【実施例】
【0103】
以下、実施例を挙げて本発明を更に記述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例及び比較例の組成物における「%」は『質量%』を意味する。各工程において酸素及び/又は水分に不安定な物質を取り扱う際は、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガス中で作業を行うことが好ましい。
(GC分析条件)
カラム:Agilent Technologies,J&W Column DB−1HT,15m×0.25mm×0.10μm
温度プログラム:100℃(1分間)−(20℃/分間)−250℃−(10℃/分間)−380℃−(7℃/分間)−400℃(2.64分間)
注入口温度:350℃
検出器温度:400℃
(UPLC分析条件)
カラム:Waters ACQUITY UPLC BEH C
18,2.1×100mm,1.7μm
溶出溶媒:アセトニトリル/水(90:10)
流速:0.5mL/min
検出器:UV,210nm
カラムオーブン:40℃
(実施例1)式(C−1)で表される化合物の製造
【0104】
【化29】
【0105】
窒素雰囲気下反応容器にヒドラジン一水和物45.49g、エタノール227mLを加え80℃で撹拌した。式(C−1−1)で表される化合物15.00gをエタノール30mLに溶解させた溶液を滴下し、80℃で4時間加熱撹拌した。水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去することにより、式(C−1−2)で表される化合物7.12gを得た。
【0106】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−1−3)で表される化合物8.00g、トリエチルアミン6.20g、1,2−ジメトキシエタン40mLを加えた。式(C−1−2)で表される化合物7.12gを滴下した後60℃で3時間加熱撹拌した。反応液を水500mL及びメタノール100mLの混合溶液に注ぎ析出した固体を濾過した。固体を水洗いした後、ヘキサンで洗浄し、式(C−1)で表される化合物5.13gを得た。
(比較例1)特許文献3に記載の方法による式(C−1R)で表される化合物の製造
【0107】
【化30】
【0108】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−1R−1)で表される化合物2.00g、N,N−ジメチルホルムアミド20mL、炭酸カリウム8.36g、式(C−1R−2)で表される化合物3.08gを加え50℃で7時間撹拌した。冷却後、水200mLに注ぎ酢酸エチル300mLで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(C−1R)で表される化合物2.10gを得た。
(実施例2)式(C−2)で表される化合物の製造
【0109】
【化31】
【0110】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−2−1)で表される化合物5.0g、ジイソプロピルエチルアミン4.6g、ジクロロメタン30mLを加えた。式(C−2−2)で表される化合物3.1gを滴下した後加熱撹拌した。分液処理を行った後、カラムクロマトグラフィー(アルミナ)で精製を行い、式(C−2)で表される化合物2.0gを得た。
(比較例2)特許文献3に記載の方法による式(C−2R)で表される化合物の製造
【0111】
【化32】
【0112】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−2R−1)で表される化合物2.00g、N,N−ジメチルホルムアミド20mL、炭酸カリウム8.36g、式(C−3R−2)で表される化合物2.67gを加え50℃で7時間撹拌した。冷却後、水200mLに注ぎ酢酸エチル300mLで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(C−2R)で表される化合物2.34gを得た。
(実施例3)式(C−3)で表される化合物の製造
【0113】
【化33】
【0114】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−3−2)で表される化合物7.1g、ピリジン3.9g、1,2−ジメトキシエタン20mLを加えた。式(C−3−1)で表される化合物5.5gと1,2−ジメトキシエタン15mLとを混合し滴下した後加熱撹拌した。分液処理を行った後、カラムクロマトグラフィー(アルミナ)によって精製することにより、式(C−3)で表される化合物4.2gを得た。
(比較例3)特許文献3に記載の方法による式(C−3R)で表される化合物の製造
【0115】
【化34】
【0116】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−3R−1)で表される化合物1.45g、N,N−ジメチルホルムアミド20mL、炭酸カリウム3.63g、式(C−3R−2)で表される化合物2.50gを加え80℃で8時間撹拌した。冷却後、水200mLに注ぎ酢酸エチル300mLで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(C−3R)で表される化合物0.96gを得た。
(実施例4)式(C−4)で表される化合物の製造
【0117】
【化35】
【0118】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−4−1)で表される化合物5.0g、トリエチルアミン6.1g、1,2−ジメトキシエタン20mLを加えた。式(C−4−2)で表される化合物4.6gと1,2−ジメトキシエタン15mLとを混合し滴下した後加熱撹拌した。分液処理を行った後、乾燥させることにより、式(C−4)で表される化合物5.6gを得た。
(比較例4)特許文献3に記載の方法による式(C−4R)で表される化合物の製造
【0119】
【化36】
【0120】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−4R−1)で表される化合物3.00g、テトラヒドロフラン20mLを加えた。0℃でヘキサメチルジシラザンリチウム(26%テトラヒドロフラン溶液)11.4mLを滴下し30分間撹拌した。式(C−4R−2)で表される化合物2.9mLを加え25℃で6時間撹拌した。水100mLに注ぎ酢酸エチル150mLで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(C−4R)で表される化合物2.07gを得た。
(実施例5)式(C−5)で表される化合物の製造
【0121】
【化37】
【0122】
窒素雰囲気下反応容器にヒドラジン一水和物16.6g、エタノール50mLを加え80℃で撹拌した。式(C−5−1)で表される化合物15.0gをエタノール30mLに溶解させた溶液を滴下し、80℃で4時間加熱撹拌した。水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去することにより、式(C−5−2)で表される化合物6.9gを得た。
【0123】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−5−3)で表される化合物5.00g、トリエチルアミン3.6g、1,2−ジメトキシエタン60mLを加えた。式(C−5−2)で表される化合物4.6gを滴下した後60℃で3時間加熱撹拌した。反応液を水200mL及びメタノール50mLの混合溶液に注ぎ析出した固体を濾過した。固体を水洗いした後、ヘキサンで洗浄し、式(C−5)で表される化合物4.7gを得た。
(比較例5)特許文献3に記載の方法による式(C−5R)で表される化合物の製造
【0124】
【化38】
【0125】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−5R−1)で表される化合物2.00g、N,N−ジメチルホルムアミド30mL、炭酸セシウム7.9gを加えた。0℃で、式(C−5R−2)で表される化合物3.3mLを加え25℃で3時間撹拌した。水200mLに注ぎ酢酸エチル200mLで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(C−5R)で表される化合物1.8gを得た。
(実施例6)式(C−6)で表される化合物の製造
【0126】
【化39】
【0127】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−6−1)で表される化合物5.0g、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン5.1g、1,2−ジメトキシエタン30mLを加えた。式(C−6−2)で表される化合物6.7gを滴下した後加熱撹拌した。分液処理を行った後、カラムクロマトグラフィー(アルミナ)によって精製することにより、式(C−6)で表される化合物2.7gを得た。
(比較例6)特許文献1に記載の方法による式(C−6R)で表される化合物の製造
【0128】
【化40】
【0129】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−6R−1)で表される化合物3.00g、N,N−ジメチルホルムアミド45mL、炭酸セシウム11.9g、式(C−6R−2)で表される化合物6.5gを加え25℃で20時間撹拌した。水200mLに注ぎ酢酸エチル300mLで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(C−6R)で表される化合物2.9gを得た。
(実施例7)式(C−7)で表される化合物の製造
【0130】
【化41】
【0131】
反応容器にヒドラジン一水和物50mL、エタノール150mLを加えた。式(C−7−1)で表される化合物10.0gを滴下し加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、減圧蒸留することにより、式(C−7−2)で表される化合物5.8gを得た。
【0132】
反応容器に式(C−7−3)で表される化合物7.3g、トリエチルアミン6.6g、1,2−ジメトキシエタン30mLを加えた。式(C−7−2)で表される化合物5.8gと1,2−ジメトキシエタン20mLとを混合し滴下した後加熱撹拌した。分液処理を行った後、再結晶によって精製することにより、式(C−7)で表される化合物6.9gを得た。
1H NMR(CDCl
3)δ 3.36(s,3H),3.50(t,2H),3.62(t,2H),3.89(t,2H),4.02(t,2H),4.73(s,2H),7.05(t,1H),7.26(t,1H),7.49(d,1H),7.61(d,1H)ppm.
GCMS:m/z 267
(実施例8)式(C−8)で表される化合物の製造
【0133】
【化42】
【0134】
反応容器にヒドラジン一水和物50mL、2−プロパノール120mLを加えた。式(C−8−1)で表される化合物10.0gを滴下し加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、減圧蒸留することにより、式(C−8−2)で表される化合物6.8gを得た。
【0135】
反応容器に式(C−8−3)で表される化合物8.7g、トリエチルアミン7.8g、1,2−ジメトキシエタン30mLを加えた。式(C−8−2)で表される化合物6.8gを滴下した後加熱撹拌した。分液処理を行った後、再結晶によって精製することにより、式(C−8)で表される化合物8.2gを得た。
GCMS:m/z 265
(実施例9)式(C−9)で表される化合物の製造
【0136】
【化43】
【0137】
反応容器にヒドラジン一水和物50mL、1−プロパノール130mLを加えた。式(C−9−1)で表される化合物10.0gを滴下し加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、減圧蒸留することにより、式(C−9−2)で表される化合物5.9gを得た。
【0138】
反応容器に式(C−9−3)で表される化合物6.7g、トリエチルアミン7.8g、1,2−ジメトキシエタン30mLを加えた。式(C−9−2)で表される化合物6.8gを滴下した後加熱撹拌した。分液処理を行った後、再結晶によって精製することにより、式(C−9)で表される化合物4.5gを得た。
1H NMR(CDCl
3)δ 3.56(t,2H),3.60−3.66(m,4H),3.73(t,2H),3.90(t,2H),4.00(t,2H),4.82(s,2H),7.06(t,1H),7.27(t,1H),7.51(d,1H),7.60(d,1H)ppm.
GCMS:m/z 297
(実施例10)式(C−10)で表される化合物の製造
【0139】
【化44】
【0140】
窒素雰囲気下反応容器にヒドラジン一水和物48.2g、エタノール200mLを加え80℃で撹拌した。式(C−10−1)で表される化合物15.0gを滴下し、80℃で4時間加熱撹拌した。溶媒を留去することにより、式(C−10−2)で表される化合物を含有する混合物を得た。
【0141】
窒素雰囲気下反応容器に式(C−10−3)で表される化合物17.5g、トリエチルアミン11.7g、1,2−ジメトキシエタン50mLを加えた。式(C−10−2)で表される化合物を含有する混合物を加えた後60℃で3時間加熱撹拌した。反応液を水500mLに注ぎジクロロメタン300mLで抽出した。食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を留去した。水を加え結晶化させ濾過した。水洗いした後、ヘキサンで洗浄し、式(C−10)で表される化合物9.6gを得た。
GCMS:m/z 253
前記と同様の方法によって下記の式(C−11)から式(C−22)で表される化合物を製造した。
【0142】
【化45】
【0143】
(実施例11)式(I−1)で表される化合物の製造
【0144】
【化46】
【0145】
WO2012/147904A1号公報に記載の方法によって、式(I−1−1)で表される化合物を製造した。反応容器に式(I−1−1)で表される化合物3.00g、実施例2において製造した式(C−2)で表される化合物0.97g、p−トルエンスルホン酸一水和物0.10g、テトラヒドロフラン20mL、2−プロパノール10mLを加え50℃で加熱撹拌した。ジクロロメタンで希釈し食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶により精製を行い、式(I−1)で表される化合物2.33gを得た。
(比較例7)式(I−1R)で表される化合物の製造
【0146】
【化47】
【0147】
実施例11と同様の方法によって、比較例2と同様の方法によって製造した式(C−2R)で表される化合物を用いて式(I−1R)で表される化合物を製造した。
【0148】
前記と同様の方法によって、各々、実施例1において製造した式(C−1)で表される化合物、実施例3において製造した式(C−3)で表される化合物、実施例10において製造した式(C−10)で表される化合物、実施例4において製造した式(C−4)で表される化合物を用いて下記の式(I−2)から式(I−5)で表される化合物を製造した。
【0149】
【化48】
【0150】
前記と同様の方法によって、各々、比較例1において製造した式(C−1R)で表される化合物、比較例3において製造した式(C−3R)で表される化合物、比較例10において製造した式(C−10R)で表される化合物、比較例4において製造した式(C−4R)で表される化合物を用いて下記の式(I−2R)から式(I−5R)で表される化合物を製造した。
【0151】
【化49】
【0152】
(実施例12)式(I−6)で表される化合物の製造
【0153】
【化50】
【0154】
WO2014/010325A1号公報に記載の方法によって式(I−6−1)で表される化合物を製造した。窒素置換した反応容器に式(I−6−1)で表される化合物3.0g、実施例1に記載の方法によって製造した式(C−1)で表される化合物0.8g、(±)−10−カンファースルホン酸0.5g、テトラヒドロフラン30mL、エタノール15mLを加え50℃で加熱撹拌した。溶媒を留去した後、メタノールを加え析出した固体を濾過した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−6)で表される化合物2.6gを得た。
(比較例8)式(I−6R)で表される化合物の製造
【0155】
【化51】
【0156】
実施例12と同様の方法によって、比較例1と同様の方法によって製造した式(C−1R)で表される化合物を用いて式(I−6R)で表される化合物を製造した。
【0157】
前記と同様の方法によって、各々、実施例5に記載の方法によって製造した式(C−5)で表される化合物、実施例6に記載の方法によって製造した式(C−6)で表される化合物、実施例10に記載の方法によって製造した式(C−10)で表される化合物、実施例3に記載の方法によって製造した式(C−3)で表される化合物を用いて下記の式(I−7)から式(I−10)で表される化合物を製造した。
【0158】
【化52】
【0159】
前記と同様の方法によって、各々、比較例5に記載の方法によって製造した式(C−5R)で表される化合物、比較例6に記載の方法によって製造した式(C−6R)で表される化合物、比較例3に記載の方法によって製造した式(C−3R)で表される化合物を用いて下記の式(I−7R)、式(I−8R)及び式(I−10R)で表される化合物を製造した。
【0160】
【化53】
【0161】
(実施例13)式(I−11)で表される化合物の製造
【0162】
【化54】
【0163】
【化55】
【0164】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−11−1)で表される化合物20.0g、tert−ブチルアルコール9.6g、4−ジメチルアミノピリジン0.7g、ジクロロメタン160mLを加えた。氷冷しながらジイソプロピルカルボジイミド16.3gを滴下し室温で8時間撹拌した。析出物を濾過により除去し、5%塩酸及び食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/ヘキサン)により精製を行い、式(I−11−2)で表される化合物24.7gを得た。
【0165】
反応容器に式(I−11−2)で表される化合物24.7g、メタノール200mL、25%水酸化ナトリウム水溶液33mLを加え、室温で8時間撹拌した。5%塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させることにより、式(I−11−3)で表される化合物22.1gを得た。
【0166】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−11−3)で表される化合物20.0g、テトラヒドロフラン120mLを加えた。氷冷しながらボラン−テトラヒドロフラン錯体(1mol/L)105mLを滴下し2時間撹拌した。5%塩酸100mLを滴下した後、酢酸エチル200mLで分液処理した。硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を留去することにより式(I−11−4)で表される化合物16.9gを得た。
【0167】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−11−4)で表される化合物16.9g、ピリジン7.5g、ジクロロメタン100mLを加えた。氷冷しながらメタンスルホニルクロリド10.8gを滴下し室温で24時間撹拌した。5%塩酸に注いだ後、分液処理した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(I−11−5)で表される化合物20.7gを得た。
【0168】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−11−6)で表される化合物20.0g、48%臭化水素酸60mL、酢酸60mLを加え6時間加熱還流させた。冷却した後、酢酸エチル200mLで分液処理した。カラムクロマトグラフィー(アルミナ)により精製を行い式(I−11−7)で表される化合物14.6gを得た。
【0169】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−11−7)で表される化合物1.0g、式(I−11−5)で表される化合物4.2g、リン酸カリウム3.8g、N,N−ジメチルホルムアミド20mLを加え90℃で8時間加熱撹拌した。反応液を水100mLに注いだ後、析出した固体を濾過し、水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−11−8)で表される化合物3.1gを得た。
【0170】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−11−8)で表される化合物3.1g、ジクロロメタン30mL、ギ酸30mLを加え40℃で8時間加熱撹拌した。溶媒を留去した後、ジイソプロピルエーテル30mLを加え撹拌し、析出物を濾過した。得られた固体をジイソプロピルエーテルで洗浄することにより式(I−11−9)で表される化合物2.2gを得た。
【0171】
反応容器に式(I−11−10)で表される化合物10.0g、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム0.7g、ジクロロメタン100mLを加えた。氷冷しながら3,4−ジヒドロ−2H−ピラン4.6gを滴下し、室温で7時間撹拌した。5%炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄した後、カラムクロマトグラフィー(アルミナ)により精製を行い、式(I−11−11)で表される化合物13.5gを得た。
【0172】
耐圧容器に式(I−11−11)で表される化合物13.5g、5%パラジウム炭素0.1g、テトラヒドロフラン50mL、エタノール50mLを加えた。水素圧0.5MPa、50℃で8時間加熱撹拌した。触媒を濾過した後、溶媒を留去することにより、式(I−11−12)で表される化合物8.8gを得た。
【0173】
反応容器に式(I−11−12)で表される化合物15.0g、式(I−11−13)で表される化合物17.7g、炭酸カリウム16.0g、N,N−ジメチルホルムアミド90mLを加え90℃で20時間加熱撹拌した。ジクロロメタン150mLを加え分液処理した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(I−11−14)で表される化合物24.2gを得た。
【0174】
反応容器に式(I−11−14)で表される化合物24.2g、テトラヒドロフラン80mL、メタノール80mLを加えた。濃塩酸1mLを加え室温で10時間撹拌した。溶媒を留去した後、酢酸エチル150mLで分液処理した。カラムクロマトグラフィー(アルミナ)及び再結晶(酢酸エチル/ヘキサン)により精製を行い式(I−11−15)で表される化合物17.4gを得た。
【0175】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−11−9)で表される化合物1.9g、式(I−11−15)で表される化合物2.4g、N,N−ジメチルアミノピリジン0.06g、ジクロロメタン20mLを加えた。氷冷しながら1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩2.2gを加え、室温で8時間撹拌した。反応液を5%塩酸及び食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−11−16)で表される化合物3.3gを得た。
【0176】
窒素置換した反応容器に式(I−11−16)で表される化合物3.3g、実施例7に記載の方法によって製造した式(C−7)で表される化合物1.0g、(±)−10−カンファースルホン酸0.5g、テトラヒドロフラン30mL、エタノール15mLを加え50℃で8時間加熱撹拌した。溶媒を留去した後、メタノールを加え結晶化させ濾過した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−11)で表される化合物2.9gを得た。
転移温度(昇温5℃/分):C 85 N 128 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.22−1.28(m,4H),1.44−1.47(m,8H),1.60−1.82(m,12H),1.90(m,2H),2.07(t,4H),2.24(d,4H),2.53(m,2H),3.30(s,3H),3.50(t,2H),3.66(t,2H),3.85−3.89(m,6H),3.93(t,4H),4.17(t,4H),4.53(t,2H),5.82(d,2H),6.13(q,2H),6.40(d,2H),6.83−6.90(m,6H),6.95−6.98(m,4H),7.14(t,1H),7.32(t,1H),7.52(t,1H),7.67(t,2H),8.33(s,1H)ppm.
(実施例14)式(I−12)で表される化合物の製造
【0177】
【化56】
【0178】
ディーンスターク装置を備えた反応容器に式(I−12−1)で表される化合物20.0g、アクリル酸15.8g、p−トルエンスルホン酸一水和物2.8g、トルエン150mLを加え、脱水しながら8時間加熱還流させた。冷却した後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(I−12−2)で表される化合物25.1gを得た。
【0179】
反応容器に式(I−12−2)で表される化合物10.0g、ヒドロキノン28.9g、炭酸カリウム18.1g、アセトン80mLを加え6時間加熱還流させた。冷却した後、固形物を濾過し溶媒を留去した。酢酸エチル150mLを加え、5%塩酸、食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(酢酸エチル/ヘキサン)により精製を行い、式(I−12−3)で表される化合物9.7gを得た。
【0180】
WO2011/068138A1号公報に記載の方法によって式(I−12−4)で表される化合物を製造した。窒素雰囲気下、反応容器に式(I−12−3)で表される化合物5.0g、式(I−12−4)で表される化合物4.4g、N,N−ジメチルアミノピリジン0.2g、ジクロロメタン40mLを加えた。氷冷しながらジイソプロピルカルボジイミド2.9gを滴下し撹拌した。析出物を濾過した後、濾液を5%塩酸、食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(アルミナ)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い式(I−12−5)で表される化合物7.2gを得た。
【0181】
反応容器に式(I−12−5)で表される化合物7.2g、テトラヒドロフラン30mL、メタノール30mL、濃塩酸1mLを加え室温で7時間撹拌した。酢酸エチル150mLで希釈し、食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(アルミナ)及び分散洗浄(ヘキサン)により精製を行い式(I−12−6)で表される化合物6.0gを得た。
【0182】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−12−6)で表される化合物4.0g、式(I−12−7)で表される化合物0.7g、N,N−ジメチルアミノピリジン0.1g、ジクロロメタン40mLを加えた。氷冷しながらジイソプロピルカルボジイミド1.5gを滴下し室温で8時間撹拌した。固形物を濾過した後、濾液を5%塩酸、食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い式(I−12−8)で表される化合物3.3gを得た。
【0183】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−12−8)で表される化合物3.3g、実施例8に記載の方法によって製造した式(C−8)で表される化合物0.9g、(±)−10−カンファースルホン酸0.5g、テトラヒドロフラン30mL、エタノール15mLを加え50℃で加熱撹拌した。溶媒を留去した後、メタノールを加え結晶化させ濾過した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−12)で表される化合物2.3gを得た。
LCMS:1186[M+1]
(実施例15)式(I−13)で表される化合物の製造
【0184】
【化57】
【0185】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−13−1)で表される化合物3.0g、ジイソプロピルエチルアミン0.5g、ジクロロメタン30mLを加えた。氷冷しながら塩化アクリロイル0.3gを滴下し室温で5時間撹拌した。1%塩酸、食塩水で洗浄した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−13)で表される化合物2.2gを得た。
1H NMR(CDCl
3)δ 1.24(m,4H),1.48−1.93(m,30H),2.08(t,4H),2.23(m,4H),2.54(m,2H),3.86(dd,4H),3.94(t,4H),4.17(t,4H),4.53(t,2H),4.65(t,2H),5.82(dd,3H),6.12(dd,3H),6.40(dd,3H),6.88(m,6H),6.97(dd,4H),7.16(t,1H),7.34(t,1H),7.54(d,1H),7.66(d,1H),7.70(d,1H),8.36(s,1H)ppm.
LCMS:1212[M+1]
(実施例16)式(I−14)で表される化合物の製造
【0186】
【化58】
【0187】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−14−1)で表される化合物3.0g、実施例9に記載の方法によって製造した式(C−9)で表される化合物1.0g、(±)−10−カンファースルホン酸0.5g、テトラヒドロフラン30mL、エタノール15mLを加え50℃で加熱撹拌した。溶媒を留去した後、メタノールを加え結晶化させ濾過した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−14)で表される化合物2.7gを得た。
1H NMR(CDCl
3)δ 1.07(q,2H),1.24(q,2H),1.47−1.90(m,24H),2.09(m,4H),2.22(d,2H),2.39(t,1H),2.53(t,1H),3.56(t,2H),3.60−3.66(m,4H),3.73(t,2H),3.74(d,2H),3.85(d,2H),3.90(t,2H),3.94(td,4H),4.00(t,2H),4.17(td,4H),5.82(d,2H),6.13(dd,2H),6.40(d,2H),6.80−6.99(m,6H),6.98(d,4H),7.16(t,1H),7.33(t,1H),7.55(m,2H),7.67(d,1H),8.40(s,1H)ppm.
LCMS:1190[M+1](実施例17)式(I−15)で表される化合物の製造
【0188】
【化59】
【0189】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−15−1)で表される化合物3.0g、ジイソプロピルエチルアミン0.5g、ジクロロメタン30mLを加えた。氷冷しながら塩化アクリロイル0.3gを滴下し室温で5時間撹拌した。1%塩酸、食塩水で洗浄した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−15)で表される化合物2.6gを得た。
転移温度(昇温速度5℃/分)C 71 N 115 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.19−1.29(m,4H),1.41−1.82(m,22H),1.91(m,2H),2.08(m,4H),2.24(m,4H),2.53(m,2H),3.62(m,3H),3.67(m,2H),3.84−3.90(m,5H),3.94(t,4H),4.15−4.19(m,6H),4.53(t,2H),5.76(dd,1H),5.82(dd,2H),6.08(dd,1H),6.12(dd,2H),6.37(dd,1H),6.40(dd,2H),6.84−6.90(m,6H),6.95−6.98(m,4H),7.14(t,1H),7.32(t,1H),7.53(d,1H),7.65(d,1H),7.69(d,1H),8.34(s,1H)ppm.
LCMS:1244[M+1]
(実施例18)式(I−16)で表される化合物の製造
【0190】
【化60】
【0191】
実施例13において式(I−11−13)で表される化合物を式(I−16−2)で表される化合物に置き換えた以外は同様の方法によって、実施例7に記載の方法によって製造した式(C−7)で表される化合物を用いて、式(I−16)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 89−95 N 145 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.24(m,4H),1.65(m,4H),1.91(m,2H),2.05−2.25(m,12H),2.55(m,2H),3.30(s,3H),3.51(m,2H),3.67(m,2H),3.84−3.89(m,6H),4.05(t,4H),4.36(t,4H),4.54(t,2H),5.84(dd,2H),6.13(dd,2H),6.41(dd,2H),6.84−6.89(m,6H),6.97−7.00(m,4H),7.14(t,1H),7.33(t,1H),7.52(d,1H),7.67(dd,2H),8.34(s,1H)ppm.
(実施例19)式(I−17)で表される化合物の製造
【0192】
【化61】
【0193】
反応容器に式(I−17−1)で表される化合物5.00g、塩化マグネシウム3.27g、パラホルムアルデヒド2.06g、トリエチルアミン20mL、アセトニトリル80mLを加えた。60℃で撹拌しながら適宜パラホルムアルデヒドを追加した。酢酸エチルで希釈し塩酸及び食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル)により精製を行い、式(I−17−2)で表される化合物5.36gを得た。
【0194】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−17−2)で表される化合物2.0g、式(I−17−3)で表される化合物3.4g、N,N−ジメチルアミノピリジン0.4g、ジクロロメタン30mLを加えた。氷冷しながらジイソプロピルカルボジイミド1.3gを滴下し室温で撹拌した。析出物を濾過した後、濾液を5%塩酸、水及び食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−17−4)で表される化合物3.7gを得た。
【0195】
反応容器に実施例1に記載の方法によって製造した式(C−1)で表される化合物1.0g、式(I−17−4)で表される化合物2.6g、(±)−10−カンファースルホン酸0.6g、テトラヒドロフラン20mL、エタノール10mLを加えた。50℃で加熱撹拌した後、溶媒を留去しメタノールで分散洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−17)で表される化合物2.5gを得た。
転移温度(昇温5℃/分):C 117−122 N 146 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.91(m,6H),1.10(q,2H),1.23−1.56(m,18H),1.68−1.81(m,9H),1.94(t,4H),2.32(m,4H),2.56−2.70(m,3H),3.94(t,2H),4.18(t,2H),4.29(t,2H),5.82(dd,1H),6.13(dd,1H),6.40(dd,1H),6.89(d,2H),6.99(m,3H),7.16(t,1H),7.23(dd,1H),7.34(t,1H),7.66−7.72(m,3H),7.90(d,1H)ppm.
MS(m/z):878[M
++1]
(実施例20)式(I−18)で表される化合物の製造
【0196】
【化62】
【0197】
反応容器に式(I−18−1)で表される化合物2.5g、実施例7に記載の方法によって製造した式(C−7)で表される化合物1.0g、(±)−10−カンファースルホン酸0.5g、テトラヒドロフラン10mL、エタノール10mLを加えた。50℃で加熱撹拌した後、溶媒を留去しメタノールで分散洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶により精製を行い、式(I−18)で表される化合物2.0gを得た。
転移温度(昇温5℃/分):C 106 N 125 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.05−1.83(m,22H),1.93(t,5H),2.33(m,4H),2.55(m,2H),2.71(m、1H),3.30(s,3H),3.62(m,2H),3.85(t,2H),3.94(t,2H),4.17(t,2H),4.48(t,2H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.40(dd,1H),6.88(d,2H),6.99(m,3H),7.17(t,1H),7.23(dd,1H),7.34(t,1H),7.66(d,1H),7.71(d,1H),7.89(d,1H),8.02(s,1H)ppm.
(実施例21)式(I−19)で表される化合物の製造
【0198】
【化63】
【0199】
実施例19において、式(I−17−1)で表される化合物を式(I−19−1)で表される化合物に、式(C−1)で表される化合物を実施例7に記載の方法によって製造した式(C−7)で表される化合物に置き換えた以外は同様の方法によって、式(I−19)で表される化合物を製造した。
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.05−1.83(m,32H),1.93(t,5H),2.33(m,4H),2.55(m,2H),2.71(m、1H),3.30(s,3H),3.62(m,2H),3.85(t,2H),3.94(t,2H),4.17(t,2H),4.48(t,2H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.40(dd,1H),6.88(d,2H),6.99(m,3H),7.17(t,1H),7.23(dd,1H),7.34(t,1H),7.66(d,1H),7.71(d,1H),7.89(d,1H),8.02(s,1H)ppm.
MS(m/z):978[M
++1]
(実施例22)式(I−20)で表される化合物の製造
【0200】
【化64】
【0201】
実施例14において式(I−12−1)で表される化合物を式(I−20−1)で表される化合物に置き換えた以外は同様の方法によって式(I−20−6)で表される化合物を製造した。
【0202】
実施例19において式(I−17−4)で表される化合物を式(I−20−8)で表される化合物に置き換えた以外は同様の方法によって、実施例1に記載の方法によって製造した式(C−1)で表される化合物を用いて、式(I−20)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 131 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.88−0.94(m,6H),1.10(m,2H),1.22−1.52(m,13H),1.72(m,6H),1.94(t,4H),2.32(m,4H),2.53−2.62(m,3H),3.69−3.77(m,6H),3.86(t,2H),4.12(t,2H),4.27−4.34(m,4H),5.83(dd,1H),6.16(dd,1H),6.43(dd,1H),6.91(d,2H),6.97−7.02(m,3H),7.16(t,1H),7.23(dd,1H),7.33(t,1H),6.66−7.72(m,3H),7.90(d,1H)ppm.
LCMS:910[M+1]
(実施例23)式(I−21)で表される化合物の製造
【0203】
【化65】
【0204】
実施例22において、式(I−20−7)で表される化合物を式(I−21−1)で表される化合物に置き換えた以外は同様の方法によって、実施例1に記載の方法によって製造した式(C−1)で表される化合物を用いて、式(I−21)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 90 S 218 N 265 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.88(m,6H),1.01−1.19(m,8H),1.32−1.45(m,6H),1.71−1.76(m,6H),1.88−1.99(m,3H),2.17(m,12H),2.31(m,4H),2.53(m,2H),2.67(m,1H),3.70−3.76(m,6H),3.85(t,2H),4.11(t,2H),4.31(m,4H),5.82(d,2H),6.15(q,2H),6.43(d,2H),6.92(m,5H),7.14−7.26(m,2H),7.33(t,1H),7.68(m,3H),7.88(s,1H)ppm.
(実施例24)式(I−22)で表される化合物の製造
【0205】
【化66】
【0206】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−22−1)で表される化合物20.0g、テトラヒドロフラン120mLを加えた。氷冷しながらボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.9mol/L)143mLを滴下し2時間撹拌した。5%塩酸200mLに注いだ後、酢酸エチル200mLで分液処理した。硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を留去することにより式(I−22−2)で表される化合物17.6gを得た。
【0207】
窒素雰囲気下、反応容器に式(I−22−2)で表される化合物17.6g、ピリジン12.1g、ジクロロメタン100mLを加えた。氷冷しながらメタンスルホニルクロリド12.9gを滴下し室温で8時間撹拌した。5%塩酸に注いだ後、分液処理した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製を行い、式(I−22−3)で表される化合物23.0gを得た。
【0208】
反応容器に式(I−22−3)で表される化合物4.0g、式(I−22−4)で表される化合物3.9g、炭酸カリウム3.5g、N,N−ジメチルホルムアミド30mLを加え90℃で12時間加熱撹拌した。ジクロロメタンで希釈し水、食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶により精製を行い、式(I−22−5)で表される化合物5.1gを得た。
【0209】
反応容器に式(I−22−5)で表される化合物5.1g、テトラヒドロフラン30mL、メタノール30mL、25%水酸化ナトリウム水溶液10mLを加え60℃で撹拌した。塩酸を加え溶媒を留去した。水で洗浄し乾燥させることにより式(I−22−6)で表される化合物4.9gを得た。
【0210】
窒素雰囲気下反応容器に式(I−22−6)で表される化合物4.9g、式(I−22−7)で表される化合物3.4g、N,N−ジメチルアミノピリジン0.1g、ジクロロメタン40mLを加えた。氷冷しながらジイソプロピルカルボジイミド1.6gを滴下し撹拌した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶により精製を行い、式(I−22−8)で表される化合物5.7gを得た。
【0211】
反応容器に式(I−22−8)で表される化合物2.5g、実施例7に記載の方法によって製造した式(C−7)で表される化合物1.1g、(±)−10−カンファースルホン酸0.5g、テトラヒドロフラン10mL、エタノール10mLを加えた。50℃で加熱撹拌した後、溶媒を留去しメタノールで分散洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)及び再結晶により精製を行い、式(I−22)で表される化合物2.1gを得た。
転移温度(昇温5℃/分、降温5℃/分):C 101−105(N 82)I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.08−1.91(m,26H),2.06(d,2H),2.24(d,2H),2.51(m,2H),3.30(s,3H),3.51(dd,2H),3.67(dd,2H),3.87(quin,4H),3.94(t,2H),4.17(t,2H),4.54(t,2H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.40(dd,1H),6.86(m,3H),6.97(m,2H),7.16(m,2H),7.32(t,1H),7.65(d,1H),7.70(d,1H),7.82(d,1H),8.36(s,1H)ppm.
(実施例25)式(I−23)で表される化合物の製造
【0212】
【化67】
【0213】
反応容器に(I−23−1)で表される化合物5.0g、式(I−23−2)で表される化合物4.1g、炭酸カリウム5.2g、エタノール50mLを加えた。反応容器を窒素置換した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.3gを加え加熱還流させた。酢酸エチルで希釈し5%塩酸及び食塩水で洗浄した後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)により精製を行い、式(I−23−3)で表される化合物4.8gを得た。
【0214】
反応容器に式(I−23−3)で表される化合物4.0g、式(I−23−4)で表される化合物4.2g、炭酸カリウム3.5g、N,N−ジメチルホルムアミド30mLを加え90℃で12時間加熱撹拌した。ジクロロメタンで希釈し水及び食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−23−5)で表される化合物4.6gを得た。
【0215】
反応容器に式(I−23−5)で表される化合物4.6g、テトラヒドロフラン30mL、メタノール30mL、25%水酸化ナトリウム水溶液10mLを加え60℃で撹拌した。塩酸を加え溶媒を留去した。水で洗浄し乾燥させることにより式(I−23−6)で表される化合物4.4gを得た。
【0216】
窒素雰囲気下反応容器に式(I−23−6)で表される化合物4.4g、式(I−23−7)で表される化合物3.1g、N,N−ジメチルアミノピリジン0.1g、ジクロロメタン40mLを加えた。氷冷しながらジイソプロピルカルボジイミド1.8gを滴下し撹拌した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−23−8)で表される化合物5.1gを得た。
【0217】
反応容器に式(I−23−8)で表される化合物2.5g、実施例7に記載の方法によって製造した式(C−7)で表される化合物1.1g、(±)−10−カンファースルホン酸0.5g、テトラヒドロフラン10mL、エタノール10mLを加えた。50℃で加熱撹拌した後、溶媒を留去しメタノールで分散洗浄した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン)及び再結晶(ジクロロメタン/メタノール)により精製を行い、式(I−23)で表される化合物1.8gを得た。
転移温度(昇温5℃/分):C 67−100 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.00(t,3H),1.28(m,2H),1.45−1.81(m,12H),1.97(br,1H),2.13(m,2H),2.26(m,2H),2.57(tt,1H),2.65(t,2H),3.27(s,3H),3.37(m,2H),3.50(m,2H),3.70(t,2H),3.95(q,4H),4.17(t,2H),4.33(t,2H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.40(dd,1H),6.87(d,2H),6.98(m,3H),7.15(t,1H),7.25(m,5H),7.32(t,1H),7.64(m,2H),7.69(d,1H),7.91(s,1H)ppm.(実施例26〜実施例48及び比較例9〜比較例17)フィルムの作製
フィルムを作製するために、WO2012/002140A1号公報記載の化合物(X−1):50%、特表2002−542219号公報記載の化合物(X−2):10%及び特開2005−015473号公報記載の化合物(X−3):40%からなる液晶組成物を母体液晶(X)とした。
【0218】
【化68】
【0219】
配向膜用ポリイミド溶液を厚さ0.7mmのガラス基材にスピンコート法を用いて塗布し、100℃で10分乾燥した後、200℃で60分焼成することにより塗膜を得た。得られた塗膜をラビング処理した。ラビング処理は、市販のラビング装置を用いて行った。
【0220】
母体液晶(X)に評価対象となる化合物を30%添加することにより調製した組成物各々に対し、光重合開始剤Irgacure907(BASF社製)を1%、4−メトキシフェノールを0.1%及びクロロホルムを80%添加し塗布液を調製した。この塗布液をラビングしたガラス基材にスピンコート法により塗布した。80℃で1分間乾燥させた後、さらに120℃で1分間乾燥した。その後、高圧水銀ランプを用いて、紫外線を40mW/cm
2の強度で25秒間照射することにより、評価対象のフィルムを作製した。
【0221】
作製した各フィルムに対し、キセノンランプ照射テスト機(アトラス社製サンテストXLS)を用い、50mW/cm
2、25℃で100Jの光照射を行った。得られた各フィルムについて、変色及び配向性の変化を各々評価した。評価結果を下表に示す。
〈変色〉
光照射前と光照射後のフィルムの黄色度(YI)を各々測定し、黄変度(ΔYI)を求めた。黄色度はJASCO UV/VIS Spectrophotometer V−560で重合体の吸収スペクトルを測定し、付属のカラー診断プログラムで黄色度(YI)を計算した。計算式は、
YI=100(1.28X−1.06Z)/Y
(式中、YIは黄色度、X、Y、ZはXYZ表色系における三刺激値を表す(JIS K7373)。)である。また、黄変度(ΔYI)は光照射前の黄色度と光照射後の黄色度との差を意味する。
〈配向性の変化〉
偏光顕微鏡観察によって配向性を評価した。配向に欠陥が全く見られなければA、欠陥がごく僅かであればB、欠陥が少し見られればC、欠陥がやや多く見られればD、欠陥が多く見られればEとした。
【0222】
【表1】
【0223】
【表2】
【0224】
【表3】
【0225】
表より、実施例26から実施例48の本願発明の製造方法によって製造した化合物を含有するフィルムは、比較例の製造方法によって製造した化合物を含有するフィルムと比較し、長時間紫外光を照射した後も変色及び配向性の変化が起こりにくいことがわかる。中間体である窒素原子上にアルキル基等の置換基を有する2−ヒドラジノベンゾチアゾールを比較例の製造方法によって製造した場合、N−アルキル化反応の工程において、反応中の反応液の色が褐色〜濃青色に着色することから、共役系の大きな副生成物が生じたと考えられる。そのような微量の副生成物が、その後の工程において除去しきれず残留したか若しくはより高分子量の不純物へと誘導され、目的の重合性化合物に混入したため、変色や配向性に悪影響を及ぼしたと考えられる。一方で、本願発明の製造方法において、反応中の反応液の色は無色〜淡黄色であったことから、のような副生成物の生成は抑制され、得られた中間体を使用して重合性化合物を製造しフィルムにした場合に悪影響が少なかったと考えられる。
【0226】
以上の結果から、本願発明の製造方法によって製造した化合物は重合性組成物の構成部材として有用である。また、本願発明の化合物を含有する組成物を用いた光学異方体は光学フィルム等の用途に有用である。