(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-01-22
(54)【発明の名称】ディスペンサを容器に接続するためのアダプタ
(51)【国際特許分類】
B65D 23/00 20060101AFI20250115BHJP
A61M 5/00 20060101ALI20250115BHJP
【FI】
B65D23/00 S
A61M5/00 518
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535471
(86)(22)【出願日】2022-12-14
(85)【翻訳文提出日】2024-08-02
(86)【国際出願番号】 EP2022085876
(87)【国際公開番号】W WO2023111031
(87)【国際公開日】2023-06-22
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514099673
【氏名又は名称】エフ・ホフマン-ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】カミッシュ, ニール ベントレー
(72)【発明者】
【氏名】マシューズ, イアン ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】スエル, トーマス
【テーマコード(参考)】
3E062
4C066
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB01
3E062BA20
3E062BB06
3E062BB09
3E062BB10
3E062KA10
3E062KB02
3E062KB09
3E062KB14
4C066BB01
4C066CC01
4C066EE06
(57)【要約】
内部通路を備える首部を有している容器にディスペンサを接続するためのアダプタ(1)が、容器側端部(27)と、容器側端部(27)の反対側のディスペンサ側端部(23、25)とを有する本体部分(2)を備える。本体部分(2)は、中心を通ってディスペンサ側端部(23、25)と容器側端部(27)との間に延在する長手軸(21)と、本質的に円筒形の外面(22)とを有する。本体部分(2)は、外面(22)から外側へと延びるシール用薄板(24)を備える。本体部分(2)のシール用薄板(24)は、長手軸(21)に沿って互いに間隔を空けて位置している。本体部分(2)のシール用薄板(24)の各々は、本体部分(2)の外面(22)に隣接する根元端を有する。少なくとも2つの隣り合うシール用薄板(24)の根元端は、異なる厚さを有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部通路を備える首部を有している容器にディスペンサを接続するためのアダプタ(1)であって、
容器側端部(27)と、前記容器側端部(27)の反対側のディスペンサ側端部(23、25)とを有する本体部分(2)
を備え、
前記本体部分(2)は、中心を通って前記ディスペンサ側端部(23、25)と前記容器側端部(27)との間に延在する長手軸(21)と、本質的に円筒形の外面(22)とを有し、
前記本体部分(2)は、前記外面(22)から外側へと延びるシール用薄板(24)を備え、
前記本体部分(2)の前記シール用薄板(24)は、前記長手軸(21)に沿って互いに間隔を空けて位置している、アダプタ(1)であって、
前記本体部分(2)の前記シール用薄板(24)の各々は、前記本体部分(2)の前記外面(22)に隣接する根元端(2411、2421、2431)を有し、
少なくとも2つの隣り合うシール用薄板(24)の前記根元端(2411、2421、2431)は、異なる厚さ(2415、2425、2435)を有している、
ことを特徴とする、アダプタ(1)。
【請求項2】
前記本体部分(2)の前記容器側端部(27)に最も近いシール用薄板(241)が、最も厚い根元端(2411)を有する、請求項1に記載のアダプタ(1)。
【請求項3】
前記本体部分(2)の前記ディスペンサ側端部(23、25)に最も近いシール用薄板(243)が、最も薄い根元端(2431)を有する、請求項2に記載のアダプタ(1)。
【請求項4】
前記シール用薄板(24)の根元端(2411、2421、2431)の前記厚さ(2415、2425、2435)が、前記容器側端部(27)に最も近い前記シール用薄板(241)から前記ディスペンサ側端部(23、25)に最も近い前記シール用薄板(243)へと順々に減少している、請求項3に記載のアダプタ(1)。
【請求項5】
前記本体部分(2)の前記シール用薄板(24)の各々が、前記根元端(2411、2421、2431)の反対側の先端(2412、2422、2432)を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項6】
各シール用薄板(24)の前記先端(2412、2422、2432)は、それぞれの根元端(2411、2421、2431)よりも薄い、請求項5に記載のアダプタ(1)。
【請求項7】
前記シール用薄板(24)の各々は、前記根元端(2411、2421、2431)から前記先端(2412、2422、2432)へと先細りである、請求項5または6に記載のアダプタ(1)。
【請求項8】
前記シール用薄板(24)の各々は、前記根元端(2411、2421、2431)と前記先端(2412、2422、2432)との間に延在する長さ(2416、2426、2436)を有し、少なくとも2つの隣り合うシール用薄板(24)のうちは、異なる長さ(2416、2426、2436)を有し、前記容器側端部(27)に最も近い前記シール用薄板(241)の前記長さ(2416、2426、2436)は、好ましくは、次の隣り合うシール用薄板(242)の前記長さ(2416、2426、2436)よりも小さい、請求項5~7のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項9】
前記本体部分(2)は、2つ~8つのシール用薄板(24)または2つ~5つのシール用薄板(24)を備え、特には3つのシール用薄板(24)を備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項10】
前記シール用薄板(24)は、前記外面(22)から、前記中心軸(21)に対して本質的に半径方向に延びている、請求項1~9のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項11】
前記本体部分(2)の前記シール用薄板(24)の各々は、前記本体部分(2)の前記外面(22)に対して垂直な近位面(2413、2423、2433)を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項12】
前記本体部分(2)の前記シール用薄板(24)の各々は、前記本体部分(2)の前記外面(22)に対して傾斜した遠位面(2414、2424、2434)を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項13】
異なる隣り合うシール用薄板(24)の間の距離(2417、2427、2437)が、異なっている、請求項1~12のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項14】
前記ディスペンサ側端部(23、25)にフランジ部分(23)を備え、前記フランジ部分(23)は、好ましくは前記シール用薄板(24)よりも剛性が高い、請求項1~13のいずれか一項に記載のアダプタ(1)。
【請求項15】
前記フランジ部分(23)に配置されたガスケット(3)を備え、前記フランジ部分(23)は、好ましくは遠位面(2414、2424、2434)を有し、前記ガスケット(3)は、好ましくは前記フランジ部分(23)の前記遠位面(2414、2424、2434)に取り付けられる、請求項14に記載のアダプタ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、独立請求項1の冒頭部分に記載のアダプタに関する。そのようなアダプタは、容器側端部と、容器側端部の反対側のディスペンサ側端部とを有する本体部分を備え、本体部分のディスペンサ側端部は、オリフィスを有してよく、本体部分は、中心を通ってディスペンサ側端部と容器側端部との間に延在する長手軸と、本質的に円筒形の外面とを有し、本体部分は、外面から外側へと延びるシール用薄板を備え、本体部分のシール用薄板は、長手軸に沿って互いに間隔を空けて位置しており、そのようなアダプタを、内部通路を備える首部を有している容器にディスペンサを接続するために使用することができる。
【背景技術】
【0002】
背景技術
今日では、医薬物質は、液体の形態で投与されることが多い。しかしながら、多くの医薬物質、とりわけ生物医薬物質は、液体の形態ではきわめて不安定である。したがって、多くの場合、医薬物質は、液体の形態と比較して本質的により安定かつ堅固であるフリーズドライまたは凍結乾燥の形態で提供される。凍結乾燥された医薬物質は、適用に先立ち、希釈剤または液体中で復元され、あるいは希釈剤または液体に溶かされる。
【0003】
凍結乾燥された医薬物質または薬物は、多くの場合、内部通路を備える首部を有する適切な容器にて届けられる。例えば、ガラス製またはプラスチック製の瓶および同様の容器が、この文脈において使用される。また、他の液体医薬物質も、一般に、例えば瓶など、そのような容器にて提供される。
【0004】
凍結乾燥された薬物の復元および/または液体医薬物質を収容する容器からの特定の用量の提供を可能にするために、目盛り付きの経口シリンジなどのディスペンサを使用することができる。例えば、投与のために、或る量の薬物を経口ディスペンサによって引き出すことができる。ディスペンサを容器に接続するために、正確かつ本質的に漏れのない容器への液体の供給および/または容器からの液体の引き出しを可能にするアダプタを使用することが知られている。
【0005】
この種のアダプタの一般的な実施形態は、容器の首部に押し込まれ、容器の首部にきつく配置される。典型的には、充分なきつさの提供は、アダプタと容器の首部との間の密封接続によって確立される。しかしながら、そのような密封接続は、通常は、アダプタを容器の首部へと前進させるときに比較的大きい挿入力を必要とする。これにより、例えば容器の落下の防止などに関して、アダプタと容器との正確な接続が比較的難しくなる可能性がある。また、そのような押し込みアダプタは、首部から勝手に抜け出す可能性があり、ディスペンサを容器に接続する前に再度の挿入が必要となり得る。さらに、押し込みアダプタの取り扱いにおいて、ユーザは、場合によっては、押し込みアダプタの投与オリフィスに触れ、あるいは接触することを余儀なくされる。
【0006】
高度なきつさと小さい挿入力との間の適切なバランスを提供するために、既知のアダプタは、半径方向に延びるいくつかのシール用薄板を備える。容器へと押し込まれるとき、薄板は、挿入の方向に逆らって曲げられ、容器の首部の内壁に対して弾性的に押し付けられる。しかしながら、このようなアダプタでも、必要とされる挿入力に起因して、アダプタが首部に完全には挿入されないというリスクが残る。これにより、漏れの防止が依然として満足に達成されない可能性がある。また、アダプタの勝手な抜け出しが充分には防止されない可能性がある。
【0007】
したがって、特にはディスペンサによって容器から物質を正確かつ安全に引き出すことができるように、容器へのディスペンサの効率的かつ安全な接続を提供するアダプタが必要とされている。
【発明の概要】
【0008】
発明の開示
本発明によれば、この必要性は、独立請求項1の特徴によって定義されるとおりのアダプタによって解決される。好ましい実施形態が、従属請求項の主題である。
【0009】
特には、本発明は、内部通路を備える首部を有している容器にディスペンサを接続するためのアダプタである。アダプタは、容器側端部と、容器側端部の反対側のディスペンサ側端部とを有する本体部分を備える。本体部分は、中心を通ってディスペンサ側端部と容器側端部との間に延在する長手軸と、本質的に円筒形の外面とを有する。本体部分は、外面から外側へと延びるシール用薄板を備える。本体部分のシール用薄板は、長手軸に沿って互いに間隔を空けて位置している。本体部分のシール用薄板の各々は、本体部分の外面に隣接する根元端を有する。少なくとも2つの隣り合うシール用薄板の根元端は、異なる厚さを有する。
【0010】
このアダプタの使用が意図されるディスペンサは、容器の液体医薬品の液体を患者に投与するためのディスペンサであり得る。例えば、シリンジなどの用量ディスペンサまたは経口ディスペンサ、あるいは経腸ディスペンサであり得る。あるいは、ディスペンサは、復元用の媒体などの液体を容器へと供給するための装置であり得る。例えば、そのような供給は、容器内の凍結乾燥された薬物を復元するために必要とされ得る。シリンジは、一般に、容器から物質を計り取るために使用され、さらには容器へと液体を供給するために使用される。
【0011】
本明細書において使用されるとき、「薬物」という用語は、一般に医薬品有効成分(API)とも呼ばれる治療に関して有効な作用物質、ならびに複数のそのような治療に関して有効な作用物質の組み合わせに関する。この用語は、例えば造影剤(例えば、MRI造影剤)、トレーサ(例えば、PETトレーサ)、およびホルモンなど、患者に液体の形態で投与される必要がある診断用または撮像用の作用物質も包含する。
【0012】
本明細書において使用されるとき、「薬物物質」という用語は、患者への投与に適した形態に作られ、あるいは復元された上記定義の薬物に関する。例えば、薬物物質は、薬物に加えて、賦形剤および/または他の補助成分をさらに含んでもよい。本発明の文脈における特に好ましい薬物物質は、薬物溶液であり、特には経口投与、注射、または点滴のための溶液である。
【0013】
本明細書において使用されるとき、「薬物製品」という用語は、薬物物質または複数の薬物物質を含む完成した最終製品に関する。特には、薬物製品は、薬物物質を適切な用量および/または投与のための適切な形態にて有しているすぐに使用することができる製品であってよい。例えば、薬物製品は、予め充てんされたシリンジなどの投与装置を含んでよい。
【0014】
本体部分の外面および内面ならびに以下で指定される他の部分に関連して使用される「円筒形」という用語は、本質的に円筒形の形状に関することができる。特には、円筒形の形状に関することができる。この用語は、部分的に円筒形の形状も含み、円筒形部分は、回転運動を可能にするために充分に大きくなければならない。
【0015】
アダプタが具体化される容器は、特には瓶であってよい。そのような瓶は、典型的には、ガラスまたはプラスチック材料で作られる。これにより、容器の首部は、通路を介して容器の内部へのアクセスを可能にする容器の開口部で終わることができる。
【0016】
本発明によるアダプタを、押し込み式瓶用アダプタ(PIBA)と呼ぶことができる。これを、プラスチック材料、特には不活性なプラスチック材料から製造することができる。
【0017】
本体部分に関する「長手軸」という用語は、特には、本体部分の主たる延在の軸に関することができる。長手軸は、本体部分の外面によって形成される円筒の主軸または中心軸であり得る。
【0018】
本体部分は、単一片またはモノリシックな要素であり得る。これを、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリマー材料で製作することができる。好都合には、それはリニア低密度ポリエチレン(LLDPE)から製作される。
【0019】
好都合な実施形態において、本体部分は、本質的に回転対称である。これにより、「本質的に回転対称」という用語は、特には外側において文字どおりの意味でほぼ回転対称である設計を指す。また、特には本体部分の内部に、本体部分の製造に関連して補助構造で具現化され得る厳密には回転対称ではない部分を含んでもよい。しかしながら、本体部分の外面は、好都合には回転対称である。これにより、アダプタの向きに関係なくアダプタを便利に取り扱うことが可能になる。そのような実施形態において、長手軸は、周囲において本体部分が本質的に対称である回転軸であってよい。
【0020】
シール用薄板を、本体部分の外面の全周にわたって配置することができる。さらに、それらは本質的にリング状であり得る。
【0021】
各シール用薄板の根元端の厚さは、それぞれの薄板の根元端における直径であり得る。換言すると、厚さは、軸方向における根元端の内部的延在であり得る。直立位置に配置される場合、厚さは、シール用薄板の本質的に垂直な直径または内部的延在であり得る。
【0022】
本体部分は、容器を閉じるために、外面およびシール用薄板が容器の通路内へと進められるように構成される。これにより、シール用薄板は、本体部分の外面と通路の壁との間で引っ張られ、通路壁にきつく接触するように、通路内へと進められるときに曲がり、あるいは変形するように配置される。このようにして、通路を封止することができ、アダプタを通路内にしっかりと保持することができる。
【0023】
本体部分の容器側端部は、アダプタが容器の通路内へと進められるときに容器に位置する本体部分の最初の部分である長手軸に沿った方向への本体部分の端部である。容器側端部を、本体部分の遠位端と呼ぶこともできる。
【0024】
アダプタに関連する「遠位」という用語は、アダプタが容器に取り付けられたときに容器の方を向く本体部分の一方側または方向に関する。取り付け後に、遠位端は、容器の内部に存在することができる。遠位端は、典型的には、アダプタが容器に取り付けられるときに容器に到達する最初の部分である。
【0025】
対照的に、本体部分のディスペンサ側端部を、近位端と呼ぶことができる。本明細書で使用されるとき、「近位」という用語は、遠位とは反対であり、すなわちアダプタが容器に取り付けられたときに容器から遠ざかる方を向く本体部分の一方側または方向に関する。典型的には、本体部分の近位端は、アダプタが容器に完全に取り付けられたときに容器の外部に位置する。
【0026】
本体部分のディスペンサ側端部または近位端は、オリフィスを備えることができる。オリフィスを、ディスペンサまたはディスペンサ先端部などのディスペンサの一部分を受け入れるように具体化することができる。これにより、容器の内部の物質にアクセスするためにディスペンサを押し込み、あるは回転させることができるように構成することができる。特には、ディスペンサの受け入れを、単にディスペンサをアダプタへと手動で押すことによって、ディスペンサ先端部をオリフィスに押し通すことで実現することができる。
【0027】
あるいは、同じ目的のために、ディスペンサを、例えば、規格DIN EN ISO80369に準拠した継手などの標準的な継手によってアダプタに接続することができる。より具体的には、ディスペンサ端部を、ISO規格80369-3(ENFit)による経腸接続用の継手に準拠するように設計することができる。そのような実施形態において、アダプタは、そのような継手のそれぞれの雄または雌部分を備えることができる。ディスペンサを取り外すとき、オリフィスを自動的に閉じて再び密封することができる。したがって、繰り返しのアクセスが可能である。
【0028】
アダプタのシール用薄板にさまざまな厚さの根元端を設けることにより、挿入力の挙動を、所与の状況に応じて具体的に適合させ、規定することができる。特には、根元端における薄板の厚さが、アダプタを挿入するときにそれぞれの薄板によって引き起こされる抵抗を、決定的に定めることが明らかになっている。したがって、関係する容器の首部の通路の形態および幾何学的形状に応じて、シール用薄板の根元端の厚さが、アダプタの挿入力の挙動を効率的に予め定めることができる。このように、アダプタを、アダプタが容器の首部内に完全に進められ、容器の首部にしっかりときつく保持されるように、特定的に設計することができる。例えば、挿入全体を通して挿入力が均一にすることを目的とすることができる。
【0029】
したがって、本発明によるアダプタは、特には充分なきつさを保証し、アダプタの使用時にディスペンサ側端部に触れたり、接触したりすることがないようにする便利な取り扱いを可能にする。
【0030】
好ましくは、本体部分の容器側端部に最も近いシール用薄板が、最も厚い根元端を有する。したがって、最も厚い根元端を有するシール用薄板は、特には、最も遠位のシール用薄板、または容器側端部に最も近いシール用薄板である。
【0031】
シール用薄板をこのように設計することにより、挿入力の最も大きい部分が、容器の首部内へと進められる最初のシール用薄板によって引き起こされるようになる。これにより、挿入力のより大きい部分または最大の部分が、容器へのアダプタの押し込みの開始時に加えられる。ユーザは典型的にはアダプタをおおむね均一に押すため、このような実施形態は、アダプタが容器の首部の通路内に完全に進められることを確実にする可能性がある。より具体的には、ユーザが押し込み手順の開始時に比較的大きい力を加えなければならず、典型的には、同様に大きい挿入力が押し込み手順の全体においても加えられるため、アダプタが容器の首部内に適切かつ完全に挿入されることが保証される。
【0032】
好ましくは、本体部分のディスペンサ側端部に最も近いシール用薄板が、最も薄い根元端を有する。そのような設計により、首部内へと挿入される最後のシール用薄板が最小の挿入力を引き起こすことを達成できる。このようにして、この最後のシール用薄板も適切かつ完全に挿入されるようにすることができる。
【0033】
これにより、シール用薄板の根元端の厚さは、好ましくは、容器側端部に最も近いシール用薄板からディスペンサ側端部に最も近いシール用薄板へと順に小さくなる。このようにして、アダプタを容器の首部内へと押し込むときに、挿入力を段階的に減少させること、または一定のレベルに保つことを達成できる。これにより、きわめて便利かつ確実なアダプタの完全な押し込みが可能になる。
【0034】
好ましくは、本体部分のシール用薄板の各々が、根元端の反対側の先端を有する。特には、先端は、シール用薄板の外側または方向において根元端の反対側にある。
【0035】
これにより、各薄板の先端は、好ましくは、その根元端よりも薄い。そのようなより薄い先端は、シール用薄板と容器の首部の通路との間の効率的な封止の達成を可能にする。
【0036】
各薄板は、好ましくは、根元端から先端へと先細りである。換言すると、シール用薄板は、外方向または半径方向に先細りである。シール用薄板のこのような設計により、適切な封止を確立できるように、きわめて有益な曲げ挙動を達成することができる。
【0037】
シール用薄板の各々は、好ましくは、根元端と先端との間に延在する長さを有し、少なくとも2つの隣り合うシール用薄板は、異なる長さを有する。シール用薄板の長さを、薄板の直径または半径と呼ぶこともできる。
【0038】
シール用薄板の長さは、シール用薄板によって提供されるきつさに関する重要な特徴を確立する。シール用薄板にさまざまな長さを設けることにより、アダプタの封止挙動を予め定めることができる。特には、多くの容器の首部の通路は、典型的には、均一な円筒形ではないため、さまざまな長さの薄板は、関与する特定の容器に適合した適切な封止を達成する可能性がある。例えば、ガラス瓶を製造する場合、通路は、典型的には、製造公差およびガラスの特性ゆえに、首部に沿ってわずかに変化する直径を有する。そのような変化を、アダプタのシール用薄板を設計するときに、例えば長さを相応に変えることによって考慮することができる。したがって、きわめて正確なきつさを達成することができる。
【0039】
これにより、容器側端部に最も近いシール用薄板の長さは、好ましくは、次の隣り合うシール用薄板の長さよりも小さい。この次の隣り合うシール用薄板は、2番目に遠位のシール用薄板であり得る。
【0040】
好ましくは、本体部分は、2~8つのシール用薄板または2~5つのシール用薄板を備え、特には3つのシール用薄板を備える。このような薄板の数は、設計における充分な柔軟性および多くの用途における充分なきつさを提供することを可能にする。
【0041】
好ましくは、シール用薄板は、外面から、中心軸に対して本質的に半径方向に延びる。
【0042】
好ましくは、本体部分のシール用薄板の各々は、本体部分の外面に対して垂直な近位面を有する。これにより、近位面は本質的に平坦であり得る。このような構成は、半径方向のシール用薄板を効率的に提供することを可能にする。
【0043】
好ましくは、本体部分のシール用薄板の各々は、本体部分の外面に対して傾斜した遠位面を有する。傾斜面は、平坦であっても、湾曲していてもよい。これは、アダプタの滑らかな挿入を可能にし、特にはアダプタを挿入するときにシール用薄板が近位方向に曲がることを可能にする。
【0044】
好ましくは、異なる隣り合うシール用薄板の間の距離が、異なっている。したがって、シール用薄板は、互いに不均一な間隔であってよい。これにより、首部に不均一な通路を有する容器において適切なきつさを提供することが可能になる。また、本体部分が容器の首部の通路内へと進められるときに、シール用薄板の充分または適切な曲げをもたらすことを可能にする。
【0045】
これにより、容器側端部に最も近いシール用薄板と、その隣のシール用薄板との間の距離は、好都合には、ディスペンサ側端部に最も近いシール用薄板と、その隣のシール用薄板との間の距離よりも小さい。
【0046】
好ましくは、アダプタは、ディスペンサ側端部にフランジ部分を備える。そのようなフランジ部分は、アダプタの端部を提供してよい。これにより、フランジ部分は、好ましくは、シール用薄板よりも剛性が高い。フランジ部分は、容器の首部内への本体部分のさらなる前進を防止するストッパを形成する。
【0047】
好ましくは、アダプタは、フランジ部分に配置されるガスケットを備える。ガスケットを、特には、エラストマー材料などの比較的圧縮可能または柔軟であり、典型的には弾性のある材料で製作することができる。好都合には、ガスケットは、熱可塑性エラストマー(TPE)で作られる。そのようなガスケットは、アダプタへの容器の首部のさらなる封止を可能にする。
【0048】
これにより、フランジ部分は、好ましくは遠位面を有し、ガスケットは、好ましくは、フランジ部分の遠位面に取り付けられる。本体部分を容器の通路内へと前進させた後に、フランジ部分は、容器の首部の縁部に当接してよく、ガスケットが縁部とフランジ部分との間で圧縮されることにより、追加のきつさがもたらされる。
【0049】
アダプタは、オリフィスを介してディスペンサによるアクセスが可能であるように、オリフィスに隣接して配置された用量チャンバを備えてもよい。そのような用量チャンバは、ディスペンサが容器から取り出すことができる用量を正確に規定してよい。したがって、容器から所定の用量を確実に取り出すことが可能である。用量チャンバを、例えば、容器が逆さにされたときに充てんされるが、直立位置にあるときは充てんされないように配置することができる。
【0050】
本発明のこれらの態様および他の態様は、以下で説明される実施形態を参照して明らかになり、解明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0051】
本発明によるアダプタは、例示的な実施形態によって、添付の図面を参照して、本明細書において以下でさらに詳細に説明される。
【
図1】本発明によるアダプタの一実施形態の斜視上面図を示している。
【
図4】
図3の平面A-Aに沿ったアダプタの断面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0052】
実施形態の説明
以下の説明において、特定の用語は、便宜上使用され、本発明を限定することを意図していない。「右(right)」、「左(left)」、「上(up)」、「下(down)」、「頂部(top)」、「底部(bottom)」、「下方(under)」、および「上方(above)」という用語は、図中の方向を指す。用語の使用は、明示的に言及された用語、ならびにそれらの派生語および同様の意味を有する用語を含む。また、「下(beneath)」、「下方(below)」、「下側(lower)」、「上方(above)」、「上側(upper)」、「近位(proximal)」、「遠位(distal)」、などの空間的に相対的な用語が、図に示された或る要素または特徴の別の要素または特徴に対する関係を説明するために使用されることがある。これらの空間的に相対的な用語は、図に示された位置および向きに加えて、使用中または動作中の装置のさまざまな位置および向きも包含するように意図される。例えば、図中の装置が逆さまにされる場合、他の要素または特徴の「下」または「下方」として説明されている要素は、他の要素または特徴の「上」または「上方」になると考えられる。したがって、「下方」という例示的な用語は、上方および下方の両方の位置および向きを包含することができる。装置は、他の向き(90度回転または他の向き)にされてもよく、本明細書において使用される空間的に相対的な記述子は、それに応じて解釈されてよい。同様に、種々の軸に沿った動き、および種々の軸を中心とする動きの説明は、種々の特別な装置の位置および向きを含む。
【0053】
さまざまな態様および例示的な実施形態の図および説明における繰り返しを回避するために、多くの特徴が多くの態様および実施形態に共通であることを理解されたい。或る態様が説明または図から省略されていても、それは、その態様がその態様を組み込んだ実施形態から欠落していることを意味するものではない。むしろ、その態様は、分かりやすくする目的および冗長な説明を回避する目的で、省略されている可能性がある。この文脈において、以下が本明細書の残りの部分に適用される:図面を分かりやすくするために、或る図が、明細書の直接の関連部分においては説明されていない参照符号を含む場合、明細書の先行または後続の部分が参照される。さらに、明確にするために、図面において或る部分のすべての特徴には参照符号が付されていない場合、同じ部分を示す他の図面が参照される。2つ以上の図における同様の番号は、同じ要素または類似の要素を表している。
【0054】
図1が、容器としての瓶にディスペンサを接続するためのアダプタ1を示している。アダプタ1は、瓶の首部の内部通路内に押し込まれるように構成される。アダプタ1を、押し込み式瓶用アダプタ(PIBA)と呼ぶことができる。
【0055】
アダプタ1は、中心を延びる長手軸21を備える本体部分2と、円筒形の外面22と、フランジ部分23と、シール用薄板24とを有する。フランジ部分23は、平坦な開いた上面を有し、本体部分2のディスペンサ側端部または近位端の一部を形成する。
【0056】
シール用薄板24は、軸21に対して半径方向に外面22から外側へと延びる。それらは、外面22の全周にわたって延在するリングとして具現化され、軸21に沿って互いに離間している。シール用薄板24は、遠位シール用薄板241、中間シール用薄板242、および近位シール用薄板243からなる。近位シール用薄板243は、シール用薄板24のうちのフランジ部分243に最も近い、すなわちディスペンサ側端部に最も近いシール用薄板である。
【0057】
本体部分2のディスペンサ側端部は、オリフィスを備えるノズル25と、ディスペンサ凹部26とを備える。ノズル25およびディスペンサ凹部26は、ISO規格80369-3(ENFit)による継手として設計されている。このようにして、アダプタを、対応する継手を有するディスペンサに可逆に接続することができる。
【0058】
図2に、アダプタが下方から示されている。これにより、本体部分2が空洞または中空な内部29を備えることを見て取ることができる。本体部分2の下端は、ディスペンサ側端部とは反対側の遠位端または容器側端部27を構成する。軸21は、ディスペンサ側端部と容器側端部27との間に延在する。
【0059】
本体部分の内部29の側壁には、ゲート構造28が配置される。ゲート構造28は、本体部分2を製造するときの効率的な射出成形の文脈において具現化される。
【0060】
図3が、アダプタ1を側方から示している。見て取ることができるとおり、ノズル25は、軸方向にフランジ部分23を過ぎて遠位側に突出する。ゲート構造28を除いて、アダプタ1は軸21に対して回転対称であり、特には本体部分2が本質的に回転対称である。
【0061】
任意に、アダプタは、ガスケット3を備えることができる。そのようなガスケットは、本質的にOリング状であってよく、フランジ部分23に取り付けることが可能である。特に、ガスケット3を、フランジ部分23の遠位面に接着することが可能である。
【0062】
図4に、アダプタ1が断面図にて示されている。ゲート構造28が軸方向に延びている。シール用薄板24は、お互いに対して異なる距離に配置される。特には、遠位シール用薄板241と中間シール用薄板242との間の第1の距離2417は、中間シール用薄板242と近位シール用薄板243との間の第2の距離2427よりも小さく、これは、近位シール用薄板243とフランジ部分23との間の第3の距離2437よりも小さい。
【0063】
図5に、シール用薄板24がさらに詳細に示されている。遠位シール用薄板241は、第1の根元端2411と、第1の先端2412と、第1の近位面2413と、第1の遠位面2414とを有する。第1の根元端2411は、外面22に隣接し、第1の厚さ2415を有する。第1の近位面2413は、外面22に対して垂直に延びる平坦面を備える。第1の遠位面2414は、外面22および軸21に対して傾斜している。
【0064】
遠位シール用薄板241は、半径方向に延び、第1の先端2412が第1の根元端2411よりも薄くなるように、第1の根元端2411から第1の先端2412へと先細りである。これにより、遠位シール用薄板241は、第1の根元端2411から第1の先端2412まで外側へと延在する第1の長さ2416を有する。第1の先端2412は、丸みを帯びている。
【0065】
中間シール用薄板242は、遠位シール用薄板241と同様に具現化される。特には、第2の根元端2421と、第2の先端2422と、第2の近位面2423と、第2の遠位面2424とを有する。第2の根元端2421は、外面22に隣接し、第2の厚さ2425を有する。第2の近位面2423は、外面22に対して垂直に延びる平坦面を備える。第2の遠位面2424は、外面22および軸21に対して傾斜している。中間シール用薄板242は、半径方向に延び、第2の先端2422が第2の根元端2421よりも薄くなるように、第2の根元端2421から第2の先端2422へと先細りである。中間シール用薄板242は、第2の根元端2421から第2の先端2422まで外側へと延在する第2の長さ2426を有する。第2の先端2422は、丸みを帯びている。
【0066】
近位シール用薄板243も、遠位シール用薄板241および中間シール用薄板242と同様に具現化される。特には、第3の根元端2431と、第3の先端2432と、第3の近位面2433と、第3の遠位面2434とを有する。第3の根元端2431は、外面22に隣接し、第3の厚さ2435を有する。第3の近位面2433は、外面22に対して垂直に延びる平坦面を備える。第3の遠位面2434は、外面22および軸21に対して傾斜している。近位シール用薄板243は、半径方向に延び、第3の先端2432が第3の根元端2431よりも薄くなるように、第3の根元端2431から第3の先端2432へと先細りである。これにより、近位シール用薄板243は、第3の根元端2431から第3の先端2432まで外側へと延在する第3の長さ2436を有する。第3の先端2432は、丸みを帯びている。
【0067】
シール用薄板24は、本体部分2を瓶の首部の通路内へと押し込むときに近位側に曲がるような設計および寸法を有する。通路へのより容易な導入を可能にするために、シール用薄板24は、傾斜した遠位面2414、2424、2434を備える。フランジ部分23は、近位側への曲げを防止するために、シール用薄板24よりも剛性が高く具現化される。このように、フランジ部分23は、本体部分2の通路内への前進を停止させ、首部の縁部に当接して瓶の外部に留まる。
【0068】
3つのシール用薄板24のうち、遠位シール用薄板241、すなわち容器側端部27に最も近いシール用薄板241が、最も厚い根元端2415を有し、近位シール用薄板243、すなわちディスペンサ側端部23に最も近いシール用薄板243が、最も薄い根元端2435を有する。より具体的には、第1の厚さ2415が、第2の厚さ2425よりも大きく、第2の厚さ2425は、第3の厚さ2435よりも大きい。このように、シール用薄板24の根元端2415、2425、2435の厚さは、遠位シール用薄板241から近位シール用薄板243まで順に減少する。例えば、第2の厚さ2425は、第1の厚さ2415の約85%~95%の範囲内、または約90%であってよい。第3の厚さ2435は、第1の厚さ2415の約75%~85%の範囲内、または約80%であってよい。
【0069】
遠位シール用薄板241に最も厚い根元端2411を備えることにより、アダプタ1を瓶の首部の通路内に前進させるときに、遠位シール用薄板241のレベルで挿入力が比較的大きいことが達成される。特には、比較的厚い遠位シール用薄板241は、アダプタ1の通路内への挿入を可能にするために必要な遠位シール用薄板241の近位側への曲げに関して、比較的大きい抵抗を提供する。したがって、遠位シール用薄板241の後に挿入が増加することが防止される。これにより、一定の力、例えば押し込み力を加えることによって、瓶の通路へのアダプタ1の完全な挿入を達成することが可能である。
【0070】
シール用薄板24の長さに関して、遠位シール用薄板241の第1の長さ2416は、中間シール用薄板242の第2の長さ2426よりも小さい。近位シール用薄板243の第3の長さ2436は、中間シール用薄板242の第2の長さ2426よりもわずかに小さい。さまざまな長さを有することにより、シール用薄板24は、瓶の首部の通路に特に適するように調整される。例えば、第1の長さ2416は、第2の長さ2426の約75%~85%の範囲内であってよい。第3の長さ2436は、第2の長さ2426の約85%~95%の範囲内であってよい。
【0071】
本発明の態様および実施形態を説明する本明細書および添付の図面を、保護される発明を定義する特許請求の範囲を限定するものと解釈すべきではない。換言すると、本発明を図面および以上の説明において詳細に例示および説明してきたが、そのような例示および説明は、限定ではなく、例示または典型であると考えられるべきである。本明細書および特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、さまざまな機械的、組成的、構造的、電気的、および動作的変更が行われ得る。いくつかの場合に、本発明を不明瞭にしてしまわないように、周知の回路、構造、および技術は、詳細には示されていない。したがって、以下の特許請求の範囲の技術的範囲および思想の範囲内で、当業者であれば変更および修正を行い得ることを、理解できるであろう。特には、本発明は、上記および下記の異なる実施形態からの特徴の任意の組み合わせを有するさらなる実施形態を包含する。
【0072】
さらに、本開示は、以上の説明または以下の説明において説明されていない可能性があるが、個別に図中に示されたすべてのさらなる特徴を包含する。また、図面および明細書に記載された実施形態の個々の代替形態およびそれらの特徴の個々の代替形態が、本発明の主題または開示された主題から放棄される可能性がある。本開示は、特許請求の範囲または例示的な実施形態において定義された特徴からなる主題、ならびにそれらの特徴を備える主題を含む。
【0073】
さらに、特許請求の範囲において、「・・・を備える(comprising)」という語は、他の要素または工程を除外せず、不定冠詞「a」または「an」は、複数を除外しない。単一のユニットまたは工程が、特許請求の範囲に記載のいくつかの特徴の機能を果たしてもよい。たとえ特定の手段が互いに異なる従属請求項に記載されていても、これらの手段の組み合わせを好都合に使用することができないという意味ではない。属性または値に関連する「本質的に」、「約」、「およそ」、などの用語は、特には、まさにその属性または正確にその値も定めている。所与の数値または範囲の文脈における「約」という用語は、例えば、所与の値または範囲の20%以内、10%以内、5%以内、または2%以内である値または範囲を指す。結合し、あるいは接続されると記載された構成要素は、電気的または機械的に直接結合しても、1つ以上の中間の構成要素を介して間接的に結合してもよい。特許請求の範囲におけるいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【国際調査報告】