IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ラム リサーチ コーポレーションの特許一覧

特表2025-504770RF接続用の断熱材を有するウエハチャックアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-19
(54)【発明の名称】RF接続用の断熱材を有するウエハチャックアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20250212BHJP
   H01L 21/31 20060101ALI20250212BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20250212BHJP
   H02N 13/00 20060101ALI20250212BHJP
【FI】
H01L21/68 R
H01L21/31 C
H01L21/302 101G
H02N13/00 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024539791
(86)(22)【出願日】2023-01-27
(85)【翻訳文提出日】2024-08-28
(86)【国際出願番号】 US2023061512
(87)【国際公開番号】W WO2023150478
(87)【国際公開日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】63/267,423
(32)【優先日】2022-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
2.ULTEM
3.TORLON
4.RYTON
(71)【出願人】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブレイリング・パトリック・ジー.
(72)【発明者】
【氏名】ベロストツキー・セルゲイ・ジー.
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ティモシー・エス.
(72)【発明者】
【氏名】ホリングスワース・ジョエル
(72)【発明者】
【氏名】チャンドラセカーラン・ラメシュ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァヒーディー・マフムード
【テーマコード(参考)】
5F004
5F045
5F131
【Fターム(参考)】
5F004BB13
5F004BB18
5F004BB22
5F004BB26
5F004BB29
5F004BD04
5F004BD05
5F045AA08
5F045AA15
5F045AA19
5F045DP02
5F045EB10
5F045EK07
5F045EM05
5F045EM09
5F131AA02
5F131BA01
5F131BA03
5F131BA04
5F131BA17
5F131CA02
5F131CA68
5F131DA33
5F131DA42
5F131EA03
5F131EA04
5F131EB16
5F131EB26
5F131EB78
5F131EB79
5F131EB87
5F131JA33
(57)【要約】
【解決手段】1つまたは複数のプラズマ電極を有するプラテンと、1つまたは複数のプラズマ電極に電気的に連結された少なくとも1つの高周波(RF)導体を備えるRFアセンブリとを備えるウエハチャックアセンブリが説明される。少なくとも1つのRF導体は、1つまたは複数のプラズマ電極に連結されたロッド先端、および中空内部を有するサーマルチョークに機械的に連結されたロッドステムを有するロッドを備える。ロッドは、第1の導電性材料を含み、第1の幅および第1の長さを有する。サーマルチョークは、第2の導電性材料を含み、第2の幅および第2の長さを有し、第2の幅は、前記第1の幅以上である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエハチャックアセンブリであって、
1つまたは複数のプラズマ電極を有するプラテンと、
前記1つまたは複数のプラズマ電極に電気的に連結された少なくとも1つの高周波(RF)導体を備えるRFアセンブリであって、前記少なくとも1つのRF導体は、
前記1つまたは複数のプラズマ電極に連結されたロッド先端、および中空内部を有するサーマルチョークに機械的に連結されたロッドステムを有するロッド
を備える、RFアセンブリと
を備え、
前記ロッドは、第1の導電性材料を含み、第1の幅および第1の長さを有し、
前記サーマルチョークは、第2の導電性材料を含み、第2の幅および第2の長さを有し、
前記第2の幅は、前記第1の幅以上である、
ウエハチャックアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記ロッドは、前記サーマルチョークの管状本体に挿入されるロッドステムを備え、前記ロッドステムは、前記第1の長さの10%未満である第3の長さを有する、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記ロッドは、前記ロッドステム上に挿入ストッパをさらに備え、前記挿入ストッパは、前記サーマルチョークのリムに当接する、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記第1の長さは、前記第2の長さの20%~50%である、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
RFアセンブリクランプが、前記少なくとも1つのRF導体に連結され、前記RFアセンブリクランプは、前記少なくとも1つのRF導体が通って延びる少なくとも1つの保持構造を備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体を前記RFアセンブリクランプと旋回可能に係合するように動作可能である、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記RFアセンブリクランプは、第1の部分と、第2の部分とを備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記第1の部分と前記第2の部分との間にあり、少なくとも1つの第1の開口が、前記第1の部分を通って延び、前記第2の部分を通って延びる少なくとも1つの第2の開口と同軸であり、第3の開口が、前記少なくとも1つの保持構造を通って延び、前記少なくとも1つの第1の開口および前記少なくとも1つの第2の開口と実質的に同軸である、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記RFアセンブリクランプのキャビティ内で旋回可能に係合されるボールリテーナを備え、前記第3の開口は、前記ボールリテーナを通って延び、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で横方向に拘束される、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項8】
請求項6に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記第3の開口を囲むリングを備え、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で横方向に拘束され、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で旋回可能に係合される、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項9】
請求項8に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記リングは、エラストマー材料を含み、前記エラストマー材料は、前記少なくとも1つのRF導体によって加えられる旋回力によって変形する、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記サーマルチョークは、溶接結合またはろう付け結合によって前記ロッドに結合される、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項11】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記第1の導電性材料は、ニッケル、鉄、または銅を含む、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項12】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記第2の導電性材料は、ニッケル、銅、または鉄の合金を含む、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項13】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記サーマルチョークは、外壁上に導電性コーティングを備える、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項14】
請求項13に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記導電性コーティングは、金を含み、前記導電性コーティングは、20ミクロン以下の厚さを有する、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項15】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記サーマルチョークは、前記ロッドに連結された第1の端部と、電気コネクタに連結された第2の端部とを有し、前記電気コネクタは、前記サーマルチョークに電気的に連結される、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項16】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記RFアセンブリは、前記ロッドおよび前記サーマルチョークの周囲にスリーブをさらに備え、前記スリーブは、非導電性材料を含み、前記スリーブは、第4の長さを有し、前記第4の長さは、前記第1の長さと前記第2の長さの合計の少なくとも一部に等しい、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項17】
請求項16に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記非導電性材料は、アルミニウムの酸化物、ケイ素の酸化物、または有機ポリマーを含む、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項18】
請求項16に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記スリーブは、前記スリーブの第2の壁厚よりも小さい第1の壁厚を有するノーズを備える、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項19】
システムであって、
真空チャンバと、
前記真空チャンバ内のウエハチャックアセンブリであって、前記ウエハチャックアセンブリは、
プラテンに連結されたステムを備える台座であって、前記プラテンは、少なくとも1つのプラズマ放電電極を備える台座、
前記ステムに連結されたアダプタチューブ、および
高周波(RF)アセンブリであって、
少なくとも1つのRF導体であって、サーマルチョークに機械的に連結されたロッド、および前記少なくとも1つのRF導体の長さに沿って少なくとも部分的に延びるスリーブを備える少なくとも1つのRF導体と、
前記少なくとも1つのRF導体に連結されたRFアセンブリクランプであって、前記RFアセンブリクランプは、クランプ本体内に少なくとも1つの保持構造を備えるRFアセンブリクランプと
を備えるRFアセンブリ
を備えるウエハチャックアセンブリと
を備え、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体が通って延びる開口を備え、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体を前記クランプ本体と旋回可能に係合するように動作可能であり、
前記少なくとも1つのRF導体は、前記アダプタチューブおよび前記ステムを通って延び、
前記少なくとも1つのRF導体は、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に電気的に連結される、
システム。
【請求項20】
請求項19に記載のシステムであって、
RF電源が、前記少なくとも1つのRF導体に電気的に連結される、システム。
【請求項21】
請求項19に記載のシステムであって、
前記プラテンは、前記プラテンの下面上に少なくとも1つの座ぐり穴を備え、前記少なくとも1つの座ぐり穴は、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に延び、前記ロッドの先端は、前記少なくとも1つの座ぐり穴を通って延び、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に接触する、システム。
【請求項22】
請求項19に記載のシステムであって、
コラムクランプアセンブリが、前記台座の前記ステムを前記アダプタチューブに連結し、前記コラムクランプアセンブリは、下側クランプリングの上に上側クランプリングを備える、システム。
【請求項23】
請求項19に記載のシステムであって、
前記RFアセンブリクランプは、前記アダプタチューブ内に設置され、前記アダプタチューブは、1つまたは複数の輪郭を備える内壁を備える、システム。
【請求項24】
ウエハチャックアセンブリを組み立てるための方法であって、
台座ステムを備える前記ウエハチャックアセンブリを受け取ることであって、前記台座ステムは、第1の端部でプラテンに取り付けられ、第2の端部にリップを備え、アダプタチューブが、第3の端部にフランジおよび第4の端部に基部を備えることと、
スペーサプレートを前記台座ステムの前記第2の端部に設置することであって、前記スペーサプレートは、1つまたは複数の開口を備えることと、
高周波(RF)アセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することであって、前記RFアセンブリは、RFアセンブリクランプの開口を通って延びる1つまたは複数のRF導体を備え、前記RFアセンブリクランプは、前記アダプタチューブ内で固有の配向を有し、前記1つまたは複数のRF導体は、前記スペーサプレートを通って延びることと、
前記フランジを前記台座ステムの端部にクランプすることと
を含む、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、
前記RFアセンブリをRF電源に連結することをさらに含み、前記RF電源は、前記RFアセンブリに電気的に連結されたRFコネクタに電気的に連結される、方法。
【請求項26】
請求項24に記載の方法であって、
前記RFアセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することは、前記RFアセンブリを前記RFアセンブリクランプに設置することを含み、前記RFアセンブリクランプは、前記1つまたは複数のRF導体の横方向の運動を実質的に拘束し、前記1つまたは複数のRF導体は、前記RFアセンブリクランプ内で旋回可能に係合される、方法。
【請求項27】
請求項24に記載の方法であって、
前記1つまたは複数のRF導体は、先端を備えるロッドを備え、RFアセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することは、前記先端を前記プラテンに接触させることを含む、方法。
【請求項28】
下側クランプリングであって、
第1の表面、および前記第1の表面の反対側にあり、ある厚さだけ前記第1の表面から分離された第2の表面であって、前記第1の表面および前記第2の表面は、外側半径と内側半径との間に延びる第1の表面および第2の表面と、
前記第2の表面内の円形溝であって、前記円形溝は、前記外側半径と前記内側半径との間に部分的に延びる幅を有し、前記円形溝は、外方側壁および内方側壁を有する円形溝と
を備え、
前記円形溝は、前記内方側壁と前記外方側壁との間に延びる横壁を有し、前記外方側壁は、前記第2の表面から前記横壁に向かって斜角で内方に延び、前記外方側壁と前記横壁の交点は、丸形であり、
複数の穴が、前記第1の表面から前記円形溝に延びる、
下側クランプリング。
【請求項29】
請求項28に記載の下側クランプリングであって、
前記複数の穴の中心は、前記外側半径と前記内側半径との間の距離の半分よりも大きい第3の半径と一致し、前記複数の穴は、約60度だけ方位角方向に間隔を置いている、下側クランプリング。
【請求項30】
請求項28に記載の下側クランプリングであって、
前記内方側壁は、平坦部分を備える、下側クランプリング。
【請求項31】
請求項28に記載の下側クランプリングであって、
第1の半環状セグメントと、第2の半環状セグメントとを備え、前記第1の半環状セグメントは、第1の端部と、第2の端部とを備え、前記第2の半環状セグメントは、第3の端部と、第4の端部とを備え、前記第1の端部は、前記第3の端部に隣接し、前記第2の端部は、前記第4の端部に隣接する、下側クランプリング。
【請求項32】
請求項28に記載の下側クランプリングであって、
第1の四半環状セグメントと、第2の四半環状セグメントと、第3の四半環状セグメントと、第4の四半環状セグメントとを備え、
前記第1の四半環状セグメントは、第1の端部と、第2の端部とを備え、
前記第2の四半環状セグメントは、第3の端部と、第4の端部とを備え、前記第3の端部は、前記第2の端部に隣接し、
前記第3の四半環状セグメントは、第5の端部と、第6の端部とを備え、前記第5の端部は、前記第4の端部に隣接し、
前記第4の四半環状セグメントは、第7の端部と、第8の端部とを備え、前記第7の端部は、前記第6の端部に隣接し、前記第8の端部は、前記第1の端部に隣接する、
下側クランプリング。
【請求項33】
上側クランプリングであって、
外径に沿った第1の側壁と、
内径に沿った第2の側壁であって、第1の表面が、前記外径と前記内径との間に延び、前記第1の表面は、ある厚さだけ第2の表面から分離されている第2の側壁と、
前記第1の表面と前記第2の表面との間の前記厚さを通って延びる複数の貫通穴と
を備える、上側クランプリング。
【請求項34】
請求項33に記載の上側クランプリングであって、
前記複数の貫通穴の中心は、前記外径と前記内径との間の距離の半分未満の半径と一致し、前記穴は、約60度だけ方位角方向に間隔を置いている、上側クランプリング。
【請求項35】
請求項33に記載の上側クランプリングであって、
前記第2の側壁は、斜面部分を備え、前記斜面部分は、前記第1の表面が前記第2の表面の第2の表面積よりも大きい第1の表面積を有するように斜角で面取りされている、上側クランプリング。
【請求項36】
クランプアセンブリであって、
上側クランプリングであって、少なくとも1つの貫通穴、および前記上側クランプリングの内側半径に隣接する底面における面取りを有する上側クランプリングと、
頂面、底面、および少なくとも1つの貫通穴を有する下側クランプリングであって、前記底面は、外側半径と内側半径との間に境界がある溝を備える下側クランプリングと
を備え、
前記上側クランプリングおよび前記下側クランプリングは、前記上側クランプリングの前記底面が前記下側クランプリングの前記頂面と直接接触するように、ボルトによって前記上側クランプリングおよび前記下側クランプリングの前記貫通穴を介してボルト止めされる、
クランプアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[優先権の主張]
本出願は、2022年2月1日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR THERMAL INSULATION FOR RF CONNECTIONS」と題する米国仮特許出願第63/267,423号の優先権を主張し、上記の出願は、その全体が参照により組み込まれる。
【0002】
基板処理システムは、半導体ウエハなどの基板上への膜の堆積およびエッチングなどの処理を実施するために使用される。例えば、堆積は、化学気相堆積(CVD)、プラズマ強化CVD(PECVD)、原子層堆積(ALD)、プラズマ強化ALD(PEALD)、および/または他の堆積プロセスを使用して、導電膜、誘電体膜、または他のタイプの膜を堆積するために実施されてもよい。堆積中、基板は、台座上のウエハチャックにおいて支持され得る。多くの堆積ツールは、例えば、誘電体材料のスパッタ堆積を生成して可能にするために、高周波電力を台座に埋め込まれた電極に送給する構成要素を備えている。
【0003】
現在のウエハチャック構成部品の設計は、堆積ツールが短期間使用された後に主要部品の早期故障を引き起こす可能性がある潜在的な欠陥を有する場合がある。サービスおよび修理のためのウエハチャック台座の組み立ておよび分解手順は、最適ではない構成要素設計またはレイアウトにより、過度に困難になるか、または台座構成要素に損傷を与えるリスクがあり得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本明細書に記載の材料は、添付の図において例として例示されるものであり、限定として例示されるものではない。例示の簡略化および明確化のために、図に示される要素は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。例えば、いくつかの要素の寸法は、明確化のために他の要素と比べて誇張されている場合がある。また、説明の明確化のために、様々な物理的特徴がそれらの単純化された「理想的な」形態および幾何学的形状で表される場合があるが、それにもかかわらず、実際の実装は、図示された理想に近似するだけであり得ることを理解されたい。例えば、滑らかな表面および正方形の交点は、ナノファブリケーション技法によって形成される構造の特性である有限の粗さ、角の丸み、および不完全な角度の交点を無視して描かれている場合がある。さらに、適切と考えられる場合、参照ラベルは、対応する要素または類似の要素を示すために図間で繰り返される。
【0005】
図1A図1Aは、少なくとも1つの実施形態による、高周波(RF)アセンブリの断面図である。
【0006】
図1B図1Bは、少なくとも1つの実施形態による、図1Aに示すRFアセンブリを備えるウエハチャックアセンブリの断面図である。
【0007】
図1C図1Cは、少なくとも1つの実施形態による、図1Bに示すウエハチャックアセンブリの詳細な断面図である。
【0008】
図2図2は、少なくとも1つの実施形態による、図1Aに示すRFアセンブリのRF導体の断面図である。
【0009】
図3A図3Aは、少なくとも1つの実施形態による、RFアセンブリクランプの平面図である。
【0010】
図3B図3Bは、少なくとも1つの実施形態による、図3Aに示すRFアセンブリクランプの断面分解図である。
【0011】
図3C図3Cは、少なくとも1つの実施形態による、RFアセンブリクランプの代替の実施形態の平面図である。
【0012】
図3D図3Dは、少なくとも1つの実施形態による、Oリングリテーナにおいて複数のRF導体を支持する図3Aに示すRFアセンブリクランプの断面図である。
【0013】
図3E図3Eは、少なくとも1つの実施形態による、ボールおよびソケットリテーナを備えるRFアセンブリクランプの第2の実施形態のa.断面図である。
【0014】
図4図4は、少なくとも1つの実施形態による、RFアセンブリを備えるアダプタチューブアセンブリの分解3D断面図である。
【0015】
図5A図5Aは、少なくとも1つの実施形態による、ワイヤハーネスの直交断面図である。
【0016】
図5B図5Bは、少なくとも1つの実施形態による、図5Aに示すワイヤハーネスの平面図である。
【0017】
図5C図5Cは、少なくとも1つの実施形態による、図5Aに示すワイヤハーネスの代替の実施形態の断面図である。
【0018】
図6A図6Aは、少なくとも1つの実施形態による、RF導体とヒータワイヤを分離するためのスペーサプレートの平面図である。
【0019】
図6B図6Bは、少なくとも1つの実施形態による、図6Aのスペーサプレートの断面図である。
【0020】
図7A図7Aは、少なくとも1つの実施形態による、コラムクランプアセンブリの上側クランプリングの平面図である。
【0021】
図7B図7Bは、少なくとも1つの実施形態による、図7Aの上側クランプリングの直交断面図である。
【0022】
図8A図8Aは、少なくとも1つの実施形態による、上面を示すコラムクランプアセンブリの下側クランプリングの平面図である。
【0023】
図8B図8Bは、少なくとも1つの実施形態による、下面を示す下側クランプリングの平面図である。
【0024】
図8C図8Cは、少なくとも1つの実施形態による、図8Aおよび図8Bの下側クランプリングの断面図である。
【0025】
図9図9は、少なくとも1つの実施形態による、上側ウエハチャックアセンブリの3D断面図である。
【0026】
図10図10は、少なくとも1つの実施形態による、図1Cに示すウエハチャックアセンブリを備える半導体プロセスツールを示す図である。
【0027】
図11図11は、少なくとも1つの実施形態による、ウエハチャックアセンブリを組み立てるための方法を要約する例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の説明では、本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、構造スキームなどの多数の具体的な詳細が記載される。本開示の実施形態は、これらの具体的な詳細がなくても実践することができることが当業者には明らかであろう。他の場合には、本開示の実施形態を不必要に曖昧にしないように、ガスライン配管継手、加熱要素、およびスナップスイッチなどの周知の特徴については特に詳細には説明しない。さらに、図に示す様々な実施形態は例示的な表現であり、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではないことを理解されたい。
【0029】
場合によっては、以下の説明では、本開示を曖昧にすることを避けるために、周知の方法およびデバイスは詳細にではなくブロック図の形態で示される。本明細書全体を通じて、「一実施形態」、「1つの実施形態」、「少なくとも1つの実施形態」、または「いくつかの実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、機能、または特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な場所に現れる「一実施形態では」、「1つの実施形態では」、「少なくとも1つの実施形態では」、または「いくつかの実施形態」という語句は、必ずしも本開示の同じ実施形態を指すわけではない。さらに、特定の特徴、構造、機能、または特徴は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方式で組み合わせることができる。例えば、2つの実施形態に関連する特定の特徴、構造、機能、または特性が相互に排他的でない限り、第1の実施形態は第2の実施形態と組み合わされてもよい。
【0030】
「連結された」および「接続された」という用語は、それらの派生語と共に、構成要素間の機能的または構造的な関係を説明するために本明細書で使用され得る。これらの用語は、互いの同義語として意図されているわけではない。むしろ、特定の実施形態では、「接続された」は、2つ以上の要素が互いに直接的に物理的、光学的、または電気的に接触していることを示すために使用され得る。「連結された」は、2つ以上の要素が互いに直接的もしくは間接的に(間に他の要素が介在して)物理的、電気的、もしくは磁気的に接触していること、および/または2つ以上の要素が(例えば、原因結果関係のように)互いに協力もしくは相互作用することを示したために使用され得る。
【0031】
「~の上に」、「~の下に」、「~の間に」、および「~上に」という用語は、一般に、そのような物理的関係が注目に値する、他の構成要素または材料に対する1つの構成要素または材料の相対位置を指し得る。これらの用語が「直接的な」または「直接的に」で修飾されない限り、1つまたは複数の介在する構成要素または材料が存在してもよい。同様の区別が、構成要素アセンブリに関しても行われる。本明細書および特許請求の範囲全体にわたって使用される場合、「~の少なくとも1つ」または「~の1つまたは複数」という用語によって結合された項目のリストは、列挙された用語の任意の組み合わせを意味することができる。
【0032】
それらが使用される明示的な文脈で別段の指定がない限り、「実質的に等しい」、「実質的に同一である」、「ほぼ等しい」、「ほとんど等しい」、および「おおよそ等しい」という用語は、そのように記載された2つの物の間に偶発的な変動しかないことを意味する。少なくとも1つの実施形態では、偶発的な変動は、典型的には、参照値または目標値の+/-10%以下である。ここで、「実質的に」、「近い」、「おおよそ」、「近くに」、および「約」とは、一般に、目標値の+/-10%以内であることを指し得る。
【0033】
「隣接する」という用語は、一般に、隣にある(例えば、間に1つまたは複数の物を挟んですぐ隣または近くにある)、または別の物に近接している(例えば、当接している)物の位置を指し得る。
【0034】
少なくとも1つの実施形態では、強化された熱的および機械的特徴を有する高温(例えば、500℃を超える温度)高周波(RF)アセンブリを備えるウエハチャックアセンブリが開示される。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリは、サーマルチョークに溶接またはろう付けされた金属ロッドを備える1つまたは複数のRF導体アセンブリを備える。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークは、溶接されるロッドと同軸である薄肉の管状本体を備える。少なくとも1つの実施形態では、電気RFコネクタは、サーマルチョークの基部に取り付けることができる。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークおよびロッドアセンブリは、RFエネルギーをウエハチャック内のプラズマ放電電極に伝導する。少なくとも1つの実施形態では、ロッドは、ウエハチャック台座プラテンと接触している。
【0035】
RF導体は、堆積膜の形成を促進するために、実質的に昇温、例えば、700℃を超える温度に加熱され得る台座プラテンとの接触によって加熱される可能性があるため、高温となる場合がある。加熱された台座との機械的接触によって、RF導体は、かなりの熱を台座コラムの下方への伝導によって運び、最終的にはRFコネクタに達する可能性がある。ステムおよびハウジング内のRFコネクタおよび他の構成要素は、高温に耐えられない場合がある。例えば、RFコネクタは、150℃を超えてはいけない。サーマルチョークは、ロッドアセンブリの下方への熱伝達を大幅に制限し、接続を保護することができる。例えば、RF導体ロッドは、その先端で650℃の温度を有し、サーマルチョークとの接合部でおおよそ500℃まで(指数関数的に)減衰する場合がある。サーマルチョークに沿った温度プロファイルは、コネクタの取り付け点で(例えば、サーマルチョークの基部で)おおよそ500℃から150℃未満の温度まで指数関数的に減衰する可能性がある。絶縁体スリーブにより、ウエハチャックアセンブリ内の温度に敏感な構成要素を熱損傷から保護することが可能である。
【0036】
少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークは、熱抵抗を最大化するために大きな長さ対直径の比(例えば、5:1以上)を有してもよい。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークの熱抵抗は、下端に取り付けられたコネクタをプラテンから伝達される過剰な熱から保護することができる。少なくとも1つの実施形態では、ロッドは、RF導体アセンブリ内のサーマルチョークよりも実質的に短い長さを有し得る。少なくとも1つの実施形態では、軸方向に均一な温度を効果的に維持するためにロッドの長さを制限することができる。少なくとも1つの実施形態では、鉄またはニッケルなどの強磁性材料を含むロッドは、RF表皮深さに対する磁気効果による抵抗損失を低下させるために、キュリー温度よりも高い温度に維持され得る。
【0037】
少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークをロッドに溶接またはろう付けし、ロッドとサーマルチョークとの間の機械的、電気的、および熱的連結を強化することが可能である。少なくとも1つの実施形態では、溶接結合アセンブリは、高いRF電気コンダクタンスを有するが高い熱抵抗も有するRF導体であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークは、導電性を高めるために金でコーティングされてもよい。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリは、ロッド/サーマルチョークアセンブリの上に誘電体スリーブをさらに備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、誘電体スリーブは、ロッド/サーマルチョークアセンブリを他のロッド/サーマルチョークアセンブリによって放射される熱から熱的および電気的に絶縁するセラミック材料を含み得る。少なくとも1つの実施形態では、スリーブはまた、台座コラムにおいて下部にある(加熱された台座からさらに離れた)熱に敏感な構成要素をロッドおよびサーマルチョークによって放射される熱から絶縁することができる。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリは、台座に連結された管状コラム内に収容され得る。
【0038】
少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリは、ウエハチャックアセンブリの一部としてアダプタチューブ内に収容され得る。少なくとも1つの実施形態では、ウエハチャックアセンブリは、アダプタチューブ上のフランジにクランプされた(台座プラテンと一体の)台座ステムを備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブは、本明細書に開示される実施形態におけるRFアセンブリの強化を可能にし得る特徴を備える。
【0039】
少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリは、複数のRF導体を保持し、そのようなRF導体の横方向および垂直方向の運動を拘束するがRF導体の制限された旋回運動を許容するRFアセンブリクランプアセンブリを備える。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプは、アダプタチューブ内に位置し得る。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプは、クランプによって保持されるRF導体の旋回運動を可能にすることによって、ウエハ台座上の取り付け点を有する複数のRF導体の横方向の位置ずれの補償を可能にし得る。
【0040】
少なくとも1つの実施形態では、台座プラテン上のロッド取り付け点(例えば、プラテン内に埋め込まれたプラズマ電極の場所)とRF導体の軸中心との間に小さな横方向の位置ずれが存在する場合がある。少なくとも1つの実施形態では、そのような横方向の位置ずれは、ロッドおよびサーマルチョークを備えるRF導体アセンブリ全体の曲げひずみを生じさせ、場合によってはロッドアセンブリの故障につながる可能性がある。少なくとも1つの実施形態では、個々のロッドアセンブリの横方向または垂直方向の変位の許容誤差により、RFアセンブリの亀裂または破損の可能性によってウエハチャックアセンブリの性能が損なわれる場合がある。少なくとも1つの実施形態では、RFロッドは、振動または熱膨張によってウエハ台座とのそれらの接触点から変位する可能性がある。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプは、そのような変位をリアルタイムで補償することができる。
【0041】
少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリングおよび下側クランプリングを備えるコラムクランプアセンブリが開示される。少なくとも1つの実施形態では、コラムクランプアセンブリは、アダプタチューブへのウエハ台座ステムの連結を容易にする。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブは、頂部部分におけるフランジを圧縮する。少なくとも1つの実施形態では、台座ステムは、保持リップを備える。少なくとも1つの実施形態では、コラムクランプアセンブリは、保持リップをアダプタチューブのフランジに固着する。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブのフランジは、真空シールのための設置構造(例えば、溝)を備える。少なくとも1つの実施形態では、保持リップは、コラムクランプアセンブリがフランジにボルト止めされるときに真空シールを圧縮する。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングの外方部分は、フランジにボルト止めされる。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングの内方部分は、下側クランプリングの外方部分に片持ち支持される。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、上方に撓むことによってフランジ表面の非平面性に適合するように動作可能である。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、上側クランプリングにおける材料(例えば、鋼)よりも降伏応力が小さい金属合金または金属組成物(例えば、アルミニウム)を含む。少なくとも1つの実施形態では、より小さい降伏応力により、ウエハチャックアセンブリの組み立て中に保持ボルトにかかるトルクをより低くすることが可能であるため、アダプタチューブフランジまたはアダプタチューブ自体に応力を加えたり損傷を与えたりすることなく、下側クランプリングの撓みを可能にすることができる。
【0042】
ここで、「RFアセンブリ」とは、一般に、ロッドおよびサーマルチョークを備えるアセンブリなど、高周波電圧および電流を伝導するように動作可能な導電性構造を備えるシステムを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリは、導電性構造の一部としてサーマルチョークを備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリは、例えば、RF電力をプラズマ放電電極に伝達することができる。
【0043】
ここで、「RF導体」とは、一般に、互いに機械的および電気的に連結されたサーマルチョークおよびロッドを備えるアセンブリなど、RF電流を運ぶ構成要素を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、ロッドは、サーマルチョークから延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、ロッドおよびサーマルチョークは、同軸であってもよい。
【0044】
ここで、「ロッド」とは、一般に、RF導体の管状または非管状の堅牢な構成要素など、サーマルチョークに電気的に連結される導電性構造の一部を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、ロッドは、中実構造であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、ロッドは、サーマルチョークの管状本体の中空内部に挿入されるステム部分を備えることができる。
【0045】
ここで、「先端」または「ロッド先端」とは、一般に、ロッドの終端部分など、RF導体におけるサーマルチョークに対して遠位にあるロッドの端部を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、先端は、ウエハチャックアセンブリのプラテン内のプラズマ生成電極に接触することができる。
【0046】
ここで、「ロッドステム」とは、一般に、サーマルチョークの中空内部に挿入することができるロッドの一部など、ロッドが連結されるサーマルチョークに対して近位にあるロッドの端部を指し得る。
【0047】
ここで、「挿入ストッパ」とは、一般に、サーマルチョークに挿入されるロッドの長さを制限するための挿入ストッパとして作用するロッドの幅広セグメントなど、ロッドのステム上のレッジを指し得る。
【0048】
ここで、「サーマルチョーク」とは、一般に、ロッドに機械的に連結された中空チューブなど、管状構造の軸方向の熱伝達を遅らせる管状構造を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークは、導電性材料を含む薄肉チューブであってもよい。少なくとも1つの実施形態では、管状構造の壁は、管状構造の軸方向に大きな熱抵抗を可能にするのに十分に小さい断面積を有してもよい。
【0049】
ここで、「管状本体」とは、一般に、サーマルチョークなどのRFアセンブリの構成要素の一部である管状構造を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、本体は、中空であってもよいため管状である。少なくとも1つの実施形態では、管状本体は、中空内部を囲む円筒壁を備えることができ、「中空管状本体」と呼ばれることがある。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークは、管状本体を備える構造の一例である。
【0050】
ここで、「中空内部」とは、一般に、サーマルチョークの内部など、中空である管状本体の内部を指し得る。
【0051】
ここで、「結合」とは、一般に、溶接結合またはろう付け結合など、2つ以上の構造の間に形成されるジョイントを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、結合は、構造を恒久的に接合してもよい。
【0052】
ここで、「溶接結合」とは、一般に、2つ以上の金属構造を接合する溶接ジョイントを指し得る。
【0053】
ここで、「ろう付け接合」とは、一般に、2つ以上の金属構造を接合するろう付けジョイントを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、ろう付け結合は、2つ以上の金属構造の表面間の原子結合として定義され得る。少なくとも1つの実施形態では、ろう付け結合は、2つの構造の界面で低融点金属(例えば、はんだ)の層をリフローすることによって形成され得る。
【0054】
ここで、「導電性コーティング」とは、一般に、サーマルチョークの表面伝導性を高めるための銀または金コーティングなど、導体の表面伝導性を増加させるコーティングを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、RFエネルギーは、主に導体の表面上を伝わる(例えば、表皮効果)。少なくとも1つの実施形態では、導電性コーティングは、表面導電性を高めるために、サーマルチョークの外壁上の金またはまたは他の貴金属の薄い(例えば、20ミクロン以下)コーティングであってもよい。
【0055】
ここで、「導電性」とは、一般に、金属、半金属、または半導体など、電気を伝導する材料の性質を指し得る。
【0056】
ここで、「非導電性」とは、一般に、セラミック、ガラス、または非導電性ポリマーなど、電気を伝導しない材料の性質を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、電気絶縁性である多くの材料は、熱絶縁性でもある。
【0057】
ここで、「スリーブ」とは、一般に、サーマルチョークの周囲の電気的および熱的に絶縁性の管状ジャケットなど、熱的および電気的に絶縁性の材料を含む管状構造を指し得る。例えば、スリーブは、電気的および熱的に絶縁性のジャケットとしてサーマルチョークを囲むことができる。少なくとも1つの実施形態では、スリーブは、サーマルチョーク壁からの放射熱伝達を緩和することができる。
【0058】
ここで、「ノーズ」とは、一般に、スリーブのテーパ状端部など、内方に向かってテーパ状になっているスリーブの終端部分を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、ノーズの直径は、スリーブの直径よりも小さい。少なくとも1つの実施形態では、スリーブのノーズは、ロッドを囲むスリーブをウエハチャックアセンブリのプラテンにおける座ぐり穴(counterbore)に案内することができる。少なくとも1つの実施形態では、プラテンにおける座ぐり穴は、プラテン内に埋め込まれたプラズマ電極の一部を露出させ、RF導体のロッド先端が露出したプラズマ電極に接触することを可能にする。
【0059】
ここで、「導電性材料」とは、一般に、金属またはドープされた半導体など、高い導電性(例えば、10mho以上)の性質を有する材料を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、多くの導電性材料は、熱伝導性でもある。
【0060】
ここで、「RFアセンブリクランプ」とは、一般に、保持構造を備えるクランプなど、RFアセンブリを保持する特殊なクランプを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプは、RFアセンブリのサーマルチョーク部分の周囲に適合することができる。
【0061】
ここで、「スペーサプレート」とは、一般に、アダプタチューブから台座ステムを通ってプラテンに延びる複数のRF導体の分離を維持する台座ステム内のプレート、例えばRF導体が通過することができる貫通穴を備えるプレートを指し得る。
【0062】
ここで、「保持構造」とは、一般に、横方向の運動または旋回運動を制限してわずかな位置補正を許容し、RFアセンブリの自己位置合わせを可能にすることができる、ボールリテーナまたは可撓性リムなどのRFアセンブリクランプの一部を指し得る。
【0063】
ここで、「可撓性リム」とは、一般に、柔軟なリングなどの可撓性および/または変形可能な保持構造を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、この構造は、RFアセンブリのサーマルチョーク部分の周囲に載置することができる。
【0064】
ここで、「リング」とは、一般に、保持構造の1つのタイプを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、リングは、可撓性リムなどの柔軟な材料を含む環状構造であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、リングは、エラストマー材料(例えば、ゴムを含んでもよい。リングの一例は、Oリングである。少なくとも1つの実施形態では、Oリングは、RFアセンブリクランプ内のRFアセンブリの周囲の可撓性リムとしての役割を果たすことができる。少なくとも1つの実施形態では、Oリングの材料は、柔軟であり、RFアセンブリクランプ内でのRFアセンブリの横方向および垂直方向の運動を抑制しながら、RFアセンブリが旋回することを許容し得る。
【0065】
ここで、「エラストマー材料」とは、一般に、応力-ひずみ空間において大きな弾性領域を示す、ゴムなどの有機ポリマー材料を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、エラストマー材料についての大きな弾性領域は、エラストマーが破断するメガパスカル(MPa)単位の応力として測定される、降伏点(降伏強度または引張強度として理解される閾値)前にその元の長さ以上である100%以上の伸びひずみεmaxを包含し得る(一部のエラストマー材料は、100%よりも小さいεmaxを有する場合がある)。これは、材料が塑性変形を開始するその降伏点(MPaで測定される閾値)前に1%(従来、金属の場合は0.2%、またはε<0.002)以下のひずみを有するアルミニウム、鋼、銅などの延性材料と比較することができる。少なくとも1つの実施形態では、ほとんどのゴム化合物などのエラストマーは、比較的低いレベルの応力でひずみ(例えば、伸長)を行うことによって巨視的な弾性変形を受ける可能性がある。少なくとも1つの実施形態では、低いレベルの応力とは、鋼棒をその初期長さの0.2%伸長させる200MPaを超える印加応力と比較して、エラストマーに対して100%を超えるひずみを引き起こす10MPaの降伏強度であり得る。
【0066】
ここで、「ボールリテーナ」とは、一般に、回転運動が制限されており、自己位置合わせのためにRFアセンブリを旋回させることによってRFアセンブリのわずかな位置補正を可能にする、ボールソケットジョイントなどの特殊な保持構造を指し得る。
【0067】
ここで、「開口」とは、一般に、穴などの開口部を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、開口は、RFアセンブリが通って延びることができる保持構造における開口部を指してもよい。
【0068】
ここで、「上側部分」および「下側部分」とは、一般に、下側クランプリングおよび上側クランプリングなど、RFアセンブリクランプの隣接するピースを指し得る。
【0069】
ここで、「電気コネクタ」とは、一般に、RFコネクタなどのRFアセンブリに取り付けられた電気コネクタを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、電気コネクタは、RFアセンブリの基部に位置し得る。
【0070】
ここで、「ねじ付きバレル」とは、一般に、電気コネクタにねじ込まれるコネクタ構成要素など、RFアセンブリに取り付けられた静止電気コネクタと嵌合することができる可動電気コネクタを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、ねじ付きバレルは、静止電気コネクタのねじ付き部分に螺合して取り付けられてもよい。
【0071】
ここで、「ウエハチャックアセンブリ」とは、一般に、処理ツールの真空チャンバ内でウエハ基板を支持するように動作可能な構造を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、ウエハは、ウエハチャックによって支持された半導体ウエハであってもよい。
【0072】
ここで、「ウエハチャック」とは、一般に、静電チャック(ESC)などの処理用のウエハを保持するプラテンを備える、台座アセンブリなどの構造を指し得る。
【0073】
ここで、「台座ステム」とは、一般に、ウエハチャックに機械的に連結されたチューブなど、ウエハチャックの下に延びる台座の一部を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、台座ステムは、導電体およびガスラインをウエハチャックに運ぶ構造を有することができる。
【0074】
ここで、「台座」とは、一般に、ウエハチャック、およびウエハチャックに取り付けられたステムを備える構造を指し得る。
【0075】
ここで、「真空チャンバ」とは、一般に、高真空(例えば、<<1torr)を保持するように動作可能な密閉空間など、処理ツールのチャンバを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、真空チャンバは、化学気相堆積、エッチング、および高真空を必要とする他のプロセスを行うことができる減圧空間を提供することができる。
【0076】
ここで、「プラテン」とは、一般に、ウエハチャックの平坦な水平部分など、ウエハを保持するように動作可能なウエハチャックアセンブリの構成要素を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、プラテンは、しっかりとウエハを保持するクランプ機構を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、クランプ構造は、例えば、半導体ウエハを静電的に吸引するためにプラテン内に埋め込まれた電極を備える静電クランプ機構であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、プラテンは、その構造内に埋め込まれた温度制御要素、ならびにプラズマ生成のためのプラズマ放電電極を有することができる。
【0077】
ここで、「RF」とは、一般に、高周波を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、MHz範囲における高周波、例えば10MHz~100MHzの範囲の高周波がプラズマプロセスで使用され得る。
【0078】
ここで、「高周波(RF)電源」とは、一般に、RF発振器に連結されたRF電力増幅器など、高周波エネルギーの形態の電力発生器を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、RF電源は、RF電力(電圧および電流)をウエハチャックアセンブリのプラテン内のプラズマ電極に供給するために、本明細書で定義されるRFアセンブリに連結され得る。
【0079】
ここで、「コラム」とは、一般に、ウエハチャックアセンブリのステムおよびアダプタチューブなど、プラテンの下にある管状ハウジングを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、コラムは、RFアセンブリ、およびRFアセンブリクランプなどの関連する構成要素を収容することができる。少なくとも1つの実施形態では、コラムは、台座ステムと、台座ステムにクランプされたアダプタチューブとを備えることができる。
【0080】
ここで、「アダプタチューブ」とは、一般に指し得、一般に、RFアセンブリを収容するために設計された管状構造など、ウエハチャックアセンブリのコラム部分の下側部分を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、ウエハチャックアセンブリのコラム部分は、一般に、台座ステムと、本明細書で定義されるコラムクランプによって台座ステムにクランプされたアダプタチューブとを備えることができる。
【0081】
ここで、「レッジ」とは、一般に、アダプタチューブフランジなど、構造上の棚または段を指し得る。
【0082】
ここで、「リップ」または「保持リップ」とは、一般に、ウエハチャック台座の台座ステムの端部の周囲の狭いリムなどの狭いリムを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、リップは、アダプタチューブへの台座ステムの取り付けを可能にし得る。少なくとも1つの実施形態では、保持リップは、アダプタチューブフランジ内の溝に設置された真空シールを圧縮する役割を果たすことができる。
【0083】
ここで、「真空シール」とは、一般に、台座ステムとアダプタチューブとの間のジョイントなどのジョイントで大気圧に対して気密シールを形成するために、アダプタチューブフランジなどのフランジ上の溝またはレッジ内で圧縮されるガスケットまたは圧縮リングを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、ウエハチャックアセンブリコラムは、互いに接合された台座ステムおよびアダプタチューブとを備える。少なくとも1つの実施形態では、コラムは真空下に保持することができ、したがって真空シールがジョイントに存在して真空気密シールを形成することができる。
【0084】
ここで、「フランジ」とは、一般に、アダプタチューブフランジなど、アダプタチューブの端部の周囲の幅広のリムを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、フランジは、コラムクランプを介して台座ステムを取り付けるために、フランジの周囲に分布されたボルト穴を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、ボルト穴は、ねじ付きであってもねじなしであってもよい。
【0085】
ここで、「コラムクランプ」とは、一般に、アダプタチューブフランジに固着されたリングクランプなど、コラムをウエハチャックアセンブリのアダプタチューブに取り付けるための特殊なクランプを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、コラムクランプは、2つの構成要素、例えば、上側クランプリングおよび下側クランプリングを備えることができる。
【0086】
ここで、「クランプアセンブリ」とは、一般に、コラムクランプなど、複数の部品を備えるコラムクランプを指し得る。
【0087】
ここで、「上側クランプリング」および「下側クランプリング」とは、一般に、本明細書で定義されるコラムクランプの第1の構成要素を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリングは、鋼などの剛性材料を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリングは、環状のフォームファクタを有してもよい。
【0088】
ここで、「下側クランプリング」とは、一般に、コラムクランプの第2の構成要素を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、組み立てられたコラムクランプにおいて上側クランプリングの下にあってもよい。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、半環状のフォームファクタを有する2つの同一のピースを備える。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、鋼よりも剛性が小さく、したがってより柔軟な、アルミニウムなどの材料を含む。
【0089】
ここで、「半環状」とは、一般に、下側クランプリングの半環状セグメントなど、リングまたは環構造の半体であるフォームファクタを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、環は、外径および内径を有する。
【0090】
ここで、「半環状セグメント」とは、一般に、下側クランプリングの(独立した構造としての)半円形の半体部分を指し得、半体部分は、半環状構造を有する。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、組み立てられたときに端部で互いに接合される2つの半環状の半体を備えることができる。
【0091】
ここで、「斜面部分(beveled portion)」とは、一般に、側壁の面取りされた部分など、面取りされた側壁を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリングは、内側壁の斜面部分を有する。ここで、「面取り」とは、傾斜またはテーパを指し得る。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリングの側壁の一部は、面取りされている。
【0092】
ここで、「貫通穴」とは、一般に、ボルトが貫通穴を通ってアダプタチューブフランジにおけるねじ穴まで通過することを可能にするボルト穴など、上側および下側クランプリングにおける開口または穴を指し得る。
【0093】
ここで、「半円形の溝」とは、一般に、内方側壁と外方側壁を分離する溝など、下側クランプリングの半環状の半体内に形成された溝を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、半円形の溝は、直線の溝とは対照的に、半円形の形状を有してもよい。少なくとも1つの実施形態では、半円形の溝は、内方側壁と、外方側壁とを有してもよい。
【0094】
ここで、「横壁」とは、一般に、本明細書で定義される半円形の溝など、溝の底壁を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、横壁は、半円形の溝の内方側壁および外方側壁と交差することができる。
【0095】
ここで、「外方」とは、一般に、環状リングまたは半環状構造など、円形の物体の外側または周辺部分を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、側壁は、「外方側壁」と呼ばれることがあり、側壁は、半環状構造または環状構造の外側側壁である。
【0096】
ここで、「内方」とは、一般に、リングなど、円形の物体の内側または中心部分を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、側壁は、「内方側壁」と呼ばれることがあり、側壁は、半環状構造または環状構造の内側側壁である。
【0097】
ここで、「半径」とは、一般に、円形または半円形の物体の中心と物体上の円弧との間の距離、例えば内径と外径との間の中間距離を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、半径は、下側クランプリングの半環状の半体など、半環状構造の内方側壁と外方側壁との間に位置することができる。少なくとも1つの実施形態では、半径は、上側クランプリングなど、環状構造の内側側壁と外側側壁との間に収まることができる。
【0098】
ここで、「斜角」とは、一般に、鋭角または鈍角など、直角ではない角度を指し得る。
【0099】
ここで、「座ぐり穴」とは、一般に、RFアセンブリのロッドが挿入され得る開口部など、プラテンの底部にある凹んだ穴を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、ロッドは、プラテン内のプラズマ放電電極に電気的に連結することができる。
【0100】
ここで、「プラズマ放電電極」とは、一般に、RF導体と接触する電極など、RFアセンブリのロッド部分に電気的に連結されるプラテン内に埋め込まれた電極(または複数の電極)を指し得る。
【0101】
ここで、「輪郭」とは、一般に、アダプタチューブの内壁の湾曲部分など、アダプタチューブの内壁の三次元(3D)形状を指し得る。少なくとも1つの実施形態では、3D形状は、円形および非円形の円弧を含むことができる。
【0102】
ここで、「曲率」とは、一般に、変化する直径を有する内壁の一部など、輪郭の曲率を指し得る。
【0103】
図1Aは、少なくとも1つの実施形態において、隔離されたユニットとして示される高周波(RF)アセンブリ100のx-z平面における断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリ100は、プラズマエッチングツールまたはプラズマ強化化学気相堆積(PECVD)ツールなどの半導体ウエハプロセスツール内に実装され得る。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリ100は、以下に説明するように、ウエハチャック台座内に収容することができる(例えば、図1Bおよび図1C参照)。
【0104】
少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリ100は、RF導体102などの1つまたは複数のRF導体と、RF導体102に機械的に連結されたRFアセンブリクランプ104とを備える。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、各RF導体102に対して、破線のボックスによって描写される保持構造106などの保持構造を含む。少なくとも1つの実施形態では、保持構造106は、RFアセンブリクランプ104内の内部構造である。少なくとも1つの実施形態では、保持構造106は、RF導体102が通って延びる1つまたは複数の開口108を備える。少なくとも1つの実施形態では、保持構造106は、RF導体102を横方向に拘束するように動作可能であるが、RFアセンブリクランプ104内でのRF導体102の限られた旋回運動を可能にする。
【0105】
少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、RF導体102を安定化し、RF導体102の間の間隔s1を維持するために含まれる。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、サーマルチョーク114に機械的かつ電気的に連結されたロッド112を備える。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112は、サーマルチョーク114に溶接またはろう付けされる。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、絶縁スリーブ116を備える。いくつかの実施形態では、スリーブ116は、示すようにサーマルチョーク114を囲む。少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、ロッド112を囲むように延びることができる。RF導体102は、高RF電力(例えば、1~5キロワット)を処理するように動作可能であり得る。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、プラズマエッチングまたはプラズマ強化堆積プロセスを可能にするために、RF電力をウエハチャック内に埋め込まれたプラズマ放電電極に運ぶことができる。
【0106】
図1Bは、少なくとも1つの実施形態による、コラム122内に収容されたRFアセンブリ100を備えるウエハチャックアセンブリ120の断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、ウエハチャックアセンブリ120は、プラテン126と、プラテン126に機械的に連結され、プラテン126の下に延びるステム128とを備える台座124を備える。少なくとも1つの実施形態では、ステム128は、示すようにプラテン126と一体であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、プラテン126は、ロッド先端118が挿入される座ぐり穴130を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、プラズマ電極132は、プラテン126内に埋め込まれ、ロッド先端118に電気的に連結するために座ぐり穴130の上に位置決めされ得る。少なくとも1つの実施形態では、プラテン126は、上面136上のウエハ基板134の静電クランプ(ESC)のためのプラズマ放電電極(図示せず)を備えてもよい。少なくとも1つの実施形態では、プラテン126は、エッチングまたはPECVDプロセス中にプラテン126およびウエハ基板134を所望に加熱するための1つまたは複数の埋め込み加熱要素(図示せず)を備えてもよい。少なくとも1つの実施形態では、プラテン126は、動作中に700℃を超える温度に加熱される場合がある。
【0107】
少なくとも1つの実施形態では、ステム128は、アダプタチューブ138などのアダプタチューブに機械的に連結され得る。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブ138は、以下に説明するように、RF導体102の設置を可能にする内部形状を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、ステム128は、コラムクランプアセンブリ140によってアダプタチューブ138にクランプされる。少なくとも1つの実施形態では、コラムクランプアセンブリ140は、以下に説明するように、堅牢な上側リングと、より弾性のあるセラミックの下側リングとを備える。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブ138は、限定はしないが、多結晶アルミナ、アルミナ複合材、シリカ、ケイ酸塩ガラス、窒化アルミニウム、またはケイ酸塩、アルミナ、および/もしくは窒化アルミニウムを含む複合材などのセラミック材料を含んでもよい。
【0108】
図1Cは、少なくとも1つの実施形態による、RFアセンブリ100を備えるウエハチャックアセンブリ120の詳細な断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、ステム128は、アダプタチューブ138に機械的に連結され得る。図1Cに示すように、ステム128の保持リップ142は、組み立てられたときにアダプタチューブフランジ146内のレッジ144に係合する。少なくとも1つの実施形態では、ステム128は、アダプタチューブフランジ146上に設置されたコラムクランプアセンブリ140によってアダプタチューブ138に固着され得る。少なくとも1つの実施形態では、コラムクランプアセンブリ140は、下側クランプリング150上に設置された上側クランプリング148を備える。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148は、限定はしないが、肌焼(case-hardened)鋼合金または非肌焼(non case-hardened)鋼合金などの硬化金属を含んでもよい。上側クランプリング148は、少なくとも1つの実施形態に従って以下でより詳細に説明される(図7Aおよび図7B参照)。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、ウエハチャックアセンブリ120において一緒に組み立てられる2つの半体を備える(例えば、図8A図8C参照)。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、上側クランプリング148よりも小さい降伏応力を有する金属材料を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、限定はしないが、アルミニウムまたは銅などの柔軟な材料を含んでもよい。コラムクランプアセンブリ140は、少なくとも1つの実施形態に従って以下でより詳細に説明される(例えば、図7A図7B図8A図8C参照)。
【0109】
少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148および下側クランプリング150は、ボルト152によってアダプタチューブフランジ146に締結される。少なくとも1つの実施形態では、ボルト152を締め付けると、保持リップ142がレッジ144に向かって圧縮される。少なくとも1つの実施形態では、保持リップ142は、レッジ156上に設置された真空シール154を圧縮することができる。少なくとも1つの実施形態では、レッジ156は、レッジ144の下でアダプタチューブフランジ146に隣接して皿穴にされてもよい。少なくとも1つの実施形態では、真空シール154は、硬質エラストマーのストリップ、または青銅、銅、もしくは鋼合金などの可鍛性金属を含むリングシール(例えば、Oリング)であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、真空シール154は、レッジ156上の丸形またはV字形の溝(図示せず)内に設置され得る。
【0110】
少なくとも1つの実施形態では、ボルト152は、上側クランプリング148から下側クランプリング150を介して真空シール154にクランプ力を伝達することによって、真空シール154に対する適切な圧力を確保するようにトルクを与えられ得る。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、上側クランプリング148からの圧力を受けて変形し得る。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、保持リップ142および真空シール154にわたって均一にクランプ力を分散するように変形することができる。
【0111】
少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリ100は、ウエハチャックアセンブリ120のコラム122内に収容され得る。少なくとも1つの実施形態では、組み立て中、RFアセンブリ100をアダプタチューブ138に挿入することが可能である。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブ138の内壁139は、コラム122内でRFアセンブリ100を配向させて位置決めするような形状の内壁を有してもよい。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリ100は、座ぐり穴130内の中心ロッド先端118に向かってアダプタチューブ138に挿入され得る。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110などのスペーサプレートは、ステム128内に設置されてもよく、かつ/またはアダプタチューブフランジ146の内側のレッジ144の下のレッジ156上に設置されてもよい。
【0112】
少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、RF導体102が通過することができる開口または凹部を備えてもよい。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、コラム122の上側部分においてRF導体102を安定させることができる。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110はまた、個々のRF導体102間の間隔s1および平行度を維持することができる。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110はまた、ヒータワイヤ160からプラテン126に延びるヒータ導体158を通過させるための追加の開口(後述)を備えることができる。
【0113】
少なくとも1つの実施形態では、製造公差により、ロッド先端118と座ぐり穴130の中心との間に不整合オフセットが生じる可能性がある。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102の位置決めは、RFアセンブリクランプ104の開口108間の間隔によって少なくとも部分的に決定され得る。少なくとも1つの実施形態では、センタリングオフセットがプラテン126の加熱サイクルによってさらに引き起こされ、または悪化する可能性がある。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102はまた、ウエハチャックアセンブリ120の動作中に高温に加熱される。
【0114】
そのようなオフセットの不整合が存在する、またはプラテン加熱によって潜在的に誘発される実施態様では、曲げひずみがRF導体102内に誘発される場合がある。曲げひずみは、最終的にRF導体102の破損または故障につながる可能性がある。少なくとも1つの実施形態では、座ぐり穴130の中心と開口108の中心との間のセンタリングオフセットを補償するために加熱を繰り返すと、保持構造106は、曲げを低減するためにRF導体の制限された旋回を可能にするように有利に動作可能であり得る。
【0115】
図2は、少なくとも1つの実施形態による、RF導体102の断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、ロッド112と、ロッド112に機械的および電気的に連結されたサーマルチョーク114とを備える。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112は中実構造であってもよいが、サーマルチョーク114は中空内部115を備える管状構造であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112は、サーマルチョーク114と同軸であってもよい。
【0116】
少なくとも1つの実施形態では、ロッド112は、40~100mmの全長(例えば、先端118の頂部121から基部119まで)L1を有し得る。例えば、L1は、50mmであってもよい。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112は、4~5mmの幅(例えば、直径)w1を有し得る。上記のように、ロッド112は、幅(例えば、直径)w2を有する先端118を備える。少なくとも1つの実施形態では、先端118は、図2に示すような構造を有し、w2は、ロッド112のw1よりも小さい。少なくとも1つの実施形態では、先端は、例えば図1Aに示すような異なる構造を有してもよく、w2は、w1以上である。少なくとも1つの実施形態では、先端118は、プラテン126における座ぐり穴130を通って延び、プラズマ電極132に接触することができる(例えば、図1Bおよび図1C参照)。
【0117】
少なくとも1つの実施形態では、幅w2は、幅w1よりも大きくてもよい。例えば、幅w2は、5mm~7mmの範囲であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112は、限定はしないが、ニッケルおよびニッケル合金、鋼合金、または銅などの導電性材料を含み得る。少なくとも1つの実施形態では、鋼およびニッケル合金は、ロッド112内を流れるRF電流の影響下で磁化することができる。少なくとも1つの実施形態では、磁化によりロッド112の導電性が低下する場合がある。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112の磁化を緩和するために、ロッド112を材料のキュリー温度よりも高く維持することができる。
【0118】
少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114は、中空内部115を備える管状本体を備える。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114は、全長L2および幅(例えば、外径)w3を有する。少なくとも1つの実施形態では、幅w3は、4mm~6mmの範囲であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、幅w3は、5mmである。少なくとも1つの実施形態では、長さL2は、180~200mmの範囲であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112は、ロッドステム162をサーマルチョーク114の中空内部115に挿入することによって、サーマルチョークに連結することができる。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112は、ロッド112のロッドステム162から張り出し、サーマルチョーク114のリム117に当接する挿入ストッパ164を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態では、挿入ストッパ164は、ロッドステム162の挿入長さL3を制限するために、ロッドステム162の基部119から距離L3離れたロッドステム162の頂部にあってもよい。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112の長さL1は、サーマルチョーク114の長さL2のおおよそ20%~50%であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112の長さL1は、ロッド112の材料の性質および温度によって決定され得る。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112の長さL1は、材料のキュリー点よりも高くロッド112の実質的に全長を保つように最適化することができる。少なくとも1つの実施形態では、L1の選択は、既知の台座温度およびロッド材料の熱伝導率に基づいてもよい。
【0119】
少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114は、1mm~2mmの壁厚t1を有することができる。少なくとも1つの実施形態では、壁厚t1は、示すようにサーマルチョーク114の内壁166と外壁170との間に延びる。少なくとも1つの実施形態では、壁厚t1は、軸方向(例えば、図のz方向)における熱抵抗が最大になるように最適化することができる。少なくとも1つの実施形態では、動作中、プラテン126からの熱が接触および放射によって先端118を介してロッド112に熱的に連結され、動作中にロッド112の加熱を著しく上昇させる場合がある。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112の表面からの熱損失により、ロッド112内に温度勾配が確立される場合がある。少なくとも1つの実施形態では、先端118は650℃に加熱され得るが、ロッド112の基部におけるロッドステム162は500℃であり得る(例えば、ニッケル組成物または合金の場合、ロッド112は、この例ではニッケルについてのキュリー点354℃を超える)。
【0120】
少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114に挿入されたロッドステム162の長さL3は、加熱されたウエハチャックプラテン(例えば、図1Bおよび図1Cのウエハチャックアセンブリ120のプラテン126)からRF導体102を通ってサーマルチョーク114の基部まで伝わる伝導熱伝達を制限するために、L1のわずかな部分に制限され得る。少なくとも1つの実施形態では、長さL3は、ロッドステム162とサーマルチョーク114との間の表面積の重なりを制限するためにロッド112の長さL1の10%以下であってもよく、それによってロッド112に沿ったサーマルチョーク114への(例えば、加熱されたプラテン126からの)熱伝達を緩和する。少なくとも1つの実施形態では、ロッドステム162の長さL3は、長さL1の5%以下であってもよく、ロッド112とサーマルチョーク114との間の表面積の重なりをさらに最小限に抑えることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ロッドステム162の長さL3は、長さL1の2%以下であってもよく、ロッド112間の表面積の重なりをさらにr最小限に抑えることが可能である。ロッド112とサーマルチョーク114との間の表面積の重なりを最小限に抑えると、RF導体102の製造可能性/完全性が課題となる。表面積の重なりが小さくなると、ジョイントが高い応力(組み立ておよび動作における熱/機械的応力)下にある場合、RF導体102が破砕しやすくなる。ロッド112のL1の10%未満のL3を有することにより、RF導体102は、半導体製作に必要な熱/機械的応力に対するその耐性を維持しながら、ロッド112からサーマルチョーク114の基部への熱伝達を大幅に低減することが可能である。
【0121】
少なくとも1つの実施形態では、RF導体102の機械的および電気的な性能および信頼性は、ロッド112をサーマルチョーク114に一体的に連結することによって強化され得る。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102の組み立て中、ロッド112は、ロッドステム162をサーマルチョーク114の内壁166にろう付けすることによって、サーマルチョーク114に結合することができる。少なくとも1つの実施形態では、ろう付け結合または溶接結合(ジョイント168によって表される両方のタイプの結合)は、取り外し可能な連結方法(例えば、コレットまたは圧縮フィッティングなど)よりも優れた機械的および電気的性能を提供し得る。
【0122】
少なくとも1つの実施形態では、壁厚t1はまた、形状の歪みおよび破損を回避するために十分な引張強度および剛性を提供するように最適化することができる。少なくとも1つの実施形態では、厚さt1についての最適な性能指数は、1mmであり得る。少なくとも1つの実施形態では、適切な堅牢性を維持しながら壁厚の最小化を可能にするために、本明細書に記載の高強度合金を用いることができる。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114は、鋼またはインコネル合金などの高強度材料を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114は、高温に耐えるためにインコネル625を含んでもよい。
【0123】
少なくとも1つの実施形態では、ワイヤコネクタなどの追加の構成要素をRFアセンブリ100にインターフェースするために、100℃~150℃未満の温度が界面レベルで使用されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、厚さt1および長さL2を最適化することによって、サーマルチョーク114は、ロッド112とのその接合部の温度を500℃から、サーマルチョーク114の基部172に取り付けられたワイヤコネクタ(例えば、以下に説明するワイヤハーネス500など)などの付属構成要素が許容できる温度まで低下させるのに十分な熱抵抗を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、厚さt1および長さL2の最適化は、例えば、サーマルチョーク114の最小の機械的強度および剛性を維持するために、材料のヤング率を考慮して最小の壁厚t1を決定することができる。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114は、サーマルチョーク114の基部172でワイヤコネクタが許容できる150℃未満にロッド温度を減衰させることが可能である。
【0124】
少なくとも1つの実施形態では、RF導体102に入る高周波電流(例えば、おおよそ27MHzのRF周波数)は、導電性サーマルチョークおよびロッドを通って、コネクタからプラテン(例えば、プラテン126)内の電極132に伝わることができる。少なくとも1つの実施形態では、最大20アンペアのRF電流がRF導体102に流れ込む可能性がある。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112をキュリー点よりも上に維持して磁気誘導による表皮深さの減少を回避し、RF伝導性も高めることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、高いRF電流はRF導体のある程度のジュール加熱を引き起こす可能性があるが、ジュール加熱に起因する温度上昇は比較的小さい場合がある(例えば、最大おおよそ50℃)。少なくとも1つの実施形態では、動作中のウエハチャックプラテンとの接触による熱伝達が、RF導体102の温度プロファイルを支配する場合がある。
【0125】
少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114は、図の挿入図に示すように、サーマルチョーク114の外壁170上に被覆層または導電層174を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、導電層174は、表面におけるRF伝導性を高めることができる。少なくとも1つの実施形態では、導電層174は、例えば、RF伝導性を高めるために電気めっきされた金を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態では、導電層174は、5~20ミクロンの範囲の厚さを有し得る。
【0126】
少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114は、ロッドアセンブリへの軸方向の熱伝導を制限することができるが、サーマルチョーク114ならびにロッド112は、かなりの熱をウエハチャックアセンブリコラム(例えば、コラム122)内の周囲の構成要素に放射する場合がある。台座コラムが真空下にある場合、対流による熱伝達はわずかであるか、存在しない可能性がある。その結果、近くの構成要素の過熱が発生し、最終的には損傷および故障につながる場合がある。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、サーマルチョーク114および/またはロッド112の上に延びる絶縁スリーブ116(以下、スリーブ)をさらに備える。少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、セラミックまたは複合セラミック材料などの誘電体材料を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、誘電体材料は、アルミニウム(例えば、酸化アルミニウム)または窒化アルミニウムを含んでもよい。少なくとも1つの実施形態では、動作中、スリーブ116は、RF導体102を断熱することができる。少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、RF導体102の表面からの放射熱伝達を抑制し、周囲の温度に敏感な構成要素を保護することが可能である。
【0127】
少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、サーマルチョーク114およびロッド112に対して電気絶縁をさらに提供することができる。少なくとも1つの実施形態では、隣接するRF導体間、またはRFロッドアセンブリと接地面との間の短絡もまた、スリーブ116によって防止され得る。
【0128】
少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、サーマルチョーク114の少なくとも長さL2と実質的に等しくてもよい長さL4を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、長さL2は、ロッド112を少なくとも部分的に越えて延び、例えば、追加の距離L1まで延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、1mm~2mmの公称壁厚t2を有する。少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、スリーブ116の終端部分におけるノーズ176に狭い壁領域を備える。例えば、ノーズ176は、厚さt1よりも小さくてもよい壁厚t3を有してもよい。少なくとも1つの実施形態では、より小さい壁厚t3により、ノーズ176をプラテン126内の座ぐり穴130などの座ぐり穴に挿入することが可能になり得る(例えば、後述のように)。少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、7mm~8mmの範囲の幅w4(例えば、外径、OD)を有する。少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、おおよそ5mmの内径(ID)を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、挿入図に示すように、スリーブ116の内壁180とサーマルチョーク114の外壁170との間のギャップ178。少なくとも1つの実施形態では、ギャップ178は、100ミクロン~1mmの範囲であり得る間隔s2(挿入図を参照)を有する。少なくとも1つの実施形態では、間隔s2は、サーマルチョーク114の熱膨張に適応するように調整され得る。
【0129】
少なくとも1つの実施形態では、一体型RFソケットに入る高周波電流(例えば、おおよそ27MHzのRF周波数)は、導電性サーマルチョークおよびロッドを通って、コネクタからプラテン内のプラズマ放電電極に伝わることができる。少なくとも1つの実施形態では、最大20アンペアのRF電流がRF導体102に流れ込む可能性がある。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョーク114は、表面でのRF伝導性を高めるために導電層174(例えば、金を含む)を備えることができ、ロッド112をニッケル(または他の強磁性材料)のキュリー点よりも上に維持して磁気誘導による表皮深さの減少を回避し、RF伝導性も高めることが可能である。高いRF電流はRF導体102のある程度のジュール加熱を引き起こす可能性があるが、ジュール加熱に起因する温度上昇は比較的小さい場合がある(例えば、最大おおよそ50℃)。少なくとも1つの実施形態では、動作中のプラテン126との接触による熱伝達が、ロッド112およびサーマルチョーク114を備えるRF導体102の温度プロファイルを支配する場合がある。
【0130】
図3Aは、少なくとも1つの実施形態による、RFアセンブリクランプ104の平面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、少なくとも1つの実施形態に従って側壁302および304を備える。少なくとも1つの実施形態では、側壁302および304は、真っ直ぐである。少なくとも1つの実施形態では、側壁302および304は、例えば示すような輪郭であり得る。少なくとも1つの実施形態では、側壁306および308は、側壁302および304に実質的に直交することができる。少なくとも1つの実施形態では、側壁306および308は、示すように真っ直ぐであってもよく、または以下に説明するような輪郭であってもよい。RFアセンブリクランプ104の特定の形状または曲率が図示されているが、少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、任意の適切な形状を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、非対称の形状を有してもよい。少なくとも1つの実施形態では、側壁302および304の形状は、ウエハチャックプラテン(例えば、プラテン126)内のプラズマ放電電極に対するRF導体(例えば、RF導体102)の配向および位置合わせを容易にすることができる。
【0131】
少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104の形状の非対称性により、ウエハチャックアセンブリ(例えば、ウエハチャックアセンブリ120)に挿入される際にロッドアセンブリクランプの固定化された配向が可能になり得る。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、溝に挿入され得るか、またはアダプタチューブ内の輪郭(例えば、図4のアダプタチューブ138の内壁139の輪郭)に適合し得る。少なくとも1つの実施形態では、RF導体ロッド先端(例えば、ロッド先端118)は、ウエハチャックプラテン(例えば、プラテン126)における座ぐり穴と実質的に中心にあってもよい。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブの内壁(例えば、内壁139)は、RFアセンブリクランプ104が固有の配向で挿入され得るように、側壁302および304と相補的な非対称の輪郭パターンを有してもよい。
【0132】
少なくとも1つの実施形態では、クランプ本体300は、無機または有機誘電体材料を含む。少なくとも1つの実施形態では、誘電体材料は、限定はしないが、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(例えば、Ultem)、ポリアミドイミド(例えば、Torlon)、ポリフェニレンスルフィド(例えば、Ryton、PPS)などのポリマー、および前述のポリマーのいずれかを含むブレンドまたは複合材を含む。少なくとも1つの実施形態では、誘電体材料は、限定はしないが、多結晶アルミナおよびシリカまたはケイ酸塩ガラスなどのセラミックを含む。
【0133】
少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、RFアセンブリ(例えば、RFアセンブリ100)のRF導体(例えば、RF導体102)が通って延び得る1つまたは複数の開口108を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、開口108は、RF導体のスリーブ(例えば、スリーブ116)のw4よりも公称的に大きくてもよい直径D1を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、幅w4に対する直径D1の正の公差により、RF導体が開口108内において限られた範囲(例えば、5度)で旋回することが可能になり得る。少なくとも1つの実施形態では、開口108は、開口108を囲む破線の円によって描写される保持構造(例えば、図1Aの保持構造106)を通って延びる。少なくとも1つの実施形態では、保持構造は、上述したように、位置ずれ補償のために開口108内での限られた旋回運動を可能にしながら、RF導体の横方向の移動を拘束することができる。
【0134】
少なくとも1つの実施形態では、接触点(例えば、座ぐり穴130)と開口108の中心の位置がずれている場合、小さい旋回角(例えば、5°以下)によりRF導体が小さい傾斜角をとることが可能になり得る。少なくとも1つの実施形態では、傾斜が小さいと、ひずみを誘発して潜在的に故障につながる場合があるRF導体の曲がりが緩和される可能性がある。
【0135】
少なくとも1つの実施形態では、開口108は等距離であり、1~3cmであり得る中心間間隔s1を有する。少なくとも1つの実施形態では、間隔s1は、ウエハチャックプラテン(例えば、プラテン126)におけるロッド先端挿入点(例えば、座ぐり穴130)間の中心間間隔に実質的に等しくてもよい。少なくとも1つの実施形態では、1つまたは複数の開口108は同一線上にあるが、1つまたは複数の開口108は、少なくとも1つの実施形態によれば、任意の適切な非同一線上のパターンに構成されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、1つまたは複数の開口108の特定の構成は、RF導体の位置合わせを確実にするために、ウエハチャックプラテン上のロッド取り付け点(例えば、座ぐり穴130)の構成を反映してもよい。
【0136】
少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、1つまたは複数の開口108間に追加の開口310を備える。少なくとも1つの実施形態では、開口310は、ねじまたはボルトなどの締結具用の貫通穴であってもよい。
【0137】
図3Bは、少なくとも1つの実施形態による、上側クランプピース312および下側クランプピース314を備えるRFアセンブリクランプ104の断面分解図を示している。少なくとも1つの実施形態では、上側溝316および下側溝318が、それぞれ、上側クランプピース312および下側クランプピース314の上側嵌合面320における開口108のリムおよび下側嵌合面322における開口109のリムの周囲に延び得る。少なくとも1つの実施形態では、上側および下側溝316および318は、上側および下側嵌合面320および322がそれぞれ接触するとき、開口108の周囲にキャビティを形成する。少なくとも1つの実施形態では、キャビティは、保持構造106を捕捉することができる。少なくとも1つの実施形態では、保持構造106は、図3Cに示すようなOリング、または図3Dに示すようなボールソケットジョイントを備えてもよい。少なくとも1つの実施形態では、保持構造106は、開口108および109と同軸に位置合わせされ得る開口107を備える。
【0138】
少なくとも1つの実施形態では、下側ピース314は、締結具用の貫通穴として用いられ得る開口324を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、開口324は、上側クランプピース312を下側クランプピース314に締結するためのボルトなどの締結具を通過させるために、上側クランプピース312における開口310と位置合わせすることができる。少なくとも1つの実施形態では、凹部326が、例えば、ボルトの頭に対する皿穴を提供することができる。
【0139】
図3Cは、少なくとも1つの実施形態による、RFアセンブリクランプ104の代替の実施形態の平面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、図3Aおよび図3Bに示すRFアセンブリクランプ104と実質的に同様であり得る。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、前部ローブ332と、後部ローブ334とを備える。少なくとも1つの実施形態では、前部ローブ332は、ヒータワイヤ(例えば、ヒータワイヤ160)を配線するための開口336を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、後部ローブ334は、ガスパージチューブ(図示せず)を通過させるための開口338を備えることができる。
【0140】
図3Dは、少なくとも1つの実施形態による、RFアセンブリクランプ104の代替の実施形態の断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、保持構造(例えば、保持構造106)の一例としてOリング340(破線のボックスによって描写)を備える。少なくとも1つの実施形態では、図3Bに示すように、RFアセンブリクランプ104は、上側クランプピース312と、下側クランプピース314とを備える。少なくとも1つの実施形態では、上側および下側クランプピース312および314は、開口310および324を通って延びるボルト342によって互いに締結され得る。少なくとも1つの実施形態では、ボルト342は、例えば、凹部326に設置された六角頭346を備えることができる。開口310内に載置されたナット344は、締め付けのためにボルト342を捕捉することができる。
【0141】
少なくとも1つの実施形態では、上側および下側円形溝316および318は、それぞれ、個々の1つまたは複数の開口108の周囲にトーラス状の形状を有し得るキャビティ348の上側および下側部分を形成することができる。少なくとも1つの実施形態では、Oリング340は、キャビティ348内に設置され得る。少なくとも1つの実施形態では、Oリング340は、圧力下で変形するエラストマー材料を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態では、上側ピース312と下側ピース314が一緒に締結されると、上側および下側溝316および318はOリング340を圧縮し、Oリング340を1つまたは複数の開口108の側壁350を越えてある距離だけ膨らませ、1つまたは複数の開口108内に狭窄部(constriction)を形成することが可能である。
【0142】
少なくとも1つの実施形態では、Oリング340は、開口108を通って延びるRF導体102のスリーブ116の周囲に狭窄部を形成することができ、捕捉されたRF導体の運動は、横方向には実質的に拘束されるが、回転方向には許容され得る。
【0143】
少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、x-y平面内に延び、嵌合面320および322の間の界面と一致する複数の回転軸の周りでは回転運動が制限されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102の最大旋回角βは、s3によって少なくとも部分的に制限され得、s3は、スリーブ側壁350とスリーブ116との間のギャップの幅である(例えば、D1-w4)。少なくとも1つの実施形態では、最大旋回角βは、Oリング340の弾性変形によって少なくとも部分的に制限され得る。例えば、Oリング340の圧縮は、10~15%であり得る。
【0144】
図3Eは、少なくとも1つの実施形態による、RFアセンブリクランプ104の代替の実施形態の断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、保持構造(例えば、保持構造106)の一例としてボールリテーナ358(破線の円によって描写)を備える。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、上側クランプピース312と、下側クランプピース314とを備える。少なくとも1つの実施形態では、上側および下側クランプピース312および314は、それぞれ、半球状の溝352および354を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、組み立てられた状態において、半球状の溝352および354が結合して実質的に球状のソケット356(切断線の円によって描写)となり、ボボールリテーナ358を捕捉する。少なくとも1つの実施形態では、ボールリテーナ358は、球状ソケット356内で自由に回転することができる。少なくとも1つの実施形態では、ボールリテーナ358は、ボールリテーナ358の中心を通って延びる開口360を備える。
【0145】
少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、ボールリテーナ358によって保持される。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、ボールリテーナ358の開口360を通って延びる。少なくとも1つの実施形態では、開口360は、スリーブ116の幅w4におおよそ等しくてもよい直径D2を有する。少なくとも1つの実施形態では、直径D2は、スリーブ116の上に緊密な圧入をもたらすように調整され得る正の公差を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、ボールリテーナ358によってもたらされる圧入は、開口360内でのRF導体102の横方向および垂直方向の運動を拘束することができる。少なくとも1つの実施形態では、ボールリテーナ358は、エラストマー材料を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態では、直径D2は、スリーブ116の幅w4よりもわずかに小さくてもよい。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、開口360を通して挿入され、例えば、開口360とスリーブ116との間の締り嵌めによって保持され得る。
【0146】
少なくとも1つの実施形態では、ボールリテーナ358は、ソケット356内で任意の方向に自由に回転することができる。少なくとも1つの実施形態では、ボールリテーナ358は、固定された1つまたは複数の開口108内でのRF導体102の制限された回転を可能にすることができる。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、1つまたは複数の開口108とスリーブ116との間の距離s4によって制限され得る最大角度γで旋回し得る。少なくとも1つの実施形態では、最大角度γは、RF導体102とウエハチャックアセンブリプラテン(例えば、プラテン126)上のロッド挿入点(例えば、座ぐり穴130)との間の位置合わせを可能にするように最適化され得る。
【0147】
図4は、少なくとも1つの実施形態による、アダプタチューブ138内にRF導体102およびロッドアセンブリクランプ104を備えるアダプタチューブアセンブリ400の分解3D断面図を示している。破線は、RF導体(例えば、RF導体102)と開口108のおおよその位置合わせを示す。図4は、RF導体のスリーブ116を示す。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブ138は、下側部分402内に内壁139を備える。少なくとも1つの実施形態では、内壁139は、輪郭404を備える。少なくとも1つの実施形態では、輪郭404は、それぞれ上側および下側クランプピース312および314の曲率と相補的な曲率を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、輪郭404は、側壁302および304、ならびにローブ332の形状にも適合し得る。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、輪郭404によってアダプタチューブ138内で特定の配向に固定化され得る。少なくとも1つの実施形態では、輪郭404のうちの少なくとも1つは、固定化を可能にするために他の輪郭に対して実質的に異なる曲率を有してもよく、それによりRFアセンブリクランプ104は、アダプタチューブ138内で固有の配向を有することができる。
【0148】
少なくとも1つの実施形態では、RF導体102(例えば、スリーブ116によって表される)は、上側および下側クランプ本体ピース312および314の開口108に位置合わせされて示される。少なくとも1つの実施形態では、Oリング340がスリーブ116を囲む。少なくとも1つの実施形態では、Oリング340は、それぞれ上側および下側円形溝316および318内に設置され得る。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、アダプタチューブフランジ146を越えて(例えば、図1Bのステム128に)延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプ104は、RF導体102がウエハチャックプラテン(例えば、プラテン126)上の取り付け点に位置合わせすることを可能にするような配向を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、以下に説明するように、スペーサプレート110(例えば、レッジ156上に設置され得る)によってアダプタチューブ138内でさらに支持されて安定化され得る。
【0149】
図5Aは、少なくとも1つの実施形態における、ワイヤハーネス500の断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤハーネス500は、RF導体スリーブ(例えば、スリーブ116)の底部部分を設置するためのスリーブウェル502を備える。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤハーネス500は、スリーブウェル502の下にRFコネクタ506を設置するためのコネクタポート504を備える。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤハーネス500は、限定はしないが、PEEK、ポリフルオロカーボン(例えば、Teflon)、ポリイミド(例えば、Ultem)、ポリアミドイミド(例えば、Torlon)、ポリフェニレンスルフィド(例えば、Ryton、PPS)などの高温ポリマー、および前述のポリマーのいずれかを含むブレンドまたは複合材を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態では、スリーブウェル502およびコネクタポート504は、レッジ508によって分離され得る。少なくとも1つの実施形態では、レッジ508は、開口510を縁取ってもよい。少なくとも1つの実施形態では、レッジ508は、RF導体102の位置合わせを容易にすることができる。少なくとも1つの実施形態では、RF導体506のサーマルチョーク(例えば、サーマルチョーク114)は、開口510を通って延び、RFコネクタ506のソケット512内に設置され得る。少なくとも1つの実施形態では、ソケット512は、サーマルチョーク(例えば、サーマルチョーク114の基部172)に電気的に連結するための導電性側壁514を有してもよい。
【0150】
少なくとも1つの実施形態では、コネクタポート504は、フレーム520の底部側壁518の近くに内側ねじ付き部分516を備える。少なくとも1つの実施形態では、フレーム520は、隣接するスリーブウェル502とコネクタポート504を相互接続する。少なくとも1つの実施形態では、RFコネクタ506は、内側ねじ付き部分516と嵌合する外側ねじを備えるねじ付きバレル522を備える。少なくとも1つの実施形態では、ねじ付きバレル522は、キャップ524を備える。少なくとも1つの実施形態では、キャップ524は、ねじ付きバレル522を締め付けるための工具(例えば、レンチ)によるアクセスを容易にする平らな側面を有する六角形の側壁526を備える。少なくとも1つの実施形態では、RFコネクタ506は、ねじ付きバレル522を手動で回転させることによって、RFワイヤハーネス500との接続または接続解除が可能になる。少なくとも1つの実施形態では、ねじ付きバレル522を締め付けることにより、RFコネクタソケット512をレッジ508に押し付けることによってコネクタポート504内にRFコネクタ506を固着することができる。少なくとも1つの実施形態では、RFコネクタ506は、コレット型コネクタ(例えば、ODU(商標)SpringtacコネクタまたはLamtacコネクタ)であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、開口510を通過してソケット512内に設置され得る。少なくとも1つの実施形態では、プロング528がRFコネクタソケット512内にスリーブ基部を固着し、また、サーマルチョークに電気的に連結することができる。少なくとも1つの実施形態では、RFコネクタ506は、RFコネクタソケット512の下でねじ付きバレル522に延びるステム530を備えてもよい。少なくとも1つの実施形態では、ステム530は、ステム530の底部にはんだウェル532を備えてもよい。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤ534が、裸端部536をはんだウェル532に挿入することによってステム530にはんだ付けされ、はんだ結合され得る。
【0151】
図5Bは、少なくとも1つの実施形態による、スリーブウェル502を囲む壁538を備えるワイヤハーネス500の上平面図を示している。壁538は、適切な厚さt6を有することができる。少なくとも1つの実施形態では、レッジ508は、スリーブウェル502とコネクタポート504との間に開口510を備えてもよい。少なくとも1つの実施形態では、プロング528は、コネクタポート504の底部にあってもよい。
【0152】
少なくとも1つの実施形態では、フレーム520は、隣接するスリーブウェル502とコネクタポート504を相互接続し得る。少なくとも1つの実施形態では、フレーム520は、RFワイヤハーネス500の強度および柔軟性を最適化するように調整され得る厚さt7を有することができる。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤハーネス500は、RFロッドアセンブリクランプ(例えば、ロッドアセンブリクランプ104)の長さL8と実質的に等しくてもよい全長L10を有してもよい。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤハーネス500は、アダプタチューブ(例えば、アダプタチューブ138)の基部内に設置され得る。
【0153】
図5Cは、少なくとも1つの実施形態における、ワイヤハーネス550の代替の実施形態の断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、フレーム520は、スリーブウェル502間のおおよそ中心に位置するスロット540を備える。少なくとも1つの実施形態では、スロット540は、柔軟性をワイヤハーネス500に与えるように調整され得る長さL9を有することができる。
【0154】
図6Aは、少なくとも1つの実施形態による、スペーサプレート110の平面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、実質的にディスク形状であってもよく、以下に説明するような、RF導体(例えば、RF導体102)およびヒータワイヤ160を通過させるためにディスク600を通って延びる開口602および604を備える。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、台座ステム(例えば、ステム128)の内径内に適合するようなサイズにすることができる直径D3を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、直径D3はまた、スペーサプレート110がアダプタチューブ138のアダプタチューブフランジ146の内部におけるレッジ156上に設置されることを可能にするように調整されてもよい(例えば、図1C参照)。少なくとも1つの実施形態では、開口602は、スリーブ116の幅w4よりもわずかに大きくてもよい直径D4を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、開口602のオフセットは、ウエハチャックプラテン(例えば、プラテン126)上の接触点との最適な位置合わせのために、RF導体の旋回運動に対して適切なクリアランスを提供し得る。
【0155】
少なくとも1つの実施形態では、開口604は、直径D5を有する。少なくとも1つの実施形態では、直径D5は、開口602の直径D4よりも実質的に小さくてもよい。少なくとも1つの実施形態では、開口604は、ヒータ導体およびESCロッド(例えば、図1Cのヒータ導体158)が台座ステム(例えば、図1Cのステム128)まで通過することを許容し得る。少なくとも1つの実施形態では、開口602および604は、任意の適切なパターンで配置され得る。
【0156】
少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、セラミックまたはガラスなどの誘電体材料を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、アルミナ、窒化アルミニウム、非晶質シリカ、またはケイ酸塩ガラスを含む。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、ロッド(例えば、ロッド112)と低周波AC搬送導体(例えば、ヒータ導体158)との間に電気(および熱)絶縁を提供する。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110はまた、RF導体およびヒータ導体とウエハチャックプラテン上の接触点の位置合わせを維持することができる。
【0157】
少なくとも1つの実施形態では、壁606が、(例えば、図6Bに示すように)開口602の上および下に延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、壁606は、壁606の最適な強度のために調整され得る厚さt8を有する。少なくとも1つの実施形態では、壁606は、RF導体の安定化を支援する。
【0158】
図6Bは、少なくとも1つの実施形態による、スペーサプレート110の断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、ディスク600は、厚さt9を有する。少なくとも1つの実施形態では、厚さt9は、スペーサプレート110の強度を最適化するようなサイズにすることができる。少なくとも1つの実施形態では、開口602を囲む壁606は、高さh2だけディスク600の上および下に延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、開口602を通した挿入によってスペーサプレート110と係合することができる。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、RF導体の小さな傾斜に適応するように寸法決めされ得る開口602を備えてもよい。
【0159】
少なくとも1つの実施形態では、スリーブノーズ(例えば、ノーズ176)が、スリーブノーズと壁606との間にギャップが存在するように開口602に挿入されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、開口602内で実質的に自由に旋回することができる。少なくとも1つの実施形態では、RF導体のスリーブは、開口602を完全に通過し、プラテンの座ぐり穴まで延びることが可能である。
【0160】
図7Aは、少なくとも1つの実施形態による、コラムクランプアセンブリ140の上側クランプリング148の平面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148は、開口706を囲む外側側壁702と内側側壁704との間の幅w5を有する。少なくとも1つの実施形態では、幅w5は、おおよそ7cm~25cmの範囲であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148は、おおよそ7cm~15cmの範囲の外径D6を有する。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148は、内径D7を有する。上側クランプリング148の環状幅w5は、D6とD7との間の算術差であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148は、複数の貫通穴708を備える。少なくとも1つの実施形態では、貫通穴708は、ボルト(例えば、図1Cのボルト152)の通過を可能にし、下側クランプリング150に対するクランプ力を提供する(後述)。少なくとも1つの実施形態では、貫通穴708は、ボルト(例えば、ボルト152)によって加えられる力の対称的な分布を提供するために、対称的なパターンで分布される。
【0161】
少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148は、上面718と、下面720とを備える(図7Bに示す)。少なくとも1つの実施形態では、下面720は、接触面である(以下、接触面720)。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148は、上面718から下面720に延びる6つの等間隔の貫通穴708を備える。少なくとも1つの実施形態では、貫通穴708は、60度の方位角間隔を有する。少なくとも1つの実施形態では、貫通穴708の中心は、外径D6と内径D7との間の中間の半径よりも小さい(例えば、内径D7に近い半径R1と一致する。少なくとも1つの実施形態では、貫通穴708を内方に位置決めすることにより、上側クランプリング148の面取りされた部分をボルトが通過することが可能になる(図7B参照)。したがって、少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150の内方部分にかかる下向きの力が減少し、下側クランプリング150が上方に撓むことが許容される(後述)。
【0162】
少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148は、剛性のために高い弾性率を有する金属を含む。少なくとも1つの実施形態では、限定はしないが、鋼合金、タングステン、またはチタンなどの材料を上側クランプリング148に用いることが可能である。
【0163】
図7Bは、少なくとも1つの実施形態による、上側クランプリング148の直交断面図を示している。断面は、図7Aの切断線A-A’に沿って取られる。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリングは、おおよそ1cm~3cmの範囲であり得る高さh3を有する。少なくとも1つの実施形態では、内側側壁704は、ベベル710を備える。少なくとも1つの実施形態では、ベベル710は、上側クランプリング148の外周に対する接触面720の面積を減少させる。以下に説明するように、下側クランプリング150の内方部分は片持ち支持され、アダプタチューブフランジ146の非平面性に適合するように上方への撓みを可能にする(図1C参照)。少なくとも1つの実施形態では、ベベル710は、接触面720を下側クランプリング150の外方部分に限定するように調整され得る角度θを有する。少なくとも1つの実施形態では、角度θは、外径D6に対する接触面720の幅w6を最適化するように調整され得る。少なくとも1つの実施形態では、幅w6は、下側クランプリング150に加えられる最適な力のために、上側クランプリング148の接触面720の表面積を最適化するように調整することができる。少なくとも1つの実施形態では、幅w6は、上面718の表面積が接触面720の表面積よりも大きくなるように調整されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、下面720に対する上面718の面積の比は、以下に説明するように、下側クランプリング150にかかる力を最適化するために調整することが可能である。
【0164】
図8Aは、少なくとも1つの実施形態による、下側クランプリング150の上平面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、一体の環状構造であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、2つの嵌合する半環状の半体またはセグメント(半環状セグメント802Aおよび半環状セグメント804Bとして参照される)を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、半環状セグメント802Aは、半環状セグメント802Bと実質的に同一である。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、アルミニウムまたは他の適切な金属合金を含む。少なくとも1つの実施形態では、半環状セグメント802Aおよび802Bは、それぞれ外側側壁806A/806Bとそれぞれ内側側壁808A/808Bとの間に延びる上面804A/804Bをそれぞれ備える。少なくとも1つの実施形態では、半体802Aおよび802Bの幅w7は、おおよそ1cm~3cmの範囲であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、外側側壁806A/806Bは、外側半径R2に沿って延びる。少なくとも1つの実施形態では、内側側壁808A/808Bは、内側半径R3に沿って延びる。
【0165】
少なくとも1つの実施形態では、半環状セグメント802Aは、複数の貫通穴814Aを備える。少なくとも1つの実施形態では、半環状セグメント802Bは、複数の貫通穴814Bを備える。少なくとも1つの実施形態では、貫通穴814A/Bは、上側クランプリング148からアダプタチューブフランジ146へのボルトの通過を可能にするねじなしボルト穴としての役割を果たし、ステム128をウエハチャックアセンブリ120におけるアダプタチューブ138に固着することができる(図1C参照)。
【0166】
少なくとも1つの実施形態では、貫通穴814A/Bは、それぞれ半環状セグメント802Aおよび802Bを通って延びる半径に沿って均等に分布することができる。少なくとも1つの実施形態では、半環状セグメント802Aおよび802Bは各々、60度だけ角度的に間隔を置いた3つの貫通穴814Aおよび814Bをそれぞれ備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、穴814A/Bの中心は、半径R4と一致し得る。少なくとも1つの実施形態では、半径R4は、外側半径R2と内側半径R3との間の中間よりも大きくてもよい。少なくとも1つの実施形態では、半径R4は、半径R3よりも半径R2に近くてもよい。少なくとも1つの実施形態では、半径R4上の穴810A/Bの非対称な中心合わせにより、下側クランプリングの内方部分と比較して下側クランプリング150の外方部分により大きな力(例えば、上側クランプリング148からの圧力)をかけることが可能になり得る。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150の外方部分は、半径R4と外側半径R2との間にあり得る。少なくとも1つの実施形態では、内方部分(例えば、半径R4と内側半径R3との間)は、この部分が上側クランプリング148によって接触されないため、片持ち支持されている。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150の内方部分の片持ち梁により、アダプタチューブフランジ146の非平面性に適合するために、下側クランプリング150が面外で弾性的または塑性的に変形することが可能になり得る。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150およびアダプタチューブフランジ146にかかる曲げ応力は、ウエハチャックアセンブリ120に互いにボルト止めされると変形により低減され得る(図1C参照)。少なくとも1つの実施形態では、誘発された屈曲は、下側クランプリング150を湾曲させ、接触面積を減少させ、かつ接触面積を周縁部に変位させることによって、下面818A/Bおよび819A/Bを通る最適な力の分布を可能にし得る。少なくとも1つの実施形態では、上側クランプリング148の弾性率よりも低い弾性率を有する金属材料が用いられてもよい。
【0167】
少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150の構成材料は、上側クランプリング148における材料よりも低い降伏強度を有し得る。より低い降伏強度により、より低いレベルの機械的応力(例えば、上側クランプリング148に対する低いボルトトルク)で下側クランプリング150の塑性変形が可能になり、より脆弱なアダプタチューブフランジ146およびアダプタチューブ138の亀裂あるいは損傷を回避することが可能である。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブ138は、セラミック材料を含む。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、アルミニウム(例えば、おおよそ130メガパスカル(MPa)の降伏強度を含むことができ、上側クランプリング148は、鋼合金(例えば、軟鋼の場合はおおよそ230MPaの降伏強度)を含むことができる。
【0168】
下側クランプリング150は2つの半環状セグメントを備えるように示されているが、少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、4つの四半環状セグメント(図示せず)を備える。少なくとも1つの実施形態では、上述の穴814A/Bなどの構造は、4つtの四半環状セグメント上に同様または同一の構成で分布されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、第1の四半環状セグメントは、第1の端部と、第2の端部とを備える。少なくとも1つの実施形態では、第2の四半環状セグメントは、第3の端部と、第4の端部とを備える。少なくとも1つの実施形態では、第3の四半環状セグメントは、第5の端部と、第6の端部とを備える。少なくとも1つの実施形態では、第4の四半環状セグメントは、第7の端部と、第8の端部とを備える。少なくとも1つの実施形態では、第2の端部は、第3の端部に隣接している。少なくとも1つの実施形態では、第4の端部は、第5の端部に隣接している。少なくとも1つの実施形態では、第6の端部は、第7の端部に隣接している。少なくとも1つの実施形態では、第8の端部は、第1の端部に隣接している。
【0169】
図8Bは、少なくとも1つの実施形態による、下側クランプリング150の底平面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、示すように、半環状セグメント802Aおよび802Bの端部810Aおよび810B、ならびに812Aおよび812Bを当接させることによって組み立てられ得る。少なくとも1つの実施形態では、端部810Aおよび810Bは、インターロックされる。例えば、端部810Aは、端部810Aから延びる1つまたは複数のタブまたは舌部など、1つまたは複数の突出構造(図示せず)を備えることができ、端部810Bは、1つまたは複数の突出構造を受け入れる1つまたは複数のノッチまたは溝など、端部810Bから内向きに延びる1つまたは複数の凹状領域(図示せず)を備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、凹状領域は、突出構造と同様または同じ形状を有してもよく、それにより半環状セグメント802Aおよび802Bは、キーアンドロック方式で突出構造を凹状領域に適合させることによってインターロックされ得る。少なくとも1つの実施形態では、端部810Aは、突出ピンを備えてもよく、端部810Bは、突出ピンが挿入されて半環状セグメント802Aおよび802Bをインターロックさせる穴を備えてもよい。
【0170】
少なくとも1つの実施形態では、溝816A/Bは、それぞれ、半環状セグメント802Aおよび802Bの下面818A/B内に延びる。少なくとも1つの実施形態では、下面818A/Bは、実質的に平面であり、それぞれ上面804A/Bに平行である。少なくとも1つの実施形態では、溝816A/Bは、それぞれ、半環状セグメント802Aおよび802Bの外側側壁806A/Bと内側側壁808A/Bとの間の半円形の円弧をたどる。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150が組み立てられると、溝816A/Bは結合して単一の円形溝を形成することができる。少なくとも1つの実施形態では、溝816A/Bは、幅w8を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150がウエハチャックアセンブリ120に組み込まれると(図1C参照)、上面808A/は実質的に同一平面上にあり得る。例えば、ウエハチャックアセンブリ120の構築中、半環状セグメント802A/Bを上側クランプリング148とアダプタチューブフランジ146との間に挿入し、互いに当接させることができる。組み立てられると、下側クランプリング150は、外径D8(例えば、半径R2の合計)と、内径D9(例えば、半径R3の合計)とを有し得る。少なくとも1つの実施形態では、下面818A/Bは、下側クランプリング150がウエハチャックアセンブリ120に組み立てられると、同様に実質的に同一平面上にあってもよい。
【0171】
少なくとも1つの実施形態では、溝816A/Bは、それぞれ、内方側壁820A/Bおよび外方側壁822A/Bを備える。少なくとも1つの実施形態では、溝816A/Bは、内方側壁820A/Bおよび外方側壁822A/Bの間に横壁824A/Bを含み得る。少なくとも1つの実施形態では、貫通穴810A/Bの一部は、外方側壁822A/Bを通過することができる。少なくとも1つの実施形態では、外方側壁822A/Bは、湾曲していてもよい(図8C参照)。少なくとも1つの実施形態では、外方側壁822A/Bと横壁824A/Bの交点は、ゼロ以外の半径を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、外方側壁822A/Bは、横壁824A/Bに対して強化された片持ち梁ジョイントを提供するために、横壁824A/Bに近づくにつれてテーパ状にすることができる。少なくとも1つの実施形態では、外方側壁822A/Bは、斜角で横壁824A/Bに漸近的に接合し、交点において曲率を有することができる。少なくとも1つの実施形態では、外方側壁822A/Bの最大テーパ幅w9は、横壁826A/Bの所望の片持ち梁の撓みを可能にするように調整され得る。少なくとも1つの実施形態では、幅w8およびw9は、本明細書に記載のように、境界面(interfacing surface)上における最適な力の分布のために調整され得る。
【0172】
少なくとも1つの実施形態では、半環状セグメント802A/Bの全幅w7は、垂直力が内側リッジ828A/Bに作用したときに所望の片持ち梁の撓みを受けるように調整されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、幅w7は、コラムクランプアセンブリ140の熱的-機械的性能を最適化するために、隣接する境界面(例えば、保持リップ142およびアダプタチューブフランジ146)に加えられる力の最適な分布のために調整され得る。
少なくとも1つの実施形態では、内方側壁820A/Bは、それぞれ平坦部分826A/Bを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、平坦部分826A/Bの位置および長さL10は、アダプタチューブフランジ146上に存在し得るガイド構造に当接するように調整されてもよい。そのようなガイド構造は、アダプタチューブフランジ146上で下側クランプリング150を配向させ、かつ/またはその中心合わせを容易にすることができる。
【0173】
図8Cは、少なくとも1つの実施形態による、図8Bに示す切断線A-A’に沿った下側クランプリング150の直交断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、それぞれ当接端812Aおよび812Bで近接する、組み立てられた半環状セグメント802Aおよび802Bを備える。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150は、厚さh4を有する。少なくとも1つの実施形態では、厚さh4は、おおよそ0.5~2cmの範囲である。少なくとも1つの実施形態では、横壁824A/Bは、それぞれ、下面818A/Bおよび819A/Bの下に深さh5だけ凹んでいてもよい。少なくとも1つの実施形態では、h5は、溝816A/Bの深さである。少なくとも1つの実施形態では、深さh5は、0.5cm~厚さh4のおおよそ75%の範囲であり得る。少なくとも1つの実施形態では、深さh5は、下側クランプリング150の最適な性能のために調整され得る。少なくとも1つの実施形態では、調整は、材料、幅w7、および下面818A/Bおよび819A/Bの間の垂直オフセットに依存し得る。少なくとも1つの実施形態では、深さh5は、アダプタチューブフランジ146の非平面性に適合するように、下側クランプリング150の片持ち梁部分が上面808A/B上において所望のクランプ力で曲がることを可能にするように最適化され得る。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリング150の変形により、それぞれ内側および外側接触面816および818の間に分布するアダプタチューブフランジ146およびアダプタチューブ138(図1C参照)への損傷を防止することができる。
【0174】
少なくとも1つの実施形態では、外方側壁822A/Bは、それぞれ、斜角で横壁824A/Bに近づく拡大テーパを有してもよい。少なくとも1つの実施形態では、外方側壁822A/Bは、横壁824A/Bと漸近的に融合し、丸形の(湾曲した)ジョイントを形成する。少なくとも1つの実施形態では、外方側壁822A/Bと横壁824A/Bとの間の交点は、挿入図に示すように、ゼロ以外の円形の曲率半径rを有する。
【0175】
図9は、少なくとも1つの実施形態による、上側ウエハチャックアセンブリ900の3D断面図を示している。少なくとも1つの実施形態では、上側ウエハチャックアセンブリ900は、プラテン126とアダプタチューブ138の上側部分との間に延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、アダプタチューブ138の下側部分からステム128の頂部におけるプラテン126に延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、スリーブ116は、ロッド112のほぼ全長にわたって延び、ロッドの温度調節のための断熱を行うことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112の先端118は、スリーブ116のノーズ176の上に延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、ロッド112の先端118は、座ぐり穴130内に設置され得る。少なくとも1つの実施形態では、先端118は、座ぐり穴130の上に位置するプラテン126内のプラズマ放電電極(図示せず)に取り付けられてもよい。少なくとも1つの実施形態では、ノーズ176は、RF導体102を位置合わせするために、プレート126の底面における座ぐり穴130内に設置され得る。少なくとも1つの実施形態では、座ぐり穴130は、RF導体102の旋回運動のためのクリアランスを許容するように寸法決めされてもよい。
【0176】
少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、保持リップ142の内側のステム128の基部内に設置され得る。少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、スペーサプレート110における開口602を通過することができる。少なくとも1つの実施形態では、開口602の直径D4は、スリーブ116の幅w4と開口602の直径D4との間のクリアランスのために調整され得る。少なくとも1つの実施形態では、クリアランスは、RF導体102の旋回を可能にし、スリーブ116の熱膨張に適応することができる。少なくとも1つの実施形態では、ヒータ導体158は、ワイヤ取り付けラグ902からスペーサプレート110の下に延びる(例えば、アダプタチューブ138の下側部分におけるヒータワイヤ160から延びる)ことができる。少なくとも1つの実施形態では、ヒータ導体158は、開口604を通ってステム128に延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、ヒータ導体158は、プラテン126における加熱要素に取り付けることができる(接続は図示せず)。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレート110は、スリーブ116とヒータ導体158との間に電気的および熱的絶縁を提供することができる。
【0177】
少なくとも1つの実施形態では、ステム128は、上側クランプリング148および下側クランプリング150を備えるコラムクランプアセンブリ140によってアダプタチューブ138に取り付けられ得る。少なくとも1つの実施形態では、締め付けられたボルト152からのクランプ力は、コラムクランプアセンブリ140を介して保持リップ142に伝達され、レッジ156に対して真空シール154を圧縮することができる。少なくとも1つの実施形態では、上側および下側クランプリング148および150はそれぞれ、真空シール154の圧縮が均一になるように力を分散することができる。少なくとも1つの実施形態では、真空シール154は、高真空または超高真空シールとして設計されてもよい。
【0178】
図10は、少なくとも1つの実施形態による、破線のボックスによって描写されたウエハチャックアセンブリ120を備える半導体プロセスツール1000を示している。少なくとも1つの実施形態では、半導体プロセスツール1000は、限定はしないが、プラズマ強化化学気相堆積(PECVD)装置、原子層堆積装置、RFスパッタリング装置、ドライエッチング装置、またはプラズマ洗浄装置などのウエハプロセスツールであってもよい。少なくとも1つの実施形態では、プラテン126を備えるウエハチャックアセンブリ120は、真空チャンバ1002内に収容され得る。少なくとも1つの実施形態では、真空チャンバ1002は、高真空チャンバまたは超高真空チャンバであってもよい。少なくとも1つの実施形態では、ステム128およびアダプタチューブ138を備えるコラム122は、真空チャンバ1002の下のキャビネット1006内に収容され得る。少なくとも1つの実施形態では、台座126は、示すように、キャビネット1006の頂面1008上にあってもよい。少なくとも1つの実施形態では、台座126は、頂面1008の下に凹んでいてもよい(図示せず)。少なくとも1つの実施形態では、キャビネット1006は、半導体プロセスツール1000の動作中に真空下にあってもよい。
【0179】
少なくとも1つの実施形態では、RF導体102は、フィードスルーコネクタ1012に取り付けられたワイヤ534によってRF電源1010に接続される。少なくとも1つの実施形態では、フィードスルーコネクタ1012は、RF電源1010から延在する同軸ケーブルからRF電力を分割することができる。少なくとも1つの実施形態では、RF電力は、ワイヤハーネス500を介してサーマルチョーク114に連結され得る。
【0180】
図11は、少なくとも1つの実施形態による、ウエハチャックアセンブリ(例えば、ウエハチャックアセンブリ120)を組み立てるための方法を要約する例示的なフローチャート1100を示している。少なくとも1つの実施形態では、フローチャート1100は、動作1102で開始する。少なくとも1つの実施形態では、ウエハチャック台座アセンブリを組み立てるために準備することができる。少なくとも1つの実施形態では、ウエハチャック台座アセンブリは、台座プラテン(例えば、プラテン126)と、一体型台座ステム(例えば、ステム128)とを備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、アダプタチューブハウジングもまた、ウエハチャック台座に組み込むために準備され得る。
【0181】
少なくとも1つの実施形態では、動作1104において、RFアセンブリクランプ(例えば、RFアセンブリクランプ104)内にクランプされた1つまたは複数のRF導体(例えば、RF導体102)を備えるRFアセンブリが、アダプタチューブハウジングの基部に挿入され得る。少なくとも1つの実施形態では、RFアセンブリクランプの本体は、アダプタチューブ(例えば、アダプタチューブ138)のアダプタチューブの内部壁における(例えば、内壁139および輪郭404の)輪郭と一致する輪郭(例えば、側壁302、304)を備える。少なくとも1つの実施形態では、RFロッドアセンブリクランプは、固有の(例えば、固定化された)配向で挿入することができるように、非対称の形状を有してもよい。少なくとも1つの実施形態では、輪郭404は、RFアセンブリクランプ104が固定化された配向で挿入され得るように、互いに対する対応する非対称性を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、以下に説明するように、アダプタチューブハウジングが台座ステムに取り付けられると、固定化された配向により、台座プラテン上の接触点(例えば、座ぐり穴130)に対するRF導体の位置合わせが確実になり得る。
【0182】
少なくとも1つの実施形態では、個々のRF導体は、導電性サーマルチョーク(例えば、サーマルチョーク114)に一体的に結合(例えば、溶接)された導電性ロッド(例えば、ロッド112)を備えることができる。RF導体については、少なくとも1つの実施形態に従って上で説明されている。少なくとも1つの実施形態では、ロッドおよびサーマルチョークを備える一体型構造は、誘電性の円筒スリーブ(例えば、スリーブ116)によって絶縁され得る。少なくとも1つの実施形態では、絶縁スリーブは、ロッド/サーマルチョーク構造に対して熱絶縁と電気絶縁の両方を提供することができる。少なくとも1つの実施形態では、RF導体は、サーマルチョークの基部部分(例えば、基部172)に取り付けられたRF電気コネクタ(例えば、ワイヤハーネス500)をさらに備えることができる。
【0183】
少なくとも1つの実施形態では、RF導体は、誘電体スリーブの周囲に伸長された変形可能なOリングによってRFロッドアセンブリクランプ内に拘束され得る。少なくとも1つの実施形態では、Oリングは、RF導体の揺動または旋回運動を許容し、台座プラテンの底部における接触点(例えば、座ぐり穴130)とロッドの位置ずれを補正することができる。少なくとも1つの実施形態では、RF導体は、RFロッドアセンブリクランプの本体における球状ソケット内に捕捉されたボールリテーナ内に保持され得る。少なくとも1つの実施形態では、ボールソケットジョイントが回転可能であり、横方向および垂直方向の運動を拘束しながら、RF導体の制限された旋回運動を可能にすることができる。
【0184】
少なくとも1つの実施形態では、動作1106において、ウエハチャック台座をアダプタチューブハウジングに取り付けることができる。少なくとも1つの実施形態では、台座ステムは、アダプタチューブハウジングの上端内のレッジ(例えば、レッジ144)上に設置されるリップ(例えば、保持リップ142)をその基部に備えることができる。少なくとも1つの実施形態では、組み立て手順中、アダプタチューブハウジングの上端が台座ステムの基部に近づくことができる。少なくとも1つの実施形態では、個々のRF導体は、台座ステムの基部内に設置されたスペーサプレート内の開口(例えば、スペーサプレート110における開口602)を通して挿入され得る。少なくとも1つの実施形態では、スペーサプレートは、台座ステムのリップの内側のレッジ上に設置され得る。
【0185】
少なくとも1つの実施形態では、台座ステムの基部は、アダプタチューブハウジングの上端に挿入することができる。少なくとも1つの実施形態では、台座ステムがアダプタチューブハウジングに挿入されると、上側クランプリング(例えば、上側クランプリング148)および下側クランプリング(例えば、下側クランプリング150)を備えるクランプ(例えば、コラムクランプアセンブリ140)は、アダプタチューブフランジ(例えば、アダプタチューブフランジ146)にボルト止めされ得る。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、フランジおよび台座ステムリップに跨る。少なくとも1つの実施形態では、下側クランプリングは、複数のクランプボルト(例えば、ボルト152)を締めることによってわずかに変形し、上側クランプリングによって伝達されるクランプ力を分散させるのに十分な弾性を有する材料を含む。
【0186】
少なくとも1つの実施形態では、動作1108において、RF接続をウエハチャック台座アセンブリに対して行うことができる。少なくとも1つの実施形態では、誘電体(例えば、PEEK)本体を備えるワイヤハーネス(例えば、ワイヤハーネス500)は、アダプタチューブハウジングの基部に挿入することができる。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤハーネスは、アダプタチューブハウジングの内部壁の輪郭のある凹部(例えば、輪郭404)に適合する輪郭のある本体を有し得る。少なくとも1つの実施形態では、RFコネクタ(例えば、RFコネクタ506は、ワイヤハーネスのコネクタポート(例えば、コネクタポート504)に挿入され得る。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤハーネスは、RF導体の上に挿入されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、RF導体の誘電体スリーブは、ワイヤハーネスのウェル(例えば、スリーブウェル502)内に設置され得る。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークは、ウェルの底部における開口部を通って(例えば、開口510を通って)延び、RFコネクタのレセプタクル(例えば、ソケット512)に設置することができる。少なくとも1つの実施形態では、サーマルチョークは、RFコネクタに電気的に連結され得る。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤ(例えば、ワイヤ534)をRFコネクタに予めはんだ付けすることができる。少なくとも1つの実施形態では、ワイヤは、RF電流をコネクタに運ぶことができる。少なくとも1つの実施形態では、RFコネクタは、ねじ付きバレルを取り付けることができるねじ付き基部(例えば、内側ねじ付き部分516)を備えてもよい。少なくとも1つの実施形態では、ねじ付きバレルを締め付け、ワイヤハーネス内にRFコネクタを固着することが可能である。
【0187】
少なくとも1つの実施形態では、本明細書に記載の様々な実施形態の構造はまた、それらの構造を形成する方法、およびこれらの構造の動作方法として説明することもできる。
【0188】
少なくとも1つの実施形態を示している、以下の例が提供される。これらの例は、他の例と組み合わせることが可能である。したがって、少なくとも1つの実施形態は、本発明の範囲を変更することなく、少なくとも別の実施形態と組み合わせることができる。
【0189】
例1は、ウエハチャックアセンブリであって、1つまたは複数のプラズマ電極を有するプラテンと、前記1つまたは複数のプラズマ電極に電気的に連結された少なくとも1つの高周波(RF)導体を備えるRFアセンブリであって、前記少なくとも1つのRF導体は、前記1つまたは複数のプラズマ電極に連結されたロッド先端、および中空内部を有するサーマルチョークに機械的に連結されたロッドステムを有するロッドを備えるRFアセンブリとを備え、前記ロッドは、第1の導電性材料を含み、第1の幅および第1の長さを有し、前記サーマルチョークは、第2の導電性材料を含み、第2の幅および第2の長さを有し、前記第2の幅は、前記第1の幅以上である、ウエハチャックアセンブリである。
【0190】
例2は、例1のすべての特徴を含み、前記ロッドは、前記サーマルチョークの管状本体に挿入されるロッドステムを備え、前記ロッドステムは、前記第1の長さの10%未満である第3の長さを有する。
【0191】
例3は、例1のすべての特徴を含み、前記ロッドは、前記ステム部分上に挿入ストッパをさらに備え、前記挿入ストッパは、前記サーマルチョークのリムに当接する。
【0192】
例4は、例1のすべての特徴を含み、前記第1の長さは、前記第2の長さの20%~50%である。
【0193】
例5は、例1のすべての特徴を含み、RFアセンブリクランプが、前記少なくとも1つのRF導体に連結され、前記RFアセンブリクランプは、前記少なくとも1つのRF導体が通って延びる少なくとも1つの保持構造を備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体を前記RFアセンブリクランプと旋回可能に係合するように動作可能である。
【0194】
例6は、例5のすべての特徴を含み、前記RFアセンブリクランプは、第1の部分と、第2の部分とを備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記第1の部分と前記第2の部分との間にあり、少なくとも1つの第1の開口が、前記第1の部分を通って延び、前記第2の部分を通って延びる少なくとも1つの第2の開口と実質的に同軸であり、第3の開口が、前記少なくとも1つの保持構造を通って延び、前記少なくとも1つの第1の開口および前記少なくとも1つの第2の開口と実質的に同軸である。
【0195】
例7は、例6のすべての特徴を含み、前記少なくとも1つの保持構造は、前記RFアセンブリクランプのキャビティ内で旋回可能に係合されるボールリテーナを備え、前記第3の開口は、前記ボールリテーナを通って延び、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で横方向に拘束される。
【0196】
例8は、例6のすべての特徴を含み、前記少なくとも1つの保持構造は、前記第3の開口を囲むリングを備え、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で横方向に拘束され、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で旋回可能に係合される。
【0197】
例9は、例8のすべての特徴を含み、前記リングは、エラストマー材料を含み、前記エラストマー材料は、前記少なくとも1つのRF導体によって加えられる旋回力によって変形する。
【0198】
例10は、例1のすべての特徴を含み、前記サーマルチョークは、溶接結合またはろう付け結合によって前記ロッドに結合される。
【0199】
例11は、例1のすべての特徴を含み、前記第1の導電性材料は、ニッケル、鉄、または銅を含む。
【0200】
例12は、例1のすべての特徴を含み、前記第2の導電性材料は、ニッケル、銅、または鉄の合金を含む。
【0201】
例13は、例1のすべての特徴を含み、前記サーマルチョークは、外壁上に導電性コーティングを備える。
【0202】
例14は、例13のすべての特徴を含み、前記導電性コーティングは、金を含み、前記導電性コーティングは、20ミクロン以下の厚さを有する。
【0203】
例15は、例1のすべての特徴を含み、前記サーマルチョークは、前記ロッドに連結された第1の端部と、電気コネクタに連結された第2の端部とを有し、前記電気コネクタは、前記サーマルチョークに電気的に連結される。
【0204】
例16は、例1のすべての特徴を含み、前記RFアセンブリは、前記ロッドおよび前記サーマルチョークの周囲にスリーブをさらに備え、前記スリーブは、非導電性材料を含み、前記スリーブは、第4の長さを有し、前記第4の長さは、前記第1の長さと前記第2の長さの合計の少なくとも一部に等しい。
【0205】
例17は、例16のすべての特徴を含み、前記非導電性材料は、アルミニウムの酸化物、ケイ素の酸化物、または有機ポリマーを含む。
【0206】
例18は、例16のすべての特徴を含み、前記スリーブは、前記スリーブの第2の壁厚よりも小さい第1の壁厚を有するノーズを備える。
【0207】
例19は、システムであって、真空チャンバと、前記真空チャンバ内のウエハチャックアセンブリであって、前記ウエハチャックアセンブリは、プラテンに連結されたステムを備える台座であって、前記プラテンは、少なくとも1つのプラズマ放電電極を備える台座、前記ステムに連結されたアダプタチューブを備えるコラム、および高周波(RF)アセンブリであって、少なくとも1つのRF導体であって、サーマルチョークに機械的に連結されたロッド、および前記少なくとも1つのRF導体の長さに沿って少なくとも部分的に延びるスリーブを備える少なくとも1つのRF導体と、前記少なくとも1つのRF導体に連結されたRFアセンブリクランプであって、前記RFアセンブリクランプは、クランプ本体内に少なくとも1つの保持構造を備えるRFアセンブリクランプとを備えるRFアセンブリを備えるウエハチャックアセンブリとを備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体が通って延びる開口を備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体を前記クランプ本体と旋回可能に係合するように動作可能であり、前記少なくとも1つのRF導体は、前記コラムを通って延び、前記少なくとも1つのRF導体は、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に電気的に連結される、システムである。
【0208】
例20は、例19のすべての特徴を含み、RF電源が、前記少なくとも1つのRF導体に電気的に連結される。
【0209】
例21は、例19のすべての特徴を含み、前記プラテンは、前記プラテンの下面上に少なくとも1つの座ぐり穴を備え、前記少なくとも1つの座ぐり穴は、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に延び、前記ロッドの先端は、前記少なくとも1つの座ぐり穴を通って延び、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に接触する。
【0210】
例22は、例19のすべての特徴を含み、コラムクランプアセンブリが、前記台座の前記ステムを前記アダプタチューブに連結し、前記コラムクランプアセンブリは、下側クランプリングの上に上側クランプリングを備える。
【0211】
例23は、例19のすべての特徴を含み、前記RFアセンブリクランプは、前記アダプタチューブ内に設置され、前記アダプタチューブは、1つまたは複数の輪郭を備える内壁を備える。
【0212】
例24は、ウエハチャックアセンブリを組み立てるための方法であって、ステムを備える前記ウエハチャックアセンブリを受け取ることであって、前記ステムは、第1の端部でプラテンに取り付けられ、第2の端部にリップを備え、アダプタチューブが、第3の端部にフランジおよび第4の端部に基部を備えることと、スペーサプレートを前記ステムの前記第2の端部に設置することであって、前記スペーサプレートは、1つまたは複数の開口を備えることと、高周波(RF)アセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することであって、前記RFアセンブリは、RFアセンブリクランプの開口を通って延びる1つまたは複数のRF導体を備え、前記RFアセンブリクランプは、前記アダプタチューブ内で固有の配向を有し、前記1つまたは複数のRF導体は、前記スペーサプレートを通って延びることと、前記フランジを前記ステムの端部にクランプすることとを含む、方法である。
【0213】
例25は、例24のすべての特徴を含み、前記RFアセンブリをRF電源に連結することをさらに含み、前記RF電源は、前記RFアセンブリに電気的に連結されたRFコネクタに電気的に連結される。
【0214】
例26は、例24のすべての特徴を含み、前記RFアセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することは、前記RFアセンブリを前記RFアセンブリクランプに設置することを含み、前記RFアセンブリクランプは、前記1つまたは複数のRF導体の横方向の運動を実質的に拘束し、前記1つまたは複数のRF導体は、前記RFアセンブリクランプ内で旋回可能に係合される。
【0215】
例27は、例24のすべての特徴を含み、前記1つまたは複数のRF導体は、先端を備えるロッドを備え、RFアセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することは、前記先端を前記プラテンに接触させることを含む。
【0216】
例28は、下側クランプリングであって、第1の表面、および前記第1の表面の反対側にあり、ある厚さだけ前記第1の表面から分離された第2の表面であって、前記第1の表面および前記第2の表面は、外側半径と内側半径との間に延びる第1の表面および第2の表面と、前記第2の表面内の円形溝であって、前記円形溝は、前記外側半径と前記内側半径との間に部分的に延びる幅を有し、前記円形溝は、それぞれ外方側壁および内方側壁を有する円形溝とを備え、前記円形溝は、前記内方側壁と前記外方側壁との間に延びる横壁を有し、前記外方側壁は、前記第2の表面から前記横壁に向かって斜角で内方に延び、前記外方側壁と前記横壁の交点は、丸形であり、複数の穴が、前記第1の表面から前記円形溝に延びる、下側クランプリングである、
【0217】
例29は、例28のすべての特徴を含み、前記複数の穴の中心は、前記第1の半径と前記第2の半径との間の距離の半分よりも大きい第3の半径と一致し、前記複数の穴は、約60度だけ方位角方向に間隔を置いている。
【0218】
例30は、例28のすべての特徴を含み、前記内方側壁は、平坦部分を備える。
【0219】
例31は、例28のすべての特徴を含み、第1の半環状セグメントと、第2の半環状セグメントとを備え、前記第1の半環状セグメントは、第1の端部と、第2の端部とを備え、前記第2の半環状セグメントは、第3の端部と、第4の端部とを備え、前記第1の端部は、前記第3の端部に隣接し、前記第2の端部は、前記第4の端部に隣接する。
【0220】
例32は、例28のすべての特徴を含み、第1の四半環状セグメントと、第2の四半環状セグメントと、第3の四半環状セグメントと、第4の四半環状セグメントとを備え、前記第1の四半環状セグメントは、第1の端部と、第2の端部とを備え、前記第2の四半環状セグメントは、第3の端部と、第4の端部とを備え、前記第3の端部は、前記第2の端部に隣接し、前記第3の四半環状セグメントは、第5の端部と、第6の端部とを備え、前記第5の端部は、前記第4の端部に隣接し、前記第4の四半環状セグメントは、第7の端部と、第8の端部とを備え、前記第7の端部は、前記第6の端部に隣接し、前記第8の端部は、前記第1の端部に隣接する。
【0221】
例33は、上側クランプリングであって、外径に沿った第1の側壁と、内径に沿った第2の側壁であって、第1の表面が、前記外径と前記内径との間に延び、前記第1の表面は、ある厚さだけ第2の表面から分離されている第2の側壁と、前記第1の表面と前記第2の表面との間の前記厚さを通って延びる複数の貫通穴とを備える、上側クランプリングである、
【0222】
例34は、例33のすべての特徴を含み、前記複数の貫通穴の中心は、前記外径と前記内径との間の距離の半分未満の半径と一致し、前記穴は、60度だけ方位角方向に間隔を置いている、
【0223】
例35は、例33のすべての特徴を含み、前記第2の側壁は、斜面部分を備え、前記斜面部分は、前記第1の表面が前記第2の表面の第2の表面積よりも大きい第1の表面積を有するように斜角で面取りされている。
【0224】
例36は、クランプアセンブリであって、上側クランプリングであって、少なくとも1つの貫通穴、および前記上側クランプリングの内側半径に隣接する底面における面取りを有する上側クランプリングと、頂面、底面、および少なくとも1つの貫通穴を有する下側クランプリングであって、前記底面は、外側半径と内側半径との間に境界がある溝を備える下側クランプリングとを備え、前記上側クランプリングおよび前記下側クランプリングは、前記上側クランプリングの前記底面が前記下側クランプリングの前記頂面と直接接触するように、ボルトによって前記上側クランプリングおよび前記下側クランプリングの前記貫通穴を介してボルト止めされる、クランプアセンブリである。
【0225】
本明細書に記載したもの以外にも、開示された実施形態およびその実施態様に対して、それらの範囲から逸脱することなく様々な修正を加えることができる。したがって、本明細書における実施形態の説明は、例としてのみ構成されるべきであり、本開示の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲を参照することによってのみ判断されるべきである。
図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-09-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエハチャックアセンブリであって、
1つまたは複数のプラズマ電極を有するプラテンと、
前記1つまたは複数のプラズマ電極に電気的に連結された少なくとも1つの高周波(RF)導体を備えるRFアセンブリであって、前記少なくとも1つのRF導体は、
前記1つまたは複数のプラズマ電極に連結されたロッド先端、および中空内部を有するサーマルチョークに機械的に連結されたロッドステムを有するロッド
を備える、RFアセンブリと
を備え、
前記ロッドは、第1の導電性材料を含み、第1の幅および第1の長さを有し、
前記サーマルチョークは、第2の導電性材料を含み、第2の幅および第2の長さを有し、
前記第2の幅は、前記第1の幅以上である、
ウエハチャックアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記ロッドは、前記サーマルチョークの管状本体に挿入されるロッドステムを備え、前記ロッドステムは、前記第1の長さの10%未満である第3の長さを有する、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記ロッドは、前記ロッドステム上に挿入ストッパをさらに備え、前記挿入ストッパは、前記サーマルチョークのリムに当接する、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記第1の長さは、前記第2の長さの20%~50%である、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
RFアセンブリクランプが、前記少なくとも1つのRF導体に連結され、前記RFアセンブリクランプは、前記少なくとも1つのRF導体が通って延びる少なくとも1つの保持構造を備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体を前記RFアセンブリクランプと旋回可能に係合するように動作可能である、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記RFアセンブリクランプは、第1の部分と、第2の部分とを備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記第1の部分と前記第2の部分との間にあり、少なくとも1つの第1の開口が、前記第1の部分を通って延び、前記第2の部分を通って延びる少なくとも1つの第2の開口と同軸であり、第3の開口が、前記少なくとも1つの保持構造を通って延び、前記少なくとも1つの第1の開口および前記少なくとも1つの第2の開口と実質的に同軸である、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記RFアセンブリクランプのキャビティ内で旋回可能に係合されるボールリテーナを備え、前記第3の開口は、前記ボールリテーナを通って延び、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で横方向に拘束される、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項8】
請求項6に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記第3の開口を囲むリングを備え、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で横方向に拘束され、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で旋回可能に係合される、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項9】
請求項8に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記リングは、エラストマー材料を含、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記サーマルチョークは、前記ロッドに結合される、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項11】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記第1の導電性材料は、ニッケル、鉄、または銅を含み、
前記第2の導電性材料は、ニッケル、銅、または鉄の合金を含む、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項12】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記サーマルチョークは、外壁上に導電性コーティングを備え
前記導電性コーティングは、金を含み、前記導電性コーティングは、20ミクロン以下の厚さを有する、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項13】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記サーマルチョークは、前記ロッドに連結された第1の端部と、電気コネクタに連結された第2の端部とを有し、前記電気コネクタは、前記サーマルチョークに電気的に連結される、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項14】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記RFアセンブリは、前記ロッドおよび前記サーマルチョークの周囲にスリーブをさらに備え、前記スリーブは、非導電性材料を含み、前記スリーブは、第4の長さを有し、前記第4の長さは、前記第1の長さと前記第2の長さの合計の少なくとも一部に等しく、
前記非導電性材料は、アルミニウムの酸化物、ケイ素の酸化物、または有機ポリマーを含む、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項15】
請求項1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記スリーブは、前記スリーブの第2の壁厚よりも小さい第1の壁厚を有するノーズを備える、ウエハチャックアセンブリ。
【請求項16】
システムであって、
真空チャンバと、
前記真空チャンバ内のウエハチャックアセンブリであって、前記ウエハチャックアセンブリは、
プラテンに連結されたステムを備える台座であって、前記プラテンは、少なくとも1つのプラズマ放電電極を備える台座、
前記ステムに連結されたアダプタチューブ、および
高周波(RF)アセンブリであって、
少なくとも1つのRF導体であって、サーマルチョークに機械的に連結されたロッド、および前記少なくとも1つのRF導体の長さに沿って少なくとも部分的に延びるスリーブを備える少なくとも1つのRF導体と、
前記少なくとも1つのRF導体に連結されたRFアセンブリクランプであって、前記RFアセンブリクランプは、クランプ本体内に少なくとも1つの保持構造を備えるRFアセンブリクランプと
を備えるRFアセンブリ
を備えるウエハチャックアセンブリと
を備え、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体が通って延びる開口を備え、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体を前記クランプ本体と旋回可能に係合するように動作可能であり、
前記少なくとも1つのRF導体は、前記アダプタチューブおよび前記ステムを通って延び、
前記少なくとも1つのRF導体は、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に電気的に連結される、
システム。
【請求項17】
請求項1に記載のシステムであって、
RF電源が、前記少なくとも1つのRF導体に電気的に連結され
前記プラテンは、前記プラテンの下面上に少なくとも1つの座ぐり穴を備え、前記少なくとも1つの座ぐり穴は、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に延び、前記ロッドの先端は、前記少なくとも1つの座ぐり穴を通って延び、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に接触する、システム。
【請求項18】
請求項1に記載のシステムであって、
コラムクランプアセンブリが、前記台座の前記ステムを前記アダプタチューブに連結し、前記コラムクランプアセンブリは、下側クランプリングの上に上側クランプリングを備え
前記RFアセンブリクランプは、前記アダプタチューブ内に設置され、前記アダプタチューブは、1つまたは複数の輪郭を備える内壁を備える、システム。
【請求項19】
ウエハチャックアセンブリを組み立てるための方法であって、
台座ステムを備える前記ウエハチャックアセンブリを受け取ることであって、前記台座ステムは、第1の端部でプラテンに取り付けられ、第2の端部にリップを備え、アダプタチューブが、第3の端部にフランジおよび第4の端部に基部を備えることと、
スペーサプレートを前記台座ステムの前記第2の端部に設置することであって、前記スペーサプレートは、1つまたは複数の開口を備えることと、
高周波(RF)アセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することであって、前記RFアセンブリは、RFアセンブリクランプの開口を通って延びる1つまたは複数のRF導体を備え、前記RFアセンブリクランプは、前記アダプタチューブ内で固有の配向を有し、前記1つまたは複数のRF導体は、前記スペーサプレートを通って延びることと、
前記フランジを前記台座ステムの端部にクランプすることと
を含む、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記RFアセンブリをRF電源に連結することをさらに含み、前記RF電源は、前記RFアセンブリに電気的に連結されたRFコネクタに電気的に連結される、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0225
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0225】
本明細書に記載したもの以外にも、開示された実施形態およびその実施態様に対して、それらの範囲から逸脱することなく様々な修正を加えることができる。したがって、本明細書における実施形態の説明は、例としてのみ構成されるべきであり、本開示の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲を参照することによってのみ判断されるべきである。なお、本開示は以下の適用例を含む。
[適用例1]
ウエハチャックアセンブリであって、
1つまたは複数のプラズマ電極を有するプラテンと、
前記1つまたは複数のプラズマ電極に電気的に連結された少なくとも1つの高周波(RF)導体を備えるRFアセンブリであって、前記少なくとも1つのRF導体は、
前記1つまたは複数のプラズマ電極に連結されたロッド先端、および中空内部を有するサーマルチョークに機械的に連結されたロッドステムを有するロッド
を備える、RFアセンブリと
を備え、
前記ロッドは、第1の導電性材料を含み、第1の幅および第1の長さを有し、
前記サーマルチョークは、第2の導電性材料を含み、第2の幅および第2の長さを有し、
前記第2の幅は、前記第1の幅以上である、
ウエハチャックアセンブリ。
[適用例2]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記ロッドは、前記サーマルチョークの管状本体に挿入されるロッドステムを備え、前記ロッドステムは、前記第1の長さの10%未満である第3の長さを有する、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例3]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記ロッドは、前記ロッドステム上に挿入ストッパをさらに備え、前記挿入ストッパは、前記サーマルチョークのリムに当接する、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例4]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記第1の長さは、前記第2の長さの20%~50%である、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例5]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
RFアセンブリクランプが、前記少なくとも1つのRF導体に連結され、前記RFアセンブリクランプは、前記少なくとも1つのRF導体が通って延びる少なくとも1つの保持構造を備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体を前記RFアセンブリクランプと旋回可能に係合するように動作可能である、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例6]
適用例5に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記RFアセンブリクランプは、第1の部分と、第2の部分とを備え、前記少なくとも1つの保持構造は、前記第1の部分と前記第2の部分との間にあり、少なくとも1つの第1の開口が、前記第1の部分を通って延び、前記第2の部分を通って延びる少なくとも1つの第2の開口と同軸であり、第3の開口が、前記少なくとも1つの保持構造を通って延び、前記少なくとも1つの第1の開口および前記少なくとも1つの第2の開口と実質的に同軸である、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例7]
適用例6に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記RFアセンブリクランプのキャビティ内で旋回可能に係合されるボールリテーナを備え、前記第3の開口は、前記ボールリテーナを通って延び、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で横方向に拘束される、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例8]
適用例6に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記第3の開口を囲むリングを備え、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で横方向に拘束され、前記少なくとも1つのRF導体は、前記第3の開口内で旋回可能に係合される、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例9]
適用例8に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記リングは、エラストマー材料を含み、前記エラストマー材料は、前記少なくとも1つのRF導体によって加えられる旋回力によって変形する、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例10]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記サーマルチョークは、溶接結合またはろう付け結合によって前記ロッドに結合される、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例11]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記第1の導電性材料は、ニッケル、鉄、または銅を含む、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例12]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記第2の導電性材料は、ニッケル、銅、または鉄の合金を含む、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例13]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記サーマルチョークは、外壁上に導電性コーティングを備える、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例14]
適用例13に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記導電性コーティングは、金を含み、前記導電性コーティングは、20ミクロン以下の厚さを有する、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例15]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記サーマルチョークは、前記ロッドに連結された第1の端部と、電気コネクタに連結された第2の端部とを有し、前記電気コネクタは、前記サーマルチョークに電気的に連結される、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例16]
適用例1に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記RFアセンブリは、前記ロッドおよび前記サーマルチョークの周囲にスリーブをさらに備え、前記スリーブは、非導電性材料を含み、前記スリーブは、第4の長さを有し、前記第4の長さは、前記第1の長さと前記第2の長さの合計の少なくとも一部に等しい、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例17]
適用例16に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記非導電性材料は、アルミニウムの酸化物、ケイ素の酸化物、または有機ポリマーを含む、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例18]
適用例16に記載のウエハチャックアセンブリであって、
前記スリーブは、前記スリーブの第2の壁厚よりも小さい第1の壁厚を有するノーズを備える、ウエハチャックアセンブリ。
[適用例19]
システムであって、
真空チャンバと、
前記真空チャンバ内のウエハチャックアセンブリであって、前記ウエハチャックアセンブリは、
プラテンに連結されたステムを備える台座であって、前記プラテンは、少なくとも1つのプラズマ放電電極を備える台座、
前記ステムに連結されたアダプタチューブ、および
高周波(RF)アセンブリであって、
少なくとも1つのRF導体であって、サーマルチョークに機械的に連結されたロッド、および前記少なくとも1つのRF導体の長さに沿って少なくとも部分的に延びるスリーブを備える少なくとも1つのRF導体と、
前記少なくとも1つのRF導体に連結されたRFアセンブリクランプであって、前記RFアセンブリクランプは、クランプ本体内に少なくとも1つの保持構造を備えるRFアセンブリクランプと
を備えるRFアセンブリ
を備えるウエハチャックアセンブリと
を備え、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体が通って延びる開口を備え、
前記少なくとも1つの保持構造は、前記少なくとも1つのRF導体を前記クランプ本体と旋回可能に係合するように動作可能であり、
前記少なくとも1つのRF導体は、前記アダプタチューブおよび前記ステムを通って延び、
前記少なくとも1つのRF導体は、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に電気的に連結される、
システム。
[適用例20]
適用例19に記載のシステムであって、
RF電源が、前記少なくとも1つのRF導体に電気的に連結される、システム。
[適用例21]
適用例19に記載のシステムであって、
前記プラテンは、前記プラテンの下面上に少なくとも1つの座ぐり穴を備え、前記少なくとも1つの座ぐり穴は、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に延び、前記ロッドの先端は、前記少なくとも1つの座ぐり穴を通って延び、前記少なくとも1つのプラズマ放電電極に接触する、システム。
[適用例22]
適用例19に記載のシステムであって、
コラムクランプアセンブリが、前記台座の前記ステムを前記アダプタチューブに連結し、前記コラムクランプアセンブリは、下側クランプリングの上に上側クランプリングを備える、システム。
[適用例23]
適用例19に記載のシステムであって、
前記RFアセンブリクランプは、前記アダプタチューブ内に設置され、前記アダプタチューブは、1つまたは複数の輪郭を備える内壁を備える、システム。
[適用例24]
ウエハチャックアセンブリを組み立てるための方法であって、
台座ステムを備える前記ウエハチャックアセンブリを受け取ることであって、前記台座ステムは、第1の端部でプラテンに取り付けられ、第2の端部にリップを備え、アダプタチューブが、第3の端部にフランジおよび第4の端部に基部を備えることと、
スペーサプレートを前記台座ステムの前記第2の端部に設置することであって、前記スペーサプレートは、1つまたは複数の開口を備えることと、
高周波(RF)アセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することであって、前記RFアセンブリは、RFアセンブリクランプの開口を通って延びる1つまたは複数のRF導体を備え、前記RFアセンブリクランプは、前記アダプタチューブ内で固有の配向を有し、前記1つまたは複数のRF導体は、前記スペーサプレートを通って延びることと、
前記フランジを前記台座ステムの端部にクランプすることと
を含む、方法。
[適用例25]
適用例24に記載の方法であって、
前記RFアセンブリをRF電源に連結することをさらに含み、前記RF電源は、前記RFアセンブリに電気的に連結されたRFコネクタに電気的に連結される、方法。
[適用例26]
適用例24に記載の方法であって、
前記RFアセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することは、前記RFアセンブリを前記RFアセンブリクランプに設置することを含み、前記RFアセンブリクランプは、前記1つまたは複数のRF導体の横方向の運動を実質的に拘束し、前記1つまたは複数のRF導体は、前記RFアセンブリクランプ内で旋回可能に係合される、方法。
[適用例27]
適用例24に記載の方法であって、
前記1つまたは複数のRF導体は、先端を備えるロッドを備え、RFアセンブリを前記アダプタチューブの前記基部に設置することは、前記先端を前記プラテンに接触させることを含む、方法。
[適用例28]
下側クランプリングであって、
第1の表面、および前記第1の表面の反対側にあり、ある厚さだけ前記第1の表面から分離された第2の表面であって、前記第1の表面および前記第2の表面は、外側半径と内側半径との間に延びる第1の表面および第2の表面と、
前記第2の表面内の円形溝であって、前記円形溝は、前記外側半径と前記内側半径との間に部分的に延びる幅を有し、前記円形溝は、外方側壁および内方側壁を有する円形溝と
を備え、
前記円形溝は、前記内方側壁と前記外方側壁との間に延びる横壁を有し、前記外方側壁は、前記第2の表面から前記横壁に向かって斜角で内方に延び、前記外方側壁と前記横壁の交点は、丸形であり、
複数の穴が、前記第1の表面から前記円形溝に延びる、
下側クランプリング。
[適用例29]
適用例28に記載の下側クランプリングであって、
前記複数の穴の中心は、前記外側半径と前記内側半径との間の距離の半分よりも大きい第3の半径と一致し、前記複数の穴は、約60度だけ方位角方向に間隔を置いている、下側クランプリング。
[適用例30]
適用例28に記載の下側クランプリングであって、
前記内方側壁は、平坦部分を備える、下側クランプリング。
[適用例31]
適用例28に記載の下側クランプリングであって、
第1の半環状セグメントと、第2の半環状セグメントとを備え、前記第1の半環状セグメントは、第1の端部と、第2の端部とを備え、前記第2の半環状セグメントは、第3の端部と、第4の端部とを備え、前記第1の端部は、前記第3の端部に隣接し、前記第2の端部は、前記第4の端部に隣接する、下側クランプリング。
[適用例32]
適用例28に記載の下側クランプリングであって、
第1の四半環状セグメントと、第2の四半環状セグメントと、第3の四半環状セグメントと、第4の四半環状セグメントとを備え、
前記第1の四半環状セグメントは、第1の端部と、第2の端部とを備え、
前記第2の四半環状セグメントは、第3の端部と、第4の端部とを備え、前記第3の端部は、前記第2の端部に隣接し、
前記第3の四半環状セグメントは、第5の端部と、第6の端部とを備え、前記第5の端部は、前記第4の端部に隣接し、
前記第4の四半環状セグメントは、第7の端部と、第8の端部とを備え、前記第7の端部は、前記第6の端部に隣接し、前記第8の端部は、前記第1の端部に隣接する、
下側クランプリング。
[適用例33]
上側クランプリングであって、
外径に沿った第1の側壁と、
内径に沿った第2の側壁であって、第1の表面が、前記外径と前記内径との間に延び、前記第1の表面は、ある厚さだけ第2の表面から分離されている第2の側壁と、
前記第1の表面と前記第2の表面との間の前記厚さを通って延びる複数の貫通穴と
を備える、上側クランプリング。
[適用例34]
適用例33に記載の上側クランプリングであって、
前記複数の貫通穴の中心は、前記外径と前記内径との間の距離の半分未満の半径と一致し、前記穴は、約60度だけ方位角方向に間隔を置いている、上側クランプリング。
[適用例35]
適用例33に記載の上側クランプリングであって、
前記第2の側壁は、斜面部分を備え、前記斜面部分は、前記第1の表面が前記第2の表面の第2の表面積よりも大きい第1の表面積を有するように斜角で面取りされている、上側クランプリング。
[適用例36]
クランプアセンブリであって、
上側クランプリングであって、少なくとも1つの貫通穴、および前記上側クランプリングの内側半径に隣接する底面における面取りを有する上側クランプリングと、
頂面、底面、および少なくとも1つの貫通穴を有する下側クランプリングであって、前記底面は、外側半径と内側半径との間に境界がある溝を備える下側クランプリングと
を備え、
前記上側クランプリングおよび前記下側クランプリングは、前記上側クランプリングの前記底面が前記下側クランプリングの前記頂面と直接接触するように、ボルトによって前記上側クランプリングおよび前記下側クランプリングの前記貫通穴を介してボルト止めされる、
クランプアセンブリ。
【国際調査報告】