(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】除草剤の効力を向上させるための方法
(51)【国際特許分類】
A01N 25/00 20060101AFI20241114BHJP
A01N 57/20 20060101ALI20241114BHJP
A01N 37/40 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
A01N25/00 101
A01N57/20 G
A01N57/20 L
A01N37/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024528475
(86)(22)【出願日】2022-11-14
(85)【翻訳文提出日】2024-06-26
(86)【国際出願番号】 EP2022081770
(87)【国際公開番号】W WO2023084075
(87)【国際公開日】2023-05-19
(32)【優先日】2021-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】Carl-Bosch-Strasse 38, 67056 Ludwigshafen am Rhein, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オースター,ディーン エー
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン,ティモシー エイチ
(72)【発明者】
【氏名】バウ,スティーヴン ジョセフ
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011AB01
4H011BA02
4H011BB06
4H011BB17
4H011BC19
4H011DA13
4H011DF04
4H011DH02
4H011DH03
4H011DH19
(57)【要約】
除草剤の効力を向上させるための方法であって、除草剤の水性噴霧液をアニオン性コポリマーCPと組み合わせて施用することを含み、コポリマーCPは、重合されたエチレン性不飽和モノマーMの繰り返し単位から作製され、重合されたエチレン性不飽和モノマーMは、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に50~99.5重量%の、3~6個の炭素原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸の第一級アミドからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMaと、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0~50重量%の1つ以上のモノマーMbであって、
-モノエチレン性不飽和スルホン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.1、又は
-少なくとも1つの第四級アンモニウム基を有するモノエチレン性不飽和モノマーからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.2のいずれかである、モノマーMbと、
c)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0~15重量%の、末端OH基又は末端C1~C6アルクシオイ基を有する少なくとも1つのポリC2~C6アルキレンオキシド部分を、エチレン性不飽和二重結合を有する部分の他に有する、1つ以上のモノエチレン性不飽和モノマーMcと、を含み
モノマーMa及びMbの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に少なくとも85重量%であり、モノマーMb及びMcの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~50重量%である、方法。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
除草剤の効力を向上させるための方法であって、前記除草剤の水性噴霧液をコポリマーCPと組み合わせて施用することを含み、前記コポリマーCPは、重合されたエチレン性不飽和モノマーMの繰り返し単位から作製され、前記重合されたエチレン性不飽和モノマーMは、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に50~99.5重量%の、3~6個の炭素原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸の第一級アミドからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMaと、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0~50重量%の1つ以上のモノマーMbであって、
-モノエチレン性不飽和スルホン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.1、又は
-少なくとも1つの第四級アンモニウム基を有するモノエチレン性不飽和モノマーからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.2のいずれかである、モノマーMbと、
c)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0~15重量%の、末端OH基又は末端C
1~C
6アルクシオイ基を有する少なくとも1つのポリC
2~C
6アルキレンオキシド部分を、エチレン性不飽和二重結合を有する部分の他に有する、1つ以上のモノエチレン性不飽和モノマーMcと、を含み、
モノマーMa及びMbの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に少なくとも85重量%であり、モノマーMb及びMcの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~50重量%である、方法。
【請求項2】
前記モノマーMaはアクリルアミドである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モノマーMは、0.5~50重量%の少なくとも1つのモノマーMb.1を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記モノマーMb.1は、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記コポリマーを形成する前記モノマーMは、前記モノマーMa及び前記モノマーMb.1からなり、前記モノマーMは、具体的には、
a)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に70~99重量%のアクリルアミド、
及び
b)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に1~30重量%の2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩からなる、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記モノマーMは、0.5~5重量%の少なくとも1つのモノマーMb.2を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記モノマーMb.2は、N-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)アクリルアミド塩、具体的にはその塩化物、硫酸塩、又はメト硫酸塩である、請求項1~2及び6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記コポリマーを形成する前記モノマーMは、前記モノマーMの総重量を基準に0.5~5重量%の少なくとも1つのモノマーMcを含む、請求項1~3又は6~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
そのナトリウム塩形態にある前記コポリマーCPは、ゲル透過クロマトグラフィーによって決定して少なくとも100,000g/モル、具体的には少なくとも250,000g/モル、より具体的には少なくとも500,000g/モルの重量平均分子量Mwを有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
そのナトリウム塩形態にある前記コポリマーCPは、0.5Mの塩化ナトリウム水溶液中の前記コポリマーCPの溶液の場合に、30℃で決定して少なくとも50cm
3/g、具体的には少なくとも100cm
3/g、好ましくは少なくとも150cm
3/g、特には少なくとも200cm
3/gの固有粘度[η]を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
除草剤の効力を向上させるための、請求項1~10のいずれか一項に記載のコポリマーCPの使用。
【請求項12】
前記コポリマーCPが、前記水性噴霧液の総重量を基準に、5~500ppmの量で、具体的には10~300ppmの量で、より好ましくは10~200ppmの量で、特には10~100ppmの量で施用される、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項13】
前記噴霧液が、性質(1)、(2)、又は(3)、すなわち、
(1)前記噴霧液が25℃で決定してpH4~pH9の範囲内のpHを有する性質、
(2)前記噴霧液が追加的に無機塩、又は有機酸の塩を含有する性質、
(3)前記噴霧液が追加的にアンモニウム塩、具体的には硫酸アンモニウムを含有する性質のうち少なくとも1つを有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項14】
前記除草剤が、
(i)グルタミンシンセターゼ阻害剤の群の除草剤、
(ii)5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸シンターゼ阻害剤(EPSPシンターゼ阻害剤)の群の除草剤、
(iii)オーキシンアゴニストの群の除草剤、
(iv)プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤(PPO阻害剤)の群の除草剤、
(v)アセト乳酸シンターゼ阻害剤(ALS阻害剤)の群の除草剤、
(vi)光化学系II阻害剤(PS II阻害剤)の群の除草剤、
(vii)ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ阻害剤(HPPD阻害剤)の群の除草剤、
(viii)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACCアーゼ阻害剤)の群の除草剤、
及びこれらの組み合わせからなる群から選択される有機除草剤化合物である、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項15】
前記有機除草剤化合物が、グルホシネート、ビアラホス、グリホサート、ジカンバ、クロランベン、2,4-D、エンドタール、メコプロップ、ピクロラム、トリクロピル、フルロキシピル、2,4,5-T、ベンザック、MCPA、MCPB、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、イマザモックス、イマザピル、イマザピック、イマゼタピル、イマザキン、クロランスラム、クロリムロン、アシフルオルフェン、サフルフェナシル、フォメサフェン、アシフルオルフェン、アトラジン、プロパニル、ベンタゾン、ジウロン、キザロホップ、クレトジム、ピノキサデン、トプラメゾン、メソトリオン、これらの塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせの群から選択される少なくとも1つの除草剤化合物を含む、請求項14に記載の方法又は使用。
【請求項16】
前記有機除草剤化合物が、グルホシネート、ジカンバ、グリホサート、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの除草剤化合物を含む、請求項15に記載の方法又は使用。
【請求項17】
除草剤化合物及びコポリマーCPを含む水性噴霧液であって、コポリマーCPが、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に50~99.5重量%の、3~6個の炭素原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸の第一級アミドからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMaと、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~50重量%の1つ以上のモノマーMbであって、
-モノエチレン性不飽和スルホン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.1、又は
-少なくとも1つの第四級アンモニウム基を有するモノエチレン性不飽和モノマーからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.2のいずれかである、モノマーMbと、からなる重合されたエチレン性不飽和モノマーMの繰り返し単位から作製される、水性噴霧液。
【請求項18】
前記コポリマーCPが、以下の性質i)、ii)、iii)、iv)、v)、iv)又はvii)、すなわち、
i)前記モノマーMaがアクリルアミドである性質、
ii)前記モノマーMが、0.5~50重量%の少なくとも1つのモノマーMb.1を含む性質、
ii)前記モノマーMb.1が、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩である性質、
iv)前記モノマーMが、
a)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に70~99重量%のアクリルアミド、
及び
b)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に1~30重量%のモノマーMb.1、具体的には2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩からなる性質、
v)そのナトリウム塩形態にある前記コポリマーCPが、ゲル透過クロマトグラフィーによって決定して少なくとも100,000g/モル、具体的には少なくとも250,000g/モル、より具体的には少なくとも500,000g/モルの重量平均分子量Mwを有する性質、
vi)そのナトリウム塩形態にある前記コポリマーCPが、0.5Mの塩化ナトリウム水溶液中の前記コポリマーCPの溶液の場合に、30℃で決定して少なくとも50cm
3/g、具体的には少なくとも100cm
3/g、好ましくは少なくとも150cm
3/g、特には少なくとも200cm
3/gの固有粘度[η]を有する性質、
vii)前記モノマーMが、
a)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に95~99.5重量%のアクリルアミド、
及び
b)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~5重量%のモノマーMb.2、具体的にはN-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)アクリルアミド塩からなる性質、のうち少なくとも1つを有する、請求項17に記載の水性噴霧液。
【請求項19】
前記噴霧液が、性質(1)、(2)、又は(3)、すなわち、
(1)前記噴霧液が25℃で決定してpH4~pH9の範囲内のpHを有する性質、
(2)前記噴霧液が追加的に無機塩、又は有機酸の塩を含有する性質、
(3)前記噴霧液が追加的にアンモニウム塩、具体的には硫酸アンモニウムを含有する性質のうち少なくとも1つを有する、請求項17又は18に記載の水性噴霧液。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、除草剤の効力を向上させるための方法に関し、方法は、除草剤の水性噴霧液をコポリマーCPと組み合わせて施用することを含む。本発明は、除草剤の生物活性(以下、効力)を向上させるための、本明細書で定義されるコポリマーCPの使用にも関する。
【背景技術】
【0002】
農業においては、雑草などの望ましくない植物が、水、栄養素、及び日光の獲得のために作物植物と競合し、その結果、作物の収量及び作物の品質が低下するため、望ましくない植物の成長を防除するための除草剤が広く施用されている。除草剤は、作物植物を播種又は植付けする前に、望ましくない植物を耕作地から排除するために施用され得る。しかし、作物、及びその作物と除草剤との適合性によっては、作物植物が成長する農地にも除草剤を施用することができる。
【0003】
効果的であるために、除草剤は、除草剤が標的の植物に侵入することに対する様々な(形態学的、生物学的、及び環境的)障壁を克服しなければならない。例えば、葉の表面の毛状突起は、噴霧粒子をその表皮面と接触する前に遮断することによって、除草剤の効力を低下させ得る。環境的なストレス(例えば、暑く乾燥した天候)によって、通常のろう層よりも厚い層が生じる場合があり、或いは、適切な雑草防除に必要な植物の代謝及び輸送プロセスを低下させるなどの他の防御構造が増加する場合がある。結果として、除草剤の生物活性が、満足のいくものでないか、或いは少なくとも期待されるものより低い場合がある。施用量が多いほど優れた除草効力を得ることができるが、これは、規制上の理由で不可能である場合が多く、また、環境及び経済上の理由から望ましくない。それよりも、このように施用量を低減させ、且つ/又は雑草防除を改善するために、除草剤の生物学的効果(効力又は生物学的効力とも呼ばれる)を向上させることが大きな関心を集めている。
【0004】
除草剤の効力が特定の補助剤によって向上し得ることはよく知られている。補助剤(adjuvant)(ラテン語のadiuvare(補助すること)を由来とする)は、除草剤又はその他の農薬の性能を改善する(より良好な混合及び取り扱い性、効果及び安全性の向上、より優れた分布、並びにドリフト低減を含む)ために、農業で一般的に用いられている。広義には、補助剤は、主活性成分の作用を補助又は改質する成分である。補助剤は、大まかに以下の3つの群に分類され得る。
(1)活性剤
(2)噴霧調整剤(spray modifier)、及び
(3)効用調整剤(utility modifier)
【0005】
活性剤は、主に様々な作用機序によって除草剤の効力を向上させる。活性剤は、一般的には、界面活性剤、具体的にはシリコーン界面活性剤を含む非イオン性界面活性剤(NIS)、高界面活性剤油、作物油濃縮物、植物油濃縮物、及び改質植物油濃縮物などの油、並びに湿潤剤である。噴霧調整剤は、水性噴霧液の性質を変更するため、除草剤噴霧の照準を容易にし、除草剤の空気中のドリフトを低減させ、或いは、様々な機序によって植物に噴霧がより容易に付着するようにさせ得る。効用調整剤は、取り扱い及び施用の問題を最小化するのに役立つ。これらは、除草剤が使用可能となる条件を拡大するか、或いは噴霧液の完全性を維持することができる。例えば、効用調整剤は発泡を低減するか、可溶性を向上させるか、pHを調節するか、又は噴霧のドリフトを低減させる。活性剤とは対照的に、噴霧調整剤及び効用調整剤は、通常、農薬の生物学的効力を改善させないが、水性農薬噴霧液の施用をより容易にする。
【0006】
補助剤技術に関する考察が、Z.Pacanosky,Herbicide Adjuvants(2015),DOI:10.5772/60842によって示されている。市販の除草剤用補助剤(以下、除草剤補助剤)の概要が、B.G.Young et al.(ed.)“Compendium of Herbicide Adjuvants”,13th Edition(2016),Purdue Extension and Southern Illinois University(https://mdc.itap.purdue.edu/item.asp?Item_Number=PPP-115)によって示されている。
【0007】
米国特許第6,372,842号明細書は、N-アルキルアクリルアミド又はアルキルアクリレートから選択される疎水性モノマーとアクリルアミドアルキルスルホン酸、アクリルアミドアルキルジスルホン酸、及びスチレンスルホン酸から選択される親水性モノマーとのコポリマーを記載している。該コポリマーは、水性組成物がせん断応力にさらされたとき、例えば水性農薬噴霧液を噴霧したときに、極小液滴(ミスト又はエアロゾル)の望ましくない形成を抑制するのに好適である。
【0008】
米国特許第6,288,010号明細書は、水溶性無機化合物、具体的にはアンモニウム肥料、及びアクリルアミドとアクリル酸とのコポリマーなどの1.9g/Lの水溶性アニオン性ポリマーから選択される抗ドリフト剤を含む水性組成物を説明している。これらの水性組成物は、農薬の水性噴霧液のための添加剤として使用され、このため噴霧液中のコポリマーの量は少なくとも500ppmとなる。
【0009】
米国特許出願公開第2019/110467号明細書は、水性農薬噴霧液のドリフト性能を改善するための、アクリルアミドと、少なくとも1つのポリエーテルマクロモノマーと、任意選択的に2-アクリルアミド-2メチルプロパンスルホン酸及びアクリル酸から選択される酸性モノマーとの高分子量コポリマーの使用を説明している。該ポリマーは、水性噴霧液を適用するときに、液滴サイズが100μm未満の液滴の量を低減させるのに役立つ。コポリマーが除草剤の活性を向上させるとは記載されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記の活性剤、すなわち界面活性剤、油、及び湿潤剤は、除草剤活性化合物の生物活性を向上させるために好適であり得るが、これらは比較的高い施用量で施用する必要があるため、経済又は環境上の理由から望ましくない場合がある。低い施用量で除草剤の生物活性を向上させる物質を発見することに対する継続的なニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
驚くべきことに、除草剤化合物の水性噴霧液を施用するときに、本明細書で定義されるコポリマーCPが除草剤化合物の除草活性を向上させることが判明した。
【0012】
コポリマーCPは、重合されたエチレン性不飽和モノマーMの繰り返し単位から作製され、モノマーMは、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、50~99.5重量%、具体的には65~99%重量%又は70~99重量%、特に75~98重量%又は80~98重量%の、3~6個の炭素原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸の第一級アミドからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMaと、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0~50重量%、例えば0.5~50重量%又は0.5~35重量%又は0.5~30重量%又は0.5~25重量%又は0.5~20重量%又は0.5~15重量%、具体的には1~50重量%又は1~35重量%又は1~30重量%又は1~25重量%又は1~20重量%又は1~15重量%、より具体的には1.5~30重量%又は1.5~25重量%又は1.5~20重量%又は1.5~15重量%、特に2.0~25重量%又は2~20重量%又は2.0~15重量%の1つ以上のモノマーMbであって、
-モノエチレン性不飽和スルホン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.1、又は
-少なくとも1つの第四級アンモニウム基を有するモノエチレン性不飽和モノマーからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.2のいずれかである、モノマーMbと、
c)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0~15重量%又は0.1~15重量%、具体的には0~8重量%又は0.2~8重量%、特に0~5重量%又は0.5~5重量%の、末端OH基又は末端C1~C6アルクシオイ(alkxoy)基を有する少なくとも1つのポリC2~C6アルキレンオキシド部分を、エチレン性不飽和二重結合を有する部分の他に有する、1つ以上のモノエチレン性不飽和モノマーMcと、を含み、
モノマーMa及びMbの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に少なくとも85重量%、具体的には少なくとも92重量%、特には少なくとも95重量%であり、モノマーMb及びMcの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~50重量%、具体的には1~35重量%又は1~30重量%又は1~25重量%又は1~20重量%、好ましくは1.5~25重量%又は1.5~20重量%又は1.5~15重量%、特には2~25重量%又は2~20重量%又は2~15重量%である。
【0013】
したがって、本発明は、除草剤の効力を向上させるための方法に関し、方法は、除草剤の水性噴霧液をコポリマーCPと組み合わせて施用することを含み、ここでコポリマーCPは本明細書で説明される通りである。
【0014】
本発明は、特に、除草剤含有水性噴霧液として除草剤を施用する場合に、除草剤の効力を向上させるための、本明細書で定義される通りのコポリマーCPの使用にも関する。
【0015】
本発明は、除草剤及び本明細書で定義されるコポリマーCPを含有する水性噴霧液にも関し、ここでコポリマーCPは、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、50~99.5重量%、具体的には65~99%重量%又は70~99重量%、特に75~98重量%又は80~98重量%の、3~6個の炭素原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸の第一級アミドからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMaと、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~50重量%、又は0.5~35重量%、又は0.5~30重量%、又は0.5~25重量%、又は0.5~20重量%、又は0.5~15重量%、具体的には1~50重量%又は1~35重量%又は1~30重量%又は1~25重量%又は1~20重量%又は1~15重量%、より具体的には1.5~30重量%又は1.5~25重量%又は1.5~20重量%又は1.5~15重量%、特に2.0~25重量%又は2~20重量%又は2.0~15重量%の1つ以上のモノマーMbであって、
-モノエチレン性不飽和スルホン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.1、又は
-少なくとも1つの第四級アンモニウム基を有するモノエチレン性不飽和モノマーからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.2のいずれかである、モノマーMbと、から本質的になるモノマーMから製造され、
コポリマーCPは、具体的には、以下の性質i)、ii)、iii)、iv)、v)、又はvi)、すなわち、
i)モノマーMaがアクリルアミドである性質、
ii)モノマーMが、0.5~50重量%の少なくとも1つのモノマーMb.1を含む性質、
ii)モノマーMb.1が、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩である性質、
iv)モノマーMが、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に70~99重量%、具体的には75~99重量%、又は75~98.5重量%、又は75~98重量%、好ましくは80~99重量%、又は80~98.5重量%、又は80~98重量%、特に85~99重量%、又は85~98.5重量%、又は85~98重量%のアクリルアミド、
及び
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に1~30重量%、具体的には1~25重量%、又は1.5~25重量%、又は2~25重量%、好ましくは1~20重量%、又は1.5~20重量%、又は2~20重量%、特に1~15重量%、又は1.5~15重量%、又は2~15重量%の2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩からなる性質、
v)そのナトリウム塩形態にあるコポリマーCPが、ゲル透過クロマトグラフィーによって決定して少なくとも100,000g/モル、具体的には少なくとも250,000g/モル、より具体的には少なくとも500,000g/モルの重量平均分子量Mwを有する性質、
vi)そのナトリウム塩形態にあるコポリマーCPが、0.5Mの塩化ナトリウム水溶液中、30℃で決定して少なくとも50cm3/g、具体的には少なくとも100cm3/g、好ましくは少なくとも150cm3/g、特には少なくとも200cm3/gの固有粘度[η]を有する性質、
vii)モノマーMが、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に95~99.5重量%のアクリルアミド、
及び
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~5重量%のモノマーMb.2、具体的にはN-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)アクリルアミド塩からなる性質、のうち少なくとも1つを有する。
【0016】
本発明は、除草剤、及び噴霧液の総重量を基準に10~100ppmの量の本明細書で定義されるコポリマーCPを含有する水性噴霧液にも関する。
【0017】
本発明は、グルホシネート、グリホサート、若しくはジカンバ、又はこれらの塩を含む除草剤、及び本明細書で定義されるコポリマーCPを含有する水性噴霧液にも関し、ここでコポリマーCPの量は、水性噴霧液の総重量を基準に、具体的には5~500ppmの範囲内又は10~300ppmの範囲内、より好ましくは10~200ppmの範囲内、特に10~100ppmの範囲内である。
【0018】
除草剤を通常の方法で施用する場合、コポリマーCPの存在は、対照実験と比較して、すなわち、除草剤を、同じ方法且つ同じ施用量であるがコポリマーCPの不在下で施用することと比較して、除草活性の向上又は強化、すなわち、標的植物の成長防除の向上をもたらす。標的植物の成長防除は、典型的には防除なしの0%から完全な防除の100%までの尺度で示され、この尺度は農学当業者が通常使用する尺度である。コポリマーCPの存在下で達成される防除が、処置から14日後(14DAT)又は施用から28日後(28DAT)に対照実験と比較して少なくとも0.5%高い、具体的には少なくとも1.0%高い場合、統計的に有意な防除の向上は達成される。したがって、本発明の文脈では、「効力を向上させる」という用語は、除草剤の除草活性、すなわち、標的植物による標的植物の防除の向上と理解される。
【0019】
驚くべきことに、除草剤の効力の向上は、水性噴霧液中で非常に低い濃度のコポリマーCPで達成される。具体的には、効力の有意な向上は、コポリマーCPの濃度が5ppm以上で観測される。好ましくは、水性噴霧液中のコポリマーCPの濃度は、500ppm、具体的には300ppm、又は特には200ppmを超えない。好ましくは、水性噴霧液中のコポリマーCPの量は、水性噴霧液の総重量を基準に5~500ppmの範囲内、具体的には10~300ppmの範囲内、より具体的には10~200ppmの範囲内、特に10~100ppmの範囲内である。ここ、及び以下でppmとは、重量基準の百万分率を意味する。言い換えると、100ppmは、噴霧液の重量基準で0.01重量%に相当する。
【0020】
本発明の文脈では、C1~Cnという用語は、ラジカルが有し得る炭素原子の数を指す。例えば、C1~Cnアルキルという用語は、1~n個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキルラジカルの群内の特定のアルキルラジカルに関する。したがって、C1~C3アルキルという用語は、1~3個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキルラジカルの群内のアルキル基、すなわち、メチル、エチル、1-プロピル、及び2-プロピルからなる群に関する。したがって、C1~C6アルキルという用語は、1~6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキルラジカルの群内のアルキル基、すなわち、メチル、エチル、1-プロピル、2-プロピル、1-ブチル、2-ブチル、2-メチルプロピル(イソブチル)、tert-ブチル、n-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチル、2-メチル-1-ブチル、2-メチル-2-ブチル、3-メチル-1-ブチル、3-メチル-2-ブチル、n-ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシル、2-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-1-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-2-ブチル、2,3-ジメチル-1-ブチル、2,3-ジメチル-2-ブチルを含む群に関する。C2~C6アルキランジイル(alkylandiyl)という用語は、例えば、1,1-エタンジイル、1,2-エタンジイル、1,2-プロパンジイル、1,3-プロパンジイル、1,2-ブタンジイル、2,3-ブタンジイル、1,4-ブタンジイル、1,2-ペンタンジイル、2,3-ペンタンジイル、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジイル、1,5-ペンタンジイル、1,6-ヘキサンジイル、1,2-ヘキサンジイルなどを含む、飽和直鎖又は分岐鎖二価アルキルラジカルに関する。C2~C6アルキランジイル及びC2~C6アルキレンという用語は同意語として用いられる。
【0021】
ポリC2~C6アルキレンオキシドという用語は、C2~C6アルキレンオキシド繰り返し単位からできたポリエーテルラジカルを指す。この文脈では、C2~C6アルキレンオキシドという用語は、式O-Q(式中、QはC2~C6アルキレンである)のラジカル、具体的にはラジカル-CH2CH2-又はラジカル-CH2CHR4-(式中、R4がC1~C4アルキルである)を指す。ポリC2~C6アルキレンオキシド部分が、異なるC2~C6アルキレンオキシド繰り返し単位を含む場合、統計的に、すなわち任意の順序で交互に又はブロック状に、配列され得る。
【0022】
モノマーMの文脈では、「モノエチレン性不飽和」という用語は、モノマーが、具体的にはビニル基(CH=CH2)又はビニリデン基(C(CH3)=CH2)の形態の、単一のエチレン性二重結合を有することを意味する。ビニル及びビニリデン基は、モノマーの飽和炭素原子、又はカルボニル基、又は酸素原子に結合することができる。
【0023】
「3~6のC原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸」という用語は、単一のカルボキシル基(COOH)、単一のエチレン性不飽和二重結合、及び3~6の炭素原子を有するカルボン酸に関する。こうしたモノエチレン性不飽和モノカルボン酸の例としては、アクリル酸、(プロペン酸)、メタクリル酸(2-メチルプロペン酸)、クロトン酸(2-ブテン酸)、3-ブテン酸、2-ペンテン酸、及び2-プロペニルオキシ酢酸が挙げられるが、これらに限定されない。
【0024】
本発明の文脈では、「除草剤」という用語は、除草剤活性化合物(以下、活性成分とも称される)、及び除草剤活性成分の配合物の両方に関する。
【0025】
本明細書で使用するとき、「防除する」及び「対処する」という用語は、同義語である。本明細書で使用するとき、「望ましくない植生」、「望ましくない種」、「望ましくない植物」、「有害な植物」、「望ましくない雑草」、又は「有害な雑草」という用語は同義である。本明細書で使用するとき、「場所(locus)」という用語は、植生又は植物が成長しているか若しくは成長するであろう領域、典型的には、農地(field)を意味する。
【0026】
コポリマーCPを形成するモノマーMでは、モノマーMaは、3~6のC原子、具体的には3又は4のC原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸の第一級アミドから選択される。好ましくは、モノマーMaは、アクリルアミド及びメタクリルアミド、並びにこれらの混合物から選択される。具体的には、モノマーMaは、モノマーMaの総重量を基準に、少なくとも70重量%、より具体的には少なくとも90重量%のアクリルアミドを含む。特には、モノマーMaはアクリルアミドである。モノマーMaの相対量は、コポリマーを形成するエチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、具体的には65~99重量%の範囲内、又は70~99重量%の範囲内、又は75~99重量%の範囲内、又は80~99重量%の範囲内、具体的には70~98.5重量%の範囲内、又は75~98.5重量%の範囲内、又は80~98.5重量%の範囲内、又は85~98.5重量%の範囲内、特に75~98重量%の範囲内、又は80~98重量%の範囲内、又は85~98重量%の範囲内である。
【0027】
モノマーMは、少なくとも1つのモノマーMbを更に含み得る。モノマーMbは、モノエチレン性不飽和モノマーMb.1又はモノマーMb.2のいずれかである。
【0028】
好適なモノマーMb.1は、主に任意のモノエチレン性不飽和スルホン酸又はその塩、具体的にはアルカリ金属塩、例えばナトリウム塩若しくはカリウム塩、又はアンモニウム塩である。特に好ましいのは、式(I)のモノマーであるモノマーMb.1、又はその塩であり、
【化1】
式中、
R
1は、H又はC
1~C
3アルキル、具体的にはH又はメチルであり、
Xは、O又はNHであり、
Zは、C
2~C
6アルカンジイル、具体的にはC
2~C
4アルカンジイル、例えば1,2-エタニジル、1,2-プロパンジイル、1,3-プロパンジイル、又は2-メチル-1,2-プロパンジイルである。
【0029】
式(I)のモノマーMb.1の例は、2-アクリルオキシエタンスルホン酸、2-メタクリルオキシエタンスルホン酸、2-アクリルアミドエタンスルホン酸、2-メタクリルアミドエタンスルホン酸、2-アクリルオキシプロパンスルホン酸、2-メタクリルオキシプロパンスルホン酸 2-アクリルアミドプロパンスルホン酸、2-メタクリルアミドプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、及び2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、並びにこれらの塩、具体的にはこれらのナトリウム塩、カリウム塩、及びアンモニウム塩である。モノマーMb.1の中でも、特に好ましいのは2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、すなわち式(I)のモノマー(式中、R1がHであり、XがNHであり、Zが2-メチル-1,2-プロパンジイルである)及びこれらの塩である。
【0030】
好適なモノマーMb.2は、主に第四級アンモニウム基を有する任意のモノエチレン性モノマーである。第四級アンモニウム基は、例えばN-アルキル-N’-ビニルイミドゾリウム(imidzolium)塩又はN-アルキル-N-ビニルピロリジニウム塩中のヘテロ環の一部、又はペルアルキルアンモニウム基であり得る。特に好ましいのは、式(II)のモノマーであるモノマーMb.2、又はその塩であり、
【化2】
式中、
Rは、C
1~C
3アルキル、具体的にはメチル又はエチルであり、
R
2は、H又はC
1~C
3アルキル、具体的にはH又はメチルであり、
Aは、O又はNHであり、
Bは、C
2~C
6アルカンジイル、具体的にはC
2~C
4アルカンジイル、例えば1,2-エタニジル、1,2-プロパンジイル、1,3-プロパンジイル、又は2-メチル-1,2-プロパンジイルであり、
Yは、対アニオン、例えば塩化物、硫酸塩、又はメト硫酸塩を表す。
【0031】
式(II)のモノマーMb.2の例は、N-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)アクリルアミド塩(dimapa-Q)、N-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)メタクリルアミド塩、2-トリメチルアンモニウムエチルアクリレート塩、2-トリメチルアンモニウムエチルメタクリレート塩、3-トリメチルアンモニウムプロピルアクリレート塩、3-トリメチルアンモニウムプロピルメタクリレート塩、N-(3-トリエチルアンモニウムプロピル)アクリルアミド塩、N-(3-トリエチルアンモニウムプロピル)メタクリルアミド塩、2-トリエチルアンモニウムエチルアクリレート塩、2-トリエチルアンモニウムエチルメタクリレート塩、3-トリエチルアンモニウムプロピルアクリレート塩、3-トリエチルアンモニウムプロピルメタクリレート塩、具体的にはその塩化物、硫酸塩、又はメト硫酸塩である。モノマーMb.1の中でも、特に好ましいのは、N-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)アクリルアミド塩、具体的にはその塩化物、硫酸塩、又はメト硫酸塩、すなわち、式(II)のモノマー(式中、R2はHであり、AはNHであり、RはCH3であり、Zは1,3-プロパンジイルであり、Yは、対アニオン、例えば塩化物、硫酸塩、又はメト硫酸塩を表す)である。
【0032】
コポリマーCP中で、モノマーMbは不在であってもよく、存在してもよい。モノマーMbの相対量は、0であってもよいが、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0.5~50重量%の範囲内、又は0.5~35重量%の範囲内、又は0.5~30重量%の範囲内、具体的には1~50重量%の範囲内、又は1~30重量%の範囲内、又は1~25重量%の範囲内、又は1~20重量%の範囲内、より具体的には1.5~30重量%の範囲内、又は1.5~25重量%の範囲内、又は1.5~20重量%の範囲内、又は1.5~15重量%の範囲内、特に2~25重量%の範囲内、又は2~20重量%の範囲内、又は2~15重量%の範囲内であってもよい。
【0033】
モノマーMは、エチレン性不飽和二重結合を有する部分及び少なくとも1つのポリC2~C6アルキレンオキシド部分を有する少なくとも1つのモノマーMcを更に含み得る。ポリC2~C6アルキレンオキシド部分は、末端ヒドロキシル基(OH)又は末端C1~C6アルクシオイ基を有し得る。エチレン性不飽和二重結合を有する好適な部分は、ビニル、2-プロペン-1-イル(アリル)又は2-プロペン-2-イルであり得る。エチレン性不飽和二重(ethylenically unsaturated double)を有する部分は、ポリC2~C6アルキレンオキシド部分の末端酸素原子に直接結合してもよく、或いは、二価リンカーを介して結合してもよい。好適な二価リンカーは、C(=O)、C1~C6アルカンジイル、又はO-C1~C6アルカンジイルである。ポリC2~C6アルキレンオキシド部分では、異なるC2~C6アルキレンオキシド繰り返し単位が、統計的に、すなわち任意の順序で交互に又はブロック状に配列され得る。モノマーMcのポリC2~C6アルキレンオキシド部分は、好ましくは、異なるC2~C6アルキレンオキシド繰り返し単位を含む。好ましくは、異なるC2~C6アルキレンオキシド繰り返し単位は、ブロック状に配列される。具体的には、モノマーMcのポリC2~C6アルキレンオキシド部分は、エチレンオキシド繰り返し単位、すなわち式(EO)の単位、
-CH2CH2-O- (EO)
及びC3~C6アルキレンオキシド繰り返し単位、すなわち式(AO)及び/又は(AO’)の繰り返し単位
-CH2CHR4-O-(AO) -CHR4CH2-O-(AO’)
を含み、式中、R4は、C1~C4アルキルである。
【0034】
好ましくは、EO繰り返し単位対AO/AO’繰り返し単位の相対的モル量は、10:1~1:10の範囲内、具体的には5:1~1:5の範囲内である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
実施形態の群(a)によれば、好ましいのは、式(III)を有するモノマーMcであり、
CH2=C(R1)-R5-O-(EO)k-(AO/AO’)l-(EO)m-R6(III)
式中、
R1は、H又はC1~C3アルキル、具体的にはH又はメチルであり、
R5は、共有結合、C(=O)、C1~C6アルカンジイル、又はO-C2~C6アルカンジイルであり、
R6は、H又はC1~C4アルキル、具体的にはH又はメチルであり、
EOは、ラジカル-CH2CH2-O-であり、
AO/AO’は、-CH2CHR4-O-、又は-CHR4CH2-O-であり、式中、R4はC1~C4アルキル、具体的にはメチル、エチル、又はn-プロピルであり、
kは、2~200の範囲内、具体的には5~150の範囲内、より具体的には10~75の範囲内、特には15~40の範囲内、又は15~30の範囲内の数字であり、
lは、0~40の範囲内、具体的には5~35又は5~30又は5~28又は5~25の範囲内、特に8.5~30又は10~27.5又は10~25又は15~25の範囲内の数字であり、
mは、0~15の範囲内、具体的には0~10の範囲内、例えば0.5~15又は0.5~10の範囲内、より具体的には1~10又は1~7又は1~5の範囲内の数字である。
【0036】
式(III)では、繰り返し単位EO及びAO/AO’はブロック状に、すなわちブロック(EO)k、(AO/AO’)l、及び(EO)mの形態で配列され、ここでk、l、及びmはブロック内の繰り返し単位EO及びAO/AO’の平均数を示す。AO/AO’という用語は、AO若しくはAO’のうちいずれか、又はAOとAO’との両方が、ブロック(AO/AO’)l中に存在し得るものと理解される。ブロック(AO/AO’)l中では、AO及びAO’中のラジカルR4は、典型的には同じ意味を有する。例えば、ブロック(AO/AO’)lでは、全ての繰り返し単位AO及びAO’で、R4の意味はメチル若しくはエチル又はn-プロピルのいずれかである。
【0037】
式(III)では、R5は、具体的にはC1~C6アルカンジイル又はO-C2-C6アルカンジイル、より具体的にはCH2又はO-(Cn’H2n’)(式中、nは2、3、4、又は5、具体的には3、4、又は5である)である。
【0038】
実施形態の群(a.1)によれば、特に好ましいのはモノマーMcであり、ここでは、式(III)の変数は以下の意味を有する。
R1は、Hであり、
R5は、CH2又はO-(Cn’H2n’)であり、式中、nは、2、3、4、又は5、具体的には3、4、又は5であり、
R6は、H又はメチルであり、
EOは、ラジカル-CH2CH2-O-であり、
AO/AO’は、-CH2CHR4-O-、又は-CHR4CH2-O-であり、式中、R4はメチル、エチル、又はn-プロピル、特にエチルであり、
kは、10~75の範囲内、特に15~40の範囲内、又は15~30の範囲内の数字であり、
lは、5~35又は5~30又は5~28又は5~25の範囲内、特に8.5~30又は10~27.5又は10~25又は12~25の範囲内の数字であり、
mは、0.5~15又は0.5~10の範囲内、より具体的には1~10又は1~7又は1~5の範囲内、特に1.5~7又は1.5~5の範囲内の数字である。
【0039】
実施形態の群(a.2)によれば、モノマーMcは式(III)のモノマーから選択され、式(III)中の変数は以下の意味を有する。
R1は、Hであり、
R5は、O-(Cn’H2n’)であって、式中nは3、4、又は5であり、
R6は、H又はメチルであり、
EOは、ラジカル-CH2CH2-O-であり、
AO/AO’は、-CH2CHR4-O-、又は-CHR4CH2-O-であり、式中、R4はエチルであり、
kは、15~40の範囲内、特に15~35の範囲内の数字であり、
lは、8.5~30の範囲内、具体的には10~27.5又は10~25の範囲内、特に12~25の範囲内の数字であり、
mは、0.5~10の範囲、より具体的には1~7の範囲、特に1.5~5の範囲内の数字である。
【0040】
本発明によれば、モノマーMcの量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0~15重量%、具体的には0~8重量%、特に0~5重量%の範囲内であり得る。存在する場合、モノマーMcの量は、典型的には、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.1~15重量%、具体的には0.2~8重量%、特に0.5~5重量%の範囲内である。
【0041】
特に好ましい実施形態の群(1)によれば、コポリマーCPを形成するモノマーMは、0.5~50重量%又は0.5~35重量%又は0.5~30重量%の少なくとも1つのモノマーMb.1、具体的には、式(I)のモノマーから選択される少なくとも1つのモノマーMb.1を含む。この具体的な実施形態の群(1)では、モノマーMbは、具体的には2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩、具体的にはそのナトリウム塩、カリウム塩、又はアンモニウム塩である。具体的な実施形態の群(1)では、モノマーMb.1の量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、具体的には1~50重量%の範囲内、又は1~35重量%の範囲内、又は1~30重量%の範囲内、又は1~25重量%の範囲内、又は1~20重量%の範囲内、より具体的には1.5~30重量%の範囲内、又は1.5~25重量%の範囲内、又は1.5~20重量%の範囲内、又は1.5~15重量%の範囲内、特に2~25重量%の範囲内、又は2~20重量%の範囲内、又は2~15重量%の範囲内である。
【0042】
具体的な実施形態の群(1)の亜群(1.a)では、コポリマーCPを形成するモノマーMは、本質的にモノマーMa及びモノマーMb.1からなる。この具体的な実施形態の亜群(1.a)では、コポリマーを形成するモノマーMは、本質的に、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に50~99.5重量%、具体的には65~99重量%、又は70~99重量%、又は75~99重量%、又は80~99重量%、より具体的には70~98.5重量%、又は75~98.5重量%、又は80~98.5重量%、又は85~98.5重量%、特に75~98重量%、又は80~98重量%、又は85~98重量%、又は80~95重量%、又は85~95重量%の、好ましくはアクリルアミド、メタクリルアミド、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つのモノマーMa、並びに
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0.5~50重量%、具体的には1~35重量%、又は1~30重量%、又は1~25重量%、又は1~20重量%、より具体的には1.5~30重量%、又は1.5~25重量%、又は1.5~20重量%、又は1.5~15重量%、特に2~25重量%、又は2~20重量%、又は2~15重量%、又は5~20重量%、又は5~15重量%の、好ましくは式(I)のモノマー及びその塩から選択される少なくとも1つのモノマーMb.1からなる。
【0043】
具体的な実施形態の群(1)の亜群(1.a)では、コポリマーCPを形成するモノマーMは、好ましくは、本質的に
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に50~99.5重量%、具体的には65~99重量%、又は70~99重量%、又は75~99重量%、又は80~99重量%、より具体的には70~98.5重量%、又は75~98.5重量%、又は80~98.5重量%、又は85~98.5重量%、特に75~98重量%、又は80~98重量%、85~98重量%、又は80~95重量%、又は85~95重量%のアクリルアミド、並びに
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~50重量%、具体的には1~35重量%、又は1~30重量%、又は1~25重量%、又は1~20重量%、より具体的には1.5~30重量%、又は1.5~25重量%、又は1.5~20重量%、又は1.5~15重量%、特に2~25重量%、又は2~20重量%、又は2~15重量%、又は5~20重量%、又は5~15重量%の、好ましくは2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸及びその塩から選択される少なくとも1つのモノマーMb.1からなる。
【0044】
別の具体的な実施形態の群(1)の亜群(1.b)では、コポリマーCPを形成するモノマーMは、本質的にモノマーMa、モノマーMb.1、及びモノマーMcからなる。この具体的な実施形態の亜群(1.b)では、コポリマーを形成するモノマーMは、本質的に、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、50~99.4重量%、具体的には65~98.8重量%、より具体的には70~98.3重量%、特に75~97.5重量%、又は80~97.5重量%、又は80~97.5重量%の、好ましくはアクリルアミド、メタクリルアミド、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つのモノマーMa、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0.5~49.9重量%、具体的には1~34.8重量%、より具体的には1.5~29.8重量%、特に2~24.5重量%、又は2~19.5重量%、又は4~19.5重量%の、好ましくは式(I)のモノマー及びその塩から選択される少なくとも1つのモノマーMb.1、
c)0.1~15重量%、具体的には0.2~8重量%、特に0.5~5重量%の少なくとも1つのモノマーMc、具体的には式(III)のモノマーMc、及び特に実施形態の群a.1又はa.2の少なくとも1つのモノマーMcからなり、
モノマーMa及びMbの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に少なくとも85重量%、具体的には少なくとも92重量%、特には少なくとも95重量%であり、モノマーMb及びMcの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.6~50重量%、具体的には1.2~35重量%、又は1.2~30重量%、特に2.5~25重量%、又は2.5~20重量%、又は4.5~20重量%である。
【0045】
具体的な実施形態の群(1)の亜群(1.b)では、コポリマーCPを形成するモノマーMは、好ましくは、本質的に
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に50~99.4重量%、具体的には65~98.8重量%、より具体的には70~98.3重量%、特に75~97.5重量%、又は80~97.5重量%、又は80~97.5重量%のアクリルアミド、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0.5~49.9重量%、具体的には1~34.8重量%、より具体的には1.5~29.8重量%、特に2~24.5重量%、又は2~19.5重量%、又は4~19.5重量%の、好ましくは2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸及びその塩から選択される少なくとも1つのモノマーMb.1、
c)0.1~15重量%、具体的には0.2~8重量%、特に0.5~5重量%の、実施形態の群a.1又はa.2の少なくとも1つのモノマーMcからなり、
モノマーMa及びMbの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に少なくとも85重量%、具体的には少なくとも92重量%、特には少なくとも95重量%であり、モノマーMb及びMcの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.6~50重量%、具体的には1.2~35重量%、又は1.2~30重量%、特に2.5~25重量%、又は2.5~20重量%、又は4.5~20重量%である。
【0046】
別の実施形態の群(2)によれば、コポリマーCPを形成するモノマーMは、少なくとも1つのモノマーMa及び少なくとも1つのモノマーMcを上記の量で含み、モノマーMcは、好ましくは式(III)のモノマー、及び特に実施形態の群a.1又はa.2の少なくとも1つのモノマーMcから選択される。
【0047】
実施形態の群(2)の亜群(2a)では、コポリマーCPを形成するモノマーMは、本質的にモノマーMa及びモノマーMcからなる。この実施形態の亜群(2a)では、モノマーMは、好ましくは、本質的に、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、95~99.5重量%、具体的には92~99.5重量%、特に95~99.5重量%又は95~99.3重量%の、好ましくはアクリルアミド、メタクリルアミド、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つのモノマーMa、並びに
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0.5~15重量%、具体的には0.5~8重量%、特に0.5~5重量%又は0.7~5重量%の、好ましくは式(III)のモノマー、及び特に実施形態の群a.1又はa.2の少なくとも1つのモノマーMcから選択される少なくとも1つのモノマーMcからなる。
【0048】
この具体的な実施形態の亜群(2.a)では、コポリマーCPを形成するモノマーMは、好ましくは、本質的に、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、85~99.5重量%、具体的には92~99.5重量%、特に95~99.5重量%又は95~99.3重量%のアクリルアミド、及び
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0.5~15重量%、具体的には0.5~8重量%、特に0.5~5重量%又は0.7~5重量%の、好ましくは実施形態の群a.1又はa.2のモノマーから選択される少なくとも1つのモノマーMcからなる。
【0049】
更なる実施形態の群(3)によれば、コポリマーCPを形成するモノマーMは、少なくとも1つのモノマーMa及び少なくとも1つのモノマーMb.2を上記の量で含み、モノマーMbは、好ましくは、式(II)のモノマー、及び特にN-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)アクリルアミド塩、具体的にはその塩化物、硫酸塩、又はメト硫酸塩から選択される。この実施形態の更なる群(3)では、モノマーMは、モノマーMcを上記の量で含み得る。
【0050】
実施形態の群(3)の亜群(3a)では、モノマーMは、好ましくは、本質的に、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、65~99.5重量%、具体的には82~99重量%、特に90~98.5重量%の、好ましくはアクリルアミド、メタクリルアミド、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つのモノマーMa、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0.2~20重量%、具体的には0.5~10重量%、特に1~5重量%の、好ましくは式(II)のモノマー及びその塩から選択される少なくとも1つのモノマーMb.2、
c)0.1~15重量%、具体的には0.2~8重量%、特に0.5~5重量%の少なくとも1つのモノマーMc、具体的には式(III)のモノマーMc、及び特に実施形態の群a.1又はa.2の少なくとも1つのモノマーMcからなり、
モノマーMa及びMbの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に少なくとも85重量%、具体的には少なくとも92重量%、特には少なくとも95重量%であり、モノマーMb及びMcの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~35重量%、具体的には1~18重量%、特に1.5~10重量%である。
【0051】
具体的な実施形態の群(3)の亜群(3.a)では、コポリマーCPを形成するモノマーMは、好ましくは、本質的に
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、65~99.5重量%、具体的には82~99重量%、特に90~98.5重量%のアクリルアミド、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0.2~20重量%、具体的には0.5~10重量%、特に1~5重量%の、好ましくはN-(3-トリメチルアンモニウムプロピル)アクリルアミド塩、具体的にはその塩化物、硫酸塩、又はメト硫酸塩から選択される少なくとも1つのモノマーMb.2、
c)0.1~15重量%、具体的には0.2~8重量%、特に0.5~5重量%の、実施形態の群a.1又はa.2の少なくとも1つのモノマーMcからなり、
モノマーMa及びMbの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に少なくとも85重量%、具体的には少なくとも92重量%、特には少なくとも95重量%であり、モノマーMb及びMcの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に0.5~35重量%、具体的には1~18重量%、特に1.5~10重量%である。
【0052】
実施形態の群(3)の亜群(3b)では、モノマーMは、好ましくは、本質的に、
d)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、95~99.5重量%、具体的には95~99重量%、特に95~98.5重量%の、好ましくはアクリルアミド、メタクリルアミド、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つのモノマーMa、
e)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、0.5~5重量%、具体的には1~5重量%、特に1.5~5重量%の、好ましくは式(II)のモノマー及びその塩から選択される少なくとも1つのモノマーMb.2からなる。
【0053】
実施形態の群(1)、(2)、及び(3)、並びに実施形態の群(1)、(2)、及び(3)の特定の亜群(1.a)、(1.b)、(2a)、(3a)、及び(3b)に関して、手段から「本質的になる」という用語は、モノマーMa、及びMb.1又はMb.2、並びに存在する場合はMcの総量が、コポリマーCPを形成するエチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に、少なくとも99重量%、具体的には少なくとも99.5重量%又は少なくとも99.9重量%、特に100重量%であることを意味する。
【0054】
コポリマーCPは、好ましくは、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)、別名サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって決定して少なくとも100,000g/モル、具体的には少なくとも250,000g/モル、より好ましくは少なくとも500,000、更により好ましくは少なくとも750,000g/モル、特に少なくとも1,000,000g/モルの重量平均分子量Mwを有する。重量平均分子量は、非常に高くてもよく、例えばGPC/SECによって決定して最大30,000,000g/モル、具体的には最大20,000,000g/モルであってもよい。GPC/SECは、典型的には一連の好適なカラム、及び溶出液としてのpH7の水を使用し、また既知の分子量のポリアクリル酸ナトリウム塩又はポリ(メチアクリル酸(methy acrylic acid))ナトリウム塩を標準として使用して、実施される。
【0055】
分子量は、以下のマルク-ホウインクの式(1)を用いることによってコポリマーCPの固有粘度[η]から推定することもできる。
[η]=6.98x10-4Mw
0.91(1)
式中、MwはコポリマーCPの重量平均分子量であり、[η]はcm3/gの単位で示される。そのナトリウム塩形態にあるコポリマーCPの固有粘度[η]は、塩化ナトリウムの0.5M水溶液中、30℃で測定して、一般的には少なくとも50cm3/g、具体的には少なくとも100cm3/g、好ましくは少なくとも150、特には少なくとも200cm3/gである。
【0056】
このため、コポリマーCPの固有粘度[η]は、H.Zhang and Y.Feng,J.Appl.Polym.Sci.2021,138:e50850(DOI:10.1002/app.50850)によって説明される方法に従って、例えば、様々な濃度、例えば0.05~0.5mg/mlの範囲内の濃度のコポリマーCPの0.5モル水溶液中でコポリマーCPの水溶液の比粘度ηspを測定し、毛細管粘度計を用いて値を無限希釈に外挿することによって、測定することができる。
【0057】
コポリマーCPは、例えば国際公開第2014/095608号パンフレット、同第2014/095621号パンフレット、及び同第2015/086468号パンフレットから凝集剤又は増粘剤として知られ、或いはこれらに記載される方法の類例によって調製することができる。同様に、モノマーMcは、国際公開第2014/095608号パンフレット、同第2014/095621号パンフレット、及び同第2015/086468号パンフレットから既知であり、或いは、これらに記載される方法の類例によって調製することができる。
【0058】
高い頻度で、本明細書で説明されるコポリマーCPは、モノマーMのフリーラジカル水溶液の共重合によって得ることが可能である。
【0059】
フリーラジカル重合という用語は、エチレン性不飽和モノマーMの重合が、重合条件下で熱分解又はレドックス反応のいずれかによってラジカルを形成する重合開始剤の存在下で実施されることと理解される。溶液重合とは、コポリマーを溶解させることも可能な溶媒中のモノマーの溶液が、フリーラジカル重合によって、すなわち重合開始剤の存在下で、重合させられることを意味する。
【0060】
溶液重合を実施するための好適な溶媒としては、水、及び極性有機溶媒、並びに極性有機溶媒と水との混合物が挙げられる。好適な極性有機溶媒は、少なくとも水と部分的に混和性であり、好ましくは20℃の周囲気圧下で少なくとも100g/Lの程度で水と混和性であるものである。好適な有機溶媒としては、C1~C4アルカノール類、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール(=2-プロパノール)、n-ブタノール、sec-ブタノール(=2-ブタノール)、又はイソブタノール、ジメチルスルホキシド、酢酸エチルが挙げられるが、これらに限定されない。好ましい有機溶媒は、C1~C4アルカノール類、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノール、又はイソブタノール、好ましくはイソプロパノール又はsec-ブタノールから選択される。具体的には、溶液重合を実施するための溶媒は、水、及び水と1つ以上のC1~C4アルカノール類との混合物から選択される。特に、コポリマーCPを形成するモノマーのフリーラジカル重合のために使用される溶媒は、溶媒の総量を基準に、少なくとも50容量%、具体的には少なくとも70容量%の水を含有する。具体的には、水が唯一の溶媒である。
【0061】
コポリマー又はその前駆物質を形成するモノマーの重合は、好ましくはフリーラジカル共重合であり、従って、フリーラジカル重合開始剤(フリーラジカル開始剤)によってトリガされる。これらは、原則的に、過酸化物又はアゾ化合物であり得る。当然ながら、レドックス開始剤系を用いることもできる。
【0062】
好適な過酸化物は、原則的に、無機過酸化物、例えば過酸化水素、又はペルオキソ二硫酸塩、例えばペルオキソ二硫酸のモノ-若しくはジ-アルカリ金属塩若しくはアンモニウム塩、例えば、モノ及びジナトリウム塩、モノ及びジカリウム塩、若しくはモノ及びジアンモニウム塩、又は有機過酸化物、例えばペルオキシ酸及びペルオキシ酸のエステル、例えば、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t-アミルペルネオデカノエート、t-ブチルペルネオデカノエート、t-ブチルペルピバレート、t-アミルペルピバレート、ビス(2,4-ジクロロベンゾイル)ペルオキシド、ジイソノナノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジオクタノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ビス(2-メチルベンゾイル)ペルオキシド、ジサクシノイルペルオキシド、ジアセチルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、t-ブチルペル-2-エチルヘキサノエート、t-ブチル-2-エチルヘキサノエート、ビス(4-クロロベンゾイル)ペルオキシド、t-ブチルペルイソブチレート、t-ブチルペルマレエート、1,1-ビス(t-ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、t-ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、t-ブチルペルイソノナノエート、t-ブチルペルアセテート、t-アミルペルベンゾエート、3-(t-ブチルペルオキシ)-3-フェニルフタリド、又はt-ブチルペルベンゾエート、アルキル及びシクロアルキル過酸化物、例えば、1,1-ビス(t-ブチルペルオキシ)-3,5,5-トリメチルシクロヘキサン、2,2-ビス(t-ブチルペルオキシ)ブタン(ジ-t-ブチルペルオキシド)、2,2-ビス-10-(t-ブチルペルオキシ)プロパン、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン、ジ(t-アミル)ペルオキシド、α,α’-ビス(t-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、3,5-ビス(t-ブチルペルオキシ)-3,5-ジメチル-1,2-ジオキソラン、ジ(t-ブチル)ペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルペルオキシ)ヘキシン、3,3,6,6,9,9-ヘキサメチル-1,2,4,5-テトラオキサシクロノナン、p-メンタンヒドロペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシド、芳香族過酸化物、例えばジクミルペルオキシド、ジイソプロピルベンゼン、モノ-α-ヒドロペルオキシド、又はクメンヒドロペルオキシドであり得る。好適な過酸化物は過酸化水素でもあり得る。
【0063】
典型的なアゾ開始剤は、例えば、4,4’-アゾビス-4-シアノ吉草酸(ACVA)、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)(AIBN)、2,2’-アゾビス(2-メチルブタンニトリル)、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、1,1’-アゾビス(シアノシクロヘキサン)、1,1’-アゾビス(N,N-ジメチルホルムアミド)、2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、2,2’-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2’-アゾビス(2,4,4-トリメチルペンタン)、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル、2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2’-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)、1,1’-アゾビス(1-シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’-アゾビス(イソブチルアミド)二水和物、2-フェニルアゾ-2,4-ジメチル-4-メトキシバレロニトリル、ジメチル2,2’-アゾビスイソブチレート、2-(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、2,2’-アゾビス(2,4,4-トリメチルペンタン)、2,2’-アゾビス(2-メチルプロパン)、2,2’-アゾビス(N,N’-ジメチレンイソブチルアミジン)、2,2’-アゾビス(N,N’-ジメチレンイソブチルアミジン)塩酸塩、2,2’-アゾビス(2-アミジノプロパン)、2,2’-アゾビス(2-アミジノプロパン)塩酸塩、2,2’-アゾビス(2-メチル-N-[1,1-ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド)、アゾビス(2-アミドプロパン)ジヒドロクロリド、又は2,2’-アゾビス(2-メチル-N[1,1-ビス(ヒドロキシメチル)-2-ヒドロキシエチル]プロピオンアミド)である。
【0064】
典型的なレドックス開始剤は、例えば酸化剤、例えば過酸化水素、ペルオキソ二硫酸塩、又は上記の過酸化物化合物と還元剤との混合物である。使用することのできる対応する還元剤は、低酸化状態の硫黄化合物、例えば亜硫酸アンモニウム及び亜硫酸アルカリ金属、例えば亜硫酸カリウム及び/又は亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸アンモニウム及びアルカリ金属亜硫酸水素塩、例えば亜硫酸水素カリウム及び/又は亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸アンモニウム及びメタ重亜硫酸アルカリ金属、例えばメタ重亜硫酸カリウム及び/又はメタ重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシレート、例えばカリウムホルムアルデヒドスルホキシレート及び/又はナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、アンモニウム塩及びアルカリ金属塩、具体的には脂肪族スルフィン酸のカリウム塩及び/又はナトリウム塩、並びにアルカリ金属水素硫化物、例えば水素硫化カリウム及び/又は水素硫化ナトリウム、多価金属の塩、具体的にはCo(II)塩、及びFe(II)塩、例えば硫酸鉄(II)、硫酸鉄(II)アンモニウム、又はリン酸鉄(II)、のみならず、ジヒドロキシマレイン酸、ベンゾイン、及び/又はアスコルビン酸、並びに還元糖、例えばソルボース、グルコース、フルクトース、及び/又はジヒドロキシアセトンである。
【0065】
好ましくは、フリーラジカル重合開始剤は、無機過酸化物、具体的にはペルオキソ二硫酸塩、例えばペルオキソ二硫酸のモノ-又はジ-アルカリ金属塩又はアンモニウム塩を含む。具体的には、フリーラジカル重合開始剤は、無機過酸化物、具体的にはペルオキソ二硫酸塩、例えばペルオキソ二硫酸のモノ-又はジ-アルカリ金属塩又はアンモニウム塩を酸化剤として含む、レドックス開始剤である。これらのレドックス開始剤中では、還元剤は、好ましくは、低酸化状態の硫黄化合物、例えば亜硫酸アルカリ金属、例えば亜硫酸カリウム及び/又は亜硫酸ナトリウム、アルカリ金属亜硫酸水素塩、例えば亜硫酸水素カリウム及び/又は亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸アルカリ金属、例えばメタ重亜硫酸カリウム及び/又はメタ重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシレート、例えばカリウムホルムアルデヒドスルホキシレート及び/又はナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、アルカリ金属塩、具体的には脂肪族スルフィン酸のカリウム塩及び/又はナトリウム塩、並びにアルカリ金属水素硫化物、例えば水素硫化カリウム及び/又は水素硫化ナトリウムの群から選択される。これらのレドックス開始剤中では、還元剤のモル量は、酸化剤のモル量を上回ることになる。具体的には、還元剤対酸化剤のモル比は、1.5:1~100:1の範囲内である。
【0066】
コポリマーの分子量は、重合対象のモノマーに対するフリーラジカル重合開始剤の適切な相対量を選択することによって調整することができる。経験則として、フリーラジカル重合開始剤の相対量を増加させると分子量が低下し、フリーラジカル重合開始剤の相対量を低下させると分子量が増加する。フリーラジカル重合開始剤がレドックス開始剤から選択される場合、還元剤対酸化剤のモル比を増加させても分子量が低下し、その逆もまた同様である。典型的には、フリーラジカル重合開始剤の量は、共重合対象のモノマー1モルあたり0.02~20mmol、具体的には0.5~5.0mmolの範囲内である。レドックス開始剤の場合は、これらの範囲は酸化剤を意味する。
【0067】
コポリマーCP又はその前駆物質を形成するモノマーの重合は、一般的には25~150℃の範囲の温度で実施される。採用される温度は、一般的には40~120℃の範囲内、具体的には50~110℃の範囲内、特に60~90℃の範囲内である。
【0068】
コポリマー又はその前駆物質を形成するモノマーの重合は、1atm(大気圧)未満で、1atmと同等で、又は1atm超で実施され得るため、重合温度は100℃を超える場合があり、最大で150℃になり得る。モノマーの重合は、通常は周囲気圧で実施されるが、高圧下で実施される場合もある。この場合、圧力は、1.1~15バールの値(絶対値)又は更により高い値を取り得る。一般的に、本発明のフリーラジカル重合は、例えば不活性ガス雰囲気下、例えば窒素又はアルゴン下で酸素を排除して、周囲気圧(約1atm)で実施される。
【0069】
コポリマー又はその前駆物質を形成するモノマーの重合は、例えば、バッチ若しくは半バッチ手順、又は連続的手順によって実施され得る。バッチ手順では、重合対象のモノマー及び任意で重合手順に用いられる溶媒を反応器に投入し、重合開始剤の大部分又は全量を、重合反応の途中で反応器に添加する。半バッチ手順では、フリーラジカル重合開始剤及び溶媒、並びに任意でモノマーの小部分の全量の少なくとも一部分が反応器に投入され、重合対象のモノマーの大部分が重合反応の途中で反応器に添加される。連続プロセスでは、モノマー、重合開始剤、及び溶媒が反応器に連続的に添加され、得られたコポリマーが重合器から連続的に排出される。好ましくは、コポリマー又はその前駆物質を形成するモノマーの重合は、半バッチ手順で実施される。具体的には、重合対象のモノマーの少なくとも90%が重合反応の途中で反応器に添加される。
【0070】
具体的には、モノマーMの共重合は、コヒーレント相としての水中でのゲル重合として実施される。ゲル重合は、水又は水性溶媒中でのフリーラジカル重合として、溶液重合に関して説明された通りに実施することができる。しかしながら、ゲル重合の開始時には、より高いモノマー濃度、例えば20~50重量%の範囲のモノマー濃度が存在する。ゲル重合及び好適な反応の詳細は、国際公開第2014/095608号パンフレット、同第2014/095621号パンフレット、及び同第2015/086468号パンフレットで説明される。
【0071】
コポリマー又はその前駆物質を形成するモノマーの重合は、例えば蒸留などの物理的手段によって、又は化学的手段によって、すなわち、例えば重合対象のモノマーの少なくとも90%が反応した後で重合反応に添加される第2のフリーラジカル重合開始剤を使用することによる強制ラジカル重合によって残留するモノマーが全て除去される工程も含み得る。好ましくは、第2のフリーラジカル重合開始剤は、ヒドロペルオキシド又は過硫酸塩である。
【0072】
コポリマーCPは、除草剤の効力を向上させるのに有用である。すなわち、これは除草剤活性化合物の除草活性を向上又は強化する。このため、コポリマーCPは除草剤と共に、具体的には水性噴霧液を介して施用される。上述したように、水性噴霧液中のコポリマーCPの量は、好ましくは、水性噴霧液の総重量を基準に5~500ppmの範囲内、具体的には10~300ppmの範囲内、より具体的には10~200ppmの範囲内、特に10~100ppmの範囲内である。水性噴霧液中の除草剤の量は、典型的には、活性除草剤化合物として計算して10g/ha~2kg/haの範囲内、具体的には20~1.2kg/hの範囲内であるその施用量に応じて変化する。一般的に、水性噴霧液中の除草剤の濃度は、活性除草剤化合物として計算して、0.01~1.5重量%の範囲内である。
【0073】
水性噴霧液は、農業目的で許容可能な任意のpH値を有してよい。好ましくは、水性噴霧液は、25℃で決定してpH4~pH9の範囲内のpHを有する。
【0074】
本発明の使用及び方法に好適な除草剤活性化合物は、Compendium of Pesticide Common Names(https://pesticidecompendium.bcpc.org/class_herbicides.html)の除草剤分類からのものであり、これらはすなわち、
- アニリド系除草剤、アリールアラニン系除草剤、クロロアセトアニリド系除草剤、スルホアニリド系除草剤、スルホンアミド系除草剤、チオアミド系除草剤も含むアミド系除草剤、
- 安息香酸系除草剤、ピリミジニルオキシ安息香酸系除草剤、ピリミジニルチオ安息香酸系除草剤、フタル酸系除草剤、及びピコリン酸系除草剤も含む芳香族酸除草剤、
- アリルシクロヘキサンジオン系除草剤、
- ベゾフラニル(bezofuranly)アルキルスルフネート(alkylsulfnate)系除草剤、
- ベンゾチアゾール系除草剤、
- カルバニレート系除草剤も含むカルバメート系除草剤、
- シクロヘキセンオキシム系除草剤、
- シクロプロピルイソキサズル(cyclopropylisoxazle)系除草剤、
- ジカルボキシイミド系除草剤、
- ジニトロアニリン系除草剤、
- ニトロフェニルエーテル系除草剤も含むジフェニルエーテル系除草剤(herbicde)、
- チオカルバメート系除草剤、
- イミダゾリノン系除草剤、
- イミド系除草剤、
- ニトリル系除草剤、
- 有機リン酸系除草剤、
- オキサジアゾロン系除草剤、
- オキサゾール系除草剤、
- フェノキシ酢酸系除草剤、フェノキシプロピオン系除草剤、及びフェノキシ酪酸系除草剤も含むフェノキシ系除草剤、
- アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤、
- フェニレンジアミン系除草剤、
- ベンゾイルピラゾール系除草剤及びフェニルピラゾール系除草剤も含むピラゾール系除草剤、
- ピリダジン系除草剤、
- ピリダジノン系除草剤、
- ピリジン系除草剤、
- ピリミジンジアミン系除草剤、
- ピリミジニルオキシベンジルアミン系除草剤、
- 四級アンモニウム系除草剤、
- チオカルバメート系除草剤、
- チオカーボネート系除草剤、
- チオウレア系除草剤、
- クロロトリアジン系除草剤、フルオロアルキルトリアジン系除草剤、メトキシトリアジン系除草剤、メチルチオトリアジン系除草剤も含むトリアジン系除草剤、
- トリアジノン系除草剤、
- トリアゾール系除草剤、
- トリアゾロン系除草剤、
- トリアゾロピリミジン系除草剤、
- ウラシル系除草剤及びフェニルウラシル系除草剤、
- フェニルウレア系除草剤、スルホニルウレア系除草剤(ピリミジニルスルホニルウレア系除草剤及びトリアジニルスフロニルウレア(triazinylsuflonylurea)系除草剤のサブクラスを含む)、チアジアゾリルウレア系除草剤も含むウレア系除草剤、
- アザフェニジン、ベンタゾン、ベンゾビシルコン(benzobicylcon)、ビシクルピロン(bicyclpyrone)、クロルフェナク、クロルフェンプロップ、クロロフルラゾール、クロフルレノール(chlroflurenol)、シンメチリン、エンドタール、フルオロミジン、フルリドン、フルオロクロリドン、フルルタモン、フルチアセットなどの未分類の除草剤である。
【0075】
好ましくは、除草剤は、以下の除草剤化合物の群(i)~(viii)及びこれらの組み合わせから選択される有機除草剤化合物である。
(i)グルタミンシンセターゼ阻害剤の群の除草剤(HRAC(除草剤抵抗性対策委員会(Herbicide Resistance Action Committee))の分類の分類10)、
(ii)5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸シンターゼ阻害剤(EPSPシンターゼ阻害剤)の群の除草剤(HRACの分類の分類9)、
(iii)オーキシンアゴニストの群の除草剤(HRACの分類の分類4)、
(iv)プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤(PPO阻害剤)の群の除草剤(HRACの分類の分類14)、
(v)アセト乳酸シンターゼ阻害剤(ALS阻害剤)の群の除草剤(HRACの分類の分類2)、
(vi)光化学系II阻害剤(PS II阻害剤)の群の除草剤(HRACの分類の分類5及び6)、
(vii)ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ阻害剤(HPPD阻害剤)の群の除草剤(HRACの分類の分類27)、
(viii)アセチル-CoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACCアーゼ阻害剤)の群の除草剤(HRACの分類の分類1)。
【0076】
群(i)~(viii)の好適な除草剤は既知であり、除草剤抵抗性対策委員会(Herbicide Resistance Action Committee)が定義するその作用機序によって選択され得る。更なる詳細は、https://hracglobal.com/tools/classification-lookup/?s=&mode=9796&letter=&number=#classificationLookupから得ることができる。
【0077】
群(i)の除草剤の例は、グルホシネート及びビアラホス並びにそれらの塩である。
【0078】
群(ii)の除草剤の例は、グリホサート及びその塩である。
【0079】
群(iii)の除草剤の例は、
- 安息香酸、例えばジカンバ、TBA、及びクロランベン、並びにそれらの塩及びエステル、
- フェノキシ系除草剤、例えば2,4,5-T、2,4-D、2,4-DB、クロメプロップ、ジクロルプロップ、フェノプロップ、MCPA、MCPB、並びにこれらの塩及びエステル、
- ピリジンカルボン酸(別名ピコリン酸系除草剤)、例えば、アミノピラリド、クロピラリド、フロルピラウキシフェン、ハラウキシフェン、ピクロラム、フルロキシピルトリクロピル、アミノシクロピラクロル、並びにこれらの塩及びエステル、
- クロルフェナク及びクロルフェンプロップなどのフェニル酢酸、
- キノリンカルボン酸、例えばキンクロラック及びキノメラック、並びにこれらの塩及びエステルである。
【0080】
好ましい群(iii)の除草剤は、安息香酸系除草剤、具体的にはジカンバ及びその塩、フェノキシ系除草剤、具体的には2,4-D及びその塩、並びにキノロンカルボン酸、具体的にはキンクロラック及びその塩である。
【0081】
群(iv)の除草剤の例は、アザフェニジン、ブタフェナシル、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン-エチル、シニドン-エチル、フルミクロラック、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルチアセット、フルチアセット-メチル、オキサジアルギル、オキサジアゾン、ペントキサゾン、プロフルアゾールサフルフェナシル、スルフェントラゾン、チジアジミン、チアフェナシル、トリフルジモキサジン、[3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(1-メチル-6-トリフルオロメチル-2,4-ジオキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-3-イル)フェノキシ]-2-ピリジルオキシ]酢酸エチル(CAS 353292-31-6;S-3100)、3-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロプ-2-イニル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル]-1,5-ジメチル-6-チオキソ-[1,3,5]トリアジナン-2,4-ジオン(CAS 451484-50-7)、2-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロプ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2Hベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-イソインドール-1,3-ジオン(CAS 1300118-96-0)、1-メチル-6-トリフルオロメチル-3-(2,2,7-トリフルオロ-3-オキソ-4-プロプ-2-イニル-3,4-ジヒドロ-2Hベンゾ[1,4]オキサジン-6-イル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオン(CAS 1304113-05-0)、3-[7-クロロ-5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンズイミダゾール-4-イル]-1-メチル-6-(トリフルオロメチル)-1H-ピリミジン-2,4-ジオン(CAS 212754-02-4)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]-酢酸メチルエステル(CAS 2158274-96-3)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]酢酸エチルエステル(CAS 2158274-50-9)、2-[[3-[2-クロロ-5-[4-(ジフルオロメチル)-3-メチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]-4-フルオロ-フェノキシ]-2-ピリジル]オキシ]酢酸メチル(CAS 2271389-22-9)、2-[[3-[2-クロロ-5-[4-(ジフルオロメチル)-3-メチル-5-オキソ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]-4-フルオロ-フェノキシ]-2-ピリジル]オキシ]酢酸エチル(CAS 2230679-62-4)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]-酢酸メチルエステル(CAS 2158275-73-9)、2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]酢酸エチルエステル(CAS 2158274-56-5)、2-[2-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]フェノキシ]-N-(メチルスルホニル)-アセトアミド(CAS 2158274-53-2)、及び2-[[3-[[3-クロロ-6-[3,6-ジヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-1(2H)-ピリミジニル]-5-フルオロ-2-ピリジニル]オキシ]-2-ピリジニル]オキシ]-N-(メチルスルホニル)-アセトアミド(CAS 2158276-22-1)である。
【0082】
PPO阻害剤の群の除草剤の中でも、以下の化合物の群が好ましい。フルミオキサジン、カルフェントラゾン、スルフェントラゾン、ブタフェナシル、アシフルオルフェン、フォメサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフェン、サフルフェナシル、及びトリフルジモキサジン、並びにこれらの農学的に許容可能な塩及びエステル、例えば、具体的にはフォメサフェン-ナトリウム、アシフルオルフェン-ナトリウム、アシフルオルフェン-メチル、カルフェントラゾン-エチル。特に好ましいのは、サフルフェナシル、フォメサフェン又はその塩、例えばフォメサフェンナトリウム、及びフルミオキサジンである。
【0083】
群(v)の除草剤の例は、
- トリアゾロピリミジン系除草剤、例えば、クロランスラム、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、ペノキススラム、及びピロクススラム、並びにこれらの塩及びエステル、例えばクロランスラム-メチル、
- スルホニルアミノ-カルボニル-トリアゾリノン系除草剤、別名スルホンアニリド、例えば、フルカルバゾン、プロポキシカルバゾン、チエンカルバゾン、及びトリアファモン、並びにこれらの塩及びエステル、例えばフルカルバゾン-ナトリウム、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、及びチエンカルバゾン-メチル、
- ピリミジニル(チオ)ベンゾエート系除草剤、例えば、ビスピリバック、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピリミノバック、これらの塩及びエステル、例えばビスピリバック-ナトリウム、ピリチオバック-ナトリウム、及びピリミノバック-メチル、並びに4-[[[2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オキシ]フェニル]メチル]アミノ]-安息香酸-1-メチルエチルエステル(CAS 420138-41-6)、4-[[[2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オキシ]フェニル]メチル]アミノ]-安息香酸プロピルエステル(CAS 420138-40-5)、及びN-(4-ブロモフェニル)-2-[(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)オキシ]ベンゼンメタンアミン(CAS 420138-01-8)、
- スルホニルウレア系除草剤、例えば、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロン、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメツルフロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨーフェンスルフロン、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メトスルフロン、ニコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロピリスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、及びトリトスルフロン、並びにこれらの塩及びエステル、例えば、ベンスルフロン-メチル、クロリムロン-エチル、エタメツルフロン-メチル、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、ハロスルフロン-メチル、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、ヨーフェンスルフロン-ナトリウム、メトスルフロン-メチル、プリミスルフロン-メチル、ピラゾスルフロン-エチル、スルホメツロン-メチル、チフェンスルフロン-メチル、トリベヌロン-メチル、及びトリフルスルフロン-メチル、
- イミダゾリノン系除草剤、例えば、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、及びイマゼタピル、並びにこれらの塩及びエステルである。
【0084】
好ましい群(v)の除草剤は、
- トリアゾロピリミジン系除草剤、具体的にはクロランスラム、並びにこれらの塩及びエステル、例えば、クロランスラム-メチル、
- イミダゾリノン系除草剤、具体的には、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、及びイマゼタピル、並びにこれらの塩及びエステル、
- スルホニルウレア系除草剤、具体的には、クロリムロン、及びそのエステル、例えば、クロリムロン-エチルである。
【0085】
群(vi)の除草剤の例は、
- アニリド、例えば、プロパニル、ペンタノクロール、又はクロラノクリル(ジクリル)、
- アリールウレア系除草剤、例えば、クロルブロムロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジメフロン、ジウロン、エチジムロン、フェニュロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトクスロン、モノリニュロン、ネブロン、シデュロン、テトラフルロン、テブチウロン、チジアズロン、並びにこれらの塩及びエステル(好ましいアリールウレア系除草剤は、クロルトルロン、ジウロン、リニュロン、イソプロツロン、及びテブチウロンである)、
- トリアジン(ジ)オン系除草剤、(すなわち、トリアジノン及びトリアジンジオン除草剤)、例えば、アメトリジオン、アミブジン、エチオジン、ヘキサジノン、イソメチオジン、メタミトロン、メトリブジン、トリフルジモキサジン、並びにこれらの塩及びエステル(好ましいトリアジン(ジ)オン系除草剤としては、ヘキサジノン、メタミトロン、及びメトリブジン、具体的にはメトリブジンが挙げられる)、
- トリアジン系除草剤、例えば、アメトリン、アトラジン、アジプロトリン、クロラジン、シアナトリン、シアナジン、シプラジン、デスメトリン、ジメタメトリン、エグリナジン、イパジン、メソプラジン、メトプロトリン、プロメトリン、プロシアジン、プログリナジン、プロメトン、プロパジン、セブチラジン、シマジン、シメトリン、テルブメトン、テルブチルアジン、テルブトリン、トリエタジン、並びにこれらの塩及びエステル、例えば、エグリナジン-エチル、及びプログリナジン-エチル(好ましいトリアジン系除草剤としては、アメトリン、アトラジン、テルブチルアジン、及びシマジン、具体的にはアトラジンが挙げられる)、
- ピリダジノン系除草剤、例えば、ブロムピラゾン、クロリダゾン、ジミダゾン、メトフルラゾン、ノルフルラゾン、オキサピラゾン、ピダノン、並びにこれらの塩及びエステル(好ましいピリダジノン系除草剤は、クロリダゾンである)、
- フェニルカルバメート系除草剤、例えば、デスメジファム、カルブチレート、フェニソファム、フェンメディファム、並びにこれらの塩及びエステル、例えば、フェンメディファム-エチル、
- ニトリル系除草剤、例えば、ブロモボニル、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、クロロキシニル、ジクロベニル、ヨードボニル、及びイオキシニル、並びに、特にブロモキシニル、クロロキシニル、及びイオキシニルの場合は、これらの塩及びエステル(好ましいニトリル系除草剤はブロモキシニルである)、
- ベンゾチアジアジノン系除草剤、例えばベンタゾン、及びその塩、具体的にはそのアルカリ金属塩、例えばベンタゾン-ナトリウム、
- ウラシル系除草剤、例えば、ブロマシル、フルプロパシル、イソシル、レナシル、ターバシル、並びにブロマシルの塩、具体的にはそのアルカリ金属塩、例えばブロマシル-リチウム及びブロマシル-ナトリウムである。
【0086】
好ましい群(vi)の除草剤は、
- アリールウレア系除草剤、具体的には、クロルトルロン、ジウロン、リニュロン、イソプロツロン、及びテブチウロン(特にジウロンが好ましい)、
- トリアジン系除草剤、具体的にはアメトリン、アトラジン、テルブチルアジン、及びシマジン(特にアトラジンが好ましい)、
- アニリド、具体的にはプロパニル、
- ベンタゾン及びその塩、具体的にはそのアルカリ金属塩、例えばベンタゾン-ナトリウムである。
【0087】
群(vii)の除草剤の例は、
- シクロプロピルイソオキサゾール系除草剤、例えばイソキサクロルトール及びイソキサフルトール、
- ベンゾイルシクロヘキサンジオン系除草剤、例えば、フェンキノトリオン、ケトスピラドクス、メソトリオン、スルコトリオン、テフリルトリオン、及びテムボトリオン、
- ベンゾイルピラゾール系除草剤、例えば、ベンゾフェナップ、ピラスルホトール、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、トルピラレート、及びトプラメゾン、
- 並びに未分類の除草剤、例えばベンゾビシクロン及びビシクロピロンである。
【0088】
好ましい群(vii)の除草剤は、
- ベンゾイルシクロヘキサンジオン系除草剤、具体的にはメソトリオン及びテンボトリオン、
- ベンゾイルピラゾール系除草剤、具体的にはトプラメゾンである。
【0089】
群(viii)の除草剤の例は、
- アリールオキシフェノキシ-プロピオネート系除草剤、例えば、クロラジホップ(chlorazifop)、クロジナホップ、クロホップ(clofop)、シハロホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、フェンチアプロップ、フルアジホップ、ハロキシホップ、イソキサピリホップ、クイカオキシ(kuicaoxi)、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、トリホップ、並びにこれらの鏡像体、塩、及びエステル、例えば、フェノキサプロップ-P、フルアジホップ-P、ハロキシホップ-P、キザロホップ-P、ハロキシホップ-ナトリウム、クロラジホップ-プロパルギル、クロジナホップ-プロパルギル、クロホップ-イソブチル、シハロホップ-ブチル、ジクロホップ-メチル、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フェンチアプロップ-エチル、フルアジホップ-メチル、フルアジホップ-ブチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ-エトチル、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P-エトチル、ハロキシホップ-P-メチル、キザロホップ-エチル、キザロホップ-テフリル、キザロホップ-P-エチル、及びキザロホップ-P-テフリル、
- シクロヘキサンジオン系除草剤、例えば、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、クロプロキシジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、及びこれらの塩、例えば、アロキシジム-ナトリウム、並びに
- フェニルピラゾリン系除草剤、例えばピノキサデンである。
【0090】
好ましい群(viii)の除草剤は、クレトジム、キザロホップ、及びピノキサデンである。
【0091】
上記の有機除草剤化合物、具体的にはカルボキシル基を有するものの好適な塩は、除草剤活性化合物の作用に対して悪影響がない(「農学的に許容可能な」)カチオンの塩である。好ましいカチオンは、アルカリ金属のイオン、好ましくはリチウム、ナトリウム及びカリウムのイオン、アルカリ土類金属のイオン、好ましくはカルシウム及びマグネシウムのイオン、並びに遷移金属のイオン、好ましくはマンガン、銅、亜鉛、及び鉄のイオン、更には、アンモニウム、及び1~4個の水素原子がC1~C4-アルキル、ヒドロキシ-C1~C4-アルキル、C1~C4-アルコキシ-C1~C4-アルキル、ヒドロキシ-C1~C4-アルコキシ-C1~C4-アルキル、フェニル、又はベンジルによって置換されている置換アンモニウム(以下、有機アンモニウムとも称される)、好ましくはアンモニウム、メチルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ペンチルアンモニウム、ヘキシルアンモニウム、ヘプチルアンモニウム、2-ヒドロキシエチルアンモニウム、2-(2-ヒドロキシエトキシ)エタ-1-イルアンモニウム、(ジグリコールアミン塩)、ジ(2-ヒドロキシエタ-1-イル)アンモニウム(ジオラミン塩)、トリス((2-ヒドロキシエタ-1-イル)アンモニウム(トロラミン塩)、トリス(3-プロパノール)アモニウム(amonium)、ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、更にはホスホニウムイオン、スルホニウムイオン、好ましくはトリメチルスルホニウムなどのトリ(C1~C4-アルキル)スルホニウム、並びにスルホキソニウムイオン、好ましくはトリ(C1~C4-アルキル)スルホキソニウムである。
【0092】
本発明の方法及び使用では、カルボキシル基を有する有機除草剤化合物は、その誘導体の形態、例えばアミド、例えばモノ-又はジ-C1~C6アルキルアミド又はアリールアミドとして、エステル、例えばアリルエステル、プロパルギルエステル、C1~C10アルキルエステル、又はアルコキシアルキルエステルとして、及び更にはチオエステル、例えばC1~C10アルキルチオエステルとしてでも存在する場合がある。好ましいモノ-及びジ-C1~C6-アルキルアミドは、メチルアミド及びジメチルアミドである。好ましいアリールアミドは、例えば、アニリデン及び2-クロロアニリドである。好ましいアルキルエステルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、メキシル(1-メチルヘキシル)、又はイソオクチル(2-エチルヘキシル)エステルである。好ましいC1~C4-アルコキシ-C1~C4-アルキルエステルは、直鎖又は分岐鎖のC1~C4-アルコキシエチルエステル、例えばメトキシエチル、エトキシエチル、又はブトキシエチルエステルである。直鎖又は分岐鎖のC1~C10-アルキルチオエステルの例は、エチルチオエステルである。好ましい誘導体は、エステルである。
【0093】
具体的には、本発明の使用、方法、及び水性組成物のための除草剤化合物は、グルホシネート、ビアラホス、グリホサート、ジカンバ、クロランベン、2,4-D、エンドタール、メコプロップ、ピクロラム、トリクロピル、フルロキシピル、2,4,5-T、MCPA、MCPB、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、イマザモックス、イマザピル、イマザピック、イマゼタピル、イマザキン、クロランスラム、クロリムロン、アシフルオルフェン、サフルフェナシル、フォメサフェン、アトラジン、プロパニル、ベンタゾン、ジウロン、キザロホップ、クレトジム、ピノキサデン、トプラメゾン、メソトリオン、これらの塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの有機除草剤化合物を含む。
【0094】
特に、本発明の使用、方法、及び水性組成物のための除草剤化合物は、グルホシネート、グリホサート、及びジカンバ、これらの塩、これらのエステル、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの有機除草剤化合物を、任意選択的にこれらとは異なる上記の除草剤化合物のうちの少なくとも1つと組み合わせて、含む。
【0095】
特定の実施形態の群では、除草剤は、少なくとも1つのカルボキシル基又はその塩を有する有機除草剤化合物を含む。好適な少なくとも1つのカルボキシル基を有する有機除草剤化合物としては、グルホシネート、グリホサート、ビアラホス、ジカンバ、アシフルオルフェン、クロランベン、2,4-D、エンドタール、メコプロップ、ピクロラム、2,4,5-T、ベンザック、MCPA、MCPB、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、ダラポン、トリクロピル、フルオロキシピル、イマザモックス、イマザピル、イマザピック、イマゼタピル、イマザキン、フォメサフェン、アシフルオルフェン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。上記の化合物は、そのカルボン酸若しくはその塩の形態で、又はその誘導体の形態で、すなわちそのアミド若しくはエステルとして、使用され得る。好ましくは、カルボキシル基を有する除草剤は、その塩の形態で存在する。
【0096】
特定の好ましい実施形態の群(4)によれば、除草剤はグルホシネート又はその塩を含む。
【0097】
グルホシネート(CAS登録番号51276-47-2;IUPAC名:(2RS)-2-アミノ-4-[ヒドロキシ(メチル)ホスフィノイル]酪酸、又は4-[ヒドロキシ(メチル)ホスフィノイル]-DL-ホモアラニン、又はDL-4-[ヒドロキシル(メチル)ホスフィノイル]-DL-ホモアラニナート)、並びにその農学的に許容可能な塩、例えばグルホシネート-ナトリウム、グルホシネートカリウム、及び具体的にはグルホシネート-アンモニウム(IUPAC名:アンモニウム(2RS)-2-アミノ-4-(メチルホスフィナート)酪酸、CAS登録番号77182-82-2)は既知である。米国特許第4,168,963号明細書には、除草活性を有するリン含有化合物が記載されており、特に、ホスフィノスリシン(2-アミノ-4-[ヒドロキシ(メチル)ホスフィノイル]ブタン酸;一般名:グルホシネート))及びその塩は、農芸化学(agrochemistry)(農芸化学(agricultural chemistry))分野で商業的に重要になっている。例えば、グルホシネート及びその塩、例えば、グルホシネートアンモニウム及びその除草活性については、例えば、F.Schwerdtle et al.Z.Pflanzenkr.Pflanzenschutz,1981,Sonderheft IX,pp.431-440によって説明されている。ラセミ体としてのグルホシネート及びその塩は、Basta(商標)及びLiberty(商標)の商品名で市販されている。グルホシネートは次の構造(IV)で表される:
【化3】
【0098】
式(IV)の化合物はラセミ体である。グルホシネートは2つの鏡像体のラセミ体であり、そのうちの一方のみが十分な除草活性を示す(例えば、米国特許第4265654号明細書及びJP92448/83号公報参照)。L-グルホシネート(及び対応する塩)を調製するための様々な方法が知られているが、当該技術分野で既知の混合物は、立体化学について言及しておらず、これはつまり、ラセミ体が存在することを意味する(例えば、国際公開第2003024221号パンフレット、同第2011104213号パンフレット、同第2016113334号パンフレット、同第2009141367号パンフレット)。
【0099】
一実施形態において、除草剤組成物は、上に記載したグルホシネートのラセミ混合物を含み、このグルホシネートは、約50重量%のL-鏡像体及び約50重量%のD-鏡像体を含む。別の実施形態において、除草剤組成物はグルホシネートを含み、グルホシネートの少なくとも70重量%はL-グルホシネート又はその塩である。
【0100】
IUPAC名(2S)-2-アミノ-4-[ヒドロキシ(メチル)ホスフィノイル]酪酸(CAS登録番号35597-44-5)であり、グルホシネート-Pとも呼ばれるL-グルホシネートは、商業的に入手することもでき、又は例えば、国際公開第2006/104120号パンフレット、米国特許第5530142号明細書、欧州特許第0248357A2号明細書、同第0249188A2号明細書、同第0344683A2号明細書、同第0367145A2号明細書、同第0477902A2号明細書、同第0127429号明細書、及びJ.Chem.Soc.Perkin Trans.1,1992,1525-1529に記載される通りに調製することもできる。好ましくは、グルホシネートの塩又は(L)-グルホシネートの塩は、グルホシネート又はL-グルホシネートのナトリウム、カリウム又はアンモニウム(NH4
+)塩であり、特にL-グルホシネートの場合は、グルホシネート-P-アンモニウム(IUPAC名:アンモニウム(2S)-2-アミノ-4-(メチルホスフィナート)酪酸、CAS登録番号73777-50-1)、グルホシネート-P-ナトリウム(IUPAC名:ナトリウム(2S)-2-アミノ-4-(メチルホスフィナート)酪酸;CAS登録番号70033-13-5)及びグルホシネート-P-カリウム(IUPAC名:カリウム(2S)-2-アミノ-4-(メチルホスフィナート)酪酸)である。したがって、混合物は、(L)-グルホシネート塩としての(L)-グルホシネートアンモニウム又は(L)-グルホシネートナトリウム又は(L)-グルホシネートカリウム、及び遊離酸としての(L)-グルホシネート、好ましくは(L)-グルホシネートを含むことができる。(L)-グルホシネートアンモニウム、即ち、グルホシネートのアンモニウム(NH4
+)塩を含む除草剤組成物が特に好ましい。本発明において使用される「グルホシネート」という用語は、典型的には、本発明の一実施形態では、約50重量%のL-鏡像体及び約50重量%のD-鏡像体を含み、本発明の別の実施形態では、L-鏡像体を70重量%超、好ましくはL-鏡像体を80重量%超、より好ましくはL-鏡像体を90%超、最も好ましくはL-鏡像体を95%超含み、これは上で述べたように調製することができる。
【0101】
別の特定の実施形態の群(5)によれば、除草剤は、除草剤活性化合物としてグリホサート又はその塩を含む。
【0102】
グリホサートの好適な塩は、例えばグリホサート-アンモニウム、グリホサート-二アンモニウム、グリホサート-ジメチルアンモニウム、グリホサート-イソプロピルアンモニウム、グリホサート-カリウム、グリホサート-ナトリウム、グリホサート-トリメシウム、並びにエタノールアミン及びジエタノールアミン塩、好ましくは、グリホサート-二アンモニウム、グリホサート-イソプロピルアンモニウム、及びグリホサート-トリメシウム(スルホセート)である。
【0103】
別の特定の実施形態の群(6)によれば、除草剤は、群(iii)の除草剤を含み、これは、具体的には、安息香酸系除草剤、具体的にはジカンバ及びその塩、フェノキシ系除草剤、具体的には2,4-D及びその塩、並びにキノロンカルボン酸、具体的にはキンクロラック及びその塩からなる群から選択される。
【0104】
特定の好ましい実施形態の群(6a)によれば、除草剤はジカンバ又はその塩を含む。ジカンバの好適な塩は、ジカンバ-ナトリウム、ジカンバ-カリウム、ジカンバ-メチルアンモニウム、ジカンバ-ジメチルアンモニウム、ジカンバ-イソプロピルアンモニウム、ジカンバ-ジグリコールアミン、ジカンバ-オラミン、ジカンバ-ジオラミン、ジカンバ-トロラミン、ジカンバ-N,N-ビス-(3-アミノプロピル)メチルアミン、及びジカンバ-ジエチレントリアミンである。好適なエステルの例は、ジカンバ-メチル及びジカンバ-ブトチルである。
【0105】
別の特定の実施形態の群(7)によれば、除草剤は、PPO阻害剤の群の除草剤を含み、これは、具体的にはフルミオキサジン、カルフェントラゾン、スルフェントラゾン、ブタフェナシル、アシフルオルフェン、フォメサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフェン、サフルフェナシル、及びトリフルジモキサジン、並びにこれらの農学的に許容可能な塩及びエステル、例えば、具体的にはフォメサフェン-ナトリウム、アシフルオルフェン-ナトリウム、アシフルオルフェン-メチル、カルフェントラゾン-エチルからなる群から選択される。群(7)では、特に好ましいのは、サフルフェナシル、フォメサフェン又はその塩、例えばフォメサフェンナトリウム、及びフルミオキサジンから選択されるPPO阻害剤の群である。
【0106】
別の特定の実施形態の群(8)によれば、除草剤は、ALS阻害剤の群の除草剤を含み、これは、具体的には、
- トリアゾロピリミジン系除草剤、具体的にはクロランスラム、並びにこれらの塩及びエステル、例えば、クロランスラム-メチル、
- イミダゾリノン系除草剤、具体的には、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、及びイマゼタピル、並びにこれらの塩及びエステル、
- スルホニルウレア系除草剤、具体的には、クロリムロン、及びそのエステル、例えば、クロリムロン-エチルからなる群から選択される。
【0107】
別の特に好ましい実施形態の群(8a)によれば、除草剤は、除草剤活性化合物として、イミダゾリノン又はその塩、具体的にはイマザピック、イマザモックス、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、若しくはこれらの組み合わせからなる群から選択されるイミダゾリノン、又はこれらの塩若しくは塩の組み合わせを含む。
【0108】
イミダゾリノン除草剤の好適な塩は、イマザピック塩、イマザモックス塩、イマザピル塩、イマザキン塩、イマゼタピル塩である。イマザモックスの好適な塩は、例えばイマザモックス-アンモニウムである。イマザピックの適切な塩は、例えば、イマザピック-アンモニウム及びイマザピック-イソプロピルアンモニウムである。イマザピルの適切な塩は、例えば、イマザピル-アンモニウム及びイマザピル-イソプロピルアンモニウムである。イマザキンの適切な塩は、例えば、イマザキン-アンモニウムである。イマゼタピルの適切な塩は、例えば、イマゼタピル-アンモニウム及びイマゼタピル-イソプロピルアンモニウムである。
【0109】
別の特定の実施形態の群(9)によれば、除草剤は、PSII阻害剤の群の除草剤を含み、これは、具体的には、
- アリールウレア系除草剤、具体的には、クロルトルロン、ジウロン、リニュロン、イソプロツロン、及びテブチウロン(特にジウロンが好ましい)、
- トリアジン系除草剤、具体的にはアメトリン、アトラジン、テルブチルアジン、及びシマジン(特にアトラジンが好ましい)、
- アニリド、具体的にはプロパニル、
- ベンタゾン及びその塩、具体的にはそのアルカリ金属塩、例えばベンタゾン-ナトリウムからなる群から選択される。
【0110】
具体的な実施形態の群(9)では、除草剤は、特に、ジウロン、アトラジン、プロパニル、及びベナゾン(benazone)、又はこれらの塩から選択される、例えばベンタゾンナトリウムである除草剤化合物を含む。
【0111】
別の特定の実施形態の群(10)によれば、除草剤は、HPPD阻害剤の群の除草剤を含み、これは、具体的には、
- ベンゾイルシクロヘキサンジオン系除草剤、具体的にはメソトリオン及びテンボトリオン、
- ベンゾイルピラゾール系除草剤、具体的にはトプラメゾンからなる群から選択される。
【0112】
別の特定の実施形態の群(11)によれば、除草剤は、HPPD阻害剤の群の除草剤を含み、これは、具体的には、クレトジム、キザロホップ、及びピノキサデンからなる群から選択される。
【0113】
一般に、コポリマーCPは、好適な除草剤活性成分の配合物と共に噴霧液中に含まれている。一般に、除草剤活性成分を含有する配合物は、水で容易に希釈することが可能な配合物である。好適な除草剤活性成分の配合物としては、水溶性濃縮物(SL又はLS配合物)、分散性濃縮物(DC配合物)、乳化性濃縮物(EC配合物)、エマルション(EW、EO、又はES配合物)、水系又は油系であり得る懸濁液濃縮物(SC、OD、又はFS配合物)、マイクロエマルション(ME配合物)、マイクロカプセル配合物(CS配合物)、水和剤(wettable powder)又は水和粉剤(wettable dusts)(例えばWP、SP、WS、DP、DS)、水和顆粒剤(wettable granule)(例えば、WG、SG、GR、FG、GG、MG)などが挙げられるが、これらに限定されない。これらの組成物及び更なる組成物の種類は、「Catalogue of pesticide formulation types and international coding system」,Technical Monograph No.2,6th Ed.May 2008,CropLife Internationalで定義されている。
【0114】
除草剤活性成分の他に、その配合物は、溶媒、液体担体、固体担体又は充填剤、界面活性剤、分散剤、乳化剤、湿潤剤、補助剤、可溶化剤、浸透増強剤、保護コロイド、付着剤、増粘剤、保湿剤、凍結防止剤、消泡剤、着色剤、結晶成長阻害剤、粘着付与剤、及びバインダーを含む従来の配合物助剤のうち1つ以上を含有し得る。当然ながら、これらの成分は、水性噴霧液中に存在することになる。配合物中の除草剤活性成分の濃度は様々であり得、典型的には配合物1kgあたり50~800gの範囲内である。
【0115】
好適な溶媒及び液体担体は、水及び有機溶媒、例えば、鉱油の中~高沸点留分、例えば、ケロシン、軽油;植物又は動物由来の油;脂肪族、環状及び芳香族炭化水素、例えば、トルエン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン;アルコール類、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール;グリコール類;DMSO;ケトン類、例えば、シクロヘキサノン;エステル類、例えば、乳酸エステル、炭酸エステル、脂肪酸エステル、ガンマ-ブチロラクトン;脂肪酸;ホスホン酸エステル;アミン類;アミド類、例えば、N-メチルピロリドン、脂肪酸ジメチルアミド;並びにこれらの混合物である。
【0116】
好適な固体担体又は充填剤は、鉱物質土類(mineral earth)、例えば、ケイ酸塩、シリカゲル、タルク、カオリン、石灰石、石灰、胡粉、粘土、ドロマイト、珪藻土、ベントナイト、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム;多糖類、例えば、セルロース、デンプン;肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素;植物由来の生成物、例えば、穀粉、樹皮粉、木粉、堅果殻粉、及びこれらの混合物である。
【0117】
好適な界面活性剤は、表面活性化合物、例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性界面活性剤、ブロックポリマー、高分子電解質並びにこれらの混合物である。そのような界面活性剤を、乳化剤、分散剤、可溶化剤、湿潤剤、浸透促進剤、保護コロイド、又は補助剤として使用し得る。界面活性剤の例は、McCutcheon’s,Vol.1:Emulsifiers & Detergents,McCutcheon’s Directories,Glen Rock,USA,2008(International Ed.又はNorth American Ed.)で列挙されている。
【0118】
好適なアニオン性界面活性剤は、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、カルボキシレート、及びこれらの混合物のアルカリ塩、アルカリ土類塩、又はアンモニウム塩である。スルホネートの例は、アルキルアリールスルホネート、ジフェニルスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネート、リグニンスルホネート、脂肪酸及び油のスルホネート、エトキシル化アルキルフェノールのスルホネート、アルコキシル化アリールフェノールのスルホネート、縮合ナフタレンのスルホネート、ドデシル-及びトリデシルベンゼンのスルホネート、ナフタレン及びアルキルナフタレンのスルホネート、スルホスクシネート、又はスルホスクシナメートである。スルフェートの例は、脂肪酸及び油、エトキシル化アルキルフェノール、アルコール、エトキシル化アルコール、又は脂肪酸エステルのスルフェートである。ホスフェートの例は、リン酸エステルである。カルボキシレートの例は、アルキルカルボキシレート及びカルボキシル化アルコール、又はアルキルフェノールエトキシレートである。
【0119】
好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシレート、N-置換脂肪酸アミド、アミンオキシド、エステル、糖系界面活性剤、高分子界面活性剤、及びこれらの混合物である。アルコキシレートの例は、1~50当量でアルコキシル化された、アルコール、アルキルフェノール、アミン、アミド、アリールフェノール、脂肪酸、又は脂肪酸エステル等の化合物である。アルコキシル化には、エチレンオキシド、及び/又はプロピレンオキシド、好ましくはエチレンオキシドを使用し得る。N-置換脂肪酸アミドの例は、脂肪酸グルカミド又は脂肪酸アルカノールアミドである。エステルの例は、脂肪酸エステル、グリセロールエステル、又はモノグリセリドである。糖系界面活性剤の例は、ソルビタン、エトキシ化ソルビタン、スクロース、及びグルコースエステル、又はアルキルポリグルコシドである。高分子界面活性剤の例は、ビニルピロリドン、ビニルアルコール、又は酢酸ビニルのホモポリマー又はコポリマーである。
【0120】
好適なカチオン性界面活性剤は、第4級界面活性剤であり、例えば、1つ若しくは2つの疎水性基を有する第4級アンモニウム化合物、又は長鎖1級アミンの塩である。好適な両性界面活性剤は、アルキルベタイン及びイミダゾリンである。好適なブロックポリマーは、ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドのブロックを含むA-B若しくはA-B-A型のブロックポリマー、又はアルカノール、ポリエチレンオキシド、及びポリプロピレンオキシドを含むA-B-C型のブロックポリマーである。好適な高分子電解質は、多価酸又は多価塩基である。多価酸の例は、ポリアクリル酸のアルカリ塩、又は多価酸櫛型ポリマーである。多価塩基の例は、ポリビニルアミン又はポリエチレンアミンである。
【0121】
好適な増粘剤は、多糖類(例えば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース)、無機粘土(有機変性又は未変性)、ポリカルボキシレート、及びケイ酸塩である。好適な殺菌剤は、ブロノポール及びイソチアゾリノン誘導体、例えば、アルキルイソチアゾリノン及びベンズイソチアゾリノンである。好適な凍結防止剤は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素及びグリセリンである。好適な消泡剤は、シリコーン、長鎖アルコール及び脂肪酸の塩である。好適な着色剤(例えば、赤色、青色又は緑色)は、低水溶性顔料及び水溶性染料である。その例が、無機着色剤(例えば、酸化鉄、酸化チタン、ヘキサシアノ鉄酸塩)並びに有機着色剤(例えば、アリザリン、アゾ及びフタロシアニン着色剤)である。好適な粘着付与剤又は結合剤は、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、生物由来又は合成ワックス及びセルロースエーテルである。
【0122】
水、コポリマーCP、及び除草剤(除草剤活性成分及び任意の配合物助剤を含む)に加えて、水性噴霧液は、1つ以上の更なる農学的活性成分を含有し得る。更なる農学的活性成分は、殺真菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、毒性緩和剤、肥料、微量栄養素、バイオ農薬、硝化阻害剤、ウレアーゼ阻害剤、及び/又は成長調整剤から選択され得る。除草剤と毒性緩和剤との組み合わせが特に有用であり得る。好適な毒性緩和剤としては、(キノリン-8-オキシ)酢酸、1-フェニル-5-ハロアルキル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸、1-フェニル-4,5-ジヒドロ-5-アルキル-1H-ピラゾール-3,5-ジカルボン酸、4,5-ジヒドロ-5,5-ジアリール-3-イソキサゾールカルボン酸、ジクロロアセトアミド、α-オキシミノフェニルアセトニトリル、アセトフェノンオキシム(acetophenonoxime)、4,6-ジハロ-2-フェニルピリミジン、N-[[4-(アミノカルボニル)フェニル]スルホニル]-2-安息香酸アミド、1,8-ナフタル酸無水物、2-ハロ-4-(ハロアルキル)-5-チアゾールカルボン酸、ホスホルチオレート類、及びN-アルキル-O-フェニルカルバメート、並びにこれらの農学的に許容される塩及びこれらのアミド、エステル及びチオエステルなどの農学的に許容される誘導体が挙げられるが、但し、これらが酸基を有することを条件とする。
【0123】
好ましい実施形態の群(8)では、水性噴霧液は、少なくとも1つの無機化合物、具体的には少なくとも1つの無機塩、又はカルボン酸の塩を含有する。カルボン酸自体の塩は、注目に値するほどの除草活性を有さない。典型的なカルボン酸は、1~6個の炭素原子を有するアルカン酸である。好ましくは、塩は水溶性である、すなわち、25℃の脱イオン水中でその可溶性が少なくとも10g/Lである。具体的には、塩は水性噴霧液に完全に溶解される。
【0124】
水性化合物は、具体的には肥料として適格な塩、例えば、カリウム塩、マグネシウム塩、又はアンモニウム塩、例えば、塩化カリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、又はこれらの組み合わせである。具体的には無機化合物はアンモニウム塩、特に硫酸アンモニウム又は酢酸アンモニウムである。
【0125】
好ましい実施形態の群(8)では、除草剤は、好ましくは、上記のカルボキシル基又はその塩、具体的にはグルホシネート若しくはその塩、ジカンバ若しくはその塩、又はグリホサート若しくはその塩を有する有機除草剤化合物を含む。
【0126】
除草剤及びコポリマーCPを含有する水性噴霧液は、作物面積及び非作物面積上で望ましくない植生を防除するのに用いられる。
【0127】
水性噴霧液は、非作物面積上、及び作物中の望ましくない植生を非常に効率的に防除することを可能にする。非作物面積上での非常に効率的な防除は、高い施用量で達成される。除草剤活性化合物によっては、噴霧液の適用により、コムギ、コメ、コーン、ダイズ、及びワタなどの作物における広葉雑草及びイネ科雑草の効率的な防除が、作物植物に有意な損害を与えることなしに可能となる。この効果は、主に低い施用率で観察される。
【0128】
噴霧液は、一般的には、望ましくない植物に対して、主に葉に噴霧することにより施用される。本明細書では、施用は、従来の噴霧技法によって約100~1,000l/haの噴霧液量を用いて実施することができる。噴霧液の施用は、好ましくない植物の発芽の前、その間、及び/又はその後、好ましくは、その間及び/又はその後に行われ得る。植物の防疫に用いる場合、配合物補助剤を含めないグルホシネート又はその塩の量は、所望の効果の種類に応じて、0.001~2kg/ha、好ましくは0.005~2kg/ha、より好ましくは0.05~0.9kg/ha、具体的には0.1~0.75kg/haである。
【0129】
好適な作物の例としては、以下が挙げられる:タマネギ(Allium cepa)、パイナップル(Ananas comosus)、ラッカセイ(Arachis hypogaea)、アスパラガス(Asparagus officinalis)、エンバク(Avena sativa)、テンサイ(Beta vulgaris spec.altissima)、カンサイ(Beta vulgaris spec.rapa)、セイヨウアブラナ(Brassica napus var.napus)、ルタバガ(Brassica napus var.napobrassica)、ブラシカ・ラパ・シルベストリス変種(Brassica rapa var.silvestris)、ヤセイカンラン(Brassica oleracea)、クロガラシ(Brassica nigra)、チャ(Camellia sinensis)、ベニバナ(Carthamus tinctorius)、ペカン(Carya illinoinensis)、レモン(Citrus limon)、オレンジ(Citrus sinensis)、アラビカコーヒーノキ(Coffea arabica)(ロブスタコーヒーノキ(Coffea canephora)、リベリカコーヒーノキ(Coffea liberica))、キュウリ(Cucumis sativus)、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、ニンジン(Daucus carota)、ギニアアブラヤシ(Elaeis guineensis)、エゾヘビイチゴ(Fragaria vesca)、ダイズ(Glycine max)、アプランドワタ(Gossypium hirsutum)、(キダチワタ(Gossypium arboreum)、シロバナワタ(Gossypium herbaceum)、カイトウメン(Gossypium vitifolium))、ヒマワリ(Helianthus annuus)、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)、オオムギ(Hordeum vulgare)、ホップ(Humulus lupulus)、サツマイモ(Ipomoea batatas)、シナノグルミ(Juglans regia)、ヒラマメ(Lens culinaris)、アマ(Linum usitatissimum)、トマト(Lycopersicon lycopersicum)、リンゴ属の種(Malus spec.)、キャッサバ(Manihot esculenta)、アルファルファ(Medicago sativa)、バナナ属の種(Musa spec.)、タバコ(Nicotiana tabacum)(マルバタバコ(N.rustica))、オリーブ(Olea europaea)、イネ(Oryza sativa)、ライマメ(Phaseolus lunatus)、インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)、オウシュウトウヒ(Picea abies)、マツ属の種(Pinus spec.)、ピスタチオ(Pistacia vera)、エンドウ(Pisum sativum)、セイヨウウミザクラ(Prunus avium)、モモ(Prunus persica)、セイヨウナシ(Pyrus communis)、アンズ(Prunus armeniaca)、スミミザクラ(Prunus cerasus)、アーモンド(Prunus dulcis)及びセイヨウスモモ(prunus domestica)、フサスグリ(Ribes sylvestre)、ヒマ(Ricinus communis)、サトウキビ(Saccharum officinarum)、ライムギ(Secale cereale)、シロガラシ(Sinapis alba)、ジャガイモ(Solanum tuberosum)、モロコシ(Sorghum bicolor(s.vulgare))、カカオ(Theobroma cacao)、アカツメクサ(Trifolium pratense)、パンコムギ(Triticum aestivum)、ライコムギ(Triticale)、デュラムコムギ(Triticum durum)、ソラマメ(Vicia faba)、ブドウ(Vitis vinifera)、トウモロコシ(Zea mays)。
【0130】
水性噴霧液はまた、植物に新たな形質を付与するか又は既に存在する形質、好ましくはグルホシネート又はその塩に対する抵抗性を改変するために変異誘発又は遺伝子工学により改変されている作物にも使用することができる。
【0131】
本明細書で使用される場合、「作物」という用語は、植物に新しい形質を提供するため、又は既に存在する形質を改変するために、突然変異誘発又は遺伝子工学によって改変された(作物)植物も含む。突然変異誘発には、X線又は突然変異原性化学物質を用いたランダム突然変異誘発の技術が含まれるが、植物ゲノムの特定の遺伝子座に突然変異を生じさせるための標的突然変異誘発の技術も含まれる。標的突然変異誘発技術では、オリゴヌクレオチド又はCRISPR/Cas、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、TALEN若しくはメガヌクレアーゼなどのタンパク質を用いて標的効果を実現することが多い。遺伝子工学は、通常、組換えDNA技術を使用して、自然環境下では交配、突然変異誘発又は自然組換えによって容易に得ることができない植物ゲノムの改変を作り出す。典型的に、1つ以上の遺伝子を植物のゲノムに組み込んで、形質を付加するか又は形質を改善する。これらの組み込まれた遺伝子は、当技術分野では導入遺伝子とも呼ばれ、このような導入遺伝子を含む植物は、トランスジェニック植物と呼ばれる。植物形質転換の過程では、通常、導入遺伝子が組み込まれるゲノム遺伝子座が異なる、幾つかの形質転換イベントが起こる。特定のゲノム遺伝子座に特定の導入遺伝子を含む植物は、通常、特定の「イベント」を含むと表現され、特定のイベント名で呼ばれる。植物に導入された又は改変された形質としては、特に、除草剤耐性、昆虫抵抗性、高い収量及び渇水などの非生物的条件に対する耐性が挙げられる。
【0132】
除草剤耐性は、変異誘発を用いることのみならず、遺伝子工学を用いることによっても作出される。変異誘発及び育種の従来法によって、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤除草剤に対する耐性が付与された植物には、Clearfield(登録商標)の名称で市販されている植物品種が含まれる。しかしながら、除草剤耐性形質の大部分は導入遺伝子の使用を介して作出されている。
【0133】
グリホサート、グルホシネート、2,4-D、ジカンバ、ブロモキシニル及びイオキシニルなどのオキシニル除草剤、スルホニルウレア除草剤、ALS阻害剤除草剤並びにイソキサフルトール及びメソトリオンなどの4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤に対する除草剤耐性が作出されている。
【0134】
除草剤耐性形質の付与に使用されている導入遺伝子は、次に示すものを含む:グリホサート耐性付与:cp4 epsps、epsps grg23ace5、mepsps、2mepsps、gat4601、gat4621及びgoxv247;グルホシネート耐性付与:pat及びbar;2,4-D耐性付与:aad-1及びaad-12;ジカンバ耐性付与:dmo;オキシニル除草剤耐性付与:bxn;スルホニルウレア除草剤耐性付与:zm-hra、csr1-2、gm-hra、S4-HrA、ALS阻害剤除草剤耐性付与:csr1-2;HPPD阻害剤除草剤耐性付与:hppdPF、W336及びavhppd-03。
【0135】
除草剤耐性遺伝子を含むトランスジェニックトウモロコシイベントは、例えば、他を排除するものではないが、DAS40278、MON801、MON802、MON809、MON810、MON832、MON87411、MON87419、MON87427、MON88017、MON89034、NK603、GA21、MZHG0JG、HCEM485、VCO-φ1981-5、676、678、680、33121、4114、59122、98140、Bt10、Bt176、CBH-351、DBT418、DLL25、MS3、MS6、MZIR098、T25、TC1507、及びTC6275である。
【0136】
除草剤耐性遺伝子を含むトランスジェニックダイズイベントは、例えば、他を排除するものではないが、GTS 40-3-2、MON87705、MON87708、MON87712、MON87769、MON89788、A2704-12、A2704-21、A5547-127、A5547-35、DP356043、DAS44406-6、DAS68416-4、DAS-81419-2、GU262、SYHTφH2、W62、W98、FG72及びCV127である。
【0137】
除草剤耐性遺伝子を含むトランスジェニックワタイベントは、例えば、他を排除するものではないが、19-51a、31707、42317、81910、281-24-236、3006-210-23、BXN10211、BXN10215、BXN10222、BXN10224、MON1445、MON1698、MON88701、MON88913、GHB119、GHB614、LLCotton25、T303-3、及びT304-40である。
【0138】
除草剤耐性遺伝子を含むトランスジェニックキャノーライベントは、例えば、他を排除するものではないが、MON88302、HCR-1、HCN10、HCN28、HCN92、MS1、MS8、PHY14、PHY23、PHY35、PHY36、RF1、RF2及びRF3である。
【0139】
昆虫抵抗性は、主に殺虫タンパク質の細菌遺伝子を植物に導入することによって作成されている。最も多く使用されている導入遺伝子は、cry1A、cry1Ab、cry1Ab-Ac、cry1Ac、cry1A.105、cry1F、cry1Fa2、cry2Ab2、cry2Ae、mcry3A、ecry3.1Ab、cry3Bb1、cry34Ab1、cry35Ab1、cry9C、vip3A(a)、vip3Aa20のようなバシラス属菌種(Bacillus spec.)の毒素遺伝子及びその合成変異体である。しかしながら、植物由来の遺伝子も他の植物に導入されている。特に、CpTI及びpinIIのようなプロテアーゼ阻害剤をコードする遺伝子である。さらに、昆虫遺伝子を標的にしてダウンレギュレートするために、植物で二本鎖RNAを産生するための導入遺伝子を使用するアプローチもある。そのような導入遺伝子の例は、dvsnf7である。
【0140】
殺虫タンパク質又は二本鎖RNAの遺伝子を含むトランスジェニックコーンイベントは、例えば、他を排除するものではないが、Bt10、Bt11、Bt176、MON801、MON802、MON809、MON810、MON863、MON87411、MON88017、MON89034、33121、4114、5307、59122、TC1507、TC6275、CBH-351、MIR162、DBT418、及びMZIR098である。
【0141】
殺虫タンパク質の遺伝子を含むトランスジェニックダイズイベントは、例えば、他を排除するものではないが、MON87701、MON87751、及びDAS-81419である。
【0142】
殺虫タンパク質の遺伝子を含むトランスジェニックワタイベントは、例えば、他を排除するものではないが、SGK321、MON531、MON757、MON1076、MON15985、31707、31803、31807、31808、42317、BNLA-601、Event1、COT67B、COT102、T303-3、T304-40、GFM Cry1A、GK12、MLS 9124、281-24-236、3006-210-23、GHB119、及びSGK321である。
【0143】
コーンイベントMON87403に存在する導入遺伝子athb17を用いた穂のバイオマスの増加、又はダイズイベントMON87712に存在する導入遺伝子bbx32を用いた光合成の促進により、収量の増加が生じる。
【0144】
gm-fad2-1、Pj.D6D、Nc.Fad3、fad2-1A及びfatb1-Aという導入遺伝子を用いて、油分を改良した作物が作成されている。
これらの遺伝子の少なくとも1種を含むダイズイベントは:260-05、MON87705及びMON87769である。
【0145】
非生物的条件に対する耐性、特に渇水耐性は、トウモロコシイベントMON87460に含まれる導入遺伝子cspBを使用することにより、及びダイズイベントIND-φφ41φ-5に含まれる導入遺伝子Hahb-4を使用することにより付与されている。
【0146】
形質の組み合わせは、多くの場合、形質転換イベントに含まれる遺伝子を組み合わせるか又は育種過程で異なるイベントを組み合わせることによって行われる。好ましい形質の組み合わせは、様々な群の除草剤に対する除草剤耐性、様々な種類の昆虫に対する昆虫耐性、具体的には鱗翅目及び鞘翅目昆虫に対する耐性、除草剤耐性と1種類以上の昆虫抵抗性との組み合わせ、除草剤耐性及び収量増加の組み合わせ、並びに除草剤耐性と非生物的条件に対する耐性との組み合わせである。
【0147】
単一形質又はスタック形質を含む植物、並びにこれらの形質を付与する遺伝子及びイベントは、当該技術分野で公知である。例えば、変異誘発された又は組み込まれた遺伝子及びそれぞれのイベントに関する詳細な情報は、団体「国際アグリバイオ事業団(International Service for the Acquisition of Agri-biotech Applications)(ISAAA)」のウェブサイト(http://www.isaaa.org/gmapprovaldatabase)、及び団体「環境リスク評価センター(Center for Environmental Risk Assessment)(CERA)」のウェブサイト(http://cera-gmc.org/GMCropDatabase)、並びに欧州特許第3028573号明細書及び国際公開第2017/011288号パンフレットなどの特許出願から入手可能である。
【0148】
本発明の噴霧液を作物に使用することにより、特定の遺伝子又はイベントを含む作物に特異的な効果を得ることができる。これらの効果は、成長挙動の変化、又は生物学的若しくは非生物的ストレス因子に対する抵抗性の変化を含み得る。そのような効果は、特に、収量の増加、昆虫、線虫、真菌、細菌、マイコプラズマ、ウイルス又はウイロイド病原体に対する抵抗性又は耐性の向上及び早期生長、早熟又は遅延成熟、低温又は高温耐性並びにアミノ酸又は脂肪酸スペクトル又は含有量の変化を含み得る。
【0149】
さらに、特に原料の生産を改善するために、組換えDNA技法を用いることによって成分の含有量を調整した又は新たな成分を含有させた植物、例えば、アミロペクチンの産生量が増加したジャガイモ(例えば、Amflora(登録商標)ジャガイモ、BASF SE、Germany)も含まれる。
【0150】
さらに、本発明による除草剤組成物はまた、落葉及び/又は植物体の一部分の乾燥にも適していることが見出され、そのための作物植物としては、ワタ、ジャガイモ、セイヨウアブラナ、ヒマワリ、ダイズ又はソラマメなど、特にワタが適している。これに関連して、植物体を乾燥及び/又は落葉させるための除草剤組成物、これらの組成物を調製するためのプロセス並びに本発明による除草剤組成物を使用して植物体を乾燥及び/又は落葉させるための方法が見出された。
【0151】
乾燥剤としての本発明による除草剤組成物は、ジャガイモ、セイヨウアブラナ、ヒマワリ及びダイズに加えて穀類などの作物植物の地上部を乾燥させるのに特に適している。こうすることにより、これらの重要な作物植物の完全な機械収穫が可能になる。
【0152】
同じく経済的な関心が寄せられているのは収穫の促進であり、これは、柑橘類果実、オリーブの実並びにそれ以外のナシ状果、核果及び堅果の種及び品種の裂開又は樹木との接合の低減を一定時間内に集中させることによって可能になる。同じ機序、即ち、植物の果実部又は葉部とシュート部との間の離層組織の発達の促進は、有用植物、特にワタの落葉調節にも必須である。
【0153】
さらに、個々のワタが成熟するまでの期間を短縮することにより、収穫後の繊維の品質が向上する。
【0154】
水性噴霧液は、永年耕作地の地中若しくは地表、又は永年作物の表面に施用することができる。永年作物は、収穫の度に再び植え付けするのではなく、何シーズンも継続する植物から産生されるものである。永年作物は、例えばブドウの蔓又はコーヒーノキの生育に使用される草地及び灌木地;果実又はオリーブの生育に使用される果樹園;並びに、例えば堅果又はゴムの生育に使用されるプランテーションを含む、農地の形態の永年耕作地で生育する。但し、これには、木材(wood)又は材木(timber)に使用することが意図されている木材用樹木育成地(tree farm)は含まれない。
【0155】
本発明に関連する好ましい永年耕作地は、プランテーション、草地及び灌木地である。好ましくは、本発明に関連する永年作物は、プランテーション作物であり、好ましくは、果実作物及び果樹園作物(好ましくは、果樹、柑橘樹、マンゴー樹、オリーブ樹、ブドウの蔓、コーヒーノキ、カカオノキ、チャノキ及びベリー類(イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー及びフサスグリなど))、バショウ科(Musaceae sp.)作物(例えば、バナナ又はプランテンの作物)、堅果樹(好ましくは、アーモンド樹、クルミ樹、ピスタチオ樹、ペカン樹、ヘーゼルナッツ樹)、アブラヤシ樹、ゴム樹、サトウキビ及びワタからなる群から選択される。
【0156】
より好ましくは、永年作物は、果樹(好ましくは、ナシ状果樹及び核果樹;好ましい果樹は、リンゴ樹、セイヨウナシ樹、アンズ樹、セイヨウスモモ樹、サクラ樹、モモ樹)、オリーブ樹、ブドウの蔓、コーヒー樹、チャノキ、バショウ科(Musaceae sp.)作物(好ましくは、バナナ又はプランテンの作物)、堅果樹(好ましくは、アーモンド樹、クルミ樹、ピスタチオ樹、ペカン樹、ヘーゼルナッツ樹)、アブラヤシ樹、ゴム樹及び柑橘類作物(好ましくは、レモン、オレンジ又はグレープフルーツ作物)である。更に好ましくは、永年作物は、リンゴ樹、セイヨウナシ樹、アンズ樹、セイヨウスモモ樹、サクラ樹、モモ樹、オリーブ樹、ブドウの蔓、コーヒーノキ、チャノキ、バナナ作物、堅果樹(好ましくは、アーモンド樹、クルミ樹、ピスタチオ樹)、アブラヤシ樹、ゴム樹及び柑橘類作物(好ましくは、レモン、オレンジ又はグレープフルーツ作物)からなる群から選択される。特に好ましくは、永年作物は、リンゴ樹、セイヨウナシ樹、アンズ樹、セイヨウスモモ樹、サクラ樹、モモ樹、オリーブ樹、ブドウの蔓、コーヒーノキ、チャノキ、バナナ作物、アーモンド樹、クルミ樹、アブラヤシ樹、ゴム樹、レモン作物、オレンジ作物及びグレープフルーツ作物からなる群から選択される。
【0157】
除草剤組成物はまた、条播作物にも、園芸作物(specialty crop)にも同様に施用することができる。
【0158】
条播作物は、耕起(till)するか又はそれ以外の形で農業機械(条播作物の季節的な活動に合わせて作られた機械)により耕作する(cultivate)のに十分な幅を有する作条に植え付けることができる。条播作物の特色は、季節ごと又は年ごとに植付け及び耕作されることである。したがって、この種の作物は、比較的短期間で且つ予測通りに生産され、利益が得られる。条播作物は、収穫の度に再び植付けするのではなく、植物から何シーズンにもわたり生産され続けるものである。条播作物の例としては、ダイズ、トウモロコシ、キャノーラ、ワタ、穀類又はイネに加えて、ヒマワリ、ジャガイモ、乾燥豆、エンドウ、アマ、ベニバナ、ソバ、テンサイも挙げられる。
【0159】
園芸作物は、果実、野菜又は他の園芸作物若しくは永年性プランテーション作物、例えば、樹木、堅果、蔓植物、(乾燥)果実、観賞植物、アブラヤシ、バナナ、ゴムなどであると理解すべきであり、花卉園芸を含む園芸及び育苗作物も園芸作物の定義の範囲に含まれ得る。野菜作物としては、例えば、ナス(aubergine)、マメ(bean)、ピーマン、キャベツ、トウガラシ、キュウリ、ナス(eggplant)、レタス、メロン、タマネギ、ジャガイモ、サツマイモ、ホウレンソウ及びトマトが挙げられる。園芸作物と見なされる植物は、概して、集約的に栽培されているものである。野菜作物の雑草を防除する場合、本発明の除草剤混合物を含む噴霧液が作物と接触しないように作物を保護することが望ましい場合がある。
【0160】
一般的に、水性噴霧液で処理することのできる作物は、従来の起源のものであってもよく、又は除草剤耐性作物、好ましくは少なくともグルホシネート、グリホサート、及び/又はジカンバのうちの1つに対して耐性の作物であってもよい。本除草剤組成物は、オオムギやダイズなどの選択された作物植物に対しても高い除草効果を示す。この効果を利用して、輪作法において、前の作物栽培で生育していた作物植物を防除することができる。通常、輪作サイクルの前作物を収穫した後の作物植物残渣は、その後に栽培される作物品種に混ざって成長し続ける。そうなると、異なる輪作サイクルの2種類の作物植物が同じ生育地で競合することになるため、収量が低下する。したがって、輪作サイクルの前作物の残渣作物植物を防除して、次作物植物で均一に覆われるようにするために、除草剤組成物を施用することができる。
【0161】
好ましい実施形態において、除草剤組成物は、グレゴリオ暦の1年に1回、2回又は3回施用される、即ち、グレゴリオ暦に従い年1回施用、2回施用又は3回施用される。好ましい実施形態において、除草剤組成物は、グレゴリオ暦の1年に2回施用される、即ち、グレゴリオ暦に従い年2回施用される。代替的な好ましい実施形態において、除草剤組成物は、グレゴリオ暦の1年に1回施用される、即ち、グレゴリオ暦に従い年1回施用される。好ましい実施形態において、除草剤組成物は、約12ヵ月に1回施用される、即ち、約12ヵ月ごとに1回施用される。代替的な好ましい実施形態において、除草剤組成物は、グレゴリオ暦の1年に1回~10回施用される、即ち、グレゴリオ暦に従い年10回以下で施用される。この代替的な好ましい方法は、永年作物、特に、熱帯条件下で栽培されるものに特に有用である。その場合、雑草は一年中活発に成長するので、除草剤の施用は、その前に行った処理が効力を失い、雑草が再び成長し始めたら直ぐに繰り返す必要がある。
【0162】
具体的な実施形態の群8では、除草剤組成物は、好ましくは発芽後施用に用いられる。
【0163】
本発明は、バーンダウン(burndown)プログラムにおいて、作物に望ましくない植生を防除するための水性噴霧液の使用及び施用方法であって、この作物は、遺伝子工学又は育種により作出されたものであり、1種類以上の除草剤に耐性を示し、並びに/又は植物病原性真菌などの病原体及び/若しくは昆虫による攻撃に対し抵抗性を示し、好ましくはグルホシネート耐性である、使用及び施用方法を含む。
【0164】
グルホシネート耐性作物が好ましく、グルホシネート耐性作物植物は、好ましくは、イネ、キャノーラ、ダイズ、トウモロコシ及びワタ植物からなる群から選択される。
【0165】
グルホシネート耐性遺伝子を含むトランスジェニックトウモロコシイベントは、例えば、5307×MIR604×Bt11×TC1507×GA21×MIR162(イベント識別子:SYN-φ53φ7-1×SYN-IR6φ4-5×SYN-BTφ11-1×DAS-φ15φ7-1×MON-φφφ21-9×SYN-IR162-4、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(登録商標)Duracade(商標)5222として市販)、59122(イベント識別子:DAS-59122-7、遺伝子:pat、例えば、Herculex(商標)RWとして市販)、5307×MIR604×Bt11×TC1507×GA21(イベント識別子:SYN-φ53φ7-1×SYN-IR6φ4-5×SYN-BTφ11-1×DAS-φ15φ7-1×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(登録商標)Duracade(商標)5122として市販)、59122×NK603(イベント識別子:DAS-59122-7×MON-φφ6φ3-6、遺伝子:pat、例えば、Herculex(商標)RW Roundup Ready(商標)2として市販)、Bt10(遺伝子:pat、例えば、Bt10として市販)、Bt11(X4334CBR、X4734CBR)(イベント識別子:SYN-BTφ11-1、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(商標)CB/LLとして市販)、BT11×59122×MIR604×TC1507×GA21(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×DAS-59122-7×SYN-IR6φ4-5×DAS-φ15φ7-1×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(登録商標)3122として市販)、Bt11×GA21(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(商標)GT/CB/LLとして市販)、Bt11×MIR162(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×SYN-IR162-4、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(登録商標)Viptera(商標)2100として市販)、Bt11×MIR162×GA21(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×SYN-IR162-4×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(登録商標)Viptera(商標)3110として市販)、BT11×MIR162×MIR604(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×SYN-IR162-4×SYN-IR6φ4-5、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(登録商標)Viptera(商標)3100として市販)、Bt11×MIR162×MIR604×GA21(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×SYN-IR162-4×SYN-IR6φ4-5×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(登録商標)Viptera(商標)3111、Agrisure(登録商標)Viptera(商標)4として市販)、Bt11×MIR162×TC1507×GA21(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×SYN-IR162-4×DAS-φ15φ7-1×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(商標)Viptera 3220として市販)、Bt11×MIR604(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×SYN-IR6φ4-5、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(商標)CB/LL/RWとして市販)、BT11×MIR604×GA21(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×SYN-IR6φ4-5×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat、例えば、Agrisure(商標)3000GTとして市販)、Bt176(176)(イベント識別子:SYN-EV176-9、遺伝子:bar、例えば、NaturGard KnockOut(商標)、Maximizer(商標)として市販)、CBH-351(イベント識別子:ACS-ZMφφ4-3、遺伝子:bar、例えば、Starlink(商標)Maizeとして市販)、DBT418(イベント識別子:DKB-89614-9、遺伝子:bar、例えば、Bt Xtra(商標)Maizeとして市販)、MON89034×TC1507×MON88017×59122(イベント識別子:MON-89φ34-3×DAS-φ15φ7-1×MON-88φ17-3×DAS-59122-7、遺伝子:pat、例えば、Genuity(登録商標)SmartStax(商標)として市販)、MON89034×TC1507×NK603(イベント識別子:MON-89φ34-3×DAS-φ15φ7-1×MON-φφ6φ3-6、遺伝子:pat、例えば、Power Core(商標)として市販)、NK603×T25(イベント識別子:MON-φφ6φ3-6×ACS-ZMφφ3-2、遺伝子:pat、例えば、Roundup Ready(商標)Liberty Link(商標)Maizeとして市販)、T14(イベント識別子:ACS-ZMφφ2-1、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)Maizeとして市販)、T25(イベント識別子:ACS-ZMφφ3-2、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)Maizeとして市販)、T25×MON810(イベント識別子:ACS-ZMφφ3-2×MON-φφ81φ-6、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)Yieldgard(商標)Maizeとして市販)、TC1507(イベント識別子:DAS-φ15φ7-1、遺伝子:pat、例えば、Herculex(商標)I、Herculex(商標)CBとして市販)、TC1507×59122×MON810×MIR604×NK603 (イベント識別子:DAS-φ15φ7-1×DAS-59122-7×MON-φφ81φ-6×SYN-IR6φ4-5×MON-φφ6φ3、遺伝子:pat、例えば、Optimum(商標)Intrasect Xtremeとして市販)、TC1507×59122(イベント識別子:DAS-φ15φ7-1×DAS-59122-7、遺伝子:pat、例えば、Herculex XTRA(商標)として市販)、TC1507×59122×MON810×NK603 (イベント識別子:DAS-φ15φ7-1×DAS-59122-7×MON-φφ81φ-6×MON-φφ6φ3-6、遺伝子:pat、例えば、Optimum(商標)Intrasect XTRAとして市販)、TC1507×59122×NK603(イベント識別子: DAS-φ15φ7-1×DAS-59122-7×MON-φφ6φ3-6、遺伝子:pat、例えば、Herculex XTRA(商標)RRとして市販)、TC1507×MIR604×NK603 (イベント識別子:DAS-φ15φ7-1×SYN-IR6φ4-5×MON-φφ6φ3-6、遺伝子:pat、例えば、Optimum(商標)TRIsectとして市販)、TC1507×MON810×NK603(イベント識別子:DAS-φ15φ7-1×MON-φφ81φ-6×MON-φφ6φ3-6、遺伝子:pat、例えば、Optimum(商標)Intrasectとして市販)、TC1507×NK603(イベント識別子:DAS-φ15φ7-1×MON-φφ6φ3-6、遺伝子:pat、例えば、Herculex(商標)I RRとして市販)、3272×Bt11(イベント識別子:SYN-E3272-5×SYN-BTφ11-1、遺伝子:pat)、3272×Bt11×GA21(イベント識別子:SYN-E3272-5×SYN-BTφ11-1×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat)、3272×Bt11×MIR604(イベント識別子:SYN-E3272-5×SYN-BTφ11-1×SYN-IR6φ4-5、遺伝子:pat)、3272×BT11×MIR604×GA21(イベント識別子:SYN-E3272-5×SYN-BTφ11-1×SYN-IR6φ4-5×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat)、33121(イベント識別子:DP-φ33121-3、遺伝子:pat)、4114(イベント識別子:DP-φφ4114-3、遺伝子:pat)、59122×GA21(イベント識別子:DAS-59122-7×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat)、59122×MIR604(イベント識別子:DAS-59122-7×SYN-IR6φ4-5、遺伝子:pat)、5307×MIR604×Bt11×TC1507×GA21×MIR162(イベント識別子:遺伝子:pat)、59122×MIR604×GA21(イベント識別子:DAS-59122-7×SYN-IR6φ4-5×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat)、59122×MIR604×TC1507(イベント識別子:DAS-59122-7×SYN-IR6φ4-5×DAS-φ15φ7-1、遺伝子:pat)、59122×MIR604×TC1507×GA21(イベント識別子:遺伝子:pat)、(イベント識別子:DAS-59122-7×SYN-IR6φ4-5×DAS-φ15φ7-1×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat)、59122×MON810(イベント識別子:DAS-59122-7×MON-φφ81φ-6、遺伝子:pat)、59122×MON810×NK603(イベント識別子:DAS-59122-7×MON-φφ81φ-6×MON-φφ6φ3-6、遺伝子:pat)、59122×TC1507×GA21(イベント識別子:DAS-59122-7×DAS-φ15φ7-1×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat)、676(イベント識別子:PH-φφφ676-7、遺伝子:pat)、678(イベント識別子:PH-φφφ678-9、遺伝子:pat)、680(イベント識別子:PH-φφφ68φ-2、遺伝子:pat)、98140×59122(イベント識別子:DP-φ9814φ-6×DAS-59122-7、遺伝子:pat)、98140×TC1507(イベント識別子:DP-φ9814φ-6×DAS-φ15φ7-1、遺伝子:pat)、98140×TC1507×59122(イベント識別子:DP-φ9814φ-6×DAS-φ15φ7-1×DAS-59122-7、遺伝子:pat)、59122×MON88017(イベント識別子:DAS-59122-7×MON-88φ17-3、遺伝子:pat)、Bt11×59122(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×DAS-59122-7、遺伝子:pat)、Bt11×59122×GA21(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×DAS-59122-7×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat)、Bt11×59122×MIR604(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×DAS-59122-7×SYN-IR6φ4-5、遺伝子:pat)、Bt11×59122×MIR604×GA21(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×DAS-59122-7×SYN-IR6φ4-5×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat)、Bt11×59122×MIR604×TC1507(イベント識別子:Bt11×59122×MIR604×TC1507、遺伝子:pat)、Bt11×59122×TC1507(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×DAS-59122-7×DAS-φ15φ7-1、遺伝子:pat)、Bt11×59122×TC1507×GA21(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×DAS-59122-7×DAS-φ15φ7-1×MON-φφφ21-9、遺伝子:pat)、Bt11×MIR162×TC1507(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×SYN-IR162-4×DAS-φ15φ7-1、遺伝子:pat)、Bt11×MIR604×TC1507(イベント識別子:SYN-BTφ11-1×SYN-IR6φ4-5×DAS-φ15φ7-1、遺伝子:pat)、
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【0166】
グルホシネート耐性遺伝子を含むトランスジェニックダイズイベントは、例えば、A2704-12(イベント識別子:ACS-GMφφ5-3、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)soybeanとして市販)、A2704-21(イベント識別子:ACS-GMφφ4-2、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)soybeanとして市販)、A5547-127(イベント識別子:ACS-GMφφ6-4、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)soybeanとして市販)、A5547-35(イベント識別子:ACS-GMφφ8-6、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)soybeanとして市販)、GU262(イベント識別子:ACS-GMφφ3-1、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)soybeanとして市販)、W62(イベント識別子:ACS-GMφφ2-9、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)soybeanとして市販)、W98(イベント識別子:ACS-GMφφ1-8、遺伝子:pat、例えば、Liberty Link(商標)soybeanとして市販)、DAS68416-4(イベント識別子:DAS-68416-4、遺伝子:pat、例えば、Enlist(商標)Soybeanとして市販)、DAS44406-6(イベント識別子:DAS-444φ6-6、遺伝子:pat)、DAS68416-4×MON89788(イベント識別子:DAS-68416-4×MON-89788-1、遺伝子:pat)、SYHTφH2(イベント識別子:SYN-φφφH2-5、遺伝子:pat)、DAS81419×DAS44406-6(イベント識別子:DAS-81419-2×DAS-444φ6-6、遺伝子:pat)及びFG72×A5547-127(イベント識別子:MST-FGφ72-3×ACS-GMφφ6-4、遺伝子:pat)であるが、他を排除しない。
【0167】
グルホシネート耐性遺伝子を含むトランスジェニックワタイベントは、例えば、3006-210-23×281-24-236×MON1445(イベント識別子:DAS-21φ23-5×DAS-24236-5×MON-φ1445-2、遺伝子:bar、例えば、WideStrike(商標)Roundup Ready(商標)Cottonとして市販)、3006-210-23×281-24-236×MON88913(イベント識別子:DAS-21φ23-5×DAS-24236-5×MON-88913-8、遺伝子:bar、例えば、Widestrike(商標)Roundup Ready Flex(商標)Cottonとして市販)、3006-210-23×281-24-236×MON88913×COT102(イベント識別子:DAS-21φ23-5×DAS-24236-5×MON-88913-8×SYN-IR1φ2-7、遺伝子:pat、例えば、Widestrike(商標)×Roundup Ready Flex(商標)×VIPCOT(商標)Cottonとして市販)、GHB614×LLCotton25(イベント識別子:BCS-GHφφ2-5×ACS-GHφφ1-3、遺伝子:bar、例えば、GlyTol(商標)Liberty Link(商標)として市販)、GHB614×T304-40×GHB119(イベント識別子:BCS-GHφφ2-5×BCS-GHφφ4-7×BCS-GHφφ5-8、遺伝子:bar、例えば、Glytol(商標)×Twinlink(商標)として市販)、LLCotton25(イベント識別子:ACS-GHφφ1-3、遺伝子:bar、例えば、ACS-GHφφ1-3として市販)、GHB614×T304-40×GHB119×COT102(イベント識別子:BCS-GHφφ2-5×BCS-GHφφ4-7×BCS-GHφφ5-8×SYN-IR1φ2-7、遺伝子:bar、例えば、Glytol(商標)×Twinlink(商標)×VIPCOT(商標)Cottonとして市販)、LLCotton25×MON15985(イベント識別子:ACS-GHφφ1-3×MON-15985-7、遺伝子:bar、例えば、Fibermax(商標)Liberty Link(商標)Bollgard II(商標)として市販)、T304-40×GHB119(イベント識別子:BCS-GHφφ4-7×BCS-GHφφ5-8、遺伝子:bar、例えば、TwinLink(商標)Cottonとして市販)、GHB614×T304-40×GHB119×COT102(イベント識別子:BCS-GHφφ2-5×BCS-GHφφ4-7×BCS-GHφφ5-8×SYN-IR1φ2-7、遺伝子:bar、例えば、Glytol(商標)×Twinlink(商標)×VIPCOT(商標)Cottonとして市販)、GHB119(イベント識別子:BCS-GHφφ5-8、遺伝子:bar)、GHB614×LLCotton25×MON15985(イベント識別子:CS-GHφφ2-5×ACS-GHφφ1-3×MON-15985-7、遺伝子:bar)、MON 887φ1-3(イベント識別子:MON88701、遺伝子:bar)、T303-3(イベント識別子:BCS-GHφφ3-6、遺伝子:bar)、T304-40(イベント識別子:BCS-GHφφ3-6、遺伝子:bar)、(イベント識別子:BCS-GHφφ4-7、遺伝子:bar)、81910(イベント識別子:DAS-81910-7、遺伝子:pat)、MON8870(イベント識別子:MON 887φ1-3、遺伝子:bar)、MON88701×MON88913(イベント識別子:MON 887φ1-3×MON-88913-8、遺伝子:bar)、MON88701×MON88913×MON15985(イベント識別子:MON 887φ1-3×MON-88913-8×MON-15985-7、遺伝子:bar)、281-24-236×3006-210-23×COT102×81910(イベント識別子:DAS-24236-5×DAS-21φ23-5×SYN-IR1φ2-7×DAS-81910-7、遺伝子:pat)、COT102×MON15985×MON88913×MON88701(イベント識別子:SYN-IR1φ2-7×MON-15985-7×MON-88913-8×MON 887φ1-3、遺伝子:bar)及び3006-210-23×281-24-236×MON88913×COT102×81910(イベント識別子:DAS-21φ23-5×DAS-24236-5×MON-88913-8×SYN-IR1φ2-7×DAS-81910-7、遺伝子:pat)であるが、他を排除しない。
【0168】
グルホシネート耐性遺伝子を含むトランスジェニックキャノーライベントは、例えば、HCN10(Topas 19/2)(イベント識別子:遺伝子:bar、例えば、Liberty Link(商標)Independence(商標)として市販)、HCN28(T45)(イベント識別子:ACS-BNφφ8-2、遺伝子:pat、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、HCN92(Topas 19/2(イベント識別子:ACS-BNφφ7-1、遺伝子:bar、例えば、Liberty Link(商標)Innovator(商標)として市販)、MS1(B91-4)(イベント識別子:ACS-BNφφ4-7、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、MS1×RF1(PGS1)(イベント識別子:ACS-BNφφ4-7×ACS-BNφφ1-4、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、MS1×RF2(PGS2)(イベント識別子:ACS-BNφφ4-7×ACS-BNφφ2-5、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、MS1×RF3(イベント識別子:ACS-BNφφ4-7×ACS-BNφφ3-6、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、MS8(イベント識別子:ACS-BNφφ5-8、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、MS8×RF3(イベント識別子:ACS-BNφφ5-8×ACS-BNφφ3-6、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、RF1(B93-101)(イベント識別子:ACS-BNφφ1-4、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、RF2(B94-2)(イベント識別子:ACS-BNφφ2-5、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、RF3(イベント識別子:ACS-BNφφ3-6、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)Canolaとして市販)、MS1×MON88302(イベント識別子:ACS-BNφφ4-7×MON-883φ2-9、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)×TruFlex(商標)Roundup Ready(商標)Canolaとして市販)、MS8×MON88302(イベント識別子:ACS-BNφφ5-8×MON-883φ2-9、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)×TruFlex(商標)Roundup Ready(商標)Canolaとして市販)、RF1×MON88302(イベント識別子:ACS-BNφφ1-4×MON-883φ2-9、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)×TruFlex(商標)Roundup Ready(商標)Canolaとして市販)、RF2×MON88302(イベント識別子:ACS-BNφφ2-5×MON-883φ2-9、遺伝子:bar、例えば、InVigor(商標)×TruFlex(商標)Roundup Ready(商標)Canolaとして市販)、HCN28×MON88302(イベント識別子:ACS-BNφφ8-2×MON-883φ2-9、遺伝子:pat、例えば、InVigor(商標)×TruFlex(商標)Roundup Ready(商標)Canolaとして市販)、HCN92×MON88302(イベント識別子:ACS-BNφφ7-1×MON-883φ2-9、遺伝子:bar、例えば、Liberty Link(商標)Innovator(商標)×TruFlex(商標)Roundup Ready(商標)Canolaとして市販)、HCR-1(遺伝子:pat)、MON88302×MS8×RF3(イベント識別子:MON-883φ2-9×ACS-BNφφ5-8×ACS-BNφφ3-6、遺伝子:bar)、MON88302×RF3(イベント識別子:MON-883φ2-9×ACS-BNφφ3-6、遺伝子:bar)、MS8×RF3×GT73(RT73)(イベント識別子:遺伝子:bar)、PHY14(イベント識別子:ACS-BNφφ5-8×ACS-BNφφ3-6×MON-φφφ73-7、遺伝子:bar)、PHY23(遺伝子:bar)、PHY35(遺伝子:bar)及びPHY36(遺伝子:bar)及び73496×RF3(イベント識別子:DP-φ73496-4×ACS-BNφφ3-6、遺伝子:bar)であるが、他を排除しない。
【0169】
グルホシネート耐性遺伝子を含むトランスジェニックイネイベントは、例えば、LLRICE06(イベント識別子:ACS-OSφφ1-4、例えば、Liberty Link(商標)riceとして市販)、LLRICE601(イベント識別子:BCS-OSφφ3-7、例えば、Liberty Link(商標)riceとして市販)及びLLRICE62(イベント識別子:ACS-OSφφ2-5、例えば、Liberty Link(商標)riceとして市販)であるが、他を排除しない。
【0170】
除草剤とコポリマーCPとの組み合わせの施用は、広範囲の経済的に重要な有害単子葉植物及び有害双子葉植物に対する傑出した除草活性をもたらす。この場合、発芽後施用も好ましい。
【0171】
具体的に、本発明による組み合わせにより防除することができる単子葉及び双子葉雑草植物相の代表的なものの一部を例示することができるが、この一覧は、特定の種に限定するものではない。
【0172】
本文に関連して、BBCHモノグラフ「Growth stages of mono-and dicotyledonous plants」,2nd edition,2001,ed.Uwe Meier,Federal Biological Research Centre for Agriculture and Forestry(Biologische Bundesanstalt fuer Land und Forstwirtschaft)による生育段階を参照することがある。
【0173】
グルホシネートの組み合わせが有効に作用する有害な単子葉植物の例としては、オオムギ属種(Hordeum spp.)、ヒエ属種(Echinochloa spp.)、イチゴツナギ属種(Poa spp.)、スズメノチャヒキ属種(Bromus spp.)、メヒシバ属種(Digitaria spp.)、ナルコビエ属種(Eriochloa spp.)、エノコログサ属種(Setaria spp.)、チカラシバ属種(Pennisetum spp.)、オヒシバ属種(Eleusine spp.)、スズメガヤ属種(Eragrostis spp.)、キビ属種(Panicum spp.)、ドクムギ属種(Lolium spp.)、ブラキアリア属種(Brachiaria spp.)、アゼガヤ属種(Leptochloa spp.)、カラスムギ属種(Avena spp.)、カヤツリグサ属種(Cyperus spp.)、アキソノプリス属種(Axonopris spp.)、モロコシ属種(Sorghum spp.)及びメリヌス属種(Melinus spp.)からのものが挙げられる。
【0174】
除草剤組成物が有効に作用する有害な単子葉植物種の具体例は、ムギクサ(Hordeum murinum)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、スズメノカタビラ(Poa annua)、チャボチャヒキL(Bromus rubens L.)、ヒゲナガスズメノチャヒキ(Bromus rigidus)、カラスノチャヒキ(Bromus secalinus L.)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、ススキメヒシバ(Digitaria insularis)、ホソナルコビエ(Eriochloa gracilis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、エノコログサ(Setaria viridis)、トウジンビエ(Pennisetum glaucum)、オヒシバ(Eleusine indica)、ミチカゼクサ(Eragrostis pectinacea)、キビ(Panicum miliaceum)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、メリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)、ハマガヤ(Leptochloa fusca)、カラスムギ(Avena fatua)、クグガヤツリ(Cyperus compressus)、シペルス・エスクレンテス(Cyperus esculentes)、アキソノプリス・オフィニス(Axonopris offinis)、ソルグム・ハラペンセ(Sorghum halapense)及びメリヌス・レペンス(Melinus repens)の種から選択される。
【0175】
好ましい実施形態において、本除草剤組成物は、有害な単子葉植物、より好ましくは、ヒエ属種(Echinochloa spp.)、メヒシバ属種(Digitaria spp.)、エノコログサ属種(Setaria spp.)、オヒシバ属種(Eleusine spp.)及びブラキアリウム属種(Bra-chiarium spp.)の種の単子葉植物の防除に使用される。
【0176】
除草剤組成物が有効に作用する有害な双子葉植物の例としては、ヒユ属種(Amaranthus spp.)、ムカシヨモギ属種(Erigeron spp.)、イズハハコ属種(Conyza spp.)、タデ属種(Polygonum spp.)、ウマゴヤシ属種(Medicago spp.)、ザクロソウ属種(Mollugo spp.)、マツバゼリ属種(Cyclospermum spp.)、ハコベ属種(Stellaria spp.)、ハハコグサ属種(Gnaphalium spp.)、タンポポ属種(Taraxacum spp.)、マツヨイグサ属種(Oenothera spp.)、ワルタビラコ属種(Amsinckia spp.)、オランダフウロ属種(Erodium spp.)、ムカシヨモギ属種(Erigeron spp.)、キオン属種(Senecio spp.)、オドリコソウ属種(Lamium spp.)、ホウキギ属種(Kochia spp.)、アカザ属種(Chenopodium spp.)、アキノノゲシ属種(Lactuca spp.)、ゼニアオイ属種(Malva spp.)、サツマイモ属種(Ipomoea spp.)、アブラナ属種(Brassica spp.)、シロガラシ属種(Sinapis spp.)、イラクサ属種(Urtica spp.)、キンゴジカ属種(Sida spp)、スベリヒユ属種(Portulaca spp.)、ハシカグサモドキ属種(Richardia spp.)、ブタクサ属種(Ambrosia spp.)、カランドリニア属種(Calandrinia spp.)、キハナハタザオ属種(Sisymbrium spp.)、ツノクサネム属種(Sesbania spp.)、ナズナ属種(Capsella spp.)、ノゲシ属種(Sonchus spp.)、トウダイグサ属種(Euphorbia spp.)、ヒマワリ属種(Helianthus spp.)、カラクサナズナ属種(Coronopus spp.)、オカヒジキ属種(Salsola spp.)、イチビ属種(Abutilon spp.)、ソラマメ属種(Vicia spp.)、アカバナ属種(Epilobium spp.)、タネツケバナ属種(Cardamine spp.)、コウゾリナ属種(Picris spp.)、シャジクソウ属種(Trifolium spp.)、コゴメギク属種(Galinsoga spp.)、イカリソウ属種(Epimedium spp.)、ゼニゴケ属種(Marchantia spp.)、ナス属種(Solanum spp.)、カタバミ属種(Oxalis spp.)、メトリカリア属種(Metricaria spp.)、オオバコ属種(Plantago spp.)、ハマビシ属種(Tribulus spp.)、クリノイガ属種(Cenchrus spp.)、センダングサ属種(Bidens spp.)、クワガタソウ属種(Veronica spp.)及びエゾコウゾリナ属種(Hypochaeris spp.)の属からのものが挙げられる。
【0177】
除草剤組成物が有効に作用する有害な双子葉植物種の具体例は、ハリビユ(Amaranthus spinosus)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、ウマゴヤシ(Medicago polymorpha)、クルマバザクロソウ(Mollugo verticillata)、マツバゼリ(Cyclospermum leptophyllum)、コハコベ(Stellaria media)、ウスベニチチコグサ(Gnaphalium purpureum)、セイヨウタンポポ(Taraxacum offi cinale)、コマツヨイグサ(Oenothera laciniata)、アムシンキア・インテルメディア(Amsinckia intermedia)、オランダフウロ(Erodium cicutarium)、ジャコウオランダフウロ(Erodium moschatum)、アレチノギク(エリゲロン・ボナリエンシス(Erigeron bonariensis(コニザ・ボナリエンシス(Conyza bonariensis)))、ノボロギク(Senecio vulgaris)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、ヒメムカシヨモギ(Erigeron canadensis)、ミチヤナギ(Polygonum aviculare)、ホウキギ(Kochia scoparia)、シロザ(Chenopodium album)、トゲチシャ(Lactuca serriola)、ウサギアオイ(Malva parviflora)、ゼニバアオイ(Malva neglecta)、アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、イポモエア・ラクノセ(Ipomoea lacunose)、クロガラシ(Brassica nigra)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、セイヨウイラクサ(Urtica dioica)、アメリカビユ(Amaranthus blitoides)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、ホソアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、イヌビユ(Amaranthus lividus)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)、スベリヒユ(Portulaca oleracea)、ハシカグサモドキ(Richardia scabra)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、マツゲボタンカランドリニア・カウレッセンス(Calandrinia caulescens)、ホソエガラシ(Sisymbrium irio)、アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、ナズナ(Capsella bursa-pastoris)、ノゲシ(Sonchus oleraceus)、ユーフォルビア・マクラテ(Euphorbia maculate)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、カラクサナズナ(Coronopus didymus)、ハリヒジキ(Salsola tragus)、イチビ(Abutilon theophrasti)、ベニクサフジL(Vicia benghalensis L.)、エピロビウム・パニクラツム(Epilobium paniculatum)、タネツケバナ属種(Cardamine spp)、コウゾリナ(Picris echioides)、シャジクソウ属種(Trifolium spp.)、コゴメギク属種(Galinsoga spp.)、イカリソウ属種(Epimedium spp.)、ゼニゴケ属種(Marchantia spp.)、ナス属種(Solanum spp.)、カタバミ属種(Oxalis spp.)、メトリカリア・マトリッカリオイデス(Metricaria matriccarioides)、オオバコ属種(Plantago spp.)、ハマビシ(Tribulus terrestris)、ノハラヒジキ(Salsola kali)、クリノイガ属種(Cenchrus spp.)、コバノセンダングサ(Bidens bipinnata)、クワガタソウ属種(Veronica spp.)及びブタナ(Hypochaeris radicata)の種から選択される。
【0178】
好ましい実施形態において、本除草剤組成物は、有害な双子葉植物種、より好ましくは、ヒユ属種(Amaranthus spp.)、ムカシヨモギ属種(Erigeron spp.)、イズハハコ属種(Conyza spp.)、ホウキギ属種(Kochia spp.)及びイチビ属種(Abutilon spp.)の種の双子葉植物の防除に使用される。
【0179】
水性噴霧液を施用することにより、ハマスゲ(Cyperus rotundus L.)、ショクヨウガヤツリ(Cyperus esculentus L.)、ヒメクグ(Cyperus brevifolius H.)、カヤツリグサ科雑草(Cyperus microiria Steud)、コゴメガヤツリ(Cyperus iria L.)、タマガヤツリ(Cyperus difformis)、タマガヤツリL(Cyperus difformis L.)、ショクヨウガヤツリ(Cyperus esculentus)、ムツオレガヤツリ(Cyperus ferax)、シペラス・フラバス(Cyperus flavus)、コゴメガヤツリ(Cyperus iria)、ノハラヒジキ(Cyperus lanceolatus)、キンガヤツリ(Cyperus odoratus)、ハマスゲ(Cyperus rotundus)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus Rottb.)などのカヤツリグサ属種(Cyperus species)、マツバイ(Eleocharis acicularis)、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、テンツキ(Fimbristylis dichotoma)、ヒデリコ(Fimbristylis miliacea)、オオサンカクイ(Scirpus grossus)、ホタルイ(Scirpus juncoides)、イヌホタルイ(Scirpus juncoides Roxb)、コウキヤガラ(Scirpus、又はBolboschoenus maritimus)、ヒメカンガレイ(Scirpus、又はSchoenoplectus mucronatus)、エゾウキヤガラ(Scirpus planiculmis Fr.Schmidt)などといった多くの一年生又は多年生カヤツリグサ科雑草。
【0180】
本噴霧液を発芽後に植物の緑色部に施用すると、処理後の非常に短い時間内に成長も劇的に停止し、雑草植物は施用時点の成長段階に留まるか、又は一定時間後に完全に枯死するため、このようにして、非常に早い時点で且つ持続的な形で作物に有害な雑草による競合が解消される。
【0181】
除草剤とコポリマーCPとの組み合わせを施用することで、迅速に開始して長期間持続する除草作用がもたらされる。原則的に、本発明の組み合わせにおける除草剤活性化合物が耐雨性を有すると有利である。特に、本除草剤組成物を使用すると、施用量を減らすことができ、より広範囲の広葉雑草及びイネ科雑草を防除することができ、除草作用をより速やかに発揮することができ、作用する期間をより長くすることができ、1回のみ又は数回の施用で使用してより良好に有害植物を防除することができ、施用期間が延びる可能性がある。
【0182】
上述の特性及び利点は、農業作物に望ましくない競合植物が存在しないように維持し、したがって、質的及び/又は量的な観点で収量を保証及び/又は増加させるための雑草防除の実施に有利である。これらの除草剤組成物は、ここに記載した特性に関し、先行技術を大幅に上回る。
【0183】
こうした除草特性及び植物成長調整特性により、本除草剤組成物は、遺伝子組換え作物又は変異/選択により得られた作物の有害植物を防除するために用いることができる。これらの作物は、概して、除草剤組成物に対する抵抗性、又は植物病害若しくは植物病害の原因物質、例えば、特定の昆虫若しくは真菌、細菌若しくはウイルスなどの微生物に対する抵抗性などの特定の有利な特性により区別される。他の特定の特性は、例えば、収穫された材料の量、品質、貯蔵性、組成及び特定の構成要素に関するものである。つまり、例えば、そのデンプン含有量が増加しているか又はそのデンプンの品質が変化しているか又は収穫された材料が異なる脂肪酸組成を有するトランスジェニック植物が知られている。
【0184】
本発明の特定の態様は、望ましくない植生(例えば、有害植物)を防除する方法であって、除草剤組成物を、好ましくは発芽後方法により、有害な若しくは望ましくない植物、上記の有害な若しくは望ましくない植物の一部、又は有害な若しくは望ましくない植物が生育する領域、例えば、栽培中の領域に施用することを含む、方法にも関する。
【0185】
本発明に関連する「防除」は、有害な植物の成長を、未処理の有害な植物と比較して大幅に低下させることを指す。好ましくは、有害な植物の成長は、本質的に低下(60~79%)し、より好ましくは、有害な植物の成長は、大幅に又は完全に抑制され(80~100%)、特に、有害な植物の成長は、ほぼ完全に又は完全に抑制される(90~100%)。
【0186】
したがって、更なる態様において、本発明は、望ましくない植物の成長を抑制するための、且つ/又は有害な植物を防除するための方法であって、除草剤とコポリマーCPとの組み合わせを含有する水性噴霧液を、好ましくは本明細書で定義される好ましい実施形態の1つにおいて、望ましくない植物若しくは有害な植物に、望ましくない植物若しくは有害な植物の一部に、又は望ましくない植物若しくは有害な植物が生育する領域に施用する工程を含む、方法に関する。
【0187】
除草剤とコポリマーCPとの組み合わせを含有する水性噴霧液は、バーンダウンプログラムにおいて、産業植生管理及び森林管理において、野菜及び多年生作物並びに芝生及び芝地において、望ましくない植生を防除するために用いることができ、除草剤組成物(複数可)は、望ましくない植物の発芽前又は発芽後、即ち、発芽の前、最中、及び/又は後に施用することができる。好ましくは、発芽後処理として、即ち、望ましくない植物の発芽途中及び/又は後に施用する。本明細書において、除草剤組成物は、作物を植え付けることになる場所に、作物の植付け前又は発芽前に施用される。
【0188】
産業用植生管理及び森林管理においては、幅広い雑草を長期間にわたり防除することが望ましい。大型雑草又は低木若しくは樹木などの背丈の高い種の防除も望ましいこともある。産業用雑草管理には、例えば、鉄道線路及び通行権のある通路(right-of-way)の管理、柵設置ライン並びに工業及び建設用地、砂利地、道路又は歩道などの非耕作地が含まれる。森林管理には、例えば、既存の森林若しくは未開墾地の皆伐、森林植生の機械伐採後の再成長の阻止、又は森林管理下の植林における雑草管理が含まれる。後者の場合、望ましい樹木が本発明の除草剤混合物を含有する噴霧液と接触しないように保護することが望ましい場合がある。
【0189】
除草剤とコポリマーCPとの組み合わせを含有する水性噴霧液は、望ましい草種が除草剤組成物に耐性がある場合に限り、芝地及び芝生における雑草の防除に使用することもできる。特に、この種の除草剤組成物は、変異誘発又は遺伝子工学により、各農芸化学的活性成分、例えば、グルホシネート又はその塩に対し耐性を付与された望ましいイネ科草本に使用することができる。
【0190】
グルホシネート及びその塩は、多くの雑草に対する良好な発芽後活性を有し、したがって、バーンダウンプログラム、産業用植生管理及び森林管理、野菜及び多年生作物並びに移植用芝及び芝生に使用することができる、非選択的な浸透性除草剤である。
【0191】
したがって、本発明は、作物中の望ましくない植生のバーンダウン処理のための方法であって、除草剤とコポリマーCPとの組み合わせを含有する水性噴霧液を、作物が植付けられることになる場所に、作物の植付け(又は播種)前、又は作物の発芽前に施用することを含む、方法にも関する。この場合、除草剤組成物は、望ましくない植生又はその場所に施用される。
【0192】
本発明は、望ましくない植生を防除するための方法であって、除草剤とコポリマーCPとの組み合わせを含有する水性噴霧液を、望ましくない植生が存在するか、或いは存在すると予想される場所に施用することを含む、方法にも関する。施用は、望ましくない植生が発芽する前、途中及び/又は後、好ましくは、途中及び/又は後に実施することができる。一実施形態において、施用は、望ましくない植生が存在するか又は存在が予想される場所に栽培される作物の発芽前に実施される。別の実施形態では、施用は、作物を植え付ける前に実施される。
【0193】
バーンダウンプログラムにおいて、噴霧液は、作物植物の播種(植付け)前に、又は播種(又は植付け)後であるが作物植物が発芽する前に、具体的には播種の前に、施用することができる。噴霧液は、好ましくは、作物植物の播種前に施用される。バーンダウンを行う場合、噴霧液は、一般に、作物を植え付ける前の9か月以内、多くの場合で6か月以内、好ましくは4ヵ月以内に施用されることになる。バーンダウン施用は、作物植物が発芽する1日前まで行うことが可能であり、好ましくは、作物植物の播種/植付け日の前に行われ、好ましくは、植付け日の少なくとも1日前、好ましくは少なくとも2日前、特に少なくとも1つの4日前又は発芽6ヵ月前~1日前、特に発芽4ヵ月前~2日前、より好ましくは発芽4ヵ月前~4日前に行われる。言うまでもなく、バーンダウン施用をその期間内に1回以上、例えば、1回、2回、3回、4回又は5回繰り返すことも可能である。
【0194】
除草剤及びコポリマーCPを含有する噴霧液の特段の利点は、噴霧液を施用することにより、非常に良好な発芽後除草剤活性がもたらされる、すなわち、これらは発芽後の望ましくない植物に対して良好な除草活性を示すことである。したがって、本発明の好ましい実施形態において、噴霧液は、発芽後、即ち、望ましくない植物が発芽する最中及び/又は発芽した後に施用される。本噴霧液は、発芽後の、望ましくない植物の葉の発達が開始してから花成までに施用すると特に有利である。本除草剤組成物は、既に従来のバーンダウン用混合物を用いて防除することが難しい状態まで発達した望ましくない植生、即ち、個々の雑草の背丈が10cm(4インチ)を超えているか若しくは15cm(6インチ)さえ超えている場合及び/又は繁茂が激しい雑草の防除に特に有用である。植物の発芽後処理の場合は、除草剤組成物は、好ましくは葉面施用される。
【0195】
噴霧液は、当業者が熟知している技術を用いることにより従来法で施用することができる。好適な技法としては、噴霧、微粒化、散粉又は湛水が挙げられる。施用の様式は意図された目的に応じて異なり、よく知られた方法で行われ、どの場合においても、これらは本発明による活性成分を可能な限り確実に微細に分散させる必要がある。
【0196】
一実施形態では、噴霧液は、主に、混合物の活性成分の水性希釈液の噴霧、具体的には葉面噴霧によりその場所に施用される。施用は、従来の噴霧技法により、噴霧液の割合を約10~2000l/ha又は50~1000l/ha(例えば100~500l/ha)で用いて実施することができる。
【0197】
噴霧液を介した除草剤活性化合物の必要な施用量は、望ましくない植生の密度、植物の発達段階、混合物を使用する場所の気候条件、及び施用方法に応じて変化する。
【0198】
一般に、L-グルホシネート又はその塩の施用量は、通常、活性物質(a.i.)が50g/ha~3000g/ha、好ましくは100g/ha~2000g/ha又は200g/ha~1500g/haとなる範囲にある。
【0199】
コポリマーCP及び除草剤を含有する噴霧液は、厳しい天候条件下でも除草活性が持続するため、バーンダウン施用においてより柔軟な施用を行うことが可能となり、雑草が逸出する危険性が最小限に抑えられる。それとは別に、コポリマーCP及び除草剤を含有する噴霧液は、特定の従来の作物植物及び除草剤耐性作物植物との優れた作物適合性を示し、即ち、該噴霧液をこれらの作物に使用した場合、作物植物の損傷が低減され、且つ/又は作物植物の損傷が増加しない。したがって、コポリマーCPを含有する噴霧液は、作物植物の発芽後に施用することもできる。コポリマーCPを含有する噴霧液はまた、有害な植物上で加速された作用を示すこともでき、即ち、これらは、有害な植物の損傷に対してより急速に影響を与えることができる。
【0200】
コポリマーCPを含有する噴霧液はまた、一般に使用される除草剤に抵抗性を有する雑草、例えば、グリホサート抵抗性雑草、オーキシン阻害剤系除草剤、例えば、2,4-D若しくはジカンバなどに抵抗性を示す雑草、光合成阻害剤、例えば、アトラジンなどに抵抗性を示す雑草、ALS阻害剤、例えば、スルホニルウレア、イミダゾリノン若しくはトリアゾロピリミジンなどに抵抗性を示す雑草、ACCアーゼ阻害剤、例えば、クロジナホップ、クレトジム若しくはピノキサデンに抵抗性を示す雑草、又はプロトポルフィリノーゲン-IX-オキシダーゼ阻害剤、例えば、スルフェントラゾン、フルミオキサジン、フォメサフェン若しくはアシフルオルフェンなどに抵抗性を示す雑草、例えば、International Survey of Resistant Weeds(http://www.weedscience.org/Summary/SpeciesbySOATable.aspx)に記載されている雑草などの防除にも適している。具体的には、これらは、International Survey of Resistant Weedsに列挙されるものなどのグルホシネート又はその塩に抵抗性である抵抗性雑草、例えば、ACCアーゼ抵抗性イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、カラスムギ(Avena fatua)、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、ワセビエ(Echinochloa colona)、セトガヤ(Alopecurus japonicus)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、ムギクサ(Hordeum murinum)、タイワンアイアシ(Ischaemum rugosum)、エノコログサ(Setaria viridis)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、スズメノテッポウ(Alopecurus aequalis)、セイヨウヌカボ(Apera spica-venti)、オニカラスムギ(Avena sterilis)、ベクマニア・スジガクネ(Beckmannia szygachne)、ヒゲナガスズメノチャヒキ(Bromus diandrus)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、エキノクロア・オリゾイデス(Echinocloa oryzoides)、タイヌビエ(Echinochloa phyllopogon)、ヒメカナリークサヨシ(Phalaris minor)、セトガヤモドキ(Phalaris paradoxa)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、エノコログサ(Setaria viridis)、セイヨウヤマカモジ(Brachypodium distachyon)、ヒゲナガスズメノチャヒキ(Bromus diandrus)、アレチノチャヒキ(Bromus sterilis)、ヒゲガヤ(Cynosurus echinatus)、ススキメヒシバ(Digitaria insularis)、キタメヒシバ(Digitaria ischaemum)、アゼガヤ(Leptochloa chinensis)、ファラリス・ブラキスタシス(Phalaris brachystachis)、ロトボエリア・コチンチネンシス(Rotboellia cochinchinensis)、メヒシバ(Digitaria ciliaris)、エルハルタ・ロンギフロラ(Ehrharta longiflora)、エリオコロア・プンクタータ(Eriochloa punctata)、レプトクロア・パニコイデス(Leptochloa panicoides)、ドクムギ(Lolium persicum)、ヒエガエリ(Polypogon fugax)、スクレロクロア・ケンギアーナ(Sclerochloa kengiana)、スノウデニア・ポリスタチャ(Snowdenia polystacha)、スーダングラス(Sorghum sudanese)、及びブラキアリア・プランタギネア(Brachiaria plantaginea)、ALS阻害剤抵抗性イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、スズメノカタビラ(Poa annua)、カラスムギ(Avena fatua)、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、ワセビエ(Echinochloa colona)、ホソアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、タリノホアオゲイトウ(Amaranthus rudis)、オオアレチノギク(Conyza sumatrensis)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、アンブロシア・アルテミシフォリア(Ambrosia artemisifolia)、ヒメムカシヨモギ(Conyza canadensis)、ホウキギ(Kochia scoparia)、セイヨウダイコン(Raphanus raphanistrum)、ハナノボロギク(Senecio vernalis)、セトガヤ(Alopecurus japonicus)、コセンダングサ(Bidens pilosa)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、シロザ(Chenopodium album)、アレチノギク(Conyza bonariensis)、ムギクサ(Hordeum murinum)、タイワンアイアシ(Ischaemum rugosum)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、エノコログサ(Setaria viridis)、イヌカキネガラシ(Sisymbrium orientale)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、スズメノテッポウ(Alopecurus aequalis)、イヌビユ(Amaranthus blitum)、ホナガアオゲイトウ(Amaranthus powellii)、セイヨウヌカボ(Apera spica-venti)、オニカラスムギ(Avena sterilis)、カブラ(Brassica rapa)、ヒゲナガスズメノチャヒキ(Bromus diandrus)、クジラグサ(Descurainia sophia)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、タイヌビエ(Echinochloa oryzoides)、ノゲタイヌビエ(Echinochloa phyllopogon)、ショウジョウソウモドキ(Euphorbia heterophylla)、トゲチシャ(Lactuca serriola)、ヒメカナリークサヨシ(Phalaris minor)、セトガヤモドキ(Phalaris paradoxa)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、エノコログサ(Setaria viridis)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、アメリカイヌホオズキ(Solanum ptycanthum)、ノゲシ(Sonchus oleraceus)、コハコベ(Stellaria media)、アメリカビユ(Amaranthus blitoides)、ハリビユ(Amaranthus spinosus)、ホナガイヌビユ(Amaranthus viridis)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、オワリセンダングサ(Bidens subalternans)、ヒゲナガスズメノチャヒキ(Bromus diandrus)、アレチノチャヒキ(Bromus sterilis)、ナズナ(Capsella bursa-pastoris)、ヤグルマギク(Centaurea cyanus)、ヒゲガヤ(Cynosurus echinatus)、タマガヤツリ(Cyperus difformis)、フィンブリスティリス・ミラセア(Fimbristilis miliacea)、タヌキジソ(Galeopsis tetrahit)、ヤエムグラ(Galium aparine)、トゲナシヤエムグラ(Galium spurium)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、ダイコンモドキ(Hirschfeldia incana)、キバナオモダカ(Limnocharis flava)、リムノフィラ・エレクタ(Limnophila erecta)、ヒナゲシ(Papaver rhoeas)、アメリカブクリョウサイ(Parthenium hysterophorus)、ファラリス・ブラキスタシス(Phalaris brachystachis)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、オオイヌタデ(Polygonum lapathifolium)、ハルタデ(Polygonum persicaria)、ミヤマキンポウゲ(Ranunculus acris)、ツノアイアシ(Rottboellia cochinchinensis)、サギッタリア・モンテウィデンシス(Sagittaria montevidensis)、ハリヒジキ(Salsola tragus)、ツクシカンガレイ(Schoenoplectus mucronatus)、キンエノコロ(Setaria pumila)、オニノゲシ(Sonchus asper)、オナモミ(Xanthium strumarium)、カッコウアザミ(Ageratum conyzoides)、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)、サジオモダカ(Alisma plantago-aquatica)、アメリカミソハギ(Ammannia auriculata)、ホソバヒメミソハギ(Ammannia coccinea)、アンマニア・アルベンシス(Ammannia arvensis)、カミツレモドキ(Anthemis cotula)、ウキアゼナ(Bacopa rotundifolia)、ビオフォラ・ラジアンス(Bifora radians)、マルミスブタ(Blyxa aubertii)、ハリゲナタネ(Brassica tournefortii)、スズメノチャヒキ(Bromus japonicus)、カラスノチャヒキ(Bromus secalinus)、イヌムラサキ(Lithospermum arvense)、ヒメアマナズナ(Camelina microcarpa)、コニシキソウ(Chamaesyce maculata)、シュンギク(Chrysanthemum coronarium)、アメリカクサノボタン(Clidemia hirta)、ヤネタビラコ(Crepis tectorum)、アメリカネナシカズラ(Cuscuta pentagona)、シプレウス・ブレビフォリス(Cyperus
brevifolis)、クグガヤツリ(Cyperus compressus)、ショクヨウガヤツリ(Cyperus esculentus)、コゴメガヤツリ(Cyperus iria)、キンガヤツリ(Cyperus odoratus)、ダマソニウム・ミヌス(Damasonium minus)、ディプロタクシス・エルコイデス(Diplotaxis erucoides)、ロボウガラシ(Diplotaxis tenuifolia)、ドパトルム・ジュンセウム(Dopatrum junceum)、シャゼンムラサキ(Echium plantagineum)、ミゾハコベ(Elatine triandra)、マツバイ(Eleocharis acicularis)、エルカリア・ヒスパニカ(Erucaria hispanica)、エゾスズシロモドキ(Erysimum repandum)、ミナトムグラ(Galium tricornutum)、イヴァ・キサンティフォリア(Iva xanthifolia)、イクソフォルス・ウニセツズ(Ixophorus unisetus)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、リムノフィリア・セシリフロラ(Limnophilia sessiliflora)、アメリカアゼナ(Lindernia dubia)、アゼトウガラシ(Lindernia micrantha)、アゼナ(Lindernia procumbens)、チョウジタデ(Ludwigia prostrata)、カミツレ(Matricaria recutita)、アイスプラント(Mesembryanthemum crystallinum)、ミズアオイ(Monochoria korsakowii)、コナギ(Monochoria vaginalis)、ウシハコベ(Myosoton aquaticum)、タマガラシ(Neslia paniculata)、オリザ・サティバ変種シルバチカ(Oryza sativa var.sylvatica)、ペンチザ・サフルチコサ(Pentzia suffruticosa)、コウゾリナ(Picris hieracioides)、ラディッシュ(Raphanus sativus)、ミヤガラシ(Rapistrum rugosum)、イヌガラシ(Rorippa indica)、キカシグサ(Rotala indica)、ミズマツバ(Rotala pusilla)、コギシギシ(Rumex dentatus)、サジタリア・グアイェンシス(Sagittaria guayensis)、ウリカワ(Sagittaria pygmaea)、オモダカ(Sagittaria trifolia)、スコエノプレクタス・フルビアチリス(Schoenoplectus fluviatilis)、イヌホタルイ(Schoenoplectus juncoides)、タイワンヤマイ(Schoenoplectus wallichii)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)、シロバナマンテマ(Silene gallica)、シロガラシ(Sinapis alba)、シシンブリウム・セルンギイ(Sisymbrium thellungii)、モロコシ(Sorghum bicolor)、オオツメクサ(Spergula arvensis)、トラスピ・アルベンス(Thlaspi arvense)、イヌカミツレ(Tripleurospermum perforatum)、ドウカンソウ(Vaccaria hispanica)及びオオカラスノエンドウ(Vicia sativa)、光合成阻害剤抵抗性イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、スズメノカタビラ(Poa annua)、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、ワセビエ(Echinochloa colona)、ホソアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、タリノホアオゲイトウ(Amaranthus rudis)、オオアレチノギク(Conyza sumatrensis)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、アンブロシア・アルテミシフォリア(Ambrosia artemisifolia)、ヒメムカシヨモギ(Conyza canadensis)、ホウキギ(Kochia scoparia)、セイヨウダイコン(Raphanus raphanistrum)、ハナノボロギク(Senecio vernalis)、セトガヤ(Alopecurus japonicus)、コセンダングサ(Bidens pilosa)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、シロザ(Chenopodium album)、アレチノギク(Conyza bonariensis)、タイワンアイアシ(Ischaemum rugosum)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、エノコログサ(Setaria viridis)、イヌカキネガラシ(Sisymbrium orientale)、イヌビユ(Amaranthus blitum)、ホナガアオゲイトウ(Amaranthus powellii)、セイヨウヌカボ(Apera spica-venti)、カズノコグサ(Beckmannia syzigachne)、カブラ(Brassica rapa)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、ショウジョウソウモドキ(Euphorbia heterophylla)、ヒメカナリークサヨシ(Phalaris minor)、セトガヤモドキ(Phalaris paradoxa)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、エノコログサ(Setaria viridis)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、アメリカイヌホオズキ(Solanum ptycanthum)、コハコベ(Stellaria media)、アメリカビユ(Amaranthus blitoides)、ホナガイヌビユ(Amaranthus viridis)、オワリセンダングサ(Bidens subalternans)、セイヨウヤマカモジ(Brachypodium distachyon)、ナズナ(Capsella bursa-pastoris)、シマヒゲシバ(Chloris barbata)、タマガヤツリ(Cyperus difformis)、チノクロア・エレクタ(Echinochloa erecta)、カラフトアカバナ(Epilobium ciliatum)、ミチヤナギ(Polygonum aviculare)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、オオイヌタデ(Polygonum lapathifolium)、ハルタデ(Polygonum persicaria)、スベリヒユ(Portulaca oleracea)、ツクシカンガレイ(Schoenoplectus mucronatus)、キンエノコロ(Setaria pumila)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、オニノゲシ(Sonchus asper)、ウロクロア・パニコイデス(Urochloa panicoides)、イヌナギナタガヤ(Vulpia bromoides)、イチビ(Abutilon theophrasti)、ヒメシロビユ(Amaranthus albus)、スギモリゲイトウ(Amaranthus cruentus)、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)、ノミノツヅリ(Arenaria serpyllifolia)、タウコギ(Bidens tripartita)、シロザ(Chenopodium album)、コアカザ(Chenopodium ficifolium)、ケノポディウム・ポリュスペルムム(Chenopodium polyspermum)、ホガクレシバ(Crypsis schoenoides)、ヨウシュチョウセンアサガオ(Datura stramonium)、エピロビウム・テトラゴヌム(Epilobium tetragonum)、ハキダメギク(Galinsoga ciliata)、コシカギク(Matricaria discoidea)、ハナクサキビ(Panicum capillare)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、プランタゴ・ラゴプス(Plantago lagopus)、ポリゴヌム・ハイドパイパー(Polygonum hydopiper)、ポリゴヌム・ペンシルバニクム(Polygonum pensylvanicum)、ポリゴヌム・モンスペリエンシス(Polygonum monspeliensis)、ロスタリア(Rostraria)、スミルナセア(smyrnacea)、ヒメスイバ(Rumex acetosella)、ザラツキエノコロ(Setaria verticillata)、及びヒメイラクサ(Urtica urens)、PS-I-電子伝達(electron diversion)阻害剤抵抗性スズメノカタビラ(Poa annua)、オオアレチノギク(Conyza sumatrensis)、ヒメムカシヨモギ(Conyza canadensis)、セトガヤ(Alopecurus japonicus)、コセンダングサ(Bidens pilosa)、アレチノギク(Conyza bonariensis)、ムギクサ(Hordeum murinum)、タイワンアイアシ(Ischaemum rugosum)、イヌビユ(Amaranthus blitum)、アメリカイヌホオズキ(Solanum ptycanthum)、ワタゲハナグルマ(Arctotheca calendula)、カラフトアカバナ(Epilobium ciliatum)、ヒロハケニオイグサ(Hedyotis verticillata)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、イヌナギナタガヤ(Vulpia bromoides)、セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)、ベニバナボロギク(Crassocephalum crepidioides)、クフェア・カルサゲンシス(Cuphea carthagensis)、ハルジオン(Erigeron philadelphicus)、チチコグサモドキ(Gamochaeta pensylvanica)、ヒメウキクサ(Landoltia punctata)、マメグンバイナズナ(Lepidium virginicum)、セイタカサギゴケ(Mazus fauriei)、トキワハゼ(Mazus pumilus)、ハリフタバモドキ(Mitracarpus hirtus)、スクレロクロア・デュラ(Sclerochloa dura)、テリミノイヌホオズキ(Solanum americanum)、及びオニタビラコ(Youngia japonica)、グリホサート抵抗性スズメノカタビラ(Poa annua)、ワセビエ(Echinochloa colona)、ホソアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)
、タリノホアオゲイトウ(Amaranthus rudis)、オオアレチノギク(Conyza sumatrensis)、アンブロシア・アルテミシフォリア(Ambrosia artemisifolia)、ヒメムカシヨモギ(Conyza canadensis)、ホウキギ(Kochia scoparia)、セイヨウダイコン(Raphanus raphanistrum)、コセンダングサ(Bidens pilosa)、アレチノギク(Conyza bonariensis)、ムギクサ(Hordeum murinum)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、カブラ(Brassica rapa)、ヒゲナガスズメノチャヒキ(Bromus diandrus)、トゲチシャ(Lactuca serriola)、ノゲシ(Sonchus oleraceus)、ハリビユ(Amaranthus spinosus)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、ススキメヒシバ(Digitaria insularis)、ヒロハケニオイグサ(Hedyotis verticillata)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、アメリカブクリョウサイ(Parthenium hysterophorus)、プランタゴ・ランセオラタ(Plantago lanceolata)、ハリヒジキ(Salsola tragus)、ウロクロア・パニコイデス(Urochloa panicoides)、ヒメスズメノヒエ(Brachiaria eruciformis)、チャボチャヒキ(Bromus rubens)、コロリス・エラタ(Chloris elata)、チャボヒゲシバ(Chloris truncata)、オヒゲシバ(Chloris virgata)、シノドン・ヒルスツス(Cynodon hirsutus)、ラクツカ・サリグナ(Lactuca saligna)、レプトクロア・ビルガタ(Leptochloa virgata)、コゴメスズメノヒエ(Paspalum paniculatum)、及びコトブキギク(Tridax procumbens)、微小管重合阻害剤抵抗性イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、スズメノカタビラ(Poa annua)、カラスムギ(Avena fatua)、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、エノコログサ(Setaria viridis)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、スズメノテッポウ(Alopecurus aequalis)、カズノコグサ(Beckmannia syzigachne)、及びフマリア・デンシフロリア(Fumaria densifloria)、オーキシン除草剤抵抗性イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、ワセビエ(Echinochloa colona)、ホソアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、タリノホアオゲイトウ(Amaranthus rudis)、オオアレチノギク(Conyza sumatrensis)、ホウキギ(Kochia scoparia)、セイヨウダイコン(Raphanus raphanistrum)、ケノポジム・アルブム(Chenopodim album)、イヌカキネガラシ(Sisymbrium orientale)、クジラグサ(Descurainia sophia)、トゲチシャ(Lactuca serriola)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ノゲシ(Sonchus oleraceus)、コハコベ(Stellaria media)、ワタゲハナグルマ(Arctotheca calendula)、ヤグルマギク(Centaurea cyanus)、キタメヒシバ(Digitaria ischaemum)、ヒデリコ(Fimbristylis miliacea)、タヌキジソ(Galeopsis tetrahit)、ヤエムグラ(Galium aparine)、トゲナシヤエムグラ(Galium spurium)、ダイコンモドキ(Hirschfeldia incana)、キバナオモダカ(Limnocharis flava)、リムノカリス・エレクタ(Limnocharis erecta)、ヒナゲシ(Papaver rhoeas)、プランタゴ・ランセオラタ(Plantago lanceolata)、ミヤマキンポウゲ(Ranunculus acris)、ジャコウアザミ(Carduus nutans)、ヒメヒレアザミ(Carduus pycnocephalus)、センタウレア・ソルチチアリス(Centaurea soltitialis)、センタウレア・ストエベ・亜種・ミクラントス(Centaurea stoebe ssp.Micranthos)、セイヨウトゲアザミ(Cirsium arvense)、シマツユクサ(Commelina diffusa)、エキノクロア・クルスパボニス(Echinochloa crus-pavonis)、メリケントキンソウ(Soliva sessilis)、及びスフェノクレア・ゼイラニカ(Sphenoclea zeylanica)、HPPD阻害剤抵抗性オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、及びタリノホアオゲイトウ(Amaranthus rudis)、PPO阻害剤抵抗性エノキグサ(Acalypha australis)、ホソアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、タリノホアオゲイトウ(Amaranthus rudis)、アンブロシア・アルテミシフォリア(Ambrosia artemisifolia)、カラスムギ(Avena fatua)、オオアレチノギク(Conyza sumatrensis)、クジラグサ(Descurainia sophia)、ショウジョウソウモドキ(Euphorbia heterophylla)、及びハナノボロギク(Senecio vernalis)、カロテノイド生合成阻害剤抵抗性クロモ(Hydrilla verticillata)、セイヨウダイコン(Raphanus raphanistrum)、ハナノボロギク(Senecio vernalis)、及びイヌカキネガラシ(Sisymbrium orientale)、VLCFA阻害剤抵抗性ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、並びにイヌビエ(Echinochloa crus-galli)の防除に好適である。
【0201】
コポリマーCPを含有する噴霧液は、有用植物を植え付けされる農地中(即ち、作物中)の一般的有害植物の駆除/防除に適している。本発明の混合物は、概して、以下に示す作物の農地の望ましくない植生のバーンダウンなどに適している:
【0202】
穀類作物、例えば、禾穀類(小粒の穀類作物)、例えば、コムギ(Triticum aestivum)及びコムギ様作物、例えば、デュラムコムギ(T.durum)、ヒトツブコムギ(T.monococcum)、エンマーコムギ(T.dicoccon)及びスペルトコムギ(T.spelta)、ライムギ(Secale cereale)、トリチオセカーレ(Tritiosecale)、オオムギ(Hordeum vulgare);トウモロコシ(コーン;ジーメイズ(Zea mays));モロコシ(例えば、ソルガム・バイカラー(Sorghum bicolour));イネ(オリザ属種(Oryza spp.)、例えば、オリザ・サティバ(Oryza sativa)及びオリザ・グラベリマ(Oryza glaberrima));並びにサトウキビなど;
マメ科植物(マメ科(Fabaceae))、例えば、ダイズ(Glycine max.)、ラッカセイ(Arachis hypogaea及び豆類作物、例えば、エンドウ(Pisum sativum)などのエンドウマメ(pea)、キマメ及びササゲ、ソラマメ(Vicia faba)、ササゲ属種(Vigna spp.)及びインゲンマメ属種(Phaseolus spp.)などのマメ(bean)並びにヒラマメ(lens culinaris var.)など;
アブラナ科植物(brassicaceae)、例えば、キャノーラ(セイヨウアブラナ(Brassica napus))、セイヨウアブラナ(OSR、(Brassica napus)、キャベツ(B.oleracea var.)、カラシナ(mustard)、例えば、ブラシカ・ジュンセア(B.juncea)、ブラシカ・キャンペストリス(B.campestris)、ブラシカ・ナリノサ(B.narinosa)、ブラシカ・ニグラ(B.nigra)及びハリゲナタネ(B.tournefortii);並びにカブ(Brassica rapa var.)など;
他の広葉作物、例えば、ヒマワリ、ワタ、アマ、アマニ、テンサイ、ジャガイモ及びトマトなど;
TNV作物(TNV:樹木、堅果及び蔓植物)、例えば、ブドウ、柑橘類、ナシ状果、例えばリンゴ及びセイヨウナシ、コーヒーノキ、ピスタチオ並びにアブラヤシ、核果、例えばモモ、アーモンド、クルミ、オリーブ、サクランボ、セイヨウスモモ並びにアンズなど;
移植用芝、牧草及び放牧地;
タマネギ及びニンニク;
鑑賞用球根植物、例えば、チューリップ及びスイセン;
針葉樹及び落葉樹、例えば、マツ属植物、モミ、オーク、カエデ、ミズキ、セイヨウサンザシ、クラブアップル及びクロウメモドキ属植物(クロウメモドキ);並びに
観賞用庭園植物、例えば、バラ、ペチュニア、マリーゴールド及びスナップドラゴン。
【0203】
一実施形態において、望ましくない植生を防除するための方法は、栽培されたイネ、トウモロコシ、豆類作物、ワタ、キャノーラ、小粒穀類、ダイズ、ラッカセイ、サトウキビ、ヒマワリ、プランテーション作物、樹木作物、堅果又はブドウに適用される。別の実施形態において、この方法は、グルホシネート耐性作物から選択される栽培作物に適用される。
【0204】
コポリマーCPを含有する噴霧液は、以下に示す作物植物の農地における望ましくない植生のバーンダウンに特に適している:コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ及びデュラムコムギなどの小粒穀類、コメ、トウモロコシ(コーン)、サトウキビ、モロコシ、ダイズ、豆類作物、例えばエンドウマメ、インゲンマメ及びレンズマメ、ラッカセイ、ヒマワリ、テンサイ、ジャガイモ、ワタ、アブラナ属作物、例えばセイヨウアブラナ、キャノーラ、カラシナ、キャベツ及びカブ、移植用芝、牧草、放牧地、ブドウ、ナシ状果、例えばリンゴ及びセイヨウナシ、核果、例えばモモ、アーモンド、クルミ、ペカン、オリーブ、サクランボ、セイヨウスモモ及びアンズ、柑橘類、コーヒー、ピスタチオ、観賞用園芸植物、例えばバラ、ペチュニア、マリーゴールド、キンギョソウ、観賞用球根植物、例えばチューリップ及びスイセン、針葉樹及び落葉樹、例えばマツ属樹木、モミ、オーク、カエデ、ミズキ、セイヨウサンザシ、クラブアップル及びクロウメモドキ属植物など。
【0205】
本除草剤組成物は、以下に示す作物植物の農地における望ましくない植生のバーンダウンに最も適している:コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ及びデュラムコムギなどの小粒穀類、コメ、トウモロコシ、サトウキビ、モロコシ、ダイズ、豆類作物、例えばエンドウマメ、インゲンマメ及びレンズマメ、ラッカセイ、ヒマワリ、ワタ、アブラナ属作物、例えばセイヨウアブラナ、キャノーラ、移植用芝、牧草、放牧地、ブドウ、核果、例えばモモ、アーモンド、クルミ、ペカン、オリーブ、サクランボ、セイヨウスモモ及びアンズ、柑橘類並びにピスタチオ。
【実施例】
【0206】
I.略語:
AMS 硫酸アンモニウム
DAT 処理後日数
fl oz フルイドオンス
fl gal フルイドガロン
GAP 1エーカーあたりのフルイドガロン
ha ヘクタール
ae 酸当量
【0207】
II.コポリマーCP1~CP5の産生:
以下のモノマーを、コポリマーCPの産生に用いた。
AMPS-Na:50重量%水溶液としての商業グレードの2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩
AM 50重量%水溶液としての商業グレードのアクリルアミド
DIMAPA-Q 塩化メチルで四級化した3-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
モノマーMc-1:国際公開第2014/095608号パンフレットの実施例M/25に従って調製された式H2C=CH-O-(CH2)4-O-(EO)24.5-(BuO)16-(EO)3.5Hのモノマー
モノマーMc-1:国際公開第2014/095608号パンフレットの実施例M/25に従って調製された式H2C=CH-O-(CH2)4-O-(EO)24.5-(BuO)22-(EO)3.5Hのモノマー
【0208】
モノマーMc-1及びMc-2では、EOはCH2CH2Oを指し、BuOはCH2CH(CH2CH3)O及びCH(CH2CH3)CH2Oを指す。
【0209】
ポリマーを、以下の表1に示す対応するモノマーの相対量を用いて、国際公開第2014/095608号パンフレットの第43ページの実施例C1の標準プロトコルの類法によって調製した。相対量はpphmとして示す(100分の1部のモノマー)。
【0210】
【0211】
全てのコポリマーCP1~CP5は、1,000,000~30,000,000g/モルの範囲の重量平均分子量を有していた。CP1~CP5の固有粘度は、マルク-ホウインクの式(1)に対して推定され、30℃の0.5MのNaCl水溶液中のコポリマーCPの水溶液の固有粘度(visocisty)を参照して、少なくとも200cm3/gである。
【0212】
比較のため、市販のポリアクリルアミドホモポリマー(ポリマーCP6)、すなわちMagnafloc 351を使用した。
【0213】
III.農地試験プロトコル、グルホシネート又はグリホサート除草剤を含むポリマー補助剤:
(1)グルホシネートを使用する農地試験1及び2
グルホシネートを、24.5重量%のグルホシネートアンモニウムを含有する市販のSL配合物水溶液(BASF SEのLiberty(登録商標)280 SL)として使用した。
【0214】
農地に、30インチの列間隔で、140,000種/エーカーの割合で、グルホシネート抵抗性ダイズ(グリシンマックス(Glycine max))を播種した。各試験のグルホシネート抵抗性ダイズ種子を、以下の試験表に列挙する。雑草害虫は、試験場所に天然に存在しており、これらは試験結果を列挙する以下の表で定義される。
【0215】
各処理プロットは、長さ30フィート、幅6.67フィートであり、200平方フィートの処理面積を提供した。プロットはグリッドパターンで配置された。ランダム化完全ブロック(RCB)研究設計を用いて、各処理に対して4つの複製施用を作製した。処理は、雑草の高さが平均で6~8インチになった時に実施した。
【0216】
噴霧溶液を1fl galのLiberty 280 SLあたり1.4 fl ozで調製した。コポリマーCP及び任意でAMSを、以下の表2~3に定義される濃度で含めた。処理は、6.67フィートのブーム(boom)及び20インチ間隔のXR 11006ノズルを備えたATV(全地形万能車)を用いて行った。15ガロン/エーカー(約140L/ha)の噴霧量に対して、噴霧タンクを40psiの圧力で操作し、施用中のATVの対地速力は11.9mphであった。
【0217】
Liberty(登録商標)280 SLの施用量は、400g/haのグルホシネートアンモニウムに対応して22fl oz/エーカーであった。
【0218】
処理から14及び28日後(days after treatment、DAT)に、農学当業者が通常使用する尺度である防除なしの0%から完全防除の100%までの尺度を用いて、ダイズ(陰性対照)及び雑草種の観測を実施した。結果に対して、農地試験データを解釈する場合の標準的技法である統計的分析の分散分析を行った。
【0219】
グリホサートを用いる農地試験3:
グリホサートを、52.3重量%のグリホサートモノカリウムを含有する市販のSL配合物水溶液であるSyngenta Crop Protection,LLCのTouchdown HiTechとして使用した。
【0220】
農地に、30インチの列間隔で、142,000種/エーカーの割合で、グリホサート抵抗性ダイズ(グリシンマックス(Glycine max))を播種した。各試験のグリホサート抵抗性ダイズ種子を、以下の痕跡表(trail table)に列挙する。雑草害虫は、試験場所に天然に存在しており、これらは試験結果を列挙する以下の表で定義される。
【0221】
各処理プロットは、長さ25フィート、幅6.67フィートであり、167平方フィートの処理面積を提供した。プロットはグリッドパターンで配置された。ランダム化完全ブロック(RCB)研究設計を用いて、各処理に対して4つの複製施用を作製した。処理は、雑草の高さが平均で6~8インチになった時に実施した。
【0222】
噴霧溶液を、1fl galのTouchdown HiTechあたり5lb ae(酸当量)で調製した。コポリマーCPを、以下の表4で定義される濃度で含めた。処理は、6.67フィートのブーム及び20インチ間隔のXR 8002ノズルを備えたバックパック型噴霧器を用いて行った。噴霧タンクを、15ガロン/エーカーの噴霧量に対して27psiの圧力で操作した。
【0223】
Touchdown HiTechの施用量は、350g/haのグリホサートに対応して、8fl oz/エーカーであった(0.313lb ae/エーカーのグリホサート)。
【0224】
処理から14及び28日後(days after treatment、DAT)に、農学当業者が通常使用する尺度である防除なしの0%から完全防除の100%までの尺度を用いて、ダイズ(陰性対照)及び雑草種の観測を実施した。結果に対して、農地試験データを解釈する場合の標準的技法である統計的分析の分散分析を行った。
【0225】
農地試験1:試験は、グルホシネート抵抗性ダイズの亜種Becks 298L4の作物中で実施した。結果を、以下の表2に要約する。
【0226】
農地試験2:試験は、グルホシネート抵抗性ダイズの亜種LL Credenz CZ2915Lの作物中で実施した。結果を、以下の表3に要約する。
【0227】
農地試験3:試験は、グリホサート抵抗性ダイズの亜種Stine 32EA12の作物中で実施した。結果を、以下の表4に要約する。
【0228】
【0229】
【0230】
【0231】
IV.温室試験プロトコル、ジカンバ除草剤を含むポリマー補助剤:
ジカンバを、48重量%のジカンバをそのN,N-ビス(3-アミノプロピル)メチルアミン塩の形態で含有する市販のSL配合物水溶液であるBASF SEのENGENIA(登録商標)として使用した。
【0232】
ジカンバの雑草防除効力に対する本発明のコポリマーの影響を評価するために温室研究を実施した。シロザ(チェノポディウム・アルブム(Chenopodium album、CHEAL))、イチビ(アブチロン・セオフラスティ(Abutilon theophrasti、ABUTH))、及びウォーターヘンプ(アマランサス・ツベルクラツス(Amaranthus tuberculatus、AMATA)の苗を、Metro-Mix 360培地(Sun Gro Horticulture,Agawam,MA)を充填した10×10×10cmの植木鉢中で成長させた。560g ae/haのジカンバ(Engenia除草剤(BASF Agricultural Products,RTP,NC))を、単体で、及び様々な濃度のコポリマー(20~100ppm)との組み合わせで発芽後施用することで雑草を処理した。全ての処理剤は、非イオン性界面活性剤ブレンド(Induce(登録商標)(Helena Agri-Enterprises,Collierville,TN):アルキルアリールポリオキシルカンエーテル(alkyl aryl Polyoxylkane ether)、アルカノールアミド、ジメチルシロキサン、及び遊離脂肪酸の独自ブレンド)をベースとする補助剤を0.25v/v%で含み、雑草の高さが約10cmであるときに、TeeJet AIXR 110015ノズル(Spraying Systems,Wheaton,IL)を用いて140l/haの噴霧量で施用した。全ての混合物は、安定した透明な噴霧溶液をもたらした。コポリマーCP1の濃度が80ppm及び100ppmの場合で噴霧パターンの幅のいくらかの減少が観察された。雑草防除の視覚的評価を、0%(損傷なし)~100%(完全な防除)の尺度で行った。
【0233】
【0234】
雑草防除の応答は種によって様々であったが、CP1を添加することで、濃度増加に伴う防除の一貫した改善がもたらされた。ABUTHは概してジカンバに対する応答性が弱く、CP1による防除の増加は約20~30ppmで頭打ちとなったが、AMATA及びCHEALはジカンバに対してより応答性が強く、DRPによる改善は40~80ppmまで継続した。AMATAなどのアマランサス(Amaranthus)種は、より一層厄介な雑草であり、防除の5%超の増加は、農業従事者にとって大きな利益となる。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
除草剤の効力を向上させるための方法であって、前記除草剤の水性噴霧液をコポリマーCPと組み合わせて施用することを含み、前記コポリマーCPは、重合されたエチレン性不飽和モノマーMの繰り返し単位から作製され、前記重合されたエチレン性不飽和モノマーMは、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
75~98重量%の、3~6個の炭素原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸の第一級アミドからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMaと、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
2~25重量%の1つ以上のモノマーMbであって
、モノエチレン性不飽和スルホン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.
1である、モノマーMbと、
c)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
0~5重量%の、末端OH基又は末端C
1~C
6アルクシオイ基を有する少なくとも1つのポリC
2~C
6アルキレンオキシド部分を、エチレン性不飽和二重結合を有する部分の他に有する、1つ以上のモノエチレン性不飽和モノマーMcと、を含み、
モノマーMa及びMbの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に少なくとも
95重量%であり、モノマーMb及びMcの総量は、エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
2~25重量%である、方法。
【請求項2】
前記モノマーMaはアクリルアミドである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モノマーMb.1は、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩である、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記コポリマーを形成する前記モノマーM
は、
a)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
75~98重量%のアクリルアミド、
及び
b)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
2~25重量%の2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩からなる、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記コポリマーを形成する前記モノマーMは、前記モノマーMの総重量を基準に0.5~5重量%の少なくとも1つのモノマーMcを含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
そのナトリウム塩形態にある前記コポリマーCPは、ゲル透過クロマトグラフィーによって決定して少なくとも100,000g/モル、具体的には少なくとも250,000g/モル、より具体的には少なくとも500,000g/モルの重量平均分子量Mwを有する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
そのナトリウム塩形態にある前記コポリマーCPは、0.5Mの塩化ナトリウム水溶液中の前記コポリマーCPの溶液の場合に、30℃で決定して少なくとも50cm
3/g、具体的には少なくとも100cm
3/g、好ましくは少なくとも150cm
3/g、特には少なくとも200cm
3/gの固有粘度[η]を有する、
請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
除草剤の効力を向上させるための、
請求項1~7のいずれか一項に記載のコポリマーCPの使用。
【請求項9】
前記コポリマーCPが、前記水性噴霧液の総重量を基準に、5~500ppmの量で、具体的には10~300ppmの量で、より好ましくは10~200ppmの量で、特には10~100ppmの量で施用される、
請求項1~8のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項10】
前記噴霧液が、性質(1)、(2)、又は(3)、すなわち、
(1)前記噴霧液が25℃で決定してpH4~pH9の範囲内のpHを有する性質、
(2)前記噴霧液が追加的に無機塩、又は有機酸の塩を含有する性質、
(3)前記噴霧液が追加的にアンモニウム塩、具体的には硫酸アンモニウムを含有する性質のうち少なくとも1つを有する、
請求項1~9のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項11】
前記除草剤が、
(i)グルタミンシンセターゼ阻害剤の群の除草剤、
(ii)5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸シンターゼ阻害剤(EPSPシンターゼ阻害剤)の群の除草剤、
(iii)オーキシンアゴニストの群の除草剤、
(iv)プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤(PPO阻害剤)の群の除草剤、
(v)アセト乳酸シンターゼ阻害剤(ALS阻害剤)の群の除草剤、
(vi)光化学系II阻害剤(PS II阻害剤)の群の除草剤、
(vii)ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ阻害剤(HPPD阻害剤)の群の除草剤、
(viii)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤(ACCアーゼ阻害剤)の群の除草剤、
及びこれらの組み合わせからなる群から選択される有機除草剤化合物である、
請求項1~10のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項12】
前記有機除草剤化合物が、グルホシネート、ビアラホス、グリホサート、ジカンバ、クロランベン、2,4-D、エンドタール、メコプロップ、ピクロラム、トリクロピル、フルロキシピル、2,4,5-T、ベンザック、MCPA、MCPB、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、イマザモックス、イマザピル、イマザピック、イマゼタピル、イマザキン、クロランスラム、クロリムロン、アシフルオルフェン、サフルフェナシル、フォメサフェン、アシフルオルフェン、アトラジン、プロパニル、ベンタゾン、ジウロン、キザロホップ、クレトジム、ピノキサデン、トプラメゾン、メソトリオン、これらの塩、これらのエステル、及びこれらの組み合わせの群から選択される少なくとも1つの除草剤化合物を含む、
請求項11に記載の方法又は使用。
【請求項13】
前記有機除草剤化合物が、グルホシネート、ジカンバ、グリホサート、及びこれらの塩からなる群から選択される少なくとも1つの除草剤化合物を含む、
請求項12に記載の方法又は使用。
【請求項14】
除草剤化合物及びコポリマーCPを含む水性噴霧液であって、コポリマーCPが、
a)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
75~98重量%の、3~6個の炭素原子を有するモノエチレン性不飽和モノカルボン酸の第一級アミドからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMaと、
b)エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
2~25重量%の1つ以上のモノマーMbであって
、モノエチレン性不飽和スルホン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも1つのモノマーMb.
1である、モノマーMbと、からなる重合されたエチレン性不飽和モノマーMの繰り返し単位から作製される、水性噴霧液。
【請求項15】
前記コポリマーCPが、以下の性質i)、ii)、iii)、iv)、v)、iv)又はvii)、すなわち、
i)前記モノマーMaがアクリルアミドである性質、
ii)前記モノマーMが、
2~20重量%の少なくとも1つのモノマーMb.1を含む性質、
ii)前記モノマーMb.1が、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩である性質、
iv)前記モノマーMが、
a)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
80~98重量%のアクリルアミド、
及び
b)前記エチレン性不飽和モノマーMの総重量を基準に
2~20重量%のモノマーMb.1、具体的には2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はその塩からなる性質、
v)そのナトリウム塩形態にある前記コポリマーCPが、ゲル透過クロマトグラフィーによって決定して少なくとも100,000g/モル、具体的には少なくとも250,000g/モル、より具体的には少なくとも500,000g/モルの重量平均分子量Mwを有する性質、
vi)そのナトリウム塩形態にある前記コポリマーCPが、0.5Mの塩化ナトリウム水溶液中の前記コポリマーCPの溶液の場合に、30℃で決定して少なくとも50cm
3/g、具体的には少なくとも100cm
3/g、好ましくは少なくとも150cm
3/g、特には少なくとも200cm
3/gの固有粘度[η]を有する性質
、のうち少なくとも1つを有する、
請求項14に記載の水性噴霧液。
【請求項16】
前記噴霧液が、性質(1)、(2)、又は(3)、すなわち、
(1)前記噴霧液が25℃で決定してpH4~pH9の範囲内のpHを有する性質、
(2)前記噴霧液が追加的に無機塩、又は有機酸の塩を含有する性質、
(3)前記噴霧液が追加的にアンモニウム塩、具体的には硫酸アンモニウムを含有する性質のうち少なくとも1つを有する、
請求項14又は15に記載の水性噴霧液。
【国際調査報告】