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再表2017-159619サービス提供システム、サービス授受システム、サービス提供方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2017年9月21日
【発行日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】サービス提供システム、サービス授受システム、サービス提供方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20181130BHJP
【FI】
   G06F21/31
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】26
【出願番号】特願2018-505916(P2018-505916)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年3月13日
(31)【優先権主張番号】特願2016-50019(P2016-50019)
(32)【優先日】2016年3月14日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】浅井 貴浩
(57)【要約】
サービス提供システムは、通信端末にサービスを提供する際に、認証システムに通信端末の利用者の認証を行なわせ、通信端末から、利用者の認証に用いられる認証対象部分及び利用者の認証に用いられない認証対象外部分を含み、通信端末を識別するための端末識別情報を受信する受信部と、受信された端末識別情報のうち認証対象部分のみを、認証システムに送信する送信部と、を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末にサービスを提供する際に、認証システムに前記通信端末の利用者の認証を行わせるサービス提供システムであって、
前記通信端末から、前記利用者の認証に用いられる認証対象部分及び前記利用者の認証に用いられない認証対象外部分を含み、前記通信端末を識別するための端末識別情報を受信する受信部と、
前記受信された端末識別情報のうち前記認証対象部分のみを、前記認証システムに送信する送信部と、
を有することを特徴とするサービス提供システム。
【請求項2】
前記受信部は、前記認証システムから前記認証による認証結果を受信し、
前記認証結果が正当である旨を示す場合には、前記通信端末に対して前記サービスを提供するために当該通信端末と確立する通信セッションを識別するためのセッション識別情報と前記受信部が受信した前記端末識別情報とを関連付けて管理するセッション管理部を有することを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項3】
前記認証システムは複数存在し、
前記送信部は、前記通信端末に対して、前記複数の認証システムのうちの特定の認証システムを選択するための認証先選択画面のデータを送信し、
前記受信部は、前記通信端末から送られて来た認証システムの選択結果を受信し、
前記送信部は、前記選択結果に基づいて、前記選択された認証システムに前記認証対象部分のみを送信すること
を特徴とする請求項2に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
前記受信部は、前記通信端末から、前記端末識別情報、及び前記認証システムを選択するための認証先選択画面の表示要求を受信し、
前記受信された端末識別情報が前記セッション管理部で管理されていなかった場合には、前記送信部は、前記通信端末に対して、前記複数の認証システムのうちの特定の認証システムを選択するための認証先選択画面のデータを送信すること
を特徴とする請求項3に記載のサービス提供システム。
【請求項5】
前記端末識別情報は、電子メールアドレス、又はURLであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のサービス提供システム。
【請求項6】
前記端末識別情報の認証対象部分と認証対象外部分とは、所定の記号によって区別されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のサービス提供システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載のサービス提供システムと、
前記通信端末と、
を有することを特徴とするサービス授受システム。
【請求項8】
前記通信端末は、移動体端末、情報処理端末、事務機器、家庭用電気製品、電気部品、医療機器、又は産業機器であることを特徴とする請求項7に記載のサービス授受システム。
【請求項9】
通信端末にサービスを提供する際に、認証システムに前記通信端末の利用者の認証を行わせるサービス提供システムが実行するサービス提供方法であって、
前記サービス提供システムは、前記通信端末に対して前記サービスを提供するために当該通信端末と確立する通信セッションを識別するためのセッション識別情報と、前記利用者の認証に用いられる認証対象部分及び前記利用者の認証に用いられない認証対象外部分を含み、前記通信端末を識別するための端末識別情報とを関連付けて管理するセッション管理部を有し、
前記サービス提供システムは、
前記通信端末から、前記端末識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信された端末識別情報のうち前記認証対象部分のみを、前記認証システムに送信する送信ステップと、
を実行し、
前記受信ステップは、前記認証システムから前記認証による認証結果を受信するステップを含み、
前記認証結果が正当である旨を示す場合には、前記通信端末に対して前記サービスを提供するために当該通信端末と確立する通信セッションを識別するためのセッション識別情報と前記受信ステップで受信した前記端末識別情報とを関連付けて管理する管理ステップを実行することを特徴とするサービス提供方法。
【請求項10】
コンピュータに、請求項9に記載の各ステップを実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供システム、サービス授受システム、サービス提供方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して利用者にサービスを提供する場合、利用者の通信端末から送信された端末識別情報(ID等)やパスワードを用いて利用者を認証することで、端末識別情報が正当である場合に、サービスを提供するシステムが普及している(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、利用者が自己の複数の通信端末でそれぞれのサービスを受けようとする場合、サービス毎に端末識別情報とパスワードの組みを登録しなければならず、利用者の手間が掛かるという課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に係る発明は、通信端末にサービスを提供する際に、認証システムに前記通信端末の利用者の認証を行わせるサービス提供システムであって、前記通信端末から、前記利用者の認証に用いられる認証対象部分及び前記利用者の認証に用いられない認証対象外部分を含み、前記通信端末を識別するための端末識別情報を受信する受信部と、前記受信された端末識別情報のうち前記認証対象部分のみを、前記認証システムに送信する送信部と、を有することを特徴とするサービス提供システムである。
【発明の効果】
【0005】
以上説明したように本発明によれば、端末識別情報は認証対象部分及び認証対象外部分を含んでいるため、一旦、認証対象部分を用いて登録することにより、利用者が、認証対象外部分が異なる複数の端末識別情報を利用する場合であっても、複数の登録をする必要がないため、利用者の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本実施形態に係るサービス授受システムの一例の全体構成図である。
図2A】撮影装置の一例の左側面図である。
図2B】撮影装置の一例の正面図である。
図2C】撮影装置の一例の平面図である。
図3】撮影装置の使用状況の一例を示したイメージ図である。
図4】撮影装置10の一例のハードウェア構成図である。
図5】通信端末3a,3b,3cの一例のハードウェア構成図である。
図6】サービス提供システム5a,5b,5c、及び認証システム7a,7b,7cのそれぞれの一例のハードウェア構成図である
図7】サービス授受システムの一例の機能ブロック図である。
図8】セッション管理テーブルの一例を示す概念図である。
図9A】端末IDの構成パターンを示した図(その1)である。
図9B】端末IDの構成パターンの一例を示した図(その2)である。
図9C】端末IDの構成パターンの一例を示した図(その3)である。
図10】認証システム管理テーブルの一例を示す概念図である。
図11A】認証システム7aが有する認証管理テーブルの一例を示す概念図である。
図11B】認証システム7bが有する認証管理テーブルの一例を示す概念図である。
図11C】認証システム7cが有する認証管理テーブルの一例を示す概念図である。
図12】認証処理の一例を示したシーケンス図である。
図13】認証処理の一例を示したシーケンス図である。
図14】遠隔操作の処理の一例を示したシーケンス図である。
図15】通信端末3bの画面例である。
図16】通信端末3bの画面例である。
図17】通信端末3bの画面例である。
図18】変形例1の通信端末の一例の機能ブロック図である。
図19】変形例1の認証処理の一部の一例を示したシーケンス図である。
図20】変形例2の認証システムの一例の機能ブロック図である。
図21】変形例2の認証処理の一部の一例を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。
【0008】
<<実施形態の全体構成>>
図1は、本実施形態に係るサービス授受システムの一例の全体構成図である。図1に示されているように、サービス授受システム1は、複数の通信端末(3a,3b,3c)、複数のサービス提供システム(5a,5b)、複数の認証システム(7a,7b,7c)、及び撮影装置10を含む。これらは、インターネット等の通信ネットワーク9を介して相互に通信することができる。
【0009】
撮影装置10は、例えば、風景等を撮像して全天球パノラマ画像を生成するデジタルカメラである。通信端末3aは、例えば、スマートフォンである。通信端末3aは、撮影装置10とBluetooth(登録商標)等の近距離無線技術を利用して通信する。例えば、通信端末3aが撮影装置10に対して撮影開始の指示を送信することで、撮影装置10が通信端末3aに対して撮影により得た画像データや音データ等の各種データを送信することができる。撮影装置10は、単独で通信ネットワーク9を利用できないため、通信端末3aを介して各種データを通信ネットワーク9に送信する。通信端末3bは、例えば、パーソナルコンピュータである。通信端末3cは、例えば、カーナビゲーション装置である。
【0010】
なお、図1では、簡単に説明するため、3つの通信端末(3a,3b,3c)、2つのサービス提供システム(5a,5b)、3つの認証システム(7a,7b,7c)、及び1つの撮影装置10について示しているが、各台数はこれらに限らない。また、以降、複数の通信端末(3a,3b,3c)のうち、任意の通信端末を「通信端末3」と示し、複数のサービス提供システム(5a,5b)のうち、任意のサービス提供システムを「サービス提供システム5」と示す。また、複数の認証システム(7a,7b,7c)のうち、任意の認証システムを「認証システム7」と示す。
【0011】
また、サービス提供システム5、及び認証システム7は、各々単一のコンピュータであってもよいし、各々が複数のコンピュータを含んでもよい。撮影装置10は、全天球パノラマ画像を生成する機能を持たない一般的なデジタルカメラであっても良い。
【0012】
また、通信端末3は、移動体端末の一例としての、スマートフォン、パソコン、又はカーナビゲーション装置であればよい。また、これらに限られず、通信端末3の例には更に、情報処理端末、事務機器、家庭用電気製品、電気部品、医療機器、及び産業機器等が含まれる。移動体端末の例には、上記以外に、スマートウォッチ、ヘッドマウントディスプレイ、ビデオ会議端末、カメラ、ハンディターミナル及びドローン等が含まれる。情報処理端末には、デスクトップ型のPC、タブレット型のPC、及びサーバが含まれる。事務機器には、コピー機、プリンタ、FAX及びこれらの機能を有するMFP(Multifunction Peripheral)、並びに、電子黒板、ビデオ会議端末、及びプロジェクター等が含まれる。家庭用電気製品には、テレビ、エアコン、冷蔵庫、レコーダ、電子レンジ等が含まれる。電気部品には、撮像素子等の電子部品が含まれる。医療機器には、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、EEG(Electroencephalography)、MEG(Magnetoencephalography)、及び内視鏡等が含まれる。産業機器には、建設機器、作業ロボット等が含まれる。
【0013】
<撮影装置の使用方法>
図2A図2C、及び図3を用いて、撮影装置10の使用方法について説明する。
【0014】
まず、図2A図2Cを用いて、撮影装置10の外観を説明する。図2Aは撮影装置の一例の左側面図であり、図2Bは撮影装置の一例の正面図であり、図2Cは撮影装置の一例の平面図である。撮影装置10は、全天球(360°)パノラマ画像の元になる撮影画像を得るためのデジタルカメラである。
【0015】
図2Aに示されているように、撮影装置10は、人間が片手で持つことができる大きさである。また、図2A図2Cに示されているように、撮影装置10の上部には、正面側(前側)に撮像素子103a及び背面側(後側)に撮像素子103bが設けられている。また、図2Bに示されているように、撮影装置10の正面側には、シャッターボタン等の操作部115が設けられている。
【0016】
次に、図3を用いて、撮影装置10の使用状況を説明する。図3は撮影装置の使用状況の一例を示したイメージ図である。撮影装置10は、図3に示されているように、利用者が手に持って利用者の周りの被写体や風景を撮影するために用いられる。この場合、図2A図2Cに示されている撮像素子103a及び撮像素子103bによって、それぞれ利用者の周りの被写体や風景が撮像されることで、2つの半球画像を得ることができる。
【0017】
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、図4図6を用いて、本実施形態の撮影装置10、通信端末3、サービス提供システム5のハードウェア構成を詳細に説明する。
【0018】
<撮影装置のハードウェア構成>
まず、図4を用いて、撮影装置10のハードウェア構成を説明する。なお、図4は、撮影装置10の一例のハードウェア構成図である。以下では、撮影装置10は、2つの撮像素子を使用した全方位撮影装置とするが、撮像素子は3つ以上いくつでもよい。また、必ずしも全方位撮影専用の装置である必要はなく、通常のデジタルカメラやスマートフォン等に後付けの全方位撮影ユニットを取り付けることで、実質的に撮影装置10と同じ機能を有するようにしてもよい。
【0019】
図4に示されているように、撮影装置10は、撮像ユニット101、画像処理ユニット104、撮像制御ユニット105、マイク108、音処理ユニット109、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read-Only Memory)112、SRAM(Static Random Access Memory)113、DRAM(Dynamic Random Access Memory)114、操作部115、ネットワークI/F116、通信部117、及びアンテナ117aを含む。
【0020】
このうち、撮像ユニット101は、各々半球画像を結像するための180°以上の画角を有する広角レンズ(いわゆる魚眼レンズ)102a,102bと、各広角レンズに対応させて設けられている2つの撮像素子103a,103bとを含む。撮像素子103a,103bは、魚眼レンズによる光学像を電気信号の画像データに変換して出力するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサなどの画像センサ、この画像センサの水平又は垂直同期信号や画素クロックなどを生成するタイミング生成回路、この撮像素子の動作に必要な種々のコマンドやパラメータなどが設定されるレジスタ群などを有している。
【0021】
撮像ユニット101の撮像素子103a,103bは、各々、画像処理ユニット104とはパラレルI/Fバスで接続されている。一方、撮像ユニット101の撮像素子103a,103bは、撮像制御ユニット105とは別に、シリアルI/Fバス(I2Cバス等)で接続されている。画像処理ユニット104及び撮像制御ユニット105は、バス110を介してCPU111と接続される。さらに、バス110には、ROM112、SRAM113、DRAM114、操作部115、ネットワークI/F116、通信部117、及び電子コンパス118なども接続される。
【0022】
画像処理ユニット104は、撮像素子103a,103bから出力される画像データをパラレルI/Fバスを通して取り込み、それぞれの画像データに対して所定の処理を施した後、これらの画像データを合成処理して、メルカトル画像のデータを作成する。
【0023】
撮像制御ユニット105は、一般に撮像制御ユニット105をマスタデバイス、撮像素子103a,103bをスレーブデバイスとして、I2Cバスを利用して、撮像素子103a,103bのレジスタ群にコマンド等を設定する。必要なコマンド等は、CPU111から受け取る。また、該撮像制御ユニット105は、同じくI2Cバスを利用して、撮像素子103a,103bのレジスタ群のステータスデータ等を取り込み、CPU111に送る。
【0024】
また、撮像制御ユニット105は、操作部115のシャッターボタンが押下されたタイミングで、撮像素子103a,103bに画像データの出力を指示する。撮影装置によっては、ディスプレイによるプレビュー表示機能や動画表示に対応する機能を持つ場合もある。この場合は、撮像素子103a,103bからの画像データの出力は、所定のフレームレート(フレーム/秒)で連続して行われる。
【0025】
また、撮像制御ユニット105は、後述するように、CPU111と協働して撮像素子103a,103bの画像データの出力タイミングの同期をとる同期制御部としても機能する。なお、本実施形態では、撮影装置10には表示部が設けられていないが、表示部を設けてもよい。
【0026】
マイク108は、音を音(信号)データに変換する。音処理ユニット109は、マイク108から出力される音データをI/Fバスを通して取り込み、音データに対して所定の処理を施す。
【0027】
CPU111は、撮影装置10の全体の動作を制御すると共に必要な処理を実行する。ROM112は、CPU111のための種々のプログラムを記憶している。SRAM113及びDRAM114はワークメモリであり、CPU111で実行するプログラムや処理途中のデータ等を記憶する。特にDRAM114は、画像処理ユニット104での処理途中の画像データや処理済みのメルカトル画像のデータを記憶する。
【0028】
操作部115は、種々の操作ボタンや電源スイッチ、シャッターボタン、表示と操作の機能を兼ねたタッチパネルなどの総称である。利用者は操作ボタンを操作することで、種々の撮影モードや撮影条件などを入力する。
【0029】
ネットワークI/F116は、SDカード等の外付けのメディアやパーソナルコンピュータなどとのインターフェース回路(USBI/F等)の総称である。また、ネットワークI/F116としては、無線、有線を問わないネットワークインタフェースである場合も考えられる。DRAM114に記憶されたメルカトル画像のデータは、このネットワークI/F116を介して外付けのメディアに記録されたり、必要に応じてネットワークI/F116を介して通信端末3等の外部装置に送信されたりする。
【0030】
通信部117は、撮影装置10に設けられたアンテナ117aを介して、WiFi(wireless fidelity)やNFC等の短距離無線技術によって、通信端末3a等の外部装置と通信を行う。この通信部117によっても、メルカトル画像のデータを通信端末3a等の外部装置に送信することができる。
【0031】
電子コンパス118は、地球の磁気から撮影装置10の方位を算出し、方位情報を出力する。この方位情報はExifに沿った関連情報(メタデータ)の一例であり、撮影画像の画像補正等の画像処理に利用される。なお、関連情報には、画像の撮影日時、及び画像データのデータ容量の各データも含まれている。
【0032】
<スマートフォンのハードウェア構成>
図5は、スマートフォンの一例のハードウェア構成図である。図5に示されているように、スマートフォンとしての通信端末3aは、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、CMOSセンサ305、加速度・方位センサ306、メディアI/F308、GPS受信部309を含む。
【0033】
これらのうち、CPU301は、スマートフォン全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301やIPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOSセンサ305は、CPU301の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像し画像データを得る。加速度・方位センサ306は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F308は、フラッシュメモリ等の記録メディア307に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部309は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0034】
また、スマートフォンは、遠距離通信回路311、カメラ312、撮像素子I/F313、マイク314、スピーカ315、音入出力I/F316、ディスプレイ317、外部機器接続I/F318、近距離通信回路319、近距離通信回路319のアンテナ319a、及びタッチパネル321を含む。
【0035】
これらのうち、遠距離通信回路311は、通信ネットワーク9を介して、他の機器と通信する回路である。カメラ312は、CPU301の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像部の一種である。撮像素子I/F313は、カメラ312の駆動を制御する回路である。マイク314は、音声を入力する内蔵型の集音部の一種である。音入出力I/F316は、CPU301の制御に従ってマイク314及びスピーカ315との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ317は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機ELなどの表示部の一種である。外部機器接続I/F318は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路319は、NFCやBluetooth(登録商標)等を利用した通信回路である。タッチパネル321は、利用者がディスプレイ317を押下することで、スマートフォンを操作する入力部の一種である。
【0036】
また、スマートフォンは、バスライン310を含む。バスライン310は、図5に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0037】
<PC、カーナビゲーション装置、サービス提供システム、認証システムの各ハードウェア構成>
図6を用いて、PC、カーナビゲーション装置、サービス提供システム、及び認証システムの各ハードウェア構成を説明する。なお、図6は、PC、カーナビゲーション装置、サービス提供システム、及び認証システムの一例の各ハードウェア構成図である。PC、カーナビゲーション装置、サービス提供システム、及び認証システムは、ともにコンピュータであるため、以下では、サービス提供システム5の構成について説明し、その他の構成の説明は省略する。
【0038】
サービス提供システム5は、サービス提供システム5全体の動作を制御するCPU501、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM502、CPU501のワークエリアとして使用されるRAM503、サービス提供システム5用のプログラム等の各種データを記憶するHD504、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)505、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアI/F507、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示するディスプレイ508、通信ネットワーク9を利用してデータ通信するためのネットワークI/F509、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを有するキーボード511、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス512、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ514、及び、上記各構成要素を図1に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン510を含む。
【0039】
なお、本実施形態の各プログラムが記憶されたCD−ROM等の記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。
【0040】
<<実施形態の機能>>
次に、本実施形態の機能について説明する。図7は、サービス授受システムの一例の機能ブロック図である。なお、以降に示す各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」は、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のうちの一又は複数のデバイスを含む。
【0041】
<通信端末の機能>
以降、ハードウェア構成が図5に示されている通信端末3aの場合について通信端末3の機能を説明するが、通信端末3b,3cのいずれも通信端末3aと同様の機能を有する。
【0042】
図7に示されているように、通信端末3は、送受信部31、受付部32、表示制御部33、近距離通信部38、及び記憶・読出部39を有している。これら各部の機能は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM304からRAM303上に展開された通信端末3用プログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される。
【0043】
また、通信端末3は、図5に示されているROM302、RAM303、及びEEPROM304によって実現される記憶部3000を有している。
【0044】
(通信端末の各機能)
次に、図7を用いて、通信端末3の各機能について更に詳細に説明する。
【0045】
通信端末3の送受信部31は、主に、図5に示されているCPU301からの命令、及び遠距離通信回路311によって実現され、通信ネットワーク9を介して、サービス提供システム5及び認証システム7と各種データ(または情報)の送受信を行う。
【0046】
受付部32は、主に、図5に示されているCPU301からの命令、及びタッチパネル321によって実現され、利用者の操作を受け付ける。
【0047】
表示制御部33は、主に、図5に示されているCPU301からの命令によって実現され、ディスプレイ317に対して所定の画面を表示させる。なお、通信端末3aの場合、表示制御部33は、OpenGL ES(Open Graphics Library for Embedded Systems)を利用することで、撮影装置10から送信されてきたメルカトル画像のデータが球面を覆うように貼り付けられ、全天球パノラマ画像を作成することができる。
【0048】
近距離通信部38は、主に、図5に示されているCPU301からの命令、及び近距離通信回路319によって実現され、撮影装置10等と近距離通信回路319によって通信を行なう。
【0049】
記憶・読出部39は、主に、図5に示されているCPU301からの命令によって実現され、記憶部3000に各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
【0050】
<サービス提供システムの機能>
次に、図6図10を用いて、サービス提供システム5の各機能について詳細に説明する。図7に示されているように、サービス提供システム5は、送受信部51、判断部52、取出部57、及び記憶・読出部59を有している。これら各部の機能は、図6に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたサービス提供システム5用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される。
【0051】
また、サービス提供システム5は、図6に示されているRAM503、及びHD504によって実現される記憶部5000を有している。この記憶部5000には、通信端末3又は認証システム7から送られて来る各種データが記憶される。
【0052】
更に、記憶部5000を用いて、セッション管理DB5001、及び認証システム管理DB5002が実現されている。このうち、セッション管理DB5001は、後述のセッション管理テーブルの形式を有する。認証システム管理DB5002は、後述の認証システム管理テーブルの形式を有する。以下、各テーブルについて詳細に説明する。
【0053】
(セッション管理テーブル)
図8は、セッション管理テーブルの一例を示す概念図である。このセッション管理テーブルでは、通信端末3にサービスを提供するために、通信端末3と確立する通信セッションを識別するためのセッションID、通信端末3の利用者を識別するための端末ID、及び端末IDで示される利用者の通信端末3のIPアドレスが関連付けて記憶され、管理されている。
【0054】
図9A図9Cは、端末ID(identification)の一例としての電子メールアドレスを示しており、それぞれが認証対象部分と認証対象外部分とを含む。認証対象部分は、認証システム7によって認証される際に利用される利用者IDである。
認証対象外部分は、認証システム7によって認証される際に利用されない部分である。
【0055】
これらのうち、図9Aに示されている第1のパターンでは、認証対象部分は、アカウント名"asai"、ホスト名"myhost"、及びドメイン名の前段部分"ricoo.com"を含む。一方、認証対象外部分は、ドメイン名の後段部分"theta1"を含む。この場合、取出部57は、記号"/"によって、認証対象部分と認証対象外部分とを区別する。
【0056】
また、図9Bも第1のパターンを示しているが、認証対象外部分が図9Aと異なる。即ち、認証システム7は、図9Aに示されている端末IDと、図9Bに示されている端末IDとでは、認証対象部分が同じであるため、同じIDとして認証する。
【0057】
なお、端末IDは、図9Cに示されている第2のパターンであってもよい。この第2のパターンでは、認証対象部分は、アカウント名の前段部分"asai"を含む。一方、認証対象外部分は、アカウント名の後段部分"theta2"、ホスト名"myhost"、及びドメイン名"ricoo.com"を含む。この場合、取出部57は、記号"+"によって、認証対象部分と認証対象外部分とを区別する。
【0058】
(認証システム管理テーブル)
図10は、認証システム管理テーブルの一例を示す概念図である。この認証システム管理テーブルでは、各認証システム7を識別するための認証システムID毎に、各認証システム7にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)が関連付けられて記憶され、管理されている。
【0059】
(サービス提供システムの各機能)
次に、図7を用いて、サービス提供システム5の各機能について詳細に説明する。
【0060】
サービス提供システム5の送受信部51は、主に、図6に示されているCPU501からの命令、及びネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク9を介して通信端末3、又は認証システム7と各種データ(または情報)の送受信を行う。
【0061】
判断部52は、主に、図6に示されているCPU501からの命令によって実現され、例えば、通信端末3にサービスを提供するための通信セッションが既に確立されているか否かを判断する。
【0062】
取出部57は、主に、図6に示されているCPU501からの命令によって実現され、端末IDから、図9A図9Cに示されているような利用者ID(認証対象部分)を取り出す処理を行う。
【0063】
記憶・読出部59は、主に、図6に示されているCPU501からの命令、及びHDD505によって実現され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000から各種データを読み出したりする。
【0064】
<認証システムの機能>
次に、図7及び図11A図11Cを用いて、認証システム7の機能について詳細に説明する。認証システム7は、送受信部71、認証部72、及び、記憶・読出部79を有している。これら各部の機能は、図7に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された認証システム7用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される。
【0065】
また、認証システム7は、図6に示されているRAM503、及びHD504によって実現される記憶部7000を有している。この記憶部7000には、通信端末3又はサービス提供システム5から送られて来る各種データが記憶される。
【0066】
更に、記憶部5000には、認証管理DB7001が構築されている。認証管理DB7001は、後述の認証管理テーブルの形式を有する。以下、このテーブルについて詳細に説明する。
【0067】
(認証管理テーブル)
図11Aは認証システム7aが有する認証管理テーブルの一例を示す概念図、図11Bは認証システム7bが有する認証管理テーブルの一例を示す概念図、図11Cは認証システム7cが有する認証管理テーブルの一例を示す概念図である。
【0068】
各認証管理テーブルでは、端末IDのうちの利用者ID(認証対象部分)とパスワードとが関連付けて記憶され、管理されている。
【0069】
(認証システムの各機能)
次に、図7を用いて、認証システム7の各機能について詳細に説明する。
【0070】
認証システム7の送受信部71は、主に、図6に示されているCPU501からの命令、及びネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク9を介して通信端末3及びサービス提供システム5と各種データ(または情報)の送受信を行う。
【0071】
認証部72は、主に、図6に示されているCPU501からの命令によって実現され、認証要求を送信した通信端末3に、サービスを受けられる正当な権限があるか否かを判断することで、IDの認証を行なう。
【0072】
記憶・読出部79は、主に、図6に示されているCPU501からの命令、及びHDD505によって実現され、記憶部7000に各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
【0073】
<<実施形態の処理又は動作>>
続いて、図12図17を用いて、本実施形態の処理又は動作について説明する。図12及び図13は、認証処理の一例を示したシーケンス図である。図15図17は、通信端末3bの画面例である。
【0074】
図12に示されているように、通信端末3の送受信部31からサービス提供システム5に対して、認証先選択画面の表示要求を送信する(ステップS21)。この要求には、通信端末3の端末IDが含まれている。また、この際、送受信部31は、自端末のIPアドレスを送信する。これにより、サービス提供システム5の送受信部51は、認証先選択画面の表示要求、及び通信端末3のIPアドレスを受信する。
【0075】
次に、サービス提供システム5の判断部52は、セッション管理テーブル(図8参照)に、ステップS21で受信された端末IDが所定のセッションIDと関連づけて管理されているか否かを判断する(ステップS22)。以降、端末IDが管理されていなかった場合について説明する。
【0076】
サービス提供システム5の送受信部51は通信端末3に対して、認証先選択画面のデータを送信する(ステップS23)。これにより、通信端末3の送受信部31は、認証先選択画面のデータを受信する。
【0077】
次に、通信端末3の表示制御部33はディスプレイ317に対して、図15に示されているような認証先選択画面s1を表示させる(ステップS24)。図15では、通信端末3bとしてのPCに表示される画面例が示されている。この認証先選択画面s1には、端末IDの入力欄b1、パスワードの入力欄b2、及びログイン要求(認証要求)するためのログインボタンb3が表示されている。更に、認証先選択画面s1には、認証システム7a,7b,7cをそれぞれ選択するための認証システム選択ボタンa1,a2,a3が表示されている。ここで、利用者が、入力欄b1に自己の端末ID、入力欄b2に自己のパスワードを入力し、認証システム選択ボタンa1,a2,a3のうち所望のボタンを押下し、ログインボタンb3を押下すると、受付部32が各入力及び選択を受け付ける(ステップS25)。そして、送受信部31はサービス提供システム5に対して、ID(ここでは、端末ID又は利用者ID)の認証要求を送信する(ステップS26)。この認証要求には、ステップS25で受け付けられた端末ID及びパスワード、並びに認証システムの選択結果及び通信端末3のURLが含まれている。この認証システムの選択結果は、認証システム7を識別するための認証システムIDを示している。これにより、サービス提供システム5の送受信部51は、IDの認証要求を受信する。
【0078】
次に、サービス提供システム5の記憶・読出部59は、ステップS26で受信された選択結果としての認証システムIDを検索キーとして、認証システム管理テーブル(図10参照)を検索することにより、対応する認証システムのURLを読み出す(ステップS27)。
【0079】
次に、取出部57は、ステップS26で受信された端末IDのうち、利用者ID(認証対象部分)のみを取り出す(ステップS28)。そして、送受信部51は、ステップS27で読み出されたURLで示される認証システム7に対して、IDの認証要求を送信する(ステップS29)。このIDの認証要求には、ステップS28で取り出された利用者ID(認証対象部分)、ステップS26で受信されたパスワード、及びステップ26で受信された通信端末3のURLが含まれている。これにより、認証システム7の送受信部71は、利用者の認証要求を受信する。
【0080】
次に、認証システム7の記憶・読出部79は、ステップS29によって受信された利用者ID(認証対象部分)及びパスワードの組を検索キーとし、認証管理テーブル(図11A図11C参照)において同じ組の認証対象部分及びパスワードを検索した結果を用いて、認証部72が認証を行なう(ステップS30)。認証部72は、同じ組が管理されている場合には、通信端末3がサービス提供システム5からサービスを受けるための正当な通信端末であると判断し、同じ組が管理されていない場合には、通信端末3がサービス提供システム5からサービスを受けるための正当な通信端末でないと判断する。
【0081】
なお、ステップS28では、取出部57が端末IDから認証対象部分を取り出したが、これに限るものではない。例えば、サービス提供システム5が取出部57を有さず、ステップS29において、送受信部51が、パスワード及びURLの他に、端末IDのうち利用者ID(認証対象部分)のみを送信するようにしてもよい。
【0082】
続いて、図13に示されているように、認証システム7の認証部72は、トークン(送信権)の暗号化を行なう(ステップS41)。そして、送受信部71は、ステップS29によって受信された通信端末3のURLに基づいて、この通信端末3に認証結果を送信する(ステップS42)。この認証結果は、通信端末3が正当であるか否かを示すとともに、ステップS41によって暗号化されたトークンが含まれている。これにより、通信端末3の送受信部31は、利用者の認証結果を受信する。以降、利用者が正当な権限を有する場合について説明する。
【0083】
なお、利用者が正当な権限を有しない場合、すなわちステップS30の認証結果が否定的であった場合には、例えば認証システム7はサービス提供システム5を介し、ステップS21で表示要求を送信した通信端末3に対し、エラー出力等を行う。
【0084】
通信端末3の送受信部31は、サービス提供システム5に対して、セッション確立要求を送信する(ステップS43)。このセッション確立要求には、端末ID、及びステップ42で受信された暗号化されているトークンが含まれている。これにより、サービス提供システム5の送受信部51は、セッション確立要求を受信する。
【0085】
次に、サービス提供システム5は、セッション確立要求を送信した通信端末3が、ステップS30で正当であると判断されたことを確認するため、送受信部51が認証システム7に対してトークンの認証要求を送信する(ステップS44)。このトークンの認証要求には、ステップS43で受信された暗号化されているトークンが含まれている。これにより、認証システム7の送受信部71は、トークンの認証要求を受信する。
【0086】
次に、認証システム7の認証部72は、ステップS44によって受信された、暗号化されているトークンを復号化する(ステップS45)。そして、認証部72は、ステップS41で暗号化する前のトークンと、ステップS45で復号化した後のトークンとを比較することで、トークンの認証を行なう(ステップS46)。そして、認証システム7の送受信部71は、サービス提供システム5に対して、ステップS46の認証結果を送信する(ステップS47)。これにより、サービス提供システム5の送受信部51は、認証結果を受信する。以降、ステップS46においてトークンが正当であると判断された場合について説明する。
【0087】
なお、ステップS46においてトークンが正当でないと判断された場合、例えば認証システム7はサービス提供システム5を介し、ステップS43でセッション確立要求を送信した通信端末3に対し、エラー出力等を行う。
【0088】
次に、サービス提供システム5の記憶・読出部59は、セッション管理テーブル(図8参照)において、新たにセッションIDを割り当てるとともに、このセッションIDに対して、ステップS26で受信された端末ID及びステップS21で受信されたIPアドレスを関連付けて管理する(ステップS48)。そして、送受信部51は、通信端末3に対してサービス提供画面のデータを送信する(ステップS49)。これにより、通信端末3の送受信部31は、サービス提供画面のデータを受信する。
【0089】
次に、通信端末3の表示制御部33は、ディスプレイ317上に、図16に示されているようなサービス提供画面s2を表示させる(ステップS50)。図16では、通信端末3bとしてのPCに表示される画面例が示されている。ここでは、サービス提供例として、通信端末3bから通信端末3aに対する遠隔操作を実現させるための遠隔操作サービスについて説明する。図16に示されているサービス提供画面s2には、遠隔操作対象の利用者を識別するための端末IDの入力欄b11、及び「遠隔操作開始」ボタンb12が表示されている。
【0090】
なお、上述したステップS22で、セッション管理テーブルにステップS21で受信された端末IDが所定のセッションIDと関連づけて管理されていた場合には、その後のステップS23〜S48が省略され、処理が直接ステップS49に進む。
【0091】
続いて、図14を用いて、通信端末3bから通信端末3aに対する遠隔操作の処理を説明する。図14は、遠隔操作の処理の一例を示したシーケンス図である。なお、ここでは、図1に示されている通信端末3a,3bは、同じ利用者が所有している通信端末である。また、通信端末3a,3bは、既に図12及び図13に示されている各処理を終了している状態である。この場合、例えば、利用者は、通信端末3a,3bで異なる端末IDを利用してそれぞれ独立にサービスの提供を受けることができる場合であっても、認証システム7によって、共通の認証対象部分(ここでは、"asai@myhost.ricoo.com")及びパスワード(ここでは、"aaaa")の組によって同じ認証が行なわれる。そのため、利用者は、複数の認証のために、通信端末3毎にそれぞれ端末ID及びパスワードを登録する必要がない。更に、ここでは、通信端末3a,3bは、セッション管理テーブル(図8参照)において、それぞれセッションIDが、「se01」,「se02」として管理されている。
【0092】
図14に示されているように、通信端末3bの利用者が、入力欄b11に、遠隔操作の対象である通信端末3aを利用する場合の端末IDを入力し、「遠隔操作開始」ボタンb12を押下すると、通信端末3bの受付部32は、遠隔操作対象の指定と遠隔操作開始の命令とを受け付ける(ステップS61)。ここでは、遠隔操作の一例として、通信端末3bから通信端末3aに対して、撮影装置10の撮影を開始させる要求を行なう。これにより、通信端末3bの送受信部31は、サービス提供システム5に対して、遠隔操作の開始要求を送信する(ステップS62)。この開始要求には、遠隔操作元である通信端末3bを利用する場合の端末ID、及び遠隔操作先である通信端末3aを利用する場合の端末IDが含まれている。これにより、サービス提供システム5の送受信部51は、遠隔操作の開始要求を受信する。
【0093】
次に、サービス提供システム5の記憶・読出部59は、ステップS62によって受信された遠隔操作先である通信端末3aを利用する場合の端末IDを検索キーとして、セッション管理テーブル(図8参照)を検索することにより、対応する遠隔操作先である通信端末3aのIPアドレスを読み出す(ステップS63)。そして、送受信部51は、ステップS63によって読み出されたIPアドレスで示される通信端末3a対して、遠隔操作の開始要求を送信する(ステップS64)。この開始要求には、遠隔操作元である通信端末3bを利用する場合の端末ID、及び遠隔操作先である通信端末3aを利用する場合の端末IDが含まれている。これにより、通信端末3aの送受信部31は、遠隔操作の開始要求を受信する。
【0094】
次に、通信端末3aの近距離通信部38は、撮影装置10に対して被写体や風景等の撮像を開始させる撮像開始指示を送信する(ステップS65)。その結果、撮影装置10は当該撮像開始指示にしたがって撮像を行い、撮像結果を通信端末3aに送信し、近距離通信部38が撮像結果を受信する。これにより、通信端末3aの送受信部31は、サービス提供システム5に対して、遠隔操作の結果(すなわち撮像結果)を送信する(ステップS66)。これにより、サービス提供システム5の送受信部51は、遠隔操作の結果を受信する。ここでは、受信された遠隔操作の結果が、遠隔操作が成功した旨を示す場合について、以下に説明する。
【0095】
サービス提供システム5の送受信部51は、ステップS62の遠隔操作の開始要求の送信元である通信端末3bに対して、遠隔操作の結果を送信する(ステップS67)。これにより、通信端末3bの送受信部31は、遠隔操作の結果を受信する。
【0096】
次に、通信端末3bでは、表示制御部33が、図17に示されているような操作結果表示画面s3を表示させる。図17に示されている操作結果表示画面s3は、サービス提供画面s2に対して、更に、「遠隔操作成功」の旨を示すメッセージb13を含む。
【0097】
なお、ステップS66で送信された遠隔操作の結果が、遠隔操作が失敗した旨を示す場合、例えば通信端末3aはサービス提供システム5を介し、ステップS62で遠隔操作の開始要求を送信した通信端末3bに対し、エラー出力等を行う。
【0098】
<<本実施形態の主な効果>>
以上説明したように本実施形態によれば、端末IDは利用者ID(認証対象部分)及び認証対象外部分を含んでいるため、一旦、認証対象部分とパスワードの組を登録してしまえば、利用者が、認証対象外部分が異なる複数の通信端末を利用する場合であっても、通信端末毎に複数の登録をする必要がないため、利用者の手間を省くことができる。
【0099】
以上、サービス提供システム、サービス授受システム、サービス提供方法、及びプログラムを実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
【0100】
〔変形例1〕
図18及び図19を用いて、本実施形態の変形例1を説明する。図18は、変形例1の通信端末の一例の機能ブロック図である。図19は、変形例1の認証処理の一部の一例を示したシーケンス図である。
【0101】
上記実施形態では、サービス提供システム5が、ステップS28において端末IDの認証対象部分を取り出したが、変形例1では、通信端末3'がステップS124において、端末IDの認証対象部分を取り出す。
【0102】
図18に示されているように、変形例1では、取出部37を有している通信端末3'が存在する。取出部37は、上述した取出部57と同様の機能を有する。この場合、取出部57を有していないサービス提供システム5'が存在する。なお、図18において、図7と同様の機能を有する部分には同様の符号を付して説明を省略する。
【0103】
続いて、図19を用いて、変形例1の処理又は動作について説明する。なお、変形例1では、上記実施形態のステップS21〜S25,S41〜S50と同様の処理又は動作を行なうため、図12のステップS26〜S30に代わるステップS124〜S130について説明する。
【0104】
図19に示されているように、通信端末3'では、取出部37が、端末IDから認証対象部分のみを取り出す(ステップS124)。そして、送受信部31はサービス提供システム5'に対して、利用者の認証要求を送信する(ステップS127)。この利用者の認証要求には、ステップS124で取り出された端末IDの認証対象部分、ステップS25で受け付けられたパスワード、並びに、認証システムの選択結果及び通信端末3'のURLが含まれている。これにより、サービス提供システム5'の送受信部51は、利用者の認証要求を受信する。
【0105】
次に、ステップS27と同様に、サービス提供システム5'の記憶・読出部59は、ステップS127で受信された選択結果としての認証システムIDを検索キーとして、認証システム管理テーブル(図10参照)を検索することにより、対応する認証システムのURLを読み出す(ステップS128)。なお、ステップS129,S130は、上記実施形態のステップ29,30と同様の処理であるため、説明を省略する。
【0106】
以上のように変形例1によれば、上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0107】
なお、ステップS124では、取出部37が端末IDから認証対象部分を取り出したが、これに限るものではない。例えば、通信端末3'が取出部37を有さず、ステップS127において、送受信部31が、パスワード、選択結果、及びURLの他に、端末IDのうち認証対象部分のみを送信するようにしてもよい。
【0108】
〔変形例2〕
図20及び図21を用いて、本実施形態の変形例2を説明する。図20は、変形例2の認証システムの一例の機能ブロック図である。図21は、変形例2の認証処理の一部の一例を示したシーケンス図である。
【0109】
上記実施形態では、サービス提供システム5が、ステップS28において端末IDの認証対象部分を取り出したが、変形例2では、認証システム7'がステップS229において、端末IDの認証対象部分を取り出す。
【0110】
図20に示されているように、変形例2では、取出部77を有している認証システム7'が存在する。取出部77は、取出部57と同様の機能を有する。この場合、取出部57を有していないサービス提供システム5'が存在する。なお、図20において、図7と同様の機能を有する部分には同様の符号を付して説明を省略する。
【0111】
続いて、図21を用いて、変形例2の処理又は動作について説明する。なお、変形例2では、上記実施形態のステップS21〜S25,S41〜S50と同様の処理又は動作を行なうため、図12のステップS26〜S30に代わるステップS226〜S230について説明する。
【0112】
図21に示されているように、ステップS26と同様に、送受信部31はサービス提供システム5'に対して、利用者の認証要求を送信する(ステップS226)。この利用者の認証要求には、ステップS25で受け付けられた端末ID及びパスワード、並びに認証システムの選択結果及び通信端末3のURLが含まれている。この認証システムの選択結果は、認証システム7を識別するための認証システムIDを示している。これにより、サービス提供システム5'の送受信部51は、利用者の認証要求を受信する。
【0113】
次に、サービス提供システム5'の記憶・読出部59は、ステップS226で受信された選択結果としての認証システムIDを検索キーとして、認証システム管理テーブル(図10参照)を検索することにより、対応する認証システムのURLを読み出す(ステップS227)。
【0114】
次に、送受信部51は、ステップS227で読み出されたURLで示される認証システム7に対して、利用者の認証要求を送信する(ステップS228)。この利用者の認証要求には、ステップS226で受信された端末IDパスワード及び通信端末3のURLが含まれている。これにより、認証システム7'の送受信部71は、利用者の認証要求を受信する。
【0115】
次に、認証システム7'の取出部77は、ステップS228で受信された端末IDのうち、認証対象部分のみを取り出す(ステップS229)。そして、認証システム7'の記憶・読出部79は、ステップS30と同様に、ステップS228によって受信された認証対象部分及びパスワードの組を検索キーとし、認証管理テーブル(図11A図11C参照)において同じ組の認証対象部分及びパスワードを検索した結果を用いて、認証部72が認証を行なう(ステップS230)。
【0116】
以上のように変形例2によれば、上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0117】
〔変形例3〕
上記実施形態では、ステップS25において、利用者が端末ID及びパスワードを入力したが、この方法に限られない。例えば、通信端末が電気部品の場合のように、入力するための画面が表示されない場合、予め通信端末に記憶されている端末ID及びパスワードがステップS26でサービス提供システムに送信される。予め通信端末に端末ID及びパスワードを記憶する方法として、他のPCから通信ネットワークを介して通信端末に端末ID及びパスワードを送信する方法や、端末ID及びパスワードが記録された記録媒体(SIMカード等)を通信端末に差し込んで端末ID及びパスワードを通信端末に送る方法などが挙げられる。
【符号の説明】
【0118】
1 サービス授受システム
3a 通信端末
3b 通信端末
3c 通信端末
5a サービス提供システム
5b サービス提供システム
7a 認証システム
7b 認証システム
7c 認証システム
9 通信ネットワーク
10 撮影装置
51 送受信部(受信部の一例、送信部の一例)
52 判断部(判断部の一例)
57 取出部
59 記憶・読出部
5000 記憶部
5001 セッション管理DB(セッション管理部の一例)
5002 認証システム管理DB
本国際出願は2016年3月14日に出願した日本国特許出願2016−050019号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願2016−050019号の全内容を本国際出願に援用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0119】
【特許文献1】特開2015−201827号公報
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11A
図11B
図11C
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【国際調査報告】