(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】測定ツール、マスク測定方法および検査方法
(51)【国際特許分類】
G03F 1/84 20120101AFI20240927BHJP
H01L 21/66 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
G03F1/84
H01L21/66 J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575563
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 US2022038743
(87)【国際公開番号】W WO2023048825
(87)【国際公開日】2023-03-30
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】手塚 好弘
(72)【発明者】
【氏名】シーガー、アダム
(72)【発明者】
【氏名】キュ、ピン
【テーマコード(参考)】
2H195
4M106
【Fターム(参考)】
2H195BD03
2H195BD14
2H195BD17
4M106AA09
4M106BA05
4M106BA07
4M106CA39
4M106DB04
4M106DB08
4M106DB20
(57)【要約】
本開示は、高出力の極紫外線(EUV)光ビームを生成するソースアセンブリ、投影光学系とCCDカメラを含む検出器アセンブリ、パターニングされたマスクを支持するステージ、複数の予め定められたテストサイトを有するパターンマスク、パターニングされたマスク上の複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を決定するようにプログラムされたプロセッサ、および、パターニングされたマスク上の複数の予め定められたテストサイトの各々の最良焦点面にステージを移動させる命令を生成するプログラムモジュール、を備えるEUVマスク測定ツールを対象とする。更に、テストサイトから出力される連続画像を提供する連続走査プロセスを使用して、複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を生成する方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高出力の極紫外線(EUV)光ビームを生成するよう構成されたソースアセンブリ;
投影光学系と電荷結合素子(CCD)カメラを含む検出器アセンブリ;
ステージ制御システム;
パターニングされたマスクを支持するステージ、前記パターニングされたマスクは複数の予め定められたテストサイトを有する;
前記テストサイトから出力される連続画像を提供する単一走査を使用して、前記パターニングされたマスク上の前記複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を決定するように構成されたプロセッサ;および、
臨界寸法データを生成するべく前記パターニングされたマスク上の前記複数の予め定められたテストサイトの各々の前記最良焦点面に前記ステージを移動させる命令を生成するよう構成されたプログラムモジュール、
を備える測定ツール。
【請求項2】
前記ソースアセンブリは更に、レーザ生成プラズマからの光源を有する、請求項1に記載の測定ツール。
【請求項3】
前記CCDカメラは更に、ローリングシャッタまたはグローバルシャッタを有する、請求項1に記載の測定ツール。
【請求項4】
前記CCDカメラは更に、裏面照射型の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサおよびローリングシャッタを有する、請求項1に記載の測定ツール。
【請求項5】
前記投影光学系は更に、約600倍~1200倍の総合倍率を有する、請求項1に記載の測定ツール。
【請求項6】
予め選択されたキャリブレーションサイトの前記最良焦点面の測定値に基づいて、前記パターニングされたマスク上の前記複数の予め定められたテストサイトの各々について前記サイト固有の最良焦点面を決定するように構成されたプロセッサを更に備える、請求項1から5の何れか一項に記載の測定ツール。
【請求項7】
焦点フィールドを有するEUV光源を提供する段階;
検出器アセンブリを提供する段階;
ステージ上にパターニングされたマスクを提供する段階;
前記ステージを移動して、前記焦点フィールドを、複数の予め定められたテストサイトから選択されたテストサイトの特定の座標に位置合わせする段階;
前記ステージが移動するに連れて行われる走査から前記テストサイトの最良焦点面を決定する段階、ここで前記走査は前記テストサイトから出力される連続画像を提供する;
前記最良焦点面における静止位置に前記ステージを移動する段階;および、
静止画像を撮像することによって前記テストサイトでの化学線臨界寸法測定値を取得する段階、
を備えるマスク測定方法。
【請求項8】
予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面の測定値を取得することによっておおよその最良焦点面を生成する段階;および、
前記おおよその最良焦点面を包含するようにステージの移動範囲を設定する段階、
を更に備える、請求項7に記載のマスク測定方法。
【請求項9】
前記ステージを、前記EUV光源と位置合わせされた方向に一定の速度で移動させる、請求項7に記載のマスク測定方法。
【請求項10】
前記予め選択されたキャリブレーションサイトの前記おおよその最良焦点面の測定が別個の測定ツールで行われる、請求項8に記載のマスク測定方法。
【請求項11】
前記ステージの移動範囲は約200nmの距離である、請求項7に記載のマスク測定方法。
【請求項12】
前記ステージの前記一定の速度は、毎秒約50~200ナノメートルの範囲の速度である、請求項9に記載のマスク測定方法。
【請求項13】
ローリングシャッタを有するCMOSセンサを使用して前記走査を実行する段階を更に備える、請求項7に記載のマスク測定方法。
【請求項14】
前記ローリングシャッタは、毎秒約10~40フレームの範囲の速度で画像を撮像する、請求項13に記載のマスク測定方法。
【請求項15】
グローバルシャッタを有するCMOSセンサを使用して前記走査を実行する段階を更に備える、請求項7から14の何れか一項に記載のマスク測定方法。
【請求項16】
前記パターニングされたマスク上の前記テストサイトの前記最良焦点面を決定するよう構成されたプロセッサを提供する段階を更に備える、請求項7から14の何れか一項に記載のマスク測定方法。
【請求項17】
移動ステージ上にパターニングされたマスクを提供する段階、前記パターニングされたマスクは複数の予め定められたテストサイトおよび予め選択されたキャリブレーションサイトを有する;
ステップ・アンド・リピート走査プロセスを使用して前記予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面を生成する段階;
前記予め定められたテストサイトから出力される連続画像を提供する連続走査プロセスを使用して、前記複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を生成する段階;および、
前記複数の予め定められたテストサイトの各々の前記サイト固有の最良焦点面を使用して静止画像を撮像することにより、前記複数の予め定められたテストサイトの各々における化学線臨界寸法測定値を取得する段階、
を備える検査方法。
【請求項18】
ステップ・アンド・リピート走査プロセスを使用して前記予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面を生成する前記段階は、臨界寸法走査電子顕微鏡(CD-SEM)ツールにおいて実行される、請求項17に記載の検査方法。
【請求項19】
連続走査プロセスを使用して前記複数の予め定められたテストサイトの各々の前記サイト固有の最良焦点面を生成する前記段階は更に、裏面照射型CMOSセンサおよびローリングシャッタを有するCCDカメラを使用する段階、および、前記移動ステージ上の移動する前記パターニングされたマスクからの画像を撮像する段階、を有する、請求項17に記載の検査方法。
【請求項20】
前記パターニングされたマスク上の前記複数の予め定められたテストサイトの各々の前記サイト固有の最良焦点面を決定するよう構成されたプロセッサを提供する段階を更に備える、請求項17から19の何れか一項に記載の検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年9月23日に出願された米国出願17/482,507の優先権を主張し、その全内容が参照により本明細書中に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
スケーリングが更にサブミクロン領域にまで進み、極紫外線(EUV)リソグラフィ技術が大量生産に入るに連れて、EUVリソグラフィマスクの使用が半導体プロセスの最前線になっている。EUVは一般的に、124~10nmの波長または10eV~124eVの光子エネルギを持つ軟X線を指す。しかしながら、ウェハ上のパターンはフォトマスク上のパターンを複製したものであるため、化学線パターニングされたマスクの検査が必要である。線幅制御、オーバーレイおよび欠陥によって測定されるウェハパターンの品質は、マスク上の対応するパラメータの品質に強く影響される。レチクル上の線幅のばらつきは、最終的にはウェハ上の線幅のばらつきにつながる。マスク登録エラーは、オーバーレイエラーの原因となる。レチクルに欠陥があると、ダイが機能しなくなることにつながり得る。従って、マスクはEUVリソグラフィ技術の重要な構成要素である。
【0003】
堅牢なEUVマスクインフラストラクチャは、検査機能を備えた化学線ツールをマスクショップに提供することで、大量生産へのEUV導入を成功させる上で重要な役割を果たすであろう。コンピュータチップ製造におけるマスクの化学線検査とは、製造プロセス中のパターニングステップでリソグラフィシステムによって使用されるのと同じ波長の光でマスクを検査することを指す。
【0004】
化学線による欠陥のレビューと修復の検証に対するマスクショップの要件を満たす可能性がある、航空イメージング技術や他の技術に基づいた化学線計測プラットフォームが開発されてきた。例えば、臨界寸法走査電子顕微鏡(CD-SEM)は、微細パターンの寸法を測定するために使用できる専用ツールである。半導体製造では、CD-SEMは、EUVリソグラフィマスクの検査に使用されるだけでなく、半導体デバイスの様々な特徴を検査するためのウェハ検査ツールとしても使用され得る。しかしながら、CD-SEMによって測定されたマスクの臨界寸法(CD)は、EUV露光ツールによる印刷後のウェハのCDと十分に相関しない可能性がある。また、CD-SEMでは、アンダーカットや表面粗さと関連する可能性のある側壁角度を完全には捕捉できない場合がある。
【0005】
他のマスク欠陥検査およびレビュー ツール、例えばAIMS(登録商標)は、スキャナイメージングプロセスの完全なエミュレーション(例えば自動マスク処理など)を提供する機能を備え、構造および印刷動作の如何なる欠陥も完全にレビューするためにフォーカススタック取得による空中イメージングを使用し得る。しかしながら、AIMSのようなツールによるCD測定値の生成は、たとえ、結果として得られるデータがウェハのCDとよく相関したとしても、時間がかかる場合がある。
【0006】
現在、スループットを向上させるために、複数のサイトでのCD-SEMデータといくつかの選択されたサイトでのAIMSデータとの組み合わせが、マスクCDの均一性を評価するのに使用されている。CD-SEMデータおよびAIMSデータが十分に相関しない場合、追加のAIMSデータを収集する必要があり得、これは、認定テストを大幅に遅らせる可能性がある。従って、EUVマスクが、欠陥のない、または少なくとも欠陥が最小限である必要があるため、改善されたEUVマスク検査ツールおよびマスク検査方法が必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図面では、同様の参照符号は、概して異なる図面を通じて同一部分を指す。図面は必ずしも縮尺通りではなく、その代わり、概して、本開示の原理を説明することに重点が置かれている。様々な特徴または要素の寸法は、明確にするために任意に拡大または縮小されている場合がある。以下の説明では、本開示の様々な態様が、以下の図面を参照して説明される。
【0008】
【
図1】本開示の一態様に従う例示的な化学線CD測定ツールの概略側面図を示す。
【0009】
【
図2】本開示の一態様に従う例示的なパターニングされたEUVマスクの断面図を示す。
【0010】
【
図3】本開示の一態様に従う本CD測定ツールからの一連の出力画像を示す。
【0011】
【
図4】本開示の一態様に従う例示的な方法の簡略化したフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の詳細な説明は、本開示が実践され得る具体的な詳細及び態様を、例示として示す添付図面を参照する。これらの態様は、当業者が本開示を実践することを可能にするのに十分に詳細に説明される。様々な態様がデバイスについて提供され、様々な態様が方法について提供される。デバイスの基本的な特性が方法についても保持され、逆もまた同様であることが理解されるであろう。他の態様が利用され得、構造的な及び論理的な変更が本開示の範囲から逸脱することなく行われ得る。いくつかの態様が1または複数の他の態様と組み合わされて、新たな態様を形成し得るように、様々な態様は、必ずしも相互に排他的でない。
【0013】
本開示は、概して、複数の予め定められたテストサイトについて、複数の個別の最良焦点面設定、すなわち異なる高さでの最良焦点面設定を可能にする連続最良焦点面走査の実行に関する。本EUV測定ツールは、高出力の極紫外線(EUV)光ビームを生成するソースアセンブリ、投影光学系とCCDカメラを含む検出器アセンブリ、ステージ制御システム、パターニングされたマスクを支持するステージ、複数の予め定められたテストサイトを有し得るパターンマスク、テストサイトから出力される連続画像を提供する単一走査を使用して、パターニングされたマスク上の複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を決定するようにプログラムされたプロセッサ、および、臨界寸法データを生成するべくパターニングされたマスク上の複数の予め定められたテストサイトの各々の最良焦点面にステージを移動させる命令を生成するプログラムモジュール、を備えてもよい。
【0014】
別の態様では、本開示によるマスク測定方法は、焦点フィールド(すなわち、視野)を有するEUV光源を提供する段階、検出器アセンブリを提供する段階、ステージ上にパターニングされたEUVマスクを提供する段階、ステージを移動して、焦点フィールドを、複数の予め定められたテストサイトから選択されたテストサイトの特定の座標に位置合わせする段階、ステージが移動するに連れて行われる走査からテストサイトの最良焦点面を決定する段階、ここで当該走査はテストサイトから出力される連続画像を提供する、最良焦点面における静止位置にステージを移動する段階、および、静止画像を撮像することによってテストサイトでの化学線臨界寸法測定値を取得する段階、を備えてもよい。更に別の態様では、本EUV検査方法は、移動ステージ上にパターニングされたマスクを提供する段階、ここではパターニングされたマスクは複数の予め定められたテストサイトおよび予め選択されたキャリブレーションサイトを有する、ステップ・アンド・リピート走査プロセスを使用して予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面を生成する段階、予め定められたテストサイトから出力される連続画像を提供する連続走査プロセスを使用して複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を生成する段階、および、複数の予め定められたテストサイトの各々のサイト固有の最良焦点面を使用して静止画像を撮像することにより複数の予め定められたテストサイトの各々における化学線臨界寸法測定値を取得する段階、を備えてもよい。
【0015】
検査では、とりわけEUVマスク上に予め定められたテストサイト(すなわち、測定用の画像フィールド)を提供する検査「レシピ」を使用すべく、EUVマスクの選択された特徴のCDを測定することが一般的である。そのようなテストサイトの数は大きく異なり得、一般的な数は、約100~1000である。
【0016】
本開示によれば、
図1は、本測定ツール100の概略側面図を示す。EUV光は、レーザ生成プラズマ(LPP)ソース102を含むソースアセンブリ101から放射されてもよい。EUV光は、集光ミラー103aから収集され、ミラー103bおよび103cを介して反射および集束される。EUV光は、マスクステージ105上に置かれたマスク104上に照射されてもよい。EUV光は、マスク104上のパターンによって散乱され、投影光学系106によって、例えば4つのミラー107、108、109および110によって取得され得る、約600倍~1200倍の例示的な総合倍率で投影され得る。
【0017】
反射されたEUV光は、検出器アセンブリ112の構成要素である、シャッタ111aを備えた裏面照射型の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサ111上に受光され得る。一態様では、検出器アセンブリ112は電荷結合素子(CCD)カメラである。図示されていないが、本EUV測定ツール100およびそのサブコンポーネントは、臨界寸法データを生成するべくパターニングされたマスク上の複数の予め定められたテストサイトの各々の最良焦点面にステージを移動させるステージ制御システム115への命令を生成するように構成されたプログラムモジュール114を含む、様々な機能を制御するためのプロセッサ113またはコンピューティングデバイスに連結される。
【0018】
本開示の一態様では、レーザ生成プラズマ(LPP)101を高出力EUV光のソースとして使用することができ、例えば、大量生産の半導体リソグラフィに適した13nm CO2-Sn LPPである。LLP技術および主要構成要素は、パルス幅15nsの高出力二酸化炭素(CO2)レーザ、パルス幅10psの短波長固体プリパルスレーザ、高度に安定化された小滴(DL)ターゲット、精密なDLレーザ射撃制御システム、および、磁場による独自のデブリ軽減技術を含んでもよい。
【0019】
別の態様では、本EUV検査ツールのマスクステージは、CMOSセンサを使用してマスク上の所与の特定の座標の画像を撮像するべく移動する。各々の予め定められたテストサイトについて、ステージは最良焦点面を与えるZ位置を有していてもよく、これは、臨界寸法画像を撮像する前にキャリブレーションされる必要がある。従来のEUVツールを使用する場合、複数の焦点面で画像を撮像すること及び画像のぼやけをZ方向のステージのステップ・アンド・リピート動作と比較することを必要とし得るので、一般的には、正確な最良焦点面の決定/キャリブレーション手順が最も時間のかかるステップである。しかしながら、本開示によれば、マスクステージは、CMOSセンサから出力される連続画像を処理しながら、最良焦点面の探索中にZ方向に連続運動で移動する。
【0020】
一態様では、本CMOSカメラは、ローリングシャッタまたはグローバルシャッタを使用してもよい。大多数のCMOSカメラは、画素の個々の行を読み出すことを伴うローリングシャッタを使用するが、グローバルシャッタCMOS技術も幾つか存在する。ローリングシャッタの場合、センサの各行はおよそ10μsで読み取られ得るので、CMOSセンサの行に沿った読み出し処理は非常に高速な処理になる可能性がある。しかしながら、行数が1000であることも多く、この場合には結果として、合計の読出し時間は約10ミリ秒になる。比較として、人間の平均的なまばたきは100ミリ秒続く。速度およびフレームレートを更に最大化するべく、センサ上の画素の各行は、前のフレームの読み出しが完了した後、次のフレームの露光を開始する。
【0021】
ローリングシャッタにより、CMOSカメラは高速で動作できるが、画像の各行と画像フレーム間の重複露光との間にはわずかな時間遅延が生じる。例えば、ローリングシャッタを備えたCMOSを使用した画像キャプチャが50fpsのフレームレートであるならば、0.1秒のステージ整定時間でさえも毎時間1,000サイト以上の撮影が可能である。しかしながら、ローリングシャッタを備えた本CMOSセンサは、EUV光検出用の裏面照射型センサとしてのみ利用可能であり、連続的に移動するステージで撮影された画像から最良焦点面を定義する画像処理では、同じタイミングで撮像されていない視野内の画像を補正する必要があり得る。複雑ではない線および空間の特徴については、連続的なステージ動作で撮影された画像から標準的な画像処理によって最良焦点面を決定することが簡単に行われる。
【0022】
グローバルシャッタを備えた本カメラの場合、カメラのCMOSセンサのフィールド全体にわたる単一時点の画像を撮像でき得る。更に、グローバルシャッタの基本的な仕組みにより、各画像は視野内で全く同じタイミングで撮影されるので、ステージの連続運動中に複数の画像から最良焦点面を特定する画像処理がシンプルで簡単である。このシャッタ モードでは画像全体で時間差がないが、センサには一般的に1つのアナログ-デジタルコンバータしかないので、電荷結合素子(CCD)には画像取得速度およびフレームレートに関して固有の欠点があり得、グローバルシャッタCCDの最大速度は、個々の画素を転送およびデジタル化できる速度によって制限される。たとえフレーム全体が一度に撮像されることができても、転送するセンサ上の画素が多いほど、総フレームレートは遅くなる。
【0023】
EUVフォトマスクの適格性評価については、反射多層膜ミラーおよび基板の構造が印刷適性に強く影響を与える可能性があるので、EUV光の性質そのものと、そのEUV光学系への反射処理に起因して、化学線レビューおよび検査ツールが必要となる。
図2に示すように、例示的なEUVマスク200は、ガラス基板または他の低熱膨張材料205の上部のミラー204(例えば、シリコンおよびモリブデンの交互層の40~50対)、および、ガラス基板205上の、ルテニウムベースのキャッピング層203および導電性裏面コーティング206(例えば、クロムベースの不透明層)、から構成され得る。更に、パターン化されたラインが形成されてもよく、これは、吸収体層202a上の反射防止コーティング(ARC)層201aおよび吸収体層202b上のARC層201bとして示されている;ARCは、例えば、HF
xO
yまたはSi
xO
yN
zであり得、吸収体層は、例えば、TaBO、TaBBN、またはTaNであり得る。
【0024】
図3における一態様では、EUVマスク上の予め定められたテストサイトの1つの走査中にZ方向のステージの連続運動を使用して、EUVマスク上の2つの鉛直空間の一連の例示的な画像が生成された。ローリングシャッタを有する裏面照射型CMOSセンサを備えた本カメラが、本マスクCD検査ツールの一態様に従って使用された。予め定められたテストサイトで生成された、この一連の出力画像では、ステージの移動に応じてマスクのZ距離が異なる(すなわち、異なる焦点面で撮影された)ので、画像ぼけが画像間で異なることが観察される場合がある。更に、この場合は鉛直方向に移動しているローリングシャッタでの画像の撮像タイミングが原因で、各画像内の画像ぼけが各画像の行の関数として異なる可能性があり得ることも観察される場合もある。各画像の行を含む出力画像の画像ぼけを分析/比較することにより、最良焦点面を特定し得る。
【0025】
図3に示すように、画像には6というラベルが付いているように見え、これは「上部」から60%の位置(すなわち、Z方向の最も左)にある。本開示によれば、この60%の位置が最良焦点面として選択され得、ステージは移動されて、この最良焦点面に静的に設定され、この予め定められたテストサイトでの特徴についてのCD測定の1または複数の静止画像を撮像することができる。
【0026】
図4は、本開示の複数の態様に従うEUVマスクの検査処理の例示的な方法の、簡略化したフロー図を示す。
【0027】
動作401は、移動ステージ上に位置する複数の予め定められたテストサイトおよび予め選択されたキャリブレーションサイトを有するパターニングされたマスクを提供する段階を対象とされてもよい。
【0028】
動作402は、複数のサイト固有の最良焦点面を生成する際に使用するために、複数の予め選択されたキャリブレーションサイトの複数の最良焦点面を生成する段階を対象とされてもよい。複数の予め選択されたキャリブレーションサイト(例えば、3~4サイト)において最良焦点面用の測定値を最初に取得し、予め定められたテストサイトの最良焦点面について「大まかな」予測を生成してもよい。一態様では、予め選択されたキャリブレーションサイトを使用して、線形補間をして、他のサイト用に最良焦点設定を推定する。
【0029】
動作403は、連続走査プロセスを使用して、複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を生成する段階を対象とされてもよい。連続走査プロセスは、予め選択されたキャリブレーションサイトの1または複数の最良焦点面の座標を包含または通ってもよい。ステージの移動は、本EUV測定ツールのステージ制御システムによって制御されてもよく、EUV光源と位置合わせされた方向に一定の速度で移動されてもよい。一態様では、ステージの移動範囲は、およそ200nmの距離である。
【0030】
動作404は、サイト固有の最良焦点面を使用して1または複数の静止画像を撮像することによって、複数の予め定められたテストサイトの各々で臨界寸法測定値を取得する段階を対象とされてもよい。移動ステージは、静止画像を撮像する前に、予め定められたテストサイトに対して生成されたサイト固有の最良焦点面に設定される。
【0031】
上記で提示された方法および一連のステップは、本開示に従ってCD測定を行うための例示的なものを意図されている。上述の処理動作が本開示の趣旨から逸脱することなく修正され得ることは当業者にとって明らかであろう。
【0032】
本測定ツールおよび方法をより簡単に理解し、実際に実施するために、これから特定の態様を例として説明する。簡潔にするべく、特徴および特性の重複した説明は省略され得る。
[複数の例]
【0033】
例1は、高出力の極紫外線(EUV)光ビームを生成するソースアセンブリ、投影光学系と電荷結合素子(CCD)カメラを含む検出器アセンブリ、ステージ制御システム、パターニングされたマスクを支持するステージ、複数の予め定められたテストサイトを有するパターンマスク、テストサイトから出力される連続画像を提供する単一走査を使用して、パターニングされたマスク上の複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を決定するように構成されたプロセッサ、および、臨界寸法データを生成するべくパターニングされたマスク上の複数の予め定められたテストサイトの各々の最良焦点面にステージを移動させる命令を生成するプログラムモジュール、を備える測定ツールを提供する。
【0034】
例2は、例1および/または本明細書中に開示される任意の他の例の測定ツールを備えてもよく、ソースアセンブリは更に、レーザ生成プラズマからの光源を有する。
【0035】
例3は、例1および/または本明細書中に開示される任意の他の例の測定ツールを備えてもよく、CCDカメラは更に、ローリングシャッタまたはグローバルシャッタを有する。
【0036】
例4は、例1および/または本明細書中に開示される任意の他の例の測定ツールを備えてもよく、CCDカメラは更に、裏面照射型CMOSセンサおよびローリングシャッタを有する。
【0037】
例5は、例1および/または本明細書中に開示される任意の他の例の測定ツールを備えてもよく、投影光学系は更に、約600倍~1200倍の総合倍率を有する。
【0038】
例6は、例1および/または本明細書中に開示される任意の他の例の測定ツールを備えてもよく、更に、予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面の測定値に基づいて、パターニングされたマスク上の複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を決定するように構成されたプロセッサを備える。
【0039】
例7は、焦点フィールドを有するEUV光源を提供する段階、検出器アセンブリを提供する段階、ステージ上にパターニングされたマスクを提供する段階、ステージを移動して、焦点フィールドを、複数の予め定められたテストサイトから選択されたテストサイトの特定の座標に位置合わせする段階、ステージが移動するに連れて行われる走査からテストサイトの最良焦点面を決定する段階、ここで当該走査はテストサイトから出力される連続画像を提供する、最良焦点面における静止位置にステージを移動する段階、および、静止画像を撮像することによってテストサイトでの化学線臨界寸法測定値を取得する段階、を備えるマスク測定方法を提供する。
【0040】
例8は、例7および/または本明細書中に開示される任意の他の例のマスク測定方法を備えてもよく、更に、予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面の測定値を取得することによっておおよその最良焦点面を生成する段階、および、おおよその最良焦点面を包含するようにステージの移動範囲を設定する段階を備える。
【0041】
例9は、例8および/または本明細書中に開示される任意の他の例のマスク測定方法を備えてもよく、ステージをEUV光源と位置合わせされた方向に一定の速度で移動させる。
【0042】
例10は、例8および/または本明細書中に開示される任意の他の例のマスク測定方法を備えてもよく、予め選択されたキャリブレーションサイトのおおよその最良焦点面の測定が別個の測定ツールで行われる。
【0043】
例11は、例7および/または本明細書中に開示される任意の他の例のマスク測定方法を備えてもよく、ステージの移動範囲は約200nmの距離である。
【0044】
例12は、例9および/または本明細書中に開示される任意の他の例のマスク測定方法を備えてもよく、ステージの一定の移動は、毎秒約50~200ナノメートルの範囲の速度である。
【0045】
例13は、例7および/または本明細書中に開示される任意の他の例のマスク測定方法を備えてもよく、更に、ローリングシャッタを有するCMOSセンサを使用して走査を実行する段階を備える。
【0046】
例14は、例13および/または本明細書中に開示される任意の他の例のマスク測定方法を備えてもよく、ローリングシャッタは、毎秒約10~40フレームの範囲の速度で画像を撮像する。
【0047】
例15は、例7および/または本明細書中に開示される任意の他の例のマスク測定方法を備えてもよく、更に、グローバルシャッタを有するCMOSセンサを使用して走査を実行する段階を備える。
【0048】
例16は、例7および/または本明細書中に開示される任意の他の例のマスク測定方法を備えてもよく、更に、パターニングされたマスク上のテストサイトの最良焦点面を決定するよう構成されたプロセッサを提供する段階を備える。
【0049】
例17は、移動ステージ上にパターニングされたマスクを提供する段階、ここではパターニングされたマスクは複数の予め定められたテストサイトおよび予め選択されたキャリブレーションサイトを有する、ステップ・アンド・リピート走査プロセスを使用して予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面を生成する段階、予め定められたテストサイトから出力される連続画像を提供する連続走査プロセスを使用して複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を生成する段階、および、複数の予め定められたテストサイトの各々のサイト固有の最良焦点面を使用して静止画像を撮像することにより複数の予め定められたテストサイトの各々における化学線臨界寸法測定値を取得する段階、を備える検査方法を提供する。
【0050】
例18は、例17および/または本明細書中に開示される任意の他の例の検査方法を備えてもよく、ステップ・アンド・リピート走査プロセスを使用して予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面を生成する段階は、臨界寸法走査電子顕微鏡(CD-SEM)ツールにおいて実行される。
【0051】
例19は、例17および/または本明細書中に開示される任意の他の例の検査方法を備えてもよく、連続走査プロセスを使用して複数の予め定められたテストサイトの各々のサイト固有の最良焦点面を生成する段階は更に、裏面照射型CMOSセンサおよびローリングシャッタを有するCCDカメラを使用する段階、および、ステージ上の移動するパターニングされたマスクからの画像を撮像する段階、を有する。
【0052】
例20は、例17および/または本明細書中に開示される任意の他の例の検査方法を備えてもよく、更に、パターニングされたマスク上の複数の予め定められたテストサイトの各々のサイト固有の最良焦点面を決定するよう構成されたプロセッサを提供する段階を備える。
【0053】
特定のデバイスに対して本明細書で説明された任意の特性は、本明細書で説明される任意のデバイスにも当てはまり得ることが理解されるであろう。特定の方法に対して本明細書で説明された任意の特性は、本明細書で説明される任意の方法に当てはまり得ることも理解されるであろう。更に、本明細書で説明された任意のデバイス又は方法は、必ずしも、説明された全ての構成要素又は動作を、デバイス又は方法内に含むわけではなく、いくつかの(しかし全てではない)構成要素又は動作のみが含まれ得ることが理解されるであろう。
【0054】
用語「備える(comprising)」は、用語「備える(including)」と同様の広い意味を有すると理解されるものとし、任意の他の整数又は動作若しくは一群の整数又は動作の除外ではなく、述べられた整数又は動作若しくは一群の整数又は動作の包含を示唆すると理解されるであろう。この定義は、「備える(comprise)」、「備える(comprises)」などの、用語「備える(comprising)」の変化形にも適用される。
【0055】
本明細書での「連結されている(coupled)」(又は「接続されている(connected)」)という用語は、電気的に連結されているとして、又は、例えば取り付けられている又は固定されている又は取り付けられている又は如何なる固定もなくただ接触している等、機械的に連結されているとして理解され得、直接的連結、又は非直接的連結(換言すると:直接的接触のない連結)の両方がもたらされ得ることが理解されるであろう。
【0056】
本開示は、具体的な態様を参照して、具体的に示され、説明されてきたが、その一方で、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更が行われてよいことが当業者によって理解されるべきである。故に、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示されており、したがって、特許請求の範囲の意味及び均等の範囲内にある全ての変更が包含されていることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高出力の極紫外線(EUV)光ビームを生成するよう構成されたソースアセンブリ;
投影光学系と電荷結合素子
カメラ(CCDカメラ)を含む検出器アセンブリ;
ステージ制御システム;
パターニングされたマスクを支持するステージ、前記パターニングされたマスクは複数の予め定められたテストサイトを有する;
前記テストサイトから出力される連続画像を提供する単一走査を使用して、前記パターニングされたマスク上の前記複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を決定するように構成されたプロセッサ;および、
臨界寸法データを生成するべく前記パターニングされたマスク上の前記複数の予め定められたテストサイトの各々の前記最良焦点面に前記ステージを移動させる命令を生成するよう構成されたプログラムモジュール、
を備える測定ツール。
【請求項2】
前記ソースアセンブリは更に、レーザ生成プラズマからの光源を有する、請求項1に記載の測定ツール。
【請求項3】
前記CCDカメラは更に、ローリングシャッタまたはグローバルシャッタを有する、請求項1
または2に記載の測定ツール。
【請求項4】
前記CCDカメラは更に、裏面照射型の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサおよびローリングシャッタを有する、請求項1
または2に記載の測定ツール。
【請求項5】
前記投影光学系は更に、約600倍~1200倍の総合倍率を有する、請求項1
または2に記載の測定ツール。
【請求項6】
予め選択されたキャリブレーションサイトの前記最良焦点面の測定値に基づいて、前記パターニングされたマスク上の前記複数の予め定められたテストサイトの各々について前記サイト固有の最良焦点面を決定するように構成されたプロセッサを更に備える、請求項1
または2に記載の測定ツール。
【請求項7】
焦点フィールドを有するEUV光源を提供する段階;
検出器アセンブリを提供する段階;
ステージ上にパターニングされたマスクを提供する段階;
前記ステージを移動して、前記焦点フィールドを、複数の予め定められたテストサイトから選択されたテストサイトの特定の座標に位置合わせする段階;
前記ステージが移動するに連れて行われる走査から前記テストサイトの最良焦点面を決定する段階、ここで前記走査は前記テストサイトから出力される連続画像を提供する;
前記最良焦点面における静止位置に前記ステージを移動する段階;および、
静止画像を撮像することによって前記テストサイトでの化学線臨界寸法測定値を取得する段階、
を備えるマスク測定方法。
【請求項8】
予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面の測定値を取得することによっておおよその最良焦点面を生成する段階;および、
前記おおよその最良焦点面を包含するようにステージの移動範囲を設定する段階、
を更に備える、請求項7に記載のマスク測定方法。
【請求項9】
前記ステージを、前記EUV光源と位置合わせされた方向に一定の速度で移動させる、請求項7
または8に記載のマスク測定方法。
【請求項10】
前記予め選択されたキャリブレーションサイトの前記おおよその最良焦点面の測定が別個の測定ツールで行われる、請求項8に記載のマスク測定方法。
【請求項11】
前記ステージの移動範囲は約200nmの距離である、請求項7
または8に記載のマスク測定方法。
【請求項12】
前記ステージの前記一定の速度は、毎秒約50~200ナノメートルの範囲の速度である、請求項9に記載のマスク測定方法。
【請求項13】
ローリングシャッタを有するCMOSセンサを使用して前記走査を実行する段階を更に備える、請求項7
または8に記載のマスク測定方法。
【請求項14】
前記ローリングシャッタは、毎秒約10~40フレームの範囲の速度で画像を撮像する、請求項13に記載のマスク測定方法。
【請求項15】
グローバルシャッタを有するCMOSセンサを使用して前記走査を実行する段階を更に備える、請求項7
または8に記載のマスク測定方法。
【請求項16】
前記パターニングされたマスク上の前記テストサイトの前記最良焦点面を決定するよう構成されたプロセッサを提供する段階を更に備える、請求項7
または8に記載のマスク測定方法。
【請求項17】
移動ステージ上にパターニングされたマスクを提供する段階、前記パターニングされたマスクは複数の予め定められたテストサイトおよび予め選択されたキャリブレーションサイトを有する;
ステップ・アンド・リピート走査プロセスを使用して前記予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面を生成する段階;
前記予め定められたテストサイトから出力される連続画像を提供する連続走査プロセスを使用して、前記複数の予め定められたテストサイトの各々についてサイト固有の最良焦点面を生成する段階;および、
前記複数の予め定められたテストサイトの各々の前記サイト固有の最良焦点面を使用して静止画像を撮像することにより、前記複数の予め定められたテストサイトの各々における化学線臨界寸法測定値を取得する段階、
を備える検査方法。
【請求項18】
ステップ・アンド・リピート走査プロセスを使用して前記予め選択されたキャリブレーションサイトの最良焦点面を生成する前記段階は、臨界寸法走査電子顕微鏡(CD-SEM)ツールにおいて実行される、請求項17に記載の検査方法。
【請求項19】
連続走査プロセスを使用して前記複数の予め定められたテストサイトの各々の前記サイト固有の最良焦点面を生成する前記段階は更に、裏面照射型CMOSセンサおよびローリングシャッタを有するCCDカメラを使用する段階、および、前記移動ステージ上の移動する前記パターニングされたマスクからの画像を撮像する段階、を有する、請求項17
または18に記載の検査方法。
【請求項20】
前記パターニングされたマスク上の前記複数の予め定められたテストサイトの各々の前記サイト固有の最良焦点面を決定するよう構成されたプロセッサを提供する段階を更に備える、請求項17
または18に記載の検査方法。
【国際調査報告】