平成20(行ケ)10223審決取消請求事件
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裁判所 |
請求棄却 知的財産高等裁判所
|
裁判年月日 |
平成21年1月28日 |
事件種別 |
民事 |
当事者 |
被告株式会社コーセー 原告持田製薬株式会社
|
法令 |
商標権
商標法4条1項11号10回 商標法4条1項15号9回
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キーワード |
審決17回 無効6回 実施2回 無効審判2回 商標権1回
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主文 |
1 原告の請求を棄却する。
2 訴訟費用は原告の負担とする。 |
事件の概要 |
1 特許庁における手続の経緯
被告は,登録第4880756号商標(平成16年7月14日登録出願,出
願番号2004−065408号。平成17年6月10日登録査定,同年7月
。 「 」 。) 。 ,15日設定登録 以下 本件商標 という の商標権者である 本件商標は
別紙1のとおり 「コラゲテクト」及び「 」の文字を上下, COLLAGE TECHTO
二段に横書きにした構成からなり,商品の区分を第3類,指定商品を化粧品,
せっけん類,歯磨き,香料類,つけまつ毛とする。
原告は,平成19年9月26日,本件商標の登録を無効とすることを求めて
無効審判請求(無効2007−890158号)をした。 |
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判決文
平成21年1月28日 判決言渡
平成20年(行ケ)第10223号 審決取消請求事件
平成20年11月13日 口頭弁論終結
判 決
原 告 持 田 製 薬 株 式 会 社
訴訟代理人弁護士 末 吉 亙
同 高 橋 元 弘
訴訟代理人弁理士 網 野 友 康
同 初 瀬 俊 哉
同 石 井 茂 樹
同 豊 崎 玲 子
被 告 株 式 会 社 コ ー セ ー
訴訟代理人弁理士 成 合 清
同 為 谷 博
主 文
1 原告の請求を棄却する。
2 訴訟費用は原告の負担とする。
事 実 及 び 理 由
第1 請求
特許庁が無効2007−890158号事件について平成20年4月30日
にした審決を取り消す。
第2 争いのない事実
1 特許庁における手続の経緯
被告は,登録第4880756号商標(平成16年7月14日登録出願,出
願番号2004−065408号。平成17年6月10日登録査定,同年7月
15日設定登録。以下「本件商標」という 。 の商標権者である。本件商標は,
)
別紙1のとおり,「コラゲテクト」及び「COLLAGE TECHTO」の文字を上下
二段に横書きにした構成からなり,商品の区分を第3類,指定商品を化粧品,
せっけん類,歯磨き,香料類,つけまつ毛とする。
原告は,平成19年9月26日,本件商標の登録を無効とすることを求めて
無効審判請求(無効2007−890158号)をした。
特許庁は,平成20年4月30日 ,「本件審判の請求は,成り立たない 。」
との審決(以下「審決」という。 をし,その謄本は,平成20年5月13日 ,
)
原告に送達された。
2 審決の理由
別紙審決書写しのとおりであり,要旨以下のとおりである。すなわち,本件
商標は,原告の商標である登録第2120276号商標(構成は,別紙2のと
おりである。以下「引用商標1」という 。,登録第2318621号商標(構
)
成は,別紙3のとおりである。以下「引用商標2」という。,登録第2413
)
569号商標(構成は,別紙4のとおりである。以下「引用商標3」といい,
引用商標1ないし3を包括して「引用商標」という。)と非類似であるから,
商標法4条1項11号に該当しない,また,本件商標は,その指定商品に使用
しても原告の業務に係る商品と混同を生ずるおそれがある商標と認めることは
できないから,商標法4条1項15号にも該当しない,したがって,本件商標
は商標法46条1項の規定により無効とすることはできない,というものであ
る。
審決のした①商標法4条1項11号該当性の判断(本件商標と引用商標の類
否),②商標法4条1項15号該当性の判断(本件商標の使用による原告の業
務に係る商品との混同の有無)は,次のとおりである。
(1) 商標法4条1項11号該当性について
本件商標は,「コラゲテクト」の片仮名文字と「COLLAGE TECHTO」の
欧文字を上下二段に横書きした構成よりなるところ,上段及び下段の文字と
も,同じ書体,同じ大きさで,さらに下段の文字中「E」と「T」との間が
半文字程度あけてなる他は同じ間隔をもって外観上まとまりよく一体に表現
されており,上段の片仮名文字は,下段の欧文字の称呼を特定したものであ
って,これより生ずる「コラゲテクト」の称呼もよどみなく一連に称呼し得
るものであり,さらに,引用商標が原告(無効審判請求人)の業務に係る基
礎化粧品等について使用する商標として我が国の取引者,需要者の間に広く
認 識 さ れ て い た と い う こ と は 認 め ら れ な い た め に , 本 件 商 標 の構 成 中
「COLLAGE」の文字部分より,原告の引用商標を連想,想起することはな
く,他に,構成中の「 COLLAGE」の文字部分のみが独立して認識されると
みるべき特段の事情は見出せないから,上段及び下段の文字は,一体不可分
のものと把握し認識されるとみるのが自然である。ところで,一般に欧文字
と片仮名文字を併記した構成の商標において,その片仮名文字部分が欧文字
部分の称呼を特定すべき役割を果たすものと無理なく認識し得るときは,片
仮名文字部分より生ずる称呼がその商標より生ずる自然の称呼とみるのが相
当である。そこで,本件商標の構成文字についてみるに,上段の片仮名文字
「コラゲテクト」は,下段の欧文字「COLLAGE TECHTO」の表音とみて自
然なものであるから,本件商標の称呼を特定したものというべきであり,本
件商標よりは「コラゲテクト」のみの称呼を生ずるものというべきであり,
特定の観念の生じない造語よりなるものというべきである。
他方,引用商標は ,(1 )「コラージュ」の片仮名文字 ,(2 )「コラージ
ュ」の片仮名文字と「 Collage」の欧文字 ,(3 ) Collage」の欧文字と「コ
「
ラージュ」の片仮名文字及び図形との結合によりなるものであり,それぞれ
の文字部分に相応して「コラージュ」の称呼,及び「貼付け絵」等の観念を
生ずる。
そこで,本件商標より生ずる「コラゲテクト」の称呼と引用商標より生ず
る「コラージュ」の称呼とを比較するに,両称呼は,構成音及び構成音数に
明らかな差異が認められ,両称呼をそれぞれ一連に称呼した場合であっても,
十分に聴別し得るものである。また,本件商標と引用商標とは,外観におい
て明らかに相違し,観念においては,本件商標が特定の観念を生ずるもので
ないから,比較すべきところがない 。してみれば,本件商標と引用商標とは,
その外観,称呼及び観念のいずれより見ても,何ら相紛れるおそれのない,
非類似の商標である。そうとすれば,本件商標は,商標法4条1項11号に
該当しない。(審決第5,1)
(2) 商標法4条1項15号該当性について
原告が提出した証拠では,引用商標が原告の業務に係る基礎化粧品等につい
て使用されていることは認められるとしても,本件商標の登録出願時に,引用
商標が原告の業務に係る商品について使用されている商標として我が国の取引
者,需要者の間に広く認識されていたということは認められない。加えて,本
件商標は,上段及び下段の文字が一体不可分のものと把握し認識されるもので
あって,引用商標とは十分区別し得る別異の商標であるから,これを,その指
定商品について使用した場合,これに接する取引者,需要者が,これより,原
告の引用商標を連想,想起することはなく,その商品が原告又は原告と組織的
・経済的に何らかの関係にある者の業務に係る商品であるかのごとく,その商
品の出所について混同を生ずるおそれのないものである。してみれば,本件商
標は,商標法4条1項15号にも該当しない。(審決第5,2)
第3 原告主張の取消事由
審決は,次に述べるとおり,商標法4条1項11号該当性判断の誤り(取消
事由1) 商標法4条1項15号該当性判断の誤り(取消事由2)があるから,
,
違法として取り消されるべきである。
1 商標法4条1項11号該当性判断の誤り(取消事由1)
(1) 以下の諸点を総合考慮すると,本件商標の要部は , COLLAGE」の部分
「
であると解するのが相当である。
すなわち,①本件商標の下段の「COLLAGE TECHTO」の部分において,
「COLLAGE」 「TECHTO」
と の間に間隔が存在し, COLLAGE」 「TECHTO」
「 と
の文字数の合計が多いことから , COLLAGE」の部分が分離して認識され
「
ること,②化粧品,せっけん類の業界においては,個々の商品の商標として
「ファミリーマーク+ペットネーム(造語)」の構成よりなる商標が一般的
に用いられており,本件商標は ,「コラゲ」及び「 COLLAGE」の部分がフ
ァミリーマークと認識され ,「テクト」及び「 TECHTO」の部分がペットネ
ームと認識されること,③化粧品,せっけん類の業界では,普通名称として
フランス語が用いられているほか,商標の採択に当たってもフランス語が好
んで用いられ,また , collage」という語は,フランス語で「コラージュ」
「
という読み方をし,「貼付け絵」を意味する既成語であって,中学校の美術
の教科書にも掲載され,書名やブログ名称等にも用いられるなど,世上一般
に通用しているため,本件商標の「COLLAGE」の部分について,需要者,
取引者は,フランス語的な発音である「コラージュ」と称呼すること,④化
粧品の取引においては,欧文字と仮名文字の二段併記の商標について,欧文
字部分のみを使用することが多く,本件商標は,欧文字部分のみが目立つ態
様で用いられる可能性が極めて高いから,その称呼の認定に当たって,片仮
名文字の存在を重視すべきではないこと,⑤本件商標の登録出願時(平成1
6年7月14日)及び登録査定時(平成17年6月10日)には, Collage」
「
との表示は,原告の商品の表示として周知,著名であったこと等の諸事情を
総合考慮するならば,本件商標の要部は , COLLAGE」の部分にあると解
「
すべきである。
そうすると,本件商標は,その要部である「 COLLAGE」から ,「コラー
ジュ」の称呼を生じ,「貼付け絵,コラージュ」の観念を生ずる。
引用商標は,それぞれ「コラージュ」の称呼及び「貼付け絵,コラージュ」
の観念を生ずる。本件商標と引用商標は,いずれも「コラージュ」の称呼を
生じ,「貼付け絵,コラージュ」の観念を生ずるから,称呼及び観念を同一
とし,いずれも類似する。
(2) したがって,審決が,本件商標と引用商標は非類似であり,本件商標は
商標法4条1項11号に該当しないとした判断は誤りである。
2 商標法4条1項15号該当性判断の誤り(取消事由2)
(1) 原告は,昭和55年1月から , Collage」又は「コラージュ」との表示
「
を付した化粧品,せっけん類の製造販売を行っていたが,平成16年4月,
その事業を,原告が100%出資して設立した持田ヘルスケア株式会社に譲
渡した(以下 , Collage」又は「コラージュ」との表示の使用の主体等とし
「
て,原告と持田ヘルスケア株式会社を通じて「原告」という 。。
)
原告は,昭和55年1月以降,基礎化粧品を中心としたシリーズ商品であ
るコラージュシリーズを表す一種のファミリーネームとして, Collage」と
「
の表示を継続して使用してきた。具体的には,①「 Collage」の欧文字を,
コラージュシリーズの各商品のパッケージに大きく表示し,②新聞・雑誌の
広告,コラージュシリーズの各商品を取り扱う薬局等の店頭広告やチラシな
どに , Collage」の欧文字を掲載し , Collage」の文字が表示された各商品
「 「
の写真を掲載するなどしてきた。原告は,コラージュシリーズの宣伝に多額
の費用をかけ,売上げを伸ばした。また,コラージュシリーズの各商品を取
り上げた新聞・雑誌の記事には , Collage」の文字が表示され,その表示が
「
された商品の写真が掲載された。このような使用によって,本件商標の登録
出願時(平成16年7月14日)及び登録査定時(平成17年6月10日)
には, Collage」との表示は,原告の商品の表示として周知,著名であった。
「
前記1(1)のとおり,本件商標と引用商標は,称呼及び観念を同一とし,
類似する商標である。
そうすると,本件商標は,原告の業務に係るコラージュシリーズの商品と
混同を生ずるおそれがある商標(商標法4条1項15号)に該当する。
(2) したがって,審決が,本件商標は原告の業務に係る商品と混同を生ずる
おそれがある商標(商標法4条1項15号)と認めることはできないとした
判断は,誤りである。
第4 被告の反論
審決の認定判断に誤りはなく,原告主張の取消事由はいずれも理由がない。
1 商標法4条1項11号該当性判断の誤り(取消事由1)に対し
(1) 以下の事情を総合考慮すると,本件商標は ,「コラゲテクト」若しくは
「COLLAGE TECHTO」の各部分又は本件商標全体によって識別力を有する
ものであり , COLLAGE」の部分のみが識別力を有するということはでき
「
ない。
本件商標において , COLLAGE」と「 TECHTO」は,同一の書体で軽重
「
の差なく表されており,全体の文字数は冗長といえる程多くはなく ,「コラ
ゲテクト」という称呼はよどみなく一連に称呼し得るから , COLLAGE」
「
と「TECHTO」が分離して認識されることはない。
化粧品,せっけん類の業界において ,「ファミリーマーク+ペットネーム
(造語 )」の構成よりなる商標が用いられることはあるが,ファミリーマー
クが出所表示として認識されるのは,ファミリーマークが特定の者の出所表
示として著名である場合に限られるところ,後記2(1)のとおり, Collage」
「
との表示は原告の商品の表示として周知又は著名であったとは認められない
から,本件商標が「ファミリーマーク+ペットネーム(造語 )」の構成を有
し本件商標の「COLLAGE」の部分が要部であると認識されることはない。
たんぱく質の一種である「コラーゲン( collagen)」は,化粧品や健康食品
の成分として注目され,それらの原材料の表示や宣伝広告に頻繁に使用され
ており ,「コラーゲン(collagen)」を連想させる「COLLAGE」 「コラゲ」の
,
文字は,化粧品,せっけん類,健康食品の商標の一部として多数使用されて
いる。他方,「貼付け絵」という意味のフランス語である「collage」(コラー
ジュ)という語は,我が国においては美術に興味のある者がその意味を理解
できる程度に認識されているにとどまり,さほど親しまれていない。そうす
ると,本件商標に接した需要者,取引者は,本件商標の コラゲ 」 COLLAGE」
「 ,
「
の部分から「コラーゲン(collagen)」を連想し,本件商標から「コラゲテク
ト」という称呼を生ずる。
欧文字と片仮名文字の二段併記の商標について,化粧品の容器の表部分に
欧文字のみが表示されている例は多く見受けられるが,そのような例におい
ても容器の裏部分には片仮名が表示されており,店頭の掲示や商品パンフレ
ット,ちらしには片仮名が表示されているから,そのような商標の称呼の認
定に当たって,片仮名文字が存在する点は重視されるべきである。
以上によれば,本件商標は, コラゲテクト」
「 若しくは COLLAGE TECHTO」
「
の各部分又は本件商標全体によって識別力を有するものであり,「コラゲテ
クト」という称呼のみを生じさせ,また,造語であるから,特定の観念を生
じさせない。
(2) 本件商標と引用商標は,いずれも外観,称呼,観念を異にし,類似しな
い。したがって,審決が本件商標と引用商標は非類似であると判断したこと
に誤りはない。
2 商標法4条1項15号該当性判断の誤り(取消事由2)に対し
(1) 原告は「Collage」又は「コラージュ」との表示を付した商品の製造販売
を昭和55年に開始したが,その事業を本格化させたのは本件商標が登録出
願された平成16年(2004年)以降であること,化粧品,せっけん類は
市場規模が巨大で宣伝広告費も莫大であるところ,原告の「 Collage」又は
「コラージュ」との表示を付した商品の年間売上額は化粧品,せっけん類の
市場全体の売上額に比して少なく,その宣伝広告の規模は,同種商品につい
て普通に行われる程度にとどまること , Collage」又は「コラージュ」との
「
表示は,化粧品等の成分である「コラーゲン(collagen)」を連想させ,識別
力が強いとはいえないことなどを総合すると, Collage」との表示は,原告
「
の商品の表示として周知,著名であったとはいえない。また,前記1(2)の
とおり ,本件商標と引用商標はいずれも類似しない。以上の事情に照らすと ,
本件商標をその指定商品に使用しても,原告の業務に係る商品と混同を生ず
るおそれはない。
(2) したがって,審決が本件商標は原告の業務に係る商品と混同を生ずるお
それがある商標と認めることはできないとした判断に誤りはない。
第5 当裁判所の判断
1 商標法4条1項11号該当性判断の誤り(取消事由1)について
(1) 本件商標と引用商標の類否
ア 本件商標の外観,称呼,観念
(ア) 本件商標は,「コラゲテクト」の片仮名文字を上段に, COLLAGE
「
TECHTO」の欧文字を下段に,それぞれ上下二段に横書きしたものであ
る。
まず,本件商標のうち,上段の「コラゲテクト」の構成部分は,同一
の書体で一連に記載された一体表記であり, COLLAGE TECHTO」の
「
部分の上段に併記され, COLLAGE TECHTO」は,
「 ローマ字読みで , コ
「
ラゲテクト」ないし「コラゲテチト」などと読まれるから ,「コラゲテ
クト」の部分は , COLLAGE TECHTO」のローマ字読みをそのまま表
「
記したものと理解される。
次に,本件商標のうち ,下段の「COLLAGE TECHTO」の構成部分は,
「 COLLAGE」と「 TECHTO」の間にわずかな間隔が存在するものの,
「 COLLAGE」と「 TECHTO」は,同一の書体及び大きさで表記され,
一方が他方よりも看者の注意を強く引くような態様で表記されることも
なく,外観的特徴において差異がないことから,一体のものとして認識
され,ことさら「 COLLAGE」の部分のみが切り離されて認識されるこ
とはない。
そうすると,本件商標は ,「コラゲテクト」若しくは「 COLLAGE
TECHTO」の各部分又は本件商標全体によって識別され ,上記のとおり,
「コラゲテクト」の片仮名文字を上段に, COLLAGE TECHTO」の欧
「
文字を下段に,それぞれ上下二段に横書きした外観を有し ,「コラゲテ
クト」との称呼を有する商標と認められる。なお, COLLAGE TECHTO」
「 ,
「コラゲテクト」は,いずれも特定の観念を生じさせない造語であるか
ら,本件商標は特定の観念を生じさせない造語であると認められる。
(イ) 原告の主張に対し
これに対し,原告は,本件商標のうち , COLLAGE」の構成部分の
「
みが識別力を有する要部であると主張するが,同主張は ,以下のとおり,
失当である。
a 原告は,本件商標のうち「 COLLAGE」の部分が分離して認識され
ると主張する。しかし ,前記(ア)のとおり,本件商標のうち COLLAGE
「
TECHTO」の部分は一体のものとして認識され,ことさら COLLAGE」
「
の部分のみが切り離されて認識されることはないから,原告の上記主
張は,採用することができない。
b 原告は,本件商標は ,「コラゲ」及び「 COLLAGE」の部分がファ
ミリーマークと認識され ,「テクト」及び「 TECHTO」の部分が,ペ
ットネームと認識される商標であると主張する。
確かに,甲24の1ないし6,甲41の1ないし6によれば,化粧
品,せっけん類の業界において,個々の商品の商標として,一連のシ
リーズ商品であることを示すファミリーマークとその他の語を組み合
わせて採用する例があること,甲20の1ないし14によれば,原告
も, Collage」又は「コラージュ」との表示とその他の語を組み合わ
「
せた商標を使用していることが認められる。
しかし,たんぱく質の一種である「コラーゲン(collagen)」は,哺
乳動物の皮膚,角膜,腱,血管などの結合組織を構成している繊維状
たんぱく質であり,ソルブル 可溶性)
( コラーゲンとインソルブル 不
(
溶性)コラーゲンがあり,ソルブルコラーゲンは,皮膚の結合組織の
繊維形成細胞を刺激し,新鮮な繊維形成を促進させ,血管機能を高め ,
水分保持能力,弾力性を増すので,皮膚の老化防止,若返りの目的で
化粧品に使用されており,食品や化粧品の原材料や成分などとして注
目されていること(乙1,乙8及び弁論の全趣旨)「Collage」は, コ
, 「
ラーゲン」の「collagen」と「n」の1文字のみが相違すること等の事
実に照らすならば, Collage」との表示は,需要者,取引者をして,
「
「collagen」を連想させるため,化粧品等に用いた場合には,識別力
が強いとはいえない。さらに,後記2( 1)イのとおり , Collage」と
「
の表示は,原告の商品の表示として周知,著名であったとは認められ
ない。そして,前記(ア)のとおり,本件商標は, COLLAGE TECHTO」
「
の部分が一体として認識されるものであり , COLLAGE」の部分の
「
みが切り離されて認識されるものではない。そうすると,本件商標中
の「コラゲテクト」「COLLAGE TECHTO」という部分は,ファミリ
,
ーマークとペットネームを組み合わせたものとして認識されるとは認
められない。
したがって,原告の上記主張は,採用することができない。
c 原告は,化粧品,せっけん類の業界では,フランス語が好んで用い
られていること,また , collage」という語は,フランス語で「コラ
「
ージュ」という読み方をし, 貼付け絵」を意味する既成語であって,
「
中学校の美術の教科書にも掲載され,世上一般に通用していることか
ら,需要者,取引者は,本件商標の「COLLAGE」という部分から,
フランス語的な発音である「コラージュ」の称呼を認識する旨主張す
る。
確かに,国語辞典には ,「コラージュ【 collage フランス 】(貼り合せの
意)近代絵画の技法の一。画面に紙・印刷物・写真などの切抜きを貼
りつけ,一部に加筆などして構成する 。・・・貼付け絵 。 (広辞苑第
」
五版)などの記載があり,中学校の美術の教科書などに,絵画の技法
の一種として「コラージュ 」(貼付け絵)が掲載されていること,化
粧品業界においては,フランス語に由来する商標名が少なくないこと
が認められる(甲5,甲25の1ないし10,甲30の1,2,乙1
0)。
しかし,提出された証拠による限り,中学校の美術の教科書には,
「コラージュ」という片仮名が記載されているものがあっても,
「collage」という欧文字の綴りが記載されているものは認められない
(甲25の1ないし10)。我が国において,欧文字をローマ字読み
する例は一般的であることから,ローマ字読みにより「 COLLAGE」
を「コラーゲ」「コラゲ」などと読むことが不自然であるとはいえな
,
い。また,本件商標の COLLAGE」
「 の部分,引用商標2, 「Collage」
3の
の部分は ,「コラーゲン」を意味する「 collagen」と「 n」の1文字が
相違するのみであって,需要者,取引者をして, collagen」を容易に
「
連想させる。
そうすると,需要者,取引者は,本件商標の指定商品である化粧品
等について使用される「 COLLAGE」の文字部分について,そこから
化粧品等とはおよそ関連性の薄い「貼付け絵」を連想して「コラージ
ュ」と称呼するのではなく ,化粧品等の原材料や成分として利用され,
化粧品等と関連性の強い「コラーゲン」を連想し ,「コラー ゲ ン
(collagen)」に由来して「コラーゲ」 「コラゲ」と称呼すると解する
,
ことに合理性がある。また ,「コラゲ」や「 COLLAGE」の文字を含
む標章が化粧品や健康食品等に使用されている例は少なからず存在し
(乙3の1ないし18) 化粧品,せっけん類等を指定商品とする「コ
,
ラゲ 」 「COLLAGE」の文字を含む商標が多数商標登録されているこ
,
とも認められる(乙7の1ないし71 )
。
したがって,「コラージュ」という語が我が国においてある程度知
られていたとしても,本件商標の「 COLLAGE」の部分が ,「コラー
ゲン」の連想から,ローマ字読みに従って「コラゲ」と発音されるこ
とは不自然とはいえず , COLLAGE」の部分からフランス語的な発
「
音である「コラージュ」の称呼を認識することが一般的であるとはい
えない。以上のとおりであるから,原告の上記主張は,採用すること
はできない。
d 原告は,化粧品の取引においては,欧文字と仮名文字の二段併記の
商標について,欧文字部分のみを使用することが多く,本件商標は,
欧文字部分のみが目立つ態様で用いられる可能性が高いから,その称
呼の認定に当たって,片仮名文字の存在を重視すべきではないと主張
する。
確かに,甲16(化粧品業界における登録商標の使用に関する実態
調査の報告書)によれば,欧文字と仮名文字の二段併記の商標につい
て,実際の使用態様において,化粧品の容器や包装箱の表面に欧文字
のみを表示したものが少なくないことが認められる。
しかし,化粧品の容器や包装箱の表面に欧文字と仮名文字を併記し
たものも存在する上,化粧品の容器や包装箱の裏面には,製造者に関
する記載と併せて片仮名文字により商標が表示されている例も多いこ
と(甲16)が認められる。
したがって,化粧品,せっけん類などを指定商品とする欧文字と仮
名文字の二段併記の商標について,その称呼の認定に当たり,片仮名
文字の存在を重視すべきでないとの原告の上記主張は,採用すること
ができない。
e 原告は,本件商標の登録出願時(平成16年7月14日)及び登録
査定時(平成17年6月10日)には , Collage」との表示は,原告
「
の商品の表示として周知,著名であったと主張する。
しかし,後記2( 1)イのとおり , Collage」との表示は原告の商品
「
の表示として周知,著名であったとは認められず,原告の上記主張は,
採用することができない。
イ 引用商標の外観,称呼,観念
引用商標1は, コラージユ」の片仮名文字を横書きにしたものであり,
「
「コラージユ」の称呼を生じ,「貼付け絵」の観念を生じる。
引用商標2は,「コラージュ」の片仮名文字と「 Collage」の欧文字を上
下二段に横書きにしたものであり,「コラージュ」の称呼を生じ,「貼付け
絵」の観念を生じる。
引用商標3は, Collage」の横書きの欧文字と「コラージュ」の横書き
「
の片仮名文字及び花草模様の図形を上下3段に配したものであり ,「コラ
ージュ」の称呼を生じ,「貼付け絵」の観念を生じる。
ウ 本件商標と引用商標の類否
(ア) 本件商標と引用商標1の類否
本件商標と引用商標1を対比すると,外観において,本件商標の「コ
ラゲテクト」の部分と引用商標1は,語頭に「コラ」との文字を含む点
で共通するが,全体の文字数やその余の文字が異なり,また,本件商標
は「COLLAGE TECHTO」との欧文字を含むから,本件商標と引用商標
1は,外観において異なる。
本件商標より生ずる「コラゲテクト」の称呼と引用商標1より生ずる
「コラージユ」の称呼は,前者が6音よりなるのに対し,後者は4音又
は5音よりなり,構成音数が相違する上,語頭の「コラ」の音を除いた
その他の音が相違するから,本件商標と引用商標1は,称呼において異
なる。
本件商標は特定の観念を生じない造語であるから,本件商標と引用商
標1の観念を比較することはできない。
したがって,本件商標と引用商標1は,外観,称呼が異なり,観念を
比較することはできないから,類似しない。
(イ) 本件商標と引用商標2の類否
本件商標と引用商標2を対比すると,外観において,本件商標の「コ
ラゲテクト」の部分と引用商標2の「コラージュ」の部分は ,語頭に「コ
ラ」との文字がある点で共通し,本件商標の「 COLLAGE」の部分と引
用商標2の「 Collage」の部分は,冒頭の「 C」の大文字と綴りにおいて
共通する。しかし,本件商標の「コラゲテクト」の部分と引用商標2の
「コラージュ」の部分は,全体の文字数が異なり,語頭の「コラ」との
文字以外の文字は異なる上,前記ア(ア)のとおり,本件商標の
「 COLLAGE TECHTO」の部分は,外観上一体のものと認められ,
「COLLAGE」のみが切り離されて認識されることはない。そうすると,
本件商標と引用商標2は,外観において異なる。
本件商標より生ずる「コラゲテクト」の称呼と引用商標2より生ずる
「コラージュ」の称呼は,前者が6音よりなるのに対し,後者は4音よ
りなり,構成音数が相違する上,語頭の「コラ」の音を除いたその他の
音が相違するから,本件商標と引用商標2は,称呼において異なる。
本件商標は特定の観念を生じない造語であるから,本件商標と引用商
標2の観念を比較することはできない。
したがって,本件商標と引用商標2は,外観,称呼が異なり,観念を
比較することはできないから,類似しない。
(ウ) 本件商標と引用商標3の類否
本件商標と引用商標3を対比すると,外観において,本件商標の
「COLLAGE」の部分と引用商標3の「Collage」の部分は ,冒頭の「C」
の大文字と綴りにおいて共通し,本件商標の「コラゲテクト」の部分と
引用商標3の「コラージュ」の部分は,語頭に「コラ」との文字がある
点で共通する。しかし,前記ア(ア)のとおり,本件商標の「COLLAGE
TECHTO」の部分は,外観上一体のものと認められ , COLLAGE」の
「
みが切り離されて認識されることはない上,本件商標の コラゲテクト」
「
の部分と引用商標3の コラージュ」
「 の部分は ,全体の文字数が異なり ,
語頭の「コラ」という文字以外の文字も異なり ,さらに,引用商標3は ,
独特の花草模様の図形が配されている点で本件商標と相違する。そうす
ると,上記のような共通点があるとしても,本件商標と引用商標3は,
外観において異なる。
前記(イ)と同様に,本件商標より生ずる「コラゲテクト」の称呼と引
用商標3より生ずる「コラージュ」の称呼は異なる。
本件商標は特定の観念を生じない造語であるから,本件商標と引用商
標3の観念を比較することはできない。
したがって,本件商標と引用商標3は,外観,称呼が異なり,観念を
比較することはできないから,類似しない。
(2) 本件商標と引用商標の類否に関する判断の誤りの有無
前記( 1)ウのとおり,本件商標と引用商標はいずれも類似しないから,審
決が,本件商標と引用商標は非類似であり,本件商標は商標法4条1項11
号に該当しないと判断したことに誤りはない。したがって,取消事由1は理
由がない。
2 商標法4条1項15号該当性判断の誤り(取消事由2)について
(1) 事実認定
ア 原告の「Collage」との表示等に係る使用態様は,以下のとおりである。
原告は,昭和55年1月 , Collage」又は「コラージュ」との表示を付
「
した化粧品の販売を開始し(最初の製品は「コラージュクリーム」であっ
た。 ,その後, Collage」又は「コラージュ」との表示を付した化粧品,
) 「
せっけん類を,「コラージュシリーズ」と称する一連の商品として製造販
売してきた。本件商標の登録出願時(平成16年7月14日)及び登録査
定時(平成17年6月10日)におけるコラージュの表示を付した一連の
商品は,別紙5のとおりである。コラージュの表示を付した一連の商品の
パッケージ(容器,包装箱等)には,いずれもその前面に「 Collage」又
は「コラージュ」との表示が付されている。コラージュの表示を付した一
連の商品について,カタログや広告には,低刺激性の化粧品,せっけん類
であり,皮膚や毛髪等にトラブルのある場合にも使用することができると
いう特徴が記載されている(甲6の1,2,甲10の1ないし3,甲13 ,
甲20の1ないし14,甲42 )。
コラージュの表示を付した一連の商品の売上額は,別紙6のとおりであ
り,年間15億円ないし28億円で推移している(甲18,甲43)。
コラージュの表示を付した一連の商品は,( a)新聞・雑誌への広告の掲
載(甲12,甲26の1ないし124 ) b)コラージュの表示を付した一
,(
連の商品を販売する薬局等におけるパンフレットやチラシの配布,POP
広告やディスプレイの設置(甲9の2,甲10の1ないし46,甲28の
1ないし44 ) c)コラージュの表示を付した一連の商品の愛用者の会で
,(
ある「コラージュ倶楽部」の結成 ,会員への情報や便宜の提供(甲9の3,
甲10の4ないし6,甲13) d)新製品の販売開始に際しての,試供品
,(
や商品セットのプレゼントキャンペーンの実施(甲10の1ないし46)
などにより,宣伝広告がされてきた 。「コラージュ倶楽部」の会員は,平
成12年9月の時点で1万5000人を超えており(甲10の4 ),コラ
ージュの表示を付した一連の商品の宣伝広告費は,別紙7のとおりであり ,
年間2億円ないし7億6000万円余りであった(甲19)。
新聞・雑誌には,コラージュの表示を付した一連の商品を紹介する記事
等が掲載され,低刺激性であること,皮膚や毛髪等にトラブルのある場合
でも使用が可能であること等の説明がされている(甲11,甲14,甲1
5,甲27の1ないし43)。
上記使用態様によれば,原告のコラージュの表示を付した一連の商品は ,
低刺激性であること等の特徴から,需要があり,化粧品,せっけん類の需
要者の中に , Collage」又は「コラージュ」との表示を,原告の商品を表
「
示するものとして認識する者が存在することが認められる。
イ しかし,そのような事実があっても, Collage」との表示が,原告の商
「
品の出所を示すものとして,周知又は著名であったということはできない 。
すなわち,前記アの使用態様のうちには,片仮名の「コラージュ」との
表示のみを使用し,欧文字の「 Collage」との表示を使用していないもの
や欧文字の「 Collage」との表示が判読できないものも少なからず存在す
る(このような使用態様に対応する書証の番号等は別紙8のとおりであ
る。。また,弁論の全趣旨によれば,化粧品,せっけん類の市場規模は非
)
常に大きく,宣伝広告費も相当額にのぼると認められるところ,前記アの
コラージュの表示を付した原告商品の売上額が国内の同種商品の総売上額
に占める割合や,原告商品と他社の同種商品の宣伝広告の費用・規模の比
較などは明らかでなく,原告商品の売上額や宣伝広告の費用・規模が他社
の同種商品の売上額や宣伝広告の費用・規模と比べて大きいものかどうか
は明らかでない 。さらに,前記アに掲げた書証及び弁論の全趣旨によれば ,
(a)新聞・雑誌への広告の掲載,(b)商品を販売する薬局等におけるパンフ
レットやチラシの配布,POP広告やディスプレイの設置,( c)商品の愛
用者の会の結成,会員への情報や便宜の提供,( d)新製品の販売開始に際
しての,試供品や商品セットのプレゼントキャンペーンの実施などは,化
粧品,せっけん類などの宣伝広告において特に珍しい態様のものではなく,
他社商品についても同様の宣伝広告が行われていることが認められる。そ
うすると, Collage」との表示が,本件商標の登録出願時(平成16年7
「
月14日)及び登録査定時(平成17年6月10日)において,原告の商
品を表示するものとして需要者,取引者の間で広く認識されていたことを
認めるに足りる証拠があるとはいえない。したがって, Collage」との表
「
示は,原告の商品を表示するものとして,本件商標の登録出願時(平成1
6年7月14日)及び登録査定時(平成17年6月10日)に周知又は著
名であったとは認められない。
ウ また,前記1(1)ウのとおり,本件商標と引用商標はいずれも類似しな
い。
(2) 原告の商品との混同の有無についての判断
前記( 1)イのとおり , Collage」との表示は,原告の商品を表示するもの
「
として周知又は著名であるとは認められないこと,前記1(1)ウのとおり,
本件商標と引用商標はいずれも類似しないことから,本件商標は,その指定
商品である化粧品,せっけん類等に使用しても , Collage」又は「コラージ
「
ュ」との表示を付した原告の商品と混同を生ずるおそれはないと解される。
したがって,本件商標は,原告の業務に係る商品と混同を生ずるおそれが
ある商標(商標法4条1項15号)に該当しないというべきである。
そうすると,審決が,本件商標は原告の業務に係る商品と混同を生ずるお
それがある商標(商標法4条1項15号)と認めることはできないと判断し
たことに誤りはない。したがって,取消事由2は理由がない。
3 結論
以上のとおり,原告主張の取消事由はいずれも理由がなく,審決にこれを取
り消すべきその他の違法もない。
よって,原告の本訴請求を棄却することとし,主文のとおり判決する。
知的財産高等裁判所第3部
裁判長裁判官 飯 村 敏 明
裁判官 中 平 健
裁判官 上 田 洋 幸
別 紙 1
別 紙 2
別 紙 3
別 紙 4
別 紙 5
別 紙 6 (省略)
別 紙 7(省略)
別 紙 8
1 片仮名文字「コラージュ」のみが使用されているもの
(1)甲9の2
5131 5132 5133 5134 5135 513
6 5137
5138 5139 5141 5143 5146 514
7 6249
6252 6254 7039 7040 7041 705
7 7091
7148 7175 7301 7302 7315 733
8 7339
7340 7341 7342 7343 7344 740
7 7408
7468 7469 7470 7472 7473 747
4 7475
7477 7484 7738 7740 7744 774
7 7749
7752 7761 7833 7842 7858 785
9 7860
7861 7862 7863 8028 8069 807
2 8083
8237 8359 8679 8719 8797 880
7 8808
8809 8989 8990 9001 9003 900
5 9007
9009 9010 9011 9054 9080 911
2 9113
9127 9144 9205 9295 9327 932
8 9329
9330 9354 9355 9430 9536 955
8 9559
9560 9588 9589 9590 9591 959
2 9593
9594 9595 9596 9597 9598 959
9 9600
9601 9602 9603 9604 9605 960
6 9607
9608 9616 9618 9644 9671 971
0 9785
9790 9791 10066 10116
(2)甲10の1(1頁) 甲10の9(10頁) 甲10の12(1
6頁)
甲10の17(36頁 ) 甲10の19(38頁 ) 甲10の22(4
3頁)
甲10の24(55頁 ) 甲10の25(61頁 ) 甲10の35(9
6頁)
甲10の37(107頁) 甲10の38(108頁 ) 甲10の40(1
11,112頁)
甲10の43(117頁) 甲10の44(118頁) 甲10の45(1
21,122頁)
甲10の46(125頁)
(3)甲11
9頁 12頁 17頁 29頁 33頁 76頁
77頁
83頁 107頁 234頁 263頁 269頁 275
頁 282頁 291頁 411頁 413頁 418頁 4
26頁 459頁 485頁
513頁 517頁 522頁 525頁 526頁
(4)甲12
229頁 235頁 254頁 255頁 347頁 361
頁 411頁
(5)甲13
25頁 33頁 40頁 42頁 44頁
(6)甲14
14頁 15頁 16頁 17頁 33頁 34頁
39頁
40頁 41頁 42頁 47頁 48頁 49頁
50頁
85頁 129頁 130頁 131頁 132頁 135
頁 136頁
139頁 140頁 185頁 186頁 194頁 195
頁 224頁
(7)甲20の7(79頁) 甲20の8(91頁) 甲20の9(1
03頁)
甲20の10(116頁)
(8)甲26の3(3頁) 甲26の7(7頁) 甲26の8(8
頁)
甲26の11(11頁 ) 甲26の15(15頁 ) 甲26の17(1
7頁)
甲26の19(19頁 ) 甲26の21(21頁 ) 甲26の24(2
5頁)
甲26の30(37頁 ) 甲26の35(42頁 ) 甲26の36(4
3頁)
甲26の38(46頁 ) 甲26の39(47頁 ) 甲26の42(5
0頁)
甲26の50(61頁 ) 甲26の58(70頁 ) 甲26の59(7
1頁)
甲26の61(73頁 ) 甲26の67(81頁 ) 甲26の68(8
2頁)
甲26の69(83頁 ) 甲26の70(84頁 ) 甲26の76(1
10頁)
甲26の81(119頁) 甲26の82(120頁) 甲26の84(1
23頁)
甲26の98(169頁) 甲26の102(173頁)甲26の104
(175頁)
甲26の106(177頁)甲26の110(181頁)甲26の111
(182頁)
甲26の112(183頁)甲26の119(200頁)甲26の120
(201頁)
(9)甲27の1(1頁) 甲27の2(2頁) 甲27の3(3
頁)
甲27の4(4頁) 甲27の5(5頁) 甲27の13(3
3頁)
甲27の17(47頁 ) 甲27の20(63頁 ) 甲27の28(9
2頁)
甲27の30(94頁 ) 甲27の31(95頁 ) 甲27の32(9
6頁)
甲27の33(97頁 ) 甲27の34(98頁 ) 甲27の35(9
9頁)
甲27の36(100頁) 甲27の37(101頁) 甲27の40(1
04頁)
甲27の41(105頁) 甲27の42(106頁) 甲27の43(1
07頁)
(10)甲28の18(49頁) 甲28の19(59頁) 甲28の20(7
6頁)
甲28の25(91頁,92頁) 甲28の26(103頁) 甲28の
27(107頁)
甲28の29(112頁,113頁) 甲28の30(119頁)
甲28の32(123頁) 甲28の33(127頁) 甲28の34(1
39頁)
甲28の37(149頁) 甲28の38(151頁,153頁)
甲28の39(156頁) 甲28の40(168頁) 甲28の41(1
86頁)
甲28の42(189頁,191頁,193頁) 甲28の43(195
頁)
甲28の44(209頁,211頁)
2 片仮名文字「コラージュ」とともに商品写真が掲載されているが,そのパッケ
ージ上にも片仮名文字「コラージュ」しか使用されていないもの
(1)甲9の2
7985 8070 8073 8074 8114 811
6 8117
8118 8712 8821 8942 8992 899
4 9001
9033 9043 9044 9128 9206 950
8 9531
9586 9587 9619 9620 9633 963
5 9640
9649 9663 9709 9749 9782 978
4 10022
10041
(2)甲13
11頁 42頁 43頁 45頁
(3)甲14
2頁 8頁 29頁 51頁 52頁 53頁
54頁
56頁 61頁 64頁 70頁 73頁 76頁
79頁
82頁 93頁 96頁 98頁 99頁 100
頁 101頁
102頁 103頁 115頁 117頁 118頁 119
頁 120頁
121頁 122頁 123頁 124頁 133頁 134
頁 137頁
138頁 141頁 142頁 143頁 144頁 145
頁 146頁
147頁 148頁 150頁 153頁 165頁 168
頁 174頁
176頁 177頁 178頁 179頁 180頁 181
頁 187頁
188頁 189頁 190頁 191頁 192頁 193
頁 203頁
206頁 212頁 215頁 218頁 221頁
(4)甲15
7頁 9頁 10頁 11頁 12頁 13頁
20頁
21頁 22頁 23頁 40頁 41頁 42頁
43頁
44頁 45頁 46頁 47頁 48頁 49頁
50頁
51頁 52頁 53頁 54頁 55頁 56頁
57頁
58頁 59頁 60頁 61頁 62頁 63頁
69頁
70頁 71頁 72頁 73頁 74頁 81頁
82頁
83頁 84頁 85頁 86頁 87頁 100
頁 108頁
111頁 113頁 114頁 115頁 116頁 117
頁 118頁
119頁 120頁 122頁 125頁 127頁 128
頁 129頁
130頁 131頁 132頁 133頁 134頁 135
頁 136頁
137頁 138頁 139頁 140頁 142頁 145
頁 147頁
148頁 149頁 150頁 151頁 152頁 153
頁 154頁
155頁 156頁 157頁 158頁 159頁 160
頁 166頁
169頁 171頁 172頁 173頁 174頁 175
頁 176頁
181頁 183頁 184頁 185頁 186頁 187
頁 188頁
189頁 190頁 191頁 192頁 193頁 194
頁 195頁
196頁 197頁 198頁 199頁 200頁 201
頁 204頁
207頁 209頁 211頁 214頁 217頁 220
頁 223頁
224頁 225頁 227頁 229頁 232頁 246
頁 249頁
255頁
(5)甲20の12(144頁) 甲20の13(160頁)
甲20の14(175,176頁)
(6)甲26の74(92頁 ) 甲26の85(124頁 ) 甲26の86(1
25頁)
甲26の87(130頁) 甲26の88(137頁) 甲26の89(1
40頁)
甲26の91(147頁) 甲26の92(150頁) 甲26の93(1
54頁)
甲26の94(158頁) 甲26の96(166頁)
(7)甲27の11(26頁 ) 甲27の12(30頁) 甲27の14(3
6頁)
甲27の22(73頁 ) 甲27の23(76頁 ) 甲27の26(8
7頁)
甲27の27(89頁)
(8)甲28の29(110頁,111頁) 甲28の33(135頁)
甲28の34(138頁) 甲28の38(150頁,152頁,154
頁)
甲28の39(163頁,164頁) 甲28の40(177頁,17
8頁)
甲28の42(188頁,190頁,192頁) 甲28の43(20
4頁,205頁)
3 片仮名文字「コラージュ」とともに商品写真が掲載されているが,そのパッケ
ージ上の商標が不鮮明なもの
(1)甲9の2
3763 5109 5706 5902 6016 610
1 6204
6612 6621 6755 6776 7013 701
5 7016
7050 7198 7541 7547 7598 781
6 7818
7820 7821 7823 7824 7825 782
6 7827
7843 7844 7848 7849 7850 785
1 7852
7853 7869 7910 7916 7917 799
6 7997
7998 7999 8000 8001 8002 800
4 8005
8006 8007 8096 8115 8150 825
3 8261
8370 9210 9341
(2)甲10の13(20頁) 甲10の27(67頁) 甲10の3
6(105頁)
甲10の39(110頁) 甲10の42(115頁)
甲10の44(118頁,119頁)
(3)甲11
6頁 11頁 13頁 14頁 16頁 18頁
19頁
27頁 30頁 31頁 32頁 35頁 37頁
51頁
57頁 75頁 78頁 79頁 80頁 81頁
82頁
84頁 85頁 86頁 87頁 113頁 120
頁 124頁
143頁 147頁 158頁 162頁 168頁 170
頁 172頁
179頁 192頁 195頁 202頁 206頁 214
頁 217頁
221頁 225頁 229頁 230頁 237頁 244
頁 247頁
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