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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】剛性フレームバッグ
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/00 20060101AFI20240822BHJP
   A61J 3/00 20060101ALI20240822BHJP
   B01L 3/00 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
C12M1/00 C
A61J3/00 301
B01L3/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024512038
(86)(22)【出願日】2022-08-23
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 US2022041195
(87)【国際公開番号】W WO2023028044
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】63/236,994
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505307471
【氏名又は名称】インテグリス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンスガルド, テート
【テーマコード(参考)】
4B029
4C047
4G057
【Fターム(参考)】
4B029AA27
4B029GA08
4B029GB09
4C047AA11
4C047BB23
4C047BB30
4C047CC01
4C047CC03
4C047DD22
4C047FF03
4C047GG37
4G057AB07
4G057AB34
(57)【要約】
バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグは、第1の開口部および第2の開口部を有するフレームと、第1の開口部を覆うようにフレームに接合された第1のフィルム層と、第2の開口部を覆うようにフレームに接合された第2のフィルム層とを備える。フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層は、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する。フレームは、第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグであって、
第1の開口部および第2の開口部を有するフレームと、
第1の開口部を覆うようにフレームに接合された第1のフィルム層と、
第2の開口部を覆うようにフレームに接合された第2のフィルム層とを備え、
フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層が、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成し、
フレームが第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられる、バイオプロセスバッグ。
【請求項2】
フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層が、同じ材料または適合性材料で作製される、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項3】
フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層が、フルオロポリマーで作製される、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項4】
第1のフィルム層が単層フィルムであり、第2のフィルム層が単層フィルムである、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項5】
第1のフィルム層が多層フィルムである、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項6】
第2のフィルム層が多層フィルムである、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項7】
第1のフィルム層または第2のフィルム層の最小厚さが、3,000分の1インチまたは約3,000分の1インチである、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項8】
第1のフィルム層または第2のフィルム層の最大厚さが、25,000分の1インチまたは約25,000分の1インチである、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項9】
バイオプロセスバッグをバイオプロセス流体で満たすか、またはバイオプロセスバッグからバイオプロセス流体を排出するように構成された、
少なくとも1つの取付具
をさらに備える、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項10】
少なくとも1つの取付具およびフレームが、射出成形を使用して一体的に形成される、請求項9に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項11】
少なくとも1つの取付具カバーを有するキャップであって、
少なくとも1つの取付具カバーが、少なくとも1つの取付具を保護するように構成される、キャップ
をさらに備える、請求項9に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項12】
フレームが連動機構を備え、バイオプロセスバッグが、
連動機構を備えたキャップを備え、
フレームの連動機構およびカバーの連動機構が、スナップフィットを用いて互いに連動するように構成される、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項13】
キャップが、第1の開口部を覆う第1のフィルム層、またはフレームの第2の開口部を覆う第2のフィルム層を覆うように構成される、請求項12に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項14】
バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグであって、
正面開口部および複数の開口部を有するフレームと、
正面開口部を覆うように構成されたプレートと、
複数の開口部の各開口部を覆うようにフレームに接合された第1のフィルム層、第2のフィルム層、および第3のフィルム層とを備え、
プレート、フレーム、第1のフィルム層、第2のフィルム層、および第3のフィルム層が、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する、バイオプロセスバッグ。
【請求項15】
第4のフィルム層および第5のフィルム層をさらに備え、
第1のフィルム層、第2のフィルム層、第3のフィルム層、第4のフィルム層、および第5のフィルム層が、複数の開口部の各開口部を覆うようにフレームに接合され、
フレーム、プレート、第1のフィルム層、第2のフィルム層、第3のフィルム層、第4のフィルム層、および第5のフィルム層が、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する、
請求項14に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項16】
プレートが少なくとも1つの取付具を備え、少なくとも1つの取付具が、バイオプロセスバッグをバイオプロセス流体で満たすか、またはバイオプロセスバッグからバイオプロセス流体を排出するように構成される、請求項14に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項17】
プレートおよびフレームが、射出成形を使用して一体的に形成される、請求項14に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項18】
バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグを形成する方法であって、
第1の開口部および第2の開口部を有するフレームを形成すること、
第1のフィルム層および第2のフィルム層を形成すること、
第1の開口部を覆うように第1のフィルム層をフレームに接合すること、
第2の開口部を覆うように第2のフィルム層をフレームに接合すること、ならびに
バイオプロセス流体を収容するための密閉空間をフレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層によって形成することを含み、
フレームが第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられる、方法。
【請求項19】
平坦面を有するキャップを形成すること、ならびに
スナップフィットを使用してキャップおよびフレームを連動させること
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
第1の開口部を覆う第1のフィルム層、またはフレームの第2の開口部を覆う第2のフィルム層をキャップで覆うこと
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、2021年8月25日出願の米国仮特許出願第63236994号に基づく優先権を主張する。
【0002】
本開示は、バイオプロセスバッグ、ならびに/または医薬品流体や生体液などを収容するためのバッグ、具体的には、冷凍、解凍、および/もしくは冷凍輸送のプロセス中にバッグを支持する剛性フレームを備えたバッグに関する。
【背景技術】
【0003】
化学的および/または生物学的プロセスは、医薬品流体または生体液を収容するバッグやバイオプロセスバッグなどのバッグにおいて実行することができ、あるいはそれらプロセスの結果を当該バッグに収容することができる。プロセス材料、またはプロセスから得られる材料は、冷凍またはその他の方法で低温に維持する必要があり得る。バッグの完全性または所望の形状の維持を確保するために、バッグを冷却または冷凍プロセスの間中に支持する必要があり得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、バイオプロセスバッグ、ならびに/または医薬品流体や生体液などを収容するためのバッグ、具体的には、冷凍、解凍、および/もしくは冷凍輸送のプロセス中にバッグを支持する剛性フレームを備えたバッグに関する。
【0005】
特定の種類のバッグ(例えば、フルオロポリマーなどで作製されたもの)は、プレート冷凍および解凍の用途に使用されており、バッグホルダは、フルオロポリマーバッグの必要性に合わせて設計かつ構築されている。一部の少量の用途での使用のためにバッグの体積が縮小し続けると、最終的には取付具の大きさとバッグの小ささとの比が、望まれないものとなるおそれがある。
【0006】
本明細書に開示される実施形態は、剛性フレーム(またはシェル)を備えたバッグを提供することで、別個にバッグホルダが必要とならないことからコスト全体を削減できるとともに、流体/バッグの一定の高さ(例えば、全体を通じて一貫した冷凍プロファイル)を達成することで、バッグの有用性を高め、効率的な冷凍および/または解凍処理量を達成し、かつ取扱いおよび輸送の容易性とガス透過の増加を確保することができる、積み重ね可能でコンパクトな構造を提供することができる。
【0007】
一実施形態では、バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグは、第1の開口部および第2の開口部を有するフレームと、第1の開口部を覆うようにフレームに接合された第1のフィルム層と、第2の開口部を覆うようにフレームに接合された第2のフィルム層とを備える。フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層は、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する。フレームは、第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられる。
【0008】
具体的な実施形態では、フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層は、同じ材料または適合性材料で作製される。例えば、フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層は、それぞれフルオロポリマーで作製することができる。いくつかの実施形態では、第1のフィルム層および/または第2のフィルム層は、単層フィルムまたは多層フィルムとすることができる。
【0009】
さらに、フレームの最小および最大の厚さは、例えば所望の最終体積に応じて変動させることができる。例えば、フレームの最小厚さは、30,000分の1インチまたは約30,000分の1インチとすることができ、フレームの最大厚さは、例えば3インチまたは約3インチとすることができる。
【0010】
第1のフィルム層または第2のフィルム層の最小および最大の厚さはまた、例えば、フィルムの特性および/またはフィルムが供される条件に応じて変動させることもできる。例えば、第1のフィルム層、第2のフィルム層、またはその両方の最小厚さは、3,000分の1インチまたは約3,000分の1インチとすることができる。第1のフィルム層および/または第2のフィルム層の最大厚さは、25,000分の1インチまたは約25,000分の1インチである。
【0011】
いくつかの実施形態では、バイオプロセスバッグは、少なくとも1つの取付具をさらに備える。少なくとも1つの取付具は、バイオプロセスバッグをバイオプロセス流体で満たす、かつ/またはバイオプロセスバッグからバイオプロセス流体を排出するように構成される。一実施形態では、少なくとも1つの取付具およびフレームは、例えば射出成形を使用して一体的に形成される。
【0012】
バイオプロセスバッグは、少なくとも1つの取付具を保護するように構成された少なくとも1つの取付具カバーを有することができるキャップをさらに備えてもよい。キャップは、第1の開口部を覆う第1のフィルム層、またはフレームの第2の開口部を覆う第2のフィルム層を覆うように構成することができる。いくつかの実施形態では、キャップは、プラスチックまたはステンレス鋼で作製することができ、好ましくは平坦面を有する。
【0013】
一実施形態では、フレームは連動機構を備える。例えばバイオプロセスバッグは、連動機構を有するキャップをさらに備えてもよい。フレームの連動機構およびカバーの連動機構は、スナップフィット接続を使用して互いに連動するように構成することができる。
【0014】
別の実施形態では、バイオプロセスバッグは、バイオプロセス流体を収容し、かつ、正面開口部および複数の追加の開口部を有するフレームと、正面開口部を覆うように構成されたプレートと、それぞれ複数の追加の開口部の各追加の開口部を覆うようにフレームに接合された第1のフィルム層、第2のフィルム層、および第3のフィルム層とを備える。本実施形態に関して、フレーム、プレート、第1のフィルム層、第2のフィルム層、および第3のフィルム層は、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する。代替的にバイオプロセスバッグは、第4のフィルム層および第5のフィルム層をさらに備えることができる。第1のフィルム層、第2のフィルム層、第3のフィルム層、第4のフィルム層、および第5のフィルム層は、それぞれ複数の開口部の各開口部を覆うようにフレームに接合される。フレーム、プレート、第1のフィルム層、第2のフィルム層、第3のフィルム層、第4のフィルム層、および第5のフィルム層は、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する。本実施形態に関して、プレートは、バイオプロセスバッグをバイオプロセス流体で満たす、かつ/またはバイオプロセスバッグからバイオプロセス流体を排出するように構成され得る、少なくとも1つの取付具を備えることができる。また、プレートおよびフレームは、射出成形などを使用して一体的に形成することもできる。
【0015】
本開示はまた、バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグを形成する方法に関する。本方法は、第1の開口部および第2の開口部を有するフレームを形成すること、第1のフィルム層および第2のフィルム層を形成すること、第1の開口部を覆うように第1のフィルム層をフレームに接合すること、第2の開口部を覆うように第2のフィルム層をフレームに接合すること、ならびにバイオプロセス流体を収容するための密閉空間をフレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層によって形成することを含む。フレームは、第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられる。
【0016】
一実施形態では、本方法は、平坦面を有するキャップを形成すること、ならびにスナップフィット接続を使用してキャップおよびフレームを連動させることをさらに含む。本方法は、キャップの少なくとも1つの取付具カバーで少なくとも1つの取付具を覆うことをさらに含んでもよい。本方法は、第1の開口部を覆う第1のフィルム層、またはフレームの第2の開口部を覆う第2のフィルム層をキャップで覆うことをさらに含んでもよい。
【0017】
本開示の一部を形成するとともに、本明細書に記載のバイオプロセスバッグおよび方法を実施することができる種々の実施形態を例示する、添付図面を参照する。これらの図面は必ずしも縮尺通りに描かれておらず、場合によっては、本開示の基本原理を例示する種々の好ましい特徴の幾分簡略化された表現を提示し得ることを理解されたい。例えば、特定の寸法、向き、位置、および形状を含む、本開示の具体的な設計の特徴は、意図された用途および使用環境によって部分的に決定されるであろう。以下の図面を参照しつつ、非限定的かつ非網羅的な記載を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】一実施形態による剛性フレームバッグの平面斜視図である。
図2】一実施形態による図1の剛性フレームバッグの底面斜視図である。
図3】別の実施形態による剛性フレームバッグの平面斜視図である。
図4】また別の実施形態による剛性フレームバッグの平面斜視図である。
図5】また別の実施形態による剛性フレームバッグの平面斜視図である。
図6】また別の実施形態による剛性フレームバッグの平面斜視図である。
図7】また別の実施形態による剛性フレームバッグの平面斜視図である。
図8】一実施形態による一体的に積み重ねられた剛性フレームバッグの斜視図である。
図9】別の実施形態による一体的に積み重ねられた剛性フレームバッグの斜視図である。
図10】一実施形態による剛性フレームバッグの平面斜視図である。
図11】一実施形態によるカセットの平面斜視図である。
図12】一実施形態による図11のカセットの底面斜視図である。
図13】一実施形態による3D剛性フレームバッグの斜視図である。
図14】別の実施形態による3D剛性フレームバッグの斜視図である。
図15】一実施形態による、バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグを形成する方法を図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
同様の参照符号は、全体を通して同様の部分を表す。
【0020】
本開示は、バイオプロセスバッグ、ならびに/または医薬品流体や生体液などを収容するためのバッグ、具体的には、冷凍、解凍、および/もしくは冷凍輸送のプロセス中にバッグを支持する剛性フレームを備えたバッグに関する。
【0021】
以下の定義は、本開示全体において適用可能である。本明細書で定義される場合、「フレーム」という句は、例えば、物体または物体内の空間を少なくとも部分的に包囲するかまたは閉じ込める剛性構造を指し得る。一実施形態では、フレームは、射出成形され、かつバイオプロセスバッグに剛性を与えるのに十分な厚さとすることができる。一例として、フレームは、最小厚さを0.03インチまたは約0.03インチとすることができる。また、フレームは、最大厚さを3インチまたは約3インチとすることができる。一実施形態では、フレームは、幅または直径(円形の場合)を1.5インチまたは約1.5インチとすることができる。
【0022】
本明細書で定義される場合、「フィルム」という用語は、例えば、プラスチックまたは他のあらゆる好適な材料の薄い可撓性片を指すことができる。好ましくは、フィルムは、バッグに収容された流体が必要に応じて充填または分注などの最中に膨張かつ/または収縮するのを可能にするよう可撓性であるほどの薄さであるが、容易に破損することなく種々の取扱いおよび処理条件に耐えるほどの厚さである。フィルムは、典型的には射出成形と異なる製造プロセスを経る。一実施形態では、フィルムは、最小厚さが0.003インチまたは約0.003インチである。別の実施形態では、フィルムは、最大厚さが0.025インチまたは約0.025インチである。
【0023】
本開示の一部の実施形態は、本出願の利点および特徴を当業者がより容易に理解できるように、添付の図面を参照しつつ詳細に説明される。本出願中で記載される「近位(near)」、「遠位(far)」、「上(top)」、「下(bottom)」、「左(left)」、「右(right)」などの用語は、当業者の典型的な観察角度に応じて、および説明の便宜上のために定義される。これらの用語は特定の方向に限定されない。
【0024】
当業者であれば、本明細書に開示されるこのようなおよび他のプロセスと方法に関して、当該プロセスと方法で実行される機能は異なる順序で実施され得ることを認識するであろう。さらに、概説された工程および動作は単なる例として提供され、当該工程および動作の一部は、本開示の実施形態の本質を損なうことなく、任意選択であるか、より少数の工程および動作にまとめられるか、または追加の工程および動作に拡大されてもよい。
【0025】
図1図7、および図10は、一部の実施形態による種々のフレームおよび剛性フレームバッグの斜視図である。例えば図1は、剛性フレームバッグ100の平面斜視図であり、図2は、フレームの特徴を示すためにフィルム層を除いた図1の剛性フレームバッグの底面斜視図である。
【0026】
このように、図1に示されるように、剛性フレームバッグ100は、フレーム110と、フレーム110に接合されるフィルム層105(上部層のみを示す)とを備えることで、剛性フレームバッグ100を形成する。本実施形態では、フレームおよびフィルムは、同じ材料または適合性材料で作製することができる。適合性材料は、同じ材料、または、相互に接合(もしくは溶接、接着など)されることになる材料に対して同様の十分な特性を有する異なる材料と称することができることが理解されるであろう。例えば、フレーム110および/またはフィルム105は、ポリテトラフルオロエチレンなどフッ素原子を含有する有機ポリマーであるフルオロポリマーで作製することができる。フルオロポリマーは、室温では剛性または硬質であり得るが、冷凍温度下にあるときはそれ以上硬質とならないことが認識されるであろう。そのようなものとしてフルオロポリマーバッグは、ゆえに冷凍および解凍の用途に使用することができる。剛性フレームバッグ100は、液体窒素温度に至るまでなど広い温度範囲に耐えることのできる薬物またはバイオプロセスなどの用途に適した所望のレベルの純度を有する材料で作製することができることも、認識されるであろう。例えば、剛性フレームバッグの材料は、好ましくはポリエチレン(PE)ではない。各フィルム層は、単層フィルムまたは多層フィルムとすることができる。単層フィルムは、1つの材料で作製されたフィルムとすることができ、一方で多層フィルムは、同じまたは異なる材料の2つ以上の個々の層を含むことができる。
【0027】
剛性フレームバッグのフレームは、様々な異なる形状を呈することができるため、全体としてその形状をバッグの形状に付与する。例えば、剛性フレームおよび形成されたバッグは、丸みを帯びた縁部を有する矩形形状、円形形状、または他のあらゆる好適な形状を呈してもよい。種々の形状を図1図6に示す。
【0028】
より詳細には、図1図6および図10に示されるように、フレーム110の周囲は、外部空間に露出された1つもしくは複数の開口部または孔部を有する密閉空間を形成することができる。例えば図2に示されるように、フレーム110は、第1の開口部110Aと、第2の開口部110Bとを備える。第1の開口部および第2の開口部は、フレームの周囲に貫通孔を形成する。第1のフィルム層(図示せず)は、第1の開口部110Aを覆うようにフレーム110に接合させることができ、第2のフィルム層(図示せず)は、第2の開口部110Bを覆うようにフレーム110の反対側に接合させることができる。フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層は、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する。このようにして、フレームは、第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられて、フレームおよびフィルムのサイズによって定められる体積を有するバッグ内部を形成する。例えば、バイオプロセス流体を収容するのに好適な密閉空間は、200ミリリットルまたは約200ミリリットル~20リットルまたは約20リットルの範囲の体積を有することができる。
【0029】
別の実施形態では、フレーム110は、1つの開口部を備えることができる。本実施形態に関して、フレームの構造は凹部を形成することができ、フィルム層は開口部を覆うようにフレームに接合させることができる。フレームおよびフィルム層は、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成することができる。
【0030】
図7に示されるまた別の実施形態では、フレーム110の周囲は、開口部または孔部が外部空間に露出されている部分密閉空間を形成することができる。本実施形態では、フレーム110は、第1の開口部110A、第2の開口部110B、および第3の開口部110Cを備えることができる。第1の開口部および第2の開口部は、フレーム110の周囲に貫通孔を形成する。第1のフィルム層(図示せず)は、第1の開口部110Aを覆うようにフレームに接合させることができ、第2のフィルム層(図示せず)は、第2の開口部110Bを覆うようにフレームに接合させることができる。くわえて、第3のフィルム層(図示せず)も、第3の開口部110Cを覆うようにフレーム110に接合させることができる。このようにして、フレーム、第1のフィルム層、第2のフィルム層、および第3のフィルム層は、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する。
【0031】
種々の実施形態では、剛性フレームバッグは、1つまたは複数の取付具を備えてもよい。各取付具は、用途に応じて必要とされ得るように1つまたは複数の弁を備えることができる。取付具は、剛性フレームバッグをバイオプロセス流体で満たすか、または剛性フレームバッグからバイオプロセス流体を排出するように構成される。バイオプロセス流体は、例えば取付具の弁が開いている(開くように押圧されているなど)場合、取付具を通して剛性フレームバッグの中または外に導くことができる。取付具およびフレームは、同じ材料または適合性材料で作製することができる。一実施形態では、取付具およびフレームは、一体的に形成して単一品とすることができ、例えば射出成形によって形成することができる。
【0032】
図1図6に示されるように、剛性フレームバッグ100は、フレーム110の周囲に沿って1つまたは複数の取付具112を備えることができる。例えば、図2および図3の剛性フレームバッグは取付具を2つ有しているが、図4および図5に示すものは3つ有している。各取付具は、剛性フレームバッグをバイオプロセス流体で満たすか、または剛性フレームバッグからバイオプロセス流体を排出するべくチューブ(シリコンチューブなど)に接続するように構成することができる。代替的に、図6に示されるように、フレーム100は、特有の取付具を有するコネクタ130に接続して、その後に好適なチュービングに接続することができる、1つの取付具112を備える。このようにして、例えば、剛性フレームバッグを満たすために、かつ運搬または保管のために取り外すために、コネクタ130を取付具112に取り付けることができる。内容物がバッグから分注されることになる場合、同じまたは異なるコネクタを取付具112に取り付けることができる。
【0033】
くわえて、図3および図10に示されるように、フレーム110は、フレームをキャップのカセットに固定するために1つまたは複数の連動機構116を備えることができる。例えば、図10に示される連動機構116は、図11に示されるキャップ200の連動機構216と協働することでフレームをキャップに固定することができ、これについては以下でより詳細に説明する。
【0034】
剛性フレームバッグを形成するフレームの剛性は、複数のバッグの積み重ねを可能にする。例えば、図8および図9は、複数の個々の剛性フレームバッグ100を含む積み重ね800および900それぞれの斜視図である。このように剛性フレームバッグを積み重ねることにより、保管および運搬の最中にバッグのフィルム層を保護することができる。
【0035】
一部の実施形態では、上記で論じたものなどの取付具を外部環境から覆い、保護し、かつ/または封止するように、カセットまたは容器(カバーまたはキャップなど)を含めることができる。カセットの使用により、例えば、剛性フレームバッグの取付具を清潔に保つことができる。図11はカセット200の平面斜視図であり、一方で図12図11のカセットの底面斜視図である。示されるように、カセット200はまた、1つまたは複数の連動機構216も備えることができる。使用時に、フレーム100の連動機構116(図10を参照)およびカセット200の連動機構216は、例えば回転によって結合または取り付けることのできるスナップフィット接続を使用して、互いに連動するように構成される。
【0036】
示されるように、カセットは、フレームまたは剛性フレームバッド(bad)を覆い、それによってバッグの完全性を保護するように構成される。例えば、図11に示されるカセット200は、図10に示されるフレーム110の第1の開口部110Aを覆う第1のフィルム層、またはフレーム110の第2の開口部110Bを覆う第2のフィルム層を覆うように構成される。一実施形態では、カセットは平坦面210を有することができ、これにより剛性フレームバッグの容易な輸送および/または保管を円滑にすることができる。例えばカセットは、剛性フレームバッグを保護するためにプラスチックで作製することができる。別の実施形態では、カセットは、剛性フレームバッグの内容物の冷凍および/または解凍プロセスを円滑にするために金属(例えば、ステンレス鋼など)で作製することができる。
【0037】
別の実施形態では、本明細書に記載の剛性フレームバッグは、複数の開口部を含むフレームを備えてもよい。具体例は、複数の開口部またはファセット310A~310Fを含む3D剛性フレームバッグ300および400それぞれの斜視図である、図13および図14に示される。開口部310Fなど開口部の1つは、プレート318で覆うことができるため、3D構造にさらなる剛性を与えることができ、かつプレートの中央に設けられた取付具312をさらに備えることができる。剛性フレームバッグ300は1つより多くの取付具を備えることができ、開口部310F以外の他の開口部はプレートで覆うことができることが認識されるであろう。示されるように、フレーム310は、3つ以上もしくはあらゆる好適な数の開口部またはファセットを含む。例えば、フレーム310は、ピラミッド形状、立方体形状、六面体形状などを呈することができる。プレート318で覆われた開口部310Fを除き、開口部310A~310Eを覆うようにフィルム層をフレーム310に接合させることができる。フレーム、プレート、およびフィルム層は、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成することができる。
【0038】
本実施形態に関して、プレート318、フレーム310、および/または取付具312は、同じ材料または適合性材料で作製することができる。具体例として、プレート318、フレーム310、および/または取付具312は、射出成形などを使用して一体的に形成することができる。さらに、剛性フレームバッグ400は、剛性フレームバッグ400がより多くの開口部を有するとともにより大きな3次元形状を作り出すことを除き、剛性フレームバッグ300など上述したものと同様の構造および/または機能性を有することができる。
【0039】
図15は、バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグを形成する方法600を図示するフローチャートである。種々のブロックは、個別のブロックとして図示されているが、所望の実装形態に応じて、追加のブロックに分割されるか、より少数のブロックにまとめられるか、または排除されてもよい。バイオプロセスバッグは、図1図14に示されるものを含め、上述の剛性フレームバッグのうちいずれかとすることができる。
【0040】
図15のフローチャートに示されるように、方法600は、610、620、または650において開始することができる。ブロック610は、開口部を有するフレームを形成することを指し得る。ブロック620は、フィルム層を形成することを指し得る。ブロック650は、図11および図12のカセット200などのカセットを形成することを指し得る。
【0041】
ブロック610および620の後、ブロック630が続いてもよい。ブロック630は、フレームの開口部を覆うようにフィルム層をフレームに接合することを指し得る。ブロック630の後、ブロック640が続いてもよい。
【0042】
ブロック640は、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間をフレームおよびフィルム層によって形成することを指し得る。ブロック640および650の後、ブロック660が続いてもよい。
【0043】
ブロック660は、例えば、スナップフィットまたは他のあらゆる好適な機構を使用してカセットおよびフレームを連動させることを指し得る。ブロック660はまた、キャップの取付具カバーで取付具を覆うことを指し得る。ブロック660は、さらに、フレームの1つもしくは複数の側をカセットで覆うこと、および/またはフィルムの1つもしくは複数の層をカセットで覆うことを指し得る。このようにして、方法600は、体積が膨張可能であり、接続が柔軟であり、排水性が良好であり、かつ/または構築材料(例えば、プラスチックなど)が少ないバッグを提供することができる。
【0044】
態様:
態様1~18のうちいずれか1つは、態様19~22および23~26のうちいずれか1つと組み合わせることができることが理解される。態様19~22のうちいずれか1つは、態様23~26のうちいずれか1つと組み合わせることができる。
【0045】
態様1.バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグであって、第1の開口部および第2の開口部を有するフレームと、第1の開口部を覆うようにフレームに接合された第1のフィルム層と、第2の開口部を覆うようにフレームに接合された第2のフィルム層とを備え、フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層が、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成し、フレームが第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられる、バイオプロセスバッグ。
【0046】
態様2.フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層が、同じ材料または適合性材料で作製される、態様1のバイオプロセスバッグ。
【0047】
態様3.フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層が、フルオロポリマーで作製される、態様1または態様2のバイオプロセスバッグ。
【0048】
態様4.第1のフィルム層が単層フィルムであり、第2のフィルム層が単層フィルムである、態様1~3のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0049】
態様5.第1のフィルム層が多層フィルムである、態様1~3のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0050】
態様6.第2のフィルム層が多層フィルムである、態様1~3および5のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0051】
態様7.フレームの最小厚さが、30,000分の1インチまたは約30,000分の1インチである、態様1~6のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0052】
態様8.フレームの最大厚さが、3インチまたは約3インチである、態様1~7のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0053】
態様9.第1のフィルム層または第2のフィルム層の最小厚さが、3,000分の1インチまたは約3,000分の1インチである、態様1~8のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0054】
態様10.第1のフィルム層または第2のフィルム層の最大厚さが、25,000分の1インチまたは約25,000分の1インチである、態様1~9のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0055】
態様11.バイオプロセスバッグをバイオプロセス流体で満たすか、またはバイオプロセスバッグからバイオプロセス流体を排出するように構成された少なくとも1つの取付具をさらに備える、態様1~10のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0056】
態様12.少なくとも1つの取付具およびフレームが、射出成形を使用して一体的に形成される、態様11のバイオプロセスバッグ。
【0057】
態様13.少なくとも1つの取付具カバーを有するキャップであって、少なくとも1つの取付具カバーが少なくとも1つの取付具を保護するように構成される、キャップをさらに備える、態様11または態様12のバイオプロセスバッグ。
【0058】
態様14.フレームが連動機構を備え、バイオプロセスバッグが連動機構を備えたキャップを備え、フレームの連動機構およびカバーの連動機構が、スナップフィットを用いて互いに連動するように構成される、態様1~13のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0059】
態様15.キャップが、第1の開口部を覆う第1のフィルム層、またはフレームの第2の開口部を覆う第2のフィルム層を覆うように構成される、態様14のバイオプロセスバッグ。
【0060】
態様16.キャップが平坦面を有する、態様14または態様15のバイオプロセスバッグ。
【0061】
態様17.キャップがプラスチックで作製される、態様14~16のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0062】
態様18.キャップがステンレス鋼で作製される、態様14~17のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0063】
態様19.バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグであって、正面開口部および複数の開口部を有するフレームと、正面開口部を覆うように構成されたプレートと、それぞれ複数の開口部の各開口部を覆うようにフレームに接合された第1のフィルム層、第2のフィルム層、および第3のフィルム層とを備え、プレート、フレーム、第1のフィルム層、第2のフィルム層、および第3のフィルム層が、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する、バイオプロセスバッグ。
【0064】
態様20.第4のフィルム層および第5のフィルム層をさらに備え、第1のフィルム層、第2のフィルム層、第3のフィルム層、第4のフィルム層、および第5のフィルム層が、それぞれ複数の開口部の各開口部を覆うようにフレームに接合され、フレーム、プレート、第1のフィルム層、第2のフィルム層、第3のフィルム層、第4のフィルム層、および第5のフィルム層が、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成する、態様19のバイオプロセスバッグ。
【0065】
態様21.プレートが少なくとも1つの取付具をさらに備え、少なくとも1つの取付具が、バイオプロセスバッグをバイオプロセス流体で満たすか、またはバイオプロセスバッグからバイオプロセス流体を排出するように構成される、態様19または態様20のバイオプロセスバッグ。
【0066】
態様22.プレートおよびフレームが、射出成形を使用して一体的に形成される、態様19~21のうちいずれか1つのバイオプロセスバッグ。
【0067】
態様23.バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグを形成する方法であって、第1の開口部および第2の開口部を有するフレームを形成すること、第1のフィルム層および第2のフィルム層を形成すること、第1の開口部を覆うように第1のフィルム層をフレームに接合すること、第2の開口部を覆うように第2のフィルム層をフレームに接合すること、ならびにバイオプロセス流体を収容するための密閉空間をフレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層によって形成することを含み、フレームが第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられる、方法。
【0068】
態様24.平坦面を有するキャップを形成すること、ならびにスナップフィットを使用してキャップおよびフレームを連動させることをさらに含む、態様23の方法。
【0069】
態様25.キャップの少なくとも1つの取付具カバーで少なくとも1つの取付具を覆うことをさらに含む、態様24の方法。
【0070】
態様26.第1の開口部を覆う第1のフィルム層、またはフレームの第2の開口部を覆う第2のフィルム層をキャップで覆うことをさらに含む、態様24または態様25の方法。
【0071】
本出願で開示される例は、すべての点で例示的であって、限定的ではないと考慮されたい。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することを意図しており、限定することを意図していない。「a」、「an」、および「the」という用語は、別段の定めのない限り、同様に複数形も含む。「または(or)」という用語は、別段の定めのない限り、「および/または(and/or)」を含む。「含む(comprises)」および/または「含むこと(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、明記された特徴、整数、工程、動作、要素、および/または成分の存在を特定するが、1つもしくは複数の他の特徴、整数、工程、動作、要素、および/または成分の存在も追加も除外するものではない。
【0072】
前述の記載に関して、特に採用される構築材料、ならびに部品の形状、サイズ、および配置に対して細部にわたる変更が、本開示の範囲から逸脱することなく行われてもよいことを理解されたい。本明細書および記載の実施形態は例示的なものにすぎず、本開示の真正な範囲と趣旨は、後述の特許請求の範囲によって示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグであって、第1の開口部および第2の開口部を有するフレームと、第1の開口部を覆うようにフレームに接合された第1のフィルム層と、第2の開口部を覆うようにフレームに接合された第2のフィルム層とを備え、フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層が、バイオプロセス流体を収容するための密閉空間を形成し、フレームが第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられる、バイオプロセスバッグ。
【請求項2】
フレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層が、フルオロポリマーで作製される、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項3】
バイオプロセスバッグをバイオプロセス流体で満たすか、またはバイオプロセスバッグからバイオプロセス流体を排出するように構成された、少なくとも1つの取付具をさらに備える、請求項1に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項4】
少なくとも1つの取付具およびフレームが、射出成形を使用して一体的に形成される、請求項に記載のバイオプロセスバッグ。
【請求項5】
バイオプロセス流体を収容するためのバイオプロセスバッグを形成する方法であって、第1の開口部および第2の開口部を有するフレームを形成すること、第1のフィルム層および第2のフィルム層を形成すること、第1の開口部を覆うように第1のフィルム層をフレームに接合すること、第2の開口部を覆うように第2のフィルム層をフレームに接合すること、ならびにバイオプロセス流体を収容するための密閉空間をフレーム、第1のフィルム層、および第2のフィルム層によって形成することを含み、フレームが第1のフィルム層と第2のフィルム層との間に設けられる、方法。
【国際調査報告】