平成18(ワ)2440商標権確認等請求事件
判決文PDF
▶ 最新の判決一覧に戻る
裁判所 |
認容 東京地方裁判所
|
裁判年月日 |
平成18年5月9日 |
事件種別 |
民事 |
当事者 |
被告アンデス商事株式会社 原告株式会社アンデス
|
法令 |
商標権
|
キーワード |
商標権16回
|
主文 |
1 被告は,原告に対し,別紙商標権目録1ないし4記載の各商標権の持分4分の1につき,平成11年11月15日の譲渡を原因とする移転登録手続をせよ。
2 訴訟費用は被告の負担とする。 |
事件の概要 |
本件は,原告が被告に対し,被告から別紙商標権目録1ないし4記載の各商
標権(以下「本件各商標権」という。)につきそれぞれ持分4分の1の譲渡を
受けたとして,同持分に係る移転登録手続を請求する事案である。 |
▶ 前の判決 ▶ 次の判決 ▶ 商標権に関する裁判例
本サービスは判決文を自動処理して掲載しており、完全な正確性を保証するものではありません。正式な情報は裁判所公表の判決文(本ページ右上の[判決文PDF])を必ずご確認ください。
判決文
平成18年(ワ)第2440号 商標権確認等請求事件
口頭弁論終結日 平成18年4月18日
判 決
原 告 株 式 会 社 ア ン デ ス
同訴訟代理人弁護士 田 中 清 治
被 告 ア ン デ ス 商 事 株 式 会 社
同特別代理人弁護士 小 海 範 亮
主 文
1 被告は,原告に対し,別紙商標権目録1ないし4記載の各商標権の
持分4分の1につき,平成11年11月15日の譲渡を原因とする移
転登録手続をせよ。
2 訴訟費用は被告の負担とする。
事 実 及 び 理 由
第1 請求
主文同旨
第2 事案の概要
本件は,原告が被告に対し,被告から別紙商標権目録1ないし4記載の各商
標権(以下「本件各商標権」という。)につきそれぞれ持分4分の1の譲渡を
受けたとして,同持分に係る移転登録手続を請求する事案である。
第3 当事者の主張
1 原告の請求原因
(1) 当事者
原告は,ハム及びソーセージ類の製造及び販売を業とする株式会社であり,
被告は,ハム及びソーセージ類の販売を業とする株式会社である。なお,被
告は,平成12年11月16日,東京地方裁判所から破産宣告を受けたが,
その後,破産手続は終了した。
(2) 被告の持分
被告は,平成11年11月15日当時,本件各商標権につき,それぞれ持
分4分の1ずつの持分を有していた。
(3) 譲渡契約
被告は,平成11年11月15日,原告に対し,他の共有者の同意の下で,
上記各持分を譲渡する旨の合意をした。
(4) よって,原告は,被告に対し,上記各持分につき,移転登録手続を求め
る。
2 被告の認否
1(1)については認め,その余は知らない。
第4 当裁判所の判断
1 証拠(甲1ないし3,5ないし15。書証の番号には枝番を含む。以下同
じ。)及び弁論の全趣旨によれば,次の事実が認められる。
(1) 雪印食品株式会社は,もと別紙商標権目録1,2及び4記載の各商標権
の商標権者であったところ,遅くとも昭和59年10月31日,被告に対し
上記各商標権の持分4分の2を,原告に対し同4分の1を,アンデス食品株
式会社に対し同4分の1を,それぞれ譲渡し,昭和60年6月10日,それ
ぞれその旨の移転登録がされた(甲2,5,6,8ないし10,12)。
(2) 別紙商標権目録3記載の商標権については,もと,被告が持分4分の2
を,原告が同4分の1を,アンデス食品株式会社が同4分の1を,それぞれ
有していた(甲7,11)。
(3) 被告は,遅くとも平成9年7月28日ころ,アンデスハム株式会社に対
し,本件各商標権の持分各4分の1を譲渡し,平成10年2月23日,それ
ぞれその旨の移転登録がされた。その結果,被告の本件各商標権に対する持
分の割合は各4分の1となった(甲3,5ないし12)。
(4) 被告は,平成11年11月15日,原告との間で,他の共有者の同意の
下で,本件各商標権の持分各4分の1を原告に譲渡するとの合意をした(甲
1,13ないし15,弁論の全趣旨)。
2 前記1認定の各事実によれば,被告は,原告に対し,上記譲渡契約に基づき,
各持分につき,移転登録手続をする義務がある。
したがって,原告の本件請求は理由があるからこれを認容することとして,
主文のとおり判決する。
東京地方裁判所民事第47部
裁判長裁判官 高 部 眞 規 子
裁判官 中 島 基 至
裁判官 田 邉 実
最新の判決一覧に戻る