(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-540962(P2016-540962A)
(43)【公表日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】ハイブリッド二次電池の状態推定装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
G01R 31/36 20060101AFI20161205BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20161205BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
G01R31/36 A
H01M10/48 P
H02J7/00 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2016-522789(P2016-522789)
(86)(22)【出願日】2014年10月14日
(85)【翻訳文提出日】2016年4月13日
(86)【国際出願番号】KR2014009647
(87)【国際公開番号】WO2015056964
(87)【国際公開日】20150423
(31)【優先権主張番号】10-2013-0122273
(32)【優先日】2013年10月14日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0137842
(32)【優先日】2014年10月13日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ウォン−テ・ジョ
【テーマコード(参考)】
2G216
5G503
5H030
【Fターム(参考)】
2G216AA05
2G216BA07
2G216CB13
2G216CB51
2G216CC01
2G216CD01
5G503AA01
5G503BA04
5G503BB01
5G503CA01
5G503CA08
5G503CA11
5G503EA02
5G503EA06
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5H030AS01
5H030AS08
5H030AS11
5H030AS12
5H030AS14
5H030FF41
5H030FF42
5H030FF43
5H030FF44
(57)【要約】
本発明は、相異なる電気化学的特性を有して並列に接続されている第1二次電池及び第2二次電池を含むハイブリッド二次電池の状態を推定する装置に関する。本発明による状態推定装置は、時間間隔を置いて前記二次電池の動作電圧及び動作電流を測定するセンサーユニットと、前記第1二次電池の第1充電状態及び前記第2二次電池の第2充電状態のうち少なくとも1つを状態変数として含む状態方程式と前記ハイブリッド二次電池の動作電圧を出力変数として含む出力方程式とを使用して拡張カルマンフィルタアルゴリズムを実行することで、前記第1充電状態及び前記第2充電状態のうち少なくとも1つを含む前記ハイブリッド二次電池の状態を推定する制御ユニットとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相異なる電気化学的特性を有して並列に接続されている第1二次電池及び第2二次電池を含むハイブリッド二次電池の状態を推定する装置であって、
時間間隔を置いて前記ハイブリッド二次電池の動作電圧及び動作電流を測定するセンサーユニットと、
前記センサーユニットに電気的に接続され、且つ、前記第1二次電池の第1充電状態及び前記第2二次電池の第2充電状態のうち少なくとも1つを状態変数として含む状態方程式と前記ハイブリッド二次電池の動作電圧を出力変数として含む出力方程式とを使用して拡張カルマンフィルタアルゴリズムを実行することで、前記第1充電状態及び前記第2充電状態のうち少なくとも1つを含む前記ハイブリッド二次電池の状態を推定する制御ユニットと
を含み、
前記状態方程式及び前記出力方程式は、前記第1二次電池及び前記第2二次電池にそれぞれ対応し、互いに並列に接続された第1及び第2回路ユニットから誘導され、
前記第1回路ユニット及び前記第2回路ユニットのうち少なくとも1つは、
対応する二次電池の充電状態に従って電圧が変化する開放電圧要素と、
選択的に、対応する回路ユニットに流れる電流に従って電圧が変化するインピーダンス要素と
を含むことを特徴とするハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項2】
前記状態変数は、前記第1回路ユニットに含まれたインピーダンス要素によって形成される電圧、及び前記第2回路ユニットに含まれたインピーダンス要素によって形成される電圧のうち少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項3】
前記状態方程式は、入力変数として、前記第1回路ユニットを通じて流れる第1電流及び前記第2回路ユニットを通じて流れる第2電流を含み、
前記制御ユニットは、回路モデルから誘導された電流分配方程式及び前記センサーユニットによって測定された電流を用いて、前記第1電流及び前記第2電流を決定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項4】
前記出力方程式は、回路モデルの電圧解析によって誘導されたものであって、複数の入力変数を含み、
前記複数の入力変数は、
前記センサーユニットによって測定された電流と、
前記第1回路ユニットの開放電圧と、
前記第2回路ユニットの開放電圧と、
選択的に、前記第1回路ユニットのインピーダンス電圧と、
選択的に、前記第2回路ユニットのインピーダンス電圧と
を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項5】
前記状態方程式は、前記第1回路ユニット及び前記第2回路ユニットに流れる電流をそれぞれ時間毎に積算して前記第1充電状態及び前記第2充電状態を決定するように定義され、
前記制御ユニットは、前記状態方程式を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[状態推定時間更新段階]を実行して前記第1充電状態及び前記第2充電状態を時間更新することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項6】
前記状態方程式は、前記第1回路ユニット及び前記第2回路ユニットに含まれているインピーダンス要素の回路解析によって誘導されたインピーダンス電圧計算式によって、インピーダンス要素によって形成される電圧が時間毎に変化するように定義され、
前記制御ユニットは、前記状態方程式を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[状態推定時間更新段階]を実行して各インピーダンス要素によって形成された電圧を時間更新することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項7】
前記制御ユニットは、前記状態方程式から誘導されるヤコビ行列を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[誤差共分散時間更新段階]を実行することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項8】
前記制御ユニットは、前記出力方程式を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[出力推定段階]を実行して前記ハイブリッド二次電池の動作電圧を推定することを特徴とする請求項7に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項9】
前記制御ユニットは、前記出力方程式から誘導されるヤコビ行列及び時間更新された誤差共分散を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[カルマンゲイン決定段階]を実行することを特徴とする請求項8に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項10】
前記制御ユニットは、測定された動作電圧と、推定された動作電圧との差に、決定されたカルマンゲインを反映して、前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[状態推定測定更新段階]を実行することを特徴とする請求項9に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項11】
前記制御ユニットは、時間更新された誤差共分散及び決定されたカルマンゲインを用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[誤差共分散測定更新段階]を実行することを特徴とする請求項10に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項12】
前記状態方程式はプロセスノイズを含み、
前記出力方程式はセンサーノイズを含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項13】
前記制御ユニットは、前記第1充電状態及び前記第2充電状態を用いて前記ハイブリッド二次電池の充電状態を推定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項14】
前記第1回路ユニットまたは前記第2回路ユニットに含まれるインピーダンス要素は、少なくとも1つの抵抗、少なくとも1つのキャパシタ、少なくとも1つのインダクタ、またはこれらの組合せを含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項15】
前記インピーダンス要素は、抵抗とキャパシタとが並列に接続された少なくとも1つのRC回路、及び、選択的に、前記RC回路に直列に接続された抵抗を含むことを特徴とする請求項14に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項16】
前記開放電圧要素と前記インピーダンス要素とは直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置。
【請求項17】
相異なる電気化学的特性を有して並列に接続された第1二次電池及び第2二次電池を含むハイブリッド二次電池の状態推定方法であって、
時間間隔を置いて前記ハイブリッド二次電池の動作電圧及び動作電流を測定する段階と、
前記第1二次電池の第1充電状態及び前記第2二次電池の第2充電状態から選択された少なくとも1つを状態変数として含む状態方程式と前記ハイブリッド二次電池の動作電圧を出力変数として含む出力方程式とを使用して拡張カルマンフィルタアルゴリズムを実行することで、前記第1充電状態及び第2充電状態のうち少なくとも1つを含む前記ハイブリッド二次電池の状態を推定する段階と
を含み、
前記状態方程式及び前記出力方程式は、回路モデルから誘導されたものであって、
前記回路モデルは、
前記第1二次電池に対応する開放電圧要素及び選択的にインピーダンス要素を含む第1回路ユニットと、
前記第2二次電池に対応する開放電圧要素及び選択的にインピーダンス要素を含み、前記第1回路ユニットに並列に接続された第2回路ユニットと
を含むことを特徴とするハイブリッド二次電池の状態推定方法。
【請求項18】
前記第1充電状態及び前記第2充電状態を用いて前記ハイブリッド二次電池の充電状態を推定する段階をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のハイブリッド二次電池の状態推定方法。
【請求項19】
推定された前記ハイブリッド二次電池の充電状態を保存するか、伝送するか、または、表示する段階をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のハイブリッド二次電池の状態推定方法。
【請求項20】
前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムは、
状態推定時間更新段階と、
誤差共分散時間更新段階と、
出力推定段階と、
カルマンゲイン決定段階と、
状態推定測定更新段階と、
誤差共分散測定更新段階と
を含むことを特徴とする請求項18に記載のハイブリッド二次電池の状態推定方法。
【請求項21】
請求項1に記載のハイブリッド二次電池の状態推定装置を含むことを特徴とする電気駆動装置。
【請求項22】
請求項17に記載のハイブリッド二次電池の状態推定方法をプログラム化して書き込んだコンピューター可読の記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拡張カルマンフィルタ(Extended Kalman Filter)を用いてハイブリッド二次電池の電圧を推定する装置及び方法に関する。
本出願は、2013年10月14日出願の韓国特許出願第10−2013−0122273号及び2014年10月13日出願の韓国特許出願第10−2014−0137842号に基づく優先権を主張するものであり、該当出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に援用される。
【背景技術】
【0002】
電池は、電気化学的な酸化及び還元反応を通じて電気エネルギーを生成するものであって、幅広い範囲で多様な用途で用いられる。例えば、携帯電話、ラップトップパソコン、デジカメ、ビデオカメラ、タブレットパソコン、電動工具などのように持ち運び可能な装置;電気自転車、電気バイク、電気自動車、ハイブリッド自動車、電気船、電気飛行機などのような各種電気駆動動力装置;再生可能なエネルギーを通じて発電した電力や余剰発電電力を貯蔵するときに使用される電力貯蔵装置;サーバーコンピューターと通信用基地局を含む各種情報通信装置に電力を安定的に供給するための無停電電源供給装置などに至るまで、電池の使用領域はますます拡がっている。
【0003】
電池は、3つの基本構成要素を含む。つまり、放電する間に電子を放出しながら酸化する物質を含む負極(anode)、放電する間に電子を収容しながら還元される物質を含む正極(cathode)、そして負極と正極との間で作動イオンの移動を可能にする電解質である。
【0004】
電池は、放電した後は再使用が不可能な一次電池と、電気化学反応が少なくとも部分的には可逆的であって、繰り返して充電と放電が可能な二次電池とに分類することができる。
二次電池としては、鉛‐酸電池、ニッケル‐カドミウム電池、ニッケル‐亜鉛電池、ニッケル‐鉄電池、銀酸化物電池、ニッケル金属水素化物(hydride)電池、亜鉛‐マンガン酸化物電池、亜鉛‐臭化物電池、金属‐空気電池、リチウム二次電池などが知られている。
そのうち、リチウム二次電池は、他の二次電池に比べてエネルギー密度及び電池電圧が高く、保存寿命が長いという点で商業的に多大な関心を集めている。
【0005】
二次電池においては、正極材及び負極材として使用される物質が二次電池の性能に重要な影響を及ぼす。したがって、高温で安定性を有しながらも高いエネルギー容量を提供でき、製造コストの低い正極材及び負極材を提供しようとして多様に試みられている。
しかしながら、あらゆる面で優れた性能を有する正極材と負極材を開発することは容易ではないので、相異なる種類の正極材と負極材を含む二次電池を並列に接続することでそれぞれの二次電池が有する短所を補おうとする試みが最近行われている。
以下、相異なる種類の二次電池を並列接続させた形態の二次電池を「ハイブリッド二次電池」と称する。
【0006】
一方、ハイブリッド二次電池は、構成電池が相異なる動作電圧範囲を有する場合、変曲点を含む電圧プロファイルを有することが多い。構成電池の動作電圧範囲が異なれば、ハイブリッド二次電池の充電または放電中に支配的な反応速度(reaction kinetics)が変わるためである。
なお、ハイブリッド二次電池の電圧プロファイルに変曲点が存在すれば、変曲点の付近では電圧が少し変化しただけでも充電状態が大きく変わる。したがって、変曲点の付近でハイブリッド二次電池の充電状態を推定するとき、電圧をそのまま用いれば、充電状態の推定誤差が増加するという問題がある。
【0007】
参考までに、前記充電状態は、当業界ではSOC(State Of Charge)というパラメータとして知られている。前記充電状態は、SOC及びzというパラメータによってその値を定量的に表示することができる。充電状態を0ないし100%の百分率で表示するときはSOCパラメータを使用し、充電状態を0ないし1の数値で表示するときはzパラメータを使用する。通常、前記充電状態はアンペアカウンティング(ampere counting)方法で測定することができる。
【0008】
したがって、本発明が属する技術分野では、ハイブリッド二次電池の充電状態を推定できる新たな方案が求められている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Gregory L. Plett,Extended Kalman filtering for battery management systems of LiPB-based HEV battery packs Part 1. Background,Journal of Power Source 134,2004,252-261
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、拡張カルマンフィルタを用いて相異なる電気化学的特性を有する二次電池を並列に接続したハイブリッド二次電池の状態を推定できる装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
の課題を達成するために、本発明によるハイブリッド二次電池の状態推定装置は、拡張カルマンフィルタを用いて相異なる電気化学的特性を有して相互に並列に接続された第1二次電池及び第2二次電池を含むハイブリッド二次電池の状態を推定する。
本発明において、前記ハイブリッド二次電池の状態とは、充電または放電の進行中に周期的に変化するパラメータを称する。
【0012】
一態様によれば、ハイブリッド二次電池の電圧や充電状態(SOC)は、充電と放電により特定の範囲内で増加してから減少する周期的な変化特性を有する。したがって、前記電圧と充電状態はハイブリッド二次電池の状態を示す状態変数に含まれる。
別の態様によれば、前記ハイブリッド二次電池内に含まれた第1二次電池及び第2二次電池の充電状態も前記ハイブリッド二次電池の状態を示す状態変数に含まれる。
例えば、前記ハイブリッド二次電池が充電または放電すれば、前記第1二次電池及び前記第2二次電池の充電状態も周期的に変化する。したがって、前記第1二次電池の充電状態及び前記第2二次電池の充電状態もハイブリッド二次電池の状態を示す変数に含まれ得る。
【0013】
本発明によれば、前記電気化学的特性は、電池の容量、電池の使用電圧帯域、充電状態による電池の最大/最小充電率または最大/最小放電率、低率放電特性、高率放電特性、温度毎の最大/最小充電率または最大/最小放電率、充電または放電プロファイル、充電状態の変化に従う抵抗プロファイル、充電状態の変化に従う開放電圧プロファイル、及び電圧に対する電池の容量特性を示したdQ/dV分布のうち選択された少なくとも1つを意味する。
【0014】
望ましくは、前記第1二次電池及び前記第2二次電池は、相異なる電気化学的特性を有するので、正極材の種類、負極材の種類、及び電解質の種類のうち選択された少なくとも1つが異なり得る。
望ましくは、前記第1及び第2二次電池は、リチウムイオンによって電気化学的反応が起きるリチウム二次電池であり得る。
【0015】
望ましくは、前記ハイブリッド二次電池の状態推定装置は、(i)時間間隔を置いて前記ハイブリッド二次電池の動作電圧及び動作電流を測定するセンサーユニットと、(ii)前記センサーユニットに電気的に接続され、且つ、前記第1二次電池及び前記第2二次電池のうち少なくとも1つの充電状態を状態変数として含む状態方程式と、前記ハイブリッド二次電池の電圧を出力変数として含む出力方程式とを使用して拡張カルマンフィルタアルゴリズムを実行することで、前記第1二次電池及び前記第2二次電池のうち少なくとも1つの充電状態を含むハイブリッド二次電池の状態を推定する制御ユニットとを含むことができる。
望ましくは、前記状態方程式及び前記出力方程式は、回路モデルから誘導されたものであり、前記回路ユニットは、前記第1二次電池及び前記第2二次電池にそれぞれ対応し、互いに並列に接続されている第1回路ユニット及び第2回路ユニットを含むことができる。
【0016】
一態様によれば、前記第1回路ユニットは、第1開放電圧要素と、選択的に、第1インピーダンス要素とを含み、前記第1開放電圧要素及び前記第1インピーダンス要素によって前記第1二次電池の電圧変化をシミュレートする。
ここで、前記第1開放電圧要素は、前記第1二次電池の充電状態に従って開放電圧を形成し、前記第1インピーダンス要素は、前記第1回路ユニットに流れる電流に従ってインピーダンス電圧を形成する。
以下、前記第1二次電池の充電状態を第1充電状態、前記第1開放電圧要素によって形成される電圧を第1開放電圧、前記第1回路ユニットに流れる電流を第1電流、前記第1インピーダンス要素に含まれた回路要素によって形成される電圧を第1インピーダンス電圧と称する。
【0017】
別の態様によれば、前記第2回路ユニットは、第2開放電圧要素と、選択的に、第2インピーダンス要素とを含み、前記第2開放電圧要素及び前記第2インピーダンス要素によって前記第2二次電池の電圧変化をシミュレートする。
ここで、前記第2開放電圧要素は、前記第2二次電池の充電状態に従って開放電圧を形成し、前記第1インピーダンス要素は、前記第2回路ユニットに流れる電流に従ってインピーダンス電圧を形成する。
以下、前記第2二次電池の充電状態を第2充電状態、前記第2開放電圧要素によって形成される電圧を第2開放電圧、前記第2回路ユニットに流れる電流を第2電流、前記第2インピーダンス要素に含まれた回路要素によって形成される電圧を第2インピーダンス電圧と称する。
【0018】
望ましくは、前記第1開放電圧は、前記第1充電状態と前記第1開放電圧との間の予め定義された相関関係から決定することができる。また、前記第2開放電圧は、前記第2充電状態と前記第2開放電圧との間の予め定義された相関関係から決定することができる。
本発明において、前記予め定義された相関関係は、前記第1二次電池及び前記第2二次電池の充電状態毎に測定した開放電圧プロファイルから得られる。
【0019】
一態様によれば、前記予め定義された相関関係は、充電状態毎に対応する開放電圧をマッピングできるルックアップテーブルであり得る。
前記ルックアップテーブルは、第1及び第2二次電池に対して充電状態毎に測定した開放電圧データを用いて得られる。
別の態様によれば、前記予め定義された相関関係は、充電状態及び開放電圧をそれぞれ入力変数及び出力変数として含んでいるルックアップ関数であり得る。
前記ルックアップ関数は、第1及び第2二次電池に対して充電状態毎に測定した開放電圧プロファイルを構成する座標データを数値解析(Numerical Analysis)して得られる。
【0020】
本発明において、前記状態変数は、前記第1インピーダンス要素に含まれた回路要素によって形成された電圧及び前記第2インピーダンス要素に含まれた回路要素によって形成された電圧から選択された少なくとも1つを含むことができる。
一態様によれば、前記状態方程式は、入力変数として、前記第1電流及び前記第2電流を含むことができる。
望ましくは、前記制御ユニットは、前記回路モデルの電流解析から誘導された第1電流分配方程式及び第2電流分配方程式、そして前記センサーユニットによって測定された動作電流を用いて、予め決定された時間が経過する度に前記第1電流及び前記第2電流を時間更新することができる。
【0021】
別の態様によれば、前記出力方程式は、前記回路モデルの電圧解析によって誘導されたものであって、複数の入力変数を含むことができる。
望ましくは、前記複数の入力変数は、(i)前記センサーユニットによって測定されたハイブリッド二次電池の動作電流と、(ii)前記第1開放電圧と、(iii)前記第2開放電圧と、(iv)選択的に、前記第1インピーダンス電圧と、(v)選択的に、前記第2インピーダンス電圧とを含むことができる。
【0022】
一態様によれば、前記状態方程式は、前記第1回路ユニットに流れる第1電流及び第2回路ユニットに流れる第2電流を時間毎に積算して前記第1充電状態及び前記第2充電状態を時間更新できるように定義され得る。
このような場合、前記制御ユニットは、前記状態方程式を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[状態推定時間更新段階(state estimate time update)]を行って前記第1充電状態及び前記第2充電状態を時間更新することができる。
【0023】
別の態様によれば、前記状態方程式は、前記第1インピーダンス要素の回路解析によって誘導された第1インピーダンス電圧計算式によって、第1インピーダンス電圧が時間毎に変化するように定義され得る。また、前記状態方程式は、前記第2インピーダンス要素の回路解析によって誘導された第2インピーダンス電圧計算式によって、第2インピーダンス電圧が時間毎に変化するように定義され得る。
このような場合、前記制御ユニットは、前記状態方程式を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[状態推定時間更新段階]を行って前記第1インピーダンス電圧及び前記第2インピーダンス電圧を時間更新することができる。
望ましくは、前記第1インピーダンス電圧計算式及び前記第2インピーダンス電圧計算式は、直列に接続されている少なくとも1つのRC回路によって形成される電圧を時間更新することができる。
【0024】
望ましくは、前記制御ユニットは、前記状態方程式から誘導されるヤコビ行列(Jacobian matrix)を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[誤差共分散時間更新段階(error covariance time update)]を行うことができる。
また、前記制御ユニットは、前記出力方程式を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[出力推定段階(output estimation)]を行い、ハイブリッド二次電池の動作電圧を出力変数として推定することができる。
また、前記制御ユニットは、前記出力方程式から誘導されるヤコビ行列及び前記時間更新された誤差共分散を用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[カルマンゲイン決定段階(Kalman gain determination)]を行うことができる。
【0025】
また、前記制御ユニットは、前記測定されたハイブリッド二次電池の動作電圧と前記出力方程式を通じて推定されたハイブリッド二次電池の動作電圧との差に前記決定されたカルマンゲインを反映して、前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[状態推定測定更新段階(state estimate measurement update)]を行うことができる。
また、前記制御ユニットは、前記時間更新された誤差共分散及び前記決定されたカルマンゲインを用いて前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムの[誤差共分散測定更新段階(error covariance measurement update)]を行うことができる。
【0026】
望ましくは、前記状態方程式及び前記出力方程式は、それぞれプロセスノイズ及びセンサーノイズを含むことができる。
本発明において、前記制御ユニットは、前記第1充電状態及び前記第2充電状態を用いて前記ハイブリッド二次電池の充電状態を推定することができる。
一態様によれば、前記第1インピーダンス要素及び/または前記第2インピーダンス要素は、少なくとも1つの抵抗、少なくとも1つのキャパシタ、少なくとも1つのインダクタ、またはこれらの組合せを含むことができる。
望ましくは、前記第1インピーダンス要素及び/または前記第2インピーダンス要素は、抵抗とキャパシタとが並列に接続された少なくとも1つのRC回路、及び、選択的に、これと直列に接続された抵抗を含むことができる。
望ましくは、前記第1開放電圧要素及び前記第1インピーダンス要素、そして前記第2開放電圧要素及び前記第2インピーダンス要素は、直列に接続することができる。
【0027】
前記制御ユニットは、前記ハイブリッド二次電池と電気的に接続できる電池管理システム(Battery Management System:BMS)または前記電池管理システムに含まれる制御要素であり得る。
前記電池管理システムは、本発明が属する技術分野でBMSと呼ばれるシステムを意味し得るが、機能的観点から、本発明で説明する少なくとも1つの機能を果たすシステムであれば如何なるものでも前記電池管理システムの範疇に含まれ得る。
前記電池管理システムは、前記回路モデルをプロセッサによって実行可能なソフトウェアアルゴリズムとして含むことができる。一例として、前記回路モデルは、プログラムコードとして作成され、メモリ装置に保存され、前記プロセッサによって実行され得る。
【0028】
本発明は、上述した技術的課題を達成するために、相異なる電気化学的特性を有して相互に並列に接続されている第1二次電池及び第2二次電池を含むハイブリッド二次電池の状態推定方法を提供する。
まず、時間間隔を置いて前記ハイブリッド二次電池の動作電圧及び動作電流を測定する段階を行う。
次に、前記第1充電状態及び前記第2充電状態のうち少なくとも1つを含む状態方程式と、前記ハイブリッド二次電池の動作電圧を出力変数として含む出力方程式とを使用して拡張カルマンフィルタアルゴリズムを実行することで、前記第1充電状態及び前記充電状態のうち少なくとも1つの充電状態を含むハイブリッド二次電池の状態を推定する。
【0029】
前記状態方程式及び前記出力方程式は、回路モデルから誘導されたものであって、前記回路モデルは、(i)前記第1二次電池に対応する第1開放電圧要素及び選択的に第1インピーダンス要素を含み、前記第1二次電池の電圧変化をシミュレートする第1回路ユニットと、(ii)前記第2二次電池に対応する第1開放電圧要素及び選択的に第2インピーダンス要素を含み、前記第2二次電池の電圧変化をシミュレートし、且つ、前記第1回路ユニットに並列に接続された第2回路ユニットとを含むことができる。
また、本発明は、の課題を達成するために、本発明によるハイブリッド二次電池の状態推定方法をプログラム化して書き込んだコンピューター可読の記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一態様によれば、回路モデルから誘導された拡張カルマンフィルタの再帰的アルゴリズムを用いてハイブリッド二次電池の状態を簡単に推定することができる。
本発明の別の態様によれば、変曲点が含まれた電圧プロファイルを有するハイブリッド二次電池の状態を、特に変曲点付近の状態区間でも正確に推定することができる。
本発明のさらに別の態様によれば、ハイブリッド二次電池の状態を簡単に推定できるので、二次電池の使用目的に合わせて最適化した組合せのハイブリッド二次電池を提供することができる。
本発明のさらに別の態様によれば、電気自動車や電力貯蔵装置のように新たな応用分野で求められる多様な仕様を対応できる二次電池を提供することができる。
【0031】
本明細書に添付される以下の図面は、本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするためのものであって、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態によるハイブリッド二次電池の状態推定装置の構成を概略的に示したブロック図である。
【図2】第1二次電池と第2二次電池が異なる包装材に包装され、並列に接続された場合を示した概念図である。
【図3】第1二次電池と第2二次電池が同じ包装材内に一緒に包装され、包装材の内部で並列に接続された場合を示した概念図である。
【図4】本発明の実施形態による回路モデルを示した回路構成図である。
【図5】本発明の実施形態による拡張カルマンフィルタを用いたハイブリッド二次電池の状態推定方法を示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないので、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0034】
図1は、本発明の実施形態によるハイブリッド二次電池の状態推定装置100の構成を概略的に示したブロック図である。
図示されたように、前記状態推定装置100は、センサーユニット120及び制御ユニット130を含み、ハイブリッド二次電池110に電気的に接続されてハイブリッド二次電池110の状態を推定する。
【0035】
前記ハイブリッド二次電池110は、少なくとも、相互に並列に接続され、電気化学的特性が相異なる第1及び第2二次電池を含む。
本発明において、前記電気化学的特性は、電池の容量、電池の使用電圧帯域、充電状態毎の電池の最大/最小充電率または最大/最小放電率、低率放電特性、高率放電特性、温度毎の最大/最小充電率または最大/最小放電率、充電または放電プロファイル、充電状態の変化に従う抵抗プロファイル、充電状態の変化に従う開放電圧プロファイル、及び電圧に対する電池の容量特性を示したdQ/dV分布のうち選択された少なくとも1つを意味する。
【0036】
望ましくは、前記第1及び第2二次電池は、リチウムイオンによって電気化学的反応が起きるリチウム二次電池であり得る。しかしながら、本発明が二次電池の種類によって限定されることはなく、2つの二次電池が相異なる電気化学的特性を有するものであれば、本発明の範囲に含まれる。
望ましくは、前記第1及び第2二次電池は、相異なる電気化学的特性を有するので、正極材の種類、負極材の種類及び電解質の種類から選択された少なくとも1つが異なり得る。
【0037】
一実施形態として、前記第1二次電池は、正極材として、一般化学式A[A
xM
y]O
2+z(AはLi、Na、及びKのうち少なくとも1つの元素を含む;MはNi、Co、Mn、Ca、Mg、Al、Ti、Si、Fe、Mo、V、Zr、Zn、Cu、Sc、Zr、Ru、及びCrから選択された少なくとも1つの元素を含む;x≧0、1≦x+y≦2、−0.1≦z≦2;x、y、z、及びMに含まれた成分の化学量論係数は化合物が電気的中性を維持するように選択される)で表されるアルカリ金属化合物を含むことができる。
【0038】
代案的に、前記第1二次電池は、正極材として、米国特許第6,677,082号、米国特許第6,680,143号などに開示されたアルカリ金属化合物xLiM
1O
2‐(1−x)Li
2M
2O
3(M
1は平均酸化状態3を有する少なくとも1つの元素を含む;M
2は平均酸化状態4を有する少なくとも1つの元素を含む;0≦x≦1)を含むことができる。
【0039】
また、前記第2二次電池は、正極材として、一般化学式Li
aM
1xFe
1‐xM
2yP
1‐yM
3zO
4‐z(M
1はTi、Si、Mn、Co、Fe、V、Cr、Mo、Ni、Nd、Mg、及びAlから選択された少なくとも1つの元素を含む;M
2はTi、Si、Mn、Co、Fe、V、Cr、Mo、Ni、Nd、Mg、Al、As、Sb、Si、Ge、V、及びSから選択された少なくとも1つの元素を含む;M
3はFを選択的に含むハロゲン族元素から選択された少なくとも1つの元素を含む;0<a≦2、0≦x≦1、0≦y<1、0≦z<1;a、x、y、z、M
1、M
2、及びM
3に含まれた成分の化学量論係数は化合物が電気的中性を維持するように選択される)、または、Li
3M
2(PO
4)
3(MはTi、Si、Mn、Fe、Co、V、Cr、Mo、Ni、Mg、及びAlから選択された少なくとも1つの元素を含む)で表されるリチウム金属フォスフェートを含むことができる。
【0040】
選択的に、前記第1及び/または第2二次電池に含まれる正極材は、コーティング層を含むことができる。前記コーティング層は、炭素層を含むか、または、Ti、Si、Mn、Co、Fe、V、Cr、Mo、Ni、Nd、Al、Mg、As、Sb、Si、Ge、V、及びSからなる群より選択された少なくとも1つの元素を含む酸化物層またはフッ化物層を含むことができる。
【0041】
また、前記第1及び第2二次電池は、相異なる電気化学的特性を有するように、負極に相異なる種類の負極材を含むことができる。負極材は、炭素材、リチウム金属、ケイ素、またはスズなどを含み、または、電位が2V未満のTiO
2、SnO
2のような金属酸化物も含むことができる。前記炭素材としては、低結晶性炭素、高結晶性炭素などを全て使用することができる。低結晶性炭素としては、軟質炭素(soft carbon)及び硬質炭素(hard carbon)が代表的であり、高結晶性炭素としては天然黒鉛、人造黒鉛、キッシュ黒鉛(Kish graphite)、熱分解炭素(pyrolytic carbon)、液晶ピッチ系炭素繊維(mesophase pitch based carbon fiber)、メソカーボンマイクロビーズ(meso−carbon microbeads)、液晶ピッチ(Mesophase pitches)、石油系コークス(petroleum derived cokes)、及び石炭系コークス(tar pitch derived cokes)などの高温焼成炭素が代表的である。
【0042】
また、前記第1及び/または第2二次電池は、相異なる電気化学的特性を有するように、相異なる種類の電解質を含むことができる。前記電解質は、A
+B
−のような構造を有する塩を含むことができる。ここで、前記A
+は、Li
+、Na
+、K
+のようなアルカリ金属陽イオンまたはこれらの組合せからなるイオンを含む。また、B
−は、F
−、Cl
−、Br
−、I
−、NO
3−、N(CN)
2−、BF
4−、ClO
4−、AlO
4−、AlCl
4−、PF
6−、SbF
6−、AsF
6−、BF
2C
2O
4−、BC
4O
8−、(CF
3)
2PF
4−、(CF
3)
3PF
3−、(CF
3)
4PF
2−、(CF
3)
5PF
−、(CF
3)
6P
−、CF
3SO
3−、C
4F
9SO
3−、CF
3CF
2SO
3−、(CF
3SO
2)
2N
−、(FSO
2)
2N
−、CF
3CF
2(CF
3)
2CO
−、(CF
3SO
2)
2CH
−、(SF
5)
3C
−、(CF
3SO
2)
3C
−、CF
3(CF
2)
7SO
3−、CF
3CO
2−、CH
3CO
2−、SCN
−、及び(CF
3CF
2SO
2)
2N
−からなる群より選択されたいずれか1つ以上の陰イオンを含む。
【0043】
また、前記電解質は、有機溶媒を含むことができる。前記有機溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジプロピルカーボネート(DPC)、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、N‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)、エチルメチルカーボネート(EMC)、γ‐ブチロラクトン(γ‐BL)、またはこれらの混合物を使用することができる。
【0044】
本発明において、前記第1二次電池と前記第2二次電池は、電気化学的特性が相異なって互いに並列に接続されているものであれば、各二次電池の包装形態や各二次電池を構成する単位セルの数によって構成が制限されることはない。
また、前記第1二次電池と前記第2二次電池は、単位セル、複数の単位セルを含むモジュール、複数のモジュールを含むパックなどのように多数の電池要素からなるアセンブリも含む概念で理解せねばならない。
【0045】
一態様によれば、前記第1二次電池と前記第2二次電池は、図2に示されたように独立的な電池として異なる包装材に包装されているものであっても良く、図3に示されたように1つの包装材内に一緒に包装されているものであっても良い。
一例として、前記第1及び第2二次電池は、軟性のパウチ包装材内に個別的に包装された相異なる種類のリチウム二次電池であり得る。または、前記第1及び第2二次電池は、1つのパウチ包装材内に一緒に包装された相異なる種類のリチウム二次電池であり得る。また、1つの包装材内に相異なる種類の第1単位セルと第2単位セルとが交互に積層されて並列に接続される場合、交互に積層された第1単位セルのグループと第2単位セルのグループもそれぞれ第1二次電池及び第2二次電池に該当すると見なせる。
【0046】
前記第1単位セルと前記第2単位セルは、少なくとも正極板、負極板、及び正極板と負極板との間に介在する分離膜を含む。前記第1単位セルと前記第2単位セルとは電気化学的特性が相異なるので、前記第1単位セルと前記第2単位セルの正極板及び/または負極板は相異なる活物質コーティング層を含むことができる。
別の態様によれば、前記第1二次電池と前記第2二次電池は、負極/分離膜/正極を最小単位にする少なくとも1つの単位セルを含むか、または、少なくとも2個以上の単位セルが直列及び/または並列に接続されて積層された単位セルの組立体を含むことができる。
さらに別の態様によれば、前記第1二次電池は、個別的に包装された第1電気化学的特性を有する複数の二次電池を直列及び/または並列に接続した二次電池モジュールを含むことができる。同様に、前記第2二次電池は、個別的に包装された第2電気化学的特性を有する複数の二次電池を直列及び/または並列に接続した二次電池モジュールを含むことができる。
【0047】
前記ハイブリッド二次電池110は、負荷140に電気的に接続することができる。前記負荷140は、多様な電気駆動装置に含まれたものであって、前記二次電池110が放電するとき供給される電気エネルギーによって作動する前記電気駆動装置内に含まれたエネルギー消耗装置を意味する。
前記電気駆動装置は、非制限的な例として、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)、または電気自転車(E−bike)のような電気駆動移動装置;携帯電話、スマートフォン、またはスマートパッドのような持ち運び可能な装置;ラップトップパソコンのようなモバイルコンピューター;カムコーダまたはデジタルカメラのような手持ち式の映像撮影装置;電力グリッドや無停電電源装置で使用される大容量の電力貯蔵装置(ESS)などであり得る。
前記負荷は、非制限的な例として、モーターのような回転動力装置、インバーターのような電力変換装置などが挙げられるが、本発明が負荷の種類によって限定されることはない。
【0048】
前記状態推定装置100は、記憶ユニット160を選択的にさらに含むことができる。前記記憶ユニット160は、情報を記録し消去できる記憶媒体であれば、その種類に特に制限がない。一例として、前記記憶ユニット160は、RAM、ROM、レジスタ、ハードディスク、光記録媒体、または磁気記録媒体であり得る。また、前記記憶ユニット160は、前記制御ユニット130によってアクセスできるように、例えばデータバスなどを通じて前記制御ユニット130に接続され得る。また、前記記憶ユニット160は、前記制御ユニット130が実行する各種制御ロジックを含むプログラム及び/または前記制御ロジックが実行されるときに発生するデータを、保存及び/または更新及び/または消去及び/または伝送する。前記記憶ユニット160は、論理的に2つ以上に分割でき、前記制御ユニット130内に含まれることを制限しない。
【0049】
また選択的に、前記状態推定装置100は、表示ユニット150をさらに含むことができる。前記表示ユニット150は、前記制御ユニット130が生成した情報をグラフィックインターフェースで表示できるものであれば、その種類に特に制限がない。一例として、前記表示ユニット150は、液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、E−INKディスプレイ、フレキシブルディスプレイなどであり得る。前記表示ユニット150は、前記制御ユニット130に直接または間接的に接続され得る。後者の方式が採択される場合、前記表示ユニット150は、前記制御ユニット130が位置する領域と物理的に分離した領域に位置することができる。そして、前記表示ユニット150と前記制御ユニット130との間に第3制御ユニット(図示せず)が介在して、前記第3制御ユニットが前記制御ユニット130から表示ユニット150に表示する情報の提供を受けて表示ユニット150に表示することができる。そのために、前記第3制御ユニットと前記制御ユニット130とが通信インターフェースを通じて接続され得る。
【0050】
前記センサーユニット120は、前記制御ユニット130の統制の下、時間間隔を置いてハイブリッド二次電池110の負極と正極に印加される動作電圧Vと動作電流Iを繰り返して測定し、前記測定された動作電圧V及び前記測定された動作電流Iを制御ユニット130に出力することができる。ここで、前記動作電圧Vと前記動作電流Iは、同じ時点または異なる時点で測定され得る。
【0051】
前記センサーユニット120は、電圧測定部と電流測定部を含むことができる。前記電圧測定部は、基準電位を基準にハイブリッド二次電池110の電圧を測定する回路で構成することができる。前記電流測定部は、充電電流または放電電流が流れる線路に設けられたセンス抵抗で構成することができる。しかしながら、本発明が電圧測定部と電流測定部の具体的な構成によって限定されることはない。
前記電圧測定部と前記電流測定部は、1つのセンサーユニット120内に含まれても良く、物理的に互いに分離されても良い。このような場合、前記センサーユニット120は、互いに分離されている電圧測定部と電流測定部を含む概念として理解せねばならない。
【0052】
前記制御ユニット130は、拡張カルマンフィルタを用いたハイブリッド二次電池110の状態推定に必要な少なくとも1つの制御ロジックを実行できる構成要素であって、非制限的な例として、ソフトウェアとして予め定義された拡張カルマンフィルタアルゴリズムを用いてハイブリッド二次電池110の状態を推定することができる。
前記ハイブリッド二次電池110の状態推定時に拡張カルマンフィルタを適用するためには、前記ハイブリッド二次電池110を1つのシステムとして見なして状態方程式(state equation)と出力方程式(output equation)を定義する必要がある。
望ましい実施形態において、前記状態方程式と前記出力方程式は回路モデルから誘導することができる。前記回路モデルは、ハイブリッド二次電池110の電圧変化をシミュレートするための、直列及び/または並列に接続された少なくとも1つの回路ユニットを含むことができる。
【0053】
図4には、拡張カルマンフィルタの状態方程式と出力方程式が誘導できる本発明の一実施形態による回路モデル200が示されている。
図4を参照すれば、前記回路モデル200は、ハイブリッド二次電池110の電圧変化をモデリングするための、並列に接続された第1回路ユニット210と第2回路ユニット220を含む。
前記第1回路ユニット210は、前記第1二次電池の電圧変化をシミュレートするためのものであって、直列に接続された第1開放電圧要素210a、及び選択的な要素として第1インピーダンス要素210bを含む。
同様に、前記第2回路ユニット220は、前記第2二次電池の電圧変化をシミュレートするためのものであって、直列に接続された第2開放電圧要素220a、及び選択的な要素として第2インピーダンス要素220bを含む。
【0054】
前記ハイブリッド二次電池110が充電または放電するとき、前記第1開放電圧要素210aの両端には、前記第1二次電池の第1充電状態z
c1に従って大きさが変化する第1開放電圧OCV
c1(z
c1)が形成され、前記第2開放電圧要素220aの両端には、前記第2二次電池の第2充電状態z
c2に従って大きさが変化する第2開放電圧OCV
c2(z
c2)が形成される。
前記第1充電状態z
c1と前記第2充電状態z
c2は、0ないし1の値を有し、前記ハイブリッド二次電池110が充電されるときは0から1まで徐々に増加し、前記ハイブリッド二次電池110が放電するときは1から0まで徐々に減少する。
【0055】
しかしながら、前記第1二次電池と前記第2二次電池とが相異なる電気化学的特性を有しているので、前記第1充電状態z
c1と前記第2充電状態z
c2とはハイブリッド二次電池110の充電状態に従って相異なる変化速度を見せる。
例えば、前記ハイブリッド二次電池110が特定の充電状態区間にある場合は、前記第1充電状態z
c1が前記第2充電状態z
c2より速く変化し、他の充電状態区間にある場合は、その逆になり得る。
【0056】
望ましくは、前記第1開放電圧OCV
c1(z
c1)は、前記第1充電状態z
c1とそれに対応する前記第1二次電池の開放電圧との間の予め定義された相関関係から決定することができる。
同様に、前記第2開放電圧OCV
c2(z
c2)は、前記第2充電状態z
c2とそれに対応する前記第2二次電池の開放電圧との間の予め定義された相関関係から決定することができる。
望ましくは、前記予め定義された相関関係は、前記第1二次電池及び前記第2二次電池に対して充電状態毎に測定した開放電圧プロファイルから得られる。
【0057】
一実施形態として、前記予め定義された相関関係は、充電状態毎に対応する開放電圧をマッピングできるルックアップテーブルであり得る。このようなルックアップテーブルは、第1及び第2二次電池に対して充電状態毎に測定した開放電圧データを活用して得られる。
別の実施形態として、前記予め定義された相関関係は、充電状態と開放電圧をそれぞれ入力変数と出力変数として含んでいるルックアップ関数であり得る。このようなルックアップ関数は、第1及び第2二次電池に対して充電状態毎に測定して得た開放電圧プロファイルに含まれた座標データを数値解析して得られる。
【0058】
望ましくは、前記第1インピーダンス要素210bと前記第2インピーダンス要素220bは、それぞれ、前記第1二次電池と前記第2二次電池が動作するとき生じるIR電圧及び/または分極電圧などをシミュレートするための、少なくとも1つの回路要素を含むことができる。
ここで、IR電圧は、二次電池が充電または放電するとき二次電池の内部抵抗によって生じる電圧を意味する。
IR電圧のために、二次電池が充電される間は二次電池の電圧が開放電圧より高く、二次電池が放電する間はその逆である。
【0059】
前記第1インピーダンス要素210b及び前記第2インピーダンス要素220bに含まれる回路要素の数と種類、回路要素同士の接続関係は、前記第1二次電池及び第2二次電池の電気化学的物性によって決定できるが、望ましくは交流インピーダンス測定実験を通じる試行錯誤法(trial&error)によって決定することができる。また、各回路要素の電気的特性値は、交流インピーダンス測定実験を通じて近似値を決定した後、本発明によって推定されるハイブリッド二次電池の状態と精密な実験条件で測定した状態との誤差が最小化するようにチューニングすることで最適値に調整することができる。
一態様によれば、前記第1インピーダンス要素210b及び/または前記第2インピーダンス要素220bは、少なくとも1つの抵抗、少なくとも1つのキャパシタ、少なくとも1つのインダクタ、またはこれらの組合せを含むことができる。前記第1インピーダンス要素210b及び/または前記第2インピーダンス要素220bが複数の回路要素を含むとき、各回路要素は、他の回路要素に直列及び/または並列に接続され得る。
【0060】
具体的な実施形態において、前記第1インピーダンス要素210bは抵抗とキャパシタとが並列に接続された少なくとも1つのRC回路RC
n,c1と、それに直列に接続された抵抗R
0,c1とを含むことができる。ここで、前記nはn番目のRC回路を示すインデックスである。前記nは1ないしpの範囲で選択される自然数であって、pの最小値は1である。
同様に、前記第2インピーダンス要素220bは、抵抗とキャパシタとが並列に接続された少なくとも1つのRC回路RC
m,c2と、それに直列に接続された抵抗R
0,c2とを含むことができる。ここで、前記mはm番目のRC回路を示すインデックスである。前記mは1ないしqの範囲で選択される自然数であって、qの最小値は1である。
【0061】
前記RC回路RC
n,c1、RC
m,c2は、前記第1二次電池及び前記第2二次電池が動作するとき生じる分極電圧(Polarization voltage)をシミュレートするための回路要素に該当する。前記RC回路RC
n,c1、RC
m,c2に含まれた抵抗とキャパシタの電気的特性値、素子の数、そして前記RC回路RC
n,c1、RC
m,c2の数は、前記第1二次電池及び前記第2二次電池の分極電圧特性に従って変化し得る。また、前記第1二次電池及び前記第2二次電池の分極電圧が無視できるほど小さければ、前記RC回路RC
n,c1、RC
m,c2は省略できる。
前記直列抵抗R
0,c1、R
0,c2は、前記第1二次電池及び前記第2二次電池が動作するとき生じるIR電圧をシミュレートするための回路要素に該当する。前記直列抵抗R
0,c1、R
0,c2の電気的特性値はIR電圧特性に従って変化し得る。また、前記直列抵抗R
0,c1、R
0,c2の数は必要に応じて2つ以上になり得る。もし、前記第1二次電池及び前記第2二次電池のIR電圧が無視できるほど小さければ、前記直列抵抗R
0,c1、R
0,c2は省略できる。
【0062】
望ましくは、前記制御ユニット130は、前記第1インピーダンス要素210bに含まれた回路要素の接続関係と電気的特性値から誘導された第1インピーダンス電圧計算式を用いて、前記第1インピーダンス要素によって形成される第1インピーダンス電圧V
i,c1を決定することができる。同様に、前記制御ユニット130は、前記第2インピーダンス要素220bに含まれた回路要素の接続関係と電気的特性値から誘導された第2インピーダンス電圧計算式を用いて、前記第2インピーダンス要素220bによって形成される第2インピーダンス電圧V
i,c2を決定することができる。ここで、各回路要素の電気的特性値は、該当回路要素の種類によって決定されるが、抵抗値、キャパシタンス値、またはインダクタンス値のうちいずれか1つであり得る。
【0063】
前記第1インピーダンス電圧V
i,c1は、第1インピーダンス要素210bに含まれている直列回路要素によって形成される電圧の和で決定でき、前記第2インピーダンス電圧V
i,c2は、第2インピーダンス要素220bに含まれている直列回路要素によって形成される電圧の和で決定することができる。
望ましくは、前記第1インピーダンス要素210b及び前記第2インピーダンス要素220bが直列抵抗を含む場合、前記第1インピーダンス電圧V
i,c1及び前記第2インピーダンス電圧V
i,c2を決定するとき、前記直列抵抗によって形成された電圧を考慮しなくても良い。
前記第1インピーダンス要素210b及び/または前記第2インピーダンス要素220bが少なくとも1つのRC回路を含むとき、それぞれのRC回路によって形成される電圧は下記の数式(1)のような離散時間方程式によって決定することができる。下記離散時間方程式は、当業界で周知されているため、具体的な誘導過程は省略する。
【0065】
数式(1)において、kは時間インデックスを示し、Δtは時間インデックスkと時間インデックスk+1との間の時間間隔を示し、RとCは、それぞれ、RC回路に含まれた回路要素の抵抗値とキャパシタンス値を示し、I
RC[k]はRC回路に流れる電流を示し、V
RC[k]は前記電流I
RC[k]によってRC回路に形成される電圧を示す。
一方、前記動作電流Iは、前記第1回路ユニット210に流れる第1電流I
c1と前記第2回路ユニット220に流れる第2電流I
c2との和と等しい。したがって、任意の時間における前記動作電流I、前記第1電流I
c1、及び前記第2電流I
c2の関係は、下記の数式(2)のように表すことができる。
【0067】
数式(2)において、ハイブリッド二次電池110の充電時には、I[k]、I
c1[k]、及びI
c2[k]が正の値を有する。逆に、ハイブリッド二次電池110の放電時には、I[k]、I
c1[k]、及びI
c2[k]が負の値を有する。
前記制御ユニット130は、前記回路モデル200から誘導される第1電流分配方程式と第2電流分配方程式を用いて前記第1電流I
c1[k]及び前記第2電流I
c2[k]をそれぞれ決定することができる。
前記第1電流分配方程式と前記第2電流分配方程式を離散時間方程式の形態で誘導する過程は次のようである。
まず、時間インデックスkにおいて、前記第1電流と前記第2電流は下記の数式(3)及び(4)のように表すことができる。
【0069】
数式において、V[k]はハイブリッド二次電池の電圧を示す。
【数4】
は、第1回路ユニット210に含まれた少なくとも1つのRC回路RC
n,c1によって形成される電圧の和であって、V
nRC,c1はn番目のRC回路に形成される電圧を示す。同様に、
【数5】
は、第2回路ユニット220に含まれた少なくとも1つのRC回路RC
m,c2によって形成される電圧の和であって、V
mRC,c2はm番目のRC回路に形成される電圧を示す。z
c1[k]とz
c2[k]は、それぞれ、第1二次電池と第2二次電池の充電状態を示す。R
0,c1とR
0,c2は、第1回路ユニット210と第2回路ユニット220にそれぞれ含まれた直列抵抗の抵抗値を示す。
数式(3)及び(4)を数式(2)に代入して、ハイブリッド二次電池の電圧V[k]に対して整理すれば、下記の数式(5)のような電圧方程式が得られる。
【0071】
その後、数式(5)を数式(3)及び(4)にそれぞれ代入すれば、次のように第1電流分配方程式(6)及び第2電流分配方程式(7)が得られる。
【0073】
数式(6)と(7)は、ハイブリッド二次電池の動作電流Iが第1二次電池側と第2二次電池側とに分かれて流れる場合、各電流の大きさを定量的に決定するとき使用することができる。
数式(6)と(7)において、OCV
c1(z
c1[k])とOCV
c2(z
c2[k])は、第1二次電池と第2二次電池に対して実験を通じて予め決定した開放電圧プロファイルを用いて決定でき、
【数8】
と
【数9】
は、数式(1)、第1電流I
c1[k]、及び第2電流I
c2[k]を活用して決定することができる。
また、第1二次電池の充電状態z
c1[k]と第2二次電池の充電状態z
c2[k]は、アンペアカウンティング法によって下記の数式(8)及び(9)を用いて時間更新することができる。
【0075】
数式において、I
c1[k]とI
c2[k]は、それぞれ、第1回路ユニット210と第2回路ユニット220に流れる電流であって、数式(6)及び(7)によって決定することができる。また、Q
c1及びQ
c2は、それぞれ、第1二次電池及び第2二次電池の容量を示す。Δtは、時間インデックスkとk+1との間の時間間隔であって、第1充電状態z
c1[k]及び第2充電状態z
c2[k]の時間更新周期に該当する。ハイブリッド二次電池の充電時には、I
c1及びI
c2が正の値を有する。逆に、二次電池の放電時には、I
c1[k]及びI
c2[k]が負の値を有する。
【0076】
本発明において、前記回路モデル200から誘導された複数の数式は、拡張カルマンフィルタの状態方程式と出力方程式の誘導に用いられる。
前記拡張カルマンフィルタは、動的なシステムに対して外部から測定可能な変数とシステムの外乱(disturbance)を考慮してシステムの状態を統計的に推定できるソフトウェアアルゴリズムである。
【0077】
本発明において、前記システムの状態とは、経時的に変化する特性を有する電気化学的変数を称し、ハイブリッド二次電池110を1つのシステムとして見なしたとき、第1充電状態z
c1[k]、第2充電状態z
c2[k]、第1インピーダンス要素210bに含まれた少なくとも1つの回路要素によって形成される電圧、及び第2インピーダンス要素220bに含まれた少なくとも1つの回路要素によって形成される電圧を含む群から選択された少なくとも1つの変数を含むことができる。
【0078】
前記拡張カルマンフィルタの基本原理は、本発明が属した技術分野に周知されており、一例として、Gregory L. Plettの論文「Extended Kalman filtering for battery management systems of LiPB-based HEV battery packs Part 1. Background(Journal of Power Source 134, 2004, 252-261)」(非特許文献1)を参照でき、該論文は本明細書の一部として統合される。
【0080】
−x
kは、拡張カルマンフィルタを用いて推定しようとするシステムの状態である。
−u
kは、システムに対して測定可能な変数であって、拡張カルマンフィルタの入力である。
−w
kは、システム状態に影響を及ぼす、測定できなかった入力をモデリングしたプロセスノイズである。
−y
kは、外部から測定可能なシステムの出力である。
−v
kは、システムの出力測定に影響を及ぼすセンサーの不正確性をモデリングしたセンサーノイズである。
【0081】
前記拡張カルマンフィルタは、周知のように、前記状態方程式と前記出力方程式を用いて更新時間Δtが経過する度にkを1から1ずつ増加させながら次の1ないし6の段階を繰り返して行うことで、システムの状態(
【数12】
)を推定することができる。以下、1ないし6の段階を拡張カルマンフィルタアルゴリズムと称する。
【0083】
ここで、
【数14】
と
【数15】
は、それぞれ、プロセスノイズとセンサーノイズの共分散
【数16】
及び
【数17】
のゼロ平均を示す。
また、
【数18】
は、それぞれの時間インデックスkにおいて、状態方程式fと出力方程式gを1次テイラー級数展開(first−order Taylor−series expansion)によって線形化したとき、次の偏微分数式を使用して決定でき、状態xと入力uが複数の変数を含む行列であるとき、ヤコビ行列で表すことができる。
【0085】
本発明において、前記拡張カルマンフィルタの状態方程式と出力方程式は、前記回路モデル200から誘導された複数の数式を用いて下記のように離散時間方程式の形態で定義することができる。しかしながら、本発明が下記の状態方程式と出力方程式によって限定されることはない。
【0087】
数式を状態方程式
【数21】
に対応させれば、状態x
kは、z
c1[k]、z
c2[k]、V
nRC,c1[k](n=1、2、…、p)、及びV
mRC,c2[k](m=1、2、…、q)を状態変数として含む列ベクトルで定義でき、入力u
kは、I
c1[k]とI
c2[k]を入力変数として含む列ベクトルで定義でき、プロセスノイズw
kは、w
c1[k]及びw
c2[k]をノイズ変数として含む列ベクトルで定義することができる。前記I
c1[k]と前記I
c2[k]は、それぞれ、数式(6)と(7)によって時間更新することができる。
前記w
c1[k]及びw
c2[k]は、プロセスノイズに該当し、システムの状態に影響を及ぼす他の要因を考慮しないことに起因する誤差に係わる変数である。前記プロセスノイズは、拡張カルマンフィルタの正確度と敏感度を考慮してチューニングされる値であって、一定値であるか、または、ハイブリッド二次電池の充電状態、退化度、温度などによって変化する値である。
【0088】
一方、前記状態変数のうち少なくとも1つの状態変数は省略することができる。例えば、前記第1回路ユニットまたは第2回路ユニットに含まれたインピーダンス要素が無視できれば、該当インピーダンス要素に係わる変数は、状態変数から排除することができる。また、ある変数が他の変数に依存する変数であれば、その変数も状態変数から除外することができる。また、ある変数を他の変数の一部として統合できれば、その変数も状態変数から除外することができる。このように、状態変数が少なくなれば、状態方程式の次元が減少するので、拡張カルマンフィルタアルゴリズムの計算が単純になり、フィルタのチューニングがより容易になる。なお、前記状態変数が他の変数をさらに含むことができることは自明である。
【0090】
前記出力方程式を
【数23】
に対応させれば、出力はハイブリッド二次電池の動作電圧V[k]である。また、I[k]はハイブリッド二次電池の動作電流であって測定可能な値である。数式(2)を参照すれば、I[k]はI
c1[k]及びI
c2[k]によって表すことができる。したがって、前記I[k]は実質的に拡張カルマンフィルタの入力u
kに該当する。v[k]は二次電池の電流及び/または電圧を測定する過程に伴うセンサーノイズに該当する。v[k]は、拡張カルマンフィルタの正確性と敏感度を考慮して固定値にチューニングされるか、または、ハイブリッド二次電池の充電状態、退化度、温度などによって変化し得る値にチューニングされる。前記出力方程式を用いてV[k]を決定するとき、インピーダンス要素に含まれた回路要素の電気的特性値は、実験によって直接測定されるか、または、拡張カルマンフィルタの正確度と敏感度を考慮して試行錯誤法によってチューニングされ得る。また、開放電圧OCV
c1(z
c1[k])とOCV
c2(z
c2[k])は実験を通じて予め決定した開放電圧プロファイルを用いて決定することができる。また、RC回路によって形成される電圧V
nRC,c1[k](n=1、2、…、p)及びV
mRC,c2[k](m=1、2、…、q)は、上述した数式(1)、(3)、及び(4)、そして第1及び第2回路ユニット210、220に含まれたインピーダンス要素を構成する回路要素の電気的特性値を用いて決定することができる。
【0091】
一方、前記拡張カルマンフィルタアルゴリズムを実行するためには、状態方程式に含まれた各状態変数の初期条件の設定が必要である。前記状態変数の初期条件は、拡張カルマンフィルタが実際システムの状態を十分追従するように設定することが望ましい。
前記拡張カルマンフィルタは、初期条件に対してロバスト性(robustness)を有するので、前記状態変数の初期条件を必ずしも特定の条件に制限する必要はない。したがって、前記状態変数の初期条件は、拡張カルマンフィルタによって推定されるシステムの状態が発散しないという条件を満足するように任意に設定することができる。
望ましくは、前記状態変数の初期条件は下記の数式(10)のように設定することができる。
【0092】
z
c1[0]=OCV
c1-1(V[0])
z
c2[0]=OCV
c2-1(V[0]) (10)
V
nRC,c1[0]=0(nはRC回路のシーケンスインデックス)
V
mRC,c2[0]=0(mはRC回路のシーケンスインデックス)
【0093】
前記状態変数の初期条件において、V[0]はハイブリッド二次電池の充電または放電が始まるとき初めて測定した動作電圧であって、近似的にはハイブリッド二次電池の充電または放電が開始するときの開放電圧に該当する。演算子OCV
c1−1は、第1二次電池の第1充電状態z
c1を第1開放電圧に変換する演算子であるOCV
c1(z
c1[k])の逆変換演算子であって、実験を通じて予め得た第1二次電池の開放電圧プロファイルから決定することができる。同様に、演算子OCV
c2−1は、第2二次電池の第2充電状態z
c2を第2開放電圧に変換する演算子であるOCV
c2(z
c2[k])の逆変換演算子であって、実験を通じて予め得た第2二次電池の開放電圧プロファイルから決定することができる。望ましくは、前記開放電圧プロファイルは、ルックアップテーブルまたはルックアップ関数の形態に予め定義され得るが、本発明がこれらに限定されることはない。
【0094】
以下、図5を参照して、前記制御ユニット130が前記状態方程式と前記出力方程式を用いて拡張カルマンフィルタアルゴリズムを繰り返して実行することで、二次電池の充電または放電の開始直後から更新周期△tが経過する度に、ハイブリッド二次電池の状態を推定する方法をより具体的に説明する。
まず、段階S10において、前記制御ユニット130は、センサーユニット120を用いてハイブリッド二次電池110を通じて流れる電流の方向と大きさをモニタリングし、ハイブリッド二次電池の動作(充電または放電)が開始したか否かを判断する。
【0095】
前記制御ユニット130は、ハイブリッド二次電池110の動作が開始したと判断すれば、段階S20で時間インデックスkを0に初期化する。
その後、前記制御ユニット130は、段階S30において、前記センサーユニット120を通じてハイブリッド二次電池110の動作開始電圧に該当するV[0]と動作開始電流に該当するI[0]を測定し、記憶ユニット160に保存する(S30)。
前記制御ユニット130は、V[0]及びI[0]を測定及び保存した後、システムの状態変数に対する初期条件を下記のように設定する(S40)。
【0097】
次いで、前記制御ユニット130は、段階50において、数式(6)、数式(7)、及び動作開始電流I[0]を用いてI
c1[0]及びI
c2[0]を決定する。
前記制御ユニット130は、前記初期条件を設定するとき、前記第1回路ユニット210と前記第2回路ユニット210に含まれた各種回路要素の電気的特性値を参照できるように、前記電気的特性値は記憶ユニット160に予め保存されていることが望ましい。各回路要素の電気的特性値は、固定値または可変値として保存され得る。前記電気的特性値が可変値として保存される場合、前記電気的特性値はハイブリッド二次電池の充電状態、温度、容量退化度などによって変化し得る。
【0098】
前記制御ユニット130は、前記I
c1[0]及びI
c2[0]の決定が完了すれば、段階S60で時間インデックスkを1ほど増加させた後、拡張カルマンフィルタアルゴリズムを構成する6つの段階を順次実行する。
一番目に、前記制御ユニット130は、段階S70において、前記状態変数の初期条件と前記I
c1[0]及びI
c2[0]を用いて下記のように状態推定に対する時間更新を行う。
【0100】
勿論、状態変数が調整される場合、状態推定時間更新のために使用される数式も変形され得ることは自明である。
【0101】
二番目に、前記制御ユニット130は、段階S80において、次の数式を用いて状態の誤差共分散に対する時間更新を行う。
【0103】
数式において、ヤコビ行列
【数27】
及び
【数28】
は、時間更新された状態変数
【数29】
、入力変数の初期条件u
0、予め決定された電気的特性値、開放電圧プロファイルを用いて以下の偏微分数式によって決定することができる。
【0105】
前記状態方程式が変更される場合、ヤコビ行列も変わることは自明である。状態の誤差共分散に対する初期条件
【数31】
及びプロセスノイズの誤差共分散
【数32】
は、試行錯誤法によってチューニングすることができる。
一実施形態として、前記
【数33】
は、次の数式で表すことができ、対角線成分は試行錯誤法を通じて適正な値にチューニングすることができる。
【0107】
三番目に、前記制御ユニット130は、段階S90において、センサーユニット120を通じて二次電池の電流I[1]を測定し、前記電流I[1]を用いて第1電流及び第2電流をそれぞれI
c1[1]及びI
c2[1]に更新して入力をu
1に更新し、前記出力方程式、前記時間更新された状態変数、及び前記測定された二次電池の電流I[1]を用いてシステム出力に該当するハイブリッド二次電池の動作電圧Vを推定する。
【0109】
数式において、
【数36】
及び
【数37】
は、第1二次電池及び第2二次電池に対して実験を通じて予め決定した開放電圧プロファイルを用いて決定することができる。また、
【数38】
及び
【数39】
は、一番目の段階で時間更新されたRC回路電圧を用いて決定することができる。I[1]はセンサーユニット120によって測定された動作電流である。第1及び第2回路ユニットの直列抵抗値R
0,c1、R
0,c2は、実験を通じて予め決定されるものであって、固定値、または、ハイブリッド二次電池の充電状態、退化度、温度などによって変化する値である。
数式において、
【数40】
は、試行錯誤法を通じてチューニングされるセンサーノイズであって、固定値または可変値として設定することができる。
【0110】
四番目に、前記制御ユニット130は、段階S100において、下記の数式を用いてカルマンゲインを計算する。
【0112】
数式において、ヤコビ行列
【数42】
と
【数43】
は一番目の段階で時間更新された状態
【数44】
及び更新された入力u
1、予め決定された電気的特性値、実験を通じて予め決定した開放電圧プロファイルを用いて以下の偏微分数式によって決定することができる。
【0114】
前記出力方程式が変更される場合、ヤコビ行列も変わることは自明である。また、
【数46】
は二番目の段階で決定された、時間更新された誤差共分散である。センサーノイズの誤差共分散
【数47】
は、試行錯誤法によってチューニングすることができる。
一実施形態として、前記
【数48】
は、次の数式で表すことができ、
【数49】
は試行錯誤法を通じて適正な値にチューニングすることができる。
【0116】
五番目に、前記制御ユニット130は、段階S110において、下記の数式を用いて状態推定の測定更新を行う。そのため、前記制御ユニット130はセンサーユニット120を通じてハイブリッド二次電池の電圧V[1]を測定した後、測定した電圧と三番目の段階でシステムの出力として推定した電圧
【数51】
との差と、四番目の段階で決定したカルマンゲインL
1とを乗算し、その結果を一番目の段階で決定した状態推定の時間更新に加算することで、状態推定の測定更新を行う。
【0118】
数式において、左辺と右辺にある行列は(2+p+q)*1の次元を有する列ベクトル行列である。ここで、pは第1回路ユニットに含まれたRC回路の数を示し、qは第2回路ユニットに含まれたRC回路の数を示す。
前記状態推定の測定更新に用いられた数式は、状態変数の変化によって変形され得る。例えば、状態変数から第1回路ユニットに含まれた第1インピーダンス要素に係わる状態変数が排除される場合、数式に含まれた行列から関連因子が除外され、行列の次元が調整され得るが、本発明がこれに限定されることはない。
【0119】
最後に、前記制御ユニット130は、段階S120において、下記の数式を用いて誤差共分散に対する測定更新を行う。下記の数式の右辺にある項目は、全て上述した段階で決定したものであり、Iは単位行列(unit matrix)に該当する。
【0121】
のような一連の段階が実行されれば、ハイブリッド二次電池の状態に対する一回目の推定が完了する。
前記制御ユニット130は、システムの状態推定が完了すれば、段階S130で時間を計数してシステム状態の更新周期Δtが経過したか否かを判断する。
【0122】
前記制御ユニット130は、前記更新周期が経過したと判断すれば、段階S140でセンサーユニット120を通じて二次電池に流れる電流の方向と大きさをモニタリングし、二次電池の充電または放電の継続如何を判断する。
前記制御ユニット130は、二次電池の充電または放電が続いていると判断すれば、プロセスを段階S60に移行することで、時間インデックスkを1ほど増加させて拡張カルマンフィルタアルゴリズムを再度実行する。
このような再帰的アルゴリズムは、二次電池の充電または放電が維持される条件下で一定時間Δtが経過する度に繰り返される。また、拡張カルマンフィルタによって推定されるシステムの状態は、前記再帰的アルゴリズムが繰り返されるにつれてハイブリッド二次電池の実際状態を近接して追従するようになる。
【0123】
一方、前記制御ユニット130は、段階S140において、充電または放電が実質的に終了したと判断すれば、拡張カルマンフィルタを用いた二次電池の状態推定を終了する。ここで、実質的終了とは、充電または放電が終了した後、十分な時間が経過してハイブリッド二次電池の電圧が安定化した状態を意味する。
前記制御ユニット130は、各段階で決定した結果を記憶ユニット160に保存するか、外部の他の制御ユニットに伝送するか、または、表示ユニット150を通じてグラフィックインターフェースで表示することができる。ここで、グラフィックインターフェースは、文字、絵、グラフィック、またはこれらの組合せを含む。
【0124】
また、前記制御ユニット130は、拡張カルマンフィルタアルゴリズムの三番目の段階で推定したハイブリッド二次電池の動作電圧をハイブリッド二次電池の充電または放電制御に用いることができる。
また、前記制御ユニット130は、推定された動作電圧をハイブリッド二次電池の充電状態や容量退化などの決定の際に参照することができる。このような場合、前記制御ユニット130はハイブリッド二次電池の動作を全般的に制御する電池管理システムの一部として含まれ得る。
【0125】
代案的に、前記制御ユニット130は拡張カルマンフィルタアルゴリズムの三番目の段階で推定した動作電圧をハイブリッド二次電池の充電または放電の制御を担当する制御ユニットに伝送することができる。例えば、ハイブリッド二次電池が電気自動車やハイブリッド自動車に搭載された場合、前記制御ユニット130は、推定された動作電圧を自動車の中央制御装置に伝送することができる。
また、前記制御ユニット130は、拡張カルマンフィルタを用いてシステムの状態を推定する度に、下記の数式によってハイブリッド二次電池の充電状態
【数54】
を推定することができる。
【0127】
数式において、α及びβはハイブリッド二次電池の総容量で第1二次電池及び第2二次電池の容量がそれぞれ占める比率を示す。例えば、第1二次電池及び第2二次電池の容量が全体容量の20%及び80%であれば、前記α及びβはそれぞれ0.2及び0.8である。
また、前記制御ユニット130は、ハイブリッド二次電池の充電状態
【数56】
を記憶ユニット160に保存するか、表示ユニット150を通じてグラフィックインターフェースとして出力するか、または、通信インターフェースまたはデータ伝送インターフェースを通じて外部の制御ユニットに伝送することができる。
【0128】
前記制御ユニット130は、上述した多様な制御ロジックを実行するために当業界に周知されたプロセッサ、ASIC(Application−Specific Integrated Circuit)、他のチップセット、論理回路、レジスタ、通信モデム、データ処理装置などを選択的に含むことができる。また、前記制御ロジックがソフトウェアとして具現されるとき、前記制御ユニット130はプログラムモジュールの集合として具現され得る。このとき、プログラムモジュールは、メモリに保存され、プロセッサによって実行され得る。前記メモリは、プロセッサの内部または外部にあり得、周知された多様なコンピューターの部品でプロセッサに接続され得る。また、前記メモリは、本発明の記憶ユニット160に含まれ得る。また、前記メモリは、デバイスの種類に関係なく情報が保存される装置を総称し、特定のメモリ装置を称しない。
【0129】
また、前記制御ユニット130の制御ロジックが本発明の実施形態によるハイブリッド二次電池の電圧推定方法のプロセスを構成できることは自明である。
また、前記制御ユニット130の多様な制御ロジックは少なくとも1つが組み合わせられ、組み合わせられた制御ロジックは、コンピューター可読のコード体系に作成されてコンピューター可読の記録媒体に書き込まれ得る。前記記録媒体は、コンピューターに含まれたプロセッサによってアクセスが可能なものであれば、その種類に特に制限がない。一例として、前記記録媒体は、ROM、RAM、レジスタ、CD−ROM、磁気テープ、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、及び光データ記録装置を含む群から選択された少なくとも1つを含む。また、前記コード体系は、キャリア信号に変調されて特定時点で通信キャリアに含まれ得、ネットワークで接続されたコンピューターに分散して保存されて実行され得る。また、前記組み合わせられた制御ロジックを具現するための機能的なプログラム、コード、及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野のプログラマーによって容易に推論できる。
【0130】
以上のように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0131】
100 ハイブリッド二次電池の状態推定装置
110 ハイブリッド二次電池
120 センサーユニット
130 制御ユニット
140 負荷
150 表示ユニット
160 記憶ユニット
【国際調査報告】