(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】交換可能モータアセンブリによって光学絶縁装置アセンブリを位置決めする方法および装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/66 20060101AFI20241003BHJP
H01L 21/683 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
H01L21/66 J
H01L21/68 N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578671
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-02-20
(86)【国際出願番号】 US2022046345
(87)【国際公開番号】W WO2023069281
(87)【国際公開日】2023-04-27
(32)【優先日】2021-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500049141
【氏名又は名称】ケーエルエー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シウ ヤオジュン ユージーン
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア ルディ
【テーマコード(参考)】
4M106
5F131
【Fターム(参考)】
4M106AA01
4M106BA05
4M106CA39
4M106DB08
4M106DB16
4M106DJ03
4M106DJ17
5F131CA03
5F131CA46
5F131EA02
5F131EA14
5F131EA23
5F131JA16
5F131JA26
(57)【要約】
装置は、昇降装置と、モータアセンブリと、を含む。昇降装置は、昇降装置ハウジング内に配設され、昇降装置に接続された光学構成要素の鉛直方向位置を調整するように構成されている。モータアセンブリは、モータハウジング内に配設され、昇降装置を駆動して光学構成要素の鉛直方向位置を調整するように構成されている。昇降装置ハウジング、モータハウジング、および光学構成要素は、筐体の超高真空チャンバ内に配設されている。モータ故障の場合に、モータハウジングが昇降装置ハウジングから接続解除され得、モータアセンブリが昇降装置から結合解除され得ることにより、モータアセンブリが交換され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降装置ハウジング内に配設された昇降装置であって、前記昇降装置は、第1接続部において光学構成要素の鉛直方向位置を調整するように構成されている、昇降装置と、
モータハウジング内に配設されたモータアセンブリであって、前記モータアセンブリは、前記昇降装置を駆動して前記光学構成要素の前記鉛直方向位置を調整するように構成されている、モータアセンブリと、
を備え、
前記モータハウジングは、前記昇降装置ハウジングに着脱可能に接続され、前記モータアセンブリは、前記昇降装置に着脱可能に結合され、前記昇降装置ハウジング、前記モータハウジング、および前記光学構成要素は、筐体の超高真空チャンバ内に配設される、装置。
【請求項2】
前記モータアセンブリは、
ステッピングモータと、
前記ステッピングモータによって駆動され、前記昇降装置の入力駆動シャフトに結合されたギヤヘッドと、
を備え、
前記ステッピングモータは、前記光学構成要素の前記鉛直方向位置を調整するために、前記ギヤヘッドを介して前記入力駆動シャフトを駆動するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ギヤヘッドは、継手によって前記入力駆動シャフトに結合される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記継手は、
前記ギヤヘッドに接続された第1結合器であって、前記第1結合器は、軸方向に延在する第1舌状部を備える、第1結合器と、
前記入力駆動シャフトに接続された第2結合器であって、前記第2結合器は、前記軸方向に延在する第2舌状部を備える、第2結合器と、
前記第1結合器と前記第2結合器との間に挟まれた中央円板であって、前記中央円板の第1側面が、前記第1結合器の前記第1舌状部を受け入れるように構成された第1溝を備え、前記中央円板の第2側面が、前記第2結合器の前記第2舌状部を受け入れるように構成された第2溝を備える、中央円板と、
を備える、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第1溝と前記第2溝とは、互いに対して90度の向きである、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記昇降装置ハウジングは、入力ポートを備え、前記ギヤヘッドは、前記入力ポート内で前記入力駆動シャフトに結合される、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記入力ポートは、前記昇降装置ハウジングの円筒形突出部内の中央に配設され、前記モータハウジングは、前記昇降装置ハウジングに接続されているとき、前記円筒形突出部を囲んでいる、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記昇降装置ハウジングと前記モータハウジングとの間に配設された真空シールをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記真空シールは、前記昇降装置ハウジングのシーリング溝内に配設される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記昇降装置は、前記昇降装置ハウジングの低真空チャンバ内に配設される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記筐体は、アクセスパネルを備え、前記モータハウジングおよび前記モータアセンブリは、前記アクセスパネルを介して前記超高真空チャンバから取外し可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記昇降装置は、振動絶縁装置によって前記光学構成要素に接続されている、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記昇降装置は、第1昇降装置であり、前記装置は、
第2昇降装置ハウジング内に配設された第2昇降装置および第3昇降装置ハウジング内に配設された第3昇降装置であって、前記第2昇降装置および前記第3昇降装置は、それぞれ、第2接続部および第3接続部において前記光学構成要素の前記鉛直方向位置を調整するように構成されている、第2昇降装置および第3昇降装置と、
第2モータハウジング内に配設された第2モータアセンブリおよび第3モータハウジング内に配設された第3モータアセンブリであって、前記第2モータアセンブリは、前記第2昇降装置を駆動して前記光学構成要素の前記鉛直方向位置を調整するように構成され、前記第3モータアセンブリは、前記第3昇降装置を駆動して前記光学構成要素の前記鉛直方向位置を調整するように構成されている、第2モータアセンブリおよび第3モータアセンブリと、
をさらに備え、
前記第2モータハウジングは、前記第2昇降装置ハウジングに着脱可能に接続され、前記第3モータハウジングは、前記第3昇降装置ハウジングに着脱可能に接続され、
前記第2モータアセンブリは、前記第2昇降装置に着脱可能に結合され、前記第3モータアセンブリは、前記第3昇降装置に着脱可能に結合される、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記第1昇降装置、前記第2昇降装置、および前記第3昇降装置は、前記第1接続部、前記第2接続部、または前記第3接続部のうちの少なくとも1つにおいて前記光学構成要素の前記鉛直方向位置を調整することによって、前記光学構成要素の平面方向を調整するように構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第2昇降装置ハウジング、前記第3昇降装置ハウジング、前記第2モータハウジング、および前記第3モータハウジングは、前記筐体の前記超高真空チャンバ内に配設される、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記筐体は、
第2アクセスパネルであって、前記第2モータハウジングおよび前記第2モータアセンブリは、前記第2アクセスパネルを介して前記超高真空チャンバから着脱可能である、第2アクセスパネルと、
第3アクセスパネルであって、前記第3モータハウジングおよび前記第3モータアセンブリは、前記第3アクセスパネルを介して前記超高真空チャンバから着脱可能である、第3アクセスパネルと、
を備える、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第2昇降装置は、第2振動絶縁装置によって前記光学構成要素に接続され、前記第3昇降装置は、第3振動絶縁装置によって前記光学構成要素に接続される、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
モータアセンブリを昇降装置に結合するステップであって、前記昇降装置は、昇降装置ハウジング内に配設されている、ステップと、
モータハウジングを前記昇降装置ハウジングに接続するステップであって、前記モータアセンブリは、前記モータハウジング内に配設されている、ステップと、
真空ポンプを介して、真空チャンバを超高真空圧までポンピングするステップであって、前記モータハウジングおよび前記昇降装置ハウジングは、前記真空チャンバ内に配設されている、ステップと、
前記モータアセンブリを介して、前記真空チャンバ内の前記昇降装置に接続された光学構成要素の鉛直方向位置を調整するために前記昇降装置を駆動するステップと、
を含む、方法。
【請求項19】
前記真空チャンバを大気圧まで排気するステップと、
前記モータハウジングを前記昇降装置ハウジングから接続解除するステップと、
前記モータアセンブリを前記昇降装置から結合解除するステップと、
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
交換モータアセンブリを前記昇降装置に結合するステップと、
前記モータハウジングを前記昇降装置ハウジングに再接続するステップと、
前記真空ポンプを介して、前記真空チャンバを前記超高真空圧までポンピングするステップと、
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年10月18日に提出され、譲渡された米国仮特許出願第63/256,668号に対する優先権を主張し、この開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、昇降装置を動作させるためのモータアセンブリに関し、より詳細には、超高真空環境内で光学構成要素を昇降させるためのモータアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
半導体製造業界の進化が、歩留り管理、特に計測および検査システムに対する要求をより高めつつある。限界寸法が縮小し続けているが、業界は高歩留り、高価値の生産を達成するための時間を短縮することを必要とする。歩留り問題の検出からそれの修正までの合計時間を最小にすることが、半導体製造業者にとっての投資利益率を決定する。
【0004】
ロジックデバイスおよびメモリデバイスのような半導体デバイスの製造は、通常、多数の製造プロセスを使用して半導体ウェハを処理して、半導体デバイスの様々な特徴および複数のレベルを形成することを含む。例えば、リソグラフィは、レチクルから半導体ウェハ上に配列されたフォトレジストにパターンを転写することを含む半導体製造プロセスである。半導体製造プロセスの追加の例は、化学機械研磨(CMP)、エッチング、堆積、およびイオン注入を含むが、これらに限定されない。複数の半導体デバイスが、単一の半導体ウェハ上に配列した状態で製造されて、その後、個々の半導体デバイスに分離されてもよい。
【0005】
検査プロセスは、半導体製造中の様々な段階で使用されることにより、ウェハ上の欠陥を検出して、製造プロセスの歩留りを向上させ、ひいては利益の向上を促進する。検査は、常に、集積回路(IC)のような半導体デバイスの製造の重要な部分である。しかし、半導体デバイスの寸法が減少するにつれて、比較的小さい欠陥がデバイスの故障の原因となる可能性があるので、許容可能な半導体デバイスの製造を成功させるためには検査がさらに一層重要になる。例えば、半導体デバイスの寸法が減少するにつれて、サイズが減少する欠陥の検出が必要になっているが、その理由は、比較的小さい欠陥であっても半導体デバイスに望ましくない収差を生じさせることがあるからである。
【0006】
特定の検査プロセスは、超高真空環境内のステージ上のターゲットに向けられたイメージングミラーアセンブリ(IMA)を使用して実行される。IMAは振動に対する感度が高いため、3つの絶縁装置によって垂れ下げられる。それぞれの絶縁装置は、昇降装置に接続されており、それぞれの昇降装置の移動がIMAの平面調整を行う。それぞれの昇降装置は、限られたスペース内で重荷重を昇降させるために、正確に制御されるモータを含む。動作中に、これらのモータは、粒子または炭化水素汚染物質を生成する場合があり、それらは、真空チャンバ内の他の構成要素に付着して検査精度を低下させ得る。
【0007】
モータアセンブリは、大気中の真空チャンバの外側に配設され得る一方で、動的真空フィードスルーが、モータを昇降装置の入力ロッドに結合するために必要とされる。動的真空フィードスルー装置と真空蛇腹は、高価であって、検査システム内の貴重なスペースを多く占有する可能性があり、既存のシステムに統合するのが困難である。代替のアプローチは、昇降装置筐体自体の内部に真空対応モータを配設することである。しかし、モータが故障した場合、昇降装置および接続された光学系を分解して、アセンブリ内で影響を受けるモータを交換する必要があり、その結果、コストのかかるダウン時間を生じさせる。さらに、1つのモータが故障すると、IMAが3つの昇降装置のすべてから接続解除されることが必要になり、その理由は、2つの昇降装置が不均衡な荷重を支えるようには配設されていないからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第6441884号
【特許文献2】米国特許出願公開第2017/0207384号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そのため、必要とされるのは、既存の検査システムと統合され得る、超清浄な真空環境の汚染を回避し得る、およびシステム動作への影響を最小にして交換され得る昇降装置用のモータアセンブリである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一実施形態は、昇降装置と、モータアセンブリと、を備える装置を提供する。昇降装置は、昇降装置ハウジング内に配設されてもよく、昇降装置は、第1接続部において光学構成要素の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。昇降装置は、振動絶縁振装置によって光学構成要素に接続されてもよい。昇降装置は、昇降装置ハウジングの低真空チャンバ内に配設されてもよい。モータアセンブリは、モータハウジング内に配設されてもよく、モータアセンブリは、昇降装置を駆動して光学構成要素の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。モータハウジングは、昇降装置ハウジングに着脱可能に接続されてもよく、モータアセンブリは、昇降装置に着脱可能に結合されてもよい。昇降装置ハウジング、モータハウジング、および光学構成要素は、筐体の超高真空チャンバ内に配設されてもよい。
【0011】
本開示の一実施形態に従うと、モータアセンブリは、ステッピングモータと、ギヤヘッドと、を備えてもよい。ギヤヘッドは、ステッピングモータによって駆動され、昇降装置の入力駆動シャフトに結合されてもよい。ステッピングモータは、ギヤヘッドを介して入力駆動シャフトを駆動することにより、光学構成要素の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。ギヤヘッドは、継手によって入力駆動シャフトに結合されてもよい。
【0012】
本開示の一実施形態に従うと、継手は、第1結合器と、第2結合器と、中央円板と、を備えてもよい。第1結合器は、ギヤヘッドに接続されてもよく、第1結合器は、軸方向に延在する第1舌状部を備えてもよい。第2結合器は、入力駆動シャフトに接続されてもよく、第2結合器は、軸方向に延在する第2舌状部を備えてもよい。中央円板は、第1結合器と第2結合器との間に挟まれてもよい。中央円板の第1側面は、第1結合器の第1舌状部を受け入れるように構成された第1溝を備えてもよく、中央円板の第2側面は、第2結合器の第2舌状部を受け入れるように構成された第2溝を備えてもよい。第1溝と第2溝とは、互いに対して90度の向きにあってもよい。
【0013】
本開示の一実施形態に従うと、昇降装置ハウジングは、入力ポートを備えてもよい。ギヤヘッドは、入力ポート内の入力駆動シャフトに結合されてもよい。入力ポートは、昇降装置ハウジングの円筒形突出部の中央に配設されてもよく、モータ装置ハウジングは、昇降装置ハウジングに接続されているとき、円筒形突出部を囲んでもよい。真空シールは、昇降装置ハウジングとモータハウジングとの間で、昇降装置ハウジングのシーリング溝内に配設されてもよい。
【0014】
本開示の一実施形態に従うと、筐体はアクセスパネルを備えてもよい。モータハウジングおよびモータアセンブリは、アクセスパネルを介して超高真空チャンバから取外し可能であってもよい。
【0015】
本開示の一実施形態に従うと、昇降装置は、第1昇降装置であってもよく、装置は、第2昇降装置および第3昇降装置をさらに備えてもよい。第2昇降装置は、第2昇降装置ハウジング内に配設されてもよく、第3昇降装置は、第3昇降装置ハウジング内に配設されてもよい。第2昇降装置および第3昇降装置は、それぞれ、第2接続部および第3接続部において光学構成要素の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。第2昇降装置は、第2振動絶縁装置によって光学構成要素に接続されてもよく、第3昇降装置は、第3振動絶縁装置によって光学構成要素に接続されてもよい。装置は、第2モータアセンブリおよび第3モータアセンブリをさらに備えてもよい。第2モータアセンブリは、第2モータハウジング内に配設されてもよく、第3モータアセンブリは、第3モータハウジング内に配設されてもよい。第2モータアセンブリは、第2昇降装置を駆動して、光学構成要素の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよく、第3モータアセンブリは、第3昇降装置を駆動して光学構成要素の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。第2モータハウジングは、第2昇降装置ハウジングに脱着可能に接続されてもよく、第3モータハウジングは、第3昇降装置ハウジングに脱着可能に接続されてもよい。第2モータアセンブリは、第2昇降装置に脱着可能に結合されてもよく、第3モータアセンブリは、第3昇降装置に脱着可能に結合されてもよい。
【0016】
本開示の一実施形態に従うと、第1昇降装置、第2昇降装置、および第3昇降装置は、第1接続部、第2接続部、または第3接続部のうちの少なくとも1つにおいて、光学構成要素の鉛直方向位置を調整することによって光学構成要素の平面方向を調整するように構成されてもよい。
【0017】
本開示の一実施形態に従うと、第2昇降装置ハウジング、第3昇降装置ハウジング、第2モータハウジング、および第3モータハウジングは、筐体の超高真空チャンバ内に配設されてもよい。筐体は、第2アクセスパネルと、第3アクセスパネルと、を備えてもよい。第2モータハウジングおよび第2モータアセンブリは、第2アクセスパネルを介して超高真空チャンバから取外し可能であってもよく、第3モータハウジングおよび第3モータアセンブリは、第3アクセスパネルを介して超高真空チャンバから取外し可能であってもよい。
【0018】
本開示の別の実施形態は、方法を提供する。方法は、モータアセンブリを昇降装置に結合することであって、昇降装置は、昇降装置ハウジング内に配設されていることと、モータハウジングを昇降装置ハウジングに接続することであって、モータアセンブリは、モータハウジング内に配設されていることと、真空ポンプを介して真空チャンバを超高真空圧までポンピングすることであって、モータハウジングおよび昇降装置ハウジングは、真空チャンバ内に配設されていることと、真空チャンバ内の昇降装置に接続された光学構成要素の鉛直方向位置を調整するために、モータアセンブリを介して昇降装置を駆動することと、を含んでもよい。
【0019】
本開示の一実施形態に従うと、方法は、真空チャンバを大気圧まで排気することと、モータハウジングを昇降装置ハウジングから接続解除することと、モータアセンブリを昇降装置から結合解除することと、をさらに含んでもよい。
【0020】
本開示の一実施形態に従うと、方法は、交換モータアセンブリを昇降装置に結合することと、モータハウジングを昇降装置ハウジングに再接続することと、真空ポンプを介して真空チャンバを超高真空圧までポンピングすることと、をさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本開示の性質および目的をより完全に理解するために、次の添付図面と共に以下の詳細な説明を参照されたい。
【
図1】本開示の一実施形態に従う装置についての側断面図である。
【
図2A】本開示の一実施形態に従う継手についての分解図である。
【
図2C】
図2Aの継手の中央円板についての第1側面図である。
【
図2D】
図2Aの継手の中央円板についての第2側面図である。
【
図3】本開示の別の実施形態に従う装置についての斜視図である。
【
図5】本開示の一実施形態に従う方法についてのフローチャートである。
【
図6】本開示の一実施形態に従うシステムについての概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
特許請求される主題が特定の実施形態に関して説明されるが、本明細書に記載の利点および特徴のすべてを提供するわけではない実施形態を含む他の実施形態もまた、本開示の範囲内にある。様々な構造的、論理的、プロセス、ステップ、および電子的変更が、本開示の範囲から逸脱することなくなされてもよい。したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することによってのみ規定される。
【0023】
本開示の一実施形態が、
図1に示す装置100を提供する。装置100は、昇降装置110を備えてもよい。昇降装置110は、第1接続部121において光学構成要素120の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。昇降装置110は、入力駆動シャフト112と、被駆動部材118と、を備えてもよい。入力駆動シャフト112の回転が、被駆動部材118の対応する直線運動を引き起こしてもよい。例えば、入力駆動シャフト112および被駆動部材118は、回転運動を直線運動に変換するように構成されたラックピニオン設計または別の配列を有してもよい。被駆動部材118は、第1接続部121において光学構成要素120に接続されてもよい。したがって、入力駆動シャフト112の回転によって引き起こされる被駆動部材118の直線運動は、第1接続部121における光学構成要素120の鉛直方向位置を調整してもよい。昇降装置110は、振動絶縁装置125によって光学構成要素120に接続されてもよい。振動絶縁装置125は、光学構成要素120が昇降装置110から垂れ下がることを可能にし、システムの振動が光学構成要素120の整列に影響を及ぼすことを防いでもよい、ばねまたは蛇腹のような追随式構成要素であってもよい。光学構成要素120は、イメージングミラーアセンブリ(IMA)または他の検査または計測ツールであってもよい。
【0024】
装置100は、モータアセンブリ130をさらに備えてもよい。モータアセンブリ130は、昇降装置110を駆動して、光学構成要素120の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。モータアセンブリ130は、ステッピングモータ132と、ギヤヘッド133と、を備えてもよい。ギヤヘッド133は、ステッピングモータ132によって駆動され、昇降装置110の入力駆動シャフト112に結合されてもよい。ステッピングモータ132は、ギヤヘッド133を介して入力駆動シャフト112を駆動して、光学構成要素120の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。
【0025】
モータアセンブリ130は、昇降装置110に着脱可能に結合されてもよい。例えば、ギヤヘッド133は、継手135によって入力駆動シャフト112に結合されてもよい。継手135は、オルダム継手または他のタイプの継手であってもよい。
図2Aに示すように、継手135は、ギヤヘッド133に接続される第1結合器136aを備えてもよい。第1結合器136aは、軸方向に延在する第1舌状部137aを備えてもよい。継手135は、入力駆動シャフト112に接続される第2結合器136bをさらに備えてもよい。第2結合器136bは、軸方向に延在する第2舌状部137bを備えてもよい。継手135は、第1結合器136aと第2結合器136bとの間に挟まれた中央円板138をさらに備えてもよい。中央円板138の第1側面138aは、第1結合器136aの第1舌状部137aを受け入れるように構成された第1溝139aを備えてもよく、中央円板138の第2側面138bは、第2結合器136bの第2舌状部137bを受け入れるように構成された第2溝139bを備えてもよい。第1溝139aと第2溝139bは、
図2Cおよび2Dに示すように、互いに対して90度の向きにあってもよい。第1結合器136aと第2結合器136bもまた同一の構造を有していてもよいが、
図2Bおよび2Eに示すように、互いに対して90度の向きにある。継手135は、モータアセンブリ130が、さねはぎ接続によって、昇降装置110に容易に結合または、それから結合解除されることを可能にし得る。
【0026】
昇降装置110についての必要なトルクは、光学構成要素120の重量と、それに応じた、光学構成要素120を昇降するのに必要とされる力とに依存することがある。ステッピングモータ132およびギヤヘッド133は、昇降装置110の入力駆動シャフト112に必要なトルクを提供するように選択されてもよい。例えば、ステッピングモータ132は、光学構成要素120を昇降するのに必要なトルクを入力駆動シャフト112に提供するための、ギヤヘッド133のギヤ比によって増大されたトルクを有してもよい。ステッピングモータ132のトルクを最小にすることによって、ステッピングモータ132のサイズが低減されて、モータハウジング131に必要なサイズを低減してもよい。選択されたステッピングモータ132およびギヤヘッド133は、超高真空(UHV)対応であってもよい。
【0027】
昇降装置110およびモータアセンブリ130は、別個のハウジング内に配設されてもよい。例えば、
図1に示すように、昇降装置110は昇降装置ハウジング111内に配設されてもよく、モータアセンブリ130はモータハウジング131内に配設されてもよい。昇降装置ハウジング111は、実質的に長方形の形状を有してもよく、モータハウジング131は、実質的に円筒形の形状を有してもよい。昇降装置ハウジング111およびモータハウジング131の形状およびサイズは、それぞれ、昇降装置110およびモータアセンブリ130の幾何学的形状に、ならびに筐体101内の利用可能なスペースに依存してもよい。モータハウジング131は、昇降装置ハウジング111に着脱可能に接続されてもよい。例えば、モータハウジング131は、1つまたは複数の締結具134によって昇降装置ハウジング111の1つの側面に着脱可能に接続されてもよい。1つまたは複数の締結具134は、モータハウジング131の周縁フランジ内の対応する穴、および昇降装置ハウジング111の1つの側面内の対応する穴によって受け入れられてもよい。モータハウジング131と昇降装置ハウジング111とを着脱可能に接続する他の方法は、本開示の範囲内にある。
【0028】
昇降装置ハウジング111、モータハウジング131、および光学構成要素120は、筐体101の超高真空チャンバ105内に配設されてもよい。真空ポンプ106は、超高真空チャンバ105を低圧または真空圧に制御するように構成されてもよい。真空圧は10-7ミリバール未満であってもよい。例えば、真空圧は、超高真空(UHV)レベル(例えば、10-7乃至10-12ミリバール)であってもよい。
【0029】
昇降装置ハウジング111は、入力ポート113を備えてもよい。ギヤヘッド133は、入力ポート113内で入力駆動シャフト112に結合されてもよい。1つまたは複数の軸受が入力ポート113内に設けられることにより、ギヤヘッド133と入力駆動シャフト112を位置決めして結合してもよい。入力ポート113は、昇降装置ハウジング111の円筒形突出部114の中央に配設されてもよい。モータハウジング131は、昇降装置ハウジング111に接続されているとき、円筒形突出部114を囲んでもよい。ステッピングモータ132に接続された電線が、電気フィードスルーとの接続のために入力ポート113を通って昇降装置ハウジング111内へと経路が定められてもよい。
【0030】
昇降装置ハウジング111は、シーリング溝115をさらに備えてもよい。シーリング溝115は、円筒形突出部114の周面に配設されてもよい。真空シール116が、シーリング溝115内で、昇降装置ハウジング111とモータハウジング131との間に配設されてもよい。真空シール116は、接続された昇降装置ハウジング111とモータハウジング131の内部から超高真空チャンバ105をシーリングしてもよい。したがって、動作中にモータアセンブリ130によって生成された汚染物質が清浄な超高真空チャンバ105に侵入することが防がれてもよい。
【0031】
昇降装置ハウジング111は、低真空チャンバ117をさらに備えてもよい。低真空チャンバ117は、低真空ポンプ119によって低圧または真空圧までポンピングされてもよい。昇降装置110は、低真空チャンバ117内に配設されてもよい。モータハウジング131が昇降装置ハウジング111に接続されているとき、モータハウジング131の内部は、入力ポート113を介して低真空チャンバ117と連通していてもよい。したがって、モータアセンブリ130は、低圧または真空圧の下で動作してもよい。
【0032】
筐体101は、アクセスパネル102を備えてもよい。アクセスパネル102は、筐体101、例えば超高真空チャンバ105の内部へのアクセスを提供し得るドアまたは取外し可能なパネルであってもよい。閉じているとき、アクセスパネル102は、超高真空チャンバ105をシーリングしてもよい。モータハウジング131およびモータアセンブリ130は、アクセスパネル102を介して超高真空チャンバ105から取外し可能であってもよい。例えば、アクセスパネル102は、モータハウジング131と整列させられ得ることにより、モータハウジング131およびモータアセンブリ130を超高真空チャンバ105からアクセスパネル102を通って直線的に取り外されてもよい。アクセスパネル102はまた、モータハウジング131の近くにあることにより、モータハウジング131およびモータアセンブリ130を取り外すために超高真空チャンバ105に到達するのに必要な距離を短縮してもよい。
【0033】
本開示の装置100を用いて、モータアセンブリ130は、昇降装置110および昇降装置ハウジング111から分離された状態で、超高真空チャンバ105の汚染を防ぎ得るモータハウジング131内にパッケージングされてもよい。それに加えて、モータアセンブリ130は、モータ故障の場合、昇降装置110または光学構成要素120を動かすことなく、容易に取り外されて交換されてもよい。したがって、装置100は、既存の検査システムに容易に統合されてもよく、システムへの最小の影響を伴って維持されてもよい。
【0034】
本開示の一実施形態に従うと、装置100は、3つの昇降装置110を備えてもよい。
図3に示すように、3つの昇降装置110は、第1昇降装置110aと、第2昇降装置110bと、第3昇降装置110cと、を備えてもよい。第1昇降装置110aは、第1昇降装置ハウジング111a内に配設されてもよく、第2昇降装置110bは、第2昇降装置ハウジング111b内に配設されてもよく、第3昇降装置110cは、第3昇降装置ハウジング111c内に配置されてもよい。第1昇降装置110a、第2昇降装置110b、および第3昇降装置110cは、それぞれ、第1接続部121、第2接続部122、および第3接続部123において光学構成要素120の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。第1接続部121、第2接続部122、および第3接続部123は、光学構成要素120の上面上の3つの同一線上にない地点であってもよい。第1接続部121、第2接続部122、および第3接続部123の位置は、光学構成要素120の幾何学的形状および/または筐体101内で利用可能な空間に依存してもよい。光学構成要素120は、イメージングミラーアセンブリ(IMA)または他の検査もしくは計測ツールであってもよい。第1昇降装置110a、第2昇降装置110b、および第3昇降装置110cのそれぞれは、各振動絶縁装置125によって光学構成要素に接続されてもよい。例えば、第1昇降装置110aは、第1振動絶縁装置125aによって光学構成要素に接続されてもよく、第2昇降装置110bは、第2振動絶縁装置125bによって光学構成要素120に接続されてもよく、第3昇降装置110cは、第3振動絶縁装置125cによって光学構成要素120に接続されてもよい。第1振動絶縁装置125a、第2振動絶縁装置125b、および第3振動絶縁装置125cは、光学構成要素120が第1昇降装置110a、第2昇降装置110b、および第3昇降装置110cから垂れ下がることを可能にしてもよく、システム内の振動が光学構成要素120の位置合わせに影響を及ぼすことを防いでもよい。
【0035】
3つの昇降装置110のそれぞれは、別個のモータハウジング131内に配設された対応するモータアセンブリ130に結合されてもよい。例えば、第1モータアセンブリ130aは、第1モータハウジング131a内に配設されてもよく、第2モータアセンブリ130bは、第2モータハウジング131b内に配設されてもよく、第3モータアセンブリ130cは、第3モータハウジング131c内に配設されてもよい。第1モータアセンブリ130a、第2モータアセンブリ130b、および第3モータアセンブリ130cは、それぞれ、第1昇降装置110a、第2昇降装置110b、および第3昇降装置110cを駆動することにより、光学構成要素120の鉛直方向位置を調整するように構成されてもよい。例えば、第1昇降装置110a、第2昇降装置110b、および第3昇降装置110cは、第1モータアセンブリ130a、第2モータアセンブリ130b、および第3モータアセンブリ130cのうちの対応する1つを駆動することによって、第1接続部121、第2接続部122、または第3接続部123のうちの少なくとも1つにおいて光学構成要素120の鉛直方向位置を調整することによって、光学構成要素120の平面方向を調整するように構成されてもよい。第1モータアセンブリ130a、第2モータアセンブリ130b、および第3モータアセンブリ130cのそれぞれは、上記のモータアセンブリ130の構成要素を備えてもよい。
【0036】
第1モータアセンブリ130aは、第1昇降装置110aに着脱可能に結合されてもよく、第2モータアセンブリ130bは、第2昇降装置110bに着脱可能に結合されてもよく、第3モータアセンブリ130cは、第3昇降装置110cに着脱可能に結合されてもよい。例えば、第1モータアセンブリ130a、第2モータアセンブリ130b、および第3モータアセンブリ130cのそれぞれは、上記の各継手135によって、第1昇降装置110a、第2昇降装置110b、および第3昇降装置110cに着脱可能に結合されてもよい。
【0037】
第1モータハウジング131aは、第1昇降装置ハウジング111aに着脱可能に接続されてもよく、第2モータハウジング131bは、第2昇降装置ハウジング111bに着脱可能に接続されてもよく、第3モータハウジング131cは、第3昇降装置ハウジング111cに着脱可能に接続されてもよい。モータハウジング131のそれぞれは、1つまたは複数の締結具134または他の手段によって、各昇降装置ハウジング111に着脱可能に接続されてもよい。
【0038】
第1昇降装置ハウジング111a、第2昇降装置ハウジング111b、第3昇降装置ハウジング111c、第1モータハウジング131a、第2モータハウジング131b、第3モータハウジング131c、および光学構成要素120は、筐体101の超高真空チャンバ105内に配設されてもよい。筐体101は、各モータハウジング131およびモータアセンブリ130を超高真空チャンバ105から取り外すための少なくとも1つのアクセスパネル102を備えてもよい。例えば、
図4に示すように、第1モータハウジング131aおよび第1モータアセンブリ130aは、第1アクセスパネル102aを介して超高真空チャンバ105から着脱可能であってもよく、第2モータハウジング131bおよび第2モータアセンブリ130bは、第2アクセスパネル102bを介して超高真空チャンバ105から着脱可能であってもよく、第3モータハウジング131cおよび第3モータアセンブリ130cは、第3アクセスパネル102cを介して超高真空チャンバ105から着脱可能であってもよい。モータハウジング131およびモータアセンブリ130のうちの複数は、同じアクセスパネル102を介して超高真空チャンバ105から着脱可能であってもよい。
【0039】
3つの昇降装置110を有する本開示の装置100によって、第1モータアセンブリ130a、第2モータアセンブリ130b、および第3モータアセンブリ130cのそれぞれは、超高真空チャンバ105の汚染を防ぐために各モータハウジング131内に個々に収容されてもよい。モータ故障の場合に、第1モータアセンブリ130a、第2モータアセンブリ130b、および第3モータアセンブリ130cのそれぞれは、昇降装置110または光学構成要素120のいずれも動かすことなく、個々に取り外して交換されてもよい。したがって、装置100は、既存の検査システムに容易に組み込まれてもよく、システムへの影響を最小にした状態で維持されてもよい。
【0040】
本開示の一実施形態は、方法200を提供する。
図5に示すように、方法200は、以下のステップを含んでもよい。
【0041】
ステップ210において、モータアセンブリが昇降装置に結合される。昇降装置は、昇降装置ハウジング内に配設され、光学構成要素に接続されてもよい。昇降装置は、入力駆動シャフトと、光学構成要素に接続された被駆動部材とを備えてもよく、入力駆動シャフトの回転が、被駆動部材および光学構成要素の対応する直線運動を生じさせる。モータアセンブリは、ステッピングモータおよびギヤヘッドを備えてもよく、これらは継手によって入力駆動シャフトに着脱可能に結合されてもよい。ステッピングモータは、ギヤヘッドを介して入力駆動シャフトを駆動するように構成されてもよい。
【0042】
ステップ220では、モータハウジングが、昇降装置ハウジングに接続される。モータアセンブリは、モータハウジング内に配設されてもよい。モータハウジングは、1つまたは複数の締結具または他の接続方式によって昇降装置ハウジングに接続されてもよい。
【0043】
ステップ230では、真空ポンプが、真空チャンバを超高真空圧までポンピングする。モータハウジングおよび昇降装置ハウジングは、真空チャンバ内に配設されてもよい。真空ポンプは、超高真空チャンバを低圧または真空圧に制御するように構成されてもよい。真空圧は10-7ミリバール未満であってもよい。例えば、真空圧は、超高真空(UHV)レベル(例えば、10-7乃至10-12ミリバール)であってもよい。
【0044】
ステップ240では、モータアセンブリが昇降装置を駆動して、真空チャンバ内で昇降装置に接続された光学構成要素の鉛直方向位置を調整する。例えば、ステッピングモータは、ギヤヘッドを介して入力駆動シャフトを駆動して、被駆動部材および光学構成要素の対応する直線運動を生じさせてもよい。ステッピングモータおよびギヤヘッドは、光学構成要素を昇降するのに必要なトルクを提供し、光学構成要素の鉛直方向位置についての微妙な段階的調整を提供するように選択されてもよい。
【0045】
方法200によって、モータアセンブリは、動作中、個々のモータハウジング内に収容されてもよく、それにより、汚染物質が清浄な超高真空チャンバ内に侵入することが防がれてもよく、既存の検査システムに容易に組み込まれ得る。
【0046】
モータ故障の場合、モータアセンブリは、交換を必要とすることがある。本開示の一実施形態に従うと、方法200は、モータ交換を容易にするために以下のステップをさらに含んでもよい。
【0047】
ステップ250では、真空チャンバは、大気圧まで排気される。真空チャンバは、真空ポンプをオフにすることによって、および/または真空チャンバへの通気口を開けることによって排気されてもよい。
【0048】
ステップ260では、モータハウジングは、昇降装置ハウジングから接続解除される。例えば、1つまたは複数の締結具がモータハウジングから取り外され得ることにより、モータハウジングが昇降装置ハウジングから接続解除され得る。
【0049】
ステップ270では、モータアセンブリは、昇降装置から結合解除される。例えば、継手は、ギヤヘッドが入力駆動シャフトから結合解除されるように分離されてもよい。また、ステッピングモータに接続された電線が接続解除されることにより、モータアセンブリを昇降装置から結合解除してもよい。
【0050】
ステップ280では、交換モータアセンブリが、昇降装置に結合される。交換モータアセンブリは、故障したモータアセンブリと同じ構成要素を含んでもよく、その結果、交換モータアセンブリのギヤヘッドは、同じ継手によって入力駆動シャフトに結合され得る。電線がステッピングモータに再接続されることにより、交換モータアセンブリに電力を供給してもよい。
【0051】
ステップ280の後に、ステップ220から240が、交換モータアセンブリを用いて繰り返されてもよい。すなわち、モータハウジングは、昇降装置ハウジングに再接続されてもよく、真空ポンプは、真空チャンバを超高真空圧までポンピングしてもよく、交換モータアセンブリは、昇降装置を駆動して、真空チャンバ内の昇降装置に接続された光学構成要素の鉛直方向位置を調整してもよい。そのため、方法200は、昇降装置または光学構成要素を動かすことなく、モータアセンブリの交換を可能にしてもよく、保守がシステムに及ぼす影響を最小にし得る。
【0052】
本開示の別の実施形態が、
図6に示すシステム300を提供する。システム300は、光学ベースのサブシステム301を含む。一般に、光学ベースのサブシステム301は、試料302に光を向けて(またはそれにわたって光を走査して)、試料302からの光を検出することによって、試料302についての光学ベースの出力を生成するように構成されている。一実施形態では、試料302はウェハを含む。ウェハは、当該技術分野で公知の任意のウェハを含んでもよい。別の実施形態では、試料302はレチクルを含む。レチクルは、当該技術分野で公知の任意のレチクルを含んでもよい。
【0053】
図6に示すシステム300の実施形態では、光学ベースのサブシステム301は、試料302に光を向けるように構成された照明サブシステムを含む。照明サブシステムは、少なくとも1つの光源を含む。例えば、
図6に示すように、照明サブシステムは光源303を含む。一実施形態では、照明サブシステムは、1つもしくは複数の斜角および/または1つもしくは複数の直角を含んでもよい1つまたは複数の入射角で光を試料302に向けるように構成されている。例えば、
図6に示すように、光源303からの光は、光学要素304を通って、次にレンズ305を通って、斜めの入射角で試料302に向けられる。斜めの入射角は、例えば、試料302の特性に応じて変化してもよい任意の適切な斜めの入射角を含んでもよい。
【0054】
光学ベースのサブシステム301は、異なる時間に異なる入射角で光を試料302に向けるように構成されてもよい。例えば、光学ベースのサブシステム301は、
図6に示すものとは異なる入射角で光が試料302に向けられ得るように、照明サブシステムの1つまたは複数の要素の1つまたは複数の特性を変更するように構成されてもよい。このような一例では、光学ベースのサブシステム301は、光が異なる斜めの入射角または直角の(もしくはほぼ直角の)入射角で試料302に向けられるように、光源303、光学要素304、およびレンズ305を動かすように構成されてもよい。
【0055】
場合によっては、光学ベースのサブシステム301は、同時に複数の入射角で試料302に光を向けるように構成されてもよい。例えば、照明サブシステムは、複数の照明チャネルを含んでもよく、照明チャネルのうちの1つは、
図6に示すように、光源303、光学要素304、およびレンズ305を含んでもよく、照明チャネルのうちの別のもの(図示せず)は、同様の要素を含んでもよく、これは、異なるようにまたは同じに構成されてもよく、または少なくとも光源と、場合によっては本明細書でさらに説明するもののような1つまたは複数の他の構成要素を含んでもよい。そのような光が別の光と同時に試料に向けられる場合、異なる入射角で試料302に向けられた光の1つまたは複数の特性(例えば、波長、偏光など)は、異なる入射角での試料302の照明から生じる光が、検出器(複数可)において相互に識別され得るように異なっていてもよい。
【0056】
別の例では、照明サブシステムは、1つの光源(例えば、
図6に示す光源303)のみを含んでもよく、光源からの光が、照明サブシステムの1つまたは複数の光学要素(図示せず)によって(例えば、波長、偏光などに基づいて)異なる光路に分離されてもよい。異なる光路のそれぞれの光は、次いで試料302に向けられてもよい。複数の照明チャネルが、(例えば、異なる照明チャネルが使用されて連続的に試料を照明するときに)同時にまたは異なる時間に、試料302に光を向けるように構成されてもよい。別の例では、同じ照明チャネルが、異なる時間に、異なる特性を有する試料302に光を向けるように構成されてもよい。例えば、場合によっては、光学要素304は、スペクトルフィルタとして構成されてもよく、スペクトルフィルタの特性は、様々な異なる方法で(例えば、スペクトルフィルタを交換することによって)変更され得ることにより、異なる波長の光が異なる時間に試料302に向けられ得る。照明サブシステムは、異なるまたは同じ特性を有する光を、異なるまたは同じ入射角で連続的にまたは同時に試料302に向けるための、当該技術分野で公知の任意の他の適切な構成を有してもよい。
【0057】
一実施形態では、光源303はブロードバンドプラズマ(BBP)源を含んでもよい。この方式では、光源303によって生成されて、試料302に向けられる光は、広帯域光を含んでもよい。しかし、光源は、レーザのような任意の他の適切な光源を含んでもよい。レーザは、当該技術分野で公知の任意の適切なレーザを含んでもよく、当該技術分野で公知の任意の適切な1つまたは複数の波長で光を生成するように構成されてもよい。それに加えて、レーザは、単色またはほぼ単色の光を生成するように構成されてもよい。この方式では、レーザは狭帯域レーザであってもよい。光源303はまた、複数の離散的な波長または波長帯で光を生成する多色光源を含んでもよい。
【0058】
光学要素304からの光が、レンズ305によって試料302上に焦点を合わせられてもよい。レンズ305が単一の屈折光学要素として
図6に示されているが、実際には、レンズ305は、光学要素からの光を試料に組み合わせで集束させる多数の屈折および/または反射光学要素を含んでもよいことを理解されたい。
図6に示され、本明細書に記載される照明サブシステムは、任意の他の適切な光学要素(図示せず)を含んでもよい。このような光学要素の例としては、偏光構成要素(複数可)、スペクトルフィルタ(複数可)、空間フィルタ(複数可)、反射光学要素(複数可)、アポダイザ(複数可)、ビームスプリッタ(複数可)(例えばビームスプリッタ313)、アパーチャ(複数可)などが挙げられるが、これらに限定されず、当該技術分野で公知の任意のそのような適切な光学要素を含んでもよい。それに加えて、光学ベースのサブシステム301は、光学ベースの出力を生成するために使用される照明のタイプに基づいて、照明サブシステムの1つまたは複数の要素を変更するように構成されてもよい。
【0059】
光学ベースのサブシステム301はまた、試料302にわたって光を走査させるように構成された走査サブシステムを含んでもよい。例えば、光学ベースのサブシステム301は、光学ベースの出力生成中に試料302が配設されるステージ306を含んでもよい。走査サブシステムは、光が試料302にわたって走査させられ得るように試料302を動かすように構成され得る任意の適切な機械的および/またはロボット的アセンブリ(ステージ306を含む)を含んでもよい。それに追加または代替して、光学ベースのサブシステム301は、光学ベースのサブシステム301の1つまたは複数の光学要素が試料302にわたる光の何らかの走査を実行するように構成されてもよい。光は、S字曲線状経路でまたは螺旋状経路でのような任意の適切な様式で試料302にわたって走査させられてもよい。
【0060】
光学ベースのサブシステム301は、1つまたは複数の検出チャネルをさらに含む。1つまたは複数の検出チャネルのうちの少なくとも1つは、サブシステムによる試料302の照明に起因した試料302からの光を検出し、検出された光に応じた出力を生成するように構成された検出器を含む。例えば、
図6に示す光学ベースのサブシステム301は、2つの検出チャネル、すなわち、コレクタ307、要素308、および検出器309によって形成された1つの検出チャネルと、コレクタ310、要素311、および検出器312によって形成された別の検出チャネルと、を含む。
図6に示すように、2つの検出チャネルは、異なる集光角で光を収集して検出するように構成されている。場合によっては、両方の検出チャネルは、散乱光を検出するように構成され、検出チャネルは、試料302から異なる角度で散乱された光を検出するように構成されている。しかしながら、1つまたは複数の検出チャネルは、試料302からの別のタイプの光(例えば、反射光)を検出するように構成されてもよい。
【0061】
さらに
図6に示すように、両方の検出チャネルは、紙面内に配置されて示されており、照明サブシステムもまた紙面内に配置されて示されている。そのため、本実施形態では、両方の検出チャネルが入射面内に(例えば、この中心に)配置される。しかし、1つまたは複数の検出チャネルが入射面の外に配置されてもよい。例えば、コレクタ310、要素311、および検出器312によって形成された検出チャネルは、入射面から外に散乱された光を収集して検出するように構成されてもよい。そのため、そのような検出チャネルは、一般に「副」チャネルと呼ばれることがあり、そのような副チャネルは、入射面に対して実質的に垂直である面の中心に位置してもよい。
【0062】
図6は、2つの検出チャネルを含む光学ベースのサブシステム301の実施形態を示すが、光学ベースのサブシステム301は、異なる数の検出チャネル(例えば、1つのみの検出チャネルまたは2つ以上の検出チャネル)を含んでもよい。このような一例では、コレクタ310、要素311、および検出器312によって形成された検出チャネルは、上記のような1つの副チャネルを形成してもよく、光学ベースのサブシステム301は、入射面の反対側に配置されている別の副チャネルとして形成されている追加の検出チャネル(図示せず)を含んでもよい。そのため、光学ベースのサブシステム301は、検出チャネルを含んでもよく、該検出チャネルは、コレクタ307、要素308、および検出器309を含み、入射面の中心にあり、そして試料302面に垂直にまたは垂直に近い散乱角(複数可)で光を収集および検出するように構成されている。そのため、この検出チャネルは、一般に「主」チャネルと呼ばれてもよく、光学ベースのサブシステム301はまた、上記のように構成された2つ以上の副チャネルを含んでもよい。したがって、光学ベースのサブシステム301は、少なくとも3つのチャネル(すなわち、1つの主チャネルと2つの副チャネル)を含んでもよく、少なくとも3つのチャネルのそれぞれは、それ自体のコレクタを有し、該コレクタのそれぞれは、別のコレクタのそれぞれの散乱角とは異なる散乱角で光を収集するように構成されている。
【0063】
検出器309および/または検出器312は、上記の装置100の光学構成要素120に対応してもよい。例えば、検出器309および/または検出器312は、検出器309および/または検出器312の鉛直方向位置を調整するように構成された少なくとも1つの昇降装置110に接続されてもよく、そして、検出器309および/または検出器312は、振動絶縁装置125によって少なくとも1つの昇降装置110から垂れ下がっていることにより、システム300内の振動が検出器309および/または検出器312に影響を及ぼすのを防いでもよい。
【0064】
さらに上記したように、光学ベースのサブシステム301に含まれる検出チャネルのそれぞれは、散乱光を検出するように構成されてもよい。そのため、
図6に示す光学ベースのサブシステム301は、試料302についての暗視野(DF)出力生成のために構成されてもよい。しかし、光学ベースのサブシステム301はさらに、またはその代替として、試料302についての明視野(BF)出力生成のために構成された検出チャネル(複数可)を含んでもよい。言い換えると、光学ベースのサブシステム301は、試料302から鏡面的に反射された光を検出するように構成されている少なくとも1つの検出チャネルを含んでもよい。そのため、本明細書に記載の光学ベースのサブシステム301は、DFイメージングのみ用に、BFイメージングのみ用に、またはDFとBF両イメージング用に構成されてもよい。コレクタのそれぞれが、単一の屈折光学要素として
図6に示されているが、コレクタのそれぞれは、1つ以上の屈折光学ダイ(複数可)および/または1つ以上の反射光学要素(複数可)を含んでもよいことを理解されたい。
【0065】
1つまたは複数の検出チャネルは、当該技術分野で公知の任意の適切な検出器を含んでもよい。例えば、検出器には、光電子増倍管(PMT)、電荷結合素子(CCD)、時間遅延積分(TDI)カメラ、および当該技術分野で公知の他の適切な検出器を含んでもよい。検出器はまた、非画像検出器または画像検出器を含んでもよい。この方式では、検出器が非画像検出器である場合、検出器のそれぞれは、散乱光の強度などの特定の特性を検出するように構成されてもよいが、そのような特性を画像面内の位置の関数として検出するように構成されなくてもよい。このように、光学ベースのサブシステムの検出チャネルのそれぞれに含まれる検出器のそれぞれによって生成される出力は、信号またはデータであってもよいが、画像信号または画像データではない。このような場合、プロセッサ314のようなプロセッサは、検出器の非画像出力から試料302の画像を生成するように構成されてもよい。しかしながら、他の例では、検出器は、画像信号または画像データを生成するように構成されている画像検出器として構成されてもよい。そのため、光学ベースのサブシステムは、光学画像または本明細書に記載の他の光学ベースの出力をいくつかの方法で生成するように構成されてもよい。
【0066】
図6は、本明細書に記載のシステム実施形態に含まれてもよいか、または本明細書に記載のシステム実施形態によって使用される光学ベースの出力を生成してもよい光学ベースのサブシステム301の構成を概して示すためにここに提供される。本明細書に記載の光学ベースのサブシステム301の構成は、商用出力取得システムを設計するときに通常実行されるように、光学ベースのサブシステム301の性能を最適化するように変更されてもよい。それに加えて、本明細書に記載のシステムは、既存のシステムを使用して(例えば、本明細書に記載の機能を既存のシステムに追加することによって)実装されてもよい。いくつかのそのようなシステムについて、本明細書に記載の方法は、システムの任意選択の機能として(例えば、システムの他の機能に加えて)提供されてもよい。その代替として、本明細書に記載のシステムは、完全に新しいシステムとして設計されてもよい。
【0067】
プロセッサ314は、プロセッサ314が出力を受信し得るように、任意の適切な方式で(例えば、有線および/または無線の伝送媒体を含んでもよい1つまたは複数の伝送媒体を介して)システム300の構成要素に結合されてもよい。プロセッサ314は、出力を使用していくつかの機能を実行するように構成されてもよい。システム300は、プロセッサ314から命令または他の情報を受信し得る。プロセッサ314および/または電子データ記憶ユニット315は、任意選択で、ウェハ検査ツール、ウェハ計測ツール、またはウェハレビューツール(図示せず)と電子通信することにより、追加情報を受信してもよく、または命令を送信してもよい。例えば、プロセッサ314および/または電子データ記憶ユニット315は、走査型電子顕微鏡と電子通信し得る。
【0068】
本明細書に記載のプロセッサ314、他のシステム(複数可)、または他のサブシステム(複数可)は、パーソナルコンピュータシステム、画像コンピュータ、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワークアプライアンス、インターネットアプライアンス、または他のデバイスを含む様々なシステムの一部であってもよい。サブシステム(複数可)またはシステム(複数可)はまた、並列プロセッサのような、当該技術分野で公知の任意の適切なプロセッサを含んでもよい。それに加えて、サブシステム(複数可)またはシステム(複数可)は、スタンドアロンまたはネットワークツールのいずれかとして、高速処理およびソフトウェアを有するプラットフォームを含んでもよい。
【0069】
プロセッサ314および電子データ記憶ユニット315は、システム300または別のデバイス内に、またはそうでなければそれの一部内に配設されてもよい。一例では、プロセッサ314および電子データ記憶ユニット315は、スタンドアロン制御ユニットの一部であってもよく、または集中品質制御ユニット内にあってもよい。複数のプロセッサ314または電子データ記憶ユニット315が使用されてもよい。
【0070】
プロセッサ314は、実際には、ハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアの任意の組み合わせによって実装されてもよい。また、本明細書に記載のようなその機能は、1つのユニットによって実行されてもよく、または異なる構成要素に分割されてもよく、該構成要素のそれぞれはまた、ハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアの任意の組み合わせによって実装されてもよい。プロセッサ314が様々な方法および機能を実装するためのプログラムコードまたは命令は、電子データ記憶ユニット315内のメモリまたは他のメモリのような読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。
【0071】
システム300が複数のプロセッサ314を含む場合、異なるサブシステムが相互に結合されることにより、画像、データ、情報、命令などがサブシステム同士の間で送信されてもよい。例えば、1つのサブシステムは、当該技術分野で公知の任意の適切な有線および/または無線伝送媒体を含むことがある任意の適切な伝送媒体によって追加のサブシステム(複数可)に結合されてもよい。そのようなサブシステムのうちの2つ以上がまた、共有のコンピュータ可読記憶媒体(図示せず)によって有効に結合されてもよい。
【0072】
プロセッサ314は、システム300の出力または他の出力を使用していくつかの機能を実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ314は、出力を電子データ記憶ユニット315または別の記憶媒体に送信するように構成されてもよい。プロセッサ314は、本明細書に記載の実施形態のうちのいずれかに従って構成されてもよい。プロセッサ314はまた、システム300の出力を使用して、または他のソースからの画像またはデータを使用して、他の機能または追加のステップを実行するように構成されてもよい。
【0073】
プロセッサ314は、装置100を制御するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ314は、少なくとも1つのモータアセンブリ130を制御することにより、対応する昇降装置110を駆動して光学構成要素120の鉛直方向位置を調整してもよい。
【0074】
本明細書に開示されたシステム300および方法の様々なステップ、機能および/または動作は、電子回路、論理ゲート、マルチプレクサ、プログラマブル論理デバイス、ASIC、アナログもしくはデジタルの制御器/スイッチ、マイクロコントローラまたはコンピューティングシステムのうちの1つまたは複数によって実行される。本明細書に記載のような方法を実装するプログラム命令は、キャリア媒体をわたって送信され、またはキャリア媒体に記憶されてもよい。キャリア媒体は、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスクまたは光ディスク、不揮発性メモリ、ソリッドステートメモリ、磁気テープなどのような記憶媒体を含んでもよい。キャリア媒体は、有線、ケーブル、または無線伝送リンクのような伝送媒体を含んでもよい。例えば、本開示を通じて説明された様々なステップは、単一のプロセッサ314、またはその代替として複数のプロセッサ314によって実行されてもよい。さらに、システム300の異なるサブシステムは、1つまたは複数のコンピューティングまたは論理システムを含んでもよい。そのため、上記の説明は、本開示に対する限定として解釈されるべきではなく、単なる例示として解釈されるべきである。
【0075】
本開示が1つまたは複数の特定の実施形態に関して説明されてきたが、本開示の他の実施形態が、本開示の範囲から逸脱することなく作成されてもよいことが理解されるであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲およびそれについての合理的な解釈によってのみ限定されるとみなされる。
【国際調査報告】