(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-20
(54)【発明の名称】フルオロアルキルスズ前駆体の合成
(51)【国際特許分類】
C07F 7/22 20060101AFI20240912BHJP
C01G 19/02 20060101ALN20240912BHJP
【FI】
C07F7/22 M CSP
C01G19/02 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516372
(86)(22)【出願日】2022-09-09
(85)【翻訳文提出日】2024-05-07
(86)【国際出願番号】 US2022043116
(87)【国際公開番号】W WO2023043682
(87)【国際公開日】2023-03-23
(32)【優先日】2021-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505307471
【氏名又は名称】インテグリス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】カイパー, デーヴィッド
【テーマコード(参考)】
4H049
【Fターム(参考)】
4H049VN03
4H049VP01
4H049VQ39
4H049VR21
4H049VR53
4H049VU24
(57)【要約】
本発明は、マイクロ電子デバイス基板の表面上へのスズ含有膜の気相堆積に有用であると考えられる特定のフッ素化アルキルスズ化合物を提供する。また、前駆体化合物の調製方法、及びマイクロ電子デバイス基板上へのスズ含有膜の堆積におけるそのような化合物の使用方法も提供される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
[式中、Yは、次の式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
の化合物。
【請求項2】
Yが次の式の基、
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Yが次式の基、
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
nが2である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
RがC
1~C
3アルキルから選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
Rが、メチル、エチル、及びイソプロピルから選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
R
1が、水素、メチル、又はエチルから選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
Rが、メチル、エチル、及びイソプロピルから選択され、R
1が、水素、メチル、又はエチルから選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
Rがメチルであり、R
1がメチルである、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
式(II)及び(III)、
及び
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
の化合物から選択される化合物。
【請求項11】
Rがメチルである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R
1が水素又はC
1~C
8アルキルである、請求項10又は11に記載の化合物。
【請求項13】
反応ゾーン内のマイクロ電子デバイスの表面上にスズ含有膜を堆積させるための方法であって、次の式(I)及び(III)、
[式中、Yは、次式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]、及び
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、各R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、mは0~4、nは0~3である]
から選択される少なくとも1つの化合物を含む前駆体組成物と、
-O-R
2及び-N(R
2)
2部分[式中、R
2は、C
1~C
4アルキルから選択される]と反応することができる化合物から選択される少なくとも1つのカウンター反応物と
を気相堆積条件下で反応ゾーン中に導入することを含む方法。
【請求項14】
前駆体組成物が、式(I)から選択される少なくとも1つの化合物を含み、Yが次の式の基、
であり、各Rは、メチル、エチル、イソプロピル、及びt-ブチルから独立して選択され、R
1は、水素、メチル、及びエチルから選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前駆体組成物が、式(I)から選択される少なくとも1つの化合物を含み、Yが次の式の基、
であり、各Rは、メチル、エチル、イソプロピル、及びt-ブチルから独立して選択され、R
1は、水素、メチル、及びエチルから選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
Rがメチルである、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
R
1が水素又はC
1~C
8アルキルである、請求項13からは16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
反応ゾーン内のマイクロ電子デバイスの表面上にEUVパターン形成可能な膜を堆積させるための方法であって、
a.次の式(I)及び(III)、
[式中、Yは、次の式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]、及び
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8ペルフルオロアルコキシ、C
1~C
8ペルフルオロアルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
から選択される反応物を含む前駆体組成物と、
b.-O-R
2及び-N(R
2)
2部分[R
2は、C
1~C
4アルキルから選択される]と反応することができる化合物から選択される少なくとも1つのカウンター反応物と
を気相堆積条件下で反応ゾーン中に導入することを含む方法。
【請求項19】
前駆体組成物が、式(I)から選択される少なくとも1つの化合物を含み、Yが次の式の基、
であり、各Rは、メチル、エチル、イソプロピル、及びt-ブチルから独立して選択され、R
1は、水素、メチル、及びエチルから選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前駆体組成物が、式(I)から選択される少なくとも1つの化合物を含み、Yが次の式の基、
であり、各Rは、メチル、エチル、イソプロピル、及びt-ブチルから独立して選択され、R
1は、水素、メチル、及びエチルから選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
Rがメチルである、請求項18から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
R
1が水素又はC
1~C
8アルキルである、請求項18から21のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
優先権の主張
[0001]本開示は、2021年9月14日を出願日とする米国仮特許第63/243,885号に対する優先権を主張しており、当該仮特許参照により本明細書に援用される。
【0002】
[0002]本発明は有機スズ化学の分野に属する。特に、本発明は、スズ含有膜の気相堆積に有用な、ある種のフッ素含有スズ化合物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
[0003]特定の有機スズ化合物は、マイクロ電子デバイスの製造における高純度の酸化スズ(II)の堆積に有用であることが示されている。特に興味深いのは、アルキルアミノ基とアルキル基の組み合わせを有する有機スズ化合物であり、これらは、マイクロ電子デバイス基板上へのスズ含有膜の堆積における液体前駆体として有用である。
【0004】
[0004]さらに、特定の有機金属化合物は、マイクロ電子デバイスの製造に使用される極端紫外線(EUV)リソグラフィ技術などの用途における高純度の金属酸化物膜の堆積における前駆体として有用であることが示されている。この方法では、特定の有機金属前駆体を逆反応物と組み合わせて利用して、重合した有機金属膜を形成する。次に、パターンが表面上に形成され、パターン化されたEUV光のビームを使用して膜を露光することを含む、EUVパターン形成可能な膜を露光し、その後、得られたマイクロ電子デバイスの表面を周囲空気中で露光後ベーキングに曝す。パターン化されたEUV光によるこの処理では、表面の一部の露出部分と一部の非露出部分が残るため、2つの領域の異なる物理的及び化学的違いにより、さらなる操作とパターン化が可能になる。例えば、米国特許公開第2021/0013034号を参照されたい。
【0005】
[0005]したがって、このドライ(フォト)レジストプロセスで使用できる前駆体組成物と逆反応剤の組み合わせのさらなる開発の必要性が存在し、高純度の酸化スズ膜の堆積で使用する方法の改善の必要性も存在する。
【発明の概要】
【0006】
[0006]要約すると、本発明は、マイクロ電子デバイス基板の表面上へのスズ含有膜の気相堆積に有用であると考えられる特定のフッ素化アルキルスズ化合物を提供する。一態様では、本発明は、式(I)、
[式中、Yは、次式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、及びR
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]の化合物を提供する。
【0007】
詳細な説明
[0007]本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「一つ(a)」、「一つ(an)」、及び「そのあるいは該あるいは前記(the)」には、内容が明確に別段の指示をしない限り、複数の指示対象が含まれる。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される「又は(or)」という用語は、内容が明確に別段の指示をしない限り、一般に「及び/又は」を含む意味で使用される。
【0008】
[0008]「約(about)」という用語は、一般に、列挙された値と同等であると見なされる(例えば、同じ機能又は結果を有する)数値の範囲を指す。多くの場合、「約(about)」という用語には、最も近い有効数字に四捨五入された数値が含まれる場合がある。
【0009】
[0009]端点を使用して表現される数値範囲には、その範囲内に含まれるすべての数値が含まれる(例えば、1~5には、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5が含まれる)。
【0010】
[0010]一態様では、本発明は、式(I)、
[式中、Yは、次式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
の化合物。
【0011】
[0011]特定の実施形態では、Rはメチル、エチル、及びイソプロピルから選択される。特定の実施形態では、R1は、水素、メチル、及びエチルから選択される。
【0012】
[0012]特定の実施形態では、nは0~2である。いくつかの実施形態では、R1はC1~C8過フッ素化アルキルである。
【0013】
[0013]式(I)の化合物は、以下のスキームに従って調製することができる。
[式中、Mは、リチウム、カリウム、ナトリウム、又は式MgX(式中、Xはクロロ、ヨード、及びブロモから選択される)の基から選択され、R及びR
1は上記の通りである]。次に、上記の式(A)の中間体をPh
3SnF(すなわち、フッ化トリフェニルスズ-CAS No.379-52-2)の存在下で式M-Fの化合物と反応させて、次の式(B)、
の化合物を生成する。
【0014】
[0014]同様に、式(B)の化合物は、既知のフッ素化剤を使用して、対応するブロモ、ヨード、又はクロロ化合物をフッ素化することによって調製することができる。例えば、Yanpin LiuらのOrganometallics, 2013, 32, 21, 6587-6592; Yoneda, NorihikoらのChemistry Letters (1987), (8), 1675-8; Makosza, MieczyslawらのeEROS Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis (2001); Escoula, B.らの Tetrahedron Letters (1986), 27(13), 1499-1500; Pattison, F.L.M.らのJournal of the American Chemical Society (1957), 79, 2308-11; Iwasaki, TakanoriらのChemical Science (2018), 9(8), 2195-2211; Albanese, DomenicoらのJournal of Organic Chemistry (1998), 63(25), 9587-9589;及びMathiessen, BenteらのChemistry - A European Journal (2011), 17(28), 7796-7805を参照されたい。
【0015】
[0015]次に、式(B)の化合物は、例えば、Rがフェニルである場合、約1~3モル当量のSnCl
4で処理して、式(C)、
のトリクロロスズ中間体を得ることができる。
【0016】
[0016]次いで、式(C)の化合物を、式LiN(CH
3)
2の化合物の存在下で約2~約5モル当量の式HN(R)
2の化合物と反応させて、式(I)の化合物を得ることができる。ここで、式中Yは次式の基である。
【0017】
[0017]Yが次式の基、
である式(I)の化合物は、第二級もしくは第三級アミンの存在下で式(C)の化合物をROHで処理することによって、又は式(C)の化合物をMOR[式中、Mは、アルカリ金属から選択される]で処理することによって調製することができる。
【0018】
[0018]別の合成経路では、nが1である式(I)の化合物は、特定の中間体の直接フッ素化によって調製することができる。
【0019】
[0019]したがって、別の態様では、本発明は、式(II)、
[式中、Rは、C
1~C
8アルキル、C
2~
C8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、及びアリールから選択され、各R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、及びアリールから独立して選択される]
の化合物を調製する方法であって、次の式(D)、
の化合物をフッ素化剤で処理することを含む方法を提供する。
【0020】
[0020]上記の方法では、例示的なR基及びR1基は、メチル、エチル、プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、ビニル、アリル、2-アルキニルプロパン、フェニルなどを含む。適切なフッ素化剤は、次のような既知の求核性デオキシフッ素化剤を含む。
ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(「DAST」としても知られる);
2-ピリジンスルホニルフルオリド、CAS No.878376-35-3、PyFluor(商標)の商標で販売;
[メチル(オキソ){1-[6-トリフルオロメチル)-3-ピリジル]エチル}-λ6-スルファニリデン]シアナミド;CAS番号946578-003、”SulfoxaFluor(商標)”としても知られている;
1,3-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)-2,2-ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール、CAS No.1314657-40-3、PhenoFluor(商標)の商標で販売;
(ジエチルアミノ)ジフルオロスルホニウムテトラフルオロボレート、CAS番号63517-29-3、XtalFluor-E(登録商標)としても知られ、OmegaChem, Inc. により販売;
ビス(2-メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド、CAS番号202289-38-1、Deoxo-Fluor(登録商標)の商標で販売、Air Products and Chemicals, Inc.;
ペルフルオロブタンスルホニルフルオリド、CAS No.375-72-4、1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホニルフルオリドとしても知られている;
【0021】
4-モルホリニル硫黄トリフルオリド、CAS No.51010-74-3、Morph-DASTとしても知られている;
ジフルオロ-4-モルホリニルスルホニウムテトラフルオロボレート、CAS No.63517-33-9、XtalFluor-M(登録商標)としても知られ、Sigma Aldrichにより販売;
4-tert-ブチル-2,6-ジメチルフェニル硫黄トリフルオリド、CAS No.947725-04-4、FLUOLEAD(商標)としても知られ、TCI Chemicalsによって販売;
N,N-ジエチル-1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピルアミン、CAS No.309-88-6、石川試薬としても知られている;
N,N-ジエチル-α,α-ジフルオロ-3-メチルベンジルアミン、CAS No.500131-50-0、DFMBAとしても知られている;
テトラメチルフルオロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート、CAS No.164298-23-1、TFFHとしても知られ、Sigma Aldrichにより販売;
フルオロ-N,N,N’,N’-ビス(テトラメチレン)ホルムアミジニウムヘキサフルオロリン酸、CAS No.164298-25-3、BTFFHとしても知られ、Sigma Aldrichにより販売;及び
1,3-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)-2,2-ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール、CAS No.1314657-40-3、PhenoFluor(商標)としても知られている。
【0022】
[0021]さらなる合成の代替手段では、nが1(one)である式(I)の化合物、すなわち下記式(II)の化合物は、対応するメシレート又はトシレートの直接フッ素化によって製造することができる。式(II)の化合物は、式(I)の化合物を合成するための中間体として有用である。
【0023】
[0022]さらなる態様では、本発明は、式(II)、
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
の化合物を調製するための方法を提供し、本方法は、式(E)、
[式中、R
2は、トルエンスルホニル又はメタンスルホニルである]の化合物を、式M-F[式中、Mは、リチウム、カリウム、ナトリウム、又はテトラ-C
1~C
8アルキルアンモニウム基から選択される]の化合物で処理することを含む。特定の実施形態では、この反応は、イオン液体、ポリエチレングリコールなどの化合物、又は相間移動触媒の存在下で行われる。
【0024】
[0023]式(E)の化合物は、塩基の存在下、式(D)の化合物を塩化メタンスルホニル又は塩化トルエンスルホニルなどのハロゲン化メタンスルホニル又はトルエンスルホニルと反応させることにより、上記式(D)の化合物から調製することができる。
【0025】
[0024]上記の式(D)の化合物は、以下のスキームに従って既知の化学を使用して調製することができる:
【0026】
[0025]式(II)の化合物を合成する別の方法では、式の化合物は、次の式、
[式中、各Xは、ハロゲン基から独立して選択される]
の化合物と反応させて、次の式、
の化合物を提供し、次に、これを式M-Fの化合物の存在下でハロゲン交換反応に供することができる。
【0027】
[0026]得られた化合物は次にSnCl
4で処理することができ、次の式、
の対応するトリクロロスズ化合物が得られ、これは、式LiN(R)
2の化合物及び少なくとも2モル当量の式(R)
2NHの化合物と反応させた後、次の式(III)、
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
2~C
8アルキル、CC
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8パーフルオロアルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
のトリス(アミド)スズ化合物を提供する。
【0028】
[0027]さらに別の代替的手段では、式(D)の化合物は、以下のスキームに従って製造することができる。
【0029】
[0028]上記の反応スキームでは、R4は、式-Si(CH3)3、-Si(CH2CH3)3、-Si(イソプロピル)3、-Si(t-ブチル)2(フェニル)、及び-Si(CH3)2(t-ブチル)から選択することができる。
【0030】
[0029]したがって、さらなる態様では、本発明は、次の式、
[式中、各R
1は、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、及びアリールから独立して選択される]
の化合物を調製する方法を提供し、本方法は、次の式、
の化合物の、塩基の存在下で、式R
2-Clの化合物での処理により、次の式、
[式中、R
4は、式-Si(CH
3)
3、
-Si(CH
2CH
3)
3、-Si(isopropyl)
3、-Si(t-butyl)
2(phenyl)、及び-Si(CH
3)
2(t-butyl)の群から選択される]
の化合物を提供し、続いて、式(フェニル)
3SnNaの化合物で処理して、次の式、
の化合物を提供し、続いて、ヒドロキシ基を脱保護する。
【0031】
[0030]式(I)の化合物と同様に、(III)の化合物は、マイクロ電子デバイス基板の表面上へのスズ含有膜の気相堆積における前駆体として有用であると考えられており、上記のように、式(II)の化合物は中間体として有用である。したがって、第4の態様では、本発明は、式(II)及び(III)、
及び
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
2~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8パーフルオロアルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
の化合物を提供する。
【0032】
[0031]特定の実施形態では、RはC1~C3アルキルから選択される。特定の実施形態では、Rはメチル、エチル、及びイソプロピルから選択される。特定の実施形態では、R1は、水素、メチル、又はエチルから選択される。
【0033】
[0032]上で述べたように、これらの有機スズ前駆体化合物は、マイクロ電子デバイスの表面上にスズ含有膜を堆積させることが望ましい場合の様々な気相堆積プロセスにおいて有用であると考えられる。したがって、第5の態様では、本発明は、反応ゾーン内のマイクロ電子デバイスの表面上にスズ含有膜を堆積させるための方法を提供し、本方法は、式(I)及び(III)から選択される少なくとも1つの化合物を含む前駆体組成物を気相堆積条件下で反応ゾーン中に導入することを含む。
【0034】
[0033]さらに、本発明の前駆体は、極端紫外光(EUV)技術を使用するマイクロ電子デバイス基板のパターン形成に特に有用であると考えられる。これに関しては、参照により本明細書に援用される米国特許公開第2021/0013034号を参照されたい。本発明の前駆体組成物は、蒸気流の形態で、マイクロ電子デバイス表面上にオリゴマー又はポリマー形態の有機金属材料を形成する方法でカウンター反応物と混合されることが企図される。このようにして形成された膜は、EUV光との反応性を考慮すると、EUVパターン形成可能な膜となる。
【0035】
したがって、第6の態様では、反応ゾーン内のマイクロ電子デバイスの表面上にEUVパターン形成可能な膜を堆積させるための方法であって、
a.式(I)及び(III)の少なくとも1つの化合物から選択される反応物を含む前駆体組成物と、
b.-O-R2及び-N(R2)2部分(R2は、C1~C4アルキルから選択される)と反応することができる化合物から選択される少なくとも1つのカウンター反応物と、を気相堆積条件下で反応ゾーンに導入することを含む方法。
【0036】
[0035]適切なカウンター反応物は、上記の式(I)及び(III)の化合物の-O-R2及び/又は-N(R2)2基を置換することができる化合物であり、水、過酸化水素などの過酸化物、ジヒドロキシ又はポリヒドロキシアルコール、硫化水素、二硫化水素、トリフルオロアセトアルデヒド一水和物、フッ素化ジヒドロキシ又はポリヒドロキシアルコール、及びフッ素化グリコールなどの物質を含む。
【0037】
[0036]このように形成された薄膜は、SnOxを含むオリゴマー又はポリマー有機金属材料であり、xは、約1.5~約2である。さらに、これらのEUVパターン形成可能な薄膜の厚さは一般に約0.5~約100nmまで変化する。
【0038】
[0037]特定の実施形態では、気相堆積条件は、化学気相堆積、パルス化学気相堆積、及び原子層帰巣堆積として知られる反応条件を含む。パルス化学帰巣堆積の場合、中間(不活性ガス)パージステップの有無にかかわらず、前駆体組成物とカウンター反応物の一連の交互パルスを利用して、膜厚を所望の終点まで蓄積させることができる。
【0039】
[0038]特定の実施形態では、上に示した前駆体化合物のパルス時間(すなわち、基板への前駆体曝露の継続時間)は、約1~30秒の範囲である。パージステップを利用する場合、持続時間は約1~20秒又は1~30秒である。他の実施形態では、共反応物のパルス時間は5~60秒の範囲である。
【0040】
[0039]一実施形態では、気相堆積条件は、約0℃~約250℃、又は約22℃~約150℃の反応ゾーンの温度、及び約10mTorr~約10Torrの減圧を含む。
【0041】
[0040]上記の式(I)~(VI)の少なくとも1つから選択される化合物を含む前駆体組成物は、上記の反応物と組み合わせて使用する場合、(a)スズ含有膜及び(b)高純度のEUVパターン形成可能な膜を形成するために使用することができる。第8及び第9の態様では、化学気相堆積(CVD)、デジタル(パルス)CVD、原子層気相堆積(ALD)、又は流動性化学気相堆積(FCVD)などの任意の適切な気相堆積技術を利用することができる。
【0042】
[0041]本発明の第10の態様では、上記の化合物は、任意の適切な方法、例えば枚葉式ウエハCVD又はALDで、あるいは、又は複数のウエハを含む炉内で、反応ゾーン内のカウンター反応物及び所望のマイクロ電子デバイス基板の表面と反応させることができる。
【0043】
[0042]あるいはまた、本発明の方法は、ALD又はALDに似た方法として実行することもできる。本明細書で使用される場合、「ALD又はALD様」という用語は、例えば、(i)式(I)及び(III)から選択される化合物を含む前駆体組成物を含む各反応物、カウンター反応物を、例えば、枚葉式ウエハALD反応器、セミバッチALD反応器、又はバッチ炉ALD反応器のような反応器に順次導入する、あるいは、(ii)各反応物は、基板をリアクタの異なるセクションに移動又は回転させることによって基板又はマイクロ電子デバイス表面に曝露され、各セクションは不活性ガスカーテン、すなわち空間ALD反応器又はロールツーロールALD反応器によって分離される、方法を指す。特定の実施形態では、ALD膜の厚さは約0.5nm~約40nmであり、堆積温度は約30℃~約500℃の範囲である。
【0044】
[0043]本明細書に開示される堆積方法は、1つ又は複数のパージガスを必要とする場合がある。未消費の反応物及び/又は反応副生成物をパージするために使用されるパージガスは、前駆体組成物又はカウンター反応物のいずれとも反応しない不活性ガスである。例示的なパージガスには、アルゴン、窒素、ヘリウム、ネオン、及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、Arなどのパージガスは約10~約2000sccmの範囲の流量で約0.1~1000秒間反応器内に供給され、それにより、反応器内に残る可能性のある未反応物質及び副生成物がパージされる。このようなパージガスは、前駆体組成物及び逆反応物質のいずれか又は両方のための不活性キャリアガスとしても利用され得る。
【0045】
[0044]前駆体組成物及びカウンター反応物を供給するそれぞれのステップは、それらを供給する順序を変更すること、及び/又は得られるEUVパターン形成可能膜の化学量論的組成を変更することによって実行され得る。
【0046】
[0045]エネルギーが反応ゾーンの前駆体組成物及び共反応物に加えられて、反応が誘発され、マイクロ電子デバイス表面上にEUVパターン形成可能な膜が形成される。このようなエネルギーは、熱、パルス熱、プラズマ、パルスプラズマ、ヘリコンプラズマ、高密度プラズマ、誘導結合プラズマ、X線、電子ビーム、光子、遠隔プラズマ法、及びそれらの組み合わせによって提供することができるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、二次RF周波数源を使用して、基板表面のプラズマ特性を変更することができる。堆積がプラズマを伴う実施形態では、プラズマ生成プロセスは、プラズマが反応器内で直接生成される直接プラズマ生成プロセス、又は代替的に、遠隔プラズマ生成プロセスでは、プラズマが反応ゾーンと基板の「遠隔」で生成され、反応器に供給される。
【0047】
[0046]本明細書で使用される場合、「マイクロ電子デバイス」という用語は、マイクロエレクトロニクス、集積回路、又はコンピュータチップの用途で使用するために製造される、3D NAND構造、フラットパネルディスプレイ、及び微小電気機械システム(MEMS)を含む半導体基板に対応する。「マイクロ電子デバイス」という用語は決して限定するものではなく、ネガティブチャネル金属酸化物半導体(nMOS)及び/又はポジティブチャネル金属酸化物半導体(pMOS)トランジスタを含み、最終的にはマイクロ電子デバイス又はマイクロ電子アセンブリになる任意の基板を含むことは理解すべきである。このようなマイクロ電子デバイスは、例えば、スズ、SiO2、Si3N4、OSG、FSG、炭化スズ、水素化炭化スズ、窒化スズ、水素化窒化スズ、炭窒化スズ、水素添加炭窒化スズ、窒化ホウ素、反射防止コーティング、フォトレジスト、ゲルマニウム、ゲルマニウム含有、ホウ素含有、Ga/As、フレキシブル基板、多孔質無機材料、銅若しくはアルミニウムなどの金属、及び、これらに限定されないが、TiN、Ti(C)N、TaN、Ta(C)N、Ta、W、又はWNの拡散バリア層から選択できる少なくとも1つの基板を含む。
【実施例】
【0048】
[0047]実施例1
[0048]Ph3SnCH2CH2(CH3)OHは、Davis, D. D.;Gray, C. E. Deoxymetalation Reactions. Mechanism of Deoxystannylation. J. Org. Chem. 1970, 35 (5), 1303-1307.(Ph=フェニル)にある手順に従って合成することができる。
【0049】
[0049]実施例2
[0050]Cl(CH2)2O-TMSは、Mander, L. N.; Turner, J. V. Chloroethoxy(Trimethyl)Silane: A Hard-Base Trap Which Preserves Tms Ether Groups and Improves the Wittig Methylenation of Gibberellins. Tetrahedron Letters 1981, 22 (41), 4149-4152.(TMS=トリメチルシリル)にある手順に従って合成することができる。
【0050】
[0051]実施例3 Ph3SnCH2CH2OTMS
[0052]-65℃に冷却した100mL丸底フラスコ中のテトラヒドロフラン(THF)中のトリフェニルスズ酸ナトリウム(3.27mmol)の0.1M溶液32.6mLに、(2-クロロエトキシ)トリメチルシランの溶液(0.500g、3.27mmol)を5mLのTHF中で5分間かけて加えた。最小限の発熱のみが観察された。反応混合物を-65℃で1時間撹拌し、次いで周囲温度まで温めた。反応混合物からすべての揮発性物質を減圧下で除去し、最少量のヘキサン中でスラリー化し、セライト床で濾過した。濾液を濃縮して、0.650gの黄色油を得た(42%)。1H-NMR(149 MHz CDCl3, 298K):δ 7.61-7.57 (m, 6H), 7.18-7.11 (m, 9H), 3.78 (t, 2H), 1.68 (t, 2H), -0.13 (s, 9H). 13C {1H} NMR (100 MHz, CDCl3 289K): d 139.88, 137.60, 129.00, 128.72, 60.13, 17.44, -0.63 ppm. 119Sn {1H} NMR (149 MHz CDCl3, 298K): d - 99.61 ppm.
【0051】
[0053]実施例4 Ph
3SnCH
2CH
2OH(Prophetic)へのPh
3SnCH
2CH
2OTMS-脱保護
[0054]Ph
3SnCH
2CH
2OTMSのPh
3SnCH
2CH
2OHへの変換は、1,2-及び1,3-ジオールを含むヒドロキシル基の保護で参照されている手順を変更して実行することができる。In Protective Groups in Organic Synthesis; John Wiley & Sons, Ltd, 1999; pp 119-121.
(MeOH=メタノール)
【0052】
[0055]無水クエン酸(2.05g、10.7mmol)を100mLのフラスコ内のメタノール60mLに溶解し、トリメチル[2-(トリフェニルスタンニル)エトキシ]シラン(5.00g、10.7mmol)をフラスコに移す。反応混合物を24時間撹拌し、減圧下で揮発分を除去し、100mLのTHFで抽出する。THF溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液、続いて水で洗浄し、次いで分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させる。次いで、揮発性物質を減圧下で除去して、生成物を白色固体として得る。
【0053】
[0056]実施例5 Ph3SnCH2CH2OTBDMS(Prophetic)
[0057]トリフェニルスズ酸ナトリウム(54.0mL、54.0mmol)のTHF溶液に、-65℃で、tert-ブチル(2-クロロエトキシ)ジメチルシラン(10.5g、54.0mmol)の10mL無水テトラヒドロフラン溶液を滴下する。暗緑色の溶液を18時間かけて周囲温度まで温め、次いですべての揮発性物質を真空中で除去する。残渣を最少量のヘキサン中でスラリーにし、セライト床で濾過し、濾液を真空中で濃縮した。(TBDS=tert-ブチルジメチルシリル)。
【0054】
[0058]実施例6 Ph
3SnCH
2CH
2OTBDMS(Prophetic)由来のPh
3SnCH
2CH
2OH
【0055】
[0059]tert-ブチルジメチル[2-(トリフェニルスタンニル)エトキシ]シラン(5.00g、9.81mmol)のTHF10mL溶液に、テトラブチル(フルオロ)アミン(19.6mL、19.6mmol)の溶液(THF中1.0M)を添加する。混合物を18時間撹拌し、30mLの水を添加する。混合物をジエチルエーテル(20mLアリコート)で2回抽出し、合わせた有機層を飽和NH4Cl溶液及び飽和ブライン溶液で連続的に洗浄する。生成物溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで減圧下ですべての揮発分を除去する。
【0056】
[0060]実施例7 Ph
3SnCH
2CH
2OH(Prophetic)由来のPh
3SnCH
2CH
2OTs
【0057】
[0061]PTFEコーティングされた撹拌エッグを備え、氷浴で約5℃に冷却した100mLの丸底フラスコ内のPh3SnCH2CH2OH(3.95g、10.00mmol)のピリジン(6.00mL、74.4mmol)撹拌溶液に、p-トルエンスルホニルクロリド(2.19g、11.5mmol)を数回に分けて加えた。得られた混合物を氷浴中で3時間撹拌し、35.0mLのジクロロメタンで希釈し、10mLの2MのHCl、10mLの水、及び10mLの10%重炭酸ナトリウム水溶液で連続的に洗浄する。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下ですべての揮発分を除去する。
【0058】
[0062]実施例8 Ph
3SnCH
2CH
2OTs(Prophetic)由来のPh
3SnCH
2CH
2-F
【0059】
[0063]1.0Mのフッ化テトラブチルアンモニウム9.55mLのTHF(9.55ミリモル)溶液に、Ph3SnCH2CH2OTs(5.00g、9.10ミリモル)を添加する。溶液を18時間還流し、次いですべての揮発分を除去する。
【0060】
[0064]実施例9 Ph
3SnCH
2CH
2OH(Prophetic)由来のPh
3SnCH
2CH
2-F
【0061】
[0065]25mLのジクロロメタン中のジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(2.29g、12.8mmol)の冷却(-70℃)溶液に、Ph3SnCH2CH2OH(5.00g、12.6mmol)の溶液を滴下する。撹拌した溶液を3時間かけて周囲温度まで温める。反応混合物を0℃に冷却した50mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液に添加し、次いで20mLアリコートのジクロロメタンで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカプラグを通して濾過する。次いで、生成物溶液から揮発分を減圧下で除去する。
【0062】
[0066]実施例10 Ph
3SnCH
2CH
2-F(Prophetic)由来のCl
3SnCH
2CH
2-F
【0063】
[0067]撹拌棒及びサーモウェルを備えた100mLフラスコに、(2-フルオロエチル)トリフェニルスタンナン(40.00g、100ミリモル)を入れ、次いでテトラクロロスタンナン(52.1g、200ミリモル)で、数回に分けて処理する。添加が完了したら、フラスコを、1’ビグリューカラムを備えた蒸留装置に取り付ける。次いで、生成物を減圧下でフェニルトリクロロスズ及びジフェニルジクロロスズから分別蒸留する。
【0064】
[0068]実施例11 Cl
3SnCH
2CH
2-F(Prophetic)由来の(Me
2N)
3SnCH
2CH
2-F
【0065】
[0069]撹拌エッグを備えた250mLの3つ口丸底フラスコに、ブチルリチウム(36.0mL、57.6mmol)及び35mLのヘキサンを仕込む。溶液を0℃に冷却し、次いでジメチルアミン(6.58g、146ミリモル)で処理する。次いで、得られたスラリーを-10℃に冷却し、トリクロロ(2-フルオロエチル)スタンナン(5.00g、18.3mmol)のヘキサン25mL溶液を2時間かけて滴下して処理する。反応混合物を18時間かけて周囲温度まで温め、次いで濾過する。濾液を減圧下で濃縮して、所望の生成物を得る。
【0066】
態様
[0070]第1の態様では、本発明は、式(I)、
[式中、Yは、次式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
の化合物を提供する。
【0067】
[0071]第2の態様では、本発明は、Yが次の基、
である、第1の態様の化合物を提供する。
【0068】
[0072]第3の態様では、本発明は、Yが次の基、
である、第1の態様の化合物を提供する。
【0069】
[0073]第4の態様では、本発明は、nが2である、第1、第2、又は第3の態様の化合物を提供する。
【0070】
[0074]第5の態様では、本発明は、RがC1~C3アルキルから選択される、第1~第4の態様のいずれか1つの化合物を提供する。
【0071】
[0075]第6の態様では、本発明は、Rがメチル、エチル、及びイソプロピルから選択される、第1~第5の態様のいずれか1つの化合物を提供する。
【0072】
[0076]第7の態様では、本発明は、R1が水素、メチル、又はエチルから選択される、第1~第6の態様のいずれか1つの化合物を提供する。
【0073】
[0077]第8の態様では、本発明は、第1~第7の態様のいずれか1つの化合物を提供し、その際、Rはメチル、エチル、及びイソプロピルから選択され、R1は水素、メチル、又はエチルから選択される。
【0074】
[0078]第9の態様では、本発明は、Rがメチルであり、R1がメチルである、第1~第8の態様のいずれか1つの化合物を提供する。
【0075】
[0079]第10の態様では、本発明は、式(II)、
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]の化合物を調製する方法であって、
次の式(D)、
の化合物をフッ素化剤で処理することを含む方法を提供する。
【0076】
[0080]第11の態様では、本発明は、第10の態様の方法を提供し、ここで、フッ素化剤は、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド、[メチル(オキソ){1-[6-トリフルオロメチル)-3-ピリジル]エチル}-λ6-スルファニリデン]シアナミド;1,3-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)-2,2-ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール;(ジエチルアミノ)ジフルオロスルホニウムテトラフルオロボレート;ビス(2-メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド;ペルフルオロブタンスルホニルフルオリド;4-モルホリニル硫黄トリフルオリド;ジフルオロ-4-モルホリニルスルホニウムテトラフルオロボレート;4-tert-ブチル-2,6-ジメチルフェニル硫黄トリフルオリド;N,N-ジエチル-1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピルアミン;
N,N-ジエチル-α,α-ジフルオロ-3-メチルベンジルアミン;テトラメチルフルオロホルムアミジニウムヘキサフルオロリン酸;フルオロ-N,N,N’,N’-ビス(テトラメチレン)ホルムアミジニウムヘキサフルオロリン酸;及び1,3-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)-2,2-ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾールから選択される。
【0077】
[0081]第12の態様では、本発明は、Rがフェニルである、第10又は第11の態様の方法を提供する。
【0078】
[0082]第13の態様では、本発明は、R1が水素又はC1~C8アルキルである、第10~第12の態様のいずれか1つの方法を提供する。
【0079】
[0083]第14の態様では、本発明は、次の式(II)、
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
の化合物を調製するための方法であって、本方法は、式(B)、
[式中、R
2は、トルエンスルホニル又はメタンスルホニルである]の化合物を、式M-F[式中、Mは、リチウム、カリウム、ナトリウム、又はテトラ-C
1~C
8アルキルアンモニウム基から選択される]の化合物で処理することを含む方法を提供する。
【0080】
[0084]第15の態様では、本発明は、Rがフェニルである、第14の態様の方法を提供する。
【0081】
[0085]第16の態様では、本発明は、R1が水素又はC1~C8アルキルである、第14又は第15の態様の方法を提供する。
【0082】
[0086]第17の態様では、本発明は、次の式、
[式中、各R
1は、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、及びアリールから独立して選択される]
の化合物を調製する方法であって、本方法は、次の式、
の化合物の、塩基の存在下での、式R
2-Clの化合物との処理により、次の式、
[式中、R
2は、式-Si(CH
3)
3、-Si(CH
2CH
3)
3、-Si(イソプロピル)
3、-Si(t-ブチル)
2(フェニル)、及び-Si(CH
3)
2(t-ブチル)の群から選択される]の化合物を提供し、続いて、式(フェニル)
3SnNaの化合物で処理して、次の式、
の化合物を提供し、続いて、ヒドロキシ基を脱保護する。
【0083】
[0087]第18の態様では、本発明は、次の式(II)及び(III)、
及び
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
の化合物から選択される化合物を提供する。
【0084】
[0088]第19の態様では、本発明は、Rがメチルである、第18の態様の化合物を提供する。
【0085】
[0089]第20の態様では、本発明は、R1が水素又はC1~C8アルキルである、第18又は第19の態様の化合物を提供する。
【0086】
第21の態様では、本発明は、反応ゾーン内のマイクロ電子デバイスの表面上にスズ含有膜を堆積させるための方法であって、次の式(I)及び(III)、
[式中、Yは、次式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8ペルフルオロアルコキシ、C
1~C
8ペルフルオロアルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]、及び
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8ペルフルオロアルコキシ、C
1~C
8ペルフルオロアルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]から選択される少なくとも1つの化合物を含む前駆体組成物と、
-O-R
2及び-N(R
2)
2部分(R
2は、C
1~C
4アルキルから選択される)と反応することができる化合物から選択される少なくとも1つのカウンター反応物と、
を気相堆積条件下で反応ゾーンに導入することを含む方法を提供する。
【0087】
[0091]第22の態様では、本発明は、前駆体組成物が、式(I)[式中、Yは、次の式の基、
であり、各Rは、メチル、エチル、イソプロピル、及びt-ブチルから独立して選択され、R
1は、水素、メチル、エチルから選択される]
から選択される少なくとも1つの化合物を含む、第21の態様の方法を提供する。
【0088】
[0092]第23の態様では、本発明は、前駆体組成物が、式(I)[式中、Yは、次の式の基、
であり、各Rは、メチル、エチル、イソプロピル、及びt-ブチルから独立して選択され、R
1は、水素、メチル、エチルから選択される]
から選択される少なくとも1つの化合物を含む、第21の態様の方法を提供する。
【0089】
[0093]第24の態様では、本発明は、Rがメチルである、第21、第22、又は第23の態様の方法を提供する。
【0090】
[0094]第25の態様では、本発明は、R1が水素又はC1~C8アルキルである、第21~第24の態様のいずれか1つの方法を提供する。
【0091】
[0095]第26の態様では、本発明は、反応ゾーン内のマイクロ電子デバイスの表面上にEUVパターン形成可能な膜を堆積させるための方法であって、
a.次の式(I)及び(III)、
[式中、Yは、次の式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8ペルフルオロアルコキシ、C
1~C
8ペルフルオロアルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]、及び
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、及びR
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~3である]
から選択される反応物を含む前駆体組成物と、
b.-O-R
2及び-N(R
2)
2部分[R
2は、C
1~C
4アルキルから選択される]と反応することができる化合物から選択される少なくとも1つのカウンター反応物と、
を気相堆積条件下で反応ゾーンに導入することを含む方法を提供する。
【0092】
[0096]第27の態様では、本発明は、前駆体組成物が、式(I)[式中、Yは、次の式の基、
であり、各Rは、メチル、エチル、イソプロピル、及びt-ブチルから独立して選択され、R
1は、水素、メチル、エチルから選択される]から選択される少なくとも1つの化合物を含む、第26態様の方法を提供する。
【0093】
[0097]第28の態様では、本発明は、前駆体組成物が、式(I)[式中、Yは、次の式の基、
であり、各Rは、メチル、エチル、イソプロピル、及びt-ブチルから独立して選択され、R
1は、水素、メチル、エチルから選択される]から選択される少なくとも1つの化合物を含む、第26態様の方法を提供する。
【0094】
[0098]第29の態様では、本発明は、Rがメチルである、第26、第27、又は第28の態様の方法を提供する。
【0095】
[0099]第30の態様では、本発明は、R1が水素又はC1~C8アルキルである、第26~第29の態様のいずれか1つの方法を提供する。
【0096】
[00100]以上、本開示のいくつかの例示的な実施形態を説明したが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲内でさらに他の実施形態を作成し、使用できることが容易に理解されるであろう。この文書によってカバーされる開示の多くの利点は、前述の説明で説明されている。しかしながら、この開示は多くの点で単なる例示に過ぎないことが理解されるであろう。もちろん、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲が表現される言語で定義される。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
[式中、Yは、次の式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~
2である]
の化合物。
【請求項2】
Yが次の式の基、
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Rが
C
1
~C
3
アルキルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式(II)及び(III)、
及び
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され
、nは、0~
2であ
り、化合物が式(II)の化合物である場合、mは2~4であり、化合物が式(III)の化合物である場合、mは0~4である]
の化合物から選択される化合物。
【請求項5】
反応ゾーン内のマイクロ電子デバイスの表面上にスズ含有膜を堆積させるための方法であって、次の式(I)及び(III)、
[式中、Yは、次式の基、
であり、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから選択され、mは、0~4であり、nは、0~
2である]、及び
[式中、Rは、H、C
1~C
8アルキル、C
1~C
8過フッ素化アルキル、C
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、各R
1は、H、C
1~C
8アルコキシ、C
1~C
8アルキル、C
2~C
8アルケニル、C
2~C
8アルキニル、アリール、C
1~C
8過フッ素化アルコキシ、C
1~C
8過フッ素化アルキル、及びC
1~C
8部分フッ素化アルキルから独立して選択され、mは0~4、nは0~
2である]
から選択される少なくとも1つの化合物を含む前駆体組成物と、
-O-R
2及び-N(R
2)
2部分[式中、R
2は、C
1~C
4アルキルから選択される]と反応することができる化合物から選択される少なくとも1つのカウンター反応物と
を気相堆積条件下で反応ゾーン中に導入することを含む方法。
【国際調査報告】