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1月12日
12月9日(月)配信
先週(12月2日〜12月8日)は、大企業による中小企業の知財搾取といった不公正な取引慣習を是正することを目的とした初会合を経済産業省が非公開で開催したことなどが伝わった。
共同通信は3日付で、経済産業省が同日、大企業と下請けの中小企業との取引を改善するため、トヨタ自動車などの経営者を集めた会議の初会合を非公開で開催したと伝えた。大企業が中小の知的財産を不当に奪ったり、大企業の勤務時間の短縮で中小が短期間での納品を強いられたりしないよう、保護対策を練るという。現状で、大企業主導となっている取引などの産業構造を変革し、来年2月に中間報告をまとめるという。
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複数のメディアによると、韓国の公正取引委員会がクアルコムに対し、独占禁止法違反だとして1兆311億ウォンの課徴金を課したことに対し、クアルコムが処分取り消しを求めて起こしていた裁判で、ソウル高裁は4日、公取委の処分を支持する判断を示した。これらの報道によると、判決後、同社は最高裁に上告する考えを示したという。
韓国公取委は2016年12月、同社がスマートフォン関連の通信技術をめぐり、端末メーカーに対し不当に高いライセンス料を支払わせたとして、優越的地位の乱用に当たると判断。同社に対し課徴金の支払いを命じた。クアルコムはこの判断を不服とし、処分取り消しを求めて訴訟を起こしていた。
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共同通信は6日付で、最高裁が同日、民事訴訟のIT化の一環として、裁判所と弁護士事務所などをインターネットで接続してやり取りする「ウェブ会議」を来年2月3日から全国の8地裁と知財高裁で先行して導入することを発表したと報じた。これにより、当事者や代理人の弁護士などが裁判所に行かなくとも争点整理などを進めることができるようになるという。
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複数のメディアによると、海賊版サイト「漫画村」をめぐる著作権法違反事件で、同法違反罪に問われた掲載役の女に、福岡地裁は5日、懲役1年2月、執行猶予3年、罰金30万円(求刑懲役1年6月、罰金50万円)の判決を言い渡した。
5日付NHKニュースによると、福岡地裁は「著作権などの保護制度を根本から揺るがしかねず、悪質で厳しい避難に値する」とした上で判決を下したという。
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文化庁は、権利者の許可なくアップロードされた画像や論文などのコンテンツを侵害コンテンツと知りながら私的使用のためにダウンロードする行為を違法とする著作権法の改正に向け、9月30日〜10月30日に実施したパブリックコメントの概要を公表した。
侵害コンテンツのダウンロード違法化をめぐっては、その基本的な考え方に対し、個人の回答者の88%(4274件中3792件)が反対。一方、団体では回答した全48団体中29団体が賛成だった。
また、違法化対象を従来の音楽・映像からあらゆる著作物に拡大すること、継続・反復して侵害行為を繰り返すなどの悪質性の高い行為に対しては刑事罰も課すことなどを盛り込んだ文化庁の当初案に対して、個人では57%(1013件中578件)が「要件にかかわらず、侵害コンテンツのダウンロード違法化自体を行うべきでない」と回答。28%(285件)が「違法となる対象が広い(違法化の対象を絞り込むべき)」と答えた。
一方、団体では、16件が「当初案のままで良い」、15件が「違法となる対象が広い(違法化の対象を絞り込むべき)」と回答した。
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