(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-10
(54)【発明の名称】プロセスチャンバ、半導体プロセス装置及び半導体プロセス方法
(51)【国際特許分類】
C23C 16/44 20060101AFI20241003BHJP
C23C 16/455 20060101ALI20241003BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
C23C16/44 F
C23C16/455
H01L21/31 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521900
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-04-10
(86)【国際出願番号】 CN2022125007
(87)【国際公開番号】W WO2023066119
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111219963.7
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510182294
【氏名又は名称】北京北方華創微電子装備有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING NAURA MICROELECTRONICS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.8 Wenchang Avenue Beijing Economic-Technological Development Area, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】チー ウェンカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ヨンフェイ
【テーマコード(参考)】
4K030
5F045
【Fターム(参考)】
4K030GA02
4K030GA06
4K030GA12
4K030HA01
5F045AA08
5F045AA15
5F045BB08
5F045DP15
5F045EN04
(57)【要約】
本発明は半導体プロセス装置に適用されるプロセスチャンバを提供し、搬送チャンバと、搬送チャンバの上方に位置する複数の反応チャンバとを含み、複数の反応チャンバはいずれも底部開口を介して搬送チャンバに連通し、複数のベースは反応チャンバと搬送チャンバとの間で昇降することができ、搬送チャンバに設けられる搬送機構と載置機構をさらに含み、搬送機構はウェハをプロセスチャンバの外部から載置機構又は複数のベース上に移行することに用いられ、及び複数のベース上のウェハをプロセスチャンバから搬出し、載置機構は複数のウェハを載置することに用いられ、それに載置された複数のウェハを複数のベース上に移行することができる。本発明では、搬送機構はまず次のロットのウェハを載置機構に搬送することができ、載置機構は半導体プロセスが終了した後にそれに載置されたウェハをベースに移行し、ウェハ搬送の時間を節約する。本発明は半導体プロセス装置及び半導体プロセス方法をさらに提供する。
【選択図】
図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送チャンバと、前記搬送チャンバの上方に位置する複数の反応チャンバとを含み、複数の前記反応チャンバはいずれも底部開口を介して前記搬送チャンバに連通し、プロセスチャンバは、ウェハを載置するための複数のベースをさらに含み、複数の前記ベースは、複数の前記反応チャンバの位置に1対1で対応し、前記反応チャンバと前記搬送チャンバとの間で昇降し前記底部開口を閉鎖し又は開放することができる、半導体プロセス装置に適用されるプロセスチャンバであって、
前記プロセスチャンバは、前記搬送チャンバに設けられる搬送機構と、載置機構とをさらに含み、前記搬送機構は、ウェハを前記プロセスチャンバの外部から前記載置機構又は前記ベース上に移行し、及び前記ベース上のウェハを前記プロセスチャンバから搬出することに用いられ、前記載置機構は、複数のウェハを載置することに用いられ、それに載置された複数の前記ウェハを複数の前記ベース上に移行することができる、ことを特徴とするプロセスチャンバ。
【請求項2】
複数の前記ベースは、前記載置機構を周回するように設けられ、前記載置機構は複数のウェハ載置位置を有し、前記ウェハ載置位置の数は前記ベースの数と一致し、かつ、前記載置機構は、複数の前記ウェハ載置位置が対応する複数の前記ベースに同時に接近し、複数の前記ウェハを対応する複数の前記ベース上に移行することができ、あるいは、対応する複数の前記ベースから同時に離れることができるように設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のプロセスチャンバ。
【請求項3】
前記載置機構は、ドライバと、接続部材と、複数の指部材とを含み、前記指部材の上面に前記ウェハ載置位置が形成され、複数の前記指部材は、前記接続部材の周囲に周回固定され、前記ドライバは、前記接続部材が複数の前記指部材を昇降させ及び前記接続部材の回転軸回りに回転させるように駆動することに用いられる、ことを特徴とする請求項2に記載のプロセスチャンバ。
【請求項4】
前記ベースは、ベース軸線を周回して分布する複数のベース孔を有し、複数の前記ベース孔に複数の支持柱が1対1で対応して設けられ、前記支持柱は、ベースが上昇する時に前記ベース孔に沿って前記ベースに対して下降し、前記支持柱の頂面が前記ベースの載置面よりも高くならないと前記ベースとともに上昇し、及び前記支持柱の底端が前記搬送チャンバの底壁に接触するまで前記ベースが下降すると、前記ベース上のウェハを支持して持ち上げることに用いられ、
前記指部材の対応する前記ベースに向かう側に逃がし口が形成され、かつ、前記接続部材が複数の前記指部材が1対1で対応して複数の前記ベースの上方に位置するまで複数の前記指部材を回転させるように前記ドライバが駆動すると、各前記ベース上の複数の支持柱は対応する前記指部材の前記逃がし口に位置する、ことを特徴とする請求項3に記載のプロセスチャンバ。
【請求項5】
前記支持柱はストッパ部を有し、前記ストッパ部は前記ベース孔に係合され、前記ベースが上昇しかつ前記支持柱の頂面が前記ベースの載置面よりも高くない場合、前記支持柱と前記ベースとの相対位置を固定させることに用いられ、これにより前記支持柱を前記ベースとともに上昇させる、ことを特徴とする請求項4に記載のプロセスチャンバ。
【請求項6】
前記プロセスチャンバの前記搬送チャンバに対応する側壁に2つのウェハ搬送口が形成され、前記搬送機構は、2つの前記ウェハ搬送口を介して前記プロセスチャンバの外部からウェハを取得し、2つの前記ウェハ搬送口を介してウェハを前記プロセスチャンバから搬出することに用いられる、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のプロセスチャンバ。
【請求項7】
前記プロセスチャンバは、複数の密封リングをさらに含み、複数の前記密封リングは、複数の前記ベースに1対1で対応し、前記密封リングは周方向に沿って前記ベースの側壁に嵌設され、かつ、前記密封リングは、前記ベースが対応する前記反応チャンバ内に上昇すると、該反応チャンバの底部開口を密封することができる、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のプロセスチャンバ。
【請求項8】
前記搬送チャンバの頂壁には、複数の前記反応チャンバの底部開口に1対1で対応する複数組の環状密封溝が形成され、各組における複数の前記環状密封溝は同心であり、対応する前記底部開口を周回して設けられ、前記密封リングは、前記搬送チャンバの頂壁に向かう環状位置決め面を有し、前記環状位置決め面には複数の同心に設けられる環状突起部が形成され、複数の前記環状突起部は、複数の前記環状密封溝に1対1で対応し、前記ベースが前記反応チャンバ内に上昇すると、前記環状突起部の少なくとも一部が対応する前記環状密封溝に入る、ことを特徴とする請求項7に記載のプロセスチャンバ。
【請求項9】
前記搬送機構は、駆動部と、指部と、複数の揺動レバー部とを含み、複数の前記揺動レバー部は、前記駆動部と前記指部との間に順に接続され、複数の前記揺動レバー部の間、及び前記揺動レバー部と、前記駆動部、前記指部との間はいずれもヒンジ軸によってヒンジされ、かつ、複数の前記ヒンジ軸はいずれも垂直方向に沿って延び、前記駆動部は、前記指部及び複数の前記揺動レバー部がそれぞれ対応する前記ヒンジ軸回りに回転するように駆動し、及び複数の前記揺動レバー部及び前記指部が昇降運動するように駆動することに用いられる、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のプロセスチャンバ。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のプロセスチャンバを含む半導体プロセス装置。
【請求項11】
半導体プロセス方法であって、請求項1~9のいずれか1項に記載のプロセスチャンバに適用され、前記方法は、
前記搬送機構が前記プロセスチャンバの外部のウェハを複数の前記ベース上に搬送するように制御するステップS1と、
複数の前記ベースが対応する前記反応チャンバ内に上昇し、半導体プロセスを行うように制御し、同時に前記搬送機構が前記プロセスチャンバの外部のウェハを前記載置機構に搬送するように制御するステップS2と、
前記半導体プロセスが終了した後、複数の前記ベースが前記搬送チャンバ内に下降するように制御し、また、前記搬送機構が複数の前記ベース上のウェハを前記プロセスチャンバから搬出するように制御するステップS3と、
前記載置機構がそれに載置された複数の前記ウェハを複数の前記ベース上に移行するように制御するステップS4と、
前記ステップS2~前記ステップS4を繰り返し実行するステップと、を含む半導体プロセス方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体プロセス装置の分野に関し、具体的には、プロセスチャンバ、該プロセスチャンバを含む半導体プロセス装置及び該プロセスチャンバによって実現される半導体プロセス方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体業界の急速な発展に伴い、電子部品の小型化傾向はますます顕著であり、原子スケールで材料を加工する需要もますます多くなり、原子層堆積(Atomic Layer Deposition、ALD)技術、特にプラズマ強化型原子層堆積(Plasma Enhanced Atomic Layer Deposition、PEALD)技術はますます注目される課題となっている。原子層堆積技術は複数種類の反応ガスが順に連続的にチャンバに入ることが要求され、かつ、チャンバに入る前に互いに独立したガス状態を保持しなければならず、これにより、反応チャンバに所定の厚さの膜層を堆積生成し、さらに性能が要求に達する薄膜を得る。
【0003】
従来の原子層堆積プロセス装置は主にフロントエンドモジュール、搬送ステージ及びプロセスチャンバを含み、そのうち、搬送ステージには、フロントエンドモジュールとプロセスチャンバとの間でウェハを搬送するためのロボットアームが配置される。PEALDプロセスの生産能力の需要がますます高くなるにつれて、機台の生産能力を向上させるために、プロセスチャンバにマルチチャンバ構造を採用することができ、すなわち、同一プロセスチャンバに複数の反応チャンバが設けられ、それにより、複数の反応チャンバに同期してウェハを入れ、ガスを注入することができ、複数の反応チャンバにおけるガス圧力を同期して制御し、各反応チャンバの独立性を保証すると同時に、ウェハの加工効率を向上させる。
【0004】
しかしながら、搬送ステージに配置されたロボットアームは元々シングルチャンバ構造を採用するプロセスチャンバと合わせて使用されるものであったが、従来のロボットアームのウェハ搬送効率はマルチチャンバ構造のプロセス要件を満たすには程遠く、従来の原子層堆積プロセス装置の生産能力を向上させる上での新たな技術ボトルネックとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、プロセスチャンバ、半導体プロセス装置及び半導体プロセス方法を提供することを目的とし、該プロセスチャンバはウェハ搬送の時間を節約し、機台の生産能力を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、搬送チャンバと、前記搬送チャンバの上方に位置する複数の反応チャンバとを含み、複数の前記反応チャンバがいずれも底部開口を介して前記搬送チャンバに連通し、前記プロセスチャンバが、複数のウェハを載置するためのベースをさらに含み、複数の前記ベースが、複数の前記反応チャンバの位置に1対1で対応し、前記反応チャンバと前記搬送チャンバとの間で昇降し前記底部開口を閉鎖し又は開放することができる、半導体プロセス装置に適用されるプロセスチャンバを提供し、前記プロセスチャンバが、前記搬送チャンバに設けられる搬送機構と、載置機構とをさらに含み、前記搬送機構が、ウェハを前記プロセスチャンバの外部から前記載置機構又は前記ベース上に移行し、及び前記ベース上のウェハを前記プロセスチャンバから搬出することに用いられ、前記載置機構が、複数のウェハを載置することに用いられ、それに載置された複数の前記ウェハを複数の前記ベース上に移行することができる、ことを特徴とする。
【0007】
選択可能に、複数の前記ベースは、前記載置機構を周回するように設けられ、前記載置機構は複数のウェハ載置位置を有し、前記ウェハ載置位置の数は前記ベースの数と一致し、かつ、前記載置機構は、複数の前記ウェハ載置位置が対応する複数の前記ベースに同時に接近し、複数の前記ウェハを対応する複数の前記ベース上に移行することができ、あるいは、対応する複数の前記ベースから同時に離れることができるように設けられる。
【0008】
選択可能に、前記載置機構は、ドライバと、接続部材と、複数の指部材とを含み、前記指部材の上面に前記ウェハ載置位置が形成され、複数の前記指部材は、前記接続部材の周囲に周回固定され、前記ドライバは、前記接続部材が複数の前記指部材を昇降させ及び前記接続部材の回転軸回りに回転させるように駆動することに用いられる。
【0009】
選択可能に、前記ベースは、前記ベース軸線を周回して分布する複数のベース孔を有し、複数の前記ベース孔に複数の支持柱が1対1で対応して設けられ、前記支持柱は、ベースが上昇する時に前記ベース孔に沿って前記ベースに対して下降し、前記支持柱の頂面が前記ベースの載置面よりも高くならないと前記ベースとともに上昇し、及び前記支持柱の底端が前記搬送チャンバの底壁に接触するまで前記ベースが下降すると、前記ベース上のウェハを支持して持ち上げることに用いられ、
前記指部材の対応する前記ベースに向かう側に逃がし口が形成され、かつ、前記接続部材が複数の前記指部材が1対1で対応して複数の前記ベースの上方に位置するまで複数の前記指部材を回転させるように前記ドライバが駆動すると、各前記ベース上の複数の支持柱は対応する前記指部材の前記逃がし口に位置する。
【0010】
選択可能に、前記支持柱はストッパ部を有し、前記ストッパ部は前記ベース孔に係合され、前記ベースが上昇しかつ前記支持柱の頂面が前記ベースの載置面よりも高くない場合、前記支持柱と前記ベースとの相対位置を固定させることに用いられ、これにより前記支持柱を前記ベースとともに上昇させる。
【0011】
選択可能に、前記プロセスチャンバの前記搬送チャンバに対応する側壁に2つのウェハ搬送口が形成され、前記搬送機構は、2つの前記ウェハ搬送口を介して前記プロセスチャンバの外部からウェハを取得し、2つの前記ウェハ搬送口を介してウェハを前記プロセスチャンバから搬出することに用いられる。
【0012】
選択可能に、前記プロセスチャンバは、複数の密封リングをさらに含み、複数の前記密封リングは、複数の前記ベースに1対1で対応し、前記密封リングは周方向に沿って前記ベースの側壁に嵌設され、かつ、前記密封リングは、前記ベースが対応する前記反応チャンバ内に上昇すると、該反応チャンバの底部開口を密封することができる。
【0013】
選択可能に、前記搬送チャンバの頂壁には、複数の前記反応チャンバの底部開口に1対1で対応する複数組の環状密封溝が形成され、各組における複数の前記環状密封溝は同心であり、対応する前記底部開口を周回して設けられ、前記密封リングは、前記搬送チャンバの頂壁に向かう環状位置決め面を有し、前記環状位置決め面には複数の同心に設けられる環状突起部が形成され、複数の前記環状突起部は、複数の前記環状密封溝に1対1で対応し、前記ベースが前記反応チャンバ内に上昇すると、前記環状突起部の少なくとも一部が対応する前記環状密封溝に入る。
【0014】
選択可能に、前記搬送機構は、駆動部と、指部と、複数の揺動レバー部とを含み、複数の前記揺動レバー部は、前記駆動部と前記指部との間に順に接続され、複数の前記揺動レバー部の間、及び前記揺動レバー部と、前記駆動部、前記指部との間はいずれもヒンジ軸によってヒンジされ、かつ、複数の前記ヒンジ軸はいずれも垂直方向に沿って延び、前記駆動部は、前記指部及び複数の前記揺動レバー部がそれぞれ対応する前記ヒンジ軸回りに回転するように駆動し、及び複数の前記揺動レバー部及び前記指部が昇降運動するように駆動することに用いられる。
【0015】
本発明の第2態様として、半導体プロセス装置を提供し、前記半導体プロセス装置は前述したプロセスチャンバを含む。
【0016】
本発明の第3態様として、半導体プロセス方法を提供し、前述したプロセスチャンバに適用され、前記方法は、
前記搬送機構が前記プロセスチャンバの外部のウェハを複数の前記ベース上に搬送するように制御するステップS1と、
複数の前記ベースが対応する前記反応チャンバ内に上昇し、半導体プロセスを行うように制御し、同時に前記搬送機構が前記プロセスチャンバの外部のウェハを前記載置機構に搬送するように制御するステップS2と、
前記半導体プロセスが終了した後、複数の前記ベースが前記搬送チャンバ内に下降するように制御し、また、前記搬送機構が複数の前記ベース上のウェハを前記プロセスチャンバから搬出するように制御するステップS3と、
前記載置機構がそれに載置された複数の前記ウェハを複数の前記ベース上に移行するように制御するステップS4と、
前記ステップS2~前記ステップS4を繰り返し実行するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るプロセスチャンバ、半導体プロセス装置及び半導体プロセス方法において、プロセスチャンバの搬送チャンバに搬送機構及び載置機構が設けられ、載置機構はウェハを一時的に預けておくことができ、それにより、複数のベースがそれぞれ現在のロットのウェハを載置して対応する反応チャンバ内に上昇させ、半導体プロセスを同期して行う時、搬送機構はまず次のロットのウェハをプロセスチャンバ外から載置機構に搬送することができ、現在のロットのウェハの半導体プロセスが終了した後、搬送機構はウェハをプロセスチャンバから搬出し、次に載置機構によってそれに載置された次のロットのウェハを複数のベース上に移行し、これは、従来技術における隣接する2ロットのウェハに対して半導体プロセスを行うステップの間に次のロットのウェハを順に各ベースに搬送する必要があることに比べ、ウェハを搬送する時間を節約し、機台の生産能力を向上させる。
【0018】
そして、ウェハの搬送及び位置決めはいずれも搬送チャンバにおける搬送機構と載置機構によって実現することができ、プロセスチャンバの外側にロボットアーム付きの搬送ステージを設ける必要がなく、プロセスチャンバのウェハ搬送口側は仮組み載荷ステージに直接突き当てることができ、さらに半導体プロセス装置の全体構造をよりコンパクトにし、装置の占有面積を低減し、さらに半導体生産ラインの経済性を向上させる。
【0019】
図面は本発明のさらなる理解を提供することに用いられ、かつ明細書の一部を構成し、以下の具体的な実施形態と併せて本発明を説明することに用いられるが、本発明を限定するものではない。その図面は、以下になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は本発明の実施例に係るプロセスチャンバの構造概略図である。
【
図2】
図2は本発明の実施例に係るプロセスチャンバの部分拡大概略図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例に係るプロセスチャンバにおけるベースの構造概略図である。
【
図4A】
図4Aは本発明の実施例に係るプロセスチャンバにおける載置機構、搬送機構、及びベースの搬送チャンバでの相対位置の概略図である。
【
図4B】
図4Bは本発明の実施例に係るプロセスチャンバにおけるベースと支持柱が相対位置に固定される時の構造概略図である。
【
図5】
図5は本発明の実施例に係るプロセスチャンバにおける搬送機構の部分構造概略図である。
【
図6】
図6は本発明の実施例に係るプロセスチャンバにおける搬送機構がプロセスチャンバの外部からウェハを取得する原理を示す図である。
【
図7】
図7は本発明の実施例に係るプロセスチャンバにおける搬送機構がウェハを載置機構に置く原理を示す図である。
【
図8】
図8は本発明の実施例に係る半導体プロセス装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下は図面を参照して本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。なお、ここで説明する具体的な実施形態は本発明を説明及び解釈することにのみ用いられ、本発明を限定するものではない。
【0022】
上記技術的問題を解決するために、本発明の一態様として、半導体プロセス装置に適用されるプロセスチャンバを提供し、
図1、
図4Aに示すように、該プロセスチャンバは、搬送チャンバ4と、搬送チャンバ4の上方に位置する複数の反応チャンバ2とを含み、複数の反応チャンバ2はいずれも底部開口を介して搬送チャンバ4に連通し、プロセスチャンバは、複数のウェハを載置するためのベース8をさらに含み、該ベース8は搬送チャンバ4内に設けられ、複数のベース8は、複数の反応チャンバ2の位置に1対1で対応し、反応チャンバ2と搬送チャンバ4との間で昇降し対応する反応チャンバ2の底部開口を閉鎖し又は開放することができる。該プロセスチャンバは、ロボットアームアセンブリ7をさらに含み、ロボットアームアセンブリ7は、搬送チャンバ4内に設けられる搬送機構22と、載置機構21とを含み、ウェハを支持し搬送するための両者の実行部分は搬送チャンバ4内に位置し、上記実行部分の動作を駆動するための両者の駆動部分は、例えば搬送チャンバ4の下方に設けられ、搬送チャンバ4の底壁に固着されてもよく(
図1においてロボットアームアセンブリ7が搬送チャンバ内に位置する実行部分を示さず)、このように、搬送チャンバ4の占有スペースを減少させることができ、しかし、本発明の実施例はこれに限定されるものではなく、実際の応用において、具体的な必要に応じて、上記搬送機構22及び載置機構21を搬送チャンバ4内に一体的に設けることもできる。
【0023】
搬送機構22は、ウェハをプロセスチャンバの外部から載置機構21又はベース8上に移行し、及びベース8上のウェハをプロセスチャンバから搬出することに用いられ、載置機構21は、複数のウェハを載置することに用いられ、それに載置された複数のウェハを複数のベース8上に移行することができる。容易に理解できるように、載置機構21がそれに載置された複数のウェハを複数のベース8上に移行する前に、ベース8にウェハがないことを保証する必要がある。
【0024】
発明者は研究により、従来技術において、ウェハの搬送機能はいずれも搬送ステージにおけるロボットアームによって独立して実現され、現在のロットのウェハ(各ロットのウェハとは、複数のベースで半導体プロセスの加工を同期して行う複数のウェハを指す)の半導体プロセスを完了した後、搬送ステージにおけるロボットアームによってプロセスチャンバにおける複数のベース上のウェハを順にプロセスチャンバから取り出し、次に、次のロットのウェハを順にプロセスチャンバに搬入して各ベースに置くことを発見した。
【0025】
一方、本発明では、搬送チャンバ4に搬送機構22及び載置機構21が設けられ、載置機構21は加工対象のウェハ3を一時的に預けておくことができ、それにより、複数のベース8がそれぞれ現在のロットのウェハ3を載置して対応する反応チャンバ2内に上昇させ、半導体プロセスを同期して行う時、搬送機構22はまず次のロットのウェハをプロセスチャンバ外から載置機構21に搬送することができ、現在のロットのウェハ3の半導体プロセスが終了した後、搬送機構22は加工後のウェハ3をプロセスチャンバから搬出し、次に載置機構21によってそれに載置された次のロットのウェハを複数のベース8上に移行し、これは、従来技術に比べ、従来技術における隣接する2ロットのウェハに対して半導体プロセスを行うステップの間に次のロットのウェハを順にプロセスチャンバに搬送して位置決めするべき操作時間を、次のロットのウェハの搬送時間が現在のロットのウェハの半導体プロセス時間と重なるものに調整することに相当し、それにより、ウェハを搬送する時間を節約し、機台の生産能力を向上させる。
【0026】
そして、ウェハの搬送及び位置決めはいずれも搬送チャンバ4における搬送機構22及び載置機構21によって実現することができ、それにより、プロセスチャンバの外側にロボットアーム付きの搬送ステージを設ける必要がなく、プロセスチャンバのウェハ搬送口10側は、仮組み載荷ステージ(Loadlock、ウェハを受け取った後に自体チャンバを真空(似ている)になるまで排気することに用いられ、それにより、プロセスチャンバに連通してウェハ搬送操作を行った後に再びプロセスチャンバに対して真空排気操作を行う必要がなく、同時にウェハ完全性検出等の機能をさらに有してもよい)に突き当てることができ、さらに半導体プロセス装置の全体構造をよりコンパクトにし、装置の占有面積を低減し、さらに半導体生産ラインの経済性を向上させる。
【0027】
本発明の選択可能な一実施形態として、
図1、
図2に示すように、プロセスチャンバは、高さ方向に沿って積層して設けられる上蓋1と、上部チャンバ210と、下部チャンバ410とを含み、複数の反応チャンバ2は上部チャンバ210内に形成され、搬送チャンバ4は下部チャンバ410内に形成され、上蓋1は、上部チャンバ210の頂部に形成された複数の反応チャンバ2の頂部開口を閉鎖する。選択可能に、上部チャンバ210に複数の各反応チャンバ2を周回する排気通路がさらに形成され、排気通路に排気アセンブリが設けられ、排気アセンブリは、周方向に分布している複数の排気孔を介して対応する反応チャンバ2に連通し、反応チャンバ2における排気ガスを抽出してプロセスチャンバから排出することに用いられる。
【0028】
本発明の選択可能な一実施形態として、プロセスチャンバは4つの反応チャンバ2を含む。
【0029】
載置機構21が複数のベース8上にウェハ3を移行するウェハ搬送効率を向上させるために、本発明の好ましい一実施形態として、載置機構21に載置可能なウェハ3の数はベース8の数と同じであり、かつ、載置機構21は複数のベース8上にウェハ3を同期して移行することができる。具体的には、
図4A、
図6に示すように、複数のベース8(例えば、第1ベース25、第2ベース23、第3ベース24、第4ベース26を含む)は、載置機構21を周回するように設けられ、載置機構21は複数のウェハ載置位置を有し、ウェハ載置位置の数はベース8の数と一致し、かつ、載置機構21は、複数のウェハ載置位置が対応する複数のベース8に同時に接近し、複数のウェハを対応する複数のベース8上に移行し、あるいは、複数のウェハ載置位置が対応する複数のベース8から同時に離れるように設けられ、これにより、ウェハをベース8上に移行した後にベース8を避けることができ、これによりベース8を正常に昇降させ得る。
【0030】
本発明の選択可能な一実施形態として、載置機構21は、複数のウェハ載置位置が回転方式によって各ベース8に同期して接近し又は各ベース8から同期して離れるように設けられ、具体的には、
図4A、
図6に示すように、載置機構21はドライバ(
図4A、
図6からの視角で接続部材の下方に位置し、図示せず)、接続部材及び複数の指部材(例えば、それぞれ指部材211、指部材212、指部材213、指部材214である4つの指部材を含む)を含み、指部材の上面にウェハ載置位置が形成され、複数の指部材は、接続部材の周囲に周回固定され、ドライバは、接続部材が複数の指部材を昇降させ及び接続部材の回転軸回りに回転するように駆動することができ、このようにして、複数の指部材が対応する複数のベース8に同時に接近し、複数のウェハを対応する複数のベース8に同期して移行し、又は複数のウェハを対応する複数のベース8上に移行した後、複数の指部材を対応するベース8から同時に離間させる。
【0031】
プロセスチャンバ空間を節約するために、本発明の好ましい一実施形態として、ドライバは、プロセスチャンバの外部に設けられ、搬送チャンバ4の底壁の貫通孔を通過する伝動軸を介して接続部材に接続されるようにしてもよい。
【0032】
ベース8、指部材及び搬送機構22の間のウェハ3の受け渡しの安定性を向上させるために、本発明の好ましい一実施形態として、
図4に示すように、ベース8は、ベース8の軸線を周回して分布する複数のベース孔を有し、複数のベース孔に複数の支持柱11が1対1で対応して設けられ、支持柱11は、ベース8が上昇する時にベース孔に沿ってベース8に対して下降し、支持柱11の頂面がベース8の載置面と平行になった後にベース8とともに上昇し、及び、支持柱11の底端が搬送チャンバ4の底壁に接触するまでベース8が下降すると、ベース8上のウェハを支持して持ち上げることに用いられる。
【0033】
具体的には、指部材又は搬送機構22がベース8とウェハを受け渡す時、ベース8が低位であり、支持柱11の先端がベース8の載置面よりも上方に延出し、それにより、指部材又は搬送機構22はまずウェハを携帯して支持柱11の上方に移行し、次に高さを下げ、ウェハ3を同一のベース8に対応する複数本の支持柱11に落下させ、その後、指部材又は搬送機構22を水平に取り除く。ベース8の上昇に伴い、支持柱11は先端がベース8の載置面よりも低い位置又はベース8の載置面と面一になる位置に後退し、さらにウェハ3をベース8の載置面に円滑に落下させる。
【0034】
本発明の好ましい一実施形態として、
図4A及び
図4Bに示すように、ベース孔81の構造をより明確に示すために、
図4Bに1つの支持柱11のみが模式的に示され、該支持柱11はベース8に対して昇降することができ、かつ、支持柱11はストッパ部11aを有し、ストッパ部11aはベース孔81に係合され、ベース8が上昇し、かつ支持柱11の頂面がベース8の載置面よりも高くない場合、支持柱11とベース8との相対位置を固定させることに用いられ、これにより支持柱11がベース8とともに上昇する。具体的には、ベース8上昇時、ストッパ部11aがベース孔8に係合するまで、支持柱11は自身の重力の作用によりベース8に対して下降し、この時、支持柱11はそれ以上下降せず、ベース8との相対位置が固定され、それにより、ベース8とともに上昇することができる。選択可能に、ストッパ部11aは支持柱11の先端に設けられるストッパヘッドであり、例えば円錐台であり、該円錐台の側面は頂部から下へアセンブリが狭くなる円錐形ストッパ面であるが、ベース孔8の孔壁頂部に円錐形孔セグメント8aが設けられ、ベース孔8の円錐形孔セグメント8aにおける孔径はベース8の載置面から下へに徐々に狭くなり、該ストッパヘッドは支持柱11がベース8に対して下降する時に円錐形孔セグメント8aに入り、該円錐形孔セグメント8aに係合され、支持柱11とベース8との相対位置を固定させる。かつ、上記ストッパヘッドの頂面はベース8の載置面よりも低く又はベース8の載置面と面一であり、これによりベース8の上面にウェハを載置することができる。支持柱11の底端が搬送チャンバ4の底壁(すなわち、下部チャンバ410の底壁)に接触するまでベース8が下降すると、支持柱11の先端は搬送チャンバ4に対して静止し、下降しているベース8に対して上昇し、それにより、支持柱11の先端がベース8の載置面よりも高くなると、ベース8上のウェハを持ち上げることができる。
【0035】
ウェハ位置の安定性を向上させるために、本発明の好ましい一実施形態として、
図4A、
図6に示すように、指部材211を例とし、指部材211の対応するベース8に向かう側に逃がし口211aが形成され、かつ、ドライバは、接続部材が複数の指部材が1対1で対応して複数のベース8の上方に位置するまで複数の指部材を回転させるように駆動すると、各ベース8上の複数の支持柱11は対応する指部材の逃がし口211aに位置する。好ましくは、
図4A、
図6に示すように、指部材とウェハ3との間の接触面積を減少させるために、指部材はフック状に形成されてもよく、該フック状の指部材の開口は逃がし口211aである。
【0036】
本発明の実施例では、指部材211を例とし、指部材211は対応するベース8に向かう側に逃がし口211aが形成され、それによりベース8にウェハ3を搬送する時、指部材211は径方向にベース8上の複数の支持柱11とずれ、指部材211と支持柱11との擦り、衝突を回避し、ウェハの安全性及び位置安定性を向上させる。
【0037】
具体的には、
図4A、
図6に示すように、複数の指部材の逃がし口がいずれも時計回り方向に向かうことを例とする。
【0038】
搬送機構22が複数のベース8上のウェハを取り出した後、ドライバは、接続部材が複数の指部材及びそれに載置されたウェハ3をベース8の支持柱11よりも高い位置まで昇降させるように駆動し、次に、接続部材が複数の指部材上のウェハ3がいずれも対応するベース8と垂直方向に整列するまで複数の指部材を時計回りに回転させるように駆動する。この時、指部材211は第1ベース25の上方に位置し、指部材212は第2ベース23の上方に位置し、指部材213は第3ベース24の上方に位置し、指部材214は第4ベース26の上方に位置し、
その後、ドライバは、接続部材が複数の指部材をその高さが複数の支持柱11の先端よりも低くかつベース8の載置面よりも高い位置まで下降させるように駆動し、ウェハを支持柱11に落下させる。すなわち、指部材211に載置されたウェハ3は第1ベース25の支持柱11に落下し、指部材212に載置されたウェハ3は第2ベース23の支持柱11に落下し、指部材213に載置されたウェハ3は第3ベース24の支持柱11に落下し、指部材214に載置されたウェハ3は第4ベース26の支持柱11に落下し、
最後に、ドライバは、さらに接続部材が複数の指部材を反時計回りに回転させるように駆動し、複数の指部材を対応するベース8から同期して離間させ、ウェハの受け渡し操作を完了する。
【0039】
本発明の選択可能な一実施形態として、
図5に示すように、搬送機構22は、駆動部(図示せず)と、指部221と、複数の揺動レバー部とを含み、複数の揺動レバー部は、駆動部と指部221との間に順に接続され、複数の揺動レバー部の間、及び揺動レバー部と、駆動部、指部221との間はいずれもヒンジ軸によってヒンジされ、かつ、複数のヒンジ軸はいずれも垂直方向に沿って延び、駆動部は、指部221及び複数の揺動レバー部がそれぞれ対応するヒンジ軸回りに回転するように駆動し、及び複数の揺動レバー部及び指部221が昇降運動するように駆動することに用いられる。
【0040】
プロセスチャンバの内部空間を節約するために、本発明の好ましい一実施形態として、駆動部は、プロセスチャンバの外部に設けられ、搬送チャンバの底壁の貫通孔を通過する伝動軸を介して揺動レバー部に接続されるようにしてもよい。本発明のいくつかの実施例では、接続部材が複数の指部材を昇降させるように駆動するという載置機構21のドライバの構造は搬送機構22の駆動部と同一構造に集積することができる。
【0041】
本発明の実施例では、駆動部は指部221の高さを制御することに用いられ、同時に、複数の揺動レバー部の間、及び揺動レバー部と、駆動部、指部221との間のヒンジ軸の回転角を調整することにより、指部221の水平位置及び向きを制御し、それにより、指部221が順にウェハを携帯して指部材又はベース8の支持柱11の上方に移動するように制御し、かつ指部221が下降するように制御し、ウェハ3を対応する指部材又はベース8の支持柱11に落下させ、さらに指部221が水平に退避するように制御し、それにより、ウェハの受け渡し操作を実現する。
【0042】
本発明の選択可能な一実施形態として、
図5に示すように、搬送機構22は第1揺動レバー部222及び第2揺動レバー部223という2つの揺動レバー部を含み、第1揺動レバー部222の第1端は指部221の後端にヒンジ接続され、第1揺動レバー部222の第2端は第2揺動レバー部223の第1端にヒンジ接続され、第2揺動レバー部223の第2端は駆動部の出力軸にヒンジ接続され、各ヒンジ接続位置はいずれも対応する駆動構造によって回転角を自動的に調整することができ、これにより搬送機構22の姿勢を変更する。
【0043】
図6、
図7は、指部221が指部材にウェハを搬送するように搬送機構22が駆動する過程を示す模式図であり、好ましくは、
図7に示すように、ウェハを搬送する時に、指部221が昇降中に指部材と擦り、衝突することを回避するために、指部221のヘッド部は対応する指部材の逃がし口に向かって、それにより、ウェハの安全性及び位置安定性を向上させる。
【0044】
搬送機構22のウェハ搬送効率を向上させるために、本発明の好ましい一実施形態として、
図4A、
図6、
図7に示すように、プロセスチャンバの搬送チャンバ4に対応する側壁(すなわち、下部チャンバ410の側壁)に2つのウェハ搬送口10が形成され、搬送機構22は、2つのウェハ搬送口10を介してプロセスチャンバの外部からウェハを取得し、2つのウェハ搬送口10を介してウェハをプロセスチャンバから搬出することに用いられる。
【0045】
各反応チャンバ2の密封性を向上させるために、本発明の好ましい一実施形態として、
図1~
図3に示すように、プロセスチャンバは、複数の密封リング9をさらに含み、複数の密封リング9は、複数のベース8に1対1で対応し、密封リング9は周方向に沿って対応するベース8の側壁に嵌設され、かつ、密封リング9は、ベース8が対応する反応チャンバ2内に上昇すると、該反応チャンバ2の底部開口を密封することができる。
【0046】
本発明の実施例では、各ベース8の側壁にいずれも密封リング9が嵌設され、それにより、各ベース8が対応する反応チャンバ2内に上昇すると、ベース8及び密封リング9によって対応する反応チャンバ2の底部開口を閉鎖し、該反応チャンバ2の独立したプロセス環境を構成し、それにより、プロセスの必要に応じて、単一のプロセスチャンバで2つ以上のプロセスを実現する(すなわち、複数の反応チャンバ2におけるウェハに対して異なるプロセスを行う)ことを可能にするだけでなく、単一のプロセスチャンバで複数のウェハに対して同一のプロセスを同時に行う(すなわち、複数の反応チャンバ2におけるウェハに対して同一のプロセスを行う)ことができ、さらに機台の生産能力を向上させる。
【0047】
各反応チャンバ2の密封性をさらに向上させるために、本発明の好ましい一実施形態として、
図1~
図3に示すように、搬送チャンバ4の頂壁には、複数の反応チャンバ2の底部開口に1対1で対応する複数組の環状密封溝201が形成され、各組における複数の環状密封溝201は同心であり、対応する底部開口を周回して設けられ、密封リング9は、搬送チャンバ4の頂壁に向かう環状位置決め面を有し、環状位置決め面には複数の同心に設けられる環状突起部901が形成され、複数の環状突起部901は、複数の環状密封溝201に1対1で対応し、ベース8が反応チャンバ2内に上昇すると、環状突起部901の少なくとも一部が対応する環状密封溝201に入る。
【0048】
本発明の実施例では、ベース8が対応する反応チャンバ2内に上昇することに伴い、密封リング9における複数の環状突起部901もそれぞれ対応する環状密封溝201に入り、それにより、密封リング9の環状位置決め面と搬送チャンバ4の頂壁との間にラビリンス密封構造を形成し、さらに各反応チャンバ2の密封性を向上させる。本発明のいくつかの実施例では、密封リング9における環状突起部901の高さは環状密封溝201の深さと異なり(例えば、密封リング9の環状位置決め面が搬送チャンバ4の頂壁に接触することを確保するために、環状突起部901の高さを環状密封溝201の深さより小さくする)、これによりメカニカル密封の効果を保証する。
【0049】
密封リング9とベース8との間の軸方向相対位置の安定性を向上させ、各反応チャンバ2の密封性をさらに向上させるために、本発明の好ましい一実施形態として、
図1~
図3に示すように、密封リング9の内壁頂部に内凸縁が形成され、内凸縁の上面は密封リング9の先端の端面と面一であり、ベース8の頂部にベース8の載置面を周回する環状位置決め溝が形成され、内凸縁は環状位置決め溝に設けられ、かつ内凸縁の上面はベース8の載置面と面一である。密封リング9の外壁の底部に外凸縁が形成され、環状位置決め面が外凸縁に形成される。
【0050】
本発明の実施例では、密封リング9の先端は内凸縁を介してベース8の頂部に当接し、底端は外凸縁を介して搬送チャンバ4の頂壁に接触し、それにより、ベース8の下方の昇降装置(例えば、
図1に示すように、モータ5であってもよい)が支持軸を介して、ベース8が反応チャンバ2内に上昇するように駆動すると、密封リング9は内凸縁と環状位置決め溝との間の係合関係を介してベース8との間の軸方向相対位置を保持することができ、さらに内凸縁及び外凸縁構造を介してベース8の高さを正確に位置決めする。
【0051】
搬送チャンバ4の清浄度を向上させるために、本発明の好ましい一実施形態として、該プロセスチャンバはガス管路6をさらに含み、複数の反応チャンバ2にいずれも第1プロセスゲージが設けられ、搬送チャンバ4に第2プロセスゲージが設けられ、半導体プロセス装置の制御装置は第1プロセスゲージ及び第2プロセスゲージによって反応チャンバ2と搬送チャンバ4におけるガス圧力を検出して比較することができ、反応チャンバ2と搬送チャンバ4におけるガス圧力の比較結果に基づいてガス管路6のガスのオンオフを制御し、搬送チャンバ4におけるガス圧力を各反応チャンバ2におけるガス圧力より大きくし、それにより、反応チャンバ2におけるプロセスガスが密封リング9の環状位置決め面と搬送チャンバ4の頂壁との間に形成されたラビリンス密封構造又は支持柱11とベース孔との間の隙間を介して搬送チャンバ4に流入することを回避し、搬送チャンバ4における粒子源を除去し、搬送チャンバ4の清浄度を向上させ、かつ各反応チャンバ2が半導体プロセスにおいて常に独立したプロセス環境にあることを保証することもできる。
【0052】
本発明の第2態様として、半導体プロセス装置を提供し、該半導体プロセス装置は本発明の実施例に係るプロセスチャンバを含む。
【0053】
本発明に係る半導体プロセス装置において、搬送チャンバ4に搬送機構22及び載置機構21が設けられ、載置機構21は加工対象のウェハ3を一時的に預けておくことができ、それにより、複数のベース8がそれぞれ現在のロットのウェハ3を載置して対応する反応チャンバ2内に上昇させ、半導体プロセスを同期して行う時、搬送機構22はまず次のロットのウェハをプロセスチャンバ外から載置機構21に搬送することができ、現在のロットのウェハ3の半導体プロセスが終了した後、搬送機構22は加工後のウェハ3をプロセスチャンバから搬出し、次に載置機構21によってそれに載置された次のロットのウェハを複数のベース8上に移行し、これは、従来技術に比べ、従来技術における隣接する2ロットのウェハに対して半導体プロセスを行うステップの間に次のロットのウェハを順にプロセスチャンバに搬送して位置決めするべき操作時間を、次のロットのウェハの搬送時間が現在のロットのウェハの半導体プロセス時間と重なるものに調整することに相当し、それにより、ウェハを搬送する時間を節約し、機台の生産能力を向上させる。
【0054】
そして、ウェハの搬送及び位置決めはいずれも搬送機構22及び載置機構21によって実現することができ、それにより、プロセスチャンバの外側にロボットアーム付きの搬送ステージを設ける必要がなく、本発明の好ましい一実施形態として、
図8に示すように、プロセスチャンバのウェハ搬送口10側は、仮組み載荷ステージ42(Loadlock)に直接突き当てることができ、さらに半導体プロセス装置の全体構造をよりコンパクトにし、装置の占有面積を低減し、さらに半導体生産ラインの経済性を向上させる。
【0055】
本発明の選択可能な一実施形態として、
図8に示すように、該半導体プロセス装置は、フロントエンドモジュール43及び複数の載荷ステージ44をさらに含み、フロントエンドモジュール43にロボットアームが設けられ、ロボットアームは、大気環境で載荷ステージ44上のウェハ貯蔵装置(例えば、ウェハ貯蔵ボックス)におけるウェハを仮組み載荷ステージ42に取り出し、又は仮組み載荷ステージ42におけるウェハを載荷ステージ44上のウェハ貯蔵装置に戻すことに用いられる。仮組み載荷ステージ42は、搬送チャンバ4における搬送機構22が真空(似ている)環境でウェハを取得しやすくなるように、ウェハを受け取った後に自体のチャンバを真空(似ている)になるまで排気することに用いられ、また、フロントエンドモジュール43のロボットアームがウェハを取り出しやすくなるように、搬送機構22から搬出されたウェハを受け取った後にガス圧力に戻すことにも用いられる。
【0056】
ウェハ搬送効率を向上させるために、本発明の好ましい一実施形態として、
図4A、
図6、
図7、
図8に示すように、搬送チャンバ4の側壁に2つのウェハ搬送口10が形成され、プロセスチャンバの外側における2つのウェハ搬送口10に対応する位置に2つの仮組み載荷ステージ42が設けられ、搬送機構22は、2つのウェハ搬送口10を介して2つの仮組み載荷ステージ42によってウェハを取得し、2つのウェハ搬送口10を介してウェハを2つの仮組み載荷ステージ42に搬送することに用いられる。
【0057】
本発明の第3態様として、半導体プロセス方法を提供し、本発明の実施例に係るプロセスチャンバに適用され、該方法は、
搬送機構22がプロセスチャンバ外のウェハを複数のベース8上に搬送するように制御するステップS1と、
複数のベース8が対応する反応チャンバ2内に上昇し、半導体プロセスを行うように制御し、同時に搬送機構22がプロセスチャンバ外のウェハを載置機構21に搬送するように制御するステップS2と、
半導体プロセスが終了した後、複数のベース8が搬送チャンバ4に内に下降するように制御し、また、搬送機構22が複数のベース8上のウェハをプロセスチャンバから搬出するようにステップS3と、
載置機構21がそれに載置された複数のウェハを複数のベース8上に移行するように制御するステップS4と、
上記ステップS2~ステップS4を繰り返し実行するステップと、を含む。
【0058】
なお、ステップS1において、ベース8は低位に位置し、支持柱11は、頂部がベース8の載置面よりも高くなるまで延出する。最後のロットのウェハの半導体プロセスを実行する時、ステップS2及びステップS3のみを実行すればよく、かつ、ステップS2において搬送機構22がプロセスチャンバ外のウェハを載置機構21(プロセスチャンバ外には、プロセスチャンバに搬入される次のロットのウェハがない)に搬送するように制御する必要がない。
【0059】
本発明に係る半導体プロセス方法において、搬送チャンバ4に搬送機構22及び載置機構21が設けられ、載置機構21は加工対象のウェハ3を一時的に預けておくことができ、それにより、複数のベース8がそれぞれ現在のロットのウェハ3を載置して対応する反応チャンバ2内に上昇させ、半導体プロセスを同期して行う時、搬送機構22はまず次のロットのウェハをプロセスチャンバ外から載置機構21に搬送することができ、現在のロットのウェハ3の半導体プロセスが終了した後、搬送機構22は加工後のウェハ3をプロセスチャンバから搬出し、次に載置機構21によってそれに載置された次のロットのウェハを複数のベース8上に移行し、これは、従来技術に比べ、従来技術における隣接する2ロットのウェハに対して半導体プロセスを行うステップの間に次のロットのウェハを順にプロセスチャンバに搬送して位置決めするべき操作時間を、次のロットのウェハの搬送時間が現在のロットのウェハの半導体プロセス時間と重なるものに調整し、それにより、ウェハを搬送する時間を節約し、機台の生産能力を向上させる。
【0060】
そして、ウェハの搬送及び位置決めはいずれも搬送チャンバ4における搬送機構22及び載置機構21によって実現され、それにより、プロセスチャンバの外側にロボットアーム付きの搬送ステージを設ける必要がなく、プロセスチャンバのウェハ搬送口10側は、仮組み載荷ステージ42(Loadlock)に直接突き当てることができ、さらに半導体プロセス装置の全体構造をよりコンパクトにし、装置の占有面積を低減し、さらに半導体生産ラインの経済性を向上させる。
【0061】
プロセスチャンバが4つの反応チャンバ2を含む場合、ステップS1は具体的に以下を含んでもよい。
【0062】
ステップS11、搬送機構22が高さを補正するように制御し、指部221を支持柱11の先端より高くし、プロセスチャンバ外(の仮組み載荷ステージ42)によって処理対象のウェハ3を取得し、搬送機構22の複数の揺動レバー部が揺動するように制御し、指部221及びそれに載置されたウェハを第1ベース25の支持柱11の上方に移動させ、
搬送機構22が指部221を下降させて、処理対象のウェハ3を支持柱11に落下させ、また、指部221を初期位置(例えば、第2ベース23と第4ベース26との間に位置し、ベース8及び載置機構21と干渉しない位置)に戻らせるように制御する。
【0063】
ステップS12、搬送機構22が高さを補正するように制御し、指部221を支持柱11の先端より高くし、プロセスチャンバ外(の仮組み載荷ステージ42)によって処理対象のウェハ3を取得し、搬送機構22の複数の揺動レバー部が揺動するように制御し、指部221及びそれに載置されたウェハを第2ベース23の支持柱11の上方に移動させ、
搬送機構22が指部221を下降させて、処理対象のウェハ3を支持柱11に落下させ、また、指部221を初期位置に戻らせるように制御する。
【0064】
ステップS13、搬送機構22が高さを補正するように制御し、指部221を支持柱11の先端より高くし、プロセスチャンバ外(の仮組み載荷ステージ42)によって処理対象のウェハ3を取得し、搬送機構22の複数の揺動レバー部が揺動するように制御し、指部221及びそれに載置されたウェハを第3ベース24の支持柱11の上方に移動させ、
搬送機構22が指部221を下降させて、処理対象のウェハ3を支持柱11に落下させ、また、指部221を初期位置に戻らせるように制御する。
【0065】
ステップS14、搬送機構22が高さを補正するように制御し、指部221を支持柱11の先端より高くし、プロセスチャンバ外(の仮組み載荷ステージ42)によって処理対象のウェハ3を取得し、搬送機構22の複数の揺動レバー部が揺動するように制御し、指部221及びそれに載置されたウェハを第4ベース26の支持柱11の上方に移動させ、
搬送機構22が指部221下降させて、処理対象のウェハ3を支持柱11に落下させ、指部221を初期位置に戻らせるように制御する。
【0066】
載置機構21と搬送機構22が互いに擦り、衝突することを回避するために、好ましくは、ステップS1は、載置機構21が高さを補正するように制御し、載置機構21を載置位置に位置させ、搬送機構22の最高限界位置よりも高くするというステップS11の前に行うステップS10をさらに含んでもよい。
【0067】
ステップS2において、搬送機構22がプロセスチャンバ外のウェハを載置機構21に搬送するように制御するステップは具体的に以下を含んでもよい。
【0068】
ステップS21、載置機構21が高さを補正するように制御し、載置機構21を搬送位置に位置させ、搬送機構22の最高限界位置よりも低くする。
【0069】
ステップS22、搬送機構22が高さを補正するように制御し、プロセスチャンバ室外(の仮組み載荷ステージ42)によって処理対象のウェハ3(
図6に示す)を取得し、指部221が指部材より高くなるまで搬送機構22が上昇するように制御し、また、搬送機構22の複数の揺動レバー部が揺動するように制御し、指部221及びそれに載置されたウェハを指部材211の上方(
図7に示す)に移動させ、
搬送機構22が指部221を下降させて、処理対象のウェハ3を指部材211に落下させ、また、指部221を初期位置に戻らせるように制御する。
【0070】
ステップS23、搬送機構22が高さを補正するように制御し、プロセスチャンバ外から処理対象のウェハ3を取得し、指部221が指部材より高くなるまで搬送機構22が上昇するように制御し、また、搬送機構22の複数の揺動レバー部が揺動するように制御し、指部221及びそれに載置されたウェハを指部材212の上方に移動させ、
搬送機構22が指部221を下降させて、処理対象のウェハ3を指部材212に落下させ、また、指部221を初期位置に戻らせるように制御する。
【0071】
ステップS24、搬送機構22が高さを補正するように制御し、プロセスチャンバ外から処理対象のウェハ3を取得し、指部221が指部材より高くなるまで搬送機構22が上昇するように制御し、また、搬送機構22の複数の揺動レバー部が揺動するように制御し、指部221及びそれに載置されたウェハを指部材213の上方に移動させ、
搬送機構22が指部221を下降させて、処理対象のウェハ3を指部材213に落下させ、また、指部221を初期位置に戻らせるように制御する。
【0072】
ステップS25、搬送機構22が高さを補正するように制御し、プロセスチャンバ外から処理対象のウェハ3を取得し、指部221が指部材より高くなるまで搬送機構22が上昇するように制御し、また、搬送機構22の複数の揺動レバー部が揺動するように制御し、指部221及びそれに載置されたウェハを指部材214の上方に移動させ、
搬送機構22が指部221を下降させて、処理対象のウェハ3を指部材214に落下させ、また、指部221を初期位置に戻らせるように制御する。
【0073】
ステップS26、載置機構21が載置位置に戻るように制御する。
【0074】
半導体プロセスチャンバの安全性を向上させるために、好ましくは、載置機構21の初期周方向位置は、各指部材が隣接する2つのベース8の間に位置することである。すなわち、プロセスチャンバが4つの反応チャンバ2を含む場合、隣接する2つのベース8の間の周方向角度は90°であり、指部材と隣接するベース8の間の周方向角度は45°であり、これによりベース8が昇降中に指部材との間で衝突することを回避する。
【0075】
指部221の可動空間を増大させるために、好ましくは、ステップS21は、接続部材が複数の指部材を反時計回りに所定の角度(例えば、15°)回転させることを駆動するように載置機構21を制御することをさらに含み、それにより、指部材211と第1ベース25との間に指部221に十分な可動空間を残しておき(この時にベース8が反応チャンバ2内に上昇しており、指部材はベース8の下方の細い軸構造に接触しない)。ステップS26は、接続部材が複数の指部材を時計方向に沿って同じ所定の角度回転させる(すなわち、複数の指部材の周方向位置を復元する)ことを駆動するように載置機構21を制御することをさらに含む。
【0076】
プロセスチャンバが4つの反応チャンバ2を含む場合、本発明の選択可能な一実施形態として、ステップS4は具体的に以下を含む。
【0077】
ステップS41、接続部材が複数の指部材及びそれに載置されたウェハ3を時計回りに(45°)回転させることを駆動するように搬送機構22を制御し、指部材211を第1ベース25の上方に位置させ、指部材212を第2ベース23の上方に位置させ、指部材213を第3ベース24の上方に位置させ、指部材214を第4ベース26の上方に位置させ、
ステップS42、接続部材が複数の指部材を高さが複数の支持柱11の先端よりも低くかつベース8の載置面よりも高くなるまで下降させることを駆動するように搬送機構22を制御し、指部材211上のウェハ3を第1ベース25の支持柱11に落下させ、指部材212上のウェハ3を第2ベース23の支持柱11に落下させ、指部材213上のウェハ3を第3ベース24の支持柱11に落下させ、指部材214上のウェハ3を第4ベース26の支持柱11に落下させ、
ステップS43、接続部材が複数の指部材を反時計回りに(45°)回転させることを駆動し、複数の指部材を初期周方向位置に復帰させ、また、接続部材が複数の指部材を載置位置まで上昇させることを駆動するように搬送機構22を制御する。
【0078】
なお、以上の実施形態は、本発明の原理を説明するために採用した例示的な実施形態に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の趣旨及び本質を逸脱することなく、種々の変形や改良を行うことができ、これらの変形や改良も本発明の保護範囲とみなされる。
【国際調査報告】