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昭和45(行ツ)114行政訴訟 実用新案権

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裁判所 最高裁判所第三小法廷
裁判年月日 昭和48年6月26日
事件種別 民事
法令 実用新案権
キーワード 審決6回
訂正審判4回
無効4回
無効審判1回
主文 本件上告を棄却する。 上告費用は上告人の負担とする。
事件の概要

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判決文

主 文
本件上告を棄却する。
上告費用は上告人の負担とする。
理 由
上告代理人弓気田健、同萼経夫の上告理由について。
登録実用新案の登録無効審判事件の係属中にその登録実用新案について訂正の審判が請求
された場合において、その審決の先後関係をいかにすべきかは、審判を行なう特許庁の裁量
に委ねられた事柄であつて、つねに、まず訂正審判事件につき審決をした後でなければ登録
無効の審決をしてはならないと解すべき法律上の根拠はない。そして、訂正審判制度の本来
の趣旨からすれば、訂正審判事件の審決に先だち登録無効の審決をしたからといつて、所論
のように権利者の訂正審判請求権を故なく喪失せしめたものということはできないし、また、
右無効審決の取消訴訟において訂正請求の理由の有無を審理する必要のないことはもちろん
である。したがつて、原判決に所論の違法はなく、論旨はすべて採用することができない。
よつて、行政事件訴訟法七条、民訴法四〇一条、九五条、八九条に従い、裁判官全員の一
致で、主文のとおり判決する。
最高裁判所第二小法廷
裁判長裁判官 岡 原 昌 男
裁判官 小 川 信 雄
裁判官 大 塚 喜 一 郎

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