知財判決速報/裁判例集知的財産に関する判決速報,判決データベース

ホーム > 知財判決速報/裁判例集 > 令和4(行ケ)10107 審決取消請求事件

この記事をはてなブックマークに追加

令和4(行ケ)10107審決取消請求事件

判決文PDF

▶ 最新の判決一覧に戻る

裁判所 審決取消 知的財産高等裁判所知的財産高等裁判所
裁判年月日 令和5年1月17日
事件種別 民事
当事者 原告アジャイルソフトウェアコーポレイション
被告株式会社オークジャパン
法令 商標権
商標法50条2項1回
キーワード 審決6回
商標権1回
優先権1回
主文 1 特許庁が取消2022-670008号事件について令和4年6月
28日にした審決を取り消す。
2 訴訟費用は被告の負担とする。
事件の概要 1 特許庁における手続の経緯等 ⑴ 原告は、別紙記載の構成であり、指定商品を「Class9 Software develo pment kits(SDK)」(第9類 ソフトウエア開発キット(SDK))とする25 商標(以下「本件商標」という。)の商標権者である。

▶ 前の判決 ▶ 次の判決 ▶ 商標権に関する裁判例

本サービスは判決文を自動処理して掲載しており、完全な正確性を保証するものではありません。正式な情報は裁判所公表の判決文(本ページ右上の[判決文PDF])を必ずご確認ください。

判決文

令和5年1月17日判決言渡
令和4年(行ケ)第10107号 審決取消請求事件
口頭弁論終結日 令和4年12月21日
判 決
原 告 アジャイル ソフトウェア
コ ー ポ レ イ シ ョ ン
10 同訴訟代理人弁理士 宮 永 栄
同 太 田 直 俊
被 告 株式会社オークジャパン
15 主 文
1 特許庁が取消2022-670008号事件について令和4年6月
28日にした審決を取り消す。
2 訴訟費用は被告の負担とする。
事 実 及 び 理 由
20 第1 請求
主文同旨
第2 請求原因
1 特許庁における手続の経緯等
⑴ 原告は、別紙記載の構成であり、指定商品を「Class9 Software develo
25 pment kits(SDK)」(第9類 ソフトウエア開発キット(SDK))とする
商標(以下「本件商標」という。)の商標権者である。
⑵ 被告は、令和4年2月14日、本件商標の登録取消しを求める不使用取消
審判請求をした。
⑶ 令和4年2月25日、本件に係る審判の請求の登録がされ、平成31年(2
019)2月25日ないし令和4年(2022)2月24日が商標法50条
5 2項に規定する「審判の請求の登録前3年以内」の期間(以下、この期間を
「本件要証期間」という。)となった。
⑷ 特許庁は、前記審判請求を取消2022-670008号事件として審理
し、令和4年6月28日、
「国際登録第1373469号商標の商標登録を取
り消す。」旨の審決(以下「本件審決」という。)をした。
10 2 取消事由(要証期間内における本件商標の使用事実の存在)
⑴ 日本オラクル株式会社(以下「日本オラクル」という。)は、本件商標の通
常使用権者である。
⑵ 日本オラクルは、令和3年4月11日、そのウェブサイト(https://www.
oracle.com/jp/)において、「Outside In Technology」又は「Oracle
15 Outside In Technology」との名称で、本件商標の指定商品と同一の商品で
あるソフトウェア開発キットを顧客にダウンロードできるようにしていた。
上記「Outside In Technology」及び「Oracle Outside In Technolo
gy」の各商標の要部は「Outside In」であり、上記各商標と本件商標とは社
会通念上同一の商標である。
20 ⑶ 日本オラクルは、令和3年4月28日、本件商標の指定商品と同一の商品
であるソフトウェア開発キットの取引に際して、顧客に発行した注文確認書
に、「Oracle Outside In Viewer – Named User Plus Perpetual」と
の名称を記載し、その頃、同キットを顧客に対して出荷した。上記商標の要
部は「Outside In」であり、本件商標と社会通念上同一の商標である。
25 第3 当裁判所の判断
被告は、適式の呼出しを受けながら本件口頭弁論期日に出頭せず、答弁書そ
の他の準備書面も提出しないから、前記第2の請求原因事実を争うことを明ら
かにしないものと認め、これを自白したものとみなす。
そして、上記の請求原因事実のうち、前記第2の1並びに2⑴及び⑵の各事
実によれば、本件要証期間内において、本件商標の通常使用権者である日本オ
5 ラクルが、本件商標の指定商品について、本件商標と社会通念上同一の商標を
付し又は本件商標と社会通念上同一の商標を付して譲渡若しくは引渡しのため
に展示したことが認められる。
そうすると、その他の点について判断するまでもなく、要証期間内に日本国
内において通常使用権者が本件商標の指定商品について本件商標の使用をして
10 いることが原告により証明されたものといえるから、本件商標の登録を取り消
す旨の判断をした本件審決には誤りがある。
よって、本件審決を取り消すこととして、主文のとおり判決する。
知的財産高等裁判所第4部
裁判長裁判官
菅 野 雅 之
裁判官
本 吉 弘 行
裁判官
中 村 恭
(別紙)
本件商標
5 商標の構成
登録番号 国際登録第1373469号
優先権主張 2017年 3月13日(米国)
10 国際登録日 2017年 9月 6日
国内登録日 平成30年 7月20日
商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務
Class9 Software development kits(SDK)
(第9類 ソフトウエア開発キット(SDK))
15 (以上)

最新の判決一覧に戻る

法域

特許裁判例 実用新案裁判例
意匠裁判例 商標裁判例
不正競争裁判例 著作権裁判例

最高裁判例

特許判例 実用新案判例
意匠判例 商標判例
不正競争判例 著作権判例

特許事務所の求人知財の求人一覧

青山学院大学

神奈川県相模原市中央区淵野辺

今週の知財セミナー (11月18日~11月24日)

来週の知財セミナー (11月25日~12月1日)

11月25日(月) - 岐阜 各務原市

オープンイノベーションマッチング in 岐阜

11月26日(火) - 東京 港区

企業における侵害予防調査

11月27日(水) - 東京 港区

他社特許対策の基本と実践

11月28日(木) - 東京 港区

特許拒絶理由通知対応の基本(化学)

11月28日(木) - 島根 松江市

つながる特許庁in松江

11月29日(金) - 東京 港区

中国の知的財産政策の現状とその影響

11月29日(金) - 茨城 ひたちなか市

あなたもできる!  ネーミングトラブル回避術

特許事務所紹介 IP Force 特許事務所紹介

特許業務法人パテントボックス

東京都千代田区岩本町2-19-9 特許・実用新案 意匠 商標 外国特許 外国商標 訴訟 鑑定 コンサルティング 

北大阪特許事務所

〒564-0051 大阪府吹田市豊津町1番18号 エクラート江坂ビル4F 特許・実用新案 意匠 商標 外国特許 外国商標 

特許業務法人 藤本パートナーズ 株式会社ネットス 株式会社パトラ

大阪オフィス:大阪市中央区南船場1-15-14 堺筋稲畑ビル2F 5F 東京オフィス:東京都千代田区平河町1-1-8 麹町市原ビル3F 特許・実用新案 意匠 商標 外国特許 外国意匠 外国商標 訴訟 鑑定 コンサルティング