(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-16
(54)【発明の名称】荷電粒子システムにおける故障メカニズムの分類及び識別による検査のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/66 20060101AFI20241008BHJP
H01J 37/22 20060101ALI20241008BHJP
H01J 37/28 20060101ALI20241008BHJP
【FI】
H01L21/66 C
H01J37/22 502H
H01J37/28 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510665
(86)(22)【出願日】2022-08-16
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 EP2022072815
(87)【国際公開番号】W WO2023041271
(87)【国際公開日】2023-03-23
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】504151804
【氏名又は名称】エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ヴォスナー,アヒム
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヨンフン
(72)【発明者】
【氏名】ニコルスキー,ピョートル
(72)【発明者】
【氏名】スン,ユン エー
(72)【発明者】
【氏名】コラーディ,アントニオ
(72)【発明者】
【氏名】ディレン,ヘルマヌス,アドリアヌス
【テーマコード(参考)】
4M106
5C101
【Fターム(参考)】
4M106AA01
4M106AA09
4M106BA02
4M106DE01
4M106DE05
4M106DE08
4M106DE20
4M106DE24
4M106DJ28
5C101AA03
5C101FF02
5C101HH11
5C101HH13
5C101HH68
5C101JJ07
(57)【要約】
荷電粒子ビームシステムのサンプルに関連する故障メカニズムを分類及び識別するためのビームを提供するための装置、システム、及び方法。幾つかの実施形態では、方法が、複数の欠陥を識別するためにサンプルの第1の複数の電圧コントラスト画像を解析することと、複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムを決定するために複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することとを含み得る。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
故障メカニズムを識別するためのシステムであって、
複数の欠陥を識別するために、サンプルの第1の複数の電圧コントラスト画像を解析することと、
前記複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムを決定するために、前記複数の欠陥の前記サブセットのパターンを解析することと
を前記システムに実行させるように構成される回路を含むコントローラ
を含む、システム。
【請求項2】
前記コントローラが、
前記故障メカニズムの決定を容易にするために、前記複数の欠陥の前記サブセットの前記パターンと前記サンプルに関連する複数のレイアウト設計との間の相関を解析すること
を前記システムにさらに実行させるように構成される回路を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記コントローラが、前記欠陥の前記サブセットの分類を決定するために、前記複数の欠陥の前記サブセットの前記パターンを解析することを前記システムにさらに実行させるように構成される回路を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記故障メカニズムを決定することと前記分類を決定することとが、分類器を使用することをさらに含み、前記分類器が、
複数の摂動シミュレーションに基づいて第2の複数の電圧コントラスト画像を生成することであって、前記第2の複数の電圧コントラスト画像が複数の電圧コントラストパターンを含む、生成することと、
前記複数の摂動シミュレーションと前記第2の複数の電圧コントラストパターンとの間の複数の相関を決定するために、前記第2の複数の電圧コントラスト画像を比較することと
によって構築される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記コントローラが、
複数のレイアウト設計を選択することであって、前記複数のレイアウト設計がサンプルの複数のフィーチャを含む、選択することと、
前記複数のレイアウト設計において導電路を定めることと
によって前記複数の摂動シミュレーションを前記システムにさらに実行させるように構成される回路を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中の複数のシミュレーテッドパターニングステップを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中に使用される複数の材料を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
前記第2の複数の電圧コントラストパターンの各電圧コントラストパターンがサンプル上のフィーチャのレイアウトを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数の故障メカニズムがサンプル内の欠陥の複数の根本原因を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項10】
前記欠陥が前記サンプルの層内にある、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の複数の電圧コントラスト画像の前記複数の欠陥の前記サブセットの前記パターンがフィーチャの繰り返しパターンを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記複数の欠陥の前記サブセットの前記故障メカニズムが、サンプルの自己整合ダブルパターニング又は自己整合4重パターニングの何れか1つによるピッチウォーキングを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の複数の電圧コントラスト画像の前記複数の欠陥の前記サブセットの前記パターンがフィーチャの市松模様を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記複数の欠陥の前記サブセットの前記故障メカニズムがサンプルの複数の層間のオーバーレイ欠陥を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
故障メカニズムを分類及び識別するための方法を計算デバイスに実行させるために、前記計算デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な1組の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記方法が、
複数の欠陥を識別するために、サンプルの第1の複数の電圧コントラスト画像を解析することと、
前記複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムを決定するために、前記複数の欠陥の前記サブセットのパターンを解析することと
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2021年9月15日に出願された欧州出願21197008.2号の優先権を主張するものであり、該出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本明細書の説明は荷電粒子ビームシステムの分野に関し、より詳細には、荷電粒子ビームシステム検査システムのサンプルに関連する故障メカニズムを分類及び識別するために電圧コントラストを使用するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 集積回路(IC)の製造プロセスにおいて、未完成又は完成回路コンポーネントは、それらが設計に従って製造されていること、及び欠陥がないことを保証するために検査される。光学顕微鏡を利用した検査システムは、一般的に、数百ナノメータに至るまでの分解能を有し、分解能は、光の波長によって制限される。ICコンポーネントの物理的サイズは、サブ100ナノメータ、或いはサブ10ナノメータに至るまで減少し続けているため、光学顕微鏡を利用した検査システムよりも高い分解能が可能な検査システムが必要とされる。
【0004】
[0004] 1ナノメータ未満に至るまでの分解能が可能な、走査電子顕微鏡(SEM)又は透過電子顕微鏡(TEM)などの荷電粒子(例えば、電子)ビーム顕微鏡は、サブ100ナノメータであるフィーチャサイズを有するICコンポーネントを検査するための実用的ツールとして機能する。SEMを用いた場合、単一の一次電子ビームの電子、又は複数の一次電子ビームの電子は、検査下のウェーハの関心場所に集束させることができる。一次電子は、ウェーハと相互作用し、及び後方散乱され得、又はウェーハに二次電子を放出させ得る。後方散乱電子及び二次電子を含む電子ビームの強度は、ウェーハの内部構造及び外部構造の特性に基づいて変化し得、それによって、ウェーハが欠陥を有するか否かを示すことができる。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 本開示の実施形態は、荷電粒子ビームシステムのサンプルに関連する故障メカニズムを分類及び識別するための装置、システム、及び方法を提供する。幾つかの実施形態では、方法が、複数の欠陥を識別するためにサンプルの第1の複数の電圧コントラスト画像を解析することと、複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムを決定するために複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することとを含み得る。
【0006】
[0006] 幾つかの実施形態では、故障メカニズムを分類及び識別するためのシステムは、複数の欠陥を識別するためにサンプルの第1の複数の電圧コントラスト画像を解析することと、複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムを決定するために複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することとをシステムに実行させるように構成され得る回路を含むコントローラを含み得る。
【0007】
[0007] 幾つかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、故障メカニズムを分類及び識別するための方法を計算デバイスに実行させるために、計算デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な1組の命令を記憶することができる。方法は、複数の欠陥を識別するためにサンプルの第1の複数の電圧コントラスト画像を解析することと、複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムを決定するために複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することとを含み得る。
【0008】
[0008] 幾つかの実施形態では、故障メカニズムを分類及び識別するためのシステムは、複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の関係を決定することと、第2の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、第2の複数の電圧コントラストパターン及び複数の関係に基づいて故障メカニズムを識別することとをシステムに実行させるように構成され得る回路を含むコントローラを含み得る。
【0009】
[0009] 幾つかの実施形態では、故障メカニズムを分類及び識別するための方法は、複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の関係を決定することと、第2の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、第2の複数の電圧コントラストパターン及び複数の関係に基づいて故障メカニズムを識別することとを含み得る。
【0010】
[0010] 幾つかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体が、故障メカニズムを分類及び識別するための方法を計算デバイスに実行させるために、計算デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な1組の命令を記憶することができる。方法は、複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の関係を決定することと、第2の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、第2の複数の電圧コントラストパターン及び複数の関係に基づいて故障メカニズムを識別することとを含み得る。
【0011】
[0011] 幾つかの実施形態では、故障メカニズムを分類及び識別するためのシステムが、複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の複数の関係に基づいて第1の複数の電圧コントラストに関連する故障メカニズムを分類することと、第2の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、分類された複数の故障メカニズムを使用して第2の複数の電圧コントラストパターンに関連する故障メカニズムを識別することとをシステムに実行させるように構成され得る回路を含むコントローラを含み得る。
【0012】
[0012] 幾つかの実施形態では、故障メカニズムを分類及び識別するためのシステムは、複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラスト画像を生成することであって、第1の複数の電圧コントラスト画像は第1の複数の電圧コントラストパターンを含む、生成することと、複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の関係を決定するために、第1の複数の電圧コントラスト画像を比較することによって分類器を構築することと、検査中に第2の複数の電圧コントラスト画像を生成することであって、第2の複数の電圧コントラスト画像は第2の複数の電圧コントラストパターンを含む、生成することと、分類器を使用して第2の複数の電圧コントラストパターンに基づいて故障メカニズムを識別することとをシステムに実行させるように構成され得る回路を含むコントローラを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】[0013]本開示の実施形態と一致した、例示的な電子ビーム検査(EBI)システムを示す概略図である。
【
図2】[0014]本開示の実施形態と一致した、
図1の例示的な荷電粒子ビーム検査システムの一部分である例示的なマルチビームシステムを示す概略図である。
【
図3】[0015]本開示の実施形態と一致した、一次電子ビームレットのランディングエネルギーに対する二次電子の収率を示す例示的なグラフである。
【
図4】[0016]本開示の実施形態と一致した、ウェーハの例示的な電圧コントラスト応答を示す概略図である。
【
図5A】[0017]本開示の実施形態と一致した、サンプルの電圧コントラスト応答を示す概略図である。
【
図5B】[0017]本開示の実施形態と一致した、サンプルの電圧コントラスト応答を示す概略図である。
【
図6】[0018]本開示の実施形態と一致した、サンプルに関連する故障メカニズムを分類及び識別するためのシステムの概略図である。
【
図7】[0019]本開示の実施形態と一致した、サンプルに関連する故障メカニズムを分類及び識別する例示的なプロセスを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0020] ここで、例示的な実施形態を詳細に参照する。これらの実施形態の例が、添付の図面に示されている。以下の説明は添付の図面を参照し、異なる図面中の同じ番号は、特に断りのない限り、同じ又は同様の要素を表す。例示的な実施形態の以下の説明文中に記載される実施態様は、本開示と一致する全ての実施態様を表すものではない。その代わり、それらは、添付の特許請求の範囲に列挙される主題に関連する態様と一致する装置及び方法の単なる例にすぎない。例えば、幾つかの実施形態は、電子ビームを利用するという文脈で説明されているが、本開示はそのように限定はされない。他のタイプの荷電粒子ビームも、同様に適用することができる。さらに、光学撮像、光検出、x線検出、極紫外線検査、深紫外線検査などの他の撮像システムが使用されてもよい。
【0015】
[0021] 電子デバイスは、基板と呼ばれるシリコン片上に形成された回路から構成される。多数の回路が、同じシリコン片上に一緒に形成されることができ、集積回路又はICと呼ばれる。多数のより多くの回路を基板上に収めることができるように、これらの回路の寸法は劇的に低減された。例えば、スマートフォン内のICチップは、親指の爪ほど小さいことがあり得るが、20億個を超えるトランジスタを含むことができ、各トランジスタの寸法は、人間の髪の毛の寸法の1/1000よりも小さい。
【0016】
[0022] これらの極端に小さなICを製造することは、複雑で時間がかかり高価なプロセスであり、しばしば数百にのぼる個別ステップを含む。たった1つのステップでのエラーが、完成したICにおける欠陥をもたらし、そのICを使い物にならなくする可能性がある。したがって、製造プロセスの目標の1つは、そのような欠陥を回避して、プロセスにおいて作製される機能的ICの数を最大化すること、即ち、プロセスの全体的歩留まりを向上させることである。
【0017】
[0023] 歩留まりを向上させる1つの構成要素は、チップ作製プロセスを監視して、十分な数の機能的集積回路が製造されていることを確認することである。プロセスを監視する1つの方法は、チップ回路構造物を形成する様々な段階において、チップ回路構造物を検査することである。検査は、走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して実行してもよい。SEMを使用すると、これらの非常に小さな構造物を撮像する、要するに、ウェーハのこれらの構造物の「写真」を撮ることができる。この画像を使用して、構造物が適切に形成されたかどうか、及び構造物が適切な位置に形成されたかどうかを決定することができる。構造物に欠陥がある場合、欠陥が再発する可能性が低くなるようにプロセスを調節することができる。欠陥は半導体処理の様々な段階中に発生し得る。上記で述べた理由から、欠陥を可能な限り早く正確且つ効率的に見つけることが重要である。
【0018】
[0024] SEMの動作原理はカメラと似ている。カメラは、人又は物体から反射又は放射される光の輝度及び色を受け取って記録することにより、写真を撮る。SEMは、構造物から反射又は放射される電子のエネルギー又は量を受け取って記録することにより、「写真」を撮る。そのような「写真」を撮る前に、電子ビームが構造物の上に提供されることがあり、その構造物から電子が反射又は放射される(出てゆく)ときに、SEMの検出器が、それらの電子のエネルギー又は量を受け取って記録し、画像を生成することができる。そのような「写真」を撮るために、一部のSEMは単一電子ビームを使用し(「シングルビームSEM」と呼ばれる)、一方、一部のSEMは、複数の電子ビームを使用して(「マルチビームSEM」と呼ばれる)、ウェーハの複数の「写真」を撮る。複数の電子ビームを使用することにより、SEMは、これらの複数の「写真」を取得するために、構造物上により多くの電子ビームを提供することができ、その結果、より多くの電子が構造物から出ることになる。したがって、検出器はより多くの出てゆく電子を同時に受け取り、より高い効率及びより速い速度で、ウェーハの構造物の画像を生成することができる。
【0019】
[0025] 電圧コントラスト計測は、(例えばダイナミックランダムアクセスメモリの検査中)サンプルに関連する電気収率の初期プロキシ(early proxy)として使用される。電圧コントラストパターンを含むSEM画像は、典型的にはサンプルに関連する故障のランダムな発生を示し、電圧コントラストパターン自体が典型的にはフィーチャのランダムな「パターン」(例えば変化するグレイスケールレベル)を有する。
【0020】
[0026] しかし、典型的な電圧コントラスト欠陥パターンの欠陥検出解析は、観察された欠陥パターンと故障メカニズムとの間に関係があり得ることを理解しないため、サンプルの検査中に制約を受ける。電圧コントラスト計測を用いた代表的な検査では、サンプル内の欠陥及びその位置のみが記録される。このような検査中に生成される電圧コントラスト画像の欠陥検出解析は、欠陥のサブ構造(例えばサンプル内のパターン、層など)によって識別可能なサンプル処理情報(例えばサンプルのパターニングステップ、材料の起源など)は考慮しない。さらに、サンプルの欠陥は概して分類が困難である。
【0021】
[0027] 開示する実施形態の一部は、サンプルに関連する故障メカニズムを分類及び識別することによってこれらの欠点の一部又は全部に対処するシステム及び方法を提供する。開示する一部の実施形態は、摂動シミュレーションと電圧コントラストパターンとの間の関係を決定して分類器を構築し、検査中に分類器を使用してサンプルに関連する故障メカニズムを分類し、それにより検査中にサンプルに関連する故障メカニズムの自動識別を可能にすることができる。開示する他の実施形態は、電圧コントラスト画像において観察される欠陥のパターンと故障メカニズムとの間の関係を決定し、それにより検査中にサンプルに関連する故障メカニズムの自動識別を可能にすることができる。第1の例では、自己整合ダブルパターニング(SADP)プロセスを利用して製造されるフィーチャは、フィーチャの2行目(例えばフィーチャの2行ごと)に発生する欠陥を有する場合があり、故障メカニズムはこの欠陥パターンに基づいてSADPプロセスの使用に関係すると決定され得る。第2の例では、自己整合4重パターニング(SAQP)プロセスを利用して製造されるフィーチャは、フィーチャの4行目(例えばフィーチャの4行ごと)に発生する欠陥を有する場合があり、故障メカニズムはこの欠陥パターンに基づいてSAQPプロセスの使用に関係すると決定され得る。
【0022】
[0028] 2フィーチャパターンセットを作成するためにSADPプロセスが使用される場合があり、4フィーチャパターンセットを作成するためにSAQPプロセスが使用される場合があるが、SADP又はSAQPによって作成されたパターンセットの間には他のフィーチャが位置し得る。そのため、SADPパターンセットのフィーチャの2行ごとに、又はSAQPパターンセットのフィーチャの4行ごとに欠陥が発生し得るが、SADP/SAQPによって作成されたフィーチャのセットは互いに隣接しないことがあるので、繰り返しパターンは連続的でない可能性がある。或る例では、SAQPプロセスが2つのパターンセットを作成するために使用され、パターンセットの間に10個のフィーチャが位置する。繰り返しパターンは、第1のパターンセットの第1のSAQPによって作成されたフィーチャと、第2のパターンセットの対応する第1のSAQPによって作成されたフィーチャとを含む。しかし、この2つのSAQPパターンセットの間に位置する10個のフィーチャはSAQPプロセスによって作成されていないので、SAQPプロセスに関連する欠陥を示すことはない。
【0023】
[0029] 図面における構成要素の相対的な寸法は、理解しやすいように誇張されていることができる。以下の図面の説明では、同じ又は同様の参照番号は、同じ又は同様の構成要素又はエンティティを指しており、個々の実施形態に関して異なる点のみが説明されている。
【0024】
[0030] 本明細書で使用する場合、特段の断りがない限り、「又は」という用語は、実行不可能である場合を除いて、全ての可能な組み合わせを包含する。例えば、構成要素がA又はBを含むことができると記載されている場合、特段の断りがない限り又は実行不可能でない限り、構成要素はA、又はB、又はA及びBを含むことができる。第2の例として、構成要素がA、B、又はCを含むことができると記載されている場合、特段の断りがない限り又は実行不可能でない限り、構成要素はA、又はB、又はC、又はA及びB、又はA及びC、又はB及びC、又はA及びB及びCを含むことができる。
【0025】
[0031]
図1は、本開示の実施形態と一致した、例示的な電子ビーム検査(EBI)システム100を示す。EBIシステム100は、撮像のために使用されることができる。
図1に示すように、EBIシステム100は、メインチャンバ101、装填/ロックチャンバ102、電子ビームツール104、及び機器フロントエンドモジュール(EFEM)106を含む。電子ビームツール104は、メインチャンバ101内部に配置されている。EFEM106は、第1の装填ポート106a及び第2の装填ポート106bを含む。EFEM106は、追加の装填ポートを含むことができる。第1の装填ポート106a及び第2の装填ポート106bは、検査対象のウェーハ(例えば、半導体ウェーハ、又は他の材料で作られたウェーハ)又はサンプル(ウェーハ及びサンプルは、互換的に使用されることができる)を収容するウェーハFOUP(front opening unified pod)を受け取る。「ロット」とは、バッチとして処理するために装填されることができる複数のウェーハである。
【0026】
[0032] EFEM106内の1つ又は複数のロボットアーム(図示せず)が、ウェーハを装填/ロックチャンバ102に運ぶことができる。装填/ロックチャンバ102は、装填/ロック真空ポンプシステム(図示せず)に接続され、このポンプシステムは、大気圧よりも低い第1の圧力に達するように、装填/ロックチャンバ102内のガス分子を除去する。第1の圧力に達した後、1つ又は複数のロボットアーム(図示せず)がウェーハを装填/ロックチャンバ102からメインチャンバ101に運ぶことができる。メインチャンバ101は、メインチャンバ真空ポンプシステム(図示せず)に接続され、このポンプシステムは、第1の圧力よりも低い第2の圧力に達するように、メインチャンバ101内のガス分子を除去する。第2の圧力に達した後、ウェーハは電子ビームツール104による検査にかけられる。電子ビームツール104は、シングルビームシステム又はマルチビームシステムであり得る。
【0027】
[0033] コントローラ109は、電子ビームツール104に電子的に接続されている。コントローラ109は、EBIシステム100の様々な制御を行うように構成されたコンピュータであり得る。
図1では、コントローラ109は、メインチャンバ101、装填/ロックチャンバ102、及びEFEM106を含む構造の外部にあるものとして示されているが、コントローラ109はこの構造の一部とすることもできることが理解されよう。
【0028】
[0034] 実施形態によっては、コントローラ109は1つ又は複数のプロセッサ(図示せず)を含むことができる。プロセッサは、情報を操作又は処理することができる汎用的な又は特定の電子デバイスであり得る。例えば、プロセッサは、任意の数の、中央処理装置(即ち「CPU」)、グラフィックス処理装置(即ち「GPU」)、光プロセッサ、プログラマブル論理制御装置、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、IP(intellectual property)コア、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、プログラマブルアレイロジック(PAL)、汎用アレイロジック(GAL)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びデータ処理可能な任意の種類の回路、の任意の組み合わせを含むことができる。プロセッサはまた、ネットワークを介して結合された複数の機械又はデバイスにまたがって分散した1つ又は複数のプロセッサを含む、仮想プロセッサであり得る。
【0029】
[0035] 実施形態によっては、コントローラ109はさらに、1つ又は複数のメモリ(図示せず)を含むことができる。メモリは、(例えば、バスを介して)プロセッサがアクセス可能なコード及びデータを記憶することができる、汎用の又は特定の電子デバイスであり得る。例えば、メモリは、任意の数のランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、光ディスク、磁気ディスク、ハードドライブ、ソリッドステートドライブ、フラッシュドライブ、セキュリティデジタル(SD)カード、メモリスティック、コンパクトフラッシュ(CF:登録商標)カード、又は任意の種類の記憶デバイス、の任意の組み合わせを含むことができる。コードには、オペレーティングシステム(OS)、及び特定のタスク用の1つ又は複数のアプリケーションプログラム(即ち「apps」)が含まれることができる。メモリはまた、ネットワークを介して結合された複数の機械又はデバイスにまたがって分散した1つ又は複数のメモリを含む、仮想メモリであり得る。
【0030】
[0036] 次に
図2を参照し、
図2は本開示の実施形態と一致した、
図1のEBIシステム100の一部であるマルチビーム検査ツールを含む例示的な電子ビームツール104を示す概略図である。幾つかの実施形態では、電子ビームツール104は、
図1のEBIシステム100の一部であるシングルビーム検査ツールとして動作させることができる。マルチビーム電子ビームツール104(本明細書では装置104とも呼ぶ)は、電子源201、クーロンアパーチャプレート(又は「ガンアパーチャプレート」)271、集光レンズ210、放射源変換ユニット220、一次投影システム230、電動ステージ209、及び検査しようとするサンプル208(例えばウェーハ又はフォトマスク)を保持するための、電動ステージ209によって支持されるサンプルホルダ207を含む。マルチビーム電子ビームツール104は、二次投影システム250及び電子検出デバイス240をさらに含むことができる。一次投影システム230は対物レンズ231を含み得る。電子検出デバイス240は、複数の検出素子241、242、及び243を含み得る。ビームセパレータ233及び偏向走査ユニット232が一次投影システム230の内部に配置され得る。
【0031】
[0037] 電子源201、クーロンアパーチャプレート271、集光レンズ210、放射源変換ユニット220、ビームセパレータ233、偏向走査ユニット232、及び一次投影システム230は、装置104の一次光軸204とアライメントされ得る。二次投影システム250及び電子検出デバイス240は、装置104の二次光軸251とアライメントされ得る。
【0032】
[0038] 電子源201は、カソード(不図示)及び抽出器又はアノード(不図示)を含むことができ、動作中、電子源201はカソードから一次電子を放出するように構成され、(仮想の又は現実の)一次ビームクロスオーバー203を形成する一次電子ビーム202を形成するために、一次電子は抽出器及び/又はアノードによって抽出又は加速される。一次電子ビーム202は、一次ビームクロスオーバー203から放出されているとき可視化され得る。
【0033】
[0039] 放射源変換ユニット220は、画像形成素子アレイ(不図示)、収差補償器アレイ(不図示)、ビーム制限アパーチャアレイ(不図示)、及びプリベンドマイクロ偏向器アレイ(不図示)を含み得る。幾つかの実施形態では、プリベンドマイクロ偏向器アレイは、ビーム制限アパーチャアレイ、画像形成素子アレイ、及び収差補償器アレイに正常に入るように一次電子ビーム202の複数の一次ビームレット211、212、213を偏向させる。幾つかの実施形態では、単一の一次ビームレットが生成されるように装置104をシングルビームシステムとして動作させることができる。幾つかの実施形態では、集光レンズ210は、平行ビームになるように及び放射源変換ユニット220上に法線入射するように一次電子ビーム202を集束させるよう設計される。画像形成素子アレイは、一次電子ビーム202の複数の一次ビームレット211、212、213に影響を与えるための、並びに一次ビームレット211、212、及び213の各々に対して1つずつ、一次ビームクロスオーバー203の複数の(仮想又は現実の)平行画像を形成するための複数のマイクロ偏向器又はマイクロレンズを含み得る。幾つかの実施形態では、収差補償器アレイは、フィールド曲率補償器アレイ(不図示)及び非点収差補償器アレイ(不図示)を含み得る。フィールド曲率補償器アレイは、一次ビームレット211、212、及び213のフィールド曲率収差を補償するための複数のマイクロレンズを含み得る。非点収差補償器アレイは、一次ビームレット211、212、及び213の非点収差を補償するための複数のマイクロスティグマトールを含み得る。ビーム制限アパーチャアレイは、個々の一次ビームレット211、212、及び213の直径を制限するように構成され得る。
図2は3つの一次ビームレット211、212、及び213を一例として示しており、放射源変換ユニット220は任意の数の一次ビームレットを形成するように構成され得ることが理解されよう。コントローラ109は、放射源変換ユニット220、電子検出デバイス240、一次投影システム230、又は電動ステージ209などの
図1のEBIシステム100の様々な部分に接続され得る。幾つかの実施形態では、以下でさらに詳細に説明するように、コントローラ109は様々な画像及び信号処理機能を実行することができる。コントローラ109は、荷電粒子ビーム検査システムの動作を統制するための様々な制御信号を生成することもできる。
【0034】
[0040] 集光レンズ210は、一次電子ビーム202を集束させるように構成される。集光レンズ210は、集光レンズ210の集束力を変化させることにより、放射源変換ユニット220の下流の一次ビームレット211、212、及び213の電流を調節するようにさらに構成され得る。或いは電流は、個々の一次ビームレットに対応するビーム制限アパーチャアレイ内のビーム制限アパーチャの径方向サイズを変えることによって変更することができる。電流は、ビーム制限アパーチャの径方向サイズ及び集光レンズ210の集束力の両方を変えることによって変更することができる。集光レンズ210は、その第一原理平面(first principle plane)の位置が移動可能であるように構成され得る調節可能集光レンズとすることができる。調節可能集光レンズは磁気を帯びるように構成されてもよく、そのことはオフアクシスビームレット212及び213が回転角度を有して放射源変換ユニット220を照射することをもたらし得る。回転角度は、調節可能集光レンズの集束力又は第一原理平面の位置によって変化する。集光レンズ210は、集光レンズ210の集束力が変化しても回転角度を変化させないように構成され得る回転防止集光レンズであり得る。幾つかの実施形態では、集光レンズ210は、その集束力及びその第一原理平面の位置が変えられても回転角度が変化しない調節可能な回転防止集光レンズであり得る。
【0035】
[0041] 対物レンズ231は、ビームレット211、212、及び213を検査のためにサンプル208上に収束させるように構成することができ、目下の実施形態ではサンプル208の表面上に3つのプローブスポット221、222、及び223を形成し得る。クーロンアパーチャプレート271は、動作面では、クーロン効果を低減するために一次電子ビーム202の周辺電子を遮断するように構成される。クーロン効果は一次ビームレット211、212、213のプローブスポット221、222、及び223それぞれのサイズを拡大し、それにより検査分解能を劣化させる可能性がある。
【0036】
[0042] ビームセパレータ233は、例えば静電双極子場及び磁気双極子場(
図2には不図示)を生成する静電偏向器を含むウィーンフィルタであり得る。動作面では、ビームセパレータ233は、静電双極子場による静電力を一次ビームレット211、212、及び213の個々の電子に及ぼすように構成され得る。この静電力は、大きさは等しいが、ビームセパレータ233の磁気双極子場が個々の電子に及ぼす磁力と方向が反対である。したがって、一次ビームレット211、212、及び213は、少なくともほぼゼロの偏向角でビームセパレータ233を少なくともほぼ真っすぐに通過し得る。
【0037】
[0043] 偏向走査ユニット232は、動作面では一次ビームレット211、212、及び213を偏向させて、サンプル208の表面のセクション内の個々の走査エリアにわたるプローブスポット221、222、及び223を走査するように構成される。一次ビームレット211、212、及び213、又はサンプル208上のプローブスポット221、222、及び223の入射に応じて、サンプル208から電子が出現し、3つの二次電子ビーム261、262、及び263を発生させる。二次電子ビーム261、262、及び263のそれぞれは、(50eV以下の電子エネルギーを有する)二次電子及び(50eVと一次ビームレット211、212、及び213のランディングエネルギーとの間の電子エネルギーを有する)後方散乱電子を典型的には含む。ビームセパレータ233は、二次電子ビーム261、262、及び263を二次投影システム250に向けて偏向させるように構成される。二次投影システム250はその後、二次電子ビーム261、262、及び263を電子検出デバイス240の検出素子241、242、及び243上に集束させる。検出素子241、242、及び243は、対応する二次電子ビーム261、262、及び263を検出し、例えばサンプル208の対応する走査エリアの画像を構築するためにコントローラ109又は信号処理システム(不図示)に送信される対応する信号を生成するように配置される。
【0038】
[0044] 幾つかの実施形態では、検出素子241、242、及び243は対応する二次電子ビーム261、262、及び263をそれぞれ検出し、画像処理システム(例えばコントローラ109)に向けて対応する強度信号出力(不図示)を生成する。幾つかの実施形態では、各検出素子241、242、及び243は1つ又は複数のピクセルを含むことができる。検出素子の強度信号出力は、検出素子内の全てのピクセルによって生成される信号の合計であり得る。
【0039】
[0045] 幾つかの実施形態では、コントローラ109は、画像取得器(不図示)、ストレージ(不図示)を含む画像処理システムを含み得る。画像取得器は、1つ又は複数のプロセッサを含んでもよい。例えば画像取得器は、コンピュータ、サーバ、メインフレームホスト、端末、パーソナルコンピュータ、任意の種類のモバイルコンピューティングデバイスなど、又はそれらのものの組み合わせを含んでもよい。画像取得器は、とりわけ導電体、光ファイバケーブル、ポータブル記憶媒体、IR、Bluetooth、インターネット、ワイヤレスネットワーク、ワイヤレス無線機、又はそれらのものの組み合わせなどの媒体によって装置104の電子検出デバイス240に通信可能に結合され得る。幾つかの実施形態では、画像取得器は電子検出デバイス240から信号を受信することができ、画像を構築し得る。こうして画像取得器はサンプル208の画像を取得することができる。画像取得器は、輪郭の生成、取得画像へのインジケータの重畳などの様々な後処理機能を行うこともできる。画像取得器は、取得画像の輝度及びコントラストなどの調節を行うように構成され得る。幾つかの実施形態では、ストレージは、ハードディスク、フラッシュドライブ、クラウドストレージ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の種類のコンピュータ可読メモリなどの記憶媒体であり得る。ストレージは画像取得器と結合されてもよく、走査された生の画像データを元画像として保存するために、及び後処理された画像を保存するために使用することができる。
【0040】
[0046] 幾つかの実施形態では、画像取得器は電子検出デバイス240から受信した撮像信号に基づいてサンプルの1つ又は複数の画像を取得し得る。撮像信号は、荷電粒子撮像を行うための走査動作に対応し得る。取得される画像は、複数の撮像エリアを含む単一画像であり得る。単一画像はストレージ内に記憶され得る。単一画像は複数の領域に分割され得る元画像であり得る。これらの領域の各々は、サンプル208のフィーチャを含む1つの撮像エリアを含み得る。取得される画像は、或る時系列にわたって複数回サンプリングされるサンプル208の単一の撮像エリアの複数の画像を含み得る。複数の画像はストレージ内に記憶され得る。いくつかの実施形態では、コントローラ109はサンプル208の同一位置の複数の画像を用いて画像処理工程を行うように構成され得る。
【0041】
[0047] いくつかの実施形態では、コントローラ109は、検出された二次電子の分布を得るための測定回路(例えばアナログ/デジタル変換器)を含むことができる。検出時間窓の間に収集される電子分布データは、ウェーハ表面に入射する一次ビームレット211、212、及び213の各々の対応する走査パスデータと組み合わせて使用して、検査中のウェーハ構造の画像を再構築することができる。再構築された画像は、サンプル208の内部構造又は外部構造の様々なフィーチャを明らかにするために使用することができ、それによりウェーハ内に存在する可能性がある任意の欠陥を明らかにするために使用され得る。
【0042】
[0048] いくつかの実施形態では、コントローラ109は、サンプル208の検査中にサンプル208を移動させるように電動ステージ209を制御し得る。いくつかの実施形態では、コントローラ109は、電動ステージ209が一定速度で一方向にサンプル208を連続的に移動させることを可能にし得る。他の実施形態では、コントローラ109は、電動ステージ209が走査プロセスの工程に応じて経時的にサンプル208の移動速度を変更することを可能にし得る。
【0043】
[0049]
図2は装置104が3つの一次電子ビームを使用することを示すが、装置104は2つ以上の数の一次電子ビームを使用できることが理解されよう。本開示は、装置104内で使用される一次電子ビームの数を制限しない。幾つかの実施形態では、装置104はリソグラフィに使用されるSEMであり得る。
【0044】
[0050] 単一荷電粒子ビーム撮像システム(「単一ビームシステム」)と比較すると、複数荷電粒子ビーム撮像システム(「マルチビームシステム」)は、異なる走査モードについてスループットを最適化するように設計され得る。本開示の実施形態は、異なるジオメトリを有するビームアレイを使用することにより、異なる走査モードのスループットを最適化する能力を有するマルチビームシステムを提供する。異なるスループット及び解像度要件に適応すること。
【0045】
[0051] プロセッサ(例えば
図1~
図2のコントローラ109のプロセッサ)が画像処理、データ処理、ビームレット走査、データベース管理、グラフィカル表示、荷電粒子ビーム装置又は別の撮像デバイスの操作などを実行するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が提供され得る。非一時的媒体の一般的な形態は、例えばフロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ、又は他の任意の磁気データ記憶媒体、CD-ROM、他の任意の光学データ記憶媒体、穿孔パターンを有する任意の物理媒体、RAM、PROM、及びEPROM、FLASH-EPROM、又は他の任意のフラッシュメモリ、NVRAM、キャッシュ、レジスタ、他の任意のメモリチップ又はカートリッジ、及びこれらのもののネットワークバージョンを含む。
【0046】
[0052]
図3は、本開示の実施形態と一致した、一次電子ビームレットのランディングエネルギーに対する二次電子の収率を示す例示的なグラフを示す。このグラフは、一次電子ビームの複数のビームレット(例えば
図2の一次電子ビーム202の複数のビームレット211、212、又は213)のランディングエネルギーと、二次電子ビーム(例えば
図2の二次電子ビーム261、262、又は263)の収率との関係を示す。収率は一次電子の衝突に応答して生成される二次電子の数を示す。例えば1.0よりも大きい収率は、ウェーハ上にランディングした一次電子の数よりも多くの二次電子が生成され得ることを示す。同様に、1.0未満の収率は、一次電子の衝突に応答して生成される二次電子の方が少ない可能性があることを示す。
【0047】
[0053]
図3のグラフに示すように、一次電子のランディングエネルギーがE
1からE
2の範囲内にある場合、ウェーハの表面上にランディングするよりも多くの電子がウェーハの表面から離れる可能性があり、そのことはウェーハの表面における正電位を生じさせる可能性がある。幾つかの実施形態では、「正モード」と呼ばれる前述のランディングエネルギーの範囲内で欠陥検査が実行され得る。検出デバイス(例えば
図2の検出デバイス240)がより少ない二次電子を受ける可能性があるので、電子ビームツール(例えば
図2の電子ビームツール104)はより正の表面電位を有するデバイス構造のより暗い電圧コントラスト画像を生成し得る(
図4参照)。
【0048】
[0054] ランディングエネルギーがE
1よりも低い場合又はE
2よりも高い場合、より少ない電子がウェーハの表面から離れる可能性があり、それによりウェーハの表面における負電位が生じる。幾つかの実施形態では、「負モード」と呼ばれるこのランディングエネルギーの範囲内で欠陥検査が実行され得る。電子ビームツール(例えば
図2の電子ビームツール104)は、より負の表面電位を有するデバイス構造のより明るい電圧コントラスト画像を生成し得る、検出デバイス(例えば
図2の検出デバイス240)がより多くの二次電子を受ける(
図4参照)。
【0049】
[0055] 幾つかの実施形態では、一次電子ビームのランディングエネルギーが電子源とウェーハとの間の全バイアスによって制御され得る。
【0050】
[0056]
図4は、本開示の実施形態と一致した、ウェーハの電圧コントラスト応答の概略図を示す。幾つかの実施形態では、荷電粒子検査システムの電圧コントラスト法を使用してウェーハの物理的及び電気的欠陥(例えば抵抗性ショート及びオープン、ディープトレンチコンデンサの欠陥、バックエンドオブライン(BEOL)欠陥など)を検出することができる。電圧コントラスト画像を用いた欠陥検出は、検査を行う前に荷電粒子を検査しようとするウェーハ(例えば
図2のサンプル208)の領域に印加する前段走査プロセス(即ちチャージング、フラッディング、中和、又はプレッピングプロセス)を用いることができる。
【0051】
[0057] 幾つかの実施形態では、一次電子ビームの複数のビームレット(例えば
図2の一次電子ビーム202の複数のビームレット211、212、又は213)でウェーハを照射し、照射に対するウェーハの電圧コントラスト応答を測定することにより、ウェーハの内部又は外部構造の欠陥を検出するために電子ビームツール(例えば
図2の電子ビームツール104)を使用することができる。幾つかの実施形態では、ウェーハは基板410上に現像されるテストデバイス領域420を含むことができる。幾つかの実施形態では、テストデバイス領域420は、絶縁材料450によって隔てられる複数のデバイス構造430及び440を含むことができる。例えばデバイス構造430は基板410に接続される。対照的にデバイス構造440は、デバイス構造440と基板410との間に薄い絶縁体構造470(例えば薄い酸化物)が存在するように絶縁材料450によって基板410から隔てられる。
【0052】
[0058] 電子ビームツールは、一次電子ビームの複数のビームレットでテストデバイス領域420の表面を走査することにより、テストデバイス領域420の表面から二次電子(例えば
図2の二次電子ビーム261、262、又は263)を発生させ得る。上記で説明したように、一次電子のランディングエネルギーがE
1からE
2の間にある場合(即ち
図3において収率が1.0よりも大きい場合)、ウェーハの表面にランディングするよりも多くの電子がウェーハの表面から離れ、それによりウェーハの表面における正電位をもたらし得る。
【0053】
[0059]
図4に示すように、ウェーハの表面において正電位が蓄積することがある。例えば電子ビームツールが(例えば前段走査プロセス中に)テストデバイス領域420を走査した後、デバイス構造440は基板410内の電気接地に接続されていないのでデバイス構造440はより多くの正電荷を保持する可能性があり、それによりデバイス構造440の表面において正電位がもたらされる。対照的にデバイス構造430に印加される同じランディングエネルギー(即ち同じ収率)を有する一次電子は、正電荷が基板410への接続によって供給される電子によって中和され得るので、デバイス構造430内により少ない正電荷が保持されることをもたらし得る。
【0054】
[0060] 電子ビームツールの画像処理システム(例えば
図2のコントローラ109)は、対応するデバイス構造430及び440の電圧コントラスト画像435及び445をそれぞれ生成することができる。例えばデバイス構造430は接地と短絡しており、蓄積された正電荷を保持しない可能性がある。したがって、検査中に一次電子ビームレットがウェーハの表面にランディングすると、デバイス構造430はより多くの二次電子をはじき、結果としてより明るい電圧コントラスト画像をもたらし得る。対照的に、デバイス構造440は基板410又は他の如何なる接地にも接続されていないので、デバイス構造440は正電荷の蓄積を保持する可能性がある。この正電荷の蓄積は検査中により少ない二次電子をデバイス構造440にはじかせ、結果としてより暗い電圧コントラスト画像をもたらし得る。
【0055】
[0061] 電子ビームツール(例えば
図2のマルチビーム電子ビームツール104)は、電子を供給してウェーハの表面上に電位を蓄積することによってウェーハの表面を前段走査することができる。ウェーハを前段走査した後、電子ビームツールはウェーハ内の複数のダイの画像を得ることができる。前段走査は、前段走査中にウェーハの表面に蓄積された表面電位が検査中も保持され、電子ビームツールの検出閾値を上回り続けるという仮定の下でウェーハに適用される。
【0056】
[0062] しかし、蓄積された表面電位レベルは電気絶縁破壊又はトンネリングの影響によって検査中に変化することがあり、それにより欠陥を検出できないことがある。例えば絶縁体構造470などの高抵抗の薄いデバイス構造(例えば薄い酸化物)に高電圧が印加されると漏洩電流が高抵抗構造を流れ、それにより構造が完全な絶縁体として機能することを妨げ得る。このことは回路の機能に影響を与え、デバイスの欠陥を招き得る。漏洩電流の同様の影響は、不適切に形成された材料又は高抵抗金属層、例えばタングステンプラグと電界効果トランジスタ(FET)のソース又はドレイン領域との間のコバルトシリサイド(例えばCoSi、CoSi2、Co2Si、Co3Siなどの)層を有する構造内でも生じる可能性がある。
【0057】
[0063] 欠陥のあるエッチングプロセスは、電気的に接続することを意図した2つの構造(例えばデバイス構造440及び基板410)間の不所望の電気的遮断(例えば開回路)を生じさせる薄い酸化物を残し得る。例えばデバイス構造430及び440は基板410と接触するように設計され同一に機能し得るが、製造誤差が原因でデバイス構造440には絶縁体構造470が存在し得る。この場合、絶縁体構造470は絶縁破壊効果を起こしやすい欠陥を示し得る。
【0058】
[0064]
図5A及び
図5Bは、本開示の実施形態と一致したサンプルの電圧コントラスト応答を示す概略図を示す。
【0059】
[0065] 幾つかの実施形態では、サンプル(例えば
図2のサンプル208)の電圧コントラスト画像は、サンプル内の1つ又は複数の根本的欠陥を示し得るパターン(例えば欠陥パターン、繰り返しパターンなど)を含み得る。
【0060】
[0066] 例えばサンプルは、自己整合ダブルパターニング(SADP)又は自己整合4重パターニング(SAQP)によって処理することができる。幾つかの実施形態では、SADP又はSAQPによって処理されるサンプルは、ピッチウォーキング欠陥を有する場合がある。ピッチウォーキング欠陥は、フィーチャ間のピッチがサンプル内で交互する欠陥である。ピッチウォーキング欠陥は、サンプル処理中のマスクのミスアライメント又は予めパターニングされたフィーチャのクリティカルディメンションの偏差によって引き起こされる可能性がある。
【0061】
[0067] SADP又はSAQPによって処理されたサンプルの検査中、サンプルの1つ又は複数の電圧コントラスト画像が生成され得る。幾つかの実施形態では、SADP又はSAQP又はプロセスの組み合わせによって処理されるサンプルの電圧コントラスト画像は電圧コントラスト画像500aを含み得る。幾つかの実施形態では、電圧コントラスト画像500aはサンプル上のフィーチャのパターンセットを含み得る。幾つかの実施形態では、サンプルが組み合わせパターンセットを含むことができ、各パターンセットは異なるやり方で又は同じやり方で処理され得る。例えば第1のパターンセットは第1の種類のマスクを使用して処理する(例えばSADP又はSAQPを使用して処理する)ことができ、第2のパターンセットは第2の種類のマスクを使用して処理する(例えばSAQP又はSADPを使用して処理する)ことができる。
【0062】
[0068] 幾つかの実施形態では、一部のパターンセットが欠陥を含み得るのに対し、一部のパターンセットは欠陥を含まない場合がある。欠陥のあるパターンセットは、欠陥のあるパターンセットに隣接してもよく又は欠陥のないパターンセットに隣接してもよい。幾つかの実施形態では、パターンセットが電圧コントラスト画像500a内で観察され得る様々な種類の欠陥を有することがある。幾つかの実施形態では、同じ種類の欠陥(例えばSADP又はSAQPに関係する処理によるピッチウォーキング欠陥)を有する2つ以上のパターンセットがサンプル上に含まれ得る(例えば欠陥の種類がサンプル上で繰り返される場合がある)。
【0063】
[0069] 例えば電圧コントラスト画像500aは、フィーチャ534aの欠陥を有するパターンセット530aを含み得る。フィーチャ534aの欠陥はサンプル上の4つのフィーチャの複数のパターンセット530a内で発生する場合があり(例えば欠陥が繰り返される場合があり)、そのことはパターンセット530aで使用されるSAQPプロセスの使用に関係する故障メカニズムを示し得る。幾つかの実施形態では、パターンセット530aが別のパターンセット530aに隣接し得る一方、幾つかの実施形態ではパターンセット530aが異なる種類のフィーチャに隣接し得る(例えばパターンセット530aはSAQPによって処理されないパターンセット554aに隣接してもよく、パターンセット530aは欠陥なしでSAQPによって処理されるパターンセット532aなどに隣接してもよい)。
【0064】
[0070] 幾つかの実施形態では、電圧コントラスト画像500aが、フィーチャ544aに欠陥があるパターンセット540aを含むことがある。フィーチャ544aの欠陥はサンプル上の2つのフィーチャの複数のパターンセット540a内で発生する場合があり(例えば欠陥が繰り返される場合があり)、このことはパターンセット540aで使用されるSADPプロセスの使用に関係する故障メカニズムを示し得る。幾つかの実施形態では、パターンセット540aが別のパターンセット540aに隣接し得る一方、幾つかの実施形態ではパターンセット540aが異なる種類のフィーチャに隣接し得る(例えばパターンセット540aはSADPによって処理されないパターンセット552aに隣接してもよく、パターンセット540aは欠陥なしでSADPによって処理されるパターンセット542aなどに隣接してもよい)。
【0065】
[0071] 電圧コントラスト画像500a内のフィーチャの欠陥は、異なるやり方で描かれてもよいことを理解すべきである。例えば幾つかの実施形態では、フィーチャの欠陥がフィーチャ上の不均一な線(例えば波状曲線)によって描かれ得る。
【0066】
[0072] 電圧コントラスト画像500aはx方向に延びるフィーチャを描き得るが、電圧コントラスト画像はy方向に延びるフィーチャ、x方向及びy方向に延びるフィーチャ、x又はy以外の方向に延びるフィーチャなどの任意の組み合わせを描き得ることを理解すべきである。
【0067】
[0073] 幾つかの実施形態では、サンプルの電圧コントラスト画像が、サンプル内のフィーチャ520bの市松模様のパターン(例えばグレイスケールレベルが交互するフィーチャ)を有する電圧コントラストパターン510bを含み得る。電圧コントラストパターン510bは、サンプルがサンプルの層間にオーバーレイ欠陥を含むことを示し得る。
【0068】
[0074] 電圧コントラストパターンは、電圧コントラスト画像500a又は電圧コントラストパターン510b内で描かれるフィーチャの配置又はグレイスケールレベルに限定されないことに留意すべきである。
【0069】
[0075] 従来の検査方法は電圧コントラストパターンを解析することなしに電圧コントラスト画像内の個々のフィーチャを解析するだけなので、電圧コントラスト画像500a及び電圧コントラストパターン510b内の欠陥を有するパターンセットが識別可能ではない場合がある(例えば電圧コントラスト画像500a又は電圧コントラストパターン510bに関連する故障メカニズムが知られていない可能性がある)。
【0070】
[0076]
図6は、サンプル(例えば
図2のサンプル208)に関連する故障メカニズムを分類及び識別するためのシステム600の概略図を示す。システム600は、検査システム610、レイアウトコンポーネント620、導電路コンポーネント630、シミュレーションコンポーネント640、及び分類コンポーネント650を含み得る。検査システム610、レイアウトコンポーネント620、導電路コンポーネント630、シミュレーションコンポーネント640、及び分類コンポーネント650は、物理的に(例えばケーブルによって)又は遠隔的に互いに(直接又は間接的に)電気的に結合され得る。検査システム610は、ウェーハ(例えば
図2のサンプル208参照)の画像を取得するために使用される、
図1及び
図2に関して記載したシステムであり得る。幾つかの実施形態では、システム600のコンポーネントが1つ又は複数のサーバ(例えば各サーバは独自のプロセッサを含む)として実装され得る。幾つかの実施形態では、システム600のコンポーネントは、システム600の1つ又は複数のデータベースからデータを引き出し得るソフトウェアとして実装され得る。幾つかの実施形態では、システム600は1つのサーバ又は複数のサーバを含み得る。幾つかの実施形態では、システム600はコントローラ(例えば
図1のコントローラ109、
図2のコントローラ109)によって実装される1つ又は複数のモジュールを含み得る。
【0071】
[0077] レイアウトコンポーネント620は、プロセッサ622及びストレージ624を含むことができる。レイアウトコンポーネント320は、導電路コンポーネント630にデータを送信するための通信インタフェース626も含むことができる。プロセッサ622は、サンプルの現像(例えばリソグラフィ)に使用されるレジストレイアウト設計又は最終層レイアウト設計などの1つ又は複数のレイアウト設計を選択するように構成され得る。幾つかの実施形態では、レイアウト設計はサンプルの内部設計を反映することができる。レイアウト設計は、サンプル上に現像され得る1つ又は複数のレイアウト構造(例えばフィーチャのレイアウト)を含み得る。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のレイアウト設計がサンプルの1つ又は複数の層内にあり得る。
【0072】
[0078] レイアウト設計は、ウェーハ設計用のレイアウトファイル内に記憶することができる。レイアウトファイルは、グラフィックデータベースシステム(GDS)フォーマット、グラフィックデータベースシステムII(GDSII)フォーマット、オープンアートワークシステム交換標準(OASIS)フォーマット、Caltech中間フォーマット(CIF)などにあり得る。ウェーハ設計は、ウェーハ上に含めるためのパターン又は構造を含み得る。パターン又は構造は、フォトリソグラフィマスク又はレチクルからウェーハにフィーチャを転写するために使用されるマスクパターンであり得る。幾つかの実施形態では、とりわけGDS又はOASISフォーマットのレイアウトは、平面幾何学形状、テキスト、及びウェーハ設計に関係する他の情報を表すバイナリファイルフォーマットで記憶されたフィーチャ情報を含み得る。幾つかの実施形態では、レイアウト設計は検査システム610の視野(FOV)に対応し得る(例えば検査システム610のFOVはレイアウト設計の1つ又は複数のレイアウト構造を含み得る)。幾つかの実施形態では、検査されたサンプルに基づいて(例えばサンプル上で識別されているレイアウトに基づいて)レイアウト設計が選択され得る。レイアウトコンポーネント620は、選択された1つ又は複数のレイアウト設計を含むデータを導電路コンポーネント630に伝送することができる。
【0073】
[0079] 導電路コンポーネント630は、プロセッサ632及びストレージ634を含むことができる。導電路コンポーネント630は、レイアウトコンポーネント620からデータを受信しシミュレーションコンポーネント640にデータを送信するための通信インタフェース636も含むことができる。プロセッサ632は、レイアウトコンポーネント620から1つ又は複数の選択されたレイアウト設計を受信するように構成され得る。プロセッサ632は、選択された1つ又は複数のレイアウト設計において1つ又は複数の導電路を定めるように構成され得る。例えばサンプルの一部が導電性であり得る一方、サンプルの他の一部が絶縁性である場合がある。サンプル内の1つ又は複数の導電路は、サンプルの予期される電圧コントラスト画像を生成するために使用することができる。
【0074】
[0080] 例えば1つ又は複数のビアと完全なオーバーレイによって接続された2つの層を有するサンプルは、2つの層間に完全な導電路を有する可能性がある。1つ又は複数のビア及びオーバーレイ欠陥によって接続された2つの層を有するサンプルは、2つの層間の完全な導電路を有さない場合がある。完全な導電路を有するサンプルの予期される電圧コントラスト画像は、オーバーレイ欠陥を有するサンプルの予期される電圧コントラスト画像とは異なる場合がある。したがって、プロセッサ632は、選択された1つ又は複数のレイアウト設計に基づいてサンプル内の導電路(例えば層内の導電路、複数の層内の1つ又は複数の導電路、複数の層内の導電路、複数の導電路を有する層など)を定めることができる。つまり電圧コントラスト画像は、サンプルに使用されるレイアウト設計に応じて異なる電圧コントラストパターン(例えば
図5Aの電圧コントラスト画像500aのパターンセット、
図5Bの電圧コントラストパターン510b)を有するように生成され得る。導電路コンポーネント630は、定められた1つ又は複数の導電路及び選択された1つ又は複数のレイアウト設計を含むデータをシミュレーションコンポーネント640に伝送することができる。
【0075】
[0081] シミュレーションコンポーネント640は、プロセッサ642及びストレージ644を含むことができる。シミュレーションコンポーネント640は、導電路コンポーネント630からデータを受信し分類コンポーネント650にデータを送信するための通信インタフェース646も含むことができる。プロセッサ642は、導電路コンポーネント630から1つ又は複数の定められた導電路及び1つ又は複数のレイアウト設計を受信するように構成され得る。プロセッサ642は、1つ又は複数のレイアウト設計及び1つ又は複数の定められた導電路を使用して1つ又は複数の摂動シミュレーションを実行するように構成され得る。例えばサンプルの摂動シミュレーションは、欠陥の根本原因と電圧コントラスト画像内の電圧コントラストパターンとの間の関係において異なる感度を構築するために使用され得る。
【0076】
[0082] 例えば摂動シミュレーションは、サンプル内で誤差(例えば配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、サイズ誤差など)が引き起こされ得るサンプルのパターニングの実験をシミュレートし得る。幾つかの実施形態では、誤差はサンプルの層内又は異なる層間にあり得る。例えばオーバーレイ誤差は、サンプルの異なる層内のレイアウト設計をシミュレートすることによってシミュレートすることができ、レイアウト設計はサンプルの上面図において互いにずれている可能性がある。幾つかの実施形態では、シミュレーションはサンプル上のレイアウト設計のグループを含むことができる。幾つかの実施形態では、プロセッサ642はサンプルの処理に使用される様々なパターニングステップ又は材料をシミュレートすることができる。
【0077】
[0083] 幾つかの実施形態では、システム600が欠陥を含む特定の層を識別し、サンプルの検査中に欠陥の根本原因を識別することができるように、レイアウト設計の(例えばGDSフォーマットにある)レイアウトファイルを使用してサンプル内の1つ又は複数の層についてオーバーレイ又はクリティカルディメンションの差異(例えば欠陥)をシミュレートすることができる。
【0078】
[0084] 幾つかの実施形態では、プロセッサ642は1つ又は複数の摂動シミュレーションに基づいて1つ又は複数の電圧コントラスト画像を生成することができ、各電圧コントラスト画像は電圧コントラストパターン(例えば
図5Aの電圧コントラスト画像500aのパターンセット、
図5Bの電圧コントラストパターン510b)を有することができる。プロセッサ642は、サンプルに対する実際の実験を回避することによってリソース(例えば時間、コストなど)を節約するように実験を有利にシミュレートすることができる。
【0079】
[0085] シミュレーションコンポーネント640は、摂動シミュレーション及び生成された電圧コントラスト画像を含むデータを分類コンポーネント650に伝送することができる。
【0080】
[0086] 分類コンポーネント650は、プロセッサ652及びストレージ654を含むことができる。分類コンポーネント650は、シミュレーションコンポーネント640からデータを受信するための通信インタフェース656も含み得る。プロセッサ652は、摂動シミュレーション及び1つ又は複数の生成された電圧コントラスト画像をシミュレーションコンポーネント640から受信するように構成され得る。プロセッサ652は、プロセッサ642によって生成された1つ又は複数の電圧コントラスト画像を比較し、1つ又は複数の摂動シミュレーションと1つ又は複数の電圧コントラストパターンとの間の1つ又は複数の関係(例えば相関)を決定することによって分類器を構築するように構成され得る。例えば1つ又は複数の摂動シミュレーションに基づいて、プロセッサ652は、サンプルのレイアウト設計に関連する異なる故障メカニズム(例えば故障又は欠陥の異なる根本原因を有するレイアウト設計、故障又は欠陥を招くことが知られているレイアウト設計など)と電圧コントラスト画像の予期される(例えば観察される又は対応する)電圧コントラストパターンとの間の関係を導出することができる。
【0081】
[0087] 幾つかの実施形態では、プロセッサ652はルックアップテーブルの構築、機械学習(例えば分類器アルゴリズム)の使用などによって分類器を構築することができる。
【0082】
[0088] 分類コンポーネント650は、分類器を含むデータを検査システム610に伝送することができる。
【0083】
[0089] 検査システム610は、1つ又は複数のサンプルの検査中に分類コンポーネント650によって構築された分類器を使用することができる。例えば検査システム610は、検査中にサンプルの1つ又は複数の電圧コントラスト画像を生成することができ、電圧コントラスト画像は1つ又は複数の電圧コントラストパターンを含む。検査システム610は、分類器を使用して電圧コントラストパターンを識別(例えば認識)し、サンプルの1つ又は複数の故障メカニズム(例えば任意の故障又は欠陥の根本原因)を決定することができる。検査システム610は、分類器を使用して検査中に故障又は欠陥(例えば配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、サイズ誤差など)を自動で有利に分類することができる。幾つかの実施形態では、検査システム610は、生成された電圧コントラストパターンに基づき、検査中に1つ又は複数の欠陥が存在する特定の層を有利に識別するために分類器を使用することができる。
【0084】
[0090] 例えば検査システム610は、電圧コントラストパターンを含むサンプルの電圧コントラスト画像を生成することができる。電圧コントラストパターン(例えば
図5Aの電圧コントラスト画像500aのパターンセット)は、SADPプロセス(例えば
図5Aの2つのフィーチャのパターンセット540a内の欠陥)又はSAQPプロセス(例えば
図5Aの4つのフィーチャのパターンセット530a内の欠陥)の使用に関係する欠陥(例えば
図5Aのフィーチャ534a、
図5Aのフィーチャ544a)を含み得る。検査システム610は、分類器を使用して電圧コントラストパターンを認識し、サンプルの欠陥(例えば故障メカニズム)の根本原因がサンプルのSADP又はSAQPからのピッチウォーキングだと判定することができる。
【0085】
[0091] 幾つかの実施形態では、検査システム610は、電圧コントラストパターンを含むサンプルの電圧コントラスト画像を生成することができる。電圧コントラストパターン(例えば
図5Bの電圧コントラストパターン510b)は、フィーチャ(例えばグレイスケールレベルが交互する
図5Bのフィーチャ520B)の市松模様のパターンを含み得る。検査システム610は、分類器を使用して電圧コントラストパターンを認識し、サンプルの欠陥(例えば故障メカニズム)の根本原因がサンプルの層間のオーバーレイ欠陥だと判定することができる。
【0086】
[0092] 次に、本開示の実施形態と一致した、サンプルに関連する故障メカニズムを分類及び識別する例示的なプロセス700を示すフローチャートである
図7を参照する。プロセス700のステップは、説明のために計算デバイス、例えば
図1のコントローラ109上で実行される或いはコントローラ109の機能を使用するシステム(例えば
図6のシステム600)によって実行され得る。図示の方法700は、ステップの順序を修正するために及び追加のステップを含めるために変更できることが理解されよう。
【0087】
[0093] ステップ701で、(例えば、
図6のプロセッサ632を使用する)システムは、サンプルの現像(例えばリソグラフィ)に使用されるレジストレイアウト設計又は最終層レイアウト設計などの、1つ又は複数のレイアウト設計を選択することができる。幾つかの実施形態では、レイアウト設計はサンプルの内部設計を反映することができる。レイアウト設計は、サンプル上に現像され得る1つ又は複数のレイアウト構造(例えばフィーチャのレイアウト)を含み得る。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のレイアウト設計がサンプルの1つ又は複数の層内にあり得る。
【0088】
[0094] レイアウト設計は、ウェーハ設計用のレイアウトファイル内に記憶することができる。レイアウトファイルは、グラフィックデータベースシステム(GDS)フォーマット、グラフィックデータベースシステムII(GDSII)フォーマット、オープンアートワークシステム交換標準(OASIS)フォーマット、Caltech中間フォーマット(CIF)などにあり得る。ウェーハ設計は、ウェーハ上に含めるためのパターン又は構造を含み得る。パターン又は構造は、フォトリソグラフィマスク又はレチクルからウェーハにフィーチャを転写するために使用されるマスクパターンであり得る。幾つかの実施形態では、とりわけGDS又はOASISフォーマットのレイアウトは、平面幾何学形状、テキスト、及びウェーハ設計に関係する他の情報を表すバイナリファイルフォーマットで記憶されたフィーチャ情報を含み得る。幾つかの実施形態では、レイアウト設計はシステム(例えば
図6の検査システム610)の視野(FOV)に対応し得る。
【0089】
[0095] ステップ703で、システム(
図6のプロセッサ632)は、選択された1つ又は複数のレイアウト設計において1つ又は複数の導電路を定めることができる。例えばサンプルの一部が導電性であり得る一方、サンプルの他の一部が絶縁性である場合がある。サンプル内の1つ又は複数の導電路は、サンプルの予期される電圧コントラスト画像を生成するために使用することができる。例えば1つ又は複数のビアと完全なオーバーレイによって接続された2つの層を有するサンプルは、2つの層間に完全な導電路を有する可能性がある。1つ又は複数のビア及びオーバーレイ欠陥によって接続された2つの層を有するサンプルは、2つの層間の完全な導電路を有さない場合がある。完全な導電路を有するサンプルの予期される電圧コントラスト画像は、オーバーレイ欠陥を有するサンプルの予期される電圧コントラスト画像とは異なる場合がある。したがって、システムは、選択された1つ又は複数のレイアウト設計に基づいてサンプル内の導電路(例えば層内の導電路、複数の層内の1つ又は複数の導電路、複数の層内の導電路、複数の導電路を有する層など)を定める必要がある。
【0090】
[0096] ステップ705で、システム(例えば
図6のプロセッサ642)は、1つ又は複数のパターン設計及び1つ又は複数の定められた導電路を使用して1つ又は複数の摂動シミュレーションを実行することができる。例えばサンプルの摂動シミュレーションは、欠陥の根本原因と電圧コントラスト画像内の電圧コントラストパターンとの間の関係において異なる感度を構築するために使用され得る。
【0091】
[0097] 例えば摂動シミュレーションは、サンプル内で誤差(例えば配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、サイズ誤差など)が引き起こされ得るサンプルのパターニングの実験をシミュレートし得る。幾つかの実施形態では、誤差はサンプルの層内又は異なる層間にあり得る。例えばオーバーレイ誤差は、サンプルの異なる層内のレイアウト設計をシミュレートすることによってシミュレートすることができ、レイアウト設計はサンプルの上面図において互いにずれている可能性がある。幾つかの実施形態では、シミュレーションはサンプル上のレイアウト設計のグループを含むことができる。幾つかの実施形態では、システムはサンプルの処理に使用される様々なパターニングステップ又は材料をシミュレートすることができる。
【0092】
[0098] 幾つかの実施形態では、システムが欠陥を含む特定の層を識別し、サンプルの検査中に欠陥の根本原因を識別することができるように、レイアウト設計の(例えばGDSフォーマットにある)レイアウトファイルを使用してサンプル内の1つ又は複数の層についてオーバーレイ又はクリティカルディメンションの差異(例えば欠陥)をシミュレートすることができる。
【0093】
[0099] ステップ707で、システム(例えば
図6のプロセッサ642を使用する)は1つ又は複数の摂動シミュレーションに基づいて1つ又は複数の電圧コントラスト画像を生成することができ、各電圧コントラスト画像は電圧コントラストパターン(例えば
図5Aの電圧コントラスト画像500aのパターンセット、
図5Bの電圧コントラストパターン510b)を有することができる。例えば電圧コントラスト画像は、摂動シミュレーションで使用されるサンプル内のレイアウト設計に応じて異なる電圧コントラストパターン(例えば
図5Aの電圧コントラスト画像500aのパターンセット、
図5Bの電圧コントラストパターン510b)を有するように生成され得る。システムは、サンプルに対する実際の実験を回避することによってリソース(例えば時間、コストなど)を節約するように実験を有利にシミュレートすることができる。
【0094】
[0100] ステップ709で、システム(例えば
図6のプロセッサ652)は、生成された電圧コントラスト画像を比較し、1つ又は複数の摂動シミュレーションと1つ又は複数の電圧コントラストパターンとの間の1つ又は複数の関係(例えば相関)を決定することによって分類器を構築することができる。例えば1つ又は複数の摂動シミュレーションに基づき、システムは、サンプルのレイアウト設計に関連する異なる故障メカニズム(例えば故障又は欠陥の異なる根本原因を有するレイアウト設計、故障又は欠陥を招くことが知られているレイアウト設計など)と電圧コントラスト画像の予期される(例えば観察される又は対応する)電圧コントラストパターンとの間の関係を導出することができる。
【0095】
[0101] 幾つかの実施形態では、システムはルックアップテーブルの構築、機械学習(例えば分類器アルゴリズム)の使用などによって分類器を構築することができる。
【0096】
[0102] ステップ711で、システム(例えば検査システム610)は、検査中に分類器を使用して1つ又は複数のサンプルに関連する複数の故障メカニズムを識別することができる。例えばシステムは、検査中にサンプルの1つ又は複数の電圧コントラスト画像を生成することができ、電圧コントラスト画像は1つ又は複数の電圧コントラストパターンを含む。システムは、分類器を使用して電圧コントラストパターンを識別(例えば認識)し、サンプルの1つ又は複数の故障メカニズム(例えば任意の故障又は欠陥の根本原因)を決定することができる。システムは、分類器を使用して検査中に故障又は欠陥(例えば配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、サイズ誤差など)を自動で有利に分類することができる。幾つかの実施形態では、システムは、生成された電圧コントラストパターンに基づき、検査中に1つ又は複数の欠陥が存在する特定の層を有利に識別するために分類器を使用することができる。
【0097】
[0103] 例えばシステムは、電圧コントラストパターンを含むサンプルの電圧コントラスト画像を生成することができる。電圧コントラストパターン(例えば
図5Aの電圧コントラスト画像500aのパターンセット)は、SADPプロセス(例えば
図5Aの2つのフィーチャのパターンセット540a内の欠陥)又はSAQPプロセス(例えば
図5Aの4つのフィーチャのパターンセット530a内の欠陥)の使用に関係する欠陥(例えば
図5Aのフィーチャ534a、
図5Aのフィーチャ544a)を含み得る。システムは、分類器を使用して電圧コントラストパターンを認識し、サンプルの欠陥(例えば故障メカニズム)の根本原因がサンプルのSADP又はSAQPからのピッチウォーキングだと判定することができる。
【0098】
[0104] 幾つかの実施形態では、システムは、電圧コントラストパターンを含むサンプルの電圧コントラスト画像を生成することができる。電圧コントラストパターン(例えば
図5Bの電圧コントラストパターン510b)は、フィーチャ(例えばグレイスケールレベルが交互する
図5Bのフィーチャ520B)の市松模様のパターンを含み得る。システムは、分類器を使用して電圧コントラストパターンを認識し、サンプルの欠陥(例えば故障メカニズム)の根本原因がサンプルの層間のオーバーレイ欠陥だと判定することができる。
【0099】
[0105] 本開示の実施形態と一致して、電子ビームツールを制御するためのコントローラ(例えば
図1のコントローラ109)のプロセッサ用の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が提供され得る。非一時的媒体の一般的な形態は、例えばフロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ、又は他の任意の磁気データ記憶媒体、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、他の任意の光学データ記憶媒体、穿孔パターンを有する任意の物理媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、及び消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、FLASH-EPROM、又は他の任意のフラッシュメモリ、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、キャッシュ、レジスタ、他の任意のメモリチップ又はカートリッジ、及びこれらのもののネットワークバージョンを含む。
【0100】
[0106] 以下の条項を使用して実施形態をさらに説明することができる。
1.故障メカニズムを識別するための方法であって、
複数の欠陥を識別するためにサンプルの第1の複数の電圧コントラスト画像を解析することと、
複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムを決定するために複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することと
を含む、方法。
2.故障メカニズムの決定を容易にするために、複数の欠陥のサブセットのパターンとサンプルに関連する複数のレイアウト設計との間の相関を解析することをさらに含む、条項1に記載の方法。
3.欠陥のサブセットの分類を決定するために、複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することをさらに含む、条項1又は2に記載の方法。
4.故障メカニズムを決定すること及び分類を決定することが分類器を使用することをさらに含み、分類器は
複数の摂動シミュレーションに基づいて第2の複数の電圧コントラスト画像を生成することであって、第2の複数の電圧コントラスト画像は複数の電圧コントラストパターンを含む、生成することと、
複数の摂動シミュレーションと第2の複数の電圧コントラストパターンとの間の複数の相関を決定するために、第2の複数の電圧コントラスト画像を比較することと
によって構築される、条項3に記載の方法。
5.複数のレイアウト設計を選択することであって、複数のレイアウト設計はサンプルの複数のフィーチャを含む、選択することと、
複数のレイアウト設計において導電路を定めることと
によって複数の摂動シミュレーションを実行することをさらに含む、条項4に記載の方法。
6.複数のレイアウト設計がサンプルの複数の層内にある、条項5に記載の方法。
7.導電路が複数の導電路を含む、条項5又は6に記載の方法。
8.複数のレイアウト設計の各レイアウト設計が、定められた導電路を含む、条項5乃至7の何れか一項に記載の方法。
9.複数のレイアウト設計のサブセットが、定められた導電路を含む、条項5乃至7の何れか一項に記載の方法。
10.複数のレイアウト設計のサブセットが、サンプル内の複数の層を含む、条項9に記載の方法。
11.複数の摂動シミュレーションに基づいて第2の複数の電圧コントラスト画像を生成することが、サンプルにおける誤差を引き起こすことを含む、条項4乃至10の何れか一項に記載の方法。
12.誤差が配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、又はサイズ誤差の何れか1つを含む、条項11に記載の方法。
13.誤差がサンプルの層内にある、条項11又は12に記載の方法。
14.層が複数の層である、条項13に記載の方法。
15.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中の複数のシミュレーテッドパターニングステップを含む、条項4乃至14の何れか一項に記載の方法。
16.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中に使用される複数の材料を含む、条項4乃至15の何れか一項に記載の方法。
17.第2の複数の電圧コントラストパターンの各電圧コントラストパターンがサンプル上のフィーチャのレイアウトを含む、条項4乃至16の何れか一項に記載の方法。
18.複数の故障メカニズムがサンプル内の欠陥の複数の根本原因を含む、条項4乃至17の何れか一項に記載の方法。
19.欠陥がサンプルの層内にある、条項18に記載の方法。
20.層が複数の層である、条項19に記載の方法。
21.第1の複数の電圧コントラスト画像の複数の欠陥のサブセットのパターンがフィーチャの繰り返しパターンを含む、条項1乃至20の何れか一項に記載の方法。
22.複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムが、サンプルの自己整合ダブルパターニング又は自己整合4重パターニングの何れか1つによるピッチウォーキングを含む、条項21に記載の方法。
23.第1の複数の電圧コントラスト画像の複数の欠陥のサブセットのパターンがフィーチャの市松模様を含む、条項1乃至20の何れか一項に記載の方法。
24.複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムがサンプルの複数の層間のオーバーレイ欠陥を含む、条項23に記載の方法。
25.故障メカニズムを識別するためのシステムであって、
複数の欠陥を識別するためにサンプルの第1の複数の電圧コントラスト画像を解析することと、
複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムを決定するために複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することと
をシステムに実行させるように構成される回路を含むコントローラ
を含む、システム。
26.故障メカニズムの決定を容易にするために、複数の欠陥のサブセットのパターンとサンプルに関連する複数のレイアウト設計との間の相関を解析すること
をシステムにさらに実行させるように構成される回路をコントローラが含む、条項25に記載のシステム。
27.欠陥のサブセットの分類を決定するために、複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することをシステムにさらに実行させるように構成される回路をコントローラが含む、条項25又は26に記載のシステム。
28.故障メカニズムを決定すること及び分類を決定することが分類器を使用することをさらに含み、分類器は
複数の摂動シミュレーションに基づいて第2の複数の電圧コントラスト画像を生成することであって、第2の複数の電圧コントラスト画像は複数の電圧コントラストパターンを含む、生成することと、
複数の摂動シミュレーションと第2の複数の電圧コントラストパターンとの間の複数の相関を決定するために、第2の複数の電圧コントラスト画像を比較することと
によって構築される、条項27に記載のシステム。
29.複数のレイアウト設計を選択することであって、複数のレイアウト設計はサンプルの複数のフィーチャを含む、選択することと、
複数のレイアウト設計において導電路を定めることと
によって複数の摂動シミュレーションをシステムにさらに実行させるように構成される回路をコントローラが含む、条項28に記載のシステム。
30.複数のレイアウト設計がサンプルの複数の層内にある、条項29に記載のシステム。
31.導電路が複数の導電路を含む、条項29又は30に記載のシステム。
32.複数のレイアウト設計の各レイアウト設計が、定められた導電路を含む、条項29乃至31の何れか一項に記載のシステム。
33.複数のレイアウト設計のサブセットが、定められた導電路を含む、条項29乃至31の何れか一項に記載のシステム。
34.複数のレイアウト設計のサブセットが、サンプル内の複数の層を含む、条項33に記載のシステム。
35.複数の摂動シミュレーションに基づいて第2の複数の電圧コントラスト画像を生成することがサンプルにおける誤差を引き起こすことを含む、条項28乃至34の何れか一項に記載のシステム。
36.誤差が配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、又はサイズ誤差の何れか1つを含む、条項35に記載のシステム。
37.誤差がサンプルの層内にある、条項35又は36に記載のシステム。
38.層が複数の層である、条項37に記載のシステム。
39.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中の複数のシミュレーテッドパターニングステップを含む、条項28乃至38の何れか一項に記載のシステム。
40.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中に使用される複数の材料を含む、条項28乃至39の何れか一項に記載のシステム。
41.第2の複数の電圧コントラストパターンの各電圧コントラストパターンがサンプル上のフィーチャのレイアウトを含む、条項28乃至40の何れか一項に記載のシステム。
42.複数の故障メカニズムがサンプル内の欠陥の複数の根本原因を含む、条項28乃至41の何れか一項に記載のシステム。
43.欠陥がサンプルの層内にある、条項42に記載のシステム。
44.層が複数の層である、条項43に記載のシステム。
45.第1の複数の電圧コントラスト画像の複数の欠陥のサブセットのパターンがフィーチャの繰り返しパターンを含む、条項25乃至44の何れか一項に記載のシステム。
46.複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムが、サンプルの自己整合ダブルパターニング又は自己整合4重パターニングの何れか1つによるピッチウォーキングを含む、条項45に記載のシステム。
47.第1の複数の電圧コントラスト画像の複数の欠陥のサブセットのパターンがフィーチャの市松模様を含む、条項25乃至44の何れか一項に記載のシステム。
48.複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムがサンプルの複数の層間のオーバーレイ欠陥を含む、条項47に記載のシステム。
49.故障メカニズムを分類及び識別するための方法を計算デバイスに実行させるために、計算デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な1組の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、方法は
複数の欠陥を識別するために、サンプルの第1の複数の電圧コントラスト画像を解析することと、
複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムを決定するために、複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することと
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
50.故障メカニズムの決定を容易にするために、複数の欠陥のサブセットのパターンとサンプルに関連する複数のレイアウト設計との間の相関を解析すること
を計算デバイスにさらに実行させるために計算デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な1組の命令、条項49に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
51.欠陥のサブセットの分類を決定するために、複数の欠陥のサブセットのパターンを解析することを計算デバイスにさらに実行させるために計算デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な1組の命令、条項49又は50に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
52.故障メカニズムを決定すること及び分類を決定することが分類器を使用することをさらに含み、分類器は
複数の摂動シミュレーションに基づいて第2の複数の電圧コントラスト画像を生成することであって、第2の複数の電圧コントラスト画像は複数の電圧コントラストパターンを含む、生成することと、
複数の摂動シミュレーションと第2の複数の電圧コントラストパターンとの間の複数の相関を決定するために、第2の複数の電圧コントラスト画像を比較することと
によって構築される、条項51に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
53.複数のレイアウト設計を選択することであって、複数のレイアウト設計はサンプルの複数のフィーチャを含む、選択することと、
複数のレイアウト設計において導電路を定めることと
によって複数の摂動シミュレーションを計算デバイスにさらに実行させるために計算デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な1組の命令、条項52に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
54.複数のレイアウト設計がサンプルの複数の層内にある、条項53に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
55.導電路が複数の導電路を含む、条項53又は54に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
56.複数のレイアウト設計の各レイアウト設計が、定められた導電路を含む、条項53乃至55の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
57.複数のレイアウト設計のサブセットが、定められた導電路を含む、条項53乃至55の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
58.複数のレイアウト設計のサブセットが、サンプル内の複数の層を含む、条項57に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
59.複数の摂動シミュレーションに基づいて第2の複数の電圧コントラスト画像を生成することがサンプルにおける誤差を引き起こすことを含む、条項52乃至58の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
60.誤差が配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、又はサイズ誤差の何れか1つを含む、条項59に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
61.誤差がサンプルの層内にある、条項59又は60に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
62.層が複数の層である、条項61に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
63.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中の複数のシミュレーテッドパターニングステップを含む、条項52乃至62の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
64.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中に使用される複数の材料を含む、条項52乃至63の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
65.第2の複数の電圧コントラストパターンの各電圧コントラストパターンがサンプル上のフィーチャのレイアウトを含む、条項52乃至64の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
66.複数の故障メカニズムがサンプル内の欠陥の複数の根本原因を含む、条項52乃至65の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
67.欠陥がサンプルの層内にある、条項66に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
68.層が複数の層である、条項67に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
69.第1の複数の電圧コントラスト画像の複数の欠陥のサブセットのパターンがフィーチャの繰り返しパターンを含む、条項49乃至68の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
70.複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムが、サンプルの自己整合ダブルパターニング又は自己整合4重パターニングの何れか1つによるピッチウォーキングを含む、条項69に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
71.第1の複数の電圧コントラスト画像の複数の欠陥のサブセットのパターンがフィーチャの市松模様を含む、条項49乃至68の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
72.複数の欠陥のサブセットの故障メカニズムがサンプルの複数の層間のオーバーレイ欠陥を含む、条項71に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
73.故障メカニズムを分類及び識別するためのシステムであって、
複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、
複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の関係を決定することと、
第2の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、
第2の複数の電圧コントラストパターン及び複数の関係に基づいて故障メカニズムを識別することと
をシステムに実行させるように構成される回路を含むコントローラ
を含む、システム。
74.複数のレイアウト設計を選択することであって、複数のレイアウト設計はサンプルの複数のフィーチャを含む、選択することと、
複数のレイアウト設計において導電路を定めることと
によって複数の摂動シミュレーションをシステムにさらに実行させるように構成される回路をコントローラが含む、条項73に記載のシステム。
75.複数のレイアウト設計がサンプルの複数の層内にある、条項74に記載のシステム。
76.導電路が複数の導電路を含む、条項74又は75に記載のシステム。
77.複数のレイアウト設計の各レイアウト設計が、定められた導電路を含む、条項74乃至76の何れか一項に記載のシステム。
78.複数のレイアウト設計のサブセットが、定められた導電路を含む、条項74乃至76の何れか一項に記載のシステム。
79.複数のレイアウト設計のサブセットが、サンプル内の複数の層を含む、条項78に記載のシステム。
80.複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することがサンプルにおける誤差を引き起こすことを含む、条項73乃至79の何れか一項に記載のシステム。
81.誤差が配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、又はサイズ誤差の何れか1つを含む、条項80に記載のシステム。
82.誤差がサンプルの層内にある、条項80又は81に記載のシステム。
83.層が複数の層である、条項82に記載のシステム。
84.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中の複数のシミュレーテッドパターニングステップを含む、条項73乃至83の何れか一項に記載のシステム。
85.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中に使用される複数の材料を含む、条項73乃至84の何れか一項に記載のシステム。
86.第1の複数の電圧コントラストパターンの各電圧コントラストパターンがサンプル上のフィーチャのレイアウトを含む、条項73乃至85の何れか一項に記載のシステム。
87.故障メカニズムがサンプル内の欠陥の根本原因を含む、条項73乃至86の何れか一項に記載のシステム。
88.欠陥がサンプルの層内にある、条項87に記載のシステム。
89.層が複数の層である、条項88に記載のシステム。
90.第2の複数の電圧コントラストパターンの電圧コントラストパターンがフィーチャの繰り返しパターンを含む、条項73乃至89の何れか一項に記載のシステム。
91.電圧コントラストパターンの故障メカニズムが、サンプルの自己整合ダブルパターニング又は自己整合4重パターニングの何れか1つによるピッチウォーキングを含む、条項90に記載のシステム。
92.第2の複数の電圧コントラストパターンの電圧コントラストパターンがフィーチャの市松模様を含む、条項73乃至89の何れか一項に記載のシステム。
93.電圧コントラストパターンの故障メカニズムがサンプルの複数の層間のオーバーレイ欠陥を含む、条項92に記載のシステム。
94.故障メカニズムを分類及び識別するための方法であって、
複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、
複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の関係を決定することと、
第2の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、
第2の複数の電圧コントラストパターン及び複数の関係に基づいて故障メカニズムを識別することと
を含む、方法。
95.複数のレイアウト設計を選択することであって、複数のレイアウト設計はサンプルの複数のフィーチャを含む、選択することと、
複数のレイアウト設計において導電路を定めることと
によって複数の摂動シミュレーションを実行することをさらに含む、条項94に記載の方法。
96.複数のレイアウト設計がサンプルの複数の層内にある、条項95に記載の方法。
97.導電路が複数の導電路を含む、条項95又は96に記載の方法。
98.複数のレイアウト設計の各レイアウト設計が定められた導電路を含む、条項95乃至97の何れか一項に記載の方法。
99.複数のレイアウト設計のサブセットが定められた導電路を含む、条項95乃至97の何れか一項に記載の方法。
100.複数のレイアウト設計のサブセットがサンプル内の複数の層を含む、条項99に記載の方法。
101.複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することがサンプルにおける誤差を引き起こすことを含む、条項94乃至100の何れか一項に記載の方法。
102.誤差が配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、又はサイズ誤差の何れか1つを含む、条項101に記載の方法。
103.誤差がサンプルの層内にある、条項101又は102に記載の方法。
104.層が複数の層である、条項103に記載の方法。
105.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中の複数のシミュレーテッドパターニングステップを含む、条項94乃至104の何れか一項に記載の方法。
106.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中に使用される複数の材料を含む、条項94乃至105の何れか一項に記載の方法。
107.第1の複数の電圧コントラストパターンの各電圧コントラストパターンがサンプル上のフィーチャのレイアウトを含む、条項94乃至106の何れか一項に記載の方法。
108.故障メカニズムがサンプル内の欠陥の根本原因を含む、条項94乃至107の何れか一項に記載の方法。
109.欠陥がサンプルの層内にある、条項108に記載の方法。
110.層が複数の層である、条項109に記載の方法。
111.第2の複数の電圧コントラストパターンの電圧コントラストパターンがフィーチャの繰り返しパターンを含む、条項94乃至110の何れか一項に記載の方法。
112.電圧コントラストパターンの故障メカニズムが、サンプルの自己整合ダブルパターニング又は自己整合4重パターニングの何れか1つによるピッチウォーキングを含む、条項111に記載の方法。
113.第2の複数の電圧コントラストパターンの電圧コントラストパターンがフィーチャの市松模様を含む、条項94乃至110の何れか一項に記載の方法。
114.電圧コントラストパターンの故障メカニズムがサンプルの複数の層間のオーバーレイ欠陥を含む、条項113に記載の方法。
115.故障メカニズムを分類及び識別するための方法を計算デバイスに実行させるために、計算デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な1組の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、方法は
複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、
複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の関係を決定することと、
第2の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、
第2の複数の電圧コントラストパターン及び複数の関係に基づいて故障メカニズムを識別することと
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
116.複数のレイアウト設計を選択することであって、複数のレイアウト設計はサンプルの複数のフィーチャを含む、選択すること、及び
複数のレイアウト設計において導電路を定めること
によって複数の摂動シミュレーションを計算デバイスにさらに実行させるために計算デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な1組の命令、条項115に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
117.複数のレイアウト設計がサンプルの複数の層内にある、条項116に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
118.導電路が複数の導電路を含む、条項116又は117に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
119.複数のレイアウト設計の各レイアウト設計が、定められた導電路を含む、条項116乃至118の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
120.複数のレイアウト設計のサブセットが、定められた導電路を含む、条項116乃至118の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
121.複数のレイアウト設計のサブセットがサンプル内の複数の層を含む、条項120に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
122.複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することがサンプルにおける誤差を引き起こすことを含む、条項115乃至121の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
123.誤差が配置誤差、クリティカルディメンション誤差、オーバーレイ誤差、又はサイズ誤差の何れか1つを含む、条項122に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
124.誤差がサンプルの層内にある、条項122又は123に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
125.層が複数の層である、条項124に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
126.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中の複数のシミュレーテッドパターニングステップを含む、条項115乃至125の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
127.複数の摂動シミュレーションが、サンプルの処理中に使用される複数の材料を含む、条項115乃至126の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
128.第1の複数の電圧コントラストパターンの各電圧コントラストパターンがサンプル上のフィーチャのレイアウトを含む、条項115乃至127の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
129.故障メカニズムがサンプル内の欠陥の根本原因を含む、条項115乃至128の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
130.欠陥がサンプルの層内にある、条項129に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
131.層が複数の層である、条項130に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
132.第2の複数の電圧コントラストパターンの電圧コントラストパターンがフィーチャの繰り返しパターンを含む、条項115乃至131の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
133.電圧コントラストパターンの故障メカニズムが、サンプルの自己整合ダブルパターニング又は自己整合4重パターニングの何れか1つによるピッチウォーキングを含む、条項132に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
134.第2の複数の電圧コントラストパターンの電圧コントラストパターンがフィーチャの市松模様を含む、条項115乃至131の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
135.電圧コントラストパターンの故障メカニズムがサンプルの複数の層間のオーバーレイ欠陥を含む、条項134に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
136.故障メカニズムを分類及び識別するためのシステムであって、
複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、
複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の関係に基づいて第1の複数の電圧コントラストに関連する故障メカニズムを分類することと、
第2の複数の電圧コントラストパターンを生成することと、
分類された故障メカニズムを使用して第2の複数の電圧コントラストパターンに関連する故障メカニズムを識別することと
をシステムに実行させるように構成される回路を含むコントローラ
を含む、システム。
137.故障メカニズムを分類及び識別するためのシステムであって、
複数の摂動シミュレーションに基づいて第1の複数の電圧コントラスト画像を生成することであって、第1の複数の電圧コントラスト画像は第1の複数の電圧コントラストパターンを含む、生成することと、
複数の摂動シミュレーションと第1の複数の電圧コントラストパターンとの間の関係を決定するために、第1の複数の電圧コントラスト画像を比較することによって分類器を構築することと、
検査中に第2の複数の電圧コントラスト画像を生成することであって、第2の複数の電圧コントラスト画像は第2の複数の電圧コントラストパターンを含む、生成することと、
分類器を使用して第2の複数の電圧コントラストパターンに基づいて故障メカニズムを識別することと
をシステムに実行させるように構成される回路を含むコントローラ
を含む、システム。
138.パターンが複数のパターンセットを含み、複数のパターンセットの各パターンセットが2つのフィーチャ及び2つのフィーチャに関連する欠陥を含む、条項1に記載の方法。
139.各パターンセットの2つのフィーチャは、2つのフィーチャが自己整合ダブルパターニングプロセスの使用によって製造されることを示し、欠陥は自己整合ダブルパターニングプロセスの使用に関係する故障メカニズムを示す、条項138に記載の方法。
140.パターンが複数のパターンセットを含み、複数のパターンセットの各パターンセットが4つのフィーチャ及び4つのフィーチャに関連する欠陥を含む、条項1に記載の方法。
141.各パターンセットの4つのフィーチャは、4つのフィーチャが自己整合4重パターニングプロセスの使用によって製造されることを示し、欠陥は自己整合4重パターニングプロセスの使用に関係する故障メカニズムを示す、条項140に記載の方法。
142.パターンが複数のパターンセットを含み、複数のパターンセットの各パターンセットが2つのフィーチャ及び2つのフィーチャに関連する欠陥を含む、条項25に記載のシステム。
143.各パターンセットの2つのフィーチャは、2つのフィーチャが自己整合ダブルパターニングプロセスの使用によって製造されることを示し、欠陥は自己整合ダブルパターニングプロセスの使用に関係する故障メカニズムを示す、条項142に記載の方法。
144.パターンが複数のパターンセットを含み、複数のパターンセットの各パターンセットが4つのフィーチャ及び4つのフィーチャに関連する欠陥を含む、条項25に記載のシステム。
145.各パターンセットの4つのフィーチャは、4つのフィーチャが自己整合4重パターニングプロセスの使用によって製造されることを示し、欠陥は自己整合4重パターニングプロセスの使用に関係する故障メカニズムを示す、条項144に記載の方法。
146.パターンが複数のパターンセットを含み、複数のパターンセットの各パターンセットが2つのフィーチャ及び2つのフィーチャに関連する欠陥を含む、条項49に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
147.各パターンセットの2つのフィーチャは、2つのフィーチャが自己整合ダブルパターニングプロセスの使用によって製造されることを示し、欠陥は自己整合ダブルパターニングプロセスの使用に関係する故障メカニズムを示す、条項146に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
148.パターンが複数のパターンセットを含み、複数のパターンセットの各パターンセットが4つのフィーチャ及び4つのフィーチャに関連する欠陥を含む、条項49に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
149.各パターンセットの4つのフィーチャは、4つのフィーチャが自己整合4重パターニングプロセスの使用によって製造されることを示し、欠陥は自己整合4重パターニングプロセスの使用に関係する故障メカニズムを示す、条項148に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
150.関係が複数の関係を含む、条項73乃至93の何れか一項に記載のシステム。
151.故障メカニズムが複数の故障メカニズムを含む、条項73乃至93又は150の何れか一項に記載のシステム。
152.関係が複数の関係を含む、条項94乃至114の何れか一項に記載の方法。
153.故障メカニズムが複数の故障メカニズムを含む、条項94乃至114又は152の何れか一項に記載の方法。
154.関係が複数の関係を含む、条項115乃至135の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
155.故障メカニズムが複数の故障メカニズムを含む、条項115乃至135又は154の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0101】
[0107] 本開示の実施形態は、上記で説明し添付図面に示した通りの構成に限定されず、本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を加え得ることが理解されよう。
【国際調査報告】