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特表2024-5353903次元メモリデバイスおよびその製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】3次元メモリデバイスおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 12/00 20230101AFI20240920BHJP
【FI】
H10B12/00 601
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518665
(86)(22)【出願日】2022-08-01
(85)【翻訳文提出日】2024-05-16
(86)【国際出願番号】 US2022039036
(87)【国際公開番号】W WO2023048832
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】63/248,799
(32)【優先日】2021-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/868,156
(32)【優先日】2022-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】カン, チャンソク
(72)【発明者】
【氏名】フィッシュバーン, フレッド
(72)【発明者】
【氏名】北島 知彦
(72)【発明者】
【氏名】カン, スンクォン
(72)【発明者】
【氏名】バルゲセ, ソニー
(72)【発明者】
【氏名】リー, キルヨン
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083AD24
5F083GA09
5F083JA03
5F083JA39
5F083JA40
5F083KA01
5F083KA05
5F083LA12
5F083LA16
5F083ZA28
(57)【要約】
メモリデバイスアーキテクチャ、および3次元デバイスを製造する方法が、提供される。メモリデバイスアーキテクチャは、アレイで構成された、複数のメモリブロックを含み得、所与のメモリブロックが、セル領域であって、セル領域が、複数のn個のメモリセル層で構成された、メモリセルの3次元アレイを備える、セル領域と、階段領域であって、階段領域が、セル領域の少なくとも第1の側に隣接して配設され、階段領域が、メモリセルの3次元アレイに結合された信号線アセンブリを備える、階段領域とを備える。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アレイ状に配置された、複数のメモリブロック
を備える、メモリデバイスアーキテクチャであって、所与のメモリブロックが、
セル領域であって、前記セル領域が、複数のn個のメモリセル層に配置された、メモリセルの3次元アレイを備える、セル領域と、
階段領域であって、前記階段領域が、前記セル領域の少なくとも第1の側に隣接して配設され、前記階段領域が、メモリセルの前記3次元アレイに結合された信号線アセンブリを備える、階段領域と
を備える、メモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項2】
前記信号線アセンブリがワード線アセンブリを含み、前記階段領域は、
複数のn個の段であって、前記複数のn個の段のうちの所与の段が、前記ワード線アセンブリの最上部のワード線構造を含む、複数のn個の段と、
ワード線接点アセンブリであって、前記ワード線接点アセンブリの所与のワード線接点が、前記所与の段の前記最上部のワード線構造に接続される、ワード線接点アセンブリと
をさらに含む、請求項1に記載のメモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項3】
前記最上部のワード線構造が、前記セル領域の所与のメモリセル層のメモリセルの所与の行に接続される、請求項2に記載のメモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項4】
所与の段内で、前記ワード線構造が、
前記所与の段の第1のパートの上に配設された、第1の主要部分と、
前記所与の段の第2のパートの上に配設された、第2の主要部分と、
前記第1の主要部分を前記第2の主要部分に電気的に接続するように配設された、接続部分と
を含む、請求項2に記載のメモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項5】
複数の前記メモリセルのうちの所与のメモリセルが、第1の方向に沿ったメモリセル幅を含み、前記階段領域の所与の段において、前記最上部のワード線構造が、前記メモリセル幅に相当する前記第1の方向に沿ったワード線幅を有する、請求項2に記載のメモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項6】
複数の前記メモリセル層のうちの所与のメモリセル層が、
絶縁層と、
前記絶縁層の下に配設された、犠牲層と、
前記犠牲層の下に配設された、活性層と
を含む、請求項1に記載のメモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項7】
前記信号線アセンブリが、前記階段領域から前記犠牲層内の前記セル領域中に延在する、請求項6に記載のメモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項8】
前記絶縁層が酸化ケイ素を含み、
前記犠牲層が、部分的に、窒化ケイ素を含み、
前記活性層が多結晶シリコンを含む、
請求項6に記載のメモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項9】
前記階段領域が、
前記セル領域の前記第1の側に隣接して配設された、第1の階段領域と、
前記セル領域の前記第1の側と反対の、前記セル領域の第2の側に隣接して配設された、第2の階段領域と
を含む、請求項1に記載のメモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項10】
前記信号線アセンブリがワード線アセンブリを含み、所与のメモリセルが、第1の方向に沿ったメモリセル幅を含み、前記階段領域の所与の段において、前記ワード線アセンブリが、前記メモリセル幅の2倍に相当する前記第1の方向に沿ったワード線幅を有する、請求項9に記載のメモリデバイスアーキテクチャ。
【請求項11】
3次元デバイスを製造する方法であって、
基板上で、複数のn個の単位スタックを含む、メモリスタックを提供することであって、所与の単位スタックが、絶縁層と、犠牲層と、活性層とを含む、メモリスタックを提供することと、
アレイ状に配置された、複数のメモリブロックを形成するために、前記メモリスタックをパターニングすることと
を含み、所与のメモリブロックが、
セル領域であって、前記セル領域が、複数のn個のメモリセル層に配置された、メモリセルの3次元アレイを含む、セル領域と、
階段領域であって、前記階段領域が、前記セル領域の少なくとも第1の側に隣接して配設され、前記階段領域が、メモリセルの前記3次元アレイに結合された信号線アセンブリを含む、階段領域と
を含む、方法。
【請求項12】
前記階段領域が、複数のn個の段を形成するために前記メモリスタックをエッチングすることによって形成される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記メモリスタックを前記パターニングすることが、
連続スリットを、前記セル領域から前記階段領域中に延在するようにエッチングすることと、
複数の不連続スリットを、前記階段領域内でエッチングすることと
を含み、
前記連続スリット及び前記複数の不連続スリットとは、前記メモリスタックの前記複数のn個の単位スタックを貫通して延在する、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記メモリスタックを前記パターニングすることは、
前記連続スリットを介して、および前記複数の不連続スリットを介して、前記犠牲層を選択的にエッチングすることであって、複数の第1の凹みが前記セル領域内に形成され、複数の第2の凹みが前記階段領域内に形成される、前記犠牲層を選択的にエッチングすること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記メモリスタックを前記パターニングすることは、
前記信号線アセンブリを形成するために、前記複数の第1の凹み内に、および前記複数の第2の凹み内に、金属を堆積させること
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記信号線アセンブリがワード線アセンブリを含み、前記階段領域は、
複数のn個の段であって、前記複数のn個の段のうちの所与の段が、前記ワード線アセンブリの最上部のワード線構造を含む、複数のn個の段
をさらに含み、前記方法は、
ワード線接点アセンブリを形成することであって、前記ワード線接点アセンブリの所与のワード線接点が、前記所与の段の前記最上部のワード線構造に接続される、ワード線接点アセンブリを形成すること
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
メモリセルの前記3次元アレイのうちの所与のメモリセルがキャパシタを含み、前記方法は、
複数のキャパシタスリットをエッチングすることによって前記セル領域を形成することであって、前記複数のキャパシタスリットのうちの所与のキャパシタスリットが、前記メモリスタックを貫通して延在する、前記セル領域を形成することと、
前記複数のキャパシタスリットを介して、前記複数のn個のメモリセル層の前記活性層を選択的にエッチングすることであって、複数のキャパシタ凹みが形成される、前記複数のn個のメモリセル層の前記活性層を選択的にエッチングすることと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
アレイ状に配置された、複数のメモリブロック
を含む、3次元ダイナミックランダムアクセスメモリであって、所与のメモリブロックが、
セル領域であって、前記セル領域が、複数のn個のメモリセル層内に配置された、メモリセルの3次元アレイを備え、前記セル領域が、第1の方向に沿って延在する、第1の複数のビット線と、複数のn個のメモリセル層内に配置され、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って延在する、第2の複数のワード線とをさらに含む、セル領域と、
階段領域であって、前記階段領域が、前記セル領域の少なくとも第1の側に隣接して配設され、前記階段領域が、メモリセルの前記3次元アレイの前記第2の複数のワード線に接続されたワード線アセンブリを含む、階段領域と
を含む、3次元ダイナミックランダムアクセスメモリ。
【請求項19】
前記階段領域は、
複数のn個の段であって、前記複数のn個の段のうちの所与の段が、前記ワード線アセンブリの最上部のワード線構造を含む、複数のn個の段と、
ワード線接点アセンブリであって、前記ワード線接点アセンブリの所与のワード線接点が、前記所与の段の前記最上部のワード線構造に接続される、ワード線接点アセンブリと
をさらに含む、請求項18に記載の3次元ダイナミックランダムアクセスメモリ。
【請求項20】
最上部のワード線構造が、前記複数のn個のメモリセル層のうちの所与のメモリセル層のメモリセルの所与の行に接続される、請求項18に記載の3次元ダイナミックランダムアクセスメモリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月27日に出願された、「THREE DIMENSIONAL MEMORY DEVICE AND METHOD OF FABRICATION」と題する米国仮特許出願第63/248,799号の優先権を主張してなされた、2022年7月19日に出願された、「THREE DIMENSIONAL MEMORY DEVICE AND METHOD OF FABRICATION」と題する米国非仮特許出願第17/868,156号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本実施形態は、半導体基板に関し、より詳細には、3次元半導体デバイス構造に関する。
【背景技術】
【0003】
集積回路に基づく半導体技術の発展における傾向は、半導体ダイ内のデバイス密度の増加、およびデバイス機能の増加である。ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)など、メモリデバイスの場合、所与のダイエリアに対するDRAMチップのためのメモリサイズを改善する1つのファクタは、個々のメモリセルのためのセルサイズを縮小することである。セルサイズを縮小することは、複数のよく知られている問題に関連する。
【0004】
所与のダイエリア内でメモリサイズを増加させることに対して想定される1つの手法は、3次元(3D)DRAMなど、3次元メモリを製造することである。この場合、複数のメモリセルが、半導体ダイの主要平面に直交する、「垂直」方向に1つずつ層状にスタックされ得る。そのようなデバイスの形成に関する問題が、メモリアレイにおけるすべてのセルにアドレス指定する能力である。たとえば、DRAMメモリがブロックまたはサブアレイで構成され得、3D DRAMサブアレイの層の所与のスタックのためのあらゆるワード線には、ワード線をサブアレイ内の制御回路(controlling circuit)と接続するための接点が存在する。結果として、n個の層を有する3D DRAMメモリスタックでは、合計n個のワード線接点がワード線の各行において必要とされる。したがって、サブアレイに隣接する周辺領域においてなど、そのようなワード線接点アーキテクチャを構成するための領域は、所与のメモリサブアレイの(2次元、平面内)デバイス領域の大部分を消費し得る。その上、この周辺ワード線領域のサイズは、3D DRAMメモリアレイまたはサブアレイ内の層の数nとともに増加することになる。したがって、3D DRAMでは、層の数が増加するにつれて、周辺ワード線領域が、DRAM全体の領域のかなりの大部分を消費する傾向があることになる。
【0005】
これらおよび他の考慮事項に関して、本開示が提供される。
【発明の概要】
【0006】
一実施形態では、メモリデバイスアーキテクチャが提供される。本メモリデバイスアーキテクチャは、アレイ状に配置された、複数のメモリブロックを含み得る。所与のメモリブロックが、セル領域であって、セル領域が、複数のn個のメモリセル層で構成された、メモリセルの3次元アレイを備える、セル領域と、階段領域であって、階段領域が、セル領域の少なくとも第1の側に隣接して配設され、階段領域が、メモリセルの3次元アレイに結合された信号線アセンブリを備える、階段領域とを含み得る。
【0007】
別の実施形態では、3次元デバイスを製造する方法が、基板上で、複数のn個の単位スタックを備える、メモリスタックを提供することであって、所与の単位スタックが、分離層と、犠牲層と、活性層とを備える、メモリスタックを提供することを含み得る。本方法は、アレイ状に配置された、複数のメモリブロックを形成するために、メモリスタックをパターニングすることをも含み得る。そのようなものとして、所与のメモリブロックが、セル領域であって、セル領域が、複数のn個のメモリセル層で構成された、メモリセルの3次元アレイを備える、セル領域と、セル領域の少なくとも第1の側に隣接して配設された、階段領域であって、階段領域が、メモリセルの3次元アレイに結合された信号線アセンブリを備える、階段領域とを含み得る。
【0008】
さらなる実施形態では、3次元ダイナミックランダムアクセスメモリが、アレイ状に配置された、複数のメモリブロックを含み得る。所与のメモリブロックが、セル領域であって、セル領域が、複数のn個のメモリセル層で構成された、メモリセルの3次元アレイを備える、セル領域を含み得る。セル領域は、第1の方向に沿って延在する、第1の複数のビット線と、複数のn個のメモリセル層内で構成され、第1の方向とは異なる第2の方向に沿って延在する、第2の複数のワード線とをさらに備え得る。所与のメモリブロックは、階段領域であって、階段領域が、セル領域の少なくとも第1の側に隣接して配設され、階段領域が、メモリセルの3次元アレイの第2の複数のワード線に接続されたワード線アセンブリを備える、階段領域をも含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本開示の実施形態による、メモリアレイの上面図である。
図1B】本開示の実施形態による、メモリブロックの一部分の上面図である。
図1C】本開示の一実施形態による、図1Bのメモリブロック部分の領域の拡大された上面図である。
図1D】本開示の別の実施形態による、図1Bのメモリブロック部分の領域の拡大された上面図である。
図1E】本開示の別の実施形態による、図1Bのメモリブロック部分の領域の拡大された上面図である。
図1F】本開示の追加の実施形態による、メモリブロック、ならびにメモリブロックの互いに反対の側に沿ったそれぞれの領域の2つの拡大された上面図を示す図である。
図1G】本開示の実施形態による、図1Fに示されている階段構造の変形例を示す図である。
図1H】本開示の実施形態による、図1Fに示されている階段構造の変形例を示す図である。
図2A】本開示の一実施形態による、製造のある段階中のメモリブロックの上面図である。
図2B】A断面に沿った図2Aのメモリブロックの断面図である。
図2C】B断面に沿った図2Aのメモリブロックの断面図である。
図3A】製造の後続の段階中の図2Aのメモリブロックの上面図である。
図3B】A断面に沿った図3Aのメモリブロックの断面図である。
図3C】B断面に沿った図3Aのメモリブロックの断面図である。
図3D】B’断面に沿った図3Aのメモリブロックの断面図である。
図4A】製造の後続の段階中の図3Aのメモリブロックの上面図である。
図4B】A断面に沿った図4Aのメモリブロックの断面図である。
図4C】C断面に沿った図4Aのメモリブロックの断面図である。
図4D】B断面に沿った図4Aのメモリブロックの断面図である。
図5A】製造の後続の段階中の図4Aのメモリブロックの上面図である。
図5B】A断面に沿った図5Aのメモリブロックの断面図である。
図5C】C断面に沿った図5Aのメモリブロックの断面図である。
図5D】B断面に沿った図5Aのメモリブロックの断面図である。
図6A】製造の後続の段階中の図5Aのメモリブロックの上面図である。
図6B】A断面に沿った図6Aのメモリブロックの断面図である。
図6C】B断面に沿った図6Aのメモリブロックの断面図である。
図7A】製造の後続の段階における、A断面に沿った図6Bのメモリブロックの断面図である。
図7B】B断面に沿った図7Aのメモリブロックの断面図である。
図8A】製造の後続の段階中の図7Aのメモリブロックの上面図である。
図8B】A断面に沿った図8Aのメモリブロックの断面図である。
図8C】A断面に沿った図8Bの拡大された部分を示す図である。
図8D】B断面に沿った図8Aのメモリブロックの断面図である。
図9A】製造の後続の段階中の図8Aのメモリブロックの上面図である。
図9B】A断面に沿った図9Aのメモリブロックの断面図である。
図9C】B断面に沿った図9Aのメモリブロックの断面図である。
図10A】製造の後続の段階中の図9Aのメモリブロックの上面図である。
図10B】A断面に沿った図10Aのメモリブロックの断面図である。
図10C】B断面に沿った図10Aのメモリブロックの断面図である。
図11A】製造の後続の段階中の図10Aのメモリブロックの上面図である。
図11B】A断面に沿った図11Aのメモリブロックの断面図である。
図12A】製造の後続の段階中の図11Aのメモリブロックの上面図である。
図12B】A断面に沿った図12Aのメモリブロックの断面図である。
図13A】製造の後続の段階中の図12Aのメモリブロックの上面図である。
図13B】A断面に沿った図13Aのメモリブロックの断面図である。
図13C】B断面に沿った図13Aのメモリブロックの断面図である。
図14A図12Bの段階に後続する、および図13Bの段階の前の、中間段階における、A断面に沿った図12Bのメモリブロックの部分断面図である。
図14B図14Aの段階に後続する、および図13Bの段階の前の、中間段階における、A断面に沿った図14Aの構造の部分断面図である。
図14C図14Bの段階に後続する、および図13Bの段階の前の、中間段階における、A断面に沿った図14Bの構造の部分断面図である。
図14D図13Bのメモリブロックの部分断面図である。
図15A】製造の後続の段階中の図13Aのメモリブロックの上面図である。
図15B】A断面に沿った図15Aのメモリブロックの断面図である。
図15C】B断面に沿った図15Aのメモリブロックの断面図である。
図16A】製造の後続の段階中の図15Aのメモリブロックの上面図である。
図16B】A断面に沿った図16Aのメモリブロックの断面図である。
図16C】B断面に沿った図16Aのメモリブロックの断面図である。
図17】本開示の一実施形態による、例示的なプロセスフローを提示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、いくつかの実施形態が示されている、添付の図面を参照しながら、本実施形態が以下でより十分に説明される。本開示の主題は、多くの異なる形態で具現され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、主題の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。同様の番号は、全体にわたって同様の要素を指す。
【0011】
本実施形態は、メモリデバイスまたは他の半導体デバイスにおいてなど、ユニット構造の3次元(3D)アレイから形成されるデバイスのための新規のアーキテクチャを提供する。これらの技法は、特に、DRAMデバイスの形成に適用可能であり得るが、他のデバイスも、本開示の実施形態に従って形成され得る。様々な非限定的な実施形態は、アレイが、制御回路(controlling circuitry)に接続された複数のブロックまたはサブアレイとして構成される、実装のために、特に有用である。
【0012】
本開示の様々な実施形態では、新規の階段アーキテクチャが、デバイスのメモリセルの3次元アレイのブロックに結合される。新規の階段アーキテクチャは、以下で詳述されるように、新規の信号線構成をさらに含み得る。説明の目的で、3次元メモリアレイのためのワード線アセンブリが、いくつかの実施形態による信号線構成の代表的なものとして、詳細に開示される。このワード線アセンブリは、メモリセルの3次元アレイの複数の層におけるメモリセルに接触するように構成された、ワード線のアレイ、ならびに制御回路(control circuitry)に結合するための、ワード線接点アセンブリを含み得る。しかしながら、本実施形態は、電荷トラップストレージ媒体または相変化材料に基づく、不揮発性メモリ、あるいは抵抗変化に基づくストレージ媒体を含む、他の3次元デバイスタイプのための他の信号線に及び得る。
【0013】
次に図1Aを参照すると、本開示の実施形態による、メモリアレイ100の上面図が示されている。メモリアレイ100はDRAMアレイを表し得、たとえば、メモリアレイ100は、以下のように、メモリセルまたはメモリビットの3次元アレイから形成される。図1Aに示されているように、図示された直交座標系のX-Y平面において構成された、サブアレイの2次元アレイが認識できる。説明の目的で、メモリアレイ100がDRAMアレイを表し得る場合、メモリアレイ100は、メモリブロック102と呼ばれる、サブアレイの矩形格子状に配置される。図1Bにおいてさらに示されているように、本開示の実施形態によれば、所与のメモリブロック102が、セル領域104と、セル領域104の一方の側に隣接して配設された、階段領域106とを含み得る。特に、セル領域104は、n個の層にわたって分布された、メモリビットまたはメモリセルの3次元アレイとして配置され得る。本開示の様々な実施形態によれば、「n」の値は、100個の層までのまたはそれ以上の任意の好適な数であり得る。同様に、本開示の様々な実施形態では、階段領域106は、一連のn個の段として配置され得る。階段領域106は、以下でさらに詳述されるように、階段領域106内で構成されたワード線接点を使用して、制御回路がセル領域に接触するためのアクセスを提供し得る。
【0014】
説明の目的で、セル領域104では、1000個のメモリセルが、Y方向に沿ってワード線ごとに構成され得る。したがって、図1Bのビューは、階段領域106に隣接する、セル領域104のエッジ部分だけを示す。図1Cは、本開示の一実施形態による、図1Bのメモリブロック部分の領域の拡大された上面図を示す。キャパシタ112と、ゲート114と、ビット線116とを含む、セル領域104のエッジに沿った、メモリセル110が示されている。ワード線領域構造108が、階段領域106において延在する。250nmセル幅および1024個のメモリセルでは、セル領域104は256mmの幅を有し得、図1Cの階段領域106Aは、100層厚3Dメモリの場合、75mmの幅を有する。したがって、階段領域106Aは、メモリブロック102のエリアの約29%を使用する。この実施形態では、X方向に沿った段幅は、X方向に沿ったワード線の幅と同等であり得ることに留意されたい。この実施形態、ならびに以下の実施形態では、ワード線が第1の方向に沿って延在し得、ビット線が、第1の方向に対して直角なものなど、第2の方向に沿って延在することに留意されたい。
【0015】
他の実施形態では、階段領域106は、セル領域104へのワード線接続のレイアウトの効率を改善するように、別様に配置され得る。図1Dは、本開示の別の実施形態による、図1Bのメモリブロック部分の領域の拡大された上面図を示す。図1Eは、本開示の別の実施形態による、図1Bのメモリブロック部分の領域の拡大された上面図を示す。図1Eの実施形態は、図1Dの実施形態の変形を表し得る。特に図1Dを参照すると、この実施形態では、階段領域106Bが、セル領域104の一方の側に沿って配置される。説明の明快のために、階段領域106Bは、4つの段、段120、段122、段124、および段126を含むように示されている。しかしながら、他の実施形態では、階段領域が、はるかに多い段を含み得る。ワード線構造118が階段領域106B内で形成され、そのようなワード線構造の形成が以下で詳述される。図1Dの上面図において認識できるように、ワード線構造118は、階段領域106Bのエリアの大部分を占有する。図1Dの例では、X方向に沿った、段幅、ならびにワード線構造幅は、キャパシタ112の幅と(図1Cのワード線構造の)ワード線幅との合計に等しい。別の言い方をすれば、ワード線構造幅は、X方向に沿った所与のメモリセルのビット幅とほぼ同等である。同じことが、同じく4つの段、段140、段142、段144、および段146を含む、階段領域106Cを有する、図1Eの実施形態について適用される。2つの実施形態の差は、図1Eの実施形態では、(その部分が接続部分として働き得る)少なくとも1つの置換(replacement)スリットおよびブリッジが、1つのワード線に対して提供されることである。
【0016】
図1Fは、本開示の追加の実施形態による、メモリブロック、ならびにメモリブロックの互いに反対の側に沿ったそれぞれの領域の2つの拡大された上面図を示す。特に、セル領域104は、その側面に、それぞれ、階段領域106Dと階段領域106Eとが互いに反対の側に位置する。階段領域106Eにおいて、上部ビットB1が、階段領域106Eの対応するワード線構造に接続され、階段領域106Dにおいて、底部ビットB2が、階段領域106Dの対応するワード線構造に接続されることに留意されたい。この例では、X方向に沿った階段幅(ならびにワード線構造幅)は、ワード線幅とキャパシタ幅の和の2倍、または2*(WL幅+Cap幅)、またはメモリセル幅の2倍と同等に拡張される場合がある。
【0017】
図1Gおよび図1Hを参照すると、図1Fに示されている階段構造の2つの変形が示されている。図1Gに示されているように、(WL方向において)2i番目のWLのセットが、セル領域104の右側と接続され、2i+1番目のWLのセットが、セル領域104の左側と接続される。WLの各セット(WL方向において2i+1、または2i)が、z方向においてスタックされたn個のWLを有する。アレイの右側/左側では、WLの各セット(WL方向において2i+1、または2i)が、1番目の単位セルからn番目の単位セルまで及ぶ高さをもつ階段を有する。特に、図1Gは、1つの高さが1つの単位階段幅で存在する実施形態を提示し、図1Hの実施形態では、2つの高さが1つの単位階段幅において存在する。したがって、図1Hの実施形態は、図1Gの実施形態よりも階段面積が小さくなる。
【0018】
以下の図2A図16Cでは、製造の異なる段階における、図1Cのメモリセルアーキテクチャの実施形態の様々な図が示されている。この製造シーケンスは、3D DRAMに特に適用され得るが、本開示の他の実施形態では、本明細書の以下で示されているような一般的な階段製造原理が、信号線が3Dデバイスのスタックされた導電層に接続される任意の他のデバイス構造に適用され得る。
【0019】
図2Aは、本開示の一実施形態による、製造のある段階中の、図1Dの実施形態に対応するメモリブロックの上面図を示す。この例では、図は、図1Dの図に対して90度回転される。図2Bは、A断面に沿った図2Aのメモリブロックの断面図を示し、図2Cは、B断面に沿った図2Aのメモリブロックの断面図を示す。図2Aに示されているように、セル領域104の一部分が階段領域106Bに当接する。図2Bおよび図2Cにさらに示されているように、3Dメモリブロックの異なる層をなす一連の単位スタック202が示されている。所与の単位スタックは、順に、活性層を含む複数の層から形成される。いくつかの実施形態では、単位スタック202が、SiOなどの絶縁層204と、SiNなどの犠牲層206と、多結晶シリコンなどの活性層208とから形成される。これらの層は、少なくとも、メモリブロックを形成するメモリデバイスの領域の上に、ブランケット形式で堆積され得る。いくつかの実施形態によれば、絶縁層204、犠牲層206、および活性層208についての厚さの範囲は、これらの層のいずれについても5nm~50nmの範囲内であり得る。この実施形態では、合計4つの単位スタック202が堆積されて、3Dメモリデバイスの4つの異なるメモリ層に対応する、層スタック200を形成する。図2Aおよび図2Bに示されているように、この段階において、セル領域104と階段領域106Bの両方がパターニングされていない。
【0020】
図3Aは、階段領域106Bのパターニングが行われた、製造の後続の段階中の図2Aのメモリブロックの上面図を示す。図3Bは、A断面に沿った図3Aのメモリブロックの断面図を示し、セル領域104がパターニングされていないままであることを示す。
【0021】
図3Cは、階段領域106Bの段140および段142を横切る、B断面に沿った図3Aのメモリブロックの断面図を示す。図3Dは、階段領域106Bの段144および段146を横切る、B’断面に沿った図3Aのメモリブロックの断面図を示す。図示のように、パターニングが、個々の段を形成するために行われた。パターニングは、階段領域106Bのターゲットにされる領域を選択的に開口するための知られている技法を使用して実行され得る。一例では、図示のように、第1のパターニング処理で領域302をエッチングし、第2のパターニング処理で領域304をエッチングする。個々の段のエッチングの後に、エッチングされた領域を充填するために、SiOなど、誘電体148が堆積される。誘電体148は、次いで、化学機械研磨など、知られている処理を使用して、平坦化され得る。
【0022】
図3Cに示されているように、段140の上側面222は、層スタック200の最上層を表し、段142の上側面は、上側面222から単位スタック202の1つ分だけ凹んでおり、段144の上側面は、上側面222から単位スタック202の2つ分だけ凹んでおり、段146の上側面は、上側面222から単位スタック202の3つ分だけ凹んでいる。
【0023】
図4Aは、製造の後続の段階中の図3Aのメモリブロックの上面図を示す。図4Bは、A断面に沿った図4Aのメモリブロックの断面図を示し、図4Cは、C断面に沿った図4Aのメモリブロックの断面図を示す。図4Dは、B断面に沿った図4Aのメモリブロックの断面図を示す。図4A図4Bに示されているように、分離領域212が、層スタック200の全体を通してエッチングすることによって、セル領域104において、および階段領域106Bにおいて形成されている。
【0024】
図5Aは、製造の後続の段階中の図4Aのメモリブロックの上面図を示す。図5Bは、A断面に沿った図5Aのメモリブロックの断面図を示し、図5Cは、C断面に沿った図5Aのメモリブロックの断面図を示し、図5Dは、B断面に沿った図5Aのメモリブロックの断面図を示す。この段階において、充填絶縁(たとえば、SiO)が分離領域212において形成されており、これは、充填された分離領域220を作成する。その後、平坦化が、図5B図5Dに示されているような構造をもたらすために実行され得る。
【0025】
図6Aは、製造の後続の段階中の図5Aのメモリブロックの上面図を示し、図6Bは、A断面に沿った図6Aのメモリブロックの断面図を示し、図6Cは、B断面に沿った図6Aのメモリブロックの断面図を示す。この段階において、パターニングが、セル領域104のメモリセルにおいて形成されることになるトランジスタにおける置換ゲート構造を形成するために行われた。パターニングは、図6Aに具体的に示されているように、セル領域104内に、および階段領域106B中に延在する、連続スリット240を形成するために、層スタック200の全体をエッチングすることを伴う。また、図6Aに示されているように、不連続スリット242が階段領域106B内に形成され、ブリッジ部分245が不連続スリット242の異なる部分を分離する。不連続スリット242は、階段領域106Bの主要部分244を互いから分離する。
【0026】
図7Aは、製造の後続の段階における、A断面に沿った図6Bのメモリブロックの断面図を示し、図7Bは、B断面に沿った図7Aのメモリブロックの断面図を示す。処理のこの段階において、連続スリット240に隣接する、犠牲層206の一部分が、凹み243を形成するために選択的にエッチングされている。同様に、犠牲層206は、階段領域106B内でエッチングされ得、これは、凹み241を形成する。選択的エッチングは、たとえば、連続スリット240を通した、および不連続スリット242に沿った、選択的エッチャントを提供することによって、実行され得る。犠牲層206が窒化ケイ素(SiN)であり、活性層208がシリコンであり、絶縁層204が酸化ケイ素(SiO)である場合、高温リン酸が、選択的エッチャントの好適な例であり得る。
【0027】
図8Aは、製造の後続の段階中の図7Aのメモリブロックの上面図を示し、図8Bは、A断面に沿った図8Aのメモリブロックの断面図を示し、図8Cは、A断面に沿った図8Bの拡大された部分を示す。図8Dは、B断面に沿った図8Aのメモリブロックの断面図を示す。製造のこの段階において、トランジスタ形成が、連続スリット240に隣接する、活性層208の露出部分の上にゲート酸化物層247を形成することによって行われている。様々な非限定的な実施形態では、ゲート酸化物は、2nm厚から10nm厚の酸化ケイ素層など、好適な絶縁体であり得る。
【0028】
さらに、ワード線アセンブリが形成されており、ワード線アセンブリは、セル領域104において配設されたワード線部分248、および階段領域106Bにおいて配設されたワード線構造246として示されている。図8Dに示されているように、ワード線構造246は、階段領域106Bの主要部分244において前に形成された、凹み241において形成する。図8Aのビューでは、ワード線構造246は、2つ以上のワード線に対応し得る。したがって、主要部分244の構造の結果として、所与の段上で、ワード線構造は、図示のように、第1の主要部分246Aおよび第2の主要部分246Bなど、2つ以上の主要部分を有し得る。いくつかの非限定的な実施形態によれば、ワード線構造は、TiNライナ層249A、およびタングステン部分249Bなど、金属(metallurgy)を使用して形成され得る。ワード線部分248を形成するために、そのような冶金は、原子層堆積(ALD)を含む、任意の好適なプロセスを使用して、凹み243において堆積され、連続スリット240を介して堆積核種を提供し得る。ノード分離は、次いで、連続スリット240からTiNおよびWを除去することによって行われ得、これは、図8Bおよび図8Cに示されているように、連続スリット240が再び空であることを示す。同様に、この金属はまた、連続スリット240と、不連続スリット242とを介して、階段領域106Bの凹み241において堆積し得る。
【0029】
図9Aは、製造の後続の段階中の図8Aのメモリブロックの上面図を示し、図9Bは、A断面に沿った図9Aのメモリブロックの断面図を示し、図9Cは、B断面に沿った図9Aのメモリブロックの断面図を示す。処理のこの段階において、連続スリット240および不連続スリット242は、絶縁体によって充填されており、これは、分離構造250を形成する。分離構造250は、いくつかの非限定的な実施形態による、酸化ケイ素の原子層堆積など、好適な堆積プロセスによって形成される。その後、平坦化が実施され、特に、図9Bおよび図9Cに示されているような構造を生じ得る。
【0030】
図10Aは、製造の後続の段階中の図9Aのメモリブロックの上面図を示し、図10Bは、A断面に沿った図10Aのメモリブロックの断面図を示し、図10Cは、B断面に沿った図10Aのメモリブロックの断面図を示す。この段階において、階段領域106Bの構造は、図10Cに示されているように、図9Cの構造から変化していない。セル領域104において、キャパシタスリット260が、層スタック200の全体を貫通するエッチングによって形成されている。
【0031】
図11Aは、製造の後続の段階中の図10Aのメモリブロックの上面図を示し、図11Bは、A断面に沿った図11Aのメモリブロックの断面図を示す。この段階において、階段領域106B(図示せず)の構造は、図10Cの構造から変化しなかった。セル領域104において、具体的には図11Bに示されているように、キャパシタ凹み262が、活性層208の一部分をエッチングすることによって形成されている。このエッチングは、たとえば、活性層208がシリコンまたは多結晶シリコンである場合、窒化ケイ素および酸化ケイ素に対して多結晶シリコンを選択的に除去する選択的なやり方で実行され得る。
【0032】
図12Aは、製造の後続の段階中の図11Aのメモリブロックの上面図を示し、図12Bは、A断面に沿った図12Aのメモリブロックの断面図を示す。この段階において、階段領域106B(図示せず)の構造は、図10Cの構造から変化していない。セル領域104において、特に図12Bに示されているように、広げられたキャパシタ凹み264が、絶縁層204の一部分、犠牲層206の一部分、ならびに活性層208のより多くの部分をエッチングすることによって形成されている。このエッチングは1つまたは複数のエッチ処理で実行され得、所与のエッチ処理が、いくつかの実施形態による選択的なやり方で実行され得る。たとえば、活性層208がシリコンまたは多結晶シリコンである場合、1つのエッチ処理は、窒化ケイ素および酸化ケイ素に対して多結晶シリコンを選択的に除去する選択的なやり方で実行され得る。たとえば、複数の選択的エッチ処理を、所与のプロセスチャンバまたは浴において順次実行してもよいし、あるいは異なるチャンバにおいて実行してもよい。
【0033】
図13Aは、製造の後続の段階中の図12Aのメモリブロックの上面図を示し、図13Bは、A断面に沿った図13Aのメモリブロックの断面図を示し、図13Cは、B断面に沿った図13Aのメモリブロックの断面図を示す。この段階において、階段領域106B(図示せず)の構造は、図10Cの構造から変化しなかった。図13Aおよび図13Bに示されているように、キャパシタ280が、セル領域104において形成されている。本開示のいくつかの非限定的な実施形態によるキャパシタ280の形成の詳細が、以下で説明される。
【0034】
特に、図14Aは、図12Bの段階に後続する、および図13Bの段階の前の、中間段階における、A断面に沿った図12Bのメモリブロックの部分断面図を示す。同様に、図14Bは、図14Aの段階に後続する、および図13Bの段階の前の、中間段階における、A断面に沿った図14Aの構造の部分断面図を示す。同様に、図14Cは、図14Bの段階に後続する、および図13Bの段階の前の、中間段階における、A断面に沿った図14Bの構造の部分断面図を示す。図14Dは、図13Bのメモリブロックの部分断面図を示す。
【0035】
次に図14Aを参照すると、TiN層または他の好適な電極材料層など、底部電極層266の堆積の後の構造が示されている。図14Bにおいて、キャパシタストレージ層268の形成の後の構造が示されており、この層は好適な高誘電率層であり得る。好適な高誘電率層の非限定的な例がHfZrOである。図14Cにおいて、TiN層または他の好適な電極材料層など、上部電極270の形成の後の構造が示されている。図14Dにおいて、SiGe材料など、第2の上部電極272の形成の後の構造が示されている。図14A図14Dに示されているような材料は例にすぎず、当技術分野で知られているような他の好適なキャパシタ材料が、本開示の追加の実施形態に従って、使用され得ることに留意されたい。
【0036】
図15Aは、製造の後続の段階中の図13Aのメモリブロックの上面図を示し、図15Bは、A断面に沿った図15Aのメモリブロックの断面図を示し、図15Cは、B断面に沿った図15Aのメモリブロックの断面図を示す。処理のこの段階において、接点パターン284が、セル領域104において、ならびに階段領域106Bにおいて、メモリブロック構造の上面の上で、画定された。接点パターン284は、ビット線接点とワード線接点とを形成するための領域を画定する。
【0037】
図16Aは、製造の後続の段階中の図15Aのメモリブロックの上面図を示し、図16Bは、A断面に沿った図16Aのメモリブロックの断面図を示し、図16Cは、B断面に沿った図16Aのメモリブロックの断面図を示す。処理のこの段階において、ビット線接点を含む、ビット線288が示されており、TiNとWとの組合せがこのプロセスのために使用され得る。さらに、複数のワード線接点286から作られたワード線接点アセンブリが、階段領域106Bにおいて形成されている。図16Cの横断面は、2つのワード線接点を示しており、1つのワード線接点は段140にあり、もう1つのワード線接点は段142にある。
【0038】
上述の図においてハイライトされたプロセスフローは、4段の階段の実施形態を示しているが、はるかに多いメモリセル層を有する3次元デバイスの実施形態は、メモリセル層の数と同じ数の段を有する、つまり単位スタックを有する、階段実施形態を含み得る。数十段、100段を超える段を有する、階段実施形態では、対応するワード線接点アセンブリは、各所与の段の最上部のワード線構造上にワード線接点を含み得る。
【0039】
図17は、本開示の実施形態による、例示的なプロセスフロー400を示す。ブロック402において、メモリスタックが、シリコン基板または他の半導体基板など、基板上に堆積される。メモリブロックは、複数のn個の単位スタックを含み得、所与の単位スタックが、絶縁層と、犠牲層と、活性層とを含む。nの値は、様々な非限定的な実施形態に従って、数個の層から100個以上の層まで及び得る。いくつかの実施形態では、分離層は酸化ケイ素を含み、犠牲層は、部分的に、窒化ケイ素を含み、活性層は多結晶シリコンを含む。
【0040】
ブロック404において、メモリスタックは、複数のn個のメモリセル層で構成された、メモリセルの3次元アレイを含む、セル領域を形成するためにパターニングされ、所与のメモリセル層が、複数のn個の単位スタックのうちの所与の単位スタックに対応する。
【0041】
ブロック406において、メモリスタックは、セル領域に隣接するエリアにおいて、階段領域を形成するためにさらにパターニングされ、階段領域は、メモリセルの3次元アレイに結合されたワード線アセンブリを含む。いくつかの実施形態では、階段領域は、メモリアレイの複数の側に構成された、複数の階段領域を備え得る。いくつかの実施形態では、階段領域を形成するためのパターニングは、一連の処理で実行され得、少なくとも1つの処理では、階段領域を形成するためのパターニングは、セル領域を形成するためのパターニングと一致する。
【0042】
本実施形態は、DRAMトランジスタを形成するための、半導体構造のアレイなどのデバイスを形成するための知られている処理に優る様々な利点を提供する。1つの利点として、3D DRAMアレイなどのデバイス構造では、ワード線アセンブリが、所与のDRAMサブアレイの過大なエリアを消費しない周辺階段領域に効率的に配置されるように形成できる。本実施形態によって与えられるさらなる利点が、階段領域における増加されたワード線幅であり、これは、より容易なワード線接点形成のためのより広いプロセスマージンを可能にする。たとえば、ワード線幅は、セル領域における50nm~200nmの範囲から、全メモリセルの幅と同等のまたはそれを超える幅まで拡張され得る。
【0043】
本開示は、本明細書で説明される特定の実施形態によって、範囲が限定されるべきではない。実際は、上記の説明および添付の図面から、本明細書で説明されるものに加えて、本開示の他の様々な実施形態および修正が当業者に明らかになろう。したがって、そのような他の実施形態および修正は、本開示の範囲内に入る傾向があるものである。さらに、本開示は、特定の目的のための特定の環境における特定の実装形態のコンテキストにおいて、本明細書で説明されたが、有用性がそれに限定されないこと、および、本開示が、任意の数の目的のための任意の数の環境において有益に実施され得ることを、当業者は認識されよう。したがって、以下に記載する特許請求の範囲は、本明細書で説明される本開示の全幅および全趣旨に鑑みて解釈されるべきである。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図14D
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図16C
図17
【国際調査報告】