(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-15
(54)【発明の名称】多孔ノズル
(51)【国際特許分類】
B05C 5/02 20060101AFI20241108BHJP
B05C 5/00 20060101ALI20241108BHJP
B05C 11/10 20060101ALI20241108BHJP
B05B 1/14 20060101ALI20241108BHJP
B05D 1/26 20060101ALI20241108BHJP
C09J 4/00 20060101ALI20241108BHJP
C09J 201/00 20060101ALN20241108BHJP
【FI】
B05C5/02
B05C5/00 A
B05C11/10
B05B1/14 Z
B05D1/26 Z
C09J4/00
C09J201/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527785
(86)(22)【出願日】2022-11-09
(85)【翻訳文提出日】2024-05-13
(86)【国際出願番号】 EP2022081191
(87)【国際公開番号】W WO2023088735
(87)【国際公開日】2023-05-25
(32)【優先日】2021-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506416400
【氏名又は名称】シーカ テクノロジー アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100217179
【氏名又は名称】村上 智史
(72)【発明者】
【氏名】ベルンハルト ラインガルト
【テーマコード(参考)】
4D075
4F033
4F041
4F042
4J040
【Fターム(参考)】
4D075AC06
4D075AC09
4D075AC84
4D075BB16Y
4D075DA06
4D075DB13
4D075DB14
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4D075EA05
4D075EA35
4D075EB38
4F033AA01
4F033BA03
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4F033EA01
4F033NA01
4F041AA02
4F041AA07
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4F041BA15
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4F041BA32
4F041BA34
4F042AA02
4F042AA09
4F042BA06
4F042BA08
4F042BA12
4F042BA25
4F042CA01
4F042CB02
4F042CB10
4F042CB19
4J040MA04
4J040MA05
4J040MA10
4J040NA15
4J040PA00
(57)【要約】
少なくとも2つの異なる流体材料(F1、F2)から基板(S)へのビード(B)の塗布のための多孔ノズル(10、20)であって、
a)ノズルの使用中、塗布の意図された方向(D)において前方に方向付けられることになる前側(11a、21a)を有するノズルハウジング(11、21)、
b)少なくとも、基板(S)への第1流体材料(F1)の塗布のための第1排出孔(12、22)及び基板(S)への第2流体材料(F2)の塗布のための第2排出孔(13、23)
を含み、
c)第1及び第2排出孔(12、22、13、23)が、ノズル(10、20)を、塗布の意図された方向(D)に対して、前側(11a、21a)が塗布の意図された方向(D)において前方に方向付けられた状態で移動させるとき、第2排出孔(13、23)が第1排出孔(12、22)の後ろに配置されるように、配置される、多孔ノズル(10、20)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの異なる流体材料(F1、F2)から基板(S)へのビード(B)の塗布のための多孔ノズル(10、20)であって、
a)前記ノズルの使用中、塗布の意図された方向(D)において前方に方向付けられることになる前側(11a、21a)を有するノズルハウジング(11、21)、
b)少なくとも、前記基板(S)への第1流体材料(F1)の塗布のための第1排出孔(12、22)及び前記基板(S)への第2流体材料(F2)の塗布のための第2排出孔(13、23)
を含み、
c)前記ノズル(10、20)を、前記塗布の意図された方向(D)に対して、前記前側(11a、21a)が前記塗布の意図された方向(D)において前方に方向付けられた状態で移動させるときに、前記第2排出孔(13、23)が前記第1排出孔(12、22)の後ろに配置されるように、前記第1及び前記第2排出孔(12、22、13、23)が配置されている、
多孔ノズル(10、20)。
【請求項2】
前記第2流体材料(F1)が前記第1流体材料(F2)上に塗布された積層型ビード(B)を作るために、前記第1排出孔(12、22)及び前記第2排出孔(13、23)が構成されている、請求項1に記載の多孔ノズル。
【請求項3】
前記第1排出孔(12、22)及び前記第2排出孔(13、23)が、前記ノズルハウジング(11、21)の下流端面(11c、21c)に配置され、好ましくは、前記ノズルハウジング(11、21)の前記下流端面(11c、21c)が、前記ノズル(10、20)の使用中、前記基板面に向かって方向付けられることになる接触面として構成される、請求項1又は2に記載の多孔ノズル。
【請求項4】
前記第1流体材料(F1)が前記第2流体材料(F2)とは独立に塗布され得るように、前記ノズルが構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の多孔ノズル。
【請求項5】
前記第1排出孔(12、22)へ前記第1流体材料(F1)を供給するための、前記第1排出孔(12、22)に流体連通している第1流体ライン(14、24)と、前記第2排出孔(13、23)へ前記第2流体材料(F2)を供給するための、前記第2排出孔(13、23)に流体連通している第2流体ライン(15、25)とを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の多孔ノズル。
【請求項6】
前記第1流体ライン(14、24)の第1入口(16、17)及び/又は前記第2流体ライン(15、25)の第2入口(17、27)が前記ノズルハウジング(11、21の上流端面(11d、21d)に配置され、好ましくは、前記上流端面(11d、21s)が前記ノズルハウジング(11、21)の前記下流端面(11c、21c)の反対側に配置される、請求項1~5のいずれか一項に記載の多孔ノズル。
【請求項7】
前記第1排出孔(12、22)の幅が前記第2排出孔(13、23)の幅の90~110%、特に95~105%であり、前記排出孔の前記幅が、前記塗布の意図された方向(D)に垂直な方向及び/又は前記前側(11a、21a)に平行な方向に測定される、請求項1~6のいずれか一項に記載の多孔ノズル。
【請求項8】
前記第1ノズル孔(12、22)が平らなビード(S)を作るために構成され、及び/又は前記第2排出孔(13、23)がV字形ビードを作るために構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載の多孔ノズル。
【請求項9】
前記第1排出孔(12、22)が、前記ノズルハウジング(11、21)の前記下流端面(11c、21c)におけるスリット形開口により形成され、前記第2ノズル孔(13、23)が、前記ノズルの後ろ側(11b、21b)における後方開口(13b、23b)、特に三角形開口と、前記ノズルハウジング(11、21)の前記下流端面(11c、21c)におけるベース開口(13a)、特に長方形開口と、により形成され、前記後方開口(13b、23b)及び前記ベース開口(13a、23a)が連続的な開口を形成する、請求項1~8のいずれか一項に記載の多孔ノズル。
【請求項10】
前記第1ノズル孔(12、22)の開口面積が前記第2ノズル孔(13、23)の開口面積より小さい、請求項1~9のいずれか一項に記載の多孔ノズル。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の多孔ノズル(10、20)を含む部品キット(100)であって、分注デバイス(101)を含み、前記分注デバイス(101)が、前記多孔ノズル(10、20)を結合するために構成され、前記分注デバイス(101)が、第1リザーバ(103)から第1流体材料(F1)及び第2リザーバ(104)から第2流体材料(F2)を供給するために構成され、それによって、前記多孔ノズル(10、20)が前記分注デバイス(101)に結合された場合、前記第1流体材料(F1)が前記ノズル(10、20)の前記第1排出孔(12、22)を通じて排出されることができ、前記第2流体材料(F2)が前記ノズル(10、20)の前記第2排出孔(13、23)を通じて排出されることができる、部品キット(100)。
【請求項12】
請求項1~10のいずれか一項に記載の多孔ノズル(10、20)での又は請求項11に記載の部品キット(100)での基板(S)への少なくとも2つの流体材料(F1、F2)からのビード(B)の塗布の方法であって、前記多孔ノズル(10、20)を塗布の方向(D)において、その前側(11c、21c)が基板(S)に沿って前記塗布の方向(D)に向かって方向付けられた状態で、移動させるステップであって、それにより、前記第1排出孔(12、22)を通じて第1流体材料(F1)を及び前記第2排出孔(13、23)を通じて第2流体材料(F2)を、前記第1流体材料(F1)が前記基板(S)に直接塗布され、かつ前記第2流体材料(F2)が前記第1流体材料(F1)の上に塗布されるように、塗布し、前記第2流体材料(F2)が前記第1流体材料(F1)上に置かれた積層型ビード(B)が得られるステップを含む、方法。
【請求項13】
前記第1及び前記第2流体材料(F1、F2)が、前記基板(S)に塗布された前記第1流体材料(F1)の第1厚さが前記第1流体材料に塗布された前記第2流体材料(F2)の第2厚さより小さくなるように塗布され、特に、前記第2厚さの、前記第1厚さに対する比が、1,000:1~2:1、例えば100:1~25:1である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1流体材料(F1)が前記第2流体材料(F2)と化学的に異なり、前記第1流体材料(F1)が第1タイプの接着剤であり、前記第2流体材料(F2)が第2タイプの接着性材料である、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
ガラス及び/又はセラミック材料、特に乗り物窓を、構造的要素、特に乗り物本体に接着接合するための、請求項1~10のいずれか一項に記載の多孔ノズル(10、20)又は請求項11に記載の部品キットの使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板への少なくとも2つの異なる流体材料からのビードの塗布のための多孔ノズル、及び多孔ノズルと分注デバイスとを含む部品キットに関する。追加的に、本発明は、基板への少なくとも2つの異なる流体材料からのビードの塗布のための方法、並びにガラス及び/又はセラミック材料、特に車両窓を、構造的要素、特に車体に接着接合するための多孔ノズルの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
構成要素の工場での組立てにおける接着剤の使用は、全ての種類の産業全体にわたって一般的なこととなっている。それにより、多くの用途について、接着剤は、接着性ビードの形で第1構成要素に塗布され、接合されることになる第2構成要素がそれに押圧される。
【0003】
加工のタイプにかかわらず、接着剤は、信頼性がある接合のために、接合されることになる構成要素の特定の材料に適合される必要がある。同一材料の構成要素を接合する場合、これは、通常は単純なタスクである。しかしながら、異なる材料からなる構成要素の接合ははるかにより骨が折れる。具体的には、接着剤の望ましい特性、例えば機械的強度、可撓性、保存可能期間などとの組み合わせで2つの異なる材料の両方に対する十分に良好な接着を得ることは、1つの接着剤配合物ではほぼ達成可能ではない。
【0004】
この問題に取り組むために、接着剤での接合前に、接合されることになる構成要素の少なくとも1つに前処理を施すことが既知のプラクティスである。例えば、接合されることになる構成要素の表面は、いわゆるプライマー又は活性剤で化学的に処理され得る。それにより、下塗り又は予備コーティングが、それぞれ、接合されることになる表面上に作られ、そこに塗布された接着剤の良好な接着をもたらす。
【0005】
例えば、自動車の製造において、車両フロントガラス及びガラススクリーンは通常は車体に直接接合される。このやり方はダイレクトグレージングと呼ばれる。しかしながら、異なる材料、すなわちガラス及び金属/顔料を原因として、フロントガラス及びガラススクリーンは通常は、後続のステップにおける接着性組成物の塗布前に、活性剤又はプライマーを使用して第1ステップにおいて前処理を施されなければならない。
【0006】
しかしながら、そのような二段階のやり方は時間がかかり、前処理の短いフラッシュオフ時間又は長いオープンタイムという要件は製造ラインのフレキシビリティを制限することが多い。さらに、ダイレクトグレージング塗布のほとんどは、依然として、現在のEHS規制に関して問題を含む溶媒系活性剤及びプライマーで行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、可能な限り前述の欠点を克服する新規の及び改良された解決策が依然として必要である。
【0008】
異なる材料からなる構成要素の接合のための改良された解決策を提供することが本発明の目的である。特に、解決策は、可能な最もフレキシブルで迅速な接合を可能にするものでなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
驚くべきことに、これらの目的は請求項1に記載の多孔ノズルで達成可能であることが分かっている。具体的には、少なくとも2つの異なる流体材料からの基板へのビードの塗布のための本発明の多孔ノズルは、
a)ノズルの使用中、塗布の意図された方向において前方に方向付けられることになる前側を有するノズルハウジング、
b)少なくとも、基板への第1流体材料の塗布のための第1排出孔及び基板への第2流体材料の塗布のための第2排出孔
を含み、
c)第1及び第2排出孔は、ノズルを、塗布の意図された方向に対して、前側が塗布の意図された方向において前方に方向付けられた状態で移動させるとき、第2排出孔が第1排出孔の後ろに配置されるように、配置される。
【0010】
本発明の多孔ノズルにより、特に、単一の塗布ステップで基板に異なる流体材料の少なくとも2つの層、例えば2つの異なる接着剤又は接着剤とプライマーとの組み合わせを塗布することが可能である。それにより、ノズルは、第2流体材料流体材料が第1流体材料の塗布と本質的に同時に第1流体材料の頂部に配置され得るように、構成され得る。これは、塗布の方向に対して、第2排出孔が第1排出孔の後ろに配置されることから可能である。したがって、本発明のアプローチのおかげで、標準的な二段階塗布プロセスにおいて得られる積層型構造をより速やかに得ることができる。さらに、フラッシュオフ時間又はオープンタイムはもはや問題ではなく、このことは製造ラインのフレキシビリティを高める。
【0011】
本発明のさらなる態様はさらなる独立請求項の主題である。特に好ましい実施形態は説明及び従属請求項全体にわたって概説される。
【0012】
本発明の第1態様は、基板への少なくとも2つの異なる流体材料からのビードの塗布のための多孔ノズルであって、
a)ノズルの使用中、塗布の意図された方向において前方に方向付けられることになる前側を有するノズルハウジング、
b)少なくとも、基板への第1流体材料の塗布のための第1排出孔及び基板への第2流体材料の塗布のための第2排出孔
を含み、
c)第1及び第2排出孔が、ノズルを、塗布の意図された方向に対して、前側が塗布の意図された方向において前方に方向付けられた状態で移動させるとき、第2排出孔が第1排出孔の後ろに配置されるように、配置される、
多孔ノズルを対象とする。
【0013】
「流体材料」は特に、液体及び/又はペースト状材料であることを意味する。好ましくは、流体材料の粘度は、それが塗布される基板面上で流れない及び/又は広がらないようなものである。特に、流体材料は、プライマー、接着剤及び/又はシーラントから選択される。
【0014】
「少なくとも2つの異なる流体材料からのビード」は、画定された断面を備えた少なくとも2つの異なる流体材料の長尺状ストリップであることを意味する。断面は、原理的には任意の形状、例えば長方形、三角形、台形、五角形及び/又は半円形を有し得る。特に、ビードは接着性ビードである。
【0015】
特に、第1排出孔及び第2排出孔は、ノズルを、前側が塗布の意図された方向において前方に方向付けられた状態で移動させるとき、第2流体材料が第1流体材料の上に塗布された積層型ビードを作るために構成される。
【0016】
特に、第1排出孔及び第2排出孔は共通の平面において配置される。
【0017】
特に、第1排出孔及び第2排出孔はノズルハウジングの下流端面に配置される。それにより、好ましくは、ノズルハウジングの下流端面は、ノズルの使用中、基板面に向かって方向付けられることになる接触面として構成される。
【0018】
これらの構成は、基板面での2つの異なる流体材料の厳密な層形成を可能にする。さらに、第2流体材料は、定義された全厚及び2つの流体間の増加した接着を備えたビードを得るために、定義されたやり方で第1流体材料上に押圧され得る。
【0019】
特に、多孔ノズルは、第1流体材料が第2流体材料とは別個に及び/又は独立に塗布され得るように構成される。これは、幅広い範囲において、ビードにおけるそれぞれの流体材料の個々の層の厚さを制御することを可能にする。
【0020】
好ましい実施形態によると、多孔ノズルは、第1排出孔へ第1流体材料を供給するための、第1排出孔と流体連通している第1流体ラインと、第2排出孔へ第2流体材料を供給するための、第2排出孔と流体連通している第2流体ラインとを含む。
【0021】
それにより、好ましくは、第1流体ラインの第1入口及び/又は第2流体ラインの第2入口がノズルハウジングの上流端面に配置され、好ましくは、上流端面は、ノズルハウジングの下流端面の反対側に配置される。
【0022】
好ましくは、入口は、管状ソケットの形でノズルハウジングの上流端面から突出する。
【0023】
そのような構成により、第1及び第2流体材料は、それぞれの第1及び第2排出孔を通じて個別に及び別個に容易に及び直接供給され得る。
【0024】
好ましくは、第1排出孔の幅は第2排出孔の幅の90~110%、特に95~105%であり、排出孔の幅は塗布の意図された方向に垂直な方向に及び/又は前側に平行な方向に測定される。
【0025】
この構成は、基板面に塗布された第1及び第2流体材料が本質的に同様の幅を有する積層型ビードを作ることを可能にする。換言すると、この場合において、第2流体材料は、表面に塗布された第1流体材料の表面全体を本質的に覆う。
【0026】
しかしながら、特別な塗布について、2つの(tow)排出孔の幅の他の比もまた好適であり得る。
【0027】
例えば、さらに好ましい構成において、第1排出孔の幅は第2排出孔の幅より大きく、排出孔の幅は、塗布の意図された方向に垂直な方向において及び/又は前側に平行な方向において測定される。特に、第1排出孔の幅は、第2排出孔の幅の1.1~3倍、特に1.1~2倍、例えば1.1~1.5倍に等しい。
【0028】
この構成は、基板面に塗布された第1流体材料が第2流体材料より大きい幅を有する積層型ビードを作るのを可能にする。例えば、第2流体材料がより大きい高さで塗布される場合、第1及び第2流体材料の幅は、それぞれ、そのような構成を使用するときに、圧縮時又は接合中に調整され得る。
【0029】
例えば、第1ノズル孔は、特に長方形断面を備えた平らなビードを作るために構成され、及び/又は第2排出孔は、三角形ビードを作るために構成される。
【0030】
特に、(i)第1排出孔は、ノズルハウジングの下流端面におけるスリット形開口により形成され、及び/又は、(ii)第2ノズル孔は、ノズルの後ろ側における後方開口、特に三角形開口とノズルハウジングの下流端面におけるベース開口、特に長方形開口とにより形成され、後方開口及びベース開口は連続的な開口を形成する。
【0031】
ノズルの後ろ側は、ノズルハウジングの、ノズルの使用中、塗布の意図された方向に対して後方へ方向付けられることになる側であることを意味する。
【0032】
スリット形開口は好ましくは、塗布の方向に垂直に及び/又はノズルハウジングの前側に平行に延びる長手方向軸を有する。
【0033】
この設計は、基板と直接接触している第1流体材料と第1流体材料の頂部に塗布された第2流体材料とからなる長方形、三角形又は五角形ビードを作ることを可能にする。そのような種のビードは、例えばダイレクトグレージングに好適である。
【0034】
特に、第1排出孔の開口面積は第2排出孔の開口面積より小さい。そのような設定で、第1材料の薄い層及び第2流体材料のより厚い層が作られ得る。多くの塗布について、そのような構造を備えた積層型ビードは極めて有益である。
【0035】
好ましくは、ノズルハウジングの下流端面は、上流端面から下流端面に延びるノズルハウジングの長手方向軸に対して30~85°、特に45~75°の角度で位置する。この構成において、多孔ノズルは、ハンドヘルド塗布のために極めて便利な角度で基板に押し当てられ得る。
【0036】
別の好ましい実施形態によると、ノズルハウジングの下流端面は、上流端面から下流端面に延びるノズルハウジングの長手方向軸に垂直である。この設計は、例えばロボットシステムでの自動的な塗布にとって好ましい。
【0037】
特に好ましい実施形態において、多孔ノズルは、上で説明された第1排出孔及び第2排出孔に加えてさらなる排出孔を含まない。そのようなノズルは効率的に作ることができるとともにほとんどの塗布のために使用され得る。
【0038】
しかしながら、別の好ましい実施形態において、多孔ノズルは、上で説明された第1排出孔及び第2排出孔に加えて、少なくとも1つの、特に少なくとも2つの、さらなる排出孔を含む。
【0039】
特に、少なくとも1つのさらなる排出孔は、ノズルを、塗布の意図された方向に対して、前側が塗布の意図された方向において前方に方向付けられた状態で移動させるとき、少なくとも1つのさらなる排出孔が第2排出孔の後ろに配置されるように、配置される。これは、3つ以上の層を含む積層型ビードを作るのを可能にする。
【0040】
別の実施形態において、少なくとも1つのさらなる排出孔は、ノズルを、塗布の意図された方向に対して、前側が塗布の意図された方向において前方に方向付けられた状態で移動させるとき、少なくとも1つのさらなる排出孔が、第1及び/又は第2排出孔の横へ配置されるように、配置される。これは、基板上に並んで平行に延びる異なる流体材料の少なくとも2つのセクションを含むビードを作るのを可能にする。
【0041】
好ましくは、少なくとも1つのさらなる排出孔は、特にノズルハウジングの下流端面において、第1及び第2排出孔と共通の平面において配置される。
【0042】
多孔ノズルが少なくとも1つのさらなる排出孔を含む場合、少なくとも1つのさらなる流体材料を少なくとも1つのさらなる排出孔に供給するための少なくとも1つのさらなる排出孔と流体連通している少なくとも1つのさらなる流体ラインがある。さらに、少なくとも1つのさらなる流体ラインの少なくとも1つのさらに入口は、ノズルハウジングの上流端面に配置される。好ましくは、少なくとも1つのさらに入口は、さらなる管状ソケットの形でノズルハウジングの上流端面から突出する。
【0043】
多孔ノズルのハウジングは任意の形状を有し得る。特に、少なくともノズルハウジングの下半分及び/又はノズルハウジングの下流端は、長尺状円筒形又は長尺状立方体状形状を有する。それにより、好ましくは、ノズルハウジングの長手方向軸は上流端面から下流端面へ延びる。特に、ノズルハウジングは長尺状立方体状形状の形を有する。これは極めてコンパクトな設計を可能にする。
【0044】
さらに、多孔ノズルは、その上流端に、多孔ノズルを分注デバイスと結合するためのインターフェイスを含む。特に、インターフェイスは円周方向フランジ、例えば円形フランジとして構成される。
【0045】
しかしながら、分注デバイスに依存して、他のインターフェイスもまた好適であり得る。
【0046】
本発明のさらなる態様は、部品キットであって、(i)先行する請求項のいずれか一項に記載の多孔ノズルと、(ii)分注デバイスとを含む部品キットに関連する。それにより、分注デバイスが、多孔ノズルを結合するために、及び多孔ノズルが分注デバイスに結合された場合、第1流体材料がノズルの第1排出孔を通じて排出されることができ、第2流体材料がノズルの第2排出孔を通じて排出されることができるように第1リザーバから第1流体材料及び第2リザーバから第2流体材料を供給するために構成される。
【0047】
任意選択的に、分注デバイスは、多孔ノズルが分注デバイスに結合された場合、少なくとも1つのさらなる流体材料が、ノズルの少なくとも1つのさらなる排出孔が存在する場合それを通じて排出され得るように、少なくとも1つのさらなるリザーバから少なくとも1つのさらなる流体材料を供給するために構成される。
【0048】
好ましい実施形態において、分注デバイスは、多孔ノズルの第1入口を第1リザーバと接続するための少なくとも第1流体コネクタと、多孔ノズルの第2入口を第2リザーバと接続するための第2流体コネクタとを含む。それにより、1つ又は複数の供給デバイスは、以下に記載のとおり、また相互結合され得る。
【0049】
流体コネクタは例えば、ホース及び/又はチューブから選択され得る。ホースは特に、可撓性ホースであり得る。流体リザーバは例えば、カートリッジ及び/又はドラムである。
【0050】
好ましくは、多孔ノズルの結合のために、分注デバイスは、確動係止及び/又は圧力ばめ係止機構を備えたインターフェイスを含む。より好ましくは、インターフェイスは、多孔ノズルの第1入口を第1リザーバと、多孔ノズルの第2入口を第2リザーバと接続するための少なくとも2つの流体コネクタをさらに含む。任意選択的に、少なくとも1つのさらなる流体コネクタが、多孔ノズルの少なくとも1つのさらなる入口を少なくとも1つのさらなるリザーバが存在する場合それと接続するために存在する。
【0051】
特に、分注デバイスは、第1リザーバから第1流体材料を供給するための第1供給デバイス、例えば第1ポンプと、第2リザーバから第2流体を供給するための第2供給デバイス、例えば第2ポンプとを含む。任意選択的に、少なくとも1つのさらなるリザーバから少なくとも1つのさらなる流体を供給するための少なくとも1つのさらなる供給デバイス、例えばポンプが存在する。
【0052】
供給デバイスは例えば、リザーバと多孔ノズルの入口との間で相互結合され得る。
【0053】
供給デバイス、例えばポンプは、互いとは独立に作動されてもよく、又は、1つ又は複数の供給デバイスは他の供給デバイスの1つに依存して作動されてもよい。
【0054】
さらに好ましい実施形態によると、分注デバイスは第1流体材料の流量及び第2流体材料の流量を個別に制御するように構成される。任意選択的に、少なくとも1つのさらなる流体材料の流量も同様に制御可能である。それにより、特に、分注デバイスは、第1及び第2流体材料の流量、及び任意選択的に少なくとも1つのさらなる流体材料の流量を自動的に調整するための制御ユニットを含む。この場合において、例えば、制御ユニットは、供給デバイス、例えばポンプを互いとは独立に制御するために構成される。
【0055】
例えば、多孔ノズルは、上記の流体コネクタ、例えばホース、好ましくは可撓性ホースを介して供給デバイス及び/又は流体リザーバに結合され得る。それにより、多孔ノズルは、自動塗布デバイス、例えばロボットデバイスに取り付けられ得る。この場合において、流体リザーバは、例えば大容量リザーバ、例えばドラムなどである。これは、多孔ノズルが大規模製造ラインで使用されることを可能にする。
【0056】
別の好ましい実施形態によると、分注デバイスは、手動塗布のためのハンドヘルドデバイスである。この場合において、流体リザーバ及び/又は供給デバイスはハンドヘルドデバイスに含まれ得る、及び/又はハンドヘルドデバイスは、上記の流体コネクタ、例えばホースを介して多孔ノズルを供給デバイス及び/又は流体リザーバと接続するための1つ又は複数のソケットを含み得る。
【0057】
本発明の別の態様は、上述の多孔ノズルでの又は上述の部品キットでの基板への少なくとも2つの流体材料からのビードの塗布のための方法であって、多孔ノズルを、その前側が基板に沿って塗布の方向に向かって方向付けられた状態で、塗布の方向において移動させ、それにより第1排出孔を通じて第1流体材料を第2排出孔を通じて第2流体材料を塗布するステップを含む方法を対象とする。
【0058】
それにより、任意選択的に、少なくとも1つのさらなる流体材料は、少なくとも1つのさらなる排出孔を通じて第2流体材料の頂部に及び/又は第1及び/又は第2流体材料の横へ塗布される。
【0059】
特に、第1流体材料は基板に直接塗布され、第2流体材料は第1流体材料の上に塗布され、第2流体材料が第1流体材料上に置かれた積層型ビードが得られる。
【0060】
好ましくは、第1及び第2流体材料は、基板に塗布された第1流体材料の第1厚さが第1流体材料に塗布された第2流体材料の第2厚さより小さくなるように塗布され、特に第1厚さに対する第2厚さの比が1,000:1~2:1、例えば100:1~25:1である。
【0061】
特に、塗布中、第2流体材料の流量に対する第1流体材料の流量の比は1,000:1~2:1、例えば100:1~25:1である。
【0062】
例えば、第1及び第2流体材料は、第1及び第2流体材料の全厚が合わせて0.5~20mm、特に1~15mm、例えば2~8mmであるように塗布される。
【0063】
特に、第1流体材料は、第2流体材料より大きい幅で塗布され、幅は、塗布の方向に垂直な方向に測定される。特に、第1流体材料の幅は、第2流体材料の幅の1.1~3倍、特に1.1~2倍、例えば1.1~1.5倍に等しい。
【0064】
それにより、特に、第2流体材料は、第1流体材料より大きい高さで塗布される。この場合において、流体材料の幅は、それぞれ圧縮又は接合後に第1及び第2流体材料について同じ幅を得るためにそれぞれ圧縮時又は接合中に調整され得る。
【0065】
しかしながら、別の好ましい実装形態によると、第1流体材料及び第2流体材料は本質的に同一幅で塗布され、幅は、塗布の方向に垂直な方向に測定される。この場合において、例えば、第1流体材料の幅は第2流体材料の幅の90~110%、特に95~105%である。
【0066】
特に、第1流体材料は第2流体材料と化学的に異なる。特に、第1流体材料は第1タイプの接着剤であり第2流体材料は第2タイプの接着性材料である。両方の接着剤組成物は、好ましくはポリウレタン系接着剤組成物である。
【0067】
別の好ましい実施形態において、第2流体材料は接着剤組成物、特にポリウレタン系接着剤組成物であり、第1流体材料は接着剤組成物のための硬化促進剤である。
【0068】
該当する場合、少なくとも1つのさらなる流体材料は特に、第1及び第2流体材料とは異なる。特に、少なくとも1つのさらなる流体材料は接着性材料及び/又はシーラントである。
【0069】
本発明の方法のさらに好ましい実装形態において、別の基板は、2つの基板間の接着接合を得るために、基板に塗布されたビードに押圧される。
【0070】
特別な実装形態において、基板はプラスチック、ガラス及び/又はセラミック材料であり、他の基板は、任意選択的に顔料でコーティングされた金属製材料である。例えば、基板はフロントガラス、プラスチックスクリーン及び/又はガラススクリーンであり、さらなる基板は構造的要素、特に車体である。
【0071】
本発明のなおさらなる態様は、ガラス及び/又はセラミック材料、特に車両窓を、構造的要素へ、特に、任意選択的に顔料でコーティングされた、金属の要素へ、特に車体へ接着接合するための、上述のとおりの多孔ノズルの又は上述の部品キットの使用を対象とする。
【0072】
本発明のさらに有利な実装形態は例示的な実施形態から明らかである。
【0073】
実施形態を説明するために使用される図面は、以下のことを示す。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【
図1】本発明による第1多孔ノズルの側面図である。
【
図4】ハンドヘルド分注デバイスにおいて取り付けられた
図1~3のノズルを含む部品キットである。
【
図5】基板への2つの異なる流体材料からのビードの塗布中の本発明による第2多孔である。
【
図8】第2基板がビードの頂部に位置付けられた状態の、
図6に示されたやり方で得られるビードの基板である。
【
図9】2つの基板を合わせて接着接合するために第2基板をビードに押圧した後の
図8の配置構成である。
【発明を実施するための形態】
【0075】
図1は本発明による第1多孔ノズル10の側面図を示す。ノズル10は長尺状立方体状ハウジング11を含む。
図1において、ハウジング11の前側11aは左に、すなわちノズル11の塗布の方向Dに向いている。後ろ側11bは右に、すなわち、塗布の方向Dの反対側に向いている。
【0076】
下流端面11cはハウジング11の長手方向軸Lに対して約80°の角度で位置する。端面11cにおいて、第1排出孔12及び第2排出孔13がある。塗布方向Dに対して、第1排出孔12は第2排出孔13の前に配置される。
【0077】
図3における下流端面11cの図に示されるとおり、第1排出孔12はスリット形又は長方形孔である。
図2及び3から分かり得るとおり、第2排出孔13は、ノズルハウジング11の後ろ側11bにおける三角形後方開口13bとノズルハウジング11の下流端面11cにおける長方形ベース開口13aとからなり、後方開口13b及びベース開口13aは連続的な開口を形成する。
【0078】
塗布の方向Dに垂直な方向に測定された第1排出孔12の幅及び第2排出孔13の幅は、本質的に同一である。
【0079】
第1排出孔12は、第1流体ライン14を介して、ノズルハウジング11の上流端面11dから突出する第1管状ソケット16と接続される。同様に、第2排出孔13は、第2流体ライン15を介して、上流端面11dから同様に突出する第2管状ソケット17と接続される。ソケット16、17は、流体材料を、流体ライン14、15を介して、孔12、13に供給するための入口として機能し、流体材料は基板に排出及び塗布され得る。
【0080】
ノズルハウジング11の上流端面11dのすぐ下には、円周方向の円形フランジ18が長手方向軸Lに垂直な方向に突出し、これはノズル10を分注デバイスに結合するためにインターフェイスとして機能し得る(
図4を参照)。
【0081】
図4は、ハンドヘルド分注デバイス101に取り付けられた
図1~3に示されたノズル10からなる部品キット100を示す。分注デバイスは、分注デバイス101においてフランジ18を介してノズル10を固定するための係止機構を備えたインターフェイス102を含む。
【0082】
さらに、分注デバイス101は、第1流体材料(例えば第1の種類の接着剤)を備えた第1リザーバ103を含む。第1流体材料は、ノズル10の第1入口16へ内部供給ライン108を介してポンプ105で供給され得る。また、第2流体材料(例えば第2の種類の接着剤)を備えた第2リザーバ104が、分注デバイス101に含まれる。第2流体材料は、ノズル10の第2入口17へ別の内部供給ライン109を介してさらなるポンプ106で供給され得る。
【0083】
追加的に、制御ユニット110が分注デバイス101に存在するとともに、ポンプ105、106の流量を個別に制御するために構成される。これは、特定の塗布に好適な調整可能な流量で、ノズル10の孔12、13を通じて流体材料を個別に排出することを可能にする。
【0084】
図5は中央部分において、本発明による第2多孔ノズル20を示す。大部分において、ノズル20は、ノズル10を備えた設計において本質的に同一である。ノズル10のそれぞれの特徴に対応するノズル20の特徴には、参照符号に10を加えた参照符号が付される。例えば、ノズル20の部分21はノズル10の部分11に対応する。
【0085】
しかしながら、ノズル20は、下流端面21cがハウジング21の長手方向軸Lに対して約90°の角度で位置するという点で、ノズル10と異なる。これは、例えばロボットシステムを備えた多孔ノズルを使用する際により好適である構成である。
【0086】
さらに、塗布の方向Dに垂直な方向に測定される、第1排出孔22の幅は第2排出孔23の幅(
図7における下流端面21cの図に示された)より大きい。
【0087】
図5は追加的に、2つの異なる流体材料F1、F2からのビードBの塗布中の動作中の多孔ノズル20を示す。具体的には、
図5において、ノズル20が基板S(例えばガラススクリーン)上を塗布の方向Dにおいて左側に向かって移動する状況が示されている。それにより、第1流体材料F1(例えば第1タイプの接着剤)は基板Sに直接塗布され、第2流体材料F2(例えば第2タイプの接着剤)は、基板Sに既に積層された第1流体材料F1に塗布される。これは、基板S上に2つの流体材料の積層型ビードをもたらす。
【0088】
図6は、ノズル20の後ろ側25における
図5の状況を示す。第1排出孔22のより大きい幅を理由として、基板Sに塗布された第1流体材料F1は、第1流体材料F1の頂部に塗布された第2流体材料F2より大きい幅を有する。さらに、第2排出孔23の三角形断面23bを原因として、作られたビードBは三角形断面を備えた上端を有する。
【0089】
図7はノズル20の下流端面21cの図を示す。上で説明されたとおり、塗布の方向Dに垂直な方向に測定された、第1排出孔22の幅は第2排出孔23の幅より大きい。
【0090】
図8は、
図5及び6において説明されたやり方で塗布されたビードBを備えた基板Sを示す。基板Sを第2基板S’と接合するために、第2基板S’は、
図8に示されるとおり、ビードBの頂部に位置付けられる。続いて、第2基板S’はビードBに押圧され、結果として、基板S’はビードBを介して基板Sに接合される。この状況は
図9において概略的に示される。第2流体材料F2の高さは第1流体材料の高さより大きいため、第2基板S’をビードBに押圧するとき、第2流体材料F2は第1流体材料F1よりも広げられる。これは、
図9に示されるとおり接合された状態にある2つの材料F1、F2の同様の幅を得ることを可能にする。
【0091】
本発明は、その趣旨又は本質的な特徴から逸脱すること無しに他の特定の形で実装され得ることが当業者により認められる。ここに開示された実装形態及び実施形態は、全ての点において、説明のためのものであり限定するためのものではないとみなされる。
【国際調査報告】