平成16(行ケ)139特許取消決定取消請求事件

平成１６年（行ケ）第１３９号特許取消決定取消請求事件
口頭弁論終結日　平成１６年８月２４日
　　　　　　　　　　　判　　　　　　　　　　決
　　　　原　　　　　　　告 　 　 花王株式会社
　　　　同訴訟代理人弁理士 　　 羽鳥修
　　　　同 松嶋善之
　　　　被　　　　　　　告　　　　　　特許庁長官　小川洋
　　　　同指定代理人 　　　　　 粟津憲一
同 溝渕良一
同 高橋泰史
同 宮下正之
　　　　　　　　　　　主　　　　　　　　　　文
　　　　　１　特許庁が異議２００３－７２０１７号事件について平成１６年２月
１７日にした異議の決定を取り消す。
　　　　　２　訴訟費用は原告の負担とする。
事実及び理由
１　原告は，主文第１項と同旨の判決を求め，主文第１項記載の異議の決定（以下
「本件決定」という。）の対象となった特許（原告を特許権者とする特許第３３７
６２７３号，以下「本件特許」という。）につき，特許請求の範囲の減縮を目的と
する訂正を認容する訂正審判が確定したから，本件決定は取り消されるべきである
旨述べた。
２　本件特許について，特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正を容認する訂正審
決が確定したことは当事者間に争いがない。そうすると，本件決定は，結果とし
て，判断の対象となるべき発明の要旨の認定を誤ったものとなり，この誤りが本件
決定の結論に影響を及ぼすことは明らかである。
　　したがって，本件決定は取消しを免れない。
３　以上によれば，原告の本件請求は理由があるから，これを認容することとし，
また，訴訟費用については，本訴の経過にかんがみ，これを原告に負担させるのを
相当と認め，主文のとおり判決する。
　　　　　東京高等裁判所知的財産第１部
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