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特許7368336紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法、及び紫外線発光素子の製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-16
(45)【発行日】2023-10-24
(54)【発明の名称】紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法、及び紫外線発光素子の製造方法
(51)【国際特許分類】
   C30B 29/38 20060101AFI20231017BHJP
   H01L 33/32 20100101ALI20231017BHJP
   C30B 25/02 20060101ALI20231017BHJP
   H01L 21/205 20060101ALI20231017BHJP
【FI】
C30B29/38 C
H01L33/32
C30B25/02 Z
H01L21/205
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020164279
(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公開番号】P2022056492
(43)【公開日】2022-04-11
【審査請求日】2022-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000190149
【氏名又は名称】信越半導体株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002060
【氏名又は名称】信越化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(72)【発明者】
【氏名】山田 雅人
(72)【発明者】
【氏名】石崎 順也
(72)【発明者】
【氏名】土屋 慶太郎
(72)【発明者】
【氏名】久保田 芳宏
(72)【発明者】
【氏名】川原 実
【審査官】山本 一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0070166(US,A1)
【文献】特開2019-220535(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0183442(US,A1)
【文献】特開2007-184503(JP,A)
【文献】特表2020-513681(JP,A)
【文献】国際公開第2006/126330(WO,A1)
【文献】特開2020-109817(JP,A)
【文献】特開2012-142385(JP,A)
【文献】特開2005-259912(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C30B 29/38
H01L 33/32
C30B 25/02
H01L 21/205
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐熱性の第一支持基板と、
該第一支持基板の少なくとも上面に設けられた、厚み0.5~3μmの平坦化層と、
該平坦化層の上面に貼り合わせにより接合された、厚み0.1~1.5μmのIII族窒化物単結晶の種結晶層と、
該種結晶層上に、少なくとも、Al Ga 1-x N(0.5<x≦1)を主成分とする第一導電型クラッド層と、AlGaN系活性層と、Al Ga 1-y N(0.5<y≦1)を主成分とする第二導電型クラッド層が順に積層成長されたエピタキシャル層を有する紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハを用意し、
前記エピタキシャル層の前記第二導電型クラッド層側を仮支持基板と仮接合し、
前記第一支持基板上にある前記平坦化層を除去することにより、前記種結晶層と該種結晶層上の前記エピタキシャル層および前記仮支持基板を前記第一支持基板から分離し、
前記種結晶層の前記エピタキシャル層とは反対側に反射金属層を形成し、該反射金属層を、導電性を有する第二支持基板と金属接合で貼り合わせた後、
前記第二支持基板、前記反射金属層、前記種結晶層および前記エピタキシャル層を含む構造体を前記仮支持基板から分離して、紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板を製造することを特徴とする紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法。
【請求項2】
前記第一支持基板、セラミックスコア層と該セラミックスコア層を封入する不純物封入層とで構成
前記不純物封入層、SiO(x=0~2、y=0~1.5、x+y>0)の組成式で表されるものとすることを特徴とする請求項1に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法
【請求項3】
前記セラミックスコア層、多結晶AlNセラミックスが主成分のものとすることを特徴とする請求項2に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法
【請求項4】
前記平坦化層、SiO、酸窒化珪素(Si)、Si、およびAlAsのうち少なくとも1種類の材料からなるものとすること特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法
【請求項5】
前記種結晶層、AlGa1-xN(0.5<X≦1)の単結晶とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法
【請求項6】
前記AlGaN系活性層MQW構造で形成、Al、Ga、N以外の構成元素としてInが存在しており、該Inの割合が1%未満のものとすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法
【請求項7】
前記AlGaN系活性層、25℃、0.2A/mmの電流注入時に発光するスペクトルのピーク波長λpが235nmより短波長のものとすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法
【請求項8】
前記種結晶層のバンドギャップが前記AlGaN系活性層のバンドギャップよりも大きいものとすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法
【請求項9】
前記種結晶層、エピタキシャル成長面がC面のものとすることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法
【請求項10】
前記第二支持基板を、Si、Ge、GaAsの単結晶、Cu、Alの金属、およびカーボンのうちのいずれか、又はそれらを複合した材料とすることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ用基板の製造方法。
【請求項11】
前記反射金属層と前記第二支持基板を金属接合で貼り合わせるとき、少なくともAuを使用することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法。
【請求項12】
前記反射金属層を、Alとすることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法により製造した紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板を用意し、
前記エピタキシャル層の一部を前記第二導電型クラッド層側から少なくとも前記AlGaN系活性層まで除去して前記第一導電型クラッド層を部分的に露出させ、
該部分的に露出した第一導電型クラッド層上と、除去せずに残された前記第二導電型クラッド層上とにそれぞれオーミック電極を配して、紫外線発光素子を製造することを特徴とする紫外線発光素子の製造方法。
【請求項14】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法により製造した紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板を用意し、
前記エピタキシャル層上と、前記第二支持基板の前記エピタキシャル層とは反対側とにそれぞれオーミック電極を配して、紫外線発光素子を製造することを特徴とする紫外線発光素子の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハ、紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法、紫外線発光素子の製造方法、及び紫外線発光素子アレイの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
窒化物系半導体材料を活用した深紫外線用発光ダイオードは殺菌用光源として水銀レス、長寿命、コンパクト化、軽量化、省エネ等の観点から近年、市場拡大が期待されている。しかしながら、これらの深紫外線用発光ダイオード用エピタキシャル層は、サファイア基板やAlN基板を下地基板としてハイドライド気相成長(HVPE)法でAlN層を成長させている(特許文献1)。格子定数の異なるサファイヤやSiCといった格子定数の異なる材料基板上に形成されている場合、格子ミスマッチによる欠陥が発生し、内部量子効率を落としエネルギー変換効率が低下する傾向にある。また、250nmより短波長の場合、その影響がさらに著しくなる。また、格子定数の比較的近いGaN単結晶自立基板はそのバンドギャップから光吸収基板となり外部量子効率を低下させる。AlN単結晶自立基板は非常に高品質なエピタキシャル用の基板として有望であるが製造が難しく、非常に高価な材料である。
その為、高出力、高効率の殺菌用深紫外発光ダイオードの普及に問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6042545号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、高品質な深紫外線領域(UVC:200~250nm)の発光素子を従来よりも安価に製造することができる紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハ、紫外線発光素子用金属貼り合わせ用基板の製造方法、紫外線発光素子の製造方法、及び紫外線発光素子アレイの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、耐熱性の第一支持基板と、
該第一支持基板の少なくとも上面に設けられた、厚み0.5~3μmの平坦化層と、
該平坦化層の上面に貼り合わせにより接合された、厚み0.1~1.5μmのIII族窒化物単結晶の種結晶層と、
該種結晶層上に、少なくとも、AlGa1-xN(0.5<x≦1)を主成分とする第一導電型クラッド層と、AlGaN系活性層と、AlGa1-yN(0.5<y≦1)を主成分とする第二導電型クラッド層が順に積層成長されたエピタキシャル層を有するものであることを特徴とする紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハを提供する。
【0006】
このような紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハであれば、上記のような、耐熱性の第一支持基板、厚み0.5~3μmの平坦化層、貼り合わせにより接合された厚み0.1~1.5μmのIII族窒化物単結晶の種結晶層を有し、その上に上記エピタキシャル層が積層成長されているので、簡単な構造で、反りや格子ミスマッチによる欠陥の発生のない高品質な紫外線発光素子を製造できるエピタキシャルウェーハを提供することができる。また高価な上記種結晶層を極めて薄くすることができるため、極めて安価に製造することができる。
【0007】
また、前記第一支持基板が、セラミックスコア層と該セラミックスコア層を封入する不純物封入層とで構成されており、
前記不純物封入層は、SiO(x=0~2、y=0~1.5、x+y>0)の組成式で表されるものとすることができる。
このようなものであれば、より確実に結晶欠陥の抑制された高品質の紫外線発光素子を製造可能なものとなる。
【0008】
また、前記セラミックスコア層は、多結晶AlNセラミックスが主成分であるものとすることができる。
このようなものであれば、耐熱性や安定性に優れ、大口径サイズのものを安価に入手することができるので好ましい。
【0009】
また、前記平坦化層が、SiO、酸窒化珪素(Si)、Si、およびAlAsのうち少なくとも1種類の材料からなるものとすることができる。
このようなものであれば、平坦化時の研削や研磨が容易で、かつ、第一支持基板を分離するための犠牲層になり易いので好ましい。
【0010】
また、前記種結晶層が、AlGa1-xN(0.5<X≦1)の単結晶であるものとすることができる。
このようなものであれば、その上にエピタキシャル成長させる層の組成と一致させることができるので好ましい。
【0011】
また、前記AlGaN系活性層がMQW構造で形成されており、Al、Ga、N以外の構成元素としてInが存在しており、該Inの割合が1%未満であるものとすることができる。
このようなものであれば、より効率良く発光させることができるので好ましい。
【0012】
また、前記AlGaN系活性層は、25℃、0.2A/mmの電流注入時に発光するスペクトルのピーク波長λpが235nmより短波長のものとすることができる。
このようなものであれば、深紫外線領域の光をより確実に得ることができる。
【0013】
また、前記種結晶層のバンドギャップが前記AlGaN系活性層のバンドギャップよりも大きいものとすることができる。
このようなものであれば、より効率良く光を取り出すことができるため好ましい。
【0014】
また、前記種結晶層は、エピタキシャル成長面がC面であるものとすることができる。
このようなものであれば、より効率良く発光させることができるので好ましい。
【0015】
また本発明は、上記の紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハを用意し、
前記エピタキシャル層の一部を前記第二導電型クラッド層側から少なくとも前記AlGaN系活性層まで除去して前記第一導電型クラッド層を部分的に露出させ、
該部分的に露出した第一導電型クラッド層上と、除去せずに残された前記第二導電型クラッド層上とにそれぞれオーミック電極を配し、
前記第一支持基板上にある前記平坦化層を除去することにより、前記種結晶層と該種結晶層上に残されたエピタキシャル層を前記第一支持基板から分離して、紫外線発光素子を製造することを特徴とする紫外線発光素子の製造方法を提供する。
このような紫外線発光素子の製造方法であれば、簡単な構造で、反りや格子ミスマッチによる欠陥が発生のない高品質な紫外線発光素子を製造できる。また、高価な種結晶層を極めて薄くすることができるため、極めて安価に製造することができる。
【0016】
また本発明は、上記の紫外線発光素子の製造方法により製造した紫外線発光素子を複数個結合し、紫外線発光素子アレイを製造することを特徴とする紫外線発光素子アレイの製造方法を提供する。
このような紫外線発光素子アレイの製造方法であれば、極めて高品質で安価な紫外線発光素子アレイを製造することができる。
【0017】
また本発明は、上記の紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハを用意し、
前記エピタキシャル層の前記第二導電型クラッド層側を仮支持基板と仮接合し、
前記第一支持基板上にある前記平坦化層を除去することにより、前記種結晶層と該種結晶層上の前記エピタキシャル層および前記仮支持基板を前記第一支持基板から分離し、
前記種結晶層の前記エピタキシャル層とは反対側に反射金属層を形成し、該反射金属層を、導電性を有する第二支持基板と金属接合で貼り合わせた後、
前記第二支持基板、前記反射金属層、前記種結晶層および前記エピタキシャル層を含む構造体を前記仮支持基板から分離して、紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板を製造することを特徴とする紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法を提供する。
【0018】
このような紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法であれば、簡単な構造で、反りや格子ミスマッチによる欠陥の発生のない高品質な紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板を製造できる。
【0019】
また、前記第二支持基板を、Si、Ge、GaAsの単結晶、Cu、Alの金属、およびカーボンのうちのいずれか、又はそれらを複合した材料とすることができる。
このようにすれば、より簡便に紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板を製造することができる。
【0020】
また、前記反射金属層と前記第二支持基板を金属接合で貼り合わせるとき、少なくともAuを使用することができる。
Auは金属接合でよく用いられる材料であるため好ましい。
【0021】
また、前記反射金属層を、Alとすることができる。
Alは発光素子において反射金属としてよく用いられる材料であるため好ましい。
【0022】
また本発明は、上記の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法により製造した紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板を用意し、
前記エピタキシャル層の一部を前記第二導電型クラッド層側から少なくとも前記AlGaN系活性層まで除去して前記第一導電型クラッド層を部分的に露出させ、
該部分的に露出した第一導電型クラッド層上と、除去せずに残された前記第二導電型クラッド層上とにそれぞれオーミック電極を配して、紫外線発光素子を製造することを特徴とする紫外線発光素子の製造方法を提供する。
または、上記の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法により製造した紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板を用意し、
前記エピタキシャル層上と、前記第二支持基板の前記エピタキシャル層とは反対側とにそれぞれオーミック電極を配して、紫外線発光素子を製造することを特徴とする紫外線発光素子の製造方法を提供する。
【0023】
これらのような製造方法であれば、簡単な構造で、反りや格子ミスマッチによる欠陥の発生のない高品質な紫外線発光素子を製造できる。また高価な種結晶層を極めて薄くすることができるため、極めて安価に製造することができる。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、本発明の紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハ、紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法、紫外線発光素子の製造方法であれば、簡単な構造で、反りや格子ミスマッチによる欠陥の発生のない高品質な紫外線発光素子、或いはそれを製造できるエピタキシャルウェーハを提供することができる。また高価な上記種結晶層を極めて薄くすることができるため、極めて安価に製造することができる。
また、本発明の紫外線発光素子アレイの製造方法であれば、極めて高品質で安価な紫外線発光素子アレイを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハの一例を示す概略図である。
図2】紫外発光素子層の構成の一例を示す概略図である。
図3】比較例の深紫外線領域の発行ダイオード用エピタキシャルウェーハの一例を示す。
図4】本発明の紫外線発光素子の製造方法における、PRパターン形成工程の一例を示す概略図である。
図5】素子分離予定領域形成工程の一例を示す概略図である。
図6】PRパターン形成工程の一例を示す概略図である。
図7】ICP処理によるパターン化工程の一例を示す概略図である。
図8】n側電極形成工程の一例を示す概略図である。
図9】p側電極形成工程の一例を示す概略図である。
図10】第一支持基板分離工程の一例を示す概略図である。
図11】本発明の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法における、仮接合工程の一例を示す概略図である。
図12】第一支持基板分離工程の一例を示す概略図である。
図13】反射金属層等形成工程の一例を示す概略図である。
図14】永久接合基板用意工程の一例を示す概略図である。
図15】金属接合工程の一例を示す概略図である。
図16】仮支持基板分離工程の一例を示す概略図である。
図17】本発明の紫外線発光素子の別の製造方法における、ICP処理によるパターン化工程の一例を示す概略図である。
図18】ICP処理によるパターン化工程の一例を示す概略図である。
図19】n側電極形成工程の一例を示す概略図である。
図20】p側電極形成工程の一例を示す概略図である。
図21】本発明の紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法における、仮接合工程の一例を示す概略図である。
図22】第一支持基板分離工程の一例を示す概略図である。
図23】反射金属層等形成工程の一例を示す概略図である。
図24】永久接合基板用意工程の一例を示す概略図である。
図25】金属接合工程の一例を示す概略図である。
図26】仮支持基板分離工程の一例を示す概略図である。
図27】本発明の紫外線発光素子の別の製造方法における、ICP処理によるパターン化工程の一例を示す概略図である。
図28】p側電極形成工程の一例を示す概略図である。
図29】下部電極形成工程の一例を示す概略図である。
図30】金属膜除去工程の一例を示す概略図である。
図31】個別素子分離工程の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
<第一の実施形態>
最初に、本発明の第一の実施形態に係る紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハ、及び紫外線発光素子の製造方法について説明する。
上述のように、深紫外線領域(UVC:200~250nm)の発光ダイオード用に好適な、安価で高品質なエピタキシャルウェーハが求められていた。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、耐熱性の第一支持基板と、該第一支持基板の少なくとも上面に設けられた、厚み0.5~3μmの平坦化層と、該平坦化層の上面に貼り合わせにより接合された、厚み0.1~1.5μmのIII族窒化物単結晶の種結晶層と、該種結晶層上に、少なくとも、AlGa1-xN(0.5<x≦1)を主成分とする第一導電型クラッド層と、AlGaN系活性層と、AlGa1-yN(0.5<y≦1)を主成分とする第二導電型クラッド層が順に積層成長されたエピタキシャル層を有する紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハにより、安価で高品質なエピタキシャルウェーハを提供することができることを見出し、この発明を完成させた。
【0027】
以下、図面を参照して説明する。
図1に示す本発明の紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハ100は、貼り合わせによって作製された基板(貼り合わせ基板)1と窒化物半導体からなる紫外発光素子層2を有する。貼り合わせ基板1は、耐熱性支持基板(第一支持基板)3に、少なくとも上面に厚み0.5~3μmの平坦化層7が設けられ、さらに厚み0.1~1.5μmのIII族窒化物単結晶が種結晶層4として貼り合わせて作製される。
【0028】
耐熱性支持基板3は、セラミックスコア層5と前記セラミックスコア層を封入する不純物封入層6とで構成され、不純物封入層6は、例えばSiOxNy(ここで、x=0~2、y=0~1.5、x+y>0)の組成式で表されるものである。このようなものであれば、セラミックスコア層5のセラミックス材料に起因する物質が耐熱性支持基板3の外部に漏出するのを防ぐことができる。
セラミックスコア層5は、例えば、AlNを主成分とするセラミックスで作製される。耐熱性や安定性、入手し易さの点で優れている。
【0029】
平坦化層は耐熱性支持基板3の片面(上面)のみでも良いし、両面に形成しても良い。上記厚みであれば、耐熱性支持基板などに起因する種々のボイドや凹凸を埋め、種結晶が転写するために十分な平滑性が得られるし、反りも発生しにくい。例えば、SiO、酸窒化珪素(Si)、Si、およびAlAsのうち少なくとも1種類の材料からなるものとすることができる。平滑時の研削や研磨が容易だし、後に耐熱性支持基板3を分離するための犠牲層になり易いので好ましい。
【0030】
貼り合わせ基板1は、例えば本願出願人が先に行った出願(特願2020-100528)に示されている工程で、平坦化層7が形成された耐熱性支持基板3と種結晶層4を貼り合わせて作製することができるが、上記出願に記載の方法に限定されない。
また種結晶層4の厚みを上記数値範囲とすることで高品質なものとすることができる。材質としては、その上にエピタキシャル成長させる膜(紫外発光素子層2)を考慮すると、特には、AlGa1-xN(0.5<X≦1)の単結晶とすることが好ましい。
さらには、種結晶層4のバンドギャップが、後述するAlGaN系活性層のバンドギャップよりも大きいのが好ましい。より効率良く光を取り出すことができるためである。また、より効率良く発光させるため、種結晶層4は、エピタキシャル成長面がC面であるのが好ましい。
【0031】
貼り合わせ基板1に紫外発光素子層2を気相成長させる。紫外発光素子層の概略を図2に示す。以下に、紫外発光素子層2の構成について詳細に記述する。
貼り合わせ基板1上に第一導電型クラッド層8(AlGa1-xN(0.5<x≦1)を主成分)を形成する。第一導電型クラッド層8はAlGaN系活性層9へ電子を供給するために形成され、特に膜厚は限定されないが、例えば1.0~5.6μmとすることができる。一例として2.5μmとすることができる。
AlGaN系活性層9は、量子井戸構造を有しており、障壁層10と井戸層11が交互に積層されている。なお、例えば、Al、Ga、N以外の構成元素としてInが存在しており、該Inの割合が1%未満のものとすることができ、より効率良く発光させることができるので好ましい。また、AlGaN系活性層は、25℃、0.2A/mmの電流注入時に発光するスペクトルのピーク波長λpが235nmより短波長のものとすることができ、このようなものであれば深紫外線領域の光をより確実に得ることができる。AlGaN系活性層9の膜厚としては、例えば0.2~0.6μmとすることができる。
第二導電型クラッド層12(AlGa1-yN(0.5<y≦1)を主成分)は、AlGaN系活性層9へ正孔を供給するために形成される。第二導電型クラッド層12の膜厚としては、例えば0.5~2.5μmとすることができる。
電極との接触抵抗を低減するため、p型GaNコンタクト層13を形成する。p型GaNコンタクト層13の膜厚としては、例えば0.05~0.3μmとすることができる。
なお、上記の第一導電型クラッド層8~p型コンタクト層13を、以下ではエピタキシャル層22と言うことがある。
【0032】
以下に、本実施形態の深紫外線領域の発光ダイオード用に好適なエピタキシャル層の製造方法を示す。
[1]反応炉への導入
貼り合わせ基板1をMOVPE装置の反応炉内に導入する。貼り合わせ基板1を反応炉に導入する前に、薬品によりクリーニングを行う。貼り合わせ基板1を反応炉内に導入後、窒素などの高純度不活性ガスで炉内を満たして、炉内のガスを排気する。
【0033】
[2]貼り合わせ基板表面を炉内でクリーニングする工程
貼り合わせ基板1を反応炉内で加熱して、基板の表面をクリーニングする。クリーニングを行う温度は、貼り合わせ基板表面の温度で1000℃から1200℃の間で決めることができるが、特に1050℃でクリーニングを行うことで清浄な表面を得ることができる。
クリーニングは、炉内の圧力が減圧された後に実施し、炉内圧力は200mbarから30mbarの間で決めることができる。炉内には、水素あるいは窒素を供給した状態で例えば10分間クリーニングを行う。
【0034】
[3]第一導電型クラッド層8を成長する工程
この工程は、貼り合わせ基板1上に第一導電型クラッド層8を成長する工程である。
この工程では、反応炉内を規定の炉内圧力、基板温度に保持した後、原料のTMAl,TMGa,NH,およびn型導電性にするための不純物ガスを、炉内に供給して第一導電型クラッド層8を成長する。第一導電型クラッド層8は、AlGa1-xN(0.5<x≦1)で表される組成で自由に作製することができるが、一例としてAl0.95Ga0.05Nと設計した。組成を変えて複数層形成されてもよい。
この工程の炉内圧力は例えば75mbar,基板温度は1100℃とすることができる。所望のAl組成の混晶を得るために、原料ガスの材料効率を考慮して、薄膜中に取り込まれるAl/Ga比が設定している比率になるように、原料のTMAl,TMGaの流量を設定する。
n型導電性にするための不純物ガスは、モノシラン(SiH)を用いることができる。また、原料ガスを輸送するためのキャリアガスは、水素とすることができる。不純物ガスとして、テトラエチルシランを用いても良い。
【0035】
[4]AlGaN系活性層9を成長する工程
この工程は、第一導電型クラッド層8の上にAlGaN系活性層9を成長する工程である。この工程では、反応炉内を規定の炉内圧力、基板温度に保持した後、原料のTMAl,TMGa,NHを炉内に供給してAlGaN系活性層9を成長する。AlGaN系活性層9は、一例として障壁層10:Al0.75Ga0.25N,井戸層11:Al0.6Ga0.4Nを交互に積層したものとすることができる。また、この工程の炉内圧力は例えば75mbar,基板温度は1100℃とすることができる。各層で所望のAl組成の混晶を得るために、原料ガスの材料効率を考慮して、薄膜中に取り込まれるAl/Ga比が設定している比率になるように、原料のTMAl,TMGaの流量を設定する。
【0036】
[5]第二導電型クラッド層12を成長する工程
この工程は、AlGaN系活性層9の上に第二導電型クラッド層12を成長する工程である。この工程では、反応炉内を規定の炉内圧力、基板温度に保持した後、原料のTMAl,TMGa,NH,およびp型導電性にするための不純物原料を、炉内に供給して第二導電型クラッド層12を成長する。第二導電型クラッド層12は、AlGa1-yN(0.5<y≦1)で表される組成で自由に作製することができるが、一例としてAl0.95Ga0.05Nとすることができる。組成を変えて複数層形成されてもよい。
この工程の炉内圧力は例えば75mbar,基板温度は1100℃とすることができる。所望のAl組成の混晶を得るために、原料ガスの材料効率を考慮して、薄膜中に取り込まれるAl/Ga比が設定している比率になるように、原料のTMAl,TMGaの流量を設定する。
p型導電性にするための不純物原料は、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いることができる。
【0037】
[6]p型GaNコンタクト層13を成長する工程
この工程は、第二導電型クラッド層12の上にp型GaNコンタクト層13を成長する工程である。この工程では、反応炉内を規定の炉内圧力、基板温度に保持した後、原料のTMGa,NH,およびp型導電性にするための不純物原料を、炉内に供給してp型GaNコンタクト層13を成長する。この工程の炉内圧力は例えば200mbar,基板温度は1000℃とすることができる。
p型導電性にするための不純物原料は、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いることができる。また、原料ガスを輸送するためのキャリアガスは、水素を用いることができる。
【0038】
[7]活性化アニール工程
この工程では、加熱炉内で所定の温度、時間でウェーハをアニールすることで、第二導電型クラッド層12、p型GaNコンタクト層13のp型不純物を活性化させた。加熱炉内での活性化は、例えば750℃、10分とすることができる。
【0039】
本発明の深紫外線領域の発光ダイオード用エピタキシャルウェーハは、格子定数差や熱膨張係数差による反りによって、面内不均一が発生することがなく、転位密度が少なく高品質なウェーハとすることができる。
また、例えば高価なAlN単結晶自立基板から薄い種結晶層を剥離して、安価なセラミックス基板に貼り合わせることにより、深紫外線領域の発光ダイオード用エピタキシャル基板を安価に製造することができる。
【0040】
次に、本発明の紫外線発光素子の製造方法について図4~10を用いて説明する(フリップチップ)。
最初に図4に示すように、紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハ(エピタキシャル基板)100上に厚膜系フォトレジスト(PR)をスピンコートし、3μm以上のレジストを表面に形成し、フォトリソグラフィー法により、PRパターン14を形成する。PRパターンは例えば15μmピッチ、10μm角とすることができるが、このサイズに限定されるものではなく、求める要求品種によって変更することができる。
PRパターンとピッチのサイズは、種結晶層4からp型GaNコンタクト層13までの厚さによって下限が決まり、ピッチ間隔からパターン寸法の差分の1/20以上を設けるべきである。すなわち、15μmピッチ、10μm角のパターンを形成した際には、前記差分は0.4μm以上が必要となる。
【0041】
次に図5に示すようにICP処理にてパターン化を実施する。ICP条件はClとArを導入して実施し、Cl流量50sccm,Ar流量30sccm,処理圧力雰囲気は2[Pa]、出力はバイアス側150W,アンテナ側100Wで行うことができる。なお、条件はこれに限定されるものではなく、エピタキシャル層をエッチングできる条件であれば、どの様な条件でも選択可能であることは言うまでも無い。ICP処理にて、貼り合わせ基板1までエピタキシャル層が除去された素子分離予定領域15を形成する。領域15形成後はアッシングにてPRパターン14を除去する。
【0042】
次に図6に示すように厚膜系フォトレジスト(PR)をスピンコートし、3μm以上のレジストを表面の構成し、フォトリソグラフィー法により、PRパターン16を形成する。
【0043】
次に図7に示すように、ICP処理にてパターン化を実施する。ICP条件はClとArを導入して実施し、Cl流量50sccm,Ar流量30sccm,処理圧力雰囲気は2[Pa]、出力はバイアス側150W,アンテナ側100Wで行うことができる。なお条件はこれに限定されるものではなく、エピタキシャル層をエッチングできる条件であれば、どの様な条件でも選択可能である。
ICP処理時間を調整し、n型AlGaN層(第一導電型クラッド層)8を0.5~1.5μm程度残存させた領域17を形成する(第一導電型クラッド層の部分的な露出)。領域17形成後はアッシングにてPRパターン16を除去する。
薄膜系PR(厚さ3μm以下)のPRをスピンコートし、フォトリソグラフィー法により、領域17の一部が開口し、他の領域がPRで被覆されたパターンを形成する。開口パターンは例えば4μm角のパターンとすることができるが、このサイズに限定されるものではない。
【0044】
次に図8に示すように、蒸着機にウェーハを導入し、蒸着を行う。蒸着膜は順に、例えばNi層100nm,Au層1,000μmで蒸着することができる。蒸着膜形成後、リフトオフ法により開口部以外の領域の金属膜を除去し、領域17の一部にn側電極18を形成する。
また、表面保護膜(PSV)膜形成後に、開口パターンをウェットエッチング処理にて形成し、蒸着後、リフトオフを行うセルフアライン工程を採用しても同様の効果が得られる。
【0045】
次に図9に示すようにn側電極18形成後、薄膜系PR(厚さ3μm以下)のPRをスピンコートし、フォトリソグラフィー法により、p型GaNコンタクト層13の一部が開口し、他の領域がPRで被覆されたパターンを形成する。開口パターンは例えば4μm角のパターンとすることができるが、このサイズに限定されるものではない。
開口パターン形成後、蒸着機にウェーハを導入し、蒸着を行う。蒸着膜は例えばAl層1,000μmで形成することができる。蒸着膜形成後、リフトオフ法により開口部以外の領域の金属膜を除去し、p型GaNコンタクト層13の一部(すなわち、除去せずに残された第二導電型クラッド層上)にp側電極19を形成する。
また、表面保護膜(PSV)膜形成後に、開口パターンをウェットエッチング処理にて形成し、蒸着後、リフトオフを行うセルフアライン工程を採用しても同様の効果が得られる。
n側電極18,p側電極19形成後、窒素雰囲気で例えば700℃、5分の熱処理を行い、エピタキシャル層の電気的コンタクトを形成する。
【0046】
次に図10に示すように、少なくともp側電極19とエレップテープが接する形でエピタキシャル基板100を保持し、エピタキシャル基板100のSiO層(平坦化層)7を弗酸過水混合液でウェットエッチング処理する。弗酸過水はSiO層7のみをエッチングし、AlN層(種結晶層)4に対してはエッチング選択性を有する。従って、ベース基板(第一支持基板:セラミックスコア層+不純物封入層)3とAlN層4を分離するため、チップが独立する。
独立チップをシリコーン等の適切な転写素材に転写し、実装基板へ実装する。
【0047】
なお、上記のようにして紫外線発光素子の製造方法により製造したチップ(紫外線発光素子)を複数個結合し、紫外線発光素子アレイを製造することができる。このようにすれば、極めて高品質で安価な紫外線発光素子アレイを製造することができる。
【0048】
<第二の実施形態>
次に本発明の第二の実施形態に係る紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板の製造方法及び紫外線発光素子の製造方法について図11~20を用いて説明する。
最初に図11に示すようにエピタキシャル基板100上にベンゾシクロブテン(BCB)膜20をスピンコートにて例えば1μm厚塗布する。仮支持基板21を準備し、エピタキシャル基板100のBCB膜20塗布面と対向させ、熱圧着して仮接合し、仮接合基板101を得る。仮支持基板はどのような材料の選択も可能だが、例えば平坦加工性に優れたシリコンを用いることができる。その他、サファイア、石英、GaAs、InP、SiC、Ge、InSbなどの材料を選択しても良い。仮接合の条件は例えば5N/cm 以上、温度は150℃前後とすることができる。
【0049】
次に図12に示すように、基板上のSiO層(平坦化層)7を弗酸過水混合液でウェットエッチング処理する。弗酸過水によりSiO層のみをエッチングし、エピタキシャル層22に対してはエッチング選択性を有するため、基板3と種結晶層4との間で分離し、種結晶層4から仮支持基板21までが仮接合基板101に残留した剥離基板23を得る。
【0050】
次に図13に示すように剥離基板23上(種結晶層4のエピタキシャル層22とは反対側)に例えば厚さ0.5μmのAl層(反射金属層)24,厚さ0.1μmのTi層25,厚さ1μmのAu層26を順次、真空蒸着法にて蒸着することで剥離接合基板27を得る。真空蒸着法での蒸着以外に、スパッタ法やPLD,ALDその他の堆積法を用いて蒸着膜を形成してもよい。また。例示した膜厚より厚くても、あるいは薄くても同様の効果が得られる。ただ、Al層24は活性層で生じた光反射の機能を有することを企図して設けられるため、0.05μm以上有ることが望ましく、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。Ti層25はAl層24とAu層26の混合を防止するために設けている層であり、最少の効果を有する0.05μm以上を設けることが望ましい。また、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。Au層26に関しては金属接合の機能を企図して設けられた層であり、接合容易性を担保するために、0.3μm以上の膜厚を有することが望ましい。また、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。
【0051】
次に図14に示すように永久基板28(導電性を有する第二支持基板)としてシリコン基板を準備し、永久基板28上に接合金属膜を蒸着する。接合金属は、永久基板28から順に、例えば0.1μm厚のTi層29,1μm厚のAu層30を順次、真空蒸着法にて蒸着した永久接合基板31を準備する。
なお、第二支持基板としては、Si、Ge、GaAsの単結晶、Cu、Alの金属、およびカーボンのうちのいずれか、又はそれらを複合した材料とすることができる。このような材質であればより簡便である。
真空蒸着法での蒸着以外に、スパッタ法やPLD,ALDその他の堆積法を用いて蒸着膜を形成してもよい。また。例示した膜厚より厚くても、あるいは薄くても同様の効果が得られる。ただ、Ti層29はAu層30とシリコン基板との接着を企図して設けている層であり、最少の効果を有する0.05μm以上を設けることが望ましい。また、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。Au層30に関しては金属接合の機能を企図して設けられた層であり、接合容易性を担保するために、0.3μm以上の膜厚を有することが望ましい。また、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。
【0052】
次に図15に示すように剥離接合基板27と永久接合基板31とをAu層26とAu層30が対向する形で熱圧着し、接合し、接合基板102を得る(金属接合)。接合の条件は例えば5N/cm 以上、温度は150℃前後とする。
【0053】
次に図16に示すように、150℃に加熱し、BCB膜20を軟化させ、仮支持基板21を接合基板102から分離した構成基板32(紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板:第二支持基板、反射金属層、種結晶層、エピタキシャル層を含む構造体)を得る。
構成基板32の表面に残置したBCB膜20は、ICP法にてNFガスプラズマ処理にて除去することができる。BCB膜20の除去方法はこれに限るものではなく、BCB膜を除去できる方法であればどのような方法でもよい。例えば、BCB薄め液による洗浄、酸素プラズマ処理でも同様に除去することができる。
【0054】
次に構成基板32を用いた本発明の紫外線発光素子の製造方法について図17~20を用いて説明する。
最初に構成基板32の表面に厚膜系フォトレジスト(PR)をスピンコートし、3μm以上のレジストを表面に形成し、フォトリソグラフィー法により、PRパターンを構成する。PRパターンは例えば350μmピッチ、350μm角で構成することができるが、このサイズに限定されるものではなく、求める要求品種によって変更することができる。
【0055】
次に図17に示すようにPRパターン形成後、ICP処理にてパターン化を行う。ICP条件はClとArを導入して、例えばCl流量50sccm,Ar流量30sccm,処理圧力雰囲気は2[Pa]、出力はバイアス側150W,アンテナ側100Wで行うことができる。パターン化の条件はこれに限定されるものではなく、エピタキシャル層をエッチングされる条件であれば、どの様な条件でもよい。ICP処理にて、Al層24が露出するまでエピタキシャル層が除去された素子分離予定領域33を形成する。素子分離予定領域33形成後はアッシングにてPRパターンを除去する。
【0056】
次に厚膜系フォトレジスト(PR)をスピンコートし、3μm以上のレジストを表面に形成し、フォトリソグラフィー法により、PRパターンを構成する。
【0057】
次に図18に示すように、ICP処理にてパターン化を行う。ICP条件はClとArを導入して、例えばCl流量50sccm,Ar流量30sccm,処理圧力雰囲気は2[Pa]、出力はバイアス側150W,アンテナ側100Wで行うことができる。パターン化の条件はこれに限定されるものではなく、エピタキシャル層をエッチングされる条件であれば、どの様な条件でもよい。
ICP処理時間を調整し、n型AlGaN層8を0.5~1.5μm程度残存させた領域34を形成する。領域34形成後はアッシングにてPRパターンを除去する。
【0058】
次に図19に示すように薄膜系PR(厚さ3μm以下)のPRをスピンコートし、フォトリソグラフィー法により、領域34の一部が開口し、他の領域がPRで被覆されたパターンを形成する。開口パターンは例えば70μmΦのパターンとすることができるが、このサイズに限定されるものではなく、この大きさより大きくても小さくてもよい。
開口パターン形成後、蒸着機にウェーハを導入し、蒸着を行う。蒸着膜は例えば順に、Ni層100nm,Au層1,000μmで蒸着することができる。蒸着膜形成後、リフトオフ法により開口部以外の領域の金属膜を除去し、領域34の一部にn側電極35を形成する。
また、表面保護(PSV)膜形成後、開口パターンをウェットエッチング処理にて形成し、蒸着後、リフトオフを行うセルフアライン工程を採用してもよい。
【0059】
次に図20に示すように、薄膜系PR(厚さ3μm以下)のPRをスピンコートし、フォトリソグラフィー法により、p型GaN層13の一部が開口し、他の領域がPRで被覆されたパターンを形成する。開口パターンは例えば70μmΦのパターンとすることができるが、このサイズに限定されるものではなく、この大きさより大きくても小さくてもよい。
開口パターン形成後、蒸着機にウェーハを導入し、蒸着を行う。蒸着膜は例えばAl層1,000μmとすることができる。蒸着膜形成後、リフトオフ法により開口部以外の領域の金属膜を除去し、p型GaNコンタクト層13の一部にp側電極36を形成する。
また、表面保護(PSV)膜形成後、開口パターンをウェットエッチング処理にて形成し、蒸着後、リフトオフを行うセルフアライン工程を採用してもよい。
n側電極35およびp型電極36形成後、窒素雰囲気700℃5分の熱処理を実施し、エピ層の電気的コンタクトを形成する。
【0060】
電気的コンタクト形成後、領域33の一部の領域の金属膜を除去し、スクライブ・ブレーキング法にて個別素子に分離する。
金属膜除去にレーザーアブレーション法を用いることができるが、これに限定されるものではなく、素子領域を被覆したウェットエッチング法を採用してもよい。ウェット法を用いる場合は王水を使用することが好ましい。
また、スクライブ・ブレーキング法に限定されるものではなく、他の方法を用いてもよい。たとえば、ブレードダイシング法を用いることもできる。また、スクライブ法に関してもダイヤモンドスクライブ法あるいはステルス法のどちらも採用可能である。
【0061】
<第三の実施形態>
次に本発明の第三の実施形態に係る紫外線発光素子用金属貼り合わせ用基板の製造方法及び紫外線発光素子の製造方法について図21~31を用いて説明する。
最初に図21に示すようにエピタキシャル基板100上にベンゾシクロブテン(BCB)膜20をスピンコートにて例えば1μm厚塗布する。仮支持基板21を準備し、エピタキシャル基板100のBCB膜20塗布面と対向させ、熱圧着して仮接合し、仮接合基板101を得る。仮支持基板はどのような材料の選択も可能だが、例えば平坦加工性に優れたシリコンを用いることができる。その他、サファイア、石英、GaAs、InP、SiC、Ge、InSbなどの材料を選択しても良い。仮接合の条件は例えば5N/cm 以上、温度は150℃前後とすることができる。
【0062】
次に図22に示すように、基板上のSiO層(平坦化層)7を弗酸過水混合液でウェットエッチング処理する。弗酸過水によりSiO層のみをエッチングし、エピタキシャル層22に対してはエッチング選択性を有するため、基板と種結晶層4との間で分離し、AlN層(種結晶層)4から仮支持基板21までが仮接合基板101に残留した剥離基板23を得る。
【0063】
次に図23に示すように剥離基板23上(種結晶層4のエピタキシャル層22とは反対側)に例えば厚さ0.5μmのAl層(反射金属層)24,厚さ0.1μmのTi層25,厚さ1μmのAu層26を順次、真空蒸着法にて蒸着した剥離接合基板27を得る。
真空蒸着法での蒸着以外に、スパッタ法やPLD,ALDその他の堆積法を用いて蒸着膜を形成してもよい。また。例示した膜厚より厚くても、あるいは薄くても同様の効果が得られる。
Al層24は活性層で生じた光反射の機能を有することを企図して設けられるため、0.05μm以上有ることが望ましく、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。Ti層25はAl層24とAu層26の混合を防止するために設けている層であり、最少の効果を有する0.05μm以上を設けることが望ましい。また、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。Au層26に関しては金属接合の機能を企図して設けられた層であり、接合容易性を担保するために、0.3μm以上の膜厚を有することが望ましい。また、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。
【0064】
次に図24に示すように永久基板28(導電性を有する第二支持基板)としてシリコン基板を準備し、永久基板28上に接合金属膜を蒸着する。接合金属は、永久基板28から順に、例えば0.1μm厚のTi層29,1μm厚のAu層30を順次、真空蒸着法にて蒸着した永久接合基板31を準備する。
真空蒸着法での蒸着以外に、スパッタ法やPLD,ALDその他の堆積法を用いて蒸着膜を形成してもよい。また。例示した膜厚より厚くても、あるいは薄くても同様の効果が得られる。ただ、Ti層29はAu層30とシリコン基板との接着を企図して設けている層であり、最少の効果を有する0.05μm以上を設けることが望ましい。また、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。Au層30に関しては金属接合の機能を企図して設けられた層であり、接合容易性を担保するために、0.3μm以上の膜厚を有することが望ましい。また、その後のチップ工程での加工容易性から5μm以下であることが望ましい。
【0065】
次に図25に示すように剥離接合基板27と永久接合基板31とをAu層26とAu層30が対向する形で熱圧着し、接合し、接合基板102を得る(金属接合)。接合の条件は例えば5N/cm 以上、温度は150℃前後とすることができる。
【0066】
次に図26に示すように、150℃に加熱し、BCB膜20を軟化させ、仮支持基板21を接合基板102から分離した構成基板32(紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板)を得る。
構成基板32の表面に残置したBCB膜20は、ICP法にてNFガスプラズマ処理にて除去することができる。BCB膜20の除去方法はこれに限るものではなく、BCB膜を除去できる方法であればどのような方法でもよい。例えば、BCB薄め液による洗浄、酸素プラズマ処理でも同様に除去することができる。
【0067】
次に構成基板32を用いた本発明の紫外線発光素子の製造方法について図27~30を用いて説明する。
最初に構成基板32の表面に厚膜系フォトレジスト(PR)をスピンコートし、3μm以上のレジストを表面に形成し、フォトリソグラフィー法により、PRパターンを構成する。PRパターンは例えば250μmピッチ、250μm角で構成することができるが、このサイズに限定されるものではなく、求める要求品種によって変更することができる。
【0068】
次に図27に示すようにPRパターン形成後、ICP処理にてパターン化を行う。ICP条件はClとArを導入して、例えばCl流量50sccm,Ar流量30sccm,処理圧力雰囲気は2[Pa]、出力はバイアス側150W,アンテナ側100Wで行うことができる。パターン化の条件はこれに限定されるものではなく、エピタキシャル層をエッチングされる条件であれば、どの様な条件でもよい。たとえば、ICPに代わってRIE処理、または逆スパッタ法を用いてもよい。
ICP処理にて、Al層24が露出するまでエピタキシャル層が除去された素子分離予定領域33を形成する。素子分離予定領域33形成後はアッシングにてPRパターンを除去する。
【0069】
次に図28に示すように薄膜系PR(厚さ3μm以下)のPRをスピンコートし、フォトリソグラフィー法により、領域34が開口し、他の領域がPRで被覆されたパターンを形成する。開口パターンは例えば70μmΦのパターンとすることができるが、このサイズに限定されるものではなく、この大きさより大きくても小さくてもよい。
開口パターン形成後、蒸着機にウェーハを導入し、蒸着を行う。蒸着膜は例えば順に、Ni層100nm,Au層1,000μmで蒸着することができる。蒸着膜形成後、リフトオフ法により開口部以外の領域の金属膜を除去し、領域34にp側電極36を形成する。
蒸着膜は、NiとAu層の積層構造に限定されるものではなく、Al層単層としても良いし、Au層単層としても良く、オーミックコンタクト形成可能な金属材料であれば、どのような金属あるいはどの様な積層構造を選択してもよい。
【0070】
次に図29に示すようにウェーハを導入し、構成基板32のp側電極36が形成されていない面側(第二支持基板のエピタキシャル層とは反対側)に蒸着を実施し、下部電極38を形成する。下部電極38はAl層1,000μmで形成することができる。
なお、Al層の単層構造に限定されるものではなく、NiとAu層の積層構造としても良いし、Au層単層としても良く、オーミックコンタクト形成可能な金属材料であれば、どのような金属あるいはどの様な積層構造を選択してもよい。
p側電極36および下部電極38形成後、窒素雰囲気700℃5分の熱処理を実施し、エピタキシャル層及び永久基板との電気的コンタクトを形成する。
【0071】
次に図30に示すように電気的コンタクト形成後、領域37の一部の領域の金属膜を除去する。
【0072】
そして図31に示すようにスクライブ・ブレーキング法にて個別素子に分離する。
金属膜除去にレーザーアブレーション法を用いることができるが、これに限定されるものではなく、素子領域を被覆したウェットエッチング法を採用しても同様の効果が得られる。ウェット法を用いる場合は王水を使用することが好ましい。
また、スクライブ・ブレーキング法に限定されるものではなく、他の方法を用いてもよい。たとえば、ブレードダイシング法を用いることもできる。また、スクライブ法に関してもダイヤモンドスクライブ法あるいはステルス法のどちらも採用可能である。
【実施例
【0073】
以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例)
図1-2に示すような本発明のエピタキシャルウェーハを製造する(前述した第一の実施形態の工程を参照。)
AlNのセラミックスで作製された基板上に、SiOからなる平坦化層7を2μm成長し、Al0.95Ga0.05N単結晶からなる種結晶を貼り合わせた基板を準備した。
基板上に、MOVPE法でAl0.95Ga0.05Nを100nm成長し、その上にn型Al0.95Ga0.05Nを2.5μm成長した。その上に、3層の障壁層10:Al0.75Ga0.25N,井戸層11:Al0.6Ga0.4Nからなる量子井戸構造を形成した。その後、p型Al0.95Ga0.05N層とp型GaNコンタクト層を形成した。
【0074】
実施例では、後述する比較例と比較して、成長時間が6時間短縮することができた。また活性層を成長するまでホモエピタキシャル成長することで、活性層成長中の反りが小さくなり、活性層の均一性が向上した。成長後の反りもBowが12μmと小さく、クラックが全く発生しなかった。
【0075】
(比較例)
以下に、サファイヤ基板115を用いた深紫外線領域の発光ダイオード用エピタキシャル層の製造方法を示す(図3参照)。
[1]反応炉への導入
サファイヤ基板115をMOVPE装置の反応炉内に導入する。サファイヤ基板115を反応炉に導入する前に、薬品によりクリーニングを行う。サファイヤ基板115を反応炉内に導入後、窒素などの高純度不活性ガスで炉内を満たして、炉内のガスを排気する。
【0076】
[2]サファイヤ基板115を炉内でクリーニングする工程
サファイヤ基板115を反応炉内で加熱して、基板の表面をクリーニングする。クリーニングを行う温度は、サファイヤ基板115表面の温度で1000℃から1200℃の間で決めることができるが、特に1030℃でクリーニングを行うことで清浄な表面を得ることができる。
クリーニングは、炉内の圧力が減圧された後に実施し、炉内圧力は200mbarから30mbarの間で決めることができる。本形態では、炉内圧力を150mbarに設定してクリーニングを実施した。炉内には、水素あるいは窒素を供給した状態で10分間クリーニングを行う。
【0077】
[3]バッファー層116を成長する工程
この工程では、規定の炉内圧力および基板温度において、原料であるAl,Ga,N源となるガスを導入することによって、サファイヤ基板上に、エピタキシャル層の結晶性を改善するためのバッファー層116を成長する。基板上の核形成層117と成長条件を調整し、低速で成長する低速成長層118と高速成長層119を繰り返すことにより転位を低減する層を形成した。紫外LEDとして好適な基板を得るために、バッファー層116を3μm成長した。
【0078】
これ以降は、実施例1の方法(すなわち、前述した第一の実施形態のエピタキシャル層の製造方法における、[3]第一導電型クラッド層を成長する工程~[7]活性化アニール工程)と同じ製造方法で、深紫外線領域の発光ダイオード用エピタキシャル基板200を作製した(第一導電型クラッド層108、AlGaN系活性層109(障壁層110、井戸層111)、第二導電型クラッド層112、p型GaNコンタクト層113)。
【0079】
比較例では、結晶性の改善のためのバッファー層116を3μm以上成長する必要があったため、エピタキシャル層の成長時間が長くなり生産性が低下した。AlNの成長レートは、III族原料の供給量を増やすことによって増大させることができるが、炭素などの不純物の取り込み量が増えて結晶の品質が低下するため、成長レートを十分に増大させることができなかった。
また、成長中に格子定数差や熱膨張係数差による反りによって、面内不均一やクラックの不良が発生しやすく、エピタキシャル層の設計の自由度が低かった。成長後の反りもBowが124μmと大きく、デバイス工程の歩留まりが低下した。
【0080】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0081】
1…貼り合わせ基板、 2…紫外線発光素子層、
3…耐熱性基板(第一支持基板)、 4…種結晶層、 5…セラミックスコア層、
6…不純物封入層、 7…平坦化層、 8…第一導電型クラッド層、
9…AlGaN系活性層、 10…障壁層、 11…井戸層、
12…第二導電型クラッド層、 13…p型GaNコンタクト層、
14、16…フォトレジスト(PR)パターン、
15、33…素子分離予定領域、 17、34、37…領域、
18、35…n側電極、 19、36…p側電極、 20…BCB膜、
21…仮支持基板、 22…エピタキシャル層、 23…剥離基板、
24…Al層(反射金属層)、 25、29…Ti層、 26、30…Au層、
27…剥離接合基板、 28…永久基板(第二支持基板)、 31…永久接合基板、
32…構成基板(紫外線発光素子用金属貼り合わせ基板)、 38…下部電極、
100…本発明の紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハ(エピタキシャル基板)、
101…仮接合基板、 102…接合基板、
108…第一導電型クラッド層、 109…AlGaN系活性層、
110…障壁層、 111…井戸層、 112…第二導電型クラッド層、
113…p型GaNコンタクト層、 115…サファイア基板、
116…バッファー層、 117…核形成層、 118…低速成長層、
119…高速成長層、 200…従来の紫外線発光素子用エピタキシャルウェーハ。
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