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特表2024-534949活性成分を含有する新規マイクロパーティクル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-26
(54)【発明の名称】活性成分を含有する新規マイクロパーティクル
(51)【国際特許分類】
   B01J 13/02 20060101AFI20240918BHJP
   A01N 25/28 20060101ALI20240918BHJP
   A01N 43/90 20060101ALI20240918BHJP
   A01P 13/00 20060101ALI20240918BHJP
【FI】
B01J13/02
A01N25/28
A01N43/90 101
A01P13/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515095
(86)(22)【出願日】2022-08-29
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 EP2022073873
(87)【国際公開番号】W WO2023036636
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】21195814.5
(32)【優先日】2021-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】Carl-Bosch-Strasse 38, 67056 Ludwigshafen am Rhein, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】タランタ,クロード
(72)【発明者】
【氏名】ミリャード,ピエール-エリク
(72)【発明者】
【氏名】マルキオーロ,カーラ
(72)【発明者】
【氏名】バセッティ,ルシオ
(72)【発明者】
【氏名】オングマエブ,ジゼル
(72)【発明者】
【氏名】ピコット,アルノー
(72)【発明者】
【氏名】ゴルナー,ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】フォラント,トルステン
(72)【発明者】
【氏名】ボルク,トーマス
【テーマコード(参考)】
4G005
4H011
【Fターム(参考)】
4G005AA01
4G005AB14
4G005AB25
4G005BA12
4G005BB04
4G005BB15
4G005DB05Z
4G005DB06Z
4G005DB12Z
4G005DB22X
4G005DB23X
4G005EA01
4G005EA02
4G005EA03
4G005EA05
4G005EA06
4H011AB01
4H011BA05
4H011BB08
4H011BC03
4H011BC06
4H011BC17
4H011BC22
4H011DA06
4H011DD03
(57)【要約】
1種以上の活性成分を含有するマイクロパーティクルであって、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解しており、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと、
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のポリペプチドPPと、
iv)場合によっては、全体的に正に帯電している少なくとも1種の多糖PSと、
v)場合によっては、非共有結合の形成を介して、成分i)~iv)の少なくとも1種と相互作用することができる無機塩ISとを含有する、マイクロパーティクル。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種以上の活性成分を含有するマイクロパーティクルであって、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解しており、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと、
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のポリペプチドPPと、
iv)場合によっては、全体的に正に帯電している少なくとも1種の多糖PSと、
v)場合によっては、非共有結合の形成を介して、成分i)~iv)の少なくとも1種と相互作用することができる無機塩ISと
を含有し、
前記マイクロパーティクルは、シェル及びコアを有するマイクロカプセルであるか、又はマイクロスフェアであり、マイクロカプセルの場合、リン脂質PL、ステロールST、ポリペプチドPP、及び多糖PSは、そのようなマイクロカプセルの前記シェル内に含まれる、マイクロパーティクル。
【請求項2】
マイクロプラスチックを含まない、請求項1に記載のマイクロパーティクル。
【請求項3】
前記リン脂質PLは、アソレクチン、ダイズレシチン、ヒマワリリン脂質から選択される、請求項1又は2に記載のマイクロパーティクル。
【請求項4】
前記ステロールSTは、コレステロール、ベータシトステロール、ベータシトスタノール、スチグマステロール、スチグマスタノール、カンペステロール、カンペスタノール、エルゴステロール、アベナステロール、ブラシカステロール、ラノステロール、ダイズステロール、木材ステロール、ナタネステロールから選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項5】
ポリペプチドPPは、オリゴペプチドOPを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項6】
ポリペプチドPPは、タンパク質PRを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項7】
前記タンパク質PRは、エンドウマメタンパク質、イネタンパク質、コムギタンパク質、ヒマワリタンパク質、ダイズタンパク質、及びゼラチンから選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項8】
前記タンパク質PRは、天然に存在する形態で又は加水分解物として使用される、請求項1~7のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項9】
前記多糖PSはアミノ基を含有する、請求項1~8のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項10】
前記多糖PSは、キトサン、とりわけキノコ又は甲殻類由来のキトサンから選択される、請求項1~9のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項11】
タンパク質PR及び場合によっては多糖PSを含有する外側のシェルを含有する、請求項1~10のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項12】
非イオン性界面活性剤をさらに含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項13】
成分i)の、成分ii)に対する質量比が1:10~10:1である、請求項1~12のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項14】
成分i)+ii)の、成分iii)に対する質量比が100:1~1:10である、請求項1~13のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項15】
前記無機塩ISは、無機塩又はミネラルであり、前記ミネラルは、水中での溶解度が21℃にて0.01重量%未満である、請求項1~14のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項16】
前記無機塩又はミネラルISは、溶解度が21℃にて0.01重量%未満であるホスフェート含有無機塩又はミネラルである、請求項1~15のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項17】
無機塩又はミネラルISの前記パーティクルは、ヒドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、リン酸水素カルシウム、ポリリン酸アンモニウムから選択される、請求項1~16のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項18】
平均直径d50が0.1~20μm、好ましくは0.5~20μm、より好ましくは0.5~10μm又は1~10μm、さらに好ましくは0.5~5μmである、請求項1~17のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項19】
1~95重量%、好ましくは10~90重量%、15~85重量%の前記1種以上の活性成分を含有する、請求項1~18のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項20】
前記1種以上の活性成分は、殺有害生物剤、相乗剤、植物健康剤、忌避剤、殺生物剤、相変化物質、医薬品、化粧品成分(香料、香水、ビタミン、精油、植物エキス等)、栄養素、食品添加物(植物油、魚油、ビタミン、芳香、抗酸化剤、精油、植物エキス等)、フェロモン、触媒から選択される、請求項1~19のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル。
【請求項21】
マイクロパーティクルの製造方法であって、
A)1種以上の活性成分、少なくとも1種のリン脂質PL、少なくとも1種のステロールST、及び場合によっては水と混和性でない非水性溶媒Sを含有する非水性混合物を用意するステップであって、リン脂質PL及び前記ステロールSTは、前記非水性溶媒S又は前記1種以上の活性成分中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、
B)撹拌及び場合によっては界面活性剤によって補助される、ステップA)において得られる前記非水性混合物を水と乳化させるステップであって、前記水は、少なくとも部分的に溶解したオリゴペプチドOP若しくはタンパク質PRの群由来の1種以上の成分を含有し、且つ/又はオリゴペプチドOP若しくはタンパク質PRの群由来の1種以上の成分が、乳化後の前記水性混合物に、水中に少なくとも部分的に溶解されるように加えられる、ステップと、
C)場合によっては、少なくとも1種の多糖PSの別個の水溶液を用意するステップであって、前記多糖PSは、全体的に正に帯電しており、前記多糖PSは、前記水溶液中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、ステップC)由来の前記水溶液を、ステップB)において得られるものと混合するステップと、
D)場合によっては、少なくとも1種の無機塩ISを前記混合物に、ステップBの間若しくは後に、又はステップCの後に加えるステップであって、前記無機塩ISは、ステップA)~C)において加えた成分の少なくとも1種と、非共有結合の形成を介して相互作用することができる、ステップと
を含む、マイクロパーティクルの製造方法。
【請求項22】
ステップB)において水中油型エマルションが得られるようにステップB)が実行される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記無機塩ISは、ステップD)において、得られる前記混合物が、混合物全体を基準として、0.001~5重量%、より好ましくは0.002~3重量%、とりわけ好ましくは0.005~2重量%の前記無機塩を含むように加えられる、請求項21又は22に記載の方法。
【請求項24】
ステップC)~E)を実行する前に、水溶液B)のpHを4以上の値、好ましくは5以上の値、より好ましくは5~9の値に調整する、請求項21~23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
ステップD)~E)を実行する前に、水溶液C)のpHを7以下の値、好ましくは6以下の値、より好ましくは4~5の値に調整する、請求項21~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
ステップB)に用いられる前記界面活性剤は、非イオン性界面活性剤である、請求項21~25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
ステップB)において水中油型エマルションが得られるようにステップB)が実行される、請求項21~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記無機塩は、ステップD)において、得られる前記混合物が、混合物全体を基準として、0.001~5重量%、より好ましくは0.002~1重量%、とりわけ好ましくは0.005~0.1重量%の前記無機塩を含むように加えられる、請求項21~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
請求項1~20のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル又は請求項21~28に従って調製されるマイクロパーティクルを含む製剤であって、前記マイクロパーティクルは、水性媒体中に分散粒子として存在する、製剤。
【請求項30】
1~50重量%、好ましくは5~45重量%、より好ましくは10~40重量%の前記1種以上の活性成分を含む、請求項29に記載の製剤。
【請求項31】
農薬用途(例えば、作物保護、農業非作物用途、種子処理)、医薬用途、公衆衛生、パーソナルケア用途(例えば化粧品用途)、建設用途、繊維用途、ヒト又は動物栄養用途、化学プロセス用途、接着剤及びシーラント、塗料及びコーティング、建築材料及び建設材料、自己修復材料、タバコ産業、家庭用途における、請求項1~20のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル、請求項21~28に従って調製されるマイクロパーティクル、又は請求項29若しくは30に記載の製剤の使用。
【請求項32】
植物病原性真菌及び/又は望ましくない植物の成長及び/又は昆虫若しくはダニによる望ましくない攻撃を制御するための、且つ/或いは植物の成長を調節するための方法であって、請求項1~20のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル、又は請求項21~28に従って調製されるマイクロパーティクル、又は請求項29若しくは30に記載の製剤を、特定の有害生物、その生息地、又は前記特定の有害生物から保護されるべき植物、土壌、及び/又は望ましくない植物及び/又は有用な植物及び/又はその生息地に作用させる方法。
【請求項33】
請求項1~20のいずれか一項に記載のマイクロパーティクル、又は請求項21~28に従って調製されるマイクロパーティクルを含有する種子コーティング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1種以上の活性成分を含有するマイクロパーティクル(microparticle)であって、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解し、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと、
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のポリペプチドPPと、
iv)場合によっては、全体的に正に帯電している少なくとも1種の多糖PSと、
v)場合によっては、非共有結合の形成を介して、成分i)~iv)の少なくとも1種と相互作用することができる無機塩ISと
を含有する、マイクロパーティクルに関する。
【0002】
本発明はさらに、そのようなマイクロパーティクルを製造する方法及びその使用方法、並びにそのようなマイクロパーティクルの製剤及び使用に関する。
【0003】
本明細書中で、2種の成分が互いに「相互作用すること」に言及する場合、これは、そのような2種の成分が、非共有結合の形成を介して互いに相互作用することを意味するものとする。
【背景技術】
【0004】
活性成分のカプセル化は、古くから知られている。これには、非カプセル化製剤形態に勝るいくつかの利点がある。例えば、製剤形態中の活性成分の放出プロファイルを制御することが可能である。
【0005】
既知のカプセル化技術には、例えば、カプセル化された活性成分の周囲にポリマーシェル又はポリマー粒子を形成することが含まれる。そのようなカプセル化にしばしば用いられるポリマーとして、アクリルポリマー、ポリウレア若しくはポリウレタンポリマー、又はアミノプラストポリマーが挙げられる。
【0006】
上記のカプセル化技術の欠点は、ポリマーが容易に生分解されずに、長期間にわたって残留し得る小さなポリマー粒子の形成を導き得ることである。そのような持続性ポリマー粒子は、マイクロプラスチックと呼ばれることもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、優れた放出プロファイルを有し、安定な製剤を形成し、同時に周囲条件下で容易に分解することができ、且つマイクロプラスチックを形成しない活性成分を含有するマイクロパーティクルを提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、1種以上の活性成分を含有するマイクロパーティクルであって、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解しており、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと、
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のポリペプチドPPと、
iv)場合によっては、全体的に正に帯電している少なくとも1種の多糖PSと、
v)場合によっては、非共有結合の形成を介して、成分i)~iv)の少なくとも1種と相互作用することができる無機塩ISと
を含有する、マイクロパーティクルによって達成された。
【0009】
一実施形態において、この目的は、シェル及びコアを有するマイクロカプセルであるか、又はマイクロスフェアであるマイクロパーティクルであって、前記マイクロスフェア、又は前記マイクロカプセルのコアは、1種以上の活性成分を含有し、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解しており、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと、
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のポリペプチドPPと、
iv)場合によっては、全体的に正に帯電している少なくとも1種の多糖PSと、
v)場合によっては、非共有結合の形成を介して、成分i)~iv)の少なくとも1種と相互作用することができる無機塩ISと
を含有する、マイクロパーティクルによって達成された。
【0010】
本発明のマイクロパーティクルは、典型的には、シェル及びコアを有するマイクロカプセルであるか、又はマイクロスフェアである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書中で用いられる用語マイクロスフェアは、外側のシェルも、外膜も、明確ないかなる外層も存在しないことを特徴とし、マトリックス材料中に分散された1種以上の活性成分を含有する、後述するような平均粒径を有するパーティクル構造を示す。本発明に従えば、前記マトリックス材料は、少なくとも1種のリン脂質PL、及び場合によっては少なくとも1種のステロールSTを重量主成分として含有する。本発明に従うマイクロスフェアは、典型的には21℃にて液体又は半液体(「ゼリー状」)である。本発明のマイクロスフェアは、典型的には球状である。
【0012】
活性成分は、一部はマトリックス材料中に溶解し、一部はマトリックス中に分散する液滴として分離相に存在することができる。
【0013】
典型的には、本発明のマイクロパーティクルは、シェル及びコアを有するマイクロカプセルであるか、又はマイクロスフェアであり、マイクロカプセルの場合、そのようなマイクロカプセルのシェル内に、リン脂質PL、ステロールST、ポリペプチドPP、及び多糖PSが含まれる。
【0014】
本発明のマイクロパーティクルは、マイクロスフェアのマトリックス内又はマイクロカプセルのコア内に、1種以上の活性成分を含有する。本明細書で用いられる活性成分とは、その放出時に標的に及ぼす特定の効果を達成するのに用いられるあらゆる化合物又は化合物の混合物を意味するものとする。
【0015】
本発明に従えば、本発明のマイクロパーティクル中に含有される活性成分は、水とは非混和性である。
【0016】
本文脈における「水とは非混和性」とは、そのような活性成分の水中での溶解度が、21℃にて10g/l未満、好ましくは21℃にて1g/l未満であることを意味するものとする。一実施形態において、水と混和しない活性成分は、水中での溶解度が21℃にて0.1g/l未満である。
【0017】
一実施形態において、活性成分は、殺有害生物剤、植物健康剤、忌避剤、殺生物剤、相変化物質、医薬品、化粧品成分(芳香剤、香料、ビタミン、精油、植物エキス等)、栄養素、食品添加物(植物油、魚油、ビタミン、芳香、抗酸化剤、精油、植物エキス等)、フェロモン、触媒から選択される。
【0018】
好ましい活性成分は、殺有害生物剤、医薬品、化粧品成分(芳香剤、香料、ビタミン、精油、植物エキス等)、栄養素、食品添加物(植物油、魚油、ビタミン、芳香、抗酸化剤、精油、植物エキス等)、フェロモン、及び触媒から選択される。
【0019】
一実施形態において、活性成分は、殺有害生物剤、化粧品成分(芳香剤、香料、ビタミン、精油、植物エキス等)、栄養素、食品添加物(植物油、魚油、ビタミン、芳香、抗酸化剤、精油、植物エキス等)、フェロモン、及び触媒から選択される。
【0020】
一実施形態において、活性成分は、殺有害生物剤から選択される。
【0021】
一実施形態において、活性成分は、パーソナルケア用の活性成分から選択される。
【0022】
一実施形態において、活性成分は、化粧品成分(芳香剤、香料、ビタミン、精油、植物エキス等)から選択される。
【0023】
一実施形態において、活性成分は、栄養素から選択される。
【0024】
一実施形態において、活性成分は、食品添加物(植物油、魚油、ビタミン、芳香、抗酸化剤、精油、植物エキス等)から選択される。
【0025】
一実施形態において、活性成分は、フェロモンから選択される。
【0026】
一実施形態において、活性成分は、触媒から選択される。
【0027】
一実施形態において、活性成分は、昆虫忌避剤から選択される。
【0028】
一実施形態において、活性成分は、殺生物剤から選択される。
【0029】
一実施形態において、活性成分は、例えば、トコフェロール、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンD及びその誘導体、ビタミンK及びその誘導体、ビタミンE、ビタミンF及びその誘導体等の親油性ビタミン、又は飽和及び不飽和脂肪酸、さらにはそれらの誘導体及び化合物、天然香料及び合成香料、芳香物質及び芳香剤、並びに、例えば、レチノイド、フラボノイド、又はカロテノイド等の親油性色素等の食品及び動物栄養分野で用いられる栄養素である。
【0030】
一実施形態において、活性成分は、麻酔薬及び麻薬、抗コリン薬、抗うつ薬、精神刺激薬、及び神経遮断薬、抗てんかん薬、抗真菌薬、消炎薬、気管支拡張薬、心血管薬、細胞増殖抑制剤、充血薬(hyperemics)、高脂肪血症薬(antilipemics)、鎮痙薬、テストステロン誘導体、精神安定薬、又はウイルス抑止薬等の医薬品である。
【0031】
一実施形態において、活性成分は、植物油、魚油、ビタミン、芳香、抗酸化剤、精油、植物エキス等の食品添加物である。
【0032】
好ましい活性成分の一種は、ビタミンAである。
【0033】
好ましい活性成分の一種は、ビタミンEである。
【0034】
好ましい活性成分の一種は、オメガ-3脂肪酸等の不飽和脂肪酸、又はドコサヘキサエン酸若しくはエイコサペンタエン酸等の魚油の高度不飽和脂肪酸を含有する食用油(例えば、植物油又は魚油)である。
【0035】
一実施形態において、活性成分は、香油、有機UVフィルター、色素、又はケア物質、例えばパンテノール等のパーソナルケア(例えば化粧品)の分野で用いられる物質である。
【0036】
一実施形態において、活性成分は、本発明に従うカプセルにおいて活性基剤として用いることができる好ましい色素であり、例えば、国際公開第2005/009604A1号パンフレット第9頁第18行~第30行目に記載されるような、栄養の分野又は化粧品の分野で認可されている天然色素又は合成色素である。
【0037】
一実施形態において、活性成分は、有機UVフィルターである。そのような有機UVフィルターの例として、以下の市販のUVフィルターがある:
PABA、ホモサレート(HMS)、ベンゾフェノン-3(BENZ-3)、ブチルメトキシジベンゾイルメタン(BMDBM)、オクトクリレン(OC)、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、エチルヘキシルメトキシシンナメート(EMC.OMC)、p-メトキシケイヒ酸イソアミル(IMC)、エチルヘキシルトリアゾン(OT、ET)、ドロメトリゾールトリシロキサン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(DBT)、4-メチルベンジリデンカンファー(MBC)、3-ベンジリデンカンファー(BC)、エチルヘキシルサリチレート(OS、ES)、エチルヘキシルジメチルPABA(OD-PABA、ED-PABA)、ベンゾフェノン-4(BENZ-4)、メチレンビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(ビスオクチルトリアゾール、BOT)、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(AT)、ポリシリコーン15又はジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、及びこれらのUVフィルターの混合物。更なるUVフィルターも同様に使用可能である:2,4,6-トリス(ビフェニル)-1,3,5-トリアジン(TBT)、メタノン1,1’-(1,4-ピペラジンジイル)ビス[1-[2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]フェニル]](CAS番号919803-06-8)、1,1-ジ(カルボキシ-(2’、2’-ジメチルプロピル))-4,4-ジフェニルブタジエン、メロシアニン誘導体又はベンジリデンマロネートUVBフィルター、さらにはこれらのUVフィルターの互いとの、又はUVフィルターとの混合物。
【0038】
特に好ましいものは、オクトクリレン、エチルヘキシルメトキシシンナメート、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、メチレンビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、又はビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンから選択されるUVフィルター、及びこれらのUVフィルターの混合物である。
【0039】
一実施形態において、活性成分は、フェロモン又はフェロモンの混合物である。適切なフェロモンとして、以下が挙げられる:
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
好ましい一実施形態において、前記活性成分は、以下の一欄から選択される
(1S)-4,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-エン-2-オン;3,7-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-3-エン-2-オール;4,6,6-トリメチル-,[1S-(1a,2b,5a)]-2,6-オクタジエナール;(3,3-ジメチルシクロヘキシリデン)-アセトアルデヒド;(2Z)(3,3-ジメチルシクロヘキシリデン)-アセトアルデヒド及び(2E)(3,3-ジメチルシクロヘキシリデン)-アセトアルデヒドの混合物;2-メチル-6-メチレン-2,7-オクタジエン-4-オール;(2E)2-(3,3-ジメチルシクロヘキシリデン)-エタノール;cis-1-メチル-2-(1-メチルエテニル)-シクロブタンエタノール;
(2Z)-2-(3,3-ジメチルシクロヘキシリデン)-エタノール;2-メチル-6-メチレン-7-オクテン-4-オール;
4-メチル-5-ノナノン;(5E)-5-デセン-1-オール;(5Z)-5-デセン-1-オール;4-メチル-5-ノナノール;
(2E,4E,6Z)-2,4,6-デカトリエン酸メチルエステル;(2E,4Z)-2,4-デカジエン酸メチルエステル;
4,6-ジメチル-7-ヒドロキシノナン-3-オン;(4R,6S,7S)-(.+-.)-4,6-ジメチル-7-ヒドロキシ-ノナン-3-オン及び(4R,6R,7R)-(.+-.)-4,6-ジメチル-7-ヒドロキシ-ノナン-3-オンの混合物;(8E,10E)-8,10-ドデカジエン-1-オール;(5E)-5-デセン-1-オール、アセテート;(3Z)-3-デセン-1-オール、アセテート;(5Z)-5-デセン-1-オールアセテート;(7Z)-7-デセン-1-オール、アセテート;(8Z)-8-ドデセン-1-オール;(9Z)-9-ドデセン-1-オール;(8E,10E)-8,10-ドデカジエン-1-オールアセテート;(7E,9Z)-7,9-ドデカジエン-1-オールアセテート;
11-テトラデセナール;(11E)-11-テトラデセナール及び(11Z)-11-テトラデセナールの混合物;
(11Z)-11-テトラデセナール;(9Z)-9-テトラデセナール;(9Z,12E)-9,12-テトラデカジエン-1-オール;(7Z)-7-テトラデセン-2-オン;11-ドデセン-1-オールアセテート;(7E)-7-ドデセン-1-オールアセテート;(8E)-8-ドデセン-1-オールアセテート;(9E)-9-ドデセン-1-オールアセテート;8-ドデセン-1-オール-1-アセテート;(8E)-8-ドデセン-1-オール-1-アセテート及び(8Z)-8-ドデセン-1-オール-1-アセテートの混合物;(5Z)-5-ドデセン-1-オールアセテート;(7Z)-7-ドデセン-1-オールアセテート;(8Z)-8-ドデセン-1-オールアセテート;(9Z)-9-ドデセン-1-オールアセテート;(11E)-11-テトラデセン-1-オール;(11Z)-11-テトラデセン-1-オール;(6E)-7,11-ジメチル-3-メチレン-1,6,10-ドデカトリエン;4-トリデセン-1-オールアセテート;(4E)-4-トリデセン-1-オールアセテート及び(4Z)-4-トリデセン-1-オールアセテート混合物;(4Z)-4-トリデセン-1-オールアセテート;(11Z,13Z)-11,13-ヘキサデカジエナール;(9E,11E)-9,11-テトラデカジエン-1-オールアセテート;(9Z,12E)-9,12-テトラデカジエン-1-オールアセテート;(9Z,11E)-9,11-テトラデカジエン-1-オールアセテート;(11Z)-11-ヘキサデセナール;(9Z)-9-ヘキサデセナール;(11Z)-11-テトラデセン-1-オールアセテート;(11E)-11-テトラデセン-1-オールアセテート;(9E)-9-テトラデセン-1-オールアセテート;(7Z)-7-テトラデセン-1-オールアセテート;(8Z)-8-テトラデセン-1-オールアセテート;(9Z)-9-テトラデセン-1-オールアセテート;(11E)-11-ヘキサデセン-1-オール;(11Z)-11-ヘキサデセン-1-オール;(8Z)-14-メチル-8-ヘキサデセナール;6-アセトキシ-5-ヘキサデカノリド;(13Z)-13-オクタデセナール;(11Z)-11-ヘキサデセン-1-オールアセテート;(11E);11-ヘキサデセン-1-オールアセテート;2,13-オクタデカジエン-1-オールアセテート;(2E,13Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オールアセテート及び(3E,13Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オールアセテートの混合物;(7Z)-7-エイコセン-11-オン;(13Z)-13-オクタデセン-1-オールアセテート;(6Z)-6-ヘンエイコセン-11-オン;(9Z)-9-トリコセン;
3-メチル-2-シクロヘキセン-1-オン;1-オクテン-3-オール;(3R)-1-オクテン-3-オール;8-ドデセン-1-オールアセテート及び-(8Z)-ドデセン-1-オールの混合物;(8Z)-8-ドデセン-1-オールアセテート、(8E)-8-ドデセン-1-オールアセテート、及び(8Z)-8-ドデセン-1-オールの混合物;5-デセン-1-オールアセテート;(5E)-5-デセン-1-オールアセテート及び(5E)-5-デセン-1-オールの混合物;(11E)-11-テトラデセン-1-オールアセテート及び(9E,11E)-9,11-テトラデカジエン-1-オールアセテートの混合物;CAS番号[30820-22-5]、[26532-23-0]、[26532-24-1]、及び[26532-25-2]との化合物の混合物;(Z)-9-ヘキサデセナール、(Z)-11-ヘキサデセナール、及び(Z)-13-オクタデセナールの混合物;L-カルボン;シトラール;(E,Z)-7,9-ドデカジエン-1-イルアセテート;エチルホルメート;(E,Z)-2,4-エチルデカジエノエート(ペアーエステル);(Z,Z,E)-7,11,13-ヘキサデカトリエナール;ヘプチルブチレート;イソプロピルミリステート;ラバヌリルセネシオエート;cis-ジャスモン;2-メチル1-ブタノール;メチルオイゲノール;メチルジャスモネート;(E,Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オール;(E,Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オールアセテート;(E,Z)-3,13-オクタデカジエン-1-オール;(R)-1-オクテン-3-オール;ペンタテルマノン;(E,Z,Z)-3,8,11-テトラデカトリエニルアセテート;(Z,E)-9,12-テトラデカジエン-1-イルアセテート;(Z)-7-テトラデセン-2-オン;(Z)-9-テトラデセン-1-イルアセテート;(Z)-11-テトラデセナール;(Z)-11-テトラデセン-1-オール;アメリカアリタソウ(Chenopodium ambrosiodes)の抽出物;ニーム油;キラヤエキス、又はそれらの混合物。
【0044】
異なる異性体又は異なるフェロモンの混合物が用いられる場合、これらは典型的には1:100~100:1、好ましくは1:10~10:1の質量比で用いられる。
【0045】
三元以上の混合物の場合、そのような比率は、混合パートナーの各組合せに関して適用されるものとする。
【0046】
一実施形態において、前記活性成分は、L-カルボン、シトラール、(E,Z)-7,9-ドデカジエン-1-イルアセテート、エチルホルメート、(E,Z)-2,4-エチルデカジエノエート(ペアーエステル)、(Z,Z,E)-7,11,13-ヘキサデカトリエナール;ヘプチルブチレート、イソプロピルミリステート、ラバヌリルセネシオエート、cis-ジャスモン、2-メチル1-ブタノール、メチルオイゲノール、メチルジャスモネート、(E,Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オール、(E,Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オールアセテート、(E,Z)-3,13-オクタデカジエン-1-オール、(R)-1-オクテン-3-オール、ペンタテルマノン、(E,Z,Z)-3,8,11-テトラデカトリエニルアセテート、(Z,E)-9,12-テトラデカジエン-1-イルアセテート、(Z)-7-テトラデセン-2-オン、(Z)-9-テトラデセン-1-イルアセテート、(Z)-11-テトラデセナール、(Z)-11-テトラデセン-1-オール、アメリカアリタソウ(Chenopodium ambrosiodes)の抽出物、ニーム油、キラヤエキス、又はそれらの混合物から選択される。
【0047】
一実施形態において、前記活性成分は、L-カルボン、シトラール、(E,Z)-7,9-ドデカジエン-1-イルアセテート、エチルホルメート、(E,Z)-2,4-エチルデカジエノエート(ペアーエステル)、(Z,Z,E)-7,11,13-ヘキサデカトリエナール、ヘプチルブチレート、イソプロピルミリステート、ラバヌリルセネシオエート、cis-ジャスモン、2-メチル1-ブタノール、メチルオイゲノール、メチルジャスモネート、(E,Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オール、(E,Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オールアセテート、(E,Z)-3,13-オクタデカジエン-1-オール、(R)-1-オクテン-3-オール、ペンタテルマノン、(E,Z,Z)-3,8,11-テトラデカトリエニルアセテート、(Z,E)-9,12-テトラデカジエン-1-イルアセテート、(Z)-7-テトラデセン-2-オン、(Z)-9-テトラデセン-1-イルアセテート、(Z)-11-テトラデセナール、(Z)-11-テトラデセン-1-オール、又はそれらの混合物から選択される。
【0048】
好ましい一実施形態において、前記活性成分は、(E,Z)-7,9-ドデカジエニルアセテート;11-ドデセニルアセテート;(E)-7-ドデセニルアセテート;(E)-11-テトラデセニルアセテート;(E)-9-テトラデセニルアセテート;(E)-11-ヘキサデセニルアセテート;(Z,Z)-7,11-ヘキサデカジエニルアセテート;
(E,Z)-4,7-トリデカジエニルアセテート;(E,Z,Z)-4,7,10-トリデカトリエニルアセテート;(Z,Z,E)-7,11,13-ヘキサデカトリエナール;(Z,Z)-7,11-ヘキサデカジエナール;(Z)-11-ヘキサデセナール;(Z)-11-ヘキサデセン-1-オール;(Z)-11-ヘキサデセニルアセテート;(Z)-7-テトラデセナール;(Z,E)-7,11-ヘキサデカジエニルアセテート;(Z,E)-7,11-ヘキサデカジエナール;(Z,E)-9,12-テトラデカジエン-1-オール;(Z)-9-テトラデセン-1-オール;
(Z,E)-9,12-テトラデカジエニルアセテート;(E)-9-テトラデセニルアセテート;
(Z)-7-ドデセニルアセテート;(E)-9-テトラデセニルアセテート;(Z,E)-9,11-テトラデカジエニルアセテート;(E,Z)-10,12-ヘキサデカジエナール;(E,E)-10,12-ヘキサデカジエナール;(E)-7-ドデセニルアセテート;(E)-8-ドデセニルアセテート;(Z)-8-ドデセニルアセテート;(Z)-7-ドデセニルアセテート;(E,Z,Z)-3,8,11-テトラデカトリエニルアセテート;(E,Z)-3,8-テトラデカジエニルアセテート;(E,Z)-3,7,11-トリメチル-2,6,10-ドデカトリエン-1-オール;(Z)-3,7,11-トリメチル-1,6,10-ドデカトリエン-3-オール;(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール;3,7-ジメチル-6-オクテン-1-オール;2-(3,3-ジメチルシクロヘキシリデン)-(2E)-エタノール;シクロブタンエタノール,1-メチル-2-(1-メチルエテニル)-,cis-;エタノール,2-(3,3-ジメチルシクロヘキシリデン)-,(2Z)-;cis-2-イソプロペニル-1-メチルシクロブタンエタノール;10-メチルトリデカン-2-オン;8-メチルデカン-2-イルプロピオネート;
ブチルブチレート;(E)-2-ブテニルブチレート;(Z,E)-4,4-(1,5-ジメチル-4-ヘプテニリデン)-1-メチルシクロヘキセン;エチル2-プロペノエート;4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド;(E)-2-デセナール;1-メチル-4-(1,5-ジメチル-(Z)-1,4-ヘキサジエニル)-シクロヘキセン;(1S,2R,4S)-4-(1,5-ジメチル-(Z)-1,4-ヘキサジエニル)-1,2-エポキシ-1-メチルシクロヘキサン;(1R,2S,4S)-4-(1,5-ジメチル-(Z)-1,4-ヘキサジエニル)-1,2-エポキシ-1-メチルシクロヘキサン;ヘキシルヘキサノエート;(E)-2-ヘキセニルヘキサノエート;オクチルブチレート;3-メチル-6-イソプロペニル-9-デセニルアセテート;(Z)-3-メチル-6-イソプロペニル-3,9-デカジエニルアセテート;
(E)-7,11-ジメチル-3-メチレン-1,6,10-ドデカトリエン;(1S,2R,3S)-2-(1-ホルミルビニル)-5-メチルシクロペンタンカルボアルデヒド;(1R,4aS,7S,7aR)-ヘキサヒドロ-4,7-ジメチルシクロペンタ[c]ピラン-1-オール;(4aS,7S,7aR)-テトラヒドロ-4,7-ジメチルシクロペンタ[c]ピラン;
2-フェニルアセトニトリル;(S)-5-メチル-2-(プロパ-1-エン-2-イル)-ヘキサ-4-エニル3-メチル-2-ブテノエート;(S)-5-メチル-2-(プロパ-1-エン-2-イル)-ヘキサ-4-エニル3-メチルブタノエート;(S)-5-メチル-2-(プロパ-1-エン-2-イル)-ヘキサ-4-エン-1-オール;(Z)-3,7-ジメチル-2,7-オクタジエニルプロピオネート;(E)-3,7-ジメチル-2,7-オクタジエニルプロピオネート;
3-メチレン-7-メチル-7-オクテニルプロピオネート、又はそれらの混合物から選択される。
【0049】
好ましい一実施形態において、前記活性成分は、(E,Z)-7,9-ドデカジエニルアセテート;11-ドデセニルアセテート;(E)-7-ドデセニルアセテート;(E)-11-テトラデセニルアセテート;(E)-9-テトラデセニルアセテート;(E)-11-ヘキサデセニルアセテート;(Z,Z)-7,11-ヘキサデカジエニルアセテート;(E,Z)-4,7-トリデカジエニルアセテート;(E,Z,Z)-4,7,10-トリデカトリエニルアセテート;(Z,Z,E)-7,11,13;ヘキサデカトリエナール;(Z,Z)-7,11-ヘキサデカジエナール;(Z)-11-ヘキサデセナール;(Z)-11-ヘキサデセン-1-オール;(Z)-11-ヘキサデセニルアセテート;(Z)-7-テトラデセナール;(Z,E)-7,11-ヘキサデカジエニルアセテート;(Z,E)-7,11-ヘキサデカジエナール;(Z,E)-9,12-テトラデカジエン-1-オール;(Z)-9-テトラデセン-1-オール;(Z,E)-9,12;テトラデカジエニルアセテート;(E)-9-テトラデセニルアセテート;(Z)-7-ドデセニルアセテート;(E)-9-テトラデセニルアセテート;(Z,E)-9,11-テトラデカジエニルアセテート;(E,Z)-10,12-ヘキサデカジエナール;(E,E)-10,12-ヘキサデカジエナール;(E)-7-ドデセニルアセテート;(E)-8-ドデセニルアセテート;(Z)-8-ドデセニルアセテート;(Z)-7-ドデセニルアセテート;(E,Z,Z)-3,8,11-テトラデカトリエニルアセテート;(E,Z)-3,8-テトラデカジエニルアセテート、又はそれらの混合物から選択される。
【0050】
活性成分として好ましい昆虫忌避剤として、エチルブチルアセチルアミノプロピオネート、ジエチルトルアミド、ピカリジン、2-ウンデカノンがある。
【0051】
一実施形態において、活性成分は、殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺鼠剤、殺軟体動物剤、成長調節剤、除草剤、又は殺生物剤等の殺有害生物剤である。
【0052】
一実施形態において、活性成分は、殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺鼠剤、殺軟体動物剤、成長調節剤、及び除草剤等の殺有害生物剤である。
【0053】
好ましい殺有害生物剤として、殺虫剤、殺真菌剤、及び除草剤がある。
【0054】
用語殺有害生物剤(又は農薬活性成分)は、殺真菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤、殺鼠剤、解毒剤、及び/又は成長調節剤の群から選択される少なくとも1種の活性成分を指す。好ましい殺有害生物剤として、殺真菌剤、殺虫剤、殺鼠剤、及び除草剤がある。前述の分類の2種以上の殺有害生物剤の混合物を用いることもできる。当業者であれば、そのような殺有害生物剤に精通しており、例えば、Pesticide Manual,14th ed.(2006),The British Crop Protection Council,Londonにおいて見出すことができる。
【0055】
殺有害生物剤:
米国環境保護庁(The U.S Environmental Protection Agency:EPA)は、殺有害生物剤を「あらゆる有害生物を予防、駆除、忌避、又は軽減することを意図としたあらゆる物質又は物質の混合物」と定義している。当業者であれば、そのような殺有害生物剤に精通しており、例えばPesticide Manual,16th Ed.(2013),The British Crop Protection Council,Londonにおいて見出すことができる。殺有害生物剤は、昆虫、植物病原菌、雑草、軟体動物、鳥類、哺乳類、魚類、線虫(回虫)、及び微生物等、人間と食物を奪い合う、財産を破壊する、病気を蔓延させる、又は迷惑をかける有害生物に対して用いられる化学物質又は生物剤(ウイルス又は細菌等)であり得る。以下の例において、本発明に従う農薬組成物に適した殺有害生物剤を示す。
【0056】
殺真菌剤:殺真菌剤は、庭及び作物における菌類の蔓延を予防するために用いられる化合物である。また、殺真菌剤は、真菌による感染と闘うために用いられる。殺真菌剤は、接触性又は全身性のいずれでも可能である。接触性殺真菌剤は、表面上に噴霧された場合に真菌を死滅させる。全身性殺真菌剤は、真菌が死滅する前に真菌によって吸収される必要がある。本発明に従う適切な殺真菌剤の例には、A)~L)の分類由来の以下の化合物が含まれる:
A)呼吸阻害剤
-Q部位での複合体IIIの阻害剤:アゾキシストロビン(A.1.1)、クメトオキシストロビン(A.1.2)、クモキシストロビン(A.1.3)、ジモキシストロビン(A.1.4)、エネストロブリン(A.1.5)、フェナミンストロビン(A.1.6)、フェノキシストロビン/フルフェノキシストロビン(A.1.7)、フルオキサストロビン(A.1.8)、クレソキシム-メチル(A.1.9)、マンデストロビン(A.1.10)、メトミノストロビン(A.1.11)、オリサストロビン(A.1.12)、ピコキシストロビン(A.1.13)、ピラクロストロビン(A.1.14)、ピラメトストロビン(A.1.15)、ピラオキシストロビン(A.1.16)、トリフロキシストロビン(A.1.17)、2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオキシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド(A.1.18)、ピリベンカルブ(A.1.19)、トリクロピリカルブ/クロロジンカルブ(A.1.20)、ファモキサドン(A.1.21)、フェナミドン(A.1.21)、メチル-N-[2-[(1,4-ジメチル-5-フェニル-ピラゾール-3-イル)オキシルメチル]フェニル]-N-メトキシ-カルバメート(A.1.22)、メチルテトラプロール(A.1.25)、(Z,2E)-5-[1-(2,4-ジクロロフェニル)ピラゾール-3-イル]-オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エンアミド(A.1.34)、(Z,2E)-5-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エンアミド(A.1.35)、ピリミノストロビン(A.1.36)、ビフジュンチ(bifujunzhi)(A.1.37)、2-(オルト-((2,5-ジメチルフェニル-オキシメチレン)フェニル)-3-メトキシ-アクリル酸メチルエステル(A.1.38);
-Q部位での複合体IIIの阻害剤:シアゾファミド(A.2.1)、アミスルブロム(A.2.2)、[(6S,7R,8R)-8-ベンジル-3-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]-6-メチル-4,9-ジオキソ-1,5-ジオキソナン-7-イル]2-メチルプロパノエート(A.2.3)、フェンピコキサミド(A.2.4)、フロリルピコキサミド(A.2.5)、[(1S,2S)-2-(4-フルオロ-2-メチル-フェニル)-1,3-ジメチル-ブチル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-2-(2,4-ジメチルフェニル)-1,3-ジメチル-ブチル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、
[(1S,2S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-ブチル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-2-(2-フルオロ-4-メチル-フェニル)-1,3-ジメチル-ブチル]
(2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-2-(4-フルオロ-2-メチル-フェニル)-1,3-ジメチル-ブチル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-2-(2,4-ジメチルフェニル)-1,3-ジメチル-ブチル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-ブチル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)2-(2-フルオロ-4-メチル-フェニル)-1,3-ジメチル-ブチル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[2-[[(1S)-2-[(1S,2S)-2-(4-フルオロ-2-メチル-フェニル)-1,3-ジメチル-ブトオキシ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-4-メトキシ-3-ピリジル]オキシメチル2-メチルプロパノエート、[2-[[(1S)-2-[(1S,2S)-2-(2,4-ジメチルフェニル)-1,3-ジメチル-ブトキシ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-4-メトキシ-3-ピリジル]オキシメチル2-メチルプロパノエート、
[2-[[(1S)-2-[(1S,2S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-ブトキシ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-4-メトキシ-3-ピリジル]オキシメチル2-メチルプロパノエート、[2-[[(1S)-2-[(1S,2S)-2-(2-フルオロ-4-メチル-フェニル)-1,3-ジメチル-ブトキシ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-4-メトキシ-3-ピリジル]オキシメチル2-メチルプロパノエート、[(1S,2S)-1-メチル-2-(o-トリル)プロピル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-1-メチル-2-(o-トリル)プロピル](2S)-2-[(4-メトキシ-3-プロパノイルオキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-1-メチル-2-(o-トリル)プロピル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[4-メトキシ-2-[[(1S)-1-メチル-2-[(1S,2S)-1-メチル-2-(o-トリル)プロポキシ]-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-3-ピリジル]2-メチルプロパノエート、[(1S,2S)-2-(2,4-ジメチルフェニル)-1-メチル-プロピル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、
[2-[[(1S)-2-[(1S,2S)-2-(2,4-ジメチルフェニル)-1-メチル-プロポキシ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-4-メトキシ-3-ピリジル]2-メチルプロパノエート、[(1S,2S)-2-(2,4-ジメチルフェニル)-1-メチル-プロピル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、
[(1S,2S)-2-(2,6-ジメチルフェニル)-1-メチル-プロピル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[2-[[(1S)-2-[(1S,2S)-2-(2,6-ジメチルフェニル)-1-メチル-プロポキシ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-4-メトキシ-3-ピリジル]2-メチルプロパノエート、[(1S,2S)-2-(2,6-ジメチルフェニル)-1-メチル-プロピル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-2-[4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-メチル-プロピル]
(2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、
[2-[[(1S)-2-[(1S,2S)-2-[4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-メチル-プロポキシ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-4-メトキシ-3-ピリジル]2-メチルプロパノエート、[(1S,2S)-2-[4-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-メチル-プロピル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-2-(4-フルオロ-2-メチル-フェニル)-1-メチル-プロピル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[2-[[(1S)-2-[(1S,2S)-2-(4-フルオロ-2-メチル-フェニル)-1-メチル-プロポキシ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-4-メトキシ-3-ピリジル]2-メチルプロパノエート、[(1S,2S)-2-(4-フルオロ-2-メチル-フェニル)-1-メチル-プロピル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-1-メチル-2-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[4-メトキシ-2-[[(1S)-1-メチル-2-[(1S,2S)-1-メチル-2-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ]-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-3-ピリジル]2-メチルプロパノエート、[(1S,2S)-1-メチル-2-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[(1S,2S)-2-(4-フルオロ-2,6-ジメチル-フェニル)-1-メチル-プロピル](2S)-2-[(3-アセトキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート、[2-[[(1S)-2-[(1S,2S)-2-(4-フルオロ-2,6-ジメチル-フェニル)-1-メチル-プロポキシ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]カルバモイル]-4-メトキシ-3-ピリジル]2-メチルプロパノエート、[(1S,2S)-2-(4-フルオロ-2,6-ジメチル-フェニル)-1-メチル-プロピル](2S)-2-[(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ピリジン-2-カルボニル)アミノ]プロパノエート;
-錯体IIの阻害剤:ベノダニル(A.3.1)、ベンゾビンジフルピル(A.3.2)、ビキサフェン(A.3.3)、ボスカリド(A.3.4)、カルボキシン(A.3.5)、フェンフラム(A.3.6)、フルオピラム(A.3.7)、フルトラニル(A.3.8)、フルキサピロキサド(A.3.9)、フラメトピル(A.3.10)、イソフェタミド(A.3.11)、イソピラザム(A.3.12)、メプロニル(A.3.13)、オキシカルボキシン(A.3.14)、ペンフルフェン(A.3.15)、ペンチオピラド(A.3.16)、ピジフルメトフェン(A.3.17)、ピラジフルミド(A.3.18)、セダキサン(A.3.19)、テクロフタラム(A.3.20)、チフルザミド(A.3.21)、インピルフルキサム(A.3.22)、ピラプロポイン(A.3.23)、フルインダピル(A.3.28)、N-[2-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド(A.3.29)、メチル(E)-2-[2-[(5-シアノ-2-メチル-フェノキシ)メチル]フェニル]-3-メトキシ-プロパ-2-エノエート(A.3.30)、イソフルシプラム(A.3.31)、2-(ジフルオロメチル)-N-(1,1,3-トリメチル-インダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド(A.3.32)、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(A.3.33)、2-(ジフルオロメチル)-N-(3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル)-ピリジン-3-カルボキサミド(A.3.34)、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(A.3.35)、2-(ジフルオロメチル)-N-(1,1-ジメチル-3-プロピル-インダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド(A.3.36)、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-1,1-ジメチル-3-プロピル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(A.3.37)、2-(ジフルオロメチル)-N-(3-イソブチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド(A.3.38)、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-3-イソブチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(A.3.39);
-他の呼吸阻害剤:ジフルメトリム(A.4.1);ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル(A.4.2)、ジノブトン(A.4.3)、ジノカップ(A.4.4)、フルアジナム(A.4.5)、メプチルジノカップ(A.4.6)、フェリムゾン(A.4.7);有機金属化合物:フェンチン塩、例えば、フェンチンアセテート(A.4.8)、フェンチンクロリド(A.4.9)、又はフェンチンヒドロキシド(A.4.10);アメトクトラジン(A.4.11);シルチオファム(A.4.12);
B)ステロール生合成阻害剤(SBI殺真菌剤)
-C14脱メチラーゼ阻害剤:トリアゾール:アザコナゾール(B.1.1)、ビテルタノール(B.1.2)、ブロムコナゾール(B.1.3)、シプロコナゾール(B.1.4)、ジフェノコナゾール(B.1.5)、ジニコナゾール(B.1.6)、ジニコナゾール-M(B.1.7)、エポキシコナゾール(B.1.8)、フェンブコナゾール(B.1.9)、フルキンコナゾール(B.1.10)、フルシラゾール(B.1.11)、フルトリアホール(B.1.12)、ヘキサコナゾール(B.1.13)、イミベンコナゾール(B.1.14)、イプコナゾール(B.1.15)、メトコナゾール(B.1.17)、ミクロブタニル(B.1.18)、オキスポコナゾール(B.1.19)、パクロブトラゾール(B.1.20)、ペンコナゾール(B.1.21)、プロピコナゾール(B.1.22)、プロチオコナゾール(B.1.23)、シメコナゾール(B.1.24)、テブコナゾール(B.1.25)、テトラコナゾール(B.1.26)、トリアジメホン(B.1.27)、トリアジメノール(B.1.28)、トリチコナゾール(B.1.29)、ウニコナゾール(B.1.30)、2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-3-(テトラゾール-1-イル)-1-[5-[4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-2-ピリジル]プロパン-2-オール(B.1.31)、2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-3-(テトラゾール-1-イル)-1-[5-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-2-ピリジル]プロパン-2-オール(B.1.32)、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-スルファニル-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル(B.1.33)、イプフェントリフルコナゾール(B.1.37)、メフェントリフルコナゾール(B.1.38)、(2R)-2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロ-メチル)フェニル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(2S)-2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、2-(クロロメチル)-2-メチル-5-(p-トリルメチル)-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール(B.1.43);イミダゾール:イマザリル(B.1.44)、ペフラゾエート(B.1.45)、プロクロラズ(B.1.46)、トリフルミゾール(B.1.47);ピリミジン、ピリジン、ピペラジン:フェナリモル(B.1.49)、ピリフェノクス(B.1.50)、トリホリン(B.1.51)、[3-(4-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)イソキサゾール-4-イル]-(3-ピリジル)メタノール(B.1.52)、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル(B.1.53)、2-[6-(4-ブロモフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(B.1.54)、2-[6-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(B.1.55);
-デルタ14-レダクターゼ阻害剤:アルジモルフ(B.2.1)、ドデモルフ(B.2.2)、ドデモルフ-アセテート(B.2.3)、フェンプロピモルフ(B.2.4)、トリデモルフ(B.2.5)、フェンプロピジン(B.2.6)、ピペラリン(B.2.7)、スピロキサミン(B.2.8);
-3-ケトレダクターゼ阻害剤:フェンヘキサミド(B.3.1);
-他のステロール生合成阻害剤:クロルフェノミゾール(B.4.1);
C)核酸合成阻害剤
-フェニルアミド又はアシルアミノ酸殺真菌剤:ベナラキシル(C.1.1)、ベナラキシル-M(C.1.2)、キララキシル(C.1.3)、メタラキシル(C.1.4)、メタラキシル-M(C.1.5)、オフレース(C.1.6)、オキサジキシル(C.1.7);
-他の核酸合成阻害剤:ヒメキサゾール(C.2.1)、オクチリノン(C.2.2)、オキソリン酸(C.2.3)、ブピリメート(C.2.4)、5-フルオロシトシン(C.2.5)、5-フルオロ-2-(p-トリルメトキシ)ピリミジン-4-アミン(C.2.6)、5-フルオロ-2-(4-フルオロフェニルメトキシ)ピリミジン-4-アミン(C.2.7)、5-フルオロ-2(4-クロロフェニルメトキシ)ピリミジン-4アミン(C.2.8);
D)細胞分裂及び細胞骨格の阻害剤
-チューブリン阻害剤:ベノミル(D.1.1)、カルベンダジム(D.1.2)、フベリダゾール(D1.3)、チアベンダゾール(D.1.4)、チオファネート-メチル(D.1.5)、ピリダクロメチル(D.1.6)、N-エチル-2-[(3-エチニル-8-メチル-6-キノリル)オキシ]ブタンアミド(D.1.8)、N-エチル-2-[(3-エチニル-8-メチル-6-キノリル)オキシ]-2-メチルスルファニル-アセトアミド(D.1.9)、2-[(3-エチニル-8-メチル-6-キノリル)オキシ]-N-(2-フルオロエチル)ブタンアミド(D.1.10)、2-[(3-エチニル-8-メチル-6-キノリル)オキシ]-N-(2-フルオロエチル)-2-メトキシ-アセトアミド(D.1.11)、2-[(3-エチニル-8-メチル-6-キノリル)オキシ]-N-プロピル-ブタンアミド(D.1.12)、2-[(3-エチニル-8-メチル-6-キノリル)オキシ]-2-メトキシ-N-プロピル-アセトアミド(D.1.13)、2-[(3-エチニル-8-メチル-6-キノリル)オキシ]-2-メチルスルファニル-N-プロピル-アセトアミド(D.1.14)、2-[(3-エチニル-8-メチル-6-キノリル)オキシ]-N-(2-フルオロエチル)-2-メチルスルファニル-アセトアミド(D.1.15)、4-(2-ブロモ-4-フルオロ-フェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロ-フェニル)-2,5-ジメチル-ピラゾール-3-アミン(D.1.16);
-他の細胞分裂阻害剤:ジエトフェンカルブ(D.2.1)、エタボキサム(D.2.2)、ペンシクロン(D.2.3)、フルオピコリド(D.2.4)、ゾキサミド(D.2.5)、メトラフェノン(D.2.6)、ピリオフェノン(D.2.7)、フェナマクリル(D.2.8);
E)アミノ酸及びタンパク質合成阻害剤
-メチオニン合成阻害剤:シプロジニル(E.1.1)、メパニピリム(E.1.2)、ピリメタニル(E.1.3);
-タンパク質合成阻害剤:ブラストサイジン-S(E.2.1)、カスガマイシン(E.2.2)、カスガマイシンヒドロクロリド-水和物(E.2.3)、ミルジオマイシン(E.2.4)、ストレプトマイシン(E.2.5)、オキシテトラサイクリン(E.2.6);
F)シグナル伝達阻害剤
-MAP/ヒスチジンキナーゼ阻害剤:フルオロイミド(F.1.1)、イプロジオン(F.1.2)、プロシミドン(F.1.3)、ビンクロゾリン(F.1.4)、フルジオキソニル(F.1.5);
-Gタンパク質阻害剤:キノキシフェン(F.2.1);
G)脂質及び膜合成阻害剤
-リン脂質生合成阻害剤:エジフェンホス(G.1.1)、イプロベンホス(G.1.2)、ピラゾホス(G.1.3)、イソプロチオラン(G.1.4);
-脂質過酸化:ジクロラン(G.2.1)、キントゼン(G.2.2)、テクナゼン(G.2.3)、トルクロホス-メチル(G.2.4)、ビフェニル(G.2.5)、クロロネブ(G.2.6)、エトリジアゾール(G.2.7)、亜鉛チアゾール(G.2.8);
-リン脂質の生合成及び細胞壁沈着:ジメトモルフ(G.3.1)、フルモルフ(G.3.2)、マンジプロパミド(G.3.3)、ピリモルフ(G.3.4)、ベンチアバリカルブ(G.3.5)、イプロバリカルブ(G.3.6)、バリフェナレート(G.3.7);
-細胞膜透過性及び脂肪酸に影響を及ぼす化合物:プロパモカルブ(G.4.1);
-オキシステロール結合タンパク質の阻害剤:オキサチアピプロリン(G.5.1)、フルオキサピプロリン(G.5.3)、4-[1-[2-[3-(ジフルオロメチル)-5-メチル-ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]-N-テトラリン-1-イル-ピリジン-2-カルボキサミド(G.5.4)、4-[1-[2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]-N-テトラリン-1-イル-ピリジン-2-カルボキサミド(G.5.5)、4-[1-[2-[3-(ジフルオロメチル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]-N-テトラリン-1-イル-ピリジン-2-カルボキサミド(G.5.6)、4-[1-[2-[5-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]-N-テトラリン-1-イル-ピリジン-2-カルボキサミド(G.5.7)、4-[1-[2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]-N-テトラリン-1-イル-ピリジン-2-カルボキサミド(G.5.8)、4-[1-[2-[5-(ジフルオロメチル)-3-(トリフルオロ-メチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]-N-テトラリン-1-イル-ピリジン-2-カルボキサミド(G.5.9)、4-[1-[2-[3,5-ビス(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]-N-テトラリン-1-イル-ピリジン-2-カルボキサミド(G.5.10)、(4-[1-[2-[5-シクロプロピル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]-N-テトラリン-1-イル-ピリジン-2-カルボキサミド(G.5.11);
H)マルチサイト作用を有する阻害剤
-無機活性成分:ボルドー液(H.1.1)、銅(H.1.2)、酢酸銅(H.1.3)、水酸化銅(H.1.4)、オキシ塩化銅(H.1.5)、塩基性硫酸銅(H.1.6)、硫黄(H.1.7);
-チオカルバメート及びジチオカルバメート:フェルバム(H.2.1)、マンコゼブ(H.2.2)、マネブ(H.2.3)、メタム(H.2.4)、メチラム(H.2.5)、プロピネブ(H.2.6)、チラム(H.2.7)、ジネブ(H.2.8)、ジラム(H.2.9);
-有機塩素化合物:アニラジン(H.3.1)、クロロタロニル(H.3.2)、カプタホール(H.3.3)、カプタン(H.3.4)、ホルペット(H.3.5)、ジクロフルアニド(H.3.6)、ジクロロフェン(H.3.7)、ヘキサクロロベンゼン(H.3.8)、ペンタクロルフェノール(H.3.9)及びその塩、フタリド(H.3.10)、トリルフルアニド(H.3.11);
-グアニジン及びその他:グアニジン(H.4.1)、ドジン(H.4.2)、ドジン遊離塩基(H.4.3)、グアザチン(H.4.4)、グアザチン-アセテート(H.4.5)、イミノクタジン(H.4.6)、イミノクタジン-トリアセテート(H.4.7)、イミノクタジン-トリス(アルベシレート)(H.4.8)、ジチアノン(H.4.9)、2,6-ジメチル-1H,5H-[1,4]ジチイノ[2,3-c:5,6-c’]ジピロール-1,3,5,7(2H,6H)-テトラオン(H.4.10)。
I)細胞壁合成阻害剤
-グルカン合成阻害剤:バリダマイシン(I.1.1)、ポリオキシンB(I.1.2);
-メラニン合成阻害剤:ピロキロン(I.2.1)、トリシクラゾール(I.2.2)、カルプロパミド(I.2.3)、ジシクロメット(I.2.4)、フェノキサニル(I.2.5);
J)植物防御誘導剤
-アシベンゾラー-S-メチル(J.1.1)、プロベナゾール(J.1.2)、イソチアニル(J.1.3)、チアジニル(J.1.4)、プロヘキサジオン-カルシウム(J.1.5);ホスホネート:ホセチル(J.1.6)、ホセチル-アルミニウム(J.1.7)、4-シクロプロピル-N-(2,4-ジメトキシフェニル)チアジアゾール-5-カルボキサミド(J.1.10);
K)作用機序不明
-ブロノポール(K.1.1)、シノメチオナート(K.1.2)、シフルフェナミド(K.1.3)、シモキサニル(K.1.4)、ダゾメット(K.1.5)、デバカルブ(K.1.6)、ジクロシメット(K.1.7)、ジクロメジン(K.1.8)、ジフェンゾコート(K.1.9)、ジフェンゾコート-メチルサルフェート(K.1.10)、ジフェニルアミン(K.1.11)、フェニトロパン(K.1.12)、フェンピラザミン(K.1.13)、フルメトバー(K.1.14)、フルスルファミド(K.1.15)、フルチアニル(K.1.16)、ハルピン(K.1.17)、メタスルホカルブ(K.1.18)、ニトラピリン(K.1.19)、ニトロタル-イソプロピル(K.1.20)、トルプロカルブ(K.1.21)、オキシン-銅(K.1.22)、プロキナジド(K.1.23)、テブフロキン(K.1.24)、テクロフタラム(K.1.25)、トリアゾキシド(K.1.26)、N’-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン(K.1.27)、N’-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン(K.1.28)、N’-[4-[[3-[(4-クロロフェニル)メチル]-1,2,4-チアジアゾール-5-イル]オキシ]-2,5-ジメチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(K.1.29)、N’-(5-ブロモ-6-インダン-2-イルオキシ-2-メチル-3-ピリジル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(K.1.30)、N’-[5-ブロモ-6-[1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチル-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(K.1.31)、N’-[5-ブロモ-6-(4-イソプロピルシクロヘキソキシ)-2-メチル-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(K.1.32)、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-フェニルエトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(K.1.33)、N’-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン(K.1.34)、N’-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン(K.1.35)、2-(4-クロロ-フェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキシ-フェニル)-イソキサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニルオキシ-アセトアミド(K.1.36)、3-[5-(4-クロロ-フェニル)-2,3-ジメチル-イソキサゾリジン-3-イル]-ピリジン(ピリソキサゾール)(K.1.37)、3-[5-(4-メチルフェニル)-2,3-ジメチル-イソキサゾリジン-3-イル]-ピリジン(K.1.38)、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシ-ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾール(K.1.39)、エチル(Z)-3-アミノ-2-シアノ-3-フェニル-プロパ-2-エノエート(K.1.40)、ピカルブトラゾクス(K.1.41)、ペンチルN-[6-[[(Z)-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート(K.1.42)、ブタ-3-イニルN-[6-[[(Z)-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート(K.1.43)、イプフルフェノキン(K.1.44)、キノフメリン(K.1.47)、ベンジオチアゾリノン(K.1.48)、ブロモタロニル(K.1.49)、2-(6-ベンジル-2-ピリジル)キナゾリン(K.1.50)、2-[6-(3-フルオロ-4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-2-ピリジル]キナゾリン(K.1.51)、ジクロベンチアゾクス(K.1.52)、N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(K.1.53)、アミノピリフェン(K.1.54)、フルオピモミド(K.1.55)、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(K.1.56)、N’-[4-(4,5-ジクロロチアゾール-2-イル)オキシ-2,5-ジメチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(K.1.57)、N-(2-フルオロフェニル)-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド(K.1.58)、N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンゼンカルボチオアミド(K.1.59);
L)バイオペスティサイド
L4)殺虫活性、殺ダニ活性、殺軟体動物活性、殺フェロモン活性、及び/又は殺線虫活性を有する生化学的殺有害生物剤:L-カルボン、シトラール、(E,Z)-7,9-ドデカジエン-1-イルアセテート、エチルホルメート、(E,Z)-2,4-エチルデカジエノエート(ペアーエステル)、(Z,Z,E)-7,11,13-ヘキサデカトリエナール、ヘプチルブチレート、イソプロピルミリステート、ラバヌリルセネシオエート、cis-ジャスモン、2-メチル1-ブタノール、メチルオイゲノール、メチルジャスモネート、(E,Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オール、(E,Z)-2,13-オクタデカジエン-1-オールアセテート、(E,Z)-3,13-オクタデカジエン-1-オール、(R)-1-オクテン-3-オール、ペンタテルマノン、(E,Z,Z)-3,8,11-テトラデカトリエニルアセテート、(Z,E)-9,12-テトラデカジエン-1-イルアセテート、(Z)-7-テトラデセン-2-オン、(Z)-9-テトラデセン-1-イルアセテート、(Z)-11-テトラデセナール、(Z)-11-テトラデセン-1-オール、アメリカアリタソウ(Chenopodium ambrosiodes)の抽出物;ニーム油、キラヤエキス;
【0057】
好ましい殺真菌剤として、以下がある:
(3-エトキシプロピル)水銀ブロミド、2-メトキシエチル水銀クロリド、2-フェニルフェノール、8-ヒドロキシキノリンサルフェート、8-フェニルメルキュリオキシ(mercurioxy)キノリン、アシベンゾラル、アシルアミノ酸殺真菌剤、アシペタクス(acypetacs)、アルジモルフ、脂肪族窒素殺真菌剤、アリルアルコール、アミド殺真菌剤、アンプロピルホス、アニラジン、アニリド殺真菌剤、抗生物質殺真菌剤、芳香族殺真菌剤、アウレオファンギン、アザコナゾール、アジチラム、アゾキシストロビン、ポリスルフィドバリウム、ベナラキシルベナラキシル-M、ベノダニル、ベノミル、ベンキノクス、ベンタウロン、ベンチアバリカルブ、塩化ベンザルコニウム、ベンザマクリル、ベンズアミド殺真菌剤、ベンザモルフ、ベンザニリド殺真菌剤、ベンズイミダゾール殺真菌剤、ベンズイミダゾール前駆体殺真菌剤、ベンズイミダゾリルカルバメート殺真菌剤、ベンゾヒドロキサム酸、ベンゾチアゾール殺真菌剤、ベトキサジン、ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノール、ビチオノール、ブラストサイジン-S、ボルドー液、ボスカリド、架橋ジフェニル殺真菌剤、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブルゴーニュ液、ブチオベート、ブチルアミン、カルシウムポリスルフィド、カプタホール、カプタン、カルバメート殺真菌剤、カルバモルフ、カルバニレート殺真菌剤、カルベンダジム、カルボキシン、カルプロパミド、カルボン、チェシャント液(Cheshunt mixture)、キノメチオネート、クロベンチアゾン、クロラニホルメタン、クロラニル、クロルフェナゾール、クロロジニトロナフタレン、クロロネブ、クロルピクリン、クロロタロニル、クロルキノックス、クロゾリネート、シクロピロクス、クリンバゾール、クロトリマゾール、コナゾール殺真菌剤、コナゾール殺真菌剤(イミダゾール)、コナゾール殺真菌剤(トリアゾール)、酢酸銅(II)、炭酸銅(II)、塩基性、銅殺真菌剤、水酸化銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅(II)、硫酸銅、塩基性、クロム酸亜鉛銅(copper zinc chromate)、クレゾール、クフラネブ、クプロバム、酸化第一銅、シアゾファミド、シクラフラミド、環状ジチオカーバメート殺真菌剤、シクロヘキシミド、シフルフェナミド、シモキサニル、シペンダゾール、シプロコナゾール、シプロジニル、ダゾメット、DBCP、デバカルブ、デカフェンチン、デヒドロ酢酸、ジカルボキシイミド殺真菌剤、ジクロフルアニド、ジクロン、ジクロロフェン、ジクロロフェニル、ジカルボキシイミド殺真菌剤、ジクロゾリン、ジクロブトラゾール、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジエチルピロカルボネート、ジフェノコナゾール、ジフルメトリム、ジメチリモール、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジニトロフェノール殺真菌剤、ジノブトン、ジノカップ、ジノクトン、ジノペントン、ジノスルホン、ジノテルボン、ジフェニルアミン、ジピリチオン、ジスルフィラム、ジタリンホス、ジチアノン、ジチオカルバメート殺真菌剤、DNOC、ドデモルフ、ドジシン、ドジン、ドナトジン(DONATODINE)、ドラゾキソロン、エジフェンホス、エポキシコナゾール、エタコナゾール、エテム、エタボキサム、エチリモル、エトキシキン、エチル水銀2,3-ジヒドロキシプロピルメルカプチド、エチル水銀アセテート、エチル水銀ブロミド、エチル水銀クロリド、エチル水銀ホスフェート、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェナミノスルフ、フェナパニル、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェニトロパン、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチン、フェルバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトベル、フルモルフ、フルオピコリド、フルオロイミド、フルオトリマゾール、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアホール、ホルペット、ホルムアルデヒド、ホセチル、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、フラミド殺真菌剤、フラニリド殺真菌剤、フルカルバニル、フルコナゾール、フルコナゾール-cis、フルフラル、フルメシクロクス、フロファネート、グリオジン、グリセオフルビン、グアザチン、ハラクリネート、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサクロロブタジエン、ヘキサクロロフェン、ヘキサコナゾール、ヘキシルチオホス、ヒドラルガフェン、ヒメキサゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イミダゾール殺真菌剤、イミノクタジン、無機殺真菌剤、無機水銀殺真菌剤、ヨードメタン、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソプロチオラン、イソバレジオン、カスガマイシン、クレソキシム-メチル、石灰硫黄合剤、マンカッパー(mancopper)、マンコゼブ、マネブ、メベニル、メカルビンジド、メパニピリム、メプロニル、塩化第二水銀、酸化第二水銀、塩化第一水銀、水銀殺真菌剤、メタラキシル、メタラキシル-M、メタム、メタゾキソロン、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メスフロキサム、メチルブロミド、メチルイソチオシアネート、メチル水銀ベンゾエート、メチル水銀ジシアンジアミド、メチル水銀ペンタクロロフェノキシド、メチラム、メトミノストロビン、メトラフェノン、メツルホバックス(metsulfovax)、ミルネブ、モルホリン殺真菌剤、ミクロブタニル、ミクロゾリン、N-(エチル水銀)-p-トルエンスルホンアニリド、ナバム(nabam)、ナタマイシン、ニトロスチレン、ニトロタル-イソプロピル、ヌアリモル、OCH、オクチリノン、オフラセ、有機水銀殺真菌剤、有機リン殺真菌剤、有機スズ殺真菌剤、オリザストロビン、オキサジキシル、オキサチイン殺真菌剤、オキサゾール殺真菌剤、オキシン銅、オキスポコナゾール、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンタクロロフェノール、ペンチオピラド、フェニルメルキュリウレア、フェニル水銀アセテート、フェニル水銀クロリド、ピロカテコールのフェニル水銀誘導体、フェニル水銀ニトレート、フェニル水銀サリチレート、フェニルスルファミド殺真菌剤、ホスジフェン、フタリド、フタルイミド殺真菌剤、ピコキシストロビン、ピペラリン、ポリカルバメート、ポリメリックジチオカルバメート殺真菌剤、ポリオキシン、ポリオキソリム、ポリスルフィド殺真菌剤、アジ化カリウム、ポリ硫化カリウム、チオシアン酸カリウム、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキナジド、プロチオカルブ、プロチオコナゾール、ピラカルボリド、ピラクロストロビン、ピラゾール殺真菌剤、ピラゾホス、ピリジン殺真菌剤、ピリジニトリル、ピリフェノクス、ピリメタニル、ピリミジン殺真菌剤、ピロキロン、ピロキシクロル、ピロキシフル、ピロール殺真菌剤、キナセトール、キナズアミド、キンコナゾール、キノリン殺真菌剤、キノン殺真菌剤、キノキサリン殺真菌剤、キノキシフェン、キントゼン、ラベンザゾール、サリチルアニリド、シルチオファム、シメコナゾール、スピロクスアミン、ストレプトマイシン、ストロビルリン殺真菌剤、スルホンアニリド殺真菌剤、硫黄、スルトロペン、TCMTB、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テコラム、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チアジフルオール、チアゾール殺真菌剤、チシオフェン、チフルザミド、チオカーバメート殺真菌剤、チオクロルフェンフィム、チオメルサール、チオファネート、チオファネート-メチル、チオフェン殺真菌剤、チオキノクス、チラム、チアジニル、チオキシミド、チベド、トルクロホス-メチル、トルナフテート、トリルフルアニド、トリル水銀アセテート、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアミホス、トリアリモール、トリアズブチル、トリアジン殺真菌剤、トリアゾール殺真菌剤、トリアゾキシド、トリブチルスズオキシド、トリクラミド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリホリン、メフェントリフルコナゾール、メチルテトラプロール、トリチコナゾール、未分類の殺真菌剤、ウンデシレン酸、ウニコナゾール、尿素殺真菌剤、バリダマイシン、バリナミド殺真菌剤、ビンクロゾリン、ザリラミド、ナフテン酸亜鉛、ジネブ、ジラム、ゾキサミド、及びそれらの混合物。
【0058】
除草剤:除草剤は、不所望の植物を死滅させるために用いられる殺有害生物剤である。選択的除草剤は、特定の標的を死滅させる一方、所望の作物には比較的無害である。除草剤の中には、雑草の成長を妨げることによって作用するものもあり、植物ホルモンをベースにしていることが多い。荒地をきれいにするために用いられる除草剤は、非選択性であり、接触した全ての植物を死滅させる。除草剤は、農業及び景観の芝管理に広く用いられている。高速道路及び線路の維持管理のための総合植生管理(TVC)プログラムにも使用されている。林業、牧草システム、及び野生生物の生息地として確保された領域の管理では、少量が用いられる。以下に、適切な除草剤をいくつか紹介する:
【0059】
一実施形態において、本発明のマイクロパーティクル又は組成物は、活性成分としての他の群の除草活性成分若しくは成長調節活性成分又はそれらの混合物の代表を多数含有することができ、以下では除草活性成分又は成長調節活性成分B)及びC)と記載されるか、又はこれらと共に使用される。また、マイクロパーティクル内に1種以上の活性成分B)又はC)をカプセル化することも可能である。
【0060】
B)クラスb1)~b15):
b1)脂質生合成阻害剤;
b2)アセトラクテートシンターゼ阻害剤(ALS阻害剤);
b3)光合成阻害剤;
b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害剤、
b5)白化除草剤;
b6)エノールピルビルシキメート3-ホスフェートシンターゼ阻害剤(EPSP阻害剤);
b7)グルタミンシンテターゼ阻害剤;
b8)7,8-ジヒドロプテロエートシンターゼ阻害剤(DHP阻害剤);
b9)有糸分裂阻害剤;
b10)超長鎖脂肪酸の合成阻害剤(VLCFA阻害剤);
b11)セルロース生合成阻害剤;
b12)脱共役除草剤(decoupler herbicide);
b13)オーキシン除草剤;
b14)オーキシン輸送阻害剤;並びに
b15)ブロモブチド、クロルフレノール、クロルフレノール-メチル、シンメチリン、クミルロン、ダラポン、ダゾメット、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチルサルフェート、ジメチピン、DSMA、ダイムロン、エンドタール及びその塩、エトベンザニド、フランプロップ、フランプロップ-イソプロピル、フランプロップ-メチル、フランプロップ-M-イソプロピル、フランプロップ-M-メチル、フルレノール、フルレノール-ブチル、フルプリミドール、ホスアミン、インダノファン、インダジフラム、マレイン酸ヒドラジド、メフルジド、メタム、メチオゾリン、メチルアジド、メチルブロミド、メチル-ジムロン、メチルヨージド、MSMA、オレイン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、キノクラミン、テトフルピロリメット、トリアジフラム、トリジファン、6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチルフェノキシ)-4-ピリダジノール(CAS 499223-49-3)並びにその塩及びエステルからなる群から選択される他の除草剤;
の除草剤(それらの農学的に許容される塩又は誘導体が含まれる);
また、
C)解毒剤。
【0061】
本明細書中に記載される除草性化合物B及び/又は解毒剤Cが、幾何異性体、例えばE/Z異性体を形成することができるならば、本発明に従う組成物において、純粋な異性体及びそれらの混合物の双方を用いることが可能である。
【0062】
本明細書中に記載される除草性化合物B及び/又は解毒剤Cが、1つ以上のキラル中心を有し、結果として、エナンチオマー又はジアステレオマーとして存在するならば、本発明に従う組成物において、純粋なエナンチオマー及びジアステレオマー並びにそれらの混合物の双方を用いることが可能である。
【0063】
カルボキシル基を有する本明細書中に記載される除草性化合物B及び/又は解毒剤Cは、酸の形態で、上記のような農業的に適切な塩の形態で、又は農業的に許容される誘導体の形態で、例えばアミドとして、例えば、モノ-及びジ-C~C-アルキルアミド又はアリールアミドとして、エステルとして、例えば、アリルエステル、プロパルギルエステル、C~C10-アルキルエステル、アルコキシアルキルエステル、テフリル((テトラヒドロフラン-2-イル)メチル)エステルとして、またチオエステルとして、例えば、C~C10-アルキルチオエステルとして使用することができる。好ましいモノ-及びジ-C~C-アルキルアミドは、メチルアミド及びジメチルアミドである。好ましいアリールアミドは、例えば、アニリド及び2-クロロアニリドである。好ましいアルキルエステルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、メキシル(1-メチルヘキシル)、メプチル(1-メチルヘプチル)、ヘプチル、オクチル、又はイソオクチル(2-エチルヘキシル)エステルである。好ましいC~C-アルコキシ-C~C-アルキルエステルは、直鎖又は分岐C~C-アルコキシエチルエステル、例えば、2-メトキシエチル、2-エトキシエチル、2-ブトキシエチル(ブトチル)、2-ブトキシプロピル、又は3-ブトキシプロピルエステルである。直鎖又は分岐C~C10-アルキルチオエステルの例は、エチルチオエステルである。
【0064】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種の脂質生合成阻害剤(除草剤b1)を含有する。これらは、脂質の生合成を阻害する化合物である。脂質生合成の阻害は、アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害(以下、ACC除草剤と称する)又は異なる作用機序(以下、非ACC除草剤と称する)のいずれかにより影響を受け得る。ACC除草剤は、HRAC分類系のグループAに属するが、非ACC除草剤は、HRAC分類のグループNに属する。
【0065】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種のALS阻害剤(除草剤b2)を含有する。これらの化合物の除草活性は、アセトラクテートシンターゼの阻害、故に分岐鎖アミノ酸生合成の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系のグループBに属する。
【0066】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種の光合成阻害剤(除草剤b3)を含有する。これらの化合物の除草活性は、植物の光化学系IIの阻害(いわゆるPSII阻害剤、HRAC分類のグループC1、C2、及びC3)、又は植物の光化学系Iの電子伝達の迂回(いわゆるPSI阻害剤、HRAC分類のグループD)のいずれか、故に光合成の阻害に基づく。これらの中でも、PSII阻害剤が好ましい。
【0067】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種のプロトポルフィリノーゲン-IX-オキシダーゼ阻害剤(除草剤b4)を含有する。これらの化合物の除草活性は、プロトポルフィリノーゲン-IX-オキシダーゼの阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系のグループEに属する。
【0068】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種の白化除草剤(除草剤b5)を含有する。これらの化合物の除草活性は、カロテノイド生合成の阻害に基づく。これらとして、フィトエンデサチュラーゼの阻害によってカロテノイド生合成を阻害する化合物(いわゆるPDS阻害剤、HRAC分類のグループF1)、4-ヒドロキシフェニルピルベート-ジオキシゲナーゼを阻害する化合物(HPPD阻害剤、HRAC分類のグループF2)、DOXシンターゼを阻害する化合物(HRAC分類のグループF4)、及び不明な作用機序によってカロテノイド生合成を阻害する化合物(ブリーチャ-標的不明、HRAC分類のグループF3)が挙げられる。
【0069】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種のEPSPシンターゼ阻害剤(除草剤b6)を含有する。これらの化合物の除草活性は、エノールピルビルシキメート3-ホスフェートシンターゼの阻害、故に植物におけるアミノ酸生合成の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系のグループGに属する。
【0070】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種のグルタミンシンテターゼ阻害剤(除草剤b7)を含有する。これらの化合物の除草活性は、グルタミンシンテターゼの阻害、故に植物におけるアミノ酸生合成の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系のグループHに属する。
【0071】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種のDHPシンターゼ阻害剤(除草剤b8)を含有する。これらの化合物の除草活性は、7,8-ジヒドロプテロエートシンターゼの阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系のグループIに属する。
【0072】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種の有糸分裂阻害剤(除草剤b9)を含有する。これらの化合物の除草活性は、微小管の形成又は組織の妨害又は阻害、故に有糸分裂の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系のグループK1及びK2に属する。これらの中で、グループK1の化合物、特にジニトロアニリンが好ましい。
【0073】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種のVLCFA阻害剤(除草剤b10)を含有する。これらの化合物の除草活性は、超長鎖脂肪酸の合成の阻害、故に植物における細胞分裂の妨害又は阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系のグループK3に属する。
【0074】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種のセルロース生合成阻害剤(除草剤b11)を含有する。これらの化合物の除草活性は、セルロースの生合成の阻害、故に植物における細胞壁の合成の阻害に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系のグループLに属する。
【0075】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種の脱共役除草剤(除草剤b12)を含有する。これらの化合物の除草活性は、細胞膜の破壊に基づく。これらの阻害剤は、HRAC分類系のグループMに属する。
【0076】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種のオーキシン除草剤(除草剤b13)を含有する。これらとして、オーキシン、すなわち植物ホルモンを模倣して、植物の成長に影響を及ぼす化合物が挙げられる。これらの化合物は、HRAC分類系のグループOに属する。
【0077】
本発明の別の実施形態に従えば、組成物は、少なくとも1種のオーキシン輸送阻害剤(除草剤b14)を含有する。これらの化合物の除草活性は、植物におけるオーキシン輸送の阻害に基づく。これらの化合物は、HRAC分類系のグループPに属する。
【0078】
所与の作用機序及び活性成分の分類については、例えば「HRAC,Classification of Herbicides According to Mode of Action」、http://www.plantprotection.org/hrac/MOA.html)参照。
【0079】
クラスb2、b3、b4、b5、b6、b9、及びb10の除草剤から選択される少なくとも1種の除草剤Bを含む、本発明に従う組成物が好ましい。
【0080】
クラスb4、b6、b9、及びb10の除草剤から選択される少なくとも1種の除草剤Bを含む、本発明に従う組成物が特に好ましい。
【0081】
クラスb4、b6、及びb10の除草剤から選択される少なくとも1種の除草剤Bを含む、本発明に従う組成物が特に好ましい。
【0082】
本発明に従う組成物と組み合わせて用いることができる除草剤Bの例として、以下由来のものがある:
b1)脂質生合成阻害剤の群由来:
ACC-除草剤、例えば、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ-プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ、ジクロホップ-メチル、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P、フェノキサプロップ-P-エチル、フラジホップ、フラジホップ-ブチル、フラジホップ-P、フラジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P、ハロキシホップ-P-メチル、メタミホップ、ピノキサデン、プロホキシジム、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ-エチル、キザロホップ-テフリル、キザロホップ-P、キザロホップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、
4-(4’-クロロ-4-シクロプロピル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-72-6);4-(2’,4’-ジクロロ-4-シクロプロピル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-45-3);4-(4’-クロロ-4-エチル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1033757-93-5);4-(2’,4’-ジクロロ-4-エチル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3,5(4H,6H)-ジオン(CAS 1312340-84-3);5-(アセチルオキシ)-4-(4’-クロロ-4-シクロプロピル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312337-48-6);5-(アセチルオキシ)-4-(2’,4’-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン;5-(アセチルオキシ)-4-(4’-クロロ-4-エチル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312340-82-1);5-(アセチルオキシ)-4-(2’,4’-ジクロロ-4-エチル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1033760-55-2);4-(4’-クロロ-4-シクロプロピル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル(CAS 1312337-51-1);4-(2’,4’-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル;4-(4’-クロロ-4-エチル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル(CAS 1312340-83-2);4-(2’,4’-ジクロロ-4-エチル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル(CAS 1033760-58-5);並びに非ACC除草剤、例えば、ベンフレセート、ブチレート、シクロエート、ダラポン、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、エトフメセート、フルプロパネート、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、TCA、チオベンカルブ、チオカルバジル、トリアルレート、及びベルノレート;
b2)ALS阻害剤の群由来:
スルホニルウレア、例えば、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、ベンスルフロン-メチル、クロリムロン、クロリムロン-エチル、クロルスルフロン、シコスルフロン、シクロスルファムロン、エタメツルフロン、エタメツルフロン-メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、ハロスルフロン-メチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、イオフェンスルフロン、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メツスルフロン、メツスルフロン-メチル、ニコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プリミスルフロン-メチル、プロピリスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン-メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリベヌロン-メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン-メチル、及びトリトスルフロン、
イミダゾリノン、例えば、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、及びイマゼタピル、トリアゾロピリミジン除草剤、並びにスルホンアニリド、例えば、クロランスラム、クロランスラム-メチル、ジクロスラム、フルメツラム、フロラスラム、メトスラム、ペノキスラム、ピリミスルファン、及びピロックススラム、
ピリミジニルベンゾエート、例えば、ビスピリバック、ピリベンゾキシム、ピリタリド、ピリミノバック、ピリミノバック-メチル、ピリチオバック、4-[[[2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オキシ]フェニル]メチル]アミノ]-安息香酸-1-メチルエチルエステル(CAS 420138-41-6)、4-[[[2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オキシ]フェニル]メチル]アミノ]-安息香酸プロピルエステル(CAS 420138-40-5)、N-(4-ブロモフェニル)-2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オキシ]ベンゼンメタンアミン(CAS 420138-01-8)、
スルホニルアミノカルボニル-トリアゾリノン除草剤、例えば、フルカルバゾン、プロポキシカルバゾン、チエンカルバゾン、及びチエンカルバゾン-メチル;並びにトリアファモン;
これらのうち、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のイミダゾリノン除草剤を含む組成物に関する;
b3)光合成阻害剤の群由来:
アミカルバゾン、光化学系IIの阻害剤、例えば、1-(6-tert-ブチルピリミジン-4-イル)-2-ヒドロキシ-4-メトキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1654744-66-7)、1-(5-tert-ブチルイソオキサゾール-3-イル)-2-ヒドロキシ-4-メトキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1637455-12-9)、1-(5-tert-ブチルイソオキサゾール-3-イル)-4-クロロ-2-ヒドロキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1637453-94-1)、1-(5-tert-ブチル-1-メチル-ピラゾール-3-イル)-4-クロロ-2-ヒドロキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1654057-29-0)、1-(5-tert-ブチル-1-メチル-ピラゾール-3-イル)-3-クロロ-2-ヒドロキシ-4-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1654747-80-44-ヒドロキシ-1-メトキシ-5-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン;(CAS 2023785-78-4)、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン(CAS 2023785-79-5)、5-エトキシ-4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン(CAS 1701416-69-4)、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン(CAS 1708087-22-2)、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[1-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-イル]イミダゾリジン-2-オン(CAS 2023785-80-8)、1-(5-tert-ブチルイソオキサゾール-3-イル)-4-エトキシ-5-ヒドロキシ-3-メチル-イミダゾリジン-2-オン(CAS 1844836-64-1)、クロロトリアジン、トリアジノン、トリアジンジオン、メチルチオトリアジン、及びピリダジノンを含むトリアジン除草剤、例えば、アメトリン、アトラジン、クロリダゾン、シアナジン、デスメトリン、ジメタメトリン、ヘキサジノン、メトリブジン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、シマジン、シメトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、及びトリエタジン、アリール尿素、例えば、クロロブロムロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジメフロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、リニュロン、メタミトロン、メタベンズチアズロン、メトベンズロン、メトクスロン、モノリニュロン、ネブロン、シデュロン、テブチウロン、及びチアジアズロン、フェニルカルバメート、例えば、デスメジファム、カルブチレート、フェンメジファム、フェンメジファム-エチル、ニトリル除草剤、例えば、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル並びにその塩及びエステル、アイオキシニル並びにその塩及びエステル、ウラシル、例えば、ブロマシル、レナシル、及びテルバシル、並びにベンタゾン、ピリデート、ピリダホル、ペンタノクロール、及びプロパニル、並びに光化学系Iの阻害剤、例えば、ジコート、ジコート-ジブロミド、パラコート、パラコート-ジクロリド、及びパラコート-ジメチルサルフェート。これらの中でも、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1つのアリール尿素除草剤を含む組成物に関する。これらの中でも、同様に、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のトリアジン系除草剤を含む組成物に関する。これらの中でも、同様に、本発明の好ましい実施形態は、少なくとも1種のニトリル系除草剤を含む組成物に関する。
b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害剤の群由来:
アシフルオルフェン、アザフェニジン、ベンカルバゾン、ベンズフェンジゾン、ビフェノックス、ブタフェナシル、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン-エチル、クロメトキシフェン、クロルフタリム、シニドン-エチル、シクロピラニル、フルアゾレート、フルフェンピル、フルフェンピル-エチル、フルミクロラック、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルログリコフェン、フルログリコフェン-エチル、フルチアセット、フルチアセット-メチル、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、ペントキサゾン、プロフルアゾール、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン-エチル、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、チジアジミン、チアフェナシル、エチル[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]アセテート(CAS 353292-31-6;S-3100)、N-エチル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452098-92-9)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 915396-43-9)、N-エチル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452099-05-7)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452100-03-7)、3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4-ジオン(CAS 451484-50-7)、2-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-イソインドール-1,3-ジオン(CAS 1300118-96-0)、1-メチル-6-トリフルオロメチル-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオン(CAS 1304113-05-0)、メチル(E)-4-[2-クロロ-5-[4-クロロ-5-(ジフルオロメトキシ)-1H-メチル-ピラゾール-3-イル]-4-フルオロ-フェノキシ]-3-メトキシ-ブタ-2-エノエート(CAS 948893-00-3)、及び3-[7-クロロ-5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンズイミダゾール-4-イル]-1-メチル-6-(トリフルオロメチル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオン(CAS 212754-02-4)、
2-[2-クロロ-5-[3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジニル]-4-フルオロフェノキシ]-2-メトキシ-酢酸メチルエステル(CAS 1970221-16-9)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]-酢酸メチルエステル(CAS 2158274-96-3)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]酢酸エチルエステル(CAS 158274-50-9)、2-[[3-[2-クロロ-5-[4-(ジフルオロメチル)-3-メチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]-4-フルオロ-フェノキシ]-2-ピリジル]オキシ]酢酸メチル(CAS 2271389-22-9)、2-[[3-[2-クロロ-5-[4-(ジフルオロメチル)-3-メチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]-4-フルオロ-フェノキシ]-2-ピリジル]オキシ]酢酸エチル(CAS 2230679-62-4)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]酢酸メチルエステル(CAS 2158275-73-9)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]酢酸エチルエステル(CAS 2158274-56-5)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]-N-(メチルスルホニル)-アセトアミド(CAS 2158274-53-2)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]-N-(メチルスルホニル)-アセトアミド(CAS 2158276-22-1);
b5)白化除草剤の群由来:
PDS阻害剤:ベフルブタミド、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、ノルフルラゾン、ピコリナフェン、4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン(CAS 180608-33-7)、及び3-クロロ-2-[-3-(ジフルオロメチル)イソキサゾール-5-イル]フェニル-5-クロロピリミジン-2-イル-エーテル、HPPD阻害剤:ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ビシクロピロン、クロマゾン、フェンキノトリオン、イソキサフルトール、メソトリオン、オキソトリオン(CAS 1486617-21-3)、ピラスルホトール、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トルピラレート、トプラメゾン、ビピラゾン、フェンピラゾン、シピラフルオン、トリピラスルホン、ベンキノトリオン、2-(3,4-ジメトキシフェニル)-4-[2-ヒドロキシ-6-オキソシクロヘキサ-1-エン-1イル)カルボニル]-6-メチルピリダジン-3(2H)-オン;ブリーチャ、標的不明:アクロニフェン、アミトロールフルメツロン、2-クロロ-3-メチルスルファニル-N-(1-メチルテトラゾール-5-イル)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(CAS 1361139-71-0)、ビクスロゾン、及び2-(2,5-ジクロロフェニル)メチル-4,4-ジメチル-3-イソキサゾリジノン(CAS 81778-66-7);
b8)DHPシンターゼ阻害剤の群由来:
アシュラム;
b9)有糸分裂阻害剤の群由来:
グループK1の化合物:ジニトロアニリン、例えば、ベンフルラリン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフラリン、フルクロラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、及びトリフルラリン、ホスホルアミデート、例えば、アミプロホス、アミプロホス-メチル、及びブタミホス、安息香酸除草剤、例えば、クロルタール、クロルタール-ジメチル、ピリジン、例えば、ジチオピル及びチアゾピル、ベンズアミド、例えば、プロピザミド及びテブタム;グループK2の化合物:カルベタミド、クロルプロファム、フラムプロップ、フラムプロップ-イソプロピル、フラムプロップ-メチル、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプロップ-M-メチル、及びプロファム;これらのうち、グループK1の化合物、特にジニトロアニリンが好ましい;
b10)VLCFA阻害剤の群由来:
クロロアセタミド、例えば、アセトクロル、アラクロル、アミドクロル、ブタクロル、ジメタクロル、ジメテンアミド、ジメテンアミド-P、メタザクロル、メトラクロル、メトラクロル-S、ペトキサミド、プレチラクロル、プロパクロル、プロピソクロル、及びテニルクロル、オキシアセトアニリド、例えば、フルフェナセト及びメフェナセト、アセトアニリド、例えば、ジフェナミド、ナプロアニリド、ナプロパミド、及びナプロパミド-M、テトラゾリノン、例えば、フェントラズアミド、並びに他の除草剤、例えば、アニロホス、カフェンストロール、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾン、ピペロホス、ピロキサスルホン、ジメスルファゼト、並びに式II.1、II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8、及びII.9のイソキサゾリン化合物
【化1】
式(II)のイソキサゾリン化合物は、当該技術、例えば、国際公開第2006/024820号パンフレット、国際公開第2006/037945号パンフレット、国際公開第2007/071900号パンフレット、及び国際公開第2007/096576号パンフレットから既知であり;
VLCFA阻害剤のうち、クロロアセトアミド及びオキシアセトアミドが好ましい;
b11)セルロース生合成阻害剤の群由来:
クロルチアミド、ジクロベニル、フルポキサム、インダジフラム、イソキサベン、トリアジフラム、及び1-シクロヘキシル-5-ペンタフルオロフェニルオキシ-1-[1,2,4,6]チアトリアジン-3-イルアミン(CAS 175899-01-1);
b12)脱共役除草剤の群由来:
ジノセブ、ジノテルブ、及びDNOC、並びにその塩;
b13)オーキシン除草剤の群由来:
2,4-D及びエステル、例えば、クラシホス、2,4-DB及びエステル、アミノシクロピラクロル及びエステル、アミノピラリド、アミノピラリド-トリス(2-ヒドロキシプロピル)アンモニウム及びそのエステル、ベンゾリン、ベンゾリン-エチル、クロランベン及びそのエステル、クロメプロップ、クロピラリド及びそのエステル、ジクロルプロップ及びエステル、ジクロルプロップ-P及びエステル、フロピラウキシフェン、フルロキシピル、フルロキシピル-ブトメチル、フルロキシピル-メプチル、ハラウキシフェン及びそのエステル(CAS 943832-60-8);MCPA及びそのエステル、MCPA-チオエチル、MCPB及びエステル、メコプロップ及びそのエステル、メコプロップ-P及びそのエステル、ピクロラム及びそのエステル、キンクロラック、キンメラック、TBA(2,3,6)及びそのエステル、トリクロピル及びそのエステル、フロルピラウキシフェン、フロルピラウキシフェン-ベンジル(CAS 1390661-72-9)、及び4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピコリン酸(CAS 1629965-65-6);
b14)オーキシン輸送阻害剤の群由来:ジフルフェンゾピル、ナプタラム;
b15)他の除草剤の群由来:ブロモブチド、クロルフレノール、クロルフレノール-メチル、シンメチリン、クミルロン、シクロピリモレート(CAS 499223-49-3)並びにその塩及びエステル、ダラポン、ダゾメット、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチルサルフェート、ジメチピン、DSMA、ダイムロン、エンドタール及びその塩、エトベンザニド、フルレノール、フルレノール-ブチル、フルプリミドール、ホスアミン、インダノファン、マレイン酸ヒドラジド、メフルジド、メタム、メチオゾリン、メチルアジド、メチルブロミド、メチル-ジムロン、メチルヨージド、MSMA、オレイン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、キノクラミン、テトフルピロリメット、並びにトリジファン。
【0083】
本発明に従う組成物と組み合わせて用いることができる好ましい除草剤Bとして、以下由来のものがある:
b1)脂質生合成阻害剤の群由来:
クレトジム、クロジナホップ-プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ-メチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ-P-メチル、メタミホップ、ピノキサデン、プロホキシジム、プロパキザホップ、キザロホップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、4-(4’-クロロ-4-シクロプロピル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-72-6);4-(2’,4’-ジクロロ-4-シクロプロピル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-45-3);4-(4’-クロロ-4-エチル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1033757-93-5);4-(2’,4’-ジクロロ-4-エチル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3,5(4H,6H)-ジオン(CAS 1312340-84-3);5-(アセチルオキシ)-4-(4’-クロロ-4-シクロプロピル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312337-48-6);5-(アセチルオキシ)-4-(2’,4’-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン;5-(アセチルオキシ)-4-(4’-クロロ-4-エチル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312340-82-1);5-(アセチルオキシ)-4-(2’,4’-ジクロロ-4-エチル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1033760-55-2);4-(4’-クロロ-4-シクロプロピル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル(CAS 1312337-51-1);4-(2’,4’-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル;4-(4’-クロロ-4-エチル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル(CAS 1312340-83-2);4-(2’,4’-ジクロロ-4-エチル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル(CAS 1033760-58-5);ベンフレセート、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、エトフメセート、モリネート、オルベンカルブ、プロスルホカルブ、チオベンカルブ、及びトリアレート;
b2)ALS阻害剤の群由来:
アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン-メチル、クロリムロン-エチル、クロルスルフロン、クロランスラム-メチル、シクロスルファムロン、ジクロスラム、エタメツルフロン-メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フロラスラム、フルセトスルフロン、フルメツラム、ホラムスルフロン、ハロスルフロン-メチル、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、イオフェンスルフロン、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メトスラム、メツスルフロン-メチル、ニコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、ペノクススラム、プリミスルフロン-メチル、プロピリスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、ピリベンゾキシム、ピリミスルファン、ピリフタリド、ピリミノバック-メチル、ピロクスラム、リムスルフロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、チエンカルバゾン-メチル、チフェンスルフロン-メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン-メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン-メチル、トリトスルフロン、及びトリアファモン;
b3)光合成阻害剤の群由来:
アメトリン、アミカルバゾン、アトラジン、ベンタゾン、ブロモキシニル並びにその塩及びエステル、クロリダゾン、クロロトルロン、シアナジン、デスメジファム、ジコート-ジブロミド、ジウロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、イオキシニル並びにその塩及びエステル、イソプロツロン、レナシル、リヌロン、メタミトロン、メタベンズチアズロン、メトリブジン、パラクアット、パラクアット-ジクロリド、フェンメジファム、プロパニル、ピリデート、シマジン、テルブトリン、テルブチルアジン、チジアズロン、1-(6-tert-ブチルピリミジン-4-イル)-2-ヒドロキシ-4-メトキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1654744-66-7)、1-(5-tert-ブチルイソキサゾール-3-イル)-2-ヒドロキシ-4-メトキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1637455-12-9)、1-(5-tert-ブチルイソキサゾール-3-イル)-4-クロロ-2-ヒドロキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1637453-94-1)、1-(5-tert-ブチル-1-メチル-ピラゾール-3-イル)-4-クロロ-2-ヒドロキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1654057-29-0)、1-(5-tert-ブチル-1-メチル-ピラゾール-3-イル)-3-クロロ-2-ヒドロキシ-4-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1654747-80-4)、4-ヒドロキシ-1-メトキシ-5-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン;(CAS 2023785-78-4)、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン(CAS 2023785-79-5)、5-エトキシ-4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン(CAS 1701416-69-4)、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン(CAS 1708087-22-2)、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[1-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-イル]イミダゾリジン-2-オン(CAS 2023785-80-8)、並びに1-(5-tert-ブチルイソキサゾール-3-イル)-4-エトキシ-5-ヒドロキシ-3-メチル-イミダゾリジン-2-オン(CAS 1844836-64-1);
b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害剤の群由来:
ベンカルバゾン、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル、カルフェントラゾン-エチル、シニドン-エチル、シクロピラニル、フルフェンピル-エチル、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルログリコフェン-エチル、ホメサフェン、ラクトフェン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、ペントキサゾン、ピラフルフェン、ピラフルフェン-エチル、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、チアフェナシル、エチル[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]アセテート(CAS 353292-31-6;S-3100)、N-エチル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロ-メチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452098-92-9)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 915396-43-9)、N-エチル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452099-05-7)、N-テトラヒドロフルフリル-3-(2-クロロ-6-フルオロ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-カルボキサミド(CAS 452100-03-7)、3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4-ジオン(CAS 451484-50-7)、2-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-イソインドール-1,3-ジオン(CAS 1300118-96-0);1-メチル-6-トリフルオロメチル-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオン(CAS 1304113-05-0)、及び3-[7-クロロ-5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンズイミダゾール-4-イル]-1-メチル-6-(トリフルオロメチル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオン(CAS 212754-02-4)、
2-[2-クロロ-5-[3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジニル]-4-フルオロフェノキシ]-2-メトキシ-酢酸メチルエステル(CAS 1970221-16-9)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]-酢酸メチルエステル(CAS 2158274-96-3)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]酢酸エチルエステル(CAS 158274-50-9)、2-[[3-[2-クロロ-5-[4-(ジフルオロメチル)-3-メチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]-4-フルオロ-フェノキシ]-2-ピリジル]オキシ]酢酸メチル(CAS 2271389-22-9)、2-[[3-[2-クロロ-5-[4-(ジフルオロメチル)-3-メチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]-4-フルオロ-フェノキシ]-2-ピリジル]オキシ]酢酸エチル(CAS 2230679-62-4)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]酢酸メチルエステル(CAS 2158275-73-9)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]酢酸エチルエステル(CAS 2158274-56-5)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]-N-(メチルスルホニル)-アセトアミド(CAS 2158274-53-2)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]-N-(メチルスルホニル)-アセトアミド(CAS 2158276-22-1);
b5)白化除草剤の群由来:
アクロニフェン、アミトロール、ベフルブタミド、ベンゾビシクロン、ビシクロピロン、クロマゾン、シピラフルオン、ジフルフェニカン、フェンキノトリオン、フルメツロン、フルロクロリドン、フルルタモン、イソキサフルトール、メソトリオン、オキソトリオン(CAS 1486617-21-3)、ノルフルラゾン、ピコリナフェン、ピラスルホトール、ピラゾリネート、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トルピラレート、トプラメゾン、4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン(CAS 180608-33-7)、2-クロロ-3-メチルスルファニル-N-(1-メチルテトラゾール-5-イル)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(CAS 1361139-71-0)、ビクスロゾン、2-(2,5-ジクロロフェニル)メチル-4,4-ジメチル-3-イソキサゾリジノン(CAS 81778-66-7)、クロロ-2-[-3-(ジフルオロメチル)イソキサゾール-5-イル]フェニル-5-クロロピリミジン-2-イル-エーテル、及び2-(3,4-ジメトキシフェニル)-4-[2-ヒドロキシ-6-オキソシウロヘキシ-1-エン-1イル)カルボニル]-6-メチルピリダジン-3(2H)-オン;
b8)DHPシンターゼ阻害剤の群由来:アシュラム;
b9)有糸分裂阻害剤の群由来:
ベンフルラリン、ジチオピル、エタルフラリン、フランプロップ、フランプロップ-イソプロピル、フランプロップ-メチル、フランプロップ-M-イソプロピル、フランプロップ-M-メチル、オリザリン、ペンジメタリン、チアゾピル、及びトリフルラリン;
b10)VLCFA阻害剤の群由来:
アセトクロル、アラクロル、アミドクロル、アニロホス、ブタクロル、カフェンストロール、ジメテンアミド、ジメテンアミド-P、ジメスルファゼト、フェントラザミド、フルフェナセト、メフェナセト、メタザクロル、メトラクロル、S-メトラクロル、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプロパミド-M、プレチラクロル、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾン、ピロキサスルホン、テニルクロル、並びに上記の式II.1、II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8、及びII.9のイソキサゾリン化合物;
b11)セルロース生合成阻害剤の群由来:ジクロベニル、フルポキサム、インダジフラム、イソキサベン、トリアジフラム、及び1-シクロヘキシル-5-ペンタフルオロフェニルオキシ-1-[1,2,4,6]チアトリアジン-3-イルアミン(CAS 175899-01-1);
b13)オーキシン除草剤の群由来:
2,4-D並びにその塩及びエステル、アミノシクロピラクロル並びにその塩及びエステル、アミノピラリド及びそのエステル、クロピラリド並びにその塩及びエステル、ジクロルプロップ-P並びにその塩及びエステル、フロピラウキシフェン、フルロキシピル-メプチル、ハラウキシフェン並びにその塩及びエステル(CAS 943832-60-8)、MCPA並びにその塩及びエステル、MCPB並びにその塩及びエステル、メコプロップ-P並びにその塩及びエステル、ピクロラム並びにその塩及びエステル、キンクロラック、キンメラック、トリクロピル並びにその塩及びエステル、フロルピラウキシフェン、フロルピラウキシフェン-ベンジル(CAS 1390661-72-9)、並びに4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピコリン酸(CAS 1629965-65-6);
b14)オーキシン輸送阻害剤の群由来:ジフルフェンゾピル;
b15)他の除草剤の群由来:ブロモブチド、シンメチリン、クミルロン、シクロピリモレート(CAS 499223-49-3)並びにその塩及びエステル、ダラポン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコート-メチルサルフェート、DSMA、ダイムロン(dymron)(=ダイムロン(daimuron))、インダノファン、メタム、メチルブロミド、MSMA、オキサジクロメホン、ピリブチカルブ、テトフルピロリメット、並びにトリジファン。
【0084】
本発明に従う組成物と組み合わせて用いることができる特に好ましい除草剤Bとして、以下由来のものがある:
b1)脂質生合成阻害剤の群由来:クロジナホップ-プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ-ブチル、フェノキサプロップ-P-エチル、ピノキサデン、プロホキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、4-(4’-クロロ-4-シクロプロピル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-72-6);4-(2’,4’-ジクロロ-4-シクロプロピル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1312337-45-3);4-(4’-クロロ-4-エチル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3(6H)-オン(CAS 1033757-93-5);4-(2’,4’-ジクロロ-4-エチル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3,5(4H,6H)-ジオン(CAS 1312340-84-3);5-(アセチルオキシ)-4-(4’-クロロ-4-シクロプロピル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312337-48-6);5-(アセチルオキシ)-4-(2’,4’-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン;5-(アセチルオキシ)-4-(4’-クロロ-4-エチル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1312340-82-1);5-(アセチルオキシ)-4-(2’,4’-ジクロロ-4-エチル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-2H-ピラン-3-オン(CAS 1033760-55-2);4-(4’-クロロ-4-シクロプロピル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル(CAS 1312337-51-1);4-(2’,4’-ジクロロ-4-シクロプロピル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル;4-(4’-クロロ-4-エチル-2’-フルオロ[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル(CAS 1312340-83-2);4-(2’,4’-ジクロロ-4-エチル[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-5,6-ジヒドロ-2,2,6,6-テトラメチル-5-オキソ-2H-ピラン-3-イル炭酸メチルエステル(CAS 1033760-58-5);エスプロカルブ、プロスルホカルブ、チオベンカルブ、及びトリアルレート;
b2)ALS阻害剤の群由来:ベンスルフロン-メチル、シクロスルファムロン、ジクロスラム、フルメツラム、ホラムスルフロン、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、イオフェンスルフロン、メソスルフロン、メタゾスルフロン、ニコスルフロン、ペノクススラム、プロピリスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、ピロクスラム、リムスルフロン、スルホスルフロン、チエンカルバゾン-メチル、トリトスルフロン、及びトリアファモン;
b3)光合成阻害剤の群由来:アメトリン、アトラジン、ジウロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、イソプロツロン、リヌロン、メトリブジン、パラクアット、パラクアット-ジクロリド、プロパニル、テルブトリン、テルブチルアジン、1-(5-tert-ブチルイソキサゾール-3-イル)-2-ヒドロキシ-4-メトキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1637455-12-9)、1-(5-tert-ブチルイソキサゾール-3-イル)-4-クロロ-2-ヒドロキシ-3-メチル-2H-ピロール-5-オン(CAS 1637453-94-1)、1-(5-tert-ブチルイソキサゾール-3-イル)-4-エトキシ-5-ヒドロキシ-3-メチル-イミダゾリジン-2-オン(CAS 1844836-64-1);
b4)プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害剤の群由来:シクロピラニル、フルミオキサジン、オキシフルオルフェン、ピラフルフェン、ピラフルフェン-エチル、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]酢酸エチル(CAS 353292-31-6;S-3100)、3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4-ジオン(CAS 451484-50-7)、2-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-イソインドール-1,3-ジオン(CAS 1300118-96-0)、及び1-メチル-6-トリフルオロメチル-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロパ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオン(CAS 1304113-05-0);
2-[2-クロロ-5-[3-クロロ-5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジニル]-4-フルオロフェノキシ]-2-メトキシ-酢酸メチルエステル(CAS 1970221-16-9)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]-酢酸メチルエステル(CAS 2158274-96-3)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]酢酸エチルエステル(CAS 158274-50-9)、2-[[3-[2-クロロ-5-[4-(ジフルオロメチル)-3-メチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]-4-フルオロ-フェノキシ]-2-ピリジル]オキシ]酢酸メチル(CAS 2271389-22-9)、2-[[3-[2-クロロ-5-[4-(ジフルオロメチル)-3-メチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]-4-フルオロ-フェノキシ]-2-ピリジル]オキシ]酢酸エチル(CAS 2230679-62-4)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]酢酸メチルエステル(CAS 2158275-73-9)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]酢酸エチルエステル(CAS 2158274-56-5)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]-N-(メチルスルホニル)-アセトアミド(CAS 2158274-53-2)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]-N-(メチルスルホニル)-アセトアミド(CAS 2158276-22-1);
b5)白化除草剤の群由来:アミトロール、ビシクロピロン、クロマゾン、ジフルフェニカン、フェンキノトリオン、フルメツロン、フルロクロリドン、イソキサフルトール、メソトリオン、オキソトリオン(CAS 1486617-21-3)、ピコリナフェン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トルピラレート、トプラメゾン、2-クロロ-3-メチルスルファニル-N-(1-メチルテトラゾール-5-イル)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(CAS 1361139-71-0)、ビクスロゾン、2-(2,5-ジクロロフェニル)メチル-4,4-ジメチル-3-イソキサゾリジノン(CAS 81778-66-7)、及びクロロ-2-[-3-(ジフルオロメチル)イソキサゾール-5-イル]フェニル-5-クロロピリミジン-2-イル-エステル;
b9)有糸分裂阻害剤の群由来:ペンジメタリン及びトリフルラリン;
b10)VLCFA阻害剤の群由来:アセトクロル、カフェンストロール、ジメテンアミド-P、フェントラザミド、フルフェナセト、メフェナセト、メタザクロル、メトラクロル、S-メトラクロル、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾン、及びピロキサスルホン;同様に、上記の式II.1、II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8、及びII.9のイソキサゾリン化合物が好ましい;
b11)セルロース生合成阻害剤の群由来:インダジフラム、イソキサベン、及びトリアジフラム;
b13)オーキシン除草剤の群由来:2,4-D並びにその塩及びエステル、例えば、クラシホス、アミノシクロピラクロル並びにその塩及びエステル、アミノピラリド並びにその塩及びエステル、クロピラリド並びにその塩及びエステル、フロピラウキシフェン、フルロキシピル-メプチル、ハラウキシフェン、ハラウキシフェン-メチル、キンクロラック、キンメラック、フロルピラウキシフェン、フロルピラウキシフェン-ベンジル(CAS 1390661-72-9)、並びに4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピコリン酸(CAS 1629965-65-6);
b14)オーキシン輸送阻害剤の群由来:ジフルフェンゾピル;
b15)他の除草剤の群由来:シンメチリン、ダイモン(=ダイムロン)、インダノファン、オキサジクロメホン、及びテトフルピロリメット。
【0085】
本発明の別の実施形態において、本発明に従う組成物は、少なくとも1種の解毒剤Cを含む。
【0086】
解毒剤は、不所望の植物に対する本組成物の除草活性成分の除草作用に大きな影響を与えることなく、有用な植物への損傷を予防又は軽減する化合物である。解毒剤は、播種前(例えば、種子処理物、シュート、又は実生上に)、又は有用植物の出芽前塗布若しくは出芽後塗布のいずれかに使用可能である。解毒剤及び本発明の組成物及び/又は除草剤Bは、同時に又は連続して塗布することができる。
【0087】
適切な解毒剤として、例えば、(キノリン-8-オキシ)酢酸、1-フェニル-5-ハロアルキル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸、1-フェニル-4,5-ジヒドロ-5-アルキル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボン酸、4.5-ジヒドロ-5,5-ジアリル-3-イソキサゾールカルボン酸、ジクロロアセトアミド、アルファ-オキシミノフェニルアセトニトリル、アセトフェノノキシム、4,6-ジハロ-2-フェニルピリミジン、N-[[4-(アミノカルボニル)フェニル]スルホニル]-2-安息香酸アミド、1,8-ナフタリン無水物、2-ハロ-4-(ハロアルキル)-5-チアゾールカルボン酸、ホスホチオレート、及びN-アルキル-O-フェニルカルバメート、並びにそれらの農学的に許容される塩並びにそれらの、アミド、エステル、及びチオエステル等の農学的に許容される誘導体があるが、酸基を有することを条件とする。
【0088】
好ましい解毒剤Cの例として、ベノキサコール、クロキントセット、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルクソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、メフェネート、無水ナフタリン酸、オクサベトリニル、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526-07-3)、2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS 52836-31-4)、メトカミフェン、及びBPCMS(CAS 54091-06-4)がある。
【0089】
特に好ましい解毒剤Cとして、ベノキサコール、クロキントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルクソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、無水ナフタリン酸、オクサベトリニル、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526-07-3)、2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS 52836-31-4)、及びメトカミフェンがある。
【0090】
特に好ましい解毒剤Cとして、ベノキサコール、クロキントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、無水ナフタリン酸、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526-07-3)、2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS 52836-31-4)、及びメトカミフェンがある。
【0091】
b1)~b15)群の活性化合物B及び活性化合物Cは、既知の除草剤及び解毒剤である。例えば、The Compendium of Pesticide Common Names(http://www.alanwood.net/pesticides/);Farm Chemicals Handbook 2000 volume 86,Meister Publishing Company,2000;B.Hock,C.Fedtke,R.R.Schmidt,Herbizide[Herbicides],Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1995;W.H.Ahrens,Herbicide Handbook,7th edition,Weed Science Society of America,1994;及びK.K.Hatzios,Herbicide Handbook,Supplement for the 7th edition,Weed Science Society of America,1998参照。2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン[CAS番号52836-31-4]は、R-29148とも呼ばれる。4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン[CAS番号71526-07-3]は、AD-67及びMON4660とも呼ばれる。活性化合物の、それぞれの作用機序への割当ては、現在の知見に基づく。1つの活性化合物にいくつかの作用機序が当て嵌まるならば、この物質は、1つの作用機序にのみ割り当てられる。
【0092】
カルボキシル基を有する活性化合物B及びCは、本発明に従う組成物において、酸の形態で、上記のような農業的に適切な塩の形態で、又はさもなければ農業的に許容される誘導体の形態で使用することができる。
【0093】
本発明の好ましい実施形態に従えば、組成物は、除草活性化合物B又は成分Bとして、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草剤Bを含む。
【0094】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、除草活性化合物B又は成分Bとして、少なくとも2種、好ましくは正確に2種の、互いに異なる除草剤Bを含む。
【0095】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、除草活性化合物B又は成分Bとして、少なくとも3種、好ましくは正確に3種の、互いに異なる除草剤Bを含む。
【0096】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、解毒成分C又は成分Cとして、少なくとも1種、好ましくは正確に1種の解毒剤Cを含む。
【0097】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、成分Bとして少なくとも1種、好ましくは正確に1種の除草剤B、及び成分Cとして少なくとも1種、好ましくは正確に1種の解毒剤Cを含む。
【0098】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、少なくとも2種、好ましくは正確に2種の、互いに異なる除草剤B、及び成分Cとして少なくとも1種、好ましくは正確に1種の解毒剤Cを含む。
【0099】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、少なくとも3種、好ましくは正確に3種の、互いに異なる除草剤B、及び成分Cとして少なくとも1種、好ましくは正確に1種の解毒剤Cを含む。
【0100】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にクレトジム、クロジナホップ-プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ-ブチル、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P-エチル、メタミホップ、ピノキサデン、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、エスプロカルブ、エトフメセート、モリネート、プロスルホカルブ、チオベンカルブ、及びトリアルレートからなる群から選択される、b1)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0101】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にベンスルフロン-メチル、クロランスラム-メチル、クロルスルフロン、クロリムロン、シクロスルファムロン、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メソスルフロン-メチル、メタゾスルフロン、メトスルフロン-メチル、メトスラム、ニコスルフロン、ペノクススラム、ピラゾスルフロン-エチル、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピロクススラム、プロピリスルフロン、リムスルフロン、スルホスルフロン、チエンカルバゾン-メチル、チフェンスルフロン-メチル、トリベヌロン-メチル、トリトスルフロン、及びトリアファモンからなる群から選択される、b2)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0102】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にアメトリン、アトラジン、ベンタゾン、ブロモキシニル、ブロモキシニル-オクタノエート、ブロモキシニル-ヘプタノエート、ブロモキシニル-カリウム、ジウロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、イソプロツロン、リヌロン、メタミトロン、メトリブジン、パラクアット-ジクロリド、プロパニル、シマジン、テルブトリン、及びテルブチルアジンからなる群から選択される、b3)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0103】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にアシフルオルフェン、ブタフェンシル、カルフェネトラゾン-エチル、フルミオキサジン、ホメサフェン、オキサジアルギル、オキシフルオルフェン、ピラフルフェン、ピラフルフェン-エチル、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、エチル[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)-フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]アセテート(CAS 353292-31-6;S-3100)からなる群から選択される、b4)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0104】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にアミトロール、ベンゾビシクロン、ビシクロピロン、クロマゾン、ジフルフェニカン、フェンキントロン、フルオメツロン、フルロクロリドン、イソキサフルトール、メソトリオン、ノルフルラゾン、オキソトリオン(CAS 1486617-21-3)、ピコリナフェン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トルピラレート、トプラメゾン、2-クロロ-3-メチルスルファニル-N-(1-メチルテトラゾール-5-イル)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(CAS 1361139-71-0)、ビクスロゾン、2-(2,5-ジクロロフェニル)メチル-4,4-ジメチル-3-イソキサゾリジノン(CAS 81778-66-7)、及びクロロ-2-[-3-(ジフルオロメチル)イソキサゾール-5-イル]フェニル-5-クロロピリミジン-2-イル-エーテルからなる群から選択される、b5)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0105】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にペンジメタリン及びトリフルラリンからなる群から選択される、b9)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0106】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にアセトクロル、ブタクロル、カフェンストロール、ジメテナミド-P、フェントラザミド、フルフェナセト、メフェナセト、メタザクロル、メトラクロル、S-メトラクロル、フェノキサスルホン、イプフェンカルバゾン、及びピロキサスルホンからなる群から選択される、b10)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0107】
同様に、特に上で定義した式II.1、II.2、II.3、II.4、II.5、II.6、II.7、II.8、及びII.9のイソキサゾリン化合物からなる群から選択される、b10)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む組成物が好ましい。
【0108】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、b11)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物、特にインダジフラム、イソキサベン、及びトリアジフラムを含む。
【0109】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特に2,4-D、2,4-D-イソブチル、フロピラウキシフェン、フロルピラウキシフェン-ベンジル(CAS 1390661-72-9)、及び4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピコリン酸(CAS 1629965-65-6)からなる群から選択される、b13)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0110】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にジフルフェンゾピルからなる群から選択される、b14)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0111】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にシンメチリン、ダイムロン(dymron)(=ダイムロン(daimuron))、インダノファン、オキサジクロメホン、及びテトフルピロリメットからなる群から選択される、b15)群由来の少なくとも1種、とりわけ正確に1種の除草活性化合物を含む。
【0112】
本発明の別の好ましい実施形態に従えば、組成物は、特にベノキサコール、クロキントセット、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(MON4660、CAS 71526-07-3)、及び2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148、CAS 52836-31-4)からなる群から選択される、少なくとも1種、とりわけ正確に1種の解毒剤Cを含む。
【0113】
2種の活性化合物を含む二元組成物において、これらの活性化合物の重量比は、一般に1:1000~1000:1の範囲、好ましくは1:500~500:1の範囲、特に1:250~250:1の範囲、特に好ましくは1:75~75:1の範囲である。
【0114】
除草活性成分B及び少なくとも1種の解毒剤Cを含む二元組成物において、除草活性成分B:解毒剤Cの重量比は、一般に1:1000~1000:1の範囲、好ましくは1:500~500:1の範囲、特に1:250~250:1の範囲、特に好ましくは1:75~75:1の範囲である。
【0115】
2種の除草活性化合物B及び少なくとも1種の解毒剤Cを含む三元組成物において、除草成分Bの重量による相対割合は、一般に1:1000~1000:1の範囲、好ましくは1:500~500:1の範囲、特に1:250~250:1の範囲、特に好ましくは1:75~75:1の範囲であり、各除草剤B:成分Cの重量比は、一般に1:1000~1000:1の範囲、好ましくは1:500~500:1の範囲、特に1:250~250:1の範囲、特に好ましくは1:75~75:1の範囲であり、成分B:成分Cの重量比は、一般に1:1000~1000:1の範囲、好ましくは1:500~500:1の範囲、特に1:250~250:1の範囲、特に好ましくは1:75~75:1の範囲である。
【0116】
特に好ましい除草剤Bは、上で定義した除草剤B;特に、以下の表Bに列挙する除草剤B.1~B.214である:
【0117】
【表4】
【0118】
【表5】
【0119】
【表6】
【0120】
【表7】
【0121】
成分Cとして、本発明に従う組成物の成分である特に好ましい解毒剤Cは、上で定義した解毒剤C;特に、以下の表Cに列挙する解毒剤C.1~C.17である:
【0122】
【表8】
【0123】
後述する好ましい混合物における個々の成分の重量比は、上記の範囲内、特に好ましい範囲内である。
【0124】
活性成分として好ましい除草剤は、以下のもの又はそれらの混合物である:
アトラジン;広葉雑草及びイネ科植物の防除用の、コーン及びソルガムに用いられるトリアジン除草剤。低コストであり、他の除草剤と併用すると相乗剤として作用するため、現在も用いられている。光化学系II阻害剤である。
クロピラリド;主に芝及び放牧地、並びに有害なアザミウマの防除に用いられる、ピリジン系の広葉除草剤。堆肥中に残留することで有名である。合成オーキシンの別の例である。
イマザピル;陸上の一年生及び多年生草本、広葉草本、木本、水辺及び抽水水生種を含む、幅広い雑草の防除に用いられる、非選択的除草剤。
イマザピック;一年生及び多年生草本及び広葉雑草の一部を、出芽前及び出芽後に防除するための選択的除草剤。イマザピックは、タンパク質合成及び細胞成長に必要な分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、及びイソロイシン)の生成を阻害することによって植物を死滅させる。
メトアラクロル(Metoalachlor);コーン及びソルガムにおける一年生イネ科雑草の防除に広く用いられている出芽前除草剤;これらの用途ではアトラジンにほぼ置き換えられる。
パラコート;不耕起焼畑、マリファナ及びコカの植込みの空中破壊(aerial destruction)に用いられる、非選択的接触型除草剤。広く商業的に用いられている他のあらゆる除草剤よりも、人に対する急性毒性が強い。
ピクロラム;牧草地及び畑の端の不所望の樹木の防除に主に用いられるピリジン除草剤。別の合成オーキシンである。
トリクロピル。
シンメチリン。
サフルフェナシル。
トリフルジモキサジン。
【0125】
一実施形態において、活性成分は、シンメチリン、ジメテナミド-P、クロマゾン、ピコリナフェン、メタザクロル、S.メタロクロル(S.metalochlor)、アセトクロル、ペンジメタリン、サフルフェナシル、ピロキサスルホン、ビクスロゾン、プロスルホカルブ、フルフェナセト、アクロニフェン、トリアルレート、フルミオキサジン、メタザクロル、ペトキサミド、ナプロパミド、テルブチルアジン、イソキサフルトール、イソキサベン、メタミトロン、トリフルジモキサジン、チアフェナシル、スルフェントラゾン、又はそれらの混合物から選択される除草剤である。
【0126】
一実施形態において、活性成分は、シンメチリン、ジメテナミド-P、クロマゾン、ピコリナフェン、メタザクロル、S-メトラクロル、アセトクロル、ペンジメタリン、サフルフェナシル、ピロキサスルホン、ビクスロゾン、又はそれらの混合物から選択される除草剤である。
【0127】
一実施形態において、活性成分は、ジメテナミド-P及びクロマゾンの混合物である。
【0128】
一実施形態において、活性成分は、シンメチリン及びピコリナフェンの混合物である。
【0129】
一実施形態において、活性成分は、シンメチリンである。
【0130】
殺虫剤:殺虫剤は、全ての発生形態の昆虫に対して用いられる殺有害生物剤である。殺虫剤には、昆虫の卵及び幼虫に用いられる殺卵剤及び殺幼虫剤も含まれる。殺虫剤は、農業、医療、工業、及び家庭で用いられる。以下、適切な殺虫剤を挙げる:
【0131】
O)クラスO.1~O.28の殺虫剤
O.1 アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤:アルジカルブ、アラニカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フォルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メトミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノクス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、トリアザメート;アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホスメチル、カドゥサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クマホス、シアノホス、デメトン-S-メチル、ジアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフル、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、イソプロピルO-(メトキシアミノチオ-ホスホリル)サリチレート、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロペタンホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン;
O.2 GABAゲートクロリドチャネルアンタゴニスト:エンドスルファン、クロルデン;エチプロール、フィプロニル、フルフィプロール、ピラフルプロール、ピリプロール;
O.3 ナトリウムチャネル調節剤:アクリナトリン、アレトリン、d-cis-トランスアレトリン、d-トランスアレトリン、ビフェントリン、カッパ-ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオアレトリンS-シクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリネート、ハルフェンプロクス、ヘプタフルトリン、イミプロスリン、メペルフルトリン、メトフルトリン、モムフルフルオロトリン、イプシロン-モムフルオロトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、プロフルトリン、ピレトリン(除虫菊)、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、カッパ-テフルトリン、テトラメチルフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン;DDT、メトキシクロル;
O.4 ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト:アセトアミプリド、クロチアニジン、シクロキサプリド、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム;4,5-ジヒドロ-N-ニトロ-1-(2-オキシラニルメチル)-1H-イミダゾール-2-アミン、(2E)-1-[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル]-N’-ニトロ-2-ペンチリデンヒドラジンカルボキシミドアミド;1-[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル]-7-メチル-8-ニトロ-5-プロポキシ-1,2,3,5,6,7-ヘキサヒドロイミダゾ[1,2-a]ピリジン;ニコチン;スルホキサフロル、フルピラジフロン、トリフルメゾピリム、(3R)-3-(2-クロロチアゾール-5-イル)-8-メチル-5-オキソ-6-フェニル-2,3-ジヒドロチアゾロ[3,2-a]ピリミジン-8-イウム-7-オレート、(3S)-3-(6-クロロ-3-ピリジル)-8-メチル-5-オキソ-6-フェニル-2,3-ジヒドロチアゾロ[3,2-a]ピリミジン-8-イウム-7-オレート、(3S)-8-メチル-5-オキソ-6-フェニル-3-ピリミジン-5-イル-2,3-ジヒドロチアゾロ[3,2-a]ピリミジン-8-イウム-7-オレート、(3R)-3-(2-クロロチアゾール-5-イル)-8-メチル-5-オキソ-6-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]-2,3-ジヒドロチアゾロ[3,2-a]ピリミジン-8-イウム-7-オレート;(3R)-3-(2-クロロチアゾール-5-イル)-6-(3,5-ジクロロフェニル)-8-メチル-5-オキソ-2,3-ジヒドロチアゾロ[3,2-a]ピリミジン-8-イウム-7-オレート、(3R)-3-(2-クロロチアゾール-5-イル)-8-エチル-5-オキソ-6-フェニル-2,3-ジヒドロチアゾロ[3,2-a]ピリミジン-8-イウム-7-オレート;
O.5 ニコチン性アセチルコリン受容体アロステリック活性剤:スピノサド、スピネトラム;
O.6 クロリドチャネル活性剤:アバメクチン、エマメクチンベンゾエート、イベルメクチン、レピメクチン、ミルベメクチン;
O.7 幼若ホルモン模倣剤:ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン;フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン;
O.8 種々雑多な非特異的(マルチサイト)阻害剤:臭化メチル及び他のハロゲン化アルキル;クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石;
O.9 弦音器官TRPVチャネル調節剤:ピメトロジン、ピリフルキナゾン;
O.10 ダニ成長阻害剤:クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、ジフロビダジン;エトキサゾール;
O.11 昆虫中腸膜の微生物撹乱化学物質:バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・スフェリカス(Bacillus sphaericus)、及びそれらが産生する殺虫タンパク質:バチルス・チューリンゲンシス subsp.イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp.Israelensis)、バチルス・スフェリカス(Bacillus sphaericus)、バチルス・チューリンゲンシス subsp.アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp.aizawai)、バチルス・チューリンゲンシス subsp.クルスタキ(Bacillus thuringiensis subsp.Kurstaki)、バチルス・チューリンゲンシス subsp.テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp.Tenebrionis)、Bt作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry2Ab、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34/35Ab1;
O.12 ミトコンドリアATPシンターゼの阻害剤:ジアフェンチウロン;アゾシクロチン、シヘキサチン、フェンブタチンオキシド、プロパルギット、テトラジホン;
O.13 プロトン勾配の破壊を介した酸化的リン酸化の脱共役剤:クロルフェナピル、DNOC、スルフルアミド;
O.14 ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネル遮断薬:ベンスルタップ、カルタップヒドロクロリド、チオシクラム;
O.15 キチン生合成0型の阻害剤:ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;
O.16 キチン生合成1型の阻害剤:ブプロフェジン;
O.17 脱皮撹乱化学物質:シロマジン;
O.18 エクダイソン受容体アゴニスト:メトキシフェノジド、テブフェノジド、ハロフェノジド、フフェノジド、クロマフェノジド;
O.19 オクトパミン受容体アゴニスト:アミトラズ;
O.20 ミトコンドリア複合体III電子輸送阻害剤:ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリルピリム、ビフェナゼート;
O.21 ミトコンドリア複合体I電子輸送阻害剤:フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ロテノン;
O.22 電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬:インドキサカルブ、メタフルミゾン、2-[2-(4-シアノフェニル)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン]-N-[4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-ヒドラジンカルボキサミド、N-(3-クロロ-2-メチルフェニル)-2-[(4-クロロフェニル)-[4-[メチル(メチルスルホニル)アミノ]フェニル]メチレン]-ヒドラジンカルボキサミド;
O.23 アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害剤:スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スピロピジオン;
O.24 ミトコンドリア複合体IV電子輸送阻害剤:リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィン、リン化亜鉛、シアン化物;
O.25 ミトコンドリア複合体II電子輸送阻害剤:シエノピラフェン、シフルメトフェン;
O.26 ライアノジン受容体調節薬:フルベンジアミド、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、シクラニリプロール、テトラニリプロール;(R)-3-クロロ-N-{2-メチル-4-[1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}-N-(1-メチル-2-メチルスルホニルエチル)フタルアミド、(S)-3-クロロ-N-{2-メチル-4-[1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}-N-(1-メチル-2-メチルスルホニルエチル)フタルアミド、メチル-2-[3,5-ジブロモ-2-({[3-ブロモ-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-5-イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]-1,2-ジメチルヒドラジンカルボキシレート;N-[4,6-ジクロロ-2-[(ジエチル-ラムダ-4-スルファニリデン)カルバモイル]-フェニル]-2-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;N-[4-クロロ-2-[(ジエチル-ラムダ-4-スルファニリデン)カルバモイル]-6-メチル-フェニル]-2-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;N-[4-クロロ-2-[(ジ-2-プロピル-ラムダ-4-スルファニリデン)カルバモイル]-6-メチル-フェニル]-2-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;N-[4,6-ジクロロ-2-[(ジ-2-プロピル-ラムダ-4-スルファニリデン)カルバモイル]-フェニル]-2-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;N-[4,6-ジブロモ-2-[(ジエチル-ラムダ-4-スルファニリデン)カルバモイル]-フェニル]-2-(3-クロロ-2-ピリジル)-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;N-[2-(5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-4-クロロ-6-メチルフェニル]-3-ブロモ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド;3-クロロ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-N-[2,4-ジクロロ-6-[[(1-シアノ-1-メチルエチル)アミノ]カルボニル]フェニル]-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド;テトラクロラントラニリプロール;N-[4-クロロ-2-[[(1,1-ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]-6-メチルフェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-3-(フルオロメトキシ)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド;シハロジアミド;
O.27:弦音器官調節薬-標的部位未定義:フロニカミド;
O.28.作用機序が不明又は不確実な殺虫性化合物:アフィドピロペン、アホキソラナー、アザジラクチン、アミドフルメット、ベンゾキシメート、ブロフラニリド、ブロモプロピレート、キノメチオナト、クリオライト、ジクロロメソチアズ、ジコホル、フルフェネリム、フロメトキン、フルエンスルホン、フルヘキサホン、フルオピラム、フルララナー、メトキサジアゾン、ピペロニルブトキシド、ピフルブミド、ピリダリル、チオキサザフェン、11-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-12-ヒドロキシ-1,4-ジオキサ-9-アザジスピロ[4.2.4.2]-テトラデカ-11-エン-10-オン、3-(4’-フルオロ-2,4-ジメチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-オキサ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン、1-[2-フルオロ-4-メチル-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル]-3-(トリフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-アミン、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)I-1582;フルピリミン;フルアザインドリジン;4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソキサゾール-3-イル]-2-メチル-N-(1-オキソチエタン-3-イル)ベンズアミド;フルキサメタミド;5-[3-[2,6-ジクロロ-4-(3,3-ジクロロアリルオキシ)フェノキシ]プロポキシ]-1H-ピラゾール;4-シアノ-N-[2-シアノ-5-[[2,6-ジブロモ-4-[1,2,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-(トリフルオロメチル)プロピル]フェニル]カルバモイル]フェニル]-2-メチル-ベンズアミド;4-シアノ-3-[(4-シアノ-2-メチル-ベンゾイル)アミノ]-N-[2,6-ジクロロ-4-[1,2,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-(トリフルオロメチル)プロピル]フェニル]-2-フルオロ-ベンズアミド;N-[5-[[2-クロロ-6-シアノ-4-[1,2,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-(トリフルオロメチル)プロピル]フェニル]カルバモイル]-2-シアノ-フェニル]-4-シアノ-2-メチル-ベンズアミド;N-[5-[[2-ブロモ-6-クロロ-4-[2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]カルバモイル]-2-シアノ-フェニル]-4-シアノ-2-メチル-ベンズアミド;N-[5-[[2-ブロモ-6-クロロ-4-[1,2,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-(トリフルオロメチル)プロピル]フェニル]カルバモイル]-2-シアノ-フェニル]-4-シアノ-2-メチル-ベンズアミド;4-シアノ-N-[2-シアノ-5-[[2,6-ジクロロ-4-[1,2,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-(トリフルオロメチル)プロピル]フェニル]カルバモイル]フェニル]-2-メチル-ベンズアミド;4-シアノ-N-[2-シアノ-5-[[2,6-ジクロロ-4-[1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]カルバモイル]フェニル]-2-メチル-ベンズアミド;N-[5-[[2-ブロモ-6-クロロ-4-[1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]カルバモイル]-2-シアノ-フェニル]-4-シアノ-2-メチル-ベンズアミド;2-(1,3-ジオキサン-2-イル)-6-[2-(3-ピリジニル)-5-チアゾリル]-ピリジン;2-[6-[2-(5-フルオロ-3-ピリジニル)-5-チアゾリル]-2-ピリジニル]-ピリミジン;2-[6-[2-(3-ピリジニル)-5-チアゾリル]-2-ピリジニル]-ピリミジン;N-メチルスルホニル-6-[2-(3-ピリジル)チアゾール-5-イル]ピリジン-2-カルボキサミド;N-メチルスルホニル-6-[2-(3-ピリジル)チアゾール-5-イル]ピリジン-2-カルボキサミド;1-[(6-クロロ-3-ピリジニル)メチル]-1,2,3,5,6,7-ヘキサヒドロ-5-メトキシ-7-メチル-8-ニトロ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン;1-[(6-クロロピリジン-3-イル)メチル]-7-メチル-8-ニトロ-1,2,3,5,6,7-ヘキサヒドロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-オール;1-イソプロピル-N,5-ジメチル-N-ピリダジン-4-イル-ピラゾール-4-カルボキサミド;1-(1,2-ジメチルプロピル)-N-エチル-5-メチル-N-ピリダジン-4-イル-ピラゾール-4-カルボキサミド;N,5-ジメチル-N-ピリダジン-4-イル-1-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エチル)ピラゾール-4-カルボキサミド;1-[1-(1-シアノシクロプロピル)エチル]-N-エチル-5-メチル-N-ピリダジン-4-イル-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-エチル-1-(2-フルオロ-1-メチル-プロピル)-5-メチル-N-ピリダジン-4-イル-ピラゾール-4-カルボキサミド;1-(1,2-ジメチルプロピル)-N,5-ジメチル-N-ピリダジン-4-イル-ピラゾール-4-カルボキサミド;1-[1-(1-シアノシクロプロピル)エチル]-N,5-ジメチル-N-ピリダジン-4-イル-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-メチル-1-(2-フルオロ-1-メチル-プロピル]-5-メチル-N-ピリダジン-4-イル-ピラゾール-4-カルボキサミド;1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-N-エチル-5-メチル-N-ピリダジン-4-イル-ピラゾール-4-カルボキサミド;1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-N,5-ジメチル-N-ピリダジン-4-イル-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(1-メチルエチル)-2-(3-ピリジニル)-2H-イミダゾール-4-カルボキサミド;N-シクロプロピル-2-(3-ピリジニル)-2H-イミダゾール-4-カルボキサミド;N-シクロヘキシル-2-(3-ピリジニル)-2H-イミダゾール-4-カルボキサミド;2-(3-ピリジニル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2H-イミダゾール-4-カルボキサミド;2-(3-ピリジニル)-N-[(テトラヒドロ-2-フラニル)メチル]-2H-インダゾール-5-カルボキサミド;メチル2-[[2-(3-ピリジニル)-2H-インダゾール-5-イル]カルボニル]ヒドラジンカルボキシレート;N-[(2,2-ジフルオロシクロプロピル)メチル]-2-(3-ピリジニル)-2H-インダゾール-5-カルボキサミド;N-(2,2-ジフルオロプロピル)-2-(3-ピリジニル)-2H-インダゾール-5-カルボキサミド;2-(3-ピリジニル)-N-(2-ピリミジニルメチル)-2H-インダゾール-5-カルボキサミド;N-[(5-メチル-2-ピラジニル)メチル]-2-(3-ピリジニル)-2H-インダゾール-5-カルボキサミド、チクロピラゾフロール;サロラナー、ロチラナー、N-[4-クロロ-3-[[(フェニルメチル)アミノ]カルボニル]フェニル]-1-メチル-3-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)-4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド;2-(3-エチルスルホニル-2-ピリジル)-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、2-[3-エチルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、イソシクロセラム、N-[4-クロロ-3-(シクロプロピルカルバモイル)フェニル]-2-メチル-5-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)-4-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド、N-[4-クロロ-3-[(1-シアノシクロプロピル)カルバモイル]フェニル]-2-メチル-5-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)-4-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;アシノナピル;ベンズピリモキサン;チゴラナー;クロロ-N-(1-シアノシクロプロピル)-5-[1-[2-メチル-5-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)-4-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-イル]ピラゾール-4-イル]ベンズアミド、オキサゾスルフィル、[(2S,3R,4R,5S,6S)-3,5-ジメトキシ-6-メチル-4-プロポキシ-テトラヒドロピラン-2-イル]-N-[4-[1-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1,2,4-トリアゾール-3-イル]フェニル]カルバメート、[(2S,3R,4R,5S,6S)-3,4,5-トリメトキシ-6-メチル-テトラヒドロピラン-2-イル]N-[4-[1-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1,2,4-トリアゾール-3-イル]フェニル]カルバメート、[(2S,3R,4R,5S,6S)-3,5-ジメトキシ-6-メチル-4-プロポキシ-テトラヒドロピラン-2-イル]-N-[4-[1-[4-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエトキシ)フェニル]-1,2,4-トリアゾール-3-イル]フェニル]カルバメート、[(2S,3R,4R,5S,6S)-3,4,5-トリメトキシ-6-メチル-テトラヒドロピラン-2-イル]-N-[4-[1-[4-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエトキシ)フェニル]-1,2,4-トリアゾール-3-イル]フェニル]カルバメート、(2Z)-3-(2-イソプロピルフェニル)-2-[(E)-[4-[1-[4-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエトキシ)フェニル]-1,2,4-トリアゾール-3-イル]フェニル]メチレンヒドラゾノ]チアゾリジン-4-オン;2-(6-クロロ-3-エチルスルホニル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、2-(6-ブロモ-3-エチルスルホニル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、2-(3-エチルスルホニル-6-ヨード-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、2-[3-エチルスルホニル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、2-(7-クロロ-3-エチルスルホニル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、2-(3-エチルスルホニル-7-ヨード-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、3-エチルスルホニル-6-ヨード-2-[3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル]イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボニトリル、2-[3-エチルスルホニル-8-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、2-[3-エチルスルホニル-7-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-3-メチル-6-(トリフルオロメチルスルフィニル)イミダゾ[4,5-b]ピリジン、2-[3-エチルスルホニル-7-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル]-3-メチル-6-(トリフルオロメチル)イミダゾ[4,5-c]ピリジン、2-(6-ブロモ-3-エチルスルホニル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピラゾロ[4,3-c]ピリジン、
除虫菊エキス、イカリジン、N,N-ジエチル-メタ-トルアミド(DEET)、p-メンタンジオール(PMD)、メトフルトリン、メペルフルトリン、ジメフルトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ヘプタフルトリン、d-ヘプタフルトリン、テトラメトリン、イミプロスリン、飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸、d-テトラメトリン、d-フェノトリン、1Rトランスフェノトリン、トランスフルトリン、d-アレトリン、d-トランスアレトリン75/25、プラレトリン、ピペルオニルブトキシド及びその類似体/同族体、並びにそれらの混合物。
【0132】
好ましい殺虫剤として、以下がある:
・塩素系殺虫剤、例えば、カンフェクロル、ヘキサクロロシクロヘキサン、ガンマ-ヘキサクロロシクロヘキサン、メトキシクロル、ペンタクロロフェノール、TDE、アルドリン、クロルダン、クロルデコン、ジエルドリン、エンドスルファン、エンドリン、ヘプタクロル、ミレックス、及びそれらの混合物;
・有機リン化合物、例えば、アセフェート、アジンホス-メチル、ベンスライド、クロルエトキシホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス(DDVP)、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エトプロップ、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチル-パラチオン、メビンホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラチオン、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホステブピリム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、トリブホス、トリクロルホン、及びそれらの混合物;
・ピレスロイド、例えば、アレトリン、ビフェントリン、デルタメトリン、ペルメトリン、レスメトリン、スミトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、及びそれらの混合物;
・植物毒素由来化合物、例えば、デリス(ロテノン)、除虫菊、ニーム(アザジラクチン)、ニコチン、カフェイン、及びそれらの混合物。
【0133】
殺鼠剤:殺鼠剤は、げっ歯類を死滅させることを目的とした有害生物防除化学物質の一種である。以下に、適切な殺鼠剤の例を示す:
・抗凝固剤、例えば、ジフェナクム、ブロジファクム、フロクマフェン、ブロマジオロン、ジフェチアロン、ワルファリン、クマテトラリル、クロロファシノン、ジファシノン、クマクロル、クマフリル、及びピンドン;
・金属リン化物;
・リン化物;又は
・高カルシウム血症、例えば、カルシフェロール(ビタミンD)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、及びエルゴカルシフェロール(ビタミンD2)。
【0134】
殺ダニ剤、殺軟体動物剤、及び殺線虫剤:殺ダニ剤は、ダニを死滅させる殺有害生物剤である。抗生物質殺ダニ剤、カーバメート殺ダニ剤、ホルムアミジン殺ダニ剤、ダニ成長調節剤、有機塩素、ペルメトリン、及び有機リン殺ダニ剤は全て、この分類に属する。殺軟体動物剤は、ガ、ナメクジ、及びカタツムリ等の軟体動物を防除するために用いられる殺有害生物剤である。これらの物質として、メタルアルデヒド、メチオカルブ、及び硫酸アルミニウムが挙げられる。殺線虫剤は、寄生線虫(蠕虫の一門)を死滅させるために用いられる化学的殺有害生物剤の一種である。殺線虫剤は、油を抽出した後のニームの種子の残渣であるニームの木の種子粕から得られる。ニームの木は世界中でいくつかの名前で知られているが、最初に古代からインドで栽培されていた。
【0135】
殺有害生物剤は、通常、水溶性が最大10g/l、好ましくは最大5g/l、より好ましくは最大1g/lである。
【0136】
殺有害生物剤は、20℃にて固体又は液体であり得る。
【0137】
好ましい殺有害生物剤は、除草剤、殺虫剤、及び殺真菌剤である。
【0138】
一実施形態において、活性成分は、除草剤である。
【0139】
一実施形態において、活性成分は、殺真菌剤である。
【0140】
一実施形態において、活性成分は、殺虫剤である。
【0141】
一実施形態において、活性成分は、ジメテナミド-P及びクロマゾンの混合物である。
【0142】
一実施形態において、活性成分は、シンメチリン及びピコリナフェンの混合物である。
【0143】
活性成分としてとりわけ好ましい殺有害生物剤として、テプラロキシジム、フルフェナセト、ナプロパミド、イソキサベン、フルアジホップ-P-ブチル、メタミトロン、プロピザミド、フェンメジファム、クレトジム、クロリダゾン、ジメテナミド-P、ペンジメタリン、クロルピリホス、ジメトエート アルファ-シペルメトリン、シペルメトリン、クロチアニジン、クロルフェナピル、フィプロニル、ジメテナミド-P、クロマゾン、ピコリナフェン、メタザクロル、S-メトクロル、アセトクロル、ペンジメタリン、サフルフェナシル、ピロキサスルホン、ビクスロゾン、ピラクロストロビン、ジメテナミド-P、フェンプロピモルフ、サフルフェナシル、トリフルジモキサジン、及びシンメチリンがある。
【0144】
一実施形態において、活性成分は、ジメテナミド-P、クロマゾン、ピコリナフェン、メタザクロル、S.メタロクロル、アセトクロル、ペンジメタリン、サフルフェナシル、ピロキサスルホン、ビクスロゾン、シンメチリン、又はそれらの混合物から選択される除草剤である。
【0145】
活性成分として特に好ましい殺有害生物剤として、シンメチリン、ピラクロストロビン、ジメテナミド-Pがある。
【0146】
一実施形態において、活性成分は、除虫菊エキス、イカリジン、N,N-ジエチル-メタ-トルアミド(DEET)、p-メンタンジオール(PMD)、メトフルトリン、メペルフルトリン、ジメフルトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ヘプタフルトリン、d-ヘプタフルトリン、テトラメトリン、イミプロスリン、飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸、d-テトラメトリン、d-フェノトリン、1Rトランスフェノトリン、トランスフルスリン、d-アレトリン、d-トランスアレトリン75/25、プラレトリン、ピペロニルブトキシド及びその類似体/同族体、精油及びその成分、並びにそれらの混合物から選択される。
【0147】
一実施形態において、活性成分は、除虫菊エキス、イカリジン、N,N-ジエチル-メタ-トルアミド(DEET)、p-メンタンジオール(PMD)、メトフルトリン、メペルフルトリン、ジメフルトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ヘプタフルトリン、d-ヘプタフルトリン、テトラメトリン、イミプロスリン、飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸、d-テトラメトリン、d-フェノトリン、1Rトランスフェノトリン、トランスフルスリン、d-アレトリン、d-トランスアレトリン75/25、プラレトリン、ピペロニルブトキシド及びその類似体/同族体、並びにそれらの混合物から選択される。
【0148】
典型的に、本発明のマイクロパーティクルは、1~95重量%、好ましくは10~90重量%、より好ましくは30~85重量%の前記1種以上の活性成分を含有する。
【0149】
原則として、活性成分は、21℃にて液体又は固体であり得る。ここで、固体それ自体は、水非混和性溶媒S中に溶解して存在し得る。
【0150】
一実施形態において、本発明に従うカプセルに用いられる活性成分は、21℃にて液体である。
【0151】
一実施形態において、本発明に従うカプセルに用いられる活性成分は、21℃にて液体であり、溶媒中に溶解されることなく本発明のマイクロパーティクル内に含有される。
【0152】
一実施形態において、本発明に従うカプセルに用いられる活性成分は、21℃にて液体であり、純粋な物質として本発明のマイクロパーティクル内に含有される。
【0153】
一実施形態において、活性成分は、水非混和性溶媒S中の溶液として本発明のマイクロパーティクル内に含まれる。
【0154】
活性成分が溶媒として作用することも可能であるし、溶媒が活性成分として作用することも可能である。
【0155】
水非混和性溶媒Sは、水中での溶解度が21℃にて1重量%以下、好ましくは21℃にて0.1重量%以下である。
【0156】
溶媒Sとして、以下が挙げられる:
中沸点から高沸点の鉱油留分、例えば、灯油、軽油;植物性又は動物性の油;脂肪族、環式、及び芳香族炭化水素、例えば、トルエン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン、及び沸点範囲が130℃~300℃のC8~C11の芳香族石油誘導体(芳香族炭化水素);
ココ油、パーム核油、パーム油、ダイズ油、ナタネ油、コーン油、及び前述の油のメチルエステル又はエチルエステル等の植物油、芳香族脱パラフィン、直鎖パラフィン、イソパラフィン、シクロパラフィン等の、引火点が40℃~250℃、蒸留範囲が150℃~450℃である炭化水素;
ケトン、例えばアセトフェノン;
カーボネート、例えばジブチルカーボネート;
エステル、例えば、酢酸ベンジル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、乳酸ベンジル、プロピオン酸2-フェノキシエチル;
ラクテート、例えば乳酸2-エチルヘキシル;
脂肪酸エステル;
脂肪酸;
ホスホネート;
脂肪酸アミン;
ピロリドン、例えば、N-ブチルピロリドン、N-オクチルピロリドン、N-エチルピロリドン、N-ドセジルピロリドン、ヒドロキシエチルピロリドン;
脂肪酸アミド、例えば、N,N-ジメチルオクタンアミド、N,N-ジメチルノナンアミド、N,N-ジメチルデカンアミド、N,N-ジメチル9-デセンアミド、ラウリルN,N-ジメチルアミド、ラウリルN,N-ジメチルアミド、並びにそれらの混合物。
【0157】
ここで、「C8ジメチルアミド」及び「N,N-ジメチルオクタンアミド」は、「C8脂肪酸N,N-ジメチルアミド」(他の鎖長についても同様)を意味すると理解されるものとする。
【0158】
本明細書において「脂肪酸」は、飽和又は不飽和脂肪族鎖を有する直鎖又は分岐カルボン酸を示すものとする。
【0159】
一実施形態において、溶媒Sは、油である。本発明の文脈におけるフレーズ「油」は、全ての種類の油体又は油成分、特に、植物油、例えば、ナタネ油、ヒマワリ油、ダイズ油、オリーブ油等、変性植物油、例えば、アルコキシル化ヒマワリ油又はダイズ油、合成(トリ)グリセリド、例えば、C6~C22脂肪酸のモノ、ジ、及びトリグリセリドの技術的混合物、脂肪酸アルキルエステル、例えば、植物油のメチルエステル又はエチルエステル(Agnique(登録商標)ME 18 RD-F、Agnique(登録商標)ME 18 SD-F、Agnique(登録商標)ME 12C-F、Agnique(登録商標)ME1270、全てBASF SE,Germanyの製品)、前記C6~C22脂肪酸をベースとする脂肪酸アルキルエステル、鉱油、及びそれらの混合物を包含する。一形態において、油は好ましくは鉱油を含む。
【0160】
適切な溶媒Sの性質を説明する例として、以下があるが、本発明はこれらの例に限定されない:6~18個、好ましくは8~10個の炭素原子を有する脂肪アルコールをベースとするゲルベット(Guerbet)アルコール、直鎖C6~C22-脂肪酸の、直鎖若しくは分岐C6~C22-脂肪アルコールとのエステル、又は分岐C6~C13-カルボン酸の、直鎖若しくは分岐C6~C22-脂肪アルコールとのエステル、例えば、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸ミリスチル、ステアリン酸ミリスチル、イソステアリン酸ミリスチル、オレイン酸ミリスチル、ベヘン酸ミリスチル、エルカ酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、イソステアリン酸セチル、オレイン酸セチル、ベヘン酸セチル、エルカ酸セチル、ミリスチン酸ステアリル、パルミチン酸ステアリル、ステアリン酸ステアリル、イソステアリン酸ステアリル、オレイン酸ステアリル、ベヘン酸ステアリル、エルカ酸ステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ベヘン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ミリスチン酸オレイル、パルミチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、イソステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ベヘン酸オレイル、エルカ酸オレイル、ミリスチン酸ベヘニル、パルミチン酸ベヘニル、ステアリン酸ベヘニル、イソステアリン酸ベヘニル、オレイン酸ベヘニル、ベヘン酸ベヘニル、エルカ酸ベヘニル、ミリスチン酸エルシル、パルミチン酸エルシル、ステアリン酸エルシル、イソステアリン酸エルシル、オレイン酸エルシル、ベヘン酸エルシル、及びエルカ酸エルシル。また、適しているのは、直鎖C6~C22-脂肪酸の、分岐アルコール、特に2-エチルヘキサノールとのエステル、C18~C38-アルキルヒドロキシカルボン酸の、直鎖若しくは分岐C6~C22-脂肪アルコールとのエステル、特にリンゴ酸ジオクチル、直鎖及び/若しくは分岐脂肪酸の、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ダイマージオール若しくはトリマージオール等)及び/若しくはゲルベットアルコールとのエステル、C6~C10-脂肪酸をベースとするトリグリセリド、C6~C18-脂肪酸をベースとする液体モノ/ジ/トリグリセリド混合物、C6~C22-脂肪アルコール及び/若しくはゲルベットアルコールの、芳香族カルボン酸、特に安息香酸とのエステル、C2~C12-ジカルボン酸の、1~22個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐アルコール、若しくは2~10個の炭素原子及び2~6個のヒドロキシル基を有するポリオール、植物油、分岐第一級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖及び分岐C6~C22-脂肪アルコールカーボネート、例えばジカプリリルカーボネート(Cetiol(登録商標)CC)、6~18個、好ましくは8~10個の炭素原子を有する脂肪アルコールをベースとするゲルベットカーボネートとのエステル、安息香酸の、直鎖及び/若しくは分岐C6~C22-アルコール、直鎖若しくは分岐の、アルキル基1個あたり6~22個の炭素原子を有する対称若しくは非対称ジアルキルエーテル、例えば、ジカプリリルエーテルとのエステル、ポリオールとのエポキシ化脂肪酸エステルの開環生成物、シリコーン油(シクロメチコン、シリコーンメチコングレード等)、脂肪族若しくはナフテン炭化水素、例えば、スクワラン、スクワレン若しくはジアルキルシクロヘキサン、及び/又は鉱油である。一形態において、油は、好ましくは脂肪族若しくはナフテン炭化水素、及び/又は鉱油を含む。
【0161】
本発明の文脈内で、好ましい溶媒Sは、6~18個、好ましくは8~10個の炭素原子を有する脂肪アルコールをベースとするゲルベットアルコール、直鎖C6~C22-脂肪酸の、直鎖若しくは分岐C6~C22-脂肪アルコールとのエステル、又は分岐C6~C13-カルボン酸の、直鎖若しくは分岐C6~C22-脂肪アルコールとのエステル、例えば、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸ミリスチル、ステアリン酸ミリスチル、イソステアリン酸ミリスチル、オレイン酸ミリスチル、ベヘン酸ミリスチル、エルカ酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、イソステアリン酸セチル、オレイン酸セチル、ベヘン酸セチル、エルカ酸セチル、ミリスチン酸ステアリル、パルミチン酸ステアリル、ステアリン酸ステアリル、イソステアリン酸ステアリル、オレイン酸ステアリル、ベヘン酸ステアリル、エルカ酸ステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ベヘン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ミリスチン酸オレイル、パルミチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、イソステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ベヘン酸オレイル、エルカ酸オレイル、ミリスチン酸ベヘニル、パルミチン酸ベヘニル、ステアリン酸ベヘニル、イソステアリン酸ベヘニル、オレイン酸ベヘニル、ベヘン酸ベヘニル、エルカ酸ベヘニル、ミリスチン酸エルシル、パルミチン酸エルシル、ステアリン酸エルシル、イソステアリン酸エルシル、オレイン酸エルシル、ベヘン酸エルシル、及びエルカ酸エルシルである。
【0162】
また、好ましい油は、直鎖C6~C22-脂肪酸の、分岐アルコール、特に2-エチルヘキサノールとのエステル、C18~C38-アルキルヒドロキシカルボン酸の、直鎖又は分岐C6~C22-脂肪アルコール、直鎖又は分岐C6~C22-脂肪アルコール、特にリンゴ酸ジオクチルとのエステル、直鎖及び/又は分岐脂肪酸の、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ダイマージオール、又はトリマートリオール等)、及び/又はゲルベットアルコールとのエステル、C6~C10-脂肪酸をベースとするトリグリセリド、C6~C18-脂肪酸をベースとする液体モノ/ジ/トリグリセリド混合物、C6~C22-脂肪アルコール及び/又はゲルベットアルコールの、芳香族カルボン酸、特に安息香酸とのエステル、C2~C12-ジカルボン酸の、1~22個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐アルコール、又は2~10個の炭素原子及び2~6個のヒドロキシル基を有するポリオールとのエステル、植物油、分岐第一級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖及び分岐C6~C22-脂肪アルコールカーボネート、例えば、ジカプリリルカーボネート(Cetiol(商標)CC)、6~18個、好ましくは8~10個の炭素原子を有する脂肪アルコールをベースとするゲルベットカーボネート、安息香酸の、直鎖及び/又は分岐C6~C22-アルコール(例えばFinsolv(商標)TN)、直鎖又は分岐の、アルキル基1個あたり6~22個の炭素原子を有する対称又は非対称ジアルキルエーテル、例えばジカプリリルエーテル(Cetiol(商標)OE)とのエステル、エポキシ化脂肪酸エステルの、ポリオールとの開環生成物、シリコーン油(シクロメチコン、シリコーンメチコンタイプ等)、及び/或いは脂肪族又はナフテン炭化水素、例えば、スクワラン、スクワレン、又はジアルキルシクロヘキサンである。
【0163】
さらに、液体直鎖及び/若しくは分岐及び/若しくは飽和若しくは不飽和炭化水素、又はそれらの所望のあらゆる混合物を、本発明の文脈内で、油として用いることができる。これらは、例えば、4~22個、好ましくは6~18個の炭素原子を有するアルカン、又はそれらの所望のあらゆる混合物であり得る。また、適しているのは、4~22個の炭素原子を有する不飽和炭化水素、又は同一炭素数の不飽和炭化水素、及びこれらの炭化水素の所望のあらゆる混合物である。環式炭化水素及び芳香族、例えばトルエン及びその混合物もまた、本発明の文脈内で油となり得る。別の好ましい形態において、油は芳香族を含む。また、適しているのは、シリコーン油である。指定された全てのコア材料の所望のあらゆる混合物
【0164】
化粧品中の慣用の油成分は、例えば、パラフィン油、ステアリン酸グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、2-エチルヘキサン酸セチルステアリル、水添ポリイソブテン、ワセリン、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、微結晶ワックス、ラノリン、及びステアリン酸である。しかしながら、このリストは例示的なものであり、網羅的なものではない。
【0165】
本発明に従うカプセルのシェルを構築するのに用いられる水不溶性又は水難溶性ゾル-ゲル前駆体に可溶性又は懸濁可能な水難溶性又は水不溶性のものが特に優先される。
【0166】
とりわけ活性成分としての殺有害生物剤用の、好ましい溶媒Sとして、以下が挙げられる:
中沸点から高沸点の鉱油留分、例えば、灯油、軽油;植物性又は動物性の油;脂肪族、環式、及び芳香族炭化水素、例えば、トルエン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン、及び沸点範囲が130℃~300℃のC8~C11芳香族石油誘導体(芳香族炭化水素);
ココ油、パーム核油、パーム油、ダイズ油、ナタネ油、コーン油、及び前述の油のメチルエステル又はエチルエステル等の植物油、芳香族脱パラフィン、直鎖パラフィン、イソパラフィン、シクロパラフィン等の、引火点が40℃~250℃、蒸留範囲が150℃~450℃である炭化水素;
アセトフェノン;ジブチルカーボネート;酢酸ベンジル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、乳酸ベンジル、プロピオン酸2-フェノキシエチル;乳酸2-エチルヘキシル;脂肪酸エステル;脂肪酸;C8~C12脂肪酸ジメチルアミド;及びそれらの混合物。
【0167】
より好ましい有機溶媒Sとして、以下がある:
アセトフェノン;ジブチルカーボネート;酢酸ベンジル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、乳酸ベンジル、プロピオン酸2-フェノキシエチル;乳酸2-エチルヘキシル;脂肪酸エステル;脂肪酸;C8~C12脂肪酸ジメチルアミド;及びそれらの混合物。
【0168】
C8~C12脂肪酸ジメチルアミドとして、以下が挙げられ、好ましいC8~C12脂肪酸ジメチルアミドとして、以下がある:C8ジメチルアミド(N,N-ジメチルオクタンアミド)、C8/C10ジメチルアミド(N,N-ジメチルオクタンアミド及びN,N-ジメチルデカンアミドの混合物)、C9ジメチルアミド(N,N-ジメチルノナンアミド又はN,N-ジメチルイソノナンアミド)、C10ジメチルアミド(N-ジメチルデカンアミド又はN,N-ジメチル9-デセンアミド)、C12ジメチルアミド(ラウリルN,N-ジメチルアミド)、ココ油、パーム核油、パーム油、ダイズ油、ナタネ油、コーン油等の植物油、及び前述の油のメチルエステル又はエチルエステル。
【0169】
とりわけ好ましい有機溶媒Sは、ココ油、パーム核油、パーム油、ダイズ油、ナタネ油、コーン油等の植物油、及び前述の油のメチルエステル若しくはエチルエステル、酢酸ベンジル、安息香酸メチル、C8~C12脂肪酸ジメチルアミド、芳香族炭化水素、又はそれらの混合物である。
【0170】
特に好ましい有機溶媒Sは、芳香族炭化水素、アジペート(例えば、アジピン酸ジブチル)、ココ油、パーム核油、パーム油、ダイズ油、ナタネ油、コーン油等の植物油、及び前述の油のメチルエステル若しくはエチルエステル、又はそれらの混合物である。
【0171】
一実施形態において、マイクロパーティクルのコアを形成するか、或いは本発明は、脂肪族及び/若しくは芳香族炭化水素、又はココ油、パーム核油、パーム油、ダイズ油、ナタネ油、コーン油等の植物油、及び前述の油のメチルエステル若しくはエチルエステルから選択される溶媒Sとブレンドされた殺虫剤を含有する。
【0172】
1種以上の活性成分、及び場合によっては溶媒Sの他に、本発明のマイクロパーティクル、特に本発明に従うマイクロスフェア、又はマイクロカプセルのコアは、それぞれの応用分野で通常用いられる補助剤を含むこともできる。
【0173】
本発明に従うマイクロパーティクルは、1種以上の活性成分を含有するマトリックス材料、又はコアを取り囲む少なくとも1つのシェルを含有する。コアは、マイクロカプセル又はマトリックスである。
【0174】
前記マトリックス材料又はシェルは双方とも、該当する場合、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと、
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のポリペプチドPPと、
iv)場合によっては、全体的に正に帯電している少なくとも1種の多糖PSと、
v)場合によっては、成分i)~iv)の少なくとも1つと、非共有結合の形成を介して相互作用することができる無機塩ISと
を含む。
【0175】
本発明のマイクロパーティクルは、生体模倣型(biomimetic)であり、これは、天然に存在するリン脂質及び場合によってはステロール、又はそのような天然に存在するリン脂質及びステロールの誘導体、並びに場合によってはミネラル又は無機塩を含有するマトリックス材料又はシェルを含むことを意味する。
【0176】
典型的には、本発明のマイクロパーティクルは、マイクロプラスチック及びマイクロプラスチックを形成する材料を含まない。
【0177】
一実施形態において、本発明のマイクロパーティクルはビーガンであり、これは、その成分がいかなる動物にも由来しないか、又は動物を用いて得られたものではないことを意味する。
【0178】
リン脂質は、ホスファチドと呼ばれることもあるが、当業者に一般的に知られている脂質の一種であり、その分子構造は、リン酸基を含有する親水性の「頭部」、並びに脂肪酸及び/又は脂肪アルコホールに由来する2つの疎水性の「尾部」を含有し、これらは多価アルコール残基(例えばグリセロール)又はアミノアルコールによって連結されている。リン酸基は、コリン、エタノールアミン、若しくはセリン等の単純な多官能性有機分子、又は糖(例えばイノシトール)によって修飾することができる。
【0179】
疎水性部分の少なくとも一部が脂肪アルコールに由来するリン脂質は、リン脂質エーテル又はプラスモロゲンとも呼ばれる。
【0180】
好ましくは、リン脂質は、脂肪酸の、多価アルコール残基(例えばグリセロール)又はアミノアルコールとのエステルである2つの疎水性「尾部」を含有する。好ましいリン脂質は、脂肪酸の、グリセロールとのエステルである2つの疎水性「尾部」を含有する。
【0181】
リン脂質は両親媒性である。
【0182】
用語「脂質」は、炭化水素等の非極性溶媒中での溶解度が高い生体分子を指す。
【0183】
本明細書中で用いられる用語「リン脂質」には、合成リン脂質に加え、天然に存在するリン脂質も含まれる。
【0184】
一実施形態において、リン脂質PLは、グリセロリン脂質(ホスホグリセリドとも呼ばれる)及びスフィンゴリン脂質から選択され、グリセロリン脂質が好ましい。
【0185】
好ましいリン脂質PLは、ホスファチジン酸(ホスファチデート)、ホスファチジルエタノールアミン(セファリン)、ホスファチジルコリン(レシチン(例えば、卵黄レシチン、アソレクチン、及びダイズレシチン)、ホスファチジルセリン、ホスホイノシチド、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルイノシトールホスフェート、ビスホスフェート、ホスファチジルイノシトール、セラミドホスホリルコリン(スフィンゴミエリン)、セラミドホスホリルエタノールアミン(スフィンゴミエリン)、セラミドホスホリルリピド、又はそれらの混合物である。
【0186】
アソレクチンは、好ましいリン脂質PLであり、レシチン、セファリン、及びイノシトールホスファチドを含有する、ダイズから商業的に得られるリン脂質の混合物である。
【0187】
天然のリン脂質は典型的に、例えば、ダイズ、ヒマワリ、又は卵黄から、例えば、溶媒抽出及びクロマトグラフィ手順を用いて、精製される。リン脂質の好ましい供給源は、ダイズ及びヒマワリである。特定の極性頭部基、脂肪酸組成を有する合成リン脂質は、種々の合成経路を用いて製造することができる。これは、新たに合成することができ、又は天然に存在するリン脂質を、例えば二重結合の水素化処理によって、若しくは酵素的誘導体化によって、誘導体化することができる。
【0188】
リン脂質の誘導体の例として:
ホスファチジン酸(DMPA、DPPA、DSPA)、
ホスファチジルコリン(DDPC、DLPC、DMPC、DPPC、DSPC、DOPC、POPC、DEPC)、
ホスファチジルグリセロール(DMPG、DPPG、DSPG、POPG)、
ホスファチジルエタノールアミン(DMPE、DPPE、DSPE、DOPE)、
ホスファチジルセリン(DOPS)、及び
PEGリン脂質(mPEG-リン脂質、ポリグリセリン-リン脂質、官能化-リン脂質、末端活性化-リン脂質)
が挙げられる。
【0189】
例えば、アシル化反応及び酵素触媒反応を用いて天然リン脂質から得られるグリセロホスホコリン(GPC)から、天然の立体化学的配置を有する合成リン脂質が合成される。
【0190】
とりわけ好ましい実施形態において、リン脂質PLは、アソレクチン、レシチン、又はそれらの混合物である。
【0191】
一実施形態において、リン脂質PLは、ダイズ、ナタネ、ヒマワリ、鳥類の卵(例えば鶏卵)、ウシの乳、又は魚卵から得られる。
【0192】
一実施形態において、リン脂質PLは、ダイズ、ナタネ、又はヒマワリから得られる。
【0193】
一実施形態において、リン脂質PLは、ダイズ又はヒマワリから得られる。
【0194】
一実施形態において、リン脂質PLは、ダイズ又はヒマワリから得られるレシチンである。
【0195】
リン脂質の具体例として、以下が挙げられる:
【0196】
【表9】
【0197】
【表10】
【0198】
【表11】
【0199】
本発明のマイクロパーティクル、特に本発明のマイクロスフェア又はマイクロカプセルのシェルはさらに、少なくとも1種のステロールSTを含む。
【0200】
ステロールは、3-ヒドロキシゴナン骨格を含有する化合物である。
【0201】
ステロールSTは、植物ステロール、動物ステロール、又は合成ステロールであることが可能である。
【0202】
一実施形態において、ステロールSTは、動物ステロールである。
【0203】
一実施形態において、ステロールSTは、植物ステロールである。
【0204】
一実施形態において、ステロールSTは、合成ステロールである。
【0205】
一実施形態において、ステロールSTは、天然に存在する合成ステロールである。
【0206】
一実施形態において、ステロールSTは、植物の抽出によって調製され、様々なステロールの混合物を含有する。本明細書において、ステロールSTとして適切な特定のステロールが言及される場合、これは、そのようなステロールの、他のステロールとの混合物を含むものとする。
【0207】
一実施形態において、ステロールSTは、コレステロール、ベータシトステロール、ベータシトスタノール、スチグマステロール、スチグマスタノール、カンペステロール、カンペスタノール、エルゴステロール、アベナステロール、ブラシカステロール、ラノステロール、ダイズステロール、木材ステロール、ナタネステロール、又はそれらの混合物から選択される。
【0208】
一実施形態において、ステロールSTは、コレステロール、ベータシトステロール、エルゴステロール、ラノステロール、ダイズステロール、木材ステロール、ナタネステロール、又はそれらの混合物から選択される。
【0209】
一実施形態において、ステロールSTは、ベータシトステロール、ラノステロール、ダイズステロール、木材ステロール、ナタネステロール、又はそれらの混合物から選択される。
【0210】
好ましい一実施形態において、マイクロパーティクルにおけるリン脂質PL(成分i)の、ステロールST(成分ii)に対する質量比は好ましくは、1:1~10:1である。
【0211】
本発明のマイクロパーティクルは、少なくとも1種のポリペプチドPPを含む。
【0212】
ポリペプチドPPは、オリゴペプチドOP及びタンパク質PRから選択される。
【0213】
一実施形態において、ポリペプチドPPは、タンパク質PRである。
【0214】
一実施形態において、ポリペプチドPPは、オリゴペプチドOPである。
【0215】
一実施形態において、本発明のマイクロパーティクルは、タンパク質PR及びオリゴペプチドOPを含む。
【0216】
本明細書中で用いられるタンパク質PRは、12個超、好ましくは15個超、より好ましくは20個超のアミノ酸を含有する天然に存在するタンパク質、天然に存在するタンパク質の加水分解物、天然に存在するものの誘導体(例えば、特定のアミノ酸が別のものによって置き換えられている、天然に存在するタンパク質)、12個超、好ましくは15個超、より好ましくは20個超のアミノ酸を含有する合成タンパク質及びプロテノイド(protenoid)を意味するものとする。
【0217】
本明細書中で用いられるオリゴペプチドは、2~20個、好ましくは2~15個、より好ましくは2~12個のアミノ酸を含有する、天然に存在するか、又は合成的に調製されるペプチドを意味するものとする。
【0218】
タンパク質は、複数の潜在的アニオン性官能基(カルボン酸基等)及び潜在的カチオン性基(アミノ基等)を含有するアミノ酸の高分子である。条件、特にpH次第で、タンパク質は、全体的に負に帯電することも、全体的に正に帯電することも可能である。典型的には、ほとんどのタンパク質は、十分に塩基性の条件(水性媒体中でpHが高いことを意味する)の下で全体的に負に帯電し、十分に酸性の条件(水性媒体中でpHが低いことを意味する)の下で全体的に正に帯電する。各タンパク質に固有のpHである等電点にて、タンパク質は全体的に中性である。
【0219】
マイクロカプセル中の全体的に負に帯電するタンパク質PRに言及する場合、これは、タンパク質PRが、本発明のマイクロカプセルのシェル中、又はそれがシェル中若しくはシェルの形成中に存在する条件の下で負に帯電していることを意味すると理解されるものとする。
【0220】
一実施形態において、タンパク質PRは、4超、好ましくは5超のpHにて全体的に負に帯電しているタンパク質である。本発明のマイクロパーティクルが多糖PSを含む場合には、タンパク質PRは好ましくは、pH4超、好ましくは5超にて、全体的に負に帯電する。
【0221】
タンパク質PRは、少なくとも部分的に水溶性である必要がある。本発明のマイクロカプセルを得ることができるように、タンパク質PRは、マイクロカプセルを調製するための反応条件の下で、少なくとも部分的に水溶性である必要がある。タンパク質PRは、pH8の21℃にて少なくとも部分的に水溶性である。タンパク質PRは、21℃、pH8にて少なくとも部分的に水溶性である。
【0222】
典型的には、タンパク質PRは、水中での前記タンパク質の2.5重量%混合物中で、更なる成分の不在下で測定した場合、21℃、pH8にて少なくとも20重量%の水可溶性画分を有する。可溶性画分は、水及び2.5重量%のタンパク質を含有する混合物を調製して、(例えば濾過によって)分離して、乾燥させて、不溶性画分の重量を求めることによって決定することができる。
【0223】
タンパク質PRは、一実施形態において、天然に存在するタンパク質であるか、又は天然に存在するタンパク質から誘導されたものである。
【0224】
好ましい一実施形態において、タンパク質PRはビーガンタンパク質であり、これは、いかなる動物にも由来しないか、又は動物を用いて得られたものではないことを意味する。
【0225】
好ましくは、タンパク質PRは、植物ベースのタンパク質である。
【0226】
一実施形態において、タンパク質PRは、エンドウマメタンパク質、イネタンパク質、コムギタンパク質、ヒマワリタンパク質、ダイズタンパク質、及びゼラチンから選択される。
【0227】
好ましい一実施形態において、タンパク質PRは、エンドウマメタンパク質、イネタンパク質、コムギタンパク質、ヒマワリタンパク質、及びダイズタンパク質から選択される。
【0228】
タンパク質PRに言及する場合、これは、天然に存在するタンパク質、及びそのようなタンパク質の加水分解物を包含するものとする。
【0229】
一実施形態において、タンパク質PRは、天然に存在する形態で用いられる。
【0230】
一実施形態において、タンパク質PRは、加水分解物又は天然に存在するタンパク質として用いられる。
【0231】
本明細書中で用いられるタンパク質の加水分解物は、タンパク質の酵素的鹸化によって得られる。これにより、タンパク質中の特定のアミド結合の選択的鹸化によって、より小さいタンパク質断片が得られる。
【0232】
タンパク質PRとして適切なタンパク質の市販の加水分解物の例として、ペプトン及びトリプトン、例えば、ゼラチン、コムギ、又はイネのペプトンが挙げられる。
【0233】
タンパク質PRのそのような加水分解物は典型的に、平均分子量が500~5000g/mol、1000~5000g/mol、又は2000~5000g/molである。
【0234】
本明細書で示されるタンパク質の平均分子量の値は全て、Some,D.,Amartely,H.,Tsadok,A.,Lebendiker,M.Characterization of Proteins by Size-Exclusion Chromatography Coupled to Multi-Angle Light Scattering(SEC-MALS).J.Vis.Exp.(148),e59615,doi:10.3791/59615(2019)に開示されている方法に従って、多角光散乱に結合したサイズ排除クロマトグラフィ(size exclusion chromatography couples to Multi-angle light scattering:MALS)によって求めた。
【0235】
本発明に使用されるオリゴペプチドOPは、典型的に、分子あたり2~20、好ましくは2~15、より好ましくは2~12個のアミノ酸の数平均を含むペプチドである。オリゴペプチドOPは、合成的に生成することもできるし、自然界から単離することもできるし、自然界から誘導体化により得ることもできる。一実施形態において、オリゴペプチドOPは、合成的に生成される。本発明のマイクロパーティクルに用いられるオリゴペプチドOPは、全体的に正に帯電しているか、全体的に負に帯電しているか、又は全体的に中性で存在し得る。
【0236】
適切なオリゴペプチドOPの例として、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、ペンタペプチド、環状ペプチドが挙げられる。
【0237】
好ましいオリゴペプチドOPの例として、グリシルグリシン、カルノシン、アンセリン、ホモアンセリン、キョートルフィン、バレニン、バレチン、エイセニン、ロイペプチン、メラノスタチン、オフタルミン酸、ノルオフタルミン酸(norophtalmic acid)、ビオチノイルトリペプチド、タフトシン、リギン(rigin)、ポスチン(Postin)、エンドモルフィン-1、モルフィセプチン、グルテンエキソルフィン、テトラガスチン(tetragastin)、テントキシン、ラパスチネル、エラミプレチド、パルミトイルテトラペプチド-7、エンケファリン、アマニチン、バシトラシン、コルスチン(colstine)、シクロスポリンが挙げられる。
【0238】
好ましいオリゴペプチドOPとして、グリシルグリシン及びバシトラシンが挙げられる。
【0239】
本発明のマイクロカプセルのシェルは、場合によってはさらに、全体的に正に帯電している少なくとも1種の多糖PSを含む。
【0240】
多糖は、一般に、グリコシド結合によって結合された単糖単位を含有する高分子である。多糖PSは、複数の潜在的にカチオン性の官能基(アミノ基等)を含有する。条件、特にpH次第で、多糖PSは、全体的に正に帯電することが可能である。典型的には、多糖PSは、十分に酸性の条件の下で、例えば水性媒体中でpH7未満にて、全体的に正に帯電する。典型的には、多糖PSは、pH3~6、好ましくは4~5にて、本発明のマイクロカプセルの製造に使用される。
【0241】
マイクロカプセル内の全体的に正に帯電した多糖PSに言及する場合、これは、多糖PSが、本発明のマイクロカプセルのシェル内、又はそれがシェル内若しくはシェルの形成中に存在する条件の下で正に帯電していることを意味すると理解されるものとする。
【0242】
好ましくは、多糖PSは、アミノ基を含有する。
【0243】
好ましくは、多糖PSは、キトサンから選択される。
【0244】
本明細書中で用いられる用語キチンは、天然に存在するキチンだけでなく、例えばNaOClによる、分子量がより小さいキチンを得るための分解プロセスを受けた天然に存在するキチンも含むものとする。類似して、用語キトサンは、天然に存在するキチンからだけでなく、分解プロセスを受けたキチンからも得られるキトサンを含むものとする。低分子量のキトサンを得るためのそのようなプロセスは、例えば、Zheng at al,“Low mass chitosan”,Biore-sources 10(2),2015,p.2338-2349に開示されている。キトサンを分解するための更なるプロセスが当業者に知られており、その多くは酸化還元プロセスに依存している。
【0245】
本明細書中で示されるキチン及びキトサンの平均分子量に関する全ての値は、Zheng at al,“Low mass chi-tosan”,Bioresources 10(2),2015,p.2338-2349に示される方法に従うサイズ排除クロマトグラフィによって求めた。
【0246】
一実施形態において、多糖PSは、キトサンから選択される。
【0247】
キトサンは、キチンから誘導体化によって得られる。典型的には、キトサンは、キチンの脱アセチル化によって得られる。キトサンを製造するための一般的な方法は、水性媒体中で水酸化ナトリウムを用いてキチンを脱アセチル化するものである。一実施形態において、前記脱アセチル化は、キチン脱アセチル化酵素を用いる酵素触媒作用によって実行される。
【0248】
好ましくは、脱アセチル化度は、少なくとも50%、好ましくは70%、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%、さらに好ましくは少なくとも85%又は90%である。脱アセチル化度は、脱アセチル化されたアセチル基のモルパーセンテージ(NMRによって求められ、本明細書で示される値はいずれも、Journal of Pharmaceutical and Biomedical Analysis,32(2003)1149-1158に記載されるNMR法に従って求められる)を表す。
【0249】
典型的には、適切なキトサンは、平均分子量MWが1kDa~2,000kDaである。
【0250】
一実施形態において、適切なキトサンは、平均分子量MWが10kDa~1,000kDaである。
【0251】
一実施形態において、適切なキトサンは、平均分子量MWが50kDa~800kDaである。
【0252】
一実施形態において、適切なキトサンは、平均分子量MWが3000~20,000Daである。一実施形態において、適切なキトサンは、平均分子量MWが100kDa~200kDaである。一実施形態において、適切なキトサンは、平均分子量MWが350kDa~1100kDaである。
【0253】
一実施形態において、適切なキトサンは、酢酸中の20重量%溶液としての粘度が、20℃にて200mPas以下である(Brookfield)。
【0254】
一実施形態において、適切なキトサンは、酢酸中の20重量%溶液としての粘度が、20℃にて100mPas以上である(Brookfield)。
【0255】
一実施形態において、多糖PSは、真菌、節足動物(昆虫又は甲殻類等)、軟体動物、頭足類のくちばし、又は魚鱗から得られたキトサンである。
【0256】
一実施形態において、多糖PSは、真菌(例えば、キノコ)又は甲殻類(甲殻類の外骨格を意味する)から得られたキトサンである。
【0257】
一実施形態において、多糖PSは、とりわけ真菌由来のキトサンである。
【0258】
一実施形態において、多糖PSは、とりわけ甲殻類由来のキトサンである。
【0259】
一実施形態において、本発明のマイクロカプセルは、多糖PS及びタンパク質PRを、カプセルにおけるタンパク質PRの、多糖PSに対する質量比が1:10~10:1、好ましくは3:1~1:10であるような量で含有する。
【0260】
一実施形態において、本発明のマイクロカプセルは、非共有結合の形成を介して成分(リン脂質PL、ステロールST、ポリペプチドPP、及び多糖PS)の少なくとも1つと相互作用することができる無機塩ISを含有する。
【0261】
一実施形態において、無機塩ISは水溶性であり、これは、水中での溶解度が20℃にて10g/l超であることを意味する。
【0262】
一実施形態において、水溶性無機塩ISは、分子あたり少なくとも2つの帯電部分を含有する。
【0263】
一実施形態において、水溶性無機塩ISは、分子あたり少なくとも2つの帯電部分、とりわけリン酸基を含有する。
【0264】
一実施形態において、水溶性無機塩ISは、ポリホスフェートである。
【0265】
一実施形態において、水溶性無機塩ISは、アルカリ金属又はポリリン酸アンモニウムから選択されるポリホスフェートである。
【0266】
一実施形態において、無機塩ISは、ヘキサメタリン酸ナトリウムである。
【0267】
一実施形態において、無機塩ISは、無機塩又はミネラルであり、前記無機塩又はミネラルは水不溶性であり、これは、水中での溶解度が20℃にて0.01重量%未満であることを意味する。
【0268】
典型的には、前記水不溶性無機塩ISは、固相粒子の形態で使用される。一実施形態において、そのような固相粒子は、平均粒径d50がマイクロパーティクルの粒径よりも小さい。
【0269】
好ましい一実施形態において、前記水不溶性無機塩ISは、ホスフェート含有無機塩又はミネラルである。
【0270】
好ましくは、前記水不溶性無機塩ISは、ヒドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、リン酸水素カルシウム、ポリリン酸アンモニウムから選択される。
【0271】
典型的には、前記水不溶性無機塩ISは、製剤に、リン脂質PLの、無機塩又はミネラルに対する比率が1:2~50:1になるように加えられる。
【0272】
一実施形態において、成分i)+ii)の、成分iii)に対する質量比は、100:1~1:10、好ましくは50:1~1:10である。
【0273】
一実施形態において、本発明のマイクロパーティクルは、非イオン性界面活性剤を含有する。
【0274】
典型的には、非イオン性界面活性剤は、カプセルシェルと水シェルとの界面に存在する。特定量の界面活性剤が、カプセルのコア及び水相内に存在することも可能である。
【0275】
適切な非イオン性界面活性剤として、アルコキシレート、N-置換脂肪酸アミド、アミンオキシド、エステル、糖系の界面活性剤、高分子界面活性剤、及びそれらの混合物が挙げられる。アルコキシレートの例として、1~50個の等価物でアルコキシル化された、アルコール、アルキルフェノール、アミン、アミド、アリールフェノール、脂肪酸、又は脂肪酸エステル等の化合物がある。エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド、好ましくはエチレンオキシドをアルコキシル化に使用することができる。N-置換脂肪酸アミドの例として、脂肪酸グルカミド又は脂肪酸アルカノールアミドがある。エステルの例として、脂肪酸エステル、グリセリンエステル、又はモノグリセリドがある。糖系界面活性剤の例として、ソルビタン、エトキシル化ソルビタン、スクロース、及びグルコースエステル又はアルキルポリグルコシドがある。高分子界面活性剤の例として、ビニルピロリドン、ビニルアルコール、又は酢酸ビニルの単独又は共重合体がある。
【0276】
非イオン性界面活性剤の例として、式(II)
R’-(O-B)-OH(II)
の中性表面活性化合物が挙げられ、式中、
R’は、8~40個、より好ましくは12~30個の炭素原子、及び場合によっては1個の酸素原子を有する炭化水素残基であり、
Bは、C~C-アルカン-1,2-ジイル、例えば、1,2-エチレン、1,2-プロピレン、若しくは1,2-ブチレン、又はそれらの組合せであり、より好ましくは1,2-エチレン又はその、1,2-プロピレンとの組合せであり、且つ
nは、3~100、好ましくは4~50、より好ましくは5~40である。
【0277】
好ましい非イオン性界面活性剤として、エチレンオキシド(EO)及びプロピレンオキシド(PO)のブロックコポリマーが挙げられる。そのようなブロックコポリマーは、例えば、構造R-(EO)x-(PO)y-(EO)zを有することができ、Rは、H又はC~C30アルキル残基であり、x、y、zは独立して、2~100の数である。
【0278】
適切な炭化水素R’の例として、Rについて記載された基が挙げられる。本発明の好ましい実施形態において、残基R’は、1個のC4~C18-アルキル基によって置換されているフェニル残基である。
【0279】
さらに好ましい例又は非イオン性界面活性剤として、ソルビレート分子のエトキシレートがある。好ましいのは、C~C30、とりわけC12~C18脂肪酸等の脂肪酸による末端エステル基を有するポリソルベートのエトキシレートである。
【0280】
典型的には、存在する場合、本発明のマイクロパーティクルを含有する製剤は、製剤を基準として、0.01~5重量%、好ましくは0.1~5重量%の非イオン性界面活性剤を含有する。
【0281】
典型的には、存在する場合、本発明のマイクロパーティクルは、マイクロパーティクルを基準として、0.01~5重量%、好ましくは0.05~3重量%の非イオン性界面活性剤を含有する。
【0282】
本発明に従うマイクロパーティクルの形状は、典型的に球状又は本質的に球状である。
【0283】
本発明のマイクロパーティクルは、典型的に、平均直径d50が0.1~20μm、好ましくは0.5~20μm、より好ましくは0.5~10μm又は1~10μm、さらに好ましくは0.5~5μmである。一実施形態において、本発明のマイクロパーティクルは、平均直径d50が1~5μmである。本明細書中で示される全ての粒径は、欧州規格ISO 13320 ENに従って、Malvern Mastersizer 2000を用いる統計的レーザー散乱法によって求められる。
【0284】
本発明の別の態様は、以下のステップ:
A)1種以上の活性成分、少なくとも1種のリン脂質PL、少なくとも1種のステロールST、及び場合によっては水と混和性でない非水性溶媒Sを含有する非水性混合物を用意するステップであって、リン脂質PL及び前記ステロールSTは、前記非水性溶媒S又は前記1種以上の活性成分中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、
B)撹拌及び場合によっては界面活性剤によって補助される、ステップA)において得られる非水性混合物を水と乳化させるステップであって、前記水は、少なくとも部分的に溶解したオリゴペプチドOP若しくはタンパク質PRの群由来の1種以上の成分、及び場合によっては1種以上の界面活性剤を含有し、且つ/又はオリゴペプチドOP若しくはタンパク質PRの群由来の1種以上の成分が、乳化後の水性混合物に、水中に少なくとも部分的に溶解されるように加えられる、ステップと、
C)場合によっては、少なくとも1種の多糖PSの別個の水溶液を用意するステップであって、前記多糖PSは、全体的に正に帯電しており、前記多糖PSは、水溶液中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、ステップC)由来の前記水溶液を、ステップBの後に得られる混合物と混合するステップと、
D)場合によっては、少なくとも1種の無機塩ISを混合物に、ステップBの間若しくは後に、又はステップCの後に加えるステップであって、前記無機塩ISは、ステップA)~C)において加えた成分の少なくとも1種と、非共有結合の形成を介して相互作用することができる、ステップと
を含む、マイクロパーティクルを製造する方法に関する。
【0285】
典型的には、本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、シェル及びコアを有するマイクロカプセルであるか、又はマイクロスフェアである。
【0286】
典型的には、ステップB)は、ステップB)において水中油型エマルションが得られるように実行される。
【0287】
本明細書において、乳化が「撹拌」によって補助されるという言及がなされる場合、これは、撹拌、超音波の使用、振盪等の、乳化を補助するための全ての慣用的な機械的手段を含むと理解されるものとする。
【0288】
一実施形態において、無機塩ISは、ステップC)において、得られる混合物が、混合物全体を基準として、0.001~5重量%、より好ましくは0.002~3重量%、とりわけ好ましくは0.005~2重量%の前記無機塩を含むように加えられる。
【0289】
一実施形態において、ステップC)を実行する前に、水溶液B)のpHを4以上、好ましくは5以上、より好ましくは5~9の値に調整する。
【0290】
一実施形態において、ステップD)を実行する前に、水溶液C)のpHを7以下、好ましくは6以下、より好ましくは4~5の値に調整する。
【0291】
ステップE)において少なくとも1種の微粒子の無機塩又はミネラルISPを加えることによって、ステップA)~D)において得られるマイクロパーティクルは、そのような無機塩又はミネラルの粒子でコーティングされる。
【0292】
一実施形態において、ステップB)に用いられる界面活性剤は、非イオン性界面活性剤である。
【0293】
カプセル化ステップ、及び無機塩、とりわけリン酸塩を用いた架橋を含む本発明のマイクロパーティクルの製造方法が、室温にて、又は反応混合物を冷却する必要なく実行できることは、本発明の驚くべき結果であった。
【0294】
一実施形態において、本発明は、1種以上の活性成分を含有するマイクロパーティクルであって、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解しており、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと、
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のオリゴペプチドOPと
を含有し、
iv)場合によっては、少なくとも1種の水不溶性無機塩ISが、ステップBの後に加えられ、前記水不溶性無機塩ISは、好ましくは、水中での溶解度が21℃にて0.01重量%未満であるホスフェート含有塩又はミネラルである、
マイクロパーティクルに関する。
【0295】
一実施形態において、そのようなマイクロパーティクルは、以下のステップ:
A)1種以上の活性成分、少なくとも1種のリン脂質PL、少なくとも1種のステロールST、及び場合によっては水と混和性でない非水性溶媒Sを含有する非水性混合物を用意するステップであって、リン脂質PL及び前記ステロールSTは、前記非水性溶媒S又は前記1種以上の活性成分中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、
B)撹拌及び場合によっては界面活性剤によって補助される、ステップA)において得られる非水性混合物を水と乳化させるステップであって、前記水は、少なくとも部分的に溶解した1種以上のオリゴペプチドOPを含有し、且つ/又は1種以上のオリゴペプチドOPが、乳化後の水性混合物に、水中に少なくとも部分的に溶解されるように加えられる、ステップと
を包含する方法であって、
C)場合によっては、少なくとも1種の水不溶性無機塩ISが、ステップBの後に加えられ、前記水不溶性無機塩ISは、好ましくは、水中での溶解度が21℃にて0.01重量%未満であるホスフェート含有塩又はミネラルである、
方法において調製される。
【0296】
そのように調製されたマイクロパーティクルは、典型的に、シェル内にリン脂質PL、ステロールST、及びオリゴペプチドOPを含有するマイクロスフェア又はコアシェルマイクロカプセルである。
【0297】
一実施形態において、本発明は、1種以上の活性成分を含有するマイクロパーティクルであって、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解しており、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のタンパク質PRと、
iv)場合によっては、全体的に正に帯電している少なくとも1種の多糖PS、好ましくは分解キトサンと、
v)場合によっては、非共有結合の形成を介して、成分i)~iv)の少なくとも1種と相互作用することができる無機塩ISと
を含有する、マイクロパーティクルに関する。
【0298】
そのようなマイクロパーティクルは、本明細書中で、タンパク質-脂質相乗効果(PLS)マイクロパーティクルとも呼ばれる。
【0299】
一実施形態において、PLSマイクロパーティクルは、以下のステップ:
A)1種以上の活性成分、少なくとも1種のリン脂質PL、少なくとも1種のステロールST、及び場合によっては水と混和性でない非水性溶媒Sを含有する非水性混合物を用意するステップであって、リン脂質PL及び前記ステロールSTは、前記非水性溶媒S又は前記1種以上の活性成分中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、
B)撹拌及び場合によっては界面活性剤によって補助される、ステップA)において得られる非水性混合物を水と乳化させるステップであって、前記水は、場合によっては、少なくとも部分的に溶解した1種以上のタンパク質PRを含有し、1種以上のタンパク質PRは、乳化後の水性混合物に、水中に少なくとも部分的に溶解されるように加えられる、ステップと、
C)少なくとも1種の多糖PS、好ましくは分解キトサンの別個の水溶液を用意するステップであって、前記多糖PSは、全体的に正に帯電しており、前記多糖PSは、水溶液中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、ステップC)由来の前記水溶液を、ステップB)の間又は後に得た混合物と混合するステップと、
D)場合によっては、ステップA)~C)において加えた成分の少なくとも1種と、非共有結合の形成を介して相互作用することができる少なくとも1種の無機塩ISを加えるステップと
を包含する方法において調製される。
【0300】
PLSマイクロパーティクルは、典型的に、外側のシェル内にタンパク質PR及び多糖PSを含有するコアシェル構造を有する。一実施形態において、PLSマイクロパーティクルは、リン脂質PL及びステロールSTを含有する内側のシェル、並びにタンパク質PR及び多糖PSを含有する外側のシェルを含有する二重のシェルを有する。一実施形態において、PLSマイクロパーティクルは、マイクロスフェアコア内に活性化合物、リン脂質PL、及びステロールSTを含有するコアとしてのマイクロスフェア、並びにタンパク質PR及び多糖PSを含有するシェルを含有する。
【0301】
一実施形態において、PLSマイクロパーティクルは、以下のステップ:
A)1種以上の活性成分、少なくとも1種のリン脂質PL、少なくとも1種のステロールST、及び場合によっては水と混和性でない非水性溶媒Sを含有する非水性混合物を用意するステップであって、リン脂質PL及び前記ステロールSTは、前記非水性溶媒S又は前記1種以上の活性成分中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、
B)撹拌及び場合によっては界面活性剤によって補助される、ステップA)において得られる非水性混合物を水と乳化させるステップであって、前記水は、少なくとも部分的に溶解した1種以上のタンパク質PRを含有し、場合によっては1種以上のタンパク質PRは、乳化後の水性混合物に、水中に少なくとも部分的に溶解されるように加えられる、ステップと、
C)場合によっては、少なくとも1種の多糖PS、好ましくは分解キトサンの別個の水溶液を用意するステップであって、前記多糖PSは、全体的に正に帯電しており、前記多糖PSは、水溶液中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、ステップC)由来の前記水溶液を、ステップB)の間又は後に得た混合物と混合するステップと、
D)場合によっては、ステップA)~C)における成分の少なくとも1種と、非共有結合の形成を介して相互作用することができる少なくとも1種の無機塩ISを、ステージB又はCの間又は後に加えるステップと
を包含する方法において調製される。
【0302】
一実施形態において、PLSマイクロパーティクルは、以下のステップ:
A)1種以上の活性成分、少なくとも1種のリン脂質PL、少なくとも1種のステロールST、及び場合によっては水と混和性でない非水性溶媒Sを含有する非水性混合物を用意するステップであって、リン脂質PL及び前記ステロールSTは、前記非水性溶媒S又は前記1種以上の活性成分中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、
B)撹拌及び場合によっては界面活性剤によって補助される、ステップA)において得られる非水性混合物を水と乳化させるステップであって、前記水は、少なくとも部分的に溶解した1種以上のタンパク質PRを含有し、1種以上のタンパク質PRは、乳化後の水性混合物に、水中に少なくとも部分的に溶解されるように加えられる、ステップと、
C)場合によっては、ステップA)~B)における成分の少なくとも1種と、非共有結合の形成を介して相互作用することができる少なくとも1種の無機塩ISを、ステップB)の間又は後に加えるステップと
を包含する方法において調製される。
【0303】
一実施形態において、PLSマイクロパーティクルは、典型的に、シェル内にリン脂質PL、ステロールST、タンパク質PR、及び多糖を含有するマイクロスフェア又はコアシェルマイクロカプセルである。
【0304】
一実施形態において、本発明は、1種以上の活性成分を含有するマイクロパーティクルであって、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解しており、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと、
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のタンパク質PRと
を含有し、
iv)場合によっては、少なくとも1種の水不溶性無機塩ISが、ステップBの後に加えられ、前記水不溶性無機塩ISは、好ましくは、水中での溶解度が21℃にて0.01重量%未満であるホスフェート含有塩又はミネラルである、
マイクロパーティクルに関する。
【0305】
そのようなマイクロパーティクルは、本明細書中で、タンパク質脂質エマルション(PLE)マイクロパーティクルとも呼ばれる。
【0306】
一実施形態において、PLEマイクロパーティクルは、以下のステップ:
A)1種以上の活性成分、少なくとも1種のリン脂質PL、少なくとも1種のステロールST、及び場合によっては水と混和性でない非水性溶媒Sを含有する非水性混合物を用意するステップであって、リン脂質PL及び前記ステロールSTは、前記非水性溶媒S又は前記1種以上の活性成分中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、
B)撹拌及び場合によっては界面活性剤によって補助される、ステップA)において得られる非水性混合物を水と乳化させるステップであって、前記水は、少なくとも部分的に溶解した1種以上のタンパク質PRを含有し、且つ/又は1種以上のタンパク質PRは、乳化後の水性混合物に、水中に少なくとも部分的に溶解されるように加えられる、ステップと、
C)場合によっては、少なくとも1種の水不溶性無機塩ISを、ステップBの後に加えるステップであって、前記水不溶性無機塩ISは、好ましくは、水中での溶解度が21℃にて0.01重量%未満であるホスフェート含有塩又はミネラルである、ステップと
を包含する方法において調製される。
【0307】
PLEマイクロパーティクルは、典型的に、シェル内にリン脂質PL、ステロールST、及びタンパク質PRを含有するマイクロスフェア又はコアシェルマイクロカプセルである。
【0308】
一実施形態において、本発明は、1種以上の活性成分を含有するマイクロパーティクルであって、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解しており、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと
iii)少なくとも1種の少なくとも1種のタンパク質PRと、
iv)場合によっては、全体的に正に帯電している少なくとも1種の多糖PSと、
v)場合によっては、非共有結合の形成を介して、成分i)~iv)の少なくとも1種と相互作用することができる少なくとも1種の無機塩ISと
を含有する、マイクロパーティクルに関する。
【0309】
そのようなマイクロパーティクルは、本明細書中で、タンパク質脂質エマルション(PLE)マイクロパーティクルとも呼ばれる。
【0310】
一実施形態において、本発明は、1種以上の活性成分を含有するマイクロパーティクルであって、前記1種以上の活性成分は、水とは非混和性であり、前記1種以上の活性成分は、(21℃にて)液体であるか、又は水とは非混和性である非水性溶媒S中に溶解しており、
前記マイクロパーティクルは、
i)少なくとも1種のリン脂質PLと、
ii)少なくとも1種のステロールSTと、
iii)脂質と相互作用する少なくとも1種の少なくとも1種のタンパク質PRと、
iv)先のものと相互作用することとなる少なくとも1種の少なくとも1種のタンパク質PRと
を含有し、
v)場合によっては、少なくとも1種の微粒子の無機塩又はミネラルISPが、ステップB)又はC)の後に加えられ、前記微粒子の無機塩又はミネラルISPは、好ましくは、水中での溶解度が21℃にて0.01重量%未満であるホスフェート含有塩又はミネラルである、
マイクロパーティクルに関する。
【0311】
そのようなマイクロパーティクルは、本明細書中で、修飾PLEマイクロパーティクルとも呼ばれる。
【0312】
一実施形態において、修飾PLEマイクロパーティクルは、以下のステップ:
A)1種以上の活性成分、少なくとも1種のリン脂質PL、少なくとも1種のステロールST、及び場合によっては水と混和性でない非水性溶媒Sを含有する非水性混合物を用意するステップであって、リン脂質PL及び前記ステロールSTは、前記非水性溶媒S又は前記1種以上の活性成分中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、
B)撹拌及び場合によっては界面活性剤によって補助される、ステップA)において得られる非水性混合物を水と乳化させるステップであって、前記水は、少なくとも部分的に溶解した1種以上のタンパク質PRを含有し、1種以上のタンパク質PRは、乳化後の水性混合物に、水中に少なくとも部分的に溶解されるように加えられる、ステップと、
C)場合によっては、ステップA)~B)における成分の少なくとも1種と、非共有結合の形成を介して相互作用することができる少なくとも1種の無機塩ISを加えるステップと
を包含する方法において調製される。
【0313】
一実施形態において、修飾PLEマイクロパーティクルは、以下のステップ:
A)1種以上の活性成分、少なくとも1種のリン脂質PL、少なくとも1種のステロールST、及び場合によっては水と混和性でない非水性溶媒Sを含有する非水性混合物を用意するステップであって、リン脂質PL及び前記ステロールSTは、前記非水性溶媒S又は前記1種以上の活性成分中に少なくとも部分的に溶解している、ステップと、
B)撹拌及び場合によっては界面活性剤によって補助される、ステップA)において得られる非水性混合物を水と乳化させるステップであって、前記水は、少なくとも部分的に溶解した1種以上のタンパク質PRを含有する、ステップと、
C)水溶液としての1種以上のタンパク質PRを、ステップB)において得られる水性混合物に加えるステップと、
D)場合によっては、ステップA)~C)における成分の少なくとも1種と、非共有結合の形成を介して相互作用することができる少なくとも1種の無機塩ISを加えるステップと
を包含する方法において調製される。
【0314】
修飾PLEマイクロパーティクルは、典型的に、マイクロスフェア又はコアシェルマイクロカプセルである。
【0315】
一実施形態において、修飾PLEマイクロパーティクルは、シェル内にオリゴペプチドOP、及びコア内にリン脂質PL、ステロールST、タンパク質PR、活性化合物を含有するコアシェルマイクロカプセルである。
【0316】
本発明の別の態様は、先に記載される本発明に従う方法、及び記載される実施形態により得ることができるマイクロパーティクルである。
【0317】
本発明の別の態様は、先に記載される本発明に従う方法、及び記載される実施形態により得られるマイクロパーティクルである。
【0318】
本発明の別の態様は、本発明のマイクロパーティクル又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルを含む製剤である。
【0319】
本発明のマイクロパーティクル、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、慣用的なタイプの農薬組成物懸濁液、ペースト、顆粒、圧搾物、又はそれらの混合物に変換することができる。
【0320】
一実施形態において、本発明のマイクロパーティクル含有製剤は、液体製剤であり、マイクロパーティクルは、溶媒(すなわち、懸濁液)、好ましくは水性媒体中に分散粒子として存在する。
【0321】
用語「水性媒体」は、組成物の液相を表し、水性溶媒及び場合によってはその中に溶解した化合物、例えば上記のような界面活性剤、及び存在する場合、増粘剤又は殺生物剤等の1種以上の従来の製剤形態の添加剤を含む。水性懸濁液の水性溶媒は、水、又はその、水混和性有機溶媒、例えば、C1~C4-アルカノール、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、2-ブタノール、イソブタノール、若しくはtert.ブタノール、C2~C5-アルカンジオール、及びC3~C8-アルカントリオール、好ましくは、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、グリセロール、及び1,4-ブタンジオールからなる群由来のものとの混合物である。一般に、水性溶媒中の水の量は、水性溶媒を基準として、少なくとも50重量%、特に少なくとも80重量%、又は少なくとも90重量%である。水性溶媒は、主に水からなってよく、すなわち水は、懸濁液中に存在する溶媒の総量の少なくとも95重量%を占める。また、水性溶媒は、前記水混和性有機溶媒及び水の混合物であってもよい。後者の場合、水性溶媒における水の、水混和性有機溶媒に対する重量比は、好ましくは99:1~1:1の範囲;より好ましくは50:1~3:1の範囲;最も好ましくは20:1~4:1の範囲である。異なる表現をすれば、有機溶媒の量は、水性溶媒の総重量を基準として、1~50重量%、より好ましくは2~25重量%、最も好ましくは5~20重量%であってもよい。
【0322】
本発明の製剤は、マイクロパーティクルの外側に1種以上の更なる活性成分を含んでもよい。そのような更なる活性成分は、例えば、溶媒媒体、好ましくは水相中に溶解することができるか、又は溶媒媒体、好ましくは水相中に分散する固体粒子として存在してよい。
【0323】
一実施形態において、本発明の製剤は、製剤を基準として、1~50重量%、好ましくは5~45重量%、より好ましくは10~40重量%の前記1種以上の活性成分を含む。存在する場合、水性懸濁液中の界面活性剤の濃度は、マイクロパーティクルの水性懸濁液の総重量を基準として、0.01~10重量%、特に0.05~5重量%の範囲であることが多い。
【0324】
また、本発明に従う水性組成物は、慣用の製剤形態の補助剤を含んでもよい。補助剤の例として、粘度調整添加剤(増粘剤)、消泡剤、保存剤、バッファ、無機分散剤、固体担体又は充填剤、界面活性剤、分散剤、乳化剤、湿潤剤、アジュバント、可溶化剤、浸透促進剤、保護コロイド、付着剤、保湿剤、忌避剤、誘引剤、摂食促進剤、相溶化剤、殺菌剤、凍結防止剤、消泡剤、着色剤、粘着付与剤、及び結合剤等の、通常、水性製剤形態の有効成分に用いられるものが挙げられる。
【0325】
補助剤の量は、典型的に、製剤の総重量の10重量%、特に5重量%を超えない。
【0326】
そのような補助剤は、本明細書中に記載されるマイクロパーティクルの形成の実行中又は実行後に、水性懸濁液に組み込まれ得る。添加剤の量は、一般に、製剤の総重量の10重量%、特に5重量%を超えない。
【0327】
マイクロパーティクルの凝集を防止するための、固化防止剤とも呼ばれる適切な無機分散剤として、シリカ(例えば、DegussaのSipernat(登録商標)22等)、アルミナ、炭酸カルシウム等がある。本発明の文脈において、シリカが好ましい無機分散剤である。最終懸濁液中の無機分散剤の濃度は、一般に、最終懸濁液の総重量を基準として、2重量%を超えず、存在する場合は、最終製剤の総重量を基準として、0.01~2重量%、特に0.02~1.5重量%、とりわけ0.1~1重量%の範囲が好ましい。
【0328】
適切な増粘剤として、懸濁濃縮物の流動挙動に影響を与え、且つケーキングに対してマイクロパーティクルの水性懸濁液を安定化させるのを補助し得る化合物がある。これに関して、例えば、多糖をベースとする市販の増粘剤、例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel(登録商標)グレード)、キサンタンガム(例えば、KelcoからKelzan(登録商標)グレード又はRhodiaのRhodopol(登録商標)グレードとして市販されている)、合成ポリマー、例えば、アクリル酸ポリマー(Carbopol(登録商標)グレード)、ポリビニルアルコール(例えば、KurarayのMowiol(登録商標)及びPoval(登録商標)グレード)、又はポリビニルピロロン、ケイ酸、若しくはフィロシリケート、例えば、疎水化されていてもよいモンモリロナイト及びベントナイト(BASF SEからAttaclay(登録商標)グレード及びAttaflow(登録商標)グレードとして;又はR.T.VanderbiltからVeegum(登録商標)グレード及びVan Gel(登録商標)グレードとして市販されている)が言及され得る。本発明の文脈において、キサンタンガムが好ましい増粘剤である。水性懸濁液中の増粘剤の濃度は、一般に、水性懸濁液の総重量を基準として、2重量%を超えず、好ましくは、水性懸濁液又は最終製剤の総重量を基準として、それぞれ0.01~2重量%、特に0.02~1.5重量%、とりわけ0.1~1重量%の範囲である。
【0329】
本発明に従う組成物に適切な消泡剤は、例えば、シリコーンエマルション(例えば、WackerのSilicone SRE-PFL又はBluestar SiliconesのRhodorsil(登録商標)等)、ポリシロキサン、並びにBASF SEのFoamStar(登録商標)SI及びFoamStar(登録商標)ST製品等のポリシロキサンブロックポリマーを含む変性ポリシロキサン、長鎖アルコール、脂肪酸、有機フッ素化合物、及びそれらの混合物である。
【0330】
本発明の組成物の微生物による腐敗を防止するのに適切な保存剤として、ホルムアルデヒド、p-ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステル、安息香酸ナトリウム、2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール、o-フェニルフェノール、チアゾリノン、例えば、ベンズイソチアゾリノン、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリノン、ペンタクロロフェノール、2,4-ジクロロベンジルアルコール、及びそれらの混合物が挙げられる。イソチアゾリノンをベースとする市販の保存剤は、例えば、Proxel(登録商標)(Arch Chemical)、Acticide(登録商標)MBS(Thor Chemie)、及びKathon(登録商標)MK(Rohm & Haas)の商標で販売されている。
【0331】
適切であれば、本発明に従う製剤、特に水性懸濁液は、pHを調節するためのバッファを含み得る。バッファの例として、リン酸、ホウ酸、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、シュウ酸、及びコハク酸等の弱無機酸又は有機酸のアルカリ金属塩がある。
【0332】
加えて、本発明に従う組成物、特に水性懸濁液は、従来の結合剤、例えば、水性ポリマー分散液、水溶性樹脂、例えば、水溶性アルキド樹脂、又はワックスと一緒に製剤化することができる。
【0333】
また、本発明の組成物は、1種以上のアジュバントを含有し得る。適切なアジュバントが当業者に知られており、界面活性剤、作物油濃縮物、展着剤、湿潤剤、及び浸透剤が挙げられる。他の特定の実施形態群において、マイクロパーティクル組成物は、固体組成物の形態である。そのような固体組成物は、本発明のマイクロパーティクル、場合によっては1種以上の界面活性剤、及び場合によっては不活性固体担体材料を含有する。
【0334】
固体組成物は、例えば、再分散性粉末、水分散性顆粒湿潤性粉末等であり得る。
【0335】
固体担体として、例えば、鉱物土類、例えば、シリカ、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、ブール、黄土、粘土、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕合成材料、肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、並びに植物起源の生成物、例えば、穀物粕、樹皮粕、木粉、及び木の実粕、セルロースパウダー、又は他の固体担体が挙げられる。
【0336】
適切な界面活性剤として、アニオン性、カチオン性、非イオン性、及び両性界面活性剤、ブロックポリマー、高分子電解質、及びそれらの混合物等の界面活性化合物がある。そのような界面活性剤は、乳化剤、分散剤、可溶化剤、湿潤剤、浸透促進剤、保護コロイド、又はアジュバントとして用いることができる。界面活性剤の例が、McCutcheon’s,Vol.1:Emulsifiers & Detergents,McCutcheon’s Directories,Glen Rock,USA,2008(International Ed.又はNorth American Ed.)に記載されている。
【0337】
適切なアニオン性界面活性剤として、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、カルボキシレート、及びそれらの混合物のアルカリ塩、アルカリ土類塩、又はアンモニウム塩がある。スルホネートの例として、アルキルアリールスルホネート、ジフェニルスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネート、リグニンスルホネート、脂肪酸及び油のスルホネート、エトキシル化アルキルフェノールのスルホネート、アルコキシル化アリールフェノールのスルホネート、縮合ナフタレンのスルホネート、ドデシル-及びトリデシルベンゼンのスルホネート、ナフタレン及びアルキルナフタレンのスルホネート、スルホスクシネート、又はスルホスクシナメートがある。サルフェートの例として、脂肪酸及び油、エトキシル化アルキルフェノール、アルコール、エトキシル化アルコール、又は脂肪酸エステルのサルフェートがある。ホスフェートの例として、リン酸エステルがある。カルボキシレートの例として、アルキルカルボキシレート及びカルボキシル化アルコール又はアルキルフェノールエトキシレートがある。
【0338】
適切な非イオン性界面活性剤として、アルコキシレート、N-置換脂肪酸アミド、アミンオキシド、エステル、糖系界面活性剤、高分子界面活性剤、及びそれらの混合物がある。アルコキシレートの例として、1~50当量でアルコキシル化された、アルコール、アルキルフェノール、アミン、アミド、アリールフェノール、脂肪酸、又は脂肪酸エステル等の化合物がある。アルコキシル化には、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド、好ましくはエチレンオキシドが使用され得る。N-置換脂肪酸アミドの例として、脂肪酸グルカミド又は脂肪酸アルカノールアミドがある。エステルの例として、脂肪酸エステル、グリセリンエステル、又はモノグリセリドがある。糖系界面活性剤の例として、ソルビタン、エトキシル化ソルビタン、スクロース、及びグルコースエステル又はアルキルポリグルコシドがある。高分子界面活性剤の例として、ビニルピロリドン、ビニルアルコール、又は酢酸ビニルの単独又は共重合体がある。
【0339】
適切なカチオン性界面活性剤として、第4級界面活性剤、例えば、1つ若しくは2つの疎水性基を有する第4級アンモニウム化合物、又は長鎖1級アミンの塩がある。適切な両性界面活性剤として、アルキルベタイン及びイミダゾリンがある。適切なブロックポリマーとして、ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドのブロックを含むA-B若しくはA-B-A型のブロックポリマー、又はアルカノール、ポリエチレンオキシド、及びポリプロピレンオキシドを含むA-B-C型のブロックポリマーがある。適切な高分子電解質として、多価酸又は多価塩基がある。多価酸の例として、ポリアクリル酸のアルカリ塩又は多価酸櫛型ポリマーがある。多価塩基の例として、ポリビニルアミン又はポリエチレンアミンがある。
【0340】
適切なアジュバントとして、それ自体の有害生物防除活性が無視できるほどであるか、又はそれどころか全くない場合さえあるが、標的上で化合物Iの生物学的性能を向上させる化合物がある。例として、界面活性剤、鉱油又は植物油、及び他の補助剤がある。更なる例が、Knowles,Adjuvants and additives,Agrow Reports DS256,T&F Informa UK,2006,chapter 5に記載されている。
【0341】
適切な増粘剤として、多糖類(例えば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース)、無機粘土(有機変性又は未変性)、ポリカルボキシレート、及びシリケートがある。
【0342】
適切な殺菌剤として、ブロノポール、フェノキシエタノール、及びイソチアゾリノン誘導体、例えば、アルキルイソチアゾリノン及びベンズイソチアゾリノンがある。
【0343】
適切な凍結防止剤として、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素、及びグリセリンがある。
【0344】
適切な消泡剤として、シリコーン、長鎖アルコール、及び脂肪酸の塩がある。
【0345】
適切な着色剤(例えば、赤色、青色、又は緑色)として、低水溶性の顔料及び水溶性色素がある。例として、無機着色剤(例えば、酸化鉄、酸化チタン、ヘキサシアノ鉄酸鉄)及び有機着色剤(例えば、アリザリンシアニン、アゾシアニン、及びフタロシアニン着色剤)がある。
【0346】
適切な粘着付与剤又は結合剤として、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、生物由来(biological)又は合成ワックス、及びセルロースエーテルがある。
【0347】
本発明の別の態様は、農薬用途(例えば、作物保護、農業非作物用途、種子処理)、医薬用途、公衆衛生、パーソナルケア用途(例えば化粧品用途)、繊維用途、ヒト又は動物栄養用途、化学プロセス用途、接着剤及びシーラント、塗料及びコーティング、建築材料及び建設材料、自己修復材料、タバコ産業、家庭用途における、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルの使用である。
【0348】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、作物保護に用いられる。
【0349】
活性成分として殺有害生物剤を含有する本発明のマイクロパーティクル及び製剤は、種々の栽培植物、例えば、穀類、例えば、コムギ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ、エンバク、又はイネ;ビート、例えば、テンサイ又は飼料用ビート;果実、例えば、ナシ状果、核果又はソフトフルーツ、例えば、リンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、チェリー、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、又はグーズベリー;マメ科植物、例えば、レンズマメ、エンドウマメ、アルファルファ、又はダイズ;油植物、例えば、ナタネ、マスタード、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、カカオマメ、ヒマシ油植物、アブラヤシ、挽割りナッツ、又はダイズ;ウリ科植物、例えば、カボチャ、キュウリ、又はメロン;繊維植物、例えば、ワタ、アマ、アサ、又はジュート;柑橘類、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、又はマンダリン;野菜、例えば、ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、ウリ科植物、又はパプリカ;クスノキ科草木、例えば、アボカド、シナモン、又はショウノウ;エネルギー及び原料植物、例えば、コーン、ダイズ、ナタネ、サトウキビ、又はアブラヤシ;コーン;タバコ;ナッツ;コーヒー;チャ;バナナ;ブドウの木(食用ブドウ、及びブドウジュース用ブドウの木);ホップ;芝;スイートリーフ(ステビアとも呼ばれる);天然ゴム植物、又は花、低木、広葉樹、若しくは常緑樹、例えば、コニファー等の観賞用及び林業用植物;及び種子等の植物繁殖材料、並びにこれらの植物の作物材料における多数の植物病原性真菌、昆虫、又は線虫の望ましくない植生の防除において、特に重要である。
【0350】
好ましい作物として、ラッカセイ(Arachis hypogaea)、ビーツ種アルチッシマ(サトウダイコン)(Beta vulgaris spec.altissima)、セイヨウアブラナ変種ナパス(Brassica napus var.napus)、ヤセイカンラン(Brassica oleracea)、レモン(Citrus limon)、オレンジ(Citrus sinensis)、アラビカコーヒーノキ(Coffea arabica)、ロブスタコーヒーノキ(Coffea canephora)、リベリカコーヒーノキ(Coffea liberica)、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、ダイズ(Glycine max)、アプランドワタ(Gossypium hirsutum)、アオワタ(Gossypium arboreum)、アジアワタ(Gossypium herbaceum)、ゴスシュピウム・ビチホリウム(Gossypium vitifolium)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、オオムギ(Hordeum vulgare)、カシグルミ(Juglans regia)、レンズマメ(Lens culinaris)、アマ(Linum usitatissimum)、トマト(Lycopersicon lycopersicum)、リンゴ属種(Malus spec.)、ムラサキウマゴヤシ(Medicago sativa)、タバコ(Nicotiana tabacum)(マルバタバコ((N.rustica))、オリーブ(Olea europaea)、イネ(Oryza sativa)、ライマメ(Phaseolus lunatus)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)、ピスタチオ(Pistacia vera)、エンドウ(Pisum sativum)、アーモンド(Prunus dulcis)、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ライムギ(Secale cereale)、ジャガイモ(Solanum tuberosum)、ソルガム(Sorghum bicolor(モロコシ(S.vulgare))、ライコムギ、パンコムギ(Triticum aestivum)、デュラムコムギ(Triticum durum)、ソラマメ(Vicia faba)、ヨーロッパブドウ(Vitis vinifera)、及びトウモロコシ(Zea mays)がある。
【0351】
とりわけ好ましい作物として、穀物、トウモロコシ、ダイズ、イネ、ナタネ、ワタ、ジャガイモ、ラッカセイ、又は永続型作物(permanent crop)がある。
【0352】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、家庭及び庭園、芝生及びアメニティ等の非作物用途に用いられる。
【0353】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、種子処理に用いられる。
【0354】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、医薬用途に用いられる。
【0355】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、公衆衛生用途(例えば、(例えば蚊の)疾病制御、ベクター制御)に用いられる。
【0356】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、パーソナルケア用途に用いられる。
【0357】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、化粧品用途に用いられる。
【0358】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、繊維用途に用いられる。
【0359】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、ヒト又は動物の栄養用途に用いられる。
【0360】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、化学プロセス用途に用いられる。
【0361】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、接着剤及びシーラントに用いられる。
【0362】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、塗料及びコーティングに用いられる。
【0363】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、建築材料及び建設材料に用いられる。
【0364】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、自己修復材料に用いられる。
【0365】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、タバコ産業に用いられる。
【0366】
一実施形態において、本発明に従うマイクロパーティクル若しくは製剤、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクルは、家庭用途に用いられる。
【0367】
本発明の別の態様は、植物病原性真菌及び/又は望ましくない植物の成長、及び/又は昆虫若しくはダニによる望ましくない攻撃を制御するための、且つ/或いは植物の成長を調節するための方法であって、それぞれの場合において活性成分として1種以上の殺有害生物剤を含有する、本発明に従うマイクロパーティクル、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクル、又は本発明に従う製剤を、特定の有害生物、その生息地、若しくは特定の有害生物から保護されるべき植物、土壌、並びに/又は望ましくない植物及び/若しくは有用な植物及び/若しくはその生息地に作用させる、方法である。
【0368】
本発明の別の態様は、とりわけ活性成分として1種以上の殺有害生物剤を含有する、本発明のマイクロパーティクル、又は本発明に従って調製されるマイクロパーティクルを含有する種子である。
【0369】
それぞれの場合において活性成分として1種以上の殺有害生物剤を含有する、本発明に従うマイクロパーティクル、又は本発明の方法に従って調製されるマイクロパーティクル、又は本発明に従う製剤は、一実施形態において、植物繁殖材料の処理、特に種子の処理のために、サスポエマルション(SE)、流動性濃縮物(FS)、及びゲル(GF)の一部として用いられる。当該製剤は、2~10倍に希釈後、即時使用可能調製物において、0.01~60重量%、好ましくは0.1~40重量%の活性成分濃度を与える。塗布は、播種前又は播種中に実行され得る。マイクロパーティクルを植物繁殖材料、とりわけ種子に塗布する方法として、繁殖材料のドレッシング、コーティング、ペレット化、ダスティング、浸漬、及びインファーロー塗布の方法が挙げられる。好ましくは、化合物I又はその組成物は、それぞれ、発芽が誘導されないような方法、例えば、種子ドレッシング、ペレット化、コーティング、及びダスティングによって、植物繁殖材料上に塗布される。
【0370】
植物保護に使用される場合、活性成分の塗布量は、所望の効果の種類に応じて、1haあたり0.001~2kg、好ましくは1haあたり0.005~2kg、より好ましくは1haあたり0.05~0.9kg、特に1haあたり0.1~0.75kgである。
【0371】
種子等の植物繁殖材料の処理、例えば、種子をダスティングするか、コーティングするか、又は浸す処理においては、概して、植物繁殖材料(好ましくは種子)100キログラムあたりの活性成分の量を、0.1~1000g、好ましくは1~1000g、より好ましくは1~100g、最も好ましくは5~100gとすることが必要とされる。
【0372】
材料又は貯蔵製品の保護に用いられる場合、活性成分の塗布量は、塗布領域の種類及び所望の効果に依存する。材料の保護に慣用的に塗布される量は、処理される材料の1立方メートルあたり0.001g~2kg、好ましくは0.005g~1kgの活性成分である。
【0373】
マイクロパーティクル又はこれを含む製剤に、様々の種類の油、湿潤剤、アジュバント、肥料、又は微量栄養素、及び更なる殺有害生物剤(例えば、除草剤、殺虫剤、殺真菌剤、成長調節剤、解毒剤)がプレミックスとして加えられてもよいし、適切であれば使用直前まで加えられなくてもよい(タンクミックス)。これらの薬剤は、本発明に従う組成物と、1:100~100:1、好ましくは1:10~10:1の重量比で混合することができる。
【0374】
使用者は、通常、作物保護用途において、1種以上の殺有害生物剤を活性成分として含有する本発明に従う組成物を、前投薬装置、ナップザック噴霧器、スプレータンク、スプレー飛行機、ドローン、無人航空機(UAV)、又は潅漑システムから塗布する。通常、農薬組成物は、水、バッファ、及び/又は更なる助剤により所望の塗布濃度にされ、これにより本発明に従う即時使用可能散布液又は農薬組成物が得られる。通常、即時使用可能散布液は、農学的に有用な面積1ヘクタールあたり20~2000リットル、好ましくは50~400リットルが塗布される。
【0375】
一実施形態に従えば、キットの一部又は二元混合物若しくは三元混合物の一部等の本発明に従う組成物の個々の成分が、スプレータンク内で使用者自身によって混合され、適切であれば更なる補助剤が加えられてもよい。
【0376】
本発明は、以下の利点を提供する:
【0377】
本発明のマイクロパーティクルは、環境に優しい。
【0378】
本発明のマイクロパーティクルは、シェル内に、天然に存在するポリマー、又は自然から着想を得たポリマーのみを含む。
【0379】
本発明のマイクロパーティクルは、いかなるマイクロプラスチックも形成しない。
【0380】
本発明のマイクロパーティクルは、例えば周囲条件下で、容易に分解可能である。
【0381】
本発明のマイクロパーティクルは、天然材料をベースとするシェルを含有する。
【0382】
本発明のマイクロパーティクルは、いかなる共有結合による架橋も用いずに得られる。これは、反応性架橋剤の使用を必要としない。ゆえに、良好なEHSプロファイルを有し、製造が容易である。
【0383】
多くの場合、本発明のマイクロパーティクルは、ユニークな表面形態を有する。多くの場合、他のカプセル化技術とは異なる、凹凸のある粗い表面を有する。
【0384】
本発明のマイクロパーティクルは、活性成分の制御放出を可能にする。放出プロファイルは、用途の要求に合わせて調整することができる。
【0385】
本発明のマイクロパーティクルは、農薬用途(例えば、作物保護、農作物以外の用途、種子処理)、医薬用途、公衆衛生用途、パーソナルケア用途(例えば化粧品用途)、繊維用途、ヒト又は動物栄養用途、化学プロセス用途、接着剤及びシーラント、塗料及びコーティング、建築材料及び建設材料、自己修復材料、タバコ産業、家庭用途等の広範な用途に用いることができる。
【0386】
1種以上の殺有害生物剤を含む本発明のマイクロパーティクルは、植物病原性真菌及び/又は望ましくない植物成長及び/又は昆虫若しくはダニによる望ましくない攻撃を制御するための、且つ/或いは植物の成長を調節するための高い有効性を示す。
【0387】
1種以上のフェロモンを含む本発明のマイクロパーティクルは、植物病原性真菌及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニによる攻撃を制御するための、且つ/或いは植物の成長を調節するための高い有効性を示す。
【0388】
本発明のマイクロパーティクルは、製造が容易であり且つ経済的である。これは、複雑な装置を必要としない。これは、室温にて形成可能であり、調製中に冷却も加温も必要としない。これは、大量に調製することができ、製造プロセスをスケールアップすることができる。
【0389】
本発明のマイクロパーティクル及び製剤は、貯蔵安定性である。
【0390】
本発明のマイクロパーティクル及び製剤は、広範な他の活性成分と適合性があり、広範な他の活性成分と一緒に製剤化することができる。
【実施例
【0391】
粒度分布(PSD)を、欧州規格ISO 13320 ENに従って、Malvern Mastersizer 200を用いる統計的レーザー散乱法によって求めた。データを、Malvern Instrumentsが提供する「ユニバーサルモデル」を用いるソフトウェアによって、Mie-Theoryに従って処理した。重要なパラメータは、n=10、50、及び90のd値である。
【0392】
用いた材料:
リン脂質A:ダイズ流動レシチン(Lecico F200、供給元:Lecico)
リン脂質B:アソレクチン(レシチン、ケファリン、イノシトールリン脂質、及びダイズ油を含有するダイズ作物から精製したリン脂質製品、飽和脂肪酸含有量約24mol%、一価不飽和脂肪酸含有量:約14mol%、多価不飽和脂肪酸含有量:62mol%(各ケースにおいて、脂肪酸(≧20mol%ホスファチジルコリンべース(TLC)、約25mol%ホスファチジルコリンベース、供給元:DC Fine Chemicalsを基準)
リン脂質C:ダイズ流動レシチン(酸価:最大35mg KOH/g、パーオキシド値:最大10meq/kg、粘度25℃:最大12.5 Pa.s)(Soycithin F60、供給元:Novastell)
ステロールA:Vegapure(登録商標)FS:ベータシトステロール(供給元:BASF)
ステロールB:コレステロール(供給元:Southeast Pharmaceuticals)、融点:148℃
ステロールC:Generol(登録商標) 98 RF:精製グレード天然フィトステロール(ナタネステロール)(供給元:BASF)
ステロールD:Generol 867 F:マツの木起源のフィトステロールの混合物(供給元:BASF)
ステロールE:Generol 100 Prills:ヒドロキシステロイド(供給元:BASF)
【0393】
界面活性剤A:オレイン酸をベースとするエトキシル化ソルビタンエステル。ポリエチレンソルビトールエステルであって、20個のエチレンオキシド単位、1個のソルビトール、1個のオレイン酸を第一級脂肪酸として計算した分子量は1,310ダルトンである。粘度25℃:400~620Pa.s;脂肪酸組成(オレイン酸として):最小58%
界面活性剤B ポリソルベートエトキシレートラウリルエステル
ヒドロキシアパタイト イグニッション時損失量:最大8%;滴定(ZnSO 0.1M):最小90%
溶媒A:芳香族炭化水素混合物(Solvesso 200 ND)
タンパク質A:RoquetteのNutralys(登録商標)Pea Protein S85 XFから得たエンドウマメタンパク質(タンパク質含有量約85%、乾燥時損失量約10%)。
タンパク質B:Roquetteの加水分解コムギタンパク質、Nutralys W(タンパク質含有量約85%、乾燥時損失量<約8%)。
タンパク質C:可溶性画分が21℃、pH7にて95重量%超であり、且つ粘度(Brookfield A1540法)が2000~12000mPasであるコムギタンパク質(SyralのSolpro 050)、タンパク質含有量約82%、乾燥時損失量<約7%
タンパク質D:BASFの加水分解コメタンパク質、PeptAlde(登録商標)、タンパク質含有量>75%。
タンパク質E:ゼラチン由来のペプトン、酵素消化物(供給元:sigma-Aldrich)
【0394】
ポリペプチドA:グリシルグリシン
ポリペプチドB:バシトラシン
【0395】
多糖A:キトサン、粘度<200mPa.s、酢酸中1%(20℃ Brookfield A1540法)、脱アセチル化度(Journal of Pharmaceutical and Biomedical Analysis 32(2003),1149-1158 in DOI 10.1016/S0731-7085(03)00155-9に記載される方法に従って、NMRによって判定):>75%(Sigma AldrichからのChitosan LV)
多糖B:Marine Hydrocolloidsのキトサン粉末>90% DA、
脱アセチル化度>90%
【0396】
実施例1
25℃の脱塩水(90.31g、電気伝導度<2mS/cm)中の界面活性剤A(7.4g)及びポリペプチドA(2.46g)の溶液に、シンメチリン(37.5g)中のリン脂質A(11.1g)及びステロールD(1.23g)の溶液を同温度にて加える。結果として生じた混合物を、10000rpmにて3分作動するIKA Ultra-Turrax T50ホモジナイザによって分散させて、150gの生成物を得る(温度を25℃にて保つのに、時折冷却を必要とする)。シンメチリンの名目上の含有量は、25重量%であった。
【0397】
実施例2
25℃の脱塩水(91.24g、電気伝導度<2mS/cm)中の界面活性剤A(7.4g)及びポリペプチドA(1.84g)の溶液に、シンメチリン(37.5g)中のリン脂質A(11.1g)及びステロールD(0.92g)の溶液を同温度にて加える。結果として生じた混合物を、10000rpmにて3分作動するIKA Ultra-Turrax T50ホモジナイザによって分散させて、150gの生成物を得る(温度を25℃にて保つのに、時折冷却を必要とする)。シンメチリンの名目上の含有量は、25重量%であった。
【0398】
実施例3
25℃の脱塩水(90.31g、電気伝導度<2mS/cm)中の界面活性剤A(7.4g)及びポリペプチドB(2.46g)の懸濁液に、シンメチリン(37.5g)中のリン脂質C(11.1g)及びステロールD(1.23g)の溶液を同温度にて加える。結果として生じた混合物を、10000rpmにて3分作動するIKA Ultra-Turrax T50ホモジナイザによって分散させて、150gの生成物を得る(温度を25℃にて保つのに、時折冷却を必要とする)。シンメチリンの名目上の含有量は、25重量%であった。
【0399】
実施例4
25℃のdemi水(91.24g、電気伝導度<2mS/cm)中の界面活性剤A(7.4g)及びポリペプチドB(1.84g)の懸濁液に、シンメチリン(37.5g)中のリン脂質C(11.1g)及びステロールD(0.92g)の溶液を同温度にて加える。結果として生じた混合物を、10000rpmにて3分作動するIKA Ultra-Turrax T50ホモジナイザによって分散させて、150gの生成物を得る(温度を25℃にて保つのに、時折冷却を必要とする)。シンメチリンの名目上の含有量は、25重量%であった。
【0400】
実施例5
まず、フラスコにおいて、様々な成分を加えることによって、62.42gのシンメチリン、9.85gのリン脂質A、及び1.97gのステロールCで構成される油相を調製した。フラスコをシールして、有機相を水浴に入れて、撹拌下で約50℃に加温して、成分を完全に溶解させて、均質な溶液を得、これをその後、室温に冷却した。
【0401】
500mLのビーカー内に、5gの界面活性剤A、3.35gのタンパク質C、及び94.25gの脱塩水を加えた。溶液を撹拌してから濾過して用いた。ultra-turrax T25ホモジナイザによる23,000rpmでの撹拌下で、油相を水相に加えて、同じ速度にて5分にわたって分散させた。温度は、30~40℃を超えなかった。乳化を止めた後に、混合物を、磁気スターラーによる穏やかな撹拌下で室温に冷却した。0.17gのフェノキシエタノールを加えて、混合物を追加で5分間撹拌した。全体として、177gの分散系を得た(d10=1.8μm、d50=3.5μm、及びd90=6.3μm)。
【0402】
得られたマイクロカプセルの光学顕微鏡写真は、ステロールD、リン脂質A、及びタンパク質Cで構成されるシェルと一緒に液体コア(シンメチリン)を有する球形のマイクロカプセルを示した。カプセルは凝集せず、不規則な表面を示した。
【0403】
実施例6
まず、フラスコにおいて、様々な成分を加えることによって、62.42gのシンメチリン、9.85gのリン脂質A、及び1.97gのステロールEで構成される油相を調製した。フラスコをシールして、有機相を水浴に入れて、撹拌下で約50℃に加温して、成分を完全に溶解させて、均質な溶液を得、これをその後、室温に冷却した。
【0404】
500mLのビーカー内に、5gの界面活性剤A、3.35gのタンパク質C、及び94.25gの脱塩水を加えた。溶液を撹拌してから濾過して用いた。ultra-turrax T25ホモジナイザによる23,000rpmでの撹拌下で、油相を水相に加えて、同じ速度にて5分にわたって分散させた。温度は、30~40℃を超えなかった。乳化を止めた後に、混合物を、磁気スターラーによる穏やかな撹拌下で室温に冷却した。0.17gのフェノキシエタノールを加えて、混合物を追加で5分間撹拌した。全体として、177gの分散系を得た(d10=1.4μm、d50=3.4μm、及びd90=6.6μm)。
【0405】
得られたマイクロカプセルの光学顕微鏡写真は、液体コア(シンメチリン)、並びにステロールE、リン脂質A、及びタンパク質Cで構成されるシェルを有する球形のマイクロカプセルを示した。カプセルは凝集せず、不規則な表面を示した。
【0406】
実施例7
まず、フラスコにおいて、様々な成分を加えることによって、62.42gのシンメチリン、9.85gのリン脂質B、及び1.97gのステロールDで構成される油相を調製した。フラスコをシールして、有機相を水浴に入れて、撹拌下で約50℃に加温して、成分を完全に溶解させて、均質な溶液を得、これをその後、室温に冷却した。
【0407】
500mLのビーカー内に、5gの界面活性剤A、3.35gのタンパク質C、及び94.25gの脱塩水を加えた。溶液を撹拌してから濾過して用いた。ultra-turrax T25ホモジナイザによる23,000rpmでの撹拌下で、油相を水相に加えて、同じ速度にて5分にわたって分散させた。温度は、30~40℃を超えなかった。乳化を止めた後に、混合物を、磁気スターラーによる穏やかな撹拌下で室温に冷却した。0.17gのフェノキシエタノールを加えて、混合物を追加で5分間撹拌した。全体として、177gの分散系を得た(d10=1.2μm、d50=3.8μm、及びd90=8.1μm)。
【0408】
得られたマイクロカプセルの光学顕微鏡写真は、液体コア(シンメチリン)、並びにステロールD、リン脂質A、及びタンパク質Bで構成されるシェルを有する球形のマイクロカプセルを示した。カプセルは凝集せず、不規則な表面を示した。
【0409】
実施例8
まず、フラスコにおいて、様々な成分を加えることによって、62.42gのシンメチリン、9.85gのリン脂質B、及び1.97gのステロールEで構成される油相を調製した。フラスコをシールして、有機相を水浴に入れて、撹拌下で約50℃に加温して、成分を完全に溶解させて、均質な溶液を得、これをその後、室温に冷却した。
【0410】
500mLのビーカー内に、5gの界面活性剤A、3.35gのタンパク質C、及び94.25gの脱塩水を加えた。溶液を撹拌してから濾過して用いた。ultra-turrax T25ホモジナイザによる23,000rpmでの撹拌下で、油相を水相に加えて、同じ速度にて5分にわたって分散させた。温度は、30~40℃を超えなかった。乳化を止めた後に、混合物を、磁気スターラーによる穏やかな撹拌下で室温に冷却した。0.17gのフェノキシエタノールを加えて、混合物を追加で5分間撹拌した。全体として、177gの分散系を得た(d10=1.7μm、d50=4.0μm、及びd90=9.6μm)。
【0411】
得られたマイクロカプセルの光学顕微鏡写真は、ステロールE、リン脂質B、及びタンパク質Cで構成されるシェルと一緒に、シンメチリンコアをベースとするかなり球形のマイクロカプセルを示した。カプセルは凝集せず、不規則な表面を示した。
【0412】
実施例9
まず、フラスコにおいて、様々な成分を加えることによって、62.42gのシンメチリン、9.85gのリン脂質A、及び1.97gのステロールDで構成される油相を調製した。フラスコをシールして、有機相を水浴に入れて、撹拌下で約50℃に加温して、成分を完全に溶解させて、均質な溶液を得、これをその後、室温に冷却した。別途、23.12gの水中の2.46gのタンパク質Eで構成される別の溶液を調製した。混合物を、磁気スターラーにより室温にて、タンパク質Eが完全に溶解するまで撹拌した。
【0413】
500mLのビーカー内に、5gの界面活性剤A、3.35gのタンパク質C、及び94.25gの脱塩水を加えた。溶液を撹拌してから濾過して用いた。ultra-turrax T25ホモジナイザによる23,000rpmでの撹拌下で、油相を水相に加えて、同じ速度にて5分にわたって分散させた。温度は、30~40℃を超えなかった。乳化を止めた後に、混合物を、アンカースターラーによる穏やかな撹拌下で室温に冷却した。タンパク質E溶液を、3分にわたって完全に加えた。その後、撹拌を25分間続けた。最後に、0.2gのフェノキシエタノールを加えて、混合物を追加の5分間撹拌した。全体として、204gの分散系を得た(d10=1.4μm、d50=3.5μm、及びd90=6.8μm)。
【0414】
得られたマイクロカプセルの光学顕微鏡写真は、ステロールD、リン脂質A、タンパク質C、及びタンパク質Eで構成されるシェルと一緒に、液体コア(シンメチリン)を有する球形のマイクロカプセルを示した。カプセルは凝集せず、不規則な表面を示した。
【0415】
実施例10
マイクロカプセルを調製する前に、分解キトサン溶液を、以下のプロトコールの下で調製した。250mLビーカー内で、90gの水及び0.97gの過酸化水素水溶液(30%)を加えた。溶液を、ブレードスターラーにより機械的に撹拌して、10gの多糖B粉末を1分にわたって定期的に加えた。導入を完了した後に直接、そして依然として撹拌下で、6.62gの酢酸、1.5gのアスコルビン酸、及び3.98gの水で構成される溶液を、シリンジポンプを介して30分にわたって加えた。調剤のとき、撹拌を15分間維持した。続いて、分解反応は、僅かに粘性の茶色の分解キトサン溶液pH4.67に至ると、完結したとみなした。
【0416】
まず、フラスコにおいて、様々な成分を加えることによって、62.42gのシンメチリン、9.85gのリン脂質A、及び1.97gのステロールDで構成される油相を調製した。フラスコをシールして、有機相を水浴に入れて、撹拌下で約50℃に加温して、成分を完全に溶解させて、均質な溶液を得、これをその後、室温に冷却した。
【0417】
500mLのビーカー内に、5gの界面活性剤A、3.35gのタンパク質C、及び94.29gの脱塩水を加えた。溶液を撹拌してから濾過して用いた。ultra-turrax T25ホモジナイザによる23,000rpmでの撹拌下で、油相を水相に加えて、同じ速度にて5分にわたって分散させた。温度は、30~40℃を超えなかった。乳化を止めた後に、混合物を、アンカースターラーによる250rpmでの撹拌下で室温に冷却した。別途、20gの水中の3.6gのヒドロキシアパタイトの分散系を調製して、1分のうちに撹拌下のマイクロカプセル分散系に加えた。室温での30分の撹拌後に、以前に調製した27.81gの分解キトサン溶液を最終的に15分にわたって、同じ撹拌条件下でシリンジポンプにより加えた。完了後、撹拌を30分間維持して、マイクロカプセル分散系を分析した。全体として、228gの分散系を得た(d10=1.5μm、d50=4.5μm、及びd90=10.7μm)。
【0418】
得られたマイクロカプセルの光学顕微鏡写真は、液体コア(シンメチリン)、並びにステロールD、リン脂質A、タンパク質C、ヒドロキシアパタイト、及び分解多糖Bで構成されるシェルを有する球形のマイクロカプセルを示した。カプセルは凝集せず、不規則な表面を示した。
【0419】
実施例11
マイクロカプセルを調製する前に、分解キトサン溶液を、以下のプロトコールの下で調製した。250mLビーカー内で、90gの水及び0.97gの過酸化水素水溶液(30%)を加えた。溶液を、ブレードスターラーにより機械的に撹拌して、10gの多糖B粉末を1分にわたって定期的に加えた。導入を完了した後に直接、そして依然として撹拌下で、6.62gの酢酸、1.5gのアスコルビン酸、及び3.98gの水で構成される溶液を、シリンジポンプを介して30分にわたって加えた。調剤のとき、撹拌を15分間維持した。続いて、分解反応は、僅かに粘性の茶色の分解キトサン溶液pH4.67に至ると、完結したとみなした。
【0420】
まず、フラスコにおいて、様々な成分を加えることによって、62.42gのシンメチリン、9.85gのリン脂質A、及び1.97gのステロールDで構成される油相を調製した。フラスコをシールして、有機相を水浴に入れて、撹拌下で約50℃に加温して、成分を完全に溶解させて、均質な溶液を得、これをその後、室温に冷却した。
【0421】
500mLのビーカー内に、5gの界面活性剤A、3.35gのタンパク質C、及び94.29gの脱塩水を加えた。溶液を撹拌してから濾過して用いた。ultra-turrax T25ホモジナイザによる23,000rpmでの撹拌下で、油相を水相に加えて、同じ速度にて5分にわたって分散させた。温度は、30~40℃を超えなかった。乳化を止めた後に、混合物を、アンカースターラーによる250rpmでの撹拌下で室温に冷却した。最後に、以前に調製した27.81gの分解キトサン溶液を15分にわたって、同じ撹拌条件下でシリンジポンプにより加えた。完了後、撹拌を30分間維持して、マイクロカプセル分散系を分析した。全体として、205gの分散系を得た(d10=1.6μm、d50=6.4μm、及びd90=16.4μm)。
【0422】
得られたマイクロカプセルの光学顕微鏡写真は、液体コア(シンメチリン)、並びにステロールD、リン脂質A、タンパク質C、及び分解多糖Bで構成されるシェルを有する球形のマイクロカプセルを示した。カプセルは凝集せず、不規則な表面を示した。
【0423】
実施例12
12.1:プレミックス調製
25℃の脱塩水(156.3g、電気導電率<2mS/cm)中の界面活性剤A(10.2g)の溶液に、シンメチリン(97.5g)中のリン脂質C(30.0g)及びステロールC(6.0g)の溶液を同温度にて加える。結果として生じた混合物を、10000rpmにて5分作動するIKA Ultra-Turrax T50ホモジナイザによって分散させて、300.0gの生成物を得る(温度を25℃にて保つのに、時折冷却を必要とする)。活性成分の名目上の含有量は、32.5重量%である。
【0424】
12.2:エンドウタンパク質調製(10重量%)
エンドウタンパク質を、蒸留水中に10重量%にて分散させた。溶液を、磁気撹拌下で室温にて少なくとも1時間均質にした。
【0425】
12.3.:分解キトサン調製(9重量%)
キトサンの分解は、高度に濃縮したキトサン溶液を調製するために溶液の粘度を低下させることを目指す。調製は、直ぐ下に記載する3つのステップに分けられる:
3.98gの水及び6.92gの酢酸を、50mLビーカー内に導入した。0.50gのL-アスコルビン酸を、磁気撹拌下で加えた。ビーカーを、L-アスコルビン酸の完全な可溶化を確実にするように、室温にて15分間の撹拌下で保った。90gの蒸留水及び0.32gの過酸化水素(30重量%)中の最初のキトサン懸濁液の調製物を、オーバーヘッドスターラーを備える250mLビーカー内に導入した。10gのキトサン粉末を、撹拌下で加えた。キトサンの11.1gの可溶化分解L-アスコルビン酸溶液を、キトサン懸濁液内に30分間滴加した。最初の10分間、粘度の大きな増大が、キトサン可溶化に起因して観察された。その後、キトサン分解が起こって、粘度が低下し始める。L-アスコルビン酸溶液添加後15分、撹拌を続けた。分解キトサン溶液の最終濃度は、9.0重量%である。
【0426】
12.4:生成
実施例12.1において得た100gのプレミックスを、オーバーヘッドスターラーを備える250mLビーカー内に導入した。実施例12.2において得た19.2gのエンドウタンパク質分散系を、ビーカー内にゆっくり加えた。15分の撹拌後、pHを、1M NaOHを用いて4.65に調整した。続いて、実施例12.3において得た16gの分解キトサンを、混合物内に加えた。撹拌を90分間続けた。シンメチリンを含有するマイクロパーティクルを得た。
【0427】
実施例13
13.1:プレミックス調製
25℃の脱塩水(156.3g、電気導電率<2mS/cm)中の界面活性剤A(10.2g)の溶液に、シンメチリン(97.5g)中のリン脂質A(30.0g)及びステロールD(6.0g)の溶液を同温度にて加える。結果として生じた混合物を、10000rpmにて5分作動するIKA Ultra-Turrax T50ホモジナイザによって分散させて、300.0gの生成物を得る(温度を25℃にて保つのに、時折冷却を必要とする)。活性成分の名目上の含有量は、32.5重量%である。
【0428】
13.2:加水分解コムギタンパク質調製(10重量%)
タンパク質Bを、蒸留水中に10重量%にて分散させた。溶液を、磁気撹拌下で室温にて少なくとも1時間均質にした。
【0429】
13.3:分解キトサン調製(10重量%)
キトサンの分解は、高度に濃縮したキトサン溶液を調製するために溶液の粘度を低下させることを目指す。調製は、直ぐ下に記載する3つのステップに分けられる:
3.98gの水及び6.92gの酢酸を、50mLビーカー内に導入した。0.50gのL-アスコルビン酸を、磁気撹拌下で加えた。ビーカーを、L-アスコルビン酸の完全な可溶化を確実にするように、室温にて15分間の撹拌下で保った。90gの蒸留水及び0.32gの過酸化水素(30重量%)中の最初のキトサン懸濁液の調製物を、オーバーヘッドスターラーを備える250mLビーカー内に導入した。10gのキトサン粉末を、撹拌下で加えた。キトサンの11.1gの可溶化分解L-アスコルビン酸溶液を、キトサン懸濁液内に30分間滴加した。最初の10分間、粘度の大きな増大が、キトサン可溶化に起因して観察された。その後、キトサン分解が起こって、粘度が低下し始める。L-アスコルビン酸溶液添加後15分、撹拌を続けた。分解キトサン溶液の最終濃度は、9.0重量%である。
【0430】
13.4:生成
実施例13.1において得た100gのプレミックスを、オーバーヘッドスターラーを備える250mLビーカー内に導入した。実施例13.2において得た19.2gの加水分解コムギタンパク質分散系を、ビーカー内にゆっくり加えた。15分の撹拌後、pHを、5重量%酢酸を用いて4.65に調整した。続いて、実施例13.3において得た16gの分解キトサンを、混合物内に加えた。撹拌を90分間続けた。シンメチリンを含有するマイクロパーティクルを得た。
【0431】
実施例14
14.1:プレミックス調製
25℃の脱塩水(156.3g、電気導電率<2mS/cm)中のTween 20(10.2g)の溶液に、シンメチリン(97.5g)中のリン脂質A(30.0g)及びステロールD(6.0g)の溶液を同温度にて加える。結果として生じた混合物を、10000rpmにて5分作動するIKA Ultra-Turrax T50ホモジナイザによって分散させて、300.0gの生成物を得る(温度を25℃にて保つのに、時折冷却を必要とする)。活性成分の名目上の含有量は、32.5重量%である。
【0432】
14.2:コムギタンパク質調製(10重量%)
タンパク質Cを、蒸留水中に10重量%にて分散させた。溶液を、磁気撹拌下で室温にて少なくとも1時間均質にした。
【0433】
14.3:分解キトサン調製(9重量%)
キトサンの分解は、高度に濃縮したキトサン溶液を調製するために溶液の粘度を低下させることを目指す。調製は、直ぐ下に記載する3つのステップに分けられる:
3.98gの水及び6.92gの酢酸を、50mLビーカー内に導入した。0.50gのL-アスコルビン酸を、磁気撹拌下で加えた。ビーカーを、L-アスコルビン酸の完全な可溶化を確実にするように、室温にて15分間の撹拌下で保った。90gの蒸留水及び0.32gの過酸化水素(30重量%)中の最初のキトサン懸濁液の調製物を、オーバーヘッドスターラーを備える250mLビーカー内に導入した。10gのキトサン粉末を、撹拌下で加えた。キトサンの11.1gの可溶化分解L-アスコルビン酸溶液を、キトサン懸濁液内に30分間滴加した。最初の10分間、粘度の大きな増大が、キトサン可溶化に起因して観察された。その後、キトサン分解が起こって、粘度が低下し始める。L-アスコルビン酸溶液添加後15分、撹拌を続けた。分解キトサン溶液の最終濃度は、9.0重量%である。
【0434】
14.4:生成
実施例14.1において得た100gのプレミックスを、オーバーヘッドスターラーを備える250mLビーカー内に導入した。実施例14.2において得た19.2gのコムギタンパク質分散系を、ビーカー内にゆっくり加えた。15分の撹拌後、pHを、5重量%酢酸を用いて4.65に調整した。続いて、実施例14.3において得た16gの分解キトサンを、混合物内に加えた。撹拌を90分間続けた。シンメチリンを含有するマイクロパーティクルが得られた。
【0435】
実施例15
15.1:プレミックス調製
25℃の脱塩水(156.3g、電気導電率<2mS/cm)中のTween 20(10.2g)の溶液に、シンメチリン(97.5g)中のリン脂質C(30.0g)及びステロールC(6.0g)の溶液を同温度にて加える。結果として生じた混合物を、10000rpmにて5分作動するIKA Ultra-Turrax T50ホモジナイザによって分散させて、300.0gの生成物を得る(温度を25℃にて保つのに、時折冷却を必要とする)。活性成分の名目上の含有量は、32.5重量%である。
【0436】
15.2:コムギタンパク質調製(10重量%)
タンパク質Cを、蒸留水中に10重量%にて分散させた。溶液を、磁気撹拌下で室温にて少なくとも1時間均質にした。
【0437】
15.3:分解キトサン(9重量%)
キトサンの分解は、高度に濃縮したキトサン溶液を調製するために溶液の粘度を低下させることを目指す。調製は、直ぐ下に記載する3つのステップに分けられる:
3.98gの水及び6.92gの酢酸を、50mLビーカー内に導入した。0.50gのL-アスコルビン酸を、磁気撹拌下で加えた。ビーカーを、L-アスコルビン酸の完全な可溶化を確実にするように、室温にて15分間の撹拌下で保った。90gの蒸留水及び0.32gの過酸化水素(30重量%)中の最初のキトサン懸濁液の調製物を、オーバーヘッドスターラーを備える250mLビーカー内に導入した。10gのキトサン粉末を、撹拌下で加えた。キトサンの11.1gの可溶化分解L-アスコルビン酸溶液を、キトサン懸濁液内に30分間滴加した。最初の10分間、粘度の大きな増大が、キトサン可溶化に起因して観察された。その後、キトサン分解が起こって、粘度が低下し始める。L-アスコルビン酸溶液添加後15分、撹拌を続けた。分解キトサン溶液の最終濃度は、9.0重量%である。
【0438】
15.4:生成
実施例15.1において得た100gのプレミックスを、オーバーヘッドスターラーを備える250mLビーカー内に導入した。実施例15.2において得た19.2gのコムギタンパク質分散系を、ビーカー内にゆっくり加えた。15分の撹拌後、pHを、5%酢酸を用いて4.65に調整した。続いて、16gの分解キトサンを、混合物内に加えた。撹拌を90分間続けた。シンメチリンを含有するマイクロパーティクルが得られた。
【国際調査報告】