(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】EUVレジストのハイブリッド現像
(51)【国際特許分類】
G03F 7/30 20060101AFI20240925BHJP
G03F 7/20 20060101ALI20240925BHJP
G03F 7/32 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
G03F7/30
G03F7/20 502
G03F7/20 503
G03F7/20 521
G03F7/32
G03F7/30 501
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515825
(86)(22)【出願日】2022-08-25
(85)【翻訳文提出日】2024-03-12
(86)【国際出願番号】 US2022041446
(87)【国際公開番号】W WO2023043599
(87)【国際公開日】2023-03-23
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】514028776
【氏名又は名称】トーキョー エレクトロン ユーエス ホールディングス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】グルゼスコヴィアク,スティーヴン
(72)【発明者】
【氏名】フリ,リオル
(72)【発明者】
【氏名】ラリー,アンジェリーク
(72)【発明者】
【氏名】ディン,コン クエ
(72)【発明者】
【氏名】村松 誠
(72)【発明者】
【氏名】永原 誠司
【テーマコード(参考)】
2H196
2H197
【Fターム(参考)】
2H196AA25
2H196DA01
2H196EA07
2H196EA12
2H196FA01
2H196GA03
2H196GA33
2H196GA36
2H196GA38
2H196GA60
2H197CA06
2H197CA10
2H197CE10
2H197HA03
(57)【要約】
微細加工の方法が、半導体ウェハーの作動表面上にフォトレジスト膜を堆積させることであって、フォトレジスト膜は極紫外線に感度を有する、ことと、フォトレジスト膜を極紫外線のパターンで露光することと、フォトレジスト膜のハイブリッド現像を実施することと、を含む。ハイブリッド現像は、第1の現像プロセスを実行してフォトレジスト膜の第1の部分を除去することと、第1の現像プロセスの後にフォトレジスト膜の現像を停止させることであって、停止の後に、フォトレジスト膜は目標臨界寸法よりも大きい第1の臨界寸法を有する構造を含む、ことと、現像を停止させた後、第2の現像プロセスを実行してフォトレジスト膜の第2の部分を除去し、構造の臨界寸法を第1の臨界寸法から、第1の臨界寸法よりも小さい第2の臨界寸法まで縮小させることと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
微細加工の方法であって、当該方法は、
半導体ウェハーの作動表面にフォトレジスト膜を堆積させるステップであって、前記フォトレジスト膜は、極紫外線に感度を有する、ステップと、
前記フォトレジスト膜を極紫外線のパターンで露光するステップと、
前記フォトレジスト膜のハイブリッド現像を実施するステップであって、前記ハイブリッド現像は、
第1の現像プロセスを実施して前記フォトレジスト膜の第1の部分を除去するステップ、
前記第1の現像プロセスの後に前記フォトレジスト膜の現像を停止させるステップであって、該停止させるステップの後に、前記フォトレジスト膜は、目標臨界寸法よりも大きな第1の臨界寸法を有する構造を有する、ステップ、および
前記現像を停止させるステップの後、第2の現像プロセスを実施して前記フォトレジスト膜の第2の部分を除去し、前記構造の前記臨界寸法を前記第1の臨界寸法から、該第1の臨界寸法よりも小さい第2の臨界寸法まで縮小させるステップ、
を有する、ステップと、
を有する、方法。
【請求項2】
前記第2の現像プロセスは、さらに、ドライ現像プロセスを実施して、前記構造の前記臨界寸法が前記目標臨界寸法に低減されるまで、フォトレジストの増分量を除去するステップを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の現像プロセスは、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸、メチルイソブチルカルビノール、2-ヘプタノン、またはn-ブチルアセテートを含む現像溶媒を使用するウェット現像プロセスである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記現像溶媒は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよび酢酸を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
さらに、前記第1の現像プロセスに引き続き、前記構造の臨界寸法値を測定するステップと、
所定の範囲よりも大きい測定臨界寸法値が特定されたことに応じて、前記第2の現像プロセスの間、補正処理プロセスを実施するステップと、
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
さらに、
前記フォトレジストをEUVのパターンで露光するステップの後に、第1の熱処理を実施するステップと、
前記第1の現像プロセスの後であって前記第2の現像プロセスの前に、第2の熱処理を実施するステップと、
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の熱処理のベーク時間およびベーク温度は、前記第2の熱処理のベーク時間およびベーク温度とは異なる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の現像プロセスは、塩化水素、臭化水素、アルゴンまたはヘリウムを含むガスを用いた化学気相エッチング現像を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の現像プロセスは、塩化水素、臭化水素、アルゴンまたはヘリウムを含むガスを用いたプラズマエッチング現像プロセスを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の現像プロセスは、フォトレジストの第1のドライ現像速度を有する第1のドライ現像プロセスであり、
前記第2の現像プロセスは、第2のドライ現像速度を有する第2のドライ現像プロセスであり、
前記第1のドライ現像速度は前記第2のドライ現像速度よりも遅い、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の現像プロセスは、ウェット現像プロセスであり、前記第2の現像プロセスは、1回または2回以上のドライ現像プロセスである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
さらに、
単一の現像プロセスを使用して目標臨界寸法を形成するためのEUV放射線の第1の照射量を決定するステップと、
前記ハイブリッド現像を使用して前記目標臨界寸法を形成するためのEUV放射線の第2の照射量を決定するステップであって、前記第2の照射量は、前記第1の照射量よりも小さい、ステップと、
を有し、
前記フォトレジストレジストを露光するステップは、前記フォトレジストレジストを前記第2の照射量で露光するステップを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
微細加工の方法であって、当該方法は、
半導体ウェハーの作動表面にフォトレジスト膜を堆積させるステップであって、前記フォトレジスト膜は、極紫外線に感度を有する、ステップと、
前記フォトレジスト膜を極紫外線のパターンで露光して、EUVフォトレジストパターンを形成するステップと、
ウェット現像プロセスを実施して、前記EUVフォトレジストパターンの第1の部分を除去し、目標臨界寸法よりも大きな第1の臨界寸法を有する構造を得るステップと、
前記ウェット現像プロセスを実施した後、ドライ現像プロセスを実施して前記EUVフォトレジストパターンの第2の部分を除去し、前記目標臨界寸法を有する前記構造を得るステップと、
を有する、方法。
【請求項14】
さらに、
前記ウェット現像プロセスの後であって前記ドライ現像プロセスの前に、臨界寸法を測定するステップと、
所定の範囲を超える測定臨界寸法値が特定されたことに応じて、前記臨界寸法値を前記所定の範囲内にする補正処理プロセスを実施するステップと、
を有する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
さらに、
前記フォトレジスト膜をパターン化EUV放射線で露光するステップの後に、第1のベークを実施するステップと、
前記ウェット現像プロセスの後であって前記ドライ現像プロセスの前に、第2のベークを実施するステップと、
を有する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
さらに、前記ウェット現像プロセスの後であって前記ドライ現像プロセスの前に、前記EUVフォトレジストパターンをUV光で露光するステップを有する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記ウェット現像プロセスの溶媒は、2-ヘプタノン、n-ブチルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、またはメチルイソブチルカルビノールを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記ドライ現像プロセスは、臭化水素を用いた化学気相エッチングを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記ドライ現像プロセスは、塩化水素、臭化水素、アルゴンまたはヘリウムを含むガスを用いたプラズマエッチングを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
半導体製造装置であって、
第1の現像チャンバと、
第2の現像チャンバと、
を有し、
前記第1の現像チャンバおよび前記第2の現像チャンバにおいて、基板を順次処理するように構成された、半導体製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月15日に出願された米国仮特許出願第63/244,309号明細書の利益を主張するものであり、この出願が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、全般的には極紫外線(EUV)フォトレジストパターンを現像するためのシステム及び方法に関し、特定の実施形態では、EUVフォトレジストのハイブリッド現像ためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
半導体の製造には、半導体基板上にパターンを形成することを伴ういくつかの処理ステップが含まれる。これら処理ステップは、とりわけ、基板の誘電性表面又は導電性表面にフォトレジストをコーティングすること、潜在的パターンを現像すること、及びエッチングによりパターンを基板の誘電性表面又は導電性表面に転写することを含む。
【0004】
微細加工プロセスでは、半導体ウェハーなどの基板の作動表面(上側表面)上にフォトレジストの層がコーティングされる。続いて、フォトリソグラフィによってフォトレジストがパターニングされてマスクパターンが画定され、パターニングされたレジストをエッチングマスクとして使用してエッチングすることにより、マスクパターンは下層に転写される。フォトレジストのパターニングは、一般に、コーティング、露光及び現像のステップを伴う。基板の作動表面は、フォトレジストの膜でコーティングされる。フォトレジストは、例えばマイクロリソグラフィを使用して、リソグラフィ用マスク(及び関連する光学素子)を通して露光される。パターンを用いた露光後に現像プロセスが続き、現像プロセス中、ウェット(溶媒)現像プロセス又はドライ(ガス状)現像プロセスのいずれかを使用してフォトレジストの可溶性領域が除去される。可溶性領域は、使用されるフォトレジストのトーン及び現像剤に依存して露光領域又は非露光領域であり得る。
【0005】
極紫外線(EUV)フォトリソグラフィは、極紫外線範囲(124nm~10nm)内の光子を使用するフォトリソグラフィ技術である。典型的には、13.5nmの波長が使用される。EUVフォトレジストは一般に金属含有レジストである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、微細加工の方法が、半導体ウェハーの作動表面上にフォトレジスト膜を堆積させることであって、フォトレジスト膜は極紫外線に感度を有する、ことと、フォトレジスト膜を極紫外線のパターンで露光することと、フォトレジスト膜のハイブリッド現像を実施することと、を含む。ハイブリッド現像は、第1の現像プロセスを実行してフォトレジスト膜の第1の部分を除去することと、第1の現像プロセスの後にフォトレジスト膜の現像を停止させることであって、停止の後に、フォトレジスト膜は目標臨界寸法よりも大きい第1の臨界寸法を有する構造を含む、ことと、現像を停止させた後、第2の現像プロセスを実行してフォトレジスト膜の第2の部分を除去し、構造の臨界寸法を第1の臨界寸法から、第1の臨界寸法よりも小さい第2の臨界寸法まで縮小させること、を含む。
【0007】
一実施形態では、微細加工の方法が、半導体ウェハーの作動表面上にフォトレジスト膜を堆積させることであって、フォトレジスト膜は極紫外線に感度を有する、ことと、フォトレジスト膜を極紫外線のパターンで露光してEUVフォトレジストパターンを形成することと、ウェット現像プロセスを実行してEUVフォトレジストパターンの第1の部分を除去して、目標臨界寸法よりも大きい第1の臨界寸法を有する構造を得ることと、ウェット現像プロセスを実行した後に、ドライ現像プロセスを実行してEUVフォトレジストパターンの第2の部分を除去して、目標臨界寸法を有する構造を得ることと、を含む。
【0008】
一実施形態では、半導体製造装置は、第1の現像チャンバ及び第2の現像チャンバを含む。装置は、基板を第1の現像チャンバ及び第2の現像チャンバにおいて順次処理するように構成されている。
【0009】
本発明及びその利点のより完全な理解のために、ここで以下の記載を添付図面と併せて参照する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するための半導体装置のブロック図である。
【
図2A】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの3次元等角投影図である。
【
図2B】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの3次元等角投影図である。
【
図2C】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの3次元等角投影図である。
【
図2D】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの3次元等角投影図である。
【
図2E】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの3次元等角投影図である。
【
図2F】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの3次元等角投影図である。
【
図3A】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの平面図である。
【
図3B】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの平面図である。
【
図3C】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの平面図である。
【
図3D】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの平面図である。
【
図3E】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの平面図である。
【
図3F】実施形態による、EUVフォトレジストパターンを形成するためのプロセスステップの平面図である。
【
図4】実施形態による、ハイブリッド現像を使用するEUVフォトレジストパターンの形成を説明するフロー図である。
【
図5】実施形態による、ハイブリッド現像を使用するEUVフォトレジストパターンの形成を説明するフロー図である。
【
図6】実施形態による、EUVフォトレジストにおいてパターンを露光するのに必要なEUV放射線の照射量を減らす方法を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
例示的実施形態を参照しながら本発明について説明してきたが、本明細書は、限定的な意味で解釈されることを意図するものではない。当業者であれば、本明細書を参照することにより、それらの例示的実施形態の様々な修正形態及び組み合わせ並びに本発明の別の実施形態が明らかになるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなあらゆる修正形態又は実施形態を包含することを意図している。
【0012】
EUV放射線及びEUVフォトレジストは、従来使用されている深紫外(DUV)放射線及びDUVフォトレジストとは異なる挙動を示す。したがって、EUVフォトリソグラフィでは異なる技術が使用される。EUVフォトレジストは、典型的には、DUV炭素含有フォトレジストの代わりに金属含有レジストであり、露光用の放射線に対して透過性が劣る。EUVレジストは、典型的にはDUVレジスト(2000nm~4000nm)よりも薄く(20nm~40nm)、フォトレジスト層を完全に露光することがより困難であり、特に30nm未満の臨界寸法では現像することがより困難である。
【0013】
EUVフォトレジストは、(ウェット堆積された)ウェットフォトレジスト、又は(ドライ堆積された)ドライフォトレジストであり得る。ウェットフォトレジストは、典型的には、スピンオン堆積法により堆積される。すなわち、ウェハーが急速に回転され、回転しているウェハー上に液体レジストが堆積され、それによりフォトレジストは広がり、ウェハーの表面をコーティングする。ドライフォトレジストは、化学蒸着、分子層蒸着、物理蒸着、スパッタ堆積等を含む任意の数のドライ堆積技術により、ガス形態又は分子形態で堆積される。
【0014】
EUVレジストは、溶媒を使用してウェット現像され得る、又はガスを使用してドライ現像され得る。従来のEUVフォトレジスト現像プロセスは、EUVフォトレジスト中で露光された潜像を解像するために、単一のウェット現像(又は単一のドライ現像)プロセスを使用する。
【0015】
ウェット現像プロセスは、本質的に、液体の表面張力によって生じる毛細管力の影響を被る。これら毛細管力は、特に30nm未満の臨界寸法において、パターン歪み、パターン崩壊、及び他の欠陥につながり得る。
【0016】
ドライ現像と称される気相化学エッチング現像は、そのような毛細管力の影響を被らない。これは、パターン崩壊を減少させプロセス調整可能範囲を増加させる観点から、パターニングにおいて、ある程度の利点をもたらす。残念なことに、ドライ現像プロセスは、ドライ現像プロセス後に、とりわけEUV照射量がより少ない領域に、例えばEUVフォトレジスト層の底部の近くに残り得るスカム発生及び残渣の影響を被る。この残渣の課題を解決する試みが、スパッタリング及び他のプロセスを使用して残渣を緩和しようとする試みを含む。ドライ現像は、プラズマ支援有り又は無しで実施できる。
【0017】
開示される実施形態は、EUVフォトレジストを現像するための多段階ハイブリッド現像プロセスを含む。ハイブリッド現像プロセスは、ウェット現像プロセスと、その後の1回以上のドライ現像プロセスとを含むことができる、又は第1の、強力さが劣るドライ現像プロセスと、その後の第2の、より強力なドライ現像プロセスとを含むことができる。一般に、軽度の第1の現像ステップは、その後のより強力な現像ステップが続く。中間の熱処理又はUV処理を使用して、次の現像ステップの前にフォトレジスト構造を強化し現像速度を変化させることができる。
【0018】
この多段階ハイブリッド現像方法は、ウェット堆積されたフォトレジスト又はドライ堆積されたフォトレジストに適用できる。ウェット現像EUVフォトレジストの実施形態では、ハイブリッド現像プロセスはパターン崩壊を防止する。ドライ現像EUVフォトレジストの実施形態では、ハイブリッド現像プロセスは、スカム発生/残渣を軽減する。その結果が、EUVフォトレジストパターンで印刷されたフィーチャのリソグラフィ性能の向上である。
【0019】
実施形態による、半導体基板上にEUVパターンを形成するための装置が、
図1を使用して説明される。適宜、プロセスフローを、
図2A~2F及び
図3A~3Fと共に
図4を使用して説明する。
【0020】
図1は、実施形態による、ハイブリッド現像手順を使用してEUVフォトレジストにパターンを形成するための半導体装置のブロック図である。
【0021】
本開示の実施形態は、一般のツール又はツールプラットフォーム内でハイブリッド現像を可能にする、本明細書で説明される装置により可能になる。
【0022】
ハイブリッド現像装置130は、ドライ/ドライハイブリッド現像プロセスの実施形態を実施することを可能にするハイブリッドドライ現像ツール131を含む。ハイブリッド現像装置130はまた、ウェット/ドライハイブリッド現像プロセスを可能にする追加の製造ツール、例えばウェット現像トラック148を含んでもよい。
【0023】
図1の例示的なハイブリッドドライ現像ツール131は、基板/ウェハーをハイブリッドドライ現像ツール131の外部から移送チャンバ132の内部に移送するためのロードロック140を含む。移送チャンバ132には、露光されたEUVフォトレジストを強力さが劣る現像条件でドライ現像できるドライ現像チャンバ152と、EUVフォトレジストパターンをより強力なプロセス条件で現像することが可能な第2のドライ現像チャンバ154とが取り付けられている。例示的なハイブリッドドライ現像ツール131には、任意選択で現像後に基板をベークするための任意選択のベークチャンバ156、及び任意選択でドライ現像プロセスの前に基板をUV放射線でブランケット露光するための任意選択のUV露光チャンバ158も含まれる。
【0024】
図1に示すように、様々な実施形態では、ハイブリッドドライ現像装置120は、加えて、実施形態のハイブリッドウェット/ドライ現像手順の実施を可能にするウェット現像トラック148を含んでもよい。ハイブリッド現像装置130はまた、EUV処理に関連する他の処理ツール、例えば、基板上にフォトレジストを堆積させるためのフォトレジストコートトラック144、フォトリソグラフィマスクを通してEUV放射線でフォトレジストを露光するためのEUVスキャナ146、及び走査型電子顕微鏡(SEM)又は透過型電子顕微鏡(TEM)などの臨界寸法測定ツール150を含んでもよい。ロボティックシステムなどのウェハー/基板輸送システム145が、ハイブリッド現像装置130における様々な処理ツール間でウェハー/基板を移送できる、及びそれらをハイブリッドドライ現像ツール131に/から輸送できる。
【0025】
実施形態のドライ/ドライハイブリッド現像プロセスが、ドライ現像ツール131で実施できる。一実施形態のハイブリッドドライ/ドライ現像プロセスが、ドライ現像チャンバ152又は154のうちの1つにおいて、最初に、強力さが劣るドライ現像プロセスを用いてEUVパターンを部分的に現像し、現像を停止し、次いで、第2の、より強力な現像プロセスを用いて同じチャンバ内で第2の現像ステップを実施することにより実施できる。代わりに、強力さが劣る第1のドライ現像プロセスをドライ現像チャンバ152内で実施し、第2の、より強力なドライ現像プロセスをドライ現像チャンバ154内で実施することができる。1つ以上の実施形態では、ドライ現像ツール131は、基板を、例えば、ロードロックを通す必要なく、ドライ現像チャンバ152内で、続いてドライ現像チャンバ154内で順次処理するように構成されている。
【0026】
実施形態のウェット/ドライハイブリッド現像手順は、ウェット現像トラック148上でウェット現像ステップを実施し、次いで基板/ウェハーをハイブリッドドライ現像ツール131に移送することにより、ハイブリッド現像装置130において実施できる。実施形態のハイブリッドウェット/ドライ現像手順のドライ現像部分は、ドライ現像チャンバ152又は154内で実施できる。ドライ現像プロセスは、化学蒸気現像プロセス又はプラズマエッチング現像プロセスであり得る。所望であれば、ウェット現像の後であってドライ現像の前に、CD測定ツール150においてCDを測定できる。1つ以上の実施形態では、ハイブリッド現像装置130は、基板を、ウェット現像トラック148内で、続いてドライ現像チャンバ152又は154により、順次処理するように構成されている。
【0027】
ハイブリッド現像装置130内のチャンバ及び製造ツールの一部又は全てに、先進プロセス制御システム160(APC)が結合されていてもよい。APCシステム160は、コンピュータ及びサーバを備えてもよく、コンピュータ及びサーバは、処理チャンバ及び製造ツールから大量のデータ162を収集し、データを分析し、分析結果を仕様と比較し、目標仕様を有する構造を生成するためにプロセスレシピを調整するための命令164を処理チャンバ及び製造ツール内のマイクロプロセッサに送信する。例えば、臨界寸法(CD)測定ツール150は、第1の現像プロセスの後にEUVフォトレジストパターンの構造のCDを測定し、データ162をAPCシステム160に送信することができる。次いで、APCシステム160は、目標CD仕様と測定されたCDとの間の差を計算し、ドライ現像プロセス後に、目標CDを有する構造を生成するためのドライ現像レシピを調整するための命令164をドライ現像チャンバ152内のマイクロプロセッサに送信することができる。
【0028】
図4は、実施形態による、ハイブリッド現像を使用するEUVフォトレジストパターンの形成を説明するフロー図である。
図2A~2Fは、3次元等角投影図を示すのに対し、
図3A~3Fは、ハイブリッド現像手順の様々な段階におけるEUVフォトレジストパターンの平面図を示す。
【0029】
図2A及び
図3Aに加えて、
図4のブロック100を参照すると、
図1のフォトレジストコートトラック144内で、半導体基板120の上を覆うハードマスク材料122上にEUVフォトレジスト124が堆積される。
【0030】
基板120は、エッチングされる層を含み、様々な実施形態では、層中に形成されたデバイス領域を備えてもよい。基板は、シリコンウェハー又はヒ化ガリウムウェハーなどの半導体ウェハーであってもよく、リソグラフィ用レチクル上のクロム層若しくは他の層であってもよく、又はベース基板構造の上を覆う二酸化ケイ素、窒化ケイ素、チタン、窒化チタン又は銅などの層であってもよい。
【0031】
一般に、本明細書で使用される「基板」は、処理されている物体を総称して指す。基板は、デバイス、特に半導体デバイス又は他の電子デバイスの構造の任意の材料部分を含んでもよく、例えば、半導体ウェハーなどのベース基板構造、リソグラフィ用レチクル、又はベース基板構造上の層若しくはベース基板構造上を覆う層、例えば薄膜であってもよい。したがって、基板は、パターニングされているか否かに依らず、いかなる特定のベース構造、下層又は上層にも限定されず、そのような層又はベース構造、並びに層及び/又はベース構造のあらゆる組み合わせを含むものとする。本明細書において特定の種類の基板に言及する場合があるが、これは例示を目的とするに過ぎない。
【0032】
ハードマスク材料122は、二酸化ケイ素、窒化ケイ素又は酸化アルミニウムなどの誘電材料であってもよく、又は窒化チタン又は窒化タンタルなどの導電材料であってもよい。ハードマスク材料122は、ウェット現像化学物質及びドライ現像化学物質に対して高いエッチング選択性を有するように、またエッチングされる基板120に対して高いエッチング選択性を有するように選択される。基板は、二酸化ケイ素、窒化ケイ素など誘電材料であってもよく、非ドープ単結晶ケイ素などの半導体材料であってもよく、チタン、窒化チタン、アルミニウム、銅又はドープ単結晶シリコンなどの導電材料であってもよい。
【0033】
EUVフォトレジスト124は、有機金属EUVレジストであり得る。有機金属EUVレジスト124は、金属酸化物コアを含み、金属酸化物コアは、金属酸化物コアに共有結合した有機アルキル基により取り囲まれている。金属酸化物コアは、例えば、酸化スズ、酸化ハフニウム、酸化亜鉛及び酸化ジルコニウムであり得る。金属酸化物コア中の金属原子は、有機ポリマーレジスト中の炭素及び酸素原子よりも、EUV放射線をより強く吸収する。金属原子は、EUV放射線に対する有機金属EUVレジストの感度をより高める。
【0034】
図4のブロック102では、
図2B及び
図3Bに示すように、リソグラフィレチクルを透過したEUV放射線を使用して、EUVフォトレジスト層124中にパターンが露光される。EUV露光は、
図1に示すEUVスキャナ146において実施されてもよい。
【0035】
EUVフォトレジストパターンは、露光された領域126と露光されていない領域124とを備える。図示の目的で、ポジ型EUVフォトレジストが使用され、その場合、EUV放射線での露光が、露光された領域126を形成するようにEUVフォトレジスト124を不溶性にする。半導体基板120において最小幅構造を形成するため、EUVフォトレジスト124は、目標臨界寸法125を有する最小幅のラインを露光するのに必要なEUV放射線の照射量で露光される。
【0036】
EUVフォトレジスト124中にパターンが形成された後、
図1のベークチャンバ156において露光後ベーク(PEB)が実施されてもよい。PEBは、典型的には、50℃~250℃の温度での空気又は窒素中での1~3分間のベークである。EUV露光後ベーク条件は、露光されたEUVフォトレジスト126中での架橋の程度を促進させて、構造強度を改善させ、コントラストを改善させ、ラインエッジラフネス(LER)を減らすように選択される。
【0037】
図2C及び
図3Cは、第1の現像プロセス後の作製中の半導体デバイスを示し、
図2Cが3次元等角投影図を示す一方で、
図3Cが平面図を示す。
【0038】
図2C及び
図3Cと共に、
図4のブロック104を参照すると、ハイブリッド現像手順における第1の現像ステップが様々な実施形態に従って実施される。ハイブリッド現像手順は、2つ以上の現像プロセスを含む。第1の現像プロセスは、露光されていないEUVフォトレジスト124の第1の部分を除去する、強力さが劣る現像プロセスである。第1の現像ステップは、目標臨界寸法125よりも大きい臨界寸法127を有する構造、例えばラインを形成する。ハイブリッド現像手順における、その後のより強力なドライ現像プロセスは、ラインを横方向に更に縮小させる。EUVフォトレジストの高さは幾分除去され得るが、EUV露光はライン全体にわたって集中しているため、主要な除去は横方向である。
【0039】
第1の現像ステップは、ウェット現像により、ドライ化学蒸気現像により、又はドライプラズマ現像により実行できる。ドライ現像は、別個のドライ現像ツール131で、又はトラックモジュールで実行できる。したがって、ハイブリッド現像装置130は、ウェット現像トラック148、並びにドライ現像チャンバ152及び154を含むことができる。
【0040】
ウェット現像プロセスは、露光されていないEUVフォトレジスト124が可溶性となる溶媒を使用する。ウェット現像プロセスは、
図1のウェット現像トラック148上で実施できる。
【0041】
代わりに、第1の現像プロセスは、EUVフォトレジストパターンを部分的に現像して目標臨界寸法よりも大きいCDを有する最小幅構造を残すような、強力さが劣る現像条件を有するドライ現像プロセスであってもよい。ドライ現像プロセスは、
図1のドライ現像チャンバ152内で実施されてもよい。
【0042】
ウェット現像溶媒は、有機溶媒、水、酸又は塩基を含んでもよく、これらの組み合わせも含んでもよい。ウェット現像溶媒は、芳香族化合物(例えば、キシレン、トルエン)、エーテル(例えば、アニソール、テトラヒドロフラン)、エステル(例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、又はPGMEA)、アルコール(例えば、イソプロパノール、4-メチル3-プロパノール、ケトン、2-ヘプタオン(heptaone)、水、n-ブチルアセテート、酢酸、又はメチルイソブチルカルビノール(MIBC)を含んでもよい。水又はPGMEA中の酢酸濃度は、大部分のハイブリッドウェット現像用途については0%~10%の範囲にあり得る。
【0043】
ドライ現像プロセスは、化学蒸気エッチング現像プロセス又はプラズマエッチング現像プロセスのいずれかであってもよい。化学蒸気エッチング現像プロセスは、典型的には、蒸気エッチングガスを基板全体にわたって均一に分配するためのシャワーヘッドを基板の上方に有するチャンバ内で実施される。化学蒸気エッチングチャンバはまた、現像の均一性を追加的に改善させるために回転する基板チャックを有してもよい。ドライプラズマエッチング現像プロセスは、典型的には、基板全体にわたって均一にエッチングガスを分配するためのシャワーヘッドを基板の上方に有するプラズマエッチングチャンバ内で実施される。ドライプラズマエッチング現像チャンバ内のアンテナに結合されたRF発振器が、プラズマを発生させ維持する。プラズマ現像チャンバはまた、蒸気エッチング現像の均一性を追加的に改善させるために回転する基板チャックを有してもよい。基板チャックは、プラズマエッチング現像プロセスにスパッタエッチング成分を追加するために、電圧でバイアスされてもよい。
【0044】
ドライ化学蒸気現像化学物質は、対応するEUVフォトレジストの組成に依存する場合がある。例示的な化学蒸気現像化学物質は、ハロゲン化物、ハロゲン化水素、水素ガス、ハロゲンガス、有機ハロゲン化物、ハロゲン化アシル、ハロゲン化カルボニル、又はハロゲン化チオニルを含んでもよく、それらの混合物を含む。より具体的な例は、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、又はヨウ化水素を含む。一例では、化学蒸気現像ガスは臭化水素である。
【0045】
ドライプラズマエッチング現像化学物質は、対応するレジストの組成に依存する場合がある。例示的なドライプラズマエッチング現像化学物質は、ハロゲン化水素、有機ハロゲン化物、ハロゲン化アシル、ハロゲン化カルボニル若しくはハロゲン化チオニルなどのハロゲン化物、水素ガス、窒素ガス、又はハロゲンガスを含んでもよく、これらガスの混合物を含んでもよい。例示的なドライプラズマエッチング現像プロセスでは、エッチングガスは、塩化水素、臭化水素、アルゴン、又はヘリウムを含んでもよい。プラズマエッチング現像プロセスの一例では、エッチングガスは、臭化水素及びアルゴンを含んでもよい。
【0046】
非限定的な例として、第1の現像ステップは、PGMEA、5%の酢酸、酢酸とPGMEAとの混合物、又はMIBCを使用するウェット現像プロセスであってもよく、第2の現像ステップは、HBrを使用するドライ化学蒸気現像ステップであってもよい。
【0047】
図4のブロック106を参照すると、任意選択の第1の現像後ベーク(PDB)が、
図1のベークチャンバ126内で実施されてもよい。PDBは、50℃~250℃の温度での空気又は窒素中での1~3分間のベークである。PDBのベーク条件は、露光されたEUVフォトレジストパターン126中での架橋の程度を促進させて、現像速度を変化させ、構造強度を改善させ、コントラストを改善させ、ラインエッジラフネス(LER)を減らすように選択されてもよい。
【0048】
図2D及び
図3Dと共に
図4のブロック108を参照すると、1回以上の第2のドライ現像プロセスを実施して、EUVフォトレジストパターンの完全な現像を完了してもよい。ドライ現像プロセスは、第2のドライ現像チャンバ154か第1のドライ現像チャンバ152のいずれか、又はその両方で実施されてもよい。ドライ現像プロセスは、露光されていないEUVフォトレジスト124を追加的に除去してもよい。第2のドライエッチング現像後のEUVフォトレジストパターンにおける最小幅構造の幅は、第1の現像プロセス後の幅よりも小さい。第2のドライエッチング現像後の最小幅構造の幅は、臨界寸法の規格125に等しくてもよい。
【0049】
第2の現像プロセス用の蒸気エッチング化学物質は、第1の蒸気エッチング現像用のものと同じであっても異なっていてもよい。第2の蒸気エッチング現像用のプロセス条件は、第1の蒸気エッチング現像用のプロセス条件と同じであっても異なっていてもよい。例えば、第2の蒸気エッチング現像プロセスでは、第1の蒸気エッチング現像プロセスにおけるものとは、温度が異なっていてもよく、化学物質の濃度及び流量が異なっていてもよく、圧力が異なっていてもよい。
【0050】
図4のブロック110では、EUVフォトレジストパターンが完全に現像された後、
図1のベークチャンバ156内で、任意選択の第2の現像後ベーク又はハードベークが実施されてもよい。現像後ベークは、典型的には、EUVフォトレジストパターン166の熱的及び機械的安定性を高めて、その後の処理ステップの過酷な条件に耐えさせるために実施される。EUVフォトレジストパターン166はハードマスクエッチングの後に除去されるので、このハードベークは通常は省略されてもよい。
【0051】
図2E及び
図3Eは、EUVフォトレジストパターンをエッチングマスクとして使用してハードマスク材料122がエッチングされた後の、半導体構造の3次元等角投影図及び平面図である。様々な実施形態では、ハードマスク材料122は、フォトレジストパターンをハードマスク層に転写する異方性プラズマエッチングプロセスを使用してエッチングされて、ハードマスクパターン123が形成される。
【0052】
図2F及び
図3Fは、EUVフォトレジストパターンが除去された後の、マスクパターン123の3次元等角投影図及び平面図である。実施形態では、EUVフォトレジストパターンは、酸素プラズマ中又はハロゲン化物プラズマ中でのアッシングにより除去される。
【0053】
図5は、EUVフォトレジスト中にパターンを形成するためのウェット/ドライハイブリッド現像方法の実施形態の主なステップを説明するフロー図である。本実施形態におけるハイブリッド現像方法は、第1のウェット現像プロセスと、それに続く第2のドライ現像プロセスとを使用してもよい。これらの実施形態の1つの利点は、ウェット現像の後に臨界寸法(CD)を測定でき、ドライ現像処理中に各ウェハーにCDフィードバック補正を提供できることである。CD測定は、CD均一性(CDU)をモニタするためにウェハー全体にわたることができ、又は場所に依存し得る。CD測定は、トラック上でインラインで実施できる、又はオフラインのCD測定ツールで実施できる。
【0054】
臨界寸法データは、ドライ現像チャンバ152及び他のモジュールに結合されたAPCシステム160に送信されることができ、臨界寸法データを使用して、ドライ現像プロセスレシピ及び他のプロセスレシピを調整して、目標臨界寸法を生成し、ウェハー全体の均一性を改善することができる。熱処理に対する修正態様は、場所(すなわち、ウェハーゾーン温度)に依存し得る。修正されたドライ現像プロセス条件は、ウェハー温度、流量、時間、希釈、又は並行流などのプロセス変数を含み得る。CDモニタリングは、日々変化する環境要因を有する場合がある。
【0055】
本明細書における方法は、2回以上の現像ステップと、任意の回数のベークステップとを有することができる。例えば、ベークステップは、第1の現像前の露光後ベーク(PEB)、第1の現像後ベーク(PDB1)、及び第2の現像後ハードベーク(PEB2)を含み得る。これらベークステップは任意選択である。これらベークステップを実施して、構造安定性を改善し、現像速度を変化させ、コントラストを改善し、ラインエッジラフネスを減らしてもよい。
【0056】
理解され得るように、本明細書で企図される多数の代替的実施形態がある。現像又は現像剤は、照射量に対する感度が高い可能性がある。一実施形態では、第2の現像剤は、第1の現像剤と比較して、より高い現像速度を有してもよい。より高い現像速度は、処理中に、異なる現像剤の化学物質を使用すること、又は同じ化学物質を異なる時間/温度で使用することの結果であり得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、任意選択の、EUVフォトレジストパターンのブランケットUV露光が、第1の現像後ベーク(PDB1)を置き換えることができる。任意選択のUV露光は、露光されたEUVフォトレジストを強化すること、及び第2の現像中のパターン崩壊の影響を受け難くすることにより、第2の現像を手助けできる。UV露光は、様々な実施形態では全面露光であってもよい。特定の実施形態では、ウェハー上の特定の座標位置がウェハー上の他の座標位置と比較して、より多くのUV処理を受けるという点で、UV露光は場所に依存する場合がある。UV露光は、第2の現像ステップに対してより強力な現像剤を使用することを可能にできる。
【0058】
図5のフロー図におけるブロックを説明するために、
図2A~2FのEUVフォトレジストパターンの3次元等角投影図、及び
図3A~3FのEUVフォトレジストパターンの平面図を使用する。
【0059】
図2A及び
図3Aは、
図5のブロック170を説明する。
図1のフォトレジストコートモジュール114において、半導体基板120の上を覆っているハードマスク材料122上にDUVフォトレジスト124がコーティングされている。
【0060】
図2B及び
図3Bに示される
図5のブロック172では、EUVスキャナ146がEUV放射線をリソグラフィ用レチクルを通して投影して、EUVフォトレジスト層124中にパターンを露光する。
【0061】
図2C及び
図3Cに示される
図5のブロック174では、ハイブリッド現像手順におけるウェット現像ステップが実施形態に従って実施される。ウェット現像プロセスは、
図1のウェット現像トラック148上で実施されてもよい。ウェット現像プロセスは、露光されていないEUVフォトレジスト124の第1の部分を除去する、強力さが劣る現像プロセスであってもよい。ウェット現像後に、EUVフォトレジストパターンにおける最小幅構造が、目標臨界寸法125よりも大きい臨界寸法127を有することができる。
【0062】
ウェット現像溶媒は、有機溶媒、水、酸又は塩基を含んでもよい。ウェット現像溶媒は、芳香族化合物、エーテル、エステル、アルコール、ケトン、2-ヘプタオン(heptaone)、水、n-ブチルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)、酢酸、又はメチルイソブチルカルビノール(MIBC)を含んでもよく、それらの組み合わせを含んでもよい。例示的なウェット現像プロセスでは、溶媒は5%の酢酸溶液である。別の例示的なウェット現像プロセスでは、溶媒はPGMEA又はMIBCである。
【0063】
図5のブロック176では、任意選択のウェット現像後ベーク(PDB)が、
図1のベークチャンバ156内で実施され得る。
【0064】
図5のブロック178では、部分的に現像されたEUVフォトレジストパターンの最小幅構造の臨界寸法が、
図1のCD測定ツール150で測定され得る。ウェット現像プロセス後に測定された臨界寸法127は、目標臨界寸法125よりも大きい。
【0065】
図5のブロック180では、ウェット現像後の臨界寸法データ162が、任意選択で、
図1に示される高度プロセス制御(APC)システム160などのコントローラに送信される。APCシステム160は、ウェット現像後の臨界寸法データを目標臨界寸法仕様と比較することができる。APCシステム160は次いで、ドライ現像チャンバ152内のマイクロプロセッサに命令164を送信して、ドライ現像プロセスレシピを調整させてドライ現像後に目標臨界寸法を有する構造を形成させることができる。
【0066】
図5のブロック182では、EUVフォトレジストパターン126は、任意選択で、UV露光チャンバ158内でブランケットUV放射線で露光されてもよい。ブランケットUV放射線は、露光されたEUVフォトレジスト126及び露光されていないEUVフォトレジスト124を追加的に露光する。典型的には、EUVフォトレジストパターンがUV放射線でブランケット露光される場合、ウェット現像後ベークは行われない。ブランケットUV放射線は、基板120の全体にわたって均一な強度を有してもよく、又は現像後の均一性を改善するために基板120の全体にわたって強度が変化してもよい。様々な実施形態では、任意選択のブランケット露光中のUV放射線の波長は、約130nm~300nm、例えば一実施形態では150nm~200nmの範囲にある。EUVフォトレジスト124は、より長い波長のUV放射線に対して透過性である。UV放射線は、上面から底面まで均一にEUVフォトレジスト124を露光する。ブランケットUV放射線は、加えて、露光されたEUVレジスト126を架橋させ、強度を増加させて、EUVレジストを不溶性にする。以前に露光されていないEUVレジスト124におけるUV誘起の架橋は、現像に著しく影響を及ぼすには不十分である。本実施形態の利点は、ブランケットUV露光が、EUVフォトレジスト124をパターニングするのに必要なEUV放射線の照射量を減らすことである。これは、EUVスキャナを通過するスループットを増加させる。
【0067】
図2D及び
図3Dに示される
図5のブロック184では、一実施形態のハイブリッド現像手順を用いる1回以上のドライ現像プロセスが実施されて、EUVフォトレジストパターン現像が完了する。このドライ現像プロセスは、ドライ現像チャンバ152又は154のいずれかで実施できる。ドライ現像プロセスは、露光されていないEUVフォトレジスト124を追加的に除去する。ドライエッチング現像プロセス後のEUVフォトレジストパターンにおける構造の幅は、ウェット現像プロセス後の同じ構造の幅よりも小さい。ドライエッチング現像後の最小幅構造の幅は、臨界寸法の規格125に等しくてもよい。APCシステム160のAPCコントローラは、フィードバックされた臨界寸法データに基づいてドライエッチング現像レシピを調整して、構造幅がドライエッチング現像後の臨界寸法仕様125を満足することを確実にできる。
【0068】
ドライ現像プロセスは、化学蒸気エッチング現像プロセス、プラズマエッチング現像プロセスであり得るか、又は一連の化学蒸気エッチング現像プロセス及びプラズマエッチング現像プロセスであってもよい。例示的な化学蒸気エッチング現像プロセスでは、蒸気エッチングガスは臭化水素である。例示的なプラズマエッチング現像プロセスでは、プラズマ現像ガスは臭化水素及びアルゴンである。
【0069】
既に言及したように、ハイブリッド現像プロセスが、目標臨界寸法を形成するのに必要なEUV放射線の照射量を減らす(EUV照射量対サイズを減らす)ことができる。
【0070】
図6は、実施形態のハイブリッド現像プロセスを使用する場合に必要なEUV放射線の照射量を減らすための方法の主なステップを説明するブロックのフロー図である。ハイブリッド現像プロセスは、実施形態によれば、ウェット/ドライ、又はドライ/ドライであってもよい。これら実施形態を示すために、ウェット現像/ドライ化学蒸気現像ハイブリッドプロセスが使用される。これら実施形態の利点は、EUVスキャナを通過するウェハーのスループットを増加でき、サイクル時間を低減できることである。
【0071】
図2A及び
図3Aに示される
図6のブロック200では、ウェハーはEUVフォトレジスト124でコーティングされている。
【0072】
図6のブロック202では、目標臨界寸法を形成するのに必要なEUV放射線の第1の照射量が決定される。EUVパターンは、一段階ウェット現像プロセスを使用して現像される。例示的なウェット現像プロセスでは、溶媒は5%の酢酸を有するPGMEAである。
【0073】
ブロック204では、一連のウェハーがEUVフォトレジスト124でコーティングされる。
【0074】
ブロック206では、一連のウェハーは、EUVスキャナにおいて、EUV放射線の第1の照射量から漸減するEUV放射線の一連の照射量を用いて、リソグラフィ用マスクを通して露光される。
【0075】
ブロック208では、これらウェハーは、ウェット現像プロセスと、それに続くドライ現像プロセスとを含む、ハイブリッド現像手順を使用して現像される。EUV露光照射量ごとに、実験計画法(DOE)を実施することができ、その変数が、ウェット現像剤の種類とウェット現像剤の時間、及びドライ現像剤の種類とドライ現像剤の時間である。ハイブリッド現像条件は、現像後の臨界寸法仕様を満足する構造を形成するように選択できる。一例では、2枚のウェハーをEUV放射線の等しい照射量(73mJ/cm2)で露光した。パターンを標準ウェット現像プロセス(酢酸)を使用して現像したとき、構造の幅は18.5nmである。時間を減らした標準ウェット現像プロセスと、臭化水素を使用する化学蒸気現像とからなる、一実施形態のハイブリッドウェット/ドライ現像プロセスを使用してパターンを現像したとき、同じ構造の幅は14.5nmである。18.5nmの目標が、EUV放射線の低照射量を用いる実施形態のハイブリッド現像プロセスで形成できる。
【0076】
図6のブロック210では、対応するハイブリッド現像プロセスと共に第2のEUV照射量が選択される。第2のEUV照射量は、目標CDを有し十分な製造ウインドウを有するEUVパターンを依然として形成するEUV照射量(第1のEUV照射量よりも低い)として選択される。一例では、第2のEUV照射量は、第1のEUV照射量から15%超の量だけ低い。他の例では、第2のEUV照射量は、第1のEUV照射量から約20%だけ低い。より低い第2のEUV照射量は、ボトルネックであるEUVスキャナを通過するサイクル時間を減らす。これは、必要なEUVステッパの数を減らすことにより極めて大きなコスト削減を可能にする。
【0077】
当然のことながら、本明細書で説明される異なるステップの考察の順序は、明確にするために提示したものである。一般に、これらのステップは、任意の適切な順序で実施することができる。加えて、本明細書における様々な特徴、技術、構成などのそれぞれが本開示の様々な箇所で説明されている場合があるが、それら概念のそれぞれは、互いに独立して又は互いに組み合わせて実行され得ることが意図されている。したがって、本発明は、多くの異なる方法で具現化及び検討することができる。
【0078】
理解されるように、本明細書で企図される多段階ハイブリッドEUVフォトレジスト現像方法には多くの組み合わせが存在する。一実施形態では、EUV感光性フォトレジストがウェハー上にコーティングされ、次いで露光され、次いで露光後ベークが実行され、その後、第1の現像プロセスが続き、その後、任意選択の現像後ベークが続き、その後、第2の現像プロセスが任意選択の最終ハードベークを伴って続く。別の実施形態では、EUV感光性フォトレジストがウェハー上にコーティングされ、次いで露光され、次いで露光後ベークが実行され、その後、第1の現像プロセスが続き、その後、任意選択のブランケットUV露光が続き、その後、第2の現像プロセスが任意選択の最終ハードベークを伴って続く。
【0079】
本明細書のハイブリッド多段階現像プロセスを、複数の現像ステップ及び/又はベークステップと共に使用することにより、リソグラフィ性能が改善される。これは、ウェット現像又はドライ現像、及びそれらの組み合わせを含むことができる。第2の(又はその後の)ドライ現像ステップの前に第1のウェット現像ステップを使用することにより、大部分の残渣が形成される低照射量領域のレジストが除去されるが、クリティカルフィーチャを完全に解像することはない。これにより、パターン歪み又は崩壊が回避され、他の欠陥が防止される。同時に、所望のフィーチャを印刷するのに必要な照射量対サイズを、各ステップにおけるプロセス修正を介して減らすことができる。その後のドライ現像プロセスステップは、毛細管力の欠如を介してパターン崩壊を緩和する一方で、クリティカルフィーチャを更に解像する。ドライ現像プロセスは、所望の(目標の)臨界寸法(CD)が実現されるまで繰り返すことができる。本明細書で開示されるハイブリッド多段階現像方法は、パターン崩壊の確率を減らしスカム発生/残渣を減らすための道筋を提供する一方で、同時にCD安定性の制御を提供する。
【0080】
前述の説明では、処理システムの特定の形状、並びにそこで使用される様々な構成要素及びプロセスの説明など、具体的な詳細について述べてきた。しかし、本明細書の技術はこれら特定の詳細事項から逸脱する他の複数の実施形態で実施されてもよく、そのような詳細事項は説明目的であって限定的でないことが理解されよう。本明細書に開示する複数の実施形態について添付の図面を参照しながら記述してきた。同様に、説明目的のため、完全な理解が得られるように、具体的な個数、材料、及び構成について記述してきた。しかしながら、このような特定の詳細事項が無くても複数の実施形態を実施することができる。実質的に同じ機能構造を有する構成要素は類似の参照符号で表記されており、したがっていかなる冗長な記述も省略されている場合がある。
【0081】
様々な実施形態の理解を促進するために、様々な技術を複数の個別の動作として説明してきた。追加の実施形態において、様々な追加の作業が実施されてもよく、及び/又は説明された作業が省略されてもよい。
【0082】
本発明の例示的な実施形態を以下に要約する。他の実施形態も、本明細書の全体及び本明細書で出願される特許請求の範囲から理解することができる。
【0083】
実施例1. 微細加工の方法が、半導体ウェハーの作動表面上にフォトレジスト膜を堆積させることであって、フォトレジスト膜は極紫外線に感度を有する、ことと、フォトレジスト膜を極紫外線のパターンで露光することと、フォトレジスト膜のハイブリッド現像を実施することと、を含む。ハイブリッド現像は、第1の現像プロセスを実行してフォトレジスト膜の第1の部分を除去することと、第1の現像プロセスの後にフォトレジスト膜の現像を停止させることであって、停止の後に、フォトレジスト膜は目標臨界寸法よりも大きい第1の臨界寸法を有する構造を含む、ことと、現像を停止させた後、第2の現像プロセスを実行してフォトレジスト膜の第2の部分を除去し、構造の臨界寸法を第1の臨界寸法から、第1の臨界寸法よりも小さい第2の臨界寸法まで縮小させること、を含む。
【0084】
実施例2. 第2の現像プロセスは、ドライ現像プロセスを実行して、構造の臨界寸法が目標臨界寸法に低減されるまで、フォトレジストの徐々に増加する量を除去することを更に含む、実施例1に記載の方法。
【0085】
実施例3. 第1の現像プロセスは、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸、メチルイソブチルカルビノール、2-ヘプタノン、又はn-ブチルアセテートを含む現像液を使用するウェット現像プロセスである、実施例1又は2のうちの1つに記載の方法。
【0086】
実施例4. 現像液は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及び酢酸を含む、実施例1~3のうちの1つに記載の方法。
【0087】
実施例5. 第1の現像プロセスに続いて構造の臨界寸法値を測定することと、所定範囲よりも大きい、測定された臨界寸法値を確認したことに応じて、第2の現像プロセス中に補正処理プロセスを実行することと、を更に含む、実施例1~4のうちの1つに記載の方法。
【0088】
実施例6. フォトレジストをEUVのパターンで露光した後に第1の熱処理を実施することと、第1の現像プロセスの後であって第2の現像プロセスの前に第2の熱処理を実施することとを更に含む、実施例1~5のうちの1つに記載の方法。
【0089】
実施例7. 第1の熱処理のベーク時間及びベーク温度が、第2の熱処理のベーク時間及びベーク温度とは異なる、実施例1~6のうちの1つに記載の方法。
【0090】
実施例8. 第2の現像プロセスは、塩化水素、臭化水素、アルゴン又はヘリウムを含むガスを使用する化学蒸気エッチング現像を含む、実施例1~7のうちの1つに記載の方法。
【0091】
実施例9. 第2の現像プロセスは、塩化水素、臭化水素、アルゴン又はヘリウムを含むガスを使用するプラズマエッチング現像プロセスを含む、実施例1~6、8のうちの1つに記載の方法。
【0092】
実施例10. 第1の現像プロセスは、フォトレジストの第1のドライ現像速度を有する第1のドライ現像プロセスであり、第2の現像プロセスは、第2のドライ現像速度を有する第2のドライ現像プロセスであり、第1のドライ現像速度は但し第2のドライ現像速度よりも遅い、実施例1に記載の方法。
【0093】
実施例11. 第1の現像プロセスはウェット現像プロセスであり、第2の現像プロセスは1回以上のドライ現像プロセスである、実施例1に記載の方法。
【0094】
実施例12. 単一の現像プロセスを使用して目標臨界寸法を形成するためのEUV放射線の第1の照射量を決定することと、ハイブリッド現像を使用して目標臨界寸法を形成するためのEUV放射線の第2の照射量を決定することであって、第2の照射量は第1の照射量よりも小さい、ことと、を更に含み、フォトレジストレジストを露光することは、フォトレジストレジストを第2の照射量で露光することを含む、実施例1~11のうちの1つに記載の方法。
【0095】
実施例13. 微細加工の方法が、半導体ウェハーの作動表面上にフォトレジスト膜を堆積させることであって、フォトレジスト膜は極紫外線に感度を有する、ことと、フォトレジスト膜を極紫外線のパターンで露光してEUVフォトレジストパターンを形成することと、ウェット現像プロセスを実行してEUVフォトレジストパターンの第1の部分を除去して、目標臨界寸法よりも大きい第1の臨界寸法を有する構造を得ることと、ウェット現像プロセスを実行した後に、ドライ現像プロセスを実行してEUVフォトレジストパターンの第2の部分を除去して、目標臨界寸法を有する構造を得ることと、を含む。
【0096】
実施例14. ウェット現像プロセスの後であってドライ現像プロセスの前に臨界寸法を測定することと、所定範囲よりも大きい、測定された臨界寸法値を確認したことに応じて、臨界寸法値を所定範囲内にする補正処理プロセスを実行することと、を更に含む、実施例13に記載の方法。
【0097】
実施例15. パターニングされたEUV放射線でフォトレジスト膜を露光した後に第1のベークを実施することと、ウェット現像プロセスの後であってドライ現像プロセスの前に第2のベークを実施することと、を更に含む、実施例13又は14のうちの1つに記載の方法。
【0098】
実施例16. ウェット現像プロセスの後であってドライ現像プロセスの前にEUVフォトレジストパターンをUV光で露光することを更に含む、実施例13~15のうちの1つに記載の方法。
【0099】
実施例17. ウェット現像プロセス用の溶媒は、2-ヘプタノン、n-ブチルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、又はメチルイソブチルカルビノールを含む、実施例13~16のうちの1つに記載の方法。
【0100】
実施例18. ドライ現像プロセスは臭化水素を用いる化学蒸気エッチングを含む、実施例13~17のうちの1つに記載の方法。
【0101】
実施例19. ドライ現像プロセスは、塩化水素、臭化水素、アルゴン又はヘリウムを含むガスを使用するプラズマエッチングを含む、実施例13~16、18のうちの1つに記載の方法。
【0102】
実施例20. 第1の現像チャンバと、第2の現像チャンバとを備える半導体製造装置であって、第1の現像チャンバ及び第2の現像チャンバにおいて基板を順次処理するように構成されている、半導体製造装置。
【0103】
実施例21. 第1の現像チャンバは基板を液相現像化学物質で処理するためのウェット現像チャンバであり、第2の現像チャンバは基板を気相現像化学物質で処理するためのドライ現像チャンバである、実施例20に記載の装置。
【0104】
実施例22. 半導体ウェハーの異方性エッチング用に構成されたプラズマエッチングチャンバを更に含み、EUV放射線のパターンでの露光の後、ドライ現像チャンバ内の気相現像化学物質がフォトレジスト材料を除去する、実施例20又は21のうちの1つに記載の装置。
【0105】
実施例23. 第1の現像チャンバは、基板を第1の気相現像化学物質で処理するための第1のドライ現像チャンバであり、第2の現像チャンバは、基板を第2の気相現像化学物質で処理するための第2の現像チャンバであり、第1の気相現像化学物質の現像速度が第2の気相現像化学物質の現像速度よりも小さい、実施例20~22のうちの1つに記載の装置。
【0106】
実施例24. 気相現像化学物質は化学蒸気エッチング化学物質である、実施例20~23のうちの1つに記載の装置。
【0107】
実施例25. 気相現像化学物質はプラズマ促進蒸気エッチング化学物質である、実施例20~24のうちの1つに記載の装置。
【0108】
実施例26. 微細加工の方法であって、方法は、半導体ウェハーの作動表面上にフォトレジスト膜を堆積させることであって、フォトレジスト膜は極紫外線に感度を有する、ことと;第1のセットの半導体ウェハーを使用して、ウェット現像プロセスを用いてフォトレジスト膜を完全に現像するための極紫外線の第1の照射量を決定することと;フォトレジスト膜を有する第2のセットの半導体ウェハーを極紫外線の第2の照射量で露光することであって、第2の照射量は第1の照射量よりも小さい、ことと;ウェット現像プロセス及びそれに続くドライ現像プロセスを含む対応するハイブリッド現像プロセスを使用して、第2のセットの半導体ウェハーの各々の上のフォトレジスト膜を現像することと、を更に含む方法。
【0109】
実施例27. EUV放射線の第2の照射量を決定することを更に含む実施例26に記載の方法であって、EUV放射線の第2の照射量を決定すること及び対応するハイブリッド現像プロセスは、複数の半導体ウェハーの作動表面上にフォトレジスト膜を堆積させることと、第1の照射量から漸減するEUV放射線の一連の照射量で複数の半導体ウェハーを露光することと、一連のウェット現像時間及び一連のドライ現像時間を使用して複数の半導体ウェハー上で一連のハイブリッド現像を実施することであって、ハイブリッド現像は目標臨界寸法を達成する、ことと、更なるウェハーを現像するためのEUV放射線の第2の照射量及び対応するハイブリッド現像プロセスを選択することであって、EUV放射線の第2の照射量は第1の照射量よりも低い、ことと、更に含む方法。
【0110】
実施例28. EUV放射線の第2の照射量は第1の照射量から15%超の量だけ低い、実施例26又は27のうちの1つに記載の方法。
【0111】
例示的実施形態を参照しながら本発明について説明してきたが、本明細書は、限定的な意味で解釈されることを意図するものではない。当業者であれば、本明細書を参照することにより、それらの例示的実施形態の様々な修正形態及び組み合わせ並びに本発明の別の実施形態が明らかになるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなあらゆる修正形態又は実施形態を包含することを意図している。
【国際調査報告】