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特表2024-536774深層ニューラルネットワークを使用した基板マッピング
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-08
(54)【発明の名称】深層ニューラルネットワークを使用した基板マッピング
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/68 20060101AFI20241001BHJP
   H01L 21/02 20060101ALI20241001BHJP
   H01L 21/677 20060101ALI20241001BHJP
   G06N 3/0464 20230101ALI20241001BHJP
   H01L 21/673 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
H01L21/68 F
H01L21/02 Z
H01L21/68 A
G06N3/0464
H01L21/68 T
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516901
(86)(22)【出願日】2022-09-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-15
(86)【国際出願番号】 US2022076461
(87)【国際公開番号】W WO2023044367
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】17/476,195
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516312501
【氏名又は名称】オントゥー イノヴェイション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151987
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 信行
(72)【発明者】
【氏名】レミラード ジェイソン ポール
(72)【発明者】
【氏名】ネヴィン ジョン ディー
(72)【発明者】
【氏名】イントゥ スティーヴン ダブリュ
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131BA01
5F131BA11
5F131BA17
5F131CA42
5F131DA42
5F131DD43
5F131DD76
5F131GA14
5F131GA53
5F131GA63
5F131GA69
5F131GA83
5F131GA85
5F131GA88
5F131HA33
5F131HA37
5F131KA14
5F131KA51
5F131KB09
5F131KB33
5F131KB58
(57)【要約】
様々な例は、基板キャリア内の基板(例えば、ウェハカセット内のシリコンウェハなど)をマッピングするためのシステム及びネットワークと、各基板の状態の分類と、中に基板が配置されるキャリアと、を含む。本明細書で提供される様々な例では、カメラなどの画像取得システムが、キャリア内の基板の複数の画像を取得する。画像(単数又は複数)は、次いで、空のスロット、占有されたスロット(例えば、適切にロードされたスロット)、二重ロードされたスロット、クロススロット挿入、及び突出(基板がスロット内に完全にロードされていない場合)を含む、基板スロットに対する基板の状態を分類するために、深層畳み込みニューラルネットワークを用いて処理される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板キャリア内の複数の位置内の複数の基板の状態を分類するための方法であって、前記方法が、
前記基板キャリア内の前記複数の基板の少なくとも一部分を検出することであって、前記検出することが、前記複数の基板の前記部分及び前記複数の基板の前記部分に近接する前記複数の位置の1つ以上の画像を捕捉することを含む、検出することと、
前記1つ以上の画像を、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークに転送することと、
前記事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、前記1つ以上の画像から前記基板キャリア内の前記複数の位置内の前記複数の基板の前記部分の前記状態を分類することと、
前記複数の基板の前記部分に近接する前記基板キャリア内の前記複数の位置の各々の自動タグ付けを提供することと、を含む、方法。
【請求項2】
基板位置の状態を分類するように、前記ニューラルネットワークを訓練することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記自動タグ付けが、前記複数の位置の各々を、適切なロード、クロススロット挿入、二重ロード、突出、及び空を含むタイプから選択される少なくとも1つの分類タイプとして分類することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の基板の前記部分の各々を、基板の厚さ、基板の湾曲、基板の反り、及び基板の垂下から選択される特性を含む少なくとも1つの基板特性について識別することを更に含み、前記少なくとも1つの特性が、前記複数の基板のうちの1つ以上を用いてロボットエンドエフェクタの場所を調整するために提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記分類することが、前記複数の基板の前記部分から前記基板キャリア内の複数の基板タイプを識別することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記基板キャリア内の前記基板の反射特性、前記基板キャリア内の前記基板の透過特性、及び前記基板上のフィルム又はコーティングのうちの少なくとも1つに基づいて、前記1つ以上の画像を捕捉する際に使用される光源の波長を選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記光源の放射の入射角、偏光状態、及び強度を選択することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ以上の画像の各々を訓練されたconvnetサイズにスケーリングすることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
基板マッピングシステムであって、
基板キャリア内の基板の1つ以上の画像及び基板の潜在的な位置を収集するカメラであって、前記1つ以上の画像が、前記基板と、前記基板キャリア内の複数の基板スロットに対する前記基板の位置との関係を含む、カメラと、
データ収集及び制御システムと、を備え、前記データ収集及び制御システムが、前記カメラに結合された機械の1つ以上のハードウェアベースのプロセッサを含み、前記データ収集及び制御システムが、
前記1つ以上の画像を深層畳み込みニューラルネットワークに転送し、
前記深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、前記1つ以上の画像から、前記基板キャリア内の前記基板の前記位置内の前記基板のうちの撮像された前記基板の前記部分の状態を分類し、かつ
前記基板のうちの前記撮像された基板の前記部分に近接する前記基板キャリア内の前記基板の前記位置の各々の自動タグ付けを提供する、基板マッピングシステム。
【請求項10】
前記基板のうちの少なくともいくつか及び前記基板キャリア内の前記基板の前記潜在的な位置を照明する光源を更に備える、請求項9に記載の基板マッピングシステム。
【請求項11】
前記光源が、広帯域光源である、請求項10に記載の基板マッピングシステム。
【請求項12】
前記光源が、単色光源である、請求項10に記載の基板マッピングシステム。
【請求項13】
前記光源から放出される光の波長が、前記基板キャリア内の前記基板の反射特性、前記基板キャリア内の前記基板の透過特性、及び前記基板上のフィルム又はコーティングのうちの少なくとも1つに基づいて選択される、請求項10に記載の基板マッピングシステム。
【請求項14】
前記光源の1つ以上の特性が、放射の入射角、偏光状態、及び強度の選択を含む、請求項10に記載の基板マッピングシステム。
【請求項15】
前記自動タグ付けが、前記複数の位置の各々を、適切なロード、クロススロット挿入、二重ロード、突出、及び空を含むタイプから選択される少なくとも1つの分類タイプとして分類することを含む、請求項9に記載の基板マッピングシステム。
【請求項16】
前記データ収集及び制御システムが、
撮像された前記基板の各々を、基板の厚さ、基板の湾曲、基板の反り、及び基板の垂下から選択される特性を含む少なくとも1つの基板特性について識別し、かつ
前記基板特性のうちの1つ以上により、転送ロボットのエンドエフェクタと前記基板のうちの選択された1つの基板との間の位置的場所を調整するために、前記少なくとも1つの基板特性を前記転送ロボットに送信するように更に構成されている、請求項9に記載の基板マッピングシステム。
【請求項17】
前記基板キャリアのサイズを特徴付けることを更に含む、請求項9に記載の基板マッピングシステム。
【請求項18】
前記システムが、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークを生み出すように、前記1つ以上の画像に基づいて訓練モードで最初に訓練され、続いて、基板マッピングシステムが、前記事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークに基づいて製造設備内の基板キャリア内の基板の配置を検出するように、前記製造設備内で通常動作モードで使用されるように構成される、請求項9に記載の基板マッピングシステム。
【請求項19】
前記データ収集及び制御システムが、前記1つ以上の画像の各々を、訓練されたconvnetサイズにスケーリングするように更に構成されている、請求項9に記載の基板マッピングシステム。
【請求項20】
命令を含むコンピュータ可読媒体であって、前記命令が、機械によって実行されると、前記機械に、
基板キャリア内の複数の基板の少なくとも一部分を検出することであって、前記検出することが、前記複数の基板の前記部分及び前記複数の基板の前記部分に近接する複数の位置の1つ以上の画像を捕捉することを含む、検出することと、
前記1つ以上の画像を、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークに転送することと、
前記事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、前記1つ以上の画像から前記基板キャリア内の前記位置内の前記複数の基板の前記部分の状態を分類することと、
前記複数の基板の前記部分に近接する前記基板キャリア内の前記複数の位置の各々の自動タグ付けを提供することと、を含む、動作を実行させる、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年9月15日に出願された米国特許出願第17/476,195号に対する優先権の利益を主張し、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
開示される主題は、概して、半導体産業及び関連産業(例えば、フラットパネルディスプレイ及び太陽電池生産設備)において使用される基板検査及び計測ツールの分野に関する。より具体的には、様々な実施形態において、開示される主題は、基板キャリア(例えば、ウェハカセット)を有する基板(例えば、ウェハ)の分類状態を決定することができるマッピングシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
半導体ウェハなどの様々なタイプの基板は、典型的には、製造設備(例えば、集積回路製造設備など)内での処理及び計測動作のために、ウェハカセットなどの様々なタイプの基板キャリア内に配置される。しかしながら、動作を開始する前に、キャリア内の全ての基板がキャリア内に適切にロードされているかどうか、及びキャリア内のどの基板スロットが基板によって占有されているかを知ることが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本文献は、とりわけ、基板キャリア内の基板のマッピング、及び各基板の状態の分類、並びに中に基板が配置されるキャリアについて記載している。本明細書に提供される様々な例では、カメラなどの画像取得システムが、キャリア内の基板の1つ以上の画像を取得する。画像は、次いで、空のスロット、占有されたスロット(例えば、適切にロードされたスロット)、二重ロードされたスロット、クロススロット挿入、及び突出(基板がスロット内に完全にロードされていない場合)を含む、キャリアの基板スロットの状態を分類するために、深層畳み込みニューラルネットワークを用いて処理される。
【0005】
様々な実施形態では、開示される主題は、基板キャリア内の位置内のいくつかの基板の状態を分類するための方法である。方法は、基板キャリア内の基板の少なくとも一部分を検出することを含む。検出することは、基板の部分及び基板の部分に近接する位置の1つ以上の画像を捕捉することと、1つ以上の画像を事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークに転送することと、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、画像から基板キャリア内の位置内の基板の部分の状態を分類することと、複数の基板の部分に近接する基板キャリア内の複数の位置の各々の自動タグ付けを提供することと、を含む。
【0006】
様々な実施形態では、開示される主題は、基板マッピングシステムである。基板マッピングシステムは、基板及び基板キャリア内の基板の潜在的な位置の1つ以上の画像を収集するカメラと、データ収集及び制御システムと、を含む。1つ以上の画像は、基板と基板キャリア内のいくつかの基板スロットに対する基板の位置との関係を含む。データ収集及び制御システムは、カメラに結合された機械の1つ以上のハードウェアベースのプロセッサを含み、1つ以上の画像を深層畳み込みニューラルネットワークに転送し、深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、1つ以上の画像から基板キャリア内の基板の位置内の基板のうちの撮像された基板の部分の状態を分類し、基板のうちの撮像された基板の部分に近接する基板キャリア内の基板の位置の各々の自動タグ付けを提供するように構成されている。
【0007】
様々な実施形態では、開示される主題は、コンピュータ可読媒体であり、コンピュータ可読媒体は、機械によって実行されると、機械に、基板キャリア内の基板の少なくとも一部分を検出することを含む動作を実行させる命令を含む。検出することは、基板の部分及び基板の部分に近接する位置の1つ以上の画像を捕捉することと、1つ以上の画像を事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークに転送することと、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、画像から基板キャリア内の位置内の基板の部分の状態を分類することと、複数の基板の部分に近接する基板キャリア内の複数の位置の各々の自動タグ付けを提供することと、を含む。
【0008】
添付の図面の様々な図面は、本開示の例示的な実装形態を単に例解するものであり、その範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】開示される主題の様々な実施形態とともに使用可能な基板キャリアを示す。
図1B】開示される主題の様々な実施形態とともに使用可能な前面開口一体化ポッド(front-opening unified-pod、FOUP)を示す。
図2A】基板キャリア内にロードされた基板を含む基板キャリアの断面部分を示す。
図2B】基板を含む基板キャリアの断面部分を示し、基板のうちの1つが、基板キャリア内でクロススロット挿入である。
図2C】基板キャリア内に適切にロードされる基板とともに、基板が欠落している基板キャリア内の場所を含む基板キャリアの断面部分を示す。
図2D】基板キャリア内に適切にロードされる基板とともに、二重ロードされた基板を含む基板キャリアの断面部分を示す。
図3】開示される主題の実施形態による基板マッピングシステムの例を示す。
図4A】開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムとともに使用され得る前処理システムの例を示す。
図4B】開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムから取得された画像からキャリア内の基板ロードエラーを検出するフレームワークの例を示す。
図4C】開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムとともに使用され得る複数ネットワーク前処理システムの例を示す。
図4D】開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムとともに使用され得る単一ネットワーク前処理システムの例を示す。
図5A】開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムを訓練するための例示的な方法を示す。
図5B】開示される主題の様々な実施形態による、通常動作モードで図3の基板マッピングシステムを使用するための例示的な方法を示す。
図6】本明細書で考察される技法(例えば、方法論)のうちのいずれか1つ以上が実行され得る機械を備える例のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
開示される主題は、基板キャリア(例えば、ウェハカセット又は前面開口一体化ポッド(FOUP)など)内の基板(例えば、シリコンウェハ)を検出及びマッピングすることに関する。現代の基板-キャリアマッピングソリューションは、製造環境(例えば、半導体ファブ)においてうまく機能しないことが多い。例えば、化合物ファブは、広範囲の基板直径(例えば、75mm、100mm、125,mm、150mm、200mm、及び300mm)、基板タイプ(例えば、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素(GaAs)、炭化ケイ素(SiC)、並びに他のIII-V及びII-VI化合物半導体、接合ウェハなど)、並びに基板厚さ(例えば、150μm以下から2000μm以上)を有する。接合基板を使用する配線後工程(back-end of line、BEOL)プロセスはまた、単一の基板キャリア内に様々な異なる基板を有し得る。
【0011】
現在、基板マッピングソリューションにおいて様々な試みが存在する。しかしながら、基板キャリア(例えば、シリコンウェハカセットなど)の現在のマッピングソリューションは、例えば、前工程化合物製造設備(ファブ)及び後工程ファブに対してはうまく機能しない。
【0012】
例えば、1つの手法は、基板をキャリアから取り出し、キャリア内に配置するために使用されるロボットエンドエフェクタに取り付けられた光センサを使用する。エンドエフェクタに取り付けられた光センサは、特定の状況では動作するが、ロボットハンドリングシステムによって実行される追加の掃引ステップを必要とするため、構成が遅く、時間を消費する。
【0013】
特定の他の手法は、ロードポートドアに取り付けられた光センサを使用する。しかしながら、ロードポートに取り付けられた光センサは、(1)光学系が固定された場所にあり、(2)光学系が光の固定波長に依存するので、基板のタイプ及び厚さの多様性に対処することができない。また、ほとんどの複合、ファブは、ファブのスペースに制約があるため、キャリアを手動でロードしている。したがって、センサを取り付けることができる可動ロードポートは存在しない。
【0014】
特定の他の手法は、基板のキャリア全体を同時に観察するためのカメラを使用する。カメラベースのシステムは、カメラをロードポートに取り付ける必要がないので、手動でロードされるシステムとともに使用することもできる。例えば、カラーカメラは、製造環境において周辺光で動作すること、並びに全ての又はほとんどの広域スペクトル専用照明で機能することができるので、カメラベースのシステムの照明要件は最小限である。しかしながら、試行されてきたカメラベースのソリューションは、シリコンウェハなどの基板のエッジ検出が古典的な画像処理アルゴリズムにとって克服できない問題を提起する場合があるので、成功しないことが多かった。例えば、多くの基板は鏡面反射性が高く、キャリア内の隣接する基板とファブの部屋の両方からの反射が画像に現れる。更に、基板のエッジの形状は様々であり得る。例えば、丸みを帯びたエッジは、画像においてはっきりとしたぎらつきを有する。丸みを帯びたエッジとは対照的に、基板の正方形のエッジは黒く見える。更に、基板の結晶面方位を識別するために使用される、基板上の基準は、画像内の任意の位置に現れる可能性がある。また、上述したように、基板キャリア内のスロットは、かなりの量の公差が設計されている(すなわち、スロットは概して、過度に大きくなるように生産されている)。その結果、大きなスロットは、各ロード部上の同じ位置にある基板のエッジに依存することを困難にする。
【0015】
本明細書に開示されるように、深層畳み込み人工ニューラルネットワーク(本明細書では、表記を簡潔にするために深層畳み込み型システム又はconvnetとして識別される)は、キャリアタイプ及びその中に含まれる全ての基板を分類することができる。一般化された深層畳み込みタイプのシステムを以下に詳細に説明する。しかしながら、開示される主題を読んで理解することに基づいて、当業者は、任意のタイプの深層畳み込みタイプのシステムが、本明細書に記載される開示される主題とともに使用され得ることを認識するであろう。同じ又は類似のタイプの深層畳み込みタイプのシステムを使用して、キャリア内の各スロットの状態(例えば、適切なロード、二重スロット挿入、クロススロット挿入、欠落など)を分類することができる。開示される主題の様々な実施形態は、2秒未満で基板キャリア全体(例えば、25枚のウェハを有するウェハカセット)を走査し、特徴付けることができる。
【0016】
深層畳み込みニューラルネットワークを使用すると、その最も単純な形態では、所与の入力又は入力セットに対して、所与の出力が生み出される。この場合、キャリア内の基板(例えば、カセット内のウェハ)の取得されたいくつかの画像からなる入力は、基板の各々の分類状態を示す出力を生み出す。例えば、基板の分類状態は、空のスロット、占有されたスロット(例えば、適切にロードされたスロット)、二重ロードされたスロット、クロススロット挿入、及び突出(基板がスロット内に完全にロードされていない場合)を含む、キャリア内の各基板スロット内の基板を含むことができる。入力と出力との関係は、深層畳み込みニューラルネットワークを訓練することから得られる。そのような訓練動作が本明細書に記載されている。
【0017】
例えば、特定の例示的な実施形態では、深層畳み込みニューラルネットワークは、ResNet-18を備え得る。ResNetのこの実装形態では、アーキテクチャ内に18個の残差ブロックがあり、ネットワークの訓練期間中に数百万個までの画像を使用し得る。例えば、ResNetは、非常に深い残差ネットワークによって引き起こされる劣化問題を回避するために、より少数の層(例えば、他のネットワークタイプにおける数百の層とは対照的に、数十の層)を使用し得る。非常に深い残差ネットワークにおける劣化問題は、多くの場合、より高い誤り率で収束し、それによってネットワークモデルの性能を劣化させる。ResNetでは、劣化問題は、概して、ブロックの中間層がブロック入力を参照して残存機能を学習する残差ブロックを導入することによって改善される。概して、層への入力は、直接、又はショートカット(「スキップ接続」)として別の層に渡され得る。残差関数は、入力特徴マップがより高品質の特徴に対して調整される精緻化ステップと考えることができる。これは、各層が新しい別個の特徴マップを学習することが期待される単純なネットワークと比較される。精緻化が必要とされない場合、中間層は、残差ブロックが恒等関数を表すように、それらの重みをゼロに向かって徐々に調整するように学習することができる。
【0018】
ただし、ResNet-18の使用は一例に過ぎない。ニューラルネットワークのより一般化された例を、図4A図4Dを参照して以下で詳細に説明する。
【0019】
上述のように、開示される主題は、深層畳み込みニューラルネットワークを使用し、各基板を分類問題として扱う。基板及び周囲領域(例えば、基板キャリア)のカメラ画像は、システムを訓練するために使用される元の画像サイズと一致する訓練されたconvnetサイズの画像にトリミング及び/又はスケーリングされる。実施形態では、トリミング又はスケーリングされた画像は、基板スロットごとに1つの画像として、又はいくつかのスロット(例えば、3つ以上のスロット)を含む画像として分割される。画像(単数又は複数)は、次いで、空のスロット、占有されたスロット(例えば、適切にロードされたスロット)、二重ロードされたスロット、クロススロット挿入、及び突出(基板がスロット内に完全にロードされていない場合)を含む、基板スロットの状態を分類するために、深層畳み込みニューラルネットワークを用いて処理される。
【0020】
例えば、ここで図1Aを参照すると、開示される主題の様々な実施形態とともに使用可能な基板キャリア100が示されている。基板キャリア100は、多くの場合、基板処理(例えば、堆積及びエッチング動作)又は計測動作(例えば、基板上に製造される計画された特徴部のフィルム厚さ及び限界寸法(critical dimension、CD)の測定)などの半導体製造動作中に基板(例えば、シリコンウェハ)を保管又は搬送するために使用される。基板キャリア100は、キャリア本体103と、基板がロードされ得るいくつかのスロット101と、を含む。キャリア本体103は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリプロピレン、又はペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)などのプラスチック材料を含み得る。具体例では、基板キャリア100は、最大25枚のシリコンウェハ(例えば、直径75mm~200mm)がロードされ得る25スロットのカセットである。
【0021】
図1Bは、開示される主題の様々な実施形態とともに使用可能な前面開口一体化ポッド(FOUP)150を示し、示される。FOUP150は、典型的には、300mmウェハを保管又は搬送するために使用される。FOUP150は、いくつかのスロット159を有するFOUPキャリア本体151と、基板ドアリテーナ153と、FOUPドア155と、基板中央リテーナ157と、を含むように示されている。基板ドアリテーナ153及び基板中央リテーナ157は、FOUP150内にロードされた基板が過度に移動しないように保持するのを助け、それによって基板への損傷を最小限に抑えるか又は防止する。FOUPは、図1Aの基板キャリア100と同様の目的のために使用されるが、基板ドアリテーナ153及び基板中央リテーナ157などの特徴部により、FOUP150は、図1Aの基板キャリア100で起こり得るような、図2A図2Dを用いて後述するような不適切な基板の配置及びロードに関する多くの問題の発生を概ね防止することができる。
【0022】
FOUP150は、例えば300mmのシリコンウェハを制御された環境内で確実かつ安全に保持するように設計された特殊なプラスチック(例えばポリカーボネート)筐体である。FOUP150は、典型的には自動化された材料ハンドリングシステムによって、処理及び測定のために機械(例えば、処理ツール及び計測ツール)間で基板を転送することを可能にすることができる。
【0023】
図2Aは、基板キャリア内にロードされた基板205を含む基板キャリア(例えば、図1Aの基板キャリア100と類似又は同じ)の断面部分200を示す。基板キャリアの本体203は、基板がロードされ得るいくつかの基板スロット201(この例では5対のスロットが示されている)を含む。基板205のうちの3つが、基板スロット201のそれぞれの適切な基板スロットにロードされる。
【0024】
図2Bは、基板キャリア内にロードされた基板205を含む基板キャリアの断面部分210を示す。図2Bはまた、基板キャリア内に「クロススロット挿入」の基板207を示す。すなわち、基板207は、左端が基板キャリアの左側の基板スロット201のうちの(最上部のスロットから)2番目に取り付けられており、基板207の右端は、基板キャリアの右側の基板スロット201のうちの最上部の基板スロットに取り付けられている。基板207のクロススロット挿入の取り付けにより、ロボット(例えば、転送ロボット)のエンドエフェクタ、又は他の自動化された基板抽出ツールは、基板207が方向付けられる角度のため、概して、キャリアから基板207を取り出すことができないであろう。
【0025】
図2Cは、基板スロット201のそれぞれの適切なスロットにロードされた基板205のうちの2つを含む基板キャリアの断面部分220、及び基板が位置するべき領域209を示す位置(基板が欠落している)を示す。基板が領域209にロードされないので、欠落している基板を搬送するように設計されたロボットは、時間及び労力を浪費する。
【0026】
図2Dは、二重ロードされた基板211を含む基板キャリアの断面部分230を示す(2つの基板が同じ高さで一組の基板スロットにロードされる。基板205のうちの2つが、基板スロット201のそれぞれの適切な基板スロットにロードされる。しかしながら、図2Bの基板キャリアと同様に、ロボットのエンドエフェクタ又は他の自動化された基板抽出ツールは、概して、二重ロードのためにキャリアから二重ロードされた基板211のいずれかを取り出すことができないか、又は二重ロードされた基板211のうちの底部の基板をロードすることができる場合がある。二重ロードされた基板211のうちの頂部の基板は、少なくとも部分的に引き出されることがあり、又は単に処理若しくは計測ツール内に不適切にロードされることがある。他の場合には、二重ロードされた基板211のうちの頂部の基板は、少なくとも部分的に引き出されることがあり、後に落下することがある。いずれにしても、ロボットは、その後、二重ロードされた基板211のうちの単一の基板を同じ対のスロット201に戻すことができない。
【0027】
上述の起こり得る問題に加えて、図2A図2Dに示される基板キャリアの断面部分200、210、220、230のうちのいずれか1つは、基板205、207、211のうちの1つ以上が基板スロット201のそれぞれの中に完全にロードされていない場合がある。すなわち、基板205、207、211のうちの1つ以上は、基板キャリアから突出していることがある(すなわち、図面ページから外にある)。したがって、ロボットのエンドエフェクタが基板(例えば、基板205)に装着することができる場合であっても、エンドエフェクタは、基板上の非常に後方の基板に装着される場合があり、プロセス又は計測ツール上の適切な配置を困難又は不可能にする。開示される主題の態様はまた、以下に記載されるように、基板のうちの突出した基板を検出することができる。
【0028】
上記で識別されたこれら及び他の問題を検出するために、開示される主題は、画像取得システムによって捕捉された画像を分類するために、いくつかの画像に基づいて深層畳み込みニューラルネットワークを使用する。何百万もの画像を収集しなければならないことを回避するために、転移学習が使用され得る。例では、ネットワークを訓練するために典型的に使用される画像の数は、約5,000画像~約50,000画像であり得る。訓練は、事前訓練されたネットワークから開始する。実施形態では、最後の5~10層は、限られた量の画像データを使用して訓練される。このような訓練方式は、より複雑な深層畳み込みニューラルネットワークシステムにおいて頻繁に遭遇する計算要件を制限する。
【0029】
訓練は、様々なタイプのキャリア内の様々なタイプの基板の画像を含む例示的な画像と、キャリア内の基板スロットに対する基板の関係との混合から開始することができる。画像は、所与の基板の複数の画像、又はキャリアの複数のスロット(例えば、画像が基板キャリア全体を含み得る場合であっても、例えばクロススロット挿入の基板を検出するための3つのスロット)をカバーする複数の画像を含むことができる。キャリアサイズは、キャリア内の基板の厚さ(単数又は複数)と同様に分類され得る。また、本明細書に記載される分類ステータスに加えて、基板の厚さ、基板の湾曲、基板の反り、(例えば、薄くされた基板からの)基板の垂下などの基板の他の特性が、基板特性のうちの1つ以上に起因して、ロボットのエンドエフェクタと基板との間の位置的場所(例えば、ピックする場所)を調整するために留意され得る。特性は、例えば、基板特性のうちの1つ以上に起因するロボットのエンドエフェクタと基板との間の衝突を回避するために留意され得る。したがって、訓練は、特定の基板タイプに至るまで、画像の一般化から開始し、次いで、上述したような各基板の分類ステータス(例えば、二重スロット挿入、欠落、突出)に従って基板に自動タグ付けすることができる。各基板の自動タグ付けは、深層畳み込みニューラルネットワークからの出力に基づく。
【0030】
分類ステータスに加えて、自動タグ付けはまた、所与のキャリア内の各基板に関連付けられた識別(例えば、ID番号)と、複数の基板の部分に近接する基板キャリア内の複数の位置の各々の自動タグ付けとを含むことができる。
【0031】
図3は、開示される主題の実施形態による、基板マッピングシステム300の例を示す。基板マッピングシステム300は、本明細書に図示及び説明される1つ以上の技法を実行するために使用することができ、例えば、基板キャリア(例えば、図1の基板キャリア100など)内の基板の配置(正確な配置と不正確な配置の両方)を検出するシステムを含む。基板マッピングシステム300は、機械学習ネットワークの少なくとも一部分を含む。
【0032】
基板マッピングシステム300は、まず、機械学習ネットワークを訓練するために訓練モードで使用され得、その後、例えば、基板キャリア内の基板の配置を検出するために通常動作モードで使用され得る。様々な例では、訓練モードは、基板マッピングシステム300の製造業者によって実行され得る。訓練モードから得られたデータは、次に、通常動作モードにおける実際の分類状態(例えば、図2A図2Dを参照して上述したような、適切にロードされた基板、クロスロードされた基板、二重ロードされた基板、又は突出した基板)を決定するために、例えば製造設備において使用され得る。基板マッピングシステム300からのデータを使用する例示的なフレームワークを、図4A図4Dを参照して以下で説明する。訓練モード及び通常動作モードを使用する方法の例については、図5A及び図5Bを参照して後述する。
【0033】
例示的な実施形態では、基板マッピングシステム300は、基板キャリア305と、基板キャリア305内の基板を照明するための任意の光源301と、カメラ303と、を含むように示されている。様々な実施形態では、任意選択の光源301及びカメラ303の両方は、データ収集及び制御システム310に結合されている。様々な実施形態では、カメラ303は、2つ以上のカメラを含み得る。例えば、基板キャリア305からの基板突出を検出するために、第2のカメラが望ましい場合がある。また、カメラ303は、異なるロードポートをカバーするための複数のカメラを備え得る。例えば、ロードポートAのための1つ以上のカメラ、及びロードポートBのための1つ以上のカメラの第2のセットである。様々な実施形態では、リモートデータ記憶及び処理ユニット330も使用することが可能であり得る。リモートデータ記憶及び処理ユニット330は、例えば、サーバ、クラウド処理システム、データウェアハウス、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、又はデスクトップコンピュータなどのような汎用コンピューティングデバイスの1つ以上のインスタンス化を含み得る。
【0034】
任意選択の光源301は、広帯域光源、いくつかの主に単色(例えば、単一波長)の光源、又は広帯域光源と単色光源との組み合わせを含み得る。任意選択の光源301はまた、1つ以上の入射角で、異なる偏光状態、及び放射強度などで基板に入射する光源を含み得る。任意選択の光源301の選択は、基板キャリア305内の基板の特定の反射及び/又は透過特性に基づいて使用され得る。任意選択の光源301は、基板上の様々なフィルム又はコーティングと協働するように構成することもできる。例えば、黄色光(例えば、およそ577nmの波長を有する)が、フォトレジストの露光を回避するために、フォトレジストコーティングを有する基板とともに使用され得る。他の実施形態では、光の波長は、基板上の1つ以上のフィルムの化学反応を引き起こすことを回避するために、画像の捕捉中に基板を照明するように選択され得る。しかしながら、様々な実施形態では、ファブ内からの周辺光は、基板キャリア305内の基板を照明するのに十分であり得る。
【0035】
カメラ303は、1つ以上のレンズ(例えば、単一の可変焦点距離レンズ又は複数の単一焦点距離レンズが存在し得る)と、画像センサ(例えば、CCDアレイ、CMOSベースのセンサ、アクティブ画素センサ、又は他のセンサタイプ)と、画像抽出を容易にするための関連回路を有するカメラ基板と、を備え得る。一例では、カメラ303は、カラーカメラであり、これはキャリアの検出を助けることもできる。基板キャリアは、キャリア内にロードされた基板とは異なるカラーであることが多いため、カラーカメラが役立つので、カラーカメラが望ましい場合がある。また、一般的なネットワークは、カラー画像に対して訓練されることが多く、そうでない場合は、単色カメラから収集されたグレースケール画像に対する統合課題を引き起こす。しかしながら、グレースケール画像を使用して訓練されたネットワークを使用する既知のキャリアタイプでは、単色カメラも同様に使用され得る。実施形態では、上述のように複数のカメラが使用され得る。例えば、2つのカメラを使用してステレオ画像を捕捉することができ、これは、基板が基板キャリア305から突出しているかどうかなどの分類ステータスの決定を行う際に有用であり得る。
【0036】
データ収集及び制御システム310は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)311、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit、GPU)319、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)317(又は他の好適なハードウェア、例えば、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)又はデータ処理ユニット(data processing unit、DPU)、及び人工ニューロンネットワーク(artificial neuron network、ANN)など)、メモリ321、ディスプレイ313、入力デバイス323、並びに通信インターフェース315(例えば、高性能ネットワーク(high performance network、HPN))を含むように示されている。
【0037】
データ収集及び制御システム310はまた、例えば、送信信号チェーン、受信信号チェーン、スイッチ回路、デジタル回路、アナログ回路などのフロントエンド回路を含むことができる。実施形態では、送信信号チェーンは、任意選択の光源301に制御信号を提供し得る。受信信号チェーンは、カメラ303から画像信号を受信し得る。フロントエンド回路構成は、CPU311、GPU319、及びFPGA317などの1つ以上のプロセッサ回路に結合され、かつそれらによって制御され得る。CPU311は、1つ以上のマルチコアプロセッサとして実装され得る。GPU319及びFPGA317は、本明細書で説明されるように、カメラ303から収集された画像データの処理及び機械学習ネットワークの性能を高速化するために使用され得る。本明細書に図示及び説明される技法は、例えば、より速い処理のためにGPU319とともに作動するCPU311によって実行され得る。
【0038】
CPU311及びGPU319、並びにデータ収集及び制御システム310の他の構成要素は、例えば、データ収集及び制御システム310に、光源照明、画像取得(以下でより詳細に説明する)、処理、若しくは画像取得に関するデータの記憶のうちの1つ以上を実行させる命令を実行するように、又は本明細書に図示及び説明される技法を別様に実行するように、メモリ321に結合され得る。データ収集及び制御システム310は、例えば、通信インターフェース315の有線又は無線バージョンを使用して、基板マッピングシステム300の他の部分と通信可能に結合され得る。
【0039】
本明細書に図示及び説明されるような1つ以上の技法の実行は、データ収集及び制御システム310において、又は他の処理又は記憶設備を使用して、例えば、リモートデータ記憶及び処理ユニット330を使用して達成されることができる。例えば、データ収集及び制御システム310で実行すると望ましくないほど遅いか、又はデータ収集及び制御システム310の能力を超える可能性がある処理タスクは、例えば、データ収集及び制御システム310からの要求に応答して、リモートで(例えば、別個のシステム上で)実行され得る。同様に、撮像データ又は中間データの記憶は、データ収集及び制御システム310に通信可能に結合されたリモート設備を使用して達成され得る。データ収集及び制御システム310はまた、例えば、構成情報又は結果の提示のためのディスプレイ313と、オペレータコマンド、構成情報、又はクエリに対する応答を受信するための、例えば、キーボード、トラックボール、ファンクションキー又はソフトキー、マウスインターフェース、タッチスクリーン、スタイラスなどのうちの1つ以上を含む入力デバイス323と、を含み得る。
【0040】
上述したように、データ収集及び制御システム310は、基板キャリア305内の基板の1つ以上の画像、並びに基板キャリア305内の基板及び基板の潜在的な位置の画像(欠落した基板が存在するかどうかを決定するため)を受信し得る。画像はまた、基板と、基板キャリア内の基板スロット201(図2Aを参照)に対する基板の潜在的な位置との関係を含む。データ収集及び制御システム310は、基板及びキャリアを分類するために、本明細書に図示及び説明されるような1つ以上の技法を実行し得る。更に、データ収集及び制御システム310のいくつか又は全ての態様は、リモートで実行及び制御することができる。
【0041】
図4Aは、開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムとともに使用され得る前処理システム400の例を示す。開示される主題を読んで理解すると、当業者は、残差ニューラルネットワーク(上述のResNet-18などのResNet)などのいくつかの異なる深層畳み込みニューラルネットワークが、以下で説明する図4Aの例示的な前処理システム、又は図4C若しくは図4Dの例示的な前処理システムの代わりに、又はそれに加えて使用され得ることを認識するであろう。図3のカメラ303は、基板キャリア305内の基板の多数の生画像を得るために使用される。画像の各々は、次いで、同時に又は順次処理され得る。例えば、基板の生画像401は、様々な技法によって操作され得る。一例では、生画像は、抽象ヒルベルト空間において変換画像を形成するために、変換技法を使用して操作され得る。例えば、変換は、フーリエ変換、ラプラス変換、又は他の好適な変換技法を含み得る。カラー画像の場合、これらのプロセスは、カメラ303によって提供される元の色の1つ又は組み合わせに適用することができる。
【0042】
次いで、生画像401(又は変換画像)は、線形フィルタ及び非線形フィルタを含む、実空間及び/又はヒルベルト空間における1つ以上のフィルタによってフィルタリングされ得る。例えば、生画像401(又は変換画像)は、第1のフィルタ421(フィルタ1)によってフィルタリングされて、中間画像403、405の第1のセットを生成し得る(図4Aの例は2つの中間画像のみを示すが、必要に応じて任意の数の中間画像が生成され得る)。第1のフィルタ421は、例えば、光の異なる帯域幅における1つ以上の線形フィルタとして提供され得る。中間画像403、405の第1のセットは、次いで、組み合わせられ、第2のフィルタ423(フィルタ2)によってフィルタリングされて、第2の中間画像407を生成し得る。第2のフィルタ423は、1つ以上の線形フィルタ又は他のタイプのフィルタとして提供され得る。第2の中間画像407は、前処理済み画像409を生成するために、第3のフィルタ425(フィルタ3)によってフィルタリングされ得る。第3のフィルタ425は、1つ以上の非線形フィルタ又は他のタイプのフィルタとして提供され得る。前処理は、画像内のコントラストをより顕著にするか、又はエッジ検出を増加させ、したがって、本明細書に記載されるように、基板の場所を検出及び分類することを補助し得る。
【0043】
図4Bは、開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムから取得された画像からキャリア内の基板ロードエラーを検出するフレームワーク450の例を示す。上述したように、フレームワーク450は、機械学習ネットワークを訓練するために訓練モードで使用され得、次いで、製造環境において基板を分類するために通常動作モードで使用され得る。訓練モード及び通常動作モードの例については、図5A及び図5Bを参照して後述する。
【0044】
図4Bに示されるように、フレームワーク450は、プリプロセッサ453及び機械学習ネットワーク460を含むように示されている。生画像451が、プリプロセッサ453に提供される。この例では、プリプロセッサ453は、図4Aを参照しながら上述したように、生画像451をフィルタリング又は他の方法で処理して、例えば、生画像451をトリミング、スケーリング、又は他の方法で変更若しくは強調して、前処理済み画像455を生成する。
【0045】
次いで、前処理済み画像455は、機械学習ネットワーク460に入力され得る。機械学習ネットワーク460は、多層機械学習モデルとして提供され得る。例えば、機械学習ネットワーク460は、入力層459、特徴抽出層461、特徴関係層463、及び判定層465を含む4つの層を含み得る。前処理済み画像455からの画素情報は、入力層459に送られ得る。入力層459内の各ノードは、前処理済み画像455の画素に対応し得る。機械学習ネットワーク460は、反復方式で、層459~465のうちの1つ以上において訓練され得る。判定層465は、所与の基板の分類に関する判定を出力し得る。次いで、分類結果467が生成される。分類結果467は、生画像451から検出された分類のタイプを抽出し得る。分類結果467は、分類状態(例えば、適切にロードされた基板、クロスロードされた基板、二重ロードされた基板、又は突出した基板)を示すテキスト指示を提供し得る。実施形態では、分類結果467は、ロボットに、潜在的に誤って配置された又は欠落した基板で機能するように(例えば、キャリアから突出している場合に真空を適用する前に基板上を更に前方に移動するように、欠落した基板スロットをスキップするように、など)指示するコマンドとして入力され得る。
【0046】
上述したように、フレームワーク450は、まず、機械学習ネットワーク460を訓練して基板の状態を分類するために訓練モードで使用され得る。フレームワーク450は、次いで、製造環境において基板を分類するために、通常動作モードで使用され得る。機械学習ネットワーク460の訓練は、教師ありプロセスであり得、分類プロセスが実行される場所のオフサイトで実行され得る。訓練は、機械学習ネットワーク460を訓練するために、既知の分類状態を有する訓練画像(例えば、1つ以上の訓練画像)のセットを使用し得る。
【0047】
図4Cは、開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムとともに使用され得る、複数ネットワーク前処理システム470の例を示す。開示される主題を読んで理解すると、当業者は、残差ニューラルネットワーク(上述のResNet-18などのResNet)などのいくつかの異なる深層畳み込みニューラルネットワークが、図4Cの例示的な前処理システムの代わりに、又はそれに加えて使用され得ることを認識するであろう。複数ネットワーク前処理システム470は、生画像入力ブロック472と、フィルタリングブロック474と、convnet基板キャリアサイズ処理ブロック476と、convnet基板検出処理ブロック478と、基板キャリア内の全ての基板スロット(例えば、25スロット)がいつ処理されたかを決定する判定ブロック480と、を含むように示されている。
【0048】
図3のカメラ303は、基板キャリア305内の基板の少なくとも1つの生画像(又は、複数ネットワーク前処理システム470が訓練目的で使用されている場合は多数の生画像)を取得するために使用される。次いで、画像の各々が、順次処理され得る(画像の同時処理の例は、図4Dを参照して以下に提供される)。例えば、基板の生画像は、入力として生画像入力ブロック472に提供される。生画像は、次いで、様々な技法によって操作され得る。一例では、生画像は、トリミング画像ブロック471において、基板キャリアの物理的構造に従って大まかな位置にトリミングされる。スケール画像ブロック473において、トリミングされた画像は、訓練されたconvnetサイズに内挿又は外挿され、元の機械学習ネットワークにおいて使用された訓練サイズに関係が戻る。スケーリングされた画像は、次いで、再スケーリングブロック475内で、浮動小数点範囲の0~1から整数範囲に再スケーリングされる。整数範囲は、所与の精度値を有するように(例えば、8ビットカラー深度に対する256個の離散ステップのうちの1つとして)選択することができる。
【0049】
フィルタリング474内の動作が完了した後、フィルタリングされた画像は、基板キャリアの物理的サイズの決定(例えば、基板の最大直径又はキャリア内のスロットの数の決定)を行うconvnet基板キャリアサイズ処理ブロック476に入力される。当業者は、開示される主題を読んで理解すると、基板キャリアサイズの決定は、基板のキャリアの処理ごとに1回実行される必要があるだけであることを認識するであろう。しかしながら、決定は、動作の各ループについて検証され得る。
【0050】
次いで、convnet基板検出処理ブロック478は、元の訓練データに基づいて、基板が各スロット内に位置しているか、クロススロット挿入であるか、突出しているか、若しくは二重スロット挿入であるかどうか、又は複数ネットワーク前処理システム470が訓練された任意の他のパラメータを決定する。次いで、判定ブロック480において、基板キャリア内の全ての基板スロット(例えば、25個のスロット)が処理されたかどうかが決定される。処理すべき基板が更に存在する場合(例えば、25個の基板が処理されていない場合)、動作は生画像入力ブロック472に戻る。全ての基板が処理された場合、複数ネットワーク前処理システム470の動作は終了ブロック482に進む。
【0051】
図4Dは、開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムとともに使用され得る単一ネットワーク前処理システム490の例を示す。開示される主題を読んで理解すると、当業者は、残差ニューラルネットワーク(上述のResNet-18などのResNet)などのいくつかの異なる深層畳み込みニューラルネットワークが、図4Dの例示的な前処理システムの代わりに、又はそれに加えて使用され得ることを認識するであろう。しかしながら、図4Dの様々な構成要素の各々は、もしあれば、図4Cの複数ネットワーク前処理システム470の同等の構成要素と同じ又は類似であり得る。しかしながら、例示的な動作では、図4Cの複数ネットワーク前処理システム470は、単一ネットワーク前処理システム490とともに使用され得る訓練画像の総数のおよそ10%以下で機能し得る。
【0052】
図3のカメラ303は、基板キャリア305内の基板の少なくとも1つの生画像(又は、複数ネットワーク前処理システム490が訓練目的で使用されている場合は多数の生画像)を取得するために使用される。画像の各々は、次いで、同時に処理され得る。例えば、基板の生画像は、入力として生画像入力ブロック492に提供される。生画像は、次いで、様々な技法によって操作され得る。一例では、生画像は、フィルタリングブロック494内のトリミング画像ブロック491において、基板キャリアの物理的構造に従って大まかな位置にトリミングされる。スケール画像ブロック493において、トリミングされた画像は、訓練されたconvnetサイズに内挿又は外挿され、元の機械学習ネットワークにおいて使用された訓練サイズに関係が戻る。スケーリングされた画像は、次いで、再スケーリングブロック495内で、浮動小数点範囲の0~1から整数範囲に再スケーリングされる。整数範囲は、所与の精度値を有するように(例えば、8ビットカラー深度に対する256個の離散ステップのうちの1つとして)選択することができる。
【0053】
フィルタリング494内の動作が完了した後、フィルタリングされた画像は、convnet基板キャリアサイズ/スロット/基板検出及び処理ブロック496に入力され、これは、基板キャリアの物理的サイズの決定(例えば、基板の最大直径又はキャリア内のスロットの数の決定)、並びに元の訓練データに基づく、基板が各スロット内に位置するか、クロススロット挿入であるか、突出しているか、若しくは二重スロット挿入であるか、又は単一ネットワーク前処理システム490が訓練された任意の他のパラメータの決定を行う。次に、ブロック498において、全てのスロット(例えば、25個全てのスロット)内の全ての基板の決定が出力される。
【0054】
ここで図5Aを参照すると、開示される主題の様々な実施形態による、図3の基板マッピングシステムを訓練するための例示的な方法500が示されている。訓練プロセスの例示的な方法500は、訓練画像のセットを用いて複数回実行され得る。動作501において、訓練画像が受信され、上述したように前処理され得る。訓練画像は、通常動作モード中に遭遇する同じ又は類似のタイプの基板分類の画像に対応し得る。訓練画像は、特定のタイプの基板分類状態(例えば、適切にロードされた基板、クロスロードされた基板、二重ロードされた基板、又は突出した基板)の存在に基づいて選択され得る。前処理は、上述のような基板の分類の決定を支援するための一連のフィルタリング動作(少なくともその一部が上述されている)を含み得る。
【0055】
動作509において、前処理済み画像に関連するラベル(例えば、スロット番号)が受信され得る。実施形態では、ラベルは、手動プロセスによって生成され得る。動作511において、前処理済み画像は、本明細書に記載されるように、機械学習ネットワーク(例えば、機械学習ネットワーク460)に入力され得る。動作513において、ラベルに基づく参照出力が生成され、機械学習ネットワークに提供され得る。
【0056】
動作515において、機械学習ネットワークは、機械学習ネットワークの出力が、ラベルの各々についての分類タイプに基づいて参照出力と一致するか、又は実質的に一致するまで、反復動作を実行し得る。ラベルは、既知の分類タイプ(例えば、適切にロードされた基板、クロスロードされた基板、二重ロードされた基板、又は突出した基板)と関連付けられ得る。開示される主題を読んで理解すると、当業者は、基板キャリアから突出するクロスロードされた基板又は二重ロードされかつクロスロードされた基板など、2つ以上の分類タイプが適用され得ることを認識するであろう。
【0057】
例示的な方法500は、機械学習ネットワークを訓練するために訓練画像のセットに対して繰り返され得る。訓練画像は、分類タイプを用いて異なるタイプの基板(例えば、各々が異なる直径及び/又は厚さと組み合わされた元素、化合物、接合基板など)を検出するように機械学習ネットワークを訓練するための異なる分類タイプを含み得る。機械学習ネットワークが訓練プロセスを完了した後、機械学習ネットワークは、例えば、製造又は計測プロセス中に基板の分類タイプを検出するように、通常動作モードで使用することができる。
【0058】
図5Bは、開示される主題の様々な実施形態による、通常動作モードで図3の基板マッピングシステムを使用するための例示的な方法550を示す。動作551において、検査対象のデバイスの少なくとも1つの画像が受信され、上述したように前処理され得る。画像は、図3を参照して上述したように、カメラ303によって捕捉され得る。前処理は、上述したように、いくつかのフィルタリング技法であり得る。
【0059】
動作553において、前処理済み画像は、本明細書に記載されるように、機械学習ネットワークに入力され得る。動作555において、機械学習ネットワーク(例えば、図4の機械学習ネットワーク460)は、その訓練に基づいて、前処理済み画像から各基板分類状態に関する判定を出力する動作を実行し得る。
【0060】
本明細書に図示及び説明される技法は、図3に示されるような基板マッピングシステム300の一部分又は全体を使用して、又は別様に図6に関連して以下で考察されるような機械600を使用して、実行され得る。図6は、本明細書で考察される技法(例えば、方法論)のうちのいずれか1つ以上が実行され得る機械600を備える例示的なブロック図を示す。様々な例では、機械600は、スタンドアロンデバイスとして動作し得るか、又は他の機械に接続(例えば、ネットワーク化)され得る。ネットワーク化された展開では、機械600は、サーバマシン、クライアントマシン、又はサーバクライアントネットワーク環境では両方の容量で動作し得る。一例では、機械600は、ピアツーピア(peer-to-peer、P2P)(又は他の分散型)ネットワーク環境におけるピアマシンとして機能し得る。機械600は、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、タブレットデバイス、セットトップボックス(set-top box、STB)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又はその機械によって取られるアクションを指定する命令(順次的な、若しくは別様の)を実行することができる任意の機械であり得る。更に、単一の機械のみが例解されているが、「機械」という用語は、クラウドコンピューティング、サービスとしてのソフトウェア(software as a service、SaaS)、他のコンピュータクラスタ構成など、本明細書で考察される方法論のうちのいずれか1つ以上を実行するために、命令のセット(又は複数のセット)を個別に又は共同で実行する機械の任意の集合を含むものとする。
【0061】
本明細書に説明される例は、論理若しくは多数の構成要素若しくは機構を含み得るか、又はそれらによって動作し得る。回路構成は、ハードウェア(例えば、単純な回路、ゲート、論理など)を含む有形のエンティティに実装された回路の集合体である。回路構成メンバーシップは、時間及び基礎となるハードウェアの変動性に対してフレキシブルであり得る。回路構成は、単独で又は組み合わせで、動作時に、指定された動作を実行し得る部材を含む。一例では、回路構成のハードウェアは、特定の動作を実施するように不変に設計され(例えば、配線され)得る。一例では、回路構成を備えるハードウェアは、特定の動作の命令を符号化するために、(例えば、物理的状態の変化又は別の物理的特性の変換などを介して磁気的に、電気的になど)物理的に変更されるコンピュータ可読媒体を含む、可変的に接続された物理的構成要素(例えば、実行ユニット、トランジスタ、単純回路など)を含み得る。物理的構成要素を接続する際に、ハードウェア構成要素の基礎となる電気的特性が、例えば、絶縁特性から導電性特性に、又はその逆に変更され得る。命令は、埋め込まれたハードウェア(例えば、実行ユニット又はロード機構)が、動作時に特定の動作の一部分を実施するために、可変接続を介してハードウェア内に回路構成のメンバーを作成することを可能にする。したがって、コンピュータ可読媒体は、デバイスが動作しているときに、回路構成の他の構成要素に通信可能に結合される。一例では、物理的構成要素のうちのいずれかが、2つ以上の回路構成の2つ以上のメンバーで使用され得る。例えば、動作中、実行ユニットは、ある時点で第1の回路構成の第1の回路で使用され、第1の回路構成内の第2の回路によって、又は異なる時間に第2の回路構成内の第3の回路によって、再使用され得る。
【0062】
機械600(例えば、コンピュータシステム)は、ハードウェアプロセッサ602(例えば、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、ハードウェアプロセッサコア、又はそれらの任意の組み合わせ)、メインメモリ604、及び静的メモリ606を含み得、それらのうちのいくつか又は全てが、インターリンク630(例えば、バス)を介して互いに通信し得る。機械600は、表示デバイス609、入力デバイス611(例えば、英数字キーボード)、及びユーザインターフェース(user interface、UI)ナビゲーションデバイス613(例えば、マウス)を更に含み得る。一例では、表示デバイス609、入力デバイス611、及びUIナビゲーションデバイス613は、タッチスクリーンディスプレイの少なくとも一部分を含み得る。機械600は、記憶デバイス620(例えば、駆動ユニット)、信号生成デバイス617(例えば、スピーカ)、ネットワークインターフェースデバイス650、及び全地球測位システム(global positioning system、GPS)センサ、コンパス、加速度計、又は他のセンサなどの1つ以上のセンサ615を付加的に含み得る。機械600は、例えば、シリアルコントローラ若しくはインターフェース(例えば、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB))、並列コントローラ若しくはインターフェース、又は他の有線若しくは無線(例えば、赤外線(infrared、IR)コントローラ若しくはインターフェース、近距離無線通信(near field communication、NFC)など、1つ以上の周辺デバイス(例えば、プリンタ、カードリーダなど)を通信又は制御するように結合された出力コントローラ619を含み得る。
【0063】
記憶デバイス620は、本明細書に説明される技法又は機能のうちのいずれか1つ以上を具現化するか、又はそれらによって利用されるデータ構造若しくは命令624(例えば、ソフトウェア若しくはファームウェア)のうちの1つ以上のセットが記憶される機械可読媒体を含み得る。命令624はまた、機械600によるその実行中に、メインメモリ603内、静的メモリ605内、大容量記憶デバイス607内、又はハードウェアベースのプロセッサ601内に、完全に又は少なくとも部分的に存在し得る。一例では、ハードウェアベースのプロセッサ601、メインメモリ603、静的メモリ605、又は記憶デバイス620のうちの1つ、又はそれらの任意の組み合わせが、機械可読媒体を構成し得る。
【0064】
機械可読媒体は、単一の媒体とみなされるが、「機械可読媒体」という用語は、1つ以上の命令624を記憶するように構成された単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型若しくは分散型データベース、及び/又は関連付けられたキャッシュ及びサーバ)を含み得る。
【0065】
「機械可読媒体」という用語は、機械600による実行のための命令を記憶、符号化、若しくは担持することができ、かつ機械600に、本開示の技法のうちのいずれか1つ以上を実行させるか、又はそのような命令によって使用されるか、若しくはそのような命令に関連付けられたデータ構造を記憶、符号化、若しくは担持することができる任意の媒体を含み得る。非限定的な機械可読媒体の例としては、ソリッドステートメモリ、並びに光学及び磁気媒体が挙げられ得る。したがって、機械可読媒体は、一時的な伝搬信号ではない。大規模な機械可読媒体の具体例としては、半導体メモリデバイス(例えば、電気的にプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Programmable Read-Only Memory、EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM))、及びフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、磁気又は他の相変化若しくは状態変化メモリ回路、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、磁気光学ディスク、並びにCD-ROMディスク及びDVD-ROMディスクが、挙げられ得る。
【0066】
命令624は、いくつかの転送プロトコル(例えば、フレームリレー、インターネットプロトコル(internet protocol、IP)、伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(hypertext transfer protocol、HTTP)など)のうちのいずれか1つを利用するネットワークインターフェースデバイス650を介して、伝送媒体を使用して、通信ネットワーク621を介して更に送信又は受信され得る。例示的な通信ネットワークとしては、特に、ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)、ワイドエリアネットワーク(wide area network、WAN)、パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)、携帯電話ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)、一般電話サービス(Plain Old Telephone、POTS)ネットワーク、及び無線データネットワーク(例えば、Wi-Fi(登録商標)として既知の米国電気電子学会(the Institute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE)802.22ファミリの標準、WiMax(登録商標)として既知のIEEE802.26ファミリの標準)、IEEE802.25.4ファミリの標準、ピアツーピア(P2P)ネットワークが挙げられ得る。一例では、ネットワークインターフェースデバイス650は、通信ネットワーク626に接続するための1つ以上の物理的ジャック(例えば、イーサネット、同軸、又は電話ジャック)又は1つ以上のアンテナを含み得る。一例では、ネットワークインターフェースデバイス650は、単一入力多重出力(single-input multiple-output、SIMO)、複数入力多重出力(multiple-input multiple-output、MIMO)、又は複数入力単一出力(multiple-input single-output、MISO)技法のうちの少なくとも1つを使用して無線通信するための複数のアンテナを含み得る。「伝送媒体」という用語は、機械600による実行のための命令を記憶、符号化、又は担持することができる任意の無形媒体を含むものとし、そのようなソフトウェアの通信を容易にするためにデジタル又はアナログ通信信号若しくは他の無形媒体を含む。
【0067】
本明細書で使用される場合、「又は」という用語は、包含的又は排他的な意味で解釈され得る。更に、他の実施形態は、提供される開示を読んで理解することに基づいて、当業者によって理解されるであろう。更に、当業者は、本明細書で提供される技法及び実施例の様々な組み合わせが全て、様々な組み合わせで適用され得ることを容易に理解するであろう。
【0068】
本明細書全体を通して、複数のインスタンスは、単一のインスタンスとして説明される構成要素、動作、又は構造を実装し得る。個々の動作は別個の動作として例解及び説明されているが、個々の動作のうちの1つ以上は同時に実行されてもよく、特に明記しない限り、動作が必ずしも例解された順序で実行されることを必要とするものではない。例示的な構成において別個の構成要素として提示される構造及び機能は、組み合わされた構造又は構成要素として実装され得る。同様に、単一の構成要素として提示された構造及び機能は、別個のコンポーネントとして実装され得る。これら及び他の変形、修正、追加、及び改善は、本明細書に記載される主題の範囲内に入る。
【0069】
更に、明示的に示されていないが、当業者には理解可能であるが、要素の様々な配置、量、及び数の各々は、変更されてもよい(例えば、使用されるカメラ、レンズ、及び照明源の数)。また、様々な波長は、単に理解を助けるために提供される。更に、本明細書に図示及び説明される例の各々は、1つの可能な構成を単に表すものであり、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0070】
様々な実施形態が別々に考察されるが、これらの別々の実施形態は、独立した技法又は設計として考慮されることを意図していない。上述したように、様々な部分の各々は、相互に関連付けられ得、各々、本明細書で考察される他の実施形態と別個に又は組み合わせて使用され得る。例えば、動作、システム、及びプロセスの様々な実施形態が説明されてきたが、これらの方法、動作、システム、及びプロセスは、別個に又は様々な組み合わせで使用され得る。
【0071】
したがって、本明細書に提供される開示を読んで理解すれば当業者には明らかであるように、多くの修正及び変形を行うことができる。本明細書に列挙されたものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及びデバイスは、前述の説明から当業者に明らかであろう。いくつかの実施形態の部分及び特徴は、他の実施形態の部分及び特徴に含まれ得るか、又はそれらと置き換えられ得る。そのような修正及び変形は、添付の特許請求の範囲内に入ることが意図される。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲、並びにそのような特許請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲によってのみ限定されるべきである。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図していないことも理解されたい。
【0072】
本開示の要約は、読者が、本技術的開示の性質を迅速に確認することを可能にするために提供される。要約は、特許請求の範囲を解釈又は限定するために使用されないことを理解した上で提出される。加えて、前述の詳細な説明では、本開示を簡素化する目的で、様々な特徴が単一の実施形態に一緒にグループ化されている場合があることが分かる。開示の方法は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。したがって、以下の特許請求の範囲は、各請求項が別個の実施形態としてそれ自体で成り立つ状態で、詳細な説明に組み込まれる。
【0073】
本明細書に提供される説明は、本明細書に記載される事項の様々な態様を具現化する例示的な例、デバイス、及び装置を含む。本明細書では、説明の目的で、考察される事項の様々な実施形態の理解を提供するために、多数の特定の詳細が記載される。しかしながら、開示される主題の様々な実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることは、当業者には明らかであろう。更に、例解された様々な実施形態を不明瞭にしないように、周知の構造、材料、及び技法は詳細に示されていない。本明細書で使用される場合、「約」、「およそ」、及び「実質的に」という用語は、例えば、所与の値又は値の範囲の±10%以内である値を指し得る。
以下の番号付けされた実施例は、開示される主題の特定の実施形態である。
【0074】
実施例1:基板キャリア内の位置内のいくつかの基板の状態を分類するための方法。方法は、基板キャリア内の基板の少なくとも一部分を検出することを含む。検出することは、基板の部分及び基板の部分に近接する位置の1つ以上の画像を捕捉することと、1つ以上の画像を事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークに転送することと、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、画像から基板キャリア内の位置内の基板の部分の状態を分類することと、複数の基板の部分に近接する基板キャリア内の複数の位置の各々の自動タグ付けを提供することと、を含む。
【0075】
実施例2:基板位置の状態を分類するように、ニューラルネットワークを訓練することを更に含む、実施例1に記載の方法。
【0076】
実施例3:自動タグ付けが、複数の位置の各々を、適切なロード、クロススロット挿入、二重ロード、突出、及び空を含むタイプから選択される少なくとも1つの分類タイプとして分類することを含む、実施例1又は実施例2に記載の方法。
【0077】
実施例4:複数の基板の部分の各々を、基板の厚さ、基板の湾曲、基板の反り、及び基板の垂下から選択される特性を含む少なくとも1つの基板特性について識別することを更に含み、少なくとも1つの特性が、複数の基板のうちの1つ以上を用いてロボットエンドエフェクタの場所を調整するために提供される、実施例1~3のいずれか1つに記載の方法。
【0078】
実施例5:分類することが、複数の基板の部分から基板キャリア内の複数の基板タイプを識別することを更に含む、実施例1~4のいずれか1つに記載の方法。
【0079】
実施例6:基板キャリア内の基板の反射特性、基板キャリア内の基板の透過特性、及び基板上のフィルム又はコーティングのうちの少なくとも1つに基づいて、1つ以上の画像を捕捉する際に使用される光源の波長を選択することを更に含む、実施例1~5のいずれか1つに記載の方法。
【0080】
実施例7:光源の放射の入射角、偏光状態、及び強度を選択することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【0081】
実施例8:1つ以上の画像の各々を訓練されたconvnetサイズにスケーリングすることを更に含む、実施例1~7のいずれか1つに記載の方法。
【0082】
実施例9:基板マッピングシステムは、基板及び基板キャリア内の基板の潜在的な位置の1つ以上の画像を収集するカメラと、データ収集及び制御システムと、を含む。1つ以上の画像は、基板と基板キャリア内のいくつかの基板スロットに対する基板の位置との関係を含む。データ収集及び制御システムは、カメラに結合された機械の1つ以上のハードウェアベースのプロセッサを含み、1つ以上の画像を深層畳み込みニューラルネットワークに転送し、深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、1つ以上の画像から基板キャリア内の基板の位置内の基板のうちの撮像された基板の部分の状態を分類し、基板のうちの撮像された基板の部分に近接する基板キャリア内の基板の位置の各々の自動タグ付けを提供するように構成されている。
【0083】
実施例10:基板のうちの少なくともいくつか及び基板キャリア内の基板の潜在的な位置を照明する光源を更に備える、実施例9に記載の基板マッピングシステム。
【0084】
実施例11:光源が、広帯域光源である、実施例10に記載の基板マッピングシステム。
【0085】
実施例12:光源が、単色光源である、実施例10に記載の基板マッピングシステム。
【0086】
実施例13:光源から放出される光の波長が、基板キャリア内の基板の反射特性、基板キャリア内の基板の透過特性、及び基板上のフィルム又はコーティングのうちの少なくとも1つに基づいて選択される、実施例10に記載の基板マッピングシステム。
【0087】
実施例14:光源の1つ以上の特性が、放射の入射角、偏光状態、及び強度の選択を含む、実施例10に記載の基板マッピングシステム。
【0088】
実施例15:自動タグ付けが、複数の位置の各々を、適切なロード、クロススロット挿入、二重ロード、突出、及び空を含むタイプから選択される少なくとも1つの分類タイプとして分類することを含む、実施例9~14のいずれか1つに記載の基板マッピングシステム。
【0089】
実施例16:データ収集及び制御システムが、撮像された基板の各々を、基板の厚さ、基板の湾曲、基板の反り、及び基板の垂下から選択される特性を含む少なくとも1つの基板特性について識別し、かつ基板特性のうちの1つ以上により、転送ロボットのエンドエフェクタと基板のうちの選択された1つの基板との間の位置的場所を調整するために、少なくとも1つの基板特性を転送ロボットに送信するように更に構成されている、実施例9~15のいずれか1つに記載の基板マッピングシステム。
【0090】
実施例17:基板キャリアのサイズを特徴付けることを更に含む、実施例9~16のいずれか1つに記載の基板マッピングシステム。
【0091】
実施例18:システムが、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークを生み出すように、1つ以上の画像に基づいて訓練モードで最初に訓練され、続いて、基板マッピングシステムが、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークに基づいて製造設備内の基板キャリア内の基板の配置を検出するように、製造設備内で通常動作モードで使用されるように構成されている、実施例9~17のいずれか1つに記載の基板マッピングシステム。
【0092】
実施例19:データ収集及び制御システムが、1つ以上の画像の各々を、訓練されたconvnetサイズにスケーリングするように更に構成されている、実施例9~18のいずれか1つに記載の基板マッピングシステム。
【0093】
実施例20:機械によって実行されると、機械に、基板キャリア内の基板の少なくとも一部分を検出することを含む動作を実行させる命令を含む、コンピュータ可読媒体。検出することは、基板の部分及び基板の部分に近接する位置の1つ以上の画像を捕捉することと、1つ以上の画像を事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークに転送することと、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、画像から基板キャリア内の位置内の基板の部分の状態を分類することと、複数の基板の部分に近接する基板キャリア内の複数の位置の各々の自動タグ付けを提供することと、を含む。
【0094】
実施例21:基板位置の状態を分類するように、ニューラルネットワークを訓練することを更に含む、実施例20に記載のコンピュータ可読媒体。
【0095】
実施例22:自動タグ付けが、複数の位置の各々を、適切なロード、クロススロット挿入、二重ロード、突出、及び空を含むタイプから選択される少なくとも1つの分類タイプとして分類することを含む、実施例20又は実施例20に記載のコンピュータ可読媒体。
【0096】
実施例23:複数の基板の部分の各々を、基板の厚さ、基板の湾曲、基板の反り、及び基板の垂下から選択される特性を含む少なくとも1つの基板特性について識別することを更に含み、少なくとも1つの特性が、複数の基板のうちの1つ以上を用いてロボットエンドエフェクタの場所を調整するために提供される、実施例20~22のいずれか1つに記載のコンピュータ可読媒体。
【0097】
実施例24:分類することが、複数の基板の部分から基板キャリア内の複数の基板タイプを識別することを更に含む、実施例20~23のいずれか1つに記載のコンピュータ可読媒体。
【0098】
実施例25:基板キャリア内の基板の反射特性、基板キャリア内の基板の透過特性、及び基板上のフィルム又はコーティングのうちの少なくとも1つに基づいて、1つ以上の画像を捕捉する際に使用される光源の波長を選択することを更に含む、実施例20~24のいずれか1つに記載のコンピュータ可読媒体。
【0099】
実施例26:光源の放射の入射角、偏光状態、及び強度を選択することを更に含む、実施例25に記載のコンピュータ可読媒体。
【0100】
実施例27:1つ以上の画像の各々を訓練されたconvnetサイズにスケーリングすることを更に含む、実施例20~26のいずれか1つに記載のコンピュータ可読媒体。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-05-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板キャリア内の複数の位置の複数の基板の状態を分類するための方法であって、前記方法が、
前記基板キャリア内の前記複数の基板の少なくとも一部分を検出することであって、前記検出することが、前記複数の基板の前記部分に近接する前記複数の位置の前記複数の基板の前記部分の1つ以上の画像を捕捉することを含む、検出することと、
前記1つ以上の画像を、事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークに転送することと、
前記事前訓練された深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、前記1つ以上の画像から前記基板キャリア内の前記複数の位置の前記複数の基板の前記部分の前記状態を分類することと、
前記複数の基板の前記部分に近接する前記基板キャリア内の前記複数の位置の各々の前記状態を提供することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記状態が、前記複数の位置の各々を、適切なロード、クロススロット挿入、二重ロード、突出、及び空を含むタイプから選択される少なくとも1つの分類タイプとして分類することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の基板の前記部分の各々を、基板の厚さ、基板の湾曲、基板の反り、及び基板の垂下から選択される特性を含む少なくとも1つの基板特性について識別することを更に含み、前記少なくとも1つの特性が、前記複数の基板のうちの1つ以上を用いてロボットエンドエフェクタの場所を調整するために提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基板キャリア内の前記基板の反射特性、前記基板キャリア内の前記基板の透過特性、及び前記基板上のフィルム又はコーティングのうちの少なくとも1つに基づいて、前記1つ以上の画像を捕捉する際に使用される光源の波長を選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記光源の放射の入射角、偏光状態、及び強度を選択することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上の画像の各々を訓練されたconvnetサイズにスケーリングすることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
基板マッピングシステムであって、
基板キャリア内の基板の複数の位置の複数の基板の一部分の1つ以上の画像を収集するカメラであって、前記1つ以上の画像が、前記複数の基板の前記部分と、前記基板キャリア内の複数の基板スロットに対する前記基板の前記複数の位置との関係を含む、カメラと、
データ収集及び制御システムと、を備え、前記データ収集及び制御システムが、前記カメラに結合された機械の1つ以上のハードウェアベースのプロセッサを含み、前記データ収集及び制御システムが、
前記1つ以上の画像を深層畳み込みニューラルネットワークに転送し、
前記深層畳み込みニューラルネットワークを使用して、前記1つ以上の画像から、前記基板キャリア内の前記複数の前記位置の前記複数の基板の前記部分の状態を分類し、かつ
前記基板のうちの前記撮像された基板の前記部分に近接する前記基板キャリア内の前記基板の前記位置の各々の前記状態を提供する、基板マッピングシステム。
【請求項8】
前記複数の基板のうちの少なくともいくつか及び前記基板キャリア内の前記基板の前記複数の位置を照明する光源を更に備える、請求項に記載の基板マッピングシステム。
【請求項9】
前記光源が、広帯域光源と単色光源のうちの少なくとも1つである、請求項に記載の基板マッピングシステム。
【請求項10】
前記光源から放出される光の波長が、前記基板キャリア内の前記基板の反射特性、前記基板キャリア内の前記基板の透過特性、及び前記基板上のフィルム又はコーティングのうちの少なくとも1つに基づいて選択される、請求項に記載の基板マッピングシステム。
【請求項11】
前記光源の1つ以上の特性が、放射の入射角、偏光状態、及び強度の選択を含む、請求項に記載の基板マッピングシステム。
【請求項12】
前記状態が、前記複数の位置の各々を、適切なロード、クロススロット挿入、二重ロード、突出、及び空を含むタイプから選択される少なくとも1つの分類タイプとして分類することを含む、請求項に記載の基板マッピングシステム。
【請求項13】
前記データ収集及び制御システムが、
撮像された前記基板の各々を、基板の厚さ、基板の湾曲、基板の反り、及び基板の垂下から選択される特性を含む少なくとも1つの基板特性について識別し、かつ
前記基板特性のうちの1つ以上により、転送ロボットのエンドエフェクタと前記基板のうちの選択された1つの基板との間の位置的場所を調整するために、前記少なくとも1つの基板特性を前記転送ロボットに送信するように更に構成されている、請求項に記載の基板マッピングシステム。
【請求項14】
前記基板キャリアのサイズを特徴付けることを更に含む、請求項に記載の基板マッピングシステム。
【請求項15】
前記データ収集及び制御システムが、前記1つ以上の画像の各々を、訓練されたconvnetサイズにスケーリングするように更に構成されている、請求項に記載の基板マッピングシステム。
【国際調査報告】