(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】半導体デバイスパッケージ用の補剛フレーム
(51)【国際特許分類】
H01L 23/14 20060101AFI20240822BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20240822BHJP
H05K 1/03 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
H01L23/14 S
H01L23/12 N
H01L23/12 F
H05K1/03 610B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515681
(86)(22)【出願日】2022-08-11
(85)【翻訳文提出日】2024-05-10
(86)【国際出願番号】 US2022040071
(87)【国際公開番号】W WO2023038757
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】チェン ハン-ウェン
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルハヴェルベケ スティーヴン
(72)【発明者】
【氏名】パク ギバック
(57)【要約】
本開示は、半導体デバイスおよび該半導体デバイスを形成する方法に関する。より詳細には、本開示は、その上に形成された補剛フレームを有する半導体パッケージデバイスに関する。この補剛フレームの組込みは、半導体パッケージデバイスの構造完全性を向上させて反りおよび/または崩壊を軽減し、同時に、パッケージに組み込まれたデバイス間の信号完全性および電力供給を向上させるためにより薄いコア基板を利用することを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスアセンブリであって、
シリコンコアであり、
第2の側の反対側の第1の側を含み、
前記第1の側から前記第2の側まで前記シリコンコアを貫通するビアを有し、
前記第1の側および前記第2の側に酸化物層を含み、
前記ビアを貫通する1つまたは複数の導電性相互接続であり、前記第1の側および前記第2の側において露出した表面を有する、1つまたは複数の導電性相互接続を含む、
シリコンコアと、
前記第1の側、前記第2の側の前記酸化物層の上および前記ビア内の絶縁層と、
前記第1の側の第1の再分布層と、
前記第1の側の前記絶縁層および前記第1の再分布層の上のシリコン補剛フレームであり、前記補剛フレームの外側表面が実質的に、前記半導体デバイスアセンブリの周囲に沿って配された、シリコン補剛フレームと
を含む半導体デバイスアセンブリ。
【請求項2】
前記シリコン補剛フレームが、前記シリコンコアと実質的に同じ材料で形成された、請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項3】
前記シリコン補剛フレームが、前記シリコンコアの熱膨張率(CTE)と実質的に一致したCTEを有する、請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項4】
前記シリコン補剛フレームが、前記シリコン補剛フレームに形成された開口を有する、請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項5】
前記半導体デバイスアセンブリが、前記シリコン補剛フレームの前記開口内に配された第1の半導体ダイをさらに含む、請求項4に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の半導体ダイが、前記再分布層の1つまたは複数のコンタクトにフリップチップ取付けによって電気的に結合された、請求項5に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項7】
前記シリコン補剛フレームが、前記シリコンコアの熱膨張率(CTE)および前記第1の半導体ダイのCTEと実質的に一致したCTEを有する、請求項5に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項8】
前記半導体デバイスアセンブリの前記第2の側の1つまたは複数の電気コンタクトにボールグリッドアレイ(BGA)によって電気的に結合された第2の半導体ダイをさらに含む、請求項5に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項9】
前記シリコンコアが約200μm未満の厚さを有し、前記補剛フレームが約500μm超の厚さを有する、請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項10】
前記シリコン補剛フレームが、前記シリコン補剛フレームの1つまたは複数の表面の上に形成された金属層を有する、請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項11】
前記金属層がニッケルを含む、請求項10に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項12】
前記シリコンコアのキャビティ内に配され、前記絶縁層内に埋め込まれた半導体ダイをさらに含み、前記半導体ダイの6つ以上の表面が前記絶縁層と接触している、請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項13】
半導体デバイスアセンブリであって、
シリコンコアであり、
第2の側の反対側の第1の側を含み、
前記第1の側から前記第2の側まで前記シリコンコアを貫通して延びるビアを有し、
前記第1の側および前記第2の側にあって、グラウンドに電気的に結合された金属層を含み、
前記ビアを貫通する1つまたは複数の導電性相互接続であり、前記第1の側および前記第2の側において露出した表面を有する、1つまたは複数の導電性相互接続を含む、
シリコンコアと、
前記第1の側、前記第2の側の前記金属層の上および前記ビア内の絶縁層と、
前記第1の側の第1の再分布層と、
前記第1の側の前記絶縁層および前記第1の再分布層の上のシリコン補剛フレームであり、前記補剛フレームの外側表面が実質的に、前記半導体デバイスアセンブリの周囲に沿って配された、シリコン補剛フレームと
を含む半導体デバイスアセンブリ。
【請求項14】
前記シリコン補剛フレームが、前記シリコンコアと実質的に同じ材料で形成された、請求項13に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項15】
前記シリコン補剛フレームが、前記シリコンコアの熱膨張率(CTE)と実質的に一致したCTEを有する、請求項14に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項16】
前記シリコン補剛フレームが、前記シリコン補剛フレームに形成された開口を有する、請求項13に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項17】
前記半導体デバイスアセンブリが、前記シリコン補剛フレームの前記開口内に配された第1の半導体ダイをさらに含む、請求項16に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項18】
前記第1の半導体ダイが、前記再分布層の1つまたは複数のコンタクトにフリップチップ取付けによって電気的に結合された、請求項17に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項19】
前記シリコン補剛フレームが、前記シリコンコアの熱膨張率(CTE)および前記第1の半導体ダイのCTEと実質的に一致したCTEを有する、請求項17に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項20】
半導体デバイスアセンブリであって、
シリコンコアであり、
第2の側の反対側の第1の側を含み、
前記第1の側から前記第2の側まで前記シリコンコアを貫通して延びるビアを有し、
前記第1の側および前記第2の側に酸化物層を含み、
前記ビアを貫通する1つまたは複数の導電性相互接続であり、前記第1の側および前記第2の側において露出した表面を有する、1つまたは複数の導電性相互接続を含む、
シリコンコアと、
前記第1の側、前記第2の側の前記酸化物層の上および前記ビア内の絶縁層と、
前記第1の側の第1の再分布層と、
前記シリコンコアの前記第1の側の前記酸化物層と接触したシリコン補剛フレームであり、前記補剛フレームの外側表面が実質的に、前記シリコンコアの周囲に沿って配された、シリコン補剛フレームと
を含む半導体デバイスアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は一般に半導体デバイスに関する。より詳細には、本明細書に記載された実施形態は、補剛フレーム(stiffner frame)を利用する半導体デバイスパッケージおよび該半導体デバイスパッケージを形成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
小型電子デバイスおよび電子部品の開発における継続中の他の傾向とともに、より高速な処理能力を求める要求は、集積回路チップ、システムおよびパッケージ構造体の製造において利用される材料、構造体およびプロセスに対する対応する要求を必然的にもたらす。
【0003】
基板内に電気接続を形成することの容易さおよび有機複合材に関連した比較的に安い製造コストのため、集積回路はこれまで有機基板上に製造されてきた。しかしながら、回路密度が増大し続け、電子デバイスがさらに小型化するにつれて、デバイススケーリングおよび関連する性能要件を維持するための材料構造化解決策の限界のために、有機基板の利用は非現実的になっている。さらに、半導体デバイスパッケージで利用されたときに、有機基板は、半導体ダイおよび他のシリコンベースの部品との熱膨張の不一致のために、より高いパッケージストレスを示し、これが基板の曲りにつながることがある。また、有機材料は、相対的な小さな弾性領域を有するため、有機材料の曲りはしばしば恒久的な反り(warpage)につながる。
【0004】
より最近には、有機基板に関連した限界のいくつかを補償するために、シリコン基板を利用した2.5Dおよび3D集積回路が製造されている。先進の電子実装およびパッケージング用途において求められている高帯域密度、より低電力のチップツーチップ通信および異種統合に対する潜在性が、シリコン基板の利用を後押ししている。さらに、回路経路および電気接続の長さおよび距離を短くして電気性能を向上させるために、より薄いシリコン基板が求められているため、より薄いシリコン基板の低い剛性は、特に組立ておよび試験製造プロセス中に、同様の反りの問題を提示する。
【0005】
したがって、当技術分野では、増大した帯域幅および剛性を有する薄型フォームファクタ(thin-form-factor)半導体デバイスパッケージ構造体、および該構造体を形成する方法が求められている。
【発明の概要】
【0006】
本開示は一般に、電子実装構造体および該構造体を形成する方法に関する。
【0007】
ある種の実施形態では、半導体デバイスアセンブリが提供される。この半導体デバイスアセンブリはシリコンコアを含み、このシリコンコアは、第2の側の反対側の第1の側を有し、第1の側から第2の側までシリコンコアを貫通するビアを有し、第1の側および第2の側に酸化物層を有し、ビアを貫通する1つまたは複数の導電性相互接続であり、第1の側および第2の側において露出した表面を有する1つまたは複数の導電性相互接続を有する。この半導体デバイスアセンブリはさらに、第1の側、第2の側の酸化物層の上および開口内の絶縁層と、第1の側の第1の再分布層(redistribution layer)と、第1の側の絶縁層および第1の再分布層の上のシリコン補剛フレームであり、補剛フレームの外側表面が実質的に、半導体デバイスアセンブリの周囲に沿って配されたシリコン補剛フレームとを含む。
【0008】
ある種の実施形態では、半導体デバイスアセンブリが提供される。この半導体デバイスアセンブリはシリコンコアを含み、このシリコンコアは、第2の側の反対側の第1の側を有し、第1の側から第2の側までシリコンコアを貫通して延びるビアを有し、第1の側および第2の側にあって、グラウンドに電気的に結合された金属層を有し、ビアを貫通する1つまたは複数の導電性相互接続であり、第1の側および第2の側において露出した表面を有する1つまたは複数の導電性相互接続を有する。この半導体デバイスアセンブリはさらに、第1の側、第2の側の金属層の上およびビア内の絶縁層と、第1の側の第1の再分布層と、第1の側の絶縁層および第1の再分布層の上のシリコン補剛フレームであり、補剛フレームの外側表面が実質的に、半導体デバイスアセンブリの周囲に沿って配されたシリコン補剛フレームとを含む。
【0009】
ある種の実施形態では、半導体デバイスアセンブリが提供される。この半導体デバイスアセンブリはシリコンコアを含み、このシリコンコアは、第2の側の反対側の第1の側を有し、第1の側から第2の側までシリコンコアを貫通して延びるビアを有し、第1の側および第2の側に酸化物層を有し、ビアを貫通する1つまたは複数の導電性相互接続であり、第1の側および第2の側において露出した表面を有する1つまたは複数の導電性相互接続を有する。この半導体デバイスアセンブリはさらに、第1の側、第2の側の酸化物層の上およびビア内の絶縁層と、第1の側の第1の再分布層と、シリコンコアの第1の側の酸化物層と接触したシリコン補剛フレームであり、補剛フレームの外側表面が実質的に、シリコンコアの周囲に沿って配されたシリコン補剛フレームとを含む。
【0010】
上に挙げた本開示の特徴を詳細に理解することができるようにするため、そのうちのいくつかが添付図面に示されている実施形態を参照することにより、上に概要を簡単に示した本開示のより詳細な説明を得ることができる。しかしながら、添付図面は例示的な実施形態だけを示しており、したがって、添付図面を本開示の範囲を限定するものとみなすべきではないことに留意すべきである。これは、本開示が、等しく有効な他の実施形態を受け入れる可能性があるためである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】本明細書に記載された実施形態による、例示的な半導体デバイスの側断面図を概略的に示す図である。
【
図1B】本明細書に記載された実施形態による、例示的な半導体デバイスの側断面図を概略的に示す図である。
【
図1C】本明細書に記載された実施形態による、例示的な半導体デバイスの側断面図を概略的に示す図である。
【
図1D】本明細書に記載された実施形態による、
図1Cの例示的な半導体デバイスの拡大側断面図を概略的に示す図である。
【
図1E】本明細書に記載された実施形態による、例示的な半導体デバイスの上面図を概略的に示す図である。
【
図1F】本明細書に記載された実施形態による、例示的な半導体デバイスの上面図を概略的に示す図である。
【
図1G】本明細書に記載された実施形態による、例示的な半導体デバイスの上面図を概略的に示す図である。
【
図2】本明細書に記載された実施形態による、
図1A~1Dの半導体デバイスを形成するためのプロセスを示す流れ図である。
【
図3】本明細書に記載された実施形態による、半導体デバイス用の基板を構造化するためのプロセスを示す流れ図である。
【
図4A-4D】本明細書に記載された実施形態による、
図3に示されたプロセスの異なる段階における基板の側断面図を概略的に示す図である。
【
図5】本明細書に記載された実施形態による、半導体コアアセンブリ用の基板上に絶縁層を形成するためのプロセスを示す流れ図である。
【
図6A-6I】本明細書に記載された実施形態による、
図5に示されたプロセスの異なる段階における基板の側断面図を概略的に示す図である。
【
図7】本明細書に記載された実施形態による、半導体コアアセンブリ用の基板上に絶縁層を形成するためのプロセスを示す流れ図である。
【
図8A-8E】本明細書に記載された実施形態による、
図7に示されたプロセスの異なる段階における基板の側断面図を概略的に示す図である。
【
図9】本明細書に記載された実施形態による、半導体コアアセンブリ内に相互接続を形成するためのプロセスを示す流れ図である。
【
図10A-10H】本明細書に記載された実施形態による、
図9に示されたプロセスの異なる段階における半導体コアアセンブリの側断面図を概略的に示す図である。
【
図11】本明細書に記載された実施形態による、半導体コアアセンブリ上に再分布層を形成するためのプロセスを示す流れ図である。
【
図12A-12L】本明細書に記載された実施形態による、
図11に示されたプロセスの異なる段階における半導体コアアセンブリの側断面図を概略的に示す図である。
【
図13】本明細書に記載された実施形態による、半導体コアアセンブリ上に補剛フレームを形成するためのプロセスを示す流れ図である。
【
図14A-14J】本明細書に記載された実施形態による、
図13に示されたプロセスの異なる段階における半導体コアアセンブリの側断面図を概略的に示す図である。
【
図15】本明細書に記載された実施形態による、例示的な半導体デバイスの側断面図を概略的に示す図である。
【
図16】本明細書に記載された実施形態による、例示的な半導体デバイスの側断面図を概略的に示す図である。
【
図17】記載された実施形態による、例示的な半導体デバイスの側断面図を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
理解を容易にするため、可能な場合には、図に共通する同一の要素を示すのに同一の参照符号を使用した。追加の記載なしに、1つの実施形態の要素および特徴を他の実施形態に有益に組み込むことができることが企図される。
【0013】
本開示は、半導体デバイスおよび該半導体デバイスを形成する方法に関する。より詳細には、本開示は、その上に形成された補剛フレームを有する半導体パッケージデバイスに関する。
【0014】
本明細書に記載された半導体パッケージデバイスおよび方法を利用して、半導体パッケージ、フリップチップボールグリッドアレイ(fcBGAまたはフリップチップBGA)半導体パッケージ、プリント基板(PCB)アセンブリ、PCBスペーサアセンブリ、(例えばグラフィクスカード用の)チップキャリアおよび中間キャリアアセンブリ、メモリスタックなどを含む同種および異種高密度集積デバイスを形成してもよい。ある種の態様において、開示されたデバイスおよび方法は、これらのさまざまな構造体を形成するために典型的に利用される材料の固有の特性によって制限される従来のfcBGAパッケージ構造体に取って代わることが意図されている。特に、従来のfcBGAパッケージ構造体は、パッケージ構造体の部品間の熱膨張の不一致に起因するより大きな機械的ストレスを示すことがあり、これにより基板の曲り、反りおよび/または崩壊(collapse)が高率で生じる。信号完全性および電力供給を向上させるためにこれらのデバイスのための基板をスケーリングすると、このようなストレスはさらに増幅され、その結果、デバイスの構造安定性が低下する。これに応じて、本明細書に開示されたデバイスおよび方法は、従来のfcBGAパッケージ構造体に関連した上述の不都合の多くを解決する半導体パッケージデバイスを提供する。
【0015】
図1A~1Dは、本開示のある種の実施形態による、薄型フォームファクタ半導体コアアセンブリ100の異なる構成の側断面図を示している。半導体コアアセンブリ100は、半導体パッケージまたは他のデバイスの構造支持および電気相互接続のために利用されてもよく、この半導体パッケージまたは他のデバイスは、適当な任意の技術、例えばフリップチップまたはウエハバンピングを利用して半導体コアアセンブリ100に実装されたものであってもよい。ある種の例では、半導体コアアセンブリ100が、チップまたはグラフィクスカードなどの表面実装型デバイスのキャリア構造体として利用されてもよい。半導体コアアセンブリ100は一般に、コア基板102、任意選択のパッシベーティング層104(
図1Aおよび1Cに示されている)または金属クラッド層114(
図1Bに示されている)、絶縁層118、および補剛フレーム110を含む。
【0016】
ある種の実施形態では、コア基板102が、適当な任意の基板材料で形成された、パターニングされた(例えば構造化された)基板を含む。例えば、コア基板102は、III-V族化合物半導体材料、シリコン(例えば、約1~約10オーム-comの間の抵抗率、もしくは約100W/mKの導電率を有するシリコン)、結晶シリコン(例えばSi<100>もしくはSi<111>)、酸化シリコン、シリコンゲルマニウム、ドープされたもしくはドープされていないシリコン、ドープされていない高抵抗率シリコン(例えば、より低い溶存酸素含量および約5000~約10000オーム-cmの間の抵抗率を有するフロートゾーンシリコン)、ドープされたもしくはドープされていない多結晶シリコン、窒化シリコン、炭化シリコン(例えば、約500W/mKの導電率を有する炭化シリコン)、石英、ガラス(例えばホウケイ酸ガラス)、サファイヤ、アルミナおよび/またはセラミック材料から形成された基板を含む。ある種の実施形態では、コア基板102が、単結晶p型またはn型シリコン基板を含む。ある種の実施形態では、コア基板102が、多結晶p型またはn型シリコン基板を含む。別の実施形態では、コア基板102が、p型またはn型シリコンソーラー基板を含む。一般に、コア基板102を形成するのに利用される基板は、多角形または円形の形状を有していてもよい。例えば、コア基板102は、約120mm~約180mmの間、例えば約150mmまたは約156mm~約166mmの間の横方向寸法を有する実質的に正方形のシリコン基板であって、面取り縁を持ちまたは持たない実質的に正方形のシリコン基板を含んでもよい。別の例では、コア基板102が、約20mm~約700mmの間、例えば約100mm~約500mmの間、例えば約200mmまたは約300mmの直径を有する円形のシリコン含有ウエハを含んでもよい。
【0017】
コア基板102は、約50μm~約1500μmの間の厚さT1、例えば約90μm~約780μmの間の厚さT1を有する。例えば、コア基板102は、約100μm~約300μmの間の厚さT1、例えば約110μm~約200μmの間の厚さT1、例えば約170μmの厚さT1を有する。別の例では、コア基板102が、約70μm~約150μmの間の厚さT1、例えば約100μm~約130μmの間の厚さT1を有する。別の例では、コア基板102が、約700μm~約800μmの間の厚さT1、例えば約725μm~約775μmの間の厚さT1を有する。
【0018】
コア基板102はさらに、導電性電気相互接続をコア基板102を貫通してルーティングすることを可能にするためにコア基板102に形成された1つまたは複数の基板貫通ビア103(例えば貫通穴)を含む。一般に、この1つまたは複数の基板貫通ビア103の形状は実質的に円筒形である。しかしながら、基板貫通ビア103に適した他の形態も企図される。基板貫通ビア103は、コア基板102を貫通する分離された単数の基板貫通ビア103として形成されていてもよく、または1つもしくは複数のグループもしくはアレイとして形成されていてもよい。ある種の実施形態では、それぞれのビア103間の最小ピッチP1(例えばビア中心からビア中心まで)が、約1000μm未満、例えば約25μm~約200μmの間である。例えば、ピッチP1は、約40μm~約150μmの間、例えば約100μm~約140μmの間、例えば約120μmである。ある種の実施形態では、1つまたは複数の基板貫通ビア103が、約500μm未満の直径V1、例えば約250μm未満の直径V1を有する。例えば、基板貫通ビア103は、約25μm~約100μmの間の直径V1、例えば約30μm~約60μmの間の直径V1を有する。ある種の実施形態では、基板貫通ビア103が約40μmの直径V1を有する。
【0019】
図1Aおよび1Cの任意選択のパッシベーティング層104は、第1の表面108、第2の表面106および基板貫通ビア103の1つまたは複数の側壁101を含むコア基板102の1つまたは複数の表面に形成されていてもよい。ある種の実施形態では、パッシベーティング層104が、コア基板102の実質的に全ての外面に、パッシベーティング層104がコア基板102を実質的に取り囲むような態様で形成されている。したがって、パッシベーティング層104は、腐食および他の形態の損傷を防ぐ外側保護バリア層をコア基板102に提供する。ある種の実施形態では、パッシベーティング層104が、熱酸化物層などの酸化物膜または酸化物層を含む。いくつかの例では、パッシベーティング層104が、約100nm~約3μmの間の厚さ、例えば約200nm~約2.5μmの間の厚さを有する。一例では、パッシベーティング層104が、約300nm~約2μmの間の厚さ、例えば約1.5μmの厚さを有する。
【0020】
図1Bに示された実施形態では、コア基板102が、パッシベーティング層104の代わりに金属クラッド層114を含み、金属クラッド層114は、第1の表面108、第2の表面106および基板貫通ビア103の1つまたは複数の側壁101を含むコア基板102の1つまたは複数の表面に形成されていてもよい。ある種の実施形態では、金属クラッド層114が、コア基板102の実質的に全ての外面に、金属クラッド層114がコア基板102を実質的に取り囲むような態様で形成されている。金属クラッド層114は、基準層(例えば接地層または電圧供給層)の働きをし、金属クラッド層114は、続いて形成される相互接続を電磁干渉から保護し、さらに、コア基板102を形成するのに使用される半導体材料(Si)から電気信号を遮蔽するためにコア基板102上に配されている。ある種の実施形態では、金属クラッド層114が、ニッケル、アルミニウム、金、コバルト、銀、パラジウム、スズなどを含む導電性金属層を含む。ある種の実施形態では、金属クラッド層114が、ニッケル、アルミニウム、金、コバルト、銀、パラジウム、スズなどを含む合金または純金属を含む金属層を含む。金属クラッド層114は一般に、約50nm~約10μmの間、例えば約100nm~約5μmの間の厚さを有する。
【0021】
絶縁層118は、コア基板102、パッシベーティング層104または金属クラッド層114の1つまたは複数の表面に形成されており、パッシベーティング層104、金属クラッド層114および/またはコア基板102を実質的に包み込んでいてもよい。したがって、絶縁層118は、基板貫通ビア103の中に延びていてもよく、側壁101に形成されたパッシベーティング層104もしくは金属クラッド層114を覆っていてもよく、またはコア基板102をじかに覆っていてもよく、したがって
図1Aに示されているように直径V
2を画定してもよい。ある種の実施形態では、コア基板102、パッシベーティング層104または金属クラッド層114の外側表面から絶縁層118の隣接する外側表面(例えば主要面105、107)までの絶縁層118の厚さT
2が約50μm未満、例えば厚さT
2が約20μm未満である。例えば、絶縁層118は、約5μm~約10μmの間の厚さT
2を有する。
【0022】
ある種の実施形態では、絶縁層118が、ポリマーベースの誘電体材料で形成されている。例えば、絶縁層118は、流動可能なビルドアップ材料(flowable build-up material)から形成されている。したがって、以下では「絶縁層」と呼ぶが、絶縁層118を誘電体層と記述することもある。追加の実施形態では、絶縁層118が、シリカ(SiO2)粒子などのセラミック充填材を有するエポキシ樹脂材料で形成されている。絶縁層118を形成するのに利用してもよいセラミック充填材の他の例は、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al2O3)、炭化シリコン(SiC)、窒化シリコン(Si3N4、Sr2Ce2Ti5O16、ケイ酸ジルコニウム(ZrSiO4)、ウォラストナイト(CaSiO3)、酸化ベリリウム(BeO)、二酸化セリウム(CeO2)、窒化ホウ素(BN)、酸化カルシウム銅チタン(CaCu3Ti4O12)、酸化マグネシウム(MgO)、二酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)などを含む。いくつかの例では、絶縁層118を形成するのに利用されるセラミック充填材が、約40nm~約1.5μmの間、例えば約80nm~約1μmの間の範囲の粒径を有する粒子を有する。例えば、このセラミック充填材は、約200nm~約800nmの間、例えば約300nm~約600nmの間の範囲の粒径を有する粒子を有する。いくつかの実施形態では、セラミック充填材が、コア基板102の隣接する基板貫通ビア103の幅または直径の約10%未満の粒径、例えば基板貫通ビア103の幅または直径の約5%未満の粒径を有する粒子を含む。
【0023】
絶縁層118の、絶縁層118が基板貫通ビア103の中に延びているところを貫通して、1つまたは複数のアセンブリ貫通ビア113が形成されている。例えば、アセンブリ貫通ビア113は、基板貫通ビア103内の基板貫通ビア103の中心に形成されていてもよく、アセンブリ貫通ビア113の中に配された絶縁層118によって取り囲まれていてもよく、したがって「ビアインビア」構造を形成していてもよい。したがって、絶縁層118は、アセンブリ貫通ビア113の1つまたは複数の側壁109を形成し、アセンブリ貫通ビア113は、基板貫通ビア103の直径V1よりも小さい直径V2を有する。ある種の実施形態では、アセンブリ貫通ビア113が、約100μm未満、例えば約75μm未満の直径V2を有する。例えば、アセンブリ貫通ビア113は、約50μm未満、例えば約35μm未満の直径V2を有する。ある種の実施形態では、アセンブリ貫通ビア113が、約25μm~約50μmの間の直径、例えば約35μm~約40μmの間の直径を有する。
【0024】
アセンブリ貫通ビア113は、それを貫通して半導体コアアセンブリ100内に1つまたは複数の電気相互接続144が形成されたチャネルを提供する。ある種の実施形態では、電気相互接続144が、
図1A~1Cに示されているように、半導体コアアセンブリ100の厚さの一部分を貫通して形成されている。他のある種の実施形態では、電気相互接続144が、半導体コアアセンブリ100の全厚(すなわち半導体コアアセンブリ100の第1の主要面105から第2の主要面107までの厚さ)を貫通して形成されており、半導体コアアセンブリ100の全厚に対応する縦方向長さを有する。追加の実施形態では、電気相互接続144が、半導体コアアセンブリ100の主要面、例えば
図1Aに示されている主要面105、107から突き出ていてもよい。一般に、これらの電気相互接続は、約50μm~約1000μmの間の縦方向長さ、例えば約200μm~約800μmの間の縦方向長さを有していてもよい。一例では、電気相互接続144が、約400μm~約600μmの間の縦方向長さ、例えば約500μmの縦方向長さを有する。電気相互接続144は、集積回路、回路板、チップキャリアなどの分野で使用されている任意の導電性材料で形成されていてもよい。例えば、電気相互接続144は、銅、アルミニウム、金、ニッケル、銀、パラジウム、スズなどの金属材料で形成されている。
【0025】
ある種の実施形態では、電気相互接続144が、電気相互接続144が形成されたアセンブリ貫通ビア113の直径V
2に等しい横方向太さを有する。ある種の実施形態では、半導体コアアセンブリ100がさらに、電気相互接続144の電気的分離のために電気相互接続144上に形成された、
図1Dに示されている接着層140および/またはシード層142を含む。ある種の実施形態では、接着層140が、アセンブリ貫通ビア113の側壁を含む、電気相互接続144に隣接する絶縁層118の表面に形成されている。したがって、
図1Cに示されているように、電気相互接続144は、電気相互接続144が形成されたアセンブリ貫通ビア113の直径V
2よりも小さい横方向太さを有する。別の実施形態では、電気相互接続144が、アセンブリ貫通ビア113の側壁の表面を覆っているだけであり、したがって、電気相互接続144が、アセンブリ貫通ビア113を貫通する中空コアを有していてもよい。
【0026】
接着層140は、限定はされないが、チタン、窒化チタン、タンタル、窒化タンタル、マンガン、酸化マンガン、モリブデン、酸化コバルト、窒化コバルトなどを含む適当な任意の材料で形成されたものであってもよい。ある種の実施形態では、接着層140が、約10nm~約300nmの間の厚さ、例えば約50nm~約150nmの間の厚さを有する。例えば、接着層140は、約75nm~約125nmの間、例えば約100nmの厚さを有する。
【0027】
任意選択のシード層142は、限定はされないが、銅、タングステン、アルミニウム、銀、金もしくは他の適当な任意の材料、またはこれらの組合せを含む導電性材料を含む。シード層142は、接着層140上に形成されていてもよく、またはアセンブリ貫通ビア113の側壁にじかに(例えば間に接着層を挟まず絶縁層118上に)形成されていてもよい。ある種の実施形態では、シード層142が、約50nm~約500nmの間、例えば約100nm~約300nmの間の厚さを有する。例えば、シード層142は、約150nm~約250nmの間、例えば約200nmの厚さを有する。
【0028】
ある種の実施形態では、半導体コアアセンブリ100がさらに、半導体コアアセンブリ100の第1の側175および/または第2の側177に形成された1つまたは複数の再分布層150を含む。ある種の実施形態では、再分布層150が、絶縁層118と実質的に同じ材料(例えばポリマーベースの誘電体材料)で形成されており、したがって絶縁層118の延長部分を形成している。他の実施形態では、再分布層150が、絶縁層118とは異なる材料で形成されている。例えば、再分布層150は、フォトデファイナブルポリイミド(photodefinable polyimide)材料、非感光性ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール(PBO)、ベンゾシクロブテン(BCB)、二酸化シリコンおよび/または窒化シリコンで形成されていてもよい。別の例では、再分布層150が、絶縁層118とは異なる無機誘電体材料から形成されている。別の例では、最も外側の再分布層150のうちの1つまたは複数の再分布層150が、はんだ層を含み、その上に、補剛フレーム110(後に論じる)が取り付けられていてもよい)。ある種の実施形態では、再分布層150の各々が約5μm~約50μmの間の厚さ、例えば各々が約10μm~約40μmの間の厚さを有する。例えば、再分布層150は、各々が約20μm~約30μmの間の厚さ、例えば各々が約25μmの厚さを有する。
【0029】
電気相互接続144の接点を、主要面105、107などの半導体コアアセンブリ100の表面の所望の位置に再配置するため、再分布層150は、再分布ビア153を貫通して形成された1つまたは複数の垂直再分布接続154、および横方向再分布接続156を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、再分布層150がさらに、主要面105、107に形成された、ボールグリッドアレイまたははんだボールなどの1つまたは複数の外部電気接続(図示せず)を含んでいてもよい。一般に、再分布ビア153および垂直再分布接続154はそれぞれ、アセンブリ貫通ビア113および電気相互接続144と比較して実質的に同様の横方向寸法またはより小さい横方向寸法を有する。例えば、再分布ビア153は、約2μm~約50μmの間の直径V3、例えば約10μm~約40μmの間の直径V3、例えば約20μm~約30μmの間の直径V3を有する。さらに、再分布層150は、再分布ビア153の側壁を含む、垂直再分布接続154および横方向再分布接続156に隣接する表面に形成された接着層140およびシード層142を含んでいてもよい。
【0030】
図1Bに示されたものなどの金属クラッド層114をコア基板102が含む実施形態では、金属クラッド層114がさらに、半導体コアアセンブリ100の少なくとも1つの側に接続点を形成する少なくとも1つのクラッド接続116に結合されている。ある種の実施形態では、金属クラッド層114が、半導体コアアセンブリ100の両側に形成された2つのクラッド接続116に結合されている(図示せず)。クラッド接続116は、半導体コアアセンブリ100と一緒に(例えば半導体コアアセンブリ100の上方または下方に)スタックされた半導体デバイスのうちの1つまたは複数の半導体デバイスが使用する、例示的なグラウンド119などの共通グラウンドに接続されていてもよい。あるいは、クラッド接続116は、電源電圧などの基準電圧に接続されている。図示されているとおり、クラッド接続116は絶縁層118内に形成されており、クラッド接続116は、金属クラッド層114を、主要面107および105などの半導体コアアセンブリ100の表面に配されたまたは半導体コアアセンブリ100の表面のところに配されたクラッド接続116の接続端に接続して、金属クラッド層114を外部共通グラウンドまたは基準電圧に接続すること(
図1Bではグラウンド119に対する例示的な接続として示されている)ができるようにする。
【0031】
金属クラッド層114は、クラッド接続116および他の適当な任意の結合手段を介して外部グラウンド119に電気的に結合されていてもよい。例えば、クラッド接続116は、半導体コアアセンブリ100の両側のはんだバンプによって外部グラウンド119に間接的に結合されていてもよい。ある種の実施形態では、クラッド接続116が、外部グラウンド119に結合する前に、最初に、別個の電子システムまたはデバイスを通してルーティングされていてもよい。金属クラッド層114と外部グラウンド119との間の接地経路の利用は、相互接続144および/または再分布接続154、156間の干渉を低減させまたは排除し、それらに結合された集積回路の短絡を防ぐ。このような短絡は、半導体コアアセンブリ100および半導体コアアセンブリ100と一緒に統合またはスタックされた任意のシステムまたはデバイスに損傷を与える可能性がある。
【0032】
電気相互接続144および再分布接続154、156と同様に、クラッド接続116も、限定はされないが、ニッケル、銅、アルミニウム、金、コバルト、銀、パラジウム、スズなどを含む適当な任意の導電性材料で形成されている。クラッド接続116は、クラッドビア123を貫通して堆積またはメッキされている。クラッドビア123は、アセンブリ貫通ビア113または再分布ビア153と実質的に同様だが、半導体コアアセンブリ100の一部分(例えば半導体コアアセンブリ100の表面からコア基板102までを横断しているだけである。したがって、クラッドビア123は、コア基板102上に形成された金属クラッド層114を有するコア基板102の上方または下方にじかにある絶縁層118を貫通して形成されていてもよい。さらに、電気相互接続144および再分布接続154、156と同様に、クラッド接続116も、クラッドビア123を完全に埋めていてもよく、またはクラッドビア123の内側周囲壁を内張りしていてもよく、したがって中空コアを有していてもよい。
【0033】
ある種の実施形態では、クラッドビア123およびクラッド接続116が、直径V2と実質的に同様の横方向寸法(例えばそれぞれ直径および横方向太さ)を有する。ある種の実施形態では、クラッドビア123上に接着層140およびシード層142が形成されており、そのため、クラッドビア123は、直径V2と実質的に同様の直径を有していてもよく、一方、クラッド接続116は、(例えば直径V3と実質的に同様の横方向太さなど)直径V2よりも小さい横方向太さを有していてもよい。ある種の実施形態では、クラッドビア123が約5μmの直径を有する。
【0034】
図1A~1Cにさらに示されているとおり、半導体コアアセンブリ100は、半導体コアアセンブリ100の第1の側175および/または第2の側177に形成された補剛フレーム110を含む。補剛フレーム110は、半導体コアアセンブリ100の全体構造に追加の剛性を提供し、したがって、高密度集積デバイス(例えば半導体パッケージ、PCBアセンブリ、PCBスペーサアセンブリ、チップキャリアアセンブリ、中間キャリアアセンブリ、メモリスタックなど)に半導体コアアセンブリ100を統合する間のコア基板102の反りまたは崩壊のリスクを低減させまたは排除する。したがって、補剛フレーム110を半導体コアアセンブリ100と統合することは、より薄いコア基板102の利用を可能にし、このことは、コア基板102の両側の部品間の信号完全性および電力供給の向上を容易にする。ある種の実施形態では、補剛フレーム110がさらに、
図1A~1Cに示された半導体ダイ120などの半導体コアアセンブリ100と統合された1つまたは複数の半導体ダイに対する遮蔽効果を提供してもよい。
【0035】
一般に、補剛フレーム110は、多角形または円形のリング状形状を有しており、適当な任意の基板材料を含むパターニングされた基板から形成されている。ある種の実施形態では、補剛フレーム110が、コア基板102の材料と実質的に同様の材料を含み、したがってコア基板102の熱膨張率(CTE)と一致し、組立て中の反りのリスクを低減させまたは排除する基板から形成されていてもよい。例えば、補剛フレーム110は、III-V族化合物半導体材料、シリコン(例えば、約1~約10オーム-comの間の抵抗率、もしくは約100W/mKの導電率を有するシリコン)、結晶シリコン(例えばSi<100>もしくはSi<111>)、酸化シリコン、シリコンゲルマニウム、ドープされたもしくはドープされていないシリコン、ドープされていない高抵抗率シリコン(例えば、より低い溶存酸素含量および約5000~約10000オーム-cmの間の抵抗率を有するフロートゾーンシリコン)、ドープされたもしくはドープされていない多結晶シリコン、窒化シリコン、炭化シリコン(例えば、約500W/mKの導電率を有する炭化シリコン)、石英、ガラス(例えばホウケイ酸ガラス)、サファイヤ、アルミナおよび/またはセラミック材料から形成されていてもよい。ある種の実施形態では、補剛フレーム110が、単結晶p型またはn型シリコンを含む。ある種の実施形態では、補剛フレーム110が、多結晶p型またはn型シリコンを含む。
【0036】
補剛フレーム110は、約50μm~約1500μmの間の厚さT3、例えば約100μm~約1200μmの間の厚さT3を有する。例えば、補剛フレーム110は、約200μm~約1000μmの間の厚さT3、例えば約400μm~約800μmの間の厚さT3、例えば約775μmの厚さT3を有する。別の例では、補剛フレーム110が、約100μm~約700μmの間の厚さT3、例えば約200μm~約500μmの間の厚さT3を有する。別の例では、補剛フレーム110が、約800μm~約1400μmの間の厚さT3、例えば約1000μm~約1200μmの間の厚さT3を有する。別の例では、補剛フレーム110が、約1200μm超の厚さを有する。
【0037】
補剛フレーム110は、適当な任意の方法によって半導体コアアセンブリ100に取り付けられていてもよい。例えば、
図1A~1Cに示されているように、補剛フレーム110は、接着剤111によって半導体コアアセンブリ100に取り付けられていてもよく、接着剤111は、積層接着材料、ダイ接着膜、接着膜、グルー(glue)、ワックスなどを含んでもよい。ある種の実施形態では、接着剤111が、絶縁層118の誘電体材料と同様の、セラミック充填材を有するエポキシ樹脂材料などの未硬化の誘電体材料の層である。ある種の実施形態では、補剛フレーム110が、主要面105または107の絶縁層118に取り付けられている(
図1A~1B)。他のある種の実施形態では、補剛フレーム110が、コア基板102、例えばコア基板102の表面108もしくは106に取り付けられており、またはパッシベーティング層104もしくは金属クラッド層114に取り付けられている(
図1C)。このような実施形態では、コア基板102への補剛フレーム110の取付けを可能にするために、絶縁層118の所望の部分が例えばレーザアブレーションによって除去されていてもよい。
【0038】
上述のとおり、補剛フレーム110を貫通する1つまたは複数の開口117を形成するために補剛フレーム110はパターニングされており、ある種の実施形態では、1つまたは複数の開口117が、その中に、1つもしくは複数の半導体ダイ120(または他のデバイス)を受け取っていてもよい。したがって、開口117は、補剛フレーム110を貫通する相互接続のさらなる延長を必要とすることなく、半導体コアアセンブリ100の絶縁層118上またはコア基板102上に半導体ダイ120をじかに統合(例えばスタッキング)することを可能にする。追加の実施形態では、補剛フレーム110がさらに、ダイ120に対する機械的および/または電気的遮蔽効果を提供してもよい。例えば、
図1Bに示されているように、補剛フレーム110は、補剛フレーム110上に形成され、グラウンド115に接続された金属クラッド層112を含んでいてもよく、金属クラッド層112は、開口117内に配されたダイ120に対する電磁干渉(EMI)遮蔽効果を提供してもよい。このような実施形態では、金属クラッド層112が、金属クラッド層114と実質的に同じ材料を含んでいてもよく、金属クラッド層114と実質的に同様のプロセスによって形成されたものであってもよい。例えば、金属クラッド層112は、ニッケル置換メッキ、または他の無電解もしくは電解メッキプロセスで形成されたものであってもよい。ある種の実施形態では、補剛フレーム110が、高抵抗率シリコンで形成されており、半導体コアアセンブリ100に対する絶縁体の働きをする。
【0039】
1つまたは複数の開口117は、1つまたは複数の開口117に例えば半導体ダイ120または他の所望のデバイスを収容するのに適した任意の形態および寸法を有していてもよい。例えば、ある種の実施形態では、開口117が、実質的に四辺形または多角形の形状を有していてもよい。ある種の実施形態では、開口117が、実質的に円形の形状または不規則な形状を有していてもよい。ある種の実施形態では、開口117のうちの1つまたは複数の開口117が、
図1A~1Cに示されているように実質的にテーパが付けられた(すなわち角度が付けられた)側壁121、または実質的に垂直な(例えば直角の、例えば表面107に対して直角の)側壁121を有する。
【0040】
ある種の実施形態では、1つまたは複数の開口117が、約0.5mm~約50mmの間の範囲の横方向寸法D1、例えば約3mm~約12mmの間の範囲の横方向寸法D1、例えば約8mm~約11mmの間の範囲の横方向寸法D1を有し、横方向寸法D1は、パッケージまたはシステムの製造中に1つまたは複数の開口117の中に置く半導体ダイ120または他のデバイスのサイズおよび数によって決めてもよい。半導体ダイ120は一般に、例えば1つの半導体材料片などの基板材料上および/または基板材料内に形成された複数の集積電子回路を含む。ある種の実施形態では、開口117の中に置く半導体ダイ120の横方向寸法と実質的に同様の横方向寸法を有するように、開口117のサイズが決められる。例えば、それぞれの開口117は、半導体ダイ120の横方向寸法よりも約150μm未満、例えば約120μm未満、例えば100μm未満だけ大きい横方向寸法を有するように形成されていてもよい。
【0041】
半導体ダイ120は、メモリダイ、マイクロプロセッサ、コンプレックスシステムオンチップ(SoC)または標準ダイを含む、適当な任意のタイプのダイまたはチップであってもよい。適当なタイプのメモリダイはDRAMダイまたはNANDフラッシュダイを含む。追加の例では、半導体ダイ120が、デジタルダイ、アナログダイまたは混合ダイを含む。一般に、半導体ダイ120は、シリコン材料など、コア基板102および/または補剛フレーム110の材料と実質的に同様の材料で形成されていてもよい。コア基板102および/または補剛フレーム110の材料と同じまたは同様の材料で形成された半導体ダイ120を利用することは、それらの間でCTEを一致させることを容易にし、基本的には、組立て中に反りが発生することを排除する。
【0042】
図1A~1Cに示されているように、それぞれの半導体ダイ120は、半導体コアアセンブリ100の主要面105、107の一方に隣接して配されており、はんだバンプ124を介して1つまたは複数の再分布接続154、156に電気的に結合されたコンタクト122を有する。ある種の実施形態では、コンタクト122および/またははんだバンプ124が、相互接続144および再分布接続154、156の材料と実質的に同様の材料で形成されている。例えば、コンタクト122およびはんだバンプ124は、銅、タングステン、アルミニウム、銀、金もしくは他の適当な任意の材料、またはこれらの組合せなどの導電性材料で形成されていてもよい。
【0043】
ある種の実施形態では、はんだバンプ124がC4はんだバンプを含む。ある種の実施形態では、はんだバンプ124がC2(はんだキャップを有するCuピラー)はんだバンプを含む。C2はんだバンプの利用は、より小さいピッチ長、ならびに半導体コアアセンブリ100に対する改良された熱および/または電気特性を可能にすることがある。はんだバンプ124は、限定はされないが、電気化学堆積(ECD)および電気メッキを含む、適当な任意のウエハバンピングプロセスによって形成されたものであってもよい。
【0044】
図1E~1Gは、本開示のある種の実施形態による、薄型フォームファクタ半導体コアアセンブリ100の異なる構成の上面図を示している。特に、
図1E~1Gは、補剛フレーム110の異なる形態/配置を示している。
【0045】
図1Eでは、半導体コアアセンブリ100が、開口117内に配された半導体ダイ120を取り囲み、半導体コアアセンブリ100の横方向周囲を実質的になぞるスクワークル形の(squircular)(例えば丸コーナを有する長方形)リング形補剛フレーム110を含む。
図1Eの補剛フレーム110は丸コーナを有するように示されているが、面取りコーナまたは直角コーナも企図されることに留意されたい。
【0046】
図1Fでは、異なるサイズの複数の半導体ダイ120を収容するために、半導体コアアセンブリ100上に形成された補剛フレーム110が不規則な多角形の形状を有する。補剛フレーム110内に単一の開口117が形成されているが、単一の開口117は、それぞれの半導体ダイ120の周囲の異なる横向寸法内に形成されている。
【0047】
図1Gでは、補剛フレーム110が、半導体コアアセンブリ100の表面を横切って延びる1つまたは複数の横断リブ130によって仕切られた長方形のリング状形状を有しており、したがって複数の半導体ダイ120を収容するための複数の開口117を形成している。補剛フレーム110内にリブ130を形成することは、半導体コアアセンブリ100に追加の機械的支持/剛性を提供することがある。ある種の実施形態では、リブ130が、半導体コアアセンブリ100の上に十字形または交差パターンで配されていてもよい。
図1Gの補剛フレーム110は、直角コーナを有する長方形として示されているが、他の全体形状および/またはコーナタイプも企図されることに留意されたい。
【0048】
図1E~1Gに示されているように、ある種の実施形態では、補剛フレーム110が、半導体コアアセンブリ100と実質的に一致する、または半導体コアアセンブリ100と実質的に同様の横方向寸法を有していてもよい。したがって、このような実施形態では、外側横方向寸法L
1およびL
2が、半導体コアアセンブリ100の外側横方向寸法の約500μm以内、例えば約300μm以内にある。ある種の実施形態では、横方向のL
1とL
2が互いに実質的に等しい。
【0049】
図2は、本開示のある種の実施形態による、半導体コアアセンブリ100などの半導体コアアセンブリを形成する例示的な方法200の流れ図を示している。方法200は、複数の操作210、220、230、240および250を有する。それぞれの操作は、
図3~14Jに関してより詳細に説明される。この方法は、(文脈がその可能性を排除する場合を除き、)定められた操作のうちのいずれかの操作の前に、定められた操作のうちの2つの操作間に、または定められた全ての操作の後に実行される1つまたは複数の追加の操作を含んでもよい。
【0050】
一般に、方法200は、操作210で、コア基板、例えばコア基板102として利用する第1の基板、および補剛フレーム、例えば補剛フレーム110として利用する第2の基板を構造化することを含む。この操作はさらに、
図3および4A~4Dに関してより詳細に説明される。操作220で、コア基板上に絶縁層を形成する。この操作はさらに、
図5、6A~6I、7および8A~8Eに関してより詳細に説明される。操作230で、コア基板および絶縁層を貫通する1つまたは複数の相互接続を形成する。この操作はさらに、
図9および10A~10Hに関してより詳細に説明される。操作240で、絶縁層上に、組み立てられたコアアセンブリの表面の所望の位置に相互接続の接点を再配置するための1つまたは複数の再分布層を形成する。この操作はさらに、
図11および12A~12Lに関してより詳細に説明される。操作250で、組み立てられたコアアセンブリに補剛フレームを取り付ける。この操作はさらに、
図13および14A~14Jに関してより詳細に説明される。
【0051】
図3は、本開示のある種の実施形態による、基板400を構造化するための代表的方法300の流れ図を示している。方法300を利用して、コア基板と補剛フレームの両方を、方法200の操作210に関して上で説明したとおりにパターニングしてもよい。
図4A~4Dは、本開示のある種の実施形態による、
図3に示された基板構造化プロセス300のさまざまな段階における基板400の断面図を概略的に示している。明快にするために、本明細書では、
図3および
図4A~4Dを明快にするために一緒に説明する。
【0052】
方法300は、操作310および対応する
図4Aから始まる。コア基板102および/または補剛フレーム110に関して上で説明したとおり、基板400は、限定はされないが、III-V族化合物半導体材料、シリコン、結晶シリコン(例えばSi<100>もしくはSi<111>)、酸化シリコン、シリコンゲルマニウム、ドープされたもしくはドープされていないシリコン、ドープされていない高抵抗率シリコン、ドープされたもしくはドープされていない多結晶シリコン、窒化シリコン、炭化シリコン、石英、ガラス材料(例えばホウケイ酸ガラス)、サファイヤ、アルミナおよび/またはセラミック材料を含む、適当な任意の基板材料で形成されている。ある種の実施形態では、基板400が、単結晶p型またはn型シリコン基板である。ある種の実施形態では、基板400が、多結晶p型またはn型シリコン基板である。別の実施形態では、基板400が、p型またはn型シリコンソーラー基板である。
【0053】
基板400はさらに、多角形または円形の形状を有していてもよい。例えば、基板400は、約120mm~約180mmの間の横方向寸法を有する実質的に正方形のシリコン基板であって、面取り縁を持ちまたは持たない実質的に正方形のシリコン基板を含んでもよい。別の例では、基板400が、約20mm~約700mmの間、例えば約100mm~約500mmの間、例えば約200mmまたは約300mmの直径を有する円形のシリコン含有ウエハを含んでもよい。特に断らない限り、本明細書に記載された実施形態および例は、約50μm~約1500μmの間の厚さ、例えば約90μm~約780μmの間の厚さを有する基板上で実施される。例えば、基板400は、約100μm~約300μmの間の厚さ、例えば約110μm~約200μmの間の厚さ、例えば約140μmの厚さを有する。
【0054】
操作310の前に、ワイヤソーイング、スクライビングおよびブレーキング、機械的アブレイシブソーイングまたはレーザ切削によって基板400をスライスし、バルク材料から切り離してもよい。スライシングは通常、スライシングによって形成された基板表面の機械的欠陥または変形、例えばかき傷、微小亀裂、チッピングおよび他の機械的欠陥を生じさせる。したがって、後の構造化操作に備えて、操作310で、基板400を、第1の損傷除去プロセスにかけて、基板400の表面を平滑化および平坦化し、機械的欠陥を除去する。いくつかの実施形態では、第1の損傷プロセスのプロセスパラメータを調整することによって基板400をさらに薄くしてもよい。例えば、第1の損傷除去プロセスにさらにかけることによって基板400の厚さを減らしてもよい。
【0055】
操作310での第1の損傷除去プロセスは、基板400を基板研磨プロセスおよび/またはエッチングプロセスにかけ、続いてリンスプロセスおよび乾燥プロセスにかけることを含む。いくつかの実施形態では、操作310が、化学機械研磨(CMP)プロセスを含む。ある種の実施形態では、このエッチングプロセスが、所望の材料(例えば汚染物および他の望ましくない化合物)の除去に対して選択的なバッファードエッチング(buffered etch)プロセスを含む湿式エッチングプロセスである。他の実施形態では、このエッチングプロセスが、等方性水性エッチングプロセスを利用する湿式エッチングプロセスである。この湿式エッチングプロセスに対して、適当な任意の湿式エッチング剤または湿式エッチング剤の組合せを使用してもよい。ある種の実施形態では、エッチングのために基板400を水性HFエッチング溶液に浸す。別の実施形態では、エッチングのために基板400を水性KOHエッチング溶液に浸す。
【0056】
いくつかの実施形態では、エッチングプロセスの間、エッチング溶液を、約30℃~約100℃の間、例えば約40℃~90℃の間の温度に加熱する。例えば、エッチング溶液を約70℃の温度に加熱する。他の実施形態では、操作310でのエッチングプロセスが乾式エッチングプロセスである。乾式エッチングプロセスの例はプラズマベースの乾式エッチングプロセスを含む。エッチングプロセス中に利用するエッチング剤(例えばエッチング溶液)に基板400をさらす時間を制御することによって、基板400の厚さを調節する。例えば、エッチング剤への曝露を増やすことによって基板400の最終的な厚さを小さくする。あるいは、エッチング剤への曝露を減らすことによって基板400の最終的な厚さをより大きくしてもよい。
【0057】
操作320で、平坦化された実質的に欠陥のない基板400をパターニングして、基板400に、1つまたは複数の特徴403、例えば、コア基板を貫通して相互接続をルーティングするためのビア、および/またはコア基板内に半導体ダイもしくは他のデバイスを埋め込むためのキャビティ(これについては
図16に関してさらに詳細に説明する)、または補剛フレーム内に1つもしくは複数の半導体ダイもしくは他のデバイスを置くための開口、を形成する。
図4Bの基板400の断面には4つのビア403が示されているが、これは例示のためであり、限定のためではない。
【0058】
一般に、特徴403は、レーザアブレーション(例えばダイレクトレーザパターニング)によって形成してもよい。適当な任意のレーザアブレーションシステムを利用して特徴403を形成してもよい。いくつかの例では、レーザアブレーションシステムが赤外線(IR)レーザ源を利用する。いくつかの例では、レーザ源がピコ秒紫外線(UV)レーザである。他の例では、レーザがフェムト秒UVレーザである。他の例では、レーザ源がフェムト秒グリーンレーザである。レーザアブレーションシステムのレーザ源は、基板400をパターニングするための連続レーザビームまたはパルスレーザビームを生成する。例えば、レーザ源は、5kHz~500kHzの間、例えば10kHz~約200kHzの間の周波数を有するパルスレーザビームを生成するものであってもよい。一例では、レーザ源が、約200nm~約1200nmの間の波長、約10ns~約5000nsの間のパルス持続時間および約10ワット~約100ワットの間の出力パワーのパルスレーザビームを供給するように構成されている。レーザ源は、上述のビア、キャビティおよび開口を含む、所望の任意のパターンの特徴を基板400に形成するように構成されている。
【0059】
いくつかの実施形態では、任意選択で、パターニングする前に基板400をキャリアプレート(図示せず)に結合する。この任意選択のキャリアプレートは、基板400のパターニングの間、機械的支持を基板400に提供することがあり、基板400が破損することを防ぐことがある。このキャリアプレートは、限定はされないが、ガラス、セラミック、金属などを含む、化学的および熱的に安定な適当な任意の高剛性材料で形成されていてもよい。いくつかの例では、キャリアプレートが、約1mm~約10mmの間、例えば約2mm~約5mmの間の厚さを有する。ある種の実施形態では、キャリアプレートが、テクスチャ付き表面を有する。他の実施形態では、キャリアプレートが、研磨または平滑化された表面を有する。基板400は、限定はされないが、ワックス、グルーまたは同様の結合材を含む適当な任意の一時的結合材を利用してキャリアプレートに結合してもよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、基板400をパターニングすることによって、基板400の表面に、チッピング、亀裂および/または反りを含む不必要な機械的欠陥が生じることがある。したがって、操作320を実行して基板400に特徴403を形成した後に、操作330で、基板400を、操作310での第1の損傷除去プロセスと実質的に同様の第2の損傷除去および洗浄プロセスにかけて、基板400の表面を平滑化し、不必要な破片を除去する。上述のとおり、第2の損傷除去プロセスは、基板400を湿式または乾式エッチングプロセスにかけ、続いて基板400をリンスし乾燥させることを含む。このエッチングプロセスを所定の時間、続けて、基板400の表面、特にレーザパターニング操作にかけられた表面を平滑化する。別の態様では、このエッチングプロセスを利用して、パターニングプロセスによって基板400上に残った望ましくない破片を除去する。
【0061】
操作330で基板400の機械的欠陥を除去した後、操作340および
図4Dで、基板400を、任意選択のパッシベーションプロセスまたはメタライゼーションプロセスにかけて、基板400の所望の表面(例えば基板400の全ての表面)に、酸化物層404などのパッシベーティング層、または金属クラッド層414もしくは金属遮蔽層412などの金属層を成長または堆積させる。ある種の実施形態では、このパッシベーションプロセスが熱酸化プロセスである。この熱酸化プロセスは、約800℃~約1200℃の間、例えば約850℃~約1150℃の間の温度で実行する。例えば、この熱酸化プロセスを、約900℃~約1100℃の間の温度、例えば約950℃~約1050℃の間の温度で実行する。ある種の実施形態では、この熱酸化プロセスが、水蒸気を酸化剤として利用する湿式酸化プロセスである。ある種の実施形態では、この熱酸化プロセスが、分子状酸素を酸化剤として利用する乾式酸化プロセスである。操作340で、基板400を、適当な任意のパッシベーションプロセスにかけて、基板400上に、酸化物層404または他の適当な任意のパッシベーティング層を形成することが企図される。結果として生じる酸化物層404は一般に、約100nm~約3μmの間、例えば約200nm~約2.5μmの間の厚さを有する。例えば、酸化物層404は、約300nm~約2μmの間、例えば約1.5μmの厚さを有する。
【0062】
あるいは、このメタライゼーションプロセスは、無電解堆積プロセス、電気メッキプロセス、化学気相堆積プロセス、蒸着プロセスおよび/または原子層堆積プロセスを含む適当な任意の金属堆積プロセスであってもよい。金属クラッド層414を形成する例では、金属クラッド層414の少なくとも一部分が、ダイレクト置換メッキまたは置換メッキによって基板400(例えばn-Si基板またはp-Si基板)の表面に形成された堆積ニッケル(Ni)層を含む。例えば、0.5M NiSO4およびNH4OHを含む組成物を有する、温度が約60℃~約95℃の間、pHが約11のニッケル置換メッキ浴に、基板400を、約2分間~約4分間の間、さらす。還元剤を含まないニッケルイオンがロードされた水成電解液にシリコン基板400をさらすと、基板400の表面で限局された酸化/還元反応が起こり、したがって基板400の表面に金属ニッケルのメッキができる。したがって、ニッケル置換メッキは、安定な溶液を利用して基板400のシリコン材料上に薄くて純粋なニッケル層を選択的に形成することを可能にする。さらに、このプロセスは自己制御式であり、したがって、基板400の全ての表面がメッキされた後(例えばニッケルが形成しうるシリコンが基板400上に残っていない場合)、反応は停止する。ある種の実施形態では、ニッケル金属クラッド層414を、追加の金属層をメッキするためのシード層、例えば無電解メッキおよび/または電解メッキ法によってニッケルまたは銅をメッキするためのシード層として利用してもよい。追加の実施形態では、基板400へのニッケル金属クラッド層414の接着を促進するため、ニッケル置換メッキ浴の前に、基板400を、SC-1前洗浄溶液およびHF酸化物エッチング溶液にさらす。
【0063】
パッシベーションまたはメタライゼーションの後、基板400は、半導体コアアセンブリ100などのコアアセンブリを形成するためのコア基板または補剛フレームとして利用される準備ができている。
【0064】
図5および7はそれぞれ、本開示のある種の実施形態による、コア基板602上に絶縁層618を形成するための代表的方法500および700の流れ図を示している。コア基板602は、上述の方法300によって以前に構造化したものであってもよい。
図6A~6Iは、本開示のある種の実施形態による、
図5に示された方法500の異なる段階におけるコア基板602の断面図を概略的に示しており、
図8A~8Eは、本開示のある種の実施形態による、
図7に示された方法700の異なる段階におけるコア基板602の断面図を概略的に示している。明快にするために、本明細書では
図5および
図6A~6Iを一緒に説明し、同様に、本明細書では
図7および
図8A~8Eを一緒に説明する。
【0065】
一般に、方法500は、操作502および
図6Aから始まり、操作502および
図6Aで、コア基板602に形成されたビア603およびコア基板602上に形成された酸化物層604を有するコア基板602の第1の側675の第1の表面606を、第1の絶縁膜616a上に置き、第1の絶縁膜616aに張り付ける。ある種の実施形態では、第1の絶縁膜616aが、ポリマーベースの誘電体材料で形成された1つまたは複数の層を含む。例えば、第1の絶縁膜616aは、流動可能なビルドアップ材料で形成された1つまたは複数の層を含む。ある種の実施形態では、第1の絶縁膜616aが流動可能なエポキシ樹脂層618aを含む。一般に、エポキシ樹脂層618aは、約60μm未満、例えば約5μm~約50μmの間の厚さを有する。例えば、エポキシ樹脂層618aは、約10μm~約25μmの間の厚さを有する。
【0066】
エポキシ樹脂層618aは、シリカ(SiO2)粒子が充填された(例えばシリカ(SiO2)粒子を含む)エポキシ樹脂などのセラミック充填材含有エポキシ樹脂で形成されていてもよい。絶縁膜616aのエポキシ樹脂層618aおよびその他の層を形成するのに使用してもよいセラミック充填材の他の例は、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al2O3)、炭化シリコン(SiC)、窒化シリコン(Si3N4)、Sr2Ce2Ti5O16、ケイ酸ジルコニウム(ZrSiO4)、ウォラストナイト(CaSiO3)、酸化ベリリウム(BeO)、二酸化セリウム(CeO2)、窒化ホウ素(BN)、酸化カルシウム銅チタン(CaCu3Ti4O12)、酸化マグネシウム(MgO)、二酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)などを含む。いくつかの例では、エポキシ樹脂層618aを形成するのに利用されるセラミック充填材が、約40nm~約1.5μmの間、例えば約80nm~約1μmの間の範囲の粒径を有する粒子を有する。例えば、エポキシ樹脂層618aを形成するのに利用されるセラミック充填材は、約200nm~約800nmの間、例えば約300nm~約600nmの間の範囲の粒径を有する粒子を有する。
【0067】
いくつかの実施形態では、第1の絶縁膜616aがさらに、1つまたは複数の保護層を含む。例えば、第1の絶縁膜616aは、2軸ポリエチレンテレフタレート(PET)保護層622aなどのPET保護層622aを含む。しかしながら、第1の絶縁膜616aに対しては適当な任意の数および組合せの層および材料が企図される。いくつかの実施形態では、絶縁膜616aの全体が、約120μm未満の厚さ、例えば約90μm未満の厚さを有する。
【0068】
いくつかの実施形態では、コア基板602を第1の絶縁膜616aに張り付けた後、後の処理操作中の追加の機械的安定化のために、コア基板602を、コア基板602の第1の側675に隣接するキャリア624上に置いてもよい。一般に、キャリア624は、100℃を超える温度に耐えることができる機械的および熱的に安定な適当な任意の材料で形成されている。例えば、ある種の実施形態では、キャリア624が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含む。別の例では、キャリア624が、ポリエチレンテレフタレート(PET)で形成されている。
【0069】
操作504および
図6Bで、コア基板602の第2の側677の第2の表面608に第1の保護膜660を張り付ける。第1の絶縁膜616aの反対側のコア基板602の第2の側677に、保護膜660を、保護膜660がビア603を覆うような態様で結合する。ある種の実施形態では、保護膜660が、保護層622aの材料と同様の材料で形成されている。例えば、保護膜660は、2軸PETなどのPETで形成されている。しかしながら、保護膜660は、適当な任意の保護材料で形成されていてもよい。いくつかの実施形態では、保護膜660が、約50μm~約150μmの間の厚さを有する。
【0070】
第1の側675が絶縁膜616aに張り付けられ、第2の側677が保護膜660に張り付けられたコア基板602を、操作506で、第1の積層プロセスにかける。この積層プロセス中に、コア基板602を高温にさらし、それによって絶縁膜616aのエポキシ樹脂層618aを軟化させ、絶縁膜616aと保護膜660との間の開いたボイドまたは容積、例えばビア603にエポキシ樹脂層618aを流入させる。したがって、ビア603は、
図6Cに示されているように、エポキシ樹脂層618aの絶縁材料で少なくとも部分的に埋められる(例えば占有される)。さらに、コア基板602は、エポキシ樹脂層618aの絶縁材料によって部分的に取り囲まれる。
【0071】
コア基板602の中に形成されたキャビティをコア基板602が有する実施形態(
図16に示されている)では、操作506の前にキャビティ内に半導体ダイを置いてもよい。その場合、操作506でエポキシ樹脂層618aを積層すると、キャビティもエポキシ樹脂層618aで部分的に埋められ、したがってキャビティ内に半導体ダイが部分的に埋め込まれる。
【0072】
ある種の実施形態では、この積層プロセスが、オートクレーブまたは他の適当な装置内で実行してもよい真空積層プロセスである。ある種の実施形態では、この積層プロセスを、ホットプレスプロセスを使用することによって実行する。ある種の実施形態では、この積層プロセスを、約80℃~約140℃の間の温度で、約1分間~約30分間の間、実行する。いくつかの実施形態では、この積層プロセスが、約1psig~約150psigの間の圧力をかけ、その一方で、コア基板602および絶縁膜616aに約80℃~約140℃の間の温度を約1分間~約30分間の間、加えることを含む。例えば、この積層プロセスを、約10psig~約100psigの間の圧力および約100℃~約120℃の間の温度を約2分間~10分間の間、加えることによって実行する。例えば、この積層プロセスを、約110℃の温度で約5分間、実行する。
【0073】
操作508で、保護膜660を除去し、次いで、エポキシ樹脂層618aの積層絶縁材料がコア基板602を少なくとも部分的に取り囲んでおり、ビア603を部分的に埋めているコア基板602を第2の保護膜662上に置く。
図6Dに示されているように、第2の保護膜662は、第2の保護膜662が絶縁膜616aの保護層622aに接して(例えば隣接して)配されるような態様で、第1の側675に隣接するコア基板602に結合されている。いくつかの実施形態では、任意選択で、第1の側675の追加の機械的支持のために、保護膜662に結合されたコア基板602をキャリア624上に置いてもよい。いくつかの実施形態では、保護膜662をコア基板602と結合する前に、保護膜662をキャリア624上に置く。一般に、保護膜662の組成は保護膜660の組成と実質的に同様である。例えば、保護膜662は、2軸PETなどのPETで形成されていてもよい。しかしながら、保護膜662は、適当な任意の保護材料で形成されていてもよい。いくつかの実施形態では、保護膜662が、約50μm~約150μmの間の厚さを有する。
【0074】
コア基板602を第2の保護膜662に結合した後、操作510および
図6Eで、第1の絶縁膜616aと実質的に同様の第2の絶縁膜616bを第2の側677の上に置く。したがって保護膜660の代わりに第2の絶縁膜616bを置く。ある種の実施形態では、第2の絶縁膜616bのエポキシ樹脂層618bがビア603を覆うような態様で、第2の絶縁膜616bをコア基板602の第2の側677に配置する。ある種の実施形態では、コア基板602上に第2の絶縁膜616bを置くことによって、絶縁膜616bと、コア基板602を部分的に取り囲んでおり、ビア603を部分的に埋めているエポキシ樹脂層618aの既に積層された絶縁材料との間に、1つまたは複数のボイドを形成してもよい。第2の絶縁膜616bは、絶縁膜616aと同様のポリマーベースの誘電体材料で形成された1つまたは複数の層を含んでいてもよい。
図6Eに示されているように、第2の絶縁膜616bは、上述のエポキシ樹脂層618aと実質的に同様のエポキシ樹脂層618bを含む。第2の絶縁膜616bはさらに、PETなど、保護層622aと同様の材料で形成された保護層622bを含んでいてもよい。
【0075】
操作512で、
図6Fに示されているように、第2の絶縁膜616bの上に第3の保護膜664を置く。一般に、保護膜664の組成は、保護膜660、662の組成と実質的に同様である。例えば、保護膜664は、2軸PETなどのPETで形成されている。しかしながら、保護膜664は、適当な任意の保護材料で形成されていてもよい。いくつかの実施形態では、保護膜664が、約50μm~約150μmの間の厚さを有する。
【0076】
第2の側677が絶縁膜616bおよび保護膜664に張り付けられ、第1の側675が保護膜662および任意選択のキャリア624に張り付けられたコア基板602を、操作514および
図6Gで、第2の積層プロセスにかける。操作504での積層プロセスと同様に、コア基板602を高温にさらし、それによって絶縁膜616bのエポキシ樹脂層618bを軟化させ、絶縁膜616bとエポキシ樹脂層618aの既に積層された絶縁材料との間の開いたボイドまたは容積にエポキシ樹脂層618bを流入させ、したがってコア基板602自体をエポキシ樹脂層618aの絶縁材料と統合させる。したがって、ビア603は、両方のエポキシ樹脂層618a、618bの絶縁材料で完全に埋められる(例えば満たされる、封止される)。
【0077】
コア基板602の中に形成されたキャビティをコア基板602が有する実施形態(
図16に示されている)では、操作506の前にキャビティ内に半導体ダイを置いてもよい。その場合、操作506および514でエポキシ樹脂層618aを積層すると、キャビティは、エポキシ樹脂層618aで埋められ、したがってキャビティ内に半導体ダイが埋め込まれる。
【0078】
ある種の実施形態では、第2の積層プロセスが、オートクレーブまたは他の適当な装置内で実行してもよい真空積層プロセスである。ある種の実施形態では、この積層プロセスを、ホットプレスプロセスを使用することによって実行する。ある種の実施形態では、この積層プロセスを、約80℃~約140℃の間の温度で、約1分間~約30分間の間、実行する。いくつかの実施形態では、この積層プロセスが、約1psig~約150psigの間の圧力をかけ、その一方で、コア基板602および絶縁膜616aに約80℃~約140℃の間の温度を約1分間~約30分間の間、加えることを含む。例えば、この積層プロセスを、約10psig~約100psigの間の圧力および約100℃~約120℃の間の温度を約2分間~10分間の間、加えることによって実行する。例えば、この積層プロセスを、約110℃の温度で約5分間、実行する。
【0079】
積層後、操作516で、コア基板602をキャリア624から分離し、保護膜662、664を除去し、その結果として積層中間コアアセンブリ612を得る。
図6Hに示されているように、中間コアアセンブリ612は、1つまたは複数のビア603を有するコア基板602を含み、1つまたは複数のビア603は、コア基板602を貫通して形成されており、絶縁膜616a、616bの絶縁誘電体材料で埋められている。エポキシ樹脂層618a、618bの絶縁誘電体材料はさらに、絶縁材料がコア基板602の少なくとも2つの表面または側(例えば表面606、608)を覆うような態様で、コア基板602(コア基板602上に形成された酸化物層または金属層を有していることがある)を包み込んでいてもよい。いくつかの例では、操作516で、中間コアアセンブリ612から保護層622a、622bも除去する。一般に、保護層622aおよび622b、キャリア624、ならびに保護膜662および664は、中間コアアセンブリ612から剥離するプロセスなど、適当な任意の機械的プロセスによって中間コアアセンブリ612から除去する。
【0080】
保護層622a、622bおよび保護膜662、664を除去した後、中間コアアセンブリ612を硬化プロセスにかけて、エポキシ樹脂層618a、618bの絶縁誘電体材料を十分に硬化させ(すなわち化学反応および架橋によって硬くし)、したがって絶縁層618を形成する。示されているように、絶縁層618は、コア基板602を実質的に取り囲んでおり、ビア603を埋めている。例えば、絶縁層618は、少なくとも、コア基板602の横方向主要面(例えば表面606、608)と接触しており、またはコア基板602の横方向主要面を封入している。
【0081】
ある種の実施形態では、硬化プロセスを高温で実行して、中間コアアセンブリ612を十分に硬化させる。例えば、硬化プロセスを、約140℃~約220℃の間の温度で約15分間~約45分間の間、例えば約160℃~約200℃の間の温度で約25分間~約35分間の間、実行する。例えば、硬化プロセスを、約180℃の温度で約30分間、実行する。追加の実施形態では、操作516での硬化プロセスを、周囲(例えば大気)圧力条件でまたは周囲(例えば大気)圧力条件に近い条件で実行する。
【0082】
硬化後、操作518で、後続の相互接続形成のために、中間コアアセンブリ612を貫通する1つまたは複数のアセンブリ貫通ビア613をあけて、中間コアアセンブリ612の全厚を貫通するチャネルを形成する。いくつかの実施形態では、アセンブリ貫通ビア613を形成する間、中間コアアセンブリ612を、キャリア624などの、機械的支持のためのキャリア上に置いてもよい。アセンブリ貫通ビア613は、コア基板602に形成され、続いて絶縁層618で埋められたビア603にあけられる。したがって、アセンブリ貫通ビア613の周囲は、ビア603に充填された絶縁層618によって取り囲まれていてもよい。
【0083】
絶縁層618のセラミック充填材含有エポキシ樹脂材料でビア603の壁を内張りすることによって、シリコンベースの導電性コア基板602と、単一化された半導体コアアセンブリ1270(
図10Gおよび11ならびに
図12Kおよび12Lに関して説明される)内の続いて形成される相互接続1044(
図9および
図10A~10Hに関して説明される)との間の容量性結合が、従来のビア絶縁ライナまたはビア絶縁膜を利用する他の従来の相互接続構造に比べて大幅に低減する。さらに、絶縁層618のエポキシ樹脂材料の流動性が、より一貫したより信頼性の高い封入および絶縁を可能にし、したがって、完成した半導体コアアセンブリ1270の漏れ電流を最小化することにより電気性能を強化する。
【0084】
ある種の実施形態では、アセンブリ貫通ビア613が、約100μm未満、例えば約75μm未満の直径を有する。例えば、アセンブリ貫通ビア613は、約50μm未満、例えば約35μm未満の直径を有する。いくつかの実施形態では、アセンブリ貫通ビア613が、約25μm~約50μmの間の直径、例えば約35μm~約40μmの間の直径を有する。ある種の実施形態では、アセンブリ貫通ビア613が、適当な任意の機械的プロセスを使用して形成される。例えば、アセンブリ貫通ビア613は、機械的穴あけプロセスを使用して形成される。ある種の実施形態では、アセンブリ貫通ビア613が、レーザアブレーションによって中間コアアセンブリ612を貫通して形成される。例えば、アセンブリ貫通ビア613は、紫外線レーザを使用して形成される。ある種の実施形態では、レーザアブレーションのために利用されるレーザ源が、約5kHz~約500kHzの間の周波数を有する。ある種の実施形態では、レーザ源が、パルス持続時間が約10ns~約100nsの間、パルスエネルギーが約50マイクロジュール(μJ)~約500μJの間のパルスレーザビームを供給するように構成されている。エポキシ樹脂材料中の小さなセラミック充填材粒子は、レーザアブレーションプロセス中にビアを形成するエリアから離れた位置へのレーザ光反射、レーザ光の散乱、回折および透過の低減を示すため、小さなセラミック充填材粒子を含むエポキシ樹脂材料を利用することは、アセンブリ貫通ビア613などの小径ビアのより精密で正確なレーザパターニングをさらに促進する。
【0085】
いくつかの実施形態では、ビア603の側壁に残るセラミック充填材含有エポキシ樹脂材料(例えば誘電体絶縁材料)が約1μm~約50μmの間の平均厚さを有するようなやり方で、アセンブリ貫通ビア613がビア603内に(例えばビア603を貫通して)形成される。例えば、ビア603の側壁に残るセラミック充填材含有エポキシ樹脂材料は、約5μm~約40μmの間、例えば約10μm~約30μmの間の平均厚さを有する。したがって、アセンブリ貫通ビア613を形成した後にその結果として残る構造体を、「ビアインビア」(例えば、コア構造体のビア内の誘電体材料の中心に形成されたビア)と記述することがある。ある種の実施形態では、ビアインビア構造体が、セラミック粒子が充填されたエポキシ樹脂材料からなる誘電体側壁パッシベーションであって、ビア603の側壁に形成された熱酸化物の薄層上に配された誘電体側壁パッシベーションを含む。
【0086】
コア基板602の上に金属クラッド層114、414を形成する実施形態では、クラッド接続116(
図1Bに示されている)のためのチャネルを提供するために、操作518で、1つまたは複数のクラッドビア123を形成してもよい。上述のとおり、クラッドビア123は、金属クラッド層114、414をクラッド接続116に結合して、金属クラッド層114、414を外部共通グラウンドまたは基準電圧に接続することができるようにすることを可能にするために、コア基板102の上方および/または下方の絶縁層118に形成される。ある種の実施形態では、クラッドビア123が、約100μm未満、例えば約75μm未満の直径を有する。例えば、クラッドビア123は、約50μm未満、例えば約35μm未満の直径を有する。いくつかの実施形態では、クラッドビア123が、約5μm~約25μmの間の直径、例えば約10μm~約20μmの間の直径を有する。
【0087】
中間コアアセンブリ612に埋め込まれた半導体ダイを中間コアアセンブリ612が有する実施形態(
図16に示されている)では、後続の相互接続に備えて半導体ダイの1つまたは複数のコンタクトを露出させる1つまたは複数の追加のアセンブリ貫通ビア613を絶縁層618に形成してもよい。後にさらに詳細に説明するように、続いて、追加のアセンブリ貫通ビア613をメタライゼーション処理してもよい。
【0088】
アセンブリ貫通ビア613および/またはクラッドビア123(
図1Bに示されている)を形成した後、中間コアアセンブリ612をデスミア(de-smear)プロセスにかける。デスミアプロセスの間に、アセンブリ貫通ビア613および/またはクラッドビア123の形成中にレーザアブレーションによって生じた不必要な残留物および/または破片を中間コアアセンブリ612から除去する。したがって、デスミアプロセスは、後続のメタライゼーションに備えてビアを洗浄する。ある種の実施形態では、このデスミアプロセスが湿式デスミアプロセスである。この湿式デスミアプロセスに対して、適当な任意の溶媒、エッチング剤および/またはこれらの組合せを利用してもよい。一例では、メタノールを溶媒として利用してもよく、塩化銅(II)二水和物(CuCl
2・H
2O)をエッチング剤として利用してもよい。残留物の厚さに応じて、中間コアアセンブリ612を湿式デスミアプロセスにかける時間を変化させてもよい。別の実施形態では、このデスミアプロセスが乾式デスミアプロセスである。例えば、このデスミアプロセスは、O
2/CF
4混合ガスを用いるプラズマデスミアプロセスであってもよい。このプラズマデスミアプロセスは、約60秒間~約120秒間の間、約700Wの電力を適用し、O
2:CF
4を約10:1(例えば100:10sccm)の比率で流すことにより、プラズマを発生させることを含んでいてもよい。追加の実施形態では、このデスミアプロセスが、湿式プロセスと乾式プロセスの組合せである。
【0089】
操作518でのデスミアプロセスの後、中間コアアセンブリ612は、
図9および
図10A~10Hに関して後に説明する相互接続路(例えばメタライゼーション)を中間コアアセンブリ612の中に形成するための準備ができている。
【0090】
上で論じたとおり、
図5および
図6A~6Iは、中間コアアセンブリ612を形成する代表的方法500を示している。
図7および
図8A~8Eは、本開示のある種の実施形態による、方法500と実質的に同様だが方法500よりも操作数が少ない代替法700を示している。方法700は一般に5つの操作710~750を含む。しかしながら、方法700の操作710、740および750はそれぞれ、方法500の操作502、516および518と実質的に同様である。したがって、明快/簡潔にするために、本明細書では、それぞれ
図8B、8Cおよび8Dに示されている操作720、730および740だけを説明する。
【0091】
コア基板602の第1の側675の第1の表面606に第1の絶縁膜616aを固定した後、操作720および
図8Bで、反対側677の第2の表面608に第2の絶縁膜616bを結合する。いくつかの実施形態では、第2の絶縁膜616bのエポキシ樹脂層618bが全てのビア603を覆うような態様で、第2の絶縁膜616bをコア基板602の表面608に配置する。
図8Bに示されているように、ビア603は、絶縁膜616aと616bとの間に1つまたは複数のボイドまたは間隙を形成する。いくつかの実施形態では、後の処理操作中の追加の機械的支持のために、第2の絶縁膜616bの保護層622bに第2のキャリア625を張り付ける。
【0092】
操作730および
図8Cで、コア基板602の両側において絶縁膜616aおよび616bに張り付けられたコア基板602を、単一の積層プロセスにかける。この単一の積層プロセス中に、コア基板602を高温にさらし、それによって両方の絶縁膜616a、616bのエポキシ樹脂層618aおよび618bを軟化させ、ビア603によって絶縁膜616a、616b間に形成された開いたボイドまたは容積にエポキシ樹脂層618aおよび618bを流入させる。したがって、ビア603は、エポキシ樹脂層618aおよび618bの絶縁材料で埋められる。
【0093】
コア基板602の中の形成されたキャビティをコア基板602が有する実施形態(
図16に示されている)では、操作730の前にキャビティ内に半導体ダイを置いてもよい。その場合、操作730でエポキシ樹脂層618a、618bを積層すると、キャビティは、エポキシ樹脂層618a、618bで埋められ、したがってキャビティ内に半導体ダイが埋め込まれる。
【0094】
図5および
図6A~6Iに関して説明した積層プロセスと同様に、操作730での積層プロセスは、オートクレーブまたは他の適当な装置内で実行してもよい真空積層プロセスであってもよい。別の実施形態では、この積層プロセスを、ホットプレスプロセスを使用することによって実行する。ある種の実施形態では、この積層プロセスが、約80℃~約140℃の間の温度で、約1分間~約30分間の間、実行する。いくつかの実施形態では、この積層プロセスが、約1psig~約150psigの間の圧力をかけ、その一方で、コア基板602および絶縁膜616a、616bに約80℃~約140℃の間の温度を約1分間~約30分間の間、加えることを含む。例えば、この積層プロセスを、約10psig~約100psigの間の圧力および約100℃~約120℃の間の温度で、約2分間~10分間の間、実行する。例えば、操作730で積層プロセスを、約110℃の温度で約5分間、実行する。
【0095】
操作740で、コア基板602から絶縁膜616a、616bの1つまたは複数の保護層を除去し、その結果として積層中間コアアセンブリ612を得る。一例では、コア基板602から保護層622a、622bを除去し、したがって、さらに、中間コアアセンブリ612を第1および第2のキャリア624、625から分離する。一般に、保護層622a、622bおよびキャリア624、625は、それから剥離するプロセスなど、適当な任意の機械的プロセスによって除去する。
図8Dに示されているように、中間コアアセンブリ612は、1つまたは複数のビア603を有するコア基板602を含み、1つまたは複数のビア603は、コア基板602に形成されており、エポキシ樹脂層618a、618bの絶縁誘電体材料で埋められている。この絶縁材料はさらに、絶縁材料がコア基板602の少なくとも2つの表面または側、例えば表面606、608を覆うような態様で、コア基板602を包み込んでいる。
【0096】
保護層622a、622bを除去した後、中間コアアセンブリ612を硬化プロセスにかけて、エポキシ樹脂層618a、618bの絶縁誘電体材料を十分に硬化させる。絶縁材料の硬化の結果、絶縁層618が形成される。
図8Dに示されているように、絶縁層618は、
図6Hに対応する操作516と同様に、コア基板602を実質的に取り囲んでおり、ビア603を埋めている。
【0097】
ある種の実施形態では、硬化プロセスを高温で実行して、中間コアアセンブリ612を十分に硬化させる。例えば、硬化プロセスを、約140℃~約220℃の間の温度で約15分間~約45分間の間、例えば約160℃~約200℃の間の温度で約25分間~約35分間の間、実行する。例えば、硬化プロセスを、約180℃の温度で約30分間、実行する。追加の実施形態では、操作740での硬化プロセスを、周囲(例えば大気)圧力条件でまたは周囲(例えば大気)圧力条件に近い条件で実行する。
【0098】
操作740での硬化後、方法700は、方法500の操作518と実質的に同様である。したがって、1つまたは複数のアセンブリ貫通ビア613および/またはクラッドビア123(
図1B示されている)に、中間コアアセンブリ612を貫通する穴をあけ、続いて、中間コアアセンブリ612をデスミアプロセスにかける。デスミアプロセスが完了した後、中間コアアセンブリ612は、後に説明する相互接続路を中間コアアセンブリ612の中に形成するための準備ができている。
【0099】
図9は、本開示のある種の実施形態による、中間コアアセンブリ612を貫通する電気相互接続を形成するための代表的方法900の流れ図を示している。
図10A~10Hは、本開示のある種の実施形態による、
図9に示された方法900のプロセスの異なる段階における中間コアアセンブリ612の断面図を概略的に示している。明快にするために、本明細書では
図9および
図10A~10Hを一緒に説明する。
【0100】
ある種の実施形態では、中間コアアセンブリ612を貫通して形成される電気相互接続を銅で形成される。したがって、方法900は一般に、操作910および
図10Aから始まり、操作910および
図10Aで、中間コアアセンブリ612に形成されたアセンブリ貫通ビア613を有する中間コアアセンブリ612は、中間コアアセンブリ612上に形成されたバリアもしくは接着層1040および/またはシード層1042を有する。参照のため、中間コアアセンブリ612上に形成された接着層1040およびシード層1042の拡大部分図が
図10Hに示されている。接着層1040は、続いて形成するシード層1042、電気相互接続1044および/またはクラッド接続116(
図1Bに示されている)の接着を促進し、拡散を阻むのを助けるために、中間コアアセンブリ612の主要面1005、1007と一致する表面ならびにアセンブリ貫通ビア613および/またはクラッドビア123の側壁など、絶縁層618の所望の表面に形成してもよい。したがって、ある種の実施形態では接着層1040が接着層の働きをし、別の実施形態では接着層1040がバリア層の働きをする。とはいえ、以後、両方の実施形態において接着層1040を「接着層」と記述する。
【0101】
ある種の実施形態では、接着層1040が、チタン、窒化チタン、タンタル、窒化タンタル、マンガン、酸化マンガン、モリブデン、酸化コバルト、窒化コバルトもしくは他の適当な任意の材料、またはこれらの組合せで形成される。ある種の実施形態では、接着層1040が、約10nm~約300nmの間、例えば約50nm~約150nmの間の厚さを有する。例えば、接着層1040は、約75nm~約125nmの間、例えば約100nmの厚さを有する。接着層1040は、限定はされないが、化学気相堆積(CVD)、物理的気相堆積(PVD)、プラズマCVD(PECVD)、原子層堆積(ALD)などを含む適当な任意の堆積プロセスによって形成する。
【0102】
シード層1042は、接着層1040上に形成してもよく、または絶縁層618上にじかに(例えば接着層1040の形成なしで)形成してもよい。いくつかの実施形態では、シード層1042を絶縁層618の全ての表面に形成し、その一方で、接着層1040は、絶縁層618の所望の表面だけまたは絶縁層618の表面の所望の部分だけに形成する。例えば、接着層1040を、主要面1005、1007に形成し、アセンブリ貫通ビア613および/またはクラッドビア123(
図1Bに示されている)の側壁には形成しなくてもよく、その一方で、シード層1042は、主要面1005、1007およびビアの側壁に形成する。シード層1042は、銅、タングステン、アルミニウム、銀、金もしくは他の適当な任意の材料、またはこれらの組合せなどの導電性材料で形成される。ある種の実施形態では、シード層1042が、約0.05μm~約0.5μmの間の厚さ、例えば約0.1μm~約0.3μmの間の厚さを有する。例えば、シード層1042は、約0.15μm~約0.25μmの間、例えば約0.2μmの厚さを有する。ある種の実施形態では、シード層1042が、約0.1μm~約1.5μmの間の厚さを有する。接着層1040と同様に、シード層1042も、CVD、PVD、PECVD、乾式ALDプロセス、湿式無電解メッキプロセスなどの適当な任意の堆積プロセスによって形成する。ある種の実施形態では、中間コアアセンブリ612上のモリブデンの接着層1040上に銅のシード層1042を形成してもよい。モリブデン接着層と銅シード層との組合せは、絶縁層618の表面との改良された接着を可能にし、操作970での後続のシード層エッチングプロセス中の導電性相互接続線のアンダーカットを低減させる。
【0103】
それぞれ
図10Bおよび10Cに対応する操作920および930で、中間コアアセンブリ612の両方の主要面1005、1007にフォトレジストなどのスピンオン/スプレーオンレジスト膜または乾式レジスト膜1050を塗布し、続いてパターニングする。ある種の実施形態では、UV放射で選択的に露光することによってレジスト膜1050をパターニングする。ある種の実施形態では、レジスト膜1050を形成する前に、中間コアアセンブリ612に接着促進剤(図示せず)を塗布する。この接着促進剤は、レジスト膜1050のための界面結合層を生成することにより、および中間コアアセンブリ612の表面から水分を除去することにより、中間コアアセンブリ612へのレジスト膜1050の接着を改良する。いくつかの実施形態では、この接着促進剤が、ビス(トリメチルシリル)アミンまたはヘキサメチルジシリザン(HMDS)およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)で形成されている。
【0104】
操作940で、中間コアアセンブリ612をレジスト膜現像プロセスにかける。
図10Dに示されているように、レジスト膜1050を現像し、その結果として、アセンブリ貫通ビア613および/またはクラッドビア123(
図1Bに示されている)を露出させる。アセンブリ貫通ビア613および/またはクラッドビア123は、それらの上に形成された接着層1040および/またはシード層1042を有していてもよい。ある種の実施形態では、この膜現像プロセスが湿式プロセス、例えば、レジスト膜1050を溶媒にさらすことを含む湿式プロセスである。ある種の実施形態では、この膜現像プロセスが、水性エッチングプロセスを利用する湿式エッチングプロセスである。例えば、この膜現像プロセスは、所望の材料に対して選択的なバッファードエッチングプロセスを利用する湿式エッチングプロセスである。このレジスト膜現像プロセスに対して、適当な任意の湿式溶媒または湿式エッチング剤の適当な任意の組合せを使用してもよい。
【0105】
それぞれ
図10Eおよび10Fに対応する操作950および960で、露出したアセンブリ貫通ビア613を貫通する電気相互接続1044を形成し、その後にレジスト膜1050を除去する。コア基板102上に形成された金属クラッド層114、414をコア基板102が有する実施形態では、操作950で、露出したクラッドビア123を貫通するクラッド接続116(
図1Bに示されている)も形成する。相互接続1044および/またはクラッド接続116は、電気メッキおよび無電解メッキを含む適当な任意の方法によって形成する。ある種の実施形態では、湿式プロセスによってレジスト膜1050を除去する。
図10Eおよび10Fに示されているように、電気相互接続1044は、アセンブリ貫通ビア613を完全に埋めてもよく(クラッド接続116もクラッドビア123を完全に埋めてもよく)、レジスト膜1050の除去後に、電気相互接続1044が、中間コアアセンブリ612の表面1005、1007から突き出ていてもよい。いくつかの実施形態では、電気相互接続1044および/またはクラッド接続116が、ビアを完全に埋めるのではなく、ビアの側壁を内張りするだけであってもよい。ある種の実施形態では、電気相互接続1044および/またはクラッド接続116が銅で形成される。他の実施形態では、電気相互接続1044および/またはクラッド接続116が、限定はされないが、アルミニウム、金、ニッケル、銀、パラジウム、スズなどを含む適当な任意の導電性材料で形成されてもよい。
【0106】
操作970および
図10Gで、中間コアアセンブリ612の中に形成された電気相互接続1044および/またはクラッド接続116を有する中間コアアセンブリ612を、シード層エッチングプロセスにかけて、中間コアアセンブリ612の外面(例えば表面1005、1007)の露出した接着層1040およびシード層1042を除去する。いくつかの実施形態では、このシード層エッチングプロセス後に、相互接続とビアの側壁との間に形成された接着層1040および/またはシード層1042が残っていてもよい。ある種の実施形態では、このシード層エッチングが、中間コアアセンブリ612のリンスおよび乾燥を含む湿式エッチングプロセスである。ある種の実施形態では、このシード層エッチングプロセスが、銅、タングステン、アルミニウム、銀または金などの所望の材料に対して選択的なバッファードエッチングプロセスである。他の実施形態では、このエッチングプロセスが水性エッチングプロセスである。このシード層エッチングプロセスに対して、適当な任意の湿式エッチング剤または湿式エッチング剤の適当な任意の組合せを使用してもよい。
【0107】
中間コアアセンブリ612に埋め込まれた半導体ダイを中間コアアセンブリ612が有する実施形態(
図16に示されている)では、操作910~970を実行して、1つまたは複数のアセンブリ貫通ビア内に、それらの半導体ダイ上のコンタクトに通じる導電性相互接続を形成してもよいことに留意されたい。
【0108】
操作970でのシード層エッチングプロセスに続いて、中間コアアセンブリ612から1つまたは複数の半導体コアアセンブリを単一化し、十分に機能する半導体コアアセンブリ1270(例えば電子実装またはパッケージ構造体)として利用してもよい。例えば、1つまたは複数の半導体コアアセンブリを単一化し、回路板構造体、チップキャリア構造体、集積回路パッケージなどとして利用してもよい。あるいは、電気相互接続1044の外部接点を最終的な半導体コアアセンブリの表面の所望の位置までリルートするために、中間コアアセンブリ612が、中間コアアセンブリ612上に形成された1つまたは複数の再分布層1260(
図12Jおよび12Kに示されている)を有してもよい。
【0109】
図11は、本開示のある種の実施形態による、まだ半導体コアアセンブリ1270に単一化されていない中間コアアセンブリ612上に再分布層1260を形成する代表的方法1100の流れ図を示している。
図12A~12Kは、本開示のある種の実施形態による、
図11に示された方法1100の異なる段階における中間コアアセンブリ612の断面図を概略的に示している。明快にするために、本明細書では、
図11および
図12A~12Kを明快にするために一緒に説明する。
【0110】
方法1100は、上述の方法500、700および900と実質的に同様である。一般に、方法1100は操作1102および
図12Aから始まり、操作1102および
図12Aで、中間コアアセンブリ612に絶縁膜1216を張り付け、その後に積層する。絶縁膜1216は、絶縁膜616a、616bと実質的に同様である。ある種の実施形態では、
図12Aに示されているように、絶縁膜1216が、エポキシ樹脂層1218および1つまたは複数の保護層を含む。例えば、絶縁膜1216は保護層1222を含んでいてもよい。絶縁膜1216に関しては層と絶縁材料の適当な任意の組合せが企図される。いくつかの実施形態では、支持を追加するために、絶縁膜1216に任意選択のキャリア1224を結合する。いくつかの実施形態では、絶縁膜1216に保護膜(図示せず)を結合してもよい。
【0111】
一般に、エポキシ樹脂層1218は約60μm未満、例えば約5μm~約50μmの間の厚さを有する。例えば、エポキシ樹脂層1218は、約10μm~約25μmの間の厚さを有する。ある種の実施形態では、エポキシ樹脂層1218およびPET保護層1222が、合わせて約120μm未満の厚さ、例えば約90μm未満の厚さを有する。露出した電気相互接続1044を有する中間コアアセンブリ612の表面、例えば主要面1005に、絶縁膜1216、具体的にはエポキシ樹脂層1218を張り付ける。
【0112】
絶縁膜1216を置いた後、中間コアアセンブリ612を、操作506、514および730に関して説明した積層プロセスと実質的に同様の積層プロセスにかける。中間コアアセンブリ612を高温にさらして、絶縁膜1216のエポキシ樹脂層1218を軟化させる。続いてエポキシ樹脂層1218が絶縁層618に結合する。したがって、エポキシ樹脂層1218は絶縁層618と統合され、絶縁層618の延長部分を形成し、したがって、以後、これを単数の絶縁層618と記述する。エポキシ樹脂層1218と絶縁層618との統合はさらに、以前に露出させた電気相互接続1044を包み込む拡大された絶縁層618に帰着する。
【0113】
操作1104および
図12Bで、中間コアアセンブリ612から保護層1222およびキャリア1224を機械的手段によって除去し、中間コアアセンブリ612を硬化プロセスにかけて、新たに拡張された絶縁層618を十分に硬くする。ある種の実施形態では、この硬化プロセスが、操作516および740に関して説明した硬化プロセスと実質的に同様である。例えば、この硬化プロセスは、約140℃~約220℃の間の温度で約15分間~約45分間の間、実行する。
【0114】
次いで、操作1106および
図12Cで、レーザアブレーションによって中間コアアセンブリ612を選択的にパターニングする。操作1106でのレーザアブレーションプロセスは、新たに拡張された絶縁層618に1つまたは複数の再分布ビア1253を形成し、所望の電気相互接続1044を、それらの電気相互接続の接点の再分布のために露出させる。ある種の実施形態では、再分布ビア1253が、アセンブリ貫通ビア613の直径と実質的に同様の直径、またはアセンブリ貫通ビア613の直径よりも小さい直径を有する。例えば、再分布ビア1253は、約5μm~約600μmの間の直径、例えば約10μm~約50μmの間の直径、例えば約20μm~約30μmの間の直径を有する。ある種の実施形態では、操作1106でのレーザアブレーションプロセスをCO
2レーザを利用して実行する。ある種の実施形態では、操作1106でのレーザアブレーションプロセスをUVレーザを利用して実行する。別の実施形態では、操作1106でのレーザアブレーションプロセスをグリーンレーザを利用して実行する。一例では、レーザ源が、約100kHz~約1000kHzの間の周波数を有するパルスレーザビームを生成するものであってもよい。一例では、レーザ源が、約100nm~約2000nmの間の波長、約10E-4ns~約10E-2nsの間のパルス持続時間および約10μJ~約300μJの間のパルスエネルギーを有するパルスレーザビームを供給するように構成されている。
【0115】
コア基板102上に金属クラッド層114、414を形成する実施形態(
図1Bに示されている)では、操作1106で、さらに、中間コアアセンブリ612をパターニングして、延長された絶縁層618を貫通する1つまたは複数のクラッドビア123を形成してもよい。したがって、1つまたは複数の再分布層を有する半導体コアアセンブリについては、操作518または750でアセンブリ貫通ビア613と一緒にクラッドビア123を形成する代わりに、再分布ビア1253と同時にクラッドビア123を形成してもよい。しかしながら、他のある種の実施形態では、操作518または750で、最初にクラッドビア123をパターニングし、その後にクラッド接続116によってメタライゼーション処理し、次いで、操作1106で、延長された絶縁層618を通して延長しまたは長くしてもよい。
【0116】
操作1108および
図12Dで、任意選択で、絶縁層618の1つまたは複数の表面に接着層1240および/またはシード層1242を形成する。ある種の実施形態では、接着層1240およびシード層1242がそれぞれ、接着層1040およびシード層1042と実質的に同様である。例えば、接着層1240は、チタン、窒化チタン、タンタル、窒化タンタル、マンガン、酸化マンガン、モリブデン、酸化コバルト、窒化コバルトもしくは他の適当な任意の材料、またはこれらの組合せから形成される。ある種の実施形態では、接着層1240が、約10nm~約300nmの間の厚さ、例えば約50nm~約150nmの間の厚さを有する。例えば、接着層1240は、約75nm~約125nmの間、例えば約100nmの厚さを有する。接着層1240は、限定はされないが、CVD、PVD、PECVD、ALDなどを含む適当な任意の堆積プロセスによって形成してもよい。
【0117】
シード層1242は、銅、タングステン、アルミニウム、銀、金もしくは他の適当な任意の材料、またはこれらの組合せなどの導電性材料から形成される。ある種の実施形態では、シード層1242が、約0.05μm~約0.5μmの間、例えば約0.1μm~約0.3μmの間の厚さを有する。例えば、シード層1242は、約0.15μm~約0.25μmの間、例えば約0.2μmの厚さを有する。接着層1240と同様に、シード層1242も、CVD、PVD、PECVD、乾式ALDプロセス、湿式無電解メッキプロセスなどの適当な任意の堆積プロセスによって形成してもよい。ある種の実施形態では、操作1122での後続のシード層エッチングプロセス中のアンダーカットの形成を低減させるために、中間コアアセンブリ612上にモリブデンの接着層1240および銅のシード層1242を形成する。
【0118】
それぞれ
図12E、12Fおよび12Gに対応する操作1110、1112および1114で、中間コアアセンブリ612のシード層が形成された表面の上に、フォトレジストなどのスピンオン/スプレーオンまたは乾式レジスト膜1250を塗布し、続いてパターニングおよび現像する。ある種の実施形態では、レジスト膜1250を置く前に、中間コアアセンブリ612に接着促進剤(図示せず)を塗布する。レジスト膜1250を露光および現像すると、その結果、再分布ビア1253が開口し、ある種の実施形態ではさらにクラッドビア123が開口する。したがって、レジスト膜1250のパターニングは、レジスト膜1250の部分をUV放射で選択的に露光することによって実行してもよく、続くレジスト膜1250の現像は、湿式エッチングプロセスなどの湿式プロセスによって実行してもよい。ある種の実施形態では、このレジスト膜現像プロセスが、所望の材料に対して選択的なバッファードエッチングプロセスを利用する湿式エッチングプロセスである。他の実施形態では、このレジスト膜現像プロセスが、水性エッチングプロセスを利用する湿式エッチングプロセスである。このレジスト膜現像プロセスに対して、適当な任意の湿式エッチング剤または湿式エッチング剤の適当な任意の組合せを使用してもよい。
【0119】
それぞれ
図12Hおよび12Iに対応する操作1116および1118で、露出した再分布ビア1253を貫通する再分布接続1244を形成し、その後にレジスト膜1250を除去する。ある種の実施形態では、操作1116で、露出したクラッドビア123を貫通するクラッド接続116も形成する。ある種の実施形態では、湿式プロセスによってレジスト膜1250を除去する。
図12Hおよび12Iに示されているように、再分布接続1244は再分布ビア1253を埋め、レジスト膜1250の除去後に、再分布接続1244が、中間コアアセンブリ612の表面から突き出ていてもよい。ある種の実施形態では、再分布接続1244が銅で形成される。他の実施形態では、再分布接続1244が、限定はされないが、アルミニウム、金、ニッケル、銀、パラジウム、スズなどを含む適当な任意の導電性材料で形成される。再分布接続1244を形成するのには、電気メッキおよび無電解堆積を含む適当な任意の方法を利用してもよい。
【0120】
操作1120および
図12Jで、中間コアアセンブリ612の上に形成された再分布接続1244を有する中間コアアセンブリ612を、操作970のプロセスと実質的に同様のシード層エッチングプロセスにかける。ある種の実施形態では、このシード層エッチングが、中間コアアセンブリ612のリンスおよび乾燥を含む湿式エッチングプロセスである。ある種の実施形態では、このシード層エッチングプロセスが、シード層1242の所望の材料に対して選択的なバッファードエッチングプロセスを利用する湿式エッチングプロセスである。他の実施形態では、このエッチングプロセスが、水性エッチングプロセスを利用する湿式エッチングプロセスである。このシード層エッチングプロセスに対して、適当な任意の湿式エッチング剤または湿式エッチング剤の適当な任意の組合せを使用してもよい。
【0121】
操作1120でのシード層エッチングプロセスが完了した後、上述のシーケンスおよびプロセスを利用して、
図12Lに示されているように、中間コアアセンブリ612上に1つまたは複数の追加の再分布層1260を形成してもよい。例えば、第1の再分布層1260上に、および/または中間コアアセンブリ612の反対側の表面、例えば主要面1007に、1つまたは複数の追加の再分布層1260を形成してもよい。ある種の実施形態では、この1つまたは複数の追加の再分布層1260が、第1の再分布層1260および/または絶縁層618の材料とは異なる、流動可能なビルドアップ材料などのポリマーベースの誘電体材料で形成されていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、絶縁層618が、セラミック繊維が充填されたエポキシで形成されてもよく、その一方で、第1の再分布層1260および/または追加の再分布層1260は、ポリイミド、BCBおよび/またはPBOで形成される。その代わりに、または所望の量の再分布層1260を形成した後に、操作1122および
図12Kで、所望の数の再分布層1260を形成した後に、中間コアアセンブリ612から1つまたは複数の半導体コアアセンブリ1270を単一化してもよい。
【0122】
図1~12Lに関して上で説明した方法および構造体は、高いI/O密度および相対的に小さい垂直寸法を有し、したがって信号完全性および電力供給の向上を容易にする薄型フォームファクタパッケージアーキテクチャに関する。前述のとおり、パッケージ構造体の部品間のCTEが一致していないため、および/またはこのような薄型フォームファクタパッケージ構造体に対しては比較的に長いが細い(例えば薄い)基板が利用されるために、パッケージ構造体の組立て/製造中に不必要な基板の反りおよび/または基板の崩壊が生じることがある。したがって、上述のパッケージ構造体上に補剛フレームを形成することにより、パッケージ全体の機能に負の影響を及ぼすことなく反りの発生を減らすことまたは排除することができる。
【0123】
図13は、本開示のある種の実施形態による、例えば上述の中間コアアセンブリ612を利用した、補剛フレーム1410を有するfcBGA型パッケージ構造体を形成する代表的方法1300の流れ図を示している。
図14A~14Jは、方法1300の異なる段階における中間コアアセンブリ612の断面図を概略的に示している。明快にするために、本明細書では、
図13および
図14A~14Jを明快にするために一緒に説明する。
【0124】
図13および
図14A~14Jの操作は、中間コアアセンブリ612を利用するものとして説明されるが、
図13および
図14A~14Jの方法は、以前に単一化された半導体コアアセンブリ1270上で実行してもよいことに留意されたい。さらに、
図13および
図14A~14Jは、fcBGA型パッケージ構造体上に補剛フレームを形成することに関して説明されるが、以下で説明する操作は、PCBアセンブリ、PCBスペーサアセンブリ、(例えばグラフィクスカード用の)チップキャリアおよび中間キャリアアセンブリ、メモリスタックなどの他のタイプのデバイス上で実行してもよい。
【0125】
方法1300は一般に操作1302および
図14Aから始まり、操作1302および
図14Aで、中間コアアセンブリ612の「表側」または「デバイス側」表面にはんだマスク1466aを塗布する。例えば、中間コアアセンブリ612の主要面1005にはんだマスク1466aを塗布する。一般に、はんだマスク1466aは、約10μm~約100μmの間、例えば約15μm~約90μmの間の厚さを有する。例えば、はんだマスク1466aは、約20μm~約80μmの間の厚さを有する。
【0126】
ある種の実施形態では、はんだマスク1466aが、パターニングされた織りメッシュを通して中間コアアセンブリ612のデバイス側の絶縁層618上にシルクスクリーン塗布された熱硬化性エポキシ液である。ある種の実施形態では、はんだマスク1466aが、中間コアアセンブリ612のデバイス側にシルクスクリーン塗布またはスプレー塗布された液体フォトイミジアブルはんだマスク(liquid photo-imageable solder mask)(LPSM)または液体フォトイミジアブルインク(LPI)である。液体フォトイミジアブルはんだマスク1466aは次いで、所望のパターンを形成するために後続の操作で露光および現像される。他の実施形態では、はんだマスク1466aが、ドライフィルムフォトイミジアブルはんだマスク(DFSM)であり、このDFSMは、中間コアアセンブリ612のデバイス側に真空積層され、次いで後続の操作で露光および現像される。このような実施形態では、はんだマスク1466aにパターンが画定された後に、熱硬化または紫外線硬化が実行される。
【0127】
操作1304および
図14Bで、中間コアアセンブリ612をひっくり返し、中間コアアセンブリ612の「裏側」または「非デバイス側」表面に第2のはんだマスク1466bを塗布する。例えば、中間コアアセンブリ612の主要面1007にはんだマスク1466bを塗布する。一般に、はんだマスク1466bははんだマスク1466aと実質的に同様であるが、ある種の実施形態では、はんだマスク1466bが、上述のはんだマスクのタイプ/材料の中から選択された、はんだマスク1466aとは異なるタイプまたは材料のはんだマスクである。
【0128】
操作1306および
図14Cで、中間コアアセンブリ612を再びひっくり返し、はんだマスク1466aをパターニングして、はんだマスク1466aにビア1403aを形成する。ビア1403aは、製造中のパッケージの外側表面への指定された信号ルーティングのために、中間コアアセンブリ612のデバイス側の所望の相互接続1044および/または再分布接続1244を露出させる。
【0129】
ある種の実施形態では、上述の方法によってはんだマスク1466aをパターニングしてもよい。他の実施形態では、はんだマスク1466aを、例えばレーザアブレーションによってパターニングする。このような実施形態では、レーザアブレーションパターニングプロセスを、CO2レーザ、UVレーザまたはグリーンレーザを利用して実行してもよい。例えば、レーザ源は、約100kHz~約1000kHzの間の周波数を有するパルスレーザビームを生成するものであってもよい。一例では、レーザ源が、約100nm~約2000nmの間の波長、約10E-4ns~約10E-2nsの間のパルス持続時間および約10μJ~約300μJの間のパルスエネルギーを有するパルスレーザビームを供給するように構成されている。
【0130】
操作1308および
図14Dで、中間コアアセンブリ612をもう一度ひっくり返し、はんだマスク1466bをパターニングして、はんだマスク1466bにビア1403bを形成する。ビア1403aと同様に、ビア1403bも、製造中のパッケージの外側表面への指定された信号ルーティングのために、中間コアアセンブリ612上の所望の相互接続1044および/または再分布接続1244を露出させる。一般に、はんだマスク1466bは、レーザアブレーションを含む、上述の方法のうちのいずれかの方法によって形成してもよい。
【0131】
中間コアアセンブリ612の両側をパターニングした後、中間コアアセンブリ612を硬化ラックに移し、操作1310および
図14Eで、中間コアアセンブリ612に取り付けられたはんだマスク1466a、1466bを有する中間コアアセンブリ612を十分に硬化させる。ある種の実施形態では、この硬化プロセスを、約80℃~約200℃の間の温度で約10分間~約80分間の間、例えば約90℃~約200℃の間の温度で約20分間~約70分間の間、実行する。例えば、この硬化プロセスを、約180℃の温度で約30分間、または約100℃の温度で約60分間、実行する。追加の実施形態では、操作1310での硬化プロセスを、周囲(例えば大気)圧力条件でまたは周囲(例えば大気)圧力条件に近い条件で実行する。
【0132】
操作1312および
図14Fで、中間コアアセンブリ612のデバイス側と非デバイス側の両方でメッキプロセスを実行して、中間コアアセンブリ612のデバイス側(例えば表面1005を含む上向きに示された側)および非デバイス側(例えば表面1007を含む下向きに示された側)にそれぞれ導電層1470aおよび1470bを形成する。
図14Fに示されているように、メッキされた導電層1470a、1470bは、デバイス側のビア1403aおよび非デバイス側のビア1403bを通して相互接続1044および/または再分布接続1244を延長して、相互接続1044および/または再分布接続1244と他のデバイスおよび/またはパッケージ構造体との電気接続を容易にする。
【0133】
それぞれの導電層1470aおよび1470bは、無電解メッキによって形成された1つまたは複数の金属層で形成される。例えば、ある種の実施形態では、それぞれの導電層1470aおよび1470bが、無電解ニッケル/置換金メッキ(electroless nickel immersion gold)(ENIG)または無電解ニッケル/無電解パラジウム/置換金メッキ(electroless nickel electroless palladium immersion gold)(ENEPIG)によって形成された、金および/またはパラジウムの薄層で覆われた無電解ニッケルメッキ層を含む。しかしながら、軟強磁性金属合金および高導電性純金属を含む他の金属材料およびメッキ技術も企図される。ある種の実施形態では、導電層1470aおよび/または1470bが、銅、クロム、スズ、アルミニウム、ニッケルクロム、ステンレス鋼、タングステン、銀などの1つまたは複数の層で形成される。
【0134】
ある種の実施形態では、中間コアアセンブリ612のデバイス側または非デバイス側において、それぞれの導電層1470aおよび/または1470bが、約0.2μm~約20μmの間、例えば約1μm~約10μmの間の厚さを有する。導電層1470aおよび1470bのメッキの間に、露出した相互接続1044および/または再分布接続1244は、後続の製造操作における追加のデバイスとの追加の結合を容易にするために、はんだマスク1466a、1466bを通して中間コアアセンブリ612から外側にさらに延長される。
【0135】
操作1314および
図14Gで、中間コアアセンブリ612のデバイス側と非デバイス側の両方の上でソルダオンパッド(SOP)プロセスを実行して、中間コアアセンブリ612のデバイス側および非デバイス側にそれぞれはんだパッド1480aおよび1480bを形成する。例えば、ある種の実施形態では、ビア1403a、1403bにはんだを塗布し、次いでリフローさせ、続いてコイニングなどの平坦化プロセスを実行して、はんだパッド1480a、13480bのための実質的に平坦な表面を形成する。
【0136】
操作1316および
図14Hで、その上に補剛フレーム1410を取り付けるはんだマスク1466a(例えばデバイス側)の所望のエリア/表面に接着剤1490を塗布する。ある種の実施形態では、接着剤1490が、積層接着材料、ダイ接着膜、接着膜、グルー、ワックスなどを含む。ある種の実施形態では、接着剤1490が、絶縁層618の誘電体材料と同様の、セラミック充填材を有するエポキシ樹脂材料などの誘電体材料の層である。接着剤1490は、機械的ローリング、プレッシング、積層、スピンコーティング、ドクタ-ブレーディングなどによってはんだマスク1466aに塗布してもよい。
【0137】
しかしながら、ある種の実施形態では、接着剤1490をはんだマスク1466aに塗布するのではなしに、接着剤1490を補剛フレーム1410にじかに塗布してもよく、その後に、補剛フレーム1410を、中間コアアセンブリ612のはんだマスク1466aに取り付けてもよい。このような実施形態でダイ接着膜または接着膜を接着剤1490として使用するときには、補剛フレーム1410を構造化/パターニングするときに、補剛フレーム1410の横方向寸法まで膜を切りそろえてもよい。
【0138】
中間コアアセンブリ612に接着剤1490を塗布した後、操作1318および
図14Iで、接着剤1490に補剛フレーム1410を取り付ける。示されているように、補剛フレーム1410は、後続の操作でその中に半導体ダイを取り付けてもよい1つまたは複数の開口1417を含む。開口1417を形成するために、操作1316の前に、
図3および
図4A~4Dに関して上で説明した方法によって補剛フレーム1410をパターニングしてもよい。
【0139】
操作1320および
図14Jで、中間コアアセンブリ612のデバイス側の開口1417を通して露出したはんだパッド1480aに、はんだバンプ1424を介して1つまたは複数の半導体ダイ1420を電気的に結合し、非デバイス側のはんだパッド1480bにボールグリッドアレイ(BGA)1440を実装し、中間コアアセンブリ612を単一化して、電気的に機能する1つまたは複数のfcBGA型パッケージデバイス1400にする(
図13および
図14A~14Jの操作を単一化された半導体コアアセンブリ1270上で実行する実施形態ではさらに単一化する必要はない)。ある種の実施形態では、C4またはC2型バンプを形成するために電気化学堆積によってBGA1440を形成する。ある種の実施形態では、半導体ダイ1420をひっくり返し、半導体ダイ1420のコンタクトまたは接合パッド1422をはんだパッド1480aに接続するフリップチップダイ取付けプロセスによって、半導体ダイ1420をはんだパッド1480aに結合する。ある種の例では、コンタクト1422とはんだパッド1480aとの接続を、マスリフローまたは熱圧縮ボンディング(thermo-compression bonding)(TCB)によって実施する。このような例では、半導体ダイ1420と中間コアアセンブリ612との間に、キャピラリーアンダーフィル、非導電性ペーストまたは非導電性膜を積層してもよい。ある種の実施形態では、半導体ダイ1420および/またはBGA1440を中間コアアセンブリ612に結合してから補剛フレーム1410を取り付け、その後に中間コアアセンブリ612を単一化する。
【0140】
単一化した後、その後に、単一化されたそれぞれのパッケージデバイス1400を、他の半導体デバイスおよびパッケージと、同種または異種3Dスタックシステムなどのさまざまな2.5Dおよび3D配置およびアーキテクチャで統合してもよい。一般に、その後により大きなスタックシステムに統合されるパッケージデバイス1400に補剛フレーム、例えば補剛フレーム1410が組み込まれているとき、パッケージデバイス1400の反りの有益な低減はシステム全体に及ぶ。すなわち、パッケージデバイス1400の構造完全性を高めると、統合されたシステム全体の反りまたは崩壊の可能性が低下する。
【0141】
図15は、本明細書に記載された実施形態による、例示的なスタックシステム1500の側断面図を概略的に示しており、スタックシステム1500は、パッケージデバイス1400の上に形成された補剛フレーム1410を有するパッケージデバイス1400を統合しており、それによってシステム1500の構造完全性を向上させている。示されているように、パッケージデバイス1400に加えて、例示的なシステム1500はさらに、垂直にスタックされていてもよくまたは横並びに配されていてもよい1つまたは複数のPCB1520と、メモリダイと中央処理ユニット(CPU)コアまたは論理ダイとの間の大きな並列相互接続密度を有す高帯域幅メモリ(HBM)モジュール1530と、1つまたは複数の熱交換器1510とを含む。
図15の例では、パッケージデバイス1400の半導体ダイ1420が、コア基板602を貫通して配された相互接続1044ならびにはんだバンプ1424およびBGA1440を介してHBM1530に電気的に結合されたグラフィクス処理ユニット(GPU)を表していてもよい。パッケージデバイス1400はPCB1520に、例えばパッケージデバイス1400の非デバイス側に形成された再分布接続1244およびPCB1520上に形成されたピンコネクタ1522を介して電気的に接続されていてもよい。
【0142】
ヒートシンクなどの熱交換器1510の統合は、熱を伝えることにより、例えば半導体ダイ1420、HBM1530および/またはシリコンコア基板602によって伝導された熱を伝えることにより、パッケージデバイス1400、したがってシステム1500の熱放散および熱特性を向上させる。熱放散が向上することにより反りの可能性はさらに低下する。適当なタイプの熱交換器1510は、ピンヒートシンク、ストレートヒートシンク、フレア型ヒートシンクなどを含み、これらのヒートシンクは、アルミニウムまたは銅などの適当な任意の材料で形成されていてもよい。ある種の実施形態では、熱交換器1510が、押出しアルミニウムで形成されている。ある種の実施形態では、熱交換器1510が、
図15に示されているように、半導体ダイ1420およびHBMモジュール1530の1つまたは複数のダイなど、システム1500内に統合された1つまたは複数の半導体ダイにじかに取り付けられている。他の実施形態では、熱交換器1510が、コア基板602にじかに取り付けられており、または絶縁層618を介してコア基板602に間接的に取り付けられている。このような配置は、低い熱伝導率を有するガラス繊維強化エポキシ積層板で形成された従来のPCBよりも特に有益である。従来のPCBへの熱交換器の追加に価値はほとんどないであろう。
【0143】
図16は、本明細書に記載された実施形態による、パッケージデバイス1400の上にスタックされた少なくとも1つの半導体ダイ1420に加えてパッケージデバイス1400に埋め込まれた少なくとも1つの半導体ダイ1620を有するパッケージデバイス1400のデバイス構成1600の側断面図を概略的に示している。半導体ダイ1620は、メモリダイ、マイクロプロセッサ、コンプレックスシステムオンチップ(SoC)または標準ダイを含む、適当な任意のタイプのダイまたはチップであってもよい。適当なタイプのメモリダイはDRAMダイまたはNANDフラッシュダイを含む。追加の例では、半導体ダイ1620が、デジタルダイ、アナログダイまたは混合ダイを含む。一般に、半導体ダイ1620は、シリコン材料など、コア基板602、半導体ダイ1402および/または補剛フレーム110の材料と実質的に同様の材料で形成されていてもよい。コア基板102、半導体ダイ1420および/または補剛フレーム110の材料と同じまたは同様の材料で形成された半導体ダイ1620を利用することは、それらの間でCTEを一致させることを容易にし、基本的には、組立て中に反りが発生することを排除する。
【0144】
図16に示されているように、それぞれの半導体ダイ1620は、パッケージデバイス1400のコア基板602の中に形成されたキャビティ1603内に配されており、さらに、半導体ダイ1620の全ての側面が絶縁層618と接触するような態様で、絶縁層618によってキャビティ1603に埋め込まれている。キャビティ1603は、
図3および
図4A~4Dに関して上で説明した方法(例えばレーザアブレーション)によってコア基板602の中に形成してもよく、半導体ダイ1620は、(
図5、
図6A~6I、
図7および
図8A~8Eに関して上で説明した)コア基板602の上に絶縁層618を積層する前にキャビティ1603の中に置いてもよい。
【0145】
ある種の実施形態では、それぞれのキャビティ1603が、デバイス製造中にそのキャビティに埋め込む半導体ダイ1620のサイズおよび数に応じて、約0.5mm~約50mmの間、例えば約3mm~約12mmの間、例えば約8mm~約11mmの間の範囲の横方向寸法を有する。ある種の実施形態では、キャビティ1603に埋め込む(例えば統合する)半導体ダイ1620の横方向寸法と実質的に同様の横方向寸法を有するように、キャビティ1603のサイズが決められる。例えば、それぞれのキャビティ1603は、半導体ダイ1620の横方向寸法よりも約150μm未満、例えば約120μm未満、例えば100μm未満だけ大きい横方向寸法を有するように形成される。キャビティ1603のサイズとキャビティ1603に埋め込む半導体ダイ1620のサイズとの差異が小さいと、その後に必要となる穴埋め誘電体材料(例えば絶縁層618)の量が小さくなる。
【0146】
絶縁層618を積層した後、絶縁層618にアセンブリ貫通ビア613を形成して、半導体ダイ1620の1つまたは複数のコンタクト1622を露出させてもよく、(
図9および
図10A~10Hに関して上で説明した)アセンブリ貫通ビア613を貫通する相互接続1044および/または再分布接続1244を例えばメッキによって形成して、半導体ダイ1620をパッケージデバイス1400の表面に電気的に接続してもよい(ここでは、半導体ダイ1620が、パッケージデバイス1400のデバイス側の表面1005に電気的にルーティングされている)。相互接続1044および/または再分布接続1244はさらに、1つまたは複数のデバイスおよび/またはシステムに、例えばはんだバンプなどを介して電気的に結合されていてもよい。例えば、
図16に示されているように、非デバイス側の相互接続1044および再分布接続1244は、BGA1440を介してPCB1520に電気的に結合される。
【0147】
図17は、本明細書に記載された実施形態による、パッケージデバイス1400の別のデバイス構成1700の側断面図を概略的に示している。
図17に示されているように、補剛フレーム1410にリッド1710が取り付けられており、リッド1710は、パッケージデバイス1400上にスタックされパッケージデバイス1400に電気的に結合された半導体ダイ1420を覆っている。マイクロプロセッサまたはGPUなどの従来の一部の集積回路は、デバイスの損傷またはデバイスの停止を回避するために運び去らなければならないかなりの量の熱を動作中に発生させる。このようなデバイスに対して、リッド1710は、保護カバーおよび熱伝達経路の役目を果たす。さらに、リッド1710は、パッケージデバイス1400の上に形成された補剛フレーム1410を既に含むパッケージデバイス1400に追加の構造強化を提供する。したがって、デバイス構成1700は、従来のパッケージ構造体と比べたときの熱放散および熱特性の向上ならびに構造完全性の向上を容易にする。
【0148】
一般に、リッド1710は、多角形または円形のリング状形状を有しており、適当な任意の基板材料を含むパターニングされた基板から形成されている。ある種の実施形態では、リッド1710が、補剛フレーム1410およびコア基板602の材料と実質的に同様の材料を含み、したがって補剛フレーム1410およびコア基板602の熱膨張率(CTE)と一致し、組立て中のデバイス構成1700の反りのリスクを低減させまたは排除する基板から形成されていてもよい。例えば、リッド1710は、III-V族化合物半導体材料、シリコン(例えば、約1~約10オーム-comの間の抵抗率、もしくは約100W/mKの導電率を有するシリコン)、結晶シリコン(例えばSi<100>もしくはSi<111>)、酸化シリコン、シリコンゲルマニウム、ドープされたもしくはドープされていないシリコン、ドープされていない高抵抗率シリコン(例えば、より低い溶存酸素含量および約5000~約10000オーム-cmの間の抵抗率を有するフロートゾーンシリコン)、ドープされたもしくはドープされていない多結晶シリコン、窒化シリコン、炭化シリコン(例えば、約500W/mKの導電率を有する炭化シリコン)、石英、ガラス(例えばホウケイ酸ガラス)、サファイヤ、アルミナおよび/またはセラミック材料から形成されていてもよい。ある種の実施形態では、リッド1710が、単結晶p型またはn型シリコンを含む。ある種の実施形態では、リッド1710が、多結晶p型またはn型シリコンを含む。
【0149】
リッド1710は、約50μm~約1500μmの間の厚さT4、例えば約100μm~約1200μmの間の厚さT4を有する。例えば、リッド1710は、約200μm~約1000μmの間の厚さT4、例えば約300μm~約775μmの間の厚さT4、例えば約750μmまたは775μmの厚さT4を有する。別の例では、リッド1710が、約100μm~約700μmの間の厚さT4、例えば約200μm~約500μmの間の厚さT4を有する。別の例では、リッド1710が、約800μm~約1400μmの間の厚さT4、例えば約1000μm~約1200μmの間の厚さT4を有する。別の例では、リッド1710が、約1200μm超の厚さT4を有する。
【0150】
リッド1710は、適当な任意の方法によって補剛フレーム1410に取り付けられている。例えば、
図17に示されているように、リッド1710は、接着剤1790によって補剛フレーム1410に取り付けられていてもよく、接着剤1790は、積層接着材料、ダイ接着膜、接着膜、グルー、ワックスなどを含んでもよい。ある種の実施形態では、接着剤1790が、絶縁層618の誘電体材料と同様の、セラミック充填材を有するエポキシ樹脂材料などの未硬化の誘電体材料の層である。
【0151】
補剛フレーム1410に取り付けられていることに加えて、リッド1710は、熱伝達経路を半導体ダイ1420に提供するために、サーマルインターフェースマテリアル(thermal interface material)(TIM)層1792を介して半導体ダイ1420にも間接的に取り付けられている。一般に、TIM層1792は、熱伝達および熱放散を最大化するために、半導体ダイ1420とリッド1720との間の空隙または空間を排除して、断熱体の働きをする空隙または空間を半導体ダイ1420とリッド1720との間の界面から排除する。ある種の実施形態では、TIM層1792が、熱ペースト、熱接着剤(例えばグルー)、熱テープ、アンダーフィル材料またはポッティング化合物を含む。ある種の実施形態では、TIM層1792が、絶縁層618の流動可能な誘電体材料と実質的に同様の流動可能な誘電体材料の薄層、例えば、酸化または窒化アルミニウム充填材を含む流動可能なエポキシ樹脂の薄層である。
【産業上の利用可能性】
【0152】
要約すると、本明細書に記載された方法およびデバイスアーキテクチャは、不必要なアンテナ効果を生み出すことがある金属補剛層(例えばダミー銅補剛層)の組込み、グラウンドビアのステッチングなどの従来の補剛技術を実施する半導体パッケージング方法およびアーキテクチャに勝る多数の利点を提供する。このような利点は、統合された(例えば埋め込まれたまたはスタックされた)シリコン半導体ダイ、シリコン基板コアおよびシリコン補剛フレーム間でCTEが一致しており、したがって組立て中および処理中の反りを大幅に低減させまたは排除する、例えばフリップチップ型BGAパッケージ構造体の構築を含む。本明細書に記載された補剛フレームの利用はさらに、高性能コンピューティング(HPC)用途の薄いが幅の広いパッケージ基板を用いたより大きなチップ-基板間バンプピッチスケーリングを可能にする。補剛フレームはシリコン基板構造化法によってパターニングすることができるため、補剛フレームを現行のパッケージング組立て法と容易に統合することができ、したがって費用効率および時間効率に優れた反り軽減解決策を生み出すことができる。
【0153】
以上の説明は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の実施形態の基本的な範囲を逸脱することなく本開示の他の実施形態および追加の実施形態が考案される可能性があり、本開示の実施形態の範囲は添付の特許請求の範囲によって決定される。
【国際調査報告】