知財判決速報/裁判例集知的財産に関する判決速報,判決データベース

ホーム > 知財判決速報/裁判例集 > 昭和42(行ツ)5 商標登録無効審判の審決取消請求

この記事をはてなブックマークに追加

昭和42(行ツ)5商標登録無効審判の審決取消請求

判決文PDF

▶ 最新の判決一覧に戻る

裁判所 最高裁判所第二小法廷
裁判年月日 昭和44年12月5日
事件種別 民事
原審 昭和38(行ナ)49 (昭和41年10月27日)
法令 商標権
キーワード
主文 本件上告を棄却する。上告費用は上告人の負担とする。
判示事項 「D」の漢字を縦書きして成る商標と「文楽D」の漢字を一連に縦書きして成る商標が同種商品を指定商品とする場合に旧商標法(大正一〇年法律第九九号)二条一項一一号の適用が否定された事例
事件の概要 「D」の漢字を縦書きして成り、旧々類別五〇類の紙その他本類に属する商品を指定商品とするYの引用商標がある場合において、Yがその前身時代を含めて昭和一〇年前後から京花紙一号につき右商標を使用して来たとはいえ、要するに、併存する他の不特定多数の「D」商標使用者の単なる一員としてこれを使用したにすぎず、取引者、需要者からとくにYの「D」商標として注目され、知られることなくして推移した等原判示のような事情(原判決理由参照)があるときは、「文楽D」の漢字を一連に縦書きして成り、旧類別五〇類の「紙及他類ニ属セサル其ノ製品」を指定商品とし、昭和三三年に登録されたXの本件商標は、旧商標法(大正一〇年法律第九九号)二条一項一一号に該当しない。

▶ 前の判決 ▶ 次の判決 ▶ 商標権に関する裁判例

本サービスは判決文を自動処理して掲載しており、完全な正確性を保証するものではありません。正式な情報は裁判所公表の判決文(本ページ右上の[判決文PDF])を必ずご確認ください。

判決文

         主    文
     本件上告を棄却する。
     上告費用は上告人の負担とする。
         理    由
 上告代理人岡本顕輔、同田中武文、同音田清彦の上告理由第一、二点について。
 原審挙示の証拠によれば、その認定は是認することができ、その過程にも所論の
違法は認められない。そして、原審認定の事情のもとにおいて、上告人名の表示を
伴わない「D」商標の表示のみによつては、商標上、看者をして「D」商標の認識
は生ぜしめたとしても、上告人の「D」商標たるの認識は生ぜしめるに由なかつた
とする原審の判断は相当で、原判決には、なんら所論商標の本質を誤解した違法は
ない。
 論旨は、ひつきよう、原審の専権に属する証拠の取捨選択、事実の認定を非難す
るか、または原判決を正解しないでこれに商標法(大正一〇年法律第九九号)の解
釈適用の誤りがあるとするもので、論旨はすべて理由がなく、採用できない。
 よつて、民訴法四〇一条、九五条、八九条に従い、裁判官全員の一致で、主文の
とおり判決する。
     最高裁判所第二小法廷
         裁判長裁判官    草   鹿   浅 之 介
            裁判官    色   川   幸 太 郎
            裁判官    村   上   朝   一

最新の判決一覧に戻る

法域

特許裁判例 実用新案裁判例
意匠裁判例 商標裁判例
不正競争裁判例 著作権裁判例

最高裁判例

特許判例 実用新案判例
意匠判例 商標判例
不正競争判例 著作権判例

今週の知財セミナー (3月3日~3月9日)

来週の知財セミナー (3月10日~3月16日)

3月11日(火) - 東京 港区

特許調査の第一歩

3月12日(水) - 東京 港区

はじめての特許調査(Ⅰ)

3月12日(水) - 愛知 名古屋市中区

技術情報管理と秘密保持契約

3月13日(木) - 東京 港区

はじめての特許調査(Ⅱ)

特許事務所紹介 IP Force 特許事務所紹介

藤枝知財法務事務所

千葉県船橋市本町6-2-10 ダイアパレスステーションプラザ315 特許・実用新案 商標 外国商標 コンサルティング 

あいわ特許業務法人(特許事務所)

〒104-0045 東京都中央区築地1-12-22 コンワビル4F 特許・実用新案 意匠 商標 外国特許 外国意匠 外国商標 訴訟 鑑定 コンサルティング 

渡辺国際特許事務所

*毎日新聞ビル(梅田)* 〒530-0001 大阪市北区梅田3丁目4番5号 毎日新聞ビル9階 *高槻事務所* 〒569-1116 大阪府高槻市白梅町4番14号1602号室 特許・実用新案 意匠 商標 外国特許 外国意匠 外国商標 訴訟 鑑定 コンサルティング