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特表2024-5319163次元メモリのための選択ゲート構造及び製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-03
(54)【発明の名称】3次元メモリのための選択ゲート構造及び製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/27 20230101AFI20240827BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240827BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
H10B43/27
H01L29/78 371
H01L21/90 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506693
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-03-26
(86)【国際出願番号】 US2022039259
(87)【国際公開番号】W WO2023014776
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】63/228,765
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/879,097
(32)【優先日】2022-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】カン, チャンソク
(72)【発明者】
【氏名】北島 知彦
(72)【発明者】
【氏名】リー, キルヨン
(72)【発明者】
【氏名】カン, スンクォン
【テーマコード(参考)】
5F033
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F033HH07
5F033HH08
5F033HH11
5F033HH18
5F033HH19
5F033HH20
5F033HH21
5F033HH32
5F033JJ01
5F033KK04
5F033RR04
5F033RR06
5F033RR08
5F033TT02
5F033VV16
5F033XX08
5F083EP18
5F083EP33
5F083EP47
5F083EP48
5F083EP76
5F083ER03
5F083ER09
5F083ER14
5F083ER19
5F083GA10
5F083HA02
5F083JA03
5F083JA04
5F083JA05
5F083JA19
5F083JA32
5F083JA35
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA38
5F083JA39
5F083JA40
5F083KA01
5F083KA05
5F083KA11
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA20
5F083MA06
5F083MA16
5F083MA19
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR21
5F083PR22
5F083PR40
5F101BA45
5F101BB02
5F101BC02
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH01
5F101BH02
5F101BH14
5F101BH15
(57)【要約】
半導体メモリデバイス及びその製造方法が記載されている。半導体メモリデバイスは、少なくとも1つのドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタと少なくとも1つのメモリトランジスタを含むメモリアレイであって、モリアレイが少なくとも1つのストラッピング領域と少なくとも1つのストラッピングコンタクトを有し、ストラッピングコンタクトがドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタをストラッピング線に接続する、メモリアレイを備える。
【選択図】図20A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体メモリデバイスであって、
少なくとも1つのドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタと少なくとも1つのメモリトランジスタを含むメモリアレイであって、前記メモリアレイが少なくとも1つのストラッピング領域と少なくとも1つのストラッピングコンタクトを有し、前記少なくとも1つのストラッピングコンタクトがドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタをストラッピング線に接続する、メモリアレイ
を備える、半導体メモリデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つのストラッピング領域が、非ストラッピング領域における第2の複数のメモリホールよりも密度が低い第1の複数のメモリホールを備える、請求項1に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項3】
前記ドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタが、ポリシリコンワード線を含む、請求項1に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項4】
前記メモリトランジスタが、第1の材料と第2の材料とを含み、前記第1の材料が、前記第2の材料よりも高い抵抗を有している、請求項1に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項5】
前記第2の材料が、前記メモリアレイのスリット領域に隣接する、請求項4に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項6】
前記ストラッピング線が、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項7】
半導体メモリデバイスであって、
基板上のメモリスタックであって、ワード線と誘電体材料との交互層を含むメモリスタックと、
前記メモリスタックを貫通して延びる複数のメモリトランジスタと、
前記メモリスタックを貫通して延び、かつ前記複数のメモリトランジスタに隣接する充填スリットと、
前記メモリスタックの上部における複数のドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタであって、前記複数のドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタのうちの少なくとも1つがストラッピング線に電気的に接続されている、複数のドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタと
を備える、半導体メモリデバイス。
【請求項8】
前記複数のドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタの各々が、ポリシリコンワード線を含む、請求項7に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項9】
前記ポリシリコンワード線が、第1の材料と第2の材料とを含み、前記第1の材料が前記第2の材料よりも高い抵抗を有し、前記第2の材料が前記充填スリットに隣接する、請求項7に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項10】
前記第2の材料が、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、タンタル(Ta)、又はこれらのケイ素化合物のうちの1つ以上を含む、請求項9に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項11】
前記複数のメモリトランジスタの各々が、酸化アルミニウム(AlO)、ブロッキング酸化物、トラップ材料、トンネル酸化物、及びチャネル材料から選択される1つ以上のトランジスタ層を含む、請求項7に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項12】
前記充填スリットが、酸化ケイ素、窒化ケイ素、及び酸窒化ケイ素のうちの1つ以上から選択される絶縁体材料を含む、請求項7に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項13】
前記基板が共通のソース線であり、前記共通のソース線が、犠牲層、酸化物層、及びポリシリコン層を含む、請求項7に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項14】
前記ストラッピング線が、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)のうちの1つ以上を含む、請求項7に記載の半導体メモリデバイス。
【請求項15】
半導体デバイスを形成する方法であって、
メモリスタックを貫通して延びる複数のメモリホールを形成することであって、前記メモリスタックが基板上に第1の層と第2の層の交互層を含む、複数のメモリホールを形成することと、
複数のメモリストリングを形成するために、前記複数のメモリホール内にトランジスタ層を堆積させることと、
前記複数のメモリストリングの各々の上面にビット線パッドを形成することと、
前記メモリスタックの上部にドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタを形成することと、
前記メモリスタックを貫通して前記基板まで延びるスリットを形成することと、
前記メモリスタック内に開口部を形成するために、前記第1の層を除去することと、
前記開口部内に誘電体材料を堆積させることと、
陥凹した領域を形成するために、前記第2の層を陥凹させることと、
前記陥凹した領域内に低抵抗材料を堆積させることと、
充填スリットを形成するために、前記スリットを充填することと、
ドレイン側選択ゲートコンタクトを形成することと、
前記メモリスタックの上面に、前記ドレイン側選択ゲートコンタクトに接触するストラッピング線を形成することと
を含む、方法。
【請求項16】
前記トランジスタ層が、酸化アルミニウム(AlO)層、ブロッキング酸化物層、トラップ層、トンネル酸化物層、及びチャネル層のうちの1つ以上を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記低抵抗材料が、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、アルミニウム(Al)、イリジウム(Ir)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、白金(Pt)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、又はこれらのケイ素化合物のうちの1つ以上を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記充填スリットが、酸化ケイ素、窒化ケイ素、及び酸窒化ケイ素のうちの1つ以上から選択される絶縁体材料を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
基板が共通のソース線であり、前記共通のソース線が、犠牲層、酸化物層、及びポリシリコン層を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記ストラッピング線が、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、及びルテニウム(Ru)のうちの1つ以上を含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、電子デバイス、並びに電子デバイスを製造するための方法及び装置の分野に関する。より詳細には、本開示の実施形態は、ドレイン側選択ゲート(select-gate-for-drain:SGD)トランジスタ及び形成方法を提示する。
【背景技術】
【0002】
[0002]半導体技術は急速なペースで進歩しており、技術の進歩に伴ってデバイスの寸法が縮小し、単位面積当たりの処理速度や記憶速度が向上している。NANDデバイスでは、ONセルとOFFセルを区別するのに十分な電流を得るために、ストリング電流を十分に大きくする必要がある。ストリング電流は、シリコンチャネルの粒径を大きくすることで向上するキャリア移動度に依存する。
【0003】
[0003]現在の3D-NANDデバイスは、酸化物材料と窒化物材料の交互層を含むメモリスタックを有し、2つのスリット間に複数のメモリホールを有している。ワード線とビット線で各セルにアクセスするためには、スリット間のメモリホールをドレイン側選択ゲート(SGD)カットで分割する必要がある。例えば、東芝の96L積層3D NANDは、8つのメモリホールと1つのダミーホールを持ち、1つのSGDカットがホールを2つのグループに分離させる。3D-NANDのアレイサイズを小さくするためには、スリット間のホールの数(nHole)を増やす必要がある。nHoleが8つを上回り増える場合、同じ技術で複数のSGDカットが必要になる。同じビット線レベルにおけるホールは、ビット線(BL)とワード線(WL)の組み合わせにより別々にアクセス可能とすべきである。つまり、同一ビット線におけるホールは、ドレイン側選択ゲート(select gate for drain:SGD)とビット線によって独立して選択される。この目的のために、スリット間のSGDは、SGDカットによって分離されるべきである。スリット間のホールの数(nHole)が小さい場合(例えば≦8)、1つのSGDカットがドレイン側選択ゲート(SGD)を分離する。しかし、スリット間のホールの数(nHole)が大きい場合(例えば≧12)、SGDカットは4つのホールごとに追加する必要がある。
【0004】
[0004]したがって、ドレイン側選択ゲート(SGD)カットを有する3D-NANDデバイス、及び3D-NANDデバイスを製造する方法が当技術分野で必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
[0005]本開示の1つ以上の実施形態は、半導体メモリデバイスを対象とする。1つ以上の実施形態では、半導体メモリデバイスは、少なくとも1つのドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタと少なくとも1つのメモリトランジスタを含むメモリアレイであって、メモリアレイが少なくとも1つのストラッピング領域と少なくとも1つのストラッピングコンタクトを有し、少なくとも1つのストラッピングコンタクトがドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタをストラッピング線に接続する、メモリアレイを備える。
【0006】
[0006]本開示の他の実施形態は、半導体メモリデバイスを対象とする。1つ以上の実施形態では、半導体メモリデバイスは、基板上のメモリスタックであって、ワード線と誘電体材料との交互層を含むメモリスタックと、メモリスタックを貫通して延びる複数のメモリトランジスタと、メモリスタックを貫通して延び、かつ複数のメモリトランジスタに隣接する充填スリットと、メモリスタックの上部における複数のドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタであって、複数のドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタのうちの少なくとも1つがストラッピング線に電気的に接続されている、複数のドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタとを備える。
【0007】
[0007]本開示の追加的な実施形態は、半導体デバイスを形成する方法を対象とする。1つ以上の実施形態では、半導体デバイスを形成する方法は、メモリスタックを貫通して延びる複数のメモリホールを形成することであって、メモリスタックが基板上に第1の層と第2の層の交互層を含む、複数のメモリホールを形成することと、複数のメモリストリングを形成するために、複数のメモリホール内にトランジスタ層を堆積させることと、複数のメモリストリングの各々の上面にビット線パッドを形成することと、メモリスタックの上部にドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタを形成することと、メモリスタックを貫通して基板まで延びるスリットを形成することと、メモリスタック内に開口部を形成するために、第1の層を除去することと、開口部に誘電体材料を堆積させることと、陥凹した領域を形成するために、第2の層を陥凹させることと、陥凹した領域に低抵抗材料を堆積させることと、充填スリットを形成するために、スリットを充填することと、ドレイン側選択ゲートコンタクトを形成することと、メモリスタックの上面に、ドレイン側選択ゲートコンタクトに接触するストラッピング線を形成することとを含む。
【0008】
[0008]上記に記載した本開示の特徴を詳しく理解しうるように、上記で簡単に要約した本開示のより詳細な説明が、実施形態を参照することによって得られ、いくつかの実施形態が添付図面に示されている。しかし、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容しうることから、添付図面が本開示の典型的な実施形態を例示しているにすぎず、よって本開示の範囲を限定すると見なされるべきではないことに留意されたい。本明細書に記載された実施形態は、添付図面では限定ではなく例示として図示されており、図面において類似の参照符号は、同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】[0009]本明細書に記載の実施形態による、メモリデバイスを形成する方法のプロセスフロー図を示す。
図2】[0010]1つ以上の実施形態による、メモリスタックを備える電子デバイスの断面図を示す。
図3】[0011]1つ以上の実施形態による、メモリスタックの階段状パターンを形成した後の電子デバイスの断面図を示す。
図4】[0012]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図5A】[0013]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図5B】[0014]1つ以上の実施形態による領域132の拡大図を示す。
図6A】[0015]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図6B】[0016]1つ以上の実施形態による領域132の拡大図を示す。
図7A】[0017]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図7B】[0018]1つ以上の実施形態による領域132の拡大図を示す。
図8】[0019]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図9】[0020]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図10】[0021]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図11】[0022]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図12A】[0023]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図12B】[0024]1つ以上の実施形態による領域132の拡大図を示す。
図13A】[0025]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図13B】[0026]1つ以上の実施形態による領域132の拡大図を示す。
図14A】[0027]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図14B】[0028]1つ以上の実施形態による領域132の拡大図を示す。
図15A】[0029]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図15B】[0030]1つ以上の実施形態による領域132の拡大図を示す。
図16】[0031]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図17】[0032]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図18A】[0033]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図18B】[0034]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図19A】[0035]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図19B】[0036]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図20A】[0037]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図20B】[0038]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図21A】[0039]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図21B】[0040]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図21C】[0041]1つ以上の実施形態による電子デバイスの断面図を示す。
図22】[0042]1つ以上の実施形態によるクラスタツールを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0043]本開示のいくつかの例示的な実施形態を説明する前に、本開示は、以下の説明に記載される構成又はプロセスステップの詳細に限定されないことを理解されたい。本開示は、他の実施形態も可能であり、様々な方法で実施又は実行可能である。
【0011】
[0044]以下の説明では、本開示の1つ以上の実施形態の十分な理解をもたらすため、数々の特定詳細(要素の特定の材料、化学的性質、寸法等)が提示されている。しかし、当業者には、これらの具体的な詳細がなくても、本開示の1つ以上の実施形態が実践されうることが、明らかだろう。他の例では、この記載を不必要に不明瞭にしないため、半導体製造のプロセス、技法、材料、機器などは詳細には説明されていない。当業者は、本明細書に含まれた記載内容を用いることで、必要以上の実験を行うことなく、適切な機能性を実施することが可能になるだろう。
【0012】
[0045]本開示の特定の例示的な実施形態が、記載され、添付の図面に示されているが、このような実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示を限定するものではなく、当業者は変形例を想起しうるため、本開示は、図示かつ記載された特定の構造及び配置に限定されないことを理解すべきである。
【0013】
[0046]本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される「前駆体」、「反応物質」、「反応性ガス」などの用語は、交換可能に使用され、基板表面と反応しうる任意のガス種を指す。
【0014】
[0047]1つ以上の実施形態によれば、膜又は膜の層に関して、「上に(on)」という用語は、膜又は層が表面(例えば基板表面)上に直接存在すること、並びに膜又は層と表面(例えば基板表面)との間に1つ以上の下層が存在することを含む。したがって、1つ以上の実施形態では、「基板表面上」という表現は、1つ以上の下層を含むことを意図している。他の実施形態では、「直接(directly)」という語句は、表面(例えば基板表面)に接触している層又は膜を指し、介在する層はない。従って、「基板表面上に直接ある層(a layer directly on the substrate surface)」とは、基板表面に直接接触し、その間に層が存在しない層を指す。
【0015】
[0048]酸化物材料と窒化物材料の交互層のメモリスタックに基づく既存の3D NANDデバイスでは、ワード線としてケイ素(Si)ベースの材料を使用する非置換ワード線プロセスが、ワード線置換プロセスのプロセスの困難を回避するための代替方法である。しかし、ポリシリコンベースのワード線における欠点の1つは、酸化物/窒化物(ON)モールド内のタングステン(W)に比べてワード線抵抗が高いことである。ポリシリコンのワード線抵抗を低減するために、ワード線エッジケイ素化合物化が使用されてきた。しかし、スリットに露出されないドレイン側選択ゲート(SGD)は、低抵抗材料でキャップされたワード線を使用することができない。セル全体の性能は、SGDゲートの抵抗(R)、SGDゲートに接続された容量(C)、及びSGDの遅延時間(RC遅延)により影響を受ける。従って、SGDのRC遅延の低減は、Siベースのワード線方式において重要な課題である。したがって、1つ以上の実施形態は、有利には、ストラッピング線を採用することによってSGDのRC遅延を改善するための構造及び統合方法を提供する。1つ以上の実施形態では、少なくとも1つのSGDは、2つ以上の位置で低抵抗金属線を用いて固定される。
【0016】
[0049]1つ以上の実施形態は、少なくとも1つのドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタと少なくとも1つのメモリトランジスタとを含むメモリアレイを製造するための構造及び方法を提供する。メモリアレイは、少なくとも1つのストラッピング領域と少なくとも1つのストラッピングコンタクトを有している。ストラッピングコンタクトは、ドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタをストラッピング線に接続する。1つ以上の実施形態のデバイス及び製造方法は、有利には、RC遅延が低減されたSGDを有している。1つ以上の実施形態では、少なくとも1つのストラッピング領域は、非ストラッピング領域における第2の複数のメモリホールよりも密度が低い第1の複数のメモリホールを含む。
【0017】
[0050]1つ以上の実施形態では、金属堆積及び他のプロセスは、分離された環境(例えば、クラスタプロセスツール)で実施することができる。したがって、本開示のいくつかの実施形態は、本方法を実施するための関連プロセスモジュールを備えた統合ツールシステムを提供する。
【0018】
[0051]図1は、メモリデバイスを形成するための例示的な方法10のフローチャートを示す。当業者は、方法10が、図示されたプロセスのいずれか又はすべてを含みうることを認識するだろう。更に、個々のプロセスの順序を部分的に変えることもできる。方法10は、本開示から逸脱することなく、列挙したプロセスのいずれかから開始しうる。
【0019】
[0052]図1を参照すると、工程15において、メモリスタックが形成される。工程20で、ワード線階段がメモリスタック内に形成される。工程25では、メモリスタックを貫通するメモリホールがパターニングされる。工程30では、トランジスタ層がメモリホールに堆積される。工程35で、ビット線パッドが形成される。工程40では、ドレイン側選択ゲート(SGD)カットがパターニングされる。工程45では、ドレイン側選択ゲートカットによって形成された開口部内に誘電体が堆積される。工程50では、デバイスがスリットパターニングされる。工程55では、共通のソース線の犠牲層が除去及び置換される。工程60では、共通のソース線コンタクト領域(contact region)を形成するために、共通のソース線がエッチングされる。工程65で、ワード線が形成される。工程70では、ワード線上に低抵抗材料が形成される。工程75では、スリットに誘電体材料が充填される。工程80で、ドレイン側選択ゲートコンタクトが形成される。工程85で、ストラッピング線が形成される。工程90では、ビット線パッドスタッドが形成される。工程95では、ワード線コンタクトが形成される。
【0020】
[0053]図2~21Cは、図1の方法10について図示したプロセスフローによるメモリデバイス100の一部を示す。
【0021】
[0054]図2は、本開示の1つ以上の実施形態による電子デバイス100の初期又は開始メモリスタックを示す。いくつかの実施形態では、図2に示される電子デバイス100は、図示されるように、ベア基板102上に層状に形成される。図2の電子デバイスは、基板102、共通のソース線103、及びメモリスタック130で構成される。
【0022】
[0055]基板102は、当業者に知られている任意の適切な材料とすることができる。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、「基板」という用語は、プロセスが作用する表面又は表面の一部を指す。基板に対する言及は、文脈で別様に明示されない限り、基板の一部のみに対する言及でありうることも、当業者には理解されよう。更に、基板への堆積に対する言及は、ベア基板と、1つ以上の膜又はフィーチャが表面上に堆積又は形成された基板との、両方を意味しうる。
【0023】
[0056]本明細書で使用される「基板」は、製造プロセス中に膜処理が実行される基板上に形成された任意の基板又は材料表面を指す。例えば、処理が実施されうる基板表面は、用途に応じて、シリコン、酸化ケイ素、歪みシリコン、シリコンオンインシュレータ(SOI)、炭素がドープされた酸化ケイ素、アモルファスシリコン、ドープされたシリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、ガラス、サファイアといった材料、並びに、金属、金属窒化物、金属合金、及びその他の導電性材料といった、他の任意の材料を含む。基板は半導体ウエハを含むが、これに限定されるわけではない。基板表面を研磨し、エッチングし、還元し、酸化させ、ヒドロキシル化し、アニーリングし、かつ/又はベイクするために、基板は前処理プロセスに曝露されることがある。本開示では、基板自体の表面に直接的に膜処理を行うことに加えて、開示されている膜処理ステップのうちの任意のものが、より詳細に後述するように、基板上に形成された下部層に実施されることもある。「基板表面(substrate surface)」という語は、文脈から分かるように、かかる下部層を含むことを意図している。ゆえに、例えば、膜/層又は部分的な膜/層が基板表面上に堆積されている場合、新たに堆積された膜/層の露出面が基板表面となる。
【0024】
[0057]1つ以上の実施形態では、基板102上に共通のソース線103がある。共通のソース線103は、半導体層とも称されうる。共通のソース線103は、当業者に知られている任意の適切な技術によって形成することができ、ポリシリコン(poly-Si)を含むがこれに限定されない任意の適切な材料から作製することができる。いくつかの実施形態では、共通のソース線103は、複数の異なる導電性材料又は半導体材料を含む。例えば、1つ以上の実施形態では、図2に示されるように、共通のソース線103は、基板102上のポリシリコン層104と、ポリシリコン層上の犠牲層106と、犠牲層106上の第2のポリシリコン層104とを含む。
【0025】
[0058]1つ以上の実施形態では、犠牲層106は、ポリシリコン層104上に形成され、任意の適切な材料から作製されうる。いくつかの実施形態では、犠牲層106は除去され、その後のプロセスで置換される。いくつかの実施形態では、犠牲層106は除去されず、メモリデバイス100内に残る。この場合、「犠牲(sacrificial)」という用語は、永久層を含む拡張された意味を有し、導電層と称されてもよい。図示される実施形態では、以下に更に説明するように、犠牲層106は工程70で除去される。1つ以上の実施形態では、犠牲層106は、隣接するポリシリコン層104に対して選択的に除去可能な材料を含む。1つ以上の実施形態では、犠牲層は、窒化物材料、例えば窒化ケイ素(SiN)、又は酸化物材料、例えば酸化ケイ素(SiOx)を含む。
【0026】
[0059]1つ以上の実施形態では、共通のソース線103の上面に酸化物層108が形成される。酸化物層108は、当業者に知られている任意の適切な材料を含みうる。1つ以上の実施形態では、酸化物層108は酸化ケイ素(SiOx)を含む。
【0027】
[0060]1つ以上の実施形態では、共通のソース線103上の酸化物層108上にメモリスタック130が形成される。図示される実施形態におけるメモリスタック130は、交互に配置された複数の第1の層110及び第2の層112を含む。図2に示されるメモリスタック130は、3対の交互に配置された第1の層110及び第2の層112を有しているが、当業者であれば、これは単に例示目的に過ぎないことを認識しよう。メモリスタック130は、任意の数の交互に配置された第1の層110及び第2の層112を有しうる。例えば、いくつかの実施形態では、メモリスタック130は、192対の交互に配置された第1の層110及び第2の層112を含む。他の実施形態では、メモリスタック130は、50対を超える交互に配置された第1の層110及び第2の層112、又は100対を超える交互に配置された第1の層110及び第2の層112、又は300対を超える交互に配置された第1の層110及び第2の層112を含む。
【0028】
[0061]1つ以上の実施形態では、第2の層112は置換層(replacement layer)である。1つ以上の実施形態では、第1の層110及び第2の層112は、独立して、誘電体材料を含む。1つ以上の実施形態では、誘電体材料は、当業者に知られている任意の適切な誘電体材料を含む。本明細書では、「誘電体材料」という用語は、電界中で分極可能な電気絶縁体を指す。いくつかの実施形態では、誘電体材料は、酸化物、炭素がドープされた酸化物、多孔性二酸化ケイ素(SiO)、二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、二酸化ケイ素/窒化ケイ素、炭化物、オキシカーバイド、窒化物、酸素窒化物、オキシ炭窒化物、ポリマー、リンケイ酸ガラス、フッ化ケイ酸塩(SiOF)ガラス、又は有機ケイ酸塩ガラス(SiOCH)のうちの1つ以上を含む。
【0029】
[0062]1つ以上の実施形態では、第1の層110に実質的に影響を与えることなく第2の層112を除去できるように、第2の層112は、第1の層110に対してエッチング選択性を有する材料を含む。1つ以上の実施形態では、第1の層110はケイ素(Si)層を含み、第2の層112はシリコンゲルマニウム(SiGe)層を含む。
【0030】
[0063]個々の交互層は、任意の適切な厚さに形成されうる。いくつかの実施形態では、各第2の層112の厚さはほぼ等しい。1つ以上の実施形態では、各第2の層112は第2の層の厚さを有する。いくつかの実施形態では、各第1の層110の厚さはほぼ等しい。この意味で使用される場合、ほぼ等しい厚さとは、互いの±5%以内である。いくつかの実施形態では、第2の層112と第1の層110との間にシリコン層(図示せず)が形成される。シリコン層の厚さは、第2の層112又は第1の層110の層の厚さに比べて比較的薄くてもよい。1つ以上の実施形態では、第1の層110は、約1nm、約3nm、約5nm、約7nm、約10nm、約12nm、約15nm、約17nm、約20nm、約22nm、約25nm、約27nm、及び約30nmを含む、約0.5nm~約30nmの範囲の厚さを有する。1つ以上の実施形態では、第1の層110は、約0.5~約40nmの範囲の厚さを有する。1つ以上の実施形態では、第2の層112は、約1nm、約3nm、約5nm、約7nm、約10nm、約12nm、約15nm、約17nm、約20nm、約22nm、約25nm、約27nm、及び約30nmを含む、約0.5nm~約30nmの範囲の厚さを有する。1つ以上の実施形態では、第2の層112は、約0.5~約40nmの範囲の厚さを有する。
【0031】
[0064]1つ以上の実施形態では、第1の層110及び第2の層112は、化学気相堆積(CVD)又は物理的気相堆積(PVD)によって堆積される。いくつかの実施形態では、第1の層110及び第2の層112は、プラズマ強化化学気相堆積(PE-CVD)によって堆積される。個々の交互層は、任意の適切な厚さに形成されうる。いくつかの実施形態では、各第2の層112の厚さはほぼ等しい。1つ以上の実施形態では、各第2の層112は、第2の層の第1の厚さ(a first second layer thickness)を有する。いくつかの実施形態では、各第1の層110の厚さはほぼ等しい。この意味で使用される場合、ほぼ等しい厚さとは、互いの±5%以内である。1つ以上の実施形態では、第1の層110は、約1nm、約3nm、約5nm、約7nm、約10nm、約12nm、約15nm、約17nm、約20nm、約22nm、約25nm、約27nm、及び約30nmを含む、約0.5nm~約30nmの範囲の厚さを有する。1つ以上の実施形態では、第2の層112は、約1nm、約3nm、約5nm、約7nm、約10nm、約12nm、約15nm、約17nm、約20nm、約22nm、約25nm、約27nm、及び約30nmを含む、約0.5nm~約30nmの範囲の厚さを有する。
【0032】
[0065]1つ以上の実施形態では、ドレイン側選択ゲート材料116は、メモリスタック130の上面に形成される。1つ以上の実施形態では、ドレイン側選択ゲート材料116は、酸化物層114の上面に形成される。1つ以上の実施形態では、ドレイン側選択ゲートのゲート材料116は、ポリシリコン又は金属のうちの1つ以上を含む。金属は、当業者に知られている任意の適切な金属を含みうる。いくつかの実施形態では、金属は高融点金属である。1つ以上の実施形態では、金属は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、及びオスミウム(Os)のうちの1つ以上から選択されうる。
【0033】
[0066]1つ以上の実施形態では、ドレイン側選択ゲート材料116の上面に、酸化物材料118が形成される。酸化物材料118は、当業者に知られている任意の適切な材料を含みうる。いくつかの実施形態では、酸化物材料は酸化ケイ素(SiOx)を含む。
【0034】
[0067]図3を参照すると、方法10の工程20において、階段状の構造(staircase formation)が作成される。1つ以上の実施形態では、階段状の構造は、第2の層112の上面134を露出させる。上面134は、後述するように、ワード線コンタクトを形成する空間を提供するために使用可能である。階段状の構造の外側の空間を占有するために、適切な充填材135が堆積されうる。当業者に理解されるように、適切な充填材135は、隣接するワード線間の電気的短絡を防止する任意の材料でありうる。階段状の構造は、各ワード線が下のワード線よりも小さい幅(図では左から右へ)を有している。「上に(above)」及び「下に(below)」のような相対的な用語を使用する際に、本開示の範囲が空間における物理的な配向に限定されるものと捉えられるべきではない。
【0035】
[0068]図を容易にするために、図4~21には階段状の構造が示されていないが、当業者が認識するように、階段状の構造が存在することに留意されたい。
【0036】
[0069]図4~5Bは、メモリスタック130を貫通するメモリストリングの形成を示す。図4を参照すると、工程25で、メモリスタック130を貫通してメモリホールチャネル120が開かれ/パターニングされる。いくつかの実施形態では、メモリホールチャネル120を開くことは、酸化物層118、ドレイン側選択ゲート材料116、酸化物層114、メモリスタック130、共通のソース線103を貫通し、基板102内までエッチングすることを含む。メモリホールチャネル120は、メモリスタック130を貫通して延びる側壁を有し、第2の層112の表面126及び第1の層110の表面124を露出させる。
【0037】
[0070]ドレイン側選択ゲートのゲート材料116は、メモリホールチャネル120の側壁として露出した表面136を有している。メモリホールチャネル120の側壁面136、124、126及び底部115が基板102内に形成されるように、メモリホールチャネル120が、基板102内にある距離延びている。メモリホールチャネル120の底部115は、基板102の厚さ内の任意の地点に形成することができる。いくつかの実施形態では、メモリホールチャネル120は、基板102の厚さの約10%から約90%の範囲内、又は約20%から約80%の範囲内、又は約30%から約70%の範囲内、又は約40%から約60%の範囲内の厚さで基板102内に延びる。いくつかの実施形態では、メモリホールチャネル120は、基板102の内部まで10nm以上の距離延びる。いくつかの実施形態では、メモリホールチャネル120は、ドレイン側選択ゲート(SGD)ゲート116及び酸化物層118の上面からメモリスタックを貫通して基板の底面まで延びる。
【0038】
[0071]図5Aは、トランジスタ層128がメモリホールチャネル120内に形成される工程30を示す。トランジスタ層128は、当業者に知られている任意の適切な技術によって形成することができる。いくつかの実施形態では、トランジスタ層はコンフォーマルな堆積プロセスによって形成される。いくつかの実施形態では、トランジスタ層は、原子層堆積又は化学気相堆積の1つ以上によって形成される。
【0039】
[0072]1つ以上の実施形態では、トランジスタ層128の堆積は、実質的にコンフォーマルである。本明細書で使用する際に、「実質的にコンフォーマル」な層とは、厚さが全体(例えば、側壁の上部、中央部、底部、及びメモリホールチャンネル120の底部)でほぼ同じである層を指す。実質的にコンフォーマルである層の厚さは、約5%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下で変化する。メモリホール内のトランジスタ層128は、酸化アルミニウム(AlO)層、ブロッキング酸化物層、トラップ層、トンネル酸化物層、及びチャネル層のうちの1つ以上を含む。
【0040】
[0073]図5Aの領域132の拡大図である図5Bを参照すると、1つ以上の実施形態では、トランジスタ層128は、酸化アルミニウム層128a、ブロッキング酸化物層128b、窒化物トラップ層128c、トンネル酸化物層128d、及びメモリホールチャネル120内のチャネル材料128eを含む。1つ以上の実施形態では、チャネル材料128eはポリシリコンを含む。1つ以上の実施形態では、酸化アルミニウム層128aは、メモリホールチャネル120の側壁上のメモリホールチャネル120内に堆積される。
【0041】
[0074]トランジスタ層128は、例えばメモリホールチャネル120の寸法に応じて、任意の適切な厚さを有しうる。いくつかの実施形態では、トランジスタ層128は、約0.5nmから約50nmの範囲、又は約0.75nmから約35nmの範囲、又は約1nmから約20nmの範囲の厚さを有する。
【0042】
[0075]1つ以上の実施形態では、トランジスタ層128は、メモリトランジスタを含み、トランジスタ層128は、独立して、酸化アルミニウム(AlO)、ブロッキング酸化物、トラップ材料、トンネル酸化物、及びチャネル層/チャネル材料から選択された1つ以上のトランジスタ層を含む。
【0043】
[0076]図6A~7Bは、ビット線パッド136がトランジスタ層128の上面及び酸化物層118内に形成される方法10の工程35を示す。1つ以上の実施形態では、ビット線パッド136は、ドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタのドレイン側に形成される。ビット線パッド136は、ポリシリコンを含むがこれに限定されない、当業者に知られている任意の適切な材料でありうる。図6A及び図6Bを参照すると、凹部131を形成するために、トランジスタ層128が再びエッチングされる(etched back)。図7A及び図7Bに示されるように、凹部131は次に、ビット線パッド136で充填される。
【0044】
[0077]図8を参照すると、工程40で、選択ゲートがメモリスタック内にエッチング/切断され、開口部138が形成される。いくつかの実施形態では、これはドレイン側選択ゲートカット(SGD)のパターニングと称されうる。開口部138は、酸化物層118の上面から酸化物層114の上面まで延びる。エッチング/パターニングは、当業者に知られている任意の適切な手段によって行われうる。1つ以上の実施形態では、開口部138を形成することは、ドレイン側選択ゲート(SGD)分離エッチングを含む。
【0045】
[0078]図9を参照すると、工程45において、開口部138にドレイン側選択ゲート(SGD)絶縁が形成される。1つ以上の実施形態では、ドレイン側選択ゲート(SGD)絶縁を形成することは、開口部138内に誘電体材料140を堆積させることを含む。誘電体材料140は、当業者に知られている任意の適切な方法によって堆積されうる。1つ以上の実施形態では、誘電体材料140は、原子層堆積(ALD)によって堆積される。誘電体材料140は、当業者に知られている任意の適切な誘電体材料を含みうる。1つ以上の実施形態では、誘電体材料140は、酸化ケイ素(SiOx)又は酸窒化ケイ素(SiON)のうちの1つ以上を含む。
【0046】
[0079]いくつかの図示しない実施形態では、誘電体材料140は、開口部138内に堆積され、酸化物層118の上面にオーバーバーデン(overburden)を形成しうる。その後、当業者に知られている任意の適切な技術によって、オーバーバーデンが除去されうる。例えば、1つ以上の実施形態では、化学機械的平坦化(CMP)によってオーバーバーデンが除去されうる。
【0047】
[0080]図10を参照すると、方法10の工程50において、メモリスタック130は、酸化物層118の上面から共通のソース線103の犠牲層106まで延びるスリットパターン開口部142を形成するようにスリットパターニングされる。
【0048】
[0081]図11は、開口部144を形成するために、共通のソース線103内の犠牲層106が除去される方法10の工程55を示す。犠牲層106は、選択的エッチング、熱リン酸などを含むがこれらに限定されない、当業者に知られている任意の適切な技術によって、除去することができる。
【0049】
[0082]図12A、及び図12Aの領域132の拡大図である図12Bは、共通のソース線コンタクト領域145を形成するためにチャネル材料128eが露出される、方法10の工程60を示す。共通のソース線コンタクト領域145内の酸化アルミニウム(AlO)層128a、ブロッキング酸化物層128b、トラップ層128c、トンネル酸化物層128dを除去することにより、チャネル材料128eが露出される。
【0050】
[0083]図13A及び図13Bは、ポリシリコン層146が開口部144内に堆積されることにより共通のソース線犠牲層106を置換する、方法10の工程55を示す。ポリシリコン層146は、ドープされていてもドープされていなくてもよい。
【0051】
[0084]ワード線がある工程65
[0085]図14Aから図15Bは、ワード線が形成される工程65を示している。図14A及び図14Bを参照すると、開口部148が形成するために、第2の層112が除去される。第2の層112は、当業者に知られている任意の適切な手段によって除去されうる。1つ以上の実施形態では、第2の層112は、選択的エッチング、例えば、選択的湿式エッチング又は選択的ドライエッチングによって除去される。第2の層112を除去すると、開口部148が形成される。
【0052】
[0086]図15A及び図15Bは、開口部148におけるコンフォーマルな誘電体層150の堆積を示す。図15Bは、図15Aの領域132の拡大図である。誘電体層150は、当業者に知られている任意の適切な誘電体材料を含みうる。1つ以上の実施形態では、誘電体層150は、例えば、二酸化ケイ素、酸化ケイ素、炭素がドープされた酸化物(「CDO」)、例えば、炭素がドープされた二酸化ケイ素、多孔性二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、又はこれらの任意の組み合わせなどの材料を含むが、これらに限定されない低誘電率の誘電体である。「酸化ケイ素」という用語は、誘電体層136を説明するために使用されうるが、当業者は、本開示が特定の化学量論に限定されないことを認識するだろう。例えば、「酸化ケイ素」及び「二酸化ケイ素」という用語は、いずれもケイ素原子と酸素原子を任意の適切な化学量論比で有している材料を説明するために使用されうる。本開示に列挙される他の材料、例えば窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムなどについても同じことが当てはまる。具体的な実施形態では、誘電体層150は酸化ケイ素を含む。
【0053】
[0087]工程70では、有利には、低抵抗のワード線が形成される。1つ以上の実施形態では、ワード線が低抵抗材料を含むことが有利になりうる。いくつかの実施形態では、低抵抗材料は、5μΩcmから100μΩcmの範囲の抵抗を有する。いくつかの実施形態では、図16及び図17に示されるように、ワード線を陥凹させ、ワード線の陥凹した部分に低抵抗材料を選択的に成長させることによって、低抵抗材料が形成されうる。他の実施形態では、金属層を堆積させ、ワード線領域及び共通のソース線領域で金属をケイ素化することによって、低抵抗材料が形成されうる。
【0054】
[0088]図16を参照すると、ワード線の第1の材料層110は、陥凹して陥凹した領域147を形成する。図17を参照すると、低抵抗材料152が陥凹した領域147内のスリット142内にコンフォーマルに堆積される。低抵抗材料152は、当業者に知られている任意の適切な材料を含みうる。1つ以上の実施形態では、低抵抗材料152は、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、アルミニウム(Al)、イリジウム(Ir)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、白金(Pt)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、又はこれらのケイ素化合物のうちの1つ以上を含む。したがって、1つ以上の実施形態では、低抵抗材料152は、タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、白金(Pt)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、タングステンケイ素化合物(WSi)、ルテニウムケイ素化合物(RuSi)、アルミニウムケイ素化合物(AlSi)、イリジウムケイ素化合物(IrSi)、タンタルケイ素化合物(TaSi)、チタンケイ素化合物(TiSi)、白金ケイ素化合物(PtSi)、モリブデンケイ素化合物(MoSi)、ニッケルケイ素化合物(NiSi)のうちの1つ以上を含む。したがって、1つ以上の実施形態では、メモリトランジスタは、第1の材料110と第2の材料152とを含み、第1の材料110は、第2の材料152よりも高い抵抗を有している。このように、ポリシリコンワード線は、第1の材料と第2の材料とを含む。第1の材料110は、第2の材料152よりも高い抵抗を有しており、第2の材料152は、スリット領域(すなわち、充填スリット142)に隣接している。
【0055】
[0089]1つ以上の実施形態では、スリット142は絶縁体材料で充填される。絶縁体材料は、当業者に知られている任意の適切な材料でありうる。1つ以上の実施形態では、絶縁体材料は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、及び酸窒化ケイ素のうちの1つ以上から選択される。
【0056】
[0090]図18Aから図21Cは、SGDストラッピング線を明確に示すために、通常のアレイ領域とSGDストラッピング領域の両方についての断面図103、100、105、及び107を示している。
【0057】
[0091]図18A及び図18Bを参照すると、SGDとストラッピング線とを接続するコンタクトが形成されている。SGDコンタクトホール158がパターニングされ、メモリホールが欠けている領域に形成される。非アレイ領域の他のコンタクトとともにストラッピングコンタクト線を形成することができる。
【0058】
[0092]図19A及び図19Bを参照すると、ストラッピング線領域160が形成されている。ストラッピング線領域160は、非アレイ領域の他のメタライゼーションとともに形成されうる。
【0059】
[0093]図20A及び図20Bを参照すると、ストラッピング線領域160は、バリア金属及び金属のうちの1つ以上で充填され、ストラッピング線162を形成する。バリア金属は、当業者に知られている任意の適切な材料を含みうる。1つ以上の実施形態では、バリア金属は、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、タンタル(Ta)、及び窒化タンタル(TaN)のうちの1つ以上を含む。金属は、当業者に知られている任意の適切な金属を含みうる。1つ以上の実施形態では、金属は、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ルテニウム(Ru)、及びモリブデン(Mo)のうちの1つ以上を含む。具体的な実施形態では、ストラッピング線162はタングステン(W)を含む。
【0060】
[0094]図21Aから図21Cを参照すると、ビット線168、ビット線コンタクト166、及びビット線スタッド164を含むストラッピングコンタクトが形成されている。
【0061】
[0095]他の実施形態では、半導体デバイスを形成する方法が提供される。半導体デバイスは、ドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタを含む3次元垂直メモリストリングを有しうる。1つ以上の実施形態では、半導体デバイスを形成する方法は、メモリスタックを貫通して延びる複数のメモリホールを形成することを含む。メモリスタックは、基板上に第1の層と第2の層との交互層を含む。トランジスタ層は複数のメモリホール内に堆積され、複数のメモリストリングを形成する。複数のメモリストリングの各々の上面には、ビット線パッドが形成される。その後、メモリスタックの上部にドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタが形成される。メモリスタックは、メモリスタックを貫通して基板まで延びるスリットを形成するようにパターニングされる。メモリスタックに開口部を形成するために、第1の層が除去され、開口部内に誘電体材料が堆積される。第2の層は、陥凹した領域を形成するために陥凹し、その陥凹した領域に低抵抗材料が堆積される。スリットが充填され、充填スリットが形成される。その後、ドレイン側選択ゲートコンタクトが形成され、メモリスタックの上面にストラッピング線が形成される。ストラップ線は、ドレイン側選択ゲートコンタクトに接触する。
【0062】
[0096]本開示の追加的な実施形態は、図22に示す、メモリデバイス形成のための処理ツール900及び説明される方法を対象とする。
【0063】
[0097]クラスタツール900は、複数の側面を有する少なくとも1つの中央移送ステーション921、931を含む。ロボット925、935は、中央移送ステーション921、931内に配置され、ロボットブレード及びウエハを複数の側面の各々に移動させるように構成される。
【0064】
[0098]クラスタツール900は、中央移送ステーションに接続された、プロセスステーションとも称される複数の処理チャンバ902、904、906、908、910、912、914、916、及び918を備える。様々な処理チャンバは、隣接する処理ステーションから分離した別個の処理領域を提供する。処理チャンバは、予洗浄チャンバ、バッファチャンバ、1つ以上の移送スペース、ウエハ配向/ガス抜きチャンバ、極低温冷却チャンバ、堆積チャンバ、アニーリングチャンバ、エッチングチャンバ、ワード線堆積チャンバを含むが、これらに限定されない任意の適切なチャンバでありうる。処理チャンバ及び構成要素の特定の配置は、クラスタツールに応じて変更することができ、本開示の範囲を限定するものとして解釈すべきではない。
【0065】
[0099]いくつかの実施形態では、クラスタツール900は、ドレイン側選択ゲート(SGD)パターニングチャンバを含む。いくつかの実施形態のドレイン側選択ゲート(SGD)パターニングチャンバは、1つ以上の選択的エッチングチャンバを含む。
【0066】
[00100]図22に示す実施形態では、ファクトリインターフェース950がクラスタツール900の前面に接続されている。ファクトリインターフェース950は、ファクトリインターフェース950の前面951上にローディングチャンバ954及びアンローディングチャンバ956を含む。ローディングチャンバ954が左側に示され、アンローディングチャンバ956が右側に示されているが、当業者は、これが1つの可能な構成を表しているにすぎないことを理解するだろう。
【0067】
[00101]ローディングチャンバ954及びアンローディングチャンバ956のサイズ及び形状は、例えば、クラスタツール900内で処理される基板に応じて変化しうる。図示された実施形態では、ローディングチャンバ954及びアンローディングチャンバ956は、複数のウエハがカセット内に配置されたウエハカセットを保持するようにサイズ決定される。
【0068】
[00102]ロボット952は、ファクトリインターフェース950内にあり、ローディングチャンバ954とアンローディングチャンバ956との間を移動することができる。ロボット952は、ローディングチャンバ954内のカセットからファクトリインターフェース950を通ってロードロックチャンバ960までウエハを移送可能である。また、ロボット952は、ロードロックチャンバ962からファクトリインターフェース950を通ってアンローディングチャンバ956内のカセットまでウエハを移送可能である。当業者には理解されるように、ファクトリインターフェース950は、複数のロボット952を有しうる。例えば、ファクトリインターフェース950は、ローディングチャンバ954とロードロックチャンバ960との間でウエハを移送する第1のロボットと、ロードロックチャンバ962とアンローディングチャンバ956との間でウエハを移送する第2のロボットとを有しうる。
【0069】
[00103]図示されたクラスタツール900は、第1のセクション920及び第2のセクション930を有する。第1のセクション920は、ロードロックチャンバ960、962を通してファクトリインターフェース950に接続される。第1のセクション920は、少なくとも1つのロボット925が内部に配置された第1の移送チャンバ921を含む。ロボット925はまた、ロボット式ウエハ搬送機構とも呼ばれる称される。第1の移送チャンバ921は、ロードロックチャンバ960、962、処理チャンバ902、904、916、918、及びバッファチャンバ922、924に対して中央に位置する。いくつかの実施形態のロボット925は、一度に複数のウエハを独立して移動させることができるマルチアームロボットである。いくつかの実施形態では、第1の移送チャンバ921は、複数のロボット式ウエハ移送機構を備える。第1の移送チャンバ921内のロボット925は、第1の移送チャンバ921周囲のチャンバ間でウエハを移動させるように構成される。個々のウエハは、第1のロボット式機構の遠位端に位置するウエハ搬送ブレード上に担持される。
【0070】
[00104]第1のセクション920内のウエハを処理した後、ウエハは、第2のセクション930まで通過チャンバを通って通過しうる。例えば、チャンバ922、924は、単方向又は双方向の通過チャンバでありうる。通過チャンバ922、924は、例えば、第2のセクション930における処理前に、ウエハを極低温冷却するために使用することができ、又は第1のセクション920に戻る前にウエハ冷却又は後処理を許容する。
【0071】
[00105]システムコントローラ990は、第1のロボット925、第2のロボット935、第1の複数の処理チャンバ902、904、916、918、及び第2の複数の処理チャンバ906、908、910、912、914と通信している。システムコントローラ990は、処理チャンバ及びロボットを制御することができる任意の適切な構成要素でありうる。例えば、システムコントローラ990は、中央処理装置、メモリ、適切な回路、及びストレージを含むコンピュータでありうる。
【0072】
[00106]プロセスは、概して、プロセッサによって実行されると、処理チャンバに本開示のプロセスを実行させるソフトウェアルーチンとして、システムコントローラ990のメモリに記憶されうる。当該ソフトウェアルーチンは、プロセッサによって制御されるハードウェアから遠隔に位置する第2のプロセッサ(図示せず)によって記憶及び/又は実行されうる。本開示の方法のいくつか又はすべてはまた、ハードウェアで実行されうる。したがって、本プロセスは、ソフトウェアに実装され、コンピュータシステムを使用して、例えば、特定用途向け集積回路又は他のタイプのハードウェア実装としてのハードウェアで、又はソフトウェアとハードウェアの組合せとして実行されうる。ソフトウェアルーチンは、プロセッサによって実行されると、汎用コンピュータを、プロセスが実行されるようにチャンバ動作を制御する特定用途コンピュータ(コントローラ)に変換する。
【0073】
[00107]1つ以上の実施形態では、処理ツールは、ウエハを移動させるように構成されたロボットを備える中央移送ステーションと、複数のプロセスステーションであって、各プロセスステーションが中央移送ステーションに接続され、隣接するプロセスステーションの処理領域から分離された処理領域を提供し、ドレイン側選択ゲート(SGD)パターニングチャンバを含む、複数のプロセスステーションと、中央移送ステーション及び複数のプロセスステーションに接続されたコントローラであって、ロボットを起動して、プロセスステーションの間でウエハを移動させ、かつプロセスステーションの各々で行うプロセスを制御するように構成された、コントローラとを備える。
【0074】
[00108]1つ以上の実施形態は、処理チャンバのコントローラによって実行されると、処理チャンバに、以下の動作、即ち、メモリスタックを貫通して延びる複数のメモリホールを形成することであって、メモリスタックが基板上に第1の層と第2の層の交互層を含む、複数のメモリホールを形成することと、複数のメモリストリングを形成するために、複数のメモリホール内にトランジスタ層を堆積させることと、複数のメモリストリングの各々の上面にビット線パッドを形成することと、メモリスタックの上部にドレイン側選択ゲート(SGD)トランジスタを形成することと、メモリスタックを貫通して基板まで延びるスリットを形成することと、メモリスタック内に開口部を形成するために、第1の層を除去することと、開口部内に誘電体材料を堆積させることと、陥凹した領域を形成するために、第2の層を陥凹させることと、陥凹した領域に低抵抗材料を堆積させることと、充填スリットを形成するためにスリットを充填することと、ドレイン側選択ゲートコンタクトを形成することと、メモリスタックの上面に、ドレイン側選択ゲートコンタクトに接触するストラッピング線を形成することとを実行させる命令を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体を提供する。
【0075】
[00109]本明細書で論じられる材料及び方法を説明する文脈における(特に、以下の特許請求の範囲の文脈における)、「1つの(「a」及び「an」)」、「その(the)」並びに類似の指示対象の使用は、本明細書で別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数と複数の両方を包含すると解釈されるべきである。本明細書中の数値範囲の列挙は、本明細書中で特に指摘しない限り、単にその範囲内に該当する各別個の値を個々に言及する略記法としての役割を果たすことを単に意図しているにすぎず、各別個の値は、本明細書中で個々に列挙されるかのように、明細書に組み込まれる。本明細書に記載のすべての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、又は明らかに文脈に矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行されうる。本明細書で提供された任意の及びすべての例、又は例示的な文言(例えば、「~など(such as)」)の使用は、単に材料及び方法、をより良好に説明することを意図したものであり、特に主張しない限り、範囲を限定するものではない。本明細書中のいかなる文言も、開示された材料及び方法の実施に不可欠なものとして特許請求されていない要素を示すものと解釈すべきではない。
【0076】
[00110]本明細書全体を通して、「1つの実施形態」、「特定の実施形態」、「1つ以上の実施形態」又は「実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通じて様々な箇所で「1つ以上の実施形態では」、「特定の実施形態では」、「1つの実施形態では」、又は「実施形態では」といった表現が現れるが、必ずしも本開示の同じ実施形態を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、材料、又は特性は、1つ以上の実施形態では、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0077】
[00111]本明細書の開示は、特定の実施形態を参照して説明されてきたが、これらの実施形態は、本開示の原理及び用途の単なる例示であることを理解されたい。本開示の主旨及び範囲から逸脱することなく、本開示の方法及び装置に対して様々な修正及び変更を行うことができることが、当業者には明らかになろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある修正及び変更を含むことが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16
図17
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
図21C
図22
【国際調査報告】