特許第6440591号(P6440591)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6440591光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6440591
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/44 20060101AFI20181210BHJP
   G02B 6/46 20060101ALI20181210BHJP
【FI】
   G02B6/44 371
   G02B6/44 366
   G02B6/46 335
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-155758(P2015-155758)
(22)【出願日】2015年8月6日
(65)【公開番号】特開2017-32932(P2017-32932A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2017年8月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】塚本 昌義
(72)【発明者】
【氏名】星野 豊
(72)【発明者】
【氏名】青柳 雄二
(72)【発明者】
【氏名】中谷内 勝司
(72)【発明者】
【氏名】米田 恵輔
【審査官】 奥村 政人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−270659(JP,A)
【文献】 特開2005−321419(JP,A)
【文献】 特開2012−027131(JP,A)
【文献】 特開2012−027129(JP,A)
【文献】 特開2003−232972(JP,A)
【文献】 特表2005−528639(JP,A)
【文献】 特開2014−238480(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光ファイバ素線と、
前記光ファイバ素線の外周に設けられ、前記光ファイバ素線同士を併設して連結する樹脂部材と、
を具備する光ファイバテープ心線であって、
前記光ファイバ素線は、全て同一の色であり、
前記光ファイバテープ心線の幅方向の中心を中心線とした場合において、
前記樹脂部材の態様が、前記中心線の両側で異なり、
隣り合う前記光ファイバ素線同士は、前記光ファイバ素線の長手方向に対して前記樹脂部材によって間欠的に接着され、
それぞれの隣り合う前記光ファイバ素線同士を接合する前記樹脂部材の長さまたはピッチが、それぞれの前記光ファイバ素線の間同士で同一ではなく、前記中心線の両側で異なることを特徴とする光ファイバテープ心線。
【請求項2】
少なくとも、併設された前記光ファイバ素線の、一方の端から1本目と2本目を接合する前記樹脂部材の態様が、他の隣り合う前記光ファイバ素線同士を接合する前記樹脂部材の態様とは異なることを特徴とする請求項記載の光ファイバテープ心線。
【請求項3】
請求項1から請求項のいずれかに記載の光ファイバテープ心線が、複数収容されることを特徴とする光ファイバケーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内外に敷設した際に目立ちにくく、光ファイバ素線の識別が容易な光ファイバテープ心線等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、光ファイバケーブルを屋内に引き込む際には、インドアケーブルが使用される。インドアケーブルを室内の光回線終端装置に接続し、LANケーブル等によって各光利用機器に接続される。
【0003】
このような光ファイバケーブルとしては、例えば、テンションメンバと、テンションメンバ間に設けられた光ファイバ心線と、これらを一括して包む外被とを有し、外被の外周に長手方向に沿って1箇所以上のケーブルシースノッチが設けられた光ファイバケーブルがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−65038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、インドアケーブルを敷設すると、インドアケーブルが目立ち、美観を損ねる恐れがある。これに対し、光ファイバ心線を直接敷設する方法が提案されている。
【0006】
例えば、複数の光ファイバ素線からなる光ファイバテープ心線を敷設する場合、従来のインドアケーブルと比較して目立ちにくいという利点がある。一方、光ファイバテープ心線は、複数の光ファイバ素線から構成されるため、通常、各光ファイバ素線の識別のため、光ファイバ素線ごとに着色がなされて使用される。したがって、光ファイバ素線の着色が目立つ恐れがある。しかし、このような着色を行わないと、光ファイバ素線の識別が困難となる。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、敷設した際に美観を損なわず、光ファイバ素線の識別も容易な光ファイバテープ心線等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達するために第1の発明は、複数の光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線の外周に設けられ、前記光ファイバ素線同士を併設して連結する樹脂部材と、を具備する光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバ素線は、全て同一の色であり、前記光ファイバテープ心線の幅方向の中心を中心線とした場合において、前記樹脂部材の態様が、前記中心線の両側で異なり、隣り合う前記光ファイバ素線同士は、前記光ファイバ素線の長手方向に対して前記樹脂部材によって間欠的に接着され、それぞれの隣り合う前記光ファイバ素線同士を接合する前記樹脂部材の長さまたはピッチが、それぞれの前記光ファイバ素線の間同士で同一ではなく、前記中心線の両側で異なることを特徴とする光ファイバテープ心線である。
【0010】
少なくとも、併設された前記光ファイバ素線の、一方の端から1本目と2本目を接合する前記樹脂部材の態様が、他の隣り合う前記光ファイバ素線同士を接合する前記樹脂部材の態様とは異なることが望ましい。
【0012】
第1の発明によれば、光ファイバ素線がすべて同一の色であるため、例えば、壁紙と同一色としたり、透明色とすることができる。このため、光ファイバテープ心線を敷設した際に、目立ちにくい。また、光ファイバテープ心線の幅方向の中心を中心線とした場合において、隣り合う光ファイバ素線同士を接合する樹脂部材の態様を、中心線の両側で異なるようにすることで、光ファイバ素線を識別することができる。
【0013】
また、光ファイバ素線同士が間欠的に接着されることで、例えば角部に敷設した際に、光ファイバテープ心線を容易に曲げることができる。また、間欠的に配置される樹脂部材の態様を変えることで、光ファイバ素線の識別が容易である。
【0014】
また、併設された光ファイバ素線の、一方の端から1本目と2本目を接合する樹脂部材の態様を、他の隣り合う光ファイバ素線同士を接合する樹脂部材の態様と変えることで、光ファイバ素線の識別がさらに容易である。
【0015】
特に、隣り合う光ファイバ素線同士を接合する樹脂部材の長さまたはピッチを変えることで、光ファイバ素線の識別がさらに容易である。
【0016】
第2の発明は、第1の発明にかかる光ファイバテープ心線が、複数収容されることを特徴とする光ファイバケーブルである。
【0017】
第2の発明によれば、内部の光ファイバテープ心線を目立つことなく敷設ができるとともに、光ファイバ素線の識別も容易である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、敷設した際に美観を損なわず、光ファイバ素線の識別も容易な光ファイバテープ心線等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】光ファイバテープ心線3の斜視図。
図2】(a)は光ファイバテープ心線3の平面図、(b)は光ファイバテープ心線3aの平面図。
図3】光ファイバテープ心線3bの平面図。
図4】光ファイバテープ心線3cの断面図。
図5】光ファイバケーブル1の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、光ファイバテープ心線3を示す斜視図である。また、図2(a)は、光ファイバテープ心線3を示す平面図である。光ファイバテープ心線3は、複数の光ファイバ素線13a、13b、13c、13dが並列に接着されて構成される。なお、以下の説明において、特に説明がない場合には、4本の光ファイバ素線13a、13b、13c、13dにより構成される例を示すが、本発明はこれに限られず、複数の光ファイバ素線からなる光ファイバテープ心線であれば適用可能である。
【0023】
隣り合う光ファイバ素線13a、13b、13c、13d同士は、光ファイバ素線13a、13b、13c、13dの長手方向に所定の間隔をあけて間欠的に樹脂部材15により接着される。すなわち、樹脂部材15は、光ファイバ素線13a、13b、13c、13dの外周に設けられ、隣り合う光ファイバ素線13a、13b、13c、13d同士を併設して連結する。
【0024】
隣り合う光ファイバ素線同士の接合部は、光ファイバテープ心線3の長手方向に対して千鳥状に配置される。すなわち、図2(a)に示すように、光ファイバテープ心線3の長手方向に対する光ファイバ素線13b、13c間の樹脂部材15の位置は、隣り合う光ファイバ素線13a、13b間および光ファイバ素線13c、13d間の樹脂部材15の位置に対して、略半ピッチずれて、同一ピッチで形成される。したがって、光ファイバ素線13a、13b間の長手方向の樹脂部材15の位置と、光ファイバ素線13c、13d間の長手方向の樹脂部材15の位置とは幅方向に重なる位置となる。
【0025】
光ファイバ素線13a、13b、13c、13dは、全て同一の色で構成される。例えば、全て、白色や透明色とすることができる。光ファイバ素線13a、13b、13c、13dの色を、敷設される場所の壁や天井などの色と同一とすることで、敷設した光ファイバテープ心線が目立ちにくい。なお、樹脂部材15は、光ファイバ素線13a、13b、13c、13dと同一の色とするか、透明色とすればよい。
【0026】
また、光ファイバ素線13a、13b、13c、13dの外径は、0.45mm以上であることが望ましい。光ファイバ素線13a、13b、13c、13dの外径が細すぎると、視認性および取扱い性が悪くなる。一方、光ファイバ素線13a、13b、13c、13dの外径が太くなりすぎると、敷設した際に目立ちやすくなる。このため、光ファイバ素線13a、13b、13c、13dの外径は、1.0mm以下である事が望ましい。
【0027】
ここで、隣り合うそれぞれの光ファイバ素線13a、13b、13c、13d間の樹脂部材15の光ファイバテープ心線3の長手方向に対する長さは同じではない。図示した例では、光ファイバ素線13a、13bの間の樹脂部材15は、ピッチP1で長さL1であるのに対し、光ファイバ素線13b、13cの間の樹脂部材15と、光ファイバ素線13c、13dの間の樹脂部材15は、ピッチP1で長さL2である。すなわち、光ファイバテープ心線3の幅方向(光ファイバ素線13a、13b、13c、13dの併設方向)の中心を中心線Oとした場合において、それぞれの隣り合う光ファイバ素線同士を接合する樹脂部材15の態様が、それぞれの光ファイバ素線の間同士で同一ではなく、中心線Oの両側で異なる(非対称となる)。
【0028】
図2(a)に示す例では、樹脂部材15のピッチは、全て同一(P1)である。一方、光ファイバ素線13a、13bの間の樹脂部材15の長さL1は、光ファイバ素線13b、13cの間の樹脂部材15の長さL2、および光ファイバ素線13c、13dの間の樹脂部材15の長さL2よりも長い。このようにすることで、光ファイバテープ心線3において、どの光ファイバ素線が光ファイバ素線13aであるか(どの光ファイバ素線が、1番心線であるか)を認識することができる。したがって、光ファイバ素線13aを基準として、どの光ファイバ素線が光ファイバ素線13b、13c、13dであるか(どの光ファイバ素線が、2番心線、3番心線、4番心線であるか)を認識することができる。
【0029】
この場合、例えば、L1=40mmとし、L2=20mmとし、P1=80mmとすれば、光ファイバ素線13a、13bの間の樹脂部材15と、光ファイバ素線13b、13cの間の樹脂部材15とが、幅方向で重なる合うことがない。同様に、例えば、L1=90mmとし、L2=10mmとし、P1=120mmとすれば、光ファイバ素線13a、13bの間の樹脂部材15と、光ファイバ素線13b、13cの間の樹脂部材15とが、幅方向で重なる合うことがない。
【0030】
また、L1をL2よりも短くしてもよい。例えば、L1=10mmとし、L2=20mmとし、P1=60mmとすれば、光ファイバ素線13a、13bの間の樹脂部材15と、光ファイバ素線13b、13cの間の樹脂部材15とが、幅方向で重なる合うことがない。
【0031】
なお、図2(b)に示す光ファイバテープ心線3aのように、樹脂部材15の長さを全て同一とし(L1)、ピッチを変えてもよい。また、さらに、長さとピッチの両者を変えてもよい。
【0032】
例えば、光ファイバ素線13a、13bの間の樹脂部材15のピッチP1を、光ファイバ素線13b、13cの間の樹脂部材15のピッチP2、および光ファイバ素線13c、13dの間の樹脂部材15のピッチP2よりも長くしてもよい。このようにしても、光ファイバテープ心線3において、どの光ファイバ素線が光ファイバ素線13aであるかを認識することができる。したがって、光ファイバ素線13aを基準として、どの光ファイバ素線が光ファイバ素線13b、13c、13dであるかを認識することができる
【0033】
但し、ピッチを変えると、光ファイバ素線13a、13bの間の樹脂部材15と、光ファイバ素線13b、13cの間の樹脂部材15とが、幅方向で重なる部位が生じる。このため、光ファイバ素線同士の動きが阻害される恐れがある。したがって、樹脂部材15のピッチは全て同一として、長さのみを変えることが望ましい。
【0034】
なお、前述したように、光ファイバ素線の本数は4本である場合には限られない。例えば、図3に示す光ファイバテープ心線3bのように、8本の光ファイバ素線13a、13b、・・・、13g、13hからなる場合でも、幅方向の中心線Oに対して、両側の樹脂部材15の態様が異なればよい。
【0035】
この場合、少なくとも、併設された光ファイバ素線の内、幅方向の一方の端から1本目と2本目(図では、光ファイバ素線13a、13b)を接合する樹脂部材15の態様が、他の隣り合う光ファイバ素線同士を接合する樹脂部材15の態様とは異なることが望ましい。このように、一番端の光ファイバ素線同士の接合部が、他の接合部(例えば、幅方向の他方の端から1本目と2本目)と異なることで、態様が異なる樹脂部材15を容易に認識することができる。
【0036】
なお、8心の光ファイバテープ心線3は、光ファイバ素線13d、13eの間の接合部が分離されて、2本の4心の光ファイバテープ心線として取り扱われる場合がある。この際、光ファイバ素線13a、13bの間の樹脂部材15の態様が他の部位と異なれば、分離後の4心の光ファイバテープ心線においても、容易にどの光ファイバ素線が光ファイバ素線13a(例えば1番心線)であるかを認識することができる。
【0037】
一方、分離された他方の4心の光ファイバテープ心線においても、どの光ファイバ素線が光ファイバ素線13eであるかを認識するため、図示したように、光ファイバ素線13e、13fの間(幅方向の一方の端から5本目と6本目)の樹脂部材15を他の部位の樹脂部材と異なるようにすればよい。
【0038】
具体的には、樹脂部材15のピッチを全て同一とし(P1)、光ファイバ素線13a、13bの間の樹脂部材15の長さL1とし、光ファイバ素線13e、13fの間の樹脂部材15の長さL3とし、その他の光ファイバ素線同士の間の樹脂部材15の長さL2とし、これらが異なるようにする。
【0039】
このようにすることで、光ファイバテープ心線3bにおいて、どの光ファイバ素線が光ファイバ素線13aであるかを認識することができる。また、4心の光ファイバテープ心線に分離された場合でも、それぞれの光ファイバテープ心線において、どの光ファイバ素線が光ファイバ素線13a、13eであるかを認識することができる。なお、L1=L3でもよいが、L1とL3とが異なれば、分離後においても、どちらの4心の光ファイバテープ心線であるかを把握することもできる。
【0040】
例えば、L1=40mmとし、L2=10mmとし、L3=20mmとし、P1=90mmとすればよい。また、さらに、光ファイバ素線13d、13eの間(幅方向の一方の端から4本目と5本目)の樹脂部材の長さを変えることで、2本の4心光ファイバテープ心線に分離する際、分離部を容易に把握することができるとともに、分離も容易である。
【0041】
なお、上述した例では、平面図において、中心線Oの両側で、隣り合う光ファイバ素線同士を接合する樹脂部材15の態様を変える方法として、樹脂部材15の長さまたはピッチを変えて、それぞれの光ファイバ素線の間同士で樹脂部材15の態様が同一でないようにする例を示した。しかし、本発明では、他の方法で樹脂部材15の態様を変えてもよい。
【0042】
図4は、光ファイバテープ心線3cの長手方向に垂直な断面図である。光ファイバテープ心線3cは、樹脂部材15の長手方向の長さやピッチを変えるのではなく、樹脂部材15の断面形状を変えたものである。このようにしても、光ファイバテープ心線3cの長手方向に垂直な断面において、幅方向の中心線Oに対して、両側で樹脂部材15の態様を異なるようにすることができる。
【0043】
なお、この場合には、光ファイバテープ心線3cは、前述した様に、長手方向に間欠的に樹脂部材15を設けてもよいが、全長にわたって樹脂部材15を設けてもよい。
【0044】
次に、前述した光ファイバテープ心線を用いた光ファイバケーブルについて説明する。図5は、光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面図である。なお、本実施形態において、光ファイバテープ心線3を用いた例を示すが、他の光ファイバテープ心線3a、3b、3cを用いてもよい。
【0045】
光ファイバケーブル1は、主に光ファイバテープ心線3、緩衝層5、被覆層7、テンションメンバ9、引き裂き紐11等から構成される。光ファイバケーブル1には、複数の光ファイバテープ心線3が収容される。複数の光ファイバテープ心線3の外周には、緩衝層5が設けられる。緩衝層5は、外力等から光ファイバテープ心線3を保護するものである。
【0046】
緩衝層5の外周には、被覆層7が形成される。被覆層7は、光ファイバケーブル1を被覆して保護するための層である。被覆層7の内部には、テンションメンバ9が設けられる。
【0047】
テンションメンバ9は、光ファイバケーブル1の張力を負担する。テンションメンバ9は、例えば鋼線や繊維強化プラスチックなどで構成される。また、被覆層7には、必要に応じて引き裂き紐11が埋設される。
【0048】
なお、本発明の光ファイバケーブルは、図示した例には限らない。テンションメンバを中心に配置したルースチューブ型ケーブルやスロットタイプの光ファイバにも適用可能である。
【0049】
次に、光ファイバテープ心線3の敷設方法について説明する。まず、光ファイバケーブル1から、所望の光ファイバテープ心線3を取り出す。取り出された光ファイバテープ心線3を、敷設対象となる場所の壁面、天面または床面のいずれかに敷設する。この際、光ファイバ素線13a、13b、13c、13dが、敷設場所である屋内外の壁面、天面または床面の色と同一であれば、光ファイバテープ心線3が目立ちにくい。
【0050】
また、光ファイバテープ心線3からは、所望の光ファイバ素線が分岐されて、接続対象となる機器に接続される。この際、光ファイバ素線13a、13b、13c、13dは、従来のような着色により識別はできないが、樹脂部材15の態様によって、いずれの光ファイバ素線であるかを容易に識別することができる。以上により、光ファイバテープ心線3を敷設することができる。
【0051】
以上のように、本実施の形態によれば、光ファイバテープ心線を構成する光ファイバ素線が、全て同一の色であるため、配線時に目立ちにくい光ファイバテープ心線を得ることができる。すなわち、光ファイバテープ心線が、敷設される壁、天面、床などと同一の色とすることができるため、美観を損ねることがない。
【0052】
また、光ファイバテープ心線を構成する光ファイバ素線同士を接合する樹脂部材15の態様が、幅方向の中心線Oの両側で異なるため、光ファイバ素線を容易に識別することができる。
【0053】
特に、樹脂部材15が、光ファイバテープ心線の長手方向に間欠的に設けられ、所定の光ファイバ素線同士を接合する樹脂部材15の長さを他の部位と変えることで、光ファイバ素線の識別が容易であるとともに、光ファイバテープ心線の曲げが容易となる。
【0054】
また、併設された光ファイバ素線の、一方の端から1本目と2本目を接合する樹脂部材15の態様を、他の隣り合う光ファイバ素線同士を接合する樹脂部材15の態様と異なるようにすることで、光ファイバ素線の識別が容易である。
【0055】
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0056】
1………インドアケーブル
3、3a、3b、3c………光ファイバテープ心線
5………緩衝層
7………被覆層
9………テンションメンバ
11………引き裂き紐
13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g、13h………光ファイバ素線
15………樹脂部材
図1
図2
図3
図4
図5