(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
前記縮合二環複素芳香族基が、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル及びキナゾリニルより選択される、請求項1または2に記載の化合物。
請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩を、薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤、または担体、及び任意選択で1種または複数種の他の治療薬と共に含む、医薬組成物。
前記1種または複数種の治療薬が、カルバマゼピン、オランザピン、クエチアピン、ベラパミル、ラモトリジン、オクスカルバゼピン、リスペリドン、アリピプラゾール、ジプラシドン及びリチウムより選択される、請求項11に記載の医薬組成物。
統合失調症、統合失調症様障害、統合失調性感情障害、認知障害または疼痛の治療用の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩。
請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩である第1の活性成分の製剤、及びカルバマゼピン、オランザピン、クエチアピン、ベラパミル、ラモトリジン、オクスカルバゼピン、リスペリドン、アリピプラゾール、ジプラシドンまたはリチウムである第2の活性成分の製剤、並びに前記製剤の、それらを必要とする患者への同時、逐次または別個の投与に関する指示書を備えるキット。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書の文脈において、別段の記載がない限りにおいて、「アルキル」置換基または置換基中のアルキル部分は直鎖状または分岐鎖状であってよい。C
1〜C
8アルキル基/部分の例としては、メチル、エチル、プロピル、2−メチル−1−プロピル、2−メチル−2−プロピル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−3−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、2−メチル−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル及びn−オクチルが挙げられる。
【0009】
「アルケニル」置換基または置換基中のアルケニル部分とは、1または複数の二重結合を有するアルキル基をいう。C
2〜C
6アルケニル基/部分の例としては、エテニル、プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−ペンテニル、1−ヘキセニル、1,3−ブタジエニル、1,3−ペンタジエニル、1,4−ペンタジエニル、及び1,4−ヘキサジエニルが挙げられる。
【0010】
「シクロアルキル」置換基/部分とは、例えば3〜8の炭素原子を含む飽和ヒドロカルビル環であり、その例としてはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
【0011】
「ハロアルキル」または「ハロアルコキシ」置換基/部分は、少なくとも1つのハロゲン原子、例えば、1、2、3、4または5のハロゲン原子を含むこととなる。C
1〜C
6ハロアルキル及びC
1〜C
6ハロアルコキシ置換基/部分の例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシが挙げられる。
【0012】
R
4及びR
5が、R
4及びR
5が結合する窒素原子と共に、4〜7員飽和複素環を形成する場合には、当該複素環は、R
4及びR
5が結合する窒素原子に加えて、1または複数(例えば、1または2)の更なる環複素原子(例えば、窒素、酸素または硫黄原子)を含んでもよいことが理解されよう。但し、本発明は、いずれの不安定な環構造またはいずれのO−O、O−S若しくはS−S結合をも包含しないことが認識されよう。置換基が環上に存在する場合には、該置換基は任意且つ適宜の環原子に結合することができる。かかる複素環の例としては、アゼチジニル、ピロジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,4−アザチアニル、アゼパニル及び1,4−オキサアゼパニル部分が挙げられる。同様の注釈が、R
6及びR
7、R
10及びR
11並びにR
12及びR
13に関して、それらが4〜7員飽和複素環を形成する場合に適用される。
【0013】
「C
6〜C
10アリール」基とは、5〜10の炭素原子を含む芳香族炭化水素由来の基をいう。上記アリール基は単環または、2以上の環が縮合した多環(例えば二環)であってよく、その例としては、フェニル、1−ナフチル及び2−ナフチルが挙げられる。インダニル及びテトラヒドロナフチルによって代表される、芳香環が1または複数の非芳香族の環と縮合した基も、本明細書において用いられる用語「アリール」の範囲内に包含される。アリール基は任意且つ適宜の環原子において結合することができる。
【0014】
「複素アリール」基は、1〜4の環炭素原子が、窒素、酸素及び硫黄より独立に選択される複素原子によって置換された5〜10員アリール基である。上記複素アリール基は、任意且つ適宜の環原子(すなわち、当該複素環系の任意の炭素原子または複素原子)において結合することができる。複素アリール基の例としては、
が挙げられる。
【0015】
式(I)中の任意の化学的部分または基が任意選択で置換されると記載される場合には、当該部分または基は、1若しくは複数の指定された置換基によって置換されていなくともまたは置換されていてもよいことが認識されよう。置換基の数及び性質は、立体的に望ましからざる組み合わせを回避するように選択されることとなることが認識されよう。
【0016】
R
1は、任意選択で、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、シアノ、ヒドロキシル、C
3〜C
6シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル)、C
1、C
2またはC
3アルキル、C
1、C
2またはC
3アルコキシ、C
1、C
2またはC
3アルコキシカルボニル、C
1、C
2またはC
3アルコキシカルボニルアミノ、C
1、C
2またはC
3ハロアルコキシ、−NR
4R
5、C
3〜C
6シクロアルキルアミノ(シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチルアミノまたはシクロヘキシルアミノ)、C
1、C
2またはC
3アルキルカルボニルオキシ、C
1、C
2またはC
3アルキルカルボニルアミノ、スルホンアミド、C
1、C
2またはC
3アルキルスルホニル、C
1、C
2またはC
3アルキルスルホニルアミノ及び−C(O)NR
6R
7より独立に選択される少なくとも1つの置換基、例えば、1、2、3または4の置換基によって置換された8、9または10員縮合二環複素芳香族基を表わす。
【0017】
R
1中の縮合二環複素芳香族基は、1または複数の、例えば、1、2、3または4の、窒素、酸素及びイオウより独立に選択される環複素原子を含む。かかる複素芳香族基の例としては、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、キナゾリニル、インドリル、7−アザインドリル、インドリジニル、インダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、1,3−チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、1,3−チアゾロ[5,4−c]ピリジニル及び7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジニルが挙げられる。
【0018】
本発明のある実施形態において、R
1は、1、2または3の窒素、酸素及び硫黄より独立に選択される環複素原子を含む(キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、1,3−チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、1,3−チアゾロ[5,4−c]ピリジニル及びキナゾリニルなどの)9または10員縮合二環複素芳香族基を表わし、該複素芳香族基は、任意選択で、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、シアノ、ヒドロキシル、C
3〜C
6シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル)、C
1、C
2またはC
3アルキル、C
1、C
2またはC
3アルコキシ、C
1、C
2またはC
3アルコキシカルボニル、C
1、C
2またはC
3アルコキシカルボニルアミノ、C
1、C
2またはC
3ハロアルコキシ、−NR
4R
5、C
3〜C
6シクロアルキルアミノ(シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチルアミノまたはシクロヘキシルアミノ)、C
1、C
2またはC
3アルキルカルボニルオキシ、C
1、C
2またはC
3アルキルカルボニルアミノ、スルホンアミド、C
1、C
2またはC
3アルキルスルホニル、C
1、C
2またはC
3アルキルスルホニルアミノ及び−C(O)NR
6R
7より独立に選択される少なくとも1つの置換基、例えば、1、2、3または4の置換基によって置換される。
【0019】
別な実施形態において、R
1は、1、2または3の窒素、酸素及び硫黄より独立に選択される環複素原子を含む(キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、1,3−チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、1,3−チアゾロ[5,4−c]ピリジニル及びキナゾリニルなどの)9または10員縮合二環複素芳香族基を表わし、該複素芳香族基は、任意選択で、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、シアノ、ヒドロキシル、C
5〜C
6シクロアルキル、C
1、C
2またはC
3アルキル、C
1、C
2またはC
3アルコキシ、C
1、C
2またはC
3アルコキシカルボニル、C
1、C
2またはC
3アルコキシカルボニルアミノ、C
1、C
2またはC
3ハロアルコキシ、−NR
4R
5、C
5〜C
6シクロアルキルアミノ、C
1、C
2またはC
3アルキルカルボニルオキシ、C
1、C
2またはC
3アルキルカルボニルアミノ、スルホンアミド、C
1、C
2またはC
3アルキルスルホニル、C
1、C
2またはC
3アルキルスルホニルアミノ及び−C(O)NR
6R
7より独立に選択される1、2、3または4の置換基によって置換される。
【0020】
更なる実施形態において、R
1は、1、2または3の窒素、酸素及び硫黄より独立に選択される環複素原子を含む(キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、1,3−チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、1,3−チアゾロ[5,4−c]ピリジニル及びキナゾリニルなどの)9または10員縮合二環複素芳香族基を表わし、該複素芳香族基は、任意選択で1または複数(例えば、1または2)のハロゲン、特にはフッ素または塩素、原子によって置換される。
【0021】
なお更なる実施形態において、R
1は、
(i)キノキサリン−2−イル、
(ii)6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、
(iii)5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、
(iv)1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、
(v)5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、
(vi)1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル、
(vii)6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、
(viii)キノリン−2−イル、
(ix)キナゾリン−2−イル、
(x)6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル、
(xi)5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル、
(xii)4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、
(xiii)4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、
(xiv)1,3−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、
(xv)1,3−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル、及び
(xvi)7−クロロ−1,3−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル
の部分のいずれか1を表わす、またはかかる部分の2以上を任意の組み合わせで含む群より選択される。
【0022】
本発明のある実施形態において、LはCH
2またはNHを表わす。
【0023】
更なる実施形態において、LはNHを表わす。
【0024】
R
a及びR
bは、それぞれ独立に水素原子あるいはC
1、C
2若しくはC
3アルキルまたはC
1、C
2若しくはC
3ハロアルキル基を表わす。
【0025】
一実施形態において、R
a及びR
bは、それぞれ水素原子を表わす。
【0026】
別な実施形態において、R
a及びR
bの一方は水素原子を表わし、R
a及びR
bの他方はC
1アルキル(すなわちメチル)またはハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)基を表わす。
【0027】
本発明のある実施形態において、XはCHR
8を表わす。
【0028】
R
8は水素またはハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素)原子またはヒドロキシル基を表わす。
【0029】
一実施形態において、R
8は水素若しくはフッ素原子またはヒドロキシル基を表わす。
【0030】
別な実施形態において、R
8は水素原子を表わす。
【0031】
R
2は水素原子またはC
1〜C
6、若しくはC
1〜C
4、若しくはC
1〜C
2アルキル基を表わす。
【0032】
一実施形態において、R
2は水素原子またはメチル基を表わす。
【0033】
本発明のある実施形態において、nは整数1または2を表わす。
【0034】
置換基(複数可)R
3は、好ましくは、以下の図に図解するように、アミド部分、−NR
2C(O)−の結合点に対して2、3、5及び/または6位においてフェニル環に結合する。但し、以下の図において上記の結合点をアスタリスク(
*)で示す。
【0035】
nが1つの場合には、R
3置換基は、好ましくはフェニル環の2位で結合する。nが2の場合には、R
3置換基は、好ましくは異なる環炭素原子、例えば、フェニル環の2及び5位または2及び6位で結合する。
【0036】
存在する場合には、各R
3は独立に、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素)、ヒドロキシル、シアノ、C
1、C
2若しくはC
3アルキル、C
1、C
2若しくはC
3ハロアルキル、C
1、C
2若しくはC
3ヒドロキシアルキル、C
1、C
2若しくはC
3アルコキシ、C
1、C
2若しくはC
3ハロアルコキシ、C
2〜C
4アルケニル、C
1、C
2若しくはC
3アルキルカルボニルオキシ、C
1、C
2若しくはC
3アルコキシカルボニル、−NR
10R
11、−CONR
12R
13、C
3〜C
6シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル)、C
3〜C
6シクロアルキルオキシ(シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシまたはシクロヘキシルオキシ)、C
3〜C
6シクロアルキルメチル(シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチルまたはシクロヘキシルメチル)または、任意選択で、C
1〜C
6、若しくはC
1〜C
4、若しくはC
1〜C
2アルキル、C
1〜C
6、若しくはC
1〜C
4、若しくはC
1〜C
2アルコキシ及びC
1〜C
6、若しくはC
1〜C
4、若しくはC
1〜C
2ハロアルコキシより独立に選択される少なくとも1つの置換基、例えば、1、2、3または4の置換基によって置換された5〜6員複素アリール基を表わす。
【0037】
R
3において用いられる用語「複素アリール」とは、合計で5〜6の環原子を有する芳香族単環複素環基をいい、該基の1、2、3または4の環原子は、窒素、酸素、及び硫黄原子より独立に選択される複素原子である。かかる複素アリール基の例としては、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、フリル、フラザニル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、チアジアゾリル、ピラニル及びテトラジニルが挙げられる。
【0038】
本発明のある実施形態において、各R
3は独立に、フッ素、塩素、ヒドロキシル、シアノ、C
1、C
2若しくはC
3アルキル、C
1、C
2若しくはC
3ハロアルキル、C
1、C
2若しくはC
3ヒドロキシアルキル、C
1、C
2若しくはC
3アルコキシ、C
1、C
2若しくはC
3ハロアルコキシ、C
2〜C
4アルケニル、C
1、C
2若しくはC
3アルキルカルボニルオキシ、C
1、C
2若しくはC
3アルコキシカルボニル、−NR
10R
11、−CONR
12R
13、C
3〜C
5シクロアルキル、C
3〜C
5シクロアルキルオキシ、C
3〜C
5シクロアルキルメチルまたは、任意選択で、C
1〜C
6、若しくはC
1〜C
4、若しくはC
1〜C
2アルキル、C
1〜C
6、若しくはC
1〜C
4、若しくはC
1〜C
2アルコキシ及びC
1〜C
6、若しくはC
1〜C
4、若しくはC
1〜C
2ハロアルコキシより独立に選択される少なくとも1つの置換基、例えば、1、2、3または4の置換基によって置換された、(トリアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、ピリミジニル及びイミダゾリルなどの)5〜6員複素アリール基を表わす。
【0039】
別な実施形態において、各R
3は独立に、フッ素、塩素、C
1、C
2若しくはC
3アルキル、C
1、C
2若しくはC
3ハロアルキル、C
1、C
2若しくはC
3アルコキシ、C
1、C
2若しくはC
3ハロアルコキシ、シクロプロピルまたは、任意選択で、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシ及びC
1〜C
2ハロアルコキシより独立に選択される少なくとも1つの置換基、例えば、1、2、3または4の置換基によって置換された、(トリアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、ピリミジニル及びイミダゾリルなどの)5〜6員複素アリール基を表わす。
【0040】
更に別な実施形態において、各R
3は独立に、フッ素、塩素、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシ、C
1〜C
2ハロアルコキシ、シクロプロピルまたは、任意選択で、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシ及びC
1〜C
2ハロアルコキシより独立に選択される1または2の置換基によって置換された、(トリアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、ピリミジニル及びイミダゾリルなどの)5〜6員複素アリール基を表わす。
【0041】
なお更なる実施形態において、R
3は独立に、
(i)メチル、
(ii)メトキシ、
(iii)エトキシ、
(iv)トリアゾリル(例えば、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イルまたは1,2,4−トリアゾール−1−イル)、
(v)ピラゾリル(例えば、ピラゾール−1−イル)、
(vi)フッ素、
(vii)塩素、
(viii)オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾール−2−イルまたは1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、
(ix)3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、
(x)5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、
(xi)ピリミジニル(例えば、ピリミジン−2−イル)、
(xii)イミダゾリル(例えば、イミダゾール−1−イル)、
(xiii)ジフルオロメトキシ、及び
(xiv)シクロプロピル
の部分のいずれか1を表わす、またはかかる部分の2以上を任意の組み合わせで含む群より独立に選択される。
【0042】
R
4及びR
5は、それぞれ独立に水素原子またはC
1、C
2若しくはC
3アルキルまたはC
3〜C
6シクロアルキル(シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル)基を表わすか、あるいはR
4及びR
5が、R
4及びR
5が結合する窒素原子と共に、任意選択で、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)及びヒドロキシルより独立に選択される少なくとも1つの置換基、例えば1または2の置換基によって置換された4、5、6または7員飽和複素環を形成してもよい。
【0043】
一態様において、上記飽和複素環は、(R
4及びR
5が結合する窒素原子である)単一の環複素原子を含んでもよい。
【0044】
別な態様において、上記飽和複素環は、窒素または酸素原子より選択される第2の環複素原子を含んでもよい。
【0045】
一実施形態において、R
4及びR
5は、それぞれ独立に水素原子またはC
1、C
2若しくはC
3アルキルまたはC
3〜C
6若しくはC
3〜C
5若しくはC
5〜C
6シクロアルキル、特にはシクロプロピル基を表わすか、あるいはR
4及びR
5が、R
4及びR
5が結合する窒素原子と共に、任意選択で、フッ素、塩素、臭素及びヒドロキシルより独立に選択される1若しくは2の置換基によって置換された4または5員飽和複素環を形成してもよい。
【0046】
第2の実施形態において、R
4及びR
5はそれぞれ水素原子を表わす。
【0047】
第3の実施形態において、R
4及びR
5はそれぞれC
1〜C
3アルキル基を表わす。
【0048】
第4の実施形態において、R
4及びR
5の一方は水素原子を表わし、R
4及びR
5の他方はC
1〜C
3アルキル基を表わす。
【0049】
第5の実施形態において、R
4及びR
5の一方はシクロプロピル基を表わし、R
4及びR
5の他方はC
1〜C
3アルキル基を表わす。
【0050】
第6の実施形態において、R
4及びR
5は、R
4及びR
5が結合する窒素原子と共に、任意選択で、フッ素及びヒドロキシルより独立に選択される1若しくは2の置換基によって置換されたアゼチジニルまたはピロリジニル環を形成する。
【0051】
R
6及びR
7は、上記R
4及びR
5に対して規定した通りである。
【0052】
R
9はC
1〜C
6、若しくはC
1〜C
4、若しくはC
1〜C
2アルキル、C
1〜C
6、若しくはC
1〜C
4、若しくはC
1〜C
2アルコキシ、ベンジルオキシ、C
6〜C
10アリール、または複素アリール基を表わす。
【0053】
一実施形態において、R
9はC
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシまたはベンジルオキシ基を表わす。
【0054】
別な施形態において、R
9はC
1〜C
2アルコキシまたはベンジルオキシ基を表わす。
【0055】
R
10及びR
11は、上記R
4及びR
5に対して規定した通りである。
【0056】
R
12及びR
13は、上記R
4及びR
5に対して規定した通りである。
【0057】
本発明の好ましい実施形態において、
R
1は、任意選択で少なくとも1つのハロゲン原子によって置換された9〜10員縮合二環複素芳香族基を表わし、
LはCH
2、NHまたはN(CH
3)を表わし、
XはCHR
8、O、またはNC(O)R
9を表わし、
R
2は水素原子またはメチルを表わし、
nは1または2であり、
各R
3は独立に、フッ素、塩素、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシ、C
1〜C
2ハロアルコキシ、シクロプロピルまたは、任意選択で少なくとも1つのC
1〜C
2アルキル基によって置換された5〜6員複素アリール基を表わし、
R
8は水素原子またはヒドロキシル基を表わし、
R
9はC
1〜C
2アルコキシまたはベンジルオキシ基を表わす。
【0058】
本発明の別な好ましい実施形態において、
R
1は、任意選択で少なくとも1つのハロゲン原子によって置換されたベンゾチアゾリル基(例えば、6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イルまたは6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)を表わし、
LはNHを表わし、
XはCHR
8を表わし、
R
2は水素原子を表わし、
nは1または2であり、
各R
3は独立に、フッ素、塩素、C
1〜C
2アルキル、C
1〜C
2アルコキシ、C
1〜C
2ハロアルコキシ、シクロプロピルまたは、任意選択で少なくとも1つのC
1〜C
2アルキル基によって置換された5〜6員複素アリール基を表わし、
R
8は水素原子を表わす。
【0059】
更に別な好ましい実施形態において、
R
1は、任意選択で少なくとも1つのハロゲン原子によって置換されたベンゾチアゾリル基(例えば、6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イルまたは6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)を表わし、
LはNHを表わし、
XはCHR
8を表わし、
R
2は水素原子を表わし、
nは1または2であり、
各R
3は独立に、C
1〜C
2アルコキシまたは、任意選択で少なくとも1つのC
1〜C
2アルキル基によって置換された5〜6員複素アリール基(例えば、1,2,3−トリアゾール−2−イルなどのトリアゾリル)を表わし、
R
8は水素原子を表わす。
【0060】
本発明の化合物の例としては、
2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2,6−ジメトキシ−N−((1S,2S)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)ベンズアミド、
2,6−ジメトキシ−N−((1R,2S)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)ベンズアミド、
2,6−ジメトキシ−N−((1R,2R)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)(メチル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)(メチル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)(メチル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)(メチル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジエトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジエトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジエトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジエトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[(1S,2S)−2−[(キノリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[(1S,2R)−2−[(キノリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[(1R,2S)−2−[(キノリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[(1R,2R)−2−[(キノリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−((1S,2S)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−((1S,2R)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−((1R,2S)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−((1R,2R)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
cis−3−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−[(2,6−ジメトキシベンゼン)アミド]ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル、
cis−3−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−[(2,6−ジメトキシベンゼン)アミド]ピロリジン−1−カルボン酸エチル、
N−{cis−4−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R,4R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−ヒドロキシシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−フルオロシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−フルオロシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−フルオロシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−フルオロシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
5−メチル−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実質的に本明細書に記載され、実施例61に関連する異性体)、
5−メチル−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実質的に本明細書に記載され、実施例62に関連する異性体)、
2−エトキシ−5−メチル−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]ベンズアミド、
2,6−ジメトキシ−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]ベンズアミド、
2,6−ジエトキシ−N−(2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル)ベンズアミド、
N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンチル}−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンチル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシ−N−メチルベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシ−N−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシ−N−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシ−N−メチルベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド,
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,5−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,5−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,5−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,5−ジメトキシベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−メトキシベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−メトキシベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−メトキシベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−メトキシベンズアミド、
2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2,6−ジフルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2,6−ジフルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−エトキシ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−エトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−エトキシ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−エトキシ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メチルベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メチルベンズアミド、
2,6−ジクロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2,6−ジクロロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2,6−ジクロロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2,6−ジクロロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
3−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
3−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
3−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
3−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド、
2−(ジフルオロメトキシ)−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−(ジフルオロメトキシ)−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−(ジフルオロメトキシ)−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−(ジフルオロメトキシ)−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メチルベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メチルベンズアミド、
2−シクロプロピル−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−シクロプロピル−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−シクロプロピル−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−シクロプロピル−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[(1S,2S)−2−[(キナゾリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[(1S,2R)−2−[(キナゾリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[(1R,2S)−2−[(キナゾリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[(1R,2R)−2−[(キナゾリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−メチル−N−[2−(キノキサリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
trans−N−{4−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−5−メチルベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−5−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−5−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−5−メチルベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメチルベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメチルベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメチルベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメチルベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
2−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
2−クロロ−6−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−クロロ−6−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−クロロ−6−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−クロロ−6−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド、
5−クロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
5−クロロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
5−クロロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
5−クロロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド、
2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド、
2,6−ジフルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド、
2,6−ジフルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−N−メチルベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド、
2−クロロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
5−フルオロ−N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−({7−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−({7−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−({7−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−({7−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
N−[(1R,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド、
trans−N−{4−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
cis−N−[4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)オキソラン−3−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{4,4−ジフルオロ−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実質的に本明細書に記載され、実施例103に関連する鏡像異性体1)、
N−{4,4−ジフルオロ−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実質的に本明細書に記載され、実施例104に関連する鏡像異性体2)、
N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4,4−ジフルオロシクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実質的に本明細書に記載され、実施例105に関連する鏡像異性体1)、
N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4,4−ジフルオロシクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実質的に本明細書に記載され、実施例106に関連する鏡像異性体2)、
N−{2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−2−メチルシクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−2−メチルシクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
及びこれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩が挙げられる。
【0061】
上に掲げた化合物のそれぞれは、本発明の特定の独立した態様を示すことに留意されたい。
【0062】
本発明は、
(i)式
式中、L、X、R
a、R
b、R
1及びR
2は式(I)において規定した通りである
の化合物を、式
式中、R
20はハロゲン原子(例えば塩素原子)若しくはヒドロキシル基を表わし、n及びR
3は式(I)において規定した通りである
の化合物、またはその塩(例えば塩酸塩)と反応させること、あるいは
(ii)LがNHまたはN(CH
3)を表わす場合には、式
式中、R
25は水素原子若しくはメチル基を表わし、n、X、R
a、R
b、R
2及びR
3は式(I)において規定した通りである
の化合物を、式(V)、R
1−LG
1、式中、LG
1は脱離基(例えばハロゲン原子)を表わし、R
1は式(I)において規定した通りである、の化合物と反応させること、並びに
任意選択でその後に
・式(I)の化合物を別な式(I)の化合物に転化させること、
・いずれかの保護基を除去すること、
・薬学的に許容される塩を形成させること
の操作の1または複数を行うこと
を含む、上記に規定される式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩の製造方法を更に提供する。
【0063】
プロセス(i)は、簡便に、ジクロロメタンなどの溶媒中、トリエチルアミンまたはDIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)などの塩基の存在下、式(II)のアミンを式(III)の酸クロリドと化合させることによって実施することができる。あるいは、EDC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)とHOAt(7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)、DIPEAとHOAt及びEDC、またはDIPEAとTBTU(O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート)などのいずれかの公知のカップリング剤を用いて、式(II)のアミンと式(III)のカルボン酸から当該反応を行うこともできる。別な方法としては、例えば、触媒量のDMFの存在下でオキサリルクロリドを用いて、イン・シチュで当該カルボン酸を対応する酸クロリドに活性化することである。
【0064】
プロセス(ii)は、簡便に、DMSO、アセトニトリルまたはトルエンなどの溶媒中、任意選択でDIPEAなどの塩基の存在下、式(IV)の化合物を式(V)の化合物と混合し、従来の方法でまたはマイクロ波照射を用いて加熱することによって実施することができる。
【0065】
R
a及びR
bが水素を表わし、LがCH
2を表わす式(II)の化合物は、下記のスキームに従って製造することができる。当該の複素環ブロモメチレン化合物は市販されていると思われ、または、例えば、四塩化炭素中、加熱下でN−ブロモスクシンイミド及び過酸化ベンゾイルを用いた、対応する複素環メチル化合物の臭素化によって製造される。該複素環ブロモメチレン化合物を、トルエン中、加熱下でトリフェニルホスフィンと反応させることにより、対応する臭化ホスホニウムが与えられることとなり、該臭化ホスホニウムは、Boc保護環状ケトンの存在下でのn−ブチルリチウムなどの塩基による処理に伴って、対応するアルケンを与えることとなる。当該アルケンを、炭素担持パラジウムなどの触媒の存在下で水素ガスを用いて水素化することによって還元することができる。最後に、Boc保護基を、例えば酸加水分解などの当業者に公知の方法を用いて除去することができる。
Boc=tert−ブチルオキシカルボニル
【0066】
Lが酸素原子を表わす式(II)の化合物は、式
式中、X、R
a、R
b及びR
2は式(II)において規定した通りである
の化合物を、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下で、上記に規定した式(V)の化合物と反応させることによって製造することができる。
【0067】
LがNHまたはN(CH
3)を表わす式(II)の化合物は、式
式中、LG
2はtert−ブチルオキシカルボニル基などの脱離基を表わし、X、R
a、R
b、R
2及びR
25は上記式(IV)において規定した通りである
の化合物を、上記に規定した式(V)の化合物と反応させることによって製造することができる。
【0068】
XがNC(O)R
9を表わす式(II)の化合物は、式
式中、L、R
a、R
b、R
1及びR
2は式(II)において規定した通りである
の化合物を、式(XII)、R
9C(O)−LG
3、式中、LG
3は脱離基(例えばハロゲン原子)を表わし、R
9は式(I)において規定した通りである、のアシル化剤によってアシル化することによって製造することができる。
【0069】
式(IV)の化合物は、式(X)の化合物を式(III)の化合物と反応させ、続いて、例えば、塩酸などの酸を用いた酸処理によって脱離基LG
2を除去することによって製造することができる。
【0070】
XがNC(O)R
9を表わす式(IV)の化合物は、式
式中、n、R
a、R
b、R
2、R
3及びR
25は式(IV)において規定した通りである
の化合物を、上記に規定した式(XII)のアシル化剤によってアシル化することによって製造することができる。
【0071】
XがCF
2を表わす式(IV)の化合物は、式
式中、PG
1はtert−ブチルオキシカルボニルなどのアミン保護基を表わし、n、R
a、R
b、R
2、R
3及びR
25は式(IV)において規定した通りである
の化合物を、三フッ化ジエチルアミノ硫黄などのフッ素化剤を用いてフッ素化し、続いて、例えば、塩酸などの酸を用いた酸加水分解によって保護基PG
1を除去することによって製造することができる。
【0072】
式(III)、(V)、(VI)、(X)、(XI)、(XII)、(XIII)及び(XIV)の化合物は何れも市販されており、文献において周知であり、あるいは公知の技法を用いて製造することができる。
【0073】
本発明の方法において、反応剤中のフェノール、ヒドロキシルまたはアミノ基などの特定の官能基は、保護基によって保護される必要がある場合があることは、当業者に認識されよう。従って、式(I)の化合物の製造は、然るべき段階において、1または複数の保護基の導入及び/または除去を伴う場合がある。
【0074】
官能基の保護及び脱保護は、「有機化学における保護基」(‘Protective Groups in Organic Chemistry’)、J.W.F.McOmie編、Plenum Press(1973)及び「有機合成における保護基」(‘Protective Groups in Organic Synthesis’)、第3版、T.W.Greene及びP.G.M.Wuts、Wiley−Interscience(1999)に記載される。
【0075】
上記式(I)の化合物は、薬学的に許容されるそれらの塩、好ましくは、ギ酸塩、ヘミギ酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ベンゼンスルホン酸塩(ベシル酸塩)、サッカリン(例えばモノサッカリン)、トリフルオロ酢酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、ピルビン酸塩、コハク酸塩、吉草酸塩、プロパン酸塩、ブタン酸塩、マロン酸塩、シュウ酸塩、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩(キシナホ酸塩)、メタンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩などの酸付加塩へと転化されてもよい。
【0076】
本発明の一態様において、式(I)の化合物は、1または複数の放射標識を有していてもよい。かかる放射標識は、式(I)の化合物の合成において、放射標識含有反応剤を用いることによって導入することができ、または式(I)の化合物を放射性金属原子に結合する能力を有するキレート化部分にカップリングすることによって導入することもできる。当該化合物のかかる放射標識版は、例えば、画像診断の検討において用いることができる。
【0077】
別段の記載がない限りにおいて、本明細書において特定したいずれの原子も、当該原子の同位体であってもよい。例えば、用語「水素」とは、
1H、
2H及び
3Hを包含する。同様に炭素原子は
12C、
13C及び
14Cを包含すると理解され、窒素原子は
14N及び
15Nを包含すると理解され、酸素原子は
16O、
17O及び
18Oを包含すると理解されるべきである。
【0078】
本発明の更なる態様において、式(I)の化合物は、同位体標識されていてもよい。本明細書において用いられる「同位体標識」化合物とは、その中において、当該分子中の特定の原子の位置における特定の核種の存在量が、自然において起こるレベルを超えて大きい化合物である。
【0079】
式(I)の化合物及びそれらの塩は、本発明の態様を形成する水和物または溶媒和物の形態であってもよい。かかる溶媒和物は、例えばメタノール、エタノールまたはイソプロパノールなどのアルコール性溶媒を始めとする、但しそれらに限定されない、一般的な有機溶媒によって形成され得る。
【0080】
式(I)の化合物が立体異性体の形態で存在することができる場合には、本発明は、式(I)の化合物の全ての幾何及び光学異性体(アトロプ異性体を含む)並びにラセミ体を含むそれらの混合物の使用を包含することが理解されよう。互変異生体及びそれらの混合物の使用もまた本発明の態様を形成する。鏡像異性的に純粋な形態が特に望ましい。
【0081】
式(I)の化合物及びそれらの塩は、非晶性であるか若しくは多形形態であるか、またはそれらの任意の混合物であってよく、それらのそれぞれが本発明の態様を形成する。
【0082】
式(I)の化合物及び薬学的に許容されるそれらの塩は、医薬としての、特にはオレキシン受容体アンタゴニストとしての活性を有し、従って、統合失調症及び他の精神病性障害(例えば、精神病性障害、精神病または統合失調性感情障害);認知症及び他の認知障害;不安障害(例えば、全般性不安障害、心的外傷後ストレス障害、パニック障害、急性ストレス障害、社会不安障害、広場恐怖症を始めとする恐怖症、強迫性障害、抜毛症または身体醜形障害);気分障害(例えば、うつ病性障害、大うつ病性障害、双極I型及びII型、双極性躁病、双極性うつ病を含む双極性障害);物質依存(例えば、コカイン、アヘン剤、大麻若しくは処方薬依存)、アルコール依存、ニコチン依存またはギャンブル性障害を始めとする中毒;摂食障害(例えば、過食症、神経性過食症、拒食症または肥満);睡眠障害(例えば急速眼球運動睡眠障害);通常は乳児期、幼年期または青年期に最初の診断を受ける障害(例えば、注意欠陥障害、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、脆弱X症候群、アスペルガー症候群及び破壊的行動障害);下肢静止不能症候群;疼痛(例えば、化学療法誘導性疼痛または片頭痛を始めとする神経因性疼痛);並びに神経変性障害(例えば、パーキンソン病またはアルツハイマー病)の治療に用いることができる。
【0083】
従って、本発明は、治療における使用のための、特には発症または症状がオレキシン受容体活性に関連する疾病の治療のための、上記に規定した式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩を提供する。
【0084】
本発明はまた、発症または症状がオレキシン受容体活性に関連する疾病の治療のための医薬の製剤のための、上記に規定した式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩の使用も提供する。
【0085】
本明細書の文脈において、用語「治療」は、それと異なる具体的な表示がない限りにおいて、「予防」も包含する。用語「治療上の」及び「治療上」はそれに応じて解する必要がある。
【0086】
予防は、以前に問題の障害または疾病の症状の発現を経験した人、またはさもなければ該障害若しくは疾病の危険性が高いと考えられる人の治療に特に意義があると期待される。特定の障害または疾病の発症の危険性がある人としては、一般的に、当該障害または疾病の家族歴を有する人、または遺伝子検査若しくはスクリーニングによって、当該障害または疾病の発症に対して特に感受性であると識別されている人、または障害の前駆期にある人が挙げられる。
【0087】
特に、(薬学的に許容されるそれらの塩を含む)本発明の化合物は、統合失調症、統合失調症様障害または統合失調性感情障害(例えば、音声若しくは幻覚)、認知障害(例えば、認知症及び学習障害など)、不安障害(心的外傷後ストレス障害若しくパニック障害など)、または中毒の陽性症状の治療に用いることができる。
【0088】
本発明はまた、統合失調症及び他の精神病性障害(例えば、精神病性障害、精神病または統合失調性感情障害);認知症及び他の認知障害;不安障害(例えば、全般性不安障害、心的外傷後ストレス障害、パニック障害、急性ストレス障害、社会不安障害、広場恐怖症を始めとする恐怖症、強迫性障害、抜毛症または身体醜形障害);気分障害(例えば、うつ病性障害、大うつ病性障害、双極I型及びII型、双極性躁病、双極性うつ病を含む双極性障害);物質依存(例えば、コカイン、アヘン剤、大麻若しくは処方薬依存)、アルコール依存、ニコチン依存またはギャンブル性障害などの中毒;摂食障害(例えば、過食症、神経性過食症、拒食症または肥満);睡眠障害(例えば急速眼球運動睡眠障害);通常は乳児期、幼年期または青年期に最初の診断を受ける障害(例えば、注意欠陥障害、自閉症スペクトラム障害、レット症候群、脆弱X症候群、アスペルガー症候群及び破壊的行動障害);下肢静止不能症候群;疼痛(例えば、化学療法誘導性疼痛または片頭痛を始めとする神経因性疼痛);並びに神経変性障害(例えば、パーキンソン病またはアルツハイマー病)に伴う少なくとも1つの症状または状態の治療方法であって、投与を必要とする患者に対して、治療上有効な量の、上記に規定する式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、上記治療方法も提供する。
【0089】
かかる症状及び状態としては、不安、興奮、敵意、パニック、摂食障害、情動症状、気分症状、一般的に精神病及び神経変性疾患に伴う負及び正の精神病的症状が挙げられるが、それらに限定されない。
【0090】
上述の治療上の使用に関して、投与される用量は、当然、用いる化合物、投与形態、所望の治療及びそれを必要とする障害に伴って変化する。例えば、本発明の化合物の日用量は、吸入による場合には、体重キログラム当たり0.05マイクログラム(μg/kg)から体重キログラム当たり100マイクログラム(μg/kg)の範囲であってよい。あるいは、上記化合物が経口投与される場合には、本発明の化合物の日用量は、体重キログラム当たり0.01マイクログラム(μg/kg)から体重キログラム当たり100ミリグラム(mg/kg)の範囲であってよい。
【0091】
式(I)の化合物及び薬学的に許容されるそれらの塩は、それら単独で用いてもよいが、一般的には、式(I)の化合物/塩(活性成分)が薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体を伴う医薬組成物の形態で投与されることとなる。
【0092】
従って、本発明は、上記に規定する式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩を、薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と共に含む医薬組成物を更に提供する。
【0093】
本発明は、上記に規定する式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩を薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合することを含む本発明の医薬組成物の製造方法を、その上更に提供する。
【0094】
好適な製剤の選択及び調剤に関する従来の手順は、例えば、「医薬−剤形設計の科学」(“Pharmaceutics−The Science of Dosage Form Design”)、M.E.Aulton、Churchill Livingstone、1988に記載される。
【0095】
本発明の医薬組成物に用いることができる、薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体は、医薬製剤の分野において従来から用いられているものであり、糖、糖アルコール、デンプン、イオン交換剤、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質、リン酸塩などの緩衝物質、グリセリン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、硫酸プロタミンなどの塩または電解質、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコール及び羊毛脂が挙げられるが、それらに限定されない。
【0096】
本発明の医薬組成物は、経口投与、非経口投与、吸入スプレーによる投与、経直腸投与、経鼻投与、経頬投与、経膣投与されてもよく、または移植リザーバを介して投与されてもよい。経口投与が好ましい。本発明の医薬組成物は、任意の従来の非毒性の薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体を含んでもよい。本明細書において用いられる用語非経口的にとは、皮下、皮内、静脈内、筋内、関節内、滑液嚢内、胸骨内、くも膜下腔内、病巣内及び頭蓋内注射または注入技法を包含する。
【0097】
上記医薬組成物は、例えば、無菌の注射用の水性または油性の懸濁液としての、無菌の注射用製剤の形態であってよい。上記懸濁液は、適宜の分散剤または湿潤剤(例えば、Tween80など)及び懸濁剤を用いて、本技術分野で公知の技法に従って製剤することができる。上記無菌の注射用製剤は、例えば、1,3−ブタンジオール溶液としての、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の、無菌の注射用溶液または懸濁液であってもよい。用いることができる許容される希釈剤及び溶媒の中に、マンニトール、水、リンゲル液及び等張塩化ナトリウム溶液がある。加えて、無菌の不揮発性油が溶媒または懸濁媒体として従来から用いられている。この目的のためには、合成モノまたはジグリセリドを始めとする任意のブランドの不揮発性油を用いることができる。オレイン酸などの脂肪酸及びそのグリセリド誘導体が、オリーブ油またはヒマシ油などの天然の薬学的に許容される油分と同様に、特にはそれらのポリオキシエチル化版などで、注射液の調剤において有用である。これらの油分の溶液または懸濁液は、長鎖アルコール希釈剤または分散剤を含有していてもよい。
【0098】
本発明の医薬組成物は、カプセル剤、錠剤、散剤、顆粒剤、並びに水性懸濁液及び溶液を始めとする、但しこれらに限定されない、任意の経口的に許容される剤形で経口投与することができる。これらの剤形は、医薬製剤の分野において周知の技法に従って製造される。経口使用向け錠剤の場合は、一般的に用いられる担体としてはラクトース及びコーンスターチが挙げられる。ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤もまた一般的に添加される。カプセル剤形態での経口投与に関しては、有用な希釈剤としてはラクトース及び乾燥コーンスターチが挙げられる。水性懸濁液が経口投与される場合、当該活性成分は乳化剤及び懸濁剤と配合される。所望であれば、特定の甘味料及び/または賦香剤及び/または着色剤を添加してもよい。
【0099】
本発明の医薬組成物はまた、直腸投与のための坐剤の形態で投与してもよい。これらの組成物は、活性成分を、室温では固体であるが直腸温度では液体であり、従って直腸内で融解して活性成分を放出する、適宜の非刺激性賦形剤と混合することにより製造することができる。かかる材料としては、ココアバター、蜜蝋及びポリエチレングリコールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0100】
本発明の医薬組成物は、経鼻エアゾールまたは吸引によって投与してもよい。かかる組成物は、医薬製剤の分野において周知の技法に従って製造され、ベンジルアルコールまたは他の防腐剤、生物学的利用能を向上させるための吸収促進剤、フルオロカーボン、及び/または本技術分野で公知の他の可溶化剤若しくは分散剤を用いた、生理食塩水溶液として製造することができる。
【0101】
投与形態に応じて、上記医薬組成物は、好ましくは0.05〜99%w(重量パーセント)、より好ましくは0.05〜80%w、更により好ましくは0.10〜70%w、更により好ましくは0.10〜50%wの活性成分を含むこととなる。なお、全ての重量パーセンテージは全組成物を基準とする。
【0102】
本発明の化合物(すなわち、式(I)の化合物及び薬学的に許容されるそれらの塩)はまた、上述の疾病の治療用の他の化合物と併用して投与してもよい。
【0103】
従って、本発明は更に、本発明の化合物または本発明の化合物を含む医薬組成物若しくは製剤が、1若しくは複数の上記に示した疾病の治療のための別な治療薬(複数可)と共に投与される併用療法に関する。かかる治療薬は、以下から選択することができる。すなわち、
(i)抗うつ薬、例えば、アミトリプチリン、アモキサピン、ブプロピオン、シタロプラム、クロミプラミン、デシプラミン、ドキセピンデュロキセチン、エルザソナン、エスシタロプラム、フルボキサミン、フルオキセチン、ゲピロン、イミプラミン、イプサピロン、マプロチリン、ノルトリプチリン、ネファゾドン、パロキセチン、フェネルジン、プロトリプチリン、レボキセチン、ロバイゾタン、セルトラリン、シブトラミン、チアネプチン、チオニソキセチン、トラニルシプロマイン、トラゾドン、トリミプラミン、ベンラファキシン、ボルチオキセチン並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など、
(ii)抗精神病薬、例えば、アミスルプリド、アリピプラゾール、アセナピン、ベンジソキシジル、ビフェプルノックス、ブレクスピプラゾール、カルバマゼピン、カリプラジン、クロザピン、クロルプロマジン、デベンザピン、ジバルプロエクス、デュロキセチン、エスゾピクロン、ハロペリドール、イロペリドン、ラモトリギン、ロキサピン、ルラシドン、メソリダジン、オランザピン、パリペリドン、ペルラピン、ペルフェナジン、フェノチアジン、フェニルブチルピペリジン、ピモジド、プロクロルペラジン、クエチアピン、リスペリドン、セルチンドール、スルピリド、スプロクロン、スリクロン、チオリダジン、トリフルオペラジン、trimetozine、バルプロ酸塩、バルプロ酸、ゾピクロン、ゾテピン、ジクロナピン、ジプラシドン、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など、
(iii)抗不安薬、例えば、アルネスピロン、アザピロン、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など。抗不安薬の例としては、アジナゾラム、アルプラゾラム、バレゼパム、ベンタゼパム、ブロマゼパム、ブロチゾラム、ブスピロン、クロナゼパム、クロラゼペート、クロルジアゼポキシド、シプラゼパム、ジアゼパム、ジフェンヒドラミン、エスタゾラム、フェノバム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、フォサゼパム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、メプロバメート、ミダゾラム、ニトラゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、レクラゼパム、トラカゾレート、トレピパム、テマゼパム、トリアゾラム、ウルダゼパム、及びゾラゼパム、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)が挙げられる。
(iv)抗痙攣薬、例えば、カルバマゼピン、バルプロ酸塩、ラモトリジン、レベチラセタム及びガバペンチン、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など、
(v)アルツハイマー病治療薬、例えば、ドネペジル、ガランタミン、メマンチン、リバスチグミン、タクリン、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはその代謝産物(複数可)など、
(vi)パーキンソン病治療薬、例えば、L−ドーパ;ロピニロール;プラミペキソール;デプレニル、セレギリン及びラサギリンなどのモノアミンオキシダーゼB型(MAO−B)阻害剤;エンタカポンまたはトルカポンなどのカテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害剤;アデノシンA−2阻害剤;ドーパミン再取込み阻害剤;NMDAアンタゴニスト;ニコチンアゴニスト、並びにドーパミンアゴニスト及び神経型一酸化窒素合成酵素の阻害剤;並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など、
(vii)片頭痛治療薬、例えば、アルモトリプタン、アマンタジン、ボツリヌス毒素A、ブロモクリプチン、ブタルビタール、カベルゴリン、ジクロラルフェナゾン、ジヒドロエルゴタミン、エレトリプタン、フロバトリプタン、リスリド、ナラトリプタン、ペルゴリド、プラミペキソール、リザトリプタン、ロピニロール、スマトリプタン、トピラメート、ゾルミトリプタン、及びzolmitriptan、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など、
(viii)脳卒中治療薬、例えば、アブシキシマブ、アクチバーゼ、シチコリン、デスモテプラーゼ、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など、
(ix)尿失禁治療薬、例えば、ダリフェナシン、デュロキセチン、フラボキサート、ミラベグロン、オキシブチニン、プロピベリン、ロバルゾタン、ソリフェナシン、及びトルテロジン、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など、
(x)神経因性疼痛治療薬、例えば、カプサイシン、ガバペンチン、リドダーム、及びプレガバリン、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など
(xi)侵害受容性疼痛治療薬、例えば、セレコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、ジクロフェナク、ロキソプロフェン、ナプロキセン、及びパラセタモール、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など
(xii)不眠症治療薬、例えば、アロバルビタール、アロニミド、アモバルビタール、ベンズオクタミン、ブタバルビタール、カプリド、クロラール、クロペリドン、クロレタート、デキシクラモール、エスクロルビノール、エスゾピクロン、エトミデート、グルテチミド、ハラゼパム、ヒドロキシジン、lorediplon、メクロクアロン、メラトニン、メホバルビタール、メタカロン、ミダフルール、ニソバマート、ペントバルビタール、フェノバルビタール、プロポフォール、ラメルテオン、ロレタミド、スボレキサント、トリクロホス、セコバルビタール、ザレプロン、及びゾルピデム、ゾピクロン、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など、
(xiii)気分安定薬、例えば、カルバマゼピン、ジバルプロエクス、ガバペンチン、ラモトリジン、リチウム、オランザピン、クエチアピン、バルプロエート、バルプロ酸塩、バルプロ酸、及びベラパミル、並びにそれらの等価物及び薬学的に活性な異性体(複数可)及び/またはそれらの代謝産物(複数可)など、
(xiv)5HT1Bリガンド、例えば、WO99/05134及びWO02/08212に開示の化合物など、
(xv)mGluR2アゴニスト、
(xvi)α−7ニコチンアゴニスト、例えばWO96/006098、WO97/030998、WO99/003859、WO00/042044、WO01/029034、WO01/60821、WO01/36417、WO02/096912、WO03/087102、WO03/087103、WO03/087104、WO2004/016617、WO2004/016616、及びWO2004/019947に開示の化合物など、
(xvii)ケモカイン受容体CCR1阻害薬、並びに
(xviii)δ−オピオイドアゴニスト、例えば、WO97/23466及びWO02/094794に記載の化合物など
である。
【0104】
かかる併用製品は、本明細書中に記載の用量範囲内の本発明の化合物並びに認可された用量範囲内及び/または参照刊行物に記載されるなどの用量内の他の薬学的に活性な薬剤を用いる。
【0105】
更なる態様において、本発明は、上記に規定した式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩と、カルバマゼピン、オランザピン、クエチアピン、ベラパミル、ラモトリジン、オクスカルバゼピン、リスペリドン、アリピプラゾール、ジプラシドン及びリチウムより選択される1種または複数種の薬剤との(例えば、統合失調症、認知障害または疼痛の治療のための)併用を提供する。
【0106】
本発明はまた、上記に規定した式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩である第1の活性成分の製剤、及びカルバマゼピン、オランザピン、クエチアピン、ベラパミル、ラモトリジン、オクスカルバゼピン、リスペリドン、アリピプラゾール、ジプラシドンまたはリチウムである第2の活性成分の製剤を組み合わせで含む、治療において同時、逐次または別個の使用のための医薬製品も提供する。
【0107】
別な態様において、本発明はまた、上記に規定した式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩である第1の活性成分の製剤、及びカルバマゼピン、オランザピン、クエチアピン、ベラパミル、ラモトリジン、オクスカルバゼピン、リスペリドン、アリピプラゾール、ジプラシドンまたはリチウムである第2の活性成分の製剤、並びに上記製剤の、それらを必要とする患者への同時、逐次または別個の投与に関する指示書を備えるキットも提供する。
【0108】
ここで、以下の例証のための実施例を参照することにより、本発明を更に説明する。例証のための実施例において、合成された化合物を命名し、且つ構造を図解する。当該化学名と化学構造とが確実に一致するように極力務めてきたが、仮に不一致が生じた場合には、図解した化学構造が化学的に不可能でない限りにおいて、図解した化学構造が真であると解するべきである。
【0109】
本発明の化合物の合成に用いる方法を後記する一般化したスキーム及びその後の調製例によって例証する。これらの化合物の調製に用いた出発原料及び反応剤は商業上の供給者より入手可能である。これらの一般化したスキームは、単に本発明の化合物を製造することができる方法の例証に過ぎず、これらのスキームには種々の改変を行うことができ、該改変が本開示を参照した当業者に示唆されることとなろう。
【0110】
核磁気共鳴(NMR)スペクトルは400MHzで記録し、化学シフト(δ)は百万分の1で報告する。スペクトルは、5mmのBBFOプローブまたはDULプローブを備えるブルカ400アバンス装置を用いて記録した。装置の制御は、別段の記載がない限りにおいてブルカトップスピンソフトウェア2.1によった。
【0111】
純度は、アクゥイティーUPLC BEHまたはHSS C18カラム(内径2.1mm×長さ50mm)を備え、50℃または60℃で稼働するウォーターズアクゥイティーUPLCシステムを用いて、通常は220〜450nmである広範な波長範囲にわたるUV(光ダイオードアレイ)検知を用いたUPLCを使用して評価した。移動相は、一般的には0.05%のギ酸または0.025%のアンモニアのいずれかを含有する、水を混合したアセトニトリルまたはメタノールによって構成した。
【0112】
質量スペクトルは、別段の記載がない限りにおいて、大気圧イオン化を用いた、ウォーターズSQDシングル四重極質量分析計によって記録した。
【0113】
化合物は、シリカまたはアルミナ上での順相クロマトグラフィーを用いて、またはバイオタージ若しくはIsolute KPNHカートリッジ、SCXカートリッジ及びSCX−2固相抽出カートリッジを使用した逆相クロマトグラフィー法によって精製した。
【0114】
分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、一般的にはXBridgeまたはSunFire 5μm材などの、ウォーターズの内径19mm×100mmまたは内径19mm×250mmのC18カラムを20mL/分で用いた、アジレントテクノロジーズ1100シリーズシステムまたはウォーターズ自動精製システムを使用して実施した。移動相は、別段の記載がない限りにおいて、一般的には0.1%のギ酸または0.1%のアンモニアのいずれかを含有する、水を混合したアセトニトリルまたはメタノールによって構成した。
【0115】
分取超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は以下を用いて実施した。すなわち、一般的にはダイセルの内径10mm×長さ250mmカラムを30ml/分、40℃及び100バールで用いた、ウォーターズprep30/MSシステムを使用して実施した。
【0116】
以下の記載において、「室温」とは20℃〜25℃の範囲の温度を意味する。
【0117】
特定の実施例において用いる略記は以下の意味を有する。
すなわち、
aq.=水性
Aza−HOBt(HOAt)=(7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)
BINAP=(2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)
Boc=ブチルオキシカルボニル
n−BuLi=n−ブチルリチウム
CDI=カルボニルジイミダゾール
DAST=三フッ化ジエチルアミノイオウ
DIAD=アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
DIPEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン
EDC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
mCPBA=メタ−クロロ安息香酸
min=分
MTBE=メチルtert−ブチルエーテル
NMP=N−メチル−2−ピロリドン
Pd
2(dba)
3=トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
PMB=4−メトキシベンジルエーテル
PTSA=パラ−トルエンスルホン酸
TBAF=フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム
TBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
である。
【0118】
1.中間体
中間体1:cis−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3,4−ジアミン
【0119】
ステップ(i):1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール
ジクロロメタンジクロロメタン(40ml)中の2,5−ジヒドロ−1H−ピロール(500mg、7.69mmol)及びピリジン(3ml)の混合物に対して、0℃で2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1.7g、7.69mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液を滴下により添加した。この混合物を撹拌しながら自然に室温まで2時間加温し、希塩酸(1M)、飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して標記化合物を得て、これを更に精製することなく使用した。
【0120】
ステップ(ii):3−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]−6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール(1.7g、6.8mmol)のジクロロメタン(50ml)溶液に対して、mCPBA(1.4g、8.1mmol)を0℃において分割して添加し、次いでこの反応混合物を室温で24時間撹拌した。次にこの混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル/石油エーテル=3:1)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3):δppm 3.52(d,2H),3.73(s,2H),3.96(d,2H),7.67−7.73(m,3H),7.99(d,1H)
【0121】
ステップ(iii):trans−4−アジド−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−オール
3−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]−6−オキサ−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(500mg、1.88mmol)、エタノール(20ml)、水(4ml)及び塩化アンモニウム(303mg、5.64mmol)の混合物に対して、アジ化ナトリウム(367mg、5.64mmol)を添加し、この混合物を24時間加熱還流した。冷却後に水を加え、有機分をエーテル中に抽出し、飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して表記化合物を得て、これを更に精製することなく使用した。
1H NMR(CDCl
3):δppm 3.53−3.60(m,2H),3.73(d,1H),3.84(d,1H),4.05−4.07(m,1H),4.31−4.33(m,1H),7.67−7.76(m,3H),8.05−8.07(m,1H)。
【0122】
ステップ(iv):trans−4−アミノ−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−オール
THF(100ml)及び水(20ml)中のtrans−4−アジド−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−オール(1.7g、5.45mmol)の混合物に対して、トリフェニルホスフィン(2.14g、8.17mmol)を添加し、この混合物を16時間加熱還流した。冷却後、これを塩酸(2N)で酸性化し、酢酸エチル(50ml)で抽出した。水相を水酸化ナトリウム水溶液(2M)でpH約9〜10に塩基性化し、(10%のメタノールを含む)ジクロロメタンで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して標記化合物を得て、これを更に精製することなく使用した。
1H NMR(CDCl
3):δppm 3.25−3.30(m,1H),3.39−3.43(m,2H),3.75−3.81(m,2H),4.04−4.06(m,1H),4.31−4.33(m,1H),7.64−7.73(m,3H),8.05−8.07(m,1H)
【0123】
ステップ(v):trans−N−{4−ヒドロキシ−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
trans−4−アミノ−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−オール(1.1g、3.83mmol)のTHF(50ml)溶液に対して、トリエチルアミン(1.6ml、11.5mmol)、続いてBoc無水物(1.25g、5.7mmol)を添加し、この混合物を室温で24時間撹拌した。酢酸エチル(10ml)を添加し、得られた混合物を、希塩酸(1M)及び飽和食塩水で洗浄し、次いで脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して標記化合物を得て、これを更に精製することなく使用した。
1H NMR(CDCl
3):δppm 1.43(s,9H),3.22(br,1H),3.36−3.40(m,2H),3.74−3.83(m,2H),3.95−3.97(m,1H),4.29−4.32(m,1H),4.83(br,1H),7.63−7.74(m,3H),8.03−8.05(m,1H)
MS ES
+:(M−99)288
【0124】
ステップ(vi):cis−N−{4−アジド−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
−78℃に冷却したトリフェニルホスフィン(672mg、2.56mmol)のTHF(50ml)溶液に対して、DIAD(0.5ml、2.56mmol)、続いてトリエチルアミンのトルエン溶液(1ml、2.5M)を添加し、この混合物を−78℃で4時間撹拌した。trans−N−{4−ヒドロキシ−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル(248mg、0.64mmol、1当量)のTHF(2ml)溶液を添加し、混合物全体を3時間撹拌し、その後終夜、室温まで自然に加温した。この反応混合物をメタノールでクエンチし、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン−メタノール、30:1)により精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3):δppm 1.45(s,9H),3.74−3.76(m,2H),4.28(s,1H),4.37−4.40(m,1H),4.93−5.03(m,2H),6.49(br s,1H),7.67−7.77(m,3H),8.03−8.05(m,1H)
【0125】
ステップ(vii):cis−N−{4−アミノ−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
THF(100ml)及び水(20ml)中のcis−N−{4−アジド−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル(2.2g、5.34mmol)の混合物に対して、トリフェニルホスフィン(2.1g、8.01mmol)を添加し、この混合物を24時間加熱還流した。この混合物を冷却後、希塩酸(2M)で酸性化し、酢酸エチル中に抽出し、水相を希水酸化ナトリウム(2M)でpH約9〜10に塩基性化した。得られた混合物を(10%メタノールを含有する)ジクロロメタンで抽出し、減圧下で濃縮して標記化合物を得て、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0126】
ステップ(viii):cis−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3,4−ジアミン二塩酸塩
cis−N−{4−アミノ−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル(2.0g、5.2mmol)の酢酸エチル(5ml)溶液に対して、塩化水素の酢酸エチル溶液(過剰、4M)を添加し、この混合物を室温で24時間撹拌した後に、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル中にすくい取り、ろ過し、固形物を乾燥して標記化合物を得て、これを更に精製することなく使用した。
【0127】
中間体2:cis−オキソラン−3,4−ジアミン
【0128】
ステップ(i):trans−4−アジドオキソラン−3−オール
3,6−ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン(5.0g、58mmol)、エタノール(540ml)、水(108ml)、アジ化ナトリウム(11.3g、174mmol)及び塩化アンモニウム(9.3g、174mmol)の混合物を24時間加熱還流した。この反応混合物を室温まで放冷し、減圧下で途中まで濃縮した後、水(50ml)を加え、残渣を酢酸エチルで抽出した。一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、溶媒をを減圧下で除去して標記化合物を得て、これを更に精製することなく使用した。
1H NMR(CDCl
3):δppm 3.20−3.40(br s,1H),3.70(d,J=10.0Hz,1H),3.78(d,J=10.0Hz,1H),3.91−3.95(m,1H),3.95−3.99(m,1H),4.03−4.94(m,1H),4.29(s,1H)
【0129】
ステップ(ii):trans−メタンスルホン酸4−アジドオキソラン−3−イル
メタンスルホニルクロリド(4.9ml、63.1mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液を、trans−4−アジドオキソラン−3−オール(6.8g、52.6mmol)、ジクロロメタン(250ml)及び脱水ピリジン(5.9ml、73.6mmol)の混合物に対して、窒素下、0℃で添加した。この溶液を室温で24時間撹拌し、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液(5%、50ml)を添加した。水相をジクロロメタンで抽出し、一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水した(硫酸ナトリウム)。溶媒を減圧下で除去して標記化合物を得て、これを更に精製せずに使用した。
1H NMR(CDCl
3):δppm 3.67(s,3H),3.83-3.90(m,1H),3.96−3.99(m,1H),4.09(d,J=11.2Hz,1H),4.10(d,J=10.0Hz,1H),4.29−4.30(m,1H),5.05−5.06(m,1H)
【0130】
ステップ(iii):cis−3,4−ジアジドオキソラン
trans−メタンスルホン酸4−アジドオキソラン−3−イル(9.3g、45mmol)、アジ化ナトリウム(5.9g、90mmol)、DMF(414ml)、ピリジン(13ml)及び水(85ml)の混合物を24時間加熱還流した。冷却後、この反応混合物を冷水(800ml)の添加によりクエンチし、ジエチルエーテルで抽出した。一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル−ジクロロメタン1:1)によって精製して、標記化合物を得た。
【0131】
ステップ(iv):cis−オキソラン−3,4−ジアミン二塩酸塩
cis−3,4−ジアジドオキソラン(1.8g、11.6mmol)、メタノール(100ml)、20%炭素担持水酸化パラジウム(600mg)及び塩酸(2M、10ml)の混合物を60psiの水素下で16時間撹拌した。ろ液からメタノールを除去し、水性残渣を凍結乾燥することによって固形分を得、次いでエタノールによって粉体化して標記化合物を得、これを更に精製することなく使用した
1H NMR(D
2O):δppm 4.06(10.8Hz,2H),4.18(10.8Hz,2H),4.32−4.36(m,2H)
【0132】
中間体3:5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸
1,2,3−トリアゾール(1.99g、28.93mmol)のDMF(7.0ml)溶液に対して、0〜10℃において、炭酸セシウム(4.7g、14.45mmol)、N,N−ジメチルエチレンジアミン(0.127g、1.45mmol)、ヨウ化銅(I)(0.068g、0.36mmol)及び2−ヨード−5−メチル安息香酸(3.79g、14.46mmol)を添加した。この反応混合物を125℃で15分間マイクロ波照射に供し、次いで水(20ml)に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0〜3%のメタノールを含むジクロロメタン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 2.42(s,3H),7.49−7.52(m,1H),7.58−7.64(m,2H),8.05(s,2H),13.01(s,1H)
MS ES
+:204
【0133】
中間体4:2−エトキシ−5−メチル安息香酸
【0134】
ステップ(i):2−エトキシ−5−メチル安息香酸エチル
2−ヒドロキシ−5−メチル安息香酸(0.5g、3.28mmol)のアセトン(3.0ml)溶液に、エチル硫酸(1.51g、9.86mmol)及び炭酸カリウム(1.13g、8.22mmol)を添加し、得られた混合物を室温で15時間撹拌した。この反応混合物を水(10ml)でクエンチし、酢酸エチル中に抽出し、一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水した(硫酸ナトリウム)。この混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜30%酢酸エチルを含むn−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:209
【0135】
ステップ(ii):2−エトキシ−5−メチル安息香酸
2−エトキシ−5−メチル安息香酸エチル(0.5g、2.403mmol)のメタノール(1ml)溶液に対して、水酸化ナトリウム水溶液(0.192g、4.807mmol)を添加し、得られた混合物を80℃で1時間加熱した。冷却後、この反応混合物を酢酸エチルで抽出してこれを廃棄し、次いで水相の酸性度をpH約2〜3に調節し、生成物を酢酸エチル中に抽出した。一つにまとめた有機分を水及び飽和食塩水で洗浄し、次いで脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮して標記化合物の粗製物を得、これを更に精製することなく使用した。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.29−1.34(m,3H),2.25(s,3H),4.01−4.07(m,2H),6.69−7.00(d,1H),7.26−7.28(m,1H),7.41−7.42(d,1H),12.42(s,1H)
MS ES
+:181
【0136】
中間体5:(1S,2R)−l−N−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩
((1R,2S)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(500mg、2.497mmol)の脱水アセトニトリル(8.3ml)溶液に対して、DIPEA(1.3ml、7.49mmol)及び2−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール(422mg、2.75mmol)を添加した。この反応混合物を100℃で2時間マイクロ波照射に供し、その後減圧下で濃縮して褐色の油状物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチルを含む石油エーテル)により精製した。次いでこの中間体を1,4−ジオキサン(3ml)に溶解し、塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4M、3ml)に添加し、室温で2時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮し、次いでトルエンと共沸蒸留して標記化合物を得た。
MS ES
+:218
【0137】
中間体6:cis−N−{4−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]ピロリジン−3−イル}−2,6−ジメトキシベンズアミド
【0138】
ステップ(i):cis−3−N−(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3,4−ジアミン
cis−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3,4−ジアミン二塩酸塩(中間体1、100mg、0.28mmol)、水(2ml)及び炭酸水素ナトリウム(94mg、1.12mmol)の混合物を20分間撹拌し、次いで2,6−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾール(114mg、0.56mmol)、続いてイソプロパノール(15ml)を添加した。この混合物を130℃で3時間マイクロ波照射に供し、放冷し、次いで減圧下で濃縮した。酢酸エチルを加え、全体を希塩酸(1M)及び飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮し、分取TLCによって精製して、標記化合物を得た。
【0139】
ステップ(ii):cis−N−{4−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−イル}−2,6−ジメトキシベンズアミド
cis−3−N−(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3,4−ジアミン(130mg、0.29mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液に対して、トリエチルアミン(0.12ml、0.86mmol)を添加し、この混合物を0℃に冷却した。2,6−ジメトキシ安息香酸クロリド(70mg、0.35mmol)のジクロロメタン(2ml)溶液を滴下によって添加し、反応混合物を30分間撹拌し、減圧下で濃縮し、分取TLCによって精製して標記化合物を得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0140】
ステップ(iii):cis−N−{4−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]ピロリジン−3−イル}−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−[cis−4−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−1−[(2−ニトロベンゼン)スルホニル]ピロリジン−3−イル]−2,6−ジメトキシベンズアミド(400mg、粗製物)のアセトニトリル(20ml)溶液に対して、炭酸カリウム(268mg)、続いてベンゼンチオール(71mg)を添加し、この混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール=20:1〜10:1)によって精製して、標記化合物を得た。
【0141】
中間体7:cis−3−N−(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)オキソラン−3,4−ジアミン
cis−オキソラン−3,4−ジアミン(中間体2、900mg、5.13mmol)、2,6−ジクロロベンゾチアゾール(2.6g、12.8mmol)、炭酸水素ナトリウム(1.7g、20mmol)、イソプロパノール(36ml)及び水(4.8ml)の混合物を18時間加熱還流した。この混合物を減圧下で途中まで濃縮し、酢酸エチルによって粉体化し、脱水した(硫酸ナトリウム)。脱水剤をろ過した後、溶液を減圧下で濃縮し、粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン/メタノール=100:0〜94:06)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3):δppm 3.59−3.42(m,1H),3.71−3.78(m,2H),4.05−4.10(m,1H),4.23−4.30(m,1H),4.31−4.35(m,1H),6.43(s,1H),7.23−7.30(m,1H),7.42(d,J=8.4Hz,1H),7.53(d,J=2.0Hz,1H)
【0142】
中間体8:2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンタン−1−アミン塩酸塩
【0143】
ステップ(i):2−(ブロモメチル)キノリン
2−メチルキノリン(40g、279mmol)の四塩化炭素(700ml)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(1.69g、6.993mmol)及びN−ブロモスクシンアミド(59.74g、335mmol)を加え、得られた混合物を終夜加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、「セライト」床を通してろ過し、ジクロロメタンで洗浄した。母液を減圧下で留去し、粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜15%酢酸エチルを含むn−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3):δppm 4.74(s,2H),7.58−7.61(m,2H),7.74−7.78(m,1H),7.83−7.85(m,1H),8.08−8.11(m,1H),8.19−8.21(m,1H)
【0144】
ステップ(ii):トリフェニル(キノリン−2−イルメチル)ホスホニウムブロミド
2−(ブロモメチル)キノリン(25g、112mmol)のトルエン(500ml)溶液に対して、トリフェニルホスフィン(35g、135mmol)を添加し、得られた混合物を16時間加熱還流した。冷却後、トルエンを減圧下で留去し、粗化合物をジエチルエーテルで粉体化することによって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 5.74−5.78(m,2H),7.50−7.58(m,1H),7.60−7.69(m,2H),7.70−7.74(m,7H),7.82−7.95(m,10H),8.34−8.36(m,1H)
【0145】
ステップ(iii):N−[2−(E)−2−(キノリン−2−イルメチリデン)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル
トリフェニル(キノリン−2−イルメチル)ホスホニウムブロミド(40g、82.47mmol)のTHF(400ml)懸濁液に対して、n−ブチルリチウム(23%、45.56ml、164.9mmol)を0℃で添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。2−オキソシクロペンチルカルバミン酸tert−ブチル(16.41g、82.47mmol)のTHF(50ml)溶液を添加し、得られた混合物を室温で14時間撹拌し、その後飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)でクエンチした。得られた混合物を水に注ぎ込み、その後酢酸エチル中に抽出した。一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜15%酢酸エチルを含むn−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:324。
【0146】
ステップ(iv):N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−[2−(E)−2−(キノリン−2−イルメチリデン)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(15g、46.296mmol)のメタノール(60ml)溶液に対して、炭素担持パラジウム(2g)を添加し、得られた混合物を2時間水素ガス下で撹拌した。この反応混合物を、珪藻土(商標「セライト」として市販)を通してろ過し、メタノールで洗浄し、母液を減圧下で留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜20%酢酸エチルを含むn−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:327
【0147】
ステップ(v):2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンタン−1−アミン塩酸塩
N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(14g、4.28mmol)の1,4−ジオキサン(5ml)溶液に対して、塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(12%、20ml)を0℃において添加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜2%メタノールを含むジクロロメタン)によって精製して、標記化合物のcis−及びtrans−異性体を得た。
異性体1ラセミ
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.50−1.70(m,2H),1.75−1.86(m,2H),1.94−2.02(m,1H),2.61−2.68(m,1H),3.17−3.25(m,2H),3.48−3.57(t,1H),3.63−3.65(t,1H),7.83−7.87(t,1H),7.96(s,1H),8.04−8.06(m,1H),8.25−8.27(t,1H),8.37(s,4H),8.85−9.01(brs,1H)
MS ES
+:228
異性体2ラセミ
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.39−1.50(m,1H),1.60−1.72(m,3H),1.72−1.83(m,1H),2.02−2.15(m,1H),3.14−3.25(m,1H),3.32−3.44(m,1H),3.60−3.90(m,1H),7.81−8.01(m,2H),8.02−8.12(m,1H),8.23−8.49(m,5H),8.85−9.05(br s,1H)
MS ES
+:228
【0148】
中間体9:2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンタン−1−アミン
【0149】
ステップ(i):N−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)アセトアミド
4−クロロ−2−フルオロアニリン(25.0g、172.41mmol)のジクロロメタン(500ml)溶液に対して、トリエチルアミン(34.82g、344.82mmol)及び塩化アセチル(14.79g、189.65mmol)を添加し、得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、水層をジクロロメタン中に抽出した。有機層を脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で留去して粗生成物を得、これをジエチルエーテルから粉体化し、更に精製することなく使用した。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 2.09(s,3H)7.35−7.37(m,1H),7.47−7.50(m,1H),7.92−7.96(m,1H),9.84(br.s,1H)
MS ES
+:188
【0150】
ステップ(ii):N−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エタンチオアミド
五硫化リン(25.52g、115.5mmol)の無水ベンゼン(400ml)懸濁液に対して、N−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)アセトアミド(24.0g、128.34mmol)を添加し、明黄色の懸濁液を3時間加熱還流した。この溶液を0℃に冷却し、ろ過し、沈殿物をジエチルエーテルで洗浄して廃棄した。一つにまとめた有機分を希水酸化ナトリウム水溶液(10%)で抽出した。水層を0℃に冷却後、これを濃塩酸で注意深く(pH2〜3に)酸性化した。沈殿した生成物をろ過により回収し、水洗し、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 2.57(s,3H)7.35−7.37(m,1H)7.55−7.60(m,2H),11.46(s,1H)
【0151】
ステップ(iii):6−クロロ−2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール
水素化ナトリウム(2.88g、120.21mmol)の無水トルエン(500ml)懸濁液に対して、N−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エタンチオアミド(20.0g、109.28mmol)を、0℃で一度にを添加した。得られた溶液を室温まで自然に1時間かけて加温し、次いで加熱還流した。30分後に、DMF(60ml)を注意深く加え、反応混合物を更に2時間撹拌した。次いで、この混合物を0℃に冷却し、氷水に加え、その後酢酸エチルで抽出した。一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮して標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 2.79(s,3H),7.49−7.51(d,1H)7.88−7.91(d,1H),8.17(s,1H)
【0152】
ステップ(iv):2−(ブロモメチル)−6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール
6−クロロ−2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール(15g、81.96mmol)の四塩化炭素(500ml)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(0.92g、0.364mmol)及びN−ブロモスクシンイミド(18.52g、10.40mmol)を添加し、得られた混合物を14時間還流下で撹拌した。この混合物を冷却し、「セライト」床を通してろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、溶媒を減圧下で留去して粗生成物を得た。この粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜5%酢酸エチルを含むn−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 5.14(s,2H),7.58−7.61(d,1H),8.01−8.03(d,1H),8.3(s,1H)
【0153】
ステップ(v):[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]ホスホン酸ジエチル
2−(ブロモメチル)−6−クロロベンゾ−1,3−チアゾール(5.0g、19.04mmol)のトルエン(250ml)溶液に対して、亜リン酸トリエチル(6.32g、38.08mmol)を添加し、得られた反応混合物を12時間還流させた。冷却後に、トルエンを減圧下で留去して粗生成物を得、これを精製せずに使用した(4.6g、14.42mmol、収率76%)。
MS ES
+:319
【0154】
ステップ(vi):N−[2−(E)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチリデン]シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル
[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]ホスホン酸ジエチル(4.6g、14.42mmol)のTHF(300ml)懸濁液に対して、n−ブチルリチウム(23%、1.84g、8.0ml、28.84mmol)を0℃で添加し、次いでこの混合物を室温で2時間撹拌した。次に、2−オキソシクロペンチルカルバミン酸tert−ブチル(5.76g、28.84mmol)のTHF(25ml)溶液を添加し、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。この反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、次いで水に注ぎ込み、生成物を酢酸エチル中に抽出した。一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜15%酢酸エチルを含むn−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:364
【0155】
ステップ(vii):N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル
N−[2−(E)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチリデン]シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(0.9g、2.472mmol)のメタノール(15ml)溶液に対して、酸化白金(150mg)を添加し、次いでこの混合物を水素雰囲気下で2時間撹拌した。次に反応物を「セライト」床を通してろ過し、メタノールで洗浄し、母液を減圧下で留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜20%酢酸エチルを含むn−ヘキサン)によって標記化合物へと精製した。
MS ES
+:366
【0156】
ステップ(viii):2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンタン−1−アミン
N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル(0.8g、1.91mmol)を1,4−ジオキサン(1ml)に溶解し、次いで塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(12%、7ml)を0℃で滴下によって添加し、得られた溶液を室温で1時間撹拌し、その後反応混合物を減圧下で濃縮し、塩基性化に続いて粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜2%メタノール中に溶離)によって精製して、標記化合物のcis−及びtrans−異性体を得た。
異性体1、ラセミ
1H NMR(400MHz DMSO−d
6):δppm 1.61−1.69(m,2H),1.70−1.76(m,4H),1.99−2.03(m,1H),3.11−3.14(m,1H),3.35−3.41(m,1H),3.70−3.71(m,1H),7.53−7.56(m,1H),7.97−7.99(d,1H),8.06(m,2H),8.25(s,1H)
異性体2、ラセミ
1H NMR(400MHz DMSO−d
6):δppm 1.55−1.60(m,2H),1.63−1.68(m,4H),1.71−1.80(m,1H),3.08−3.14(m,1H),3.35−3.40(m,1H),3.71(m,1H),7.53−7.55(d,1H),7.94−8.01(m,3H),8.26(s,1H)
【0157】
中間体10:N−[(1S、2R)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩
((1R,2S)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(500mg、2.497mmol)の脱水ジクロロメタン(8.3ml)溶液に対して、DIPEA(1.3ml、7.49mmol)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(751mg、3.74mmol)を添加した。この反応混合物を窒素雰囲気下、室温で17時間撹拌し、その後ジクロロメタンと水との間で分配させ、相分離器に通した。有機部分を減圧下で濃縮して黄色の固形物を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、50〜100%酢酸エチルを含む石油エーテル)によって精製した。この中間体を1,4−ジオキサン(2ml)及び塩酸の1,4−ジオキサン溶液(4M、2ml)中に溶解した。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮し、続いてトルエンを数回に分けて加え、共沸蒸留によって除去して標記化合物を得た。
MS ES
+:265
【0158】
中間体11:N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩
((1S,2S)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.0g、4.99mmol)及びジメトキシベンゾイルクロリド(1.503g、7.99mmol)から、反応が完了した後にジクロロメタンと飽和炭酸水素ナトリウム溶液との間で分配させ、相分離機を通し、中間体のBoc誘導体をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチルを含む石油エーテル)によって精製して、白色固体を得た以外は、N−[(1S、2R)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体10)に関する手順に従って調製した。塩化水素溶液による脱保護の後に、トルエンからの共沸蒸留によって標記化合物を得た。
MS ES
+:265
【0159】
中間体12:N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩
5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(中間体3、254mg、1.248mmol)の脱水ジクロロメタン(4.16ml)溶液に対して、EDC(359mg、1.872mmol)、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−オール(255mg、1.872mmol)、トリエチルアミン(6.9ml、4.99mmol)及び((1S、2S)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(250mg、1.248mmol)を添加した。この黄色溶液を窒素雰囲気下、室温で72時間撹拌し、次いでジクロロメタンと水との間で分配させ、相分離器に通した。有機分を減圧下で濃縮して黄色の油状物を得、次にこれをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチルを含む石油エーテル)により精製して青白い固体を得た。このBoc保護中間体を塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4M、3ml)に溶解し、室温で17時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと共沸蒸留して標記化合物を得た。
MS ES
+:285
【0160】
中間体13:2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2S)−2−(メチルアミノ)シクロペンチル]ベンズアミド
((1S,2S)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(1g、4.99mmol)の脱水ジクロロメタン(16.64ml)溶液に対して、DIPEA(2.62ml、14.98mmol)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(1.503g、7.49mmol)を添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌し、得られた混合物をジクロロメタンと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配させ、その後相分離器に通し、減圧下で濃縮した。次に粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチルを含む石油エーテル、次いで0〜20%メタノールを含む酢酸エチル)によって精製した。これの一部(300mg、0.823mmol)を脱水THF(2744μl)中にすくい取り、水素化アルミニウムリチウムのTHF溶液(1235μl、1.235mmol)を滴下によって添加し、この混合物を窒素下、60℃で1時間撹拌した。この反応混合物を、硫酸ナトリウム十水和物を加えることによってクエンチし、撹拌した。次いでこの混合物を「セライト」床を通してろ過し、酢酸エチルで洗浄し、有機分を減圧下で濃縮した。次に、ここに塩化水素のジオキサン溶液(4M)を添加し、この反応混合物を再度減圧下で濃縮した。次いで得られた固形物をジエチルエーテルで粉体化し、ろ過したが、固体が吸湿性であったためにメタノールに再溶解し、有機分を濃縮した。次いでこれを、アンモニアを含むメタノール(2M)を用いて溶離させるSCXクロマトグラフィーによって精製し、濃縮して標記化合物を得た。
MS ES
+:279
【0161】
中間体14:N−[(1R,2R)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩
((1R、2R)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.0g、4.99mmol)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(1.50g、7.49mmol)から、N−[(1S、2R)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体10)に関する手順に従って調製し、標記化合物を得た。
【0162】
中間体15:N−[(1S、2R)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジエトキシベンズアミド塩酸塩
2,6−ジエトキシ安息香酸(1.57g、7.49mmol)及び((1R,2S)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸カルバミン酸tert−ブチル(1.0g、4.99mmol)から、N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体12)に関する手順に従って調製した。
MS ES
+:293
【0163】
中間体16a:(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩
((1S,2S)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(1g、4.99mmol)及び2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(1.030g、5.49mmol)をマイクロ波バイアル中で混合し、脱水DMSO(15ml)に溶解した。DIPEA(2.62ml、14.98mmol)を添加した後、バイアルに窒素を流し密封した。この反応混合物をマイクロ波照射により140℃で1.5時間加熱し、冷却後に、酢酸エチルに溶解し、塩酸(0.5M)、水及び飽和食塩水で洗浄した。一つにまとめた有機分を疎水性フリットに通してろ過し、溶媒を減圧下で留去した。粗化合物をクロマトグラフィー(シリカ、0〜50%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製してBoc保護中間体を得、これをジオキサン(5ml)に溶解し、塩化水素のジオキサン溶液(4M、4ml、16.00mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌し、溶媒を減圧下で留去した。得られた灰白色の固体を減圧下で乾燥して標記化合物を得、これを更に精製することなく使用した。
MS ES
+:252
【0164】
中間体16b:(1S,2R)−1−N−(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩
((1R、2S)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(200mg、0.999mmol)及び2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(224mg、1.098mmol)から、(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a)に関して記載したよう調製し、標記化合物を得た。
MS ES
+:268
【0165】
中間体17:(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン
【0166】
ステップ(i):N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−[(1S、2S)−2−アミノシクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(1g、4.99mmol)及び2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(1.030g、5.49mmol)をマイクロ波バイアル中で混合し、脱水DMSO(16ml)に溶解した。DIPEA(2.62ml、14.98mmol)を添加し、次いでバイアルに窒素を流して密封した。この反応混合物をマイクロ波照射により140℃で1.5時間加熱した。冷却後、この混合物を酢酸エチルに溶解し、水及び飽和食塩水で洗浄した。有機分を疎水性フリットに通してろ過し、溶媒を減圧下で留去して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜50%酢酸エチル/エーテル)により精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:352
【0167】
ステップ(ii):(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン
N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(150mg、0.427mmol)を脱水THF(1.42ml)に溶解した。次いでここに水素化アルミニウムリチウムのテトラヒドロフラン溶液(1M、0.64ml、0.640mmol)を滴下によって添加し、次にこの混合物を窒素下で60℃に加熱した。冷却後、硫酸ナトリウム十水和物を加えることによって混合物をクエンチし、ろ過した。有機分を減圧下で濃縮して油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー(塩基性シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:265
【0168】
中間体18a及びb:cis−及びtrans−2−(キノキサリン−2−イルメチル)シクロペンタン−1−アミン
【0169】
ステップ(i):2−(ブロモメチル)キノキサリン
2−メチルキノキサリン(10g、69.44mmol)の四塩化炭素(500ml)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(0.504g、2.08mmol)及びN−ブロモスクシンアミド(14.83g、83.33mmol)を添加し、得られた混合物を撹拌しながら終夜加熱還流した。反応完結後に、反応混合物を室温まで冷却し、珪藻土(「セライト」床)を通してろ過し、ジクロロメタン(100ml)で洗浄し、母液を減圧下で留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜15%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 4.93(s,2H),7.89−7.95(m,2H),8.07−8.13(m,2H),9.08(s,1H)
【0170】
ステップ(ii):(キノキサリン−2−イルメチル)ホスホン酸ジエチル
2−(ブロモメチル)キノキサリン(5.0g、22.421mmol)のトルエン(150ml)溶液に対して、亜リン酸トリエチル(11.16g、67.24mmol)を添加し、得られた反応混合物を撹拌しながら終夜加熱還流した。反応完結後に、溶媒を減圧下で留去して粗生成物を得、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.20−1.27(m,6H),3.75−3.80(m,2H),3.96−4.09(m,4H),7.82−7.89(m,2H),8.04−8.11(m,2H),8.91(s,1H)
【0171】
ステップ(iii):N−[(2E)−2−(キノキサリン−2−イルメチリデン)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル
(キノキサリン−2−イルメチル)ホスホン酸ジエチル(5.0g、17.85mmol)のTHF(200ml)懸濁液に対して、0℃でtert−ブトキシカリウム(4.21g、35.71mmol)を添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌し、続いて2−オキソシクロペンチルカルバミン酸tert−ブチル(4.26g、21.428mmol)のTHF(20ml)溶液を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで24時間加熱還流した。冷却後、この混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。一つにまとめた有機層を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜15%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:326
【0172】
ステップ(iv):N−[2−(キノキサリン−2−イルメチル)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−[(2E)−2−(キノキサリン−2−イルメチリデン)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(4.5g、13.84mmol)のメタノール(60ml)溶液に対して、炭素担持パラジウム(1.0g)及び水酸化ナトリウム水溶液(1M)を添加し、得られた混合物を大気圧の水素ガス下で2時間撹拌した。次いでこの反応混合物を珪藻土(「セライト」床)のパッドを通してろ過し、メタノールで洗浄した。母液を減圧下で留去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜20%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:328
【0173】
ステップ(v):2−(キノキサリン−2−イルメチル)シクロペンタン−1−アミン
N−[2−(キノキサリン−2−イルメチル)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(4.2g、12.844mmol)をジオキサン(5ml)に溶解し、塩化水素のジオキサン溶液(12%、20ml)を0℃で滴下によって添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次に減圧下で濃縮し、塩基性化に続いて、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜2%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標記化合物のcis−及びtrans−異性体を得た。
中間体18a:異性体1、ラセミ
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.49−1.57(m,4H),1.70−1.77(m,2H),1.80−2.10(br.s,2H),2.24−2.26(m,2H),2.90−2.96(m,1H),3.12−3.18(m,1H),7.77−7.84(m,2H),8.01−8.07(m,2H),8.91(s,1H)
中間体18b:異性体2、ラセミ
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.22−1.33(m,4H),1.53−1.58(m,2H),1.65−1.68(m,1H),1.86−1.89(m,1H),2.01−2.02(m,1H),2.78−2.86(m,1H),2.88−2.92(m,1H),3.26−3.31(m,1H),7.77−7.85(m,2H),8.02−8.08(m,2H),8.90(s,1H)
【0174】
中間体19:trans−N−(4−アミノオキソラン−3−イル)−2,6−ジメトキシベンズアミド
【0175】
ステップ(i):cis−N−(4−ヒドロキシオキソラン−3−イル)−2,6−ジメトキシベンズアミド
cis−4−アミノテトラヒドロフラン−3−オール塩酸塩(500mg、3.58mmol)のDIPEA(1.877ml、10.75mmol)及びジクロロメタン(10ml)の混合物中の懸濁液に対して、2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(755mg、3.76mmol)をゆっくりと添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水洗し、疎水性フリットに通してろ過した。溶媒を減圧下で留去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜5%酢酸エチル/メタノール)によって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:266
【0176】
ステップ(ii):trans−N−[4−(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−2−イル)オキソラン−3−イル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
cis−N−(4−ヒドロキシオキソラン−3−イル)−2,6−ジメトキシベンズアミド(100mg、0.374mmol)、イソインドリン−1,3−ジオン(60.6mg、0.412mmol)及びトリフェニルホスフィン(128mg、0.486mmol)をジクロロメタン(1.5ml)に懸濁させ、この混合物を窒素下に置いた。DIAD(0.095ml、0.486mmol)をゆっくりと添加し、この反応混合物を室温で18時間撹拌した。追加のトリフェニルホスフィン(128mg、0.486mmol)、イソインドリン−1,3−ジオン(60.6mg、0.412mmol)及びDIAD(0.095ml、0.486mmol)を添加し、この反応混合物を更に24時間撹拌した後、ジクロロメタンで希釈し、水洗した。この混合物を疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮した後に、粗生成物の一部をカラムクロマトグラフィー(シリカ、20〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製した。残渣をエーテルに懸濁させ、ろ過して、一部トリフェニルホスフィンオキシドが混入した標記化合物を得た。
MS ES
+:397
【0177】
ステップ(iii):trans−N−(4−アミノオキソラン−3−イル)−2,6−ジメトキシベンズアミド
trans−N−[4−(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−2−イル)オキソラン−3−イル]−2,6−ジメトキシベンズアミド(1.139g、0.977mmol)を、マイクロ波バイアル中でエタノール(5ml)に溶解した。ヒドラジン水和物(0.74ml、9.77mmol)を添加し、バイアルを密封し、50℃で18時間加熱した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣をメタノールとジクロロメタンの混合物に懸濁させ、ろ過して固形分(フタルイミド副生成物)を除去した。留去したろ液をSCXクロマトグラフィーによって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:267
【0178】
中間体20:5−フルオロ−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)安息香酸
1,2,3−トリアゾール(4.0g、57.97mmol)のDMF(14.0ml)溶液に対して、炭酸セシウム(18.84g、57.97mmol)、N,N−ジメチルエチレンジアミン(0.510g、5.797mmol)、ヨウ化銅(I)(0.276g、1.449mmol)及び2−ヨード−5−フルオロ安息香酸(7.71g、28.98mmol)を0〜10℃で添加した。次いで得られた反応混合物を撹拌しながらマイクロ波照射によって125℃で15時間加熱した。反応物を水に注ぎ込み、生成物を酢酸エチル中に抽出した。一つにまとめた有機層を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜3%メタノールを含むジクロロメタン)によって分離し、均質な5−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(市販もされている)及び粗製5−フルオロ−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)安息香酸を得た。上記で得られた粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜3%メタノールを含むジクロロメタン)により再度精製し、更に分取HPLC[ウォーターズの内径19mm×長さ250mmのC18カラム XBridge 5μm材を12ml/分で用いる島津CBM−20A UFLC、移動相:(25mMの酢酸アンモニウムを含む)アセトニトリル/水]によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 7.41−7.45(m,1H),7.50−7.52(m,1H),7.57−7.60(m,1H),7.83−7.84(d,1H),8.42(s,1H)
MS ES
+:208
【0179】
中間体21:2−フルオロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸
2H−1,2,3−トリアゾール(5.0g、72.46mmol)のDMF(20ml)溶液に対して、炭酸セシウム(23.55g、72.46mmol)、N,N−ジメチルエチレンジアミン(1.02g、7.24mmol)、ヨウ化銅(I)(0.34g、1.811mmol)及び2−フルオロ−6−ヨード安息香酸(9.63g、36.23mmol)を0〜10℃で添加した。この反応混合物を、マイクロ波中、125℃で15分間撹拌し、次いで水(100ml)に注ぎ込み、酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。水層を希HClでpH2に酸性化し、酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。一つにまとめた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮した。次にこれをカラムクロマトグラフィー(0〜3%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz DMSO−d
6):δppm 7.43−7.47(m,1H),7.66−7.72(m,1H),7.78−7.80(m,1H),8.13(s,2H),13.71(s,1H)
MS ES
+:208
【0180】
中間体22:2−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸
2H−1,2,3−トリアゾール(4.0g、57.97mmol)のDMF(14ml)溶液に対して、炭酸セシウム(18.84g、57.97mmol)、N,N−ジメチルエチレンジアミン(0.510g、5.797mmol)、ヨウ化銅(I)(0.276g、1.449mmol)及び2−ブロモ−6−クロロ安息香酸(6.78g、28.98mmol)を0〜10℃で添加した。この反応混合物をマイクロ波中、125℃で15分間撹拌し、次いで水(100ml)に注ぎ、酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。水層を希HClでpH2に酸性化し、酢酸エチル(100×3)mlで抽出した。一つにまとめた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮した。次いでこれをカラムクロマトグラフィー(0〜3%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz DMSO−d
6):δppm 7.62−7.67(m,2H),7.92−7.94(m,1H),8.17(s,2H),13.73(s,1H)
MS ES
+:224,226
【0181】
中間体23:5−クロロ−2−(1H−ピラゾール−1−イル)安息香酸
1H−ピラゾール(1.5g、22.05mmol)のDMF(7.0ml)溶液に対して、炭酸セシウム(7.16g、22.05mmol)、trans−N,N’−シクロヘキシル−1,2−ジアミン(0.31g、2.20mmol)、ヨウ化銅(I)(0.104g、0.55mmol)及び5−クロロ−2−ヨード安息香酸(3.11g、11.02mmol)を0〜10℃で添加した。この反応混合物をマイクロ波中、125℃で15分間撹拌し、次いで水(100ml)に注ぎ、酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。水層を希HClでpH2に酸性化し、酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。一つにまとめた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮した。次いでこれをカラムクロマトグラフィー(0〜3%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz DMSO−d
6):δppm 6.50−6.60(m,1H),7.62−7.74(m,3H),8.12−8.17(m,1H),13.23(s,1H)
MS ES
+:223,225
【0182】
中間体24:N−[(1S,2R)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩
N−[(1R,2S)−2−アミノシクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(CAS番号721395−15−9、250mg、1.248mmol)の脱水DCM(4ml)の溶液に対して、2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(CAS番号1001401−62−2、283mg、1.498mmol)、アザ−HOBt(289mg、1.872mmol)、トリエチルアミン(0.522ml、3.74mmol)及びEDC(359mg、1.872mmol)を添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いでDCM(20ml)で希釈し、HCl(水溶液、1M、20ml)、水(10ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20ml)及び飽和食塩水(10ml)で洗浄した。有機分を疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、10〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して固体を得た。このBoc−保護中間体を塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4M、10ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、次いでトルエンと共沸蒸留して標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.48−1.69(m,1H),1.61−1.84(m,3H),1.85−1.97(m,1H),1.96−2.13(m,1H),3.52−3.67(m,1H),4.19−4.37(m,1H),7.50−7.62(m,1H),7.61−7.71(m,1H),7.70−7.78(m,1H),7.81−7.85(m,1H),7.93(br.s.,3H),8.08(s,2H),8.32−8.48(m,1H)
MS ES
+:272
【0183】
中間体25:N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(CAS番号586961−34−4、5g、24.97mmol)の脱水DMF(83ml)の溶液に対して、2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(CAS番号1001401−62−2、4.72g、24.97mmol)、HATU(14.24g、37.4mmol)及びトリエチルアミン(10.44ml、74.9mmol)を添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌し、次いで酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和食塩水で洗浄した。有機分を硫酸マグネシウム上で脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して固体を得た。このBoc−保護中間体を塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4M、20ml)に溶解し、室温で60時間撹拌した。固体をろ過により採取し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz DMSO−d
6):δppm 1.47−1.83(m,4H),1.92−2.14(m,2H),3.32−3.49(m,1H),4.04−4.17(m,1H),7.48−7.59(m,1H),7.60−7.70(m,2H),7.77−7.87(m,1H),8.08(s,2H),8.33(br.s.,3H),8.59−8.69(m,1H)
MS ES
+:272
【0184】
中間体26:N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド塩酸塩
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(CAS番号586961−34−4、750mg、3.74mmol)及び2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)安息香酸(CAS番号475105−77−2、841mg、4.12mmol)から、N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25)に関して記載したよう調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δppm 1.54−1.88(m,4H),1.92−2.13(m,2H),2.42(s,3H),3.41−3.54(m,1H),4.08−4.25(m,1H),7.63−7.79(m,3H),7.94−8.04(m,1H),8.15(br.s.,3H),8.70−8.86(m,1H)
MS ES
+:287
【0185】
中間体27a及び27b:trans−N−(4−アミノオキソラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
【0186】
ステップ(i):trans−4−[ビス(プロパ−2−エン−1−イル)アミノ]オキソラン−3−オール
3,6−ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン(CAS番号285−69−8、20.0g、232.5mmol)のメタノール(60ml)溶液に対して、ジアリルアミン(CAS番号124−02−7、67.7g、697.5mmol)を添加した。この反応混合物を72℃で48時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮して標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 2.00−2.20(m,1H),3.05−3.17(m,5H),3.41−3.44(m,1H),3.49−3.54(m,1H),3.80−3.87(m,2H),4.10−4.19(m,1H),5.02−5.05(m,1H),5.09−5.19(m,3H),5.78−5.85(m,2H)
MS ES
+:184
【0187】
ステップ(ii):trans−3−N,3−N−ビス(プロパ−2−エン−1−イル)オキソラン−3,4−ジアミン
trans−4−[ビス(プロパ−2−エン−1−イル)アミノ]オキソラン−3−オール(40.0g、217.3mmol)及びトリエチルアミン(43.8g、436.66mmol)のMTBE(670ml)溶液に対して、メシルクロリド(29.7g、260.52mmol)を0℃で30分間かけて添加した。この溶液を0℃で30分間撹拌し、次いで更にトリエチルアミン(43.8g、436.66mmol)を添加した。次にこの反応混合物を30分間撹拌し、次いでここに水酸化アンモニウム水溶液(28%、600ml)を添加した。この反応混合物を室温まで自然に加温し、24時間撹拌し、次いでMTBEと水との間で分配させた。一つにまとめた有機分を硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮して標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 1.68(br.s2H),2.44−2.51(m,1H),2.93−3.22(m,5H),3.52−3.57(m,1H),3.73−3.87(m,3H),5.09−5.26(m,4H),5.76−5.87(m,2H)
MS ES
+:183
【0188】
ステップ(iii):trans−N−{4−[ビス(プロパ−2−エン−1−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
trans−3−N,3−N−ビス(プロパ−2−エン−1−イル)オキソラン−3,4−ジアミン(38.0g、208.79mmol)のTHF(380.0ml)溶液に対して、炭酸ナトリウム(1M、33.18g、313.05mmol)及びBoc無水物(68.2g、313.05mmol)を−5℃で添加した。この反応混合物を室温まで加温し、24時間撹拌した。有機分を酢酸エチル(1l×2)で抽出し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮して標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 1.38(s,9H),2.94−2.98(m,1H),3.01−3.17(m,2H),3.23−3.31(m,1H),3.30−3.36(m,1H),3.54−3.58(m,1H),3.74−3.79(m,2H),3.88−3.92(m,1H),3.98−4.01(m,1H),5.08−5.27(m,4H),5.74−5.86(m,2H),7.16−7.18(m,1H)
MS ES
+:283
【0189】
ステップ(iv):trans−N−(4−アミノオキソラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
trans−N−{4−[ビス(プロパ−2−エン−1−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル(35.0g、123.67mmol)のジクロロメタン(700ml)溶液に対して、N,N−ジメチルバルビツール酸(52.6g、216.14mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.28g、2.83mmol)を添加した。この反応混合物を45℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 1.38(s,9H),1.90(br.s,2H),3.19−3.23(m,1H),3.26−3.29(m,1H),3.39−3.42(m,1H),3.53−3.56(m,1H),3.79−3.83(m,1H),3.85−3.92(m,1H),7.04−7.05(m,1H)
MS ES
+:203
【0190】
ステップ(v):trans−N−(4−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}オキソラン−3−イル)カルバミン酸ベンジル
trans−N−(4−アミノオキソラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(10.0g、49.5mmol)のジクロロメタン(150ml)溶液に対して、クロロギ酸ベンジル(10.0g、59.4mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を室温で24時間撹拌し、次いで水とジクロロメタン(100ml)との間で分配した。有機分を硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標記化合物を得た。次いで、2種のtrans−鏡像異性体をキラルHPLC(キラルパックADH(250×20mm)5μm、ヘプタン(85%):IPA(11%):エタノール(4%):TFA(0.1%))によって精製した。
鏡像異性体1
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 1.40(s,9H),3.41−3.47(m,2H),3.85−3.94(m,4H),5.02(s,2H),7.18−7.25(m,1H),7.31−7.39(m,5H),7.61−7.63(m,1H)
MS ES
+:337
鏡像異性2
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 1.40(s,9H),3.43−3.47(m,2H),3.85−3.94(m,4H),5.02(m,2H),7.19−7.23(m,1H),7.31−7.38(m,5H),7.61−7.63(m,1H)
MS ES
+:337
【0191】
ステップ(vi):trans−N−(4−アミノオキソラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
中間体27a:trans−N−(4−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}オキソラン−3−イル)カルバミン酸ベンジル、鏡像異性体1(1.5g、4.46mmol)のエタノール(15ml)溶液に対して、炭素担持パラジウム(0.3g、50%湿潤)を添加した。この反応混合物を水素バルーン下、室温で1時間撹拌した。この反応混合物を「セライト」(商標)床を通してろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 1.38(s,9H),1.77−1.82(m,2H),3.18−3.22(m,1H),3.25−3.28(m,1H),3.39−3.42(m,1H),3.53−3.57(m,1H),3.79−3.83(m,1H),3.88−3.91(m,1H),7.04−7.05(m,1H)
MS ES
+:203
【0192】
中間体27b:trans−N−(4−{[(tert−ブチルブトキシ)カルボニル]アミノ}オキソラン−3−イル)カルバミン酸ベンジル、鏡像異性体2(1.5g、4.46mmol)のエタノール(15ml)溶液に対して、炭素担持パラジウム(0.3g、50%湿潤)を添加した。この反応混合物を水素バルーン下、室温で1時間撹拌した。この反応混合物を「セライト」(商標)床を通してろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 1.38(s,9H),1.77−1.82(m,2H),3.19−3.22(m,1H),3.25−3.28(m,1H),3.39−3.42(m,1H),3.51−3.55(m,1H),3.79−3.83(m,1H),3.88−3.92(m,1H),7.03−7.05(m,1H)
MS ES
+:203
【0193】
中間体28:N−(2−アミノ−4,4−ジフルオロシクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩
【0194】
ステップ(i):1−[(シクロペンタ−3−エン−1−イルオキシ)メチル]−4−メトキシベンゼン
シクロペンタ−3−エン−1−オール(CAS番号14320−38−8、15g、178mmol)の脱水THF(357ml)溶液に対して、水素化ナトリウム(60%、9.27g、232mmol)を窒素下、0℃で添加した。次いで発泡が収まった後、ここに1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(CAS番号824−94−2、31.4ml、232mmol)を滴下によって添加した。次にこの反応混合物を室温まで自然に17時間加温した。反応混合物をメタノールの添加によってクエンチし、次いで減圧下で濃縮した。有機分を酢酸エチルと水との間で分配させた。有機分を硫酸マグネシウム上で脱水し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜50%ジクロロメタン/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DCM−d
2):δppm 2.33−2.47(m,2H),2.49−2.66(m,2H),3.79(s,3H),4.20−4.32(m,1H),4.40(s,2H),5.62−5.75(m,2H),6.86(d,J=8.59Hz,2H),7.24(d,J=8.59Hz,2H)
【0195】
ステップ(ii):3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン
1−[(シクロペンタ−3−エン−1−イルオキシ)メチル]−4−メトキシベンゼン(9.64g、47.2mmol)の脱水DCM(52ml)溶液に対して、3−クロロベンゼン−1−カルボペルオキソ酸(CAS番号937−14−4、16.29g、94mmol)を窒素雰囲気下、0℃で一度に添加した。この反応混合物を室温まで自然に加温し、17時間撹拌した。反応混合物をろ過し、ろ液をチオ硫酸ナトリウムの飽和溶液、次いで炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で洗浄した。次に有機分を硫酸マグネシウム上で脱水し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜50%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DCM−d
2):δppm 1.86−2.17(m,4H),3.39−3.50(m,2H),3.78(s,3H),3.99−4.14(m,1H),4.32(s,2H),6.85(d,J=8.60Hz,2H),7.22(d,J=8.59Hz,2H)
【0196】
ステップ(iii):2−[ビス(プロパ−2−エン−1−イル)アミノ]−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]シクロペンタン−1−オール
3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−6−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン(10.21g、46.4mmol)のエタノール(66ml)溶液に対して、ビス(プロパ−2−エン−1−イル)アミン(CAS番号124−02−7、13.51g、139mmol)を添加した。この反応混合物を、密封したバイアル中、105℃で72時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜50%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜30%(0.1%アンモニア/メタノール)/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.33−1.54(m,1H),1.56−1.73(m,1H),1.73−1.88(m,1H),2.06−2.25(m,1H),2.78−2.95(m,1H),2.99−3.23(m,4H),3.74(s,3H),3.78−3.94(m,1H),3.95−4.09(m,1H),4.27−4.36(m,2H),4.57−4.67(m,1H),5.02−5.25(m,4H),5.71−5.90(m,2H),6.89(d,J=8.59Hz,2H),7.22(d,J=8.60Hz,2H)
MS ES
+:318
【0197】
ステップ(iv):4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−1−N,1−N−ビス(プロパ−2−エン−1−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン
2−[ビス(プロパ−2−エン−1−イル)アミノ]−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]シクロペンタン−1−オール(8.75g、27.6mmol)の脱水MTBE(92ml)溶液に対して、トリエチルアミン(7.68ml、55.1mmol)及びメタンスルホニルクロリド(2.58ml、33.1mmol)を窒素下、0℃で添加した。この反応混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、ここに更にトリエチルアミン(7.68ml、55.1mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、続いて水酸化アンモニウム(25%水溶液、82ml、590mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温まで自然に17時間加温した。反応混合物をMTBEと水との間で分配させた。水層をMTBEで再度抽出した。一つにまとめた有機分を硫酸マグネシウム上で脱水し、減圧下で濃縮して標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.28−2.21(m,4H),2.72−3.29(m,6H),3.66−3.78(m,3H),3.81−3.99(m,1H),4.25−4.43(m,2H),5.00−5.32(m,4H),5.65−5.93(m,2H),6.82−6.98(m,2H),7.14−7.29(m,2H)
MS ES
+:317
【0198】
ステップ(v):N−{2−[ビス(プロパ−2−エン−1−イル)アミノ]−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル
4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−1−N,1−N−ビス(プロパ−2−エン−1−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン(9.79g、30.9mmol)のTHF(56ml)溶液に対して、飽和炭酸ナトリウム溶液(46.4ml、46.4mmol)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(CAS番号24424−99−5、10.77ml、46.4mmol)を窒素下、0℃で添加した。この反応混合物を室温まで自然に72時間加温した。反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配させた。有機分を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で脱水し、減圧下で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(シリカ、5〜95%の0.05%アンモニアを含有する水/アセトニトリルで溶離)により精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.38(s,9H),1.47−1.59(m,1H),1.61−1.79(m,1H),1.79−1.93(m,1H),1.93−2.21(m,1H),2.91−3.07(m,3H),3.07−3.24(m,2H),3.74(s,3H),3.79−3.98(m,2H),4.24−4.41(m,2H),4.93−5.26(m,4H),5.66−5.89(m,2H),6.89(d,J=8.34Hz,2H),7.22(d,J=8.34Hz,2H)
MS ES
+:417
【0199】
ステップ(vi):N−{2−アミノ−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル
N−{2−[ビス(プロパ−2−エン−1−イル)アミノ]−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル(1.77g、4.25mmol)の脱水ジクロロメタン(21ml)溶液に対して、1,3ジメチル−1,3−ジアジナン−2,4,6−トリオン(CAS番号769−42−6、1.161g、7.44mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスファン)パラジウム(0.113g、0.098mmol)を添加した。この反応混合物を窒素雰囲気下、45℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、SCXによって精製して標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.28−1.42(m,10H),1.44−1.61(m,1H),1.81−2.07(m,1H),2.12−2.37(m,1H),2.72−3.09(m,1H),3.18−3.52(m,1H),3.73(s,3H),3.81−3.95(m,1H),4.22−4.38(m,2H),6.89(d,J=8.34Hz,2H),7.22(d,J=8.30Hz,2H)
MS ES
+:337
【0200】
ステップ(vii):N−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル
N−{2−アミノ−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル(1.71g、5.08mmol)の脱水DMF(17ml)溶液に対して、2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(CAS番号1001401−62−2、1.058gの5.59mmol)、HATU(2.90g、7.62mmol)及びトリエチルアミン(2.125ml、15.25mmol)を添加した。この反応混合物を室温で72時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルと水との間で分配させ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.37(s,9H),1.46−1.59(m,1H),1.58−1.77(m,1H),1.86−1.97(m,1H),2.18−2.37(m,1H),3.67−3.79(m,4H),3.83−4.01(m,2H),4.32(s,2H),6.85−6.95(m,2H),7.17−7.31(m,2H),7.44−7.54(m,2H),7.55−7.66(m,1H),7.76(s,1H),7.96−8.05(m,2H)
MS ES
+:508
【0201】
ステップ(viii):N−{4−ヒドロキシ−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル
N−{4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル(1.85g、3.64mmol)のDCM(36ml)及び水(0.364ml)の溶液に対して、4,5−ジクロロ−3,6−ジオキソシクロヘキサ−1,4−ジエン−1,2−ジカルボニトリル(CAS番号84−58−2、1.655g、7.29mmol)を窒素雰囲気下、0℃で添加した。次いでこの反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次に炭酸水素ナトリウム飽和溶液とDCMとの間で分配させ、疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜30%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.25−1.48(m,10H),1.55−1.86(m,2H),2.11−2.27(m,1H),3.92(m,1H),3.99−4.11(m,1H),4.57−4.71(m,1H),6.64−6.86(m,1H),7.41−7.56(m,2H),7.57−7.66(m,1H),7.71−7.83(m,1H),7.95−8.06(m,2H),8.19−8.36(m,1H)
MS ES
+:388
【0202】
ステップ(ix):N−{4−オキソ−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル
N−{4−ヒドロキシ−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル(910mg、2.349mmol)の脱水DCM(12ml)溶液に対して、デス−マーチン・ペルヨージナン(3.4g、7.99mmol)を窒素雰囲気下、0℃で添加した。この反応混合物を室温まで自然に2時間加温し、次いで減圧下で濃縮した。次にこれをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
MS ES
+:386
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.28−1.47(m,10H),1.56−1.87(m,2H),2.07−2.27(m,1H),3.82−4.00(m,1H),4.00−4.12(m,1H),6.58−6.79(m,1H),7.41−7.54(m,2H),7.55−7.71(m,1H),7.73−7.85(m,1H),7.93−8.06(m,2H),8.17−8.40(m,1H)
【0203】
ステップ(x):N−{4,4−ジフルオロ−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル
N−{4−オキソ−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル(950mg、2.465mmol)の脱水DCM(12.3ml)溶液に対して、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(CAS番号38078−09−0、1.628ml、12.32mmol)を脱水DCM(12.3ml)溶液として、窒素雰囲気下、0℃で滴下によって添加した。次いで、この反応混合物を室温まで自然に2時間加温した。反応混合物を0℃に冷却し、次いでここに更に三フッ化ジエチルアミノ硫黄(CAS番号38078−09−0、1.628ml、12.32mmol)を添加した。次にこの反応混合物を室温まで自然に加温し、17時間(終夜)撹拌した。次いで反応混合物を0℃に冷却し、続いて炭酸ナトリウム(2M、水溶液)を注意深く添加することにより塩基性化した。有機分をDCMで抽出し、疎水性フリットに通してろ過し、溶媒を減圧下で留去した。次いでこれをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.37(s,9H),1.88−2.17(m,2H),2.36−2.48(m,2H),3.93−4.09(m,1H),4.14−4.30(m,1H),6.97−7.15(m,1H),7.45−7.56(m,2H),7.57−7.70(m,1H),7.75−7.86(m,1H),8.03(s,2H),8.46−8.60(m,1H)
MS ES
+:408
【0204】
ステップ(xi):N−(2−アミノ−4,4−ジフルオロシクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩
N−{4,4−ジフルオロ−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル(640mg、1.571mmol)の脱水ジオキサン(5ml)溶液に対して、HClのジオキサン溶液(4M、3.9ml、15.71mmol)を添加した。この反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと共沸させて標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 2.01−2.42(m,2H),2.55−2.78(m,2H),3.30−3.54(m,1H),3.60−3.75(m,1H),7.50−7.61(m,1H),7.62−7.77(m,2H),7.80−7.91(m,1H),8.08(s,2H),8.51(br.s,3H),8.72−8.88(m,1H)
MS ES
+:308
【0205】
中間体29:N−(2−アミノ−2−メチルシクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩
【0206】
ステップ(i):N−{1−メチル−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチル
N−(2−アミノ−1−メチルシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体30、500mg、2.333mmol)の脱水DMF(8ml)溶液に対して、2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(CAS番号1001401−62−2、485mg、2.57mmol)、HATU(1331mg、3.50mmol)及びトリエチルアミン(976μl、7.00mmol)を添加した。この反応混合物を窒素下、室温で17時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルと炭酸水素ナトリウム飽和溶液との間で分配させ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)により、次いでカラムクロマトグラフィー(塩基性シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.11−1.23(m,3H),1.37(s,9H),1.51−1.69(m,3H),1.75−1.91(m,2H),2.00−2.06(m,1H),4.13−4.31(m,1H),6.56(br.s.,1H),7.50−7.60(m,2H),7.60−7.69(m,1H),7.77−7.86(m,1H),8.00(s,2H),8.48−8.67(m,1H)
【0207】
ステップ(ii):N−(2−アミノ−2−メチルシクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩
N−{1−メチル−2−[2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド]シクロペンチル}カルバミン酸tert−ブチルをメタノール(5ml)に溶解し、次いでここにHClのジオキサン溶液(4M、583μl、2.333mmol)を添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと共に共沸蒸留して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.15−1.34(m,3H),1.54−1.79(m,4H),1.86−2.05(m,2H),4.13−4.29(m,1H),7.51−7.72(m,3H),7.76−7.90(m,1H),8.06(s,5H),8.61−8.75(m,1H)
MS ES
+:286
【0208】
中間体30:N−(2−アミノ−1−メチルシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル
【0209】
ステップ(i):1−メチル−6−(4−メチルベンゼンスルホニル)−6−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
1−メチルシクロペンタ−1−エン(CAS番号693−89−0、50.0g、609.75mmol)及びナトリウム クロロ(4−メチルベンゼンスルホニル)アザニド(CAS番号127−65−1、192g、680.85mmol)のTHF(2500ml)溶液に対して、トリメチルフェニルアンモニウムトリブロミド(13.3g、61.57mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間激しく撹拌した。反応混合物を水(1500ml)に注ぎ込み、有機分を酢酸エチル(1000ml×3)で抽出した。一つにまとめた有機分を水(500ml)、飽和食塩水(500ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮した。次いでこれをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜2.5%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.15−1.25(m,1H),1.46−1.70(m,4H),1.75(s,3H)1.88-1.93(m,1H),2.50(s,3H),3.34−3.35(m,1H),7.40−7.42(m,2H),7.74−7.76(m,2H)
MS ES+:251
【0210】
ステップ(ii):N−(2−アジド−2−メチルシクロペンチル)−4−メチルベンゼン−1−スルホンアミド
1−メチル−6−(4−メチルベンゼンスルホニル)−6−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(55g、219.12mmol)のIPA(1000ml)及び水(1000ml)の溶液に対して、アジ化ナトリウム(57.0g、876.92mmol)を添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(1000ml)を添加した。水層をジエチルエーテル(500ml×3)で抽出した。一つにまとめた有機分を飽和食塩水(250ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮して標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 1.20−1.30(m,4H),1.45−1.63(m,5H),2.38(s,3H)3.33−3.39(m,1H),7.38−7.40(m,2H),7.69−7.77(m,3H)
MS ES+:294
【0211】
ステップ(iii):N−(2−アミノ−2−メチルシクロペンチル)−4−メチルベンゼン−1−スルホンアミド
N−(2−アジド−2−メチルシクロペンチル)−4−メチルベンゼン−1−スルホンアミド(52.0g、176.87mmol)のメタノール(1100ml)溶液に対して、10%炭素担持パラジウム(10.0g)を添加した。この反応混合物を水素雰囲気下、室温で12時間撹拌した。反応混合物を「セライト」床を通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 0.93(s,3H),1.20−1.22(m,1H),1.36−1.52(m,5H)2.38(s,3H)2.94−2.98(m,1H)4.11(br.s,1H),7.37−7.39(m,2H),7.69−7.71(m,2H)
MS ES+:268
【0212】
ステップ(iv):N−[1−メチル−2−(4−メチルベンゼンスルホンアミド)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(2−アミノ−2−メチルシクロペンチル)−4−メチルベンゼン−1−スルホンアミド(48.0g、179.10mmol)のDCM(1400ml)溶液に対して、トリエチルアミン(27.13g、268.65mmol)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(CAS番号24424−99−5、46.85g、214.92mmol)を添加した。この反応混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(1000ml)と水(800ml)との間で分配させた。有機分を硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮した。次いで固形分をヘキサン(300ml)で粉体化して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 1.16(s,3H),1.18−1.57(m,14H),1.92(m,1H)2.67(s,3H)3.53(m,1H)6.24(br.s,1H),7.27−7.39(m,2H),7.60−7.69(m,3H)
MS ES+:368
【0213】
ステップ(v):N−(2−アミノ−1−メチルシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル
脱水ジメトキシエタン(1900ml)中のリチウム顆粒(7.17g、1195mmol)及びナフタレン(57.39g、448.36mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。次いでこの深青色の溶液を0℃に冷却し、N−[1−メチル−2−(4−メチルベンゼンスルホンアミド)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチル(55.0g、149.45mmol)の脱水ジメトキシエタン(300ml)溶液を30分間かけて滴下によって添加した。この混合物を0℃で3時間撹拌した。未溶解のリチウムをろ過によって除去し、1M HCl溶液(水溶液、720ml)をろ液に添加した。有機層を更に1M HCl溶液(水溶液、600ml×2)で洗浄した。一つにまとめた水層をジエチルエーテル(600×2)で洗浄し、次いで2M NaOH溶液で塩基性化し、pHを12〜14とした。次に水層を酢酸エチル(600ml×5)で抽出した。一つにまとめた有機分を硫酸ナトリウム上で脱水し、次いで減圧下で濃縮した。次にこれをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜4%メタノール/DCM)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δppm 1.10(s,3H),1.14−1.27(m,2H),1.40(s,9H)1.44−1.55(m,2H)1.76−1.86(m,2H)2.72(br.s,2H),3.09(m,1H)6.61(br.s,1H)
MS ES+:214
【0214】
2.実施例
実施例1:2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド
マイクロ波バイアルにN−((1S,2R)−2−アミノシクロペンチル)−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体10、100mg、0.332mmol)、2−クロロキノキサゾリン(60mg、0.366mmol)、DIPEA(0.17ml、0.997mmol)及び脱水アセトニトリル(1ml)を仕込んだ。この反応混合物を160℃で2.5時間マイクロ波照射に供し、次いで冷却後に減圧下で濃縮した。次に、粗生成物をシリカに直接ロードし、カラムクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して所望の生成物を得、これを更に逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水で溶離)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.52−1.90(m,4H),2.02(d,J=9.09Hz,2H),3.59(s,6H),4.42−4.59(m,2H),6.63(d,J=8.34Hz,2H),6.83(d,J=7.58Hz,1H),7.25−7.38(m,2H),7.50−7.62(m,2H),7.74−7.84(m,2H),8.23(s,1H)
MS ES
+:393
【0215】
実施例2:2,6−ジメトキシ−N−((1S,2S)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩中間体11、0.07g、0.233mmol)のトルエン(1.5ml)溶液に対して、BINAP(0.014g、0.022mmol)、炭酸セシウム(0.303g、0.933mmol)及び2−クロロキノキサリン(0.042g、0.256mmol)を添加した。この反応混合物を窒素で5分間脱気した後、Pd
2(dba)
3(0.010g、0.01mmol)を室温で添加し、混合物全体を100℃で15時間撹拌した。反応混合物を冷却後水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出し、一つにまとめた有機層を脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.52−1.57(m,2H),1.73(m,2H),2.09−2.11(m,2H),3.53(s,6H),4.16−4.20(m,1H),4.29−4.32(m,1H),6.56−6.58(d,2H,J=8Hz),7.21−7.25(t,1H),7.28−7.32(t,1H),7.40−7.42(d,1H,J=8Hz),7.47−7.51(t,1H),7.70−7.76(m,2H),8.23−8.25(d,1H,J=8Hz),8.34(s,1H)
MS ES
+:393
【0216】
実施例3:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
マイクロ波バイアルにN−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体11、80mg、0.266mmol)、DIPEA(0.26ml、0.266mmol)及び2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(50mg、0.266mmol)を仕込み、得られた混合物を250℃で20分間マイクロ波照射により加熱した。この反応混合物を(0.1%アンモニアを含む)アセトニトリル/水で溶離させる逆相分取HPLCによって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.48−1.77(m,4H),2.02−2.14(m,2H),3.62(s,6H),4.09−4.27(m,2H),6.51−6.65(m,2H),7.03−7.05(m,1H),7.18−7.38(m,2H),7.59(m,1H)及び8.12−8.15(m,2H)
MS ES
+:416
【0217】
実施例4:N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール(0.248mg、1.463mmol)、N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体11、400mg、1.330mmol)及びDIPEA(0.70ml、3.99mmol)のDMSO(4.8ml)溶液を、140℃で30分間マイクロ波照射に供した。次いで得られた混合物を酢酸エチルと水との間で分配させ、飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣である褐色の油状物をジクロロメタン(5ml)に溶解し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製した。生成物をジイソプロピルエーテルから粉体化して、均質な標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.48−1.81(m,4H),1.96−2.14(m,2H),3.32(s,6H),4.15−4.20(m,2H),6.56−6.70(m,2H),7.00(t,1H),7.17−7.38(m,3H),7.63−7.73(m,1H),8.06−8.21(m,1H)
MS ES
+:398
【0218】
実施例5:N−[(1S,2R)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−((1S,2R)−2−アミノシクロペンチル)−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体10、1.0g、0.332mmol)及び2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール(620mg、3.66mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように調製した。生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.42−1.81(m,4H),2.07−2.10(m,2H),3.32(s,6H),4.05−4.26(m,2H),6.51−6.72(m,2H),6.87−7.11(m,1H),7.12−7.38(m,3H),7.60−7.74(m,1H),8.05−8.21(m,2H)
MS ES
+:398
【0219】
実施例6:N−[(1S,2S)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
マイクロ波バイアルに、脱水NMP(0.9ml)中、N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体11、80mg、0.266mmol)、DIPEA(0.14ml、0.798mmol)及び2,5−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾール(65mg、0.319mmol)を仕込み、得られた混合物を250℃で20分間マイクロ波照射に供した。冷却後にこの反応混合物を減圧下で留去し、粗物質を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含有するアセトニトリル/水で溶離)によって精製し、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.43−1.76(m,4H),1.98−2.16(m,2H),3.32(s,6H),4.06−4.23(m,2H),6.54−6.70(m,1H),7.03(d,J=8.34Hz,1H),7.23−7.44(m,2H),7.68(d,J=8.34Hz,1H),8.16(d,J=7.33Hz,1H),8.35(d,J=7.07Hz,1H)
MS ES
+:432
【0220】
実施例7:N−[(1S,2R)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−((1S,2R)−2−アミノシクロペンチル)−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体10、1.0g、0.332mmol)及び2−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール(1.1g、0.366mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように、140℃、30分間でのマイクロ波照射下で調製した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチルを含む石油エーテル、次いで0〜20%メタノールを含む酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.49−1.80(m,1H),1.90−2.11(m,3H),2.47−2.57(m,2H),3.67(s,6H),4.19−4.22(m,1H),4.40−4.54(m,1H),6.60−6.72(m,2H),6.86(d,J=7.83Hz,1H),6.95−7.02(m,1H),7.04−7.21(m,1H),7.23−7.40(m,2H),7.91(d,J=8.08Hz,1H)
MS ES
+:382
【0221】
実施例8:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)(メチル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
2,6−ジメトキシ−N−((1S,2S)−2−(メチルアミノ)シクロペンチル)ベンズアミド(中間体13、180mg、0.67mmol)及び2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(127mg、0.679mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド(実施例4)に関して記載したように調製した。反応混合物を140℃で2時間マイクロ波照射に供し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノールを含む酢酸エチル)によって精製した。この生成物を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含有するアセトニトリル/水で溶離)によって更に精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.50−1.81(m,4H),1.86−2.01(m,2H),3.11(s,3H),3.41−3.55(m,6H),4.24−4.35(m,1H),4.51−4.55(m,1H),6.49−6.58(m,3H),7.08−7.10(m,1H),7.19−7.25(m,1H),7.39−7.44(m,1H),7.67−7.70(m,1H),8.10(d,1H)
MS ES
+:430
【0222】
実施例9:N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体11、200mg、0.665mmol)及び2−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール(112mg、0.731mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように調製した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)で精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.44−1.75(m,4H),1.98−2.13(m,2H),3.55−3.70(s,6H),4.04−4.10(m,1H),4.23−4.30(m,1H),6.60(d,J=8.34Hz,2H),6.92−7.01(m,1H),7.04−7.12(m,1H),7.17−7.28(m,2H),7.28−7.36(m,1H),7.94(d,J=7.58Hz,1H),8.11(d,J=7.83Hz,1H)
MS ES
+:382
【0223】
実施例10:N−[(1S,2S)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体11、200mg、0.665mmol)及び2,6−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾール(112mg、0.731mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように調製した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.46−1.61(m,2H),1.66−1.73(m,2H),1.97−2.14(m,2H),3.52−3.65(m,6H),4.06−4.25(m,2H),6.61(d,J=8.34Hz,2H),7.14−7.31(m,3H),7.78(s,1H),8.14(d,J=7.07Hz,1H),8.25(d,J=7.07Hz,1H)
MS ES
+:432
【0224】
実施例11:N−[(1R,2R)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−[(1R,2R)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体14、110mg、0.366mmol)及び2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール(62mg、0.402mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように調製した。得られた混合物を140℃で1時間マイクロ波照射に供した。冷却後にこの反応混合物を減圧下で濃縮し、次いでDMSO(1ml)に溶解し、この混合物を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含有するアセトニトリル/水で溶離)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.40−1.77(m,4H),2.01−2.16(m,2H),3.31(s,6H),4.15−4.20(m,2H),6.61(d,J=8.34Hz,2H),7.00(t,J=7.45Hz,1H),7.15−7.32(m,3H),7.62−7.70(m,1H),8.03−8.21(m,2H)
MS ES
+:398
【0225】
実施例12:N−[(1R,2R)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−((1R,2R)−2−アミノシクロペンチル)−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体14、110mg、0.366mmol)及び2−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール(68.1mg、0.402mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように調製した。次いで粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチルを含む石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.50−1.75(m,4H),1.94−2.13(m,2H),3.57(s,6H),4.01−4.08(m,1H),4.23-4.29(m,1H),6.45−6.67(m,2H),6.91−6.98(m,1H),7.10(t,J=7.58Hz,1H),7.16−7.27(m,2H),7.33(d,J=7.83Hz,1H),7.94(d,J=7.83Hz,1H),8.11(d,J=7.83Hz,1H)
MS ES
+:382
【0226】
実施例13:N−[(1R,2S)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
(1S,2R)−1−N−(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16b、304mg、0.999mmol)の脱水ジクロロメタン(3.3ml)溶液に対して、DIPEA(5.2ml、3.00mmol)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(221mg、1.099mmol)を添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌し、次いで水とジクロロメタンとの間で分配させ、相分離器に通した。一つにまとめた有機分を減圧下で濃縮し、得られたクリーム状の固形物をメタノールから結晶化させて、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.48−1.84(m,4H),1.90−2.12(m,2H),3.65(s,6H),4.17−4.27(m,1H),4.43−4.50(m,1H),6.66(d,J=8.34Hz,2H),7.20−7.44(m,4H),7.72−7.85(m,2H)
MS ES
+:432
【0227】
実施例14:N−[(1R,2R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−((1R,2R)−2−アミノシクロペンチル)−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体14、110mg、0.366mmol)及び2,6−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾール(82mg、0.402mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように、140℃で1時間マイクロ波照射に供して調製した。次に粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノールを含む酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.48−1.75(m,4H),1.97−2.16(m,2H),3.61(s,6H),4.08−4.23(m,2H),6.61(d,J=8.34Hz,2H),7.18−7.31(m,3H),7.79(d,J=2.02Hz,1H),8.14(d,J=7.07Hz,1H)and8.25(d,J=7.07Hz,1H)
MS ES
+:432
【0228】
実施例15:N−[(1S,2R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−((1S,2R)−2−アミノシクロペンチル)−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体10、100mg、0.332mmol)及び2,6−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾール(75mg、0.366mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように、160℃で1.5時間のマイクロ波照射下で調製した。次に粗混合物をシリカに直接ロードし、カラムクロマトグラフィー(0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.53−1.82(m,4H),1.92−2.09(m,2H),3.31(s,6H),4.14−4.28(m,1H),4.43-4.50(m,1H),6.66(d,J=8.34Hz,2H),7.08−7.46(m,4H),7.72−7.86(m,2H)
MS ES
+:432
【0229】
実施例16:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−((1S,2S)−2−アミノシクロペンチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体12、0.05g、0.155mmol)のDMF(0.7ml)溶液に対して、炭酸カリウム(0.086g、0.623mmol)及び2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(0.029g、0.623mmol)を90℃で12時間添加した。冷却後、この反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜70%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.48−1.51(m,2H),1.53−1.70(m,2H),1.93−2.08(m,2H),2.32−2.33(s,3H),4.05−4.15(m,2H),7.03−7.08(m,1H),7.19(s,1H),7.32−7.39(m,2H),7.59−7.63(m,2H),7.95−7.96(d,2H),8.10−8.12(d,1H),8.44−8.46(d,1H)
ES MS
+:437
【0230】
実施例17:N−[(1R,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジエトキシベンズアミド
DIPEA(2.7ml、1.576mmol)、アザ−HOBt(80mg、0.591mmol)、(1S,2R)−1−N−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体5、100mg、0.394mmol)、EDC(113mg、0.591mmol)及びジクロロメタン(1.3ml)の溶液に対して、窒素下で2,6−ジエトキシ安息香酸(124mg、0.591mmol)を添加した。この反応混合物を室温で22時間撹拌し、次いで水で希釈し、その後相分離器に通し、減圧下で濃縮して、淡褐色の油状物を得た。得られた褐色の油状物をジクロロメタン(5ml)に溶解し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで、0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.14(t,J=6.95Hz,6H),1.53−1.83(m,4H),1.90−2.11(m,2H),3.89−4.03(m,4H),4.12−4.26(m,1H),4.45(br.s.,1H),6.63(d,J=8.34Hz,2H),6.93−7.03(m,2H),7.12(t,J=7.58Hz,1H),7.18−7.35(m,3H),7.79(d,J=8.08Hz,1H)
MS ES
+:409
【0231】
実施例18:N−[(1S,2R)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジエトキシベンズアミド
N−[(1S、2R)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジエトキシベンズアミド塩酸塩(中間体15、0.771g、2.35mmol)及び2−クロロベンゾオキサゾール(0.273ml、2.35mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように調製した。生成物をクロマトグラフィー(KP−NHカートリッジ、酢酸エチル 石油エーテル0〜45%)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.14(t,J=6.95Hz,6H),1.52−1.80(m,4H),1.87−2.11(m,2H),3.96−3.99(m,4H),4.17-4.20(m,1H),4.40−4.51(m,1H),6.63(d,J=8.34Hz,2H),6.91−7.03(m,2H),7.09−7.17(m,1H),7.21−7.42(m,3H),7.79(d,J=8.08Hz,1H)
MS ES
+:410
【0232】
実施例19:N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール(58mg、0.342mmol)及びN−((1S,2S)−2−アミノシクロペンチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体12、100mg、0.311mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように、140℃で2時間のマイクロ波照射下で調製した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(シリカ、0.05%アンモニアを含有する5〜95%水/アセトニトリル中の溶離)により精製して粗生成物を得、これをDIPEAで共溶離させた。それ故、この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.05%ギ酸を含むアセトニトリル)により再精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3):δppm 1.39−1.68(m,4H),1.79−1.93(m,2H),2.17−2.29(m,1H),2.27−2.40(m,3H),2.39−2.54(m,1H),3.96−4.06(m,1H),4.18−4.35(m,1H),5.98(d,J=4.55Hz,1H),6.69(d,J=6.32Hz,1H),7.10−7.15(m,1H),7.29−7.38(m,1H),7.46(d,J=8.08Hz,1H),7.58(d,J=7.83Hz,1H),7.61−7.75(m,3H)
MS ES
+:419
【0233】
実施例20:5−メチル−N−[(1S,2S)−2−[(キノリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
2−クロロキノリン(55.9mg、0.342mmol)及びN−((1S,2S)−2−アミノシクロペンチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体12、100mg、0.311mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−[(1S,2R)−2−[(キノキサリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例1)に関して記載したように、140℃で2時間のマイクロ波照射下で調製した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(シリカ、5〜95%の0.05%アンモニアを含有する水/アセトニトリルで溶離)、次いで逆相クロマトグラフィー(0.05%ギ酸/アセトニトリル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3):δppm 1.53−1.69(m,4H),1.77−1.93(m,2H),2.05−2.15(m,3H),2.22−2.35(m,1H),2.41−2.58(m,1H),3.93−4.05(m,1H),4.28−4.40(m,1H),6.55−6.68(m,1H),7.17−7.35(m,3H),7.34−7.47(m,1H),7.49−7.66(m,4H),7.79(d,J=8.84Hz,1H),8.22(br.s.,1H)
MS ES
+:413
【0234】
実施例21:5−メチル−N−((1S,2S)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−((1S,2S)−2−アミノシクロペンチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体12、0.10g、0.311mmol)及び2−クロロキノキサリン(56mg、0.342mmol)から、2,6−ジメトキシ−N−((1S,2S)−2−(キノキサリン−2−イルアミノ)シクロペンチル)ベンズアミド(実施例2)に関して記載したように調製した。粗化合物を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.16−1.24(m,2H),1.50−1.58(m,2H),1.60−1.73(m,2H),2.25(s,3H),4.09−4.13(m,1H),4.30−4.34(m,1H),7.15(s,1H),7.25−7.37(m,2H),7.51−7.53(m,2H),7.59−7.61(m,1H),7.68−7.70(m,1H),7.74−7.76(m,1H),7.91(s,2H),8.30(s,1H),8.46−8.48(m,1H)
MS ES
+:413
【0235】
実施例22:cis−3−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−[(2,6−ジメトキシベンゼン)アミド]ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル
cis−3−アミノ−4−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(中間体1から2,6−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾールによる処理及びそれに続く脱保護によって調製することができ、これらは一般的に、ヨウ化サマリウムまたは水素化トリブチルスズ、次いでクロロギ酸ベンジルを用いて行われる;50mg、0.12mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液に対して、トリエチルアミン(62mg、0.60mmol)を添加した。この混合物を0℃に冷却し、2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(36mg、0.18mmol)のジクロロメタン(2ml)溶液を滴下によって添加し、混合物全体を30分間撹拌し、減圧下で濃縮し、分取TLCによって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δppm 3.17−3.29(m,1H),3.50−3.67(m,1H),3.76−3.85(m,7H),4.16−4.23(m,1H),4.65−4.70(m,1H),4.98−5.04(m,1H),5.12(s,2H),6.03−6.21(m,2H),6.59(d,J=8.7Hz,2H),7.22−7.25(m,1H),7.26−7.44(m,7H),7.52(d,J=2.1Hz,1H)
MS ES
+:567
【0236】
実施例23:cis−3−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−[(2,6−ジメトキシベンゼン)アミド]ピロリジン−1−カルボン酸エチル
N−{cis−4−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]ピロリジン−3−イル}−2,6−ジメトキシベンズアミド(中間体6、80mg、0.235mmol)及びクロロギ酸エチル(0.1ml)から、cis−3−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−[(2,6−ジメトキシベンゼン)アミド]ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(実施例22)に関して記載したように調製した。粗化合物を分取TLCによって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3):δppm 1.22−1.25(m,3H),3.12−3.22(m,1H),3.45−3.57(m,1H),3.69−3.76(m,1H),3.81(s,6H),4.04−4.13(m,3H),4.64−4.69(m,1H),4.95−4.98(m,1H),6.00−6.23(m,2H),6.54(d,J=8.4Hz,2H),7.18−7.21(m,1H),7.26(t,J=8.4Hz,1H),7.35−7.40(m,1H),7.47(s,1H)
MS ES
+:505
【0237】
実施例24:N−{cis−4−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}−2,6−ジメトキシベンズアミド
cis−3−N−(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)オキソラン−3,4−ジアミン二塩酸塩(中間体7、110mg、0.409mmol)、トリエチルアミン(140ml、1.5mmol)及びジクロロメタン(5ml)の混合物に対して、0℃で2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(86mg、0.430mmol)のジクロロメタン(2ml)溶液を添加した。この混合物を室温で15分間撹拌した後、重炭酸ナトリウム飽和溶液(5ml)を加え、得られた混合物をジクロロメタンで処理した。水層をジクロロメタンで抽出し、一つにまとめた有機分を脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮し、粗残渣をジエチルエーテル、次いでエタノールから粉体化することによって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 3.61(s,6H),3.62−2.69(m,2H),4.01−4.07(m,2H),4.57−4.60(m,1H),4.70−4.74(m,1H),6.64(d,J=8.4Hz,2H),7.27(d,J=8.8,Hz,1H),7.28(t,J=8.4Hz,1H),7.41(d,J=8.8Hz,1H),7.58(d,J=7.6,Hz,1H),7.85(d,J=1.6Hz,1H),7.97(d,J=7.6Hz,1H)
MS ES
+:433
【0238】
実施例25:N−[(1S,2R,4R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−ヒドロキシシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
(1R,3S,4R)−3−アミノ−4−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンタン−1−オール(以下の参照文献1、2及び3に記載の方法に従って調製;170mg、0.6mmol)、トリエチルアミン(209ml、1.5mmol)及びジクロロメタン(10ml)の混合物に対して、−78℃で2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(0.12g、0.6mmol)のジクロロメタン(2ml)溶液を添加した。得られた混合物を−78℃から0℃へ自然に加温しつつ1時間撹拌し、白色の沈殿物を得た。炭酸水素ナトリウム飽和溶液(10ml)を加え、得られた塊をジクロロメタン及びメタノールの混合物(9:1、40ml)で希釈した。十分に振とうした後、水溶液をジクロロメタン及びメタノールの混合液(4:1、3×10ml)で更に抽出した。一つにまとめた有機分を脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮し、残渣(254mg、95%)をエタノールから粉体化することによって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.70−1.80(m,2H),2.37−2.50(m,2H),3.72(s,6H),4.32−4.35(m,1H),4.40−4.45(m,1H),4.67−4.70(m,1H),6.64(d,J=8.4Hz,2H),7.23(d,J=8.4Hz,1H),7.30(t,J=8.4Hz,1H),7.37(d,J=8.4Hz,1H),7.63(s,1H)
MS ES
+:448
参照文献:
1. Guan,Y.、Grenn,M.A.、Bergstrom,D.E.、Stereocontrolled Synthesis of(1R,3R,4S)−and (1S,3R,4S)−3,4−diaminocyclopentanols、Synlett 1999、4、426〜428、
2. Hess,H.M.、Brown,H.C.、Synthesis of 3−cyclopenten−1−one and 3−cyclopenten−1−ol、J.Org.Chem.、1967、32、4138〜4139、
3. Brookes,P.、Milne,D.J.、Murphy,P.J.、Spolaore,B.、Epoxide rearrangements using dilithiated amino alcohols as chiral bases、Tetrahedron 2002、58、4675〜4680
【0239】
実施例26:N−[(1S,2R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−フルオロシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−[(1S,2R,4R)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4−ヒドロキシシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド(実施例25、70mg、0.15mmol)のジクロロメタン(1ml)溶液に対して、0℃でDAST(100ml、1.0mmol)を添加した。この反応混合物を15分間撹拌し、次いで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2ml)を加えた。水相をジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をジエチルエーテルで洗浄し、分取TLC(ジクロロメタン/メタノール=98:2)のよって精製し、次いでジエチルエーテルで洗浄して標記化合物を得た。
1H NMR(CDCl
3):δppm 2.15−2.62(m,4H),3.80(s,6H),4.65−4.70(m,2H),5.15−5.28(m,1H),6.10(d,J=7.2Hz,1H),6.27(s,1H),6.56(d,J=8.4Hz,2H),7.22(d,J=8.4Hz,1H),7.26(t,J=8.4Hz,1H),7.39(d,J=8.4Hz,1H),7.50(d,J=2.0Hz,1H)
MS ES
+:450
【0240】
実施例27:5−メチル−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
DCM(951μl)中の2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンタンアミン塩酸塩(中間体8、異性体1、75mg、0.285mmol)、EDC(82mg、0.428mmol)、HOAt(58.3mg、0.428mmol)及びDIPEA(150μl、0.856mmol)の混合物に対して、窒素下で5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(中間体3、87mg、0.428mmol)を添加し、この反応混合物を室温で24時間撹拌した。次いでこの混合物を水で希釈し、相分離器に通した。有機層を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相分取HPLC((0.1%ギ酸を含む)アセトニトリル/水で溶離)によって精製して、標記化合物をえた。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.39−1.75(m,5H),1.82−1.91(m,1H),2.42(s,3H),2.53−2.61(m,1H),2.80(d,J=13.77Hz,1H),3.16(d,J=13.771H),4.24−4.34(m,1H),7.33(s,1H),7.42(d,2H),7.54(t,J=7.45Hz,1H),7.65−7.76(m,1H),7.87−8.00(m,4H),8.25−8.39(m,2H)
MS ES
+:412
【0241】
実施例28:2−エトキシ−5−メチル−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]ベンズアミド
2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンタンアミン塩酸塩(中間体8、異性体1、75mg、0.285mmol)及び2−エトキシ−5−メチル安息香酸(中間体4、77mg、0.428mmol)から、5−メチル−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例27)に記載のように調製した。粗生成物を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含有するアセトニトリル/水で溶離)によって精製して、標記化合物を得たた。
1H NMR(DCM−d
2):δppm 1.53−1.93(m,9H),2.00−2.17(m,1H),2.31−2.41(s,3H),2.66−2.80(m,1H),2.88(d,J=11.37Hz,1H),3.25(d,J=13.14,1H),4.11−4.35(m,2H),4.64(d,J=12.44Hz,1H),6.92(d,J=8.34Hz,1H),7.22−7.41(m,2H),7.48−7.56(m,1H),7.70(t,J=7.58Hz,1H),7.81(d,J=8.08Hz,1H),7.91−8.24(m,3H)
MS ES
+:389
【0242】
実施例29:2,6−ジメトキシ−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]ベンズアミド
DCM(951μl)中の2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンタンアミン塩酸塩(中間体8、異性体1、75mg、0.285mmol)及びDIPEA(150μl、0.856mmol)の混合物に対して、2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(86mg、0.428mmol)を窒素下で添加した。この反応混合物を室温で24時間撹拌し、次いで水で希釈し、相分離器に通した。有機層を減圧下で濃縮し、粗混合物を逆相分取HPLC(0.1%ギ酸を含むアセトニトリル/水で溶離)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DCM−d
2):δppm 1.37−1.54(m,1H),1.57−1.92(m,4H),2.11(d,J=5.56Hz,1H),2.68(d,J=7.33Hz,1H),3.02−3.08(m,1H),3.32−3.40(m,1H),3.81(s,6H),4.48−4.68(m,1H),6.62(d,J=8.34Hz,2H),6.91(d,J=8.08Hz,1H),7.34(t,J=8.46Hz,1H),7.44(d,J=8.34Hz,1H),7.48−7.60(m,1H),7.66(t,J=7.33Hz,1H),7.73−7.93(m,2H),8.08−8.24(m,1H)
MS ES
+:391
【0243】
実施例30:2,6−ジエトキシ−N−(2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル)ベンズアミド
2,6−ジエトキシ安息香酸(66mg、0.314mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液に対して、触媒量のDMF、続いてオキサリルクロリド(39mg、0.314mmol)を0℃で添加し、次いでこの反応混合を周囲温度で30分間撹拌した。別個に、2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンタンアミン塩酸塩(中間体8、異性体2、75mg、0.286mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液に対して、周囲温度でトリエチルアミン(144mg、1.431mmol)を添加し、続いて合成した酸塩化物を0℃で10分間かけて添加し、次いでこの反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後水に注ぎ込み、生成物をジクロロメタンで抽出した。一つにまとめた有機層を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜40%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.20−1.29(m,6H),1.29−1.31(m,1H),1.47−1.65(m,4H),1.92−1.96(m,1H),2.29−2.33(m,1H),2.71−2.77(m,1H),3.30−3.35(m,1H),3.97−4.03(m,5H),6.62−6.64(d,2H),7.21−7.25(t,1H),7.43−7.45(d,1H),7.52−7.56(t,1H),7.69−7.72(t,1H),7.90−7.93(m,2H),8.10−8.12(d,1H),8.25−8.27(d,1H)
MS ES
+:419
【0244】
実施例31:2−エトキシ−5−メチル−N−(2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル)ベンズアミド
2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンタン−1−アミン塩酸塩(中間体8、異性体2、0.075g、0.287mmol)のDMF(3ml)溶液に対して、DIPEA(0.148g、1.149mmol)、TBTU(0.11g、0.344mmol)及び2−エトキシ−5−メチル安息香酸(0.052g、0.287mmol)を添加し、この反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出し、一つにまとめた有機抽出液を水及び飽和食塩水で洗浄し、次いで脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜60%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.34−1.45(m,5H),1.50−1.60(m,2H),1.62−1.77(m,3H),2.24-2.30(m,1H),2.32−2.38(m,1H),2.82−2.87(m,1H),3.17−3.21(m,1H),3.98−4.11(m,3H),6.93−6.95(d,1H),7.20−7.22(d,1H),7.41−7.45(t,2H),7.50−7.54(t,1H),7.68−7.72(t,1H),7.87−7.92(m,2H),8.10−8.11(d,1H),8.20−8.22(d,1H)
MS ES
+:389
【0245】
実施例32:N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンチル}−2,6−ジメトキシベンズアミド
2,6−ジメトキシ安息香酸(30mg、165mmol)及び2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンタン−1−アミン(中間体9、異性体1、40mg、0.15mmol)から、2,6−ジエトキシ−N−(2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル)ベンズアミド(実施例30、40mg、0.15mmol)に記載のようにして調製した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜70%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.36−1.78(m,5H),1.89−2.08(m,1H),2.94−3.03(m,1H),3.34−3.40(m,1H),3.73−3.75(d,1H),3.81(s,6H),4.37−4.44(m,1H),6.66−6.69(m,2H),7.27−7.32(t,1H),7.51−7.53(t,1H),7.93−7.95(d,1H),8.14−8.16(d,1H),8.22−8.23(d,1H)
ES MS
+:431
【0246】
実施例33:N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンチル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(中間体3、0.038g、0.188mmol)のDMF(2.0ml)溶液に対して、2−[(6−クロロ−1,3ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]シクロペンタン−1−アミン(中間体9、異性体1、0.05g、0.188mmol)、DIPEA(0.072g、0.563mmol)及びTBTU(0.072g、0.225mmol)を室温で添加した。この反応混合物を2時間撹拌し、その後水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。一つにまとめた有機分を飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜70%酢酸エチルを含むn−ヘキサンで溶離)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.46−1.48(m,3H),1.53−1.57(m,1H),1.61−1.67(m,2H),1.69−1.72(m,1H),2.33(s,3H),2.97−3.03(m,1H),3.31−3.35(m,1H),4.31−4.34(m,1H),7.31(s,1H),7.41−7.43(d,1H),7.51−7.54(d,1H),7.67−7.66(d,1H),7.93−7.95(d,1H),7.98(s,1H),8.23(s,1H),8.35−8.37(d,2H)
MS ES
+:452
【0247】
実施例34:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシ−N−メチルベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(中間体17、60mg、0.226mmol)を脱水ジクロロメタン(7.5ml)に溶解し、ここにトリエチルアミン(47ml、0.339mmol)及び2,6−ジメトキシベンゾイルクロリド(68mg、0.339mmol)を添加した。この反応混合物を窒素下、室温で2時間撹拌し、次いでジクロロメタンと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配させ、相分離器に通した。有機分を減圧下で濃縮して油状物を得、次にこれをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.41−2.17(m,6H),2.67(s,1H),2.95(s,2H),3.29(s,1H),3.46−3.57(m,2H),3.69−3.85(m,3.5H),4.26−4.51(m,1H),4.85−4.99(m,0.5H),6.48−6.75(m,2H),6.94−7.11(m,1H),7.17−7.36(m,2H),7.53−7.70(m,1.5H),8.09(d,J=8.84Hz,0.5H)
MS ES
+:430
【0248】
実施例35:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド
2−(1H−ピラゾール−1−イル)安息香酸(CAS番号55317−53−8、0.033g、0.347mmol)に対して、(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)、トリエチルアミン(0.07ml、0.521mmol)及び脱水ジクロロメタン(0.5ml)を添加した。2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスフィナン2,4,6−トリオキシド(0.2ml、0.347mmol)を添加し、この反応混合物を室温で24時間撹拌した。追加の2−(1H−ピラゾール−1−イル)安息香酸(0.033g、0.347mmol)、トリエチルアミン(0.07ml、0.521mmol)及び2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスフィナン2,4,6−トリオキシド(0.2ml、0.347mmol)を添加し、この混合物を更に24時間撹拌した。反応混合物を水洗し、相分離器に通してろ過した。有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.47−1.68(m,2H),1.72−1.90(m,2H),2.09−2.30(m,2H),4.01−4.25(m,2H),6.34(t,1H),7.02−7.04(m,1H),7.27−7.67(m,7H),7.76−7.87(m,1H)
MS ES
+:422
【0249】
実施例36:5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
5−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(CAS番号1152964−04−09、36mg、0.173mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.51−1.70(m,2H),1.74−1.91(m,2H),2.10−2.36(m,2H),4.10−4.25(m,2H),7.01−7.04(m,1H),7.22−7.28(m,1H),7.28−7.48(m,3H),7.78(s,2H),7.87(m,1H)
MS ES
+:441
【0250】
実施例37:2−クロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド
2−クロロ安息香酸(75mg、0.48mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.199mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.62−1.79(m,2H),1.80−1.96(m,2H),2.22-2.32(m,2H),4.20−4.38(m,2H),6.98−7.03(m,1H),7.22−7.46(m,6H)
MS ES
+:390
【0251】
実施例38:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−5−メチル−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド
5−メチル−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)安息香酸(CAS番号1149352−55−5、35mg、0.172mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.46−1.70(m,2H),1.72−1.87(m,2H),2.02−2.26(m,2H),2.32(s,3H),4.05−4.25(m,2H),7.00−7.05(m,1H),7.24(s,1H),7.32−7.35(m,1H),7.38−7.51(m,3H),7.74(s,br,1H),8.11(s,br,1H)
MS ES
+:437
【0252】
実施例39:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド
2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)安息香酸(CAS番号475105−77−2、35mg、0.71mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.56−1.93(m,4H),2.13−2.43(m,5H),4.16−4.31(m,2H),6.90−7.05(m,1H),7.25−7.30(m,1H),7.38-7.40(m,1H),7.50−7.54(m,1H),7.58−7.73(m,2H),7.99−8.04(m,1H)
MS ES
+:438
【0253】
実施例40:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド
2−(ピリミジン−2−イル)安息香酸(CAS番号400892−62−8、35mg、0.175mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.51−1.75(m,2H),1.76−1.92(m,2H),2.25−2.30(m,2H),4.18−4.20(m,2H),7.02−7.05(m,1H),7.20(t,1H),7.29−7.31(m,1H),7.37−7.64(m,4H),8.06(d,1H),8.70(d,2H)
MS ES
+:434
【0254】
実施例41:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,5−ジメトキシベンズアミド
2,5−ジメトキシ安息香酸(87mg、0.48mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
MS ES
+:416
【0255】
実施例42:5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド
5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)安息香酸(CAS番号1293284−57−7、45mg、0.208mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.56−1.74(m,2H),1.79−1.87(m,2H),2.25(m,2H),4.11−4.29(m,2H),7.01−7.05(m,1H),7.12−7.23(m,2H),7.24−7.43(m,3H),8.15-8.20(m,1H),8.69(d,2H)
MS ES
+:452
【0256】
実施例43:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンズアミド
2−(1H−イミダゾール−1−イル)安息香酸(CAS番号159589−67−0、33mg、0.175mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
MS ES
+:422
【0257】
実施例44:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド
2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)安息香酸(CAS番号138479−54−6、33mg、0.174mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.48−1.70(m,2H),1.81−1.90(m,2H),2.08−2.30(m,2H),4.09−4.19(m,2H),7.01−7.09(m,1H),7.27−7.43(m,2H),7.51−7.72(m,4H),8.03(s,1H),8.67(s,1H)
MS ES
+:423
【0258】
実施例45:5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド
5−フルオロ−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)安息香酸(中間体20、43mg、0.208mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.44−1.69(m,2H),1.80−1.85(m,2H),2.05−2.28(m,2H),4.05−4.24(m,2H),7.02−7.09(m,1H),7.25−7.45(m,4H),7.65−7.69(m,1H),7.75−7.79(m,1H),8.14(d,1H)
MS ES
+:441
【0259】
実施例46:2−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−メトキシベンズアミド
2−フルオロ−6−メトキシ安息香酸(81mg、0.476mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.53−1.75(m,2H),1.87−1.90(m,2H),2.27−2.30(m,2H),3.62(s,3H),4.14−4.36(m,2H),6.60−6.87(m,2H),6.91−7.00(m,1H),7.20−7.52(m,3H)
MS ES
+:404
【0260】
実施例47:2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド
2,6−ジフルオロ安息香酸(75mg、0.474mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)を用いて、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.61−1.74(m,2H),1.87−1.90(m,2H),2.23−2.40(m,2H),4.10−4.42(m,2H),6.87−7.06(m,3H),7.23−7.51(m,3H)
MS ES
+:392
【0261】
実施例48:2−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド
2−フルオロ安息香酸(67mg、0.497mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.61−1.78(m,2H),1.80−1.98(m,2H),2.20−2.41,(m,2H),4.21−4.38(m,2H),6.97−7.02(m,1H),7.09−7.25(m,2H),7.27−7.42(m,2H),7.43−7.53(m,1H),7.57−7.61(m,1H)
MS ES
+:374
【0262】
実施例49:2−エトキシ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド
2−エトキシ安息香酸(79mg、0.475mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.38(t,3H),1.61−1.75(m,2H),1.89−1.90(m,2H),2.28−2.42(m,2H),4.06−4.35(m,4H),6.93−7.11(m,3H),7.29−7.49(m,3H),7.82−7.90(m,1H)
MS ES
+:400
【0263】
実施例50:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド
2−メトキシ安息香酸(79mg、0.476mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.60−1.78(m,2H),1.80−1.96(m,2H),2.25−2.35(m,2H),3.82(s,3H),4.21−4.36(m,2H),6.94−7.11(m,3H),7.28−7.40(m,2H),7.41−7.50(m,1H),7.73−7.77(m,1H)
MS ES
+:386
【0264】
実施例51:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メチルベンズアミド
2−メチル安息香酸(65mg、0.478mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
MS ES
+:370
【0265】
実施例52:2,6−ジクロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド
2,6−ジクロロ安息香酸(273mg、1.23mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、75mg、0.261mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.45−1.83(m,4H),2.08−2.10(m,2H),4.11−4.34(m,2H),7.03−7.06(m,1H),7.26−7.51(m,4H),7.59−7.61(m,1H),8.14−8.16(m,1H),8.79(d,1H)
MS ES
+:424
【0266】
実施例53:5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド
5−フルオロ−2−メトキシ安息香酸(81mg、0.476mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.199mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4) δppm1.58−1.78(m,2H),1.81−1.94(m,2H),2.25−2.38(m,2H),3.82(s,3H),4.20−4.40(m,2H),7.00−7.05(m,1H),7.08−7.10(m,1H),7.19−7.22(m,1H),7.28−7.39(m,2H),7.47−7.50(m,1H)
MS ES
+:404
【0267】
実施例54:3−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシベンズアミド
3−フルオロ−2−メトキシ安息香酸(81mg、0.476mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.199mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.61−1.77(m,2H),1.85−1.93(m,2H),2.23−2.39(m,2H),3.86(s,3H),4.21−4.37(m,2H),6.97−7.02(m,1H),7.06−7.11(m,1H),7.23−7.28(m,1H),7.30−7.42(m,3H)
MS ES
+:404
【0268】
実施例55:2−(ジフルオロメトキシ)−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド
2−(ジフルオロメトキシ)安息香酸(49mg、0.266mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.49−1.63(m,2H),1.73−1.79(m,2H),1.96−2.24(m,2H),4.11−4.29(m,2H),6.97−7.11(m,1H),7.16−7.36(m,3H),7.40−7.54(m,3H),7.59−7.62(m,1H),8.15(d,1H),8.45(d,1H)
MS ES
+:422
【0269】
実施例56:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メトキシベンズアミド
3−メトキシ安息香酸(73mg、0.48mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.199mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.61−1.78(m,2H),1.81−1.97(m,2H),2.21−2.38(m,2H),3.79(s,3H),4.21−4.27(m,1H),4.31-4.37(m,1H),6.93−7.12(m,2H),7.25−7.42(m,5H)
MS ES
+:386
【0270】
実施例57:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−3−メチルベンズアミド
3−メチル安息香酸(65mg、0.133mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.199mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.61−1.76(m,2H),1.82−1.99(m,2H),2.22−2.39(m,5H),4.21−4.27(m,1H),4.32-4.38(m,1H),6.98−7.03(m,1H),7.22−7.42(m,4H),7.48−7.60(m,2H)
MS ES
+:370
【0271】
実施例58:2−シクロプロピル−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド
DIPEA(0.303ml、1.737mmol)のジクロロメタン(0.500ml)溶液に対して、(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)を添加した。次いで2−シクロプロピルベンゾイルクロリド(250mg、0.692mmol)のジクロロメタン(0.500ml)溶液を注意深く添加し、この反応混合物を室温で18時間撹拌した。この混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これを逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)、次いでフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、0〜50%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製した。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 0.47−0.79(m,5H),1.50−1.79(m,4H),1.98−2.20(m,2H),4.25−4.30(m,2H),6.84(d,1H),7.00−7.34(m,5H),7.58−7.60(m,1H),8.16(d,1H),8.41(d,1H)
MS ES
+:396
【0272】
実施例59:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(83mg、0.438mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、100mg、0.398mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 1.57−1.71(m,2H),1.77−1.88(m,2H),2.15−2.37(m,2H),4.08−4.31(m,2H),7.01−7.10(m,1H),7.32(m,1H),7.37−7.50(m,3H),7.56−7.67(m,1H),7.78(s,2H),7.86(d,1H)
MS ES
+:423
【0273】
実施例60:5−メチル−N−[(1S,2S)−2−[(キナゾリン−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−((1S,2S)−2−アミノシクロペンチル)−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体12、0.1g、0.311mmol)のNMP(1.0ml)溶液に対して、DIPEA(0.16g、1.24mmol)及び2−クロロキナゾリン(0.061g、0.374mmol)を室温で添加した。この反応混合物を150℃で15時間撹拌し、その後これを水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。一つにまとめた有機分を脱水し(硫酸ナトリウム)、減圧下で留去して粗生成物を得、これを逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、均質な標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.52−1.59(m,2H),1.64−1.70(m,2H),2.02−2.10(m,2H),2.24(s,3H),4.10−4.14(m,1H),4.25−4.28(m,1H),7.15(s,1H),7.15−7.24(t,1H),7.35−7.37(m,1H),7.41−7.43(m,2H),7.59−7.61(m,1H),7.65−7.69(m,1H),7.83−7.85(m,1H),7.91(s,2H),8.47(s,br,1H),9.11(s,1H)
MS ES
+:413
【0274】
実施例61及び62:5−メチル−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
5−メチル−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例27)のキラル分離
方法:
キラルパック AD−H 250×10mm、5μmカラム
20:80 IPA:CO
2を用いた一定濃度での運転
化合物を分離。絶対配座は未帰属。
生成物1(実施例61):MS ES
+:412
生成物2(実施例62):MS ES
+:412
実施例61:
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.39−1.92(m,6H),2.42(s,3H),2.57(s,br,1H),2.74−2.87(m,1H),3.16−3.20(m,1H),4.18−4.33(m,1H),7.33(s,1H),7.43−7.39(m,2H),7.49−7.59(m,1H),7.62−7.75(m,2H),7.87−8.04(m,4H),8.20−8.43(m,2H)
実施例62:
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.40−1.94(m,6H),2.42(s,3H),2.57(s,br,1H),2.80−2.85(m,1H),3.16−3.20(m,1H),4.21−4.34(m,1H),7.33(s,1H),7.43(d,2H),7.49−7.59(m,1H),7.62−7.75(m,2H),7.88−8.02(m,4H),8.22−8.37(m,2H)
【0275】
実施例63:5−メチル−N−[2−(キノキサリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
2−(キノキサリン−2−イルメチル)シクロペンタン−1−アミン(中間体18a、0.07g、0.308mmol)のDMF(5mL)溶液に対して、5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(中間体3、0.062g、0.308mmol)、DIPEA(0.079g、0.616mmol)及びTBTU(0.118g、0.370mmol)を室温で添加し、この反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ込み、酢酸エチル中に抽出し、その後減圧下で濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜2%メタノールを含むジクロロメタンで溶離)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.46−1.50(m,2H),1.51−1.60(m,2H),1.61−1.63(m,1H),1.80−1.89(m,1H),2.41(s,3H),2.58−2.60(m,1H),2.87−2.92(m,1H),3.20−3.25(m,1H),4.28−4.30(m,1H),7.30(s,1H),7.41−7.43(m,1H),7.64−7.66(m,1H),7.79−7.85(m,2H),7.98(s,2H),8.01−8.08(m,2H),8.34−8.36(m,1H),8.85(s,1H)
MS ES
+:413
【0276】
実施例64:5−メチル−N−[2−(キノキサリン−2−イルメチル)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
2−(キノキサリン−2−イルメチル)シクロペンタン−1−アミン(中間体18b、118mg、0.370mmol)及び5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(中間体3、62mg、0.308mmol)から、N−{3−[(6−クロロベンゾ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]ブタン−2−イル}−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例63)に関して記載したように調製した。粗化合物を(シリカ、0〜2%メタノール/ジクロロメタン)を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.30−1.35(m,1H),1.41−1.44(m,1H),1.46−1.59(m,2H),1.70−1.73(m,1H),1.91−1.98(m,1H),2.26−2.50(m,4H),2.94−2.97(m,1H),3.24−3.33(m,1H),3.03−3.98(m,1H),6.98(s,1H),7.35−7.38(m,1H),7.61−7.63(m,1H),7.79−7.83(m,2H),7.97(s,2H),8.03−8.09(m,2H),8.26−8.28(m,1H),8.88(s,1H)
MS ES
+:413
【0277】
実施例65:trans−N−{4−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}−2,6−ジメトキシベンズアミド
trans−N−(4−アミノオキソラン−3−イル)−2,6−ジメトキシベンズアミド(中間体19、262mg、0.984mmol)、2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(277mg、1.476mmol)及びDIPEA(0.516ml、2.95mmol)を脱水アセトニトリル(1.96ml)に溶解し、この反応混合物を150℃で5時間マイクロ波照射によって加熱した。冷却後、この混合物をジクロロメタンで希釈し、塩酸(1M)及び水で洗浄した。水相を一つにまとめ、水酸化ナトリウムで塩基性化し、酢酸エチル中に抽出し、一つにまとめた有機相を脱水し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で溶媒を留去した。粗生成物を、SCX、続いてクロマトグラフィー(シリカ、20%〜100%エーテル/石油エーテル、次いで100%酢酸エチル)によって精製し、その後更に逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(メタノール−d
4):δppm 3.73−3.88(m,8H),4.12−4.29(m,2H),4.44−4.64(m,2H),6.68(d,2H),7.03−7.05(m,1H),7.29−7.48(m,3H)
MS ES
+:418
【0278】
実施例66:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体11、100mg、0.332mmol)の脱水DMSO(1ml)溶液に対して、2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール(57mg、0.332mmol)及びDIPEA(0.17ml、0.997mmol)を添加した。この反応混合物を150℃にて8時間マイクロ波条件下で照射し、冷却後、酢酸エチルと水との間で分配させた。有機部分を水及び飽和食塩水で洗浄し、脱水し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(DMSO−d
6):δppm 1.47−1.75(m,4H),1.95−2.12(m,2H),3.57(s,6H),4.01−4.07(m,1H),4.23−4.30(m,1H),6.57−6.66(m,2H),6.87−7.02(m,1H),7.13−7.26(m,2H),7.33−7.44(m,1H),7.92−8.20(m,2H)
MS ES
+:400
【0279】
実施例67:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−5−メチルベンズアミド
2−メトキシ−5−メチル安息香酸(CAS番号25045−36−7、79mg、0.476mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド(実施例35)に関して記載したように調製した。
1H NMR(400MHz,MeOD−d
4):δppm 1.60−1.74(m,2H),1.831.90(m,2H),2.22(s,3H),2.24−2.33(m,2H),3.77(s,3H),4.18−4.34(m,2H),6.90−7.02(m,2H),7.20−7.26(m,1H),7.28−7.38(m,2H),7.48−7.52(m,1H)
MS ES
+:400
【0280】
実施例68:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメチルベンズアミド
2,6−ジメチルベンゾイルクロリド(CAS番号21900−37−8、220mg、1.303mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、75mg、0.261mmol)から、2−シクロプロピル−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例58)に関して記載したように調製した。粗化合物を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CD
2Cl
2−d
2):δppm 1.54−1.72(m,2H),1.79−1.93(m,2H),2.05−2.22(m,6H),2.24−2.46(m,2H),4.05−4.16(m,1H),4.22−4.36(m,1H),6.04−6.27(m,1H),6.70−6.79(m,1H),6.90−7.00(m,3H),7.09−7.21(m,2H),7.24−7.31(m,1H)
MS ES
+:384
【0281】
実施例69:2−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)の脱水DCM(2ml)溶液に対して、2−フルオロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(中間体21、54.0mg、0.261mmol)、トリエチルアミン(0.073ml、0.521mmol)及びHATU(99mg、0.261mmol)を添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いでDCMで希釈し、水洗し、疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,MeOD−d
4):δppm 1.56−1.72(m,2H),1.75−1.89(m,2H),2.16−2.32(m,2H),4.09−4.18(m,1H),4.22−4.31(m,1H),6.93−7.02(m,1H),7.19−7.30(m,2H),7.33−7.40(m,1H),7.53−7.62(m,1H),7.74(s,2H),7.76−7.80(m,1H)
MS ES
+:441
【0282】
実施例70:2−クロロ−6−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド
2−クロロ−6−フルオロベンゾイルクロリド(CAS番号79455−63−3、40mg、0.208mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、2−シクロプロピル−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]ベンズアミド(実施例58)に関して記載したように調製した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水洗した。疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これを逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,MeOD−d
4):δppm 1.60−1.76(m,2H),1.82−1.90(m,2H),2.21−2.31(m,2H),4.17−4.27(m,1H),4.29−4.39(m,1H),6.89−7.02(m,1H),7.05−7.13(m,1H),7.19−7.31(m,2H),7.33−7.45(m,2H)
MS ES
+:408
【0283】
実施例71:2−クロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
2−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(中間体22、58mg、0.261mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、50mg、0.174mmol)から、2−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例69)に記載のように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,MeOD−d
4):δppm 1.45−1.74(m,4H),1.93−2.12(m,2H),4.04−4.24(m,2H),6.96−7.09(m,1H),7.24−7.40(m,1H),7.53−7.62(m,3H),7.75−7.89(m,1H),7.99(s,2H),8.05−8.13(m,1H),8.54−8.66(m,1H)
MS ES
+:457
【0284】
実施例72:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンズアミド
(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、100mg、0.347mmol)の脱水DMF(1ml)溶液に対して、2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)安息香酸(CAS番号898289−64−0、85mg、0.417mmol)、トリエチルアミン(0.145ml、1.042mmol)及びHATU(198mg、0.521mmol)を添加した。この反応混合物を室温で20時間撹拌し、次いで酢酸エチル(25ml)で希釈し、水(3×20ml)及び飽和食塩水(20ml)で洗浄した。有機分を疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これを逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.51−1.76(m,4H),2.01−2.15(m,2H),2.53(s,3H),4.10−4.24(m,2H),6.98−7.15(m,1H),7.25−7.39(m,1H),7.46−7.55(m,1H),7.56−7.65(m,3H),7.81−7.89(m,1H),8.11−8.22(m,1H),8.61−8.76(m,1H)
MS ES
+:438
【0285】
実施例73:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ベンズアミド
2−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)安息香酸(CAS番号1085458−53−2、54mg、0.287mmol)及び(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、75mg、0.261mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例72)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DCM−d
2):δppm 1.43−1.55(m,1H),1.61−1.76(m,1H),1.77−1.93(m,2H),2.19−2.36(m,2H),3.96−4.13(m,2H),7.00−7.08(m,1H),7.17−7.22(m,1H),7.30−7.37(m,2H),7.50−7.58(m,2H),7.62−7.67(m,2H),7.69−7.74(m,1H),7.86−7.92(m,1H)
MS ES
+:423
【0286】
実施例74:5−クロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド
5−クロロ−2−(1H−ピラゾール−1−イル)安息香酸(中間体23、69.6mg、0.313mmol)、トリエチルアミン(0.109ml、1.576mmol)及び(1S、2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)シクロペンタン−1,2−ジアミン塩酸塩(中間体16a、75mg、0.261mmol)から、N−[(1R,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジエトキシベンズアミド(実施例17)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.46−1.60(m,2H),1.62−1.73(m,2H),1.92−2.12(m,2H),4.06−4.20(m,2H),6.31−6.37(m,1H),7.01−7.09(m,1H),7.30−7.37(m,1H),7.40−7.43(m,1H),7.56−7.67(m,4H),7.90−7.96(m,1H),8.08−8.14(m,1H),8.59−8.66(m,1H)
MS ES
+:456
【0287】
実施例75:N−[(1S,2R)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2R)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体24、445mg、1.446mmol)のDMSO(5ml)溶液に対して、2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号399−74−6、326mg、1.735mmol)及びDIPEA(0.758ml、4.34mmol)を添加した。この反応混合物をマイクロ波中、140℃で2時間加熱し、次いで酢酸エチル(50ml)希釈し、水(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×50ml)及び飽和食塩水(50ml)で洗浄した。有機分を疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜25%酢酸エチル/石油エーテル)、次いで逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.40−1.80(m,4H),1.83−2.08(m,2H),4.13−4.29(m,1H),4.29−4.46(m,1H),6.98−7.20(m,1H),7.30−7.53(m,3H),7.53−7.66(m,3H),7.70−7.82(m,1H),7.96(s,2H),8.00−8.10(m,1H)
MS ES
+:423
【0288】
実施例76:2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(中間体17、50mg、0.166mmol)のDCM(2ml)溶液に対して、2,6−ジフルオロ安息香酸(CAS番号385−00−2、31.4mg、0.199mmol)、トリエチルアミン(0.069ml、0.497mmol)及びHATU(94mg、0.249mmol)を添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いでDCMで希釈し、水洗し、疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これを逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によってり精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.51−2.20(m,6H),2.76−3.10(m,3H),3.91−4.93(m,2H),6.79−7.66(m,6H),7.82−8.17(m,1H)
MS ES
+:406
【0289】
実施例77:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−メトキシ−N−メチルベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(中間体17、50mg、0.188mmol)及び2−メトキシ安息香酸(CAS番号579−75−9、34mg、0.226mmol)から、2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド(実施例76)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.43−2.16(m,6H),2.62−3.05(m,3H),3.45−3.84(m,3H),4.17−5.03(m,2H),6.47−8.21(m,8H)
MS ES
+:400
【0290】
実施例78:2−クロロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(中間体17、50mg、0.188mmol)及び2−クロロ安息香酸(CAS番号118−91−2、35mg、0.226mmol)から、2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド(実施例76)に関して記載したように調製した。これを更にカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.47−2.20(m,6H),2.64−3.10(m,3H),3.57−5.06(m,2H),6.60−8.31(m,8H)
MS ES
+:404
【0291】
実施例79:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(中間体17、50mg、0.188mmol)及び2−(1H−ピラゾール−1−イル)安息香酸(CAS番号55317−53−8、43mg、0.226mmol)から、2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド(実施例76)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 0.89−2.27(m,6H),2.56−3.03(m,3H),3.57−4.85(m,2H),5.97−8.26(m,11H)
MS ES
+:436
【0292】
実施例80:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(中間体17、50mg、0.188mmol)及び2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(CAS番号1001401−62−2、43mg、0.226mmol)から、2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド(実施例76)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.00−2.22(m,6H),2.58−3.04(m,3H),3.66−4.88(m,2H),6.77−8.28(m,10H)
MS ES
+:437
【0293】
実施例81:5−フルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(中間体17、50mg、0.188mmol)及び5−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(CAS番号1152964−04−09、47mg、0.226mmol)から、2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド(実施例76)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 0.95−2.20(m,6H),2.61−3.03(m,3H),3.61−4.86(m,2H),6.46−8.29(m,9H)
MS ES
+:455
【0294】
実施例82:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(ピリミジン−2−イル)ベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(中間体17、50mg、0.188mmol)及び2−(ピリミジン−2−イル)安息香酸(CAS番号400892−62−8、45mg、0.226mmol)から、2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド(実施例76)に関して記載したように調製した。これを更にカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.06−2.25(m,6H),2.59−3.05(m,3H),3.72−4.91(m,2H),6.65−8.94(m,11H)
MS ES
+:448
【0295】
実施例83:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチル−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド
(1S,2S)−1−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−N−メチルシクロペンタン−1,2−ジアミン(中間体17、50mg、0.188mmol)及び2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)安息香酸(CAS番号475105−77−2、46mg、0.226mmol)から、2,6−ジフルオロ−N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−N−メチルベンズアミド(実施例76)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.12−2.46(m,9H),2.61−3.14(m,3H),3.55−4.97(m,2H),6.73−8.43(m,8H)
MS ES
+:452
【0296】
実施例84:N−[(1S,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体11、200mg、0.665mmol)の脱水DMSO(2ml)溶液に対して、2−クロロ−5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号154327−27−2、137mg、0.731mmol)及びDIPEA(0.348ml、1.995mmol)を添加した。この反応混合物を120℃にて2時間、マイクロ波中で加熱し、次いで逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δppm 1.43−1.63(m,2H),1.62−1.82(m,2H),1.93−2.22(m,2H),3.32(s,6H),4.03−4.25(m,2H),6.56−6.66(m,2H),6.76−6.92(m,1H),7.04−7.18(m,1H),7.18−7.32(m,1H),7.59−7.72(m,1H),8.07−8.21(m,1H),8.23−8.38(m,1H)
MS ES
+:416
【0297】
実施例85:N−[(1S,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド塩酸塩(中間体11、200mg、0.665mmol)及び2−クロロ−5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール(CAS番号135533−78−7、125mg、0.731mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2,6−ジメトキシベンズアミド(実施例84)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δppm 1.46−1.78(m,4H),1.94−2.12(m,2H),3.57(s,6H),3.95−4.14(m,1H),4.16−4.31(m,1H),6.55−6.65(m,2H),6.70−6.81(m,1H),6.99−7.09(m,1H),7.20−7.28(m,1H),7.28−7.39(m,1H),8.03−8.24(m,2H)
MS ES
+:400
【0298】
実施例86:N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)の脱水DMSO(1ml)溶液に対して、DIPEA(170μl、0.975mmol)及び2−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール(CAS番号:615−18−9、55mg、0.357mmol)を添加した。この反応混合物を密封し、砂浴中、140℃で17時間加熱し、逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.50−1.75(m,4H)1.93−2.13(m,2H)3.98−4.10(m,1H)4.12−4.26(m,1H)6.93−7.03(m,1H)7.08−7.15(m,1H)7.19−7.28(m,1H)7.30−7.38(m,1H)7.45−7.52(m,2H)7.55−7.63(m,1H)7.71−7.79(m,1H)7.90−7.99(m,3H)8.43−8.51(m,1H)
MS ES
+:389
【0299】
実施例87:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール(CAS番号153403−53−3、61mg、0.357mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.49−1.77(m,4H),1.92−2.11(m,2H),3.96−4.07(m,1H),4.13−4.24(m,1H),6.91−7.02(m,1H),7.17−7.24(m,1H),7.32−7.39(m,1H),7.43−7.51(m,2H),7.55−7.63(m,1H),7.72−7.80(m,1H),7.93(s,2H),7.96−8.04(m,1H),8.41−8.50(m,1H)
MS ES
+:407
【0300】
実施例88:N−[(1S,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2−クロロ−5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール(CAS番号135533−78−7、61mg、0.357mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.48−1.75(m,4H),1.92−2.10(m,2H),3.98−4.10(m,1H),4.13−4.25(m,1H),6.72−6.81(m,1H),7.03−7.09(m,1H),7.29−7.36(m,1H),7.44−7.49(m,2H),7.55−7.63(m,1H),7.71−7.79(m,1H),7.93(s,2H),8.10−8.19(m,1H),8.43−8.50(m,1H)
MS ES
+:407
【0301】
実施例89:N−[(1S,2S)−2−[(5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2,5−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号2941−48−2、83mg、0.405mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.46−1.61(m,2H),1.61−1.73(m,2H),1.95−2.12(m,2H),4.07−4.18(m,2H),7.01−7.07(m,1H),7.35−7.40(m,1H),7.44−7.50(m,2H),7.57−7.64(m,1H),7.65−7.72(m,1H),7.75−7.80(m,1H),7.97(s,2H),8.30−8.37(m,1H),8.42−8.51(m,1H)
MS ES
+:439,441
【0302】
実施例90:N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号615−20−3、69mg、0.405mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.49−1.61(m,2H),1.63−1.73(m,2H),1.96−2.13(m,2H),4.07−4.19(m,2H),6.98−7.04(m,1H),7.18−7.25(m,1H),7.35−7.39(m,1H),7.43−7.51(m,2H),7.56−7.63(m,1H),7.64−7.69(m,1H),7.74−7.79(m,1H),7.97(s,2H),8.05−8.12(m,1H),8.45−8.51(m,1H)
MS ES
+:405
【0303】
実施例91:N−[(1S,2S)−2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2,6−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号3622−23−9、83mg、0.405mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.47−1.61(m,2H),1.62−1.73(m,2H),1.95−2.13(m,2H),4.06−4.19(m,2H),7.20−7.26(m,1H),7.31−7.37(m,1H),7.44−7.50(m,2H),7.56−7.63(m,1H),7.73−7.81(m,2H),7.97(s,2H),8.20−8.27(m,1H),8.41−8.50(m,1H)
MS ES
+:439,441
【0304】
実施例92:N−[(1S,2S)−2−[(5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2−クロロ−5−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号154327−27−2、76mg、0.405mmol)から、N−[(3)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.48−1.61(m,2H),1.62−1.74(m,2H),1.95−2.14(m,2H),4.07−4.19(m,2H),6.81−6.90(m,1H),7.13−7.20(m,1H),7.44−7.51(m,2H),7.56−7.70(m,2H),7.74−7.80(m,1H),7.97(s,2H),8.24−8.32(m,1H),8.42−8.52(m,1H)
MS ES
+:423
【0305】
実施例93:N−[(1S,2S)−2−[(4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2−クロロ−4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号52681−57−5、83mg、0.405mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.48−1.62(m,2H),1.63−1.74(m,2H),1.95−2.13(m,2H),4.08−4.21(m,2H),7.09−7.18(m,1H),7.42−7.54(m,3H),7.56−7.63(m,1H),7.73−7.80(m,1H),7.97(s,2H),8.29−8.36(m,1H),8.43−8.50(m,1H)
MS ES
+:441
【0306】
実施例94:N−[(1S,2S)−2−[(4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2−クロロ−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号182344−56−5、76mg、0.405mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.49−1.62(m,2H),1.64−1.74(m,2H),1.95−2.14(m,2H),4.09−4.23(m,2H),6.97−7.04(m,1H),7.05−7.13(m,1H),7.42−7.54(m,3H),7.56−7.63(m,1H),7.74−7.80(m,1H),7.97(s,2H),8.29−8.36(m,1H),8.44−8.52(m,1H)
MS ES
+:423
【0307】
実施例95:N−[(1S,2S)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−b〕ピリジン(CAS番号91524−96−8、61mg、0.357mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.50−1.62(m,2H),1.63−1.73(m,2H),1.96−2.14(m,2H),4.09−4.24(m,2H),7.22−7.28(m,1H),7.44−7.50(m,2H),7.55−7.68(m,2H),7.74−7.80(m,1H),7.97(s,2H),8.07−8.12(m,1H),8.39−8.51(m,2H)
MS ES
+:406
【0308】
実施例96:N−[(1S,2S)−2−({7−クロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、100mg、0.325mmol)及び2,7−ジクロロ−[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン(CAS番号884860−61−1、73mg、0.357mmol)から、N−[(1S,2S)−2−[(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例86)に関して記載したように調製した。次にこれを更にカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.52−1.65(m,2H),1.65−1.76(m,2H),1.97−2.16(m,2H),4.09−4.24(m,2H),7.44−7.51(m,2H),7.56−7.64(m,1H),7.75−7.79(m,1H),7.97(s,2H),8.34−8.38(m,1H),8.46−8.52(m,1H),8.71−8.76(m,1H),9.07−9.23(m,1H)
MS ES
+:440,442
【0309】
実施例97:N−[(1S,2S)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0310】
ステップ(i):N−[(1S,2S)−2−イソチオシアナトシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体25、330mg、1.072mmol)の脱水DCM(5.3ml)溶液に対して、0℃で、水酸化ナトリウム(172mg、4.29mmol)を添加し、次いでクロロメタンチオ酸フェニル(CAS番号:1005−56−7、0.148ml、1.072mmol)を脱水DCM(1ml)溶液として滴下により添加した。続いて溶解性を補うために脱水THF(1ml)を添加した。この反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで17時間、室温まで自然に加温した。この反応混合物を水とDCMとの間で分配させた。有機分を疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DCM−d
2):δppm 1.40−1.52(m,1H),1.67−1.91(m,3H),1.92−2.02(m,1H),2.09−2.21(m,1H),3.97−4.03(m,1H),4.22−4.31(m,1H),6.07−6.15(m,1H),7.47−7.52(m,1H),7.57−7.62(m,2H),7.77−7.82(m,1H),7.88(s,2H)
MS ES
+:314
【0311】
ステップ(ii):N−[(1S,2S)−2−{[3−ヨードピリジン−4−イル)カルバモチオイル]アミノ}シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
3−ヨードピリジン−4−アミン(CAS番号88511−27−7、160mg、0.728mmol)の脱水DMF(1ml)溶液に対して、水素化ナトリウム(29.1mg、0.728mmol)を添加した。この反応混合物を室温で10分間撹拌した。次いでここにN−[(1S,2S)−2−イソチオシアナトシクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(190mg、0.606mmol)を、脱水トルエン(1ml)及び脱水DMF(1ml)の溶液として添加した。次にこの反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いで酢酸エチルと水との間で分配させた。有機分を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル、次いで0〜20%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DCM−d
2):δppm 1.47−1.70(m,2H),1.70−1.92(m,2H),2.10−2.25(m,1H),2.28−2.54(m,1H),4.34−4.45(m,1H),4.45−4.58(m,1H),7.39−7.52(m,1H),7.51−7.65(m,2H),7.77−8.04(m,4H),8.21−8.43(m,1H),8.63−8.87(m,1H)
MS ES
+:534
【0312】
ステップ(iii):N−[(1S,2S)−2−({[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル}アミノ)シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
マイクロ波バイアルに、脱水トルエン(0.85ml)及びTHF(1.7ml)中、N−[(1S,2S)−2−{[3−ヨードピリジン−4−イル)カルバモチオイル]アミノ}シクロペンチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(136mg、0.255mmol)、ヨウ化銅(I)(4.86mg、0.025mmol)、1,10−フェナントロリン(9.19mg、0.051mmol)、炭酸セシウム(166mg、0.510mmol)を仕込んだ。この反応混合物を窒素でパージし、マイクロ波中、130℃で10分間加熱し、次いで酢酸エチルと水との間で分配させた。有機分を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮して残渣を得、これを逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DCM−d
2):δppm 1.48−1.73(m,2H),1.79−1.93(m,2H),2.15−2.28(m,1H),2.40−2.53(m,1H),3.94−4.06(m,1H),4.24−4.36(m,1H),6.59−6.73(m,1H),7.01−7.16(m,1H),7.25−7.39(m,1H),7.42−7.50(m,1H),7.52−7.64(m,2H),7.70(s,2H),7.77−7.84(m,1H),8.33−8.49(m,1H),8.69−8.88(m,1H)
MS ES
+:406
【0313】
実施例98:2,6−ジメトキシ−N−[2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンチル]ベンズアミド
2,6−ジメトキシ安息香酸(CAS番号1466−76−8、0.036g、0.331mmol)のDCM(5ml)溶液に対して、触媒量のDMF、続いてオキサリルクロリド(0.050g、0.398mmol)を0℃で添加し、次いでこの反応混合物を周囲温度で30分間撹拌した。別個に、2−(キノリン−2−イルメチル)シクロペンタンアミン塩酸塩(中間体8、異性体2、0.075g、0.398mmol)のDCM(5ml)溶液に対してトリエチルアミン(0.167g、1.659mmol)を添加し、続いて上記の予め作製した酸塩化物の溶液を0℃で添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水(20ml)に注ぎ込み、DCM(15ml×3)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜40%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 1.32−1.34(m,1H),1.48−1.63(m,4H),1.93−1.97(m,1H),2.27−2.31(m,1H),2.69−2.75(m,1H),3.38−3.39(m,1H),3.73(s,6H),3.97−4.01(m,1H),6.66−6.70(m,2H),7.26−7.31(m,1H),7.44−7.46(m,1H),7.52−7.56(m,1H),7.69−7.73(m,1H),7.92−7.94(m,2H),8.11−8.13(m,1H),8.26−8.28(m,1H)
MS ES
+:391
【0314】
実施例99:N−[(1S,2S)−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド
N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体26、100mg、0.310mmol)の脱水DMSO(1ml)溶液に対して、DIPEA(162μl、0.929mmol)及び2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール(CAS番号153403−53−3、64mg、0.372mmol)を添加した。この反応混合物を140℃で1時間マイクロ波照射に供した。次いで、反応混合物を逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.55−1.78(m,4H),2.00−2.12(m,2H),2.35(s,3H),4.01−4.12(m,1H),4.19−4.29(m,1H),6.91−7.00(m,1H),7.15−7.21(m,1H),7.30−7.36(m,1H),7.50−7.56(m,1H),7.59−7.70(m,2H),7.89−7.95(m,1H),8.02−8.09(m,1H),8.58−8.65(m,1H)
MS ES
+:422
【0315】
実施例100:trans−N−{4−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0316】
ステップ(i):trans−N−{4−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル
trans−N−(4−アミノオキソラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体27a、200mg、0.989mmol)、2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号399−74−6、204mg、1.088mmol)及びDIPEA(0.518ml、2.97mmol)のDMSO(20ml)溶液を、140℃で2時間マイクロ波照射に供した。この反応混合物を酢酸エチル(25ml)と水(20ml)との間で分配させた。有機分を水(2×20ml)及び飽和食塩水(20ml)で洗浄し、疎水性フリットに通してろ過し、溶媒を減圧下で留去した。次いでこれをカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜50%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DCM−d
2):δppm 1.47(s,9H),3.65−3.72(m,1H),3.79−3.86(m,1H),4.17−4.35(m,4H),6.99−7.07(m,1H),7.28−7.35(m,1H),7.41−7.48(m,1H)
MS ES
+:354
【0317】
ステップ(ii):trans−3−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)オキソラン−3,4−ジアミン塩酸塩
trans−N−{4−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}カルバミン酸tert−ブチル(125mg、0.354mmol)をHCl(4M 1,4−ジオキサン、2ml、8.00mmol)に溶解し、室温で3時間撹拌した。得られた懸濁液を酢酸エチル(5ml)で希釈し、超音波処理し、溶媒を減圧下で留去して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 3.69−3.76(m,1H),3.76−3.86(m,2H),4.02−4.10(m,1H),4.19−4.26(m,1H),4.41−4.48(m,1H),7.10−7.18(m,1H),7.49−7.56(m,1H),7.64−7.72(m,1H),8.53(br.s.,3H),8.88(br.s.,1H)
MS ES
+:254
【0318】
ステップ(iii):trans−N−{4−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
trans−3−N−(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)オキソラン−3,4−ジアミン塩酸塩(106mg、0.366mmol)、2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(CAS番号1001401−62−2、83mg、0.439mmol)、EDC(105mg、0.549mmol)、アザ−HOBt(85mg、0.549mmol)及びトリエチルアミン(0.153ml、1.097mmol)のDCM(2ml)溶液を室温で18時間撹拌した。この反応混合物をDCM(20ml)で希釈し、HCl(水溶液、1M、20ml)及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20ml)で洗浄した。有機分を疎水性フリットに通してろ過し、溶媒を減圧下で留去した。次いでこれを逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CD
2Cl
2−d
2):δppm 3.58−3.95(m,2H),4.13−4.32(m,2H),4.32−4.51(m,2H),6.77(br.s.,1H),6.96−7.11(m,1H),7.25−7.41(m,2H),7.43−7.53(m,1H),7.56−7.65(m,2H),7.76(s,2H),7.81−7.87(m,1H)
MS ES
+:425
【0319】
実施例101:trans−N−{4−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
trans−N−(4−アミノオキソラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体27b、200mg、0.989mmol)及び2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号399−74−6、204mg、1.088mmol)から、trans−N−{4−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]オキソラン−3−イル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例100)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,CD
2Cl
2−d
2):δppm 3.60−3.91(m,2H),4.18−4.31(m,2H),4.32−4.48(m,2H),6.77(br.s.,1H),6.98−7.08(m,1H),7.25−7.41(m,2H),7.43−7.53(m,1H),7.54−7.66(m,2H),7.75(s,2H),7.78−7.86(m,1H)
MS ES
+:425
【0320】
実施例102:cis−N−[4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)オキソラン−3−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
【0321】
ステップ(i):trans−4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)オキソラン−3−オール
撹拌下の2−メチル−1,3ベンゾチアゾール(CAS番号120−75−2、7.0g、46.979mmol)の脱水THF(150ml)溶液に対して、n−BuLi(2.5Mヘキサン溶液、37.6ml、93.959mmol)を−78℃で滴下により添加した。この反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。次いでここに、3,6−ジオキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン(CAS番号285−69−8、6.1g、70.469mmol)を脱水THF(100ml)溶液として、及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(8.9ml、70.469mmol)を30分間かけて滴下によって添加した。この反応混合物を室温まで自然に加温し、30分間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム(水溶液)(200ml)でクエンチし、ジエチルエーテル(250ml×3)で抽出した。有機分を水(250ml)、飽和食塩水(250ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜5%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 3.04−3.18(m,2H),3.48−3.54(m,2H),3.86−3.96(m,2H),4.09−4.15(m,1H),5.11−5.12(m,1H),7.40−7.49(m,1H),7.48−7.51(m,1H),7.94−7.96(m,1H),8.06−8.08(m,1H)
MS ES
+:236
【0322】
ステップ(ii):cis−2−[4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)オキソラン−3−イル]−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1,3−ジオン
trans−4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)オキソラン−3−オール(1.5g、6.382mmol)及びフタルイミド(1.12g、7.619mmol)のTHF(50ml)溶液に対して、0℃で、トリフェニルホスフィン(2.5g、9.574mmol)を分割して添加した。この反応混合物を0℃で30分間撹拌した。次いでここにアゾジカルボン酸ジエチル(1.66g、9.574mmol)を30分間かけて滴下によって添加し、この反応混合物を室温で45分間超音波処理した。反応混合物を氷冷水に注ぎ込んだ。沈殿物をろ過によって除去し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜30%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 3.05−3.18(m,3H),3.88−3.92(m,1H),4.09−4.18(m,3H),4.91−4.97(m,1H),7.34−7.38(m,1H),7.40−7.44(m,1H),7.81−7.99(m,5H),7.78−7.80(m,1H)
MS ES
+:365
【0323】
ステップ(iii):cis−4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)オキソラン−3−アミン
cis−2−[4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)オキソラン−3−イル]−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1,3−ジオン(0.6g、1.648mmol)のエタノール(10ml)溶液に対して、ヒドラジン水和物(0.329g、6.58mmol)を添加した。この反応混合物を2時間還流し、次いで室温まで冷却した。反応混合物を1N NaOH(3ml)及び水(25ml)で希釈し、DCM(50ml×3)で抽出した。有機分を水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮して標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 2.60−2.67(m,1H),3.08−3.14(m,1H),3.32−3.37(m,1H),3.49−3.51(m,1H),3.52−3.56(m,2H),3.83−3.88(m,2H),7.39−7.41(m,1H),7.43−7.49(m,1H),7.93−7.95(m,1H),8.05−8.07(m,1H)
MS ES
+:235
【0324】
ステップ(iv):cis−N−[4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)オキソラン−3−イル]−5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
cis−4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルメチル)オキソラン−3−アミン(0.1g、0.427mmol)のDMF(3ml)溶液に対して、5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸(中間体3、0.086g、0.423mmol)、TBTU(0.164g、0.510mmol)及びDIPEA(0.082g、0.635mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、水(25ml)で希釈し、酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。有機分を水(50ml)、飽和食塩水(25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ、0〜45%酢酸エチル/n−ヘキサン)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d):δppm 2.43(s,3H),2.92−2.96(m,1H),3.11−3.17(m,1H),3.38−3.43(m,1H),3.59−3.63(m,2H),3.90−3.98(m,2H),4.61−4.64(m,1H),7.33−7.33(m,1H),7.40−7.45(m,3H),7.66−7.68(m,1H),7.94−8.08(m,4H),8.66−8.68(m,1H)
MS ES
+:420
【0325】
実施例103及び104:N−{4,4−ジフルオロ−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
N−(2−アミノ−4,4−ジフルオロシクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体28、120mg、0.349mmol)の脱水DMSO(1.2ml)溶液に対して、2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号399−74−6、72mg、0.384mmol)及びDIPEA(183μl、1.047mmol)を添加した。この反応混合物を密封し、砂浴中、140℃で17時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配させ、水洗し、疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮した。次いで粗生成物をカラムクロマトグラフィー(塩基性シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)によって精製した。次に、ラセミ混合物をSFCによって精製し、標記化合物の2種の鏡像異性体(鏡像異性体1/実施例103及び鏡像異性体2/実施例104)を得た。
実施例103(鏡像異性体1)
1H NMR(400MHz,DCM−d
2):δppm 2.02−2.28(m,2H),2.72−2.98(m,2H),4.19−4.43(m,2H),6.91−7.14(m,1H),7.20−7.35(m,3H),7.36−7.42(m,1H),7.44−7.51(m,1H),7.52−7.60(m,1H),7.67(s,2H),7.74−7.84(m,1H)
MS ES
+:459
実施例104(鏡像異性体2)
1H NMR(400MHz,DCM−d
2):δppm 2.02−2.28(m,2H),2.72−2.98(m,2H),4.19−4.43(m,2H),6.91−7.14(m,1H),7.20−7.35(m,3H),7.36−7.42(m,1H),7.44−7.51(m,1H),7.52−7.60(m,1H),7.67(s,2H),7.74−7.84(m,1H)
MS ES
+:459
【0326】
実施例105及び106:N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−4,4−ジフルオロシクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
2,6−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号3622−23−9、78mg、0.384mmol)及び(2−アミノ−4,4−ジフルオロシクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体28、120mg、0.349mmol)から、N−{4,4−ジフルオロ−2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]シクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例103及び104)に関して記載したように調製し、標記化合物の2種の鏡像異性体(鏡像異性体1/実施例105及び鏡像異性体2/実施例106)を得た。
実施例105(鏡像異性体1)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 2.01−2.28(m,2H),2.56−2.87(m,2H),4.26−4.53(m,2H),7.20−7.30(m,1H),7.34−7.42(m,1H),7.43−7.49(m,2H),7.55−7.67(m,1H),7.75−7.86(m,2H),7.97(s,2H),8.42−8.52(m,1H),8.68−8.78(m,1H)
MS ES
+:475,477
実施例106(鏡像異性体2)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 2.01−2.27(m,2H),2.54−2.83(m,2H),4.27−4.54(m,2H),7.21−7.30(m,1H),7.34−7.42(m,1H),7.42−7.51(m,2H),7.55−7.66(m,1H),7.75−7.85(m,2H),7.97(s,2H),8.44−8.52(m,1H),8.68−8.78(m,1H)
MS ES
+:475,477
【0327】
実施例107:N−{2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−2−メチルシクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
マイクロ波バイアルに、DMSO(1ml)中、N−(2−アミノ−2−メチルシクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体29、95mg、0.295mmol)、2−クロロ−6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号399−74−6、61mg、0.325mmol)及びDIPEA(51.6μl、0.295mmol)を仕込んだ。この反応混合物を密封し、砂浴中、140℃で17時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配させ、水及び飽和食塩水で洗浄し、疎水性フリットに通してろ過し、減圧下で濃縮した。次いで得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(塩基性シリカ、0〜100%酢酸エチル/石油エーテル)、次いで逆相分取HPLC(0.1%アンモニアを含むアセトニトリル/水で溶離)によって精製して、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.35−1.50(m,3H),1.51−1.78(m,3H),1.84−2.08(m,2H),2.23−2.39(m,1H),4.44−4.65(m,1H),6.93−7.13(m,1H),7.29−7.41(m,1H),7.49−7.70(m,4H),7.73−7.86(m,2H),8.01(s,2H),8.46−8.59(m,1H)
MS ES
+:437
【0328】
実施例108:N−{2−[(6−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−2−メチルシクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
2,6−ジクロロ−1,3−ベンゾチアゾール(CAS番号3622−23−9、66mg、0.325mmol)及びN−(2−アミノ−2−メチルシクロペンチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(中間体29、95mg、0.295mmol)から、N−{2−[(6−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−2−メチルシクロペンチル}−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド(実施例107)に関して記載したように調製し、標記化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δppm 1.41(s,3H),1.52−1.74(m,3H),1.85−2.09(m,2H),2.26−2.40(m,1H),4.47−4.62(m,1H),7.17−7.25(m,1H),7.28−7.38(m,1H),7.51−7.59(m,2H),7.60−7.68(m,1H),7.70−7.84(m,2H),7.88−7.95(m,1H),8.00(s,2H),8.42−8.57(m,1H)
MS ES
+:453,455
【0329】
3.本発明の化合物の生物学的効能
Ca
2+感受性蛍光色素を用いて、細胞内カルシウムレベルの変化を測定することによって、オレキシンアンタゴニスト活性を判定した。米国Molecular Devices,LLCより利用可能な蛍光撮像プレートリーダー(FLIPR(商標))技術によって、蛍光シグナルの変化をモニターした。オレキシン−Aによる活性化に際して、オレキシン媒介性の細胞内Ca
2+濃度の増加が容易に検知された。上記アッセイの24時間前に、ヒトオレキシン受容体1またはヒトオレキシン受容体2のいずれかを安定的に発現するRBL−2H3細胞を、黒色、透明底の384ウェルプレート(米国Corning社より市販)中の培養培地中に播種し、37℃、5%CO
2で終夜増殖させた。アッセイの当日、細胞培養培地を除去し、細胞にカルシウム5色素(米国Molecular Devices,LLCより市販)を、37℃、5%CO
2で1時間ロードした。(10μMからの10点のハーフログ希釈濃度応答曲線において)被験化合物を細胞に15分間添加し、その後全てのウェルにオレキセン−Aを添加し、最大応答の概略80%を生み出す最終濃度とした。IC
50値は10点の濃度応答曲線から決定した。曲線は、各データポイントに対する2ウェルの平均を用いて作成した。