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特表2024-539914複数の半導体プロセスモジュール又はチャンバをサポートするモジュール式メインフレームレイアウト
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-31
(54)【発明の名称】複数の半導体プロセスモジュール又はチャンバをサポートするモジュール式メインフレームレイアウト
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20241024BHJP
   H01L 21/60 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H01L21/68 A
H01L21/60 311T
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523880
(86)(22)【出願日】2022-10-25
(85)【翻訳文提出日】2024-06-13
(86)【国際出願番号】 US2022047702
(87)【国際公開番号】W WO2023076249
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】17/513,631
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ハリス, ランディー エー.
(72)【発明者】
【氏名】グローヴ, コビー スコット
(72)【発明者】
【氏名】ワース, ポール ザカリー
(72)【発明者】
【氏名】シャンタラム, アビナッシュ
(72)【発明者】
【氏名】イルマズ, アルパイ
(72)【発明者】
【氏名】ニッサン, アミール
(72)【発明者】
【氏名】ビムジヤニ, ジーテンドラ ラティラル
(72)【発明者】
【氏名】ピングル, ニランジャン
(72)【発明者】
【氏名】ディカプリオ, ヴィンセント
【テーマコード(参考)】
5F044
5F131
【Fターム(参考)】
5F044KK05
5F044PP15
5F131AA02
5F131AA04
5F131BA01
5F131BA03
5F131BA19
5F131BA37
5F131BA52
5F131BA53
5F131BA54
5F131BB03
5F131BB04
5F131BB12
5F131BB13
5F131CA24
5F131DA03
5F131DA22
5F131DA32
5F131DA33
5F131DA36
5F131DA42
5F131DB52
5F131DB72
5F131DB76
5F131EA03
5F131EA05
(57)【要約】
本明細書では、チップレットを基板にボンディングするための方法及び装置が提供される。幾つかの実施形態では、基板を処理するためのマルチチャンバ処理ツールは、1又は複数の種類の基板を受け入れるための1又は複数のロードポートを有する第1の機器フロントエンドモジュール(EFEM)と、1又は複数のロードポートを有する第2のEFEMと、互いに連結された複数の大気圧モジュール式メインフレーム(AMM)であって、第1のEFEMに連結された第1のAMM及び第2のEFEMに連結された最後のAMMを有する複数のAMMとを含み、複数のAMMの各々は、移送チャンバ及び移送チャンバに連結された1又は複数のプロセスチャンバを含み、移送チャンバは、バッファを含み、かつ移送ロボットと、1又は複数のプロセスチャンバと、複数のAMMの隣接するAMMに配置されたバッファとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理するためのマルチチャンバ処理ツールであって、
1又は複数の種類の基板を受け入れるための1又は複数のロードポートを有する第1の機器フロントエンドモジュール(EFEM)と、
前記マルチチャンバ処理ツールの前記第1のEFEMとは反対側の側面に、1又は複数の種類の基板を受け入れるための1又は複数のロードポートを有する第2のEFEMと、
互いに連結された複数の大気圧モジュール式メインフレーム(AMM)であって、前記第1のEFEMに連結された第1のAMM及び前記第2のEFEMに連結された最後のAMMを有し、前記複数のAMMの各々は、移送チャンバ及び前記移送チャンバに連結された1又は複数のプロセスチャンバを含み、前記移送チャンバは、複数の前記1又は複数の種類の基板を保持するように構成されたバッファを含み、かつ前記バッファと、前記1又は複数のプロセスチャンバと、前記複数のAMMの隣接するAMMに配置されたバッファとの間で、前記1又は複数の種類の基板を移送するように構成された移送ロボットを含む、複数のAMMと
を備える、マルチチャンバ処理ツール。
【請求項2】
前記第1のEFEMの前記1又は複数のロードポートは、第1の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第1のロードポートと、複数のチップレットを有する第2の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第2のロードポートとを含み、前記複数のAMMの各々の前記1又は複数のプロセスチャンバが、湿式洗浄チャンバ、プラズマチャンバ、ガス抜きチャンバ、放射線チャンバ、又はボンダチャンバのうちの少なくとも1つを含むことにより、前記マルチチャンバ処理ツールは、少なくとも1つの湿式洗浄チャンバ、少なくとも1つのプラズマチャンバ、少なくとも1つのガス抜きチャンバ、少なくとも1つの放射線チャンバ、及び少なくとも1つのボンダチャンバを含むようになる、請求項1に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項3】
前記第1のAMMの前記1又は複数のプロセスチャンバは、プラズマチャンバ又はガス抜きチャンバのうちの少なくとも1つを含み、かつ湿式洗浄チャンバを含み、前記複数のAMMの最後のAMMは、前記第2の種類の基板から前記複数のチップレットを取り除いて、前記複数のチップレットを前記第1の種類の基板上にボンディングするように構成された1又は複数のボンダチャンバを含む、請求項2に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項4】
前記少なくとも1つの湿式洗浄チャンバは、前記第1の種類の基板を洗浄するための第1の湿式洗浄チャンバと、前記第2の種類の基板を洗浄するための第2の湿式洗浄チャンバとを含み、前記少なくとも1つのプラズマチャンバは、前記第1の種類の基板を処理するための第1のプラズマチャンバと、前記第2の種類の基板を処理するための第2のプラズマチャンバとを含み、前記少なくとも1つのガス抜きチャンバは、前記第1の種類の基板を処理するための第1のガス抜きチャンバと、前記第2の種類の基板を処理するための第2のガス抜きチャンバとを含む、請求項2に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項5】
前記移送チャンバは、非真空チャンバである、請求項1から4のいずれか一項に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項6】
前記複数のAMMは、前記第1のAMMと最後のAMMとの間に配置された1又は複数のボンダチャンバを有する1又は複数のAMMを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項7】
前記複数のAMMは、前記第1のEFEMに連結された第1のAMMと、一方の端部において前記第1のAMMに連結され、反対側の端部において接合モジュールに連結された第2のAMMと、前記接合モジュールの相対する側面において前記接合モジュールに連結された第3のAMM及び第4のAMMと、前記接合モジュールとは反対側の端部において前記第4のAMMに連結された第5のAMMとを含み、前記接合モジュールは、バッファ及び移送ロボットを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項8】
前記第2のEFEMはEFEMロボットを含み、前記複数のAMMは直線又はU字型構成で配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項9】
前記第1のEFEMは、基板IDリーダを有するスキャンステーションを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項10】
前記第1のEFEMは、第1の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第1のロードポートと、複数のチップレットを有する第2の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第2のロードポートと、前記第1の種類の基板及び前記第2の種類の基板を移送するように構成されたEFEMロボットとを含み、
前記第2のEFEMは、前記第1の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第2のロードポートと、前記第2の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第2のロードポートと、前記第1の種類の基板及び前記第2の種類の基板を移送するように構成されたEFEMロボットとを含み、
前記第1のAMMの前記1又は複数のプロセスチャンバは、プラズマチャンバ又はガス抜きチャンバのうちの少なくとも1つを含み、かつ湿式洗浄チャンバを含み、前記第1のAMMに連結された前記複数のAMMの第2のAMMは、プラズマチャンバ又はガス抜きチャンバのうちの少なくとも1つを含み、前記第2のAMMに連結された前記複数のAMMの第3のAMMは、前記第2の種類の基板から複数のチップレットを取り除いて、前記複数のチップレットを前記第1の種類の基板上にボンディングするように構成された1又は複数のボンダチャンバを含む、
請求項1に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項11】
前記第3のAMMは、2つのボンダチャンバを含み、前記2つのボンダチャンバのうちの第1のボンダチャンバは、第1のサイズを有するチップレットを取り除いてボンディングするように構成され、前記2つのボンダチャンバのうちの第2のボンダチャンバは、第2のサイズを有するチップレットを取り除いてボンディングするように構成される、請求項10に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項12】
前記バッファは、前記第2の種類の基板を回転させて位置合わせするように構成されている、請求項10に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項13】
前記EFEMロボット及び前記移送ロボットは、前記第1の種類の基板をハンドリングするための第1のエンドエフェクタと、前記第2の種類の基板をハンドリングするための第2のエンドエフェクタとを含む、請求項10から12のいずれか一項に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項14】
前記移送ロボットは、前記移送チャンバ内で回転移動及び直線移動するように構成されている、請求項10から12のいずれか一項に記載のマルチチャンバ処理ツール。
【請求項15】
複数のチップレットを基板上にボンディングする方法であって、
複数の大気圧モジュール式メインフレーム(AMM)を有するマルチチャンバ処理ツールの機器フロントエンドモジュール(EFEM)の第1のロードポート上に、第1の種類の基板をロードすることと、
EFEMロボットを使用して、前記第1の種類の基板を、前記EFEMに連結された第1のAMMに配置された第1のバッファに移送することと、
前記第1のバッファから、洗浄プロセスを実行する第1の湿式洗浄チャンバ、前記第1の種類の基板を乾燥させるためのガス抜きプロセスを実行する第1のガス抜きチャンバ、前記第1の種類の基板から不要な材料を除去するためのプラズマエッチングプロセスを実行する第1のプラズマチャンバ、及びボンダチャンバに、前記第1の種類の基板を連続的に移送することと、
前記EFEMロボットを使用して、複数のチップレットを有する第2の種類の基板を前記第1のバッファに移送することと、
前記第1のバッファから、洗浄プロセスを実行する第2の湿式洗浄チャンバ、前記第2の種類の基板を乾燥させるためのガス抜きプロセスを実行する第2のガス抜きチャンバ、前記第2の種類の基板から不要な材料を除去するためのプラズマエッチングプロセスを実行する第2のプラズマチャンバ、前記複数のチップレットと前記第2の種類の基板との間の結合を弱めるための放射線プロセスを実行する放射線チャンバ、及び前記ボンダチャンバに、前記第2の種類の基板を連続的に移送することと、
前記ボンダチャンバにおいて、前記複数のチップレットの少なくとも一部を前記第2の種類の基板から前記第1の種類の基板に移すことと、
前記ボンダチャンバにおいて、前記複数のチップレットの前記少なくとも一部を前記第1の種類の基板にボンディングすることと、
ボンディングされた前記複数のチップレットを有する前記第1の種類の基板を、最後のAMMから前記マルチチャンバ処理ツールの第2のEFEMのロードポートにロードすることと
を含む方法。
【請求項16】
識別情報を記録し、記録された前記識別情報に基づいてプロセスステップを決定するために、前記EFEMロボットを使用して、前記第1の種類の基板及び前記第2の種類の基板を、前記第1のバッファに移送する前に第1のEFEMのスキャンステーションに移送すること
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の種類の基板を第2のボンダチャンバに移送することと、
前記第2の種類の基板の第2の基板を前記第2のボンダチャンバに移送することであって、前記第2の種類の基板の第2の基板は、前記複数のチップレットとは異なるサイズを有する複数の第2のチップレットを含む、前記第2の種類の基板の第2の基板を前記第2のボンダチャンバに移送することと、
前記複数の第2のチップレットの少なくとも一部を前記第1の種類の基板上に移すことと
更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記複数のチップレットは、前記第1の種類の基板上の第1のチップレットの層に沿って配置され、
補助プラズマエッチングプロセスを実行して不要な材料を除去するために、前記第1のチップレットの層を有する前記第1の種類の基板を前記第1のプラズマチャンバに移送することと、
前記第1の種類の基板を前記ボンディングチャンバ又は第2のボンディングチャンバに移送することと、
前記ボンディングチャンバ又は前記第2のボンディングチャンバにおいて、前記第2の種類の基板からの前記複数のチップレット、又は前記第2の種類の基板の第2の基板からの複数の第2のチップレットを、前記第1のチップレットの層上に移すことと
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の種類の基板及び前記第2の種類の基板は同時に処理される、請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
複数の前記第1の種類の基板及び複数の前記第2の種類の基板は、前記マルチチャンバ処理ツールにおいて同時に処理される、請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、概して、基板処理機器に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]基板は、半導体集積回路デバイスの製造中に様々なプロセスを経る。これらのプロセスの一部は、処理されたウエハがダイシングテープ上に置かれ、複数のダイ又はチップレットに切断又は分離されるウエハダイシングを含む。ウエハが一旦ダイシングされると、チップレットは通常、抜き取られて基板にボンディングされるまで、ダイシングテープ上に配置されたままとなる。チップレットを洗浄、ダイシング、及び基板にボンディングするための従来の処理ツールには、一般に、複数のツール、又はメインフレームツールに収納された単一のリニアロボットが挙げられる。多数のチャンバ又はプロセスモジュールがメインフレームに連結され、メインフレーム及び単一のリニアロボットの長さをおおよそ決定し得る。しかしながら、メインフレームに収納された単一のリニアロボットを備えるツールは、拡張性及び処理スループットが制限される。
【0003】
[0003]従って、本発明者らは、基板を処理するための改良されたマルチチャンバ処理ツールを提供した。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本明細書では、チップレットを基板にボンディングするための方法及び装置が提供される。幾つかの実施形態では、基板を処理するためのマルチチャンバ処理ツールは、1又は複数の種類の基板を受け入れるための1又は複数のロードポートを有する第1の機器フロントエンドモジュール(EFEM)と、マルチチャンバ処理ツールの第1のEFEMとは反対側の側面に、1又は複数の種類の基板を受け入れるための1又は複数のロードポートを有する第2のEFEMと、互いに連結され、第1のEFEMに連結された第1のAMM及び第2のEFEMに連結された最後のAMMを有する複数の大気圧モジュール式メインフレーム(AMM)とを含み、複数のAMMの各々は、移送チャンバ及び移送チャンバに連結された1又は複数のプロセスチャンバを含み、移送チャンバは複数の1又は複数の種類の基板を保持するように構成されたバッファを含み、移送チャンバは、バッファと、1又は複数のプロセスチャンバと、複数のAMMの隣接するAMMに配置されたバッファとの間で、1又は複数の種類の基板を移送するように構成された移送ロボットを含む。
【0005】
[0005]幾つかの実施形態では、基板を処理するためのマルチチャンバ処理ツールは、第1の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第1のロードポートと、複数のチップレットを有する第2の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第2のロードポートと、第1の種類の基板及び第2の種類の基板を移送するように構成されたEFEMロボットとを有する第1の機器フロントエンドモジュール(EFEM)と;第1の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第2のロードポートと、複数のチップレットを有する第2の種類の基板を受け入れるための1又は複数の第2のロードポートと、第1の種類の基板及び第2の種類の基板を移送するように構成されたEFEMロボットとを有する第2のEFEMと;互いに連結され、第1のEFEMに連結された第1のAMM及び第2のEFEMに連結された最後のAMMを有する複数のAMMであって、複数のAMMの各々は、移送チャンバ及び移送チャンバに連結された湿式洗浄チャンバ、プラズマチャンバ、ガス抜きチャンバ、放射線チャンバ、又はボンダチャンバのうちの少なくとも1つを含む1又は複数のプロセスチャンバとを含み、移送チャンバは、1又は複数の第1の種類の基板及び1又は複数の第2の種類の基板を保持するように構成されたバッファを含み、移送チャンバは、バッファと、1又は複数のプロセスチャンバと、複数のAMMの隣接するAMMに配置されたバッファとの間で、第1の種類の基板及び第2の種類の基板を移送するように構成された移送ロボットを含む、複数のAMMと;を備え、複数のAMMの第1のAMMの1又は複数のプロセスチャンバは、プラズマチャンバ又はガス抜きチャンバのうちの少なくとも1つを含み、湿式洗浄チャンバを含み、第1のAMMに連結された複数のAMMの第2のAMMは、プラズマチャンバ又はガス抜きチャンバのうちの少なくとも1つを含み、第2のAMMに連結された複数のAMMの第3のAMMは、第2の種類の基板から複数のチップレットを取り除いて、複数のチップレットを第1の種類の基板上にボンディングするように構成された1又は複数のボンダチャンバを含む。
【0006】
[0006]幾つかの実施形態では、複数のチップレットを基板上にボンディングする方法は、複数のAMMを有するマルチチャンバ処理ツールの機器フロントエンドモジュール(EFEM)の第1のロードポート上に、第1の種類の基板をロードすることと;EFEMロボットを使用して、第1の種類の基板を、EFEMに連結された第1のAMMに配置された第1のバッファに移送することと;第1のバッファから、洗浄プロセスを実行する第1の湿式洗浄チャンバ、第1の種類の基板を乾燥させるためのガス抜きプロセスを実行する第1のガス抜きチャンバ、第1の種類の基板から不要な材料を除去するためのプラズマエッチングプロセスを実行する第1のプラズマチャンバ、及びボンダチャンバに、第1の種類の基板を連続的に移送することと;EFEMロボットを使用して、複数のチップレットを有する第2の種類の基板を第1のバッファに移送することと;第1のバッファから、洗浄プロセスを実行する第2の湿式洗浄チャンバ、第2の種類の基板を乾燥させるためのガス抜きプロセスを実行する第2のガス抜きチャンバ、第2の種類の基板から不要な材料を除去するためのプラズマエッチングプロセスを実行する第2のプラズマチャンバ、複数のチップレットと第2の種類の基板との間の結合を弱めるための放射線プロセスを実行する放射線チャンバ、及びボンダチャンバに、第2の種類の基板を連続的に移送することと;ボンダチャンバにおいて、複数のチップレットの少なくとも一部を第2の種類の基板から第1の種類の基板に移すことと、ボンダチャンバにおいて、複数のチップレットの少なくとも一部を第1の種類の基板にボンディングすることと、ボンディングされた複数のチップレットを有する第1の種類の基板を、最後のAMMからマルチチャンバ処理ツールの第2のEFEMのロードポートにロードすることとを含む。
【0007】
[0007]本開示の他のさらなる実施形態を以下に説明する。
【0008】
[0008]添付の図面に示す本開示の例示的な実施形態を参照することにより、上記に要約し、以下により詳細に説明する本開示の実施形態を理解することができる。しかし、添付の図面は本開示の典型的な実施形態を単に示すものであり、したがって、範囲を限定するものと見なすべきではなく、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容しうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツールを示す概略上面図である。
図2】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツールを示す概略上面図である。
図3】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツールを示す概略上面図である。
図4】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、T字型構成に配置された、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツールを示す概略上面図である。
図5】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、U字型構成に配置された、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツールを示す概略上面図である。
図6】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る第2の種類の基板を示す図である。
図7】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、簡略化された大気圧モジュール式メインフレームを示す等角図である。
図8】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングする方法を示すフロー図である。
図9】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツールを示す概略上面図である。
図10】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツールを示す概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0019]理解を容易にするために、可能な限り、図面共通の同一要素を示すのに同一の参照番号を使用している。図面は縮尺どおりには描かれておらず、わかりやすくするために簡略化されている場合がある。一実施形態の要素及び特徴は、更に詳述することなく、他の実施形態に有益に組み込むことが可能である。
【0011】
[0020]本明細書では、基板を処理するための方法及び装置の実施形態が提供される。装置は、概して、モジュール式であり、基板に1又は複数の処理ステップを実行するように構成された複数のAMMに連結された、基板をマルチチャンバ処理ツールの内外にロードするための1又は複数の機器フロントエンドモジュール(EFEM)を含むマルチチャンバ処理ツールを備える。1又は複数の処理ステップは、集積回路の製造又はパッケージングにおける任意の適切なステップであり得る。例えば、1又は複数の処理ステップは、複数のチップレットを基板上にボンディングするボンディングプロセス、プラズマダイシング又はシングレーションプロセス、基板洗浄プロセス、基板メッキ又はコーティングプロセス等のうちの1又は複数を実行するように構成することができる。複数のAMMは、一般に、EFEMとインターフェースして、AMMの各々に関連する1又は複数のプロセスチャンバに基板を引き渡すことができる。
【0012】
[0021]複数のAMMの各々は移送ロボットを含み、移送ロボットを並行して動作させることで、複数の基板の同時処理を促進して処理スループットを有利に向上させることができる。複数のチップレットを基板上にボンディングする例示的なプロセスでは、マルチチャンバ処理ツールは、有利なことに、異なるサイズを有する複数のチップレットを基板上にボンディングすることを可能にし、マルチチャンバ処理ツール内で複数のチップレットを基板上に多層にボンディングすることを可能にする。
【0013】
[0022]図1は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツール100を示す概略上面図である。マルチチャンバ処理ツール100は、概して、機器フロントエンドモジュール(EFEM)102と、EFEM102に直列に連結された複数のAMM110とを含む。複数のAMM110は、EFEM102からマルチチャンバ処理ツール100を通して1又は複数の種類の基板112を往復輸送し、1又は複数の種類の基板112に1又は複数の処理ステップを実行するように構成される。複数のAMM110の各々は、概して、移送チャンバ116と、1又は複数の処理ステップを実行するために移送チャンバ116に連結された1又は複数のプロセスチャンバ106とを含む。複数のAMM110は、それぞれの移送チャンバ116を介して互いに連結され、マルチチャンバ処理ツール100のモジュール拡張性及びカスタマイズ性を有利に提供する。図1に示すように、複数のAMM110は3つのAMMを備え、第1のAMM110aがEFEM102に連結され、第2のAMM110bが第1のAMM110aに連結され、第3のAMM110cが第2のAMM110bに連結されている。
【0014】
[0023]EFEM102は、1又は複数の種類の基板112を受け入れるための複数のロードポート114を含む。幾つかの実施形態では、1又は複数の種類の基板112は、200mmウエハ、300mmウエハ、450mmウエハ、テープフレーム基板、キャリア基板、シリコン基板、ガラス基板等を含む。幾つかの実施形態では、複数のロードポート114は、第1の種類の基板112aを受け入れるための1又は複数の第1のロードポート114a、又は第2の種類の基板112bを受け入れるための1又は複数の第2のロードポート114bのうちの少なくとも1つを含む。幾つかの実施形態では、第1の種類の基板112aは、第2の種類の基板112bとは異なるサイズを有する。幾つかの実施形態では、第2の種類の基板112bは、テープフレーム基板又はキャリア基板を含む。幾つかの実施形態では、第2の種類の基板112bは、テープフレーム又はキャリアプレートに配置された複数のチップレットを含む。幾つかの実施形態では、第2の種類の基板112bは、異なる種類及びサイズのチップレットを保持し得る。そのため、1又は複数の第2のロードポート114bは、異なるサイズを有する第2の種類の基板112bをロードするように構成された異なるサイズ又は受入面を有していてよい。
【0015】
[0024]幾つかの実施形態では、複数のロードポート114は、EFEM102の共通の側面に沿って配置される。図1に、一対の第1のロードポート114a及び一対の第2のロードポート114bを図示したが、EFEM102は、1つの第1のロードポート114a及び3つの第2のロードポート114b等のロードポートの他の組み合わせを含み得る。
【0016】
[0025]幾つかの実施形態では、EFEM102は、1又は複数の種類の基板112をスキャンして情報を識別するための基板IDリーダを有するスキャンステーション108を含む。幾つかの実施形態では、基板IDリーダは、バーコードリーダ又は光学式文字認識(OCR)リーダを含む。マルチチャンバ処理ツール100は、スキャンされた1又は複数の種類の基板112からの任意の識別情報を使用し、その識別情報に基づいてプロセスステップ、例えば、第1の種類の基板112aと第2の種類の基板112bとで異なるプロセスステップを決定するように構成される。幾つかの実施形態では、スキャンステーション108はまた、第1の種類の基板112a又は第2の種類の基板112bを位置合わせするために回転移動するように構成され得る。幾つかの実施形態では、複数のAMM110のうちの1又は複数は、スキャンステーション108を含む。
【0017】
[0026]EFEMロボット104は、EFEM102に配置され、複数のロードポート114の間で第1の種類の基板112a及び第2の種類の基板112bをスキャンステーション108に輸送するように構成される。EFEMロボット104は、第1の種類の基板112aをハンドリングするための基板エンドエフェクタと、第2の種類の基板112bをハンドリングするための第2のエンドエフェクタとを含み得る。EFEMロボット104は、回転することができる、又は回転して直線的に移動することができる。
【0018】
[0027]図6は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る第2の種類の基板112bを示す図である。幾つかの実施形態では、第2の種類の基板112bは、一般に、テープフレーム604によって囲まれたバッキングテープ602の層を含むテープフレーム基板である。使用時には、複数のチップレット606をバッキングテープ302に取り付けることができる。複数のチップレット606は、概して、半導体ウエハ610を複数のチップレット606又はダイにダイシングするシンギュレーションプロセスを介して形成される。幾つかの実施形態では、テープフレーム604は、ステンレス鋼等の金属製である。テープフレーム604は、位置合わせ及びハンドリングを容易にするために、1又は複数のノッチ608を有していてよい。300mmの直径を有する半導体ウエハ610の場合、テープフレーム604は、約340mmから約420mmの幅及び約340mmから約420mmの長さを有し得る。第2の種類の基板112bは、代替的に、複数のチップレット606がキャリアプレートに連結されるように構成されたキャリアプレートであってよい。
【0019】
[0028]図1を再び参照すると、1又は複数のプロセスチャンバ106は、移送チャンバ116に密閉係合されていてよい。移送チャンバ116は一般に大気圧で動作するが、真空圧で動作するように構成することができる。例えば、移送チャンバ116は、約700Torr以上の大気圧で動作するように構成された非真空チャンバであってよい。更に、1又は複数のプロセスチャンバ106は、概して、移送チャンバ116に対して直交するように図示したが、1又は複数のプロセスチャンバ106は、移送チャンバ116に対して斜めに配置されていてよい、又は直交と斜めの組み合わせであってよい。例えば、第2のAMM110bは、移送チャンバ116に対して斜めに配置された一対の1又は複数のプロセスチャンバ106を図示している。
【0020】
[0029]移送チャンバ116は、1又は複数の第1の種類の基板112aを保持するように構成されたバッファ120を含む。幾つかの実施形態では、バッファ120は、第1の種類の基板112aの1又は複数及び第2の種類の基板112bの1又は複数を保持するように構成される。移送チャンバ116は、バッファ120、1又は複数のプロセスチャンバ106、及び複数のAMM110の隣接するAMMに配置されたバッファの間で、第1の種類の基板112a及び第2の種類の基板112bを移送するように構成された移送ロボット126を含む。例えば、第1のAMM110aの移送ロボット126は、第1のAMM110aと第2のAMM110bのバッファ120との間で第1の種類の基板112a及び第2の種類の基板112bを移送するように構成される。幾つかの実施形態では、バッファ120は移送チャンバ116の内部領域内に配置され、ツール全体の設置面積を有利に縮小する。加えて、バッファ120は、移送ロボット126によるアクセスを容易にするために、移送チャンバ116の内部領域に対して開口していてよい。幾つかの実施形態では、バッファ120はまた、第2の種類の基板112bに放射線プロセスを実行するように構成され得る。
【0021】
[0030]図7は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る複数のAMM110の移送チャンバ116を示す等角図である。移送チャンバ116は、主要な構成要素を説明するために簡略化した形態で図示されている。移送チャンバ116は、概して、プレート(図7に示す上部プレート712、図示しない側部プレート)でカバーされた移送チャンバ116を囲むフレーム710を含む。幾つかの実施形態では、移送チャンバ116は長さより短い幅を有する。上部プレート712(又は側部プレート)は、移送チャンバ116を整備するために選択的に開閉されるアクセス開口部716を含み得る。側部プレートは、1又は複数のプロセスチャンバ106、EFEM102、又は隣接する移送チャンバのうちの少なくとも1つとのインターフェースに開口部を含む。図7に、長方形又は箱形の移送チャンバ116を図示したが、移送チャンバ116は、円筒形、六角形等の他のいずれかの適切な形状を有していてよい。1又は複数のプロセスチャンバ106は、移送チャンバ116に直交して連結されていてよい、又は移送チャンバ116に対して斜めに連結されていてよい。
【0022】
[0031]移送チャンバ116は、1又は複数の環境制御を有していてよい。例えば、移送チャンバ116の気流開口部(例えば、アクセス開口部716)は、移送チャンバ116に入る気流を濾過するためのフィルタを含み得る。他の環境制御は、湿度制御、静電気制御、温度制御、又は圧力制御のうちの1又は複数を含み得る。
【0023】
[0032]移送ロボット126は、概してフレーム710内に収納される。移送ロボット126は、移送チャンバ116内で回転移動又は回転及び直線移動するように構成される。幾つかの実施形態では、移送ロボット126は、移送チャンバ116の床上のレールを介して、又は移送ロボット126の下の車輪を介して直線的に移動する。移送ロボット126は、1又は複数のプロセスチャンバ106内及び隣接するAMM内に延びることができる1又は複数のエンドエフェクタ730を有する伸縮アーム720を含む。幾つかの実施形態では、1又は複数のエンドエフェクタ730は、第1の種類の基板112aをハンドリングするための基板エンドエフェクタと、第2の種類の基板112bをハンドリングするための第2のエンドエフェクタとを含む。幾つかの実施形態では、約2.0から約2.5メートルの長さを有する移送チャンバ116に対して、伸縮アーム720は、最大約1.0メートルのストローク長を有していてよい。幾つかの実施形態では、EFEMロボット104は、部品の共通性を高めるために、移送ロボット126と同じ種類及び構成である。
【0024】
[0033]バッファ120は、フレーム710内に、例えばフレーム710の内部領域に収納される。幾つかの実施形態では、バッファ120は、第1の種類の基板112a及び第2の種類の基板112bを所望の方法で回転させて位置合わせするように構成される。幾つかの実施形態では、バッファは、1又は複数の種類の基板112を垂直スタックに保持するように構成され、移送チャンバ116の設置面積を有利に縮小する。例えば、幾つかの実施形態では、バッファ120は、1又は複数の第1の種類の基板112a及び1又は複数の第2の種類の基板112bを格納又は保持するための複数の棚722を含む。幾つかの実施形態では、複数の棚722は、垂直方向に離間した構成で配置される。幾つかの実施形態では、バッファ120は6つの棚を含む。幾つかの実施形態では、複数の棚は、第2の種類の基板112bを収容するための2つの棚を含む。
【0025】
[0034]図1を再び参照すると、1又は複数のプロセスチャンバ106は、大気圧下で動作するように構成された大気チャンバと、真空圧下で動作するように構成された真空チャンバとを含み得る。大気チャンバの例は、概して、湿式洗浄チャンバ、放射線チャンバ、加熱チャンバ、計測チャンバ、ボンディングチャンバ等を含み得る。真空チャンバの例としては、プラズマチャンバを含み得る。上述した種類の大気チャンバは、必要に応じて、真空下で動作するように構成することもできる。1又は複数のプロセスチャンバ106は、ボンディングプロセス、ダイシングプロセス、洗浄プロセス、メッキプロセス等を実行するために必要な任意のプロセスチャンバ又はモジュールであってよい。
【0026】
[0035]幾つかの実施形態では、複数のAMM110の各々の1又は複数のプロセスチャンバ106は、マルチチャンバ処理ツール100が少なくとも1つの湿式洗浄チャンバ122、少なくとも1つのプラズマチャンバ130、少なくとも1つのガス抜きチャンバ132、少なくとも1つの放射線チャンバ134、及び少なくとも1つのボンダチャンバ140を含むように、湿式洗浄チャンバ122、プラズマチャンバ130、ガス抜きチャンバ132、放射線チャンバ134、又はボンダチャンバ140のうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
[0036]湿式洗浄チャンバ122は、水等の流体を介して1又は複数の種類の基板112を洗浄する湿式洗浄プロセスを実行するように構成される。湿式洗浄チャンバ122は、第1の種類の基板112aを洗浄するための第1の湿式洗浄チャンバ122a、又は第2の種類の基板112bを洗浄するための第2の湿式洗浄チャンバ122bを含み得る。
【0028】
[0037]ガス抜きチャンバ132は、例えば高温焼成プロセスを介して基板112から水分を除去するためのガス抜きプロセスを実行するように構成される。幾つかの実施形態では、ガス抜きチャンバ132は、第1の種類の基板112a用の第1のガス抜きチャンバ132aと、第2の種類の基板112b用の第2のガス抜きチャンバ132bとを含む。
【0029】
[0038]プラズマチャンバ130は、第1の種類の基板112a又は第2の種類の基板112bから不要な材料、例えば有機材料及び酸化物を除去するためのエッチングプロセスを実行するように構成され得る。幾つかの実施形態では、プラズマチャンバ130は、第1の種類の基板112a用の第1のプラズマチャンバ130aと、第2の種類の基板112b用の第2のプラズマチャンバ130bとを含む。プラズマチャンバ130はまた、基板112をチップレットにダイシングするためのエッチングプロセスを実行するようにも構成され得る。幾つかの実施形態では、プラズマチャンバ130は、例えば、物理的気相堆積プロセス、化学気相堆積プロセス等の堆積プロセスを実行して、第1の種類の基板112a又は第2の種類の基板112bを所望の材料の層でコーティングするように構成され得る。
【0030】
[0039]放射線チャンバ134は、複数のチップレット606とバッキングテープ602との間の接着を低減するために、第2の種類の基板112bに放射線プロセスを実行するように構成される。例えば、放射線チャンバ134は、バッキングテープ602に紫外線を当てるように構成された紫外線チャンバであってよい、又はバッキングテープ602を加熱するように構成された加熱チャンバであってよい。複数のチップレット606とバッキングテープ602との間の接着を低減することにより、複数のチップレット606を第2の種類の基板112bから容易に取り除くことができる。幾つかの実施形態では、放射線チャンバ134は、複数の第2の種類の基板112bを保持し、処理するように構成される。
【0031】
[0040]ボンダチャンバ140は、複数のチップレット606の少なくとも一部を第1の種類の基板112aの1つに移送してボンディングするように構成される。ボンダチャンバ140は、概して、第1の種類の基板112aの1つを支持する第1の支持体142と、第2の種類の基板112bの1つを支持する第2の支持体144とを含む。
【0032】
[0041]幾つかの実施形態では、第1のAMM110aの1又は複数のプロセスチャンバ106は、プラズマチャンバ130又はガス抜きチャンバ132のうちの少なくとも1つを含み、湿式洗浄チャンバ122を含む。図1の例示的な実施例では、第1のAMM110aは、第1のAMM110aの第1の側面に第1のプラズマチャンバ130a及び第2のプラズマチャンバ130bを含む。幾つかの実施形態では、第1のAMM110aは、第1のAMM110aの第1の側面とは反対側の第2の側面に、第1の湿式洗浄チャンバ122a及び第2の湿式洗浄チャンバ122bを含む。幾つかの実施形態では、第2のAMMは、放射線チャンバ134と、プラズマチャンバ130又はガス抜きチャンバ132のうちの少なくとも1つとを含む。
【0033】
[0042]幾つかの実施形態では、複数のAMM110の最後のAMM、例えば図1の第3のAMM110cは、1又は複数のボンダチャンバ140(図1に2つ示す)を含む。幾つかの実施形態では、2つのボンダチャンバのうちの第1のチャンバは、第1のサイズを有するチップレットを取り除いてボンディングするように構成され、2つのボンダチャンバのうちの第2のチャンバは、第2のサイズを有するチップレットを取り除いてボンディングするように構成される。幾つかの実施形態では、複数のAMM110のいずれかは、1又は複数の種類の基板112の測定を行うように構成された計測チャンバ118を含む。図1では、計測チャンバ118は、第2のAMM110bの移送チャンバ116に連結された第2のAMM110bの一部として図示されている。しかしながら、計測チャンバ118は、任意の移送チャンバ116に連結されていてよい、又は移送チャンバ116内にあってよい。
【0034】
[0043]コントローラ180は、マルチチャンバ処理ツール100を含む、本明細書に記載のマルチチャンバ処理ツールのいずれかの動作を制御する。コントローラ180は、マルチチャンバ処理ツール100の直接制御を使用することができる、あるいは代替的に、マルチチャンバ処理ツール100に関連するコンピュータ(又はコントローラ)を制御することによってもよい。工程において、コントローラ180は、マルチチャンバ処理ツール100の性能を最適化するために、マルチチャンバ処理ツール100からのデータ収集及びフィードバックを可能にする。コントローラ180は、概して、中央処理装置(CPU)182、メモリ184、及び支援回路186を含む。CPU182は、産業環境で使用可能な任意の形態の汎用コンピュータプロセッサであってよい。支援回路186は、従来、CPU182に連結され、キャッシュ、クロック回路、入出力サブシステム、電源等を含み得る。以下に説明するような方法等のソフトウェアルーチンは、メモリ184に記憶され、CPU182によって実行されると、CPU182を特定目的のコンピュータ(コントローラ180)に変換することができる。ソフトウェアルーチンはまた、マルチチャンバ処理ツール100から遠隔に位置する第2のコントローラ(図示せず)によって記憶及び/又は実行され得る。
【0035】
[0044]メモリ184は、CPU182によって実行されると、半導体プロセス及び機器の動作を促進する命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体の形態である。メモリ184内の命令は、本原理の方法を実施するプログラム等のプログラム製品の形態である。プログラムコードは、多数の異なるプログラミング言語のいずれか1つに準拠し得る。一例では、本開示は、コンピュータシステムと共に使用するためにコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラム製品として実行され得る。プログラム製品のプログラム(複数可)は、態様(本明細書に記載の方法を含む)の機能を定義する。例示的なコンピュータ可読記憶媒体には、情報が永久的に記憶される書き込み不能記憶媒体(例えば、CD-ROMドライブによって読み取り可能なCD-ROMディスク、フラッシュメモリ、ROMチップ、又は任意の種類の固体不揮発性半導体メモリ等のコンピュータ内の読み取り専用メモリデバイス)、及び変更可能な情報が記憶される書き込み可能な記憶媒体(例えば、ディスケットドライブ又はハードディスクドライブ内のフロッピーディスク、又は任意の種類の固体ランダムアクセス半導体メモリ)が含まれるが、これらに限定されない。このようなコンピュータ可読記憶媒体は、本明細書に記載の方法の機能を指示するコンピュータ可読命令を担持する場合、本原理の態様である。
【0036】
[0045]図2は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツール200を示す概略上面図である。マルチチャンバ処理ツール200は、マルチチャンバ処理ツール100と同様であるが、1又は複数のプロセスチャンバ106の構成が異なる。マルチチャンバ処理ツール200は、3つのAMMを含む。幾つかの実施形態では、第1のAMM110aは、第1のAMM110aの第1の側面に、第1の種類の基板112aをガス抜きするように構成された第1のガス抜きチャンバ132a及び第2の種類の基板112bをガス抜きするように構成された第2のガス抜きチャンバ132bを含み、第1のAMM110aの第1の側面とは反対側の第2の側面に、2つの第2の湿式洗浄チャンバ122bを含む。幾つかの実施形態では、第1のAMM110aの第2の側面は、代替的に、2つの第1の湿式洗浄チャンバ122a、又は1つの第1の湿式洗浄チャンバ122a及び1つの第2の湿式洗浄チャンバ122bを含んでいてよい。
【0037】
[0046]幾つかの実施形態では、第2のAMM110bは、第2のAMM110bの第1の側面に第1のプラズマチャンバ130a及び第2のプラズマチャンバ130bを含む。幾つかの実施形態では、第1の側面とは反対側の第2のAMM110bの第2の側面に、2つの第1の湿式洗浄チャンバ122aを含む。幾つかの実施形態では、第2のAMM110bの第2の側面は、第1の湿式洗浄チャンバ122a及び放射線チャンバ134を含む。幾つかの実施形態では、最後のAMM、例えば図2の第3のAMM110cの1又は複数のプロセスチャンバ106は、2つのボンダチャンバ140と放射線チャンバ134とを含む。幾つかの実施形態では、放射線チャンバ134は、移送チャンバ116の幅に沿って配置される。第3のAMM110cに放射線チャンバ134を配置することで、マルチチャンバ処理ツール200には、マルチチャンバ処理ツール100と比較して、追加の2つの湿式洗浄チャンバ122が有利に配設されることになる。
【0038】
[0047]図3は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツール300を示す概略上面図である。マルチチャンバ処理ツール300は、マルチチャンバ処理ツール300が第4のAMM110d及び第5のAMM110eを含むことを除いて、マルチチャンバ処理ツール200と同様である。幾つかの実施形態では、複数のAMM110は、第1のAMM110aと最後のAMM、例えば図3の第5のAMM110eとの間に配置された1又は複数のボンダチャンバ140を有する1又は複数のAMMを含む。
【0039】
[0048]幾つかの実施形態では、マルチチャンバ処理ツール300は、6つのボンダチャンバ140を含み、6つのボンダチャンバ140は、同じ種類及びサイズのチップレット又は異なる種類及びサイズのチップレットを処理するように構成される。幾つかの実施形態では、第5のAMM110eは放射線チャンバ134を含む。マルチチャンバ処理ツール300のモジュール構成は、図2のマルチチャンバ処理ツール200と比較して、追加の基板と、追加の種類及びサイズのチップレットとの同時ボンディングを有利に促進する。
【0040】
[0049]図4は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、T字型構成に配置された、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツール400を示す概略上面図である。マルチチャンバ処理ツール400のT字型構成は、マルチチャンバ処理ツール300と同じ又は同様の数のプロセスチャンバを有しながら、マルチチャンバ処理ツール300のような直線レイアウトと比較して、ツールの長さを有利に短縮する。
【0041】
[0050]幾つかの実施形態では、図4に示すように、複数のAMM110は、接合モジュール410の3つの側面においてAMMに連結された接合モジュール410を含む。幾つかの実施形態では、複数のAMM110は、EFEM102に連結された第1のAMM110aと、一方の端部において第1のAMM110aに連結され、反対側の端部において接合モジュール410に連結された第2のAMM110bとを備える。幾つかの実施形態では、第3のAMM110c及び第4のAMM110dが、接合モジュール410の相対する側面において接合モジュール410に連結される。幾つかの実施形態では、第5のAMM110eが、接合モジュール410とは反対側の端部において第4のAMM110dに連結される。幾つかの実施形態では、接合モジュール410内の移送ロボット126は、接合モジュール410内のバッファ120と、第3のAMM110c及び第4のAMM110d内のバッファとの間で、1又は複数の種類の基板112を移送するように構成される。幾つかの実施形態では、接合モジュール410は、第2のAMM110bとは反対側の接合モジュール410の側面に放射線チャンバ134を含む。
【0042】
[0051]図5は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、U字型構成に配置された、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツール500を示す概略上面図である。マルチチャンバ処理ツール500は、U字型構成に配置された複数のAMM110を含む。図5に示すように、3つのAMM110a~110cの第1のセットは、直線状に配置され、3つのAMM110d~110fの第2のセットは、第1のセットから垂直に延び、3つのAMM110g~110iの第3のセットは、第2のセットから垂直に、第1のセットに平行して延びている。マルチチャンバ処理ツール500のU字型構成は、図3のマルチチャンバ処理ツール300のような直線構成と比較して、ツールの長さを有利に短縮する。
【0043】
[0052]幾つかの実施形態では、第2のEFEM502は、複数のAMM110の最後のAMMに連結される。例えば、図5では、最後のAMM、又は第9のAMM110iが、第2のEFEM502に連結されている。幾つかの実施形態では、第2のEFEM502は、1又は複数のロードポート514及びEFEMロボット104を含む。幾つかの実施形態では、1又は複数のロードポート514は、第1の種類の基板112aを受け入れるための1又は複数の第1のロードポート514aと、複数のチップレットを有する第2の種類の基板112bを受け入れるための1又は複数の第2のロードポート514bとを含む。幾つかの実施形態では、1又は複数のロードポート514は、4つの第2のロードポート514bを含み、第1のロードポート514aを含まない。第2のEFEM502を追加することで、追加のロードポート及び追加のスキャンステーション108が有利にツールに追加され、処理スループットが向上する。また、第2のEFEM502を追加することで、1又は複数の種類の基板112が、一方の端部からマルチチャンバ処理ツール500に入り、一方の端部に戻る必要なく他方の端部から出ることが有利に可能になり、ハンドリングが減り、処理スループットが向上する。1又は複数の種類の基板112のハンドリングが減ることで、マルチチャンバ処理ツール500における粒子の発生及び汚染が有利に低減し得る。幾つかの実施形態では、EFEM102及び第2のEFEM502の各々は、それぞれ2つ以上のロードポートを有する。幾つかの実施形態では、EFEM102及び第2のEFEM502は共に、2つ以上の第1のロードポート114aと、4つ以上の第2のロードポート116bとを含む。幾つかの実施形態では、EFEM102及び第2のEFEM502は共に、2つの第1のロードポート114aと、6つの第2のロードポート116bとを含む。第2のEFEM502は、本明細書に記載のマルチチャンバ処理ツールのいずれかに追加することができる。
【0044】
[0053]U字型構成を用いた幾つかの実施形態では、複数のAMM110のうちの1つのAMMは、2つのバッファ120を含み得る。図5に、2つのバッファ120を有する第6のAMM110fを図示したが、3つのAMM110d~110fの第2のセットのいずれかが、2つのバッファ120を含んでいてよい。幾つかの実施形態では、第3のAMM110c及び第7のAMM110gは、放射線チャンバ134を含み得る。図1図5のいずれかにおける複数のAMM110に関連する1又は複数のプロセスチャンバ106の構成は例示的なものであり、1又は複数のプロセスチャンバ106は、マルチチャンバ処理ツール100、200、300、400、500、900、1000のいずれかにおける所望の用途のために、任意の適切な方法で再配置することができる。
【0045】
[0054]図8は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係るチップレットを基板にボンディングする方法800を示すフロー図である。802において、方法800は、複数のAMM(例えば、複数のAMM110)を有するマルチチャンバ処理ツール(例えば、マルチチャンバ処理ツール100、200、300、400、500、900、1000)の機器フロントエンドモジュール(EFEM)(例えば、機器フロントエンドモジュール102)のロードポート(例えば、基板ロードポート114a)上に基板(例えば、第1の種類の基板112a)をロードすることを含む。
【0046】
[0055]804において、方法800は、EFEMロボット(例えば、EFEMロボット104)を使用して、第1の種類の基板を、EFEMに連結された第1のAMM(例えば、第1のAMM110a)に配置された第1のバッファ(例えば、バッファ120)に移送することを含む。幾つかの実施形態では、EFEMロボットを使用して、第1のバッファに移送する前に、第1の種類の基板をEFEM内のスキャンステーション(例えば、スキャンステーション108)に移送し、識別情報を記録して、識別情報に基づいてプロセスステップを決定する。例えば、識別情報は、異なる種類のチップレットを幾つ第1の種類の基板にボンディングするか、何層のチップレットを第1の種類の基板にボンディングするか、又は第1の種類の基板にボンディングする際のチップレットの所望の配置のうちの少なくとも1つを指示し得る。また、識別情報は、どのボンディング前プロセスステップが必要であるか(湿式洗浄、プラズマエッチング、ガス抜き、紫外線処理等)、及びプロセスパラメータ(持続時間、電力、温度等)も指示し得る。識別情報は、OCRリーダ又はバーコードリーダ等の基板IDリーダを介して読み取ることができる。
【0047】
[0056]806において、方法800は、複数のAMMの各々におけるそれぞれの移送ロボット(例えば、移送ロボット126)を介して、第1のバッファから、洗浄プロセスを実行する第1の湿式洗浄チャンバ(例えば、第1の湿式洗浄チャンバ122a)、第1の種類の基板を乾燥させるためのガス抜きプロセスを実行する第1のガス抜きチャンバ(例えば、第1のガス抜きチャンバ132a)、第1の種類の基板から不要な材料を除去するためのプラズマエッチングプロセスを実行する第1のプラズマチャンバ(例えば、第1のプラズマチャンバ130a)、及びボンダチャンバ(例えば、ボンダチャンバ140)に、第1の種類の基板を連続的に移送することを含む。
【0048】
[0057]808において、方法800は、EFEMロボットを使用して、複数のチップレットを有する第2の種類の基板(例えば、第2の種類の基板112b)を、第2のロードポート(例えば、1又は複数の第2のロードポート114b)から第1のバッファに移送することを含む。幾つかの実施形態では、EFEMロボットを使用して、第1のバッファに移送する前に、第2の種類の基板をEFEM内のスキャンステーションに移送し、識別情報を記録して、識別情報に基づいてプロセスステップを決定する。識別情報は、OCRリーダ又はバーコードリーダを介して読み取ることができる。
【0049】
[0058]810において、方法800は、複数のAMMの各々のそれぞれの移送ロボットを介して、第1のバッファから、洗浄プロセスを実行する第2の湿式洗浄チャンバ(例えば、第2の湿式洗浄チャンバ122b)、第2の種類の基板を乾燥させるためのガス抜きプロセスを実行する第2のガス抜きチャンバ(例えば、第2のガス抜きチャンバ132b)、第2の種類の基板から不要な材料を除去するためのプラズマエッチングプロセスを実行する第2のプラズマチャンバ(例えば、第2のプラズマチャンバ130b)、チップレットと第2の種類の基板との間の接着結合を弱めるための放射線プロセスを実行する放射線チャンバ(例えば、放射線チャンバ134)、及びボンダチャンバに、第2の種類の基板を連続的に移送することを含む。幾つかの実施形態では、放射線プロセスはUV放射線プロセスである。幾つかの実施形態では、放射線プロセスは加熱プロセスである。
【0050】
[0059]812において、方法800は、ボンダチャンバにおいて、複数のチップレットの少なくとも一部を、第2の種類の基板から第1の種類の基板に移すことを含む。814において、方法800は、適切なボンディング方法を介して、ボンダチャンバにおいて、複数のチップレットの少なくとも一部を第1の種類の基板にボンディングすることを含む。幾つかの実施形態では、ボンダチャンバにおいて複数のチップレットの少なくとも一部を第1の種類の基板にボンディングした後、第1の種類の基板を第2のボンダチャンバに移送する。幾つかの実施形態では、第2の種類の基板の第2の基板を、第2のボンダチャンバに移送する。幾つかの実施形態では、第2の種類の基板の第2の基板は、複数のチップレットとは異なるサイズを有する複数の第2のチップレットを含む。幾つかの実施形態では、第2のボンダチャンバにおいて、複数の第2のチップレットの少なくとも一部が、第1の種類の基板上に移され、ボンディングされる。816において、方法800は、ボンディングされた複数のチップレットを有する第1の種類の基板を、最後のAMMからマルチチャンバ処理ツールの第2のEFEM(例えば、第2のEFEM)のロードポートにロードすることを含む。
【0051】
[0060]幾つかの実施形態では、複数のチップレット及び複数の第2のチップレットとは異なるサイズを有する複数の第3のチップレットを第1の種類の基板にボンディングするために、第1の種類の基板を第3のボンダチャンバに移送し得る。したがって、マルチチャンバ処理ツールは、N個の異なる種類又はサイズのチップレットを所定の基板上にボンディングするために必要なN個のボンダチャンバを収容するように構成される。例えば、図4のマルチチャンバ処理ツール400は、6つの異なる種類又はサイズのチップレットに対応する6つのボンダチャンバを含む。ボンディングが完了すると、第1の種類の基板は、バッファを経由し、マルチチャンバ処理ツールの移送ロボットを介して、第1のロードポートに再び戻される。ボンディングが完了すると、第2の種類の基板は、後続の処理又は後続の第1の種類の基板のためにマルチチャンバ処理ツールに留まる、あるいは、バッファを経由し、移送ロボットを介して第2のロードポートに再び戻される。
【0052】
[0061]幾つかの実施形態では、複数のチップレットは、第1の種類の基板上の第1のチップレットの層に沿って配置される。幾つかの実施形態では、第1のチップレットの層を有する第1の種類の基板が、マルチチャンバ処理ツールの第1のプラズマチャンバに移送され、不要な材料を除去するための補助プラズマエッチングプロセスが実行される。幾つかの実施形態では、第1の種類の基板は、その後、ボンディングチャンバ又は第2のボンディングチャンバに移送される。ボンディングチャンバ又は第2のボンディングチャンバにおいて、第2の種類の基板からの複数のチップレット、又は第2の種類の基板の1つからの複数の第2のチップレットが、第2のチップレットの層に沿って第1の層上に移される。第2のチップレットの層は、第1のチップレットの層と同じ種類及びサイズのチップレットを含み得る。あるいは、第2のチップレットの層は、第1のチップレットの層とは異なる種類又はサイズのチップレットのうちの少なくとも一方を含み得る。
【0053】
[0062]幾つかの実施形態では、第1の種類の基板及び第2の種類の基板は、マルチチャンバ処理ツールにおいて同時に処理される。幾つかの実施形態では、複数の第1の種類の基板及び複数の第2の種類の基板が、処理スループットを有利に向上させるために、マルチチャンバ処理ツールにおいて同時に処理される。マルチチャンバ処理ツールは、処理能力を有利に高めるための追加のロードポート及びスキャンステーションを提供する、第2のEFEM(例えば、第2のEFEM502)又は第3のEFEMを含み得る。例えば、第1の種類の基板の第1の基板又は第2の種類の基板の第1の基板のうちの少なくとも一方が、湿式洗浄プロセスを経る間に、第1の種類の基板の第2の基板がガス抜きプロセスを受け、第1の種類の基板の第3の基板及び第2の種類の基板の第2の基板がボンディングプロセスを受けていてよい。別の例では、第1の種類の基板の第1の基板及び第1の種類の基板の第2の基板が湿式洗浄プロセスを経る間に、第1の種類の基板の第3の基板がガス抜きプロセスを受け、第1の種類の基板の第4の基板及び第1の種類の基板の第5の基板がそれぞれ第2の種類の基板の第1の基板及び第2の種類の基板の第2の基板を用いたボンディングプロセスを受けていてよい。これらは、複数の第1の種類の基板及び第2の種類の基板がマルチチャンバ処理ツールにおいてどのように処理され得るかの非限定的な例である。
【0054】
[0063]幾つかの実施形態では、マルチチャンバ処理ツールは、チップレットを第1の種類の基板にボンディングする前に、マルチチャンバ処理ツールのプラズマチャンバを使用して、プラズマダイシング又はシングレーションプロセスを実行するように構成され得る。幾つかの実施形態では、マルチチャンバ処理ツールは、チップレットを第1の種類の基板にボンディングする前又は後に、追加の洗浄又は基板めっきプロセスを実行するように構成され得る。複数のAMMは、一般に、EFEMとインターフェースして、AMMの各々に関連する1又は複数のプロセスチャンバに基板を引き渡すことができる。したがって、適切な数のAMM及び関連するプロセスチャンバを使用して、処理される基板の所望のスループットに対応することができる。
【0055】
[0064]図9は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツールを示す概略上面図である。マルチチャンバ処理ツール900は、第4のAMM110dと、EFEM102とは反対側の側面において第4のAMM110dに連結された第2のEFEM502とを含む以外は、マルチチャンバ処理ツール200と同様である。幾つかの実施形態では、放射線チャンバ134が第4のAMM110dに連結され、第2のEFEM502が放射線チャンバ134に連結される。このような配置は、第1の種類の基板112a及び第2の種類の基板112bが、EFEM102からマルチチャンバ処理ツール900に入り、第2のEFEM502から出ることを有利に可能にし、スループットを向上させる。第2のEFEM502は、本明細書に開示されるツールのいずれにも組み込むことができる。
【0056】
[0065]幾つかの実施形態では、移送チャンバ116のうちの1又は複数は、第1の種類の基板112a又は第2の種類の基板112bを所望の配向に回転させて位置合わせするように構成されたプリアライナ910を含み得る。プリアライナ910は、バッファ120とは別個のものであってよい。幾つかの実施形態では、ボンダチャンバ140を有するAMM110に関連する移送チャンバ116は、プリアライナ910を含み得る。幾つかの実施形態では、放射線チャンバ134は、その中に配置された1又は複数の種類の基板112を回転させるように構成され得る。
【0057】
[0066]図10は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、チップレットを基板にボンディングするためのマルチチャンバ処理ツール1000を示す概略上面図である。マルチチャンバ処理ツール1000は、複数のEFEM102を含む以外は、マルチチャンバ処理ツール900と同様であり得る。幾つかの実施形態では、本明細書に開示されるマルチチャンバ処理ツールのいずれかは、例えば、図10に示すように、ツールの一方の端部に複数のEFEM102を含み、ツールの別の端部に第2のEFEMを含み得る。EFEM102が複数あることで、1又は複数のロードポートの容量を有利に増加させることができ、したがってスループットが向上する。EFEM102が複数あることで、ダイの種類を容易に追加することができる追加のロードポートが有利に提供される。例えば、1つのEFEM102が、第1の種類の基板112a用の2つのロードポート及び第2の種類の基板112b用の2つのロードポートを含み、別のEFEM102が、第2の種類の基板112b用の4つのロードポートを含むことができる。第2の種類の基板112bは、異なる種類及びサイズのダイを含むことができる。
【0058】
[0067]幾つかの実施形態では、移送チャンバ116が、EFEM102の各々と第1のAMM110aとの間に配置され得る。幾つかの実施形態では、移送チャンバ116は、1又は複数の種類の基板112を保持し、回転させるように構成された1又は複数の棚1010を含み得る。幾つかの実施形態では、移送チャンバは、移送チャンバ116内に配置された移送ロボット126の両側に1又は複数の棚1010のうちの1又は複数を含み得る。移送ロボット126は、基板112を1又は複数の棚1010から第1のAMM110aに移送するように構成され得る。
【0059】
[0068]上記は本開示の実施形態を対象としたものであるが、本開示の他の及び更なる実施形態を、その基本的範囲から逸脱することなく考案することが可能である。
図1
図2
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】