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特表2024-541352PVDチャンバ用高温着脱式超高周波(VHF)静電チャック(ESC)
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-08
(54)【発明の名称】PVDチャンバ用高温着脱式超高周波(VHF)静電チャック(ESC)
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20241031BHJP
   C23C 14/50 20060101ALI20241031BHJP
   H02N 13/00 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
H01L21/68 R
C23C14/50 A
C23C14/50 E
H02N13/00 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527756
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-07-09
(86)【国際出願番号】 US2022036414
(87)【国際公開番号】W WO2023091196
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】17/530,809
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ヨハンソン, ウィリアム アール.
(72)【発明者】
【氏名】ミラー, キース エー.
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ, チェン-シュン マシュー
(72)【発明者】
【氏名】フォスター, ジョン シー.
(72)【発明者】
【氏名】スンドララジャン, ムクンド
【テーマコード(参考)】
4K029
5F131
【Fターム(参考)】
4K029CA05
4K029DA03
4K029DA08
4K029DA10
4K029DC34
4K029DC35
4K029DC45
4K029JA01
4K029JA05
5F131AA02
5F131AA03
5F131BA03
5F131BA04
5F131BA19
5F131BA23
5F131CA32
5F131EA03
5F131EB11
5F131EB16
5F131EB72
5F131EB81
5F131EB82
5F131EB84
(57)【要約】
基板処理チャンバで使用するための基板支持体の実施形態が、本明細書において提供される。幾つかの実施形態では、基板支持体は、冷却プレートの下面に連結されたベースプレートアセンブリを有する上部アセンブリであって、ベースプレートアセンブリは複数の電気フィードスルーを含み、冷却プレートは複数の電気フィードスルーに位置合わせされた複数の開口部を含む、上部アセンブリと、上部アセンブリ上に配置され、冷却プレートに取り外し可能に連結された静電チャックであって、静電チャックの中に配置され、複数の電気フィードスルーの第1の対の電気フィードスルーに電気的に結合されたチャッキング電極を有する、静電チャックと、冷却プレートに連結され、静電チャックへのRF供給経路を提供するように構成された内側チューブとを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理チャンバで使用するための基板支持体であって、
冷却プレートの下面に連結されたベースプレートアセンブリを有する上部アセンブリであって、前記ベースプレートアセンブリは複数の電気フィードスルーを含み、前記冷却プレートは前記複数の電気フィードスルーに位置合わせされた複数の開口部を含む、上部アセンブリと、
前記上部アセンブリ上に配置され、前記冷却プレートに取り外し可能に連結された静電チャックであって、前記静電チャックの中に配置され、前記複数の電気フィードスルーの第1の対の電気フィードスルーに電気的に結合されたチャッキング電極を有する、静電チャックと、
前記冷却プレートに連結され、
前記静電チャックと前記冷却プレートとの間の間隙、又は
前記静電チャックの裏側メタライゼーション
のうちの少なくとも1つを介して、前記静電チャックへのRF供給経路を提供するように構成された内側チューブと
を備える、基板支持体。
【請求項2】
前記静電チャックは、前記静電チャックの中央領域において、前記静電チャックの下面が前記冷却プレートの上面から離間するように前記冷却プレートに連結される、請求項1に記載の基板支持体。
【請求項3】
前記内側チューブの周囲に配置された外側チューブと、
ハウジング上に配置されたセラミックブロックを有する下部アセンブリであって、前記外側チューブは、RF戻り経路を提供するために前記ハウジングに連結され、前記セラミックブロックは、前記RF戻り経路から前記RF供給経路を分離するために前記ハウジングと前記冷却プレートとの間に配置される、下部アセンブリと
を更に備える、請求項1に記載の基板支持体。
【請求項4】
前記静電チャックは、前記静電チャックの下面から延びるインターフェースリングを有し、前記インターフェースリングは、前記冷却プレートの開口部に流体的に結合され、それを通って裏側ガスが流れるように構成された中央貫通孔を含む、請求項1に記載の基板支持体。
【請求項5】
前記冷却プレートは、ステンレス鋼又はアルミニウム製である、請求項1に記載の基板支持体。
【請求項6】
熱電対が、前記冷却プレートの中央突出部を貫通して配置され、前記静電チャック内に延びている、請求項1から5のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項7】
前記静電チャックの下面から延びる端子を受ける第1の端部の開口部と、前記複数の電気フィードスルーのうちの1つの導電性コアを受ける第2の端部の開口部とを含む可撓性コネクタを更に備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項8】
前記冷却プレートの下面は、中央突出部と、前記中央突出部の周囲に配置された冷却チャネルとを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項9】
前記中央突出部の外径は、ベースプレートアセンブリの外径と実質的に同様である、請求項8に記載の基板支持体。
【請求項10】
第1の抵抗ヒータが前記静電チャックに埋め込まれ、第2の対の電気フィードスルーに電気的に結合されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項11】
前記冷却プレートの上面は、周辺部よりも中央部において高い放射率を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項12】
前記静電チャックの下面は、前記冷却プレートとのRF接点を提供するためのメタライゼーションパターンを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項13】
前記静電チャックの下面は、インターフェースリングの周囲に配置され、前記複数の電気フィードスルーに位置合わせされた5つの端子を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項14】
前記静電チャックは、前記静電チャックの中央領域を貫通して延びる締結具を介して前記冷却プレートに連結され、前記締結具はナットプレートを貫通して延び、前記締結具の外ねじは前記冷却プレートのねじ開口部と係合して前記静電チャックを前記冷却プレートに連結させる、請求項1から5のいずれか一項に記載の基板支持体。
【請求項15】
プロセスチャンバであって、
チャンバ本体の内部領域内に配置された請求項1から5のいずれか一項に記載の基板支持体を有するチャンバ本体であって、複数の電気フィードスルーが裏側ガス開口部の周囲に配置されている、チャンバ本体
を備える、プロセスチャンバ。
【請求項16】
ハウジング上に配置されたセラミックブロックを含む下部アセンブリを更に備え、前記ハウジングは、前記セラミックブロックを囲む外側リップを含む、請求項15に記載のプロセスチャンバ。
【請求項17】
基板支持体の周囲に配置されたプロセスシールドを更に備え、複数のグラウンドループが前記ハウジングに連結され、前記基板支持体が上部の処理位置にあるときに前記プロセスシールドに接触するように構成されている、請求項16に記載のプロセスチャンバ。
【請求項18】
前記複数の電気フィードスルーは、冷却プレートの中央突出部に配置されている、請求項15に記載のプロセスチャンバ。
【請求項19】
静電チャックの中央貫通孔及びベースプレートアセンブリのガス導管を介して静電チャックの下面に流体的に結合された裏側ガス供給部を更に備える、請求項15に記載のプロセスチャンバ。
【請求項20】
電気的結合を維持しながら静電チャックの熱膨張を可能にするために、可撓性コネクタが前記静電チャックと各電気フィードスルーとの間に配置されている、請求項15に記載のプロセスチャンバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、概して、基板処理機器に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]基板支持体は、プラズマ処理チャンバ等の基板処理システム内で基板を支持するために使用される。基板支持体の種類には、下部アセンブリに連結された静電チャック(ESC)が含まれる。ESCは概して、基板を保持するためにセラミック製のチャック本体内に埋め込まれた1又は複数の電極を含む。ESCは、予防保守の時間を短縮し、交換コストを削減するために、下部アセンブリから取り外し可能であってよい。しかし、従来のESCは、60MHz前後のRF周波数と高温(摂氏400度以上)の組み合わせでは効率的ではない。上記周波数と温度では、ESCは高いインピーダンスを有し、ESCを通る効率的なRF供給が妨げられ、スループットの低下につながる。
【0003】
[0003]従って、本発明者らは、高RF周波数で使用するための改良された基板支持体を提供する。
【発明の概要】
【0004】
[0004]基板処理チャンバで使用するための基板支持体の実施形態が、本明細書において提供される。幾つかの実施形態では、基板処理チャンバで使用するための基板支持体は、冷却プレートの下面に連結されたベースプレートアセンブリを有する上部アセンブリであって、ベースプレートアセンブリは複数の電気フィードスルーを含み、冷却プレートは複数の電気フィードスルーに位置合わせされた複数の開口部を含む、上部アセンブリと、上部アセンブリ上に配置され、冷却プレートに取り外し可能に連結された静電チャックであって、静電チャックの中に配置され、複数の電気フィードスルーの第1の対の電気フィードスルーに電気的に結合されたチャッキング電極を有する、静電チャックと、冷却プレートに連結され、静電チャックと冷却プレートとの間の間隙、又は静電チャックの裏側メタライゼーションのうちの少なくとも1つを介して、静電チャックへのRF供給経路を提供するように構成された内側チューブとを含む。
【0005】
[0005]幾つかの実施形態では、基板処理チャンバで使用するための基板支持体は、冷却プレートに連結されたベースプレートアセンブリを有する上部アセンブリであって、ベースプレートアセンブリは裏側ガス開口部の周囲に配置された複数の電気フィードスルーを含み、冷却プレートは複数の電気フィードスルーに位置合わせされた複数の開口部を含む、上部アセンブリと、上部アセンブリ上に配置され、冷却プレートに取り外し可能に連結された静電チャックであって、静電チャックの中に配置され、複数の電気フィードスルーの第1の対の電気フィードスルーに電気的に結合された電極を有する、静電チャックと、冷却プレートに連結され、静電チャックと冷却プレートとの間の間隙、又は静電チャックの裏側メタライゼーションのうちの少なくとも1つを介して、静電チャックへのRF供給経路を提供するように構成された内側チューブと、静電チャックに埋め込まれ、第2の対の電気フィードスルーに電気的に結合された第1の抵抗ヒータとを含む。
【0006】
[0006]幾つかの実施形態では、プロセスチャンバは、チャンバ本体の内部領域内に配置された基板支持体を有するチャンバ本体であって、基板支持体は、冷却プレートに連結されたベースプレートアセンブリを有する上部アセンブリであって、ベースプレートアセンブリは裏側ガス開口部の周囲に配置された複数の電気フィードスルーを含み、冷却プレートは複数の電気フィードスルーに位置合わせされた複数の開口部を含む、上部アセンブリと、上部アセンブリ上に配置され、冷却プレートに取り外し可能に連結された静電チャックであって、静電チャックの中に配置され、複数の電気フィードスルーの第1の対の電気フィードスルーに電気的に結合された電極を有する、静電チャックと、冷却プレートに連結され、静電チャックと冷却プレートとの間の間隙、又は静電チャックの裏側メタライゼーションのうちの少なくとも1つを介して、静電チャックへのRF供給経路を提供するように構成された内側チューブを有する支持体アセンブリとを備える、チャンバ本体を含む。
【0007】
[0007]本開示の他の更なる実施形態を以下に説明する。
【0008】
[0008]添付の図面に示す本開示の例示的な実施形態を参照することによって、上記に要約し、以下により詳細に説明する本開示の実施形態を理解することができる。しかし、添付の図面は本開示の典型的な実施形態を単に示すものであり、したがって、範囲を限定するものと見なすべきではなく、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、基板支持体を有するプロセスチャンバを示す概略側面図である。
図2】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、基板支持体を示す概略側面図である。
図3】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、冷却プレートを示す等角上面図である。
図4】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、冷却プレートを示す等角底面図である。
図5】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、基板支持体の上部を拡大して示す断面側面図である。
図6】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、静電チャックと冷却プレートとの間のインターフェースを示す図である。
図7】Aは、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、静電チャックの裏側上の裏側メタライゼーションパターンを示す図であり、Bは、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、裏側メタライゼーションパターンを有する静電チャックを示す概略側面図である。
図8】本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、ベースプレートを示す等角上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0018]理解を容易にするために、可能な限り、図面共通の同一要素を示すのに同一の参照番号を使用している。図面は縮尺どおりには描かれておらず、わかりやすくするために簡略化されている場合がある。一実施形態の要素及び特徴は、更に詳述することなく、他の実施形態に有益に組み込まれ得る。
【0011】
[0019]非常に高いRF周波数で動作する物理気相堆積(PVD)チャンバ用の着脱式静電チャック(ESC)の実施形態が、本明細書において提供される。非常に高いRF周波数は、例えば、約40MHz以上、又は約60MHz以上であってよい。本発明者らは、非常に高い周波数で動作するPVDチャンバが、その中で堆積される膜の抵抗率を有利に低下させる可能性があることを見出した。また、ESCは高温(約400℃以上)で動作することも可能である。
【0012】
[0020]図1は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、基板支持体を有するプロセスチャンバ100を示す概略側面図である。幾つかの実施形態では、プロセスチャンバ100はPVDチャンバである。しかしながら、異なるプロセス用に構成された他の種類のプロセスチャンバも、本明細書に記載の静電チャックの実施形態と共に使用することができる、又は本明細書に記載の静電チャックの実施形態と共に使用するために変更することができる。
【0013】
[0021]プロセスチャンバ100は、基板処理中にプロセスチャンバ100の内部領域120内に大気圧以下の圧力を維持するように好適に適合された真空チャンバである。プロセスチャンバ100は、内部領域120の上半分に位置する処理領域119を囲むリッド104によって覆われたチャンバ本体106を含む。プロセスチャンバ100はまた、様々なチャンバ構成要素を取り囲むプロセスシールド105を含み、上記構成要素とイオン化されたプロセス材料との間の望ましくない反応を防止することができる。チャンバ本体106とリッド104は、アルミニウム等の金属製であってよい。チャンバ本体106は、グラウンド115への結合を介して接地されていてよい。
【0014】
[0022]基板支持体124は、例えば半導体ウエハ等の基板122、又は静電的に保持され得る他のそのような基板を支持して保持するために、内部領域120内に配置される。基板支持体124は、概して、ペデスタル136上に配置された静電チャック150を含み得る。静電チャック150はセラミック材料でできていてよい。ペデスタル136は、ペデスタル136及び静電チャック150を支持するための支持体アセンブリ103に連結されている。
【0015】
[0023]支持体アセンブリ103は、概して、中空である内側チューブ112と、内側チューブ112の周囲に配置されたベローズアセンブリ110とを含む。内側チューブ112は、RFバイアス電源117から静電チャック150へのRF供給経路を提供するように構成されている。内側チューブ112はまた、例えば、裏側ガス、プロセスガス、流体、冷却剤、電力、自動容量チューナ(ACT)等を静電チャック150に供給するための導管を提供する。ベローズアセンブリ110は、内側チューブ112の周囲に配置された外側チューブ114を含み得る。幾つかの実施形態では、外側チューブ114は、ペデスタル136からのRF戻り経路を提供するように構成される。幾つかの実施形態では、内側チューブ112の下端は、内側チューブ112と外側チューブ114との電気的接続を容易にするために、外側チューブ114の下端を越えて突出していてよい。
【0016】
[0024]静電チャック150は、その中に配置された1又は複数のチャッキング電極154を含む。静電チャック150の温度を調整して、基板122の温度を制御することができる。例えば、静電チャック150は、抵抗ヒータ等の埋め込まれた1又は複数の加熱要素(例えば、図5参照)を用いて加熱することができる。幾つかの実施形態では、静電チャック150の厚さは約6.0mm以下であってよい。
【0017】
[0025]幾つかの実施形態では、内側チューブ112は、アクチュエータ又はモータ等の、上方の処理位置(図1に示す)と下方の移送位置(図示せず)との間で静電チャック150の垂直移動を提供するリフト機構113に連結されている。
【0018】
[0026]ベローズアセンブリ110は、静電チャック150とプロセスチャンバ100の底面126との間に連結され、プロセスチャンバ100内からの真空の損失を防止しながら静電チャック150の垂直運動を可能にする可撓性シールを提供する。ベローズアセンブリ110はまた、チャンバ真空の損失を防ぐのに役立つように、底面126に接触するOリング165又は他の適切なシール要素と接触する下部ベローズフランジ164を含み得る。ベローズアセンブリ110は、下部アセンブリ220からのRF戻り経路を容易にし得る、又は部分的に画定し得る。
【0019】
[0027]内側チューブ112は、裏側ガス供給部141、チャッキング電源140、ヒータ電源160を静電チャック150に連結するための導管を提供する。裏側ガス供給部141は、チャンバ本体106の外側に配置され、使用中に静電チャック150の支持面上の温度又は圧力、及び/又は温度プロファイル又は圧力プロファイルを制御するために、ガス導管146を介して静電チャック150にガスを供給する。幾つかの実施形態では、RF電源174及びRFバイアス電源117は、それぞれのRF整合ネットワーク(RF整合ネットワーク116のみを示す)を介して静電チャック150に連結される。幾つかの実施形態では、基板支持体124は、AC、DC、又はRFバイアス電源を代替的に含み得る。
【0020】
[0028]RF供給経路及びRF戻り経路は、支持体アセンブリ103に沿って同軸になるように配置される。例えば、RF供給経路は、RF電極として機能する内側チューブ112に沿って延びている。内側チューブ112は一定の温度に維持され得る。RF戻り経路は、内側チューブ112の周囲に配置された外側チューブ114に沿って延びている。内側チューブ112と外側チューブ114の配置により、内側チューブ112内に中性領域又は無電界領域が形成され、静電チャックワイヤ、ヒータワイヤ、熱電対ワイヤ等のRF結合に起因するRF損失が低減する。
【0021】
[0029]基板リフト130は、基板122が静電チャック150に配置され又は静電チャック150から取り外され得るように、基板リフト130を昇降させるための第2のリフト機構132に連結されたシャフト111に接続されたプラットフォーム108に取り付けられたリフトピン109を含み得る。静電チャック150は、リフトピン109を受けるための貫通孔を含み得る。ベローズアセンブリ131は、基板リフト130と底面126との間に連結され、基板リフト130の垂直運動中にプロセスチャンバの真空を維持する可撓性シールを提供する。
【0022】
[0030]プロセスチャンバ100は、プロセスチャンバ100を排気するために使用されるスロットルバルブ(図示せず)及び真空ポンプ(図示せず)を含む真空システム184に連結され、真空システム184と流体連結している。プロセスチャンバ100内の圧力は、スロットルバルブ及び/又は真空ポンプを調整することによって調節することができる。プロセスチャンバ100はまた、その中に配置された基板122を処理するために1又は複数のプロセスガスをプロセスチャンバ100に供給し得るプロセスガス供給部118に連結され、それと流体連結している。
【0023】
[0031]ターゲット138が、基板支持体124の反対側の処理領域119内に配置され、少なくとも部分的にその間にプロセス領域を画定する。ターゲット138は、ターゲット138の処理領域の方を向いた面によって画定されるカソード面を含む。基板支持体124は、ターゲット138のスパッタリング面に実質的に平行な面を有する支持面を有する。ターゲット138は、DC電源190及び/又はRF電源174の一方又は両方に接続されている。DC電源190は、プロセスシールド105に対してターゲット138にバイアス電圧を印加することができる。
【0024】
[0032]ターゲット138は、バッキングプレート144に取り付けられたスパッタリングプレート142を含む。スパッタリングプレート142は、基板122上にスパッタリングされる材料を含む。バッキングプレート144は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、銅-クロム又は銅-亜鉛等の金属でできている。バッキングプレート144は、スパッタリングプレート142及びバッキングプレート144に生じる渦電流から形成され、また生成されたプラズマからの高エネルギーイオンのスパッタリングプレート142上への衝突から形成されるターゲット138に発生する熱を放散するのに十分高い熱伝導率を有する材料からできていてよい。
【0025】
[0033]幾つかの実施形態では、プロセスチャンバ100は、ターゲット138のスパッタリングを改善するために、ターゲット138の周囲に磁場を形成する磁場発生装置156を含む。容量生成プラズマは、例えば、複数の磁石151(例えば、永久磁石又は電磁コイル)が、基板122の平面に対して垂直である回転軸を有する回転磁場をプロセスチャンバ100に提供し得る磁場発生装置156によって強化され得る。磁場発生装置156は、複数の磁石151を回転させるモータアセンブリを含み得る。磁場発生装置156は、ターゲット138の近くに磁場を発生させて、処理領域119のイオン密度を増加させ、ターゲット材料のスパッタリングを改善することができる。複数の磁石151が、リッド104のキャビティ153に配置され得る。ターゲット138を冷却するために、水等の冷却剤がキャビティ153に配置され得る、又はキャビティ153内を循環し得る。
【0026】
[0034]プロセスチャンバ100は、様々なチャンバ構成要素を取り囲んで上記構成要素とイオン化されたプロセス材料との間の望ましくない反応を防止する、プロセスキット102を含む。プロセスキット102は、基板支持体124及びターゲット138を囲んで処理領域119を少なくとも部分的に画定する、プロセスシールド105を含む。例えば、プロセスシールド105は、処理領域119の外側の境界を画定し得る。幾つかの実施形態では、プロセスシールド105はアルミニウム等の金属製である。
【0027】
[0035]幾つかの実施形態では、プロセスキット102は、静電チャック150の外側エッジに静置された堆積リング170を含む。幾つかの実施形態では、プロセスキット102は、プロセスシールド105上に配置され、その間に曲がりくねったガス流路を形成するカバーリング180を含む。幾つかの実施形態では、処理位置において、カバーリング180の半径方向内側部分が堆積リング170上に静置され、その間のプラズマリークを低減又は防止する。
【0028】
[0036]幾つかの実施形態では、複数のグラウンドループ172が、プロセスシールド105とペデスタル136との間に配置される。グラウンドループ172は、概して、基板支持体124が処理位置にあるときにプロセスシールド105をペデスタル136に接地するように構成された導電性材料のループ、又は代替的に、導電性ストラップ、バネ部材等を含み得る。幾つかの実施形態では、複数のグラウンドループ172は、処理位置において、グラウンドループ172がプロセスシールド105に接触してプロセスシールド105を接地するように、ペデスタル136の外側リップに連結される。幾つかの実施形態では、移送位置において、グラウンドループ172はプロセスシールド105から間隔を空けて配置される。
【0029】
[0037]プロセスチャンバ100は、プロセスチャンバ100を排気するために使用されるスロットルバルブ(図示せず)及び真空ポンプ(図示せず)を含む真空システム19に連結され、真空システム19と流体連結している。プロセスチャンバ100内の圧力は、スロットルバルブ及び/又は真空ポンプを調整することによって調節することができる。プロセスチャンバ100はまた、その中に配置された基板122を処理するために1又は複数のプロセスガスをプロセスチャンバ100に供給し得るプロセスガス供給部118に連結され、それと流体連結している。スリットバルブ148をチャンバ本体106に連結し、チャンバ本体106の側壁の開口部に位置合わせして、チャンバ本体106内外への基板122の移送を容易にすることができる。
【0030】
[0038]使用中、DC電源190がターゲット138及びDC電源190に接続された他のチャンバ構成要素に電力を供給する間、RF電源174が(例えば、プロセスガス供給部118からの)スパッタリングガスに電圧を印加して、スパッタリングガスのプラズマを形成する。形成されたプラズマは、ターゲット138のスパッタリング面に衝突して衝撃を与え、ターゲット138から基板122上に材料をスパッタリングする。幾つかの実施形態では、RF電源174によって供給されるRFエネルギーの周波数は、約2MHzから約60MHz以上の範囲であってよい。幾つかの実施形態では、複数の上記周波数でRFエネルギーを供給するために、複数(すなわち、2つ以上)のRF電源を設けることができる。追加のRF電源(例えば、RFバイアス電源117)を使用して、基板支持体124にバイアス電圧を供給し、プラズマから基板122に向かってイオンを引き付けることもできる。RFバイアス電源117は、例えば、約13MHz以上、もしくは約40MHz又は約60MHz以上の非常に高い周波数範囲のRF電力を供給することができる。
【0031】
[0039]図2は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る基板支持体124を示す概略側面図である。ペデスタル136は、上部アセンブリ210及び下部アセンブリ220を含み得る。上部アセンブリ210は、概して、冷却プレート212に連結されたベースプレートアセンブリ208を含む。幾つかの実施形態では、ベースプレートアセンブリ208は、ベースプレート216に連結され、ベースプレート216の開口部を通って延びる複数の電気フィードスルー214を含む。
【0032】
[0040]冷却プレート212は、複数の電気フィードスルー214に位置合わせされた複数の開口部218を含む。幾つかの実施形態では、複数の開口部218は、冷却プレート212の中央領域に配置される。幾つかの実施形態では、中央領域は、冷却プレート212の下面から延びる中央突出部230を含む。幾つかの実施形態では、複数の電気フィードスルー214は、冷却プレート212の中央突出部230に配置される。幾つかの実施形態では、中央突出部230はディスク形であり、中央突出部230の外径はベースプレート216の外径と実質的に同様である。
【0033】
[0041]静電チャック150が上部アセンブリ210の上方に配置され、冷却プレート212に取り外し可能に連結される。幾つかの実施形態では、端子222が、静電チャック150の下面から、電気フィードスルー214の各々に対向して、電気フィードスルー214の各々に位置合わせされ、電気フィードスルー214の各々を静電チャック150に配置された電子構成要素(例えば、チャッキング電極154、ヒータ要素508等)に電気的に結合する。幾つかの実施形態では、可撓性コネクタ228が複数の開口部218のそれぞれに配置され、各端子222を複数の電気フィードスルー214の各々に連結するように構成される。可撓性コネクタ228は、上部アセンブリ210と静電チャック150との間の熱膨張及び/又は熱収縮の間、端子222と複数の電気フィードスルー214との間の電気接続を維持するように構成される。可撓性コネクタ228は、端子222のうちの1つを受けるために静電チャック150の方を向いた第1の開口部を有する第1の端部830(図8参照)と、複数の電気フィードスルー214のうちの1つの導電性コアを受けるためにベースプレート216の方を向いた第2の端部に第2の開口部を有する第2の端部832とを含み得る。
【0034】
[0042]幾つかの実施形態では、静電チャック150は、5つの端子222を含み、ベースプレートアセンブリ208は、複数の電気フィードスルー214のうちの5つ、1又は複数のチャッキング電極154を電気的に結合するための2つ又は第1の対、1ゾーンヒータ用の2つ又は第2の対、及び電圧が印加されたとき、例えば、バイアス電圧又はRF電源から及びACTへの電圧が印加されたときに、基板122の浮遊電圧を測定するように構成されたセンタータップ用の1つを含む。幾つかの実施形態では、静電チャック150は7つの端子222を含み、1又は複数のチャック電極154用に2つ、2ゾーンヒータ用に4つ、センタータップ用に1つである。静電チャック150及び上部アセンブリ210は、5~7個の端子222より多い又は少ない端子222を収容するように構成され得る。幾つかの実施形態では、静電チャック150の中央領域232は、その下面から延びるインターフェースリング236を含む。端子222は、インターフェースリング236の周囲で半径方向外側に配置され得る。幾つかの実施形態では、端子222は、冷却プレート212の複数の開口部218のそれぞれ1つの中に延びている。
【0035】
[0043]図5は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、基板支持体124の上部500を拡大して示す断面側面図である。1又は複数の加熱ゾーンに沿って静電チャック150を加熱する1又は複数のヒータ要素508が、静電チャック150に配置され得る。1又は複数のヒータ要素508は、ヒータ電源160に連結される。幾つかの実施形態では、静電チャック150と冷却プレート212との間に間隙510を配置して、静電チャック150と冷却プレート212との間の熱伝達を有利に最小限に抑える。
【0036】
[0044]使用時、間隙510は、例えば真空システム184を介してポンプダウンされ、真空間隙が形成される。間隙510の大きさは、接触熱伝達を最小限に抑えるのに十分大きく、間隙510を通した冷却プレート212から静電チャック150へのRF結合が可能になるほど十分に小さい。幾つかの実施形態では、間隙510は約0.002から約0.006インチである。幾つかの実施形態では、冷却プレート212は、静電チャック150を支持するための複数の最小接触面積(MCA)パッド506を含む。幾つかの実施形態では、複数のMCAパッド506は、約5から約15個のMCAパッドを含む。幾つかの実施形態では、MCAパッド506は、2つ以上の同心円に沿って配置される。例えば、幾つかの実施形態では、MCAパッド506は、内側の同心円に沿って3個のパッドを含み、外側の同心円に沿って6個のパッドを含む。幾つかの実施形態では、MCAパッド506は、一定の間隔に沿って配置される。幾つかの実施形態では、MCAパッド506の少なくとも幾つかは、冷却プレート212の共通の半径に沿って位置合わせされる。
【0037】
[0045]図6は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、静電チャック150と冷却プレート212との間のインターフェースを示す図である。静電チャック150は、交換性及び洗浄の容易性を高めるために、冷却プレート212から取り外し可能に連結される。幾つかの実施形態では、静電チャック150は、静電チャック150の下面512が冷却プレート212の上面518から間隔を空けて配置されるように、静電チャック150の中央領域232において冷却プレート212に連結される。幾つかの実施形態では、静電チャック150は、静電チャック150の中央領域232の中央貫通孔632を通って冷却プレート212内に延びる締結具602を介して冷却プレート212に連結される。幾つかの実施形態では、中央貫通孔632は、締結具602の頭部を支持するためのレッジ634を含む。
【0038】
[0046]幾つかの実施形態では、締結具602により、静電チャック150を冷却プレート212に固定する。幾つかの実施形態では、冷却プレート212は、中央凹部314の底面に形成されたキャビティ608を含む。幾つかの実施形態では、ナットプレート606がキャビティ608に配置される。幾つかの実施形態では、締結具602がナットプレート606を通って延び、締結具602の外ねじが冷却プレート212のねじ開口部610と係合して、静電チャック150を冷却プレート212に連結する。
【0039】
[0047]締結具602を取り除いて、静電チャック150を冷却プレート212から取り外すことができる。静電チャック150とベースプレートアセンブリ208との間の電気接点を係合解除するために、幾つかの実施形態では、ナットプレート606は、ナットプレート606を持ち上げるためのツール(図示せず)の外ねじに係合する内ねじ612を含む。ナットプレート606が持ち上げられると、ナットプレート606は静電チャック150に押し付けられ、全ての電気接点が係合解除される。幾つかの実施形態では、冷却プレート212がMCAパッド506を含む場合、静電チャック150のインターフェースリング236は、中央凹部314の壁及びナットプレート606から間隔を空けて配置され得る。幾つかの実施形態では、冷却プレート212がMCAパッド506を含まない場合、ナットプレート606は、静電チャック150と冷却プレート212との間の唯一の接触領域を提供し、熱結合を有利に最小限に抑えることができる。幾つかの実施形態では、ナットプレート606がインターフェースリング236に接触して静電チャック150の中央領域232を支持していてよく、MCAパッド506が静電チャック150の周辺領域を支持していてよい。
【0040】
[0048]幾つかの実施形態では、中央貫通孔632は、裏側ガス供給部141から静電チャック150の上面に裏側ガスを供給するためのガス導管146に連結されている。幾つかの実施形態では、締結具602は、静電チャック150の上面への裏側ガスの流路を提供するために、それを貫通して配置されたガス通路638を含む。締結具602の上方の中央貫通孔632にガスプラグ(図示せず)を配置することができる。
【0041】
[0049]図7Aは、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、静電チャック150の裏側上の裏側メタライゼーションパターンを示す図である。図7Bは、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る、裏側メタライゼーションパターンを有する静電チャック150を示す概略側面図である。幾つかの実施形態では、RFは、冷却プレート212から、冷却プレート212と物理的に接触してRF結合を提供する静電チャック150の裏側メタライゼーション702を介して静電チャック150に結合される。裏側メタライゼーション702により、間隙510を排除することができ、RFの供給を改善することができる。裏側メタライゼーション702は、RF結合に適したいずれかの金属を含み得る。
【0042】
[0050]幾つかの実施形態では、1又は複数のRF接点720を裏側メタライゼーション702と冷却プレート212との間に配置することで、RF供給経路が1又は複数のRF接点720から裏側メタライゼーション702まで延び、裏側メタライゼーション702が冷却プレート212と完全に接触せず、熱結合が低減する。幾つかの実施形態では、1又は複数のRF接点がリング710に沿って配置される。裏側メタライゼーション702は、静電チャック150の下面512に配置された任意の適切なパターンを含み得る。例えば、裏側メタライゼーション702は、中央領域232から静電チャック150の外側領域730又は外面732まで延びる複数の枝部718を含み得る。幾つかの実施形態では、複数の枝部718は、非直線状に延びている。幾つかの実施形態では、第2の複数の枝部728が、外側領域730において複数の枝部718の間に配置される。幾つかの実施形態では、複数の枝部718の各々及び第2の複数の枝部728の各々に対して、1又は複数のRF接点720のうちの1つが存在する。
【0043】
[0051]図2に戻ると、支持体アセンブリ103は、冷却プレート212に連結され、静電チャック150と冷却プレート212との間の間隙510又は静電チャック150の裏側メタライゼーション702のうちの少なくとも1つを介して静電チャック150へのRF供給経路を提供するように構成された内側チューブ112を含む。ガス導管146は、内側チューブ112を通って延びている。幾つかの実施形態では、裏側ガス供給部141は、ベースプレートアセンブリ208のガス導管146、冷却プレート212を貫通するガス開口部268、及び静電チャック150の中央貫通孔632を介して、静電チャック150の下面512に流体結合される。幾つかの実施形態では、温度測定装置266が内側チューブ112を通って延びている。幾つかの実施形態では、温度測定装置266は、ベースプレート216を貫通し、冷却プレート212を貫通して静電チャック150内に延びている。幾つかの実施形態では、温度測定装置266は静電チャック150のインターフェースリング236内に延びている。幾つかの実施形態では、温度測定装置266は、冷却プレート212の中央突出部230を貫通して延びている。温度測定装置266は、熱電対、光学式温度測定装置等であってよい。
【0044】
[0052]幾つかの実施形態では、ペデスタル136の下部アセンブリ220は、下部アセンブリ220のハウジング226上に配置されたセラミックブロック224を含む。幾つかの実施形態では、ハウジング226は、セラミックブロック224を囲む外側リップ246を含む。幾つかの実施形態では、ハウジング226は、外側リップ246から半径方向外側に延びる外側レッジ248を含む。外側レッジ248は、複数のグラウンドループ172のための結合面を提供し得る。ハウジング226は、外側チューブ114に連結される。幾つかの実施形態では、ハウジング226は、ベローズアセンブリ110に連結されたベローズ溶接部258上に配置される。
【0045】
[0053]幾つかの実施形態では、冷却プレート212は、静電チャック150の温度を制御するためにその中で冷却剤を循環させるための冷却剤チャネル240を含む。冷却剤供給ライン242が、冷却剤供給部280から冷却剤チャネル240まで延びていてよい。幾つかの実施形態では、冷却剤供給ライン242は、内側チューブ112を通って延びている。冷却プレート212については、図3及び図4に関して以下に更に詳しく説明する。
【0046】
[0054]幾つかの実施形態では、ペデスタル136の下部アセンブリ220は、下端において内側チューブ112に連結され、上端において冷却プレート212に連結されたRF供給トレイ250を含む。幾つかの実施形態では、RF供給トレイ250は、ボウル状の形状を有し、内側チューブ112からセラミックブロック224の近くまで延びている。幾つかの実施形態では、ベースプレート216及び冷却プレート212の中央突出部230は、RF供給トレイ250内に配置され得る。幾つかの実施形態では、RF供給トレイ250は、RF供給トレイ250の上部から半径方向外側に延びる外側リップ252を含む。幾つかの実施形態では、外側リップ252は、冷却プレート212とセラミックブロック224との間に配置される。幾つかの実施形態では、下部アセンブリ220は、RF供給トレイ250内のベースプレート216に連結され、複数の電気フィードスルー214を覆うように構成されたカバープレート254を含む。幾つかの実施形態では、カバープレート254は、ポリマー材料でできている。
【0047】
[0055]幾つかの実施形態では、RF供給経路は、内側チューブ112からRF供給トレイ250、冷却プレート212の外面、冷却プレート212の上面518、及び静電チャック150へと延びている。幾つかの実施形態では、RF戻り経路は、処理領域119からハウジング226の上面、及び外側チューブ114へと延びている。セラミックブロック224は、RF供給経路とRF戻り経路とを電気的に絶縁するように構成されている。幾つかの実施形態では、ハウジング226はアルミニウム等の金属製である。幾つかの実施形態では、内側チューブ112はアルミニウム等の金属製である。
【0048】
[0056]図3は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る冷却プレート212を示す等角上面図である。幾つかの実施形態では、冷却プレート212は、ステンレス鋼又はアルミニウムでできている。幾つかの実施形態では、冷却プレート212の上面518は、熱損失を制御するために所望に応じて変更される放射率を有する。例えば、上面518は、周辺部320よりも中央部310の方が高い放射率を有し、静電チャック150全体にわたる温度均一性の制御の更なる助けとなる。より高い放射率は、例えば、機械加工、溶化、陽極酸化等の任意の適切なプロセスを介して達成することができる。
【0049】
[0057]冷却プレート212は、その上面518上に、冷却プレート212と静電チャック150との間にある空気を排気してその間を真空にするのを助ける、複数の放射状チャネル304を含み得る。幾つかの実施形態では、上面518は、静電チャック150のインターフェースリング236を収容するための中央凹部314を含む。幾つかの実施形態では、複数の放射状チャネル304のうちの1つの放射状チャネル304Aは、インターフェースリング236と冷却プレート212との間にある空気を排気するのを助けるために、中央凹部314内に延びていてよい。幾つかの実施形態では、複数の放射状チャネル304は、6つのチャネルを含む。幾つかの実施形態では、複数の放射状チャネル304は、複数の電気フィードスルー214用の開口部218を通って延びている。冷却プレート212は、リフトピン109を収容するための開口部306を含み得る。
【0050】
[0058]図4は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係る冷却プレート212を示す等角底面図である。幾つかの実施形態では、冷却プレート212の下面402は、中央突出部230と、中央突出部230の周囲に配置された冷却剤チャネル240とを含む。冷却剤チャネル240は、冷却プレート212を冷却するための任意の適切な経路に沿って延びていてよい。幾つかの実施形態では、冷却剤チャネル240は、波状又は非円形に延びている。幾つかの実施形態では、冷却剤チャネル240は、入口420及び出口422を含む。幾つかの実施形態では、冷却プレート212は、冷却プレート212をベースプレート216に位置合わせするための1又は複数の位置合わせ特徴412を含む。幾つかの実施形態では、中央突出部230は、温度測定装置266のための開口部406を含む。幾つかの実施形態では、冷却プレート212を貫通するガス開口部268は、ガス開口部268と温度測定装置266との間を適切に分離させる1又は複数の湾曲部を含み得る。ガス開口部268を密閉するために、ガス開口部268の周囲にOリング溝430を配置することができる。
【0051】
[0059]図8は、本開示の少なくとも幾つかの実施形態に係るベースプレートアセンブリ208を示す等角上面図である。幾つかの実施形態では、ベースプレートアセンブリ208のベースプレート216は、ベースプレート216を冷却プレート212に連結するための複数の締結具開口部810を含む。ベースプレート216は、ガス導管146に連結されたガス開口部812を含む。ガス開口部812は、冷却プレート212のガス開口部268に位置合わせされている。幾つかの実施形態では、複数の電気フィードスルー214は、ベースプレート216の外面に近接して配置され得る。冷却プレート212の複数の開口部218を密閉するために、Oリング溝818が、複数の電気フィードスルー214の各々の周囲に配置され得る。Oリング溝806は、温度測定装置266の周囲に配置され得る。図8は、可撓性コネクタ228の1つを示している。幾つかの実施形態では、可撓性コネクタ228は、第1の端部830が第2の端部832に対して移動できるようにするための複数のスリット834を含む。
【0052】
[0060]前述の内容は本開示の実施形態を対象としているが、その基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他のさらなる実施形態を考案することが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】