを製作するための命令が、読み出されて、ロードされ得る。命令は、製作レイアウト、露光時間、各露光領域のサイズ、ピッチ距離(カメラ間の距離)、各コラム内の露光領域の数、コラムの数などの情報を含み得る。異なるレチクルパターンに関する命令は、フォトリソグラフィ機械と関連するコントローラと関連するメモリに予め記憶され得、特定のレチクルに対する命令は、ロードされたレチクルに基づいて読み出され得る。
【0027】
306では、カメラは、初期化され得、カメラがそれらのそれぞれの第1の露光領域の上方に配置されるように(必要である場合に)移動され得る。図4Aは、2カメラシステムの初期位置の例を図示する。ここで、第1のカメラは、基板の縁(例えば、右縁)に位置する第1のコラム内の第1の露光領域の上方に位置付けられ、第2のカメラは、基板の分割線の反対側(例えば、左側)に位置するその第1のコラム内のその第1の露光領域の上方に位置付けられる。例えば、各カメラが基板の等しい領域を製作するように構成されている場合、分割線は、基板の中心線であり得る。別の例では、一方のカメラが他方のカメラと比較して基板のより大きな領域を製作するように構成されている場合、分割線は、中心から外れ得る。カメラ分離は、基板の露光ピッチに一致するように設定され得る。
【0028】
308では、第1及び第2のカメラは、それぞれの露光領域上のそれらのレチクル上に画像を投影して、実質的に同時にそれぞれの領域内の基板上の画像上にパターンを製作し得る。画像を投影する前に、第1及び第2のカメラは、それらのそれぞれのレチクルステージ及び/又は投影レンズを露光領域の基板平面と整列させ得る。基板上の変動及びカメラの移動により、第1のカメラのための露光領域の基板平面は、第2のカメラのための露光領域の基板平面と異なり得る。したがって、各カメラは、独立した傾転、水平化、及び/又は焦点調節を実施し得る。各カメラは、その独自のセンサを利用して、そのそれぞれの露光領域の基板平面に関する位置情報を取得し得る。各カメラは、そのフォトマスク(又はレチクル)をその露光領域の基板平面と整列させて、画像を投影する前にカメラの光軸が基板平面と垂直であることを確実にし得る。
【0029】
310では、ステージは、各カメラがそのそれぞれのコラム内の次の露光領域の上方に提供されるように、y軸に沿って移動され得る。図4Bは、ステージが移動された後の基板及びカメラの配置の例を図示する。カメラは、ステージ(又は以下で後述されるカメラ)の移動中に光を投影しない場合がある。例えば、カメラの各々の中のシャッターは、閉じられ得る。
【0030】
312では、第1及び第2のカメラは、それぞれの次の露光領域上のそれらのレチクル上に画像を投影して、それぞれの領域内の基板上の画像上にパターンを製作し得る。再度、画像を投影する前に、第1及び第2のカメラは、ステップ308に関して上記に記載されるように、それらのそれぞれのレチクルステージ及び/又は投影レンズを露光領域の基板平面と整列させ得る。各カメラは、そのフォトマスク(又はレチクル)をその露光領域の基板平面と整列させて、画像を投影する前にカメラの光軸が基板平面と垂直であることを確実にし得る。
【0031】
314では、前の露光領域がその特定のコラム内の最後の領域であったかどうかが決定され得る。それが特定のコラム内の最後の露光領域でない場合、特定のコラム内の最後の露光領域が製作されるまで、ステップ310~312が繰り返され得る。
【0032】
316では、コラム内の最後の領域が製作された後、カメラは、カメラが基板上に製作される次のコラムの上に配置されるように、x軸において横方向に移動され得る。カメラによる横方向移動の距離は、製作命令に基づいて設定され得る。一例では、カメラ及びステージは、それぞれ、x軸及びy軸において同時に移動され得る。図4Cは、カメラが横方向に移動された後の基板及びカメラの配置の例を図示する。この例では、両方のカメラが、同じ距離を移動される。別の例では、カメラは、各カメラによって異なるサイズのパネルを製作するためにx軸に沿って異なる距離を移動され得る。
【0033】
次に、ステップ308~314は、特定のコラム内の全ての露光領域を製作するために繰り返され得る。このプロセスは、各カメラのための全てのコラムが完成するまで繰り返され得る(ステップ318を参照されたい)。図4Dは、完了した製作プロセスの例を図示する。奇数の全コラムを有する製品レイアウトについては、1つのカメラは、1つのコラムについてアイドル状態であり得る。
【0034】
上記のように、カメラの独立した制御は、異なる構成が同じ工程で製造されることを可能にし得る。例えば、一連のコラムが、本明細書に記載されるマルチカメラフォトリソグラフィ機械(例えば、図3の方法300)を使用して垂直配向で製作された後、次いで、1つ以上のコラムが、基板利用を最大限化するために水平配向で製作され得る。ここで、カメラの横方向移動は、より柔軟な制御を可能にし得る。更に、ステージは、制限された様式でx軸において移動され、及び/又は回転されて、異なる構成で基板を製作することを可能にし得る。
【0035】
別の例では、本明細書に記載されるマルチカメラフォトリソグラフィ機械が、同じ工程で異なる形状因子を有する製品を製作するために使用され得る。2カメラ機械では、第1のカメラは、携帯電話ディスプレイ用などの第1の形状因子を有するディスプレイを製作し得、同時に、第2のカメラは、タブレットディスプレイ用などの第2の形状因子を有するディスプレイを製作し得る。カメラの独立した移動は、製作のための新しいコラムを開始するときにカメラが異なる距離を移動することを可能にし得る。第1のカメラは、携帯電話ディスプレイの形状因子がテーブルディスプレイの形状因子よりも小さいため、第2のカメラと比較してx軸においてより小さい距離を移動し得る。したがって、ピッチ(カメラ間の距離)は、カメラが異なる距離を移動しているため、工程中に変化し得る。
【0036】
更に、カメラの独立した制御は、冗長性を提供することによって信頼性を増大させ得る。1つのカメラが工程中に故障した場合、他のカメラが、工程を停止する必要なく、又は基板パネルを無駄にすることなく、工程を終了し得る。図5は、カメラのうちの1つが故障した場合の2つ以上の可動カメラを使用するフォトリソグラフィ処理のための方法500のフロー図を図示する。502では、カメラは各々、例えば、図3を参照して記載されるように、対応する命令に基づいて基板上にパターンを製作し得る。504では、機械は、カメラのうちの1つで故障事象を検出し得る。
【0037】
506では、故障したカメラによる最後の成功した投影の場所が、記録及び記憶され得る。
【0038】
508では、故障したカメラは、x軸に沿って基板の側面まで移動され得る。他のカメラは、それらのそれぞれの位置に留まり得る。一例では、故障したカメラは、その位置に留まり、カメラとともに移動し得るが、投影しない。
【0039】
510では、他のカメラは、初期命令に基づいてそれらの製作プロセスを終了し得る。例えば、2カメラシステムでは、他方のカメラは、図3及び図4を参照して上記に記載されるように、基板パネルのその指定部分の製作を終了し得る。
【0040】
512では、必要に応じて、故障したカメラによる記憶された最後の成功した投影場所に基づいて、他のカメラは、x軸において横方向に移動され得、ステージは、y軸において移動され得る。例えば、他のカメラは、製作レイアウト上の最後の成功した投影場所の後の次の領域に移動され得る。
【0041】
514では、他のカメラは、故障したカメラのために最初に指定された部分の製作を完了し得る。例えば、2カメラシステムでは、他方のカメラは、故障したカメラによる最後の成功した投影の後に次の場所に移動され得、次いで、そのカメラは、基板パネルの製作を終了し得る。
【0042】
上記のように、フォトリソグラフィ機械は、本明細書に記載されるように2つより多くのカメラを含み得る。図6は、3つのカメラを有するフォトリソグラフィ機械600の例示的な部分を図示する。フォトリソグラフィ機械600は、一列に配設された3つのカメラ602、604、606を含み得る。カメラは、本明細書に記載されるように提供され得る。フォトリソグラフィ機械600はまた、カメラ602、604、606を支持するためのブリッジ構造608を含み得る。カメラ602、604、606は、本明細書に記載されるように、ステージ650に対向して(例えば、上方に)位置付けられ得る。
【0043】
図7は、4つのカメラを有するフォトリソグラフィ機械700の例示的な部分を図示する。フォトリソグラフィ機械700は、2列に配設された4つのカメラ702、704、708、710を含み得る。カメラは、本明細書に記載されるように提供され得る。カメラの第1のセット702、704は、第1のブリッジ構造706によって支持され得、カメラの第2のセット708、710は、第2のブリッジ構造712によって支持され得る。カメラ702、704、708、710は、本明細書に記載されるように、ステージ750に対向して(例えば、上方に)位置付けられ得る。
【0044】
別の例では、本明細書に記載されるように、6つのカメラを有するフォトリソグラフィ機械が提供され得る。例えば、機械は、各列に3つのカメラを有する2つの列を含み得る。
【0045】
様々な注記
上記の非限定的な態様の各々は、それ自体で成立することができるか、又は本文書に記載される他の態様若しくは他の主題のうちの1つ以上との様々な並べ替え若しくは組み合わせにおいて、組み合わせることができる。
【0046】
上記の詳細な説明は、詳細な説明の一部を形成する添付図面への参照を含む。図面は、例解として、本発明が実践され得る具体的な実装形態を示す。これらの実装形態は、一般に「例」とも称される。そのような例は、図示又は記載されるものに加えて、要素を含み得る。しかしながら、本発明者らはまた、図示又は記載される要素のみが提供される例も企図する。更に、本発明者らはまた、特定の例(若しくはその1つ以上の態様)に関するか、又は本明細書に図示若しくは記載される他の例(若しくはその1つ以上の態様)に関するかのいずれかで、図示又は記載される要素(若しくはその1つ以上の態様)の任意の組み合わせ又は並べ替えを使用する例も企図する。
【0047】
本文書と参照により組み込まれる任意の文書との間に矛盾した使用がある場合、本文書での使用が、優先する。
【0048】
本文書では、「a」又は「an」という用語は、「少なくとも1つの」又は「1つ以上」の任意の他の例又は使用とは独立して、1つ又は1つより多くを含むように、特許文書において一般的であるように使用される。本文書では、「又は」という用語は、別段の指示がない限り、「A又はB」が、「AであるがBではない」、「BであるがAではない」、及び「A及びB」を含むように、非排他的な「又は」を指すために使用される。本文書では、「including(含む)」及び「in which」という用語は、「comprising(備える/含む)」及び「wherein」というそれぞれの用語の平易な英語の同等物として使用されている。また、以下の請求項では、「including(含む)」及び「comprising(備える/含む)」という用語は、オープンエンドであり、すなわち、ある請求項におけるそのような用語の後に列挙された要素に加えて、要素を含むシステム、デバイス、物品、組成物、製剤、又はプロセスは、依然としてその請求項の範囲内に含まれるとみなされる。更に、以下の請求項では、「第1」、「第2」、及び「第3」などの用語は、単に標識として使用され、それらの目的に数値要件を課すことを意図していない。
【0049】
本明細書に記載される方法の例は、少なくとも部分的に機械又はコンピュータ実装され得る。いくつかの例は、上記の例に記載される方法を実施するように電子デバイスを構成するように動作可能な命令で符号化されたコンピュータ可読媒体又は機械可読媒体を含むことができる。そのような方法の実装形態は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、より高いレベルの言語コードなどのコードを含むことができる。そのようなコードは、様々な方法を実施するためのコンピュータ可読命令を含むことができる。コードは、コンピュータプログラム製品の部分を形成し得る。更に、一例では、コードは、実行中又は他の時間などに、1つ以上の揮発性、非一時的、又は不揮発性の有形のコンピュータ可読媒体上に有形的に記憶され得る。これらの有形のコンピュータ可読媒体の例としては、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、リムーバブル光ディスク(例えば、コンパクトディスク及びデジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカード又はスティック、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)などが挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0050】
上記の説明は、例解的であり、限定的ではないことを意図している。例えば、上記の例(又はその1つ以上の態様)は、互いに組み合わせて使用され得る。他の実装形態が、上記の説明を検討する際に、例えば、当業者などによって、使用され得る。要約は、読者が、本技術的開示の性質を迅速に確認することを可能にするために提供される。要約は、それが請求項の範囲又は意味を解釈又は限定するために使用されないことを理解して提出される。また、上記の発明を実施するための形態では、本開示を効率化するために、様々な特徴が一緒にグループ化され得る。これは、特許請求されていない開示された特徴が、任意の請求項に必須であることを意図するものと解釈されるべきではない。むしろ、本発明の主題は、特定の開示された実装形態の全ての特徴よりも少ない特徴に存在し得る。したがって、以下の請求項は、例又は実装形態として発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は、別個の実装形態としてそれ自体で成立し、そのような実装形態は、様々な組み合わせ又は並び替えで互いに組み合わされ得ることが企図される。本発明の範囲は、添付の請求項の範囲を参照して、そのような請求項が権利を有する同等物の全範囲とともに決定されるべきである。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトリソグラフィ機械であって、
基板を保持し、第1の軸に沿って移動させるためのステージと、
それぞれの画像ソースからの画像を前記基板上に投影するために前記ステージに対向して位置付けられた少なくとも2つの投影カメラであって、各カメラが、前記第1の軸と実質的に垂直な第2の軸に沿って独立して前記基板に対してそれぞれのカメラを横方向に移動させるための少なくとも1つのモータを含む、投影カメラと、を備える、フォトリソグラフィ機械。
【請求項2】
前記少なくとも1つのモータが、実質的にそれぞれのカメラの重心に力を印加するように位置付けられている、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項3】
前記少なくとも1つのモータが、実質的に前記カメラの投影レンズシステムの重心に力を印加するように位置付けられている、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項4】
各カメラが、前記第2の軸に沿って2つの方向にそれぞれのカメラを独立して移動させるための2つのモータを含む、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項5】
前記基板の製作レイアウトに基づいて、前記少なくとも2つの投影カメラ及び前記ステージの移動を制御するためのコントローラを更に備える、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項6】
前記基板に対する前記少なくとも2つの投影カメラの配置に関するセンサ入力を受信し、かつ前記第1及び第2の軸と実質的に垂直な第3の軸に沿った前記少なくとも2つの投影カメラの独立した移動を制御するためのコントローラを更に備える、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項7】
前記コントローラが、独立して各カメラの焦点を合わせるように構成されている、請求項6に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項8】
前記コントローラが、各カメラのレチクルステージを独立して移動させて、各カメラの前記レチクルステージを各カメラに対向する前記基板のそれぞれの部分と整列させるように構成されている、請求項6に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項9】
前記少なくとも2つの投影カメラを支持し、かつ前記第2の軸に沿った前記カメラの移動のためのガイドを提供するためのブリッジ構造を更に備える、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項10】
前記少なくとも2つの投影カメラを前記基板と整列させるための基準を提供するための計測フレームを更に備える、請求項1に記載のフォトリソグラフィ機械。
【請求項11】
基板上に製作するための方法であって、
第1の位置で少なくとも2つの投影カメラに対向するステージ上に前記基板を位置付けることと、
前記第1の位置で、前記少なくとも2つの投影カメラを使用して、画像ソースからのそれぞれの画像を前記基板上に投影することと、
前記ステージを第1の軸に沿って第2の位置まで移動させることと、
前記第2の位置で、前記少なくとも2つの投影カメラを使用して、前記画像ソースからのそれぞれの画像を前記基板上に投影することと、
前記少なくとも2つのカメラを独立して第2の軸に沿って第3の位置まで移動させることであって、前記第2の軸が、前記第1の軸と実質的に垂直である、移動させることと、
前記第3の位置で、前記少なくとも2つの投影カメラを使用して、前記画像ソースからのそれぞれの画像を前記基板上に投影することと、を含む、方法。
【請求項12】
各カメラについて、実質的にそれぞれのカメラの重心に力を印加することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
各カメラについて、実質的にそれぞれのカメラの投影レンズシステムの重心に力を印加することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
複数のセンサ入力を受信することと、
前記センサ入力に基づいて、前記カメラの各々を独立して調整して、各カメラのレチクルステージを各カメラに対向する前記基板のそれぞれの部分と整列させることと、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
一対のカメラのうちの第1のカメラの故障事象を検出することと、
前記基板の第1の指定部分の前記第1のカメラによる最後の投影の場所を記憶することと、
前記第2のカメラによる前記基板の第2の指定部分の完全な製作と、
前記第2の指定部分の完成後に、前記第1のカメラによる最後の成功した投影の記憶された前記場所に基づいて前記第2のカメラを移動させることと、
前記第2のカメラによる前記基板の前記第1の指定部分の完全な製作と、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【国際調査報告】