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令和8(ネ)10004損害賠償請求控訴事件

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裁判所 控訴棄却 知的財産高等裁判所
裁判年月日 令和8年6月29日
事件種別 民事
法令 不正競争
民法709条1回
民事訴訟法61条1回
キーワード 実施7回
損害賠償3回
侵害2回
主文 1 原告の本件控訴を棄却する。
2 被告Y4の控訴に基づき、原判決を次のとおり変更する。
3 被告Y4は、原告に対し、66万円及びこれに対する令和5年8月
23日から支払済みまで年3%の割合による金員を支払え。
4 原告の被告Y4に対するその余の請求並びに被告会社、被告Y1、
5 訴訟費用は、第1、2審を通じて、原告の負担とする。
6 こ の 判 決 は 、 第 3項 に 限 り 、 仮 に 執行 す る こ と が で きる 。
事件の概要 1⑴ 本件は、原告が、インターネット上のニュースサイト(本件サイト)に掲 載された本件記事について、① 本件記事を寄稿した被告Y3、本件サイト を運営する被告会社、被告会社の●●●●●●●●●である被告Y1及び被 告会社の●●●●●●である被告Y2(被告会社ら)の行為は、不競法2条

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判決文

令和8年6月29日判決言渡
令和8年(ネ)第10004号 損害賠償請求控訴事件
(原審・東京地方裁判所令和5年(ワ)第70401号)
口頭弁論終結日 令和8年4月22日
5 判 決
控訴人兼被控訴人 ニ デ ッ ク 株 式 会 社
(以下「原告」という。)
10 同訴訟代理人弁護士 葉 玉 匡 美
同 田 山 翔
被 控 訴 人 株 式 会 社東 洋 経 済 新 報 社
(以下「被告会社」という。)
被 控 訴 人 Y1
(以下「被告Y1」という。)
被 控 訴 人 Y2
(以下「被告Y2」という。)
被 控 訴 人 Y3
25 (以下「被告Y3」という。)
上記4名訴訟代理人弁護士 藤 原 大 輔
被控訴人兼控訴人 Y4
(以下「被告Y4」という。)
同訴訟代理人弁護士 城 石 惣
5 主 文
1 原告の本件控訴を棄却する。
2 被告Y4の控訴に基づき、原判決を次のとおり変更する。
3 被告Y4は、原告に対し、66万円及びこれに対する令和5年8月
23日から支払済みまで年3%の割合による金員を支払え。
10 4 原告の被告Y 4 に対するその余の請求並びに被告会社、被告Y 1 、
被告Y2及び被告Y3に対する請求をいずれも棄却する。
5 訴訟費用は、第1、2審を通じて、原告の負担とする。
6 この判決は、第3項に限り、仮に執行することができる。
事 実 及 び 理 由
15 第1 控訴の趣旨
(原告)
1 原判決を次のとおり変更する。
2 被告らは、原告に対し、連帯して1億1000万円及びこれに対する令和5
年8月23日から支払済みまで年3%の割合による金員を支払え。
20 (被告Y4)
1 原判決中、被告Y4敗訴部分を取り消す。
2 上記取消部分につき、原告の請求を棄却する。
第2 事案の概要(以下、特に断らない限り、略語は原判決の例による。)
1⑴ 本件は、原告が、インターネット上のニュースサイト(本件サイト)に掲
25 載された本件記事について、① 本件記事を寄稿した被告Y 3、本件サイト
を運営する被告会社、被告会社の●●●●●●●●●である被告Y 1及び被
告会社の●●●●●●である被告Y 2(被告会社ら)の行為は、不競法2条
1項6号(被告Y 3については同項5号又は8号)所定の不正競争に該当し、
予備的に不法行為に該当する、② 原告の元従業員である被告Y4の行為は、
同項4号、5号又は7号所定の不正競争に該当し、予備的に不法行為に該当
5 するなどと主張して、被告らに対し、不競法4条、民法709条、719条
1項に基づき1億1000万円(うち調査費用601万4615円、弁護士
費用1000万円)及びこれに対する令和5年8月23日(訴状送達の日の
翌日)から各支払済みまで同法所定の年3%の割合による遅延損害金の連帯
支払を求める事案である。
10 ⑵ 原審は、① 被告Y4の行為は不競法2条1項4号、5号又は7号所定の
不正競争に該当する、② 仮に被告会社らの行為が同項5号、6号又は8号
所定の不正競争に該当するとしても、正当な業務行為として違法性を欠くと
して、原告の被告Y4に対する請求を275万円(無形損害200万円、調
査費用50万円、弁護士費用25万円)及びこれに対する令和5年8月23
15 日から支払済みまで民法所定の年3%の割合による遅延損害金の支払を求め
る限度で認容し、原告及び被告Y4は、これを不服として、それぞれ控訴を
提起した。
2 前提事実、争点及び争点に関する当事者の主張
前提事実、争点及び争点に関する当事者の主張は、次のとおり補充ないし補
20 正するほかは、原判決「事実及び理由」欄の「第2 事案の概要」の2から4
まで(原判決3頁6行目から26頁14行目まで)に記載のとおりであるから、
これを引用する。
⑴ 原判決6頁2行目から3行目にかけての「本件稟議書等(上記①)はいず
れも原告総務部のキャビネットに保管されているところ」を「本件稟議書等
25 については、当時、「Internal Use Only」との秘密管理表示がされ、原告
総務部の稟議書業務担当者の管理するキャビネットで保管されていたところ」
に改める。
⑵ 原判決11頁10行目の「番号5の契約書索引は」を「番号1(甲5)の
契約書索引は」に、21行目から22行目にかけての「同キャビネットは施
錠等もされず」を「キャビネットに施錠等がされていた事実も、「Internal
5 Use Only」との表示がされていた事実もなく」にそれぞれ改める。
⑶ 原判決14頁24行目末尾を改行の上、次のとおり加える。
「ウ 被告Y 4 は、被告Y 3への接触は証券監視委への内部通報に関する
資料の提供を目的とする正当な行為である旨の主張をする。
しかしながら、① 被告Y 4が被告Y 3 に提供した資料57点のうち、証
10 券監視委への内部通報に関する資料は25点にとどまり、その余は原告の稟
議書や人事通達であること、② 被告Y 4は、別途、被告Y 3に対し、原告
の業績に係る未公表資料や原告の元従業員に係る個人情報を提供し、その際、
「面白い資料をお送りします」、「雑誌につかってよいですよ」などとのメ
ッセージを付していることに照らすと、被告Y4の行為は、原告に損害を加
15 えることを目的とするものというべきである。」
⑷ 原判決16頁25行目末尾を改行の上、次のとおり加える。
「ウ 被告Y 4が被告Y 3と接触したのは、証券監視委への内部通報に関
する資料の提供を目的とするもので、正当な行為である。被告Y4 が提供し
た資料に証券監視委への内部通報に関する資料以外のものが混入していたと
20 しても、これらはいずれも原告の不適切な会計処理に関する資料であり、そ
うであるにもかかわらず、上記の混入を理由として通報者に損害賠償義務を
負わせるのであれば、内部通報を委縮させることになりかねない。被告Y4
は、原告の内部通報体制に不備があったことから、やむを得ず証券監視委に
内部通報をするとともに、公益通報の一環として、証券監視委への内部通報
25 に関する資料を被告Y 3に提供したのであり、被告Y 4 において本件記事の
執筆に関与した事実も、被告Y3に本件記事を掲載するよう依頼した事実も
ないことに照らすと、被告Y4の行為を悪質とまでいうことはできない。」
⑸ 原判決18頁14行目から15行目にかけての「悪意者による営業秘密不
正取得行為又は不正開示行為の悪意者の取得行為(不競法2条1項8号)」
を「不競法2条1項8号所定の不正競争」に、17行目から19行目にかけ
5 ての「悪意者による営業秘密不正開示行為(同項5号)又は不正開示行為の
悪意者の開示行為(同項8号)」を「不競法2条1項5号、8号所定の不正
競争」にそれぞれ改める。
⑹ 原判決18頁19行目末尾を改行の上、次のとおり加える。
「 被告Y 3 の行為は、被告Y 4の不正競争行為の教唆に該当するもので
10 あるし、仮にそうでないとしても、被告Y 3は、被告Y 4が原告に損害を加
える目的であることを認識しながら、同被告に協力し、原告及びAの名誉を
毀損することを企図して本件記事を執筆したのであって、被告Y3 の行為は、
法秩序全体の精神に照らし相当なものとして社会観念上是認されるものでは
ない。」
15 ⑺ 原判決18頁24行目の「被告Y 1 、同Y 2 及び被告会社は、」の次に
「本件警告書による警告を無視し、本件記事の資料の営業秘密該当性や、こ
れを取得した経緯、報道の可否について原告に確認することなく、」を加え
る。
⑻ 原判決20頁18行目の「投資家ないし市民の関心が寄せられる事項につ
20 いて取材し」を「投資家ないし市民の関心が寄せられる公共性の高い事項に
ついて取材し、その報道価値を独自に検討した上」に改める。
⑼ 原判決20頁24行目の「殊更公表したものではない」を「殊更公表した
ものでも、原告の元従業員の個人情報等を殊更公表したものでもない」に改
め、26行目の「あったとしても、」の次に「あるいは、当該情報が就業規
25 則や職務権限の定めに反して持ち出されたものであったとしても、」を加え、
21頁2行目の「本件記事」から4行目末尾までを「被告会社が本件警告書
の送付を受けたことを踏まえても、被告会社らの行為は、国民の知る権利に
資するものとして、正当な取材、報道活動の範囲内にあるといえ、違法性を
欠く。」に改める。
⑽ 原判決21頁20行目の「取り扱われる情報であることを」を「取り扱わ
5 れる情報であり、開示により重大かつ回復困難な損害を被らせるおそれがあ
ることを」に、22頁5行目の「正当な取材・報道活動の範囲を超えて違法
なものである」を「正当な取材、報道活動の範囲を超え、表現の自由の範囲
を逸脱するもので、違法である」にそれぞれ改める。
⑾ 原判決25頁26行目の「原告は」から26頁2行目の「ログ調査等を実
10 施した」までを「原告は、事実を解明するため、フォレンジック調査等を実
施し、その結果、被告Y4による不正競争行為を特定するに至った」に改め
る。
⑿ 原判決26頁10行目末尾を改行の上、次のとおり加える。
「 被告Y4は、自己の行為と原告の主張する損害との間に相当因果関係
15 はない旨の主張をする。
しかしながら、被告Y 4は、被告会社らが原告を批判する記事を公表する
ことを予見、容認し、原告に損害を加えることを目的として、証券監視委へ
の内部通報とは関係のない資料を、「雑誌につかってよいですよ」などとの
メッセージを付して被告Y 3 に提供したのであるから、被告Y 4 の行為と原
20 告の損害との間に相当因果関係があることは明らかである。」
⒀ 原判決26頁14行目末尾に「原告は、被告Y4が証券監視委に内部通報
をしたことを知り、これをけん制するため、「見せしめ」としてフォレンジ
ック調査等を実施したにすぎない。原告の主張する、営業上の利益を侵害さ
れるおそれについては、不競法3条に基づく侵害の予防を請求すべきである
25 し、仮に、被告Y4の行為が不正競争に該当し、本件記事が掲載されたこと
により原告に無形の損害が生じたとしても、被告Y4において、被告会社ら
が本件記事を掲載することを予見、容認していたわけではないのであって、
被告Y4の行為と原告の主張する損害との間に相当因果関係はない。」を加
える。
第3 当裁判所の判断
5 1 当裁判所は、原告の被告会社らに対する請求は理由がないと、また、原告の
被告Y4に対する請求は66万円及び遅延損害金の支払を求める限度で理由が
あると判断する。その理由は、2のとおり補充ないし補正するほか、原判決
「事実及び理由」欄の「第3 当裁判所の判断」の1から6まで(原判決26
頁16行目から44頁22行目まで)に記載のとおりであるから、これを引用
10 する。
2⑴ 原判決31頁5行目末尾を改行の上、次のとおり加える。
「被告Y4は、稟議書を保管するキャビネットに「Internal Use Only」と
の表示が付されていた事実はない旨の主張をするが、証人Bは、一貫して、
稟議書を保管する全てのキャビネットには稟議業務担当者の氏名及び
15 「Internal Use Only」との表示が付されていた旨の供述をするのである。
上記供述によれば、稟議書を保管するキャビネットに「Internal Use Only」
との表示が付されていたことが認められ、この認定を左右するに足りる証拠
はない。」
⑵ 原判決31頁23行目末尾を改行の上、次のとおり加える。
20 「⒁ 原告は、令和7年7月、原告の子会社の内部監査部門から、不適切
な会計処理が行われた疑いがあるとの報告がされたのを契機として調査を実
施し、原告の取締役会は、同年9月、この問題について、第三者委員会を設
置することを決定した(乙18)。
⒂ 第三者委員会は、2020年度から2025年度第1四半期までを対
25 象期間として、調査を実施し、令和8年2月27日付けの調査報告書(乙1
8)を公表した。当該報告書には、大要、① 原告グループ内で多数の会計
不正が発見され、その2025年度第1四半期末の連結財務諸表上の純資産
への負の影響額は約1397億円に上ること、② 会計不正が行われた背景
には、Aが日常的に業績目標を達成するよう強いプレッシャーをかけていた
ことがあること、③ 「資産健全化プロジェクト」、「構造改革」等の名の
5 下、「負の遺産」と称される「資産性に疑義のある資産」の処理が開始され
たものの、業績目標達成が厳しく要求される中で「負の遺産」の処理は想定
どおりには進まなかったこと、④ 原告の内部監査部門は、会計不正が発覚
する都度、特別調査を実施し、会計不正が行われた原因が、原告本社からの
強過ぎる業績プレッシャーにあると考えていたものの、高い業績目標の達成
10 を強く求めるAの経営スタイルに切り込むのは、あえて回避していたこと、
⑤ 特別調査の結果は、監査等委員会ないし監査役会にも報告されたが、会
計不正の背景に、原告本社からの業績プレッシャーが存在することは報告さ
れなかったこと、⑥ Aが会計不正を指示、主導した事実は認められないも
のの、Aは、従業員からの報告を通じて、直ちに是正が必要な会計不正を計
15 画的に処理する例があることを把握したにもかかわらず、これを受け入れて
いて、一部の会計不正を容認していたとの評価を免れないことや、Aが、会
計不正が強過ぎる業績プレッシャーを原因として引き起こされたことを十分
認識しながら、高過ぎる業績目標の達成を求め続けていたことを踏まえると、
会計不正について最も責めを負うべきはAであることなどの記載がある。」
20 ⑶ 原判決33頁14行目末尾に「そして、このことは紙の稟議書の廃棄に係
る原告総務課内のルールが順守されていなかったことにより(甲28、47、
証人B)、左右されるものではない。」を加える。
⑷ 原判決38頁10行目の「不競法2条1項5項」を「不競法2条1項5号」
に改め、24行目末尾を改行の上、次のとおり加える。
25 「⑸ もっとも、公益通報者保護法7条は、事業者は、公益通報によって
損害を受けたことを理由として、当該公益通報をした公益通報者に対して、
賠償を請求することができない旨を定めるのであり、本件において、被告Y
3 に提供した原判決別紙1「対象情報目録」記載の各資料のうちの相当部分
は、原告の会計処理の状況やAの「経営スタイル」に関するものであり、第
三者委員会による調査報告書にも、原告において会計不正が行われた背景に
5 は、Aの、日常的に業績目標を達成するよう強いプレッシャーをかけるとい
う経営スタイルがある旨の指摘がされていることを踏まえると、原告に損害
を加える目的で資料を被告Y 3に提供した被告Y 4は、同法2条2項所定の
「公益通報者」に該当せず、原告の受けた損害につき損害賠償義務を免れな
いものの、その行為の違法性の程度は比較的低いというべきである。」
10 ⑸ 原判決41頁17行目の「認識したこと等の事実経緯から」を「認識しな
がら、その警告を無視し、本件記事の資料の営業秘密該当性や、これを取得
した経緯、報道の可否を原告に確認しなかったことから」に改める。
⑹ 原判決42頁4行目末尾を改行の上、次のとおり加える。
「 原告は、被告Y3 は、被告Y 4 と共謀し、原告に損害を加える目的で
15 本件記事を執筆したのであるから、その行為は、正当な取材、報道活動の範
囲を逸脱するものである旨の主張もするが、前記のとおり、被告Y 3は真に
報道の目的から本件記事を執筆したというべきであって、原告の主張は採用
できない。」。
⑺ 原判決43頁17行目「など、」から19行目末尾までを「、他方におい
20 て、前記のとおり、被告Y 4の行為の違法性の程度は比較的低いことを併せ
考慮すると、原告の信用毀損による損害額は50万円とするのが相当であ
る。」に改める。
⑻ 原判決44頁15行目の「これを収集するための調査の内容や」から17
行目末尾までを「これを収集するための調査の内容、調査に至る経緯、被告
25 Y4の行為の違法性の程度を総合考慮すると、上記業務委託費のうち10万
円をもって、被告Y 4の不正競争行為と相当因果関係のある損害と認めるの
が相当である。被告Y 4 は、原告がフォレンジック調査等を実施したのは
「見せしめ」にすぎない旨の主張をするが、被告Y4の行為が不正競争に該
当することは前記のとおりであって、採用できない。」に改める。
⑼ 原判決44頁20行目の「25万円」を「6万円」に、22行目の「合計
5 275万円」を「合計66万円」にそれぞれ改める。
⑽ 原判決44頁22行目末尾を改行の上、次のとおり加える。
「 被告Y4は、被告会社らが本件記事を掲載することを予見し容認して
いたわけではなく、被告Y4の行為と原告の主張する損害との間に相当因果
関係はない旨の主張をする。
10 しかしながら、被告Y 4が、被告Y 3 に資料を電子メールで送付する際、
「お渡ししている情報はそのまま書いていただいて ok ですし、書面は雑誌
の紙面に出して頂いて ok です。」、「一回ごとに、大騒ぎになって、会社
側は訴えるとかいうはずですので、一カ月ごとに会社が動揺する様を見なが
ら、ネタを発表するのがよいと思います。」などと記載していたことは前記
15 のとおりであり、そうすると、被告Y4は、被告会社らが本件記事を掲載す
ることを予見し容認していたというべきであって、被告Y4の主張は、その
前提において採用できない。」
第4 結論
以上によれば、原告の本件控訴は理由がないから、これを棄却することとし、
20 被告Y4の本件控訴は一部理由があるから、原判決を主文第3項及び第4項の
とおり変更することとし、訴訟費用の負担については、認容額に照らして、民
事訴訟法61条、64条ただし書を適用して、主文のとおり判決する。
知的財産高等裁判所第2部
裁判長裁判官
森 冨 義 明
裁判官
菊 池 絵 理
裁判官
天 野 研 司

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