(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】保守性向上を図った前洗浄チャンバアセンブリアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
H01L21/68 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504176
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2024-03-12
(86)【国際出願番号】 US2022034478
(87)【国際公開番号】W WO2023091192
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リー, ソンジェ
(72)【発明者】
【氏名】シェルヴェガー, アヴィナッシュ
(72)【発明者】
【氏名】ランガッパ, スリニバサ
(72)【発明者】
【氏名】シャムガム, スンダラパンディヤン
(72)【発明者】
【氏名】ウリョア, エルネスト ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】ラマチャンドラン, ビノド
(72)【発明者】
【氏名】パラティ, エイブラハム
(72)【発明者】
【氏名】ラジャラム, ジャイデヴ
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131BA01
5F131BA03
5F131BA04
5F131BA37
5F131BB04
5F131CA32
5F131CA45
5F131DA32
5F131DA33
5F131DA36
5F131DA42
5F131DB99
(57)【要約】
基板を処理するための装置が、本明細書で説明される。より詳細には、本明細書で説明される実施形態は、クラスタツールアセンブリに結合された、別個の前洗浄プロセスモジュールと前洗浄制御モジュールとに関する。各前洗浄プロセスモジュールおよび各前洗浄制御モジュールは、ケーブル導管によって接続され、ケーブル導管は、それを通って前洗浄プロセスモジュールと前洗浄制御モジュールとの間を通過する電力ケーブルおよび制御ケーブルを有するように構成される。保守通路が、クラスタツールアセンブリを通して形成される。パージガス源、プロセスガス源、マノメーター、絶縁ポート、およびスロットルバルブの各々がすべて、前洗浄プロセスモジュールの1つの側面からアクセス可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体製造において使用するのに好適な基板処理装置であって、前記装置は、
移送チャンバと、
前記移送チャンバの第1の側面に結合されたファクトリインターフェースと、
前記移送チャンバの複数の第2の側面に結合された複数のプロセスチャンバと、
前記ファクトリインターフェースと前記複数のプロセスチャンバのうちの少なくとも1つとの間の、前記移送チャンバの第3の側面に結合された前洗浄プロセスモジュールであって、前記前洗浄プロセスモジュールが、前洗浄チャンバと前記前洗浄チャンバの下方に配設されたガスパネルとを備える、前洗浄プロセスモジュールと、
前記前洗浄プロセスモジュールとは別個に、および前記複数のプロセスチャンバのうちの1つに隣接して配設された、前洗浄制御モジュールであって、前記前洗浄制御モジュールが、電源とコントローラとを備える、前洗浄制御モジュールと、
前記前洗浄プロセスモジュールと前記前洗浄制御モジュールとの間に配設されたケーブル導管と
を備える、装置。
【請求項2】
前記ケーブル導管が、その中に1つまたは複数の電気ケーブルと1つまたは複数の制御ケーブルとを保持するように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ケーブル導管が、複数のシールドされた区画を備え、前記複数のシールドされた区画は、前記1つまたは複数の電気ケーブルが、前記1つまたは複数の制御ケーブルとは異なるシールドされた区画を通過するように構成された、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ケーブル導管が、金属、金属合金、またはポリマーを備える、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記前洗浄チャンバが、遠隔プラズマ源と、基板支持ペデスタルと、ガスまたはプラズマを前記基板支持ペデスタルに送出するように構成されたプレートスタックとをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記前洗浄チャンバが、内向き側面において前記移送チャンバに結合され、前記移送チャンバに隣接する回転軸をもつリッドをさらに備え、したがって、前記リッドが、開くときに前記移送チャンバのほうへ回転する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
絶縁ポート、マノメーター、およびスロットルバルブの各々が、前記前洗浄チャンバの前記内向き側面の反対側の前記前洗浄チャンバの外向き側面から延びる、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記ガスパネルが、パージガスパネルとプロセスガスパネルとをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
アクセス通路が、前記前洗浄プロセスモジュールと前記ファクトリインターフェースとの間に配設され、前記アクセス通路が約400mmよりも大きい幅を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
半導体製造において使用するのに好適な前洗浄アセンブリであって、前記前洗浄アセンブリが、
前洗浄プロセスモジュールであって、
リッドと基板支持ペデスタルとプレートスタックとを備える前洗浄チャンバであって、前記リッドが回転軸を中心として回転可能である、前洗浄チャンバと、
前記前洗浄チャンバの下方に配設されたガスパネルと、
前記前洗浄プロセスモジュールの第1の側面上に配設され、第1の方向に延びる絶縁ポートと、
前記第1の側面上に配設され、前記第1の方向に延びるマノメーターと
を備える、前洗浄プロセスモジュールと、
前記前洗浄プロセスモジュールとは別個に配設された前洗浄制御モジュールであって、
電源と、
コントローラと
を備える、前洗浄制御モジュールと、
前記前洗浄プロセスモジュールと前記前洗浄制御モジュールとの間に配設されたケーブル導管であって、前記ケーブル導管が約400mmよりも大きい長さを有する、ケーブル導管と
を備える、前洗浄アセンブリ。
【請求項11】
前記リッドが、開くときに前記第1の側面から離れて回転する、請求項10に記載の前洗浄アセンブリ。
【請求項12】
前記ケーブル導管が、その中に1つまたは複数の電気ケーブルと1つまたは複数の制御ケーブルとを保持するように構成された、請求項10に記載の前洗浄アセンブリ。
【請求項13】
前記ケーブル導管は、前記1つまたは複数の電気ケーブルが、前記1つまたは複数の制御ケーブルとは異なるシールドされた区画を通過するように、複数のシールドされた区画を備える、請求項12に記載の前洗浄アセンブリ。
【請求項14】
前記ケーブル導管が、金属または金属合金を備える、請求項12に記載の前洗浄アセンブリ。
【請求項15】
前記前洗浄チャンバが、前記リッドと前記基板支持ペデスタルとの間に形成されたプロセスボリュームにプラズマを供給するように構成された遠隔プラズマ源をさらに備える、請求項10に記載の前洗浄アセンブリ。
【請求項16】
複数の支持体が、前記前洗浄チャンバと前記ガスパネルとの間に配設された、請求項10に記載の前洗浄アセンブリ。
【請求項17】
前記複数の支持体のうちの1つが、前記前洗浄チャンバと前記ガスパネルとの間に配設された取外し可能なレッグである、請求項16に記載の前洗浄アセンブリ。
【請求項18】
半導体製造において使用するのに好適な基板処理装置であって、前記装置は、
移送チャンバと、
前記移送チャンバの第1の側面に結合されたファクトリインターフェースと、
前記移送チャンバに結合された4つのプロセスチャンバと、
前記ファクトリインターフェースと前記プロセスチャンバのうちの第1のプロセスチャンバとの間の、前記移送チャンバの第2の側面に結合された第1の前洗浄プロセスモジュールであって、前記第1の前洗浄プロセスモジュールが、前洗浄チャンバと前記前洗浄チャンバの下方に配設されたガスパネルとを備え、前記前洗浄チャンバが、前記移送チャンバに結合され、前記移送チャンバに隣接する回転軸をもつリッドをさらに備え、したがって、前記リッドが、開くときに前記移送チャンバのほうへ回転する、第1の前洗浄プロセスモジュールと、
前記第1の前洗浄プロセスモジュールとは別個に、および前記プロセスチャンバのうちの前記第1のプロセスチャンバに隣接して配設された、第1の前洗浄制御モジュールであって、前記第1の前洗浄制御モジュールが、電源と、前記前洗浄チャンバ内の前洗浄プロセスを制御するように構成されたコントローラとを備える、第1の前洗浄制御モジュールと、
前記第1の前洗浄プロセスモジュールと前記第1の前洗浄制御モジュールとの間に配設され、その中に1つまたは複数の電気ケーブルと1つまたは複数の制御ケーブルとを保持するように構成された、第1のケーブル導管と
を備える、装置。
【請求項19】
前記ファクトリインターフェースと前記プロセスチャンバのうちの第4のプロセスチャンバとの間の、前記移送チャンバの第7の側面に結合された第2の前洗浄プロセスモジュールと、前記第2の前洗浄プロセスモジュールとは別個の、および前記プロセスチャンバのうちの前記第4のプロセスチャンバに隣接する第2の前洗浄制御モジュールとをさらに備える、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1の前洗浄制御モジュールと前記ファクトリインターフェースとの間の距離が約500mmよりも大きい、請求項18に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、基板処理のためのシステムに関する。より詳細には、本明細書で説明される実施形態は、半導体処理のために基板に対して前洗浄プロセスを実施するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
基板の前洗浄は、基板プロセス処理の前または基板プロセス処理の間のいずれかで実行され得る。基板の前洗浄は、プロセス処理が実行される前に、基板の汚染を低減し、基板の表面から不要な残留物または材料を除去し得る。前洗浄チャンバが、線形またはクラスタツールなど、処理ツールの一部分に取り付けられる。前洗浄チャンバが処理ツールに取り付けられると、基板は、プロセス処理中に前洗浄チャンバを通される。前洗浄チャンバの内部のボリュームは、移送チャンバなど、処理ツールの少なくとも一部分の内部のボリュームと流体連通している。
【0003】
現在の半導体製造設備は、技術が発展するにつれてますます多くの処理ツールを利用する。設置の後の処理ツールの各々の保守が、改善された長期処理結果を可能にするために実行される。前洗浄チャンバの保守が、洗浄性能を改善するために実行される。保守はしばしば、処理ツール間の空間制約により、実行することが難しい。したがって、保守はしばしば、長いツールダウンタイムを必要とし、これは、全体的所有コストを増加させ、ツールの活用性を減少させる。保守時間およびコストを低減するための前の試みは、チャンバ設置面積の増加につながった。したがって、処理ツールの設置面積および有用なエリアは、半導体製造設備内で利用されるツールの量およびタイプを制限する要因になる。
【0004】
したがって、当技術分野において必要なものは、減少された設置面積を小さくし、アクセスしやすい保守ポイントを改善した処理ツールである。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、一般に、半導体製造において使用するのに好適な装置など、基板を処理するための装置に関する。一実施形態では、本装置は、移送チャンバと、移送チャンバの第1の側面に結合されたファクトリインターフェースと、移送チャンバの第2の側面に結合された複数のプロセスチャンバと、ファクトリインターフェースと複数のプロセスチャンバのうちの少なくとも1つとの間の、移送チャンバの第3の側面に結合された前洗浄プロセスモジュールとを含む。前洗浄プロセスモジュールは、前洗浄チャンバと前洗浄チャンバの下方に配設されたガスパネルとを含む。前洗浄制御モジュールが、前洗浄プロセスモジュールとは別個に、および複数のプロセスチャンバのうちの1つに隣接して配設される。前洗浄制御モジュールは、電源とコントローラとを含む。ケーブル導管が、前洗浄プロセスモジュールと前洗浄制御モジュールとの間に配設される。
【0006】
別の実施形態では、半導体製造において使用するのに好適な前洗浄アセンブリが説明される。本前洗浄アセンブリは前洗浄プロセスモジュールを含む。前洗浄プロセスモジュールは、リッドと基板支持ペデスタルとプレートスタックとを含む、前洗浄チャンバを含む。リッドは回転軸を中心として回転可能である。ガスパネルが、前洗浄チャンバの下方に配設される。絶縁ポートが、前洗浄プロセスモジュールの第1の側面上に配設され、第1の方向に延びる。マノメーターが、第1の側面上に配設され、第1の方向に延びる。前洗浄制御モジュールが、前洗浄プロセスモジュールとは別個に配設され、電源とコントローラとを含む。ケーブル導管が、前洗浄プロセスモジュールと前洗浄制御モジュールとの間に配設される。ケーブル導管は約400mmよりも大きい長さを有する。
【0007】
また別の実施形態では、半導体製造において使用するのに好適な基板処理のための装置が説明される。本装置は、移送チャンバと、移送チャンバの第1の側面に結合されたファクトリインターフェースと、移送チャンバに結合された4つのプロセスチャンバと、ファクトリインターフェースとプロセスチャンバのうちの第1のプロセスチャンバとの間の、移送チャンバの第2の側面に結合された第1の前洗浄プロセスモジュールとを含む。第1の前洗浄プロセスモジュールは、前洗浄チャンバと前洗浄チャンバの下方に配設されたガスパネルとを含む。前洗浄チャンバは、移送チャンバに結合され、移送チャンバに隣接する回転軸をもつリッドをさらに含み、したがって、リッドは、開くときに移送チャンバのほうへ回転する。第1の前洗浄制御モジュールが、第1の前洗浄プロセスモジュールとは別個に、およびプロセスチャンバのうちの第1のプロセスチャンバに隣接して配設される。第1の前洗浄制御モジュールは、電源と、前洗浄チャンバ内の前洗浄プロセスを制御するように構成されたコントローラとを含む。第1のケーブル導管が、第1の前洗浄プロセスモジュールと第1の前洗浄制御モジュールとの間に配設され、その中に1つまたは複数の電気ケーブルと1つまたは複数の制御ケーブルとを保持するように構成される。
【0008】
本開示の上記の具陳された特徴が詳細に理解され得るように、上記で手短に要約された、本開示のより詳細な説明は、添付の図面にその一部が示されている実施形態を参照することによってなされ得る。しかしながら、本開示は、他の等しく有効な実施形態を認め得るので、添付の図面は、本開示の典型的な実施形態を示すにすぎず、したがって、その範囲の限定と見なされるべきでないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本明細書で説明される実施形態による、基板を処理するためのクラスタツールアセンブリの概略平面図である。
【
図2】本明細書で説明される実施形態による、第1の前洗浄プロセスモジュールの概略前面等角図である。
【
図3A】本明細書で説明される実施形態による、第1の前洗浄制御モジュールの概略前面等角図である。
【
図3B】本明細書で説明される実施形態による、第1のケーブル導管の概略断面側面図である。
【
図4】本明細書で説明される実施形態による、リッドが開いた状態の前洗浄チャンバの概略前面等角図である。
【
図5A】本明細書で説明される実施形態による、
図1のクラスタツールアセンブリの一部と、保守通路との概略平面図である。
【
図5B】第1の前洗浄プロセスモジュールと第1の前洗浄制御モジュールとの間の
図5Aの保守通路の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示で説明される実施形態は、一般に、基板処理のためのシステムに関する。より詳細には、本明細書で説明される実施形態は、半導体処理のために基板に対して前洗浄プロセスを実行するためのシステムに関する。前洗浄処理のためのシステムは、前洗浄チャンバならびにサポート装置を含む。サポート装置は、ガスパネルと前洗浄制御モジュールとを含む。前洗浄制御モジュールは、電源とコントローラとを含む。ケーブル導管が、前洗浄モジュールを前洗浄チャンバに接続し、1つまたは複数の電気ケーブルまたは制御ケーブルが、ケーブル導管を通過する。前洗浄チャンバおよびガスパネルは、前洗浄プロセスモジュールを形成する。クラスタツールと組み合わされたときに、前洗浄プロセスモジュールの設置面積と前洗浄制御モジュールの設置面積とが分離されることと、保守通路が形成されることとを可能にするために、前洗浄プロセスモジュールは、前洗浄制御モジュールとは別個である。前洗浄プロセスモジュールと前洗浄制御モジュールとを分離することが、前洗浄プロセスモジュールの設置面積を低減し、前洗浄プロセスモジュールと前洗浄制御モジュールの両方の周りの改善された保守経路を可能にする。前洗浄プロセスモジュールと前洗浄制御モジュールとを繋げるケーブル導管は、複数の電力ケーブルおよび複数の制御ケーブルを、外部干渉および互いに対する干渉からシールドしながら、前洗浄プロセスモジュールと前洗浄制御モジュールとの間の距離を長くすることを可能にする。
【0011】
図1は、基板を処理するためのクラスタツールアセンブリ100の概略平面図を示す。クラスタツールアセンブリ100は、1つまたは複数の前洗浄プロセスモジュール106a、106bと、1つまたは複数の前洗浄制御モジュール112a、112bとを含む。前洗浄プロセスモジュール106a、106bは、移送チャンバ102の外面に結合される。複数のプロセスチャンバ104a~104dがさらに、移送チャンバ102の外面に結合される。
図1の実施形態では、2つの前洗浄プロセスモジュール106a、106bおよび4つのプロセスチャンバ104a~104dがある。1つまたは複数のロードロックチャンバ110が、移送チャンバ102と前端ファクトリインターフェース(FI)108との間に配設される。単一のロードロックチャンバ110が、
図1の移送チャンバ102と前端FI108との間に配設される。基板が、前端FI108から移送チャンバ102に、および移送チャンバ102から前端FI108に移送されるときに、ロードロックチャンバ110を通過させられる。
【0012】
ロードロックチャンバ110は、真空ポンプ(図示せず)、たとえば粗引きポンプ(roughing pump)に接続され、その出力部が排気ダクト(図示せず)に接続されて、ロードロックチャンバ110内の圧力を約10-3トール程度の準大気圧に低減する。ロードロックチャンバ110は、その中の圧力を低減するために、ロードロックチャンバ110に専用の真空ポンプに、またはクラスタツールアセンブリ100内の1つまたは複数の構成要素と共有される真空ポンプに、あるいは真空ポンプ以外のハウス排気に接続され得る。各場合において、バルブが、ロードロックチャンバ110の両端上に配設される。
【0013】
第1のバルブ111が、ロードロックチャンバ110と前端FI108との間に配設される。第2のバルブ113が、ロードロックチャンバ110と移送チャンバ102との間に配設される。第1のバルブ111は、ロードロックチャンバ110が減圧されている間に、密閉が前端FI108とロードロックチャンバ110との間に形成されることを可能にする。第1のバルブ111はさらに、第2のバルブ113が開いて同じことの繰り返しおり、基板がロードロックチャンバ110から移送チャンバ102に、または移送チャンバ102からロードロックチャンバ110に移送されている間に、移送チャンバ102が大気または周囲圧力条件に曝露されるのを防ぐ。第2のバルブ113は、ロードロックチャンバ110が、加圧されるかまたは前端FI108と流体連通している間に、密閉が移送チャンバ102とロードロックチャンバ110との間に形成されることを可能にする。第2のバルブ113は、第1のバルブ111が開いており、基板がロードロックチャンバ110から前端FI108に、または前端FI108からロードロックチャンバ110に移送されている間に、移送チャンバ102が大気または周囲圧力条件に曝露されるのを防ぐ。
【0014】
移送チャンバ102は、ロードロックチャンバ110、前洗浄プロセスモジュール106a、106b、およびプロセスチャンバ104a~104dの各々の間で1つまたは複数の基板を移送するように構成される。本明細書に示されているように、移送チャンバ102は、移送チャンバ102が七角形の断面輪郭を有するように、7つの側壁を含む。移送チャンバ102は、代替的に、五角形、または、追加のプロセスチャンバが移送チャンバ102に結合されることを可能にするために、九角形、十一角形の断面輪郭を有し得る。ロードロックチャンバ110が取り付けられた移送チャンバ102の側壁は、プロセスチャンバ104a~104dまたは前洗浄プロセスモジュール106a、106bのいずれかが取り付けられた側壁と比較して、低減された厚さを有する。移送チャンバ102は、その中で基板を移動するための移送ロボット203またはカルーセル(図示せず)を含み得る。移送ロボットまたはカルーセルは、基板を保持するための1つまたは複数のブレード(図示せず)を有し、移送チャンバ102の中心軸(図示せず)を中心として作動される。移送チャンバ102内の移送ボリュームは、約10-3トール程度またはそれ未満など、基板処理中に真空において保持される。
【0015】
プロセスチャンバ104a~104dの各々は、移送チャンバ102の外側面に結合される。プロセスチャンバ104a~104dは、4つのプロセスチャンバ104a~104dであり得、したがって、第1のプロセスチャンバ104a、第2のプロセスチャンバ104b、第3のプロセスチャンバ104c、および第4のプロセスチャンバ104dがある。しかしながら、より多いまたはより少ないプロセスチャンバも企図される。複数のプロセスチャンバ104a~104dの各々は、エピタキシャル堆積チャンバまたは他のタイプの堆積チャンバなど、堆積チャンバであり得る。いくつかの実施形態では、プロセスチャンバ104a~104dは、原子層堆積(ALD)チャンバ、化学気相堆積(CVD)チャンバ、または物理気相堆積(PVD)チャンバのうちの少なくとも1つを含む。プロセスチャンバ104a~104dの各々は、少なくとも1つの追加のプロセスチャンバ104a~104dに隣接する壁上に配設される。
【0016】
図1の実施形態では、ロードロックチャンバ110が、移送チャンバ102の第1の壁に結合される。第1の前洗浄プロセスモジュール106aは、移送チャンバ102の第2の壁に結合される。第1のプロセスチャンバ104aは、移送チャンバ102の第3の壁に結合される。第2のプロセスチャンバ104bは、移送チャンバ102の第4の壁に結合される。第3のプロセスチャンバ104cは、移送チャンバ102の第5の壁に結合される。第4のプロセスチャンバ104dは、移送チャンバ102の第6の壁に結合される。第2の前洗浄プロセスモジュール106bは、移送チャンバ102の第7の壁に結合さる。
【0017】
第1の前洗浄プロセスモジュール106aおよび第2の前洗浄プロセスモジュール106bが結合される移送チャンバ102の壁は、プロセスチャンバ104a~104dが結合される移送チャンバ102の壁よりも幅が短い。したがって、移送チャンバ102の第2の壁および第7の壁は、第3の壁、第4の壁、第5の壁、または第6の壁の各々よりも幅が短い。また、ロードロックチャンバ110が結合される移送チャンバ102の壁は、プロセスチャンバ104a、104dが結合される移送チャンバ102の壁よりも幅が短い。したがって、移送チャンバ102の第1の壁は、第3の壁、第4の壁、第5の壁、または第6の壁の各々よりも幅が短い。第1の壁、第2の壁、および第3の壁のうちの1つまたは各々のより短い壁を有することは、クラスタツールアセンブリ100の全体的設置面積を低減するが、クラスタツールアセンブリ100の前洗浄プロセスモジュール106a、106bと他の構成要素との間の空間を低減する。
【0018】
ロードロックチャンバ110は、第1の前洗浄プロセスモジュール106aと第2の前洗浄プロセスモジュール106bとの間の第1の壁上に配設される。第1の前洗浄プロセスモジュール106aは、ロードロックチャンバ110と第1のプロセスチャンバ104aとの間の第2の壁上に配設される。第2の前洗浄プロセスモジュール106bは、ロードロックチャンバ110と第4のプロセスチャンバ104dとの間の第7の壁上に配設される。第1のプロセスチャンバ104aは、第1の前洗浄プロセスモジュール106aと第2のプロセスチャンバ104bとの間の第3の壁上に配設される。第2のプロセスチャンバ104bは、第1のプロセスチャンバ104aと第3のプロセスチャンバ104cとの間の第4の壁上に配設される。第3のプロセスチャンバ104cは、第2のプロセスチャンバ104bと第4のプロセスチャンバ104dとの間の第5の壁上に配設される。第4のプロセスチャンバ104dは、第3のプロセスチャンバ104cと第2の前洗浄プロセスモジュール106bとの間の第6の壁上に配設される。
【0019】
第1の前洗浄制御モジュール112aは、第1のプロセスチャンバ104aに隣接して配設される。いくつかの実施形態では、第1の前洗浄制御モジュール112aは、第1のプロセスチャンバ104aに結合される。第2の前洗浄制御モジュール112bは、第4のプロセスチャンバ104dに隣接して配設される。いくつかの実施形態では、第2の前洗浄制御モジュール112bは、第4のプロセスチャンバ104dに結合される。
【0020】
前洗浄プロセスモジュール106a、106bの各々が、その中に配設された1つまたは複数の基板に対して前洗浄プロセスを実行するように構成される。前洗浄プロセスは、プラズマエッチングプロセスを含み得る。前洗浄プロセスモジュール106a、106bが、ロードロックチャンバ110の両側面に配設され、したがって、第1の前洗浄プロセスモジュール106aが、ロードロックチャンバ110の1つの側面に配設され、第2の前洗浄プロセスモジュール106bが、ロードロックチャンバ110の、第1の前洗浄プロセスモジュール106aとは反対の側面に配設される。前洗浄プロセスモジュール106a、106bは、移送チャンバ102の側面に結合され、移送チャンバ102内の移送ボリュームと流体連通しているように構成される。前洗浄プロセスモジュール106a、106bの各々は、1つまたは複数のケーブル導管114a、114bによって、前洗浄制御モジュール112a、112bに結合される。第1の前洗浄プロセスモジュール106aは、第1のケーブル導管114aによって第1の前洗浄制御モジュール112aに結合される。第2の前洗浄プロセスモジュール106bは、第2のケーブル導管114bによって第2の前洗浄制御モジュール112bに結合される。
【0021】
前洗浄プロセスモジュール106a、106bの各々は、前洗浄プロセスモジュール106a、106bの外向き面115a、115bから延びるマノメーター116a、116b、絶縁ポート118a、118b、およびスロットルバルブ120a、120bを含む。したがって、第1のマノメーター116a、第1の絶縁ポート118a、および第1のスロットルバルブ120aが、第1の前洗浄プロセスモジュール106aの外向き面115aから延びる。第2のマノメーター116b、第2の絶縁ポート118b、および第2のスロットルバルブ120bが、第2の前洗浄プロセスモジュール106bの外向き面115bから延びる。マノメーター116a、116b、絶縁ポート118a、118b、およびスロットルバルブ120a、120bの各々は、マノメーター116a、116b、絶縁ポート118a、118b、およびスロットルバルブ120a、120bの各々への改善されたアクセスを可能にするために、各前洗浄プロセスモジュール106a、106bの単一の側面から延びる。
【0022】
メインフレーム電源122が、前端FI108とロードロックチャンバ110とに隣接して配設される。メインフレーム電源122は、移送チャンバ102、ロードロックチャンバ110、および前端FI108になど、クラスタツールアセンブリ100に、交流(AC)電力を供給するように構成され得る。メインフレーム電源122はさらに、プロセスチャンバ104a~104dおよび/または前洗浄プロセスモジュール106a、106bに電力を提供し得る。メインフレーム電源122は、ロードロックチャンバ110および/または前端FI108の側面に結合され得る。
【0023】
図2は、第1の前洗浄プロセスモジュール106aの概略前面等角図を示す。第2の前洗浄モジュール106bは、第1の前洗浄モジュール106aと同様である。第1の前洗浄プロセスモジュール106aは、前洗浄チャンバ204と、ガスパネル202と、複数の支持体210a、210b、212c、212と、マノメーター116aと、絶縁ポート118aと、スロットルバルブ120aとを含む。前洗浄チャンバ204は、リッド206と、本体205と、リッド206および前洗浄チャンバ204を結合するヒンジアセンブリ208と、ペデスタルアクチュエータ222とを含む。前洗浄チャンバ204は、ガスパネル202の上方に配設される。ガスパネル202は、パージガスパネル220とプロセスガスパネル218とを含む。
【0024】
ガスパネル202は、第1の前洗浄プロセスモジュール106aの設置面積を低減するために、前洗浄チャンバ204の下方に配設される。パージガスパネル220は、前洗浄チャンバ204にパージガスを供給するように構成され、1つまたは複数のパージガス源とパージガスポンプとを含み得る。プロセスガスパネル218は、前洗浄チャンバ204にプロセスガスを供給するように構成され、1つまたは複数のプロセスガス源、プロセスガスポンプ、および/またはバルブを含み得る。パージガスパネル220およびプロセスガスパネル218の各々は、それぞれ、第1のドア221および第2のドア219を通してアクセスされ得る。第1のドア221および第2のドア219は、第1の前洗浄プロセスモジュール106aの外壁上にある。
【0025】
複数の支持体210a、210b、210c、212の各々が、ガスパネル202の上面224と前洗浄チャンバ204の本体205の底面226との間に配設される。複数の支持体210a、210b、210c、212は、第1の支持体210aと、第2の支持体210bと、第3の支持体210cと、取外し可能な第4の支持体212とを含む。第1の支持体210a、第2の支持体210b、第3の支持体210c、および取外し可能な第4の支持体212の各々は、ガスパネル202のコーナーにおいて配設され、前洗浄チャンバ204を支持し、ガスパネル202から前洗浄チャンバ204を分離する。取外し可能な第4の支持体212は、第1の前洗浄プロセスモジュール106aを移送チャンバ102に結合することによって、第1の前洗浄プロセスモジュール106aがクラスタツールアセンブリ100上に設置されると、取り外されるように構成される。取外し可能な第4の支持体212を取り外すことは、前洗浄チャンバ204の下側を開き、保守通路を提供する。第2の支持体210bは、ペデスタルアクチュエータ222および/または排気ライン214の一部分を支持するための1つまたは複数の分岐を含み得る。支持体210a、210b、210c、212の各々は、代替的に、レッグまたはスペーサと呼ばれることがある。
【0026】
ヒンジアセンブリ208は、リッド206が前洗浄チャンバ204の本体205に対して作動されることを可能にするように構成される。リッド206はハンドル216をさらに含む。ハンドル216は、ヒンジアセンブリ208への接続の反対側の、リッド206の側面上に位置する。ハンドル216は、マノメーター116a、絶縁ポート118a、およびスロットルバルブ120aの各々と同じ、前洗浄チャンバ204の側面上に位置する。したがって、リッド206は、外向き面115aから離れて、移送チャンバ102のほうへ開くように構成される。したがって、マノメーター116a、絶縁ポート118a、スロットルバルブ120a、および前洗浄チャンバ204の各々は、それに対して保守が同じ側から実行され得る。
【0027】
マノメーター116aは、前洗浄チャンバ204内の温度を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、マノメーター116aは、前洗浄チャンバ204内の2つ以上の圧力を測定する。絶縁ポート118aは、前洗浄チャンバ204内の排気速度を制御するように構成され、前洗浄チャンバ204から排気ライン214への排気の流れを制御し得る。絶縁ポート118aはさらに、前洗浄チャンバ204の真空を確認し、漏れがその中に存在するかどうかを決定するために利用され得る。
【0028】
スロットルバルブ120aは、前洗浄チャンバ204へのガスの流れを制御するように構成される。スロットルバルブ120aは、プロセスガスまたはパージガスの一方または両方を制御し得る。プロセスガスは、He、Ne、Ar、Kr、Xe、N2、H2、NH3、NF3、Cl2、HCl、HF、HBr、C2F6、CF4、C3F8、CHF3、CH2F2、C4F8、またはSF6のうちの1つまたは組合せなど、キャリアガスまたは反応性ガスを含み得る。第2の前洗浄プロセスモジュール106bは、第1の前洗浄プロセスモジュール106aと同様である。
【0029】
図3Aは、第1の前洗浄制御モジュール112aの概略前面等角図を示す。第1の前洗浄制御モジュール112aと第2の前洗浄制御モジュール112bとは、同様である。第1の前洗浄制御モジュール112aは、第1の前洗浄プロセスモジュール106aを制御するように構成される。第1の前洗浄制御モジュール112aは、1つまたは複数の電源308、310と、コントローラ306とを含む。コントローラ306は、前洗浄チャンバ204のプロセス処理を制御するように構成される。
【0030】
コントローラ306は、前洗浄チャンバ204ならびに電源308、310に命令を供給するように構成される。コントローラ306はさらに、第1の前洗浄プロセスモジュール106a内のセンサからの入力を受信する。たとえば、コントローラ306は、第1の前洗浄プロセスモジュール106a内のガスおよびプラズマ流を容易にするように、ガスパネル202を介して様々なガスの流れを制御し、電源308、310の動作を協調させるように構成され得る。コントローラ306はまた、前洗浄チャンバ204内の加熱およびペデスタルアクチュエータ222の作動のすべての態様を制御するように構成され得る。
【0031】
コントローラ306は、基板プロセスの制御を容易にするために前洗浄チャンバ204の様々な構成要素に結合された、電源、クロック、キャッシュ、入出力(I/O)回路など、メモリおよび大容量ストレージデバイスと動作可能であるプログラム可能な中央処理ユニット(CPU)と、入力制御ユニットと、ディスプレイユニット(図示せず)とを含む。コントローラ306は、流れ、RF電力、電界などを監視するセンサを含む、前洗浄チャンバ204中のセンサを通して基板プロセスを監視するためのハードウェアまたはソフトウェアをも含む。基板温度、チャンバ雰囲気圧力などのシステムパラメータを測定する他のセンサも、コントローラ306に情報を提供し得る。
【0032】
前洗浄チャンバ204ならびに関連するプラズマおよび電界形成プロセスの制御を容易にするために、CPUは、様々なチャンバおよびサブプロセッサを制御するための、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)など、産業環境において使用され得る任意の形式の汎用コンピュータプロセッサのうちの1つであり得る。メモリは、CPUに結合され、メモリは、非一時的であり、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フロッピーディスクドライブ、ハードディスク、あるいは、任意の他の形式のローカルまたは遠隔のデジタルストレージなど、すぐに利用可能なメモリのうちの1つまたは複数であり得る。サポート回路は、従来の様式でプロセッサをサポートするためにCPUに結合される。プラズマおよび電界形成ならびに他のプロセスは、概して、一般にソフトウェアルーチンとして、メモリに記憶される。ソフトウェアルーチンはまた、CPUによって制御されているハードウェアから遠隔に位置する第2のCPUによって、記憶および/または実行され得る。
【0033】
メモリは、CPUによって実行されたとき、前洗浄チャンバ204の動作を容易にする命令を含んでいる、コンピュータ可読ストレージ媒体の形式のものである。メモリ中の命令は、本開示の方法を実装するプログラムなど、プログラム製品の形式のものである。プログラムコードは、いくつかの異なるプログラミング言語のうちのいずれか1つに準拠し得る。一例では、本開示は、コンピュータシステムとともに使用するためのコンピュータ可読ストレージ媒体に記憶されたプログラム製品として実装され得る。プログラム製品の(1つまたは複数の)プログラムが、(本明細書で説明される方法を含む)実施形態の機能を定義する。
【0034】
いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)プログラムは、機械学習能力を具現する。様々なデータ特徴が、処理時間、温度、圧力、電圧、極性、出力、ガス核種、前駆体流量などのプロセスパラメータを含む。特徴の間の関係が、機械学習アルゴリズムによる分析が、データを取り込むこと、および前洗浄チャンバ204によって実行されているプロセスを適応させることを可能にするために、識別および定義される。機械学習アルゴリズムは、教師あり学習技法または教師なし学習技法を採用し得る。プログラムによって具現された機械学習アルゴリズムの例は、限定はしないが、特に、線形回帰、ロジスティック回帰、決定ツリー、状態ベクトルマシン、ニューラルネットワーク、単純ベイズ、k近傍法、K平均、ランダムフォレスト、次元削減アルゴリズム、勾配ブースティングアルゴリズムを含む。一例では、機械学習アルゴリズムは、プラズマを形成し、次いで前洗浄チャンバ204内に配設された基板の洗浄を容易にするようにRF電力および前駆体ガス流を変調するために利用される。
【0035】
例示的なコンピュータ可読ストレージ媒体は、限定はしないが、(i)情報が永続的に記憶される書込み不可能なストレージ媒体(たとえば、CD-ROMドライブによって読取り可能なCD-ROMディスクなどのコンピュータ内の読取り専用メモリデバイス、フラッシュメモリ、ROMチップ、または任意のタイプの固体不揮発性半導体メモリ)、および(ii)変更可能な情報が記憶される書込み可能なストレージ媒体(たとえば、ディスケットドライブまたはハードディスクドライブ内のフロッピーディスク、あるいは任意のタイプの固体ランダムアクセス半導体メモリ)を含む。本明細書で説明される方法の機能を指示するコンピュータ可読命令を記憶するとき、そのようなコンピュータ可読ストレージ媒体は本開示の実施形態である。いくつかの実施形態では、コントローラ306は、etherCATコントローラである。
【0036】
1つまたは複数の電源308、310の各々は、交流(AC)電源または直流(DC)電源のうちの1つである。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の電源308、310は、2つまたはそれ以上の電源308、310である。1つまたは複数の電源308、310は、第1の電源308と第2の電源310とを含む。第1の電源308は、DC電源であり、第1の前洗浄プロセスモジュール106aにDC電力を供給するように構成される。第2の電源310は、AC電源であり、第1の前洗浄プロセスモジュール106aにAC電力を供給するように構成される。組み合わせられた第1の電源308と第2の電源310とは、第1の前洗浄プロセスモジュール106a内の様々な要素に電力を供給するために利用される。第1の電源308は、ガスパネル202、前洗浄チャンバ204内のヒータ(図示せず)、ペデスタルアクチュエータ222、マノメーター116a、絶縁ポート118a、またはスロットルバルブ120aのうちの1つまたは複数に、電力を供給し得る。いくつかの実施形態では、第1の電源308は、ガスパネル202、前洗浄チャンバ204内のヒータ、ペデスタルアクチュエータ222、マノメーター116a、絶縁ポート118a、およびスロットルバルブ120aの各々に、電力を供給する。第2の電源310は、前洗浄チャンバ204内のヒータ(図示せず)、遠隔プラズマ源(RPS)422(
図4)、または前洗浄チャンバ204内のセンサのうちの1つまたは複数に、電力を供給するように構成される。
【0037】
第1の電源306、第2の電源310、およびコントローラ306の各々は、ケーシング302内に配設される。ケーシング302は、第1の電源306、第2の電源310、およびコントローラ306の各々を保持するように構成されたタワーである。ケーシング302は、金属または金属合金容器であり、異なる電気的構成要素を保持するための複数の区画および/または棚を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の電源306およびコントローラ306の各々は、上部の棚311上に配設され、第2の電源310は、上部の棚311の下方の下部の棚313上に配設される。
【0038】
電力ケーブル312、314が、第1の電源306および第2の電源310の各々から進む。電力ケーブル312、314は、第1の前洗浄プロセスモジュール106aの構成要素に電力を移送するように構成される。電力ケーブル312、314は、ケーシング302の内側から、第1のケーブル導管114a内へ、第1の前洗浄プロセスモジュール106aまで通る。1つまたは複数の信号ケーブル315が、コントローラ306から第1の前洗浄プロセスモジュール106aまで延びる。1つまたは複数の信号ケーブル315は、コントローラ306からの信号を第1の前洗浄プロセスモジュール106aに伝送すること、および/または、第1の前洗浄プロセスモジュール106aの1つまたは複数の構成要素からの信号をコントローラ306に伝送することを行うように構成される。1つまたは複数の信号ケーブル315は、コントローラ306から、第1のケーブル導管114aを通って、第1の前洗浄プロセスモジュール106aまで延びる。第1のケーブル導管114aは、電力ケーブル312、314および1つまたは複数の信号ケーブル315の各々を互いにシールドするように働く。
【0039】
第1のケーブル導管114aは、外側本体304を含む。外側本体304は、金属または金属合金であり、電力ケーブル312、314および1つまたは複数の信号ケーブル315の各々を囲む。外側本体304は、外部の電気ラインまたは電源からのクロストークまたは干渉を防ぎ、一例では、ファラデーシールドの働きをし得る。したがって、外側本体304は、電力ケーブル312、314および1つまたは複数の信号ケーブル315の各々をシールドするように働く。外側本体304はさらに、電力ケーブル312、314および1つまたは複数の信号ケーブル315の各々を改ざんまたは損傷から守るように働き、電力ケーブル312、314および1つまたは複数の信号ケーブル315を編成する。外側本体304は、外側本体304が湾曲または成形され得るように、セグメント化される。外側本体304は、少なくとも第1の部分328と第2の部分330とを含む。第1の部分328と第2の部分330とは、ジョイント326において接続される。第1の部分328は、ケーシング302の外面から延びる。ケーシング302から最も遠い第1の部分328の遠位端が、ジョイント326において第2の部分330に接続される。追加の部分も、利用され、異なるジョイントにおいて接続され得る。第1の部分328と第2の部分330との間の外側本体304の壁の方向は、第2の部分330が第1の部分328とは異なる方向に延びるように、異なる。
【0040】
図3Bに示されているように、ケーシング302は、その中に配設されたいくつかの通路320、322、324を含む。通路320、322、324の各々は、電力ケーブル312、314および1つまたは複数の信号ケーブル315など、1つまたは複数のケーブルを保持するように構成される。本明細書で説明される実施形態では、第1の通路320は、第1の電力ケーブル312が第1の通路320を通って配設されるように構成される。第2の通路322は、第2の電力ケーブル314が第2の通路322を通って配設されるように構成される。第3の通路324は、1つまたは複数の信号ケーブル315が第3の通路324を通って配設されるように構成される。通路320、322、324の各々は、1つまたは複数の壁316、318によって互いから分離される。第1の通路320は、第1の壁316によって第2の通路322から分離される。第2の通路322は、第2の壁318によって第3の通路324から分離される。壁316、318は、ケーブル312、314、315の各々の電磁界を互いからシールドするように構成される。壁316は、金属または金属合金から形成され、ケーブル312、314、315の各々の近接によって引き起こされるノイズを防ぐ。
【0041】
いくつかの実施形態では、壁316、318、および外側本体304は、プラスチック材料など、ポリマーから形成される。第1のケーブル導管114aがポリマーから形成される実施形態では、ケーブル312、314、315の各々は、それらのケーブルが金属または金属合金の第1のケーブル導管114a内に配設された実施形態におけるよりも大きい直線距離だけ分離される。
【0042】
第1のケーブル導管114aは、約450mmよりも大きいなど、約500mmよりも大きいなど、約500mm~約750mmなど、約550mm~約750mmなど、約400mmよりも大きい長さLを有する。長さLは、直線長さであり、第1のケーブル導管114aの長軸に沿って延びる。長軸は、第1の通路320、第2の通路322、および第3の通路324が延びる方向におけるものである。第1のケーブル導管114aの長さLは、第1の前洗浄制御モジュール112aと第1の前洗浄プロセスモジュール106aとの間の距離を制限する。第1のケーブル導管114aと第2のケーブル導管114bとは、同様である。
【0043】
図4は、開いたリッド206をもつ前洗浄チャンバ204の概略前面等角図を示す。前洗浄チャンバ204は、基板支持ペデスタル424とプレートスタック414とを含み、プレートスタック414は、プレートスタック414と基板支持ペデスタル424との間のプロセスボリューム418にガスまたはプラズマを送出するように構成される。基板支持ペデスタル424は、ペデスタルアクチュエータ222によってプロセスボリューム418内で上方におよび下方に作動される。基板が、基板支持ペデスタル424上に配設され、前洗浄チャンバ204内で洗浄されるように構成される。
【0044】
リッド206は、リッド206が外向き面115aから離れてヒンジアセンブリ208を中心として作動されるように、開位置に配設される。ヒンジアセンブリ208は、前洗浄チャンバ204の本体205とリッド206との間に結合されたヒンジ408を含む。ヒンジ408は、リッド206の回転軸がヒンジ408を通過するように、リッド206のスイベルポイントまたは枢動ポイントの働きをする。ヒンジアセンブリ208は、第1の接続ポイント406においてリッド206に結合されたおよび第2の接続ポイント402において本体205に結合された、延長可能なピストン404をさらに含む。延長可能なピストン404は、代替的に、ばねであり得る。延長可能なピストン404は、リッド206がヒンジ408を中心として作動されることを可能にしながら、リッド206が、開位置にある間に所定の角度を過ぎるのを防ぐように構成される。これは、リッド206が保守のために開いている間のリッド206への偶発的損傷を防ぐのを支援する。
【0045】
リッド206は、その中に配設されたプレートスタック414、ならびにRPS422を含む。RPS422は、処理中にプラズマをプレートスタック414に送出するように構成される。プレートスタック414は、1つまたは複数のシャワーヘッド、ディフューザー、および/またはイオンブロッカプレートを含む。プレートスタック414は、プレートスタック414内のガスおよびプラズマがプロセスボリューム418に入ることを可能にするために、底部シャワーヘッドを通して形成された複数の開口を含む。RPS422は、洗浄プラズマなど、プラズマをプレートスタック414に提供するように構成される。いくつかの実施形態では、RPS422は、好適な誘導結合プラズマシステムまたは容量結合プラズマシステムと置き換えられる。
【0046】
プロセスボリューム418は、1つまたは複数の側壁416と、プレートスタック414の底面と、基板支持ペデスタル424とを使用して形成される。基板移送通路420が、プロセスボリューム418の側壁416のうちの1つを通って、内向き面428まで配設される。基板移送通路420は、基板がプロセスボリューム418から移送チャンバ102に、または移送チャンバ102からプロセスボリューム418に渡されるように、基板が基板移送通路420を通過することを可能にするように構成される。内向き面428は、本体205の、外向き面115aの反対側に配設される。
【0047】
側面430が、内向き面428と外向き面115aとの間に配設される。延長可能なピストン404は、第1の延長可能なピストン404が1つの側面430からリッド206まで延び、第2の延長可能なピストン404が反対の側面430からリッド206まで延びるように、側面430の各々に結合され得る。
【0048】
第1の絶縁ポート118aは、排気カップリング426をさらに含み得る。排気カップリング426は、ガスおよび/またはプラズマが、プロセスボリューム418から排気カップリング426を通って排気されるように、排気ライン214に取り付けられるように構成される。
【0049】
図5Aは、クラスタツールアセンブリ100の一部と、保守通路502との概略平面図を示す。保守通路502は、クラスタツールアセンブリ100の一部分を通る開いた通路である。保守通路502は、第1および第2の前洗浄制御モジュール112a、112bの少なくとも一部分、前端FI108、前洗浄プロセスモジュール106a、106b、メインフレーム電源122、ロードロックチャンバ110、および移送チャンバ102の間に配設される。保守通路502は、前洗浄制御モジュール112a、112b、前洗浄プロセスモジュール106a、106b、メインフレーム電源122、ロードロックチャンバ110、および移送チャンバ102の一部分の各々へのアクセスを提供する。一例では、保守通路502は、移送チャンバ102の下側からの移送チャンバ102のロボットまたはカルーセルへのアクセスを提供する。
【0050】
したがって、保守通路502は、前洗浄プロセスモジュール106a、106bの一部分と前洗浄制御モジュール112a、112bとの間に配設される。保守通路502はさらに、保守通路502への第1の入口504aが第1の前洗浄制御モジュール112aと前端FI108との間に配設されるように、前洗浄制御モジュール112a、112bの一部分と前端FI108との間に配設される。保守通路502への第2の入口504bが、第2の前洗浄制御モジュール112bと前端FI108との間に配設される。第1の入口504aおよび第2の入口504bの第1の幅D1は、約500mmよりも大きいなど、約500mm~約750mmなど、約500mm~約650mmなど、約400mmよりも大きい。第1の入口504aの第1の幅D1は、第1の幅D1が前洗浄制御モジュール112a、112bのうちの1つと前端FI108との間の最も小さい直線距離であるように、前洗浄制御モジュール112a、112bのうちの1つの外面と前端FI108の外面との間の最も小さい開口ポイントである。
【0051】
保守通路502の一部が、ケーブル導管114a、114bの各々の上を通り、前洗浄プロセスモジュール106a、106bの各々の下を通り、メインフレーム電源122の上を通り、ロードロックチャンバ110の上を通る。ロードロックチャンバ110の上に配設された保守通路502の部分は、移送チャンバ102の外周の第1の壁へのアクセスを提供する。第2の幅D2が、保守通路502内の最も狭いポイントにおける保守通路502の幅である。第2の幅D2は、前洗浄プロセスモジュール106a、106bのうちの1つの一部分と前端FI108との間に配設される。第2の幅D2は、前洗浄プロセスモジュール106a、106bのうちの1つの一部分と前端FI108との間の直線距離である。第2の幅D2は、約500mmよりも大きいなど、約500mm~約700mmなど、約500mm~約625mmなど、約400mmよりも大きい。
【0052】
図5Bは、第1の前洗浄プロセスモジュール106aと第1の前洗浄制御モジュール112aとの間の保守通路502の概略側面等角図を示す。前洗浄制御モジュール112a、112bの各々は、約1100mmよりも大きいなど、約1100mm~約1500mmなど、約1100mm~約1300mmなど、約1000mmよりも大きい第1の高さD
3を有する。第1の高さD
3は、製造設備の床から前洗浄制御モジュール112a、112bの上面までのz方向における高さである。前洗浄制御モジュール112a、112bの第1の高さD
3は、前洗浄制御モジュール112a、112bにわたって達することによって保守を実行する能力を低減する。前端FI108の高さは、前洗浄制御モジュール112a、112bと同様であるかまたはそれよりも大きい。
【0053】
ガスパネル202は、第2の高さD4を有する。第2の高さD4は、約300mm~約450mmなど、約300mm~約400mmなど、約350mm~約400mmなど、約250mm~約500mmである。第2の高さD4は、製造設備の床からガスパネル202の上面224までのz方向における高さである。第2の高さD4は、技術者または他の人員が、ガスパネル202の上面224の上方に配設された構成要素、ならびにパージガスパネル220およびプロセスガスパネル218の各々にアクセスすることを可能にするように構成される。
【0054】
メインフレーム電源122は、第3の高さD5を有する。第3の高さD5は、約300mm~約450mmなど、約300mm~約400mmなど、約350mm~約400mmなど、約250mm~約500mmである。第3の高さD5は、製造設備の床からメインフレーム電源122の上面までのz方向における高さである。第3の高さD5は、技術者または他の人員が、保守通路502を通って移動するための水平のすきまを依然として有しながら、メインフレーム電源122にアクセスすることを可能にする。
【0055】
保守通路502は、第4の高さD6を有する。第4の高さD6は、約450mm~約625mmなど、約475mm~約615mmなど、約400mm~約675mmである。第4の高さD6は、ガスパネル202の上面224から前洗浄チャンバ204の本体205の底面226までのz方向における高さである。第4の高さD6は、個人が保守通路502の全体を通過するときに第4の高さD6のすきまがあるように、保守通路502を通る最も小さい開口の高さである。
【0056】
第4の高さD6および第2の幅D2は、保守通路502を通る垂直平面を形成する。垂直平面は、垂直平面が、約300,000mm2よりも大きいなど、約250,000mm2よりも大きいエリアを有するように、保守通路502を通る最も小さい通路の断面である。いくつかの実施形態では、垂直平面は、約300,000mm2~約325,000mm2など、約250,000mm2~約325,000mm2のエリアを有する。
【0057】
保守通路502を通る断面のエリアは、技術者または他の人員が、保守通路502を通過し、前洗浄制御モジュール112a、112b、前洗浄プロセスモジュール106a、106b、メインフレーム電源122、ロードロックチャンバ110、および/または移送チャンバ102のいずれに対しても保守を実行することを可能にするのに十分に大きい。単一の保守通路502の形成は、クラスタツールアセンブリ100の全体的設置面積を低減するのを支援し、クラスタツールアセンブリ100に対して保守を実行する容易さを改善する。前洗浄プロセスモジュール106a、106bからの別個のタワーへの前洗浄制御モジュール112a、112bの分離は、前洗浄プロセスモジュール106a、106bの周りの空間が遮られていないことを可能にする。ケーブル導管114a、114bは、前洗浄プロセスモジュール106a、106bと前洗浄制御モジュール112a、112bとを結合し、ケーブル導管114a、114b中の電力ケーブルおよび信号ケーブルを干渉からシールドしながら前洗浄プロセスモジュール106a、106bからの前洗浄制御モジュール112a、112bの分離を可能にする。
【0058】
ガスパネル202は、前洗浄プロセスモジュール106a、106bの各々の下方に配設され、外向き面115a、115bからアクセス可能である。同様に、マノメーター116a、116b、絶縁ポート118a、118b、およびスロットルバルブ120a、120bの各々は、各前洗浄プロセスモジュール106a、106bの外向き対向面115a、115bから延びて、マノメーター116a、116b、絶縁ポート118a、118b、およびスロットルバルブ120a、120bの各々への改善されたアクセスを可能にする。ガスパネル202のドア、マノメーター116a、116b、絶縁ポート118a、118b、およびスロットルバルブ120a、120bの各々は、それぞれ、同じ側面からアクセス可能であり、したがって、前洗浄プロセスモジュール106a、106bの他の側面上の低減されたすきまを可能にする。
【0059】
上記は本開示の実施形態を対象とするが、本開示の他のおよびさらなる実施形態が、その基本的範囲から逸脱することなく考案され得、その範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
第1の電源308、第2の電源310、およびコントローラ306の各々は、ケーシング302内に配設される。ケーシング302は、第1の電源308、第2の電源310、およびコントローラ306の各々を保持するように構成されたタワーである。ケーシング302は、金属または金属合金容器であり、異なる電気的構成要素を保持するための複数の区画および/または棚を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の電源308およびコントローラ306の各々は、上部の棚311上に配設され、第2の電源310は、上部の棚311の下方の下部の棚313上に配設される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
電力ケーブル312、314が、第1の電源308および第2の電源310の各々から進む。電力ケーブル312、314は、第1の前洗浄プロセスモジュール106aの構成要素に電力を移送するように構成される。電力ケーブル312、314は、ケーシング302の内側から、第1のケーブル導管114a内へ、第1の前洗浄プロセスモジュール106aまで通る。1つまたは複数の信号ケーブル315が、コントローラ306から第1の前洗浄プロセスモジュール106aまで延びる。1つまたは複数の信号ケーブル315は、コントローラ306からの信号を第1の前洗浄プロセスモジュール106aに伝送すること、および/または、第1の前洗浄プロセスモジュール106aの1つまたは複数の構成要素からの信号をコントローラ306に伝送することを行うように構成される。1つまたは複数の信号ケーブル315は、コントローラ306から、第1のケーブル導管114aを通って、第1の前洗浄プロセスモジュール106aまで延びる。第1のケーブル導管114aは、電力ケーブル312、314および1つまたは複数の信号ケーブル315の各々を互いにシールドするように働く。
【国際調査報告】