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特表2024-544794(S)-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)ピリミジン誘導体およびそれを含む医薬組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-12-04
(54)【発明の名称】(S)-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)ピリミジン誘導体およびそれを含む医薬組成物
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/04 20060101AFI20241127BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20241127BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20241127BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20241127BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20241127BHJP
   A61P 3/00 20060101ALI20241127BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241127BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20241127BHJP
   C07D 403/14 20060101ALI20241127BHJP
   A61K 31/517 20060101ALI20241127BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20241127BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20241127BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20241127BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20241127BHJP
   C07D 491/052 20060101ALI20241127BHJP
   A61K 31/551 20060101ALI20241127BHJP
【FI】
C07D401/04
A61P1/16
A61P29/00
A61P3/04
A61P3/10
A61P3/00
A61P43/00 111
A61K31/506
C07D403/14 CSP
A61K31/517
C07D401/14
C07D403/04
A61K31/5377
A61K31/519
C07D491/052
A61K31/551
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024538456
(86)(22)【出願日】2022-12-23
(85)【翻訳文提出日】2024-06-24
(86)【国際出願番号】 KR2022021153
(87)【国際公開番号】W WO2023121378
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0187602
(32)【優先日】2021-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0187603
(32)【優先日】2021-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】スン・ベ・イ
(72)【発明者】
【氏名】チャン・フン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ミ・ホ
(72)【発明者】
【氏名】ヒ・ジョン・ムン
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC50
4C086BC54
4C086BC73
4C086CB22
4C086GA07
4C086GA12
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA70
4C086ZA75
4C086ZB11
4C086ZC20
4C086ZC21
4C086ZC35
4C086ZC41
(57)【要約】
本発明は、ケトヘキソキナーゼ(Ketohexokinase、KHK)の阻害活性を有する新規な(S)-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)ピリミジン誘導体化合物、その薬学的に許容される塩、またはその異性体、およびそれを有効成分として含有する医薬組成物に関し、化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体、それを有効成分として含有する医薬組成物を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体。
[化学式1]
【化1】

(前記化学式1中、
Aは、置換されていないか、C~Cのアルキル基またはカルボニル基で置換されたC~Cのヘテロシクロアルキル基、または
【化2】

であり、
XおよびYは、互いに独立して、NまたはC-Rであり、
は、水素またはハロゲン基であり、
Zは、直接結合、C~Cのアルキレン基、-O-、または-C(O)-であり、
およびRは、互いに独立して、水素、ハロゲン基、または、置換されていないか、1~5個のハロゲン基で置換されたC~Cのアルキル基であるか、または、RおよびRは互いに連結されて、置換されていないか、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cの脂肪族環基、または、置換されていないか、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cのヘテロシクロアルキル基を形成し、
は、-(CR-B-Rであり、
およびRは、互いに独立して、水素またはC~Cのアルキル基であり、
nは、0~3の整数であり、
Bは、直接結合、-C(O)-、または、-S(O)-であり、
は、ヒドロキシ基、または、置換されていないか、C~Cのアルキル基、カルボニル基、またはC~Cのアルキルカルボニル基で置換されたNを含むC~Cのヘテロシクロアルキル基である。)
【請求項2】
前記化学式1中、
Aがヘテロシクロアルキル基である場合、Aは、下記化学式1aまたは化学式1bで表される置換基である、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体。
[化学式1a]
【化3】

(前記化学式1a中、
XおよびYは、互いに独立して、CHまたはNであり、
およびRは、互いに独立して、C~Cのアルキレン基であり、
は、C~Cのアルキル基またはカルボニル基であり、
mは、0または1であり、
[化学式1b]
【化4】

前記化学式1b中、
は、直接結合またはCHである。)
【請求項3】
Aが
【化5】

である場合、
前記化学式1中、
XおよびYは、互いに独立して、NまたはC-Rであり、
は、水素またはハロゲン基であり、
Zは、C~Cのアルキレン基または-O-であり、
およびRは互いに連結されて、置換されていないか、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cの脂肪族環基を形成し、
は、-(CR-B-Rであり、
およびRは水素であり、
nは、0~3の整数であり、
Bは、-C(O)-であり、
は、ヒドロキシ基、または、置換されていないか、C~Cのアルキル基で置換されたNを含むC~Cのヘテロシクロアルキル基である、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体。
【請求項4】
Aが
【化6】

である場合、
前記化学式1中、
Xは、Nであり
Yは、CRであり、ここで、Rは水素であり、
Zは、C~Cのアルキレン基または-O-であり、
は、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cのアルキル基であり、
は、水素またはC~Cのアルキル基であり、
は、-(CR-B-Rであり、
およびRは水素であり、
nは、0~3の整数であり、
Bは、-C(O)-であり、
は、置換されていないか、C~Cのアルキル基で置換されたNを含むC~Cのヘテロシクロアルキル基である、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体。
【請求項5】
前記ハロゲン基がFまたはClである、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体。
【請求項6】
前記化学式1の化合物が、下記群から選択される一つ以上である、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体。
(S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-(メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((2S,3R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((S)-1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)-1-(2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペラジン-2-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-モルホリノエタン-1-オン;
(S)-1-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-3-(ピペラジン-1-イル)プロパン-1,3-ジオン;
(S)-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-1-(2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペラジン-2-オン;
(S)-2(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]-ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
4-(2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセチル)ピペラジン-2-オン;
2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
1-(4-アセチルピペラジン-1-イル)-2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,8-ジヒドロ-6H-ピラゾール[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-((1R,5S,6S)-6-((ピペラジン-1-イルスルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン;
(S)-2-((1-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]-ピリミジン-4-イル)フェニル)酢酸;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]-ピリミジン-4-イル)フェニル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(1,4-ジアゼパン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン。
【請求項7】
ケトヘキソキナーゼ(ketohexokinase、KHK)阻害剤である、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体。
【請求項8】
代謝性疾患の予防または治療に用いる、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体。
【請求項9】
請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を有効成分として含む、ケトヘキソキナーゼ(ketohexokinase、KHK)阻害剤用医薬組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を有効成分として含む、代謝性疾患の予防または治療用医薬組成物。
【請求項11】
前記代謝性疾患が、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、または脂肪性肝炎である、請求項10に記載の代謝性疾患の予防または治療用医薬組成物。
【請求項12】
前記代謝性疾患が非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項10に記載の代謝性疾患の予防または治療用医薬組成物。
【請求項13】
有効成分として、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を、薬学的に許容される担体と混合するステップを含む、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪性肝炎の予防または治療用医薬組成物を製造する方法。
【請求項14】
請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、またはその異性体を投与するステップを含む、哺乳動物で非アルコール性脂肪性肝炎を含む代謝性疾患を治療する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2021年12月24日に出願された韓国特許出願第10-2021-0187602号および2021年12月24日に出願された韓国特許出願第10-2021-0187603号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、ケトヘキソキナーゼ(Ketohexokinase、KHK)の阻害活性を有する新規な(S)-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)ピリミジン誘導体化合物、その薬学的に許容される塩、またはその異性体、およびそれを有効成分として含有する医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
代謝性疾患の一つである非アルコール性脂肪性肝炎の発症原因は、主に、脂肪肝の生成、炎症増加、細胞死滅などと知られている。慢性疾患としての非アルコール性脂肪性肝炎は、徐々に肝線維化、肝硬変、肝癌に進行し得る。
【0004】
一方、ケトヘキソキナーゼ(Ketohexokinase、KHK)は、果糖(fructose)代謝に関与する酵素であって、果糖代謝のうち果糖のリン酸化を担当するキナーゼ(kinase)の一種である。果糖代謝は、グルコース代謝と異なって、エネルギー依存的な阻害を受けないため、肝への速い脂肪蓄積を誘導し、脂肪肝の生成に影響を与える。したがって、ケトヘキソキナーゼ(KHK)を阻害する場合、非アルコール性脂肪性肝炎の発症原因の一つである脂肪肝の生成を抑制する効果が期待される。
【0005】
動物実験モデルでも、ケトヘキソキナーゼ(KHK)活性を抑制した際に、代謝疾患に関する全般的な指標が改善されることが観察され、ケトヘキソキナーゼ(KHK)ノックアウト(knock out)マウスの表現型が正常マウスとの差を示さないことから、ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害による副作用は大きくないと予想される。
【0006】
しかしながら、ケトヘキソキナーゼ(KHK)がATPを利用してリン酸化を担当する点から、ケトヘキソキナーゼ(KHK)を阻害する場合、他の種類のキナーゼを阻害する可能性があり、慢性疾患治療剤としての安全性の側面において多くの懸念をもたらすことが事実である。したがって、ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤は、他のキナーゼと選択性を有することが重要である。
【0007】
現在、ケトヘキソキナーゼ(KHK)の阻害剤に関する研究は活発に行われているが、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪性肝炎などの代謝性疾患の予防または治療に有用に使用可能な治療剤の開発が依然として必要とされている状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許登録第9,809,579号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記の従来技術の問題を解決するためになされたものであって、ケトヘキソキナーゼ(Ketohexokinase、KHK)の阻害活性を有する新規な化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、前記化合物を有効成分として含有するケトヘキソキナーゼ阻害剤用医薬組成物を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、前記化合物を有効成分として含有する代謝性疾患の予防または治療用医薬組成物を提供することを目的とする。
【0012】
さらに、本発明は、前記化合物を投与するステップを含む、哺乳動物で非アルコール性脂肪性肝炎を含む代謝性疾患を治療する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、本発明は、下記化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供する。
【0014】
[化学式1]
【化1】
【0015】
前記化学式1中、
Aは、置換されていないか、C~Cのアルキル基またはカルボニル基で置換されたC~Cのヘテロシクロアルキル基、または
【化2】

であり、XおよびYは、互いに独立して、NまたはC-Rであり、Rは水素またはハロゲン基であり、Zは、直接結合、C~Cのアルキレン基、-O-、または-C(O)-であり、RおよびRは、互いに独立して、水素、ハロゲン基、または、置換されていないか、1~5個のハロゲン基で置換されたC~Cのアルキル基であるか、または、RおよびRは互いに連結されて、置換されていないか、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cの脂肪族環基、または、置換されていないか、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cのヘテロシクロアルキル基を形成し、Rは-(CR-B-Rであり、RおよびRは、互いに独立して、水素またはC~Cのアルキル基であり、nは0~3の整数であり、Bは、直接結合、-C(O)-、または-S(O)-であり、Rは、ヒドロキシ基、または、置換されていないか、C~Cのアルキル基、カルボニル基、またはC~Cのアルキルカルボニル基で置換されたNを含むC~Cのヘテロシクロアルキル基である。
【0016】
また、本発明は、前記化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を有効成分として含有するケトヘキソキナーゼ(ketohexokinase、KHK)阻害剤用医薬組成物を提供する。
【0017】
また、本発明は、前記化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を有効成分として含む代謝性疾患の予防または治療用医薬組成物を提供する。
【0018】
また、本発明は、有効成分として、前記化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を、薬学的に許容される担体と混合するステップを含む、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪性肝炎の予防または治療用医薬組成物を製造する方法を提供する。
【0019】
また、本発明は、前記化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を投与するステップを含む、哺乳動物で非アルコール性脂肪性肝炎を含む代謝性疾患を治療する方法を提供する。
【0020】
(1)本発明は、前記化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供する。
【0021】
(2)本発明は、前記化学式1中、Aがヘテロシクロアルキル基である場合、Aは、下記化学式1aまたは化学式1bで表される置換基である、前記(1)に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供する。
【0022】
[化学式1a]
【化3】

(前記化学式1a中、
XおよびYは、互いに独立して、CHまたはNであり、
およびRは、互いに独立して、C~Cのアルキレン基であり、
は、C~Cのアルキル基またはカルボニル基であり、
mは、0または1であり、
[化学式1b]
【化4】

前記化学式1b中、
は、直接結合またはCHである。)
【0023】
(3)本発明は、Aが
【化5】

である場合、
前記化学式1中、
XおよびYは、互いに独立して、NまたはC-Rであり、Rは水素またはハロゲン基であり、Zは、C~Cのアルキレン基または-O-であり、RおよびRは互いに連結されて、置換されていないか、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cの脂肪族環基を形成し、Rは-(CR-B-Rであり、RおよびRは水素であり、nは0~3の整数であり、Bは-C(O)-であり、Rは、ヒドロキシ基、または、置換されていないか、C~Cのアルキル基で置換されたNを含むC4~C6のヘテロシクロアルキル基である、前記(1)に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供する。
【0024】
(4)本発明は、Aが
【化6】

である場合、
前記化学式1中、
XはNであり、YはCRであり、ここで、Rは水素であり、Zは、C~Cのアルキレン基または-O-であり、Rは、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cのアルキル基であり、Rは、水素またはC~Cのアルキル基であり、Rは-(CR-B-Rであり、RおよびRは水素であり、nは0~3の整数であり、Bは-C(O)-であり、Rは、置換されていないか、C~Cのアルキル基で置換されたNを含むC~Cのヘテロシクロアルキル基である、前記(1)または(3)に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供する。
【0025】
(5)本発明は、前記化学式1中、ハロゲン基がFまたはClである、前記(1)から(4)の何れか一つに記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供する。
【0026】
(6)本発明は、前記化学式1の化合物が、下記群から選択される一つ以上である、前記(1)から(5)の何れか一つに記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供する。
(S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-(メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((2S,3R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((S)-1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)-1-(2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペラジン-2-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-モルホリノエタン-1-オン;
(S)-1-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-3-(ピペラジン-1-イル)プロパン-1,3-ジオン;
(S)-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-1-(2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペラジン-2-オン;
(S)-2(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]-ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
4-(2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセチル)ピペラジン-2-オン;
2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
1-(4-アセチルピペラジン-1-イル)-2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,8-ジヒドロ-6H-ピラゾール[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-((1R,5S,6S)-6-((ピペラジン-1-イルスルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン;
(S)-2-((1-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]-ピリミジン-4-イル)フェニル)酢酸;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]-ピリミジン-4-イル)フェニル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(1,4-ジアゼパン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン。
【0027】
(7)本発明は、ケトヘキソキナーゼ(ketohexokinase、KHK)阻害剤である、前記(1)から(6)の何れか一つに記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供する。
【0028】
(8)本発明は、代謝性疾患の予防または治療に用いる、前記(1)から(6)の何れか一つに記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を提供する。
【0029】
(9)本発明は、前記(1)から(6)の何れか一つに記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を有効成分として含むケトヘキソキナーゼ(ketohexokinase、KHK)阻害剤用医薬組成物を提供する。
【0030】
(10)本発明は、前記(1)から(6)の何れか一つに記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を有効成分として含む代謝性疾患の予防または治療用医薬組成物を提供する。
【0031】
(11)本発明は、前記代謝性疾患が、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、または脂肪性肝炎である、前記(10)に記載の代謝性疾患の予防または治療用医薬組成物を提供する。
【0032】
(12)本発明は、前記代謝性疾患が、非アルコール性脂肪性肝炎である、前記(10)または(11)に記載の代謝性疾患の予防または治療用医薬組成物を提供する。
【0033】
(13)本発明は、有効成分として、前記(1)から(6)の何れか一つに記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を、薬学的に許容される担体と混合するステップを含む、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪性肝炎の予防または治療用医薬組成物を製造する方法を提供する。
【0034】
(14)本発明は、前記(1)から(6)の何れか一つに記載の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を投与するステップを含む、哺乳動物で非アルコール性脂肪性肝炎を含む代謝性疾患を治療する方法を提供する。
【発明の効果】
【0035】
本発明に係る化学式1の(S)-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)ピリミジン誘導体化合物は、ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤の役割を果たし、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪性肝炎などの代謝性疾患の予防または治療に効果的に用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の理解のために本発明をより詳細に説明する。
【0037】
本発明の説明および特許請求の範囲で用いられている用語や単語は、通常のもしくは辞書的な意味に限定して解釈してはならず、発明者らは、自分の発明を最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義することができるという原則に則って、本発明の技術的思想に合致する意味と概念で解釈すべきである。
【0038】
用語の正義
本明細書において、用語「置換」は、官能基、原子団、または化合物の水素が特定の置換基で置換されることを意味し、官能基、原子団、または化合物の水素が特定の置換基で置換される場合、前記官能基、原子団、または化合物中に存在する水素の個数に応じて、1個または2個以上の複数の置換基が存在し得る。複数の置換基が存在する場合、それぞれの置換基は同一でも異なっていてもよい。
【0039】
本明細書において、用語「アルキル基(alkyl group)」は、1価の脂肪族飽和炭化水素を意味し、メチル、エチル、プロピル、およびブチルなどの直鎖状アルキル基;イソプロピル(isopropyl)、sec-ブチル(sec-butyl)、tert-ブチル(tert-butyl)、およびネオペンチル(neo-pentyl)などの分岐状アルキル基;および環状の飽和炭化水素、または不飽和結合を1つまたは2つ以上含む環状の不飽和炭化水素基を何れも含む意味であり得る。
【0040】
本明細書において、用語「アルキレン基(alkylene group)」は、メチレン、エチレン、プロピレン、およびブチレンなどのような2価の脂肪族飽和炭化水素基を意味し得る。
【0041】
本明細書において、用語「ヘテロシクロアルキル基(heterocycloalkyl group)」は、N、S、またはOのヘテロ原子を還原子として含み、単一または縮合環を成す部分的または全体的に飽和された炭化水素基を意味し、1つの環が形成された単環、および2つ以上の環が結合された多環構造を含む意味であり得る。
【0042】
本明細書において、用語「直接結合」は、別の原子または分子団を含まない単一共有結合自体を意味し得る。
【0043】
本明細書において、「含む」、「有する」という用語、およびそれらの派生語は、それらが具体的に開示されているかいないかを問わず、任意の追加の成分、ステップもしくは手順の存在を排除することを意図しない。如何なる不確実性も避けるために、「含む」という用語の使用により請求された全ての組成物は、反対に述べられない限り、重合体であるかもしくはその他のものであるかを問わず、任意の追加の添加剤、補助剤、もしくは化合物を含み得る。これと対照的に、「から本質的に構成される」という用語は、操作性において必須ではないものを除き、任意のその他の成分、ステップもしくは手順を任意の連続する説明の範囲から排除する。「から構成される」という用語は、具体的に述べられるか挙げられない任意の成分、ステップもしくは手順を排除する。
【0044】
本明細書において、用語「薬学的に許容される塩」は、薬学的に許容されるアニオンを含有する無毒性酸付加塩を形成する酸、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などのような無機酸;酒石酸、ギ酸、クエン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、グルコン酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、マレイン酸、サリチル酸などのような有機酸;メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などのようなスルホン酸などにより形成された酸付加塩を含む。また、前記「薬学的に許容される塩」はカルボン酸塩を含み、前記カルボン酸塩は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどにより形成されたアルカリ金属またはアルカリ土金属塩、リジン、アルギニン、グアニジンなどのアミノ酸塩、ジシクロヘキシルアミン、N-メチル-D-グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、ジエタノールアミン、コリン、トリエチルアミンなどのような有機塩などが含まれる。したがって、本明細書において、用語「その薬学的に許容される塩」は、化学式1の化合物が、上記のような薬学的に許容される塩に転換された形態を意味する。
【0045】
本明細書において、用語「異性体(isomer)」は、同じ分子式を有しているが、原子配列または立体構造が互いに異なる分子を意味し、不斉炭素中心と不斉軸または不斉平面を有し得るため、EまたはZ異性体、RまたはS異性体、ラセミ体、ジアステレオ異性体の混合物および個々のジアステレオ異性体を何れも含む意味であり、したがって、本明細書において「その異性体」は、化学式1の化合物が上記のような異性体および混合物を何れも含むものであってよい。
【0046】
本発明は、ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤の役割を果たし、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪性肝炎などの代謝性疾患の予防または治療に効果的である、下記化学式1の(S)-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)ピリミジン誘導体化合物、その薬学的に許容される塩、またはその異性体を提供する。
【0047】
[化学式1]
【化7】
【0048】
前記化学式1中、前記RおよびRは、互いに独立して、水素、ハロゲン基、およびC~Cのアルキル基からなる群から選択される何れか1つであるか、または、互いに連結されてC~Cの脂肪族環基またはC~Cのヘテロシクロアルキル基を形成してよい。特に、前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素またはC~Cのアルキル基であるか、互いに連結されてC~Cの脂肪族環基を形成してよい。この際、前記アルキル基や脂肪族環基またはヘテロシクロアルキル基は、1~5個、特に、1~3個のハロゲン基で置換されたものであってよく、上記でハロゲン基はFまたはClであってよい。
【0049】
また、前記化学式1中、前記Rは-(CR-B-Rであってよい。
【0050】
この際、前記nは、0~3の整数、特に、0~2の整数、例えば、0~1の整数であってよい。
【0051】
また、前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素またはC~Cのアルキル基であってよく、特に、前記RおよびRは、それぞれ独立して、水素またはC~Cのアルキル基であってよい。
【0052】
また、前記Bは、直接結合であるか、または、-C(O)-および-S(O)-の何れか1つであってよい。
【0053】
また、前記Rは、水素、ヒドロキシ基、またはC~Cのヘテロシクロアルキル基であってよく、特に、前記Rは、ヒドロキシ基またはC~Cのヘテロシクロアルキル基であってよい。この際、前記C~Cのヘテロシクロアルキル基は、N、O、またはS、特にNを含むものであってよい。また、前記C~Cのヘテロシクロアルキル基は、C~Cのアルキル基、カルボニル基、またはC~Cのアルキルカルボニル基で置換されてよい。例えば、前記Rは、Nを含むC~Cのヘテロシクロアルキル基であってよく、特に、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、イミダゾリニル、ピペラジニルなどであってよい。
【0054】
また、前記化学式1中、前記Zは、直接結合、C~Cのアルキレン基、-O-、または-C(O)-であってよい。
【0055】
また、前記化学式1中、前記Aは、C~Cのヘテロシクロアルキル基であってよい。この際、前記C~Cのヘテロシクロアルキル基は、N、O、またはS、特にNを含むものであってよい。また、前記C~Cのヘテロシクロアルキル基は、C~Cのアルキル基またはカルボニル基で置換されてよい。
【0056】
特に、前記Aは、下記化学式1aまたは化学式1bで表される置換基であってよい。
【0057】
[化学式1a]
【化8】
【0058】
前記化学式1a中、XおよびYは、互いに独立して、CHまたはNであり、RおよびRは、互いに独立して、C~Cのアルキレン基であり、Rは、C~Cのアルキル基またはカルボニル基であり、mは0または1であり、
[化学式1b]
【化9】

前記化学式1b中、Rは、直接結合またはCHであってよい。
【0059】
一方、前記化学式1中、前記Aは
【化10】

であってよい。
【0060】
前記XおよびYは、互いに独立して、NまたはC-Rであり、Rは水素またはハロゲン基であり、Zは、C~Cのアルキレン基または-O-であり、RおよびRは互いに連結されて、置換されていないか、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cの脂肪族環基を形成し、Rは-(CR-B-Rであり、RおよびRは水素であり、nは0~3の整数であり、Bは-C(O)-であり、Rは、ヒドロキシ基、または、置換されていないか、C~Cのアルキル基で置換されたNを含むC~Cのヘテロシクロアルキル基であり、上記でハロゲン基はFまたはClであってよい。
【0061】
さらに他の例として、本発明において、化学式1の化合物は、Aが
【化11】

である場合、前記化学式1中、XはNであり、YはCRであり、ここで、Rは水素であり、Zは、C~Cのアルキレン基または-O-であり、Rは、1~3個のハロゲン基で置換されたC~Cのアルキル基であり、Rは、水素またはC~Cのアルキル基であり、Rは-(CR-B-Rであり、RおよびRは水素であり、nは0~3の整数であり、Bは-C(O)-であり、Rは、置換されていないか、C~Cのアルキル基で置換されたNを含むC~Cのヘテロシクロアルキル基であってよい。
【0062】
さらに他の例として、本発明に係る前記化学式1の化合物は、下記群から選択される一つ以上であってよい。
(S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-2-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-(メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((2S,3R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((S)-1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-(((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)-1-(2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペラジン-2-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-モルホリノエタン-1-オン;
(S)-1-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-3-(ピペラジン-1-イル)プロパン-1,3-ジオン;
(S)-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-1-(2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペラジン-2-オン;
(S)-2(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]-ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
4-(2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセチル)ピペラジン-2-オン;
2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
1-(4-アセチルピペラジン-1-イル)-2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタン[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,8-ジヒドロ-6H-ピラゾール[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-((1R,5S,6S)-6-((ピペラジン-1-イルスルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン;
(S)-2-((1-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((1-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]-ピリミジン-4-イル)フェニル)酢酸;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]-ピリミジン-4-イル)フェニル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(1,4-ジアゼパン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン;
(S)-2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン。
【0063】
本発明に係る化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体は、ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤としての効果を有する。これにより、本発明に係る化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体は、ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤として用いられることができ、さらに他の例として、ケトヘキソキナーゼ(KHK)に関連する代謝性疾患の予防または治療に好適に用いられることができる。
【0064】
また、本発明は、化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を有効成分として含むケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤用医薬組成物を提供する。また、生体内で、目的に応じて化学式1の化合物に転換される多様な形態のプロドラッグ(prodrug)も本発明の範囲に含まれる。
【0065】
本発明に係る医薬組成物は、ケトヘキソキナーゼ(KHK)が関与する代謝性疾患の予防または治療に用いることができる。前記ケトヘキソキナーゼ(KHK)が関与する代謝性疾患は、前記ケトヘキソキナーゼが過発現または過活性化されて誘発されるものであってよい。具体的に、本発明に係る医薬組成物で予防または治療できる代謝性疾患としては、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪性肝炎などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではなく、好ましくは、非アルコール性脂肪性肝炎の予防または治療に用いることができる。
【0066】
また、本発明は、有効成分として、化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を、薬学的に許容される担体と混合するステップを含む、糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪性肝炎の予防または治療用医薬組成物の製造方法を提供する。
【0067】
前記「医薬組成物(pharmaceutical composition)」は、本発明の化合物と希釈剤、担体などの他の化学成分を含んでよい。したがって、前記医薬組成物には、必要に応じて、薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤、またはこれらの組み合わせが含まれてよい。医薬組成物は、生物体内への化合物の投与を容易にする。化合物を投与する多様な技術が存在し、これには、経口、注射、エアゾール、非経口、および局所投与などが含まれるが、これらのみに限定されるものではない。
【0068】
前記「担体(carrier)」とは、細胞または組織内への化合物の投入を容易にする化合物を意味する。例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)は、生物体の細胞または組織内に多くの有機化合物が容易に投入されるようにする通常の担体である。
【0069】
前記「希釈剤(diluent)」とは、対象化合物の生物学的活性形態を安定化させるだけでなく、化合物を溶解させる水で希釈される化合物と定義される。緩衝液に溶解されている塩は、当該技術分野で希釈剤として用いられる。通常用いられている緩衝液は、人体溶液の塩の形態を模倣しているリン酸緩衝食塩水である。緩衝剤の塩は低い濃度で溶液のpHを制御できるため、緩衝希釈剤が化合物の生物学的活性を変形させることはほとんどない。
【0070】
前記「薬学的に許容される(pharmaceutically acceptable)」とは、化合物の生物学的活性と物性を損なわない性質を意味する。
【0071】
本発明の化合物は、目的に応じて、種々の薬学的投与の形態で製剤化されることができる。本発明に係る医薬組成物を製造する場合、有効成分、具体的には、化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を、製造しようとする剤型に応じて選択され得る種々の薬学的に許容される担体とともに混合する。例えば、本発明に係る医薬組成物は、目的に応じて、注射用製剤、経口用製剤などに製剤化されてよい。
【0072】
本発明の化合物は、公知の医薬用担体と賦形剤を用いる公知の方法により製剤化され、単位用量の形態または多用量の容器に入れられてよい。製剤の形態は、オイルまたは水性媒質中の溶液、懸濁液または乳化液の形態であってよく、通常の分散剤、懸濁剤、または安定化剤を含有してよい。また、例えば、使用の前に、無菌、発熱物質が除去された水に溶かして利用する乾燥粉末の形態であってもよい。本発明の化合物は、また、カカオ脂またはその他のグリセリドなどの、通常の座薬基剤を用いて座薬の形態で製剤化してもよい。経口投与用の固体投与の形態は、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆粒剤が可能であり、特に、カプセル剤と錠剤が有用である。錠剤および丸剤は腸溶性剤の形態で製造することが好ましい。固体投与の形態は、本発明の化合物を、スクロース、ラクトース、澱粉などのような1つ以上の不活性希釈剤、およびステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、崩壊剤、結合剤などのような担体と混合させることで製造することができる。必要に応じて、本発明に係る化合物、またはそれを含有する医薬組成物は、その他の薬剤、例えば、他の糖尿治療剤と組み合わせて投与することができる。
【0073】
また、本発明は、有効成分として、化学式1の化合物、その薬学的に許容される塩、または異性体を投与し、哺乳動物でケトヘキソキナーゼ(KHK)が関与する代謝性疾患の予防または治療する方法を提供する。ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤により治療可能な代表的な例としては、前記言及された糖尿病、糖尿病の合併症、肥満、非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪性肝炎などの代謝性疾患が挙げられるが、これらのみに限定されるものではなく、好ましくは、非アルコール性脂肪性肝炎であってよい。本明細書において、「治療」とは、発症を示す対象者に用いられた際に、疾病の進行を中断、遅延、または緩和させることを意味し、「予防」とは、発症を示すことはないが、その危険性の高い対象者に用いられた際に、発症の兆候を中断、遅延、または緩和させることを意味する。
【0074】
一方、本発明の一実施形態に係る前記化学式1の化合物は、下記実施例で具体的に例示する反応式1~反応式12のような方法により製造することができる。
【0075】
以下では、本発明の理解のために、化学式1の化合物の製造方法を例示的な反応式に基づいて説明する。しかし、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、化学式1の構造に基づいて、多様な方法により化学式1の化合物を製造することができ、このような方法は何れも本発明の範疇に含まれると解釈されるべきである。すなわち、本明細書に記載されるか、または先行技術に開示されている多様な合成法を任意に組み合わせて化学式1の化合物を製造することができ、これらは本発明の範囲内に属すると理解されるべきであって、化学式1の化合物の製造方法が、下記の説明のみに制限されるものではない。
【0076】
本発明の化合物を製造する時に、その反応順序は適宜変更可能である。すなわち、任意の工程を先に行うか、任意の置換基変化工程を挿入してよく、必要に応じて、例示した試薬以外の任意の他の試薬を用いてよい。それぞれの工程で得られる化合物は、再結晶化、蒸留、シリカゲルカラムなどの通常の方法により分離または精製されてよい。また、それぞれの工程で得られた化合物を分離または精製することなく次の工程を行ってよい。
【0077】
下記の反応式において、特に断らない限り、全ての置換基は前述の定義のとおりである。試薬と出発物質は容易に商業的に得られる。それ以外は、公知の構造に類似した化合物の合成法を含め、後述の製造例および実施例に記載の合成法により製造することができる。その製法が特に説明されない限り、出発物質として用いられた化合物は、公知の化合物であるか、公知の化合物から公知の合成法またはそれに類似の方法により合成されることができる化合物である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
以下、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように、本発明の実施例について詳細に説明する。しかし、本発明は種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0079】
製造例1
下記ステップA~Cのステップを順に行い、下記化学式aである(4,5-ジクロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンを製造した。
【0080】
[化学式a]
【化12】

(1)ステップA:2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オールの製造
エチル4,4,4-トリフルオロ-3-オキソブタノエート(4.0g、21.7mmol)、S-メチルイソチオ尿素ヘミ硫酸塩(6.0g、43.4mmol)と炭酸ナトリウム(9.2g、86.9mmol)を水50mlに溶かした後、常温で12時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に1Nの塩酸溶液を0℃でゆっくりと添加した。生成された固体を濾過し、水で洗浄した後、乾燥することで、2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オール(2.5g、11.9mmol、収率55%)を得た。得られた2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オールは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.51 (s, 3H).
【0081】
(2)ステップB:5-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オールの製造
前記ステップAで得られた2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オール(9.3g、44.2mmol)、N-クロロサクシンイミド(8.9g、66.4mmol)、および酢酸(5.1ml、88.0mmol)をアセトニトリル300mlに溶かした後、80℃で12時間撹拌した。反応が完了した後、減圧蒸留して濃縮された5-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オールを得て、別の精製過程なしに次の反応で使用した。また、得られた5-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オールは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ 2.51 (s, 3H).
【0082】
(3)ステップC:4,5-ジクロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンの製造
前記ステップBで得られた5-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オール、ホスホリルトリクロリド(20.6ml、221mmol)、およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(10.1g、44.2mmol)をジクロロエタン200mlに溶かした後、80℃で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧蒸留して濃縮し、濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/10重量比)により精製して4,5-ジクロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(8.63g、32.8mmol、収率74%)を得た。得られた4,5-ジクロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ 2.54 (s, 3H).
【0083】
製造例2
下記ステップA~Kのステップを順に行い、下記化学式bである4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを製造した。
【0084】
[化学式b]
【化13】

(1)ステップA:5-(tert-ブチル)1-エチル2,2-ジフルオロペンタンジオエートの製造
エチル2-ブロモ-2,2-ジフルオロアセテート(20g、99mmol)、tert-ブチルアクリレート(11.1ml、76mmol)、銅(9.6g、152mmol)、N1,N1,N2,N2-テトラメチルエタン-1,2-ジアミン(5.7ml、37.9mmol)、および酢酸(4.8ml、83mmol)をテトラヒドロフラン100mlに溶かした後、50℃で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和アンモニウムクロリド水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して5-(tert-ブチル)1-エチル2,2-ジフルオロペンタンジオエートを得た。得られた5-(tert-ブチル)1-エチル2,2-ジフルオロペンタンジオエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.31 (q, J=7.0 Hz, 2H), 2.32-2.47 (m, 4H), 1.43 (s, 9H), 1.34 (t, J=7.3 Hz, 3H).
【0085】
(2)ステップB:5-エトキシ-4,4-ジフルオロ-5-オキソペンタン酸の製造
前記ステップAで得られた5-(tert-ブチル)1-エチル2,2-ジフルオロペンタンジオエートをトリフルオロ酢酸(30ml)とジクロロメタン(70ml)に溶かした後、常温で8時間撹拌した。反応が完了した後、減圧濃縮した。濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して5-エトキシ-4,4-ジフルオロ-5-オキソペンタン酸(15g、76mmol、収率100%)を得た。得られた5-エトキシ-4,4-ジフルオロ-5-オキソペンタン酸は、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.36 (q, J=7.2 Hz, 2H), 2.66 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.42-2.51 (m, 2H), 1.39 (t, J=7.2 Hz, 3H).
【0086】
(3)ステップC:エチル2,2-ジフルオロ-5-ヒドロキシペンタノエートの製造
前記ステップBで得られた5-エトキシ-4,4-ジフルオロ-5-オキソペンタン酸(12.0g、61mmol)とボランジメチルスルフィドテトラヒドロフラン溶液(2M、36.6ml、73mmol)をテトラヒドロフラン300mlに溶かした後、50℃で12時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水(10ml)を入れて60℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してエチル2,2-ジフルオロ-5-ヒドロキシペンタノエート(6.5g、35.7mmol、収率59%)を得た。得られたエチル2,2-ジフルオロ-5-ヒドロキシペンタノエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.35 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.74 (t, J=6.3 Hz, 2H), 2.16-2.26 (m, 2H), 1.72-1.81 (m, 2H), 1.38 (t, J=7.2 Hz, 3H).
【0087】
(4)ステップD:エチル2,2-ジフルオロ-5-((メタンスルホニル)オキシ)ペンタノエートの製造
前記ステップCで得られたエチル2,2-ジフルオロ-5-ヒドロキシペンタノエート(9.4g、51.6mmol)、メタンスルホニルクロリド(4.42ml、56.8mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(18.0ml、103mmol)、および4-ジメチルアミノピリジン(315mg、2.58mmol)をジクロロメタン(200ml)に溶かした後、常温で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に1N塩酸溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/3重量比)により精製してエチル2,2-ジフルオロ-5-((メタンスルホニル)オキシ)ペンタノエート(13.3g、51.1mmol、収率99%)を得た。得られたエチル2,2-ジフルオロ-5-((メタンスルホニル)オキシ)ペンタノエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.37 (q, J=7.1 Hz, 2H), 4.31 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.20-2.29 (m, 2H), 1.99-2.05 (m, 2H), 1.38-1.40 (m, 3H).
【0088】
(5)ステップE:エチル5-シアノ-2,2-ジフルオロペンタノエートの製造
前記ステップDで製造されたエチル2,2-ジフルオロ-5-((メタンスルホニル)オキシ)ペンタノエート(13.3g、51.1mmol)、シアン酸カリウム(10.0g、153.3mmol)を、テトラヒドロフラン150mlとジメチルホルムアミド150mlの混合溶液に溶かした後、70℃で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。濃縮液に飽和アンモニウムクロリド水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してエチル5-シアノ-2,2-ジフルオロペンタノエート(7.1g、37.1mmol、収率73%)を得た。得られたエチル5-シアノ-2,2-ジフルオロペンタノエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.27-4.35 (m, 2H), 2.45 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.15-2.29 (m, 2H), 1.91 (t, 7.1 Hz, 2H), 1.31-1.37 (m, 3H).
【0089】
(6)ステップF:ジエチル2,2-ジフルオロヘキサンジオエートの製造
前記ステップEで製造されたエチル5-シアノ-2,2-ジフルオロペンタノエート(7.1g、37.7mmol)とアセチルクロリド(30ml)をエタノール60mlに溶かした後、48時間還流した。反応が完了した後、減圧濃縮した。濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してジエチル2,2-ジフルオロヘキサンジオエート(6.5g、27.3mmol、収率74%)を得た。得られたジエチル2,2-ジフルオロヘキサンジオエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.35 (q. J=7.1 Hz, 2H), 4.16 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.40 (t, J=7.3 Hz, 2H), 2.07-2.20 (m, 2H), 1.86 (m, 2H), 1.38 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3H).
【0090】
(7)ステップG:エチル3,3-ジフルオロ-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップFで製造されたジエチル2,2-ジフルオロヘキサンジオエート(51.57g、216mmol)をテトラヒドロフラン(1000ml)に溶かした後、カリウムtert-ブトキシド(26.7g、238mmol)をゆっくりと入れ、常温で4時間撹拌した。反応が完了した溶液に1Nの塩酸水溶液240mlを0℃でゆっくりと添加した後、10分程度撹拌した。反応物をエチルアセテートで薄めた後、有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。水溶液をエチルアセテートで抽出し、集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧状態で十分に乾燥することで、エチル3,3-ジフルオロ-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート(41.6g、216mmol、収率99%)を得て、別の精製なしに後続反応で使用した。
【0091】
(8)ステップH:7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-オールの製造
前記ステップGで製造されたエチル3,3-ジフルオロ-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート(540mg、2.41mmol)、メチルイソチオ尿素ヘミ硫酸塩(672mg、4.82mmol)、および炭酸ナトリウム(767mg、7.24mmol)を水50mlに溶かした後、常温で12時間撹拌した。反応が完了した反応溶液に過量の水を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-オール(250mg、1.15mmol、収率48%)を得た。得られた7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-オールは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, DMSO-D6) δ 1.92-1.97 (m, 2H), 1.81 (s, 3H), 1.71-1.79 (m, 2H).
【0092】
(9)ステップI:4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの製造
前記ステップHで製造された7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-オール(5.2g、23.83mmol)、ホスホリルトリクロリド(22.21ml、238mmol)、およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(5.43g、23.93mmol)をジクロロエタン150mlに溶かした後、80℃で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧蒸留した。濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/10重量比)により精製して4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(5.00g、23.83mmol、収率89%)を得た。得られた4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 2.99-3.03 (m, 2H), 2.62-2.71 (m, 5H).
【0093】
製造例3
下記の反応を行い、下記化学式cの4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリンを製造した。
【0094】
8,8-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-オール(1.5g、6.45mmol)、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(1.4g、6.45mmol)をジクロロエタン50mlに溶かした後、0℃に温度を下げた。ホスホリルトリクロリド(4.95g、32.29mmol)を添加して90℃に昇温し、1時間撹拌した。反応が完了した反応溶液を減圧濃縮した。過量の水とエチルアセテートを入れた後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して、下記化学式cの4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン(0.95g、3.82mmol、収率59%)を得た。得られた4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0095】
[化学式c]
【化14】

1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 2.86-2.68 (m, 2H), 2.69-2.51 (m, 3H), 2.50-2.23 (m, 2H), 2.04 (tt, J=9.4, 3.2 Hz, 2H).
【0096】
製造例4
下記の反応を行い、下記化学式dの4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-5,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,4-d]ピリミジンを製造した。
【0097】
8,8-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-5,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,4-d]ピリミジン-4-オール(3.13g、13.36mmol)、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(3.03g、13.36mmol)をジクロロエタン50mlに溶かした後、0℃に温度を下げた。ホスホリルトリクロリド(10.24g、66.78mmol)を添加して90℃に昇温し、1時間撹拌した。反応が完了した反応溶液を減圧濃縮した。過量の水とエチルアセテートを入れた後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して、下記化学式dの4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-5,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,4-d]ピリミジン(2.60g、10.29mmol、収率77%)を得た。得られた4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-5,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,4-d]ピリミジンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0098】
[化学式d]
【化15】

1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.37 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.01-2.87 (m, 2H), 2.60 (s, 3H).
【0099】
製造例5
下記の反応を行い、下記化学式eの4-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンを製造した。
【0100】
2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オール(44g、209mmol)、ホスホリルトリクロリド(66ml、837mmol)、およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(23.8g、104.7mmol)を80℃で3時間撹拌した。反応が完了した反応溶液を減圧蒸留して濃縮した。濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/10重量比)により精製して、下記化学式eの4-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(38.9g、170mmol、収率81%)を得た。得られた4-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0101】
[化学式e]
【化16】

1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.27 (s, 1H), 2.60 (s, 3H).
【0102】
製造例6
下記ステップAおよびBを順に行い、下記化学式fの4-クロロ-5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンを製造した。
【0103】
[化学式f]
【化17】
【0104】
(1)ステップA:5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-オールの製造
エチル4,4,4-トリフルオロ-2-メチル-3-オキソブタノエート(5.0g、25.2mmol)、メチルイソチオ尿素ヘミ硫酸塩(7.0g、50.3mmol)、および炭酸ナトリウム(5.3g、50mmol)を水40mlに溶かした後、常温で12時間撹拌した。反応が完了した反応溶液に過量の水を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-オール(4.0g、17.8mmol、収率71%)を得た。得られた5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-オールは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δ 13.29 (s, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.03 (s, 3H).
【0105】
(2)ステップB:4-クロロ-5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンの製造
前記製造例5において、2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジニル-4-オールの代わりに、前記ステップAで製造された5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-オール(18g、80mmol)を使用して標題化合物である4-クロロ-5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(16.46g、67.8mmol、収率84%)を得た。得られた4-クロロ-5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 2.57 (s, 3H), 2.42 (q, J=1.5 Hz, 3H).
【0106】
製造例7
下記の反応を行い、下記化学式gのtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0107】
tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(6.00g、32.21mmol)とジイソプロピルエチルアミン(8.32g、64.37mmol)をジクロロメタン200mlに溶かした後、-78℃に温度を下げた。ブロモアセチルブロミド(7.15g、35.43mmol)をゆっくりと入れて、常温状態に温度を徐々に上げながら1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。1Nの塩酸水溶液を入れてエチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して、下記化学式gのtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(6.62g、21.5mmol、収率66%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0108】
[化学式g]
【化18】

1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.87 (s, 2H), 3.77-3.55 (m, 2H), 3.51 (dd, J=16.2, 5.8 Hz, 4H), 3.47-3.32 (m, 2H), 1.49 (d, J=18.3 Hz, 9H).
【0109】
製造例8
下記ステップAおよびBを順に行い、下記化学式hのtert-ブチル4-(2-(アゼチジン-3-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0110】
[化学式h]
【化19】
【0111】
(1)ステップA:ベンジル4-(2-((1-tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
ベンジル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート(15g、72.34mmol)をジメチルホルムアミド200mlに溶かした後、0℃に温度を下げた。水素化ナトリウム(60%、3.18g、79.57mmol)を入れた後、30分間撹拌した。tert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(26.67g、86.81mmol)をゆっくりと入れた後、常温状態で温度を徐々に上げながら18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。水とエチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してベンジル4-(2-((1-tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(27.61g、63.68mmol、収率88%)を得た。得られたベンジル4-(2-((1-tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, MeOD) δ 7.32 (d, J=16.2 Hz, 5H), 5.07 (s, 2H), 4.38 (d, J=4.6 Hz, 1H), 4.20 (d, J=27.2 Jz. 4H), 3.93 (s, 2H), 3.63-3.49 (m, 2H), 3.43 (s, 6H), 1.64-1.35 (m, 9H).
【0112】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-(アゼチジン-3-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたベンジル4-(2-((1-tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(51.01g、117.66mmol)をメタノール300mlに溶かした後、パラジウム/チャーコール(10wt%、3g)を入れ、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、セライトで濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を減圧濃縮してtert-ブチル4-(2-(アゼチジン-3-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(38.81g、129.63mmol、収率110%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(アゼチジン-3-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, MeOD) δ 4.48-4.32 (m, 1H), 4.19 (s, 2H), 32.77-3.66 (m, 2H), 3.63 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.55 (s, 2H), 3.50-3.38 (m, 6H), 1.64-1.38 (m, 9H).
【0113】
製造例9
製造例8における、ステップAにおいて、ベンジル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレートの代わりにベンジル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(750mg、3.19mmol)を使用したことを除き、製造例8のステップAおよびBを順に行い、下記化学式iのtert-ブチル4-(2-(ピペリジン-2-4-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(800mg、2.44mmol、収率76%)を製造した。製造されたtert-ブチル4-(2-(ピペリジン-2-4-イルオール)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0114】
[化学式i]
【化20】

1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.37-7.28 (m, 5H), 5.14 (s, 2H), 4.61 (s, 2H), 3.82 (m, 2H), 3.59-3.44 (m, 9H), 3.25 (m, 2H), 1.88 (m, 2H), 1.59 (m, 2H), 1.49 (s, 9H).
【0115】
製造例10
下記ステップA~Eを順に行い、下記化学式jのtert-ブチル4-((((1R,5S,6R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-5-イル)メチル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0116】
[化学式j]
【化21】
【0117】
(1)ステップA:ベンジル(1R,5S,6R)-6-(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートの製造
ベンジル(1R,5S,6R)-6-(ヒドロキシメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(862mg、3.49mmol)をジクロロメタン20mlに溶かした後、氷水を用いて冷却してからトリエチルアミン(0.73ml、5.23mmol)を入れた。メタンスルホニルクロリド(0.35ml、4.53mmol)をゆっくりと入れ、1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水を入れ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してベンジル(1R,5S,6R)-6-(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(1.174g、収率99%)を得た。別の精製過程なしに後続反応で使用した。製造されたベンジル(1R,5S,6R)-6-(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.32-7.40 (m, 5H), 5.13 (d, J=2.1 Hz, 2H), 4.10-4.20 (m, 2H), 3.73 (m, 2H), 3.46-3.50 (m, 2H), 3.04 (s, 3H), 1.66 (s, 2H), 1.12-1.16 (m, 1H).
【0118】
(2)ステップB:ベンジル(1R,5S,6R)-6-((アセチルチオ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたベンジル(1R,5S,6R)-6-(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(135mg、0.145mmol)、チオ酢酸カリウム(62mg、0.539mmol)をアセトニトリルに溶かした後、60℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、エチルアセテートで抽出し、水と飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン)により精製してベンジル(1R,5S,6R)-6-((アセチルチオ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(93mg、収率73%)を得た。得られたベンジル(1R,5S,6R)-6-((アセチルチオ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.27-7.36 (m, 5H), 5.08 (d, J=2.3 Hz, 2H), 3.63 (dd, J=17.8, 11.0 Hz, 2H), 3.38 (t, J=9.1 Hz, 2H), 2.80-2.87 (m, 2H), 2.32 (s, 3H), 1.46 (s, 2H), 0.81-0.86 (m, 1H).
【0119】
(3)ステップC:ベンジル(1R,5S,6R)-6-((クロロスルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートの製造
前記ステップBで製造されたベンジル(1R,5S,6R)-6-((アセチルチオ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(93mg、0.305mmol)をアセトニトリル10mlに溶かした後、0℃に冷却した。N-クロロサクシンイミド(163mg、1.218mmol)と1Nの塩酸溶液(0.365ml、0.365mmol)を入れ、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、減圧濃縮してエチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してベンジル(1R,5S,6R)-6-((クロロスルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(151mg)を得て、これを精製なしに次の反応で使用した。
【0120】
(4)ステップD:ベンジル(1R,5S,6R)-6-(((4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)スルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートの製造
前記ステップCで製造されたベンジル(1R,5S,6R)-6-((クロロスルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(100mg、0.303mmol)をジクロロメタン10mlに溶かした後、0℃に冷却した。tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(68mg、0.364mmol)とジイソプロピルエチルアミン(0.11ml、0.606mmol)を入れ、常温で3時間撹拌した。反応が完了した後、ジクロロメタンで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してベンジル(1R,5S,6R)-6-(((4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)スルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(145mg、収率86%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.27-7.37 (m, 5H), 5.09 (m, 2H), 3.70 (dd, J=15.6, 11.0 Hz, 2H), 3.42-3.50 (m, 6H), 3.24 (t, J=5.0 Hz, 4H), 2.88 (m, 2H), 1.58-1.62 (m, 2H), 1.48 (d, J=14.6 Hz, 9H), 0.92-0.97 (m, 1H).
【0121】
(5)ステップE:tert-ブチル4-((((1R,5S,6R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)メチル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップDで製造されたベンジル(1R,5S,6R)-6-(((4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)スルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(125mg、0.261mmol)をメタノール10mlに溶かした後、10wt%のパラジウム/チャーコール(27mg、0.026mmol)を入れ、水素気体とともに撹拌した。反応が完了した後、セライトで濾過し、減圧濃縮してtert-ブチル4-((((1R,5S,6R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)メチル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(89mg、収率99%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.50 (t, J=5.0 Hz, 4H), 3.25 (t, J=4.8 Hz, 4H), 3.00-3.05 (m, 2H), 2.90 (d, J=7.3 Hz, 4H), 1.59 (br, 2H), 1.46 (s, 9H), 0.90-0.95 (m, 1H).
【0122】
実施例1:(S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式1のように、ステップA~Dの過程を順に行い、化学式1-1の標題化合物を製造した。
【0123】
[反応式1]
【化22】
【0124】
(1)ステップA:1-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの製造
2,4-ジクロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(500mg、2.30mmol)、アゼチジン-3-オール塩酸塩(252mg、2.30mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(1.2ml、6.91mmol)をジクロロメタン50mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に1Nの塩酸水溶液を入れ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィーにより精製して1-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オール(550mg、2.17mmol、収率94%)を得て(mass[M+H]=254.6)、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 6.40 (d, J=12.5 Hz, 1H), 4.90 (d, J=4.9 Hz, 1H), 4.63-4.27 (m, 2H), 4.08 (s, 2H), 2.43 (d, J=5.2 Hz, 1H).
【0125】
(2)ステップB:(S)-1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの製造
前記ステップAで製造された1-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オール(200mg、0.78mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-メチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(285mg、0.94mmol)、およびトリエチルアミン(236mg、2.36mmol)をアセトニトリル10mlに溶かした後、80℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、常温に冷却して減圧濃縮し、エチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して(S)-1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オール(219mg、0.75mmol、収率96%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 5.84 (d, J=2.4 Hz, 1H), 4.85-4.70 (m, 1H), 4.51-4.37 (m, 1H), 4.37-4.21 (m, 2H), 4.03 (td, J=8.9, 5.0 Hz, 1H), 3.99-3.81 (m, 3H), 2.47-2.30 (m, 1H), 2.23 (d, J=6.1 Hz, 1H), 2.02-1.85 (m, 1H), 1.48 (t, J=5.6 Hz, 3H).
【0126】
(3)ステップC:tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップBで製造された(S)-1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オール(50mg、0.17mmol)をジメチルホルムアミド10mlに溶かした後、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(60%、8mg、0.20mmol)を入れた後、30分間撹拌した。製造例7で製造されたtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(64mg、0.21mmol)を入れた後、常温で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。エチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(29mg、0.05mmol、収率21%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 5.84 (d, J=3.1 Hz, 1H), 4.51 (dd, J=10.4, 4.3 Hz, 1H), 4.48-4.36 (m, 1H), 4.32-4.21 (m, 2H), 4.18 (s, 2H), 4.09-3.95 (m, 2H), 3.66-3.57 (m, 2H), 3.55-3.31 (m, 8H), 2.46-2.30 (m, 1H), 2.01-1.85 (m, 1H), 1.49-1.40 (m, 12H).
【0127】
(4)ステップD:(S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップCで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(29mg、0.056mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン5mlに溶かし、18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧乾燥し、エチルアセテートと飽和アンモニウムクロリド水溶液を添加してからエチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/7Nアンモニアメタノール=10/1重量比)により精製して(S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(23mg、0.056mmol、収率100%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 5.79 (d, J=2.7 Hz, 1H), 4.59-4.35 (m, 2H), 4.33-4.18 (m, 4H), 4.07-3.83 (m, 4H), 3.64-3.37 (m, 4H), 2.89-2.74 (m, 4H), 2.49-2.32 (m, 1H), 1.96 (d, J=6.4 Hz, 1H), 1.55-1.39 (m, 3H).
【0128】
実施例2:(S)-2-((1-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式2のように、ステップA~Dの過程を順に行い、化学式1-2の標題化合物を製造した。
【0129】
[反応式2]
【化23】
【0130】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-((1-(5-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
4,5-ジクロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(1.0g、3.80mmol)、tert-ブチル4-(2-(アゼチジン-3-イルオキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.7g、5.70mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(2.0ml、11.4mmol)をジクロロメタン100mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に過量の水を入れ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-((1-(5-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.2g、2.28mmol、収率60%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.62 (br, s, 2H), 4.67 (m, 1H), 4.36 (br, s, 2H), 4.18 (s, 2H), 3.58 (br, s, 2H), 3.44 (br, s, 6H), 2.47 (s, 3H), 1.46 (s, 9H).
【0131】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-((1-(5-クロロ-2-(メチルスルホニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-((1-(5-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.2g、2.28mmol)と3-クロロ過安息香酸(70%、1.41g、5.70mmol)をジクロロメタン100mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和重炭酸ナトリウム溶液を順に添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-((1-(5-クロロ-2-(メチルスルホニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.2g、2.28mmol、収率94%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 5.11-4.90 (1H), 4.48-4.53 (m, 2H), 4.21 (s, 2H), 3.58 (s, 2H), 3.39-3.44 (m, 6H), 3.29 (d, J=6.9 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H).
【0132】
(3)ステップC:tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル4-(2-((1-(5-クロロ-2-(メチルスルホニル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(200mg、0.36mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(253mg、0.54mmol)、および炭酸カリウム(149mg、1.08mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に過量の水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-((1-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(140mg、0.26mmol、収率72%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.59 (m, 2H), 4.45 (m, 2H), 4.26 (m, 2H), 4.19 (s, 2H), 4.01 (m, 1H), 3.03 (m, 1H), 3.61 (s, 2H), 3.48 (br s, 6H), 2.40 (m, 1H), 1.95 (m, 1H), 1.60 (s, 9H), 1.59 (d, 3H).
【0133】
(4)ステップD:(S)-4-(2-((1-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップCで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-((1-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(140mg、0.26mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン3mlに溶かし、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製して(S)-4-(2-((1-(5-クロロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(100mg、0.22mmol、収率87%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.50 (d, J=6.4 Hz, 2H), 4.36-4.44 (m, 2H), 4.23 (d, J=10.1 Hz, 2H), 4.16 (s, 2H), 3.86-4.00 (m, 2H), 3.64 (s, 2H), 3.51 (s, 2H), 2.91 (s, 4H), 2.32-2.41 (m, 1H), 1.88-1.96 (m, 1H), 1.46 (t, J=6.4 Hz, 3H).
【0134】
実施例3:(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式3のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-3の標題化合物を製造した。
【0135】
[反応式3]
【化24】
【0136】
(1)ステップA:4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの製造
4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(3.00g、12.73mmol)、3-クロロ過安息香酸(5.51g、31.82mmol)をジクロロメタン200mlに溶かした後、常温で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和重炭酸ナトリウム溶液を順に添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(3.21g、11.94mmol、収率93%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 3.44 (d, J=12.5 Hz, 3H), 3.34-3.11 (m, 2H), 2.88-2.68 (m, 2H).
【0137】
(2)ステップB:1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの製造
前記ステップAで製造された4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(348mg、1.29mmol)、アゼチジン-3-オール塩酸塩(156mg、1.42mmol)、およびトリエチルアミン(393mg、3.88mmol)をジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に1Nの塩酸水溶液を入れた後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1/10重量比)により精製して1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オール(257mg、0.84mmol、収率65%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.89 (s, 1H), 4.66 (s, 1H), 4.31 (s, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.03 (d, J=7.6 Hz, 2H), 2.72-2.55 (m, 2H), 1.37-1.26 (m, 2H).
【0138】
(3)ステップC:(S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの製造
前記ステップBで製造された1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オール(257mg、0.84mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(306mg、1.01mmol)、および炭酸カリウム(348mg、2.52mmol)をアセトニトリル30mlに溶かした後、80℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して(S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オール(182mg、0.61mmol、収率72%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.73-4.59 (m, 1H), 4.51-4.33 (m, 3H), 4.00 (td, J=8.7, 4.9 Hz, 3H), 3.88 (dd, J=16.0, 8.7 Hz, 1H), 2.85 (d, J=4.3 Hz, 2H), 2.55-2.30 (m, 3H), 2.01-1.84 (m, 1H), 1.52 (dd, J=48.1, 6.3 Hz, 3H).
【0139】
(4)ステップD:tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップCで製造された(S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オール(182mg、0.61mmol)をジメチルホルムアミド10mlに溶かした後、0℃に冷却させた。水素化ナトリウム(60%、30mg、0.73mmol)を入れた後、30分間撹拌した。製造例7で製造されたtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(283mg、0.92mmol)を添加した後、常温で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、飽和アンモニウムクロリド水溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=2/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(171mg、0.32mmol、収率53%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.58-4.47 (m, 1H), 4.39 (s, 1H), 4.20 (s, 2H), 4.14 (s, 3H), 4.04-3.90 (m, 1H), 3.76-3.56 (m, 2H), 3.48 (s, 8H), 2.80 (d, J=4.3 Hz, 2H), 2.57-2.42 (m, 2H), 2.42-2.29 (m, 1H), 2.01-1.86 (m, 1H), 1.50 (d, J=6.4 Hz, 12H).
【0140】
(5)ステップE:(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップDで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(133mg、0.25mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン5mlに溶かして18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、飽和アンモニウムクロリド水溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/7Nアンモニアメタノール=10/1重量比)により精製して(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(68mg、0.16mmol、収率63%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.52-4.25 (m, 4H), 4.21 (s, 2H), 4.07 (s, 2H), 4.00-3.75 (m, 2H), 3.44 (dt, J=58.6, 4.9 Hz, 4H), 2.85-2.67 (m, 6H), 2.49-2.24 (m, 3H), 1.96-1.79 (m, 1H), 1.42 (d, J=6.4 Hz, 3H).
【0141】
実施例4:(S)-2-((1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-(メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式4のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-4の標題化合物を製造した。
【0142】
[反応式4]
【化25】
【0143】
(1)ステップA:4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリンの製造
実施例3のステップAにおいて、4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの代わりに4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン(89mg、0.35mmol)を使用したことを除き、実施例3のステップAと同様に行い、4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリンを製造した。
【0144】
(2)ステップB:1-(8,8-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-オールの製造
実施例3のステップBにおいて、4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの代わりに、前記ステップAで製造された4-クロロ-8,8-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリンをアゼチジン-3-オール塩酸塩(41mg、0.38mmol)と反応させたことを除き、実施例3のステップBと同様に行い、1-(8,8-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-オールを製造した。
【0145】
(3)ステップC:(S)-1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-オールの製造
前記実施例3のステップCにおいて、1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの代わりに、前記ステップBで製造された1-(8,8-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-オールを(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(105mg、0.41mmol)と反応させたことを除き、実施例3のステップCと同様に行い、(S)-1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-オールを製造した。
【0146】
(4)ステップD:tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記実施例3のステップDにおいて、(S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの代わりに、前記ステップCで製造された(S)-1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-オールを、製造例7で製造されたtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(105mg、0.34mmol)と反応させたことを除き、実施例3のステップDと同様に行い、tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0147】
(5)ステップE:(S)-2-((1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記実施例3のステップEにおいて、tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに、前記ステップDで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-((1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用したことを除き、実施例3のステップEと同様に行い、(S)-2-((1-(8,8-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(73mg、0.13mmol、収率39%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.49-4.30 (m, 4H), 4.24 (s, 2H), 4.19-4.01 (m, 2H), 4.02-3.92 (m, 1H), 3.85 (q, J=8.3 Hz, 1H), 3.63-3.50 (m, 2H), 3.43 (t, J=4.9 Hz, 2H), 2.89-2.73 (m, 4H), 2.55 (s, 2H), 2.43-2.31 (m, 1H), 2.31-2.10 (m, 2H), 2.00-1.89 (m, 1H), 1.85 (q, J=6.1 Hz, 2H), 1.55-1.37 (m, 3H).
【0148】
実施例5:2-(((2S,3R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式5のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-5の標題化合物を製造した。
【0149】
[反応式5]
【化26】
【0150】
(1)ステップA:4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの製造
実施例3のステップAにおいて、4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを94mg、0.40mmol使用したことを除き、実施例3のステップAと同様に行い、4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを製造した。
【0151】
(2)ステップB:(2S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-オールの製造
実施例3のステップBにおいて、アゼチジン-3-オール塩酸塩の代わりに(2S,3R)-2-メチルアゼチジン-3-オール(7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メタンスルホネート(142mg、0.44mmol)を使用したことを除き、実施例3のステップBと同様に行い、(2S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-オールを製造した。
【0152】
(3)ステップC:(2S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-オールの製造
前記実施例3のステップCにおいて、1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの代わりに、前記ステップBで製造された(2S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-オールを(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(134mg、0.44mmol)と反応させたことを除き、実施例3のステップCと同様に行い、(2S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-オールを製造した。
【0153】
(4)ステップD:tert-ブチル4-(2-(((2S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記実施例3のステップDにおいて、(S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの代わりに、前記ステップCで製造された(2S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-オールを、製造例7で製造されたtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(149mg、0.48mmol)と反応させたことを除き、実施例3のステップDと同様に行い、tert-ブチル4-(2-(((2S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0154】
(5)ステップE:2-(((2S,3R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記実施例3のステップEにおいて、tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに、前記ステップDで製造されたtert-ブチル4-(2-(((2S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用したことを除き、実施例3のステップEと同様に行い、2-(((2S,3R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-メチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン(59mg、0.13mmol、収率32%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.52-4.35 (m, 3H), 4.35-4.19 (m, 2H), 4.13-3.96 (m, 3H), 3.89 (q, J=8.2 Hz, 1H), 3.54 (d, J=4.3 Hz, 2H), 3.44 (s, 2H), 2.95-2.86 (m, 1H), 2.86-2.70 (m, 5H), 2.54-2.30 (m, 3H), 2.01-1.86 (m, 1H), 1.59-1.50 (m, 3H), 1.47 (dd, J=14.8, 6.3 Hz, 3H).
【0155】
実施例6:2-(((S)-1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式6のように、ステップA~Dの過程を順に行い、化学式1-6の標題化合物を製造した。
[反応式6]
【化27】
【0156】
(1)ステップA:1-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールの製造
前記実施例1のステップAにおいて、2,4-ジクロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(45mg、0.17mmol)を、アゼチジン-3-オール塩酸塩の代わりに(S)-ピロリジン-3-オール(14mg、0.17mmol)と反応させたことを除き、実施例1のステップAと同様に行い、1-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールを製造した。
【0157】
(2)ステップB:1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールの製造
前記実施例1のステップBにおいて、1-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの代わりに、前記ステップAで製造された1-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールを(S)-2-メチルアゼチジン(7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メタンスルホネート(62mg、0.20mmol)と反応させたことを除き、前記実施例1のステップBと同様に行い、1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールを製造した。
【0158】
(3)ステップC:tert-ブチル4-(2-((1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記実施例1のステップCにおいて、(S)-1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの代わりに、前記ステップBで製造された1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールを、製造例7で製造されたtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(61mg、0.19mmol)と反応させたことを除き、実施例1のステップCと同様に行い、tert-ブチル4-(2-((1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0159】
(4)ステップD:2-(((S)-1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記実施例1のステップDにおいて、tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに、前記ステップCで製造されたtert-ブチル4-(2-((1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用したことを除き、実施例1のステップDと同様に行い、2-(((S)-1-(2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(28mg、0.07mmol、収率41%)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 5.96 (s, 1H), 4.52-4.36 (m, 1H), 4.28 (s, 1H), 4.18 (s, 2H), 4.10-3.86 (m, 2H), 3.67-3.35 (m, 7H), 2.84 (d, J=4.1 Hz, 4H), 2.46-2.29 (m, 1H), 2.30-1.85 (m, 3H), 1.72 (s, 1H), 1.56-1.41 (m, 3H).
【0160】
実施例7:2-(((2S,3R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式7のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-7の標題化合物を製造した。
【0161】
[反応式7]
【化28】
【0162】
(1)ステップA:4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの製造
実施例3のステップAにおいて、4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを141mg、0.60mmol使用したことを除き、実施例3のステップAと同様に行い、4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを製造した。
【0163】
(2)ステップB:1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールの製造
実施例3のステップBにおいて、アゼチジン-3-オール塩酸塩の代わりに(S)-ピロリジン-3-オール(53mg、0.61mmol)を使用したことを除き、実施例3のステップBと同様に行い、1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールを製造した。
【0164】
(3)ステップC:1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルスルホニル-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールの製造
前記実施例3のステップCにおいて、1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの代わりに、前記ステップBで製造された1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールを(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(203mg、0.67mmol)と反応させたことを除き、実施例3のステップCと同様に行い、1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルスルホニル-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールを製造した。
【0165】
(4)ステップD:tert-ブチル4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オール)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記実施例3のステップDにおいて、(S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-オールの代わりに、前記ステップCで製造された1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルスルホニル-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オールを、製造例7で製造されたtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(204mg、0.66mmol)と反応させたことを除き、実施例3のステップDと同様に行い、tert-ブチル4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オール)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0166】
(5)ステップE:2-(((S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記実施例3のステップEにおいて、tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに、前記ステップDで製造されたtert-ブチル4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-オール)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを使用したことを除き、実施例3のステップEと同様に行い、2-(((S)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン(93mg、0.17mmol、収率28%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.41 (q, J=6.5 Hz, 1H), 4.25 (q, J=13.6 Hz, 3H), 4.07-3.56 (m, 6H), 3.48 (dt, J=36.5, 4.7 Hz, 4H), 3.09 (d, J=23.2 Hz, 2H), 2.86-2.68 (m, 4H), 2.53-2.29 (m, 3H), 2.17 (s, 1H), 2.04 (s, 1H), 1.97-1.89 (m, 1H), 1.48 (d, J=6.4 Hz, 3H).
【0167】
実施例8:2-(((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記実施例7における、ステップBにおいて、(S)-ピロリジン-3-オールの代わりに(R)-ピロリジン-3-オール塩酸塩(75mg、0.61mmol)を使用し、ステップCにおいて、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートを188mg、0.62mmol使用し、ステップDにおいて、tert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを194mg、0.63mmol使用して反応を行ったことを除き、実施例7と同様に行い、化学式1-7の化合物の異性体である化学式1-8の標題化合物(108mg、0.25mmol、収率41%)を製造した。
【0168】
[化学式1-8]
【化29】
【0169】
H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.40 (q, J=6.5 Hz, 1H), 4.24 (q, J=14.0 Hz, 3H), 4.07-3.59 (m, 6H), 3.58-3.38 (m, 4H), 3.08 (dd, J=33.9, 15.0 Hz, 2H), 2.86-2.68 (m, 4H), 2.53-2.29 (m, 3H), 2.17 (s, 1H), 2.03 (d, J=8.8 Hz, 1H), 1.97-1.85 (m, 1H), 1.48 (d, J=6.1 Hz, 3H).
【0170】
実施例9:2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン)の製造
下記反応式8のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-9の標題化合物を製造した。
【0171】
[反応式8]
【化30】
【0172】
(1)ステップA:エチル(R)-2-(1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)アセテートの製造
実施例3のステップAで製造された4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(100mg、0.37mmol)、エチル(R)-2-(ピロリジン-3-イル)アセテート塩酸塩(86mg、0.44mmol)、トリエチルアミン(113mg、1.11mmol)をジクロロメタン10mlに溶かした後、常温で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、1Nの塩酸水溶液を添加してからエチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して エチル (R)-2-(1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)アセテート(129mg、0.33mmol、収率89%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.28-4.06 (m, 2H), 4.08-3.62 (m, 3H), 3.59-3.34 (m, 1H), 3.31 (d, J=11.3 Hz, 3H), 3.30-3.17 (m, 2H), 2.73 (s, 1H), 2.64-2.49 (s, 3H), 2.49-2.14 (m, 2H), 1.82-1.58 (m, 1H), 1.37-1.23 (m, 3H).
【0173】
(2)ステップB:エチル2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)アセテートの製造
前記ステップAで製造された エチル (R)-2-(1-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)アセテート(129mg、0.33mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(120mg、0.39mmol)、および炭酸カリウム(137mg、0.99mmol)をアセトニトリル10mlに溶かした後、80℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。減圧濃縮液に飽和塩化ナトリウム水溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してエチル2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)アセテート(103mg、0.27mmol、収率81%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.28-4.32 (m, 1H), 4.24-4.08 (m, 2H), 4.06-3.99 (m, 1H), 3.95 (q, J=8.2 Hz, 2H), 3.87-3.69 (m, 1H), 3.62 (q, J=8.7 Hz, 1H), 3.37-3.22 (m, 1H), 3.13-2.93 (m, 2H), 2.71-2.54 (m, 1H), 2.53-2.37 (m, 4H), 2.16 (dd, J=10.8, 4.7 Hz, 1H), 2.01-1.84 (m, 1H), 1.63 (dt, J=20.5, 8.7 Hz, 1H), 1.49 (d, J=6.1 Hz, 3H), 1.24 (dt, J=30.2, 7.0 Hz, 3H).
【0174】
(3)ステップC:S-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)酢酸の製造
前記ステップBで製造されたエチル2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)アセテート(103mg、0.27mmol)とリチウムヒドリドモノハイドレート(45mg、1.08mmol)をテトラヒドロフラン/水/メタノール(4/1/1重量比、24ml)の混合液に溶かした後、常温で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に1Nの塩酸溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1重量比)により精製してS-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)酢酸(75mg、0.21mmol、収率78%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.42 (td, J=13.3, 6.7 Hz, 1H), 4.12-3.92 (m, 2H), 3.92-3.55 (m, 3H), 3.34 (s, 1H), 3.19-2.99 (m, 2H), 2.59 (q, J=7.4 Hz, 1H), 2.53-2.41 (m, 4H), 2.41-2.29 (m, 1H), 2.17 (d, J=5.8 Hz, 1H), 2.03-1.84 (m, 1H), 1.66 (dd, J=19.1, 9.0 Hz, 1H), 1.55-1.40 (m, 3H).
【0175】
(4)ステップD:tert-ブチル4-(2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップCで製造されたS-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)酢酸(75mg、0.21mmol)、N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾール-[4-5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN-オキシド(121mg、0.31mmol)、tert-ブチルペピラジン-1-カルボキシレート(59mg、0.31mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(82mg、0.63mmol)をジメチルホルムアミド10mlに溶かした後、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(109mg、0.20mmol、収率98%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.41 (dd, J=13.9, 6.3 Hz, 1H), 4.05 (td, J=8.7, 4.6 Hz, 1H), 3.96 (q, J=8.2 Hz, 2H), 3.78 (s, 1H), 3.62 (d, J=21.4 Hz, 3H), 3.53-3.34 (m, 6H), 3.34-3.23 (m, 1H), 3.12-2.98 (m, 2H), 2.76-2.63 (m, 1H), 2.54-2.26 (m, 6H), 2.16 (d, J=47.0 Hz, 1H), 2.01-1.84 (m, 1H), 1.71-1.55 (m, 1H), 1.55-1.30 (m, 12H).
【0176】
(5)ステップE:2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップDで製造されたtert-ブチル4-(2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(109mg、0.20mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン10mlに溶かし、18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、飽和アンモニウムクロリド水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/7Nアンモニアメタノール=10/1重量比)により精製して2-((R)-1-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピロリジン-3-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(80mg、0.19mmol、収率90%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.39 (q, J=6.7 Hz, 1H), 3.99 (td, J=8.7, 4.7 Hz, 2H), 3.87 (t, J=8.1 Hz, 1H), 3.84-3.60 (m, 1H), 3.60-3.45 (m, 4H), 3.15-2.98 (m, 2H), 2.79 (dt, J=18.4, 5.0 Hz, 4H), 2.67-2.49 (m, 3H), 2.48-2.27 (m, 3H), 2.15 (s, 1H), 1.91 (dd, J=17.2, 7.5 Hz, 1 H), 1.65 (s, 1H), 1.53-1.39 (m, 3H).
【0177】
実施例10:(S)-2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式9のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-10の標題化合物を製造した。
【0178】
[反応式9]
【化31】
【0179】
前記実施例9における、ステップAにおいて、4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを200mg、0.74mmol使用し、エチル(R)-2-(ピロリジン-3-イル)アセテート塩酸塩の代わりにエチル2-(ピペリジン-4-イルオキシ)アセテート塩酸塩(251mg、1.12mmol)を使用し、ステップBにおいて、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートを302mg、0.64mmol使用して反応を行ったことを除き、実施例9と同様にステップA~ステップEを順に行い、化学式1-10の標題化合物(110mg、0.24mmol、収率33%)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.40 (q, J=6.9 Hz, 1H), 4.18 (s, 2H), 3.91-4.07 (m, 4H), 3.67 (td, J=7.9, 4.0, 1H), 3.57 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.50 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.31-3.38 (m, 2H), 2.83-2.91 (m, 6H), 2.31-2.49 (m, 3H), 1.88-1.96 (m, 3H), 1.61 (m, 2H), 1.47 (d, J=5.9 Hz, 3H).
【0180】
実施例11:(S)-2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式10のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-11の標題化合物を製造した。
【0181】
[反応式10]
【化32】
【0182】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-クロロ-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
2,4-ジクロロ-6-(トリフルオロ)ピリミジン(5g、23.04mmol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(4.3g、23.04mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(12ml、69.12mmol)をジクロロメタン200mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に1Nの塩酸水溶液を入れた後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィーにより精製してtert-ブチル4-(2-クロロ-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(7.28g、19.84mmol、収率86%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.71 (s, 1H), 3.78 (s, 4H), 3.56 (s, 4H), 1.49 (s, 9H).
【0183】
(2)ステップB:tert-ブチル(S)-4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-クロロ-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(7.28g、19.84mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(7.23g、23.81mmol)、および炭酸カリウム(8.23g、59.52mmol)をアセトニトリル300mlに溶かした後、80℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を常温に冷却し、減圧濃縮してエチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(7.48g、18.63mol、収率93%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.15 (s, 1H), 4.45 (td, J=13.0, 6.5 Hz, 1H), 4.12-3.87 (m, 2H), 3.61 (s, 4H), 3.50 (d, J=4.6 Hz, 4H), 2.49-2.31 (m, 1H), 2.03-1.86 (m, 1H), 1.53-1.30 (m, 12H).
【0184】
(3)ステップC:(S)-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(ピペラジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(7.48g、18.63mmol)とトリフルオロ酢酸14mlをジクロロメタン10mlに溶かした後、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、飽和アンモニウムクロリド水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して(S)-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(ピペラジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(5.6g、18.63mmol、収率100%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.18 (s, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.21-3.94 (m, 2H), 3.89 (d, J=4.0 Hz, 4H), 3.29-3.16 (m, 4H), 2.55-2.36 (m, 1H), 2.02-1.88 (m, 1H), 1.51 (d, J=6.4 Hz, 3H).
【0185】
(4)ステップD:tert-ブチル(S)-4-(2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップCで製造された(S)-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(ピペラジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(5.6g、18.63mmol)をジメチルホルムアミド100mlに溶かした後、炭酸カリウム(6.86g、22.36mmol)を入れ、製造例7で製造されたtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(7.72g、55.89mmol)を添加して常温で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、エチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(10.22g、19.37mmol、収率104%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 6.15 (s, 1H), 4.44 (q, J=6.5 Hz, 1H), 4.03 (dd, J=13.7, 8.8 Hz, 1H), 3.95 (q, J=8.2 Hz, 1H), 3.61 (d, J=28.4 Hz, 8H), 3.44 (d, J=22.3 Hz, 4H), 3.25 (d, J=12.8 Hz, 2H), 2.56 (s, 4H), 2.39 (dd, J=23.7, 9.3 Hz, 1H), 1.93 (dd, J=17.5, 8.4 Hz, 1H), 1.53-1.42 (m, 12H).
【0186】
(5)ステップE:((S)-2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップDで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(10.22g、19.37mmol)とトリフルオロ酢酸4mlをジクロロメタン20mlに溶かし、18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、エチルアセテートと飽和アンモニウムクロリド水溶液を添加してからエチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/7Nアンモニアメタノール=10/1重量比)により精製して((S)-2-(4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(8.28g、19.37mmol、収率100%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ 6.35 (s, 1H), 4.42 (d, J=7.3 Hz, 1H), 4.05-3.85 (m, 2H), 3.69 (s, 4H), 3.64-3.49 (m, 4H), 3.27 (s, 2H), 2.81 (dt, J=24.9, 5.0 Hz, 4H), 2.55 (t, J=5.0 Hz, 4H), 2.40 (s, 1H), 1.95 (s, 1H), 1.54-1.41 (m, 3H).
【0187】
実施例12:(S)-4-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)-1-(2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペラジン-2-オンの製造
下記反応式11のように、ステップA~ステップDの過程を順に行い、化学式1-12の標題化合物を製造した。
【0188】
[反応式11]
【化33】
【0189】
前記実施例1における、ステップAにおいて、2,4-ジクロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンを104mg、0.48mmol使用し、アゼチジン-3-オール塩酸塩の代わりにピペラジン-2-オン(48mg、0.48mmol)を使用し、ステップBにおいて、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-メチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートを181mg、0.59mmol使用し、ステップCにおいて、tert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを166mg、0.54mmol使用して反応を行ったことを除き、実施例1と同様にステップA~ステップDを順に行い、化学式1-13の標題化合物(71mg、0.16mmol、収率34%)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ 6.38 (s, 1H), 4.60-4.41 (m, 1H), 4.34 (d, J=11.6 Hz, 4H), 3.95 (s, 4H), 3.61-3.43 (m, 6H), 2.92-2.75 (m, 4H), 2.47-2.37 (m, 1H), 2.02-1.84 (m, 1H), 1.50 (d, J=6.1 Hz, 3H).
【0190】
実施例13:(S)-2-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式12のように、ステップA~ステップFの過程を順に行い、化学式1-13の標題化合物を製造した。
【0191】
[反応式12]
【化34】
【0192】
前記反応式12においてステップAおよびBは、実施例2のステップAおよびBに従って実施し、前記反応式12においてステップC~ステップFは、前記実施例11のステップB~Eに従って実施した。
【0193】
具体的に、実施例2のステップAおよびステップBにおいて、4,5-ジクロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりに4-クロロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを20mg、0.07mmol使用し、tert-ブチル4-(2-(アゼチジン-3-イルオキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりにtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレートを15mg、0.11mmol使用したことを除き、同様にして前記反応式12でのステップAおよびステップBを実施し、その後、実施例11のステップB~ステップEを連続的に行うに際し、ステップBにおいて、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-メチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートを25mg、0.08mmol、ステップDにおいて、tert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを18mg、0.12mmol使用したことを除き、同様にして反応式12でのステップC~ステップFを実施することで化学式1-13の標題化合物を(29mg、0.06mmol、収率95%)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ 4.48-4.33 (m, 1H), 4.01 (td, J=8.7, 4.8 Hz, 1H), 3.89 (q, J=8.2 Hz, 1H), 3.78 (t, J=4.7 Hz, 4H), 3.58 (dt, J=23.8, 4.9 Hz, 4H), 3.26 (s, 2H), 2.96 (s, 2H), 2.82 (dt, J=26.5, 4.9 Hz, 4H), 2.57 (t, J=4.7 Hz, 4H), 2.53-2.32 (m, 3H), 1.94 (dd, J=19.1, 7.2 Hz, 1H), 1.55-1.40 (m, 3H).
【0194】
実施例14:(S)-2-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)モルホリノエタン-1-オンの製造
下記反応式13のように、ステップA~ステップEの過程を順に行い、化学式1-14の標題化合物を製造した。
【0195】
[反応式13]
【化35】
【0196】
前記反応式13においてステップA~ステップEは、実施例13のステップA~ステップEに従って実施した。
【0197】
具体的に、実施例13のステップAにおいて、4-クロロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを10mg、0.04mmol使用し、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレートを8mg、0.06mmol使用し、ステップCにおいて、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-メチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートを12mg、0.04mmol使用し、ステップDにおいて、tert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに2-ブロモ-1-モルホリノエタン-1-オン(10mg、0.05mmol)を使用して反応を行ったことを除き、実施例13と同様にステップA~ステップEを順に行い、化学式1-14の標題化合物(10mg、0.02mmol、収率50%)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ 4.41 (q, J=6.8 Hz, 1H), 4.01 (td, J=8.8, 4.9 Hz, 1H), 3.89 (q, J=8.2 Hz, 1H), 3.78 (t, J=4.9 Hz, 4H), 3.73-3.61 (m, 6H), 3.57 (t, J=4.6 Hz, 2H), 3.27 (s, 2H), 2.96 (d, J=3.1 Hz, 2H), 2.64-2.53 (m, 4H), 2.53-2.31 (m, 3H), 2.02-1.85 (m, 1H), 1.47 (d, J=6.1 Hz, 3H).
【0198】
実施例15:(S)-1-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-(ピペラジン-1-イル)プロパン-1,3-ジオンの製造
下記反応式14のように、ステップA~ステップDの過程を順に行い、化学式1-15の標題化合物を製造した。
【0199】
[反応式14]
【化36】
【0200】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(385mg、1.433mmol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(294mg、1.576mmol)、およびトリエチルアミン(0.3ml、2.150mmol)をジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液にジクロロメタンと水を入れて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(555.8mg、収率93%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.88 (t, J=5.3 Hz, 4H), 3.55 (t, J=5.3 Hz, 4H), 3.33 (s, 3H), 3.11-3.14 (m, 2H), 2.59 (dt, J=21.0, 7.5 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H).
【0201】
(2)ステップB:tert-ブチル(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
ステップAで製造されたtert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(555mg、1.326mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(443mg、1.459mmol)、および炭酸カリウム(458mg、3.32mmol)をアセトニトリル50mlに溶かした後、80℃で6時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液にエチルアセテートと水を入れて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(0~50%エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(395mg、収率72%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.42 (dd, J=14.2, 5.9 Hz, 1H), 4.05 (td, J=8.7, 4.6 Hz, 1H), 3.96 (q, J=8.2 Hz, 1H), 3.66 (t, J=5.3 Hz, 4H), 3.47 (t, J=5.3 Hz, 4H), 2.88-2.91 (m, 2H), 2.33-2.51 (m, 3H), 1.89-1.97 (m, 1H), 1.47-1.49 (m, 12H).
【0202】
(3)ステップC:(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(ピペラジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの製造
ステップBで製造されたtert-ブチル(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(390mg、0.952mmol)をジクロロメタン12mlに溶かした後、トリフルオロ酢酸3mlを入れ、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。濃縮液をジクロロメタンに溶かした後、飽和重炭酸ナトリウムで中和してからエチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮して(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(ピペラジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(308mg)を得て、分離精製なしに次の反応で使用した。
【0203】
(4)ステップD:(S)-3-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-3-(ピペラジン-1-イル)プロパン-1,3-ジオンの製造
ステップCで製造された(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(ピペラジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(106mg、0.343mmol)、3-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)-3-オキソプロパン酸(103mg、0.377mmol)、およびトリエチルアミン(0.096ml、0.685mmol)をジクロロメタン10mlに溶かした後、プロピルホスホニックアンハイドライド(50wt%、0.255ml、0.428mmol)を入れ、常温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液にジクロロメタンと水を入れて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製してtert-ブチル(S)-3-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-3-オキソプロパノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(122mg、収率63%)を得た。
【0204】
製造されたtert-ブチル(S)-3-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-3-オキソプロパノイル)ピペラジン-1-カルボキシレートとトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン4mlに溶かした後、常温で3時間撹拌した。反応が完了した後、減圧濃縮した。濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和してからジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して(S)-(3-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペラジン-1-イル)-3-(ピペラジン-1-イル)プロパン-1,3-ジオン(88mg、収率88%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.38-4.43 (m, 1H), 4.02-4.06 (m, 1H), 3.95 (q, J=8.2 Hz, 1H), 3.74 (m, 2H), 3.68 (m, 6H), 3.60 (m, 4H), 3.55 (s, 2H), 2.85-2.90 (m, 6H), 2.55 (s, 1H), 2.41-2.49 (m, 2H), 2.34-2.39 (m, 1H), 1.90-1.97 (m, 1H), 1.48 (d, J=6.1 Hz, 3H).
【0205】
実施例16:(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-1-(2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)ピペラジン-2-オンの製造
【0206】
[反応式15]
【化37】
【0207】
前記実施例3のステップB~ステップEを適用し、前記反応式15に従って化学式1-16の標題化合物を製造した。
【0208】
(1)ステップA
実施例3のステップBにおいて、4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(100mg、0.37mmol)を使用し、アゼチジン-3-オール塩酸塩の代わりにピペラジン-2-オン(224mg、2.23mmol)を使用したことを除き、実施例3のステップBと同様に行った。
【0209】
(2)ステップB
実施例3のステップCにおいて、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-メチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートの代わりに(S)-2-メチルアゼチジン(7,7-ジメチル-2-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル)メタンスルホネート(209mg、0.45mmol)を使用したことを除き、実施例3のステップCと同様に行った。
【0210】
(3)ステップC
実施例3のステップDにおいて、tert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを125mg、0.41mmol使用して反応を行ったことを除き、実施例3のステップDと同様に行った。
【0211】
(4)ステップD
実施例3のステップEにおいて、tert-ブチル(S)-4-(2-((1-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに、前記ステップCで製造された化合物を使用したことを除き、実施例3のステップEと同様に行い、化学式1-16の標題化合物(25mg、0.06mmol、収率15%)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.40-4.45 (m, 1H), 4.32-4.38 (m, 2H), 4.22 (s, 2H), 4.06 (m, 1H), 3.93-4.01 (m, 3H), 3.60 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.53 (t, J=5.3 Hz, 2H), 3.45 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.93-2.98 (m, 2H), 2.89 (td, J=9.4, 4.3 Hz, 4H), 2.34-2.51 (m, 3H), 1.89-1.97 (m, 1H), 1.48 (d, J=6.4 Hz, 3H).
【0212】
実施例17:(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ペピリジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式16のように、ステップA~ステップGの過程を順に行い、化学式1-17の標題化合物を製造した。
【0213】
[反応式16]
【化38】
【0214】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレートの製造
4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(577mg、2.438mmol)、tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(1131mg、3.66mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(141mg、0.122mmol)、および2Mの炭酸ナトリウム水溶液(3.66ml、7.31mmol)を1,4-ジオキサン30mlに溶かした後、80℃で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を常温で冷却させてエチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=4/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(1.104g、収率99%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.52 (m, 1H), 4.17 (d, J=2.3 Hz, 2H), 3.61 (t, J=5.7 Hz, 2H), 3.05-3.10 (m, 2H), 2.68 (d, J=1.4 Hz, 2H), 2.53-2.64 (m, 5H), 1.48 (s, 9H).
【0215】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレートの製造
ステップAで製造されたtert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(1.1g、2.87mmol)、m-クロロベンゾイックペルオキシ酸(70wt%、1.556mg、6.31mmol)をジクロロメタン100mlに溶かし、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水とチオ硫酸ナトリウムを入れて撹拌した。ジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム水溶液を入れて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮してtert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(552mg、収率46%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.74 (s, 1H), 4.23 (br, s, 2H), 3.64 (t, J=5.5 Hz, 2H), 3.41 (s, 3H), 3.25 (m, 2H), 2.65-2.76 (m, 4H), 1.48 (s, 9H).
【0216】
(3)ステップC:tert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの製造
ステップCで製造されたtert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(456mg、1.098mmol)をメタノール20mlに溶かした後、パラジウム/チャーコール(10wt%、50mg)を入れ、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液をセライトで濾過してメタノールで洗浄した。濾液を減圧濃縮してtert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(473mg、収率99%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.30 (m, 2H), 3.40 (s, 3H), 3.12-3.15 (m, 2H), 2.98-3.04 (m, 1H), 2.67-2.86 (m, 4H), 1.95 (m, 2H), 1.80 (m, 2H), 1.47 (s, 9H).
【0217】
(4)ステップD:tert-ブチル(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの製造
ステップCで製造されたtert-ブチル4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.359mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(120mg、0.395mmol)、炭酸カリウム(124mg、0.898mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を常温で冷却した後、水とエチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製してtert-ブチル(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(140mg、収率95%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.48 (m, 1H), 3.98-4.20 (m, 5H), 2.81 (m, 4H), 2.69 (m, 1H), 2.44-2.57 (m, 3H), 2.01 (m, 1H), 1.71-1.82 (m, 4H), 1.50 (d, J=5.9 Hz, 3H), 1.47 (s, 9H).
【0218】
(5)ステップE:(S)-7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(ピペリジン-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの製造
ステップDで製造されたtert-ブチル(S)-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.343mmol)をジクロロメタン4mlに溶かした後、トリフルオロ酢酸0.5mlを入れて撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、濃縮液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和してからジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮して(S)-7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(ピペリジン-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(86mg、収率82%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.48 (q, J=6.9 Hz, 1H), 3.96-4.12 (m, 2H), 3.20 (d, J=13.3 Hz, 2H), 2.80 (m, 2H), 2.66-2.76 (m, 3H), 2.37-2.57 (m, 3H), 1.93-2.01 (m, 1H), 1.76-1.86 (m, 2H), 1.70 (m, 2H), 1.52 (d, J=6.4 Hz, 3H).
【0219】
(6)ステップF:tert-ブチル(S)-4-(2-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
ステップEで製造された(S)-7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(ピペリジン-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(34mg、0.110mmol)、tert-ブチル4-(2-プロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(45mg、0.331mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5ml)に溶かした後、常温で8時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、エチルアセテートと水で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製してtert-ブチル(S)-4-(2-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(58mg、収率99%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.47 (q, J=6.9 Hz, 1H), 4.06-4.11 (m, 1H), 3.98 (m, 1H), 3.57-3.65 (m, 4H), 3.39-3.46 (m, 4H), 3.20 (s, 2H), 2.93-2.97 (m, 2H), 2.78-2.81 (m, 2H), 2.36-2.57 (m, 4H), 2.15-2.21 (m, 2H), 1.85-2.01 (m, 3H), 1.71 (m, 2H), 1.50 (d, J=6.4 Hz, 3H), 1.45 (s, 9H).
【0220】
(7)ステップG:(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
ステップFで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(58mg、0.108mmol)をジクロロメタン4mlに溶かした後、トリフルオロ酢酸1mlを入れて撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和してからジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥してから濾過し、濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピペリジン-1-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(32mg、収率68%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.70 (br, 1H), 4.46 (q, J=6.7 Hz, 1H), 4.07 (td, J=8.9, 5.0 Hz, 1H), 3.97 (q, J=8.2 Hz, 1H), 3.59-3.72 (m, 4H), 3.20 (s, 2H), 2.95-2.98 (m, 4H), 2.78 (t, J=3.4 Hz, 2H), 2.35-2.57 (m, 6H), 2.19 (t, J=11.7 Hz, 2H), 1.87-2.00 (m, 3H), 1.71 (d, J=12.8 Hz, 2H), 1.49 (q, J=2.9 Hz, 3H).
【0221】
実施例18:2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式17のように、ステップAおよびBの過程を順に行い、化学式1-18の標題化合物を製造した。
【0222】
[反応式17]
【化39】
【0223】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-((1R,5S,6R)-2-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセテート(200mg、0.518mmol、KR10-2021-0129607Aの実施例9により製造して使用)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(116mg、0.621mmol)、プロピルホスホニックアンハイドライド(50wt%、0.244ml、0.647mmol)、およびトリエチルアミン(0.144ml、1.035mmol)をジクロロメタン10mlに溶かした後、常温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水とジクロロメタンを入れて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィーにより精製してtert-ブチル4-(2-((1R,5S,6R)-2-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(93mg、収率34%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.38 (q, J=6.9 Hz, 1H), 3.90-4.05 (m, 4H), 3.58-3.63 (m, 4H), 3.42 (s, 6H), 2.94-3.01 (m, 2H), 2.28-2.46 (m, 5H), 1.87-1.95 (m, 1H), 1.50 (s, 2H), 1.42-1.48 (m, 12H), 0.94 (td, J=6.9, 3.2 Hz, 1H).
【0224】
(2)ステップB:2-((1R,5S,6R)-2-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-((1R,5S,6R)-2-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(93mmol、0.175mmol)をジクロロメタン4mlに溶かした後、トリフルオロ酢酸0.5mlを入れ、常温で撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和してジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィーにより精製して2-((1R,5S,6R)-2-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(67mg、収率88%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.41 (q, J=6.7 Hz, 1H), 3.93-4.07 (m, 4H), 3.61-3.74 (m, 4H), 3.45-3.50 (m, 2H), 3.01 (t, J=3.8 Hz, 2H), 2.93 (d, J=4.3 Hz, 4H), 2.32-2.51 (m, 5H), 1.90-1.97 (m, 1H), 1.54 (s, 2H), 1.50 (d, J=6.1 Hz, 3H), 0.95 (td, J=6.7, 3.5 Hz, 1H).
【0225】
実施例19:2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記実施例18のステップAにおいて、2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセテートを50mg、0.13mmol使用し、ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに1-メチルピペラジン(19mg、0.19mmol)を使用したことを除き、前記実施例18のステップAと同様に行い、化学式1-19の2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(5.0mg、0.01mmol、収率8%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0226】
[化学式1-19]
【化40】

1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ 4.40 (q, J=6.7 Hz, 1H), 4.12-3.96 (m, 3H), 3.87 (q, J=8.2 Hz, 1H), 3.61 (s, 4H), 3.58-3.47 (m, 2H), 3.06 (d, J=3.7 Hz, 2H), 2.52-2.34 (m, 9H), 2.31 (s, 3H), 1.93 (t, J=9.5 Hz, 1H), 1.62-1.49 (m, 2H), 1.49-1.40 (m, 3H), 0.94-0.79 (m, 1H).
【0227】
実施例20:4-(2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセチル)ピペラジン-2-オンの製造
前記実施例18のステップAにおいて、2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセテートを50mg、0.13mmol使用し、ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに2-オキソピペラジン(19mg、0.19mmol)を使用したことを除き、前記実施例18のステップAと同様に行い、化学式1-20の4-(2-((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)アセチル)ピペラジン-2-オン(47mg、0.10mmol、収率81%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0228】
[化学式1-20]
【化41】

1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ 4.39 (t, J=7.0 Hz, 1H), 4.14 (s, 2H), 4.10-3.93 (m, 3H), 3.87 (d, J=7.6 Hz, 1H), 3.74 (dt, J=27.5, 5.3 Hz, 2H), 3.64 (s, 2H), 3.43-3.32 (m, 1H), 3.07 (d, J=12.2 Hz, 2H), 2.55-2.21 (m, 5H), 1.93 (s, 1H), 1.57 (s, 2H), 1.48 (d, J=6.1 Hz, 3H), 1.37 (d, J=7.0 Hz, 1H), 0.90 (s, 1H).
【0229】
実施例21:2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式18のように、ステップAおよびBの過程を順に行い、化学式1-21の標題化合物を製造した。
【0230】
[反応式18]
【化42】
【0231】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘプタン-6-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)酢酸(177mg、0.468mmol、KR10-2021-0129607Aの実施例8により製造して使用)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(87mg、0.468mmol)、N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾール-[4-5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN-オキシド(213mg、0.561mmol)をジメチルホルムアミド10mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液にエチルアセテートと水を入れて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィーにより精製してtert-ブチル4-(2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(272mg、収率99%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.40 (q, J=6.9 Hz, 1H), 3.92-4.10 (m, 5H), 3.58 (m, 2H), 3.39-3.46 (m, 6H), 3.14 (m, 2H), 2.68 (d, J=7.8 Hz, 2 H), 2.29-2.46 (m, 6H), 2.11 (m, 1H), 1.87-1.96 (m, 1H), 1.46-1.51 (m, 12H), 1.41 (m, 1H).
【0232】
(2)ステップB:2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(270mg、0.464mmol)をジクロロメタン4mlに溶かした後、トリフルオロ酢酸1mlを入れ、常温で撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮し、ジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和して抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィーにより精製して2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(210mg、収率95%)を得て、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.40 (m, 1H), 3.92-4.07 (m, 6H), 3.73 (m, 2H), 3.63 (s, 2H), 3.15 (m, 2H), 2.94-3.02 (m, 4H), 2.67 (d, J=7.8 Hz, 2H), 2.29-2.46 (m, 6H), 2.10 (m, 1H), 1.88-1.96 (m, 1H), 1.48 (d, J=5.9 Hz, 3H), 1.42 (dd, J=9.1, 5.5 Hz, 1H).
【0233】
実施例22:1-(4-アセチルピペラジン-1-イル)-2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)エタン-1-オンの製造
前記実施例21により製造された2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(30mg、0.067mmol)と無水酢酸(9.51μl、0.101mmol)をジクロロメタン4mlに溶かし、0℃に冷却した。トリエチルアミン(18.73μl、0.134mmol)を入れ、常温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液にジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム水溶液を入れて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィーにより精製して下記化学式1-22の標題化合物を得て(17mg、収率52%)、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0234】
[化学式1-22]
【化43】

1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.42-4.47 (m, 1H), 3.97-4.10 (m, 6H), 3.66 (m, 4H), 3.49-3.55 (m, 4H), 3.18 (m, 2H), 2.73 (d, J=7.6 Hz, 2H), 2.34-2.48 (m, 6H), 2.16 (s, 3H), 1.92-1.99 (m, 1H), 1.51 (d, J=6.1 Hz, 3H), 1.46 (q, J=4.8 Hz, 1H).
【0235】
実施例23:2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記実施例21のステップAにおいて、2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)酢酸の代わりに2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)酢酸(68mg、0.164mmol)を使用し、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレートを33.6mg、0.180mmol使用したことを除き、前記実施例21と同様に行い、下記化学式1-23の標題化合物を製造(69mg、0.150mmol、収率91%)し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0236】
[化学式1-23]
【化44】

1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.39-4.44 (m, 1H), 3.88-4.09 (m, 6H), 3.65 (t, J=4.9 Hz, 2H), 3.54 (t, J=4.9 Hz, 2H), 3.19 (s, br, 1H), 2.92 (m, 4H), 2.77 (m, 2H), 2.68 (d, J=7.6 Hz, 2H), 2.30-2.38 (m, 4H), 2.19-2.30 (m, 2H), 2.15 (dd, J=13.1, 7.6 Hz, 1H), 1.91-1.97 (m, 1H), 1.83 (d, J=5.8 Hz, 2H), 1.50 (d, J=6.1 Hz, 3H), 1.44 (dd, J=9.0, 5.3 Hz, 1H).
【0237】
実施例24:2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,8-ジヒドロ-6H-ピラゾール[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記実施例21のステップAにおいて、2-((1R,5S,6S)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)酢酸の代わりに2-((1R,5S,6S)-3-(8,8-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-5,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)酢酸(160mg、0.384mmol)を使用し、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレートを75mg、0.403mmol使用したことを除き、前記実施例21と同様に行い、下記化学式1-24の標題化合物を製造(69mg、0.150mmol、収率91%)し、 H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0238】
[化学式1-24]
【化45】

1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.40-4.46 (m, 1H), 4.14 (t, J=5.3 Hz, 2H), 3.94-4.09 (m, 6H), 3.52-3.82 (m, 4H), 2.99-3.11 (m, 6H), 2.70 (d, J=7.3 Hz, 2H), 2.34-2.40 (m, 4H), 2.15 (dd, J=12.4, 7.2 Hz, 1H), 1.92-1.99 (m, 1H), 1.50 (d, J=6.1 Hz, 3H),. 1.42-1.46 (m, 1H).
【0239】
実施例25:7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-((1R,5S,6S)-6-((ピペラジン-1-イルスルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの製造
【0240】
[反応式19]
【化46】
【0241】
前記実施例16のステップA、ステップB、およびステップDの方法を適用するに際し、前記反応式19に従って順に行い、化学式1-25の標題化合物を製造した。
【0242】
(1)ステップA:tert-ブチル4-((((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)メチル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記実施例16のステップAにおいて、ピペラジン-2-オンの代わりに、製造例10で製造されたtert-ブチル4-((((1R,5S,6R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)メチル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(89mg、0.258mmol)を使用したことを除き、実施例16のステップAと同様に行い、標題化合物を製造(135mg、0.234mmol)し、質量分析により合成されたことを確認した(mass[M+H]=522.1)。
【0243】
(2)ステップB:tert-ブチル4-((((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)メチル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記実施例16のステップBの方法を適用するに際し、前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-((((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)メチル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(135mg、0.234mmol)と、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートを反応させたことを除き、実施例16のステップBと同様に行い、標題化合物を製造(95mg、0.167mmol)し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.43 (q, J=6.7 Hz, 1H), 3.97-4.09 (m, 4H), 3.64-3.69 (m, 2H), 3.54 (s, 4H), 3.29 (s, 4H), 3.01 (d, J=3.7 Hz, 2H), 2.92-2.95 (m, 2H), 2.43-2.50 (m, 2H), 2.38 (s, 1H), 1.96 (d, J=9.5 Hz, 1H), 1.75 (s, 2H), 1.51 (d, J=6.4 Hz, 3H), 1.49 (s, 8H). 1.07 (dd, J=6.6, 3.6 Hz, 1H).
【0244】
(3)ステップC:7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-4-((1R,5S,6S)-6-((ピペラジン-1-イルスルホニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの製造
前記実施例16のステップDを適用するに際し、前記ステップBで製造されたtert-ブチル4-((((1R,5S,6R)-3-(7,7-ジフルオロ-2-((S)-2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)メチル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(95mg、0.167mmol)を使用したことを除き、実施例16のステップDと同様に行い、化学式1-25の標題化合物(61mg、0.130mmol)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.42 (td, J=13.2, 6.5 Hz, 1H), 4.01-4.08 (m, 3H), 3.97 (q, J=8.2 Hz, 1H), 3.66 (t, J=12.2 Hz, 2H), 3.30 (t, J=4.7 Hz, 4H), 2.98-3.01 (m, 2H), 2.95-2.98 (m, 4H), 2.88-2.93 (m, 2H), 2.40-2.49 (m, 2H), 2.34-2.39 (m, 1H), 1.91-1.98 (m, 1H), 1.79 (s, 1H), 1.75 (s, 2H), 1.46-1.51 (m, 3H), 1.06-1.10 (m, 1H).
【0245】
実施例26:(S)-2-((1-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)アゼチジン-3-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
[反応式20]
【化47】
【0246】
前記実施例2のステップA~ステップDの方法を適用するに際し、前記反応式20に従って順に行い、化学式1-26の標題化合物を製造した。
【0247】
具体的に、前記実施例2のステップAにおいて、4,5-ジクロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりに4-クロロ-5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロ)ピリミジン(12.0g、49.45mmol)と、tert-ブチル4-(2-(アゼチジン-3-イルオキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(14.8g、49.45mmol)を反応させ、ステップCにおいて、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートを18.0g、59.28mmol使用したことを除き、前記実施例2と同様に行い、化学式1-26の標題化合物(12.1g、28.31mmol、収率57%)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.84 (br, s, 3H), 4.42 (m, 1H). 4.35 (s, 2H), 4.14 (m, 2H), 3.95 (m, 1H), 3.87 (m, 1H), 3.55 (br, s, 2H), 3.44 (br, s, 2H), 2.81 (br, s, 4H), 2.37 (m, 1H). 2.09 (m, 1H), 1.47 (d, 3H).
【0248】
実施例27:((S)-2-((1-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
[反応式21]
【化48】
【0249】
前記実施例2のステップA~ステップDの方法を適用するに際し、前記反応式21に従って順に行い、化学式1-27の標題化合物を製造した。
【0250】
具体的に、前記実施例2のステップAにおいて、4,5-ジクロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりに4-クロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロ)ピリミジン(229mg、1.00mmol)と、tert-ブチル4-(2-(アゼチジン-3-イルオキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに、製造例9で製造されたtert-ブチル4-(2-(ピペリジン-4-イルオキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(354mg、1.08mmol)を反応させ、ステップCにおいて、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートを225mg、0.744mmol使用したことを除き、前記実施例2と同様に行い、化学式1-27の標題化合物(219mg、0.50mmol、収率50%)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 6.37 (s, 1H), 4.42 (q, J=6.5 Hz, 1H), 4.27 (s, 2H), 4.11-3.83 (m, 4H), 3.70 (s, 1H), 3.53 (d, J=23.8 Hz, 4 H), 3.40 (t, J=10.2 Hz, 2H), 2.81 (d, J=14.0 Hz, 4H), 2.49-2.32 (m, 1H), 2.03-1.84 (m, 3H), 1.60 (d, J=8.8 Hz, 2H), 1.48 (d, J=6.1 Hz, 3H).
【0251】
実施例28:((S)-2-((1-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロ)ピリミジン-4-イル)ピペリジン-4-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
[反応式22]
【化49】
【0252】
前記実施例2のステップA~ステップDの方法を適用するに際し、前記反応式22に従って順に行い、化学式1-28の標題化合物を製造した。
【0253】
具体的に、前記実施例2のステップAにおいて、4,5-ジクロロ-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりに4-クロロ-5-メチル-2-(メチルチオ)-6-(トリフルオロ)ピリミジン(243mg、1.00mmol)と、tert-ブチル4-(2-(アゼチジン-3-イルオキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの代わりに、製造例9で製造されたtert-ブチル4-(2-(ピペリジン-4-イルオキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(354mg、1.08mmol)を反応させ、ステップCにおいて、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネートを264mg、0.87mmol使用したことを除き、前記実施例2と同様に行い、化学式1-28の標題化合物(213mg、0.47mmol、収率47%)を製造し、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOH-d4) δ 4.48-4.32 (m, 1H), 4.26 (s, 2H), 4.04-3.81 (m, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.53 (d, J=18.9 Hz, 4H), 3.11 (t, J=9.6 Hz, 2H), 2.82 (d, J=16.2 Hz, 4H), 2.41 (d, J=13.7 Hz, 1H), 2.14 (s, 3H), 2.09-1.84 (m, 3H), 1.71 (q, J=8.8 Hz, 2H), 1.48 (d, J=6.1 Hz, 3H).
【0254】
製造例11
下記ステップA~Kのステップを順に行い、下記化学式kである4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを製造した。
【0255】
[化学式k]
【化50】
【0256】
(1)ステップA:5-(tert-ブチル)1-エチル2,2-ジフルオロペンタンジオエートの製造
エチル2-ブロモ-2,2-ジフルオロアセテート(20g、99mmol)、tert-ブチルアクリレート(11.1ml、76mmol)、銅(9.6g、152mmol)、N1,N1,N2,N2-テトラメチルエタン-1,2-ジアミン(5.7ml、37.9mmol)、および酢酸(4.8ml、83mmol)をテトラヒドロフラン100mlに溶かした後、50℃で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和アンモニウムクロリド水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して5-(tert-ブチル)1-エチル2,2-ジフルオロペンタンジオエートを得た。得られた5-(tert-ブチル)1-エチル2,2-ジフルオロペンタンジオエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.31 (q, J=7.0 Hz, 2H), 2.32-2.47 (m, 4H), 1.43 (s, 9H), 1.34 (t, J=7.3 Hz, 3H).
【0257】
(2)ステップB:5-エトキシ-4,4-ジフルオロ-5-オキソペンタン酸の製造
前記ステップAで得られた5-(tert-ブチル)1-エチル2,2-ジフルオロペンタンジオエートをトリフルオロ酢酸(30ml)とジクロロメタン(70ml)に溶かした後、常温で8時間撹拌した。反応が完了した後、減圧濃縮した。濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して5-エトキシ-4,4-ジフルオロ-5-オキソペンタン酸(15g、76mmol、収率100%)を得た。得られた5-エトキシ-4,4-ジフルオロ-5-オキソペンタン酸は、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.36 (q, J=7.2 Hz, 2H), 2.66 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.42-2.51 (m, 2H), 1.39 (t, J=7.2 Hz, 3H).
【0258】
(3)ステップC:エチル2,2-ジフルオロ-5-ヒドロキシペンタノエートの製造
前記ステップBで得られた5-エトキシ-4,4-ジフルオロ-5-オキソペンタン酸(12.0g、61mmol)とボランジメチルスルフィドテトラヒドロフラン溶液(2M 36.6ml、73mmol)をテトラヒドロフラン300mlに溶かした後、50℃で12時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水(10ml)を入れ、60℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してエチル2,2-ジフルオロ-5-ヒドロキシペンタノエート(6.5g、35.7mmol、収率59%)を得た。得られたエチル2,2-ジフルオロ-5-ヒドロキシペンタノエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.35 (q, J=7.1 Hz, 2H), 3.74 (t, J=6.3 Hz, 2H), 2.16-2.26 (m, 2H), 1.72-1.81 (m, 2H), 1.38 (t, J=7.2 Hz, 3H).
【0259】
(4)ステップD:エチル2,2-ジフルオロ-5-((メタンスルホニル)オキシ)ペンタノエートの製造
前記ステップCで得られたエチル2,2-ジフルオロ-5-ヒドロキシペンタノエート(9.4g、51.6mmol)、メタンスルホニルクロリド(4.42ml、56.8mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(18.0ml、103mmol)、および4-ジメチルアミノピリジン(315mg、2.58mmol)をジクロロメタン(200ml)に溶かした後、常温で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に1N塩酸溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/3重量比)により精製してエチル2,2-ジフルオロ-5-((メタンスルホニル)オキシ)ペンタノエート(13.3g、51.1mmol、収率99%)を得た。得られたエチル2,2-ジフルオロ-5-((メタンスルホニル)オキシ)ペンタノエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.37 (q, J=7.1 Hz, 2H), 4.31 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.20-2.29 (m, 2H), 1.99-2.05 (m, 2H), 1.38-1.40 (m, 3H).
【0260】
(5)ステップE:エチル5-シアノ-2,2-ジフルオロペンタノエートの製造
前記ステップDで製造されたエチル2,2-ジフルオロ-5-((メタンスルホニル)オキシ)ペンタノエート(13.3g、51.1mmol)、シアン酸カリウム(10.0g、153.3mmol)をテトラヒドロフラン150mlとジメチルホルムアミド150mlの混合溶液に溶かした後、70℃で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。濃縮液に飽和アンモニウムクロリド水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してエチル5-シアノ-2,2-ジフルオロペンタノエート(7.1g、37.1mmol、収率73%)を得た。得られたエチル5-シアノ-2,2-ジフルオロペンタノエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.27-4.35 (m, 2H), 2.45 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.15-2.29 (m, 2H), 1.91 (t, 7.1 Hz, 2H), 1.31-1.37 (m, 3H).
【0261】
(6)ステップF:ジエチル2,2-ジフルオロヘキサンジオエートの製造
前記ステップEで製造されたエチル5-シアノ-2,2-ジフルオロペンタノエート(7.1g、37.7mmol)とアセチルクロリド(30ml)をエタノール60mlに溶かした後、48時間還流した。反応が完了した後、減圧濃縮した。濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してジエチル2,2-ジフルオロヘキサンジオエート(6.5g、27.3mmol、収率74%)を得た。得られたジエチル2,2-ジフルオロヘキサンジオエートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 4.35 (q. J=7.1 Hz, 2H), 4.16 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.40 (t, J=7.3 Hz, 2H), 2.07-2.20 (m, 2H), 1.86 (m, 2H), 1.38 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3H).
【0262】
(7)ステップG:エチル3,3-ジフルオロ-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップFで製造されたジエチル2,2-ジフルオロヘキサンジオエート(51.57g、216mmol)をテトラヒドロフラン(1000ml)に溶かした後、カリウムtert-ブトキシド(26.7g、238mmol)をゆっくりと入れ、常温で4時間撹拌した。反応が完了した溶液に1Nの塩酸水溶液240mlを0℃でゆっくりと添加した後、10分程度撹拌した。反応物をエチルアセテートで薄めた後、有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。水溶液をエチルアセテートで抽出し、集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧状態で十分に乾燥してエチル3,3-ジフルオロ-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート(41.6g、216mmol、収率99%)を得て、別の精製なしに後続反応で使用した。
【0263】
(8)ステップH:7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-オールの製造
前記ステップGで製造されたエチル3,3-ジフルオロ-2-オキソシクロペンタン-1-カルボキシレート(540mg、2.41mmol)、メチルイソチオ尿素ヘミ硫酸塩(672mg、4.82mmol)、および炭酸ナトリウム(767mg、7.24mmol)を水50mlに溶かした後、常温で12時間撹拌した。反応が完了した反応溶液に過量の水を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-オール(250mg、1.15mmol、収率48%)を得た。得られた7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-オールは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, DMSO-D6) δ 1.92-1.97 (m, 2H), 1.81 (s, 3H), 1.71-1.79 (m, 2H).
【0264】
(9)ステップI:4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンの製造
前記ステップHで製造された7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-オール(5.2g、23.83mmol)、ホスホリルトリクロリド(22.21ml、238mmol)、およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(5.43g、23.93mmol)をジクロロエタン150mlに溶かした後、80℃で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧蒸留した。濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/10重量比)により精製して4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(5.00g、23.83mmol、収率89%)を得た。得られた4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 2.99-3.03 (m, 2H), 2.62-2.71 (m, 5H).
【0265】
製造例12
製造例11で製造された4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(26.84g、113mmol)、3-クロロ過安息香酸(61.5g、250mmol)をジクロロメタン500mlに溶かし、常温で18時間撹拌した。反応が完了した反応溶液にチオ硫酸ナトリウム(3.6g、22.68mmol)を入れ、水と飽和炭酸ナトリウム溶液を順に入れて撹拌した。ジクロロメタンで抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、下記化学式lの4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンを得て(30.5g、収率>99%)、別の精製なしに後続反応で使用した。得られた4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0266】
[化学式l]
【化51】

1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 2.80 (m, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.49-2.60 (m, 2H).
【0267】
製造例13
tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(6.00g、32.21mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(8.32g、64.37mmol)をジクロロメタン200mlに溶かした後、-78℃に温度を下げた。ブロモアセチルブロミド(7.15g、35.43mmol)をゆっくりと入れた後、常温状態に温度を徐々に上げながら1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。1Nの塩酸水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して、下記化学式mのtert-ブチル4(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(6.62g、21.5mmol、収率66%)を得た。得られたtert-ブチル4(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0268】
[化学式m]
【化52】

1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.87 (s, 2H), 3.77-3.55 (m, 2H), 3.51 (dd, J=16.2, 5.8 Hz, 4H), 3.47-3.32 (m, 2H), 1.49 (d, J=18.3 Hz, 9H).
【0269】
製造例14
tert-ブチル1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(3.00g、14.97mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(3.86g、29.94mmol)をジクロロメタン100mlに溶かした後、-78℃に温度を下げた。ブロモアセチルブロミド(3.32g、16.47mmol)をゆっくりと入れた後、常温状態に温度を徐々に上げながら1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。1Nの塩酸水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して、下記化学式nのtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(2.21g、6.88mmol、収率45%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0270】
[化学式n]
【化53】

1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.87 (d, J=8.8 Hz, 2H), 3.72-3.34 (m, 8H), 2.01-1.77 (m, 2H), 1.45 (d, J=8.8 Hz, 9H).
【0271】
製造例15
グリコール酸(5.00g、65.74mmol)、N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾール-[4-5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN-オキシド(37.47g、98.54mmol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(12.24g、65.71mmol)、およびトリエチルアミン(13.29g、131.33mmol)をジメチルホルムアミド200mlに溶かした後、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して、下記化学式oのtert-ブチル4-(2-ヒドロキシアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(4.81g、19.68mmol、収率29%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-ヒドロキシアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
【0272】
[化学式o]
【化54】

1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.19 (s, 2H), 3.66 (br, s, 2H), 3.59 (s, 1H), 3.48 (br, s, 4H), 2.27 (br s, 2H), 1.49 (s, 9H).
【0273】
製造例16
下記ステップAおよびBを順に行い、下記化学式pのtert-ブチル4-(2-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0274】
[化学式p]
【化55】
【0275】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-(5-ブロモピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
2-(5-ブロモピリジン-2-イル)酢酸(1g、4.63mmol)、tert-ブチル-ピペラジン-1-カルボキシレート(862mg、4.63mmol)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(1.2g、3.16mmol)をジメチルホルムアミド20mlに溶かした後、ジイソプロピルエチルアミン(2.7ml、15.47mmol)を入れ、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。水を入れ、エチルアセテートで抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(5-ブロモピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(884.8mg、2.303mmol、収率50%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(5-ブロモピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.57 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.76 (dd, J=8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.25 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.57 (dd, J=10.7, 7.1 Hz, 4H), 3.35 (dt, J=13.1, 5.1 Hz, 4H), 1.44 (d, J=7.8 Hz, 9H).
【0276】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-(5-ブロモピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.18g、3.07mmol)、4,4,4’,4’5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(1.17g、4.61mmol)、酢酸カリウム(904mg、9.21mmol)を1,4-ジオキサン30mlに溶かした後、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムジクロロメタン複合体(251mg、0.307mmol)を入れ、100℃で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を常温で冷却させ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してtert-ブチル4-(2-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.74g、4.03mmol、crude)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.33 (s, 1H), 8.01 (dd, J=7.5, 1.6 Hz, 1H), 7.33 (d, J=7.8 Hz, 1H). 3.94 (s, 2H), 3.53-3.59 (m, 4H), 3.34 (t, J=5.0 Hz, 2H), 3.24 (t, J=5.3 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.34 (s, 12H).
【0277】
製造例17
下記ステップAおよびBを順に行い、下記化学式qのtert-ブチル4-(2-((5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0278】
[化学式q]
【化56】
【0279】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-((5-ブロモピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
tert-ブチル4(2-ヒドロキシアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(2.3g、9.35mmol)と水素化ナトリウム(60%、374mg、9.35mmol)をジメチルホルムアミド30mlに溶かし、0℃で30分間撹拌した後、5-ブロモ-2-クロロピリジン(1.5g、7.79mmol)を入れて50℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。1Nの塩酸溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4(2-((5-ブロモピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.58g、3.95mmol、収率51%)を得た。得られたtert-ブチル4(2-((5-ブロモピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.15 (s, 1H), 7.70 (d, 1H), 6.83 (d, 1H), 5.00 (s, 2H), 3.62 (br, s, 2H), 3.50 (br s, 4H), 3.45 (br s, 2H), 1.49 (s, 9H).
【0280】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-((5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4(2-((5-ブロモピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(6g、14.99mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(4.19g、16.49mmol)、酢酸カリウム(3.68g、37.5mmol)を1,4-ジオキサン20mlに溶かした後、5分間脱気過程を行った。1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(612mg、0.749mmol)を入れ、80℃で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液にエチルアセテートを入れ、水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してtert-ブチル4-(2-((5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(6.71g、23.96mmol、crude)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-((5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、質量分析法(MS)測定により合成されたことを確認した。
MS 448.3, 470.2(Na+)
【0281】
製造例18
下記ステップAおよびBを順に行い、下記化学式rのtert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを製造した。
【0282】
[化学式r]
【化57】
【0283】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
tert-ブチル4(2-ヒドロキシアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(2.5g、10.1mmol)と水素化ナトリウム(60%、402mg、10.1mmol)をジメチルホルムアミド30mlに溶かし、0℃で30分間撹拌した後、5-ブロモ-2,3-ジクロロピリジン(1.5g、7.79mmol)を入れて50℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。1Nの塩酸溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(2.1g、4.83mmol、収率58%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.05 (s, 1H), 7.80 (d, J=5.5 Hz, 1H), 5.08 (d, J=11.6 Hz, 2H), 3.60 (s, 2H), 3.47 (d, J=30.5 Hz, 6H), 1.48 (s, 9H).
【0284】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(700mg、1.61mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(450mg、1.77mmol)、酢酸カリウム(395mg、4.03mmol)を1,4-ジオキサン20mlに溶かした後、5分間脱気過程を行った。1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(66mg、0.08mmol)を入れ、80℃で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液にエチルアセテートを入れ、水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してtert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。得られたtert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、質量分析法(MS)測定により合成されたことを確認した。
【0285】
実施例29:((S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)酢酸の製造
下記反応式23のように、ステップA~Dの過程を順に行い、化学式1-29の標題化合物を製造した。
【0286】
[反応式23]
【化58】
【0287】
(1)ステップA:メチル2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテートの製造
製造例11で製造された化学式(a)の4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-シクロペンタ[d]ピリミジン(200mg、0.845mmol)、メチル2-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)アセテート(350mg、1.268mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(49mg、0.04mmol)、および炭酸ナトリウム溶液(2M、27ml、2.54mmol)を1,4-ジオキサン20mlに溶かした後、5分間脱気過程を行った。その後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を水で洗浄した後、エチルアセテートを入れ、水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/3重量比)により精製してメチル2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテート(200mg、0.57mmol、収率98%)を得た。得られたメチル2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.93 (d, 2H), 7.44 (d, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.70 (s, 2H), 3.21 (m, 2H), 2.64 (s, 3H), 2.62 (m, 2H).
【0288】
(2)ステップB:メチル2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテートの製造
前記ステップAで製造されたメチル2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテート(200mg、0.57mmol)と3-クロロ過安息香酸(70%、352mg、1.43mmol)をジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和重炭酸ナトリウム溶液を順に添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してメチル2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテート(150mg、0.39mmol、収率68%)を得た。得られたメチル2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.03 (d, 2H), 7.49 (d, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.72 (s, 2H), 3.45 (s, 3H), 3.38 (m, 2H), 2.74 (m, 2H).
【0289】
(3)ステップC:メチル(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテートの製造
前記ステップBで製造されたメチル2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテート(130mg、0.34mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(239mg、0.51mmol)、および炭酸カリウム(141mg、1.02mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してメチル(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテート(110mg、0.30mmol、収率88%)を得た。得られたメチル(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.87 (d, 2H), 7.39 (d, 2H), 4.59 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 4.08 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.68 (s, 2H), 3.08 (m, 2H), 2.53 (m, 2H), 2.47 (m, 1H), 2.01 (m, 1H), 1.59 (d, 3H).
【0290】
(4)ステップD:(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)酢酸の製造
前記ステップCで製造されたメチル(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセテート(110mg、0.30mmol)と1Nの水酸化ナトリウム水溶液1mlをテトラヒドロフラン3mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に1Nの塩酸溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製して(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)酢酸(38mg、0.11mmol、収率38%)を得た。得られた(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)酢酸は、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.87 (d, 2H), 7.40 (d, 2H), 4.59 (m, 1H), 4.16 (m, 1H), 4.06 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.07 (s, 2H), 2.55 (m, 2H), 2.47 (m, 1H), 2.01 (m, 1H), 1.58 (d, 3H).
【0291】
実施例30:(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式24のように、ステップAおよびBの過程を順に行い、化学式1-30の標題化合物を製造した。
【0292】
[反応式24]
【化59】
【0293】
(1)ステップA:tert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記実施例29で製造された化学式1-29の(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)酢酸(38mg、0.11mmol)、2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスフィナン-2,4,6-トリオキシド(40.4mg、0.13mmol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(24mg、0.13mmol)、およびトリエチルアミン(0.04ml、0.32mmol)をジクロロメタン5mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、1Nの塩酸溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=9/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(55mg、0.10mmol、収率99%)を得た。得られたtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.88 (d, 2H), 7.34 (d, 2H), 4.57 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.60 (s, 2H), 3.40 (m, 4H), 3.20 (m, 2H), 3.07 (m, 2H), 2.52 (m, 2H), 2.49 (m, 1H), 2.00 (m, 1H), 1.57 (d, 23H), 1.43 (s, 9H).
【0294】
(2)ステップB:(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(55mg、0.10mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン4mlに溶かした後、常温で8時間撹拌した。反応が完了した後、減圧濃縮した。濃縮液に飽和水酸化アンモニウム水溶液を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=9/1重量比)により精製して(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(32mg、0.075mmol、収率75%)を得た。得られた(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェニル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.87 (d, 2H), 7.34 (d, 2H), 4.59 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 4.06 (m, 1H), 3.76 (s, 2H), 3.61 (m, 2H), 3.43 (m, 2H), 3.08 (m, 2H), 2.83 (m, 2H), 2.72 (m, 2H), 3.60 (m, 2H), 3.50 (m, 1H), 2.00 (m, 1H), 1.57 (d, 3H).
【0295】
実施例31:((S)-2-(5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式25のように、ステップA~Cの過程を順に行い、化学式1-31の標題化合物を製造した。
【0296】
[反応式25]
【化60】
【0297】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-(5-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
2,4-ジクロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(98mg、0.450mmol)、前記製造例16で製造された化学式pのtert-ブチル4-(2-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(388mg、0.900mmol)、炭酸ナトリウム溶液(2M、0.675ml、1.349mmol)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(52mg、0.045mmol)を1,4-ジオキサン10mlに溶かした後、80℃で18時間撹拌した。反応が完了した後、水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィーにより精製してtert-ブチル4-(2-(5-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(140mg、収率64%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(5-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.23 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.42 (dd, J=8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 4.03 (s, 2H), 3.61 (t, J=5.0 Hz, 4H), 3.35-3.40 (m, 4H), 1.45 (s, 9H).
【0298】
(2)ステップB:tert-ブチル(S)-4-(2-(5-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-(5-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(140mg、0.29mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(105mg、0.35mmol)、および炭酸カリウム(120mg、0.87mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で3時間撹拌した。反応が完了した後、水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-(5-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(135mg、収率90%)を得た。得られたtert-ブチル(S)-4-(2-(5-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.17 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.27 (dd, J=8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.53 (dd, J=7.5, 1.6 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 4.61 (dd, J=14.4, 6.2 Hz, 1H), 4.06-4.20 (m, 2H), 3.99 (s, 2H), 3.60 (t, J=5.3 Hz, 4H), 3.37 (dd, J=13.3, 5.5 Hz, 4H), 2.47-2.55 (m, 1H), 2.00-2.08 (m, 1H), 1.58 (d, J=6.4 Hz, 3H), 1.44 (s, 9H).
【0299】
(3)ステップC:(S)-2-(5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-(5-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(135mg、0.259mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン4mlに溶かした後、常温で4時間撹拌した。反応が完了した後、減圧濃縮した。減圧濃縮液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製して(S)-2-(5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(78mg、収率72%)を得た。得られた(S)-2-(5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.16 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.27 (dd, J=8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.46 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 4.60 (dd, J=14.0, 6.2 Hz, 1H), 4.06-4.19 (m, 2H), 3.98 (s, 2H), 3.59 (td, J=9.6, 4.7 Hz, 4H), 2.79 (dt, J=22.0, 5.0 Hz, 4H), 2.46-2.55 (m, 1H), 1.99-2.08 (m, 1H), 1.58 (d, J=6.4 Hz, 3H).
【0300】
実施例32:(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン)の製造
下記反応式26のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-32の標題化合物を製造した。
【0301】
[反応式26]
【化61】
【0302】
(1)ステップA:4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノールの製造
製造例11で製造された化学式kの4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-シクロペンタ[d]ピリミジン(200mg、0.845mmol)、(4-ヒドロキシフェニル)ボロン酸(175mg、1.268mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(49mg、0.042mmol)、および炭酸ナトリウム溶液(2M、1.27ml、2.54mmol)を1,4-ジオキサン20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/3重量比)により精製して4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノール(130mg、0.44mmol、収率52%)を得た。得られた4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノールは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.69 (d, 2H), 6.70 (d, 2H), 3.24 (m, m, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.65 (m, 2H).
【0303】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造された4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノール(130mg、0.44mmol)、前記製造例3で製造された化学式cのtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(203mg、0.66mmol)、および炭酸カリウム(183mg、1.33mmol)をジメチルホルムアミド10mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。エチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。その後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(160mg、0.31mmol、収率70%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.97 (dd, J=6.9, 2.3 Hz, 2H), 7.07 (dd, J=6.9, 1.8 Hz, 2H), 4.78 (s, 2H), 3.57 (q, J=5.6 Hz, 4H), 3.39-3.44 (m, 4H), 3.18-3.22 (m, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.63 (m, 2H), 1.46 (s, 9H).
【0304】
(3)ステップC:tert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(160mg、0.31mmol)と3-クロロ過安息香酸(70%、189mg、0.77mmol)をジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和重炭酸ナトリウム溶液を順に添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(141mg、0.26mmol、収率84%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、質量分析法(MS)測定により合成されたことを確認した。
MS 552.6, 574.6 (Na+)
【0305】
(4)ステップD:tert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップCで製造されたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(141mg、0.26mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(173mg、0.37mmol)、および炭酸カリウム(127mg、0.92mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に過量の水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(95mg、0.18mmol、収率58%)を得た。得られたtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.90 (d, 2H), 7.02 (d, 2H), 4.75 (s, 2H), 4.55 (m, 1H), 4.13 (m, 1H), 4.05 (m, 1H), 3.57 (m, 2H), 3.40 (m, 4H), 3.05 (m, 2H), 2.50 (m, 3H), 2.00 (m, 1H), 1.56 (d, 3H), 1.43 (s, 9H).
【0306】
(5)ステップE:(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップDで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(95mg、0.18mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン3mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製して(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(55mg、0.12mmol、収率69%)を得た。得られた(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.88 (d, 2H), 7.01 (d, 2H), 4.71 (s, 2H), 4.54 (m, 1H), 4.13 (m, 1H), 4.03 (m, 1H), 3.56 (m, 2H), 3.51 (m, 2H), 3.05 (m, 2H), 2.81 (m, 4H), 2.52 (m, 2H), 2.48 (m, 1H), 1.97 (m, 1H), 1.55 (d, 3H).
【0307】
実施例33:(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン)の製造
下記反応式27のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-33の標題化合物を製造した。
【0308】
[反応式27]
【化62】
【0309】
(1)ステップA:4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノールの製造
製造例11で製造された化学式kの4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-シクロペンタ[d]ピリミジン(200mg、0.845mmol)、(3-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)ボロン酸(198mg、1.27mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(49mg、0.042mmol)、および炭酸ナトリウム溶液(2M、1.27ml、2.54mmol)を1,4-ジオキサン20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/3重量比)により精製して4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノール(260mg、0.83mmol、収率98%)を得た。得られた4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノールは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.8 (d, 1H), 7.72 (2H, 1H), 7.13 (t, 1H), 3.24 (m, 2H), 2.67 (s, 3H), 2.66 (m, 2H).
【0310】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造された4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノール(260mg、0.83mmol)、製造例3で製造された化学式cのtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(307mg、1.00mmol)、および炭酸カリウム(345mg、345mmol)をジメチルホルムアミド10mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。エチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。その後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(447mg、0.83mmol、収率100%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、質量分析法(MS)測定により合成されたことを確認した。
MS 538.6, 560.6 (Na+)
【0311】
(3)ステップC:tert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(447mg、0.83mmol)と3-クロロ過安息香酸(70%、512mg、2.08mmol)をジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和重炭酸ナトリウム溶液を順に添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(420mg、0.74mmol、収率89%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、質量分析法(MS)測定により合成されたことを確認した。
MS 570.6, 592.6 (Na+)
【0312】
(4)ステップD:tert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップCで製造されたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(420mg、0.74mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(481mg、1.02mmol)、および炭酸カリウム(127mg、0.92mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に過量の水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(320mg、0.57mmol、収率77%)を得た。得られたtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.79 (d, 1H), 7.66 (d, 1H). 7.13 (t, 1H), 4.83 (s, 2H), 4.58 (m, 1H), 4.16 (m, 1H), 4.08 (m, 1H), 3.59 (m, 4H), 3.50 (m, 2H), 3.40 (m, 2H), 2.59-2.40 (m, 3H), 2.03 (m, 1H), 1.58 (d, 3H), 1.45 (s, 9H).
【0313】
(5)ステップE:(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップDで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(320mg、0.57mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン3mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製して(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(150mg、0.33mmol、収率58%)を得た。得られた(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2-フルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.73 (dd, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.08 (t, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.53 (m, 1H), 4.12 (m, 1H), 4.04 (m, 1H), 3.55 (m, 4H), 3.04 (m, 2H), 2.85 (m, 4H), 2.51 (m, 2H), 2.48 (m, 1H), 1.99 (m, 1H), 1.54 (d, 3H).
【0314】
実施例34:(S)-2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン)の製造
下記反応式28のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-34の標題化合物を製造した。
【0315】
[反応式28]
【化63】
【0316】
(1)ステップA:4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノールの製造
製造例11で製造された化学式kの4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-シクロペンタ[d]ピリミジン(200mg、0.845mmol)、(3,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシフェニル)ボロン酸(176mg、1.01mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(49mg、0.042mmol)、および炭酸ナトリウム溶液(2M、1.27ml、2.54mmol)を1,4-ジオキサン20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/3重量比)により精製して4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-フルオロフェノール(214mg、0.647mmol、収率76%)を得た。得られた4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノールは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.66 (dd, J=16.3, 7.8 Hz, 2H), 3.73 (s, 1H), 3.32-3.18 (m, 2H), 2.07 (s, 1H), 1.58 (s, 3H), 1.28 (t, J=7.0 Hz, 1H).
【0317】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造された4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノール(214mg、0.647mmol)、製造例3で製造された化学式cのtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(238mg、0.77mmol)、および炭酸カリウム(282mg、2.04mmol)をジメチルホルムアミド10mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。エチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。その後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(310mg、0.556mmol、収率85%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.63 (d, J=9.2 Hz, 2H), 5.01-4.91 (m, 3H), 3.63 (d, J=4.0 Hz, 2H), 3.52 (d, J=35.4 Hz, 10H), 3.24 (t, J=6.6 Hz, 2H), 1.50 (d, J=3.1 Hz, 9H).
【0318】
(3)ステップC:tert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(310mg、0.556mmol)と3-クロロ過安息香酸(70%、288mg、1.67mmol)をジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和重炭酸ナトリウム溶液を順に添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(244mg、0.414mmol、収率74%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.81-7.67 (m, 2H), 5.04 (s, 2H), 3.63 (s, 2H), 3.54 (d, J=8.5 Hz, 4H), 3.49 (s, 3H), 3.42 (t, J=6.6 Hz, 2H), 2.90-2.71 (m, 2H), 1.51 (s, 9H).
【0319】
(4)ステップD:tert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップCで製造されたtert-ブチル4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(244mg、0.41mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,2S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(150mg、0.49mmol)、および炭酸カリウム(171mg、1.24mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に過量の水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(228mg、0.39mmol、収率94%)を得た。得られたtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 7.62-7.48 (m, 2H), 4.91 (s, 2H), 4.58 (q, J=6.7 Hz, 1H), 4.25-4.01 (m, 2H), 3.69-3.39 (m, 8H), 3.09 (d. J=3.7 Hz, 2H), 2.67-2.42 (m, 3H), 1.62-1.55 (m, 3H), 1.47 (d, J=12.8 Hz, 10H), 1.26 (t, J=7.2 Hz, 1H).
【0320】
(5)ステップE:(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップDで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.18mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン3mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製して(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(139mg、0.2828mmol、収率73%)を得た。得られた(S)-4-(2-(4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOD) δ 7.55 (dd, J=15.3, 5.5 Hz, 2H), 5.00 (s, 2H), 4.60-4.45 (m, 1H), 4.17-3.93 (m, 2H), 3.64-3.44 (m, 4H), 3.15-2.99 (m, 2H), 2.95-2.75 (m, 4H), 2.64-2.40 (m, 3H), 2.11-1.89 (m, 1H), 1.61-1.47 (m, 3H).
【0321】
実施例35:(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン)の製造
下記反応式29のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-35の標題化合物を製造した。
【0322】
[反応式29]
【化64】
【0323】
(1)ステップA:2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノールの製造
製造例11で製造された化学式kの4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-シクロペンタ[d]ピリミジン(200mg、0.845mmol)、(3-クロロ-4-ヒドロキシフェニル)ボロン酸(174mg、1.01mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(49mg、0.042mmol)、および炭酸ナトリウム溶液(2M、1.27ml、2.54mmol)を1,4-ジオキサン20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/3重量比)により精製して2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノール(224mg、0.68mmol、収率80%)を得た。得られた2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノールは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.07 (d, J=1.7 Hz, 1H), 7.84 (dd, J=8.5, 2.1 Hz, 1H), 7.22-7.02 (m, 1H), 3.22 (t, J=6.6 Hz, 2H), 2.75-2.55 (m, 5H).
【0324】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造された4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)-2,6-ジフルオロフェノール(224mg、0.681mmol)、製造例3で製造された化学式cのtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(251mg、0.81mmol)、および炭酸カリウム(282mg、2.04mmol)をジメチルホルムアミド10mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。エチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。その後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(333mg、0.59mmol、収率88%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.22 (s, 1H), 8.01 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.21 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.93 (s, 2H), 3.72-3.55 (m, 4H), 3.57-3.46 (m, 5H), 3.46-3.34 (m, 4H), 2.88-2.70 (m, 2H), 1.49 (s, 9H).
【0325】
(3)ステップC:tert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(333mg、0.559mmol)と3-クロロ過安息香酸(70%、310mg、1.779mmol)をジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和重炭酸ナトリウム溶液を順に添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(329mg、0.566mmol、収率93%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.22 (s, 1H), 8.01 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.21 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.93 (s, 2H), 3.72-3.55 (m, 4H), 3.57-3.46 (m, 5H), 3.46-3.34 (m, 4H), 2.88-2.70 (m, 2H), 1.49 (s, 9H).
【0326】
(4)ステップD:tert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップCで製造されたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(329mg、0.56mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(204mg、0.67mmol)、および炭酸カリウム(232mg、1.68mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に過量の水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(299mg、0.51mmol、収率92%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.03 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.11 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.59 (dt, J=20.0, 6.3 Hz, 1H), 4.26-4.01 (m, 3H), 3.72-3.51 (m, 4H), 3.44 (d, J=35.1 Hz, 4H), 3.20-2.99 (m, 2H), 2.66-2.39 (m, 3H), 2.12-1.94 (m, 1H), 1.61-1.57 (m, 3H), 1.52-1.38 (m, 9H).
【0327】
(5)ステップE:(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップDで製造されたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(299mg、0.51mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン3mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製して(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(179mg、0.37mmol、収率72%)を得た。得られた(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOD) δ 7.97 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.85-7.66 (m, 1H), 7.08-6.91 (m, 1H), 5.12-4.87 (m, 2H), 4.49 (dt, J=19.8, 6.3 Hz, 1H), 4.17-3.88 (m, 2H), 3.71-3.40 (m, 4H), 3.14-2.93 (m, 2H), 2.93-2.60 (m, 4H), 2.65-2.35 (m, 3H), 2.10-1.89 (m, 1H), 1.72-1.18 (m, 3H).
【0328】
実施例36:(S)-2-(2-(クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(1,4-ジアゼパン-1-イル)エタン-1-オン)の製造
下記反応式30のように、ステップA~Eの過程を順に行い、化学式1-36の標題化合物を製造した。
【0329】
[反応式30]
【化65】
【0330】
(1)ステップA:2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノールの製造
前記実施例35の(1)と同様に行い、2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノールを製造した。
【0331】
(2)ステップB:tert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造された2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノール(205mg、0.62mmol)、製造例4で製造された化学式dのtert-ブチル4-(2-ブロモアセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(240mg、0.74mmol)、および炭酸カリウム(258mg、1.87mmol)をジメチルホルムアミド10mlに溶かした後、常温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。エチルアセテートで溶かした後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。その後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(303mg、0.53mmol、収率85%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.11 (s, 1H), 7.88 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.90 (d, J=7.9 Hz, 2H), 3.78-3.11 (m, 12H), 2.76-2.57 (m, 5H), 2.03-1.81 (m, 2H), 1.60 (d, J=11.0 Hz, 6H), 1.48 (s, 6H), 1.46 (s, 4H).
【0332】
(3)ステップC:tert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-アゼパン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(303mg、0.532mmol)と3-クロロ過安息香酸(70%、189mg、0.77mmol)をジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と飽和重炭酸ナトリウム溶液を順に添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(281mg、0.467mmol、収率87%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.22 (d, J=22.3 Hz, 1H), 8.06-7.93 (m, 1H), 7.17 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.93 (d, J=6.7 Hz, 2H), 3.79-3.29 (m, 12H), 2.88-2.69 (m, 2H), 2.05-1.81 (m, 2H), 1.47 (d, J=10.1 Hz, 9H).
【0333】
(4)ステップD:(S)-tert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップCで製造されたtert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(281mg、0.24mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]ヘプタン-メタンスルホネート(170mg、0.56mmol)、および炭酸カリウム(193mg、1.40mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に過量の水を入れ、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製して(S)-tert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(255mg、0.43mmol、収率92%)を得た。得られた(S)-tert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.04 (s, 1H), 7.82 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.13 (s, 1H), 4.61 (s, 1H), 4.26-4.04 (m, 4H), 3.72 (s, 3H), 3.66-3.42 (m, 1H), 3.44-3.27 (m, 2H), 3.12 (s, 3H), 2.67-2.48 (m, 2H), 2.02 (d, J=49.4 Hz, 4H), 1.61 (d, J=6.4 Hz, 5H), 1.47 (d, J=9.5 Hz, 12H).
【0334】
(5)ステップE:(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(1,4-ジアゼパン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップDで製造された(S)-tert-ブチル4-(2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)アセチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(255mg、0.43mmol)とトリフルオロ酢酸1mlをジクロロメタン3mlに溶かした後、常温で10時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/9重量比)により精製して(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(190mg、0.368mmol、収率90%)を得た。得られた(S)-2-(2-クロロ-4-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)フェノキシ)-1-(1,4-ジアゼパン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOD) δ 8.07 (s, 1H), 7.88 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.16 (t, J=8.2 Hz, 1H), 5.02 (d, J=9.5 Hz, 2H), 4.57 (q, J=6.6 Hz, 1H), 4.19-3.98 (m, 2H), 3.75-3.57 (m, 4H), 3.14 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.03 (t, J=5.3 Hz, 1H), 2.97-2.79 (m, 3H), 2.66-2.43 (m, 3H), 2.05 (d, J=9.5 Hz, 1H), 1.94 (d, J=11.3 Hz, 1H), 1.80 (t, J=5.8 Hz, 1H), 1.57 (d, J=6.4 Hz, 3H).
【0335】
実施例37:(S)-2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン)の製造
下記反応式31のように、ステップA~Cの過程を順に行い、化学式1-37の標題化合物を製造した。
【0336】
[反応式31]
【化66】
【0337】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(317mg、1.18mmol)、製造例17で製造されたtert-ブチル4-(2-((5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(792mg、1.77mmol)、および炭酸カリウム(489mg、3.54mmol)を1,2-ジメトキシエタン/水20ml(4/1重量比)に溶かした後、5分間脱気過程を行った。1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(48mg、0.059mmol)を入れ、60℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液をエチルアセテートで薄めてから水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=19/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(367mg、0.66mmol、収率56%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.87 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.48 (dd, J=8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.16 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.23 (s, 2H), 3.54 (s, 3H), 3.45 (d, J=24.1 Hz, 8H), 3.29-3.23 (m, 2H), 2.87-2.67 (m, 2H), 1.41 (d, J=12.8 Hz, 9H).
【0338】
(2)ステップB:tert-ブチル(S)-4-(2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(367mg、0.66mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(241mg、0.79mmol)、および炭酸カリウム(274mg、1.98mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。減圧濃縮液にエチルアセテートを入れ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(332mg、0.60mmol、収率91%)を得た。得られたtert-ブチル(S)-4-(2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.88 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.25 (dd, J=8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.5 Hz, 1H), 5.10 (s, 2H), 4.71-4.47 (m, 1H), 4.10 (dd, J=21.8, 2.1 Hz, 3H), 3.62 (s, 2H), 3.48 (d, J=30.5 Hz, 6H), 3.09 (d, J=6.7 Hz, 2H), 2.57 (s, 2H), 2.04-1.99 (m, 1H), 1.58 (d, J=6.1 Hz, 3H), 1.48 (s, 9H).
【0339】
(3)ステップC:(S)-2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(332mg、0.60mmol)とトリフルオロ酢酸2mlをジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。減圧濃縮液に飽和アンモニウム水溶液を入れた後、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/10重量比)により精製して(S)-2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(230mg、0.51mmol、収率84%)を得た。得られた(S)-2-((5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOD) δ 8.72 (s, 1H), 8.35 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.02 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.17 (s, 2H), 4.57 (q, J=7.0 Hz, 1H), 4.19-3.98 (m, 2H), 3.55 (d. J=4.9 Hz, 4H), 3.13 (d, J=4.6 Hz, 2H), 2.96-2.75 (m, 4H), 2.66-2.44 (m, 3H), 2.05 (d, J=9.8 Hz, 1H), 1.57 (d, J=6.1 Hz, 3H).
【0340】
実施例38:(S)-2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン)の製造
下記反応式32のように、ステップA~Cの過程を順に行い、化学式1-38の標題化合物を製造した。
【0341】
[反応式32]
【化67】
【0342】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
4-クロロ-7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン(260mg、0.97mmol)、製造例18で製造されたtert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(776mg、1.61mmol)、および炭酸カリウム(416mg、3.00mmol)を1,2-ジメトキシエタン/水20ml(4/1重量比)に溶かした後、5分間脱気過程を行った。1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(41mg、0.05mmol)を入れ、60℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液をエチルアセテートで薄めてから水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=19/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(560mg、0.95mmol、収率98%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、質量分析法(MS)測定により合成されたことを確認した。
MS 588.0, 610.0 (Na+)
【0343】
(2)ステップB:tert-ブチル(S)-4-(2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(560mg、0.95mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(490mg、1.62mmol)、および炭酸カリウム(525mg、3.80mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。減圧濃縮液にエチルアセテートを入れ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(299mg、0.51mmol、収率54%)を得た。得られたtert-ブチル(S)-4-(2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.55 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 5.17 (s, 2H), 4.59 (td, J=13.4, 6.7 Hz, 1H), 4.18-4.00 (m, 2H), 3.70-3.37 (m, 8H), 3.09 (d, J=3.1 Hz, 2H), 2.68-2.40 (m, 3H), 1.53-1.41 (m, 9H).
【0344】
(3)ステップC:(S)-2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(299mg、0.52mmol)、トリフルオロ酢酸2mlをジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。減圧濃縮液に飽和アンモニウム水溶液を入れた後、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/10重量比)により精製して(S)-2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(214mg、0.44mmol、収率86%)を得た。得られた(S)-2-((3-クロロ-5-(7,7-ジフルオロ-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[d]ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, MeOD) δ 8.62 (s, 1H), 8.41 (d, J=1.8 Hz, 1H), 5.30-5.19 (m, 2H), 4.58 (q, J=6.7 Hz, 1H), 4.21 -3.98 (m, 2H), 3.56 (d, J=4.3 Hz, 4H), 3.14 (d, J=3.1 Hz, 2H), 2.97-2.74 (m, 4H), 2.68-2.44 (m, 3H), 2.20-1.98 (m, 1H), 1.57 (d, J=6.1 Hz, 3H).
【0345】
実施例39:(S)-2-((5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式33のように、ステップA~Cの過程を順に行い、化学式1-39の標題化合物を製造した。
【0346】
[反応式33]
【化68】
【0347】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-((5-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
2,4-ジクロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(456mg、2.10mmol)、製造例17で製造されたtert-ブチル4-(2-((5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1128mg、2.52mmol)、および炭酸ナトリウム(2M、3.15ml、6.30mmol)を1,4-ジオキサン20mlに溶かした後、5分間脱気過程を行った。1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリド(44mg、0.063mmol)を入れ、60℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液をエチルアセテートで薄めてから水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してtert-ブチル4-(2-((5-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(976mg、1.945mmol、crude)を得て、別途の精製過程なしに後続反応を進行した。
【0348】
(2)ステップB:tert-ブチル(S)-4-(2-((5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-((5-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(976mg、1.945mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン-1-イル]メタンスルホネート(708mg、2.334mmol)、および炭酸カリウム(274mg、1.98mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。減圧濃縮液にエチルアセテートを入れ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-((5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(558mg、1.041mmol、収率53%)を得た。得られたtert-ブチル(S)-4-(2-((5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.84 (s, 1H), 8.31 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.01 (d, J=8.5 Hz, 1H), 5.12 (s, 2H), 4.62 (q, J=6.6 Hz, 1H), 4.10-4.19 (m, 2H), 3.47-3.64 (m, 8H), 2.52 (m, 1H), 2.06 (m, 1H), 1.60 (d, J=7.6 Hz, 3H), 1.49 (s, 9H).
【0349】
(3)ステップC:(S)-2-((5-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-((5-(2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(558mg、1.040mmol)、トリフルオロ酢酸2mlをジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。減圧濃縮液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を入れた後、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/10重量比)により精製して(S)-2-((5-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(230mg、0.528mmol、収率50%)を得た。得られた(S)-2-((5-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δ 8.84 (s, 1H), 8.30 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.02 (d, J=8.5 Hz, 1H), 5.12 (s, 2H), 4.62 (q, J=6.6 Hz, 1H), 4.08-4.21 (m, 2H), 3.65 (s, 2H), 3.53 (s, 2H), 2.93 (d, J=24.7 Hz, 4H), 2.53 (dd, J=8.5, 5.5 Hz, 1H), 2.03-2.08 (m, 1H), 1.61 (d, J=5.8 Hz, 3H).
【0350】
実施例40:(S)-2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
下記反応式34のように、ステップA~Cの過程を順に行い、化学式1-40の標題化合物を製造した。
【0351】
[反応式34]
【化69】
【0352】
(1)ステップA:tert-ブチル4-(2-((5-(2-クロロ-5-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
2,4-ジクロロ-5-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(253mg、1.095mmol)、製造例17で製造されたtert-ブチル4-(2-((5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(588mg、1.314mmol)、および炭酸ナトリウム(2M、1.64ml、3.29mmol)を1,4-ジオキサン20mlに溶かした後、5分間脱気過程を行った。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(23mg、0.033mmol)を入れ、60℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液をエチルアセテートで薄めてから水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=2/1重量比)により精製してtert-ブチル4-(2-((5-(2-クロロ-5-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(275mg、0.533mmol、収率48%)を得た。得られたtert-ブチル4-(2-((5-(2-クロロ-5-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.39 (d, J=1.8 HZ, 1H), 7.91 (dd, J=8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.03 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 3.44-3.60 (m, 8H), 2.50 (d, J=1.8 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H).
【0353】
(2)ステップB:tert-ブチル(S)-4-(2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの製造
前記ステップAで製造されたtert-ブチル4-(2-((5-(2-クロロ-5-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.533mmol)、(2S)-2-メチルアゼチジン[(1R,4S)-7,7-ジメチル-2-オキソ-ノルボルナン--1-イル]メタンスルホネート(0.64mmol)、および炭酸カリウム(221mg、1.60mmol)をアセトニトリル20mlに溶かした後、80℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。減圧濃縮液にエチルアセテートを入れ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘキサン=1/1重量比)により精製してtert-ブチル(S)-4-(2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(232mg、0.42mmol、収率79%)を得た。得られたtert-ブチル(S)-4-(2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレートは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.32 (d, J=2.7 Hz, 1H), 7.82 (dd, J=8.5, 2.5 Hz, 1H), 6.95-6.98 (m, 1H), 5.07 (s, 2H), 4.51 (m, 1H), 3.98-4.12 (m, 2H), 3.56 (m, 8H), 2.50-2.34 (1H), 2.02 (m, 2H), 1.47 (s, 9H).
【0354】
(3)ステップC:(S)-2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
前記ステップBで製造されたtert-ブチル(S)-4-(2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.60mmol)、トリフルオロ酢酸2mlをジクロロメタン20mlに溶かした後、常温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応溶液を減圧濃縮した。減圧濃縮液に飽和アンモニウム水溶液を入れた後、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し、減圧濃縮液をカラムクロマトグラフィー(7Nアンモニアメタノール溶液/ジクロロメタン=1/10重量比)により精製して(S)-2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(95.4mg、0.212mmol、収率50%)を得た。得られた(S)-2-((5-(5-メチル-2-(2-メチルアゼチジン-1-イル)-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)-1-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンは、H NMR分析により合成されたことを確認した。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.32 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.81 (dd, J=8.7, 2.3 Hz, 1H), 6.97 (d, J=8.2 Hz, 1H), 5.07 (s, 2H), 4.50 (q, J=6.9 Hz, 1H), 3.96-4.10 (m, 2H), 3.55 (m, 4H), 2.89 (m, 4H), 2.39-2.48 (m, 1H), 2.25 (d, J=1.8 Hz, 3H), 1.96-2.06 (m, 1H), 1.52 (d, J=6.4 Hz, 3H).
【0355】
実験例:ケトヘキソキナーゼ阻害剤in vitro活性測定
大腸菌でケトヘキソキナーゼ(KHK)を発現し、His tagを用いて精製した。精製されたKHKの活性を測定するために、BellBrook LabsのTranscreener ADP2 TR-FRET Red Asssay kitを用いた。適正濃度のKHKタンパク質とATP、果糖(fructose)が含まれた溶液を15分反応させた後、TR-FRETを用い、生成されたADPの量を測定する方法を使用した。ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤の活性をみるためには、先ず、ケトヘキソキナーゼ(KHK)と適正濃度の阻害剤を30分間反応させた後、次に、ケトヘキソキナーゼ(KHK)の基質が含まれた溶液と15分間反応させた。そして、TR-FRETのための反応を1時間させた後、PerkinElmerのEnvision機器を用いて蛍光を測定した。BellBrook Labで発行したTR-FRETのoptimization手順に従って、Envision機器の設定値を決定した。
【0356】
ケトヘキソキナーゼ(KHK)阻害剤の各濃度別の結果値は、665nm波長と615nm波長の割合から決定される。各阻害剤の濃度別の665/615の割合値は、ADP標準曲線(standard curve)に基づいてADP濃度に換算し、統計ソフトウェア(Prizm)でモリソン方程式(Morrison equation)を用いて阻害活性Ki値を求めた。一方、Ki値は、阻害剤と酵素の結合親和性(binding affinity)を示す値であって、低い値であるほど、良い阻害活性を示すことを意味する。
【0357】
【表1】
【0358】
前記表1中、A≧1μM、B=1~0.1μM、C=0.1~0.01μM、D≦0.01μMを示す。前記表1の結果から、本発明に係る実施例1~実施例40の化合物がケトヘキソキナーゼに対して優れた阻害活性を有することが確認できる。
【国際調査報告】