IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-539415三次元メモリ用のL型ワード線の接続構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-28
(54)【発明の名称】三次元メモリ用のL型ワード線の接続構造
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/07 20060101AFI20241018BHJP
   H10B 12/00 20230101ALI20241018BHJP
   H10B 43/00 20230101ALI20241018BHJP
   H10B 41/00 20230101ALI20241018BHJP
【FI】
H01L25/08 Y
H10B12/00
H10B43/00
H10B41/00
H01L25/08 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527167
(86)(22)【出願日】2022-09-12
(85)【翻訳文提出日】2024-07-04
(86)【国際出願番号】 US2022043184
(87)【国際公開番号】W WO2023080953
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】63/276,851
(32)【優先日】2021-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/902,838
(32)【優先日】2022-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】カン, チャンソク
(72)【発明者】
【氏名】リー, キルヨン
(72)【発明者】
【氏名】フィッシュバーン, フレッド
(72)【発明者】
【氏名】北島 知彦
(72)【発明者】
【氏名】カン, スンクォン
(72)【発明者】
【氏名】バルゲセ, ソニー
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083AD00
5F083EP76
5F083ER03
5F083ER14
5F083ER22
5F083GA10
5F083MA06
5F083MA16
(57)【要約】
三次元(3D)メモリ構造を形成するための半導体製造工程と3Dメモリ構造を有する半導体デバイスとが説明される。3Dメモリ構造は、L字形状導体層を有するメモリセルの複数の層を含む。各層のL字形状導体層は、各層内のメモリセルが制御回路に結合され得るように、上層又は最上層の上方に配置された金属線に結合されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三次元(3D)メモリデバイスであって、
第1の幅を有する第1のトレンチを含む第1の層、
前記第1のトレンチの内側に配置された第1の複数のユニットペア、
前記第1の層の上に配置された第2の層であって、前記第1の幅よりも短い第2の幅を有する第2のトレンチを含む第2の層、
前記第2のトレンチの内側に配置された第2の複数のユニットペア、及び
前記第1の複数のユニットペアと前記第2の複数のユニットペアから形成されたメモリアレイを含む、3Dメモリデバイス。
【請求項2】
前記複数のユニットペアは、少なくとも1つの導体と少なくとも1つの絶縁体を含む、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項3】
複数のL字形状導体を含み、前記複数のL字形状導体の各々は、前記第1の複数のユニットペアと前記第2の複数のユニットペアの前記少なくとも1つの導体のそれぞれの1つに結合する、請求項2に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項4】
前記第2の層の表面に配置された複数のコンタクトを含み、前記複数のコンタクトは、前記複数のL字形状導体に結合されている、請求項3に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項5】
前記第1の複数のユニットペアは、10と10,000個の間のユニットペアを含み、前記第1の複数のユニットペアの各々は第1の厚さを有し、前記第2の複数のユニットペアは、10と10,000個の間のユニットペアを含み、前記第2の複数のユニットペアの各々は第2の厚さを有する、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項6】
前記第1のトレンチの深さは、前記第1の複数のユニットペア内のユニットペアの数に前記第1の厚さを乗じたものに実質的に等しく、前記第2のトレンチの深さは、前記第2の複数のユニットペア内のユニットペアの数に前記第2の厚さを乗じたものに実質的に等しい、請求項5に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項7】
前記第1の厚さは前記第2の厚さに実質的に等しく、前記第1の複数のユニットペア内の前記ユニットペアの数は、前記第2の複数のユニットペア内の前記ユニットペアの数に等しい、請求項6に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項8】
前記第1のトレンチの幅は、前記メモリアレイの長さに、前記第1の複数のユニットペア内の前記ユニットペアの数に前記第1の厚さを乗じたものに四(4)を乗じたものを加えたものであり、前記第2のトレンチの幅は、前記メモリアレイの前記長さに、前記第2の複数のユニットペア内の前記ユニットペアの数に前記第2の厚さを乗じたものに二(2)を乗じたものを加えたものである、請求項7に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項9】
前記メモリアレイは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)アレイ又はNAND(not and)メモリアレイを含む、請求項1に記載の3Dメモリデバイス。
【請求項10】
三次元(3D)メモリデバイスを製造する方法であって、
基板を提供すること、
前記基板内に第1の幅を有する第1のトレンチを形成すること、
前記第1のトレンチの内側に第1の複数のユニットペアを積層すること、
前記基板上に成形材料を配置すること、
前記成形材料内に前記第1の幅よりも短い第2の幅を有する第2のトレンチを形成すること、
前記第2のトレンチの内側に第2の複数のユニットペアを積層すること、及び
前記第1の複数のユニットペアと前記第2の複数のユニットペアからメモリアレイを形成することを含む、方法。
【請求項11】
前記第1の複数のユニットペア内に複数の下側メモリホールをパターニングすること、及び
前記第2の複数のユニットペア内に複数の上側メモリホールをパターニングすることを含む、請求項10に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【請求項12】
前記複数の下側メモリホールと前記複数の上側メモリホールから前記メモリアレイを形成することを含む、請求項11に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【請求項13】
前記複数のユニットペアは、少なくとも1つの導体と少なくとも1つの絶縁体を含む、請求項10に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【請求項14】
複数のL字形状導体を含み、前記複数のL字形状導体の各々は、前記第1の複数のユニットペアと前記第2の複数のユニットペアの前記少なくとも1つの導体のそれぞれの1つに結合する、請求項13に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【請求項15】
前記成形材料の表面に複数のコンタクトを形成することを含み、前記複数のコンタクトは前記複数のL字形状導体に結合される、請求項14に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【請求項16】
前記第1の複数のユニットペアは、10と10,000個の間のユニットペアを含み、前記第1の複数のユニットペアの各々は第1の厚さを有し、前記第2の複数のユニットペアは、10と10,000個の間のユニットペアを含み、前記第2の複数のユニットペアの各々は第2の厚さを有する、請求項10に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【請求項17】
前記第1のトレンチの深さは、前記第1の複数のユニットペア内のユニットペアの数に前記第1の厚さを乗じたものに実質的に等しく、前記第2のトレンチの深さは、前記第2の複数のユニットペア内のユニットペアの数に前記第2の厚さを乗じたものに実質的に等しい、請求項16に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【請求項18】
前記第1の厚さは前記第2の厚さに実質的に等しく、前記第1の複数のユニットペア内の前記ユニットペアの数は、前記第2の複数のユニットペア内の前記ユニットペアの数に等しい、請求項17に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【請求項19】
前記第1のトレンチの幅は、前記メモリアレイの長さに、前記第1の複数のユニットペア内の前記ユニットペアの数に前記第1の厚さを乗じたものに四(4)を乗じたものを加えたものであり、前記第2のトレンチの幅は、前記メモリアレイの前記長さに、前記第2の複数のユニットペア内の前記ユニットペアの数に前記第2の厚さを乗じたものに二(2)を乗じたものを加えたものである、請求項18に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【請求項20】
前記メモリアレイは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)アレイ又はNAND(not and)メモリアレイを含む、請求項10に記載の3Dメモリデバイスを製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2022年9月4日に出願された「L-TYPE WORDLINE CONNECTION STRUCTURE FOR THREE-DIMENSIONAL MEMORY」と題する米国非仮特許出願第17/902,838号の優先権を主張し、該米国非仮特許出願は、2021年11月8日に出願された「L-TYPE WORDLINE CONNECTION STRUCTURE FOR THREE-DIMENSIONAL MEMORY」と題する米国仮特許出願第63/276,851号の非仮特許出願であり、これらの出願の全体は、参照により本明細書に援用される。
【0002】
[0002] 本説明、例示的な実施形態、及び特許請求の範囲は、半導体デバイスに関し、特に、三次元(3D)メモリデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 三次元(3D)メモリデバイスアーキテクチャでは、複数のユニットペアが基板上に積層される。スタックの各ユニットセルにアクセスするために、導体層を形成して露出させ、各ユニットペアのユニットセルと制御回路との接続を可能にする必要がある。従来、3Dメモリデバイス用の導体層は、積層されたユニットペアの両側に配置された段差を伴って形成される。しかし、当業者には理解されるように、これではデバイス面積が大幅に消費される。したがって、複数のユニットペアを積層するための3D構造を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 任意の特定の要素や行為の説明を容易に特定するために、参照番号の(1以上の)最上位桁は、その要素が最初に導入される図番号を指す。更に、同様な番号が同様な要素を表す。
【0005】
[0005] 図面は単に説明するためのものであり、本開示の特定のパラメータを表現することを意図するものではなく、必ずしも縮尺通りではない。図面は、本開示の例示的な実施形態を示すことを意図しており、したがって、範囲を限定するものと見なされない。
【0006】
[0006] 更に、図面の幾つかにおける特定の要素は、説明を明確にするために、省略されるか又は縮尺通りには図示されていないことがある。断面図は、「スライス」又は「近接して見た」断面図の形態の場合があり、例示を明確にするために、普通であれば「真の」断面図では見えているはずの特定の背景線を省略することがある。更に、明瞭さのために、幾つかの参照番号は、幾つかの図面では省略されることがある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】[0007] 本開示の(1以上の)実施形態による二層の3Dメモリデバイスを示す。
図2】[0008] 本開示の(1以上の)実施形態による三層の3Dメモリデバイスを示す。
図3A】[0009] 本開示の(1以上の)実施形態による3Dメモリデバイスを製造するための方法を示す。
図3B】本開示の(1以上の)実施形態による3Dメモリデバイスを製造するための方法を示す。
図4A】[0010] 図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4B図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4C図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4D図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4E図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4F図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4G図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4H図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4I図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4J図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4K図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4L図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4M図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4N図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4O図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4P図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4Q図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4R図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4S図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4T図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4U図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4V図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4W図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4X図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4Y図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4Z図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AA図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AB図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AC図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AD図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AE図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AF図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AG図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AH図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AI図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図4AJ図4A図4AJは、本開示の(1以上の)実施形態による製造の様々な段階における3Dメモリデバイスを示す。
図5】[0011] 本開示の(1以上の)実施形態による半導体製造システム500を示す。
図6】[0012] 本開示の(1以上の)実施形態によるコンピュータ可読ストレージ媒体を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0013] 次に、本開示による方法、装置、及びシステムが、様々な実施形態が示されている添付図面を参照しながら、本明細書で以後より完全に説明されることになる。方法、装置、及びシステムは、多くの異なる形態で具現化されてよく、本明細書で説明される複数の実施形態に限定されるものと見なされない。その代わりに、これらの実施形態は、本開示が一貫しておりかつ完全となるように提供され、当業者に、説明される方法及び装置の範囲を十分に伝える。
【0009】
[0014] 上述されたように、複数のユニットペアのスタック用の導体を露出させる改良された3Dメモリ構造が必要とされている。図1は、本開示の(1以上の)非限定的な実施例による3Dメモリデバイス100の切断側面図を示す。3Dメモリデバイス100は、メモリアレイ領域106内に形成されたメモリセル(図示せず)の第1の層102と第2の層104を含む。メモリセルの層は、スタックと呼ばれることもあることに留意されたい。しかし、3Dメモリデバイスのスタック全体を指す場合又は3Dメモリデバイスの個々の「層」を指す場合を明確にするために、本明細書では層という用語を使用することが多い。概して、第1の層102のメモリセルは、導体110と絶縁体112によって基板108上に形成され、第2の層104のメモリセルは、導体110と絶縁体112によって第1の層102上に形成される。第1の層102と第2の層104の両方のメモリセルに関連付けられる導体110は、接続領域114において3Dメモリデバイス100の上面に露出し、メモリセルを制御回路(図示せず)に電気的に接続するために、金属線116に結合され得る。
【0010】
[0015] 3Dメモリデバイス100内のメモリセルは、導体110のペアを多数有するL型(又はL字形状)構造を使用して形成される。第2の層104のL型構造は、第1の層102のL型構造の上に形成される。見られ得るように、接続領域114内の第2の層104のL型構造の幅118は、第1の層102のL型構造の幅120の少なくとも二倍(2×)だけ内側にある。
【0011】
[0016] 本開示のこの構造及び製造の方法は、3層以上のメモリセルを積層することに適用され得る。例えば、図2は、本開示の(1以上の)非限定的な実施例による3Dメモリデバイス200を示す。3Dメモリデバイス200は、L型接続構造を有するメモリセルの層を含むという点で、3Dメモリデバイス100に類似する。しかし、3Dメモリデバイス200は、3Dメモリデバイス100の二(2)つの層とは対称的に、三(3)つの層を含む。特に、3Dメモリデバイス200は、第1の層202、第2の層204、及び第3の層206を含む。層は、メモリアレイ領域208内に形成されたメモリセル(図示せず)を規定する。概して、第1の層202のメモリセルは、導体212と絶縁体214によって基板210上に形成され、第2の層204のメモリセルは、導体212と絶縁体214によって第1の層202上に形成され、第3の層206のメモリセルは、導体212と絶縁体214によって第2の層204上に形成される。第1の層202、第2の層204、及び第3の層206の各々のメモリセルに関連付けられた導体212は、接続領域216において3Dメモリデバイス200の上面に露出され、メモリセルを制御回路(図示せず)に電気的に接続するために、金属線218に結合され得る。
【0012】
[0017] 3Dメモリデバイス200内のメモリセルは、導体212のペアを多数有するL型構造を使用して形成される。接続領域216内の第2の層204のL型構造の幅220は、第1の層202のL型構造の幅222の少なくとも二倍(2×)だけ内側にあり、第3の層206のL型構造の幅224は、第2の層204のL型構造の幅220の少なくとも2×だけ内側にある。
【0013】
[0018] 図3A及び図3Bは、本開示の(1以上の)実施形態による、3Dメモリデバイスを製造するための方法300を示す。方法300は、図4Aから図4AJを参照しながら説明される。概して、図4Aから図4Wは、導体と絶縁体の交互層の各層(又はスタック)のL型構造を形成することを示し、図5A(削除)から図5B(削除)は、各層内のメモリセルのアレイを形成するために全体構造を処理し、下層のメモリセルを上面の金属線に接続することを示している。本開示は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)アレイ、フラッシュメモリアレイ、例えば、NAND(not and)メモリアレイなどの、様々な種類のメモリアレイを有する多数の種類のメモリデバイスを形成するために適用され得ることに留意されたい。形成されるメモリセルの特定のアレイは、以下の説明によって限定されるものではない。しかし、本明細書で説明される概念は、3Dメモリデバイス(例えば、3Dメモリデバイス100、200など)の下層を露出させて、それらを信号線に接続するために実施され得る。
【0014】
[0019] 方法300は、ブロック302で「基板を提供する」ことから開始し得る。その場合、半導体基板が提供され得る。該方法は、ブロック304で「酸化ケイ素と窒化ケイ素の交互層を基板上に堆積させて、下層(lower deck)を形成する」ことに続き、その場合、シリコン材料の交互層が基板(図示せず)上に堆積され得る。例えば、図4Aは、基板402を示し、これは、様々な半導体基板(例えば、結晶シリコン(c-Si)など)のいずれかであり得る。
【0015】
[0020] 該方法は、ブロック304で「基板内にトレンチをエッチングする」ことに続き、その場合、基板402の領域が、例えばドライエッチング工程で除去される。例えば、図4Bは、基板402の側面切断図を示し、図4Cは、トレンチ404が基板402内にエッチングされた基板402の上面図を示す。幾つかの実施形態では、トレンチ404の深さ406が、製造されている3Dメモリデバイスの第1の層内のユニットペア(例えば、導体と絶縁体のペア)の数に各ユニットペアの厚さを乗じたものに実質的に等しくなり得る。図4Eは、厚さ412を有するユニットペア410を示す。幾つかの実施形態では、深さ406が、10と100ナノメートル(nm)の間であり、10と1000個の間のユニットペア410が存在する。
【0016】
[0021] 更に、トレンチ404の幅414(又は限界寸法)は、第1の層のメモリアレイ部分の長さ416に、ユニットペア410の数に各ユニットペア410の厚さを乗じたものに4を乗じたものを加えたものに実質的に等しくなり得る。別の言い方をすれば、トレンチ404の幅414は、長さ416に、トレンチ404の深さ406の四(4)倍を加えたものに実質的に等しくなり得る。
【0017】
[0022] 該方法は、ブロック306で「ユニットペアの第1のスタックを基板上に堆積させる」ことに続き、その場合、第1の数のユニットペアが、トレンチ404の領域にわたり基板402上に堆積される。ユニットペア410のスタック408は、例えば、化学気相堆積(CVD)工程などを介して、基板402の上に堆積され得る。幾つかの実施形態では、各ユニットペア410が、酸化ケイ素(SiO)膜及び窒化ケイ素(SiN)膜を含み得る。各膜は、10と50nmの間の厚さを有する。
【0018】
[0023] 図4Dは、トレンチ404をカバーするユニットペア410のスタック408が基板402の上に堆積された基板402の上面図を示す。図4E及び図4Fは、スタック408を示す基板402の切断側面図を示す。特に、図4Eは、切れ目418に沿った基板402の切断側面図を示し、図4Fは、切れ目420に沿った基板402の切断側面図を示す。
【0019】
[0024] 該方法は、ブロック308で「ユニットペアの第1のスタックを平坦化する」ことに続き、その場合、ユニットペア410の第1のスタック408は、例えば、化学機械平坦化(CMP)工程などを使用して平坦化され得る。幾つかの実施形態では、絶縁体422(例えば、SiOなど)が、スタック408の上に堆積され、次いで、構造を平坦化(又は平面化)して、トレンチ404の側面付近においてユニットペア410を露出させることができる。例えば、図4Gは、スタック408の上に堆積された絶縁体422を示す切断側面図(例えば、切れ目418における)を示し、図4Hは、基板402の表面上のユニットペア410の部分を除去し、それによって、ユニットペア410を露出させるために、平坦化されたスタック408を示す切断側面図(例えば、切れ目418における)を示す。
【0020】
[0025] 該方法は、ブロック310で「ユニットペアの第1のスタック内にメモリホールをパターニングする」ことに続き、その場合、メモリホール424は、ユニットペア410の第1のスタック408内にパターニングされる。幾つかの実施形態では、メモリホール424が、エッチング(ドライやウェットなど)工程を使用して形成され得る。例えば、図4Iは、スタック408内にメモリホール424が形成された基板402上に形成されたスタック408の上面図を示す。図4J及び図4Kは、スタック408が上に形成された基板402であって、スタック408内にメモリホール424が形成された基板402の切断側面図を示す。特に、図4Jは、切れ目418に沿った構造の切断側面図を示し、図4Kは、切れ目420に沿った構造の切断側面図を示す。幾つかの実施形態では、ブロック310において、メモリホールが、犠牲材料426(例えば、炭素など)で充填され得る。
【0021】
[0026] 該方法は、ブロック312で「ユニットペアの第1のスタックの上方にトレンチを成形する」ことに続き、その場合、ユニットペア410の第1のスタック408の上方にトレンチ428が成形される。幾つかの実施形態では、成形材料(例えば、SiOなど)内にトレンチ428が成形され得る。特に、エッチング停止層430が、内部に形成されたメモリホール424(犠牲材料426で充填されている)を有する平坦化されたスタック408の上に堆積され、次いで、成形材料432がエッチング停止層430の上に堆積され得る。図4L及び図4Mは、それぞれ、切れ目418及び420に沿った切断側面図を示す。特に、図4L及び図4Mは、ユニットペア410のスタック408が上に形成された基板402であって、エッチング停止層430がスタック408の上に堆積され、成形材料432がエッチング停止層430の上に堆積された、スタック408内に形成されたメモリホール424を更に有する基板402を示す。幾つかの実施形態では、成形材料432の深さ434が、製造されている3Dメモリデバイスの第2の層内のユニットペア(例えば、導体と絶縁体のペア)の数に各ユニットペアの厚さ(例えば、10から100nm)を乗じたものに実質的に等しくなり得る。
【0022】
[0027] 更に、ブロック312において、トレンチ428は、例えば、マスクを使用する反応性イオンエッチング(RIE)工程を使用して、成形材料432内にエッチングされ得る。図4N図4Oは、それぞれ、切れ目418と420に沿った切断側面図を示す。特に、図4N及び図4Oは、ユニットペア410のスタック408が形成された基板402であって、ユニットペア410のスタック408の上方の成形材料432内にトレンチ428が形成された基板402を示す。幾つかの実施形態では、トレンチ428の幅436が、第2の層のメモリアレイ部分の長さに、ユニットペア410の数に各ユニットペア410の厚さを乗じたものに2を乗じたものを加えたものに実質的に等しくなり得る。別の言い方をすれば、トレンチ428の幅436は、第2の層のメモリアレイ部分の長さにトレンチ428の深さ434の二(2)倍を加えたものに実質的に等しくなり得る。幅436は、図示されているように、トレンチ404の幅414よりも小さい。
【0023】
[0028] 該方法は、ブロック314で「ユニットペアの第1のスタック上にユニットペアの第2のスタックを堆積させる」ことに続き、その場合、スタック438を形成するために、トレンチ428の領域にわたりユニットペア410のスタック408上に第2の数のユニットペア410が堆積される。すなわち、ユニットペア410のスタック438は、例えば、CVD工程などを介して、スタック408の上に堆積され得る。図4Pは、基板402の上にユニットペア410のスタック408が堆積された基板402であって、スタック408の上にユニットペア410のスタック438が堆積された基板402の切断側面図(切れ目418に沿った)を示す。同様に、図4Qは、基板402の上にユニットペア410のスタック408が堆積された基板402であって、スタック408の上にユニットペア410のスタック438が堆積された基板402の切断側面図(切れ目420に沿った)を示す。
【0024】
[0029] 該方法は、ブロック316で「ユニットペアの第2のスタックを平坦化する」ことに続き、その場合、ユニットペア410の第2のスタック438は、例えば、化学機械平坦化(CMP)工程などを使用して平坦化され得る。幾つかの実施形態では、絶縁体422(例えば、SiOなど)が、スタック438の上に堆積され、次いで、構造を平坦化(又は平面化)して、トレンチ428の側面付近においてユニットペア410を露出させることができる。例えば、図4Rは、スタック438の上に堆積された絶縁体422を示す切断側面図(例えば、切れ目418における)を示し、図4Sは、成形材料432の表面上のユニットペア410の部分を除去し、それによって、ユニットペア410を露出させるために、平坦化されたスタック438を示す切断側面図(例えば、切れ目418における)を示す。
【0025】
[0030] 該方法は、ブロック318で「ユニットペアの第2のスタック内にメモリホールをパターニングする」ことに続き、その場合、メモリホール440は、ユニットペア410の第2のスタック438内にパターニングされる。幾つかの実施形態では、メモリホール440が、エッチング(ドライやウェットなど)工程を使用して形成され得る。例えば、図4Tは、メモリホール424の上方かつメモリホール424と同一線上でスタック438内に形成されたメモリホール440を有する構造を示す切断側面図(切れ目418に沿った)を示す。同様に、図4Uは、メモリホール424の上方かつメモリホール424と同一線上でスタック438内に形成されたメモリホール440を有する構造を示す切断側面図(切れ目420に沿った)を示す。幾つかの実施形態では、ブロック318において、犠牲材料426が除去され得る(例えば、周囲酸素中での灰化処理などを使用して)。
【0026】
[0031] したがって、L型構造を有するユニットペア410を有し、内部で整列したメモリホール(例えば、メモリホール424及び440)を有する、下側スタック408と上側スタック438が、それぞれ、上述されたように形成され得る。この完成した構造の切断側面図が、切れ目418に沿った構造を示す図4V及び切れ目420に沿った構造を示す図4Wにおいて示されている。
【0027】
[0032] 方法300は、図3Bでより完全に示されるブロック320に続く。該方法は、ブロック320で「メモリアレイ領域を形成するためにメモリホールに基づいてメモリセルを形成する」ことに続き、その場合、メモリセル442は、メモリアレイ領域446を形成するために、メモリホール424及びメモリホール440から形成される。幾つかの実施態様では、下側メモリホール424及び上側メモリホール440を、SiO、SiN、及びポリシリコンの組み合わせで充填して、「ONOP」構造を形成することができる一方、上側メモリホール440上にビット線(BL)コンタクト444を形成することができる。例えば、図4Xは、メモリホール424及びメモリホール440から形成されたメモリセル442であって、BLコンタクト444を有するメモリセル442を含む、メモリアレイ領域446を有する構造の切断側面図(切れ目418に沿った)を示す。同様に、図4Yは、メモリホール424及びメモリホール440から形成されたメモリセル442であって、BLコンタクト444を有するメモリセル442を含む、メモリアレイ領域446を有する構造の切断側面図(切れ目420に沿った)を示す。
【0028】
[0033] 該方法は、ブロック322で「メモリアレイ領域内にワード線を形成する」ことに続き、その場合、ワード線は、メモリアレイ領域446内に形成される。幾つかの実施形態では、ユニットペア410の層の種類のうちの一方(例えば、SiN)を導体(例えば、タングステン(W))で置き換えるためのアクセスを提供するように、チャネル又はスリット448が構造内にパターニングされる。例えば、スリット448を構造内にエッチングし、スタック408とスタック438の両方のユニットペア410内のSiN層を除去することができる(例えば、リン酸などを使用して)。
【0029】
[0034] 例えば、図4Zは、スリット448が内部にパターニングされた構造の上面図を示し、図4AAと図4ABは、内部にパターニングされたスリット448も示す、それぞれ、切れ目418と420に沿った構造の切断側面図を示す。図4ACは、ユニットペア410のSiN層が除去され、導体450(例えば、W)で置き換えられた状態を示す、構造の上面図を示し、図4AD図4AEは、それぞれ、切れ目418と420に沿った構造の切断側面図を示し、ユニットペア410のSiN層が除去され、導体450(例えば、W)で置き換えられた状態を示し、導体450とSiO452を含むユニットペアが残されている。
【0030】
[0035] 該方法は、ブロック324で「メモリアレイ領域内にソース線を形成する」ことに続き、その場合、ソース線454は、スリット448を充填することによって、メモリアレイ領域446内に形成される。幾つかの実施形態では、メモリアレイ領域446内にソース線454を形成するために、スリット448が充填され、ソース線454上に、SLコンタクト456が形成され得る。図4AFは、ソース線454を形成するために充填されたスリット448の上面図を示し、図4AG図4AHは、それぞれ、切れ目418と420に沿った構造の切断側面図を示し、メモリアレイ領域446内にソース線454を形成するために充填されたスリット448を示す。
【0031】
[0036] 該方法は、ブロック326で「ワード線コンタクトホールをパターニングすること」に続き、その場合、ワード線コンタクトホール458は、構造内にパターニングされる。幾つかの実施形態では、ユニットペア410のスタック408のワード線を制御回路(図示せず)に結合するために、深いワード線コンタクトホール458が、成形材料432を貫通してパターニングされ、ユニットペア410の成形材料スタック438のワード線を制御回路に結合するために、浅いワード線コンタクトホール458がパターニングされ得る。図4AIは、L型構造のスタック408ならびにスタック438へのアクセスを提供するために、ワード線コンタクトホール458が内部にパターニングされたメモリアレイ領域446を有する構造を示す。
【0032】
[0037] 該方法は、ブロック328で「ワード線コンタクトホールを導体で充填する」ことに続き、その場合、ワード線コンタクトホール458は、メモリアレイ領域446内のメモリセルを3Dメモリデバイス400用の制御回路に結合するために、バックエンドオブライン(BEOL)処理中に形成された金属線同士の間の電気的な接触を提供するよう、L字形状導体460(例えば、窒化チタン(TiN)、Wなど)で充填される。例えば、図4AJは、L字形状導体460で充填されたワード線コンタクトホールを示す3Dメモリデバイス400を示す。
【0033】
[0038] 図5は、コントローラ502と(1以上の)半導体プロセスツール504とを備える半導体製造システム500を示す。コントローラ502は、(1以上の)半導体プロセスツール504と通信可能に(例えば、電気的に又は無線で)結合され、(1以上の)半導体プロセスツール504から信号を受信し、(1以上の)半導体プロセスツール504に制御信号を通信するように構成されている。概して、(1以上の)半導体プロセスツール504は、ターゲット516上で動作する(例えば、ユニットペアのスタック内にL型構造を有する3Dメモリデバイスを形成するために)。(1以上の)半導体プロセスツール504は、3Dメモリデバイス100、3Dメモリデバイス200、3Dメモリデバイス400などの、半導体デバイスの製造をサポートするための様々なコンポーネント(図示せず)を更に含み得る。更に、(1以上の)半導体プロセスツール504は、単一のハウジング内に収容されない複数のツールであり得る(この図5では、単一のツールが示されているが)。
【0034】
[0039] 幾つかの実施形態では、(1以上の)半導体プロセスツール504が、コントローラ502などのコンピューティングデバイスによって制御され得る。コントローラ502は、ワークステーション、ラップトップ、サーバなどの、様々なコンピューティングデバイスのいずれかであり得る。幾つかの実施形態では、コントローラ502と(1以上の)半導体プロセスツール504が、同じ筐体又はハウジング内に統合される。他の複数の実施形態では、コントローラ502と(1以上の)半導体プロセスツール504が、別個の装置である。概して、コントローラ502は、本明細書で説明されるように、トレンチ404及び/又はトレンチ428ならびにワード線コンタクトホール458の形成などの、半導体デバイスを製造する工程を制御するように構成される。コントローラ502は、プロセッサ506、メモリ508、制御回路510、及び入力/出力装置518を含み得る。プロセッサ506は、メモリ508に電気的に結合され、ターゲット516を処理すること、特にターゲット516の中に陽子を注入すること、を容易にするための命令512などの、コンピュータで実行可能な命令を実行するように構成され得る。
【0035】
[0040] コントローラ502はまた、(1以上の)半導体プロセスツール504内のセンサ(図示せず)を介して陽子注入処理を監視するためのハードウェアなどの、制御回路510も含み得る。上述された(1以上の)半導体プロセスツール504の制御を容易にするために、プロセッサ506は、様々なチャンバやサブプロセッサを制御するためのプログラム可能な論理制御装置(PLC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、1以上の処理コアを有する市販の中央処理装置(CPU)などの、産業設定で使用され得る汎用コンピュータプロセッサのうちのいずれか1つの形態であり得る。メモリ508は、非一時的なメモリであり、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、フロッピーディスク、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどの、容易に入手可能なメモリのうちの1以上であってよい。メモリ508は、メモリ508によって実行可能な命令512と、本明細書で説明されるような複数反復陽子注入工程の各反復のエネルギー及び線量などの情報を含み得る陽子注入工程パラメータ514とを記憶し得る。
【0036】
[0041] メモリ508内に記憶された命令512は、実行されると本開示の方法を回路(例えば、プロセッサ506)実施させることができる、プログラム製品又はコンピュータ可読ストレージ媒体の形態を採る。図6は、コンピュータ可読ストレージ媒体600を示す。コンピュータ可読ストレージ媒体600は、光学、磁気、又は半導体ストレージ媒体などの、任意の非一時的なコンピュータ可読ストレージ媒体又は機械可読ストレージ媒体を含み得る。様々な実施形態では、コンピュータ可読ストレージ媒体600が、製造品を含み得る。幾つかの実施形態では、コンピュータ可読ストレージ媒体600が、コンピュータで実行可能な命令602を記憶し得る。命令602は、回路(例えば、メモリ508、制御回路510など)で実行することができる。例えば、コンピュータで実行可能な命令602は、方法300及び/又は命令512に関して説明された複数の工程を実施するための命令を含み得る。コンピュータ可読ストレージ媒体600又は機械可読ストレージ媒体の例としては、揮発性メモリ又は不揮発性メモリ、取り外し可能メモリ又は取り外し不可能メモリ、消去可能又は消去不可能メモリ、書き込み可能又は再書き込み不可能メモリなどを含む、電子データを記憶することができる任意の有形な媒体を挙げることができる。コンピュータで実行可能な命令602の例としては、ソースコード、コンパイル済みコード、インタプリタコード(interpreted code)、実行可能コード、静的コード、動的コード、オブジェクト指向コード、ビジュアルコードなどの、任意の適切な種類のコードを挙げることができる。
【0037】
[0042] 添付の図面に示されている様々な層、構造、及び領域は、概略的な例示であることを理解されたい。説明を容易にするために、半導体デバイス又は構造を形成するために一般的に使用される種類の1以上の層、構造、及び領域が、所与の図面において明示的に示されていない場合がある。これは、明示的に図示されていない任意の層、構造、及び/又は領域が、実際の半導体構造から省略されていることを意味するものではない。
【0038】
[0043] 様々な実施形態では、設計ツールが提供され、3Dメモリデバイス100、3Dメモリデバイス200、3Dメモリデバイス400など(例えば、本明細書で説明されるような)の半導体層をパターニングするために使用されるデータセットを生成するように構成され得る。データセットは、リソグラフィ工程中に使用されるフォトマスクを生成して、本明細書で説明されるような構造用の層をパターニングするために生成され得る。そのような設計ツールは、1以上のモジュールの集合を含むことができ、ハードウェア、ソフトウェア、又これらの組合せで構成することも可能である。したがって、例えば、ツールは、1以上のソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、ソフトウェア/ハードウェアモジュール、又は、これらの任意の組み合わせ若しくは置換の集合であり得る。他の例として、ツールは、ソフトウェアを実行する計算装置若しくは他の機器であってよく、又は、ハードウェアで実装されていてよい。
【0039】
[0044] 本明細書では、モジュールは、任意の形態のハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組合せを利用して実装され得る。例えば、モジュールを構成するために、1以上のプロセッサ、コントローラ、ASIC、PLA、論理部品、ソフトウェアルーチン、又は他の仕組みが実装されることもある。実装では、本明細書で説明される様々なモジュールが、個別のモジュールとして実装されてよく、又は、説明される機能及び特徴が、1以上のモジュールの間で部分的に又は全体的に共有され得る。言い換えると、発明を実施するための形態を読んだ後に当業者には明らかであるように、本明細書で説明される様々な特徴及び機能は、任意の所与の用途において実施されてよく、様々な組み合わせ及び順序で1以上の個別の又は共有されたモジュールにおいて実施され得る。機能の様々な特徴又は要素が、別々のモジュールとして個別に説明され又は特許請求され得るが、当業者は、これらの特徴及び機能が、1以上の共有のソフトウェア及びハードウェア要素の間で共用され得ることが分かるであろう。
【0040】
[0045] 便宜上及び明確性のために、「上部(top)」、「下部(bottom)」、「上側(upper)」、「下側(lower)」、「垂直(vertical)」、「水平(horizontal)」、「横(lateral)」、及び「縦(longitudinal)」といった用語は、図面において現れる様々な構成要素及びそれらを構成する部分の相対的な配置及び配向を説明するものと理解される。専門用語には、具体的に言及された単語、その派生語、及び同様の重要度の単語が含まれる。
【0041】
[0046] 本明細書で使用されるときに、「1つの/ある」(「a」又は「an」)という語から始まる、単数形で記載された要素又は動作は、複数の要素又は動作を除外することが明示的に記載されていなければ、複数の要素又は動作を含むと理解されたい。更に、本開示の「一実施形態(one embodiment)」への言及は、限定を意図するものではない。更なる実施形態も、列挙された特徴を包含し得る。
【0042】
[0047] 更に、「実質的な(substantial)」又は「実質的に(substantially)」という語、それに加えて「おおよその(approximate)」又は「約/おおよそ(approximately)」という語は、一部の実施形態では互換的に使用されてよく、当業者によって許容される任意の相対的尺度を使用して説明され得る。例えば、これらの用語は、基準パラメータとの比較として役立ち、意図された機能を提供し得る許容差を示す。非限定的ではあるが、基準パラメータからの許容差は、例えば、1%未満、3%未満、5%未満、10%未満、15%未満、20%未満などの量であり得る。
【0043】
[0048] 更に、層、領域、又は基板といった1つの要素が、他の要素上の「上に(on、over、又はatop)」形成され、堆積され、又は配置されると言及された場合に、当業者は、1つの要素が他の要素の上に直接的に存在することができ、又は介在要素も存在し得ることが分かるであろう。対照的に、1つの要素が他の要素の「直上(directly on、directly over、又はdirectly atop)」にあると言及される場合には、介在要素は存在しない。
【0044】
[0049] 本明細書で使用されるときに、「堆積する(depositing)」及び/又は「堆積される(deposited)」は、例えば、化学気相堆積(CVD:chemical vapor deposition)、減圧CVD(LPCVD:low-pressure CVD)、及びプラズマ強化CVD(PECVD:plasma-enhanced CVD)を含むがこれらには限定されない、堆積される材料に適した現在知られている又は今後開発される任意の技法を含み得る。更なる技法は、SACVD(semi-atmosphere CVD)及び高密度プラズマCVD(HDPCVD:high-density plasma CVD)、急速熱CVD(RTCVD:rapid thermal CVD)、超高真空CVD(UHVCVD:Ultra-high vacuum CVD)、限定反応処理CVD(LRPCVD:limited reaction processing CVD)、有機金属CVD(MOCVD:metal-organic CVD)、及びスパッタリング堆積を含み得る。更なる技法は、イオンビーム堆積、電子ビーム堆積、レーザー支援堆積(laser assisted deposition)、熱酸化、熱窒化、スピンオン法、物理気相堆積(PVD)、原子層堆積(ALD)、化学酸化、分子線エピタキシ(MBE)、メッキ、蒸着を含み得る。
【0045】
[0050] 本開示の特定の複数の実施形態が本明細書で説明されたが、本開示は、当該技術分野が許す限り広い範囲内にあり、本明細書も同様に読むことができるので、これらの実施形態に限定されない。したがって、上記の説明は、限定として解釈されるべきではない。その代わりに、上記の説明は、単に例示的な実施形態に過ぎない。当業者には、付随する特許請求の範囲及びその趣旨の範囲内で、他の改変も想起されよう。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図4J
図4K
図4L
図4M
図4N
図4O
図4P
図4Q
図4R
図4S
図4T
図4U
図4V
図4W
図4X
図4Y
図4Z
図4AA
図4AB
図4AC
図4AD
図4AE
図4AF
図4AG
図4AH
図4AI
図4AJ
図5
図6
【国際調査報告】