(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】パターニングデバイスの欠陥検出のシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G03F 1/84 20120101AFI20240905BHJP
H01L 21/66 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
G03F1/84
H01L21/66 J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510633
(86)(22)【出願日】2022-08-15
(85)【翻訳文提出日】2024-04-17
(86)【国際出願番号】 EP2022072752
(87)【国際公開番号】W WO2023036561
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504151804
【氏名又は名称】エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ラルー,マリエ-クレア
(72)【発明者】
【氏名】ウィーラント,マルコ,ジャン-ジャコ
【テーマコード(参考)】
2H195
4M106
【Fターム(参考)】
2H195BD04
2H195BD14
2H195BD25
2H195BD26
4M106AA01
4M106BA02
4M106CA39
4M106DB05
(57)【要約】
マスクチェックウェーハは、製造用ウェーハとは異なるプロセスを利用することができるため、スキャナの生産性の低下につながる、瞳充填率(PFR)が低い高コントラスト照明設定を利用することができる。製造用ウェーハに対して使用されるものとは異なる高コントラスト照明設定を選択することにより、確率的欠陥に対する粒子プリンタビリティの比率の向上を達成することができる。併せて、又はその代わりに、より高いドーズ量のレジストを利用することができる。これにより、ウェーハの露光時間を長くすることができ、フォトンショットノイズの影響が低減され、確率的欠陥に対する粒子プリンタビリティの比率の向上ももたらされる。その結果、確率的欠陥の量が過剰になることなく、粒子プリンタビリティをさらに向上させることができる。このため、荷電粒子検査及び分析の部位数、ひいてはスループットを大幅に向上させることができる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パターニングデバイスの欠陥を検出するシステムであって、前記システムが、
パターン付与基板を検査するように構成された荷電粒子検査システムであって、前記パターン付与基板が、前記パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、前記パターニングパラメータを変調することによって、前記パターン付与基板上への前記欠陥のパターナビリティが向上する、荷電粒子検査システムと、
機械可読命令によって、
前記パターニングデバイスの前記欠陥の前記パターナビリティの向上に関連する、前記パターン付与基板における欠陥を検出することと、
前記パターン付与基板における前記欠陥に基づいて、前記パターニングデバイスの前記欠陥を検出することと、
を行うように構成された1つ又は複数のプロセッサと、
を含む、システム。
【請求項2】
前記パターニングパラメータを変調することが、前記通常の製造パターニングプロセスにおける前記欠陥のパターナビリティと比べて、前記パターン付与基板上への前記欠陥の前記パターナビリティを向上させ、前記パターナビリティの向上と、前記変調されたパターニングパラメータに関連する前記パターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、前記パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、
前記荷電粒子検査システム及び前記1つ又は複数のプロセッサがさらに、複数のフィールドで、前記パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて前記パターン付与基板を検査し、前記パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがって前記パターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するように構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで前記基板をコートすることを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記パターニングパラメータを変調することが、前記通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで前記基板をコートすることと、前記通常の製造パターニングプロセスに関連する前記露光照明の前記ドーズを変更することとを含み、前記ドーズを変更することが、前記通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べて前記ドーズを増加させることを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記パターニングパラメータを変調することが、前記通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記パターニングパラメータを変調することが、前記通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記PFRが20%未満に変更され、これにより、前記通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記パターニングデバイスがマスクであり、前記通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記荷電粒子検査システムが走査電子顕微鏡(SEM)であり、前記パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、前記パターニングデバイスの前記欠陥が、前記パターニングデバイス上の粒子を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記パターン付与基板上への前記パターニングデバイスの前記欠陥の前記パターナビリティを向上させるように前記パターニングパラメータを変調することが、前記通常の製造パターニングプロセスにおいて前記欠陥をパターニングする可能性と比べて、前記パターニングデバイスの前記欠陥が前記パターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるように前記パターニングパラメータを変調することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記変調されたパターニングパラメータに関連する前記パターン付与基板の前記パターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記パターン付与基板が、前記通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記パターニングデバイスを使用し、前記通常の製造パターニングプロセス中に使用される前記パターニングパラメータと比較して前記パターニングパラメータを変調することによって製造される前記パターン付与基板が、前記通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記命令がコンピュータによって実行されると、
荷電粒子検査システムを用いてパターン付与基板を検査することであって、前記パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、前記パターニングパラメータを変調することによって、前記パターン付与基板上への前記パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティが向上する、検査することと、
前記パターニングデバイスの前記欠陥の前記パターナビリティの向上に関連する、前記パターン付与基板における欠陥を検出することと、
前記パターン付与基板における前記欠陥に基づいて、前記パターニングデバイスの前記欠陥を検出することと、
を含む動作を生じさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2021年9月9日に出願された欧州特許出願第21195866.5号の優先権を主張するものであり、この出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本開示は、一般に、半導体製造プロセスに関連する荷電粒子検査又は光学検査によってパターニングデバイスの欠陥検出を向上させることに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 集積回路(IC)の製造プロセスでは、未完成又は完成した回路コンポーネントは、設計通りに製造され、欠陥がないことを確実にするために検査される。光学顕微鏡又は走査電子顕微鏡(SEM)などの荷電粒子(例えば電子)ビーム顕微鏡を利用した検査システムを採用することができる。ICコンポーネントの物理的なサイズが縮小し続け、その構造が複雑化し続けるにつれて、欠陥検出及び検査における精度及びスループットがより重要になる。全体的な画像品質は、特に二次電子及び後方散乱電子の高い信号検出効率の組み合わせに依存する。後方散乱電子は、サンプルのより深い層から脱出するための放出エネルギーがより高く、そのため、3D NANDデバイスの埋込層、ノード、高アスペクト比のトレンチ又は穴などの複雑な構造の結像には、後方散乱電子の検出が望ましい場合がある。オーバーレイ計測などの用途では、二次電子からの表面情報及び後方散乱電子からの埋込層情報を高品質な結像及び効率的な収集で同時に取得することが望ましい場合があり、SEMにおける複数の電子検出器を使用する必要性が強調される。二次電子及び後方散乱電子の収集及び検出効率を個々に最大化するために、様々な構造的配置の複数の電子検出器が使用され得るが、複合的な検出効率は低いままであり、そのため、達成される画像品質は、2次元及び3次元構造の高精度且つ高スループットの欠陥検査及び計測には不十分な場合がある。
【発明の概要】
【0004】
[0004] マスクは、ウェーハを露光させるために使用され、ウェーハは、(欠陥がウェーハ上に繰り返し印刷されることによって)マスク上の欠陥を見つけるために検査される。マスクの欠陥の中には、確実に印刷されないものもある。例えば、60nmの粒子は、約10%の確率でしか印刷されない可能性があり、欠陥のあるマスクで露光されたウェーハを検査することによって、そのようなマスク欠陥を検出する信頼性及びスループットが低下する。その結果、多くの同一箇所を検査する必要があり、スループットの低下が生じる。
【0005】
[0005] ある実施形態によれば、パターニングデバイスの欠陥を検出する方法が提供される。本方法は、荷電粒子検査システムを用いてパターン付与基板を検査することを含む。パターン付与基板は、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造される。パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティが向上する。本方法は、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を含む。
【0006】
[0006] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとる。パターニングパラメータを変調することは、パターン付与基板(例えば、マスクチェックウェーハ)のパターニング生産性を考慮することなく行われる。
【0007】
[0007] 実施形態によっては、本方法は、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて検査を繰り返すことを含む。
【0008】
[0008] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む。
【0009】
[0009] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む。
【0010】
[0010] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することは、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む。
【0011】
[0011] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む。
【0012】
[0012] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む。
【0013】
[0013] 実施形態によっては、PFRは、20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる。
【0014】
[0014] 実施形態によっては、パターニングデバイスは、マスクであり、通常のパターニングプロセスは、半導体製造プロセスである。
【0015】
[0015] 実施形態によっては、荷電粒子検査システムは、走査電子顕微鏡(SEM)である。
【0016】
[0016] 実施形態によっては、パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む。
【0017】
[0017] 実施形態によっては、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む。
【0018】
[0018] 実施形態によっては、パターン付与基板は、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される。
【0019】
[0019] 実施形態によっては、パターン付与基板は、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥は、パターニングデバイス上の粒子を含む。
【0020】
[0020] 実施形態によっては、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板は、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される。
【0021】
[0021] 別の実施形態によれば、パターニングデバイスの欠陥を検出する方法が提供される。本方法は、検査システムを用いてパターン付与基板を検査することを含む。パターン付与基板は、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造される。パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティが向上する。本方法は、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することを含む。本方法は、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することを含む。
【0022】
[0022] 別の実施形態によれば、基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターニングを向上させる方法が提供される。本方法は、通常の製造パターニングプロセスのパターニングパラメータを変調することを含む。パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させる。本方法は、変調されたパターニングパラメータを使用して、基板上にパターニングデバイスの欠陥をパターニングすることを含む。変調されたパターニングパラメータでパターニングした後に、変調されたパターニングパラメータに関連するパターニングされる欠陥の量との間でバランスをとった欠陥のパターナビリティの向上により、基板は、荷電粒子検査システムによる検査のために構成される。
【0023】
[0023] 別の実施形態によれば、半導体製造プロセスで使用されるマスクの欠陥を検出する方法が提供される。検出は、パターン付与基板(例えば、マスクチェックウェーハ)のパターニング生産性を考慮することなく、欠陥が強調された非製造用のパターン付与半導体ウェーハに対して行われる。本方法は、荷電粒子検査システムを用いてパターン付与半導体ウェーハを検査することを含む。パターン付与半導体ウェーハは、マスクを使用し、通常の半導体製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造される。本方法は、パターン付与半導体ウェーハ上へのマスクの欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与半導体ウェーハのパターニングされる欠陥の量とのバランスをとるように構成された、パターニングパラメータを変調することを含む。本方法は、マスクの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与半導体ウェーハにおける欠陥を検出することを含む。本方法は、パターン付与半導体ウェーハにおける欠陥に基づいて、マスクの欠陥を検出することを含む。
【0024】
[0024] 他の実施形態によれば、対応するシステム、又は上記に記載の動作のうちの1つ若しくは複数を行うように(又は1つ若しくは複数のプロセッサに行わせるように)構成された機械可読命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。
【0025】
[0025] 本開示の実施形態の他の利点は、説明目的で、及び例として特定の例示的な実施形態を記載する、添付の図面と併せて理解される以下の発明の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【0026】
[0026] 本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、1つ又は複数の実施形態を示し、発明の詳細な説明と共にこれらの実施形態を説明する。実施形態は、対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照して、単なる例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】[0027]本開示の実施形態と一致するリソグラフィ投影装置の概略図である。
【
図2】[0028]本開示の実施形態と一致するリソグラフィックセルの概略図を示す。
【
図3】[0029]本開示の実施形態と一致する、半導体製造を最適化するための3つの技術間の連携を表す、ホリスティックリソグラフィの概略図を示す。
【
図4】[0030]本開示の実施形態と一致する、荷電粒子(例えば電子ビーム)検査装置の一実施形態を概略的に示す。
【
図5】[0031]本開示の実施形態と一致する、検査装置の別の実施形態を概略的に示す。
【
図6】[0032]本開示の実施形態と一致する、パターニングデバイスの欠陥を検出するための方法を示す。
【
図7】[0033]本開示の実施形態と一致する、確率的欠陥がパターニングされる一方で、基板上にパターニングされないパターニングデバイスの欠陥の一般化例を示す。
【
図8】[0034]本開示の実施形態と一致する、欠陥プリンタビリティ対粒子サイズを一般的に示す。
【
図9A】[0035]本開示の実施形態と一致する、基板上へのパターニングデバイスにおける欠陥のパターニングを向上させるための方法を示す。
【
図9B】[0036]本開示の実施形態と一致する、基板上へのパターニングデバイスにおける欠陥のパターニングを向上させるための別の方法を示す。
【
図10】[0037]本開示の実施形態と一致する例示的なコンピュータシステムのブロック図である。
【
図11】[0038]本開示の実施形態と一致する別のリソグラフィ投影装置の概略図である。
【
図12】[0039]本開示の実施形態と一致する、リソグラフィ投影装置(例えば、
図1又は
図11に示されるリソグラフィ投影装置)のコンポーネントのより詳細な図である。
【
図13】[0040]本開示の実施形態と一致する、リソグラフィ投影装置のソースコレクタモジュールの詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[0041] 電子デバイスは、基板又はウェーハと呼ばれるシリコン片上に形成された回路で構築されている。多くの回路は、同じシリコン片上にフィーチャの繰り返しパターンとして一緒に形成される場合があり、集積回路又はICと呼ばれる。これらの回路のサイズは劇的に小さくなっており、従って、基板上により多くの回路を収めることができる。例えば、スマートフォンのICチップは親指の爪ほどの大きさでありながら、20億個を超えるトランジスタを含む場合があり、各トランジスタのサイズは、人間の髪の毛のサイズの1000分の1未満である。
【0029】
[0042] これらの極めて小さなICの製造は、複雑で、時間及びコストのかかるプロセスであり、多くの場合、何百もの個々のステップを伴う。たとえ1つのステップにおける誤差であっても、完成したICに欠陥が生じ、それによって完成したICが使い物にならなくなる可能性がある。従って、製造プロセスの目標の1つは、そのような欠陥を回避して、プロセスで製造される、機能するICの数を最大化すること、つまりプロセスの全体的な歩留まりを向上させることである。
【0030】
[0043] 歩留まりを向上させる1つの要素は、チップ製造プロセスを監視し、十分な数の機能する集積回路が製造されていることを確実にすることである。プロセスを監視する方法の1つは、チップ回路構造をその形成の様々な段階で検査することである。検査は、走査電子顕微鏡(SEM)を用いて行うことができる。SEMは、これらの非常に小さな構造を結像するため、事実上、構造の「写真」を撮るために使用することができる。この画像を使用して、構造が適切に形成されたかどうか、及びそれが適切な位置に形成されたかどうかを決定することができる。もし構造に欠陥があれば、その欠陥が再び起こりにくいようにプロセスを調節することができる。プロセスを監視する第2の方法は、リソグラフィプロセス中に集積回路を露光させるために使用されるマスクを検査して、マスクの欠陥を探すことである。マスク欠陥に起因するウェーハ上の繰り返し欠陥を探すことなどによって、マスクチェックウェーハ(例えば、検査のために使用される、非製造用の別のウェーハ)がマスクを検査するために使用されることもある。
【0031】
[0044] マスクチェックウェーハは、(通常の製造パターニングプロセスを使用する)製造用ウェーハとは異なるパターニングプロセスを利用することができる。このため、パターニングシステムの生産性低下につながる異なるパターニングプロセスパラメータを利用することができる。異なるパターニングパラメータの一例として、瞳充填率(PFR(pupil fill ratio))が低い(例えば、20%未満)高コントラストの照明設定(ウェーハ上にチップ回路をパターニングするために使用される光用)が挙げられる。製造用ウェーハに対して使用されるコントラスト設定とは異なる高コントラスト照明設定を選択することにより、確率的欠陥に対するパターニングデバイス欠陥(例えば、マスク上の粒子)のプリンタビリティの比率の向上を達成することができる。確率的欠陥とは、パターニングプロセスのパラメータ(例えば、高コントラスト照明又は他のパラメータ)に起因する欠陥である。併せて、又はその代わりに、より高いドーズ量のレジストを利用することもできる。これにより、基板の露光時間を長くすることができ、フォトンショットノイズ又は他の変数の影響が低減され、確率的欠陥に対する欠陥プリンタビリティの比率の向上ももたらされる。その結果、最良のエネルギー/最良の焦点以外の条件を用いても、確率的欠陥の量が過剰になることなく、欠陥プリンタビリティを向上させることができる。このため、荷電粒子検査及び分析の部位数、ひいてはスループットを大幅に向上させることができる。
【0032】
[0045] 当業者が本開示を実施できるように、本開示の理解を助ける実例として提供される本開示の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。以下の図及び例は、本開示の範囲を単一の実施形態に限定することを意図するものではなく、記載又は図示された要素の一部又は全部を置き換えることによって他の実施形態が可能である。本開示の特定の要素が既知の構成要素を用いて部分的又は完全に実装され得る場合、そのような既知の構成要素のうち、本開示の理解に必要な部分のみを説明し、そのような既知の構成要素の他の部分の詳細な説明は、本開示を不明瞭にしないように省略する。ソフトウェアで実装されるとして記載する実施形態は、これに限定されるものではなく、本明細書において別段の指定がない限り、当業者には明らかであるように、ハードウェア又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせで実装される実施形態、並びにその逆で実装される実施形態を含み得る。本明細書において、単一の構成要素を示す実施形態は、限定的であるとみなされるものではなく、より正確に言えば、本開示は、本明細書において明示的に別段の記載がない限り、複数の同じ構成要素を含む他の実施形態、及びその逆を包含することを意図している。また、出願人は、本明細書又は特許請求の範囲におけるいかなる用語も、一般的でない又は特別な意味を付与されることを、そのように明示的に規定されない限り意図していない。本開示は、例示のために本明細書で言及される既知の構成要素に対する現在及び未来の既知の均等物を包含する。
【0033】
[0046] 本明細書では、ICの製造について具体的に言及している場合があるが、本明細書の記載には他の多くの可能な用途があることを明確に理解されたい。例えば、それは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイダンス及び検出パターン、液晶ディスプレイ(LCD)パネル、薄膜磁気ヘッドなどの製造に用いることができる。当業者であれば、そのような代替の用途という文脈において、本明細書での「レチクル」、「ウェーハ」、又は「ダイ」という用語の使用は、それぞれ、「マスク」、「基板」、及び「ターゲット部分」というより一般的な用語と交換可能であるとみなされるべきものであることを理解するであろう。
【0034】
[0047] 本明細書では、「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(例えば、365、248、193、157、又は126nmの波長を有する)及びEUV(極端紫外線、例えば、約5~100nmの範囲内の波長を有する)を含む、あらゆるタイプの電磁放射を包含するように使用される。
【0035】
[0048] 本明細書で使用する「投影光学系」という用語は、例えば、屈折光学系、反射光学系、アパーチャ、及び反射屈折光学系を含む、様々なタイプの光学システムを網羅すると広く解釈されるものとする。「投影光学系」という用語は、まとめて、又は単独で、放射の投影ビームの誘導、整形、又は制御を行うためにこれらのデザインタイプのいずれかに従って動作するコンポーネントも含み得る。「投影光学系」という用語は、光学コンポーネントがリソグラフィ投影装置の光路上のどこに位置するかにかかわらず、リソグラフィ投影装置内のいずれの光学コンポーネントも含み得る。投影光学系は、ソースからの放射がパターニングデバイスを通過する前に、放射を整形、調節、又は投影するための光学コンポーネント、又は放射がパターニングデバイス(例えば、半導体)を通過した後に、放射を整形、調節、又は投影するための光学コンポーネントを含み得る。投影光学系は、一般に、ソース及びパターニングデバイスを除く。
【0036】
[0049] (例えば、半導体)パターニングデバイスは、1つ又は複数のデザインレイアウトを含むか、又は形成し得る。デザインレイアウトは、CAD(computer-aided design)プログラムを利用して生成することができ、このプロセスは、しばしば、EDA(electronic design automation)と呼ばれる。ほとんどのCADプログラムは、機能的デザインレイアウト/パターニングデバイスを作製するために、一組の所定のデザインルールに従う。これらのルールは、処理及びデザイン上の制約によって設定される。例えば、デザインルールは、デバイス又は線が望ましくない態様で互いに相互作用しないことを確実にするように、デバイス間(ゲート、コンデンサ等)又は相互接続線間のスペース許容値を定義する。デザインルールには、特定のパラメータ、パラメータの範囲に関する制限、又は他の情報が含まれるか、又は指定される場合がある。デザインルール制約又はパラメータのうちの1つ又は複数は、「クリティカルディメンジョン」(CD)と呼ばれることがある。デバイスのクリティカルディメンジョンは、線若しくは穴の最小の幅、又は2本の線若しくは2つの穴、又は他の特徴の間の最小のスペースとして定義されることがある。従って、CDは、デザインされたデバイスの全体的なサイズ及び密度を決定する。デバイス製造の目標の1つは、(パターニングデバイスを介して)基板上に元のデザイン意図を忠実に再現することである。
【0037】
[0050] 本明細書で用いられる「マスク」又は「パターニングデバイス」という用語は、入ってくる放射ビームに、基板のターゲット部分に生成されるパターンに対応したパターン付き断面を付与するために使用することができる一般的な半導体パターニングデバイスを指すものと広く解釈することができ、「ライトバルブ」という用語も、この文脈で使用されることがある。従来のマスク(透過型又は反射型、バイナリ、位相シフト、ハイブリッドなど)に加えて、他のこのようなパターニングデバイスの例としては、プログラマブルミラーアレイとプログラマブルLCDアレイが挙げられる。
【0038】
[0051] プログラマブルミラーアレイの一例は、粘弾性制御層及び反射面を有するマトリックスアドレス可能面であり得る。このような装置の背後にある基本原理は、(例えば)反射面のアドレスエリアが、入射放射を回折放射として反射し、一方、非アドレスエリアが、入射放射を非回折放射として反射する、ということである。適切なフィルタを使用して、前述の非回折放射を反射ビームから除去し、回折放射のみを後に残すことができ、このようにして、ビームが、マトリックスアドレス可能面のアドレッシングパターンに従ってパターン付与される。必要とされるマトリックスアドレッシングは、適切な電子手段を使用して実施することができる。プログラマブルLCDアレイの一例が、本明細書に参照により組み込まれる米国特許第5,229,872号によって与えられる。
【0039】
[0052] 本明細書において、「パターニングプロセス」という用語は、一般に、リソグラフィプロセスの一部として指定された光のパターンの付与によってエッチングされた基板を作製するプロセスを意味する。しかしながら、本明細書に記載されるフィーチャの多くが、エッチング(例えば、プラズマ)処理を用いてプリントパターンを形成することに利点を提供し得るため、「パターニングプロセス」は、(例えば、プラズマ)エッチングも含み得る。
【0040】
[0053] 本明細書において、「パターン」という用語は、基板(例えば、ウェーハ)上にエッチングされる理想化されたパターンを意味する。
【0041】
[0054] 本明細書において、「プリントパターン」とは、ターゲットパターンに基づいてエッチングされた基板上の物理的パターンを意味する。プリントパターンは、例えば、谷、チャネル、凹部、エッジ、又はリソグラフィプロセスによって生じる他の2次元及び3次元のフィーチャを含み得る。
【0042】
[0055] 本明細書において、「予測モデル」、「プロセスモデル」、「電子モデル」、又は「シミュレーションモデル」(これらは互換的に使用され得る)という用語は、パターニングプロセスをシミュレートする1つ又は複数のモデルを含むモデルを意味する。例えば、モデルは、(例えば、リソグラフィプロセスにおいて光を供給するために使用されるレンズシステム/投影システムをモデル化し、フォトレジスト上に向かう光の最終的な光学像をモデル化することを含み得る)光学モデル、(例えば、光による化学的効果などの、レジストの物理的効果をモデル化する)レジストモデル、(例えば、ターゲットパターンの作成に使用することができ、サブレゾリューションアシストフィーチャ(SRAF)などを含み得る)光近接効果補正(OPC)モデル、(例えば、プリントされたウェーハパターンに対するエッチングプロセスの物理的効果をシミュレートする)エッチング(若しくはエッチングバイアス)モデル、又は他のモデルを含み得る。
【0043】
[0056] 本明細書において、「較正」という用語は、モデルなどの何かを修正(例えば、改善若しくは調整)したり、又は検証したりすることを意味する。
【0044】
[0057] パターニングシステムは、上記のコンポーネントの何れか又は全てと、これらのコンポーネントに関連する動作の何れか又は全てを実行するように構成された他のコンポーネントとを含むシステムであってもよい。パターニングシステムは、例えば、リソグラフィ投影装置、スキャナ、レジストを塗布若しくは除去するように構成されたシステム、エッチングシステム、又は他のシステムを含み得る。
【0045】
[0058] 導入として、
図1は、ある実施形態によるリソグラフィ投影装置の概略図である。リソグラフィ投影装置は、照明システムIL、第1のオブジェクトテーブルT、第2のオブジェクトテーブルWT、及び投影システムPSを含み得る。照明システムILは、放射ビームBを調節することができる。この例では、照明システムは、放射源SOも含む。第1のオブジェクトテーブル(例えば、パターニングデバイステーブル)Tは、パターニングデバイスMA(例えば、レチクル)を保持するためのパターニングデバイスホルダを備え、且つアイテムPSに対してパターニングデバイスを正確に位置決めするための第1のポジショナに接続され得る。第2のオブジェクトテーブル(例えば、基板テーブル)WTは、基板W(例えば、レジストコートシリコンウェーハ)を保持するための基板ホルダを備え、且つアイテムPSに対して基板を正確に位置決めするための第2のポジショナに接続され得る。(例えば、レンズを含む)投影システムPS(例えば、屈折型、反射型、又は反射屈折型光学システム)は、パターニングデバイスMAの照射部分を基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ又は複数のダイを含む)上に結像することができる。パターニングデバイスMA及び基板Wは、例えば、パターニングデバイスアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を用いてアライメントされてもよい。
【0046】
[0059] 描かれているように、本装置は、透過型(すなわち、透過型パターニングデバイスを有する)のものであってもよい。しかし一般に、それは、例えば反射型(反射型パターニングデバイスを有する)のものであってもよい。本装置は、従来のマスク用の異なる種類のパターニングデバイスを用いてもよく、例には、プログラマブルミラーアレイ又はLCDマトリックスが含まれる。
【0047】
[0060] ソースSO(例えば、水銀ランプ又はエキシマレーザ、LPP(レーザ生成プラズマ)EUVソース)は、放射ビームを生成する。このビームは、照明システム(イルミネータ)ILに対して、そのまま、又はビームエキスパンダなどの調節手段若しくはビームデリバリシステム(誘導ミラー、ビームエキスパンダなどを含む)を横断した後に、供給される。例えば、イルミネータILは、ビームの強度分布の外側又は内側半径範囲(一般的に、それぞれσ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を設定するための調節手段ADを含み得る。さらにそれは、一般に、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの様々な他のコンポーネントを含む。このようにして、パターニングデバイスMAに衝突するビームBは、断面に所望の均一性及び強度分布を有する。
【0048】
[0061] 実施形態によっては、ソースSOは、リソグラフィ投影装置のハウジング内に位置してもよいが(大抵の場合、ソースSOが、例えば水銀ランプのとき)、それは、リソグラフィ投影装置から離れた位置にあってもよい。例えば、それが生成する放射ビームは、装置内に導き入れられてもよい(例えば、適宜の誘導ミラーを用いて)。この後者のシナリオは、ソースSOが例えばエキシマレーザ(例えば、KrF、ArF、又はF2レージングに基づく)であるケースであり得る。
【0049】
[0062] 続いて、ビームBは、パターニングデバイステーブルT上に保持されるパターニングデバイスMAと交差し得る。ビームBは、パターニングデバイスMAを横断した後、ビームBの焦点を基板Wのターゲット部分Cに合わせるレンズPLを通過し得る。第2の位置決め手段(及び干渉測定手段IF)を用いて、例えば異なるターゲット部分CをビームBのパス内に位置決めするように、基板テーブルWTを正確に移動させることができる。同様に、例えば、パターニングデバイスライブラリからのパターニングデバイスMAの機械検索後に、又はスキャン中に、第1の位置決め手段を用いて、ビームBのパスに対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めすることができる。一般に、テーブルT、WTの移動は、ロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)を用いて実現することができる。但しステッパの場合は(ステップアンドスキャンツールとは対照的に)、パターニングデバイステーブルTは、ショートストロークアクチュエータに接続されてもよく、又は固定されてもよい。
【0050】
[0063] 描かれたツールは、ステップモード及びスキャンモードの2つの異なるモードで使用され得る。ステップモードでは、パターニングデバイステーブルTは、基本的に静止したままであり、及びパターニングデバイス像全体が、一回の動作(すなわち、単一の「フラッシュ」)でターゲット部分C上に投影される。異なるターゲット部分CがビームBによって照射され得るように、基板テーブルWTが、x又はy方向にシフトされ得る。スキャンモードでは、所与のターゲット部分Cが、単一の「フラッシュ」で露光されないことを除き、基本的に同じシナリオがあてはまる。代わりに、パターニングデバイステーブルTは、投影ビームBがパターニングデバイス像上をスキャンさせられるように、速度vで、所与の方向(例えば、「スキャン方向」、すなわち「y」方向)に移動可能である。並行して、基板テーブルWTが、速度V=Mv(Mは、レンズの倍率である(一般的に、M=1/4又は1/5))で、同じ又は反対方向に同時に移動される。このようにして、解像度を妥協する必要なしに、比較的大きなターゲット部分Cを露光させることができる。
【0051】
[0064]
図2は、リソグラフィックセルLCの概略図を示す。
図2に示すように、リソグラフィ投影装置(
図1に示され、
図2ではリソグラフィ装置LAとして示されている)は、リソセル又は(リソ)クラスタとも呼ばれることがあるリソグラフィックセルLCの一部を形成する場合があり、これは、基板W上で露光前及び露光後のプロセスを実行するための装置も含むことが多い。従来、これらには、レジスト層を堆積させるように構成されたスピンコータSC、露光されたレジストを現像するためのデベロッパDE、例えばレジスト層中の溶媒を調節するために、例えば基板Wの温度を調節するための冷却プレートCH及びベークプレートBKが含まれる。基板ハンドラ又はロボットROは、入出力ポートI/O1、I/O2から基板Wをピックアップし、それらを異なるプロセス装置間で移動させ、基板Wをリソグラフィ装置LAのローディングベイLBに搬送する。リソセル内のデバイス(しばしばトラックとも総称される)は、通常、トラック制御ユニットTCUの制御下にあり、トラック制御ユニットTCU自体は、例えばリソグラフィ制御ユニットLACUを介して、リソグラフィ装置LAも制御し得る監視制御システムSCSによって制御され得る。
【0052】
[0065] リソグラフィ装置LAによって露光される基板W(
図1)が正確に且つ一貫して露光されるためには、基板を検査して、フィーチャのエッジの配置、後続層間のオーバーレイエラー、ラインの厚さ、クリティカルディメンジョン(CD)などのパターン付与された構造の特性を測定することが望ましい。この目的のために、検査ツール(図示せず)がリソセルLCに含まれてもよい。エラーが検出された場合、特に、検査が、同じバッチ又はロットの他の基板Wがまだ露光又は処理される前に行われる場合、例えば、後続の基板の露光又は基板W上で実行される他の処理ステップに対して調節が行われ得る。
【0053】
[0066] 基板W(
図1)の特性、特に、異なる基板Wの特性がどのように変動するか、又は同じ基板Wの異なる層に関連する特性が層ごとにどのように変動するかを決定するために、計測装置とも呼ばれることがある検査装置が使用される。検査装置は、代替的に、基板W上の欠陥を識別するように構築されてもよく、例えば、リソセルLCの一部であってもよく、又はリソグラフィ装置LAに統合されてもよく、又はスタンドアロンデバイスであってもよい。検査装置は、実際の基板(例えば、ウェーハパターンの荷電粒子-SEM-画像)又は実際の基板の画像を用いて、潜像(露光後のレジスト層の像)上で、半潜像(露光後ベークステップPEB後のレジスト層の像)上で、現像されたレジスト像(レジストの露光部分若しくは未露光部分は除去されている)上で、エッチングされた像(エッチングなどのパターン転写ステップ後)上で、又は他の方法で、特性を測定することができる。
【0054】
[0067]
図3は、半導体製造を最適化するための3つの技術間の連携を表す、ホリスティックリソグラフィの概略図を示す。通常、リソグラフィ装置LAにおけるパターニングプロセスは、基板W(
図1)上の構造のディメンショニング(dimensioning)及び配置の高い精度を要求する処理において、最も重要なステップの1つである。この高精度を保証するために、
図3に概略的に描かれているように、(この例においては)3つのシステムがいわゆる「ホリスティックな」制御環境で組み合わせられてもよい。これらのシステムのうちの1つは、リソグラフィ装置LAであり、これは(仮想的に)計測装置(例えば、計測ツール)MT(第2のシステム)及びコンピュータシステムCL(第3のシステム)に接続されている。「ホリスティックな」環境は、全体的なプロセスウィンドウを向上させるためにこれら3つのシステム間の連携を最適化し、リソグラフィ装置LAによって実行されるパターニングがプロセスウィンドウ内に留まることを保証するための緊密な制御ループを提供するように構成されてもよい。プロセスウィンドウは、特定の製造プロセスが定義された結果(例えば、機能する半導体デバイス)をもたらすプロセスパラメータ(例えば、ドーズ、焦点、オーバーレイ)の範囲を定義し、通常、この範囲内で、リソグラフィプロセス又はパターニングプロセスのプロセスパラメータは、変動が許容される。
【0055】
[0068] コンピュータシステムCLは、パターン付与されるデザインレイアウト(の一部)を使用して、どの解像度向上技術を使用するべきかを予測し、コンピュータによるリソグラフィシミュレーション及び計算を実行して、どのマスクレイアウト及びリソグラフィ装置の設定が、パターニングプロセスの最大の全体的なプロセスウィンドウ(
図3では、第1のスケールSC1の二重矢印によって描写される)を達成するかを決定することができる。通常、解像度向上技術は、リソグラフィ装置LAのパターニング可能性に合致するように配置される。コンピュータシステムCLは、リソグラフィ装置LAがプロセスウィンドウ内のどこで現在動作しているかを(例えば、計測ツールMTからの入力を使用して)検出し、例えば準最適処理(
図3では、第2のスケールSC2において「0」を指す矢印によって描写される)に起因する欠陥が存在する可能性があるか否かを予測するために使用されることもある。
【0056】
[0069] 計測装置(ツール)MTは、正確なシミュレーション及び予測を可能にするためにコンピュータシステムCLに入力を提供することができ、例えば、(
図3では、第3のスケールSC3の複数の矢印によって描写される)リソグラフィ装置LAの較正ステータスにおいて可能性のあるドリフトを識別するためにリソグラフィ装置LAにフィードバックを提供することができる。
【0057】
[0070] リソグラフィプロセスでは、例えばプロセス制御及び検証のために、作製された構造の測定を頻繁に行うことが望ましい。このような測定を行うためのツールには、計測ツール(装置)MTが含まれる。走査電子顕微鏡(SEM)又は様々な形態のスキャトロメータ計測ツールMTを含む、このような測定を行うための異なるタイプの計測ツールMTが知られている。実施形態によっては、計測ツールMTは、SEMであるか、又はSEMを含む。
【0058】
[0071] 実施形態によっては、計測ツールMTは、分光スキャトロメータ、エリプソスキャトロメータ、若しくは他の光ベースのツールであるか、又はそれらを含む。分光スキャトロメータは、放射源によって放出された放射が基板のターゲットフィーチャに誘導され、及びターゲットからの反射又は散乱放射がスペクトロメータ検出器に誘導されるように構成されてもよく、スペクトロメータ検出器は、鏡面反射放射のスペクトル(すなわち、波長の関数としての強度の測定値)を測定する。このデータから、例えば厳密結合波分析及び非線形回帰によって、又はシミュレーションされたスペクトルのライブラリとの比較によって、検出されたスペクトルを生じさせるターゲットの構造又はプロファイルを再構築することができる。エリプソスキャトロメータは、各偏光状態の散乱放射を測定することにより、リソグラフィプロセスのパラメータを決定することを可能にする。このような計測ツール(MT)は、例えば、計測装置の照明部において適切な偏光フィルタを使用することにより、偏光光(直線、円、又は楕円など)を放出する。計測装置に適したソースは、偏光放射も提供し得る。
【0059】
[0072] 上記の通り、製作されたデバイス(例えば、パターン付与された基板)は、製造中の様々な時点で検査され得る。
図4は、荷電粒子(電子ビーム)検査装置50の一般化された実施形態を概略的に示している。実施形態によっては、検査装置50は、基板上に露光又は転写された構造(例えば、集積回路などのデバイスの構造の一部又は全部)の画像を生じさせる電子ビーム又は他の荷電粒子検査装置(例えば、走査電子顕微鏡(SEM)と同じ又は類似のもの)であってもよい。電子源54から放出された一次電子ビーム52は、集光レンズ56によって収束され、次いで、ビーム偏向器58、E×B偏向器60、及び対物レンズ62を通過して、基板テーブルST上の基板70を焦点で照射する。
【0060】
[0073] 基板70に電子ビーム52が照射されると、二次電子が基板70から発生する。二次電子は、E×B偏向器60によって偏向され、二次電子検出器72によって検出される。2次元電子ビーム像は、例えば、ビーム偏向器58による電子ビームの2次元スキャン、又はビーム偏向器58による電子ビーム52のX方向若しくはY方向への反復スキャン(基板テーブルSTによる基板70のX方向若しくはY方向の他方への連続移動と共に)と同期して、サンプルから発生した電子を検出することにより、取得することができる。従って、実施形態によっては、電子ビーム検査装置は、電子ビーム検査装置によって電子ビームを提供することができる角度範囲(例えば、偏向器60が電子ビーム52を提供することができる角度範囲)によって定義される電子ビームの視野を有する。従って、視野の空間範囲は、電子ビームの角度範囲が表面に衝突することができる空間範囲である(ここで、表面は、静止していてもよく、又は視野に対して移動してもよい)。
【0061】
[0074]
図4に示すように、二次電子検出器72によって検出された信号は、アナログ/デジタル(A/D)変換器74によってデジタル信号に変換されてもよく、デジタル信号は、画像処理システム76に送信されてもよい。実施形態によっては、画像処理システム76は、処理ユニット80による処理のためにデジタル画像の全部又は一部を記憶するためのメモリ78を有していてもよい。処理ユニット80(例えば、特別に設計されたハードウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、又はソフトウェアを含むコンピュータ可読媒体)は、デジタル画像を表すデータセットへとデジタル画像を変換又は処理するように構成される。実施形態によっては、処理ユニット80は、本明細書に記載する動作(例えば、SEM検査)の実行を引き起こすように構成又はプログラムされる。さらに、画像処理システム76は、デジタル画像及び対応するデータセットを参照データベースに記憶するように構成された記憶媒体82を有してもよい。オペレータがグラフィカルユーザインターフェースを用いて機器の必要な操作を行うことができるように、表示デバイス84が画像処理システム76と接続されてもよい。
【0062】
[0075]
図5は、荷電粒子検査装置の別の実施形態を概略的に示す。この装置は、サンプルステージ89上のサンプル90(パターン付与された基板など)を検査するために使用され、荷電粒子ビームジェネレータ81、集光レンズモジュール99、プローブ形成対物レンズモジュール83、荷電粒子ビーム偏向モジュール88、二次荷電粒子検出器モジュール85、画像形成モジュール86、又は他のコンポーネントを含む。荷電粒子ビームジェネレータ81は、一次荷電粒子ビーム91を生成する。集光レンズモジュール99は、生成された一次荷電粒子ビーム91を集光する。プローブ形成対物レンズモジュール83は、集光された一次荷電粒子ビームの焦点を荷電粒子ビームプローブ92に合わせる。荷電粒子ビーム偏向モジュール88は、形成された荷電粒子ビームプローブ92を、サンプルステージ89上に固定されたサンプル90上の関心エリアの表面にわたってスキャンする。実施形態によっては、荷電粒子ビームジェネレータ81、集光レンズモジュール83、及びプローブ形成対物レンズモジュール83、又はそれらと同等の設計、代替物、又はそれらの任意の組み合わせは、走査荷電粒子ビームプローブ92を生成する荷電粒子ビームプローブジェネレータを共に形成する。
【0063】
[0076] 二次荷電粒子検出器モジュール85は、荷電粒子ビームプローブ92によって衝撃を与えられた際にサンプル表面から放出された二次荷電粒子93(場合によっては、サンプル表面からの他の反射又は散乱荷電粒子と共に)を検出し、二次荷電粒子検出信号94を生成する。画像形成モジュール86(例えば、コンピューティングデバイス)は、二次荷電粒子検出器モジュール85から二次荷電粒子検出信号94を受信し、それに応じて少なくとも1つのスキャン画像を形成するために、二次荷電粒子検出器モジュール85と結合される。実施形態によっては、二次荷電粒子検出器モジュール85及び画像形成モジュール86、又はそれらと同等の設計、代替物、又はそれらの任意の組み合わせは、荷電粒子ビームプローブ92によって衝撃を与えられたサンプル90から放出された、検出された二次荷電粒子からスキャン画像を形成する画像形成装置を共に形成する。
【0064】
[0077] 実施形態によっては、監視モジュール87は、画像形成モジュール86から受信したサンプル90のスキャン画像を用いて、パターニングプロセスの監視、制御などを行うため、又はパターニングプロセスのデザイン、制御、監視などのためのパラメータを導出するために、画像形成装置の画像形成モジュール86に結合される。実施形態によっては、監視モジュール87は、本明細書に記載される動作の実行を引き起こすように構成又はプログラムされる。実施形態によっては、監視モジュール87は、コンピューティングデバイスを含む。実施形態によっては、監視モジュール87は、本明細書に記載される機能を提供するように構成されたコンピュータプログラムを含む。実施形態によっては、
図5のシステムにおける電子ビームのプローブスポットサイズは、検査速度を速くすることができるほどプローブスポットが十分に大きいように、例えばCDと比較して著しく大きい。しかしながら、プローブスポットが大きいため、解像度が低下し得る。
【0065】
[0078] 上記の通り、例えば、パターニングプロセスのデザイン、制御、監視などを行うために使用することができる結果を生じさせるための1つ又は複数のツールを使用することが望ましい場合がある。パターニングデバイスのためのパターンデザイン(例えば、サブレゾリューションアシストフィーチャ又は光近接効果補正の追加を含む)、パターニングデバイスのための照明などのパターニングプロセスの1つ又は複数の態様のコンピュータによる制御、デザインなどを行う際に使用される1つ又は複数のツールが提供され得る。従って、パターニングを伴う製造プロセスのコンピュータによる制御、デザインなどを行うシステムにおいて、製造システムのコンポーネント又はプロセスは、様々な機能モジュール又はモデルによって記述することができる。実施形態によっては、パターニングプロセスの1つ又は複数のステップ又は装置を記述する1つ又は複数の電子(例えば、数学的、パラメータ化など)モデルが提供され得る。実施形態によっては、パターニングプロセスのシミュレーションは、パターニングデバイスによって提供されるデザインパターンを使用してパターニングプロセスがパターン付与された基板をどのように形成するかをシミュレートするために、1つ又は複数の電子モデルを使用して実行することができる。
【0066】
[0079] 例えば
図4又は
図5のシステムからの画像は、画像内の半導体デバイス構造を表す、オブジェクトのエッジを記述する寸法、形状、コンター、又は他の情報を抽出するために処理され得る。形状、コンター、又は他の情報は、ユーザ定義のカットライン又は他の位置において、エッジ配置誤差(EPE)、CDなどのメトリクスによって定量化されてもよい。これらの形状、コンター、又は他の情報は、例えばパターニングプロセスを最適化するために使用され得る。
【0067】
[0080] 実施形態によっては、パターニングプロセスの最適化は、費用関数として表すことができる。最適化プロセスは、費用関数を最小化するパターニングプロセスの一組のパラメータ(デザイン変数、プロセス変数など)を見つけることを含み得る。費用関数は、最適化の目的に応じて任意の適切な形式を有し得る。例えば、費用関数は、システムの特定の特徴(評価点)の、これらの特徴の意図される値(例えば、理想値)に対する偏差の加重二乗平均平方根(RMS)であり得る。費用関数はまた、これらの偏差の最大値(すなわち、最悪の偏差)であり得る。「評価点」という用語は、システム又は製作方法のあらゆる特徴を含むように広く解釈されるものとする。パターニングプロセスのデザイン変数又はプロセス変数は、有限の範囲に限定されてもよく、又はシステム若しくは方法の実装形態の実用性のために相互依存であってもよい。リソグラフィ投影装置の場合、制約は、調整可能な範囲又はパターニングデバイスの製造可能性デザインルールなどのハードウェアの物理的特性及び特徴に関連することが多い。評価点は、例えば、1つ又は複数のエッチングパラメータ、ドーズ、及び焦点などの非物理的特徴だけでなく、基板の画像内の物理的な点を含み得る。
【0068】
[0081] エッチングシステムでは、一例として、費用関数(CF)は以下のように表すことができる。
【数1】
式中、(z
1、z
2、…、z
N)は、N個のデザイン変数又はその値であり、f
p(z
1、z
2、…、z
N)は、(z
1、z
2、…、z
N)のデザイン変数の一組の値に対する特徴の実際の値と意図された値との間の差などのデザイン変数(z
1、z
2、…、z
N)の関数であり得る。実施形態によっては、w
pは、f
p(z
1、z
2、…、z
N)に関連する重み定数である。例えば、特徴は、パターンのエッジ上の所与のポイントで測定された、エッジ(又は、例えばコンターを形成するエッジ上の複数のポイント)の位置であってもよい。異なるf
p(z
1、z
2、…、z
N)は、異なる重みw
pを有し得る。例えば、ある特定のエッジの許容される位置の範囲が狭い場合、そのエッジの実際の位置と意図された位置との間の差を表すf
p(z
1、z
2、…、z
N)の重みw
pは、より高い値を与えられ得る。f
p(z
1、z
2、…、z
N)はまた、層間特徴の関数とすることもでき、これはデザイン変数(z
1、z
2、…、z
N)の関数である。もちろん、CF(z
1、z
2、…、z
N)は、上記の式の形式に限定されず、CF(z
1、z
2、…、z
N)は、任意の他の適切な形式とすることができる。
【0069】
[0082] 費用関数は、パターニングシステム、パターニングプロセス、リソグラフィ装置、リソグラフィプロセス、又は基板の任意の1つ又は複数の適切な特徴、例えば、焦点、CD、像シフト、像歪み、像回転、確率的変動、スループット、局所CD変動、プロセスウィンドウ、層間特徴、又はそれらの組み合わせを表し得る。実施形態によっては、費用関数は、レジスト像の1つ又は複数の特徴を表す関数を含み得る。例えば、fp(z1、z2、…、zN)は、単に、レジスト像内のポイントとそのポイントの意図された位置との間の距離(すなわち、例えばエッチング後、又は他のプロセスの後のエッジ配置誤差EPEp(z1、z2、…、zN))であってもよい。パラメータ(例えば、デザイン変数)は、エッチングシステム、ソース、パターニングデバイス、投影光学系、ドーズ、焦点のような調節可能なパラメータなどの任意の調節可能なパラメータを含み得る。
【0070】
[0083] パラメータ(例えばデザイン変数)には制約があり、これは、(z1、z2、…、zN)∈Zと表現することができ、式中、Zは、デザイン変数の一組の可能値である。デザイン変数に対するあり得る制約の1つは、リソグラフィ投影装置の所望のスループットによって課され得る。所望のスループットによって課される、そのような制約がなければ、最適化は、一組の非現実的なデザイン変数の値をもたらし得る。制約は、不可欠と解釈されるべきものではない。
【0071】
[0084] パターニングプロセスの最適化は、非製造用ウェーハ又はマスクチェックウェーハから得られた検査データに基づく場合がある。集積回路の製造中、通常の製造用ウェーハは、数百又は数千のプロセスステップを経て、それらのプロセスステップのうち、リソグラフィ露光は数十回に及ぶことが多い。マスクチェックウェーハは、多くの場合、たった数回の堆積ステップ、及び時にはたった1回のリソグラフィステップを経て、その後、現像ステップと、場合によっては1回の(数回の)エッチングステップとを経る、いわゆるショートループウェーハである。このように、マスクチェックウェーハは、リソグラフィステップ又はマスク上のエラーによって導入された欠陥を確認するために、製造用ウェーハの一般的な処理ステップのごく一部のみを経るウェーハである。マスクチェックウェーハは、製造スケジュール、スループット要件、歩留まり若しくは品質要件、又は通常の製造パターニングプロセスの他の要件からの圧力を受けない。上述のように、マスクチェック(非製造用)ウェーハは、(通常の製造パターニングプロセスを使用する)製造用ウェーハとは異なるパターニングプロセスを利用することができるため、パターニングシステムの生産性の低下につながる異なるパターニングパラメータを利用することができ、確率的欠陥に対するパターニングデバイス欠陥(例えば、マスク上の粒子)のパターナビリティ(プリンタビリティ)の比率の向上を達成することができる。確率的欠陥とは、パターニングプロセスのパラメータ(例えば、高コントラスト照明又は他のパラメータ)に起因する欠陥である。このため、荷電粒子検査及び分析の部位数、ひいてはスループットを大幅に向上させることができる。
【0072】
[0085] 現在のシステム及び方法では、1つ(又は数個)のフィールド全体が欠陥の可能性を見つけるために検査されるエリアスキャンが実施される。このステップでは、マスク欠陥及びプロセス欠陥(確率的欠陥など)の両方が発見され得る。リピータ分析(又はレビューステップ)も行われる。このステップ中に、エリアスキャンで見つかった欠陥は、どれが繰り返されるか(したがってマスク欠陥であるか)、及びどれが繰り返されないか(したがって、プロセス欠陥であるか)を調べるために、複数のフィールドで検査される。有利なことに、リピータ分析で検査される部位数が減少する。エリアスキャンは、荷電粒子検査システム(典型的にはマルチビーム)又は明視野検査などの光学的方法の両方を用いて行うことができるが、リピータ分析は、荷電粒子検査システムを用いて行われる。実施形態によっては、欠陥のプリンタビリティを向上させるために、エリアスキャンにプロセスパラメータの変調が適用される。リピータ分析については、リピータ分析中に検査されるフィールドが製造設定により近くなるように、変調が小さいか、又は全く使用されない。これについては、以下でさらに詳細に説明する。
【0073】
[0086] 確率的欠陥と(例えば、マスク粒子に起因する)パターニングデバイスの印刷欠陥との区別は、(例えば、上述のように)パターン付与された基板を繰り返し検査することによって行うことができる。パターニングデバイス欠陥は、荷電粒子検査システムによる検査中に複数のフィールドで繰り返されるが、確率的欠陥は、一般に複数のフィールドで繰り返されない。フィールドは、パターニングデバイス(例えば、マスク)の単一の画像を含む基板(例えば、ウェーハ)の一部を含む。フィールドのサイズは、パターニングデバイスのサイズによって制限され、通常は、26mm×33mmに制限される。多くのフィールドは、例えば300mm基板に収まる。
【0074】
[0087] 実際には、繰り返し分析中に検査できる部位数には制限がある。一般的には、例えば、SEMなどの単一ビーム荷電粒子検査ツールを用いて、100~1000の部位を複数(例えば、10~50)のフィールドで検査することができる。確率論(例えば、全く同じように印刷されるべき、パターン付与基板における或るパターニングされたフィーチャと次のパターニングされたフィーチャとの間の局所的な、しばしばランダムな変動性)は、パターニングデバイス(例えば、マスク)における欠陥(例えば、粒子)のプリンタビリティに影響を与え得る。例えば、粒子は、或るフィールドでは印刷される場合があるが、別のフィールドでは印刷されない場合がある。このことは、荷電粒子検査が一般的に1つのフィールドのみを対象とするため、課題を提起する。したがって、検査されたフィールドで欠陥を発見する確率を向上させることが重要である。既存の技術の潜在的な問題は、信頼性のある検出を確実にするために、パターニングデバイス欠陥(例えば、粒子)の印刷確率を十分に高めるために必要な変調が、繰り返し分析で検査できる1フィールド内の100~1000の部位よりもはるかに多くの確率的欠陥をもたらす点である。
【0075】
[0088] 有利なことに、本開示は、パターン付与基板の確率的欠陥に対する、基板にパターニングされるパターニングデバイス欠陥の比率を増加させるための技術を説明する。パターニングプロセスパラメータを変調することにより、確率論に起因する基板上の欠陥の確率が減少し、基板上のパターニングデバイス欠陥の確率が増加する。これには、例えば、高コントラスト/低瞳充填率(PFR)照明の使用が含まれ得る。20%未満の瞳充填率パラメータを有する照明を使用することにより、最も高い結像コントラストを提供する瞳の一部の使用が可能となる。現在のEUVイルミネータでは、これにより、(例えば、100%未満の)イルミネータ効率がもたらされ、したがって、スループットの不利益が生じる。通常の製造用基板のパターニングにとって、これは望ましくない。
【0076】
[0089] しかしながら、このトレードオフは、非製造用基板又はマスクチェック基板では異なる。スループットは、それほど重要ではなく、高くしたコントラストを使用して、パターン付与基板上の確率的欠陥の数を減らすことができ、これにより、確率的欠陥に対するパターニングデバイス欠陥のパターナビリティの比率が向上する。これにより、パラメータ変調が確率的欠陥を過剰に発生させることなくパターニングデバイス欠陥のパターナビリティを向上させるため、より簡単にパターニングデバイス欠陥の検出が促進される。
【0077】
[0090] パターニングプロセスパラメータを変調することは、追加的又は代替的に、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、より高いドーズ量のレジストでコートされた基板を露光させることを含み得る。これにより、例えばフォトンショットノイズの影響が低減されるように、基板を(通常の製造パターニングプロセスの場合よりも)長く露光することが可能となる。フォトンショットノイズは、例えば、基板が受けるEUV露光ドーズのノイズにつながり、それにより、ウェーハ上のフィーチャサイズ及び確率的欠陥の変動性がもたらされる。さらに、フォトンショットノイズの起源は、ポアソンノイズを含み得る。フィーチャあたりの光子数は限られているため、光子数において統計的なばらつきが生じ得る。
【0078】
[0091] この場合もやはり確率的欠陥を過剰に発生させることなく、パターニングデバイス欠陥のパターナビリティを向上させるために、パラメータ変調(例えば、この例では、より高いドーズ量のレジスト、実際のドーズ、又は焦点)を使用することができるため、パターニングプロセスパラメータを変調することにより、パターニングデバイス欠陥のより簡単な検出も可能となる。他のパターニングプロセスパラメータの変調も企図される。
【0079】
[0092]
図6は、パターニングデバイスの欠陥を検出するための例示的な方法600を示す。パターニングデバイスの欠陥は、粒子、スズ(Sn)液滴、又はパターニングデバイスの耐用期間中に蓄積し得る他の欠陥、修理関連の欠陥若しくは不完全性、又は他の欠陥であるか、又はそれらを含み得る。方法600は、荷電粒子検査システム(例えば、SEM)を用いてパターン付与基板(例えば、ウェーハ)を検査すること(動作602)、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連した、パターン付与基板における欠陥を検出すること(動作604)、パターン付与基板の欠陥に基づいてパターニングデバイスの欠陥を検出すること(動作606)、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて検査を繰り返すこと(動作608)、又は他の動作を含む。可能な1つの例として、欠陥は粒子の場合があり、パターニングデバイスはマスクの場合があり、パターン付与基板はパターン付与ウェーハの場合があり、荷電粒子検査システムはSEMの場合がある。実施形態によっては、エリア(例えば、第1の)スキャンとリピータ分析とに異なるSEMツールを使用することができる。通常、エリアスキャンは、マルチビームSEMを使用して行われる。リピータ分析も、マルチビームツールを使用して行うことができるが、通常、リピータ分析にはシングルビームSEMを使用することが有利である。
【0080】
[0093] 実施形態によっては、非一時的なコンピュータ可読媒体は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに動作602~608のうちの1つ若しくは複数、又は他の動作を実行させる命令を記憶する。方法600の動作は、例示を意図したものである。実施形態によっては、方法600は、記載していない1つ若しくは複数の追加の動作を用いて、又は説明した動作のうちの1つ若しくは複数を用いずに達成され得る。さらに、方法600の動作が
図6に図示され、及び本明細書において記載される順序は、限定を意図するものではない。
【0081】
[0094] 動作602では、荷電粒子検査システムを用いて、パターン付与基板が検査される。荷電粒子検査は、(少なくとも)1つの全フィールド(上記)が検査されるエリアスキャンであってもよい。荷電粒子検査システムは、例えば、(例えば
図4及び
図5に示された上述のような)走査電子顕微鏡、若しくはマルチビーム荷電粒子検査システムなどの他の荷電粒子検査システムであるか、又はそれを含み得る。荷電粒子検査システムは、パターン内のコンターの幾何学的形状を記述する情報又は幾何学的形状に関連する情報を含む画像を生成するように構成される。パターン内のコンターの幾何学的形状は、例えば、2次元幾何学的形状であってもよい。画像は、コンターの特徴を記述するデータ(例えば、X-Y次元データポイント、幾何学的形状を記述する数式など)、コンターに関連する処理パラメータ、又は他のデータを含む。画像はさらに、1つ若しくは複数の副層に埋め込まれたフィーチャに関する情報、前の層の前の検査からのデータ、検査画像を生成する検査システムを操作するユーザによって選択及び入力された情報、又は他の情報などの3D情報を含み得る。
【0082】
[0095] パターン付与基板は、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造される。実施形態によっては、通常のパターニングプロセスは、半導体製造プロセスである。通常の製造パターニングプロセスは、大量のパターン付与基板を製造する通常の過程で使用される任意のパターニングプロセスを含み得る。通常の製造パターニングプロセスは、いくつかのプロセスステップを有する場合があり、各プロセスステップは、(例えば、機能的集積回路を含み得る)パターン付与基板の製造に使用されるプロセスウィンドウを定義するパラメータを有する。通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングプロセスパラメータを変調することは、パターニングパラメータのレベル若しくはセットポイントを増加若しくは減少させること、或る量のプロセスコンポーネントを追加若しくは除去すること、パターニングプロセスステップを追加若しくは除去すること、又はその他の方法でパターニングプロセスパラメータを通常の製造パターニングプロセスのためのものから調節することを含み得る。これは、パラメータのプロセスウィンドウの内側又は外側の調節を含み得る。
【0083】
[0096] パターニングパラメータを変調することにより、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティが向上する。実施形態によっては、パターニングデバイス欠陥のパターン付与基板上へのパターナビリティを向上させることは、基板上にパターニングされた確率的欠陥に対するパターニングデバイス欠陥(例えば、マスク上の粒子)の比率を向上させることを含む。パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスで欠陥をパターニングする可能性と比較して、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む。
【0084】
[0097] パターニングパラメータの変調はまた、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板におけるパターニングされる欠陥(例えば、確率的欠陥)の量と、パターナビリティの向上とのバランスをとる。変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板におけるパターニングされる欠陥の量とパターナビリティの向上とのバランスをとるとは、確率的欠陥(例えば、パターニングデバイスの欠陥ではなく、パターニングパラメータ自体に起因する欠陥)の数を制限しながら、パターニングデバイスの欠陥が、対応する欠陥をパターン付与基板上に規則的に出現させるのに十分に高い確率でパターニングされる(例えば、印刷される)ことを確実にすることを指す。
【0085】
[0098] 後述するように、これにより、繰り返し分析(動作608)中に検査する必要がある部位の数が許容可能なレベルに制限される。許容可能なレベルは、(例えば、繰り返し分析が実行のために或る閾値の時間量しか必要としないように)時間に基づいて決定されてもよく、(例えば、繰り返し分析がパターン付与ウェーハ上の目標数の部位の検査しか必要としないように)検査部位の数に基づいて決定されてもよく、又は他の方法で決定されてもよい。
【0086】
[0099] パターニングパラメータの変調は、パターン付与基板(例えば、マスクチェックウェーハ)のパターニング生産性を考慮することなく行われる。これは、上述したように、変調が非製造用基板に対して行われるためである。非製造用基板には、例えば、チェックウェーハ又は他の基板が含まれ得る。
【0087】
[00100] 実施形態によっては、パターン付与基板は、通常の製造パターニングプロセスに関連する、上述のLA(例えば、
図2を参照)、スキャナ、若しくは他のコンポーネント、又は別個のリソグラフィシステムであるか、又はそれ(ら)を含み得るリソグラフィシステムを用いて製造される。実施形態によっては、パターン付与基板は、パターニングデバイスを使用して、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザインと同じパターンデザインのために、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造される。つまり、方法600においてマスクチェックウェーハが使用され得るとしても、通常の製造デザインが基板上にパターニングされ得る。
【0088】
[00101] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む。実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む。実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含む。ドーズを変更することは、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを減少又は増加させることを含み得る。
【0089】
[00102] 例えば、欠陥のプリンタビリティを向上させるためにドーズ変調が使用され得る。このドーズ変調は、ドーズを下げることを含む場合があり、それにより、欠陥の可能性を高める露光不足が生じる。しかしながら、変調は、追加的又は代替的に、異なる、より高いドーズ量のレジストを露光させることを含み得る。このより高いドーズ量のレジストは、公称露光に対してより高い露光ドーズを必要とする。さらに、欠陥の可能性を高めるために、このより高いドーズ量のレジストは、露光不足にされ得る。正味のドーズは、露光不足にされないが、より感応性の高いレジストを使用する通常の製造パターニングプロセスに対して、依然として増加したドーズである可能性があることに留意されたい。
【0090】
[00103] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む。これは、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することによってパターニングパラメータを変調することを含み得る。瞳は、例えば、パターニングデバイス上に所望の角度分布の照明を提供するように構成されたリソグラフィシステム(例えば、上述のLA)のコンポーネントであってもよい。PFRは、光で充填される照明瞳の割合である。現在のEUV照明システムでは、イルミネータ効率(IE)の損失なしに20%未満のPFRを生じさせることはできず、これは、スループットの損失につながる。実施形態によっては、例えば、PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる。この技術は、例えば、コントラストを高めた照明設定を得るために使用することができる。
【0091】
[00104] 動作604において、パターン付与基板の欠陥が検出される。欠陥は、パターニングデバイスにおける欠陥のパターナビリティの向上に関連する。パターナビリティの向上に関連する欠陥は、変調されたパターニングパラメータに起因する場合があり、変調されたパターニングパラメータによって拡大又は縮小される場合があり、変調されたパターニングパラメータによって頻度が高くなる場合若しくは低くなる場合があり、又はパターニングデバイスにおける欠陥のパターナビリティの向上と別の関連性を有する場合がある。対照的に、通常の製造パターニングプロセスで生じた欠陥は、印刷頻度が低くなるか、あまり顕著でないか、又は全く印刷されない場合がある。実施形態によっては、欠陥は、粒子、スズ(Sn)液滴、又はパターニングデバイスの耐用期間中に蓄積し得る他の欠陥、修理関連の欠陥若しくは不完全性、又は他の欠陥を含み得る。
【0092】
[00105] 動作606において、パターニングデバイスの欠陥は、パターン付与基板の欠陥に基づいて検出される。パターン付与基板の欠陥に基づいてパターニングデバイスの欠陥を検出することは、パターン付与基板の欠陥を逆にパターニングデバイスにマッピングすること、パターン付与基板及びパターニングデバイスのフィーチャの寸法を分析及び比較すること、又は他の分析を含み得る。例えば、パターニングデバイスの欠陥は、パターン付与基板上の特定の位置に現れることがある。パターニングデバイス上のパターンは基板にわたって繰り返し再現されるため、パターニングデバイス上の欠陥の位置は、パターン付与基板の欠陥に基づいて決定され得る。パターニングデバイスと基板との間のアライメント情報、パターンの幾何学的寸法、又は他の情報を使用して、パターン付与基板上で検出された欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥の位置を決定することができる。
【0093】
[00106] 動作608では、パターン付与基板上の欠陥候補エリアで検査が繰り返される。検査は、複数のフィールドで繰り返される。検査は、どの欠陥がパターン付与基板にわたって繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために繰り返される。欠陥候補エリアには、エリアスキャン(動作602)中に、パターニングプロセスパラメータの変調に起因する欠陥を潜在的に含むとして識別されたパターン付与基板上のエリアが含まれる。つまり、方法600は、2つの(又はそれより多い)検査ステップを含む。この2つのステップは、上述の動作602と、動作602(例えば、エリアスキャン)においてパターン付与基板上のホットスポット(例えば、欠陥候補を含むパターン付与基板のエリア)が発見された繰り返し検査及び分析を含む動作608とを含む。これらのホットスポットは、どの欠陥が繰り返され(したがって、パターニングデバイスの欠陥によって引き起こされるのか)を決定するために、複数のフィールドで検査される。
【0094】
[00107] 上述のように、パターニングデバイス(例えば、マスク)における欠陥のパターナビリティ(例えば、プリンタビリティ)の向上は、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板におけるパターニングされる欠陥の量との間でバランスがとられる。これにより、確率的欠陥(例えば、パターニングデバイスの欠陥ではなく、パターニングパラメータ自体に起因する欠陥)の数を制限しながら、パターニングデバイスの欠陥が、対応する欠陥をパターン付与基板上に規則的に出現させるのに十分に高い確率でパターニングされる(例えば、印刷される)ことが確実となる。これにより、繰り返し分析(動作608)中に検査する必要がある部位の数が許容可能なレベルに制限される。許容可能なレベルは、(例えば、繰り返し分析が実行のために或る閾値の時間量しか必要としないように)時間に基づいて決定されてもよく、(例えば、繰り返し分析がパターン付与ウェーハ上の目標数の部位の検査しか必要としないように)検査部位の数に基づいて決定されてもよく、又は他の方法で決定されてもよい。非限定例として、許容可能なレベルは、欠陥候補を含む約100~1000個の部位であってもよい。
【0095】
[00108] 上記の例示的なパターニングプロセスパラメータ変調例(より高いドーズ量のレジスト又は高コントラスト/低瞳充填率照明)に戻り、実施形態によっては、エリアスキャン(動作602)に使用されるフィールドは、高コントラスト/低PFR照明を使用して露光されることが可能であり、一方、繰り返し検査(動作608)に使用されるフィールドは、粒子欠陥の存在に関する決定が大量生産を表す条件下で行われるように、公称条件下で露光されることが可能である。実施形態によっては、1つの単一基板がエリアスキャン(動作602)及び繰り返し検査(動作608)に使用される場合、繰り返し検査は、より高いドーズ量で露光されるフィールドに対しても行われ得る。必要であれば、公称(例えば、通常の製造パターニングプロセス)のレジストでコートされた第2の非製造用又はチェック基板(ウェーハ)を使用して、パターニングデバイス欠陥の存在に関する決定が大量生産を表す条件下で再度行われるように、公称条件下で露光されたフィールドに対して繰り返し検査が行われ得る。
【0096】
[00109]
図7は、確率的欠陥708がパターニングされる一方で、基板706上にパターニング(705)されないパターニングデバイス700の欠陥702、704の一般化例を示す。本明細書に記載されるように、本システム及び方法は、確率的欠陥(例えば、欠陥708)の量が過剰になることなく、(例えば、欠陥702、704の)欠陥パターナビリティ又はプリンタビリティを向上させることができるように構成される。このため、荷電粒子検査及び分析に必要とされる部位数、ひいてはスループットを大幅に向上させることができる(例えば、部位の数の減少及びスループットの増加)。
図7は、許容可能な量の確率的欠陥をもたらす変調の大きさを選択するために、異なる変調の大きさで幾つかのフィールド709を露光させることも示している。リピータ分析は、非変調フィールドに対して行われる。
【0097】
[00110]
図8は、欠陥プリンタビリティ800対粒子サイズ802を一般的に示す。また、
図8は、欠陥プリンタビリティ800が、ドーズの減少(例えば、ドーズの減少803-0%の始点から10%及び20%分)に伴ってどのように増加するかを示している。本明細書に記載されるように、ドーズ変調は、欠陥のプリンタビリティを向上させるために使用され得る。このドーズ変調は、(例えば、
図8に示されるように)ドーズを減少させることを含む場合があり、これにより、欠陥の可能性を増加させる露光不足がもたらされる。しかしながら、変調は、追加的又は代替的に、異なる、より高いドーズ量のレジストを露光させることを含み得る。このより高いドーズ量のレジストは、公称露光に対してより高い露光ドーズを必要とする。さらに、欠陥の可能性を高めるために、このより高いドーズ量のレジストは、露光不足にされ得る。正味のドーズは、露光不足にされないが、より感応性の高いレジストを使用する通常の製造パターニングプロセスに対して、依然として増加したドーズである可能性があることに留意されたい。マスク上の粒子欠陥と確率的欠陥との区別のさらなる明確さを提供するために、ドーズを減少させることは、マスク上の粒子欠陥の検出には有効であるが、(望ましくない)確率的欠陥の増加をもたらす。高いドーズ量のレジストを使用することにより、確率的欠陥が少なくなるため、公称ドーズより低いドーズを使用して粒子欠陥のプリンタビリティを高める余地が増える。
【0098】
[00111]
図9A及び
図9Bは、基板上へのパターニングデバイスにおける欠陥のパターニングを向上させるための例示的な方法900及び901を示す。方法900は、通常の製造パターニングプロセスのパターニングパラメータを変調すること(動作902)、変調されたパターニングパラメータを使用してパターニングデバイスにおける欠陥を基板上にパターニングすること(動作904)、どの欠陥が基板にわたって繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、全フィールド検査を使用して、複数のフィールドにおいて基板上の欠陥候補エリアで基板を検査すること(動作906)、又は他の動作を含む。
【0099】
[00112] 実施形態によっては、
図6に示す方法600のように、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、
図6の動作に関連する媒体と同一又は類似の媒体)は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに動作902~906、903~909(
図9B)、又は他の動作のうちの1つ又は複数を実行させる命令を記憶する。方法900及び901の動作は、例示であることを意図したものである。実施形態によっては、方法900又は901は、記載されていない1つ若しくは複数の追加の動作とともに、又は説明された動作のうちの1つ若しくは複数を用いずに達成され得る。さらに、方法900の動作が
図9Aに示され、方法901が
図9Bに示され、本明細書に記載される順序は、限定することを意図したものではない。方法900又は901の動作の多くは、上述の方法600の動作に対応し、方法600の動作の説明は、方法900又は901の対応する動作に当てはまること(したがって、以下では繰り返さないこと)に留意されたい。
【0100】
[00113]
図9Aを参照すると、上述したように、動作902において、通常のパターニングプロセスのパターニングパラメータが変調される。実施形態によっては、通常のパターニングプロセスは、半導体パターニングプロセスである。パターニングパラメータは、プロセッサ(例えば、コンピュータコントローラ)によって自動的若しくは他の方法で電子的に調節されてもよく、ユーザによって手動で変調されてもよく、又は他の方法で変調されてもよい。パターニングパラメータを変調することにより、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターニングデバイスにおける欠陥の基板上へのパターナビリティが向上する。
【0101】
[00114] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む。実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む。実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含む。実施形態によっては、ドーズを変更することは、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加又は減少させることを含む。
【0102】
[00115] 実施形態によっては、パターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む。これは、パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含むことを含み得る。実施形態によっては、PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる。
【0103】
[00116] 動作904では、パターニングデバイスの欠陥は、変調されたパラメータを使用して基板上にパターニングされる。実施形態によっては、パターニングデバイスは、マスクである。パターニングは、
図1に示され、上述されたリソグラフィ投影装置、
図2に示されたLA、又は他のパターニングシステムなどのパターニングシステムによって行われる。変調されたパターニングパラメータでパターニングした後に、変調されたパターニングパラメータに関連するパターニングされる欠陥の量との間でバランスをとった欠陥のパターナビリティの向上により、基板は、荷電粒子検査システムによる検査のために構成される。実施形態によっては、荷電粒子検査システムは、走査電子顕微鏡(SEM)である。方法600(
図6)と同様に、パターニングパラメータの変調は、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとる。それはまた、パターン付与基板(例えば、マスクチェックウェーハ)のパターニング生産性を考慮することなく行われる。実施形態によっては、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥は、確率的欠陥を含む。
【0104】
[00117] 実施形態によっては、パターン付与基板は、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム(例えば、
図1に示すリソグラフィ投影装置、
図2に示すLA、スキャナ、若しくは他のコンポーネントであってもよく、又はそれ(ら)を含んでもよい)、又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される。パターン付与基板は、パターン付与半導体ウェーハであってもよく、パターニングデバイスの欠陥は、例えば、パターニングデバイス上の粒子を含み得る。実施形態によっては、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板は、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される。
【0105】
[00118] 動作906では、基板は、複数のフィールドの欠陥候補エリアで検査される。動作906は、基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかの決定を容易にすることができる。上述したように、パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することは、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む。
【0106】
[00119] 実施形態によっては、方法900(及び
図6に示す方法600)は、欠陥候補エリアの検査から出力された情報に基づいて、通常の製造パターニングプロセスのためのパターン付与基板の荷電粒子検査を調節することを含み得る。例えば、欠陥候補エリアの検査は、ある位置にパターニングデバイスの欠陥が存在することを示し得る。通常の製造パターニングプロセスに同一又は類似のマスクが使用される場合、通常の製造パターニングプロセスの荷電粒子検査は、製造用基板上の対応する位置に焦点を合わせるように調節され得る。追加的又は代替的に、パターニングデバイスの欠陥による印刷パターンへの影響が最小限に抑えられるように、通常の製造パターニングプロセスが調節され得る(例えば、プロセスパラメータは、プロセスウィンドウ内で変更されてもよく、プロセスは、追加又は削除されてもよいなど)。
【0107】
[00120]
図9Bに示すように、方法901は、一部のフィールドのみに対して通常の製造パターニングプロセスのパターニングパラメータを変調すること(動作903)(又は、それらのフィールドに対して変調パラメータを下げること)、一部のフィールドに対して変調された(又は低く変調された)パターニングパラメータを使用してパターニングデバイスの欠陥を基板上にパターニングすること(動作905)、全フィールド検査を使用して基板を検査すること(動作907)、及び非変調フィールド又は低く変調されたフィールドに対してリピータ分析を行うこと(動作909)を含む。
【0108】
[00121]
図10は、本明細書に記載された動作のうちの1つ又は複数に使用され得る(
図3に示されるCLと類似であってもよく、又は同一であってもよい)例示的なコンピュータシステムCSの図である。コンピュータシステムCSは、情報を通信するためのバスBS又は他の通信機構と、情報を処理するためにバスBSと結合されたプロセッサPRO(又は複数のプロセッサ)とを含む。コンピュータシステムCSは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の動的ストレージデバイスなどの、プロセッサPROによって実行される情報及び命令を保存するためにバスBSに結合されたメインメモリMMも含む。メインメモリMMは、プロセッサPROによって実行される命令の実行中に、一時変数又は他の中間情報を保存するためにも使用されてもよい。コンピュータシステムCSは、リードオンリーメモリ(ROM)ROM、又はプロセッサPROのための静的情報及び命令を保存するためにバスBSに結合された他の静的ストレージデバイスをさらに含む。情報及び命令を保存するための磁気ディスク又は光ディスクなどのストレージデバイスSDが設けられると共に、バスBSに結合される。
【0109】
[00122] コンピュータシステムCSは、バスBSを介して、情報をコンピュータユーザに表示するための、陰極線管(CRT)、フラットパネル、又はタッチパネルディスプレイなどのディスプレイDSに結合されてもよい。英数字及び他のキーを含む入力デバイスIDが、情報及びコマンド選択をプロセッサPROに通信するためにバスBSに結合される。別のタイプのユーザ入力デバイスは、プロセッサPROに方向情報及びコマンド選択を通信するため、及びディスプレイDS上でカーソルの移動を制御するための、マウス、トラックボール、又はカーソル方向キーなどのカーソル制御部CCである。この入力デバイスは、一般的に、2つの軸(第1の軸(例えばx)及び第2の軸(例えばy))において、デバイスがある面内で位置を特定することを可能にする2つの自由度を有する。タッチパネル(スクリーン)ディスプレイが、入力デバイスとして使用されてもよい。
【0110】
[00123] ある実施形態によれば、本明細書における1つ又は複数の方法の部分は、メインメモリMMに含まれる1つ又は複数の命令の1つ又は複数のシーケンスを実行するプロセッサPROに応答して、コンピュータシステムCSによって行われてもよい。このような命令は、ストレージデバイスSDなどの別のコンピュータ可読媒体からメインメモリMMに読み込まれてもよい。メインメモリMMに含まれる命令のシーケンスの実行は、プロセッサPROに本明細書に記載のプロセスステップ(動作)を行わせる。メインメモリMMに含まれる命令のシーケンスを実行するために、多重処理構成の1つ又は複数のプロセッサが用いられてもよい。ある実施形態では、ソフトウェア命令の代わりに、又はソフトウェア命令と一緒に、ハードワイヤード回路が用いられてもよい。従って、本明細書の記載は、ハードウェア回路及びソフトウェアの特定の組み合わせに限定されない。
【0111】
[00124] 本明細書で使用される「コンピュータ可読媒体」という用語は、実行のためにプロセッサPROに命令を提供することに関与するあらゆる媒体を指す。このような媒体は、限定されないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、例えば、ストレージデバイスSDなどの光又は磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メインメモリMMなどの動的メモリを含む。伝送媒体は、同軸ケーブル、銅線及び光ファイバ(バスBSを含むワイヤを含む)を含む。伝送媒体は、無線周波数(RF)及び赤外線(IR)データ通信中に生成されるものなどの、音波又は光波の形態もとり得る。コンピュータ可読媒体は非一時的であってよく、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、その他の磁気媒体、CD-ROM、DVD、その他の光媒体、パンチカード、紙テープ、孔のパターンを有したその他の物理媒体、RAM、PROM、及びEPROM、FLASH-EPROM、その他のメモリチップ又はカートリッジを含む。非一時的なコンピュータ可読媒体は、そこに記録された(機械可読)命令を有することができる。命令は、コンピュータによって実行されると、本明細書に記載する動作の何れかを実施することができる。一時的なコンピュータ可読媒体は、例えば、搬送波又は他の伝搬電磁信号を含み得る。
【0112】
[00125] コンピュータ可読媒体の様々な形態が、実行のためにプロセッサPROに1つ又は複数の機械可読命令の1つ又は複数のシーケンスを運ぶことに関与してもよい。例えば、命令は、最初は、リモートコンピュータの磁気ディスクにある場合がある。リモートコンピュータは、命令をそれの動的メモリにロードし、及びモデムを使用して電話回線上で命令を送ることができる。コンピュータシステムCSにローカルなモデムが、電話回線上のデータを受信し、及び赤外線送信機を用いてデータを赤外線信号に変換することができる。バスBSに結合された赤外線検出器が、赤外線信号で搬送されたデータを受信し、及びそのデータをバスBSにのせることができる。バスBSは、データをメインメモリMMに搬送し、そこからプロセッサPROが、命令の読み出し及び実行を行う。メインメモリMMによって受信された命令は、任意選択的に、プロセッサPROによる実行の前又は後に、ストレージデバイスSDに保存されてもよい。
【0113】
[00126] 例として、(例えば上述のような)SEMに対して、画像検査、画像取得、荷電粒子源の起動、非点収差補正装置の電気的励起の調節、電子のランディングエネルギーの調節、対物レンズの励起の調節、二次電子検出器の位置及び配向の調節、ステージ動作制御、ビームセパレータの励起、ビーム偏向器へのスキャン偏向電圧の印加、電子検出器からの信号情報に関連するデータの受信及び処理、静電素子の構成、信号電子の検出、制御電極電位の調節、電子源、抽出器電極、及びサンプルに印加される電圧の調節などをコントローラ(例えばCS)のプロセッサ(PRO)が実行するための命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供され得る。
【0114】
[00127] コンピュータシステムCSは、バスBSに結合された通信インターフェースCIも含み得る。通信インターフェースCIは、ローカルネットワークLANに接続されたネットワークリンクNDLに結合する双方向データ通信も提供する。例えば、通信インターフェースCIは、対応するタイプの電話回線にデータ通信接続を提供するデジタル総合サービス網(ISDN)カード又はモデムでもよい。別の例として、通信インターフェースCIは、互換性のあるLANへのデータ通信接続を提供するローカルエリアネットワーク(LAN)カードでもよい。ワイヤレスリンクが実施されてもよい。このような実施において、通信インターフェースCIは、様々なタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気、電磁、又は光信号の送信及び受信を行う。
【0115】
[00128] ネットワークリンクNDLは通常、1つ又は複数のネットワークを介して他のデータデバイスにデータ通信を提供する。例えば、ネットワークリンクNDLは、ローカルネットワークLANを介してホストコンピュータHCへの接続を提供することができる。これは、現在一般に「インターネット」INTと呼ばれる世界的なパケットデータ通信ネットワークを通じて提供されるデータ通信サービスを含み得る。ローカルネットワークLAN(インターネット)は、デジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁信号、又は光信号を使用し得る。様々なネットワークを介した信号、及びネットワークデータリンクNDL上にあり、通信インターフェースCIを介した信号(これらは、コンピュータシステムCSとの間でデジタルデータを搬送する)は、情報を伝送する搬送波の例示的な形態である。
【0116】
[00129] コンピュータシステムCSは、1つ又は複数のネットワーク、ネットワークデータリンクNDL、及び通信インターフェースCIを介して、メッセージを送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。インターネットの例では、ホストコンピュータHCは、インターネットINT、ネットワークデータリンクNDL、ローカルネットワークLAN、及び通信インターフェースCIを介して、アプリケーションプログラムの要求コードを送信し得る。そのようなダウンロードされたアプリケーションの1つは、例えば、本明細書に記載する方法の全部又は一部を提供することができる。受信されたコードは、受信された際にプロセッサPROによって実行されてもよいし、又は後の実行のためにストレージデバイスSD、若しくは他の不揮発性ストレージに記憶されてもよい。このようにして、コンピュータシステムCSは、搬送波の形態でアプリケーションコードを取得することができる。
【0117】
[00130]
図11は、本明細書に記載する動作のうちの1つ若しくは複数に使用され得るか、又はそれ(ら)を容易にし得る別のリソグラフィ投影装置(LPA)の概略図である。
図11に示すLPAは、
図1に示す装置に類似するか、又は同じである。LPAは、ソースコレクタモジュールSO、放射ビームB(例えばEUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)IL、パターニングデバイステーブルT、基板テーブルWT、及び投影システムPSを含み得る。パターニングデバイステーブルTは、パターニングデバイス(例えば、マスク又はレチクル)MAを支持するように構築することができ、パターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続され得る。基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTは、基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構築されてもよく、基板を正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続され得る。投影システム(例えば反射型投影システム)PSは、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付与されたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ又は複数のダイを含む)上に投影するように構成することができる。
【0118】
[00131] この例が示すように、LPAは、反射型(例えば、反射型パターニングデバイスを用いる)であり得る。ほとんどの材料が、EUV波長範囲内で吸収性であるので、パターニングデバイスは、例えば、モリブデン及びシリコンのマルチスタックを含む多層リフレクタを有し得ることに留意されたい。一例では、マルチスタックリフレクタは、各層の厚さが4分の1波長である、モリブデン及びシリコンの40層ペアを有する。さらに小さな波長が、X線リソグラフィを用いて生成され得る。ほとんどの材料が、EUV及びx線波長で吸収性であるので、パターニングデバイストポグラフィ上の薄い一片のパターン付き吸収材料(例えば、多層リフレクタ上のTaNアブゾーバ)は、どこにフィーチャが印刷され(ポジ型レジスト)、又は印刷されないか(ネガ型レジスト)を定義する。
【0119】
[00132] イルミネータILは、ソースコレクタモジュールSOから極端紫外線放射(EUV)ビームを受け得る。EUV放射を生成する方法は、必ずしも限定されないが、EUV範囲において1つ又は複数の輝線を備えた少なくとも1つの元素(例えば、キセノン、リチウム、又はスズ)を有するプラズマ状態に材料を変換することを含む。レーザ生成プラズマ(「LPP」)と呼ばれることが多い、そのような1つの方法では、プラズマは、線発光元素を有する材料の小滴、ストリーム、又はクラスタなどの燃料をレーザビームで照射することによって生成され得る。ソースコレクタモジュールSOは、燃料を励起するレーザビームを提供するレーザ(
図11では不図示)を含むEUV放射システムの一部でもよい。その結果生じるプラズマが、出力放射(例えば、EUV放射)を放出し、これが、ソースコレクタモジュールに配置される放射コレクタを用いて収集される。レーザ及びソースコレクタモジュールは、例えば、燃料励起用のレーザビームを提供するためにCO2レーザが使用される場合には、別個のエンティティでもよい。このようなケースでは、レーザは、リソグラフィ装置の一部を形成するとはみなされず、及び放射ビームは、例えば、適宜の誘導ミラー又はビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムを用いて、レーザからソースコレクタモジュールへと渡され得る。他の例では、例えばソースが、DPPソースと呼ばれることが多い、放電生成プラズマEUVジェネレータである場合、ソースは、ソースコレクタモジュールの一体化部分でもよい。
【0120】
[00133] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調節するためのアジャスタを含み得る。一般に、イルミネータの瞳面の強度分布の少なくとも外側又は内側半径範囲(一般的に、それぞれσ-outer及びσ-innerと呼ばれる)が、調節され得る。さらに、イルミネータILは、ファセットフィールド及び瞳ミラーデバイスなどの様々な他のコンポーネントを含み得る。イルミネータを使用して、断面に所望の均一性及び強度分布を有するように放射ビームを調整することができる。
【0121】
[00134] 放射ビームBは、パターニングデバイステーブルTに保持されるパターニングデバイス(例えば、マスク)MAに入射し、及びパターニングデバイスによってパターン付けされ得る。放射ビームBは、パターニングデバイス(例えば、マスク)MAから反射された後、ビームの焦点を基板Wのターゲット部分Cに合わせる投影システムPSを通過する。第2のポジショナPW及び位置センサPS2(例えば、干渉デバイス、リニアエンコーダ、又は静電容量センサ)を用いて、(例えば異なるターゲット部分Cを放射ビームBのパス内に位置決めするように)基板テーブルWTを正確に移動させることができる。同様に、第1のポジショナPM及び別の位置センサPS1を用いて、放射ビームBのパスに対してパターニングデバイス(例えば、マスク)MAを正確に位置決めすることができる。パターニングデバイス(例えば、マスク)MA及び基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を用いてアライメントされてもよい。
【0122】
[00135] 描かれた装置LPAは、以下のモード:ステップモード、スキャンモード、及び静止モードのうちの少なくとも1つで使用され得る。ステップモードでは、パターニングデバイステーブルT及び基板テーブルWTは、基本的に静止したままであり、放射ビームに付与されたパターン全体が一度にターゲット部分C上に投影される(例えば、単一静的露光)。次いで、異なるターゲット部分Cが露光され得るように、基板テーブルWTが、X又はY方向にシフトされる。スキャンモードでは、放射ビームに付与されたパターンが、ターゲット部分C上に投影される間に、パターニングデバイステーブルT及び基板テーブルWTは、同期してスキャンされる(すなわち、単一動的露光)。パターニングデバイステーブルTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの縮小及び像反転特性によって決定され得る。静止モードでは、放射ビームに付与されたパターンが、ターゲット部分C上に投影される間に、パターニングデバイステーブルTは、プログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止したままであり、且つ基板テーブルWTは、移動又はスキャンされる。このモードでは、一般にパルス放射源が用いられ、及びプログラマブルパターニングデバイスが、基板テーブルWTの各移動後に、又はスキャン中の連続する放射パルスの合間に、必要に応じて更新される。この動作モードは、上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを利用するマスクレスリソグラフィに容易に適用することができる。
【0123】
[00136]
図12は、
図11(又は
図1)に示すリソグラフィ投影装置のより詳細な図である。
図12に示すように、LPAは、ソースコレクタモジュールSO、照明システムIL、及び投影システムPSを含み得る。ソースコレクタモジュールSOは、ソースコレクタモジュールSOの閉鎖構造220内で真空環境が維持され得るように構成される。EUV放射放出プラズマ210は、放電生成プラズマ源によって形成され得る。EUV放射は、ガス又は蒸気(例えば、電磁スペクトルのEUV範囲内の放射を放出するために、高温プラズマ210が作られるXeガス、Li蒸気、又はSn蒸気)によって生成され得る。高温プラズマ210は、例えば、少なくとも部分的にイオン化されたプラズマを生じさせる放電によって作られる。Xe、Li、Sn蒸気又は任意のその他の適宜のガス若しくは蒸気の例えば10Paの分圧が、放射の効率的生成に必要とされ得る。一部の実施形態では、励起スズ(Sn)のプラズマは、EUV放射を生成するために提供される。
【0124】
[00137] 高温プラズマ210によって放出された放射は、ソースチャンバ211から、ソースチャンバ211の開口内、又はその後ろに位置する任意選択的なガスバリア又は汚染物質トラップ230(場合によっては、汚染物質バリア又はフォイルトラップとも呼ばれる)を介して、コレクタチャンバ212内へと渡される。汚染物質トラップ230は、チャネル構造を含み得る。汚染物質トラップ230は、ガスバリア、又はガスバリア及びチャネル構造の組み合わせも含み得る。汚染物質トラップ又は汚染物質バリアトラップ230(下記に示す)は、チャネル構造をも含む。コレクタチャンバ211は、斜入射型コレクタでもよい放射コレクタCOを含み得る。放射コレクタCOは、上流放射コレクタ側251及び下流放射コレクタ側252を有する。コレクタCOを横断する放射は、格子スペクトルフィルタ240に反射して、線「O」によって示される光軸に沿った仮想光源点IFに焦点を合わせることができる。仮想光源点IFは、一般的に中間焦点と呼ばれ、及びソースコレクタモジュールは、中間焦点IFが、閉鎖構造220の開口221に、又はその付近に位置するように配置される。仮想光源点IFは、放射放出プラズマ210の像である。
【0125】
[00138] 続いて、放射は、パターニングデバイスMAにおいて放射ビーム21の所望の角度分布、及びパターニングデバイスMAにおいて放射強度の所望の均一性を提供するように配置されたファセットフィールドミラーデバイス22及びファセット瞳ミラーデバイス24を包含し得る照明システムILを横断する。パターニングデバイステーブルTによって保持されたパターニングデバイスMAにおける放射ビーム21の反射時に、パターン付きビーム26が形成され、及びパターン付きビーム26は、投影システムPSによって、反射要素28、30を介して、基板テーブルWTによって保持される基板W上に結像される。一般に、図示されるよりも多くの要素が、照明光学系ユニットIL及び投影システムPS内に存在し得る。格子スペクトルフィルタ240が、例えば、リソグラフィ装置のタイプに応じて、任意選択的に存在してもよい。さらに、図面に示されるミラーよりも多くのミラーが存在してもよく、例えば、
図12に示されるよりも1~6個の追加の反射要素が、投影システムPSに存在してもよい。
【0126】
[00139]
図12に示されるようなコレクタ系COは、コレクタ(又はコレクタミラー)の単なる一例として、斜入射型リフレクタ253、254、及び255を備えた入れ子式コレクタとして描かれる。斜入射型リフレクタ253、254、及び255は、光軸Oに対して軸対称に配置され、及びこのタイプのコレクタ系COは、DPPソースと呼ばれることが多い、放電生成プラズマ源と組み合わせて使用され得る。
【0127】
[00140]
図13は、リソグラフィ投影装置LPA(前の図に示す)のソースコレクタモジュールSOの詳細図である。ソースコレクタモジュールSOは、LPA放射システムの一部であってもよい。レーザLAは、レーザエネルギーをキセノン(Xe)、スズ(Sn)、又はリチウム(Li)などの燃料に堆積させ、数十eVの電子温度の高イオン化プラズマ210を生成するように配置され得る。脱励起及びこれらのイオンの再結合中に生成されるエネルギー放射は、プラズマから放出され、近法線入射コレクタ系COによって収集され、及び閉鎖構造220の開口221上に焦点が合わせられる。
【0128】
[00141] 次の番号付き条項リストにおいて、様々な実施形態を開示する。
1.パターニングデバイスの欠陥を検出する方法であって、方法が、荷電粒子検査システムを用いてパターン付与基板を検査することであって、パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティが向上する、検査することと、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を含む、方法。
2.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、方法が、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて検査を繰り返すことをさらに含む、条項1に記載の方法。(1)
3.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
4.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
5.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(4)
6.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
7.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
8.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(7)
9.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
10.荷電粒子検査システムが走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
11.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
12.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
13.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
14.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
15.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(1)
16.パターニングデバイスの欠陥を検出するシステムであって、システムが、パターン付与基板を検査するように構成された荷電粒子検査システムであって、パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティが向上する、荷電粒子検査システムと、機械可読命令によって、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を行うように構成された1つ又は複数のプロセッサと、を含む、システム。
17.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、荷電粒子検査システム及び1つ又は複数のプロセッサが、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいてパターン付与基板を検査することと、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定することとを行うようにさらに構成される、条項16に記載のシステム。(16)
18.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
19.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
20.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(19)
21.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
22.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
23.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(22)
24.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
25.荷電粒子検査システムが走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
26.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
27.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
28.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
29.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
30.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(16)
31.命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、命令がコンピュータによって実行されると、荷電粒子検査システムを用いてパターン付与基板を検査することであって、パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティが向上する、検査することと、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を含む動作を生じさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
32.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、動作が、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて検査を繰り返すことをさらに含む、条項31に記載の媒体。(31)
33.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
34.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
35.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(34)
36.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
37.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
38.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(37)
39.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
40.荷電粒子検査システムが走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
41.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
42.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
43.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
44.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
45.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(31)
46.パターニングデバイスの欠陥を検出する方法であって、方法が、検査システムを用いてパターン付与基板を検査することであって、パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティが向上する、検査することと、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を含む、方法。
47.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、方法が、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて検査を繰り返すことをさらに含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
48.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
49.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
50.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(49)
51.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
52.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
53.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
54.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
55.検査システムが荷電粒子検査システム又は光学検査システムである、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
56.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
57.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
58.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
59.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
60.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(46)
61.パターニングデバイスの欠陥を検出するシステムであって、システムが、パターン付与基板を検査するように構成された検査システムであって、パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティが向上する、検査システムと、機械可読命令によって、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を行うように構成された1つ又は複数のプロセッサと、を含む、システム。
62.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、検査システム及び1つ又は複数のプロセッサが、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて検査を繰り返すように構成される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
63.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
64.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
65.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(64)
66.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
67.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
68.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、条項67に記載のシステム。(61)
69.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
70.検査システムが荷電粒子検査システム又は光学検査システムである、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
71.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
72.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
73.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
74.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
75.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(61)
76.命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、命令がコンピュータによって実行されると、検査システムを用いてパターン付与基板を検査することであって、パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティが向上する、検査することと、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を含む動作を生じさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
77.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、動作が、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて検査を繰り返すことをさらに含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
78.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
79.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
80.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(79)
81.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
82.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
83.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
84.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
85.検査システムが荷電粒子検査システム又は光学検査システムである、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
86.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
87.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
88.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
89.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
90.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(76)
91.基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターニングを向上させる方法であって、方法が、通常の製造パターニングプロセスのパターニングパラメータを変調することであって、パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させる、変調することと、変調されたパターニングパラメータを使用して、基板上にパターニングデバイスの欠陥をパターニングすることと、を含み、変調されたパターニングパラメータでパターニングした後に、変調されたパターニングパラメータに関連するパターニングされる欠陥の量との間でバランスをとった欠陥のパターナビリティの向上により、基板が、荷電粒子検査システムによる検査のために構成される、方法。
92.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、方法が、基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、基板上の欠陥候補エリアにおいて基板を検査することをさらに含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
93.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
94.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
95.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(94)
96.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
97.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
98.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(97)
99.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
100.荷電粒子検査システムが、走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
101.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
102.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
103.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
104.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
105.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(91)
106.基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターニングを向上させるシステムであって、システムが、機械可読命令によって、通常の製造パターニングプロセスのパターニングパラメータを変調することであって、パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させる、変調することを行うように構成された1つ又は複数のプロセッサと、変調されたパターニングパラメータを使用して、基板上にパターニングデバイスの欠陥をパターニングするように構成されたパターニングシステムと、を含み、変調されたパターニングパラメータでパターニングした後に、変調されたパターニングパラメータに関連するパターニングされる欠陥の量との間でバランスをとった欠陥のパターナビリティの向上により、基板が、荷電粒子検査システムによる検査のために構成される、システム。
107.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、システムが、基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、基板上の欠陥候補エリアにおいて基板を検査するように構成された荷電粒子検査システムをさらに含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
108.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
109.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
110.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(109)
111.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
112.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
113.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
114.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
115.荷電粒子検査システムが、走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
116.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
117.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
118.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
119.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
120.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(106)
121.命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、命令がコンピュータによって実行されると、通常の製造パターニングプロセスのパターニングパラメータを変調することであって、パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させる、変調することと、変調されたパターニングパラメータを使用して、基板上にパターニングデバイスの欠陥をパターニングすることと、を含む動作を生じさせ、変調されたパターニングパラメータでパターニングした後に、変調されたパターニングパラメータに関連するパターニングされる欠陥の量との間でバランスをとった欠陥のパターナビリティの向上により、基板が、荷電粒子検査システムによる検査のために構成される、非一時的なコンピュータ可読媒体。
122.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、命令が、基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、基板上の欠陥候補エリアにおいて基板を検査することをさらに含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
123.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
124.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
125.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
126.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
127.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
128.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(127)
129.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
130.荷電粒子検査システムが、走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
131.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
132.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
133.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
134.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
135.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(121)
136.パターニングデバイスの欠陥を検出する方法であって、方法が、荷電粒子検査システムを用いてパターン付与基板を検査することであって、パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティが向上する、検査することと、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を含む、方法。
137.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、方法が、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて検査を繰り返すことをさらに含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
138.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
139.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
140.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(139)
141.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
142.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
143.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
144.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
145.荷電粒子検査システムが走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
146.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
147.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
148.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
149.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
150.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載の方法。(136)
151.パターニングデバイスの欠陥を検出するシステムであって、システムが、パターン付与基板を検査するように構成された荷電粒子検査システムであって、パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティが向上する、荷電粒子検査システムと、機械可読命令によって、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を行うように構成された1つ又は複数のプロセッサと、を含む、システム。
152.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、荷電粒子検査システム及び1つ又は複数のプロセッサが、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいてパターン付与基板を検査することと、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定することとを行うようにさらに構成される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
153.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
154.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
155.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(154)
156.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
157.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
158.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
159.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
160.荷電粒子検査システムが走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
161.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
162.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
163.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
164.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
165.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載のシステム。(151)
166.命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、命令がコンピュータによって実行されると、荷電粒子検査システムを用いてパターン付与基板を検査することであって、パターン付与基板が、パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することによって、パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティが向上する、検査することと、パターニングデバイスの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与基板における欠陥を検出することと、パターン付与基板における欠陥に基づいて、パターニングデバイスの欠陥を検出することと、を含む動作を生じさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
167.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおける欠陥のパターナビリティと比べて、パターン付与基板上への欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされる欠陥の量とのバランスをとり、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく行われ、動作が、パターン付与基板にわたってどの欠陥が繰り返され、したがってパターニングパラメータを変調することによって強調されたかを決定するために、複数のフィールドで、パターン付与基板上の欠陥候補エリアにおいて検査を繰り返すことをさらに含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
168.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで基板をコートすることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
169.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
170.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスのレジストと比較して異なるレジストで基板をコートすることと、通常の製造パターニングプロセスに関連する露光照明のドーズを変更することとを含み、ドーズを変更することが、通常の製造パターニングプロセスに使用されるドーズと比べてドーズを増加させることを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(169)
171.パターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
172.パターニングパラメータを変調することが、通常のパターニングプロセスに関連する瞳充填率(PFR)を変更することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
173.PFRが20%未満に変更され、これにより、通常のパターニングプロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
174.パターニングデバイスがマスクであり、通常のパターニングプロセスが半導体製造プロセスである、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
175.荷電粒子検査システムが走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
176.パターン付与基板上へのパターニングデバイスの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、パターニングデバイスの欠陥がパターン付与基板上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
177.変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与基板のパターニングされた欠陥が、確率的欠陥を含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
178.パターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスに関連するリソグラフィシステム又は別個のリソグラフィシステムを用いて製造される、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
179.パターン付与基板が、パターン付与半導体ウェーハであり、パターニングデバイスの欠陥が、パターニングデバイス上の粒子を含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
180.パターニングデバイスを使用し、通常の製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造されるパターン付与基板が、通常の製造パターニングプロセスで使用されるパターンデザイン及びパターニングデバイスと同じパターンデザイン及びパターニングデバイスを使用して製造される、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(166)
181.命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、命令がコンピュータによって実行されると、半導体製造プロセスで使用されるマスクの欠陥を検出することをコンピュータに行わせ、検出が、パターン付与基板のパターニング生産性を考慮することなく、欠陥が強調された非製造用のパターン付与半導体ウェーハに対して行われ、命令が、荷電粒子検査システムを用いてパターン付与半導体ウェーハを検査することであって、パターン付与半導体ウェーハが、マスクを使用し、通常の半導体製造パターニングプロセス中に使用されるパターニングパラメータと比較してパターニングパラメータを変調することによって製造され、パターニングパラメータを変調することが、パターン付与半導体ウェーハ上へのマスクの欠陥のパターナビリティを向上させ、パターナビリティの向上と、変調されたパターニングパラメータに関連するパターン付与半導体ウェーハのパターニングされる欠陥の量とのバランスをとるように構成される、検査することと、マスクの欠陥のパターナビリティの向上に関連する、パターン付与半導体ウェーハにおける欠陥を検出することと、パターン付与半導体ウェーハにおける欠陥に基づいて、マスクの欠陥を検出することと、を含む動作を生じさせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
182.パターニングパラメータを変調することが、通常の半導体製造プロセスのレジストと比較して、異なる、より高いドーズ量のレジストで半導体ウェーハをコートすることと、より高いドーズ量のレジストに基づいて、通常の半導体製造プロセスに関連する露光照明のドーズ又は焦点を変更することとを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(181)
183.パターニングパラメータを変調することが、通常の半導体製造プロセス中に提供される照明と比較して、パターニングのためにより高いコントラストの照明を提供することを含み、より高いコントラストの照明が、半導体製造プロセスに関連する瞳充填率(PFR)を20%未満に変更することによって提供され、これにより、半導体製造プロセスのイルミネータ効率が100%未満になる、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(181)
184.荷電粒子検査システムが走査電子顕微鏡(SEM)である、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(181)
185.パターン付与半導体ウェーハ上へのマスクの欠陥のパターナビリティを向上させるようにパターニングパラメータを変調することが、通常の製造パターニングプロセスにおいて欠陥をパターニングする可能性と比べて、マスクの欠陥が半導体ウェーハ上にパターニングされる可能性を高めるようにパターニングパラメータを変調することを含む、先行する条項の何れか一項に記載の媒体。(181)
【0129】
[00142] 本明細書で開示される概念は、サブ波長フィーチャ用の任意の結像、エッチング、研磨、検査などのシステムで使用することができ、ますます短い波長を生成できる新たな結像技術に有用であり得る。新たな技術には、EUV(極端紫外線)、ArFレーザを使用して193nmの波長、さらにはフッ素レーザを使用して157nmの波長を生成できるDUVリソグラフィが含まれる。また、EUVリソグラフィは、20~50nmの範囲内の波長を、シンクロトロンを用いることによって、又はこの範囲内の光子を生成するために、物質(固体若しくはプラズマ)に高エネルギーの電子を衝突させることにより、生成することができる。
【0130】
[00143] 本明細書に開示される概念は、シリコンウェーハなどの基板を用いた製造に使用することができるが、開示される概念は、あらゆるタイプの製造システム(例えば、シリコンウェーハ以外の基板上での製造に使用されるもの)に使用され得ることを理解されたい。
【0131】
[00144] さらに、開示される要素の組み合わせ及びサブコンビネーションは、別々の実施形態を含み得る。例えば、本明細書に記載されるポイントレベルのフィルタリング及びフィーチャレベルのフィルタリングは、別々の実施形態に含まれてもよいし、同じ実施形態に一緒に含まれてもよい。
【0132】
[00145] 上記の説明は、例示を意図したものであり、限定を意図したものではない。従って、当業者には、以下に記載される特許請求の範囲から逸脱することなく、記載されるような変更がなされ得ることが明らかであろう。
【0133】
[00146] 本明細書で使用される場合、特に別段の記載がない限り、「又は」という用語は、実行不可能な場合を除き、全ての可能な組み合わせを包含する。例えば、ある構成要素がA又はBを含んでもよいと記載されている場合、特に別段の記載がない限り、又は実行不可能でない限り、その構成要素は、A、又はB、又はA及びBを含んでもよい。第2の例として、ある構成要素がA、B、又はCを含んでもよいと記載されている場合、特に別段の記載がない限り、又は実行不可能でない限り、その構成要素は、A、又はB、又はC、又はA及びB、又はA及びC、又はB及びC、又はA及びB及びCを含んでもよい。
【国際調査報告】