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特表2024-543105取り外し可能なシャフトを備えた静電チャック
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】取り外し可能なシャフトを備えた静電チャック
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20241112BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20241112BHJP
   H01L 21/31 20060101ALI20241112BHJP
   C23C 16/458 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
H01L21/68 R
H01L21/302 101G
H01L21/31 C
C23C16/458
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529792
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-06-28
(86)【国際出願番号】 US2022048207
(87)【国際公開番号】W WO2023096719
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】63/283,113
(32)【優先日】2021-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/964,684
(32)【優先日】2022-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】パーケ, ヴィジァイ ディー.
【テーマコード(参考)】
4K030
5F004
5F045
5F131
【Fターム(参考)】
4K030EA06
4K030FA03
4K030GA02
4K030KA23
4K030KA26
4K030KA30
4K030KA45
4K030KA46
5F004BA04
5F004BB13
5F004BB18
5F004BB22
5F004BB23
5F004BB25
5F004BB26
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5F045DQ10
5F045EE17
5F045EF05
5F045EH05
5F045EJ10
5F045EK07
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5F045EM09
5F131AA02
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5F131CA47
5F131EA03
5F131EB11
5F131EB72
5F131EB79
5F131EB81
5F131EB82
5F131EB85
(57)【要約】
プラズマ処理チャンバ用の静電チャック(ESC)、及びESCの製造方法について記載する。実施例では、基板支持アセンブリが、冷却下部プレートと、セラミック上部プレートと、セラミック上部プレートと冷却下部プレートとの間の結合層であって、セラミック上部プレートが結合層と直接接触し、結合層が冷却下部プレートと直接接触する、結合層とを含む。取り外し可能なシャフトが、冷却下部プレートの、結合層とは反対の側において、複数のボルトによって冷却下部プレートに連結されている。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板支持アセンブリであって、
冷却下部プレートと、
セラミック上部プレートと、
前記セラミック上部プレートと前記冷却下部プレートとの間の結合層であって、前記セラミック上部プレートが前記結合層と直接接触し、前記結合層が前記冷却下部プレートと直接接触する、結合層と、
前記冷却下部プレートの、前記結合層とは反対の側において、複数のボルトによって前記冷却下部プレートに連結された、取り外し可能なシャフトと
を備える、基板支持アセンブリ。
【請求項2】
前記取り外し可能なシャフトが、金属シャフトである、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項3】
前記セラミック上部プレートが、その中にヒータ要素及び電極を有する、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項4】
前記冷却下部プレートが、その中に冷却チャネルを含む、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項5】
前記セラミック上部プレートが、その下面にガス溝を含む、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項6】
金属シャフトと前記冷却下部プレートとの間にОリングを更に備える、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項7】
前記セラミック上部プレート上のカバーリングであって、金属又はセラミック材料を含むカバーリングを更に備える、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項8】
前記結合層が、シリコーン結合層、有機結合層、又はアルミニウム箔である、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項9】
前記アルミニウム箔が、50から500ミクロンの範囲内の厚さを有する、請求項8に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項10】
前記冷却下部プレートが、金属冷却下部プレートである、請求項1に記載の基板支持アセンブリ。
【請求項11】
システムであって、
チャンバと、
前記チャンバ内の、又は前記チャンバに連結された、プラズマ源と、
前記チャンバ内の静電チャックであって、前記静電チャックが、
冷却下部プレート、
セラミック上部プレート、
前記セラミック上部プレートと前記冷却下部プレートとの間の結合層であって、前記セラミック上部プレートが前記結合層と直接接触し、前記結合層が前記冷却下部プレートと直接接触する、結合層、及び
前記冷却下部プレートの、前記結合層とは反対の側において、複数のボルトによって前記冷却下部プレートに連結された、取り外し可能なシャフト
を備える、静電チャックと
を備える、システム。
【請求項12】
前記取り外し可能なシャフトが、金属シャフトである、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記静電チャックの前記セラミック上部プレートが、その中にヒータ要素及び電極を有する、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記静電チャックの前記冷却下部プレートが、その中に冷却チャネルを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記静電チャックの前記セラミック上部プレートが、その下面にガス溝を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記静電チャックが、金属シャフトと前記冷却下部プレートとの間にОリングを更に備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記静電チャックが、前記セラミック上部プレート上のカバーリングであって、金属又はセラミック材料を含むカバーリングを更に備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記結合層が、シリコーン結合層、有機結合層、又はアルミニウム箔である、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記アルミニウム箔が、50から500ミクロンの範囲内の厚さを有する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記冷却下部プレートが、金属冷却下部プレートである、請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2021年11月24日出願の米国特許仮出願第63/283,113号の利益を主張する、2022年10月12日出願の米国特許出願第17/964,684号の優先権を主張し、その全内容は参照によって本明細書に援用される。
【0002】
本開示の実施形態は、リアクタ又はプラズマ処理チャンバの分野に関し、具体的には、取り外し可能なシャフトを備えた静電チャックに関する。
【背景技術】
【0003】
リアクタ又はプラズマリアクタなどの処理システムは、基板(半導体ウエハ又は透明基板など)の上にデバイスを形成するために使用される。基板は処理のために支持体に保持されることが多い。基板は、真空、重力、静電力、又はその他の適切な技法によって、支持体に保持され得る。処理中、チャンバ内の前駆体ガス又は混合ガスは、チャンバ内の電極に、この電極に連結された一又は複数の電源から電力(例えば無線周波数(RF)電力)を印加することによって、活性化されて(例えば励起されて)プラズマとなる。励起されたガス又は混合ガスは、反応して、基板の表面上に材料の層を形成する。この層は、例えば、パッシべーション層、ゲート絶縁体、緩衝層、及び/又はエッチング停止層であり得る。
【0004】
半導体産業などでは、基板の処理中、基板などのワークピースを支持体に保持するために、静電チャック(ESC)が使用される。典型的なESCは、基部と、基部上に配置された電気絶縁層と、電気絶縁層に埋め込まれた一又は複数の電極とを含み得る。ESCは、埋め込み式電気ヒータを備えるだけでなく、処理中の基板温度を制御するための熱伝導ガス源に流体連結されることもある。使用中、ESCはプロセスチャンバ内で支持体に固定される。ESC内の電極は、電圧源によってESC上に配置された基板に対して電気的にバイアスをかけられる。ESCの電極及び基板表面には対向する静電荷が蓄積し、絶縁層がその間の電荷の流れを妨げる。静電荷の蓄積による静電力により、基板の処理中、基板はESCに保持される。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、プラズマ処理チャンバ用の静電チャック(ESC)、及びESCの製造方法を含む。
【0006】
実施形態では、基板支持アセンブリが、冷却下部プレートと、セラミック上部プレートと、セラミック上部プレートと冷却下部プレートとの間の結合層であって、セラミック上部プレートが結合層と直接接触し、結合層が冷却下部プレートと直接接触する、結合層とを含む。取り外し可能なシャフトが、冷却下部プレートの、結合層とは反対の側において、複数のボルトによって冷却下部プレートに連結されている。
【0007】
実施形態では、システムが、チャンバと、チャンバ内の、又はチャンバに連結された、プラズマ源と、チャンバ内の静電チャックとを含む。静電チャックは、冷却下部プレートと、セラミック上部プレートと、セラミック上部プレートと冷却下部プレートとの間の結合層であって、セラミック上部プレートが結合層と直接接触し、結合層が冷却下部プレートと直接接触する、結合層とを含む。取り外し可能なシャフトが、冷却下部プレートの、結合層とは反対の側において、複数のボルトによって冷却下部プレートに連結されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】本開示の実施形態に係る、取り外し可能なシャフトを有する静電チャック(ESC)の構成要素の拡大図である。
図1B】本開示の実施形態に係る、取り外し可能なシャフトを有する静電チャック(ESC)の一部の断面図である。
図1C】本開示の実施形態に係る、取り外し可能なシャフトを有する静電チャック(ESC)の一部の断面図である。
図1D】本開示の実施形態に係る、取り外し可能なシャフトを有する静電チャック(ESC)の一部の断面図である。
図1E】本開示の実施形態に係る、静電チャック(ESC)を製造するためのプロセスである。
図1F】本開示の実施形態に係る、静電チャック(ESC)の構成要素の拡大図である。
図2A】本開示の実施形態に係る、静電チャック(ESC)を製造するためのプロセスである。
図2B】本開示の実施形態に係る、上部セラミックプレート上のカバーリングを含む静電チャック(ESC)の一部の断面図である。
図3】本開示の実施形態に係る、静電チャック(ESC)の断面図である。
図4】本開示の実施形態に係る、基板支持アセンブリを含むプロセスチャンバの概略断面図である。
図5】本開示の実施形態に係る、基板支持アセンブリを含む処理チャンバの概略部分断面図である。
図6】本開示の実施形態に係る、例示的なコンピュータシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
プラズマ処理チャンバ用の静電チャック(ESC)、及びESCの製造方法について記載する。以下の記載では、本開示の実施形態を完全に理解するために、静電チャックの構成要素及び材料レジメなど、多数の具体的な詳細が明記される。本開示の実施形態がこれらの具体的な詳細がなくとも実施され得ることは、当業者には明らかであろう。他の例では、プラズマ強化化学気相堆積(PECVD)又はプラズマ強化原子層堆積(PEALD)プロセスなどの周知の態様は、本開示の実施形態を不必要に不明瞭にしないために、詳細には記載されない。更に、図に示す様々な実施形態は例示的な表現であり、必ずしも縮尺どおりには描かれていないことを、理解されたい。
【0010】
一又は複数の実施形態は、取り外し可能なシャフトを備えた静電チャック(ESC)を対象とする。実施形態は、取り外し可能なシャフトを備えたESCを製造するために実施され得る。
【0011】
本明細書に記載の実施形態は、ESC用のベベルエッジ、結合された、取り外し可能なシャフト設計を含み得る。実施形態は、有機結合材のマッシュルーム形デザインを含み得る。実施形態では、ESCの設計は、取り外し可能で、パージ可能で、マッシュルームすなわちベベルESCのための加熱及び冷却設計を提供し得るシャフトを含む。実施形態では、結合を保護するためにOリングが使用される。
【0012】
背景を提供すると、最新式の設計でも、加熱と冷却の両方の用途に取り外し可能なシャフト設計は提供されていない。本明細書に記載の実施形態は、マッシュルーム若しくはベベルESCの加熱及び/若しくは冷却を提供すること、並びに/又は取り外し可能なシャフトを提供すること、並びに/又はウエハのエッジをパージできるようにすることを含み得る。実施形態は、ヒータのコストを削減し、ESCの堅調な製造を提供するために実施され得る。
【0013】
本明細書に記載の一又は複数の実施形態を実施することの利点は、以下の一又は複数を含み得る:(1)加熱と冷却の両方の機能を有するESCの提供、(2)RF、エッジパージ、背面ガスの適用を可能にする、(3)シリコーンなどの必要に応じて結合を保護するOリングの提供、及び/又は(4)費用対効果の高い製造を可能にする取り外し可能な金属シャフト。
【0014】
実施形態では、製造工程は、以下の一又は複数を含み得る:(1)高電圧(HV)電極、RFメッシュ、及びヒータ要素でセラミックESCを製造し、冷却プレートを生産し、有機接合剤で結合し、取り外し可能なシャフトをボルトで取り付ける。(2)費用対効果を高めるために、セラミックプレートと金属プレートとを結合する。(3)取り外し可能な金属シャフトにより、組み立てが容易になる。シャフトは、HV、クーラント、ガス、パージ、及びRFソース用の導管を提供する。(4)加熱工程と冷却工程の両方は、同じESCの設計でアクセス可能である。
【0015】
図1Aは、本開示の実施形態による、取り外し可能なシャフトを有する静電チャック(ESC)の構成要素の拡大図を示す。
【0016】
図1Aの(a)と(b)の両方の図を参照すると、ESC100は、冷却プレート102(例えば、アルミニウム冷却プレートなどの金属冷却プレート)を含み、この冷却プレートは、その中に冷却チャネルを有し得る。取り外し可能な金属シャフト(あるいは取り外し可能なセラミックシャフト)などの取り外し可能なシャフト106が冷却プレート102の裏側に連結されている。一実施形態では、取り外し可能なシャフト106は、複数のボルト(例えば、図1E及び1Fに示される)を用いて冷却プレート102の裏側に連結される。セラミック上部プレート108(例えば窒化アルミニウム上部プレート)が、結合層112(シリコーン結合層又は有機結合層、あるいはアルミニウム箔など)で冷却プレート102の上側に結合される。一実施形態では、示されているように、セラミック上部プレート108はベベルを有する。
一実施形態では、セラミック上部プレート108は、示されているように、パージ孔107を有する。実施形態では、ESC100は、ベベルエッジ、接着、取り外し可能なシャフト設計と称され得る。
【0017】
図1Bは、本開示の実施形態による、取り外し可能なシャフトを有する静電チャック(ESC)の一部の断面図を示す。
【0018】
図1Bを参照すると、ESCは冷却プレート102(例えば金属冷却プレート)を含み、この冷却プレート102はその中に冷却チャネル103を有し得る。取り外し可能な金属シャフト(あるいは取り外し可能なセラミックシャフト)などの取り外し可能なシャフト106が冷却プレート102の裏側に連結されている。一実施形態では、取り外し可能なシャフト106は、(例えば、図1E及び1Fに示される、開口部118に嵌合する)複数のボルトを用いて冷却プレート102の裏側に連結される。シャフト106は、設備ライン120を含めるために、その中に一又は複数の開口部又は導管を含み得る。セラミック上部プレート108(例えば窒化アルミニウム上部プレート)が、結合層112(シリコーン結合層又は有機結合層、あるいはアルミニウム箔など)で冷却プレート102の上側に結合され、これはОリング122によって保護され得る。一実施形態では、示されているように、セラミック上部プレート108はベベルを有する。ベベルはエッジリング124を収容し得る。したがって、実施形態では、ESCは、エッジリング、保護Oリング、結合層、冷却プレート、及び取り外し可能なシャフトを含み得る。
【0019】
図1Cは、本開示の実施形態による、取り外し可能なシャフトを有する静電チャック(ESC)の一部の断面図を示す。
【0020】
図1Cを参照すると、ESCは冷却プレート102(例えば金属冷却プレート)を含み、この冷却プレート102はその中に冷却チャネルを有し得る。取り外し可能な金属シャフト(あるいは取り外し可能なセラミックシャフト)などの取り外し可能なシャフト106が冷却プレート102の裏側に連結されている。一実施形態では、取り外し可能なシャフト106は、複数のボルト(例えば、図1E及び1Fに示される)を用いて冷却プレート102の裏側に連結される。シャフト106は、設備ライン120を含めるために、その中に一又は複数の開口部又は導管を含み得る。セラミック上部プレート108(例えば窒化アルミニウム上部プレート)が冷却プレート102の上側に結合されている。一実施形態では、示されているように、セラミック上部プレート108はベベルを有する。ベベルはエッジリング124を収容し得る。したがって、実施形態では、ESCは、エッジリング、保護Oリング、結合層、冷却プレート、及び取り外し可能なシャフトを含み得る。
【0021】
図1Dは、本開示の実施形態による、取り外し可能なシャフトを有する静電チャック(ESC)の一部の断面図を示す。
【0022】
図1Dを参照すると、ESCは冷却プレート102(例えば金属冷却プレート)を含み、この冷却プレート102はその中に冷却チャネル103を有し得る。取り外し可能な金属シャフト(あるいは取り外し可能なセラミックシャフト)などの取り外し可能なシャフト106が冷却プレート102の裏側に連結されている。一実施形態では、取り外し可能なシャフト106は、(例えば、図1E及び1Fに示される、開口部118に嵌合する)複数のボルトを用いて冷却プレート102の裏側に連結される。シャフト106は、設備ライン120を含めるために、その中に一又は複数の開口部又は導管を含み得る。セラミック上部プレート108(例えば窒化アルミニウム上部プレート)が、結合層112(シリコーン結合層又は有機結合層、あるいはアルミニウム箔など)で冷却プレート102の上側に結合される。実施形態では、セラミック上部プレート108は、示されているように、凹部109を含む。一実施形態では、示されているように、セラミック上部プレート108はベベルを有する。
【0023】
図1A~1Dを再び参照すると、本開示の一又は複数の実施形態によれば、有機結合セラミックESCは、金属冷却プレートを備える。冷却プレートの下部には取り外し可能な金属シャフトが取り付けられている。ESCは側面にベベルパージを有し、エッジリングがウエハのエッジへガスをパージするために使用される。金属シャフトを通る第2のガス接続は、冷却プレート接合剤及びセラミックを通って、支持されたウエハの後ろにガスを提供する。一実施形態では、接合剤はシリコーン、T412アクリル又はFFKMである。一実施形態では、セラミックESCは、高電圧電極及び/又はRFメッシュ及び/又は一又は複数のヒータを有する。Oリングは、シリコーン接合剤などの接合剤を保護するために使用され得る。
【0024】
上記の実施形態は、取り外し可能な金属シャフトと、冷却プレートなどの金属プレートとの連結を対象とし得ることを理解されたい。他の実施形態では、取り外し可能な金属シャフトはセラミックプレートに連結される。例えば、本開示の一又は複数の実施形態によれば、ESCのセラミック部分の内部には、クランプリング及びシャフトを保持するためのインサートが含まれる。シャフトとセラミックプレートは別個であり、一実施形態では、シャフトは取り外し可能なシャフトである。実施形態は、セラミックプレートを備えた取り外し可能な金属シャフトを提供するために実施され得る。実施形態は、コスト及び/又はエッジパージの必要性に対処するために実施され得る。特定の実施形態は、一又は複数のOリングで分離された金属シャフトの上部に、ESCとして使用するセラミック(金属酸化物又は金属窒化物など)を含み得る。上部プレートの特性を変化させることにより、ESCの温度範囲が調整され得る。上部プレートは、その上部にクランプリングを保持するように構成され得る。
【0025】
実施形態では、セラミック部品を2つの部分に分離させ、次いで内部でインサートを用いて金属結合し、次いでシャフト及びクランプリングに取り付ける。一実施形態では、エッジリングはインサートにボルトで留められている。特定の実施形態では、ESCの上部の位置を正確に維持するために、3本のロケーターピンの使用が実施される。ESCの上部にはセラミック又は金属のカバーリングが使用され得る。一実施形態では、リングが間隙を生み出すため、ガスはESCの後端にパージされ、インサートにボルトで留められ、3本の正確なピンに位置合わせされる。
【0026】
例示的な製造スキームとして、図1Eは、本開示の実施形態による、静電チャック(ESC)を製造するためのプロセスを示す。
【0027】
図1Eの部分(a)を参照すると、基板支持アセンブリの製造は、セラミック下部プレート132(溝プレートとすることができ、ヒータを含み得る)及びセラミック上部プレート138(ヒータを含み得る)を結合層142と連結させることを含む。一実施形態では、結合層142はセラミック上部プレート138とセラミック下部プレート132との間の金属層であり、セラミック上部プレート138は結合層142と直接接触し、結合層142はセラミック下部プレート132と直接接触する。インサート152及び154は、セラミック下部プレート132、セラミック上部プレート138、及び結合層142内に含めることができる。セラミック下部プレート132は、その下面に連結された設備ライン150を含み得る。
【0028】
図1Eの部分(b)を参照すると、金属シャフト136は、結合層142と反対側のセラミック下部プレート132の片側で、セラミック下部プレート132によってアセンブリ160に連結される。また、セラミック上部プレートは、結合層及び上部セラミック内のガス通路に一致する冷却ガス流を収容するための上部溝(又はチャネル)などの他の特徴162を含み得、ガスがウエハの後ろ又はエッジパージのために供給されることも理解されたい。金属シャフト136は、Oリング164及びボルト156を収容するための開口部166を含み得る。図1Eの部分(c)を参照すると、図1Eの部分(b)の連結によりESC170がもたらされる。実施形態では、金属シャフト136は取り外し可能な金属シャフトである。
【0029】
例示的な構造として、図1Fは、本開示の実施形態による、静電チャック(ESC)の構成要素の拡大図を示す。
【0030】
図1Fを参照すると、図1Eの構造が相対的に示されている。インサート152及び154並びにボルト156の拡大図が示されている。インサート152は、クランプリング又はカバーリングを保持するように構成されたヘリコイルであり得る。インサート154は、例えばボルト156によってシャフト136を下部プレート132に保持するように構成されたヘリコイルであり得る。
【0031】
例示的な製造スキームとして、図2Aは、本開示の実施形態による、静電チャック(ESC)を製造するためのプロセスを示す。
【0032】
図2Aの部分(a)を参照すると、図1Eの構造体170の上方には、クランプリング、カバーリング又はエッジリング172が提供される。ボルト174を使用して、クランプリング、カバーリング又はエッジリング172を構造体170に連結して、ESCを形成する。
【0033】
例示的な製造スキームとして、図2Bは、本開示の実施形態による、上部セラミックプレート上のカバーリングを含む静電チャック(ESC)の一部の断面図を示す。
【0034】
図2Bを参照すると、クランプリング、カバーリング又はエッジリング172は、クランプリング、カバーリング又はエッジリング172とセラミック上部プレート138との間に間隙180を設ける。間隙180は、静電チャックによって支持された基板のエッジパージを可能にする。
【0035】
更に背景を提供すると、一般に、拡散接合は費用のかかるプロセスであり、かかる高温への加熱はセラミックの熱的及び/又は電気的特性に影響を与える。最新式のESCは通常、2つの拡散接合で製造される:上部プレートと下部プレートとの間の1つの拡散接合、及び結合されたプレートとシャフトとの間の第2の拡散接合。高温で形成される拡散接合の使用が多すぎると、セラミックの抵抗率に影響を与え得ることを理解されたい。本明細書に記載の実施形態は、拡散接合の必要性を排除するために実施され得る。実施形態は、ESCの製造中に上部プレートが抵抗率を変化させない(又は最小限にしか変化させない)ことを保証するために実施され得る。実施形態は、少なくとも1つの高温工程が製造スキームから除去されるため、ESCの製造コストを有利に削減するために実施され得る。実施形態は、上部セラミック材料の焼結時の抵抗率を保存又は保持するために実施され得る。
【0036】
本明細書に記載の一又は複数の実施形態を実施する利点には、高コストのセラミックシャフトの代わりに低コストの金属シャフトを使用することが含まれ得る。一実施形態では、金属シャフトは取り外し可能な金属シャフトである。実施形態は、抵抗率の変化なしにESCの製造を可能にする。利点には、ESCの製造コストの削減が含まれ得る。利点には、ESCに含まれる構成要素の電気的特性を維持するためにESCを製造できる可能性が含まれ得る。
【0037】
2つの拡散接合を含み得る最新式のアプローチと比較して、本開示の実施形態によれば、典型的な拡散接合のうちの1つの代わりにアルミニウム結合が使用される。例えば、上部プレートと下部プレートとの間にアルミニウム接合剤が使用され得る。Oリングを備えた金属シャフトを使用して、セラミックシャフトとセラミック下部プレートとの間のセラミック接合剤に置き換えることができる。
【0038】
より一般的に示すと、例示的な製造されたESCとして、図3は、本開示の実施形態による、静電チャック(ESC)の断面図を示す。
【0039】
図3を参照すると、ESC300は、その中にヒータコイル304を有するセラミック下部プレート302を含む。ヒータコイル304は、ヒータ接続部305に連結され得る(別の実施形態では、ESC製造に使用されるAlN又はAlNプレート材料がテープキャスティング法で作成された場合、ヒータ電極がスクリーン印刷されることを理解されたい)。金属シャフト306は、セラミック下部プレート302の下面に連結される。一実施形態では、金属シャフト306は取り外し可能な金属シャフトである。金属シャフト306とセラミック下部プレート302の下面との間にはOリングが含まれ得る。ESC300はセラミック上部プレート308も含む。セラミック上部プレート308は、その中にESC(クランプ)電極310又は電極アセンブリを有する。金属層312が、セラミック上部プレート308をセラミック下部プレート302の上面に結合する。熱電対314は、セラミック下部プレート302の開口部315及び金属層312内を貫通する。高電圧絶縁体316は、セラミック下部プレート302の開口部315及び金属層312内を貫通し、ESC高電圧接続部318を収納する。図2A~2Bに関連して記載したように、カバーリング399がセラミック上部プレート308に連結され得る。
【0040】
再び図3を参照すると、本開示の実施形態によれば、基板支持アセンブリ300は、その中にヒータ要素304を有するセラミック下部プレート302を含む。基板支持アセンブリ300は、その中に電極310を有するセラミック上部プレート308も含む。金属層312が、セラミック上部プレート308とセラミック下部プレート302との間にある。セラミック上部プレート308は金属層312と直接接触しており、金属層312はセラミック下部プレート302と直接接触している。
【0041】
本明細書に記載の実施形態は、シリコーン又は有機層接合剤(例えば、セラミックと金属の結合用)を用いた支持体の上部プレートと下部プレートの結合を含むことを理解されたい。他の実施形態では、セラミックとセラミックの結合又は金属とセラミックの結合に金属フォールドが使用される。例えば、実施形態では、金属層312は、拡散接合形成中に上部セラミックの抵抗率を変化させる可能性のあるセラミックとセラミックの拡散接合の代わりに金属結合を組み込むことを提供する。一実施形態では、金属層312はアルミニウム箔などの金属箔である。かかる一実施形態では、金属層312は、約2%~20%のSi(例えば、全箔組成の原子%として)を含浸させたアルミニウム箔であり、残りはアルミニウム又は実質的に全アルミニウムである(すなわち、アルミニウム箔は、アルミニウム箔の2%~20%の範囲の原子濃度を有するシリコンを含む)。実施形態では、金属層312は、例えば、開口部315及び/又はリフトピン等を収容するための追加の開口部を含むように、予めパターニングされている。一実施形態では、金属層312は、50~500ミクロンの範囲の厚さを有するアルミニウム箔であり、約250ミクロンであってもよい。実施形態では、金属層312はアルミニウム箔であり、ESC製造プロセスに含める前に、例えば、結合前にパッシベーション層を除去するために、洗浄される。実施形態では、金属層312はアルミニウム箔であり、ESCの使用時に金属層312のエッチング又は劣化なしに、塩素ベースのプロセスなどの腐食性プロセスに耐えることができる。しかし、非塩素系プロセスに使用する場合、金属層312は、例えば、チタンの添加の有無にかかわらず、銀銅合金で構成され得る。実施形態では、金属層312は、摂氏600度未満、より具体的には摂氏300度未満の温度で、上部プレート308及び下部プレート302に結合される。銀銅又は金ニッケルなどの高温金属結合で金属結合が実行される場合、摂氏1400度よりはるかに低いが摂氏650度の使用温度よりはるかに高い、摂氏650度などのより高いESC使用温度を使用できることを理解されたい。
【0042】
その中にESC(クランプ)電極310を有するセラミック上部プレート308を参照すると、実施形態では、上部プレートの本体は、窒化アルミニウム(AlN)若しくは酸化アルミニウム粉末などのセラミック材料又は他の適切な材料を焼結することによって形成され得る。RFメッシュは本体に埋め込むことができる。RFメッシュは、本体の下面を貫通する電気接続部を有し得る。RFメッシュは、モリブデン又は別の適切な金属材料のメッシュを含み得る。一実施形態では、メッシュは直径約125ミクロンのメッシュである。材料は焼結して一体構造を形成することができる。一実施形態では、電極310は、例えばモリブデンなどの金属材料から製造され、本体と同様の熱膨張係数を有し得る。実施形態では、セラミック上部プレート308は、摂氏350度未満、例えば摂氏150~300度の間の温度に耐えることを目標としており、かかる目標とする温度範囲の工程を最適化するためのドーパントを含み得る。
【0043】
クランプ電極310は、少なくとも第1及び第2の電極を含み得る。工程中、静電力を生成するために、負電荷が第1の電極に印加され得、正電荷が第2の電極に印加され得、又は逆も然りである。チャッキング中には、電極から生成された静電力により、その上に配置された基板を固定位置に保持される。電源から供給される電力をオフにすると、電極間のインターフェースに存在する電荷が長期間維持され得る。静電チャックに保持された基板を解放するために、反対の極性の短パルスの電力を電極に提供して、インターフェースに存在する電荷を除去することができる。
【0044】
電極アセンブリは、金属棒、シート、スティック、箔によって形成されることがあり、静電チャックの製造中に、予め成形され、予め鋳造され、予め製造され、絶縁ベースの表面上に配置されることがある。あるいは、絶縁ベースの上面に電極アセンブリを直接堆積させ、形成するために、金属堆積プロセスを実行してもよい。適切な堆積プロセスには、PVD、CVD、めっき、インクジェット印刷、ゴムプレス、スクリーン印刷、又はエアロゾル印刷プロセスが含まれ得る。更に、絶縁ベースの上面に金属ペースト/金属ラインが形成され得る。金属ペースト/金属ラインは、最初は液体、ペースト又は金属ゲルであり得、絶縁ベースの上面に異なる構成又は寸法を有する電極フィンガを形成するパターンで物体表面上にパターニングされ得る。
【0045】
セラミック上部プレート308又はセラミック下部プレート302は、窒化アルミニウム、ガラス、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、イットリウム含有材料、酸化イットリウム(Y)、イットリウムアルミニウムガーネット(YAG)、酸化チタン(TiO)、又は窒化チタン(TiN)を含み得るが、これらに限定されるわけではない。セラミック下部プレート302を参照すると、実施形態では、セラミック下部プレート308は、最大摂氏650度の温度に耐えることを目標としており、かかる目標とする温度範囲の工程を最適化するためのドーパントを含み得る。一実施形態では、セラミック下部プレート302は、セラミック上部プレート308の窒化アルミニウム組成とは異なる窒化アルミニウム組成を有する。セラミック下部プレート302に含まれる加熱要素304は、抵抗加熱又は誘導加熱などの任意の適切な加熱技法を使用し得る。加熱要素304は、抵抗金属、抵抗金属合金、又はこの2つの組み合わせで構成され得る。加熱要素に適した材料には、タングステン、モリブデン、チタンなどの耐熱性の高いものが含まれ得る。一実施形態では、加熱要素304はモリブデンワイヤで構成されている。加熱要素304は、熱膨張の不一致によって生じる応力を低減させるために、窒化アルミニウム本体の少なくとも一方又は両方と実質的に一致する熱特性(例えば熱膨張係数)を有する材料で製造されてもよい。
【0046】
実施形態では、セラミック上部プレート308が製造され、次いで、金属層312(これは、その中にパターニングされた一又は複数の開口部を既に含み得る)によってセラミック下部プレートに結合される。実施形態では、金属層312はセラミック下部プレート302に結合されると同時に、金属層312はセラミック上部プレート308に結合される。別の実施形態では、まず金属層312はセラミック上部プレート308に結合され、次いで、セラミック上部プレート/金属層312の対がセラミック下部プレート302に結合される。別の実施形態では、まず金属層312はセラミック下部プレート302に結合され、次いで、セラミック下部プレート/金属層312の対がセラミック上部プレート308に結合される。いずれにせよ、1つの特定の実施形態では、セラミック上部プレートは、焼結された窒化アルミニウム(AlN)又は酸化アルミニウム(Al)粉末及び金属メッシュから形成される。
【0047】
実施形態では、セラミック上部プレート308を金属層312でセラミック下部プレート302に結合することは、セラミック下部プレート302、金属層312、及びセラミック上部プレート308を摂氏600度未満の温度に加熱することを含む。実施形態では、金属層312はアルミニウム箔であり、本方法は、金属層312でセラミック上部プレート308をセラミック下部プレート302に結合する前に、アルミニウム箔の表面を洗浄してアルミニウム箔のパッシべーション層を除去することを含む。
【0048】
別の態様では、図4は、本開示の実施形態による、基板支持アセンブリ428を含むプロセスチャンバ400の概略断面図である。図4の例において、プロセスチャンバ400は、プラズマ強化化学気相堆積(PECVD)チャンバである。図4に示されるように、プロセスチャンバ400は、一又は複数の側壁402と、底部404と、ガス分配プレート410と、カバープレート412とを含む。側壁402、底部404、及びカバープレート412は、集合的に処理空間406を画定する。ガス分配プレート410及び基板支持体アセンブリ428は、処理空間406内に配置される。処理空間406には、側壁402を通して形成されたシール可能なスリットバルブ開口部408を通じてアクセスされ、これにより、基板405が、プロセスチャンバ400を出入りするよう搬送され得る。処理空間406内の圧力を制御するために、真空ポンプ409がチャンバ400に連結される。
【0049】
ガス分配プレート410は、外周でカバープレート412に連結される。ガス源420は、カバープレート412に連結されて、カバープレート412を通して、カバープレート412に形成された複数のガス通路411に一又は複数のガスを提供する。ガスは、ガス通路411を通って、基板受容面432に向かって処理空間406内に流れる。
【0050】
ガス分配プレート410にRF電力を提供するために、RF電源422が、カバープレート412に連結され、及び/又は、RF給電424によってガス分配プレート410に直接的に連結される。様々なRF周波数が使用され得る。例えば、周波数は、約0.3MHzと約200MHzとの間、例えば約13.56MHzであり得る。RFリターン経路425は、側壁402を通して基板支持アセンブリ428をRF電源422に連結する。RF電源422は、ガス分配プレート410と基板支持アセンブリ428との間に電界を生成する。電界は、ガス分配プレート410と基板支持アセンブリ428との間に存在するガスからプラズマを形成する。RFリターン経路425は、RFエネルギーの電気回路を完成させ、基板支持アセンブリ428と側壁402との間の電圧差によって、浮遊プラズマがRFアークを引き起こすのを防止する。したがって、RFリターン経路425は、プロセスドリフト、粒子汚染、チャンバ部品への損傷を引き起こすアーク放電を軽減する。
【0051】
基板支持アセンブリ428は、基板支持体430と、脚部434とを含む。脚部434は、基板支持アセンブリ428を上げ下げするように適合されたリフトシステム436に連結される。基板支持体430は、処理中に基板405を支持するための基板受容面432を含む。基板405を、基板受容面432に近づくように、及び、基板受容面432から離れるように移動させて、基板の搬送を容易にするために、リフトピン438が、基板支持体430を通って移動可能に配置される。アクチュエータ414は、リフトピン438を伸縮させるために利用される。リングアセンブリ433は、処理中に基板405の外周に配置され得る。リングアセンブリ433は、処理中に基板405によって覆われていない基板支持体430の表面で不要な堆積が生じるのを防止又は低減するように構成されている。
【0052】
基板支持体430は、所望の温度で基板支持体430及びその上に位置決めされた基板405を維持するために、加熱要素及び/又は冷却要素439も含み得る。一実施形態では、加熱要素及び/又は冷却要素439を利用して、基板支持体430及びとその上に配置された基板405の温度を、処理中摂氏約800度未満に維持し得る。一実施形態では、加熱要素及び/又は冷却要素439を使用して、基板温度を摂氏650度未満(例えば、摂氏300度から摂氏約400度の間)に制御し得る。実施形態では、基板支持体430/基板支持体アセンブリ428は、図1A~1F、2A~2B、及び3に関連付けて上述した通りである。
【0053】
別の態様では、図5は、本開示の実施形態による、基板支持アセンブリ300を含む処理チャンバ500の概略部分断面図である。処理チャンバ500は本体501を有する。本体は、側壁502、底部504、シャワーヘッド512を有する。側壁502、底部504、及びシャワーヘッド512は、内部空間506を画定する。実施形態では、図1A~1F、2A~2B、3に関連付けて記載したような基板支持アセンブリ300が、内部空間506内に配置される。RF発生器580は、シャワーヘッド512内の電極582に連結され得る。RF発生器580は、プラズマが存在する場合にRF回路を完成させるための関連RFリターン経路588を有し得る。有利なことに、プラズマを維持するためのRF接地経路を維持することができ、基板支持アセンブリ300に長い耐用年数を提供することができる。
【0054】
実施形態では、基板支持アセンブリ300によって支持される半導体ウエハ又は基板は、製造プロセスに耐えるのに適しておりかつその上に半導体処理層が適切に堆積され得る材料で構成されている。例えば、一実施形態では、半導体ウエハ又は基板は、IV族系材料、例えば、非限定的に、結晶シリコン、ゲルマニウム又はシリコン/ゲルマニウムで構成される。具体的な実施形態では、半導体ウエハは、単結晶シリコン基板を含む。具体的な実施形態では、単結晶シリコン基板は不純物原子がドープされている。別の実施形態では、半導体ウエハ又は基板は、III-V族系材料で構成されている。
【0055】
本開示の実施形態は、媒体に記憶された命令を有したマシン可読媒体を含み得るコンピュータプログラム製品、又はソフトウェアとして提供され、これらの命令は、本開示の実施形態によるプロセスを実行するコンピュータシステム(又は、他の電子デバイス)をプログラムするために使用され得る。一実施形態では、コンピュータシステムは図4に関して上述したプロセスチャンバ400及び基板支持アセンブリ428に連結され、又は図5に関して記載した処理チャンバ500及び基板支持アセンブリ300に連結される。マシン可読媒体は、マシン(例えばコンピュータ)により可読な形態で情報を記憶又は送信するための任意の機構を含む。例えば、マシン可読(例えばコンピュータ可読)媒体は、マシン(例えばコンピュータ)可読記憶媒体(例えば、読み出し専用メモリ(ROM:read only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス等)、マシン(例えばコンピュータ)可読伝送媒体(電気的形態、光学的形態、音響的形態、又はその他の形態による伝播信号(例えば赤外線信号、デジタル信号等))等を含む。
【0056】
図6は、本明細書に記載の方法のうちの任意の一又は複数をマシンに実行させるための命令セットが実行され得るコンピュータシステム600の例示的な形態のマシンの概略図を示している。代替的な実施形態では、マシンは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、エクストラネット、又はインターネットで他のマシンに接続され(例えばネットワーク化され)得る。マシンは、クライアントサーバネットワーク環境においてサーバ又はクライアントマシンとして、あるいはピアツーピア(又は分散)ネットワーク環境においてピアマシンとして動作し得る。このマシンは、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、サーバ、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又は当該マシンによって行われるべき動作を特定する(順次の若しくはその他の)命令セットを実行することができる任意のマシンであってもよい。更に、単一のマシンのみを示したが、「マシン」という用語は、本明細書に記載の方法のうちの任意の一又は複数を実行するために、命令セット(又は複数の命令セット)を独立的に、又は連携的に実行するマシン(例えばコンピュータ)の任意の集合体を含むとも解釈されるべきである。
【0057】
例示的なコンピュータシステム600には、バス630を介して互いに通信し合うプロセッサ602、メインメモリ604(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、例えば同期DRAM(SDRAM)又はランバスDRAM(RDRAM)といったダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)等)、スタティックメモリ606(例えば、フラッシュメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)等)、及び二次メモリ618(例えばデータ記憶デバイス)が含まれる。
【0058】
プロセッサ602は、マイクロプロセッサ、中央処理装置などの一又は複数の汎用処理デバイスを表している。更に具体的には、プロセッサ602は、複雑命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、その他の命令セットを実施するプロセッサ又は命令セットの組み合わせを実施するプロセッサであってもよい。プロセッサ602は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサなどの一又は複数の特殊用途処理デバイスであってもよい。プロセッサ602は、本明細書に記載の工程を実行するための処理ロジック626を実行するように構成されている。
【0059】
コンピュータシステム600は、ネットワークインターフェースデバイス608を更に含み得る。コンピュータシステム600は、ビデオディスプレイ装置610(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、又は陰極線管(CRT))、英数字入力デバイス612(例えばキーボード)、カーソル制御デバイス614(例えばマウス)、及び信号生成デバイス616(例えばスピーカ)も含み得る。
【0060】
二次メモリ618は、本明細書に記載の方法又は機能のうちの任意の一又は複数を具現化する一又は複数の命令セット(例えばソフトウェア622)が記憶されたマシンアクセス可能記憶媒体(又はより具体的にはコンピュータ可読記憶媒体)632を含み得る。このソフトウェア622はまた、コンピュータシステム600によって実行される間、完全に又は少なくとも部分的に、メインメモリ604内及び/又はプロセッサ602内に存在しても良い。メインメモリ604及びプロセッサ602もまた、マシン可読記憶媒体を構成している。このソフトウェア622は更に、ネットワークインターフェースデバイス608を介してネットワーク620上で送信又は受信され得る。
【0061】
例示的な実施形態では、マシンアクセス可能記憶媒体632を単一の媒体として示しているが、「マシン可読記憶媒体(machine-readable storage medium)」という用語は、一又は複数の命令セットが記憶された単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中データベース若しくは分散データベース、並びに/又は、関連キャッシュ及びサーバ)を含むと、解釈すべきである。「マシン可読記憶媒体」という用語は、マシンによって実行される命令セットを記憶するか又は符号化することができ、マシンに、本開示の方法のうちの任意の一又は複数を実行させる任意の媒体を含むとも解釈すべきである。したがって、「マシン可読記憶媒体」という用語は、固体メモリ、光媒体、及び磁気媒体を含むがそれらに限定されないと解釈すべきである。
【0062】
したがって、プラズマ処理チャンバ用の静電チャック(ESC)、及びESCの製造方法について開示した。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】