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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024118339
(43)【公開日】2024-08-30
(54)【発明の名称】発光ユニット
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/02255 20210101AFI20240823BHJP
【FI】
H01S5/02255
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023024704
(22)【出願日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渋谷 哲
(72)【発明者】
【氏名】早水 尚樹
【テーマコード(参考)】
5F173
【Fターム(参考)】
5F173MC01
5F173MC17
5F173ME64
5F173ME85
5F173MF03
5F173MF28
(57)【要約】
【課題】例えば、接合材のはみ出しによる不都合な事象を抑制することが可能となるような、改善された新規な発光ユニットを得る。
【解決手段】発光ユニットは、第一面を有し、第一方向にレーザ光を出力する発光装置と、第一方向と交差し当該第一面と面した第二面と、第一方向に向かうにつれて第一方向と交差した第二方向へ向かうように延び第一方向に出力されたレーザ光を第二方向へ反射する反射領域を有した第三面と、を有し、少なくとも第一面と第二面との間に介在した接合材によって発光装置に取り付けられ、第二方向における第二面の第一面に対する取付位置を変更することにより、反射領域で第二方向に反射されるレーザ光の光軸の第一方向における位置を変更可能な、光軸調整部材と、を備え、第一面および第二面のうち少なくとも一つに、凹部として、接合材の少なくとも一部を収容した第一凹部が設けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一方向と交差し当該第一方向を向いた第一面を有し、前記第一方向にレーザ光を出力する発光装置と、
前記第一方向と交差し当該第一面と面した第二面と、前記第一方向に向かうにつれて前記第一方向と交差した第二方向へ向かうように延び前記第一方向に出力されたレーザ光を前記第二方向へ反射する反射領域を有した第三面と、を有し、少なくとも前記第一面と前記第二面との間に介在した接合材によって前記発光装置に取り付けられ、前記第二方向における前記第二面の前記第一面に対する取付位置を変更することにより、前記反射領域で前記第二方向に反射されるレーザ光の光軸の前記第一方向における位置を変更可能な、光軸調整部材と、
を備え、
前記第一面および前記第二面のうち少なくとも一つに、凹部として、前記接合材の少なくとも一部を収容した第一凹部が設けられた、発光ユニット。
【請求項2】
前記第一凹部として、前記光軸調整部材の前記第二方向の反対方向の端部、または当該端部に対して前記第二方向の反対方向にずれた位置で開口した第一凹部が設けられた、請求項1に記載の発光ユニット。
【請求項3】
前記第一凹部として、互いに異なる複数の方向に延びて互いに交差した複数の部位を含む第一凹部が設けられた、請求項1または2に記載の発光ユニット。
【請求項4】
第一方向と交差し当該第一方向を向いた第一面を有し、前記第一方向にレーザ光を出力する発光装置と、
前記第一方向と交差し当該第一面と面した第二面と、前記第一方向に向かうにつれて前記第一方向と交差した第二方向へ向かうように延び前記第一方向に出力されたレーザ光を前記第二方向へ反射する反射領域を有した第三面と、を有し、少なくとも前記第一面と前記第二面との間に介在した接合材によって前記発光装置に取り付けられ、前記第二方向における前記第二面の前記第一面に対する取付位置を変更することにより、前記反射領域で前記第二方向に反射されるレーザ光の光軸の前記第一方向における位置を変更可能な、光軸調整部材と、
を備え、
前記第一面、および前記光軸調整部材のうち前記反射領域と前記第二面との間の第一部位、のうち少なくとも一つに、凹部として、前記第一面と前記第二面との間からはみ出した前記接合材を収容可能な第二凹部が設けられた、発光ユニット。
【請求項5】
前記第一部位は、前記第一面および前記第三面と交差した第四面を有し、
前記第二凹部は、前記第四面と前記第三面との間の境界に設けられた、請求項4に記載の発光ユニット。
【請求項6】
前記凹部は、前記第一方向および前記第二方向と交差した第三方向に延びた、請求項1または4に記載の発光ユニット。
【請求項7】
前記凹部として、前記第二方向における位置が異なる複数の凹部が設けられた、請求項1または4に記載の発光ユニット。
【請求項8】
前記第一面および前記第二面のうち少なくとも一つが、第一領域と、当該第一領域より面粗度が小さい第二領域と、を含み、
前記第一領域に、前記凹部として複数の凹部が設けられた、請求項1または4に記載の発光ユニット。
【請求項9】
第一方向と交差し当該第一方向を向いた第一面を有し、前記第一方向にレーザ光を出力する発光装置と、
前記第一方向と交差し当該第一面と面した第二面と、前記第一方向に向かうにつれて前記第一方向と交差した第二方向へ向かうように延び前記第一方向に出力されたレーザ光を前記第二方向へ反射する反射領域を有した第三面と、を有し、少なくとも前記第一面と前記第二面との間に介在した接合材によって前記発光装置に取り付けられ、前記第二方向における前記第二面の前記第一面に対する取付位置を変更することにより、前記反射領域で前記第二方向に反射されるレーザ光の光軸の前記第一方向における位置を変更可能な、光軸調整部材と、
を備え、
前記第二面は、前記第一面との間の間隔が前記第二方向の反対方向に向かうにつれて大きくなるよう、前記第一面に対して傾斜した、発光ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レーザ光を出力する発光装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7190065号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レーザ光を出力する発光装置に、レーザ光の反射領域を有した光軸調整部材を、接合材を介して接合して一体化し、発光装置に対する当該光軸調整部材の取付位置や取付角度を調整することによりレーザ光の光軸の位置や方向を調整できるようにすれば、発光装置の製造ばらつき等に起因した光軸のずれを補償できるため、有益であると考えられる。
【0005】
この場合、発光装置と光軸調整部材との間から接合材がはみ出し、当該はみ出した接合材による不都合な事象が生じるのは避けるべきである。
【0006】
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、発光装置と光軸調整部材とが接合材を介して一体化された発光ユニットにおいて、接合材のはみ出しによる不都合な事象を抑制することが可能となるような、改善された新規な発光ユニットを得ること、である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の発光ユニットは、例えば、第一方向と交差し当該第一方向を向いた第一面を有し、前記第一方向にレーザ光を出力する発光装置と、前記第一方向と交差し当該第一面と面した第二面と、前記第一方向に向かうにつれて前記第一方向と交差した第二方向へ向かうように延び前記第一方向に出力されたレーザ光を前記第二方向へ反射する反射領域を有した第三面と、を有し、少なくとも前記第一面と前記第二面との間に介在した接合材によって前記発光装置に取り付けられ、前記第二方向における前記第二面の前記第一面に対する取付位置を変更することにより、前記反射領域で前記第二方向に反射されるレーザ光の光軸の前記第一方向における位置を変更可能な、光軸調整部材と、を備え、前記第一面および前記第二面のうち少なくとも一つに、凹部として、前記接合材の少なくとも一部を収容した第一凹部が設けられる。
【0008】
前記発光ユニットでは、前記第一凹部として、前記光軸調整部材の前記第二方向の反対方向の端部、または当該端部に対して前記第二方向の反対方向にずれた位置で開口した第一凹部が設けられてもよい。
【0009】
前記発光ユニットでは、前記第一凹部として、互いに異なる複数の方向に延びて互いに交差した複数の部位を含む第一凹部が設けられてもよい。
【0010】
本発明の発光ユニットは、例えば、第一方向と交差し当該第一方向を向いた第一面を有し、前記第一方向にレーザ光を出力する発光装置と、前記第一方向と交差し当該第一面と面した第二面と、前記第一方向に向かうにつれて前記第一方向と交差した第二方向へ向かうように延び前記第一方向に出力されたレーザ光を前記第二方向へ反射する反射領域を有した第三面と、を有し、少なくとも前記第一面と前記第二面との間に介在した接合材によって前記発光装置に取り付けられ、前記第二方向における前記第二面の前記第一面に対する取付位置を変更することにより、前記反射領域で前記第二方向に反射されるレーザ光の光軸の前記第一方向における位置を変更可能な、光軸調整部材と、を備え、前記第一面、および前記光軸調整部材のうち前記反射領域と前記第二面との間の第一部位、のうち少なくとも一つに、凹部として、前記第一面と前記第二面との間からはみ出した前記接合材を収容可能な第二凹部が設けられる。
【0011】
前記発光ユニットでは、前記第一部位は、前記第一面および前記第三面と交差した第四面を有し、前記第二凹部は、前記第四面と前記第三面との間の境界に設けられてもよい。
【0012】
前記発光ユニットでは、前記凹部は、前記第一方向および前記第二方向と交差した第三方向に延びてもよい。
【0013】
前記発光ユニットでは、前記凹部として、前記第二方向における位置が異なる複数の凹部が設けられてもよい。
【0014】
前記発光ユニットでは、前記第一面および前記第二面のうち少なくとも一つが、第一領域と、当該第一領域より面粗度が小さい第二領域と、を含み、前記第一領域に、前記凹部として複数の凹部が設けられてもよい。
【0015】
また、本発明の発光ユニットは、例えば、第一方向と交差し当該第一方向を向いた第一面を有し、前記第一方向にレーザ光を出力する発光装置と、前記第一方向と交差し当該第一面と面した第二面と、前記第一方向に向かうにつれて前記第一方向と交差した第二方向へ向かうように延び前記第一方向に出力されたレーザ光を前記第二方向へ反射する反射領域を有した第三面と、を有し、少なくとも前記第一面と前記第二面との間に介在した接合材によって前記発光装置に取り付けられ、前記第二方向における前記第二面の前記第一面に対する取付位置を変更することにより、前記反射領域で前記第二方向に反射されるレーザ光の光軸の前記第一方向における位置を変更可能な、光軸調整部材と、を備え、前記第二面は、前記第一面との間の間隔が前記第二方向の反対方向に向かうにつれて大きくなるよう、前記第一面に対して傾斜する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、例えば、発光装置と光軸調整部材とが接合材を介して一体化された発光ユニットにおいて、接合材のはみ出しによる不都合な事象を抑制することが可能となるような、改善された新規な発光ユニットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、第1実施形態の発光ユニットの例示的かつ模式的な側面図である。
図2図2は、第1実施形態の発光ユニットの例示的かつ模式的な側面図であって、発光装置に対する光軸調整部材の位置の変化に応じたレーザ光の位置の変化を示す図である。
図3図3は、第2実施形態の発光ユニットの例示的かつ模式的な側面図(一部断面図)である。
図4図4は、第2実施形態の発光ユニットに含まれる光軸調整部材の例示的かつ模式的な下面図である。
図5図5は、第3実施形態の発光ユニットの例示的かつ模式的な側面図(一部断面図)である。
図6図6は、第4実施形態の発光ユニットの例示的かつ模式的な側面図(一部断面図)である。
図7図7は、第4実施形態の発光ユニットに含まれる光軸調整部材の例示的かつ模式的な下面図である。
図8図8は、第5実施形態の発光ユニットに含まれる光軸調整部材の例示的かつ模式的な下面図である。
図9図9は、第6実施形態の発光ユニットに含まれる発光装置の例示的かつ模式的な上面図である。
図10図10は、第7実施形態の発光ユニットに含まれる光軸調整部材の例示的かつ模式的な下面図である。
図11図11は、第8実施形態の発光ユニットに含まれる光軸調整部材の例示的かつ模式的な下面図である。
図12図12は、第9実施形態の発光ユニットに含まれる光軸調整部材の例示的かつ模式的な下面図である。
図13図13は、第10実施形態の発光ユニットに含まれる光軸調整部材の例示的かつ模式的な下面図である。
図14図14は、第10実施形態の発光ユニットに含まれる光軸調整部材の例示的かつ模式的な側面図である。
図15図15は、第11実施形態の発光ユニットの例示的かつ模式的な側面図である。
図16図16は、第12実施形態の発光ユニットの例示的かつ模式的な側面図である。
図17図17は、第13実施形態の発光ユニットの例示的かつ模式的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
【0019】
以下に示される複数の実施形態は、同様の構成を備えている。よって、各実施形態の構成によれば、当該同様の構成に基づく同様の作用および効果が得られる。また、以下では、それら同様の構成には同様の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。
【0020】
本明細書において、序数は、方向や、部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではないし、個数を限定するものでもない。
【0021】
各図において、X方向を矢印Xで表し、Y方向を矢印Yで表し、Z方向を矢印Zで表す。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに交差するとともに互いに直交している。
【0022】
また、各図は説明を目的とした模式図であって、各図と実物とでスケールや比率は、必ずしも一致しない。
【0023】
また、一部図面では、領域を示すため、ドットパターンや破線を施している。
【0024】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の発光ユニット100A(100)の側面図である。図1に示されるように、発光ユニット100A(100)は、発光装置10A(10)と、光軸調整部材20A(20)と、を備えている。発光装置10と光軸調整部材20とは、接着剤31を介して互いに接合され、一体化されている。
【0025】
発光装置10は、面10aと、透過部材10bと、を有している。
【0026】
面10aは、Z方向を向き、Z方向と交差するとともに直交している。面10aは、X方向およびY方向に延びている。面10aは、例えば、発光装置10のケースの外面である。Z方向は、第一方向の一例であり、面10aは、第一面の一例である。
【0027】
透過部材10bは、発光装置10の内部から出力されるレーザ光Lを透過し、X方向に出力する。透過部材10bは、面10aに対してX方向にずれて設けられている。透過部材10bの外面としての面10b1は、面10aと面一であってもよいし、Z方向においてずれていてもよい。また、面10b1は、発光装置10のケースの外面の一部を構成してもよい。
【0028】
発光装置10は、例えば、ケースを有するとともに、当該ケース内に収容された、レーザ素子を含むチップオンサブマウント、コリメートレンズ、ミラーを有している。この場合、チップオンサブマウント上のレーザ素子は、X方向にレーザ光を出力し、当該レーザ光は、コリメートレンズをX方向に透過した後、ミラーによってZ方向に反射されるような構成であってもよい。また、発光装置10は、Z方向にレーザ光を出力する面発光型レーザ素子であってもよい。
【0029】
光軸調整部材20は、面20aと、面20bと、を有している。
【0030】
面20aは、Z方向の反対方向を向き、Z方向と交差するとともに直交している。面20aは、X方向およびY方向に延びている。面20aは、面10aとZ方向において重なるとともに、当該面10aと面している。面20aは、第二面の一例である。
【0031】
接着剤31は、少なくとも、面10aと面20aとの間に介在し、当該面10aと面20aとを接合し、これにより、発光装置10と光軸調整部材20とを接合している。言い換えると、光軸調整部材20は、接着剤31によって発光装置10に取り付けられている。接着剤31は、流動性を有した状態で面10aと面20aとの間に塗布され、その後固化されることで面10aと面20aとを接合する。接着剤31は、例えば、エポキシ樹脂を含む材料で作られる。また、接着剤31は、光硬化性、熱硬化性、あるいは湿度硬化性を有してもよい。接着剤31は、接合材の一例である。
【0032】
また、面20bは、面20aに対して、X方向にずれている。面20bは、透過部材10bとZ方向に並んでいる。また、面20bは、Z方向に向かうにつれてX方向に向かうように延びるとともに、Y方向にも延びている。ここで、Y方向に見た場合に、面10aと面20bとの間の鋭角の角度θ1は、45°である。したがって、透過部材10bから出力されたレーザ光Lは、面20bで、X方向に反射され、当該X方向に向かう。面20bは、第三面の一例である。
【0033】
このような構成の発光ユニット100では、発光装置10に対する光軸調整部材20の相対的な位置や姿勢の調整により、Z方向におけるレーザ光Lの位置や、レーザ光Lの進行方向を調整することができる。
【0034】
図2は、発光ユニット100の側面図であって、発光装置10に対する光軸調整部材20のX方向における相対位置の変更により、レーザ光Lの光軸AxがZ方向に変化することを示す説明図である。上述したように、面20bは、Z方向に向かうにつれてX方向に向かうようにZ方向およびX方向に対して傾斜している。このため、光軸調整部材20の位置をX方向に変更することにより、面20bの位置がX方向に変化し、これに伴い、透過部材10bから出力されたレーザ光Lが面20bに当たる位置、すなわち、面20bにおけるレーザ光の反射位置が、Z方向に変化する。具体的に、光軸調整部材20が位置P1に位置する場合のレーザ光L1および光軸Ax1に対し、光軸調整部材20が位置P1よりX方向にずれた位置P2に位置する場合のレーザ光L2および光軸Ax2は、Z方向の反対方向にずれることになる。本明細書では、面20bのうち、光軸調整部材20の設計上のX方向の移動範囲に対応してレーザ光Lを反射する領域を、反射領域20b1とする。反射領域20b1は、面20bの一部であり、面20bのX方向およびZ方向の端部と、面20bのX方向の反対方向およびZ方向の反対方向の端部と、の間に位置する。
【0035】
また、発光装置10に対する光軸調整部材20の取付姿勢として例えば角度θ1(図1参照)を調整することにより、反射領域20b1からのレーザ光Lの出力方向を変更することも可能である。
【0036】
ここで、図1,2に示されるように、光軸調整部材20は、面20aのX方向における長さを長くすると、全体的にX方向における長さが長くなり、光軸調整部材20が大型化し、ひいては発光ユニット100の大型化や重量増の一因となる。このため、面20aのX方向における長さは、それほど長くできず、当該面20aにおける接着剤31の塗布面積は、それほど広くできないことになる。この場合、接着剤31の塗布位置のばらつき等により、流動性を有した状態の接着剤31が、面10aと面20aとの間から外へはみ出し易いことになる。仮に、接着剤31が面10aと面20aとの間からはみ出した状態で固化されると、レーザ光Lがはみ出した接着剤31と干渉して、レーザ光Lが散乱したり、接着剤31がレーザ光Lによって変質したりする虞がある。
【0037】
そこで、本実施形態では、光軸調整部材20A(20)に、凹部22A(22)が設けられている。凹部22Aは、面20aと面20bとの境界部分において、Z方向およびX方向の反対方向に凹んでいる。この凹部22Aは、光軸調整部材20のうち、面20aと反射領域20b1との間に設けられている。よって、仮に、接着剤31が流動性を有した状態で面10aと面20aとの間からX方向にはみ出した場合にあっても、当該はみ出した接着剤31は、反射領域20b1よりも面20aの近くに位置する凹部22Aに収容される。すなわち、凹部22Aは、当該はみ出した接着剤31を収容することにより、当該はみ出した接着剤31が反射領域20b1に到達するのを、抑制することができる。凹部22Aは、第二凹部の一例である。
【0038】
また、凹部22Aは、Y方向に延びている。このような構成によれば、例えば、当該凹部22Aに収容できる接着剤31の量をより多く確保できる分、はみ出した接着剤31をより確実に収容できるようになったり、Y方向の任意の位置でのはみ出しに対応できるようになったり、といった効果が得られる。Y方向は、第三方向の一例である。
【0039】
以上、説明したように、本実施形態によれば、仮に面10aと面20aとの間から接着剤31がはみ出した場合にあっても、当該はみ出した接着剤31を凹部22A(22)に留めることができる。よって、本実施形態によれば、はみ出した接着剤31によって不都合な事象が生じるのを、抑制することができる。
【0040】
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態の発光ユニット100B(100)の側面図(一部断面図)である。また、図4は、発光ユニット100B(100)に含まれる光軸調整部材20B(20)の下面図である。本実施形態の発光ユニット100Bは、上記第1実施形態の発光ユニット100Aと同様の構成を備えている。
【0041】
ただし、本実施形態では、図3に示されるように、面20aに、Z方向に凹む凹部21B(21)が設けられており、接着剤31の少なくとも一部は、当該凹部21Bに収容されている。凹部21Bは、図4に示されるように、面20aにおいて、四角形状に開口している。凹部21Bは、略一定の深さで、Z方向と交差して広がっている。凹部21Bは、第一凹部の一例である。
【0042】
このような構成にあっては、接着剤31が塗布された当初の流動性を有した状態で、接着剤31が凹部21B内に収容される分、面10aと面20aとの間からはみ出し難くなる。また、面20aの接着剤31と接触する面積が増える分、所要の接着強度を確保しやすくなる。本実施形態によれば、凹部21B(21)が設けられたことにより、面10aと面20aとの間から接着剤31がはみ出し難くなるため、当該はみ出した接着剤31によって不都合な事象が生じるのを、抑制することができる。
【0043】
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態の発光ユニット100C(100)の側面図(一部断面図)である。本実施形態の発光ユニット100Cは、上記第2実施形態の発光ユニット100Bと同様の構成を備えている。
【0044】
ただし、本実施形態では、図5に示されるように、面10aに、Z方向の反対方向に凹む凹部11C(11)が設けられており、接着剤31の少なくとも一部は、当該凹部11Cに収容されている。この凹部11Cは、面10aにおいて、四角形状に開口している。凹部11Cは、略一定の深さで、Z方向と交差して広がっている。凹部11Cは、第一凹部の一例である。
【0045】
このような構成にあっては、接着剤31が塗布された当初の流動性を有した状態で、接着剤31が凹部11C内に収容される分、面10aと面20aとの間からはみ出し難くなる。また、面10aの接着剤31と接触する面積が増える分、所要の接着強度を確保しやすくなる。本実施形態によれば、凹部11C(11)が設けられたことにより、面10aと面20aとの間から接着剤31がはみ出し難くなるため、当該はみ出した接着剤31によって不都合な事象が生じるのを、抑制することができる。
【0046】
[第4実施形態]
図6は、第4実施形態の発光ユニット100D(100)の側面図(一部断面図)である。また、図7は、発光ユニット100D(100)に含まれる光軸調整部材20D(20)の下面図である。本実施形態の発光ユニット100Dは、上記第2実施形態の発光ユニット100Bと同様の構成を備えている。
【0047】
すなわち、本実施形態では、図6に示されるように、面20aに、Z方向に凹む凹部21D(21)が設けられており、接着剤31の少なくとも一部は、当該凹部21Dに収容されている。この凹部21Dは、図7に示されるように、面20aにおいて、Y方向に細長い四角形状に開口している。凹部21Dは、略一定の深さで、Z方向と交差して延びている。凹部21Dは、第一凹部の一例である。
【0048】
本実施形態の構成にあっては、上記第2実施形態と同様、凹部21D(21)が設けられたことにより、面10aと面20aとの間から接着剤31がはみ出し難くなるため、当該はみ出した接着剤31によって不都合な事象が生じるのを、抑制することができる。
【0049】
さらに、図7に示されるように、本実施形態では、凹部21Dは、Y方向に延びている。このような構成によれば、例えば、当該凹部21がより短い場合に比べて、収容できる接着剤31の量をより多く確保できる分、凹部21D(21)による接着剤31のはみ出し抑制効果をより確実に得ることができる。
【0050】
[第5実施形態]
図8は、第5実施形態の光軸調整部材20E(20)の下面図である。本実施形態の光軸調整部材20Eの面20aには、上記第4実施形態の光軸調整部材20Dと同様に、凹部21が設けられており、当該第4実施形態の光軸調整部材20Dと同様の効果を得ることができる。
【0051】
ただし、本実施形態では、面20aには、凹部21として、X方向における位置が異なる複数の凹部21Eが設けられている。複数の凹部21Eは、X方向に所定の間隔、例えば一定の間隔で、設けられている。凹部21Eは、第一凹部の一例である。
【0052】
この場合、X方向において塗布された接着剤31と光軸調整部材20E(20)との早退位置が多少ずれたような場合にあっても、X方向における位置が異なる複数の凹部21Eのうちいずれかに接着剤31が収容されることになる。したがって、本実施形態によれば、例えば、凹部21E(21)による接着剤31のはみ出し抑制効果をより確実に得ることができる。
【0053】
[第6実施形態]
図9は、第6実施形態の発光ユニット10F(10)の上面図である。発光ユニット10F(10)の面10aには、Z方向の反対方向に凹みY方向に延びた複数の凹部11F(11)が設けられている。複数の凹部11Fは、X方向に所定の間隔、例えば一定の間隔で、設けられている。凹部11Fは、第一凹部の一例である。
【0054】
上述したように、発光ユニット10F(10)に対する光軸調整部材20のX方向の位置は、Z方向における光軸Axの位置に応じて変化することになる(図2参照)。したがって、図9に示されるように、光軸調整部材20の位置に応じて、光軸調整部材20の面20aと凹部11Fとの重なり状態が変化することになる。例えば、面20aの位置が図9中のP1である場合、図9に示される四つの凹部11Fのうち、二つの凹部11Fは、面20aで覆われ、一つの凹部11F1は、面20aに部分的に覆われ、もう一つの凹部11F2は、面20aによって覆われずに露出する。また、例えば、面20aの位置が図9中のP2である場合、二つの凹部11Fおよび一つの凹部11F1は、面20aによって覆われ、もう一つの凹部11F2は、面20aに部分的に覆われる。接着剤31は、面10aと面20aとの間に介在する。よって、このような構成によれば、X方向における面20aの位置すなわち光軸調整部材20の位置が異なる種々の場合において、接着剤31が複数の凹部11Fのうちいずれかに収容されることになる。したがって、本実施形態によれば、例えば、凹部11F(11)による接着剤31のはみ出し抑制効果をより確実に得ることができる。
【0055】
また、上述したように、面20aが位置P1にある場合には、凹部11F1,11F2が少なくとも部分的に露出し、面20aが位置P2にある場合には、凹部11F2が部分的に露出している。これら凹部11F1,11F2は、仮に流動性を有した接着剤31が面10aと面20aとの間からはみ出した場合に、当該はみ出した接着剤31を収容することができる。本実施形態では、はみ出した接着剤31を収容可能な複数の凹部11F1,11F2が、X方向において異なる位置に設けられていることにより、面20aの位置に応じて、当該面20aのX方向の端部の比較的近い位置にいずれかの凹部11F1,11F2が開口している状態が得られる。よって、本実施形態によれば、凹部11F1,11F2によるはみ出した接着剤31を留める効果をより確実に得ることができる。凹部11F1,11F2は、第二凹部の一例でもある。
【0056】
[第7実施形態]
図10は、第7実施形態の光軸調整部材20G(20)の下面図である。本実施形態の光軸調整部材20Gの面20aには、上記第2実施形態の光軸調整部材20Bや、上記第4実施形態の光軸調整部材20Dと同様に、凹部21が設けられており、当該光軸調整部材20B,20Dと同様の効果を得ることができる。
【0057】
ただし、本実施形態では、面20aには、凹部21として、Y方向における位置が異なりX方向に延びた複数の凹部21G1と、X方向における位置が異なりY方向に延びた複数の凹部21G2と、が設けられている。複数の凹部21G1は、Y方向における所定間隔、例えば一定の間隔で設けられ、複数の凹部21G2は、X方向における所定間隔、例えば一定の間隔で設けられている。複数の凹部21G1と、複数の凹部21G2とは、格子状に交差している。また、複数の凹部21G1は、面20aのX方向の反対方向の端部で開口し、面20aのX方向の端部では開口していない。凹部21G1,21G2は、第一凹部の一例であり、互いに交差した複数の部位の一例である。
【0058】
本実施形態では、凹部21G1が面20aのX方向の反対方向の端部で開口しているため、仮に、流動性を有した状態の接着剤31の塗布された量が多かったような場合、当該接着剤31は、凹部21G1から、開口を介して、X方向の反対方向、すなわち反射領域20b1や透過部材10bから遠ざかるようにはみ出す。すなわち、本実施形態によれば、接着剤31が面10aと面20aとの間から反射領域20b1や透過部材10bに近付くようにはみ出すのを抑制することができる。
【0059】
また、本実施形態では、面20aに、互いに交差した複数の凹部21G1,21G2が設けられているため、流動性を有した状態の接着剤31の、複数の凹部21G1,21G2間での移動を許容することができ、ひいては、面20aの場所による接着剤31の量のばらつきを抑制することができる。
【0060】
なお、凹部21G1,21G2は、X方向とY方向との間の方向に延びてもよい。また、面10aに、面20aのX方向の反対側の端部に対してX方向の反対側にずれた位置で開口する凹部11が設けられた場合も、同様の効果が得られる。この場合、当該凹部11は、第一凹部の一例である。
【0061】
[第8実施形態]
図11は、第8実施形態の光軸調整部材20H(20)の下面図である。本実施形態では、面20aには、凹部21として、X方向に延びた凹部21H1と、Y方向に延びた凹部21H2と、が設けられている。凹部21H1と、凹部21H2と、は、互いに交差している。また、凹部21H1は、面20aのX方向の反対方向の端部で開口し、面20aのX方向の端部では開口していない。凹部21H1,21H2は、第一凹部の一例であり、互いに交差した複数の部位の一例である。
【0062】
本実施形態でも、凹部21H1が面20aのX方向の反対方向の端部で開口している。また、凹部21H1と凹部21H2とが互いに交差している。よって、本実施形態によっても、上記第7実施形態と同様の効果が得られる。
【0063】
[第9実施形態]
図12は、第9実施形態の光軸調整部材20I(20)の下面図である。本実施形態では、面20aは、例えばサンドブラストのような粗面化処理が施された領域20a1と、粗面化処理が施されず領域20a1より面粗度が小さい領域20a2と、を含む。粗面化処理により、領域20a1には、微小な凹凸形状が設けられている。すなわち、領域20a1は、多数の(複数の)微小な凹部を含んでいることになる。この場合、流動性を有した接着剤31は、微小な凹部により領域20a1に留まりやすくなる。領域20a1に含まれる微小な凹部は、第一凹部の一例であり、領域20a1は、第一領域の一例であり、領域20a2は、第二領域の一例である。
【0064】
本実施形態によれば、面20aに領域20a1が設けられたことにより、流動性を有した接着剤31が当該領域20a1に留まり、面10aと面20aとの間から接着剤31がはみ出し難くなるため、当該はみ出した接着剤31によって不都合な事象が生じるのを、抑制することができる。
【0065】
[第10実施形態]
図13は、第10実施形態の光軸調整部材20J(20)の下面図である。本実施形態では、面20aは、例えばサンドブラストのような粗面化処理が施された領域20a1と、粗面化処理が施されず領域20a1より面粗度が小さい領域20a2と、鏡面化処理が施され領域20a1,20a2より面粗度が小さい領域20a3と、を含む。領域20a1が設けられているため、本実施形態によっても、上記第9実施形態と同様の効果が得られる。
【0066】
さらに、本実施形態では、面粗度がより小さい領域20a3が、領域20a1,20a2に対してX方向の反対方向にずれて設けられるとともに、面20aのX方向の反対側の端部に接して設けられている。領域20a3は、流動性を有した状態の接着剤31の保持力が低い。よって、仮に、流動性を有した状態の接着剤31の塗布された量が多かったような場合、当該接着剤31は、領域20a3から、X方向の反対方向、すなわち反射領域20b1や透過部材10bから遠ざかるようにはみ出す。すなわち、本実施形態によれば、接着剤31が面10aと面20aとの間から反射領域20b1や透過部材10bに近付くようにはみ出すのを抑制することができる。領域20a3は、第二領域の一例である。
【0067】
図14は、本実施形態の光軸調整部材20J(20)の側面図である。図14に示されるように、光軸調整部材20Jは、面20bと面20aとの間に、当該面20bおよび面20aと交差するとともにY方向に延びた面20cを有している。そして、粗面化された領域20a1は、面20aから面20cにかけて設けられている。面20cに設けられた領域20a1は、面10aと面20aとの間からはみ出した流動性を有した接着剤31を保持し、当該接着剤31が反射領域20b1に近付くのを抑制することができる。面20cに設けられた領域20a1に含まれる微小な凹部は、第二凹部の一例である。また、面20cは、第四面の一例である。
【0068】
[第11実施形態]
図15は、第11実施形態の発光ユニット100K(100)の側面図である。図15図14と比較すれば明らかとなるように、本実施形態の光軸調整部材20K(20)は、上記第10実施形態の光軸調整部材20Jと同様に、面20aと、面20bとの間に、面20cを有している。そして、面20cと面20bとの間の境界に、凹部22K(22)が形成されている。凹部22Kは、Y方向に延びている。
【0069】
本実施形態によれば、仮に面10aと面20aとの間から接着剤31がはみ出した場合にあっても、当該はみ出した接着剤31を凹部22K(22)に留めることができる。よって、本実施形態によれば、はみ出した接着剤31によって不都合な事象が生じるのを、抑制することができる。凹部22Kは、第二凹部の一例である。
【0070】
[第12実施形態]
図16は、第12実施形態の発光ユニット100L(100)の側面図である。図16に示されるように、本実施形態では、光軸調整部材20L(20)の面20aは、面10aとの間隔がX方向の反対方向に向かうにつれて大きくなるよう、面10aに対して傾斜している。これは、図16に示されるように、面10aと面20aとの鋭角の角度θ2が生じるようにすればよい。図16に示されるようにY方向に見た場合、一例として、面10aと面20bとの鋭角の角度θ1は、45°±0.1°、角度θ2は、5°±0.1°、また、面20aと面20bとの鈍角の角度θ3は、例えば、130°±0.1°に設定される。
【0071】
このような構成にあっては、流動性を有した状態の接着剤31は、面10aと面20aとの間の隙間において、より間隔が広くなるX方向の反対方向に移動しやすくなり、より間隔が狭くなるX方向には移動し難い。すなわち、本実施形態によれば、接着剤31が面10aと面20aとの間から反射領域20b1や透過部材10bに近付くようにはみ出すのを抑制することができる。なお、面20aと面20bとの角部20dは、面10aと接していてもよいし、離れていてもよい。
【0072】
[第13実施形態]
図17は、第13実施形態の発光ユニット100M(100)の側面図である。図17図16と比較すれば明らかとなるように、本実施形態の発光ユニット100Mでも、上記第12実施形態の発光ユニット100Lと同様に、面20aは、面10aとの間隔がX方向の反対方向に向かうにつれて大きくなるよう、面10aに対して傾斜している。よって、本実施形態によっても、上記第12実施形態と同様の効果が得られる。
【0073】
ただし、本実施系形態では、Y方向に見た場合に、光軸調整部材20Mにおいて、Z方向の端部の面20eと面20bとの角度θ4と角度θ1と略同じに設定し、Z方向の反対方向の端部の面20fと面20eとの角度を90°(直角)に設定している。この場合、面20eが面10aと略平行となり、面20fが面10aと略直交するため、発光装置10と光軸調整部材20M(20)との大まかな位置合わせを行いやすいという効果が得られる。
【0074】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【0075】
例えば、発光装置または光軸調整部材の面から突出した凸部を設けることにより、当該凸部の根元部分に当該凸部に対して相対的に凹んだ凹部を形成してもよい。また、光軸調整部材に設けられた凹部に、発光装置の一部が収容されてもよいし、発光装置に設けられた凹部に、光軸調整部材の一部が収容されてもよい。また、凹部は、第一面および第二面の双方に設けられてもよいし、発光ユニットに、上記実施形態とは異なる形態で第一凹部および第二凹部の双方が設けられてもよい。
【符号の説明】
【0076】
10,10A,10F…発光装置
10a…面(第一面)
10b…透過部材
10b1…面
11,11C,11F,11F1,11F2…凹部(第一凹部)
20,20A,20B,20D,20E,20G~20M…光軸調整部材
20a…面(第二面)
20a1…領域(第一領域)
20a2…領域(第二領域)
20a3…領域(第二領域)
20b…面(第三面)
20b1…反射領域
20c…面(第四面)
20d…角部
20e…面
20f…面
21,21B,21D,21E,21G1,21G2,21H1,21H2…凹部(第一凹部)
22,22A,22K…凹部(第二凹部)
31…接着剤(接合材)
100,100A~100D,100K~100M…発光ユニット
Ax,Ax1,Ax2…光軸
L,L1,L2…レーザ光
P1,P2…位置
X…方向(第二方向)
Y…方向(第三方向)
Z…方向(第一方向)
θ1~θ4…角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17