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平成22(ワ)20084特許権侵害差止等請求事件

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裁判所 請求棄却 東京地方裁判所
裁判年月日 平成26年2月20日
事件種別 民事
当事者 被告株式会社アマダ末吉亙
原告三菱電機株式会社重入正希
法令 特許権
特許法100条1項1回
キーワード 特許権15回
侵害3回
差止3回
損害賠償1回
主文 1 被告は,別紙物件目録(2)記載の記憶媒体を製造し,販売し,販売のために展示してはならない。
2 被告は,原告に対し,1565万円及びうち850万円に対する平成22年6月9日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
3 原告のその余の請求をいずれも棄却する。
4 訴訟費用は,これを100分し,その1を被告の,その余を原告の各負担とする。
5 この判決は,第1項及び第2項に限り,仮に執行することができる。
事件の概要 本件は,レーザ加工装置を含む電気機械の製造,販売等を業とする株式会社 である原告が,レーザ加工機を含む金属加工機械及び器具の製造,販売等を業 とする株式会社である被告に対し,被告による被告製品,本件記憶媒体及び本 件加工ノズルの製造,販売等が原告の有する3件の特許権(特許第31386 13号,第3512634号及び第3092021号。以下,それぞれを「本 件第1特許権」,「本件第2特許権」及び「本件第3特許権」という。)の侵 害に当たる旨主張して,特許法100条1項に基づいてこれらの製造,販売等 の差止めを求めるとともに,特許権侵害についての損害賠償金82億2115 万円(本件第1特許権につき75億6000万円,本件第2特許権につき5億 9500万円,本件第3特許権につき6615万円)及びこれに対する不法行 為の後である平成22年6月9日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民 法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める訴訟である。

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判決文

平成26年2月20日判決言渡 同日原本交付 裁判所書記官
平成22年(ワ)第20084号 特許権侵害差止等請求事件
口頭弁論終結日 平成25年10月29日
判 決
東京都千代田区<以下略>
原 告 三 菱 電 機 株 式 会 社
同訴訟代理人弁護士 近 藤 惠 嗣
重 入 正 希
同訴訟復代理人弁護士 前 田 将 貴
同訴訟代理人弁理士 加 藤 恒
同補佐人弁理士 中 鶴 一 隆
打 木 達 也
神奈川県伊勢原市<以下略>
被 告 株 式 会 社 ア マ ダ
同訴訟代理人弁護士 高 橋 元 弘
末 吉 亙
同補佐人弁理士 三 好 秀 和
豊 岡 静 男
櫻 井 義 宏
廣 瀬 文 雄
主 文
1 被告は,別紙物件目録(2)記載の記憶媒体を製造し,販
売し,販売のために展示してはならない。
2 被告は,原告に対し,1565万円及びうち850万
円に対する平成22年6月9日から支払済みまで年5分
の割合による金員を支払え。
3 原告のその余の請求をいずれも棄却する。
4 訴訟費用は,これを100分し,その1を被告の,そ
の余を原告の各負担とする。
5 この判決は,第1項及び第2項に限り,仮に執行する
ことができる。
事 実 及 び 理 由
第1 請求
1 被 告 は , 別 紙 物 件 目 録 (1) 記 載 の レ ー ザ 加 工 機 ( 以 下 「 被 告 製 品 」 と い
う。)を製造し,販売し,販売のために展示してはならない。
2 主文第1項と同旨(以下,別紙物件目録(2)記載の記憶媒体を「本件記憶媒
体」という。)。
3 被告は,本件記憶媒体であって,別紙データ・フォーマット目録記載のデー
タ・フォーマットを有する加工条件ファイルを記憶させた記憶媒体において,
E1~E9の少なくともいずれかの行の14列目(ラベルであるE1~E9を
含む。)のデータとして102を入力し,E102の行の18列目(ラベルで
あるE102を含む。)のデータとして134を入力した加工条件ファイルを
作成してはならない。
4 被告は,別紙物件目録(3)記載の加工ノズル(以下「本件加工ノズル」とい
う。)を製造し,販売し,販売のために展示してはならない。
5 被告は,原告に対し,82億2115万円及びこれに対する平成22年6月
9日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
第2 事案の概要等
本件は,レーザ加工装置を含む電気機械の製造,販売等を業とする株式会社
である原告が,レーザ加工機を含む金属加工機械及び器具の製造,販売等を業
とする株式会社である被告に対し,被告による被告製品,本件記憶媒体及び本
件加工ノズルの製造,販売等が原告の有する3件の特許権(特許第31386
13号,第3512634号及び第3092021号。以下,それぞれを「本
件第1特許権」,「本件第2特許権」及び「本件第3特許権」という。)の侵
害に当たる旨主張して,特許法100条1項に基づいてこれらの製造,販売等
の差止めを求めるとともに,特許権侵害についての損害賠償金82億2115
万円(本件第1特許権につき75億6000万円,本件第2特許権につき5億
9500万円,本件第3特許権につき6615万円)及びこれに対する不法行
為の後である平成22年6月9日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民
法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める訴訟である。
前提となる事実,争点及び争点に関する当事者の主張並びに当裁判所の判断
は,本件第1特許権につき別添1,本件第2特許権につき別添2,本件第3特
許権につき別添3のとおりである。
第3 結論
以上によれば,本件第2特許権に基づく原告の請求は,本件記憶媒体の製造,
販売等の差止め並びに1565万円及びうち850万円に対する遅延損害金の
支払を求める限度で理由があるので,その限度で認容し,その余を棄却すべき
ものであり,本件第1特許権及び本件第3特許権に基づく請求は,いずれも理
由がないので,これらを棄却することとする。
よって,主文のとおり判決する。
東京地方裁判所民事第46部
裁判長裁判官 長 谷 川 浩 二
裁判官 高 橋 彩
裁判官 植 田 裕 紀 久

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