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令和3(行ケ)10015審決取消請求事件

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裁判所 請求棄却 知的財産高等裁判所知的財産高等裁判所
裁判年月日 令和3年9月9日
事件種別 民事
当事者 原告株式会社ビットスター
被告有限会社根本
法令 商標権
商標法2条3項8号3回
商標法50条2項1回
商標法50条1項1回
キーワード 商標権8回
審決6回
主文 1 原告の請求を棄却する。
2 訴訟費用は原告の負担とする。
事件の概要 本件は,商標法50条1項に基づく商標登録取消審判請求に対する取消審決に対 する取消訴訟である。争点は,別紙商標登録目録記載の商標(以下「本件商標」と いい,本件商標に係る商標登録を「本件商標登録」という。)の商標権者である原 告が,平成28年1月17日から平成31年1月16日までの期間に,指定役務の うち第42類「電子計算機用プログラムの提供,コンピュータソフトウェアの提供, 娯楽用電子計算機用プログラムの提供」(以下「取消請求役務」という。)につい て,本件商標を使用したか否かである。

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判決文

令和3年9月9日判決言渡
令和3年(行ケ)第10015号 審決取消(商標)請求事件
口頭弁論終結日 令和3年7月15日
判 決
原 告 株式会社ビットスター
同訴訟代理人弁護士 平 林 尚 人
谷 口 琢 哉
田 中 康 平
被 告 有 限 会 社 根 本
同訴訟代理人弁理士 宮 永 栄
飯 島 千 尋
主 文
1 原告の請求を棄却する。
2 訴訟費用は原告の負担とする。
事 実 及 び 理 由
第1 請求
特許庁が取消2018-300974号事件について令和2年12月18日にし
た審決を取り消す。
第2 事案の概要
本件は,商標法50条1項に基づく商標登録取消審判請求に対する取消審決に対
する取消訴訟である。争点は,別紙商標登録目録記載の商標(以下「本件商標」と
いい,本件商標に係る商標登録を「本件商標登録」という。)の商標権者である原
告が,平成28年1月17日から平成31年1月16日までの期間に,指定役務の
うち第42類「電子計算機用プログラムの提供,コンピュータソフトウェアの提供,
娯楽用電子計算機用プログラムの提供」(以下「取消請求役務」という。)につい
て,本件商標を使用したか否かである。
1 本件商標登録
原告は,本件商標の商標権者である。
2 特許庁における手続の経緯等
被告は,平成30年12月21日,特許庁に対し,本件商標の指定役務のうち取
消請求役務に係る本件商標登録の取消しを求めて審判請求(以下「本件審判請求」
という。)をした。特許庁は,本件審判請求を平成31年1月17日に登録し,取
消2018-300974号事件として審理をした上で,令和2年12月18日,
本件商標の指定役務のうち取消請求役務についての本件商標登録を取り消す旨の審
決をし,その謄本は,同月30日,原告に送達された。
本件商標登録について,商標法50条2項に規定する「審判の請求の登録前3年
以内」は,平成28年1月17日から平成31年1月16日までの期間(以下「本
件要証期間」という。)となる。
3 審決の理由の要旨
使用役務について
原告(商標権者)は,アーケードゲームや家庭用ゲームソフト等の企画及び開発
をしている会社であり(甲10),業務委託契約書とする証拠(甲6)によれば,
原告は,本件要証期間内の平成30年3月28日に,株式会社セガ・インタラクテ
ィブとの間で,業務用ゲーム機に収録するデータの作成に係る業務を受託し,検収
報告書とする証拠(甲8)によれば,同年4月13日に当該業務委託契約書に基づ
く納品物が原告によって納品され,同日,株式会社セガ・インタラクティブによっ
て納品物が検収され,その結果について原告に報告されたことが認められるものの,
原告が,取消請求役務を提供した事実について把握できる記載及び説明は一切見い
だせない。
したがって,原告(商標権者)が取消請求役務を提供した事実は認められない。
本件商標と原告等使用に係る商標との同一性について
ア 本件商標と「株式会社ビットスター」との文字からなる記載との同一性につ
いて
別紙商標登録目録記載のとおりの構成からなる本件商標と「株式会社ビットスタ
ー」の文字からなる記載(以下「本件使用商標1」という。)とは,明らかにその
構成態様が相違するものである。
したがって,本件使用商標1は,本件商標と社会通念上同一の商標とは認められ
ない。
なお,業務委託契約書とする甲4,6及び本件審判請求乙2,成果物検収書,検
収報告書とする甲8及び本件審判請求乙4には,本件使用商標1の記載があるが,
甲4,6及び本件審判請求乙2の記載は契約当事者を記載したもの,甲8及び本件
審判請求乙4の記載は成果物の検収結果の報告先を記載したものであって,契約当
事者又は報告先の法人を特定するための商号として記載されたものであり,役務に
関する取引書類における商標の使用ということができない。
イ 本件商標と別紙使用商標目録記載のとおりの「Bitster」のロゴとの
同一性について
原告のウェブサイトとする甲9の1,原告の公式ウェブサイトのアーカイブデー
タとする甲9の2・3,甲10及び原告の Facebook のアカウントの記事とする甲
12,13には,本件商標とは,色彩のみが相違する別紙使用商標目録記載のとお
りの「Bitster」のロゴ(以下「本件使用商標2」といい,本件使用商標1
と併せて「本件使用商標」という。)の表示がある。
本件使用商標2は,色彩を本件商標と同一にするものとすれば本件商標と同一の
商標であると認められるから,本件商標と社会通念上同一の商標というべきである。
小括
上記のとおり,本件使用商標2は,本件商標と社会通念上同一の商標ということ
ができるものの,原告(商標権者)は,本件要証期間に,取消請求役務を提供して
いたことが認められないものであるから,商標権者が,本件要証期間に取消請求役
務について,本件商標の使用をしていたものと認めることはできない。
その他,本件商標権に係る専用使用権者又は通常使用権者による本件商標の使用
事実を証明する証拠の提出はない。
第3 原告主張の審決取消事由(商標法2条3項8号の「使用」の判断の誤り)
1 原告は,以下のとおり,本件要証期間に取消請求役務について本件商標を使
用していたものであり,原告による各使用は,商標法2条3項8号の「使用」
(「役務に関する広告を内容とする情報に標章を付して電磁的方法により提供する
行為」)に該当する。
原告は,平成30年4月19日,自社のホームページ(以下「本件ホームペ
ージ」という。)において,本件商標を付して「ビットスターは(住所省略)でゲ
ーム開発をしている会社です。スマホ用アプリから大型のアーケードゲームまで幅
広く対応しています。」と掲載した(甲9の2。以下,この掲載行為を「本件使用
行為1」という。)。
原告は,平成29年9月17日,本件ホームページにおいて,本件商標を付
して「株式会社ビットスターは,アーケードゲームや家庭用ゲームソフト,スマホ
用アプリなどの企画および開発をしている会社です。開発受託を承っております。
ゲーム以外のコンテンツ開発や共同開発のご提案なども大歓迎です。お気軽にご相
談ください。」と掲載した(甲10。以下,この掲載行為を「本件使用行為2」と
いう。)。
原告は,平成30年10月5日頃,自社の Facebook アカウント(以下「本
件アカウント」という。)において,本件商標を付して自社が作成したゲームのプ
ログラム等を紹介した(甲12。以下,この掲載行為を「本件使用行為3」とい
う。)。
原告は,平成30年8月30日,本件ホームページにおいて,本件商標を付
して「ビットスターは受託開発だけではなく,オリジナルタイトルや試作ソフトの
開発もしています。その一部をご紹介!」と掲載した(甲14。以下,この掲載行
為を「本件使用行為4」といい,本件使用行為1から4までを総称して「本件各使
用行為」という。)。
2 本件各使用行為はローマ字の「Bitster」を付して行われており,こ
れは本件商標と社会通念上同一といえるから,本件商標の使用である。
3 原告は,主としてゲームプログラムの開発を行っている会社であるが,自社
において開発したプログラムの提供(販売等)も行っている。そして,原告は,依
頼者からゲームプログラムの開発を受託した場合には,その開発したプログラムを
依頼者とともに共同販売することを視野に入れている。また,ゲームプログラム等
を共同で開発した場合には,それを使用する権利は両者に帰属することから,共同
で販売(提供)を行うのが自然である。実際に,原告は,Simuline という会社と
Aquarace Extreme というゲームプログラムの共同開発・共同販売を行ったことが
ある(甲15,16)。本件各使用行為で用いられる本件ホームページ及び本件ア
カウントにおける広告は,ゲームの開発受託だけでなく,その共同開発・共同販売
等の依頼の募集をも内容とするものである。
また,実際,原告が開発したゲームソフト「いつでも対戦エンタグランプリ」は,
いわゆるサブスクリプションの形態で配信されており(甲18,19),原告によ
る共同販売の方法としては,ゲームアプリ等を定額でインターネット上で利用させ
るというものも含まれる。本件各使用行為は,電気通信回路を通じてゲームプログ
ラム等を利用させるサービスに関するものであって,電子計算機用プログラムの提
供等の取消請求役務に関する広告である。
4 したがって,本件各使用行為は,商標法2条3項8号に該当する。
第4 被告の主張
以下のとおり,原告による本件各使用行為は,取消請求役務についての使用に該
当しない。
1 証拠によっても,原告が自社で開発したゲームプログラムの提供(販売等)
を行った事実を確認することはできないから,本件ホームページ及び本件アカウン
トは,取消請求役務に関する広告に当たらない。
なお,本件使用行為1に係る本件ホームページにある「幅広く対応しています」
との記載も,プログラムの提供を含むと読み取ることはできず,同記載は,エンド
ユーザー用からアーケード用まで幅広く対応している旨の記載であると読み取るの
が自然である。本件使用行為2に係る本件ホームページの記載からは,原告が家庭
用ゲームソフト等の企画及び開発,開発受託,ゲーム以外のコンテンツ開発や共同
開発についての提案を受けていることは理解できるが,原告が家庭用ゲームソフト
等の提供又は電子計算機用プログラムの提供等の提案募集をしていることは確認で
きない。本件使用行為3に係る本件アカウントや本件使用行為4に係る本件ホーム
ページやその他の証拠を見ても,原告が取消請求役務を行っていることを示す記載
はなく,その事実は確認できない。
2 国際分類によれば,オンラインによるゲームの提供は,第41類に分類され
るから,仮に原告がオンラインによるゲームの提供を行っていたとしても,本件ホ
ームページ及び本件アカウントは,第42類に分類される取消請求役務に関する広
告であるとはいえない。
第5 当裁判所の判断
1 認定事実
掲記の証拠によれば,次の事実が認められる。
本件使用行為1
原告は,平成30年4月19日,本件使用商標2が記載された本件ホームページ
において,「ビットスターは(住所省略)でゲーム開発をしている会社です。」,
「スマホ用アプリから大型のアーケードゲームまで幅広く対応しています。」など
の記載をした(甲9の2)。
本件使用行為2
原告は,平成29年9月17日,本件使用商標2が記載された本件ホームページ
において,「株式会社ビットスターは,アーケードゲームや家庭用ゲームソフト,
スマホ用アプリなどの企画および開発をしている会社です。開発受託を承っており
ます。ゲーム以外のコンテンツ開発や共同開発のご提案なども大歓迎です。お気軽
にご相談ください。」などの記載をした(甲10)。
本件使用行為3
原告は,平成30年10月5日頃,本件アカウントにおいて,本件使用商標2を
付した上,「セガ様のアーケード・レースゲーム『SWDC』に登場するサーキッ
トの一部制作を担当させていただきました!」,「ビギナーの方が走りやすく,エ
キスパートの方は熱くレースが出来る高速コースをイメージしてレイアウトしまし
た。」,Our Story として「家庭用・業務用ゲーム機,パーソナルコンピュータ,
携帯電話向けコンテンツなどの企画およびソフトウェア開発,コンサルティング」
などの記載をした(甲12)。
本件使用行為4
原告は,平成30年8月30日,本件使用商標2が記載された本件ホームページ
において,「ビットスターは受託開発だけではなく,オリジナルタイトルや試作ソ
フトの開発もしています。」,「その一部をご紹介!」などの記載をした(甲1
4)。
2 取消事由(商標法2条3項8号の「使用」の判断の誤り)について
本件使用行為1に係る本件ホームページの上記文言からは,原告が幅広い種類の
ゲームソフトの開発(娯楽用電子計算機のプログラム等の設計,作成等)に従事し
ている会社であることはうかがえても,同文言から,原告が取消請求役務(娯楽用
電子計算機用プログラム等の提供)にも従事していると読み取ることは困難である
(なお,本件使用行為1に係る本件ホームページの文言(「スマホ用アプリから大
型のアーケードゲームまで」)に照らせば,本件ホームページの「幅広く対応して
います」との文言を根拠に,本件ホームページが原告によるインターネット上での
ゲームソフトの提供についても言及していると解することはできない。)。
また,本件使用行為2に係る本件ホームページの上記文言も,原告がゲームソフ
ト等の企画及び開発をしている会社であることをいうにとどまり,同文言から,原
告が取消請求役務を行っていることを読み取ることはできない。
さらに,本件使用行為3に係る本件アカウントの上記文言も,原告がゲームの制
作に関与したことや,原告がゲーム機,パーソナルコンピュータ,携帯電話向けコ
ンテンツなどの企画及びソフトウェア開発,コンサルティングを業務とすることを
いうのみであり,原告が取消請求役務に従事していることについての言及はない。
また,本件使用行為4に係る本件ホームページの上記文言も,原告がソフトの開
発を行っていることをいうにとどまり,原告が取消請求役務を行っていることにつ
き言及するものではない。
このように,本件各使用行為に係る本件ホームページ及び本件アカウントの記載
からは,これらが取消請求役務に関する広告であると認めることはできない。
この点に関し,原告は,①原告は,ゲームプログラム等について他の会社と共同
開発及び共同販売を行ったことがある(甲15,16),②本件ホームページにも
「共同開発のご提案なども大歓迎です」と記載されている(甲10),③ゲーム開
発業界においては,いわゆるサブスクリプションが浸透しつつあるところ,平成2
4年10月17日からは,原告が開発したゲームソフトがサブスクリプションの形
態で配信されており,また,原告は,平成29年9月頃にも,開発したゲームアプ
リのサブスクリプションの形態による共同販売を計画していた(甲19)から,本
件ホームページ及び本件アカウントは,取消請求役務に関する広告に該当する旨主
張する。
しかしながら,上記①の点については,甲15(販売受益分配契約書)の第3条
には,原告と Simuline Inc.が共同開発した Aquarace Extreme と称する機器(甲1
6)の販売は Simuline Inc.が行うとされ,その他,本件全証拠によっても,原告
が上記機器に関して取消請求役務を行っていたと認めることはできない(なお,上
記販売受益分配契約書の作成日付は,本件要証期間の6年以上前である平成21年
10月14日である。)。また,上記②の点については,上記①についての上記説
示にも照らせば,本件ホームページに「共同開発のご提案なども大歓迎です」との
文言があったとしても,そのことが,原告が共同開発に係るゲームソフト等を提供
していることをも意味していると認めることはできない。さらに,上記③の点につ
いては,原告の主張によっても,原告が平成24年10月17日からゲームソフト
を提供したということはできず,同ゲームソフトに係る業務委託契約書であると認
められる甲18をみても,原告がゲームソフトの提供に当たるとする約定はみられ
ない(なお,平成24年10月17日は,本件要証期間の3年以上前の日付であ
る。)。また,平成29年9月頃のゲームアプリの共同販売も,原告の主張によれ
ば,計画がされていたにすぎない。したがって,原告の上記①ないし③の主張によ
っても,本件要証期間における本件ホームページ及び本件アカウントが取消請求役
務に関する広告であったと認めることはできない。
以上によれば,原告が本件要証期間内に取消請求役務に関する広告を内容とする
情報に本件商標を付して電磁的方法により提供したということはできないから,取
消事由は,理由がない。
3 結論
以上の次第であるから,原告の請求は理由がない。
知的財産高等裁判所第2部
裁判長裁判官
本 多 知 成
裁判官
浅 井 憲
裁判官
中 島 朋 宏
(別紙)
商 標 登 録 目 録
1 登録番号 第5264665号
2 登録日 平成21年9月11日
3 商標権の存続期間の更新登録日 令和元年11月26日
4 登録商標
5 商品及び役務の区分並びに指定役務
第42類「電子計算機のプログラムの設計・作成又は保守,電子計算機用プログ
ラムの提供,コンピューターソフトウェアの設計・作成又は保守,コンピュータソ
フトウェアの提供,家庭用テレビゲームのゲームプログラム・業務用ゲーム機のゲ
ームプログラムの設計・作成又は保守,娯楽用電子計算機のプログラムの設計・作
成又は保守,娯楽用電子計算機用プログラムの提供」
(別紙)
使 用 商 標 目 録

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