(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】通知システム、通知システムにおける制御装置、及び通知システムにおける制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/16 20060101AFI20230904BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20230904BHJP
【FI】
G06F3/16 500
G06F3/16 680
H04Q9/00 311Q
(21)【出願番号】P 2019214632
(22)【出願日】2019-11-27
【審査請求日】2022-10-24
(73)【特許権者】
【識別番号】504165591
【氏名又は名称】国立大学法人岩手大学
(73)【特許権者】
【識別番号】504261077
【氏名又は名称】大学共同利用機関法人自然科学研究機構
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100189717
【氏名又は名称】太田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】千葉 寿
(72)【発明者】
【氏名】豊田 朋範
(72)【発明者】
【氏名】古舘 守通
(72)【発明者】
【氏名】藤崎 聡美
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-076799(JP,A)
【文献】特開2014-230061(JP,A)
【文献】特開2014-002501(JP,A)
【文献】特開2018-129751(JP,A)
【文献】特開2005-234695(JP,A)
【文献】特開2005-017974(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/16
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置と、
前記音声認識中継処理装置から送信される前記データを受信し、前記データに基づく動作指示データを制御対象装置に送信するとともに、前記動作指示データを送信したことを知らせる指示送信データを携帯端末に送信するサーバーと、
検出器で検出される検出信号からイベントを判断すると、前記音声認識中継処理装置に対して前記制御対象装置を動作させる識別音声を発する制御装置と
を備えた通知システムであって、
前記制御装置が、
前記検出器で検出される前記検出信号から前記イベントを判断するイベント判断部と、
前記イベント判断部で前記イベントを判断すると、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力部と、
前記サーバーから送信される送信データを受信する受信部と、
前記音声出力部から前記第1識別音声を出力したタイミングからの時間を計測するタイマー部と、
前記受信部で前記送信データの受信がなされたかを確認する受信確認部と
を有し、
前記タイマー部で計測する第1所定時間を経過しても、前記受信確認部で前記送信データの受信が確認できない場合には、前記音声出力部から前記第1識別音声を再度出力する
ことを特徴とする通知システム。
【請求項2】
前記受信確認部では、前記第1所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、前記音声出力部から前記第1識別音声を繰り返し出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の通知システム。
【請求項3】
前記受信確認部では、前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない場合には、前記音声出力部から前記第1識別音声と異なる第2識別音声を出力する
ことを特徴とする請求項2に記載の通知システム。
【請求項4】
前記受信確認部では、前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に、前記音声出力部から前記第2識別音声を繰り返し出力する
ことを特徴とする請求項3に記載の通知システム。
【請求項5】
検出器で検出される検出信号からイベントを判断するイベント判断部と、
前記イベント判断部で前記イベントを判断すると、外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置に対して、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力部と、
前記音声認識中継処理装置から送信される前記データを受信することで前記データに基づく動作指示データを制御対象装置に送信するとともに、前記動作指示データを送信したことを知らせる指示送信データを携帯端末に送信するサーバーから送信される送信データを受信する受信部と、
前記音声出力部から前記第1識別音声を出力したタイミングからの時間を計測するタイマー部と、
前記受信部で前記送信データの受信がなされたかを確認する受信確認部と
を有し、
前記タイマー部で計測する第1所定時間を経過しても、前記受信確認部で前記送信データの受信が確認できない場合には、前記音声出力部から前記第1識別音声を再度出力する
ことを特徴とする通知システムにおける制御装置。
【請求項6】
前記受信確認部では、前記第1所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、前記音声出力部から前記第1識別音声を繰り返し出力する
ことを特徴とする請求項5に記載の通知システムにおける制御装置。
【請求項7】
前記受信確認部では、前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない場合には、前記音声出力部から前記第1識別音声と異なる第2識別音声を出力する
ことを特徴とする請求項6に記載の通知システムにおける制御装置。
【請求項8】
前記受信確認部では、前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に、前記音声出力部から前記第2識別音声を繰り返し出力する
ことを特徴とする請求項7に記載の通知システムにおける制御装置。
【請求項9】
検出器で検出される検出信号からイベントを判断するイベント判断ステップと、
前記イベント判断ステップで前記イベントを判断すると、外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置に対して、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力ステップと、
前記音声出力ステップで前記第1識別音声を出力したタイミングからの時間が第1所定時間を経過しても、前記音声認識中継処理装置から送信される前記データによってサーバーから送信される送信データを、受信部で受信しない場合には、前記第1識別音声を再度出力する音声再出力ステップと
を有する
ことを特徴とする通知システムにおける制御方法。
【請求項10】
前記音声再出力ステップでは、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に
、前記第1識別音声を繰り返し出力する
ことを特徴とする請求項9に記載の通知システムにおける制御方法。
【請求項11】
前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない場合には
、前記第1識別音声と異なる第2識別音声を出力する異音声出力ステップを
有する
ことを特徴とする請求項10に記載の通知システムにおける制御方法。
【請求項12】
前記異音声出力ステップでは、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に
、前記第2識別音声を繰り返し出力する
ことを特徴とする請求項11に記載の通知システムにおける制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置と、音声認識中継処理装置から送信されるデータを受信し、データに基づく動作指示データを制御対象装置に送信するとともに、動作指示データを送信したことを知らせる送信データを携帯端末に送信するサーバーとを利用した通知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
装置の異常や危険を検知するとブザーやチャイム、光フラッシュなどにより周囲に異常を知らせるセンサが多くの大学や研究所、一般家庭でも利用されている。
しかし、外出中などにより、常にこの異常に気がつく状況にあるとは限らない。このような場合には、携帯端末へのメール、又は携帯端末に電話をかけるなどして素早く異常を示す通知が欲しいと思う場面も多い。しかし、これを実現するためには、例えばセンサの信号を処理して携帯端末にメールを送るなどのシステムを新たに構築する必要があり、コストや運用面でも気軽に導入できる環境ではない。
大学の研究室などでは、例えばサンプルを加熱する実験を行っている際に実験装置がオーバーヒートをすると、警報ブザーが鳴り電源を遮断する仕組みなどが一般的な安全対策である。その際に装置周辺に人がいれば即座に対応できるが、そうでない場合には実験の失敗や装置の故障に直結するため、素早く装置の異常を知らせるシステムが必要であった。
特許文献1には、電気機器を遠隔操作する遠隔操作機能を有し、当該遠隔操作を行ったことに関する情報を無線通信機能により発信することを特徴とするリモートコントロール機器が開示されている。
また、特許文献2には、計測データを判断して、この計測データに対応した、音声データ記憶部に記憶された音声データを読出す計測データ判断部と、この計測データ判断部の制御で読出された音声データを出力する音声データ出力部とを備えた計測結果出力装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-250027号公報
【文献】特開平9-61197号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のリモートコントロール機器(携帯端末)によれば、制御コードを含む赤外線信号を赤外線通信部から送信させた後、遠隔操作を行ったことに関する情報(「ユーザID」、遠隔操作対象の電気機器の「機器名」、「場所」、「操作内容」、遠隔操作を行ったタイミング<時刻>など)を管理装置に宛てて電話通信部から発信(送信)させるため、何れかの電気機器が遠隔操作されると、当該遠隔操作を行ったことに関する情報が自動的に発信されるので、電気機器の遠隔操作を行ったことに関する情報を取得できるが、全てのシステムを新たに構築する必要がある。
本発明は、このようなシステムに対して、市販されているスマートスピーカー、又はAIスピーカと呼ばれているデバイスを利用することで、遠隔地にいてもメールを送信し、または自動で電話をかけるなど、あらかじめ設定されている動作を次々と行い素早くイベントを通知するものである。
すなわち、本発明は、各種センサ、さらには住宅用火災警報器などが異常を検知した際に、音声を出力することで、スマートスピーカー、又はAIスピーカと呼ばれているデバイス(音声認識中継処理装置)を用いたシステムによって制御対象装置を動作させるとともに通知を受けるものである。
しかし、デバイス(音声認識中継処理装置)を利用するには、これらのデバイスが認識する音声を出力する必要があるが、音声をインターフェイスとする限り、騒音などの外部からの音によってデバイスが音声を正しく認識できない場合が生じる。
なお、特許文献2は、計測結果を音声で出力するが、計測結果を容易に判断するためのものにすぎない。
【0005】
本発明は、例えば、突発的な他の音によって音声認識中継処理装置が音声を認識できなかった場合であっても、音声認識中継処理装置が音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる通知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の通知システムは、外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置10と、前記音声認識中継処理装置10から送信される前記データを受信し、前記データに基づく動作指示データを制御対象装置40に送信するとともに、前記動作指示データを送信したことを知らせる指示送信データを携帯端末50に送信するサーバー20と、検出器30で検出される検出信号からイベントを判断すると、前記音声認識中継処理装置10に対して前記制御対象装置40を動作させる識別音声を発する制御装置60とを備えた通知システムであって、前記制御装置60が、前記検出器30で検出される前記検出信号から前記イベントを判断するイベント判断部61と、前記イベント判断部61で前記イベントを判断すると、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力部62と、前記サーバー20から送信される送信データを受信する受信部63と、前記音声出力部62から前記第1識別音声を出力したタイミングからの時間を計測するタイマー部64と、前記受信部63で前記送信データの受信がなされたかを確認する受信確認部65とを有し、前記タイマー部64で計測する第1所定時間を経過しても、前記受信確認部65で前記送信データの受信が確認できない場合には、前記音声出力部62から前記第1識別音声を再度出力することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の通知システムにおいて、前記受信確認部65では、前記第1所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、前記音声出力部62から前記第1識別音声を繰り返し出力することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の通知システムにおいて、前記受信確認部65では、前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない場合には、前記音声出力部62から前記第1識別音声と異なる第2識別音声を出力することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の通知システムにおいて、前記受信確認部65では、前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に、前記音声出力部62から前記第2識別音声を繰り返し出力することを特徴とする。
請求項5記載の本発明の通知システムにおける制御装置60は、検出器30で検出される検出信号からイベントを判断するイベント判断部61と、前記イベント判断部61で前記イベントを判断すると、外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置10に対して、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力部62と、前記音声認識中継処理装置10から送信される前記データを受信することで前記データに基づく動作指示データを制御対象装置40に送信するとともに、前記動作指示データを送信したことを知らせる指示送信データを携帯端末50に送信するサーバー20から送信される送信データを受信する受信部63と、前記音声出力部62から前記第1識別音声を出力したタイミングからの時間を計測するタイマー部64と、前記受信部63で前記送信データの受信がなされたかを確認する受信確認部65とを有し、前記タイマー部64で計測する第1所定時間を経過しても、前記受信確認部65で前記送信データの受信が確認できない場合には、前記音声出力部62から前記第1識別音声を再度出力することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の通知システムにおける制御装置60において、前記受信確認部65では、前記第1所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、前記音声出力部62から前記第1識別音声を繰り返し出力することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の通知システムにおける制御装置60において、前記受信確認部65では、前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない場合には、前記音声出力部62から前記第1識別音声と異なる第2識別音声を出力することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項7に記載の通知システムにおける制御装置60において、前記受信確認部65では、前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に、前記音声出力部62から前記第2識別音声を繰り返し出力することを特徴とする。
請求項9記載の本発明の通知システムにおける制御方法は、検出器30で検出される検出信号からイベントを判断するイベント判断ステップと、前記イベント判断ステップで前記イベントを判断すると、外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置10に対して、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力ステップと、前記音声出力ステップで前記第1識別音声を出力したタイミングからの時間が第1所定時間を経過しても、前記音声認識中継処理装置10から送信される前記データによってサーバー20から送信される送信データを、受信部63で受信しない場合には、前記第1識別音声を再度出力する音声再出力ステップとを有することを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項9に記載の通知システムにおける制御方法において、前記音声再出力ステップでは、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、前記第1識別音声を繰り返し出力することを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項10に記載の通知システムにおける制御方法において、前記第2所定時間が経過した後、前記送信データの受信が確認できない場合には、前記第1識別音声と異なる第2識別音声を出力する異音声出力ステップを有することを特徴とする。
請求項12記載の本発明は、請求項11に記載の通知システムにおける制御方法において、前記異音声出力ステップでは、前記送信データの受信が確認できない限り、前記第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に、前記第2識別音声を繰り返し出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、制御装置から出力される第1識別音声を、例えば、突発的な他の音によって音声認識中継処理装置が音声を認識できなかった場合であっても、制御装置から第1識別音声を再度出力することで、音声認識中継処理装置が音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施例による通知システムを機能実現手段で表したブロック図
【
図2】同通知システムにおける処理流れを示すフローチャート
【
図3】同通知システムにおける制御装置での処理流れを示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態による通知システムは、検出器で検出される検出信号からイベントを判断すると、音声認識中継処理装置に対して制御対象装置を動作させる識別音声を発する制御装置が、検出器で検出される検出信号からイベントを判断するイベント判断部と、イベント判断部でイベントを判断すると、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力部と、サーバーから送信される送信データを受信する受信部と、音声出力部から第1識別音声を出力したタイミングからの時間を計測するタイマー部と、受信部で送信データの受信がなされたかを確認する受信確認部とを有し、タイマー部で計測する第1所定時間を経過しても、受信確認部で送信データの受信が確認できない場合には、音声出力部から第1識別音声を再度出力するものである。本実施の形態によれば、制御装置から出力される第1識別音声を、例えば、突発的な他の音によって音声認識中継処理装置が第1識別音声を認識できなかった場合であっても、制御装置から第1識別音声を再度出力することで、音声認識中継処理装置が第1識別音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による通知システムにおいて、受信確認部では、第1所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない限り、第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、音声出力部から第1識別音声を繰り返し出力するものである。本実施の形態によれば、例えば騒音が継続した場合であっても、制御装置から第1識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置が第1識別音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【0011】
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による通知システムにおいて、受信確認部では、第2所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない場合には、音声出力部から第1識別音声と異なる第2識別音声を出力するものである。本実施の形態によれば、制御装置から出力される第1識別音声を、音声認識中継処理装置が認識できなかった場合であっても、制御装置から第2識別音声を出力することで、音声認識中継処理装置が第2識別音声を認識できる可能性を高め、制御対象装置を動作させることができる。
【0012】
本発明の第4の実施の形態は、第3の実施の形態による通知システムにおいて、受信確認部では、第2所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない限り、第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に、音声出力部から第2識別音声を繰り返し出力するものである。本実施の形態によれば、制御装置から第2識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置が第2識別音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【0013】
本発明の第5の実施の形態による通知システムにおける制御装置は、検出器で検出される検出信号からイベントを判断するイベント判断部と、イベント判断部でイベントを判断すると、外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置に対して、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力部と、音声認識中継処理装置から送信されるデータを受信することでデータに基づく動作指示データを制御対象装置に送信するとともに、動作指示データを送信したことを知らせる指示送信データを携帯端末に送信するサーバーから送信される送信データを受信する受信部と、音声出力部から第1識別音声を出力したタイミングからの時間を計測するタイマー部と、受信部で送信データの受信がなされたかを確認する受信確認部とを有し、タイマー部で計測する第1所定時間を経過しても、受信確認部で送信データの受信が確認できない場合には、音声出力部から第1識別音声を再度出力するものである。本実施の形態によれば、制御装置から出力される第1識別音声を、例えば、突発的な他の音によって音声認識中継処理装置が認識できなかった場合であっても、制御装置から第1識別音声を再度出力することで、音声認識中継処理装置が第1識別音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【0014】
本発明の第6の実施の形態は、第5の実施の形態による通知システムにおける制御装置において、受信確認部では、第1所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない限り、第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、音声出力部から第1識別音声を繰り返し出力するものである。本実施の形態によれば、例えば騒音が継続した場合であっても、制御装置から第1識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置が第1識別音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【0015】
本発明の第7の実施の形態は、第6の実施の形態による通知システムにおける制御装置において、受信確認部では、第2所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない場合には、音声出力部から第1識別音声と異なる第2識別音声を出力するものである。本実施の形態によれば、制御装置から出力される第1識別音声を、音声認識中継処理装置が認識できなかった場合であっても、制御装置から第2識別音声を出力することで、音声認識中継処理装置が第2識別音声によって指示を認識できる可能性を高め、制御対象装置を動作させることができる。
【0016】
本発明の第8の実施の形態は、第7の実施の形態による通知システムにおける制御装置において、受信確認部では、第2所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない限り、第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に、音声出力部から第2識別音声を繰り返し出力するものである。本実施の形態によれば、制御装置から第2識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置が第2識別音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【0017】
本発明の第9の実施の形態による通知システムにおける制御方法は、検出器で検出される検出信号からイベントを判断するイベント判断ステップと、イベント判断ステップでイベントを判断すると、外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置に対して、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力ステップと、音声出力ステップで第1識別音声を出力したタイミングからの時間が第1所定時間を経過しても、音声認識中継処理装置から送信されるデータによってサーバーから送信される送信データを、受信部で受信しない場合には、第1識別音声を再度出力する音声再出力ステップとを有するものである。本実施の形態によれば、制御装置から出力される第1識別音声を、例えば、突発的な他の音によって音声認識中継処理装置が認識できなかった場合であっても、制御装置から第1識別音声を再度出力することで、音声認識中継処理装置が第1識別音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【0018】
本発明の第10の実施の形態は、第9の実施の形態による通知システムにおける制御方法において、音声再出力ステップでは、送信データの受信が確認できない限り、第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、第1識別音声を繰り返し出力するものである。本実施の形態によれば、例えば騒音が継続した場合であっても、制御装置から第1識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置が第1識別音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【0019】
本発明の第11の実施の形態は、第10の実施の形態による通知システムにおける制御方法において、第2所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない場合には、第1識別音声と異なる第2識別音声を出力する異音声出力ステップを有するものである。本実施の形態によれば、制御装置から出力される第1識別音声を、音声認識中継処理装置が認識できなかった場合であっても、制御装置から第2識別音声を出力することで、音声認識中継処理装置が第2識別音声によって指示を認識できる可能性を高め、制御対象装置を動作させることができる。
【0020】
本発明の第12の実施の形態は、第11の実施の形態による通知システムにおける制御方法において、異音声出力ステップでは、送信データの受信が確認できない限り、第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に、第2識別音声を繰り返し出力するものである。本実施の形態によれば、制御装置から第2識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置が第2識別音声を認識でき、制御対象装置を動作させることができる。
【実施例】
【0021】
以下本発明の一実施例について図面とともに説明する。
図1は、本発明の一実施例による通知システムを機能実現手段で表したブロック図である。
本実施例による通知システムは、外部からの音声を認識してデータを送信する音声認識中継処理装置10と、音声認識中継処理装置10から送信されるデータを受信し、データに基づく動作指示データを制御対象装置40に送信するとともに、動作指示データを送信したことを知らせる指示送信データを携帯端末50に送信するサーバー20と、検出器30で検出される検出信号からイベントを判断すると、音声認識中継処理装置10に対して制御対象装置40を動作させる識別音声を発する制御装置60とで構成される。
例えば、実験室の場合には、検出器30が温度検出器であり、制御対象装置40が空調機や加熱機であり、検出される温度が異常値になると、空調機を動作させ、又は加熱機を停止する。本実施例では、異常値をイベントとした警報システムで説明するが、検出される温度が正常値に戻った場合や設定値に到達した場合にも適用でき、イベントを任意の設定状態や閾値とすることができる。
【0022】
音声認識中継処理装置10は、外部からの音声を認識する音声認識部11と、音声認識部11で認識した音声データを送信するデータ送信部12とを備えている。
サーバー20は、データ送信部12から送信されるデータを受信するデータ受信部21と、データ受信部21で受信したデータから、制御対象装置40や制御装置60を特定するとともに動作指示データを決定する指示内容決定部22と、指示内容決定部22で決定された動作指示データを制御対象装置40や制御装置60に送信するとともに、動作指示データを送信したことを知らせる指示送信データをあらかじめ通知先として登録している携帯端末50に送信する指示送信部23とを備えている。
制御対象装置40は、指示送信部23からの動作指示データを受信する受信部41と、受信部41で受信した動作指示データによって動作指示を行う動作指示部42とを備えている。
携帯端末50は、指示送信部23からの指示送信データを受信する受信部51と、受信部51で受信した指示送信データによって指示内容を出力する指示内容出力部52とを備えている。指示内容出力部52は、文字データや音声データとして出力される。
制御装置60は、検出器30で検出される検出信号からイベントを判断するイベント判断部61と、イベント判断部61でイベントを判断すると、あらかじめ設定した識別音声を出力する音声出力部62と、サーバー20から送信される送信データを受信する受信部63と、音声出力部62から第1識別音声を出力したタイミングからの時間を計測するタイマー部64と、受信部63で送信データの受信がなされたかを確認する受信確認部65とを備えている。
なお、サーバー20から制御装置60に対して送信する送信データは、制御対象装置40に対して送信される動作指示データと同種のものであることが好ましく、受信部63で動作指示データを受信すると、制御装置60では動作を終了する。
【0023】
図2は、本発明の一実施例による通知システムにおける処理流れを示すフローチャートである。
検出器30は、継続的に実験室内の室温を検出している(S1)。
検出器30で検出される室温データは、制御装置60に入力され、イベント判断部61において異常か否かを判断している(S2)。
イベント判断部61が異常を判断すると音声出力部62から、異常であること、又はこの異常に基づく動作指示を音声で出力する(S3)。なお、本実施例において、異常であること、又はこの異常に基づく動作指示を表す音声を識別音声とする。
制御装置60から識別音声が出力されると、音声認識中継処理装置10では、音声認識部11において、この識別音声を認識する(S4)。
音声認識部11で認識された音声データはデータ送信部12において送信される(S5)。
音声認識中継処理装置10から音声データが送信されると、サーバー20では、データ受信部21において、音声データを受信する(S6)。
データ受信部21で受信された音声データから、指示内容決定部22では、制御対象装置40や制御装置60を特定するとともに動作指示データを決定する(S7)。
指示内容決定部22で決定された動作指示データ、指示送信データ、及び送信データは、指示送信部23において、制御対象装置40や制御装置60に送信するとともに、あらかじめ通知先として登録している携帯端末50に送信する(S8)。
サーバー20から送信されるデータによって、制御対象装置40では動作を行い(S9)、携帯端末50では制御対象装置40を動作させたことを出力し(S10)、制御装置60では正常にサーバー20から指示が送信されたことを確認する(S11)。
【0024】
図3は、本発明の一実施例による通知システムにおける制御装置での処理流れを示すフローチャートである。
制御装置60では、イベント判断部61において異常か否かを判断し(S2)、イベント判断部61が異常を判断すると音声出力部62から第1識別音声を出力する(S3)。ここで第1識別音声は、例えば「空調機を作動」という音声とする。
タイマー部64では、音声出力部62から第1識別音声を出力したタイミングからの時間を計測する(S21)。
【0025】
タイマー部64で計測する時間が第1所定時間を経過し(S22でYes)、第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に(S23でNo)、受信部63で指示を受信していない場合には(S24でNo)、音声出力部62から第1識別音声を再度出力する(S25)。
このように、タイマー部64で計測する第1所定時間を経過しても、受信確認部65で指示送信データの受信が確認できない場合には、音声出力部62から第1識別音声を再度出力する(S25)。
制御装置60から第1識別音声を再度出力することで、制御装置60から出力される第1識別音声を、例えば、突発的な他の音によって音声認識中継処理装置10が認識できなかった場合であっても、音声認識中継処理装置10が第1識別音声を認識でき、制御対象装置40を動作させることができる。
受信確認部65では、第1所定時間が経過した後(S22でYes)、送信データの受信が確認できない限り、第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に(S23でNo)、音声出力部62から第1識別音声を繰り返し出力することが好ましい。
例えば騒音が継続した場合であっても、制御装置60から第1識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置10が第1識別音声を認識でき、制御対象装置40を動作させることができる。
タイマー部64で計測する時間が第2所定時間内に(S23でNo)、受信部63で指示を受信した場合には(S24でYes)、正常終了となる(S26)。
【0026】
タイマー部64で計測する時間が第2所定時間を経過し(S23でYes)、第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に(S27でNo)、受信部63で指示を受信していない場合には(S28でNo)、音声出力部62から第1識別音声と異なる第2識別音声を出力する(S29)。ここで第2識別音声は、例えば「エアコンオン」という音声とする。
制御装置60から出力される第1識別音声を、音声認識中継処理装置10が認識できなかった場合であっても、制御装置60から第2識別音声を出力することで、音声認識中継処理装置10が第2識別音声によって指示を認識できる可能性を高め、制御対象装置40を動作させることができる。
受信確認部65では、第2所定時間が経過した後(S23でYes)、送信データの受信が確認できない限り、第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に(S27でNo)、音声出力部62から第2識別音声を繰り返し出力することが好ましい。
制御装置60から第2識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置10が第2識別音声を認識でき、制御対象装置40を動作させることができる。
タイマー部64で計測する時間が第3所定時間内に(S27でNo)、受信部63で指示を受信した場合には(S28でYes)、正常終了となる(S30)。
なお、タイマー部64で計測する時間が第3所定時間を経過した場合には(S27でYes)、異常終了となる(S31)。
【0027】
このように、本実施例による通知システムにおける制御装置60は、検出器30で検出される検出信号から異常を判断するイベント判断部61と、イベント判断部61で異常を判断すると、音声認識中継処理装置10に対して、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力部62と、サーバー20から送信される送信データを受信する受信部63と、音声出力部62から第1識別音声を出力したタイミングからの時間を計測するタイマー部64と、受信部63で送信データの受信がなされたかを確認する受信確認部65とを有し、タイマー部64で計測する第1所定時間を経過しても、受信確認部65で送信データの受信が確認できない場合には、音声出力部62から第1識別音声を再度出力する。
制御装置60から出力される第1識別音声を、例えば、突発的な他の音によって音声認識中継処理装置10が認識できなかった場合であっても、制御装置60から第1識別音声を再度出力することで、音声認識中継処理装置10が第1識別音声を認識でき、制御対象装置40を動作させることができる。
また、本実施例による通知システムにおける制御装置60は、受信確認部65では、第1所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない限り、第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、音声出力部62から第1識別音声を繰り返し出力することが好ましい。
例えば騒音が継続した場合であっても、制御装置60から第1識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置10が第1識別音声を認識でき、制御対象装置40を動作させることができる。
【0028】
また、本実施例による通知システムにおける制御装置60は、受信確認部65では、第2所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない場合には、音声出力部62から第1識別音声と異なる第2識別音声を出力する。
制御装置60から出力される第1識別音声を、音声認識中継処理装置10が認識できなかった場合であっても、制御装置60から第2識別音声を出力することで、音声認識中継処理装置10が第1識別音声を認識できる可能性を高め、制御対象装置40を動作させることができる。
また、本実施例による通知システムにおける制御装置60は、受信確認部65では、第2所定時間が経過した後、送信データの受信が確認できない限り、第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に、音声出力部62から第2識別音声を繰り返し出力する。
制御装置60から第2識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置10が第2識別音声を認識でき、制御対象装置40を動作させることができる。
【0029】
また、本実施例による通知システムにおける制御方法は、検出器30で検出される検出信号から異常を判断するイベント判断ステップ(S2)と、イベント判断ステップ(S2)で異常を判断すると、音声認識中継処理装置10に対して、あらかじめ設定した第1識別音声を出力する音声出力ステップ(S3)と、音声出力ステップ(S3)で第1識別音声を出力したタイミングからの時間が第1所定時間を経過しても(S22でYes)、音声認識中継処理装置10から送信されるデータによってサーバー20から送信される送信データを、受信部63で受信しない場合には、第1識別音声を再度出力する音声再出力ステップ(S25)とを有する。
制御装置60から出力される第1識別音声を、例えば、突発的な他の音によって音声認識中継処理装置10が認識できなかった場合であっても、制御装置60から第1識別音声を再度出力することで、音声認識中継処理装置10が第1識別音声を認識でき、制御対象装置40を動作させることができる。
また、本実施例による通知システムにおける制御方法は、音声再出力ステップ(S25)では、送信データの受信が確認できない限り(S24でNo)、第1所定時間より長い時間に設定した第2所定時間内に、音声出力部62から第1識別音声を繰り返し出力する。
例えば騒音が継続した場合であっても、制御装置60から第1識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置10が第1識別音声を認識でき、制御対象装置40を動作させることができる。
【0030】
また、本実施例による通知システムにおける制御方法は、第2所定時間が経過した後(S23でYes)、送信データの受信が確認できない場合には(S28でNo)、音声出力部62から第1識別音声と異なる第2識別音声を出力する異音声出力ステップ(S29)を有する。
制御装置60から出力される第1識別音声を、音声認識中継処理装置10が認識できなかった場合であっても、制御装置60から第2識別音声を出力することで、音声認識中継処理装置10が第2識別音声によって指示を認識できる可能性を高め、制御対象装置40を動作させることができる。
また、本実施例による通知システムにおける制御方法は、異音声出力ステップ(S29)では、送信データの受信が確認できない限り(S28でNo)、第2所定時間より長い時間に設定した第3所定時間内に(S27でNo)、音声出力部62から第2識別音声を繰り返し出力する。
制御装置60から第2識別音声を繰り返し出力することで、音声認識中継処理装置10が第2識別音声を認識でき、制御対象装置40を動作させることができる。
なお、本実施例では、識別音声は、異常であること、又はこの異常に基づく動作指示を表す音声として説明したが、録音したヒトの声であっても合成音声でもよく、ヒトが意味を理解する言語音に限られず音信号も含む。また、音声出力部62からの識別音声の出力は、スピーカを用いた出力の他に、骨伝導式イヤホンを用いた出力でもよく、骨伝導式イヤホンを用いる場合には、骨伝導式イヤホンを音声認識中継処理装置10に装着する。
【0031】
また、制御装置60、又は制御装置60と音声認識中継処理装置10の動作確認を定期的に行う機能を備えていることが好ましい。
この定期的な動作確認のためには、制御装置60に、イベント判断部61が異常を判断した場合に音声出力部62から出力される識別音声とは異なる、動作確認用識別音声を、タイマー部64で計測されたタイミング、例えば24時間間隔で、音声出力部62から出力する。タイマー部64が時計機能を備えている場合には、時刻指定によって行ってもよい。
例えば、毎日零時に音声出力部62から動作確認用識別音声を出力する。音声認識中継処理装置10では、音声認識部11においてこの動作確認用識別音声を認識し(S4)、音声認識部11で認識された音声データをデータ送信部12において送信する(S5)。
【0032】
音声認識中継処理装置10から音声データが送信されると、サーバー20では、データ受信部21において、音声データを受信し(S6)、データ受信部21で受信された音声データから、指示内容決定部22では、制御装置60を特定して送信データを決定する(S7)。
指示内容決定部22で決定された送信データは、指示送信部23において制御装置60に送信する(S8)。制御装置60では、サーバー20からの送信データを受信することで正常動作を確認して処理を終了する。制御装置60でサーバー20からの送信データを受信しない場合には、異常を知らせる出力を行う。
指示内容決定部22で決定された送信データは、指示送信部23において制御装置60に送信するとともに、あらかじめ通知先として登録している携帯端末50に指示送信データを送信することもできる(S8)。この場合には、制御装置60においてだけでなく、携帯端末50においても正常動作の確認結果を知ることができる。
なお、指示内容決定部22で決定された送信データは、指示送信部23において制御装置60に送信する代わりに、あらかじめ通知先として登録している携帯端末50に指示送信データを送信することもできる(S8)。
【0033】
また定期的な動作確認のためには、音声認識中継処理装置10に音出力部を設け、制御装置60には音信号受信部を設け、音出力部からあらかじめ設定した定刻に音信号データを出力し、音信号受信部で音信号データを受信すると、制御装置60から動作確認用識別音声を出力する。
音声認識中継処理装置10では、音声認識部11においてこの動作確認用識別音声を認識し(S4)、音声認識部11で認識された音声データをデータ送信部12において送信する(S5)。
音声認識中継処理装置10から音声データが送信されると、サーバー20では、データ受信部21において、音声データを受信し(S6)、データ受信部21で受信された音声データから、指示内容決定部22では、制御装置60を特定して送信データを決定する(S7)。
【0034】
指示内容決定部22で決定された送信データは、指示送信部23において制御装置60に送信する(S8)。制御装置60では、サーバー20からの送信データを受信することで正常動作を確認して処理を終了する。制御装置60でサーバー20からの送信データを受信しない場合には、異常を知らせる出力を行う。
指示内容決定部22で決定された送信データは、指示送信部23において制御装置60に送信するとともに、あらかじめ通知先として登録している携帯端末50に指示送信データを送信することもできる(S8)。この場合には、制御装置60においてだけでなく、携帯端末50においても正常動作の確認結果を知ることができる。
また、指示内容決定部22で決定された送信データは、指示送信部23において制御装置60に送信する代わりに、あらかじめ通知先として登録している携帯端末50に指示送信データを送信することもできる(S8)。
なお、音声認識中継処理装置10に音出力部を設け、制御装置60には音信号受信部を設け、音出力部からあらかじめ設定した定刻に音信号データを出力し、音信号受信部で音信号データを受信すると、制御装置60から動作確認用識別音声を出力する場合には、音声認識中継処理装置10では、音声認識部11においてこの動作確認用識別音声を認識しない場合に、異常を伝えるデータをデータ送信部12から送信することもできる(S5)。
このように、音声認識部11においてこの動作確認用識別音声を認識しない場合に、異常を伝えるデータをデータ送信部12から送信すると、サーバー20では、あらかじめ通知先として登録している携帯端末50に、異常であることを伝える指示送信データを送信する(S8)。
【0035】
また、制御装置60又は音声認識中継処理装置10に、周囲の騒音に反応して逆位相の音波を発することでノイズを取り除くノイズキャンセリング部を設けることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、現在既に広く利用されている各種センサを検出器として適用でき、住宅用火災報知器やドア開閉などと連動した防犯システムとしても適用できる。
【符号の説明】
【0037】
10 音声認識中継処理装置
11 音声認識部
12 データ送信部
20 サーバー
21 データ受信部
22 指示内容決定部
23 指示送信部
30 検出器
40 制御対象装置
41 受信部
42 動作指示部
50 携帯端末
51 受信部
52 指示内容出力部
60 制御装置
61 イベント判断部
62 音声出力部
63 受信部
64 タイマー部
65 受信確認部